(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024098436
(43)【公開日】2024-07-23
(54)【発明の名称】半導体記憶装置
(51)【国際特許分類】
G11C 16/30 20060101AFI20240716BHJP
G11C 5/14 20060101ALI20240716BHJP
G11C 16/04 20060101ALI20240716BHJP
G05F 1/56 20060101ALI20240716BHJP
H02M 3/18 20060101ALI20240716BHJP
【FI】
G11C16/30 120
G11C5/14 400
G11C16/04 170
G11C16/30 100
G05F1/56 310C
H02M3/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023001968
(22)【出願日】2023-01-10
(71)【出願人】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 良尚
(72)【発明者】
【氏名】設樂 一人
(72)【発明者】
【氏名】柴崎 健太
(72)【発明者】
【氏名】熊崎 規泰
【テーマコード(参考)】
5B225
5H430
5H730
【Fターム(参考)】
5B225BA01
5B225CA04
5B225EA05
5B225EG02
5B225EG05
5B225EG06
5B225EG07
5B225EG08
5B225FA02
5H430BB01
5H430BB05
5H430BB11
5H430EE05
5H430FF02
5H430FF13
5H430FF17
5H430HH03
5H430LA01
5H730AA14
5H730AS04
5H730BB02
5H730DD04
5H730EE57
5H730FD11
5H730FD61
(57)【要約】
【課題】昇圧回路のパワー効率を向上させることができる半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】実施形態の半導体記憶装置は、レギュレータ回路と、チャージポンプ回路と、制御回路と、を有する。レギュレータ回路は、入力された電圧をレギュレートして出力する。チャージポンプ回路は、レギュレータ回路でレギュレートされた電圧が入力電圧として入力され、入力電圧を昇圧する。制御回路は、外部から入力される電圧の電圧値情報に基づき、レギュレータ回路からチャージポンプ回路に入力される入力電圧、及び、チャージポンプ回路のステージ数を変更する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から入力された電圧をレギュレートして出力するレギュレータ回路と、
前記レギュレータ回路でレギュレートされた電圧が入力電圧として入力され、前記入力電圧を昇圧するチャージポンプ回路と、
外部から入力される電圧の電圧値情報に基づき、前記レギュレータ回路から前記チャージポンプ回路に入力される前記入力電圧を変更する制御回路と、
を有する半導体記憶装置。
【請求項2】
前記チャージポンプ回路は、複数のチャージポンプユニットを有し、
前記制御回路は、前記電圧値情報に基づき、前記チャージポンプユニットのステージ数を変更する請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
前記制御回路は、前記電圧値情報に基づき、前記チャージポンプ回路で生成される電圧のランプレートを変更する請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。
【請求項4】
前記外部から入力される電圧の電圧値を測定し、前記電圧値情報として前記制御回路に出力する電圧モニタ回路を有する請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。
【請求項5】
前記電圧値情報は、外部の電源制御回路により設定される請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。
【請求項6】
前記電圧値情報は、Set Featureコマンドにより設定される請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。
【請求項7】
前記外部から入力された電圧が第1の電圧値であるときに、動作を実行するとともに前記電源電圧端子に流れる第1の動作電流は、前記外部から入力された電圧が前記第1の電圧値より小さい第2の電圧値であるときに、前記動作を実行するとともに前記電源電圧端子に流れる第2の動作電流に比べ、小さい、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項8】
前記チャージポンプ回路で昇圧された電圧が供給される配線を更に有し、
前記外部から入力された電圧が第1の電圧値であるときに、前記配線が所定電圧まで立ち上がる時間は、前記外部から入力された電圧が前記第1の電圧値より小さい第2の電圧値であるときに、前記配線が前記所定電圧まで立ち上がる時間に比べ、短い、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項9】
電源電圧端子と、
前記電源電圧端子を介して外部から入力された電圧をレギュレートして出力するレギュレータ回路と、
前記レギュレータ回路でレギュレートされた電圧が入力電圧として入力され、前記入力電圧を昇圧するチャージポンプ回路と、を有し、
前記外部から入力された電圧が第1の電圧値であるときに、動作を実行するとともに前記電源電圧端子に流れる第1の動作電流は、前記外部から入力された電圧が前記第1の電圧値より小さい第2の電圧値であるときに、前記動作を実行するとともに前記電源電圧端子に流れる第2の動作電流に比べ、小さい、
半導体記憶装置。
【請求項10】
前記動作は、読み出し動作における読み出しパス電圧印加動作である、請求項9に記載の半導体記憶装置。
【請求項11】
前記動作は、書き込み動作におけるプログラム動作である、請求項9に記載の半導体記憶装置。
【請求項12】
前記動作は、書き込み動作におけるベリファイ動作である、請求項9に記載の半導体記憶装置。
【請求項13】
電源電圧端子と、
前記電源電圧端子を介して外部から入力された電圧をレギュレートして出力するレギュレータ回路と、
前記レギュレータ回路でレギュレートされた電圧が入力電圧として入力され、前記入力電圧を昇圧するチャージポンプ回路と、を有し、
前記外部から入力された電圧が第1の電圧値であるときに、受信するコマンドに対応してレディービジー信号がビジーとなる期間は、前記外部から入力された電圧が前記第1の電圧値より小さい第2の電圧値であるときに、前記コマンドに対応してレディービジー信号がビジーとなる期間に比べ、短い、
半導体記憶装置。
【請求項14】
前記コマンドは、書き込み動作の実行を命令する、請求項13に記載の半導体記憶装置。
【請求項15】
前記コマンドは、読み出し動作の実行を命令する、請求項13に記載の半導体記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、半導体記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体記憶装置の一種として、昇圧回路を備えた不揮発性メモリが知られている。不揮発性メモリが駆動する際には、外部から昇圧回路に電圧Vccが入力される。一般に、仕様書やデータシート等において、不揮発性メモリが正常に動作する電圧Vccの電圧値の範囲が定められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2018/102175号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2017/76800号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2013/336067号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態は、昇圧回路のパワー効率を向上させることができる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の半導体記憶装置は、レギュレータ回路と、チャージポンプ回路と、制御回路と、を有する。レギュレータ回路は、外部から入力された電圧をレギュレートして出力する。チャージポンプ回路は、レギュレータ回路でレギュレートされた電圧が入力電圧として入力され、入力電圧を昇圧する。制御回路は、外部から入力される電圧の電圧値情報に基づき、レギュレータ回路からチャージポンプ回路に入力される入力電圧を変更する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1の実施形態にかかるメモリシステムの構成例を示すブロック図である。
【
図2】第1の実施形態の不揮発性メモリの構成例を示すブロック図である。
【
図3】3次元構造のメモリセルアレイ23のブロックの構成例を示す図である。
【
図4】第1の実施形態のシーケンサ及び昇圧回路の構成の一例を示す図である。
【
図5A】チャージポンプ回路31において、チャージポンプユニットのステージ数が2である例を示す図である。
【
図5B】チャージポンプ回路31において、チャージポンプユニットのステージ数が4である例を示す図である。
【
図6A】昇圧回路28Aの出力電圧と出力電流の関係を示す図である。
【
図6B】昇圧回路28Aの出力電圧とパワー効率の関係を示す図である。
【
図7】本実施形態の3bit/Cell(TLC)のMiddleページの読み出し動作時の動作電流ICCの一例を示す図である。
【
図8】第2の実施形態のシーケンサ及び昇圧回路の構成の一例を示す図である。
【
図9】電圧のランプレートの一例を示す波形図である。
【
図10】チャネルプリチャージ動作及び初回のプログラム動作における各配線の電位変化を示す図である。
【
図11】書き込み動作を示すタイミングチャートである。
【
図12】読み出し動作における各配線の電位変化を示す図である。
【
図13】読み出し動作を示すタイミングチャートである。
【
図14】消去動作における各配線の電位変化を示す図である。
【
図15】消去動作を示すタイミングチャートである。
【
図16】第3の実施形態のシーケンサ及び昇圧回路の構成の一例を示す図である。
【
図17】第3の実施形態の変形例に係るシーケンサ及び昇圧回路の構成の一例を示す図である。
【
図18】電圧値情報を設定するためのコマンドシーケンスの一例を示す図である。
【
図19】第4の実施形態の不揮発性メモリの構成例を示すブロック図である。
【
図20】NOR型フラッシュメモリの構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
(1-1.メモリシステムの構成)
図1は、第1の実施形態にかかるメモリシステムの構成例を示すブロック図である。実施形態のメモリシステムは、メモリコントローラ1と、半導体記憶装置としての不揮発性メモリ2とを備える。メモリシステムは、ホストと接続可能である。ホストは、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末などの電子機器である。
【0008】
不揮発性メモリ2は、データを不揮発に記憶するメモリであり、例えば、NANDメモリ(NANDフラッシュメモリ)を備えている。不揮発性メモリ2は、例えば、メモリセルあたり3bitを記憶可能なメモリセルを有するNANDメモリ、すなわち3bit/Cell(TLC:Triple Level Cell)のNANDメモリである。不揮発性メモリ2は、1bit/Cell、2bit/Cell、または4bit/Cell以上の複数ビットを記憶可能なNANDメモリであっても構わない。また、不揮発性メモリ2は、通常、複数のメモリチップからなる。
【0009】
メモリコントローラ1は、ホストからの書き込みリクエストに従って不揮発性メモリ2へのデータの書き込みを制御する。また、メモリコントローラ1は、ホストからの読み出しリクエストに従って不揮発性メモリ2からのデータの読み出しを制御する。メモリコントローラ1と不揮発性メモリ2との間では、チップイネーブル信号/CE、レディービジー信号/RB、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、ライトイネーブル信号/WE、リードイネーブル信号RE、/RE、ライトプロテクト信号/WP、データである信号DQ<7:0>、データストローブ信号DQS、/DQS、の各信号が送受信される。なお、信号名に付記された"/"は、アクティブ・ローを示す。
【0010】
例えば、不揮発性メモリ2とメモリコントローラ1は、それぞれが、半導体チップ(以下、単に"チップ"ともいう)として形成される。
【0011】
チップイネーブル信号/CEは、不揮発性メモリ2の特定のメモリチップを選択し、イネーブルにするための信号である。レディービジー信号/RBは、不揮発性メモリ2がレディー状態(外部からの命令を受け付けることが可能である状態)であるか、ビジー状態(外部からの命令を受け付けることができない状態)であるかを示すための信号である。メモリコントローラ1は、レディービジー信号/RBを受けることで、不揮発性メモリ2の状態を知ることができる。コマンドラッチイネーブル信号CLEは、信号DQ<7:0>がコマンドであることを示す信号である。コマンドラッチイネーブル信号CLEは、信号DQ<7:0>として送信されるコマンドを、不揮発性メモリ2の選択されたメモリチップにおけるコマンドレジスタにラッチすることを可能にする。アドレスラッチイネーブル信号ALEは、信号DQ<7:0>がアドレスであることを示す信号である。アドレスラッチイネーブル信号ALEは、信号DQ<7:0>として送信されるアドレスを、不揮発性メモリ2の選択されたメモリチップにおけるアドレスレジスタにラッチすることを可能にする。ライトイネーブル信号/WEは、受信した信号DQ<7:0>を不揮発性メモリ2に取り込むための信号であり、メモリコントローラ1によりコマンド、アドレス、及びデータを受信する都度アサートされる。ライトイネーブル信号/WEが"L(Low)"レベルである間に信号DQ<7:0>を取り込むよう不揮発性メモリ2に指示する。
【0012】
リードイネーブル信号RE、/REは、メモリコントローラ1が、不揮発性メモリ2からデータを読み出すための信号である。例えば、信号DQ<7:0>を出力する際の不揮発性メモリ2の動作タイミングを制御するために使用される。ライトプロテクト信号/WPは、データ書き込み及び消去の禁止を不揮発性メモリ2に指示するための信号である。
【0013】
信号DQ<7:0>は、不揮発性メモリ2とメモリコントローラ1との間で送受信されるデータの実体であり、コマンド、アドレス、及びデータを含む。データストローブ信号DQS、/DQSは、信号DQ<7:0>の入出力のタイミングを制御するための信号である。
【0014】
メモリコントローラ1は、RAM(Random Access Memory)11、プロセッサ12、ホストインターフェイス13、ECC(Error Check and Correct)回路14およびメモリインターフェイス15を備える。RAM11、プロセッサ12、ホストインターフェイス13、ECC回路14およびメモリインターフェイス15は、互いに内部バス16で接続される。
【0015】
ホストインターフェイス13は、ホストから受信したリクエスト、ユーザデータ(書き込みデータ)などを内部バス16に出力する。また、ホストインターフェイス13は、不揮発性メモリ2から読み出されたユーザデータ、プロセッサ12からの応答などをホストへ送信する。
【0016】
メモリインターフェイス15は、プロセッサ12の指示に基づいて、ユーザデータ等を不揮発性メモリ2へ書き込む処理および不揮発性メモリ2から読み出す処理を制御する。
【0017】
プロセッサ12は、メモリコントローラ1を統括的に制御する。プロセッサ12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等である。プロセッサ12は、ホストからホストインターフェイス13経由でリクエストを受けた場合に、そのリクエストに従った制御を行う。例えば、プロセッサ12は、ホストからのリクエストに従って、不揮発性メモリ2へのユーザデータおよびパリティの書き込みをメモリインターフェイス15へ指示する。また、プロセッサ12は、ホストからのリクエストに従って、不揮発性メモリ2からのユーザデータおよびパリティの読み出しを、メモリインターフェイス15へ指示する。
【0018】
プロセッサ12は、RAM11に蓄積されるユーザデータに対して、不揮発性メモリ2上の格納領域(メモリ領域)を決定する。ユーザデータは、内部バス16経由でRAM11に格納される。プロセッサ12は、メモリ領域の決定を、書き込み単位であるページ単位のデータ(ページデータ)に対して実施する。本明細書では、不揮発性メモリ2の1ページに格納されるユーザデータをユニットデータと定義する。ユニットデータは、一般的にはECC回路14によって符号化されて符号語として不揮発性メモリ2に格納される。本実施形態では、符号化は必須ではない。メモリコントローラ1は、符号化せずにユニットデータを不揮発性メモリ2に格納してもよいが、
図1では、一構成例として符号化を行う構成を示している。メモリコントローラ1が符号化を行わない場合には、ページデータはユニットデータと一致する。また、1つのユニットデータに基づいて1つの符号語が生成されてもよいし、ユニットデータが分割された分割データに基づいて1つの符号語が生成されてもよい。また、複数のユニットデータを用いて1つの符号語が生成されてもよい。
【0019】
プロセッサ12は、ユニットデータごとに書き込み先の不揮発性メモリ2のメモリ領域を決定する。不揮発性メモリ2のメモリ領域には物理アドレスが割当てられている。プロセッサ12は、ユニットデータの書き込み先のメモリ領域を、物理アドレスを用いて管理する。プロセッサ12は、決定したメモリ領域(物理アドレス)を指定してユーザデータを不揮発性メモリ2へ書き込むようメモリインターフェイス15へ指示する。プロセッサ12は、ユーザデータの論理アドレス(ホストが管理する論理アドレス)と物理アドレスとの対応を管理する。プロセッサ12は、ホストからの論理アドレスを含む読み出しリクエストを受信した場合は、論理アドレスに対応する物理アドレスを特定し、物理アドレスを指定してユーザデータの読み出しをメモリインターフェイス15へ指示する。
【0020】
ECC回路14は、RAM11に格納されたユーザデータを符号化して、符号語を生成する。また、ECC回路14は、不揮発性メモリ2から読み出された符号語を復号する。
【0021】
RAM11は、ホストから受信したユーザデータを不揮発性メモリ2へ記憶するまでに一時格納したり、不揮発性メモリ2から読み出したデータをホストへ送信するまでに一時格納したりする。RAM11は、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの汎用メモリである。
【0022】
図1では、メモリコントローラ1が、ECC回路14とメモリインターフェイス15をそれぞれ備える構成例を示した。しかしながら、ECC回路14がメモリインターフェイス15に内蔵されていてもよい。また、ECC回路14が、不揮発性メモリ2に内蔵されていてもよい。
【0023】
ホストから書き込みリクエストを受信した場合、メモリシステムは次のように動作する。プロセッサ12は、書き込み対象となるデータをRAM11に一時記憶させる。プロセッサ12は、RAM11に格納されたデータを読み出し、ECC回路14に入力する。ECC回路14は、入力されたデータを符号化し、符号語をメモリインターフェイス15に入力する。メモリインターフェイス15は、入力された符号語を不揮発性メモリ2に書き込む。
【0024】
ホストから読み出しリクエストを受信した場合、メモリシステムは次のように動作する。メモリインターフェイス15は、不揮発性メモリ2から読み出した符号語をECC回路14に入力する。ECC回路14は、入力された符号語を復号し、復号されたデータをRAM11に格納する。プロセッサ12は、RAM11に格納されたデータを、ホストインターフェイス13を介してホストに送信する。
【0025】
(1-2.不揮発性メモリの構成)
図2は、第1の実施形態の不揮発性メモリの構成例を示すブロック図である。不揮発性メモリ2は、ロジック制御回路21、入出力回路22、メモリセルアレイ23、センスアンプ24、ロウデコーダ25、レジスタ26、シーケンサ27、電圧生成回路28、電圧モニタ回路29、入出力用パッド群32、ロジック制御用パッド群34、及び、電源入力用端子群35を備えている。
【0026】
メモリセルアレイ23は、複数のブロックを備える。複数のブロックBLKの各々は、複数のメモリセルトランジスタ(メモリセル)を備える。メモリセルアレイ23には、メモリセルトランジスタに印加する電圧を制御するために、複数のビット線、複数のワード線、及びソース線などが配設される。ブロックBLKの具体的な構成については後述する。
【0027】
入出力用パッド群32は、メモリコントローラ1との間でデータを含む各信号の送受信を行うため、信号DQ<7:0>、及び、データストローブ信号DQS、/DQSに対応する複数の端子(パッド)を備えている。
【0028】
ロジック制御用パッド群34は、メモリコントローラ1との間で各信号の送受信を行うため、チップイネーブル信号/CE、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、ライトイネーブル信号/WE、リードイネーブル信号RE、/RE、ライトプロテクト信号/WP、及びレディービジー信号/RBに対応する複数の端子(パッド)を備えている。
【0029】
チップイネーブル信号/CEは、不揮発性メモリ2の選択を可能にする。コマンドラッチイネーブル信号CLEは、信号DQ<7:0>として送信されるコマンドをコマンドレジスタにラッチすることを可能にする。アドレスラッチイネーブル信号ALEは、信号DQ<7:0>として送信されるアドレスをアドレスレジスタにラッチすることを可能にする。ライトイネーブル信号/WEは、書き込みを可能にする。リードイネーブル信号REは、読み出しを可能にする。ライトプロテクト信号/WPは、書き込み及び消去を禁止する。レディービジー信号/RBは、不揮発性メモリ2がレディー状態(外部からの命令を受け付けることが可能である状態)であるか、ビジー状態(外部からの命令を受け付けることができない状態)であるかを示す。メモリコントローラ1は、レディービジー信号/RBを受けることで、不揮発性メモリ2の状態を知ることができる。
【0030】
電源入力用端子群35は、外部から不揮発性メモリ2に、種々の動作電源を供給するため、電源電圧Vcc及び接地電圧Vssを入力する複数の端子を備えている。なお、電源入力用端子群35は、電源電圧Vcc及び接地電圧Vssを入力する複数の端子の他に、電源電圧VccQ及びVppを入力する複数の端子を備えていていもよい。電源電圧Vccは、動作電源として一般的に外部から与えられる回路電源電圧であり、例えば2.5Vや3.3V程度の電圧が入力される。一般に、仕様書やデータシート等において、不揮発性メモリが正常に動作する電圧Vccの電圧値の範囲が定められており、例えば2.35V~3.6Vの範囲である。電源電圧VccQは、例えば1.2Vや1.8Vの電圧が入力される。電源電圧VccQは、メモリコントローラ1と不揮発性メモリ2との間で信号を送受信する際に用いられる。
【0031】
電源電圧Vppは、電源電圧Vccよりも高圧の電源電圧であり、例えば12Vの電圧が入力される。メモリセルアレイ23へデータを書き込んだり、データを消去したりする際には、20V程度の高い電圧が必要となる。この際に、約3.3Vの電源電圧Vccを電圧生成回路28の昇圧回路で昇圧するよりも、約12Vの電源電圧Vppを昇圧するほうが、高速かつ低消費電力で所望の電圧を生成することができる。電源電圧Vccは、不揮発性メモリ2に標準的に供給される電源であり、電源電圧Vppは、例えば使用環境に応じて追加的・任意的に供給される電源である。
【0032】
ロジック制御回路21及び入出力回路22は、NANDバスを介して、メモリコントローラ1に接続される。入出力回路22は、メモリコントローラ1との間でNANDバスを介して、信号DQ(例えばDQ0~DQ7)を送受信する。
【0033】
ロジック制御回路21は、メモリコントローラ1からNANDバスを介して、外部制御信号(例えば、チップイネーブル信号/CE、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、ライトイネーブル信号/WE、リードイネーブル信号RE,/RE、及びライトプロテクト信号/WP)を受信する。また、ロジック制御回路21は、NANDバスを介して、メモリコントローラ1にレディービジー信号/RBを送信する。
【0034】
入出力回路22は、メモリコントローラ1との間で、信号DQ<7:0>、及び、データストローブ信号DQS、/DQSを送受信する。入出力回路22は、信号DQ<7:0>内のコマンド及びアドレスをレジスタ26に転送する。また、入出力回路22は、書き込みデータ、及び読み出しデータをセンスアンプ24との間で送受信する。
【0035】
レジスタ26は、コマンドレジスタ、アドレスレジスタ、及びステータスレジスタなどを備える。コマンドレジスタは、コマンドを一時的に保持する。アドレスレジスタは、アドレスを一時的に保持する。ステータスレジスタは、不揮発性メモリ2の動作に必要なデータを一時的に保持する。レジスタ26は、例えばSRAMから構成される。
【0036】
制御回路としてのシーケンサ27は、レジスタ26からコマンドを受け、このコマンドに基づくシーケンスに従って不揮発性メモリ2を制御する。
【0037】
電圧生成回路28は、昇圧回路28Aを備える。昇圧回路28Aは、不揮発性メモリ2の外部から電源電圧を受け、この電源電圧を昇圧し、書き込み動作、読み出し動作、及び消去動作等に用いられる複数の電圧を生成する。電圧生成回路28は、昇圧回路28Aが生成した電圧を、メモリセルアレイ23、センスアンプ24、及びロウデコーダ25などに供給する。昇圧回路28Aの詳細な構成については、後述する
図4を用いて説明する。
【0038】
電圧モニタ回路29は、外部から供給される電圧Vccの電圧値を測定し、電圧Vccの電圧値情報をシーケンサ27に出力する。電圧値の測定頻度は、メモリシステムに依存し、任意である。電圧値の測定頻度は、例えば、書き込み動作、読み出し動作、及び消去動作等の動作毎や、電源入力するパワーオン毎である。また、例えば、1~数十もしくは数百sec、msec、μsec等の一定期間毎に電圧値を測定してもかまわない。
【0039】
ロウデコーダ25は、レジスタ26からロウアドレスを受け、このロウアドレスをデコードする。ロウデコーダ25は、デコードされたロウアドレスに基づいて、ワード線の選択動作を行う。そして、ロウデコーダ25は、選択されたブロックに、書き込み動作、読み出し動作、及び消去動作に必要な複数の電圧を転送する。
【0040】
センスアンプ24は、レジスタ26からカラムアドレスを受け、このカラムアドレスをデコードする。センスアンプ24は、センスアンプユニット群24Aと、データレジスタ24Bを有する。センスアンプユニット群24Aは、各ビット線に接続されており、デコードされたカラムアドレスに基づいて、いずれかのビット線を選択する。また、センスアンプユニット群24Aは、データの読み出し時には、メモリセルトランジスタからビット線に読み出されたデータを検知及び増幅する。また、センスアンプユニット群24Aは、データの書き込み時には、書き込みデータをビット線に転送する。
【0041】
データレジスタ24Bは、データの読み出し時には、センスアンプユニット群24Aにより検出したデータを一時的に保持し、これをシリアルに入出力回路22へ転送する。また、データレジスタ24Bは、データの書き込み時には、入出力回路22からシリアルに転送されたデータを一時的に保持し、これをセンスアンプユニット群24Aへ転送する。データレジスタ24Bは、SRAMなどで構成される。
【0042】
(1-3.メモリセルアレイのブロック構成)
図3は、3次元構造のメモリセルアレイ23のブロックの構成例を示す図である。
図3はメモリセルアレイ23を構成する複数のブロックのうちの1つのブロックBLKを示している。メモリセルアレイの他のブロックも
図3と同様の構成を有する。なお、本実施形態は、2次元構造のメモリセルアレイにも適用可能である。
【0043】
図示するように、ブロックBLKは、例えば4つのストリングユニット(SU0~SU3)を含む。また各々のストリングユニットSUは、複数のNANDストリングNSを含む。NANDストリングNSの各々は、ここでは8個のメモリセルトランジスタMT(MT0~MT7)と、選択ゲートトランジスタST1、ST2とを含む。メモリセルトランジスタMTは、ゲートと電荷蓄積層とを備え、データを不揮発に保持する。なお、NANDストリングNSに含まれるメモリセルトランジスタMTの個数は、便宜上8個とするが、更に多数個であってもよい。
【0044】
選択ゲートトランジスタST1、ST2は、電気回路上は1つのトランジスタとして示しているが、構造上はメモリセルトランジスタと同じでもよい。また、例えばカットオフ特性を高めるために、選択ゲートトランジスタST1、ST2として、それぞれ複数の選択ゲートトランジスタを用いてもよい。さらに、メモリセルトランジスタMTと選択ゲートトランジスタST1、ST2との間には、ダミーセルトランジスタが設けられていてもよい。
【0045】
メモリセルトランジスタMTは、選択ゲートトランジスタST1、ST2間において、直列接続されるようにして配置されている。一端側のメモリセルトランジスタMT7が、選択ゲートトランジスタST1に接続され、他端側のメモリセルトランジスタMT0が、選択ゲートトランジスタST2に接続されている。
【0046】
ストリングユニットSU0~SU3の各々の選択ゲートトランジスタST1のゲートは、それぞれ選択ゲート線SGD0~SGD3(以下、これらを区別する必要がない場合には選択ゲート線SGDという)に接続される。他方で、選択ゲートトランジスタST2のゲートは、同一のブロックBLK内にある複数のストリングユニットSU間で同一の選択ゲート線SGSに共通接続される。また、同一のブロックBLK内にあるメモリセルトランジスタMT0~MT7のゲートは、それぞれワード線WL0~WL7に共通接続される。すなわち、ワード線WL0~WL7及び選択ゲート線SGSは、同一ブロックBLK内の複数のストリングユニットSU0~SU3間で共通に接続されているのに対し、選択ゲート線SGDは、同一ブロックBLK内であってもストリングユニットSU0~SU3毎に独立している。
【0047】
NANDストリングNSを構成するメモリセルトランジスタMT0~MT7のゲートには、それぞれワード線WL0~WL7が接続されている。ブロックBLK内において同一行にあるメモリセルトランジスタMTiのゲートは、同一のワード線WLiに接続される。なお、以下の説明では、NANDストリングNSを単に「ストリング」という場合がある。
【0048】
各NANDストリングNSは、対応するビット線に接続されている。従って、各メモリセルトランジスタMTは、NANDストリングNSに含まれる選択ゲートトランジスタSTや他のメモリセルトランジスタMTを介して、ビット線に接続されている。同一のブロックBLK内にあるメモリセルトランジスタMTのデータは、一括して消去される。一方、データの読み出し及び書き込みは、メモリセルグループMG単位(またはページ単位)で行われる。本明細書では、1つのワード線WLiに接続され、かつ1つのストリングユニットSUに属する複数のメモリセルトランジスタMTをメモリセルグループMGと定義する。読み出し動作及び書き込み動作時において、物理アドレスに応じて、1本のワード線WLiおよび1本の選択ゲート線SGDが選択され、メモリセルグループMGが選択される。
【0049】
(シーケンサ及び昇圧回路の構成)
図4は、第1の実施形態のシーケンサ及び昇圧回路の構成の一例を示す図である。
シーケンサ27は、複数のルックアップテーブルTB1、TB2、・・・、TBnを有する。複数のルックアップテーブルTB1、TB2、・・・、TBnのそれぞれは、例えば、2.4Vから0.1Vステップで3.9Vまでの16個の電圧値情報に対応する。あるいは、複数のルックアップテーブルTB1、TB2、・・・、TBnのそれぞれは、例えば、2.4Vから0.05Vステップで3.9Vまでの32個の電圧値情報に対応してもよい。あるいは、複数のルックアップテーブルTB1、TB2、・・・、TBnのそれぞれは、例えば、2.4Vから0.2Vステップで3.9Vまでの8個の電圧値情報に対応してもよい。また、ステップ幅は一定ではなく、例えば0.05V~0.2Vステップ程度に変動してもかまわない。
【0050】
昇圧回路28Aは、レギュレータ回路30と、チャージポンプ回路31とを有する。
【0051】
レギュレータ回路30は、NMOSトランジスタNMと、アンプAMPと、抵抗R1と可変抵抗R2とを有する。レギュレータ回路30は、入力された電圧Vccをレギュレートする。言い換えると、レギュレータ回路30は、入力された電圧Vccを平滑化し、一定に保たれた電圧・電流を出力する。レギュレータ回路30によりレギュレートされた電圧は、チャージポンプ回路31に入力電圧Vinとして入力される。なお、レギュレータ回路30は、
図4に示す構成に限定されるものではなく、他の構成であってもよい。例えば、レギュレータ回路30は、NMOSトランジスタNMに代わりPMOSトランジスタを有する構成であってもよい。
【0052】
チャージポンプ回路31は、例えばNMOSトランジスタNM1~NMn+1と、容量C1~Cnとを有する。チャージポンプ回路31は、入力電圧Vinを昇圧し、出力電圧Voutを出力する。
【0053】
各ルックアップテーブルTB1~TBnは、電圧Vccの電圧値情報と、電圧値情報に対応する制御信号CS1及びCS2の情報が対応付けられている。制御信号CS1は、可変抵抗R2の抵抗値を変更し、レギュレータ回路30からチャージポンプ回路31に入力される入力電圧を制御するための制御信号である。制御信号CS2は、チャージポンプ回路31内のステージ数を制御するための制御信号である。チャージポンプ回路31内のステージ数は、後述するチャージポンプユニットの段数に相当する。
【0054】
シーケンサ27は、電圧モニタ回路29から入力された電圧Vccの電圧値情報に基づき、電圧値情報に対応するルックアップテーブルTBを参照し、例えば8種類(3bit)~32種類(5bit)程度のコードCDのような各種のデジタル信号を生成する。シーケンサ27は、生成した各種のデジタル信号を制御信号CS1及びCS2としてレギュレータ回路30及びチャージポンプ回路31に出力する。
【0055】
レギュレータ回路30のNMOSトランジスタNMは、電圧Vccが入力されるドレイン端子と、制御信号が入力されるゲート端子と、出力電圧を出力するソース端子とを備える。ソース端子から出力された出力電圧は、チャージポンプ回路31に入力電圧Vinとして入力される。
【0056】
抵抗R1及び可変抵抗R2は、NMOSトランジスタNMのソース端子とグランドとの間に直列に接続される。抵抗R1及び可変抵抗R2は、出力電圧を分圧する。抵抗R1及び可変抵抗R2の接続点から出力電圧を分圧したフィードバック電圧がアンプAMPに出力される。
【0057】
アンプAMPは、基準電圧Vrefが反転入力端子に供給され、フィードバック電圧が非反転入力端子に供給される。アンプAMPは、基準電圧Vrefとフィードバック電圧との差に応じた制御信号をNMOSトランジスタNMのゲート端子に出力する。アンプAMPは、フィードバック電圧が基準電圧Vrefと等しくなるように制御信号を制御することで、NMOSトランジスタNMのソース端子から出力される出力電圧が変化する。
【0058】
可変抵抗R2は、シーケンサ27からの制御信号CS1によって抵抗値が変化する。可変抵抗R2の抵抗値が変化することで、抵抗R1及び可変抵抗R2の接続点からアンプAMPへ入力されるフィードバック電圧が常に基準電圧Vrefと等しくなるように制御される。この結果、レギュレータ回路30から出力される出力電圧、言い換えると、チャージポンプ回路31に入力される入力電圧Vinが変化する。このように、レギュレータ回路30は、シーケンサ27からの制御信号CS1に応じて、チャージポンプ回路31に供給する入力電圧Vinを変更する。
【0059】
一般的に、チャージポンプ回路の出力電流Ioutは、以下の式(1)で表される。
【0060】
Iout=C×((N+1)×Vin-Vout)/(N×Tclk)・・・(1)
式(1)において、Cはチャージポンプ回路内の容量、Nはステージ数、Vinはチャージポンプ回路への入力電圧、Voutはチャージポンプ回路からの出力電圧、Tclkはクロック信号のサイクル数である。式(1)から明らかなように、チャージポンプ回路の出力電流Ioutは、入力電圧Vinに大きく依存する。すなわち、チャージポンプ回路は、入力電圧Vinが大きいほど、出力電流が大きくなる。従来、一定の出力電流を提供するため、チャージポンプ回路の入力電圧値は電圧Vccに依らず一定としていた。すなわち、従来の昇圧回路内のレギュレータ回路は、外部から入力された電圧Vccを仕様で定められている最も低い電圧程度にレギュレートしてチャージポンプ回路に供給していた。これにより、仕様で定められた範囲の電圧値を有する電圧Vcc全てに対して、要求される昇圧動作を保証していた。しかしながら、外部から不揮発性メモリ2に入力される電圧Vccは、仕様で定められている最も低い電圧より十分高いことが多い。このため、従来、レギュレータ回路で入力電圧を降下させ、その降下させた電圧をチャージポンプ回路で昇圧させており、昇圧回路のパワー効率は低かった。
【0061】
一方、本実施形態のレギュレータ回路30は、制御信号CS1に応じて可変抵抗R2の抵抗値を変更することで、電圧Vccを電圧Vccより平滑化に必要な程度あるいは意図せず生じてしまう電圧Vccの変動量を吸収できる程度の電圧にレギュレートしてチャージポンプ回路31に供給する。すなわち、レギュレータ回路で電圧Vccから低下させる電圧量は、少ない。そのため、多くの場合において、レギュレータ回路30は、外部から入力された電圧Vccの電圧値に応じて、仕様で定められている最も低い電圧よりも高い電圧をチャージポンプ回路31に供給する。
【0062】
チャージポンプ回路31のNMOSトランジスタNM1~NMn+1はそれぞれダイオード接続され、入力から出力側へ一方向にのみ電流を流す。NMOSトランジスタNM1~NMn+1は、入力から出力に向かって直列接続される。
【0063】
容量C1~Cnの一端のそれぞれは、NMOSトランジスタNM1及びNM2の間のノード~NMOSトランジスタNMn及びNMn+1の間のノードに電気的に接続される。また、容量C1,C3,・・・,Cnの他端には、クロック信号CLKが供給され、容量C2,C4,・・・,Cn-1の他端には、クロック信号CLKが反転された反転クロック信号/CLKが入力される。
【0064】
NMOSトランジスタNM1の一端には、入力電圧Vinが入力される。クロック信号CLKがL(ロー)かつ反転クロック信号/CLKがH(ハイ)のタイミングで、NMOSトランジスタNM1の他端から、入力電圧Vinと同等の電圧が出力され、容量C1の一端に充電される。次に、クロック信号CLKがH(ハイ)かつ反転クロック信号/CLKがL(ロー)のタイミングとなり、容量C1の他端がL(ロー)からH(ハイ)に変化する影響で、容量C1の一端は2×Vinの電圧に昇圧され、容量C1の一端から放電され、NMOSトランジスタNM2の一端に入力される。そして、クロック信号CLK,/CLKによって、容量C1~Cnは充放電を繰り返す。その結果、供給された入力電圧Vinよりも大きな出力電圧Voutが生成され、NMOSトランジスタNMn+1の他端から出力電圧Voutが出力される。
【0065】
また、チャージポンプ回路31は、1つのNMOSトランジスタNMと1つの容量CによりチャージポンプユニットPUが形成される。例えば、チャージポンプユニットPU1は、NMOSトランジスタNM1及び容量C1を有し、チャージポンプユニットPU2は、NMOSトランジスタNM2及び容量C2を有する。直列に接続されたチャージポンプユニットの数、すなわち、チャージポンプユニットPUの段数、言い換えると、ステージ数が大きいほど、高い電圧を出力できる。
図4の例では、チャージポンプ回路31は、チャージポンプユニットPU1~PUnを備える。チャージポンプユニットPU1は、入力電圧Vinを昇圧して2×Vinの電圧をチャージポンプユニットPU2に出力する。同様に、チャージポンプユニットPU2は、2×Vinの電圧を昇圧して3×Vinの電圧を出力する。同様に、チャージポンプユニットPUnは、N×Vinの電圧を昇圧して(N+1)×Vinの電圧を出力する。チャージポンプユニットのステージ数を変更することで、チャージポンプ回路31において所望の電圧を得ることができる。チャージポンプ回路31は、シーケンサ27からの制御信号CS2に応じて、チャージポンプユニットPUの段数、言い換えると、ステージ数を変更する。
【0066】
すなわち、チャージポンプ回路31は、制御信号CS2に基づき、昇圧する電圧の目標値に応じてステージ数を変更する。そして、チャージポンプ回路31は、レギュレータ回路30から入力された入力電圧Vinをステージ数に応じて昇圧し、書き込み動作、読み出し動作、及び消去動作等に用いられる複数の電圧を生成して出力する。
【0067】
チャージポンプ回路31は、例えば、
図5A及び
図5Bに示すように、制御信号CS2に応じて、チャージポンプユニットPU同士の接続を変更する。
図5Aは、チャージポンプ回路31において、チャージポンプユニットのステージ数が2である例を示す図である。
図5Bは、チャージポンプ回路31において、チャージポンプユニットのステージ数が4である例を示す図である。
【0068】
図5Aに示すように、入力電圧Vinに対して3倍の出力電圧Voutを出力させる場合、チャージポンプユニットPU1及びPU2を直列に接続し、チャージポンプユニットPU1及びPU2に対してチャージポンプユニットPU3及びPU4を並列に接続する。
【0069】
チャージポンプユニットPU1は、入力電圧Vinを昇圧して2×Vinの電圧をチャージポンプユニットPU2に出力する。チャージポンプユニットPU2は、2×Vinの電圧を昇圧して3×Vinの電圧を出力する。
【0070】
チャージポンプユニットPU3は、入力電圧Vinを昇圧して2×Vinの電圧をチャージポンプユニットPU4に出力する。チャージポンプユニットPU4は、2×Vinの電圧を昇圧して3×Vinの電圧を出力する。チャージポンプユニットPU1及びPU2と、チャージポンプユニットPU3及びPU4とは、並列に接続されているため、チャージポンプ回路31から入力電圧Vinを3倍した出力電圧Voutが出力される。チャージポンプユニットPU1及びPU2と、チャージポンプユニットPU3及びPU4とが並列に接続される構成の場合、チャージポンプユニットPU1及びPU2のみが直列に接続される構成に比べて、出力電流は、2倍程度大きくなる。
【0071】
図5Bに示すように、入力電圧Vinに対して5倍の電圧を出力させる場合、チャージポンプユニットPU1~PU4を直列に接続する。
【0072】
チャージポンプユニットPU1は、入力電圧Vinを昇圧して2×Vinの電圧をチャージポンプユニットPU2に出力する。チャージポンプユニットPU2は、2×Vinの電圧を昇圧して3×Vinの電圧を出力する。チャージポンプユニットPU3は、3×Vinの電圧を昇圧して4×Vinの電圧を出力する。チャージポンプユニットPU4は、4×Vinの電圧を昇圧して5×Vinの電圧を出力する。これにより、チャージポンプ回路31から入力電圧Vinを5倍した出力電圧Voutが出力される。
【0073】
図5Aに示すチャージポンプ回路は、2つ直列に接続(ステージ数N=2)したチャージポンプユニットPUが2列並列に接続されている。このため、
図5Aに示すチャージポンプ回路の出力電流Ioutは、以下の式(1A)で表される。
【0074】
Iout=2×C×(3×Vin-Vout)/(2×Tclk)・・・(1A)
図5Bに示すチャージポンプ回路は、4つ直列に接続(ステージ数N=4)したチャージポンプユニットPUが1列接続されている。このため、
図5Bに示すチャージポンプ回路の出力電流Ioutは、以下の式(1B)で表される。
【0075】
Iout=C×(5×Vin-Vout)/(4×Tclk)・・・(1B)
以上から、
図5Bに示す場合の出力電流は、5Aに示す場合の出力電流に比して小さくなる。
【0076】
図5A及び
図5Bでは、チャージポンプ回路31内のチャージポンプユニットPUが4つの例を示したが、これは一例である。チャージポンプユニットPUの数は任意であり、例えば十以上や数十以上であってもよい。また、並列に接続するチャージポンプユニットPUの並列数は3以上であってもよい。同様に、直列に接続するチャージポンプユニットPUの数(ステージ数)は5以上であってもよい。
【0077】
図6Aは、昇圧回路の出力電圧と出力電流の関係を示す図である。
図6Bは、昇圧回路の出力電圧とパワー効率の関係を示す図である。
【0078】
図6Aにおいて、破線は比較例の出力電圧と出力電流の関係を表し、実線は本実施形態の出力電圧と出力電流の関係を表す。
図6Bにおいて、破線は比較例の出力電圧とパワー効率の関係を表し、実線は本実施形態の出力電圧とパワー効率の関係を表す。条件は、比較例及び本実施形態のいずれも電圧Vccが2.5V、温度が25℃である。
【0079】
また、
図6A及び
図6Bにおいて、L、M、Nは、それぞれチャージポンプ回路31のステージ数を表す。L、M、Nは、それぞれ正の整数であり、L<M<Nの関係である。
【0080】
比較例では、外部から入力された電圧Vccを仕様で定められている最も低い電圧程度にレギュレートしてチャージポンプ回路に供給する。チャージポンプ回路は、出力電圧Voutが所望の電圧値より低くならないようにステージ数を切り替える。言い換えると、式(1)における「(N+1)×Vin-Vout」は、正の数を前提としており、「(N+1)×入力電圧Vin」は、出力電圧Voutより大きい。高い出力電圧Voutを所望する場合は、ステージ数を切り替える必要がある。そのため、比較例では、出力電圧がVaになるとステージ数をLからMに切り替え、出力電圧がVcになると、ステージ数をMからNに切り替える。
【0081】
一方、本実施形態では、電圧Vccの電圧値に応じてレギュレータ回路30出力電圧を制御することで、比較例よりも高い入力電圧Vinがチャージポンプ回路31に供給される。比較例よりも高い入力電圧Vinがチャージポンプ回路31に供給されるため、同じステージ数で出力できるチャージポンプ回路31の出力電圧が比較例よりも高くなる。出力電圧Voutが所望の電圧値より低くならないようにステージ数を切り替える場合、比較例よりも入力電圧Vinが高いため、ステージ数を切り替えるタイミングは比較例よりも高い出力電圧となる。具体的には、出力電圧がVbになるとステージ数をLからMに切り替え、出力電圧がVdになると、ステージ数をMからNに切り替える。
【0082】
昇圧回路28Aの電流効率Iout/Iccは、以下の式(2)で表される。
【0083】
Iout/Icc∝1/(N+1)・・・(2)
すなわち、昇圧回路28Aの電流効率Iout/Iccは、チャージポンプユニットPUのステージ数N+1に反比例する。
【0084】
また、昇圧回路28Aのパワー効率Effは、以下の式(3)で表される。
【0085】
Eff=(Vout×Iout)/(Vcc×Icc)・・・(3)
式(2)及び式(3)において、Voutは昇圧回路28A(チャージポンプ回路31)の出力電圧、Ioutは昇圧回路28A(チャージポンプ回路31)の出力電流、Vccは不揮発性メモリ2(昇圧回路28A)に入力される電圧、Iccは不揮発性メモリ2(昇圧回路28A)に入力される電流である。このため、昇圧回路28Aのパワー効率Effは、チャージポンプユニットPUのステージ数N+1に反比例する。すなわち、チャージポンプユニットPUのステージ数が大きくなると昇圧回路28Aのパワー効率Effが下がる。
【0086】
そのため、
図6Bに示すように、比較例のステージ数がM、本実施形態のステージ数がLの期間(出力電圧がVaからVbの期間)において、パワー効率Effが大きく向上している。同様に、比較例のステージ数がN、本実施形態のステージ数がMの期間(出力電圧がVcからVdの期間)において、パワー効率Effが大きく向上している。
【0087】
また、比較例及び本実施形態のステージ数が供にLであり、出力電圧がVaに近い値の期間においても、パワー効率Effが向上している。これは、比較例において、出力電流に対し、チャージポンプ回路31内のクロックドライバー等、図示しない周辺回路の消費する電流が支配的となり、電流効率が低下するためである。
【0088】
以上のように、シーケンサ27は、不揮発性メモリ2の外部から入力される電圧Vccの電圧値情報に基づき、レギュレータ回路30からチャージポンプ回路31に入力される入力電圧Vinと、チャージポンプ回路31のステージ数を変更する。この結果、不揮発性メモリ2は、昇圧回路28Aのパワー効率Effを向上させることができる。
【0089】
図7は、本実施形態の3bit/Cell(TLC)のMiddleページの読み出し動作時の動作電流ICCの一例を示す図である。動作電流ICCは、電源電圧Vccが供給される端子(パッド)を測定することにより得られる。
【0090】
3bit/Cell(TLC)のMiddleページの読み出し動作では、読み出しパス電圧VREADに続いて、Middleページの3値を読み出すための読み出し電圧BR、DR及びFRが選択ワード線に印加される。
【0091】
図7に示す波形は、読み出しパス電圧VREAD、読み出し電圧BR、DR及びFRが選択ワード線に印加された際に流れる動作電流ICCの変化を示している。
【0092】
本実施形態によれば、電源電圧Vccが高いときは、電源電圧Vccが低いときの電流波形に対して、読み出しパス電圧VREADが印加された際の電流を削減することができる。
【0093】
これは、読み出しパス電圧VREADを供給する際の昇圧回路28Aの出力電圧Voutが、パワー効率Effが改善している範囲の出力電圧Voutに含まれるためである。パワー効率Effが改善している範囲の出力電圧Voutは、例えば
図6Bにおいて、実施形態が比較例よりパワー効率が高い出力電圧Voutの範囲である。
【0094】
なお、不揮発性メモリ2に入力される電流Iccは、以下の式(3A)で表される。
【0095】
Icc=(Vout×Iout)/(Vcc×Eff)・・・(3A)
図7に示す例では、昇圧回路28Aの出力電圧Vout及び不揮発性メモリ2に入力される電圧Vccは、電源電圧Vccが高いとき、及び電源電圧Vccが低いときで同じ値である。電源電圧Vccが高い場合、本実施形態の昇圧回路28Aの出力電流Ioutは、高くすることが可能である。しかしながら、
図7に示す例では、出力電圧のランプレートを一定としているため、出力電流Ioutは、電源電圧Vccが高いとき、及び電源電圧Vccが低いときで同じ値となる。従って、不揮発性メモリ2に入力される電流Iccは、パワー効率Effに反比例する。従って、パワー効率Effが改善している出力電圧Voutの範囲において、動作電流ICCが低減する。
【0096】
このように、本実施形態は不揮発性メモリ2の動作電流ICCを低減できる。
【0097】
比較例は、電圧Vccが変化しても、チャージポンプ回路への入力電圧は変化せず、所定電圧を出力する際のステージ数は変化しない。そのため、比較例であれば、電圧Vccの電圧値が高いほど、レギュレータ回路における電圧降下量が増加し、パワー効率Effが低減し、動作電流ICCが増加する又は変化しない。これに対し、本実施形態によれば、電圧Vccの電圧値が高いほど、チャージポンプ回路31が所定電圧を出力する際のステージ数が減少し、パワー効率Effが向上し、動作電流ICCが低下する。すなわち、電源電圧が第1の電圧値であるときに、動作を実行するとともに電源電圧端子に流れる第1の動作電流は、電源電圧が前記第1の電圧値より小さい第2の電圧値であるときに、前記動作を実行するとともに電源電圧端子に流れる第2の動作電流に比べ、小さい。
【0098】
なお、動作電流ICCの増減は、チャージポンプ回路31からの出力電流が支配的な動作で変化する。チャージポンプ回路31からの出力電流が支配的な動作とは、例えば、書き込み動作であれば、プログラム動作において選択ワード線に印加されるVPGM印加動作や非選択ワード線に印加されるVPASS印加動作であり、ベリファイ動作において非選択ワード線に印加される読み出しパス電圧VREAD印加動作である。また、例えば、読み出し動作であれば、読み出しパス電圧VREAD印加動作であり、消去動作であれば、消去電圧VERA印加動作である。
【0099】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
図8は、第2の実施形態のシーケンサ及び昇圧回路の構成の一例を示す図である。なお、
図8において、
図4と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0100】
図8に示すように、不揮発性メモリ2Aは、
図4の不揮発性メモリ2からシーケンサ27に代わりシーケンサ27Aを備える。
【0101】
シーケンサ27Aは、複数のルックアップテーブルTB1A、TB2A、・・・、TBnAを有する。
【0102】
各ルックアップテーブルTB1A~TBnAは、電圧Vccの電圧値情報と、電圧値情報に対応する制御信号CS1、CS2及びCS3の情報が対応付けられている。制御信号CS3は、チャージポンプ回路31で生成される電圧のランプレートを制御するための制御信号である。
【0103】
シーケンサ27Aは、電圧モニタ回路29から入力された電圧Vccの電圧値情報に基づき、電圧値情報に対応するルックアップテーブルTBを参照し、制御信号CS1をレギュレータ回路30に出力し、制御信号CS2及びCS3をチャージポンプ回路31に出力する。
【0104】
チャージポンプ回路31は、制御信号CS2に基づきステージ数を変更する。また、チャージポンプ回路31は、制御信号CS3に基づき生成する電圧のランプレートを変更し、電圧の立ち上がり速度を速くする。
【0105】
図9は、チャージポンプ回路31の出力電圧のランプレートの一例を示す波形図である。
図9において、破線は比較例のランプレートを示し、実線は本実施形態のランプレートを示す。
図9に示すように、比較例は動作電流を一定以下とするために緩いランプレートが設定されている。これに対し、本実施形態はパワー効率が改善したため、一定以下の動作電流を維持しつつランプレートを急峻に設定することができる。
【0106】
書き込み動作は、一般的には、読み出しパス電圧VREAD印加動作の後に、プログラム動作及びベリファイ動作が繰り返し行われる。一回のプログラム動作と一回のベリファイ動作を1ループとしたときに、ループの回数は任意である。プログラム動作においては、プログラム電圧VPGMがワード線WLに印加され、メモリセルトランジスタへデータを入力する。ベリファイ動作は、プログラム動作の後、メモリセルトランジスタのデータを読み出し、メモリセルトランジスタの閾値電圧が所望のレベルに達したか否かを判定する動作である。
【0107】
図10は、チャネルプリチャージ動作及び初回のプログラム動作における各配線の電位変化を示す図である。なお、
図10の上段の図は、比較例における各配線の電位変化を示し、
図10の下段の図は、実施形態における各配線の電位変化を示している。また、
図10に示す各電圧は、シーケンサ27に制御された電圧生成回路28内の昇圧回路28Aによって発生される。
【0108】
プログラム動作は、ワード線及びビット線に印加するプログラム電圧及びビット線電圧に従って行われる。書き込み対象のブロックBLK(選択BLK)の書き込み対象のストリングユニットSU(選択SU)については、プログラム電圧VPGMの印加の前に、選択ゲート線SGD(SGD_sel)を例えば5Vにして、選択ゲートトランジスタST1を導通させておく。また、プログラム動作時には、選択ゲート線SGSは例えば0Vである。従って、選択ゲートトランジスタST2はオフ状態となる。その後、プログラム電圧VPGM印加時には、選択ゲート線SGD(SGD_sel)を例えば2.5Vとする。これにより、選択ゲートトランジスタST1の導通、非導通の状態は、選択ゲートトランジスタST1に接続されるビット線BLのビット線電圧によって決まる。
【0109】
図10の比較例に示す図において、時刻t0から時刻t12までの間は、チャネルプリチャージ動作が行われる期間(以下、チャネルプリチャージ期間という)である。また、時刻t13から時刻t15までの期間は、プログラム電圧VPGMの印加が行われる期間(以下、プログラム期間という)である。
【0110】
一方、
図10の実施形態に示す図において、時刻t0から時刻t22までの間は、チャネルプリチャージ期間である。また、時刻t23から時刻t25までの期間は、プログラム期間である。
【0111】
シーケンサ27Aは、外部から入力される電圧Vccが高くなるに従いチャージポンプ回路31に入力される入力電圧Vinを高くする。これにより、チャージポンプ回路31の電流供給能力が上がるため、シーケンサ27Aはランプレートを制御し、各配線に印加する電圧の立ち上がり速度を速くする。
【0112】
各配線に印加する電圧の立ち上がり速度を速くすることにより、本実施形態の各配線に印加する電圧の立ち上がり期間(時刻t0~時刻t21)及び(時刻t23~時刻t24)を、比較例の立ち上がり期間(時刻t0~時刻t11)及び(時刻t13~時刻t14)よりも短くすることができる。また、各配線に印加する電圧の立ち上がり速度を速くすることにより、本実施形態のチャネルプリチャージ期間(時刻t0~時刻t22)及びプログラム期間(時刻t23~時刻t25)を、比較例のチャネルプリチャージ期間(時刻t0~時刻t12)及びプログラム期間(時刻t13~時刻t15)よりも短くすることができる。
【0113】
図10では図示していないが、例えば、ベリファイ動作において非選択ワード線に印加される読み出しパス電圧VREADの立ち上がり期間を短くすることにより、本実施形態は、ベリファイ動作についても短縮化できる。
【0114】
この結果、本実施形態の書き込み動作にかかる時間は、比較例の書き込み動作よりも短縮することができる。
【0115】
図11は、書き込み動作を示すタイミングチャートである。
図11においては、レディービジー信号/RB、及び、信号DQx(例えばDQ0~DQ7)を示している。
【0116】
入出力回路22は、ロジック制御回路21によって制御されて、メモリコントローラ1との間でバスを介して、信号DQ(例えばDQ0~DQ7)を送受信する。信号DQは、コマンド(80h)、アドレス、データ、コマンド(10h)の順に受信される。信号DQの受信は、レディービジー信号/RBがハイレベル(レディー状態)の期間に行われる。
【0117】
レディービジー信号/RBがロウレベル(ビジー状態)になると、受信データの書き込み動作が行われる。書き込み動作はページ(セルユニットCU)単位であり、
図11の例では、時刻t31~t32の期間に、1ページ分のデータが、レディービジー信号/RBのロウレベル期間に書き込まれる。すなわち、
図11の例では、時刻t31~t32の期間が書き込み時間t
programとなる。本実施形態では、各配線に印加する電圧の立ち上がり速度を速くすることにより、書き込み時間t
programを短縮することができる。
【0118】
なお、シーケンサ27Aは、読み出し電圧VREAD及び消去電圧VERAについてもランプレートを制御して立ち上がり速度を速くすることで、読み出し及び消去にかかる時間を短縮することができる。
【0119】
図12は、読み出し動作における各配線の電位変化を示す図である。なお、
図12の上段の図は、比較例における各配線の電位変化を示し、
図12の下段の図は、実施形態における各配線の電位変化を示している。また、
図12に示す各電圧は、シーケンサ27に制御された電圧生成回路28内の昇圧回路28Aによって発生される。
【0120】
読み出し動作は、読み出しパス電圧VREAD印加期間と、実際の読み出し期間とを有する。読み出しパス電圧VREAD印加期間において、ロウデコーダ25は、選択ブロックの選択ゲート線SGD_sel、及び、SGSに対して、選択ゲートトランジスタST1、ST2をオンにするための電圧VSG(例えば、5V)を印加する。また、ロウデコーダ25は、選択ブロックの選択ワード線WL_sel、及び、選択ブロックの非選択ワード線WL_uselに対して、それぞれ、各メモリセルトランジスタをオンにするために必要な十分に高い電圧VREAD(例えば、8V)を印加する。なお、選択ワード線WL_selに隣接するワード線(隣接ワード線)については、隣接ワード線に接続されたメモリセルトランジスタの導通を容易にするために、電圧VREADよりも若干高い電圧VREADKを与えてもよい。
【0121】
実読み出し期間において、選択ブロックの選択ストリングユニットの選択ゲート線SGD_sel、SGSは、電圧VSG(例えば、5V)が維持される。また、実読み出し期間において、ロウデコーダ25は、選択ブロックの選択ワード線WL_selに、読み出し電圧Vrを印加し、選択ブロックの非選択ワード線WL_uselに、電圧VREAD又はVEREDKを印加する。
【0122】
シーケンサ27Aは、外部から入力される電圧Vccが高くなるに従いチャージポンプ回路31に入力される入力電圧Vinを高くする。これにより、チャージポンプ回路31の電流供給能力が上がるため、シーケンサ27Aはランプレートを制御し、各配線に印加する電圧の立ち上がり速度を速くする。
【0123】
各配線に印加する電圧の立ち上がり速度を速くすることにより、本実施形態の各配線に印加する電圧の立ち上がり期間(時刻t0~時刻t51)を、比較例の立ち上がり期間(時刻t0~時刻t41)よりも短くすることができる。
【0124】
図13は、読み出し動作を示すタイミングチャートである。
図13においては、レディービジー信号/RB、及び、信号DQx(例えばDQ0~DQ7)を示している。
【0125】
信号DQは、コマンド(00h)、アドレス、コマンド(30h)の順に受信される。信号DQの受信は、レディービジー信号/RBがハイレベル(レディー状態)の期間に行われる。
【0126】
レディービジー信号/RBがロウレベル(ビジー状態)になると、データの読み出し動作が行われる。
図13の例では、時刻t61~t62の期間が読み出し時間t
readとなる。本実施形態では、各配線に印加する電圧の立ち上がり速度を速くすることにより、読み出し時間t
readを短縮することができる。
【0127】
図14は、消去動作における各配線の電位変化を示す図である。なお、
図14の上段の図は、比較例における各配線の電位変化を示し、
図14の下段の図は、実施形態における各配線の電位変化を示している。また、
図14に示す各電圧は、シーケンサ27に制御された電圧生成回路28内の昇圧回路28Aによって発生される。
【0128】
センスアンプ24は、消去動作の対象であるブロックBLKに含まれるビット線BLに電圧VERA(例えば、20V)を印加する。また、ロウデコーダ25は、選択ブロックの選択ゲート線SGD、及び、SGSに対して、選択ゲートトランジスタST1、ST2をオンにするための電圧VSG(例えば、5V)を印加する。また、ロウデコーダ25は、選択ブロックの選択ワード線WL_selに例えば0Vの電圧を印加する。
【0129】
シーケンサ27Aは、外部から入力される電圧Vccが高くなるに従いチャージポンプ回路31に入力される入力電圧Vinを高くする。これにより、チャージポンプ回路31の電流供給能力が上がるため、シーケンサ27Aはランプレートを制御し、各配線に印加する電圧の立ち上がり速度を速くする。
【0130】
各配線に印加する電圧の立ち上がり速度を速くすることにより、本実施形態の各配線に印加する電圧の立ち上がり期間(時刻t0~時刻t81)を、比較例の立ち上がり期間(時刻t0~時刻t71)よりも短くすることができる。
【0131】
図15は、消去動作を示すタイミングチャートである。
図15においては、レディービジー信号/RB、及び、信号DQx(例えばDQ0~DQ7)を示している。
【0132】
信号DQは、コマンド(60h)、アドレス、コマンド(D0h)の順に受信される。信号DQの受信は、レディービジー信号/RBがハイレベル(レディー状態)の期間に行われる。
【0133】
レディービジー信号/RBがロウレベル(ビジー状態)になると、消去動作が行われる。
図15の例では、時刻t91~t92の期間が消去時間t
eraseとなる。本実施形態では、各配線に印加する電圧の立ち上がり速度を速くすることにより、消去時間t
eraseを短縮することができる。
【0134】
以上のように、不揮発性メモリ2Aは、外部から入力される電圧Vccの電圧値情報に基づきチャージポンプ回路31のランプレートを制御する。例えば、不揮発性メモリ2Aは、電圧Vccが高くなるに従いチャージポンプ回路31のランプレートを上げることで、書き込み電圧、読み出し電圧及び消去電圧の立ち上がり速度を速くする。この結果、本実施形態によれば、不揮発性メモリ2の書き込み、読み出し及び消去の何れかにかかる時間を短縮することができる。
【0135】
比較例であれば、電圧Vccの電圧値を変化させても、書き込み、読み出し及び消去の何れかにかかる時間は一定である。これに対し、本実施形態によれば、電圧Vccの電圧値が高いほど、書き込み、読み出し及び消去の何れかにかかる時間が短縮する。すなわち、外部から入力された電圧が第1の電圧値であるときに、不揮発性メモリ2を動作させた場合の第一の動作時間(受信するコマンドに対応してレディービジー信号/RBがビジーとなる期間)は、外部から入力された電圧が第1の電圧値より小さい第2の電圧値であるときに、不揮発性メモリ2を動作させた場合の第二の動作時間に比べ、短い。
【0136】
また、本実施形態の
図10、12、14においては、比較例及び本実施形態を例として、配線に供給される電圧の立ち上がり時間を比較した。本実施形態によれば、電源電圧Vccが低いとき及び電源電圧Vccが高いときにおいても、同様の関係となる。すなわち、本実施形態によれば、電源電圧Vccが低いときより、電源電圧Vccが高いときの方が、電圧の立ち上がりが急峻であり、立ち上がり時間が短い。すなわち、外部から入力された電圧が第1の電圧値であるときに、配線が所定電圧まで立ち上がる時間は、外部から入力された電圧が第1の電圧値より小さい第2の電圧値であるときに、配線が所定電圧まで立ち上がる時間に比べ、短い。
【0137】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
図16は、第3の実施形態のシーケンサ及び昇圧回路の構成の一例を示す図である。なお、
図16において、
図4と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0138】
図16に示すように、不揮発性メモリ2Bは、
図4の不揮発性メモリ2から電圧モニタ回路29が削除されている。そして、不揮発性メモリ2の外部に電源制御回路50が設けられている。電源制御回路50は、メモリコントローラ1内に内蔵されていてもよく、また、メモリコントローラ1とは別のチップ内に設けられていても良い。
【0139】
電源制御回路50は、不揮発性メモリ2Bに電源Vcc等の各種電源を供給する。また、電源制御回路50は、電圧Vccの電圧値情報をシーケンサ27に出力する。
【0140】
シーケンサ27は、電源制御回路50から入力された電圧Vccの電圧値情報に基づき、ルックアップテーブルTBを参照し、制御信号CS1及びCS2をレギュレータ回路30及びチャージポンプ回路31に出力する。
【0141】
これにより、シーケンサ27は、不揮発性メモリ2Bに入力される電圧Vccの電圧値情報に基づき、レギュレータ回路30からチャージポンプ回路31に入力される入力電圧Vin、及び、チャージポンプ回路31のステージ数を変更する。
【0142】
以上のように、シーケンサ27は、不揮発性メモリ2の外部の電源制御回路50から電圧Vccの電圧値情報を受け取り、この電圧値情報に基づき、レギュレータ回路30からチャージポンプ回路31に入力される入力電圧Vinと、チャージポンプ回路31のステージ数を変更する。この結果、不揮発性メモリ2Bは、第1の実施形態と同様に、昇圧回路28Aのパワー効率を向上させることができる。
【0143】
(変形例)
図17は、第3の実施形態の変形例に係るシーケンサ及び昇圧回路の構成の一例を示す図である。なお、
図17において、
図16と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0144】
不揮発性メモリ2Cは、
図16の電源制御回路50に代わり、Set Featureコマンドにより電圧Vccの電圧値情報がシーケンサ27に入力される。
【0145】
図18は、電圧値情報を設定するためのコマンドシーケンスの一例を示す図である。
まず、ホストは、パラメータ設定コマンド「EFh」を発行して、メモリコントローラ1に送信する。パラメータ設定コマンド「EFh」は、半導体記憶装置に対してパラメータの変更を命令するコマンドである。パラメータ設定コマンド「EFh」は、Set Featureコマンドとも呼ばれる。
【0146】
次に、ホストは、コマンド「XXh」を発行して、メモリコントローラ1に送信する。コマンド「XXh」は、不揮発性メモリ2で使用する電圧Vccを指示するコマンドである。
【0147】
次に、ホストは、4サイクルに渡って電圧値情報「W-B0」~「W-B3」を発行して、メモリコントローラ1に送信する。ユーザは、4ビットの電圧値情報「W-B0」~「W-B3」を用いて、例えば、2.4Vから0.1Vステップで3.9Vまでの16個の電圧からいずれか1つの電圧Vccを設定する。なお、電圧値情報のビット数は任意である。
【0148】
メモリコントローラ1は、ホストから送信されたSet Featureコマンドを信号DQ<7:0>として不揮発性メモリ2に送信する。信号DQ<7:0>として不揮発性メモリ2に送信されたSet Featureコマンドは、入出力回路22を経由してシーケンサ27に入力される。
【0149】
シーケンサ27は、Set Featureコマンドで設定された電圧Vccの電圧値情報に基づき、ルックアップテーブルTBを参照し、制御信号CS1及びCS2をレギュレータ回路30及びチャージポンプ回路31に出力する。
【0150】
以上のように、シーケンサ27は、不揮発性メモリ2の外部からSet Featureコマンドを受け取り、このSet Featureコマンドにより設定された電圧値情報に基づき、レギュレータ回路30からチャージポンプ回路31に入力される入力電圧Vinと、チャージポンプ回路31のステージ数を変更する。この結果、不揮発性メモリ2Cは、第1の実施形態と同様に、昇圧回路28Aのパワー効率を向上させることができる。
【0151】
なお、第3の実施形態及びその変形例において、第2の実施形態の構成を適用してもよい。シーケンサ27は、電源制御回路50からの電圧値情報やSet Featureコマンドで設定された電圧値情報に基づき、ランプレートの制御を行うための制御信号CS3をチャージポンプ回路31に出力し、チャージポンプ回路31で生成される電圧のランプレートを制御してもよい。
【0152】
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
上述した各実施形態の不揮発性メモリ2は、不揮発性メモリ2の外部から入力される電圧Vccの電圧値情報に基づき、レギュレータ回路30からチャージポンプ回路31に入力される入力電圧Vinと、チャージポンプ回路31のステージ数を変更していた。
【0153】
これに対し、第4の実施形態の不揮発性メモリ2Dは、不揮発性メモリ2のチップ(又はパッケージ)の温度情報に基づき、レギュレータ回路30からチャージポンプ回路31に入力される入力電圧Vinと、チャージポンプ回路31のステージ数を変更する。チャージポンプ回路31は、MOSトランジスタで構成されるため、入力電圧値ほどではないが、温度に依存して出力電流が変化するためである。一般に、高温であるほど、チャージポンプ回路31の出力電圧は低下する。
【0154】
図19は、第4の実施形態の不揮発性メモリの構成例を示すブロック図である。なお、
図19において、
図2と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0155】
図19に示すように、不揮発性メモリ2Dは、
図2の不揮発性メモリ2から電圧モニタ回路29が削除され、温度センサ60が追加されている。
【0156】
温度センサ60は、不揮発性メモリ2Dのチップ(又はパッケージ)の温度を測定する。温度センサ60は、例えば5℃ステップ、10℃ステップ、又は、20度ステップで不揮発性メモリ2Dのチップの温度を測定する。温度センサ60は、測定した温度の情報(以下、温度情報と呼ぶ)をシーケンサ27に出力する。なお、温度センサ60は、シーケンサ27内に設けられていてもよい。
【0157】
シーケンサ27は、入力された温度情報に基づいて、複数のルックアップテーブルTBを参照し、例えば8~32種類(3~5bit)程度のコードCDのような各種のデジタル信号を生成する。シーケンサ27は、生成した各種のデジタル信号をレギュレータ回路30及びチャージポンプ回路31に出力する。
【0158】
レギュレータ回路30は、シーケンサ27からのデジタル信号に応じて、チャージポンプ回路31に供給する入力電圧Vinを変更する。また、チャージポンプ回路31は、チャージポンプ回路31は、シーケンサ27からのデジタル信号に応じて、ステージ数を変更する。この結果、不揮発性メモリ2Dは、昇圧回路28Aのパワー効率を向上させることができる。
【0159】
なお、デジタル信号は、温度センサ60からレギュレータ回路30及びチャージポンプ回路31に直接送られてもよい。
【0160】
また、ルックアップテーブルTBは、電圧Vccの電圧値情報と温度情報とを掛け合わせたものであってもよい。すなわち、シーケンサ27は、
図2の電圧モニタ回路29からの電圧値情報、及び、
図19の温度センサ60からの温度情報に応じて、レギュレータ回路30からチャージポンプ回路31に入力される入力電圧Vinと、チャージポンプ回路31のステージ数とを変更してもよい。
【0161】
上述した各実施形態では、電圧生成回路28の昇圧回路28Aを一例に説明したが、不揮発性メモリ2内の他の昇圧回路についても上述した各実施形態の構成を適用することができる。例えば、センスアンプ24内の昇圧回路を電圧生成回路28の昇圧回路28Aと同じ構成とし、シーケンサ27が電圧Vccに応じた制御信号CS1及びCS2をセンスアンプ24内の昇圧回路に出力する。これにより、センスアンプ24内のチャージポンプ回路の性能が向上され、不揮発性メモリ2全体の性能を向上させることができる。
【0162】
また、上述した各実施形態は、不揮発性メモリとしてNAND型フラッシュメモリを例に挙げ説明したが、NAND型フラッシュメモリに限らず、その他の不揮発性メモリにおいても適用できる。
【0163】
以下に、上述した各実施形態を適用可能な不揮発性メモリの例として、NOR型フラッシュメモリについて説明する。
【0164】
図20は、NOR型フラッシュメモリの構成の一例を示すブロック図である。NOR型フラッシュメモリ100は、複数のメモリセルMCを含むメモリセルアレイ101、ワード線WLを選択するワード線選択回路102、ビット線BLを選択するビット線選択回路103、アドレスレジスタ104、データバッファ105、ステータスレジスタ106、入出力シフトレジスタ107、制御回路108、電圧生成回路109、及び、電圧モニタ回路110を有する。
【0165】
電圧生成回路109は、昇圧回路109Aを有する。昇圧回路109Aの構成は、上述した各実施形態の昇圧回路28Aの構成と同じであり、昇圧回路109Aは、レギュレータ回路30及びチャージポンプ回路31を有する。
【0166】
電圧モニタ回路110は、電圧Vccの電圧をモニタし、電圧Vccの電圧値情報を制御回路108に出力する。制御回路108は、電圧モニタ回路110からの電圧値情報に基づき、レギュレータ回路30からチャージポンプ回路31に入力される入力電圧Vin、及び、チャージポンプ回路31のステージ数を変更する。これにより、制御回路108は、NOR型フラッシュメモリ100に入力される電圧Vccに応じて、昇圧回路109Aのパワー効率を向上させることができる。
【0167】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、一例として示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0168】
1…メモリコントローラ、2,2A,2B,2C,2D…不揮発性メモリ、11…RAM、12…プロセッサ、13…ホストインターフェイス、14…ECC回路、15…メモリインターフェイス、16…内部バス、21…ロジック制御回路、22…入出力回路、23…メモリセルアレイ、24…センスアンプ、24A…センスアンプユニット群、24B…データレジスタ、25…ロウデコーダ、26…レジスタ、27,27B…シーケンサ、28…電圧生成回路、28A…昇圧回路、29…電圧モニタ回路、30…レギュレータ回路、31…チャージポンプ回路、32…入出力用パッド群、34…ロジック制御用パッド群、35…電源入力用端子群、50…電源制御回路、60…温度センサ、100…NOR型フラッシュメモリ、101…メモリセルアレイ、102…ワード線選択回路、103…ビット線選択回路、104…アドレスレジスタ、105…データバッファ、106…ステータスレジスタ、107…入出力シフトレジスタ、108…制御回路、109…電圧生成回路、109A…昇圧回路、110…電圧モニタ回路。