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特開2025-104691切替バルブ、コンクリート打設装置および覆工コンクリート打設方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025104691
(43)【公開日】2025-07-10
(54)【発明の名称】切替バルブ、コンクリート打設装置および覆工コンクリート打設方法
(51)【国際特許分類】
   E21D 11/10 20060101AFI20250703BHJP
   E04G 21/02 20060101ALI20250703BHJP
   E04G 21/04 20060101ALI20250703BHJP
【FI】
E21D11/10 B
E04G21/02 103Z
E04G21/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023222673
(22)【出願日】2023-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000206211
【氏名又は名称】大成建設株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000158725
【氏名又は名称】岐阜工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】上岡 亮一
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 雅浩
(72)【発明者】
【氏名】古賀 快尚
(72)【発明者】
【氏名】梁 俊
(72)【発明者】
【氏名】平野 定雄
(72)【発明者】
【氏名】加藤 信二
【テーマコード(参考)】
2D155
2E172
【Fターム(参考)】
2D155BA05
2D155BB02
2D155CA04
2D155DA08
2E172AA05
2E172CA56
2E172DB13
2E172DE01
2E172HA01
(57)【要約】
【課題】清掃作業の手間の低減化を可能とした切替バルブ、コンクリート打設装置および覆工コンクリート打設方法を提案する。
【解決手段】切替バルブ5は、型枠に接続された筒体51と、筒体51に摺動可能に挿入された摺動体52とを備えている。筒体51には、筒体51の先端において開口する吐出口511と、筒体51の後端において開口する摺動体出入口512と、筒体51の側面において開口する流入口513および流出口514とが形成されている。摺動体52には、摺動体52の先端面を型枠のコンクリート側の面と一致させた状態で、流入口513と流出口514とを連結する内部流路520が形成されていて、摺動体52の先端面が流入口513よりも後方に位置するまで摺動体52を後退させた際に、少なくとも内部流路520の流出口514側の開口が摺動体出入口512の後方に露出する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上流管と下流管との間に介設されて、前記上流管から供給されたコンクリートを型枠に形成された打設口から吐出可能な状態と前記下流管に流下可能な状態とを切り替える切替バルブであって、
前記型枠に接続された筒体と、
前記筒体に摺動可能に挿入された摺動体と、を備えており、
前記筒体には、前記筒体の先端において開口する吐出口と、
前記筒体の後端において開口する摺動体出入口と、
前記筒体の側面に形成され、前記上流管が接続される流入口と、
前記筒体の側面に形成され、前記下流管が接続される流出口と、が形成されており、
前記流出口は、前記流入口に対して前記筒体の軸方向にオフセットした位置に形成されていて、
前記摺動体には、前記摺動体の先端面を前記型枠のコンクリート側の面と一致させた状態で、前記流入口と前記流出口とを連結する内部流路が形成されていて、
前記摺動体の先端面が前記流入口よりも後方に位置するまで前記摺動体を後退させた際に、少なくとも前記内部流路の前記流出口側の開口が前記摺動体出入口の後方に露出することを特徴とする、切替バルブ。
【請求項2】
前記摺動体の側面に前記筒体の軸方向に沿って突条が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の切替バルブ。
【請求項3】
前記筒体の側面に清掃孔が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の切替バルブ。
【請求項4】
前記筒体の側面に固定された一対のジャッキと、
前記ジャッキと、前記摺動体の後端部とを連結する連結部材と、を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の切替バルブ。
【請求項5】
前記摺動体は、前記筒体の内部を摺動する筐体と、内部流路を構成する流路管と、を備えており、
前記筐体の側面には、溶接孔が形成されており、前記流路管の外面と前記溶接孔の内周面とが溶接されていることを特徴とする、請求項1に記載の切替バルブ。
【請求項6】
複数の型枠部材を組み合わせることにより形成されたスライドセントルと、
フレッシュコンクリートを圧送するコンクリートポンプと、
前記コンクリートポンプから延設されて前記スライドセントルの内面に沿って配管されたコンクリート打設管と、
前記コンクリート打設管を介して連結された複数の切替バルブと、を備えるコンクリート打設装置であって、
前記切替バルブは、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の切替バルブであり、
複数の前記切替バルブは、前記スライドセントルの内面に周方向に間隔をあけて設けられていることを特徴とする、コンクリート打設装置。
【請求項7】
コンクリートの打設状況を検知する複数のセンサーと、
前記センサーの検知結果に応じて、前記切替バルブの摺動体の摺動を制御する制御手段と、を備えていることを特徴とする、請求項6に記載のコンクリート打設装置。
【請求項8】
請求項6に記載のコンクリート打設装置を利用したトンネルの覆工コンクリート打設方法であって、
前記スライドセントルを据え付ける据付工程と、
前記スライドセントルとトンネル内面との間にコンクリートを流し込む打設工程と、を備えており、
前記打設工程では、
下段の前記切替バルブである下段切替バルブの前記摺動体を後退させて、当該下段切替バルブから前記コンクリートを流し込む下段打込作業と、
前記下段切替バルブの上方に配設された前記切替バルブである上段切替バルブの前記摺動体を後退させて、当該上段切替バルブから前記コンクリートを流し込む上段打込作業と、を行い、
前記上段打込作業では、前記下段切替バルブの前記摺動体を前進させて、前記下段切替バルブの前記内部流路を前記流入口と前記流出口に連結させて、前記コンクリートを前記上段切替バルブに誘導することを特徴とする、覆工コンクリート打設方法。
【請求項9】
前記切替バルブの内部を洗浄するバルブ洗浄工程をさらに備えており、
前記バルブ洗浄工程では、前記摺動体を後退させた状態で、前記摺動体と前記筒体との隙間に高圧水を噴射することを特徴とする、請求項8に記載の覆工コンクリート打設方法。
【請求項10】
前記切替バルブの内部を洗浄するバルブ洗浄工程をさらに備えており、
前記バルブ洗浄工程では、前記摺動体を後退させることで露出した前記内部流路の開口から、当該内部流路の清掃を行うことを特徴とする、請求項8に記載の覆工コンクリート打設方法。
【請求項11】
前記コンクリート打設管の内部を洗浄する配管清掃工程をさらに備えており、
前記コンクリート打設管の先端部は、トンネルの上部において前記スライドセントルの開口に接続されていて、
前記配管清掃工程では、前記内部流路によって前記流入口と前記流出口とを連通させた状態で、前記コンクリート打設管内に清掃用移動体を圧送することで、前記コンクリート打設管内の前記コンクリートを前記コンクリート打設管の先端から前記スライドセントルとトンネル内面との間に排出することを特徴とする、請求項8に記載の覆工コンクリート打設方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切替バルブ、コンクリート打設装置および覆工コンクリート打設方法に関する。
【背景技術】
【0002】
トンネルの覆工ンクリートの打設方法として、トンネル軸方向に移動する移動式型枠(スライドセントル)を利用して、連続的に施工する場合がある。スライドセントルを利用した覆工コンクリートの施工では、スライドセントルに形成された打設口にコンクリート打設管を挿入した状態でコンクリートを流し込む。スライドセントルには、軸方向および周方向に間隔をあけて複数の打設口が形成されており、コンクリート打設時は、コンクリート打設管を各打設口に適宜移動させる。打設口から他の打設口へのコンクリート打設管の移動は、作業員が手作業により行う。ところが、コンクリート打設管を人力により移動させる作業には労力と時間がかかる。
【0003】
そのため、特許文献1には、コンクリート輸送管を介して輸送されたコンクリートをスライドセントルと地山との間へ注入する状態と、下流側へ流下させる状態とを切り替える切替バルブが開示されている。特許文献1の切替バルブは、スライドセントルに接続された筒体と、筒体内に摺動可能に収納された摺動体とを備えていて、摺動体を筒体内で摺動させることで、コンクリートの圧送先を切り替える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-191810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンクリート輸送管や切替バルブは、コンクリートの打設完了後に清掃する必要がある。しかし、特許文献1の切替バルブは、摺動体が筒体の内部に収容されているため、清掃時に切替バルブを都度分解する必要があり、手間がかかっていた。
本発明は、清掃作業の手間の低減化を可能とした切替バルブ、コンクリート打設装置および覆工コンクリート打設方法を提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本発明の切替バルブは、上流管と下流管との間に介設されて、前記上流管から供給されたコンクリートを型枠に形成された打設口から注入可能な状態と前記下流管に流下可能な状態とを切り替えるものであって、前記型枠に接続された筒体と、前記筒体に摺動可能に挿入された摺動体とを備えている。前記筒体には、前記筒体の先端において開口する注入口と、前記筒体の後端において開口する摺動体出入口と、前記上流管が接続される流入口と、前記下流管が接続される流出口とが形成されている。前記流出口は、前記流入口に対して前記筒体の軸方向にオフセットした位置に形成されている。また、前記摺動体には、前記摺動体の先端面を前記型枠のコンクリート側の面と一致させた状態で、前記流入口と前記流出口とを連結する内部流路が形成されている。前記摺動体の先端面が前記流入口よりも後方に位置するまで前記摺動体を後退させた際に、少なくとも前記内部流路の前記流出口側の開口が前記摺動体出入口の後方に露出する。
【0007】
また、本発明のコンクリート打設装置は、複数の型枠部材を組み合わせることにより形成されたスライドセントルと、フレッシュコンクリートを圧送するコンクリートポンプと、前記コンクリートポンプから延設されて前記スライドセントルの内面に沿って配管されたコンクリート打設管と、前記コンクリート打設管を介して連結された複数の切替バルブとを備えている。複数の前記切替バルブは、前記スライドセントルの内面に周方向に間隔をあけて設けられている。
【0008】
このコンクリート打設装置を利用した本発明の覆工コンクリート打設方法は、前記スライドセントルを据え付ける据付工程と、前記スライドセントルとトンネル内面との間にコンクリートを流し込む打設工程とを備えている。前記打設工程では、下段の前記切替バルブである下段切替バルブの前記摺動体を後退させて、当該下段切替バルブから前記コンクリートを注入する下段注入作業と、前記下段切替バルブの上方に配設された前記切替バルブである上段切替バルブの前記摺動体を後退させて、当該上段切替バルブから前記コンクリートを注入する上段注入作業と行う。前記上段注入作業では、前記下段切替バルブの前記摺動体を前進させて、前記下段切替バルブの前記内部流路を前記流入口と前記流出口に連結させて、前記コンクリートを前記上段切替バルブに誘導する。
【0009】
かかる切替バルブ、コンクリート打設装置および覆工コンクリート打設方法によれば、前記摺動体を後退させた状態で、前記摺動体と前記筒体との隙間に高圧水を噴射することで、切替バルブの内部の洗浄が可能となる。隙間に噴射された高圧水は、筒体の摺動体出入口から排出される。そのため、筒体と摺動体との間にコンクリートの一部(例えば、セメントミルク、ノロ等)が浸透した場合であっても、洗浄することができる。また、前記摺動体を後退させることで露出した前記内部流路の開口から、当該内部流路の清掃を行うことが可能である。
【0010】
なお、前記摺動体の側面に前記筒体の軸方向に沿って突条が形成されていれば、筒体と摺動体との隙間が確保されて、より洗浄しやすくなる。また、筒体の突条に対応する位置に突条と係合する凹部等が形成されていれば、摺動体のブレが抑制される。
また、前記筒体の側面に清掃孔が形成されていれば、清掃孔を利用して、筒体と摺動体との間に高圧水を噴射することができる。
【0011】
前記切替バルブは、前記筒体の側面に固定された一対のジャッキと、前記ジャッキと前記摺動体の後端部とを連結する連結部材とを備えているのが望ましい。こうすることで、ジャッキにより摺動体を摺動させることできるため、より簡易にコンクリート打設作業を行うことできる。
【0012】
前記摺動体が、前記筒体の内部を摺動する筐体と、内部流路を構成する流路管とを備えている場合は、前記筐体の側面に、溶接孔を形成しておき、この流路管の外面と溶接孔の内周面とを溶接するのが望ましい。
【0013】
コンクリート打設装置は、コンクリートの打設状況を検知する複数のセンサーと、前記センサーの検知結果に応じて、前記切替バルブの摺動体の摺動を制御する制御手段とを備えているのが望ましい。こうすることで、コンクリートの打設状況を監視する作業員の負担を軽減することができる。
【0014】
前記コンクリート打設管の先端部が、トンネルの上部(例えば、肩部等)において前記スライドセントルの開口に接続されている場合は、前記内部流路によって前記流入口と前記流出口とを連通させた状態で、前記コンクリート打設管内に清掃用移動体(例えば、清掃用スポンジ)を圧送することで、前記コンクリート打設管内の前記コンクリートを前記コンクリート打設管の先端から前記スライドセントルとトンネル内面との間に排出するのが望ましい。こうすることで、コンクリート打設管内のコンクリートを全て打設することができ、コンクリートの廃棄量を削減できる。なお、コンクリート打設管の先端から排出された清掃用移動体は、スライドセントルの窓から回収する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の切替バルブ、コンクリート打設装置および覆工コンクリート打設方法によれば、切替バルブ内部の清掃作業の手間を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係るコンクリート打設装置の概要を示す斜視図である。
図2】コンクリート打設装置の概要を示す横断図である。
図3】コンクリート打設管の配管を示す平面図である。
図4】コンクリート打設管と切替バルブを示す横断図である。
図5】切替バルブを示す図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。
図6】打設時の切替バルブを示す断面図である。
図7】覆工コンクリート打設方法を示すフローチャートである。
図8】下段打込作業を示す横断図である。
図9】上段打込作業を示す横断図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本実施形態では、覆工コンクリートの自動打設技術について説明する。覆工コンクリートの施工には、コンクリート打設装置1を利用する。図1および図2にコンクリート打設装置1を示す。コンクリート打設装置1は、図1および図2に示すように、スライドセントル2と、コンクリートポンプ3と、コンクリート打設管4と、切替バルブ5と、センサー6と、制御手段7とを備えている。
【0018】
覆工コンクリートは、トンネル坑内に設置されたスライドセントル2と地山G(吹付けコンクリートC1)との間にフレッシュコンクリートCを打ち込むことにより形成する。スライドセントル2は、複数の型枠部材21,21,…を組み合わせることにより、トンネルTの断面形状に応じた断面円弧状(半円筒状)に形成されている。
【0019】
型枠部材21は、周方向に隣接する他の型枠部材21に対して回動可能に連結されていて、トンネル径方向での移動が可能である。すなわち、スライドセントル2は、型枠部材21を移動させることで、縮径可能である。また、スライドセントル2には、開閉扉を備えた確認窓が形成されており、コンクリートの打設状況の確認が行えるように構成されている。なお、確認窓の配置や形状寸法等は、適宜設定する。スライドセントル2の内空側には、フレッシュコンクリートCを供給するためのコンクリート打設管4が配管されている。
【0020】
また、スライドセントル2は、複数のバイブレータ22,22,…を備えている。バイブレータ22は、スライドセントル2の内面(内空側の面)に固定されている。バイブレータ22は、スライドセントル2と地山Gとの間に打ち込まれたコンクリートに振動を与える。本実施形態では、トンネル周方向に間隔をあけて並べられた複数のバイブレータ22の列が、トンネル軸方向に複数列並設されている。本実施形態では、バイブレータ22を型枠部材21に形成された確認窓に隣接して設置している。こうすることで、確認窓から作業員がバイブレータ22による締め固め効果を確認できる。
【0021】
コンクリートポンプ3は、コンクリート打設管4を介してフレッシュコンクリートCを圧送する。コンクリートポンプ3は、地上部または立坑に設けられている。コンプリートポンプから圧送されたフレッシュコンクリートCは、コンクリート打設管4を介してスライドセントル2と地山Gとの隙間に打ち込まれる。
【0022】
コンクリート打設管4は、コンクリートポンプ3から延設されて、スライドセントル2の内面に沿って配管されている。図3にコンクリート打設管4を示す。本実施形態のコンクリート打設管4は、図3に示すように、コンクリートポンプ3からスライドセントル2の基端部まで延設された1本の本管41と、スライドセントル2の基端部に設けられた分岐手段43を介して分岐された4本の分岐管42,42,…とを備えている。
【0023】
本管41は、一端がコンクリートポンプ3に接続されていて、他端が分岐手段43に接続されていて、コンクリートポンプ3により圧送されたフレッシュコンクリートCをスライドセントル2の基端部まで輸送する。
【0024】
分岐管42は、スライドセントル2の頂部においてスライドセントル2の軸方向に沿って配管された縦断管路44と、スライドセントル2の周方向に沿って配管された横断管路45とからなる。分岐管42は、縦断管路44により分岐手段43から所定の位置まで延設された後、横断管路45により周方向に延設されている。4本の分岐管42,42,…のうちの2本の分岐管42,42は、スライドセントル2の基部(トンネル軸方向の一端部)に配管された横断管路45を備えていて、残りの2本は、スライドセントル2の先端部(トンネル軸方向の他端部)に配管された横断管路45を備えている。図4に横断管路を示す。図4に示すように、コンクリート打設管4の横断管路45には、複数(本実施形態では上下二段)の切替バルブ5,5が設けられている。また、横断管路の先端部46は、トンネルの肩部においてスライドセントル2の開口に接続されている。
【0025】
複数の切替バルブ5は、コンクリート打設管4(横断管路45)を介して連結されていて、スライドセントル2の内面に周方向に間隔をあけて設けられている。切替バルブ5は、コンクリート打設管4(上流管)を介して上流側(コンクリートポンプ3側)から供給されたフレッシュコンクリートCを、スライドセントル2と地山Gの間に吐出可能な状態と、下流側(コンクリートポンプ3の反対側)に接続されたコンクリート打設管4(下流管)に流下可能な状態とを切り替える。
【0026】
図5に切替バルブ5を示す。図5(a)および(b)に示すように、切替バルブ5は、スライドセントル2に接続された筒体51と、筒体51に摺動可能に挿入された摺動体52と、筒体51の側面に固定された一対のジャッキ53,53とを備えている。
【0027】
筒体51は、角筒状を呈した、型枠部材21と同素材の鋼製部材からなる。筒体51の先端は、スライドセントル2の型枠部材21に固定されている。筒体51には、筒体51の先端において開口する吐出口511と、筒体51の後端において開口する摺動体出入口512と、筒体51の上面において開口する流入口513と、筒体の下面において開口する流出口514と、筒体51の側面において開口する清掃孔(図示せず)とが形成されている。
【0028】
吐出口511は、型枠部材21に形成された貫通孔と連通している。また、吐出口511(筒体51の先端)は、型枠部材21の表面(コンクリート側の面)と面一となる形状を有している。吐出口511および摺動体出入口512は、摺動体52を挿通可能な形状を有している。流入口513(本実施形態では上流管の接続部)には、コンクリートポンプP側(輸送方向上流側)から延びるコンクリート打設管4(上流管)が接続されている(図4参照)。一方、流出口514(本実施形態では下流管の接続部)には、コンクリートポンプPと反対側(輸送方向下流側)に延びるコンクリート打設管4(下流管)が接続されている(図4参照)。流出口514は、流入口513に対して筒体51の軸方向にオフセットした位置に形成されている。本実施形態では、流入口513が流出口514よりも吐出口511側に形成されている。流出口514は、外側(型枠部材21側)の縁が流入口513の内空側の縁よりも内空側に位置するように、流入口513よりも内空側(型枠部材21と反対側)にオフセットされている。すなわち、流入口513と流出口514は、筒体51の中心軸と平行な面に投影した際に重ならないように配置されている。清掃孔(図示略)は、流出口514の下方に形成されていて、筒体51と摺動体52との間の隙間に連通している。
【0029】
摺動体52は、筒体51内を摺動可能な直方体状部材である。摺動体52には、内部流路520が形成されている。内部流路520は、摺動体52の先端面をスライドセントル2の型枠部材21のコンクリート側(地山G側)の面と一致させた状態で、筒体51の流入口513と流出口514とを連結する。摺動体52は、筒体51の内部を摺動する筐体521と、筐体521の内部に設けられた流路管522とを備えている。流路管522は、内部流路520を構成する。
【0030】
筐体521は、型枠部材21と同素材の鋼製の箱型部材からなり、側面には溶接孔523が形成されている。また、筐体521(摺動体52)の左右の側面には、筒体51の軸方向(摺動体52の摺動方向)に沿って突条524が形成されている。突条524は、筐体521の側面から突出しており、筐体521の側面に段差を形成している。突条524は、筒体51の内面に当接あるいは近接している。これにより、筒体51の内面と摺動体52の左右の側面との間に隙間が形成されている。なお、筒体51の内面に、突条524と係合する溝を形成してもよい。
【0031】
流路管522は、筐体521の内部において、上下に連通するように配置されていて、流路管522の外面と溶接孔523の内周面とが溶接されている。流路管522は、S字状に屈曲していて、オフセットされた流入口513と流出口514とをつなぐ内部流路520を構成する。また、流路管522は、摺動体52の先端面が流入口513よりも後方に位置するまで摺動体52を後退させた際に、少なくとも内部流路520の流出口側の開口(流路管522の上端)が摺動体出入口512の後方に露出するように配置されている。
【0032】
摺動体52の後端部には、ジャッキ53を連結するための連結部材54が固定されている。連結部材54は、筐体521の後端に固定された鋼板からなる固定部541と、固定部541に固定された連結部542とからなる。
【0033】
ジャッキ53は、筒体の側面に固定された本体部531と、本体部531に内挿されて進退可能に支持されたロッド532とを備えた、いわゆる油圧ジャッキまたはエアジャッキである。ロッド532の先端部は、連結部材54の連結部542に連結されている。摺動体52は、図6(a)および(b)に示すように、ジャッキ53の伸縮にともなって、筒体51内を摺動する。
【0034】
センサー6は、フレッシュコンクリートCの打設状況を検知する。本実施形態では、センサー6として、打設感知センサー、温度センサーおよび圧力センサーがスライドセントル2の複数個所に固定されている。各センサー6の設置個所は、適宜決定する。
【0035】
打設感知センサーは、型枠部材21の外面(地山G側の面)に固定されていて、スライドセントル2と地山Gとのの間に打ち込まれたフレッシュコンクリートCを検知する。打設感知センサーがフレッシュコンクリートCを検知することで、フレッシュコンクリートCの打設状況(打設高さ)を把握できる。
【0036】
温度センサーは、打設中および打設後のフレッシュコンクリートCの温度を検知する。温度センサーが検知した温度により、フレッシュコンクリートCの性状を把握できる。フレッシュコンクリートCの温度データにより、コンクリートの推定強度を算出できる。
【0037】
圧力センサーは、スライドセントル2の型枠部材21に作用する荷重を検知する。圧力センサーの検知結果により、フレッシュコンクリートCの打設状況を把握できる。すなわち、圧力センサーの計測結果により、打設速度管理や、スライドセントル2の頂部での充填状況を確認できる。
【0038】
各センサー6により計測されたデータは、自動的にクラウドサーバ等に記録されるとともに、制御手段7に送信される。制御手段7は、各センサー6の検知結果に応じてコンクリートポンプ3の作動や切替バルブ5の摺動体52の摺動等を制御する。すなわち、コンクリート打設装置1は、フレッシュコンクリート打設状況に応じて、フレッシュコンクリートCの打設箇所を決定する。切替バルブ5は、制御手段7から送信された信号により作動する。具体的には、制御手段7から送信された信号に応じてジャッキ53が作動する結果、摺動体52が移動する。
【0039】
以下、本実施形態の自動打設技術による覆工コンクリートの打設方法について説明する。コンクリート打設装置1を利用した覆工コンクリート打設方法は、図7に示すように、据付工程S1と、打設工程S2と、配管清掃工程S3と、バルブ洗浄工程S4とを備えている。
【0040】
据付工程S1では、トンネル坑内にスライドセントル2を据え付ける。スライドセントル2は、型枠部材21を折り畳んで縮径させた状態で、所定の位置まで移動させる。スライドセントル2を所定の位置に配置したら、所定の形状になるように拡径させる(図1,2参照)。
【0041】
打設工程では、スライドセントル2とトンネル内面との間にフレッシュコンクリートCを流し込む。フレッシュコンクリートCの打設は、コンクリート打設管4にコンクリートポンプPを接続し、コンクリートポンプPによりフレッシュコンクリートCを圧送することにより行う。打設工程では、下段打込作業と、上段打込作業と、肩部打込作業と、頂部打込作業を行う。
【0042】
下段打込作業では、図8に示すように、下段の切替バルブ5である下段切替バルブ5aの摺動体52を後退させて、下段切替バルブ5aからフレッシュコンクリートCを流し込む。下段切替バルブ5aを開く動作(摺動体52を後退させる動作)は、制御手段7から送信された信号(第一制御信号)に応じて行われる。摺動体52が後退すると、摺動体52の先端面が流入口513よりも後側(トンネル内空側)に配置される。こうすることで、流入口513が開口したまま、流出口514が摺動体52によって閉口されるとともに、吐出口511が開口される。そのため、コンクリート打設管4を介して圧送されたフレッシュコンクリートCは、吐出口511から排出されて、スライドセントル2と地山Gとの間に打ち込まれる。フレッシュコンクリートCが所定の高さまで打設されたことをセンサー6が検知したら、制御手段7の信号(第二制御信号)により、図9に示すように、下段切替バルブ5aの摺動体52を前進させて、下段切替バルブ5aの吐出口511を遮蔽するとともに、下段切替バルブ5aの内部流路520によって流入口513と流出口514とを連通させる。このとき、下段切替バルブ5a内のフレッシュコンクリートCは、摺動体52の前進に伴ってスライドセントル2と地山側に押し出される。
【0043】
上段打込作業では、下段切替バルブの上方に配設された切替バルブ5である上段切替バルブ5bの摺動体52を後退させて、上段切替バルブ5bの吐出口511を開口し、当該吐出口511からスライドセントル2と地山Gとの隙間にフレッシュコンクリートCを流し込む。上段切替バルブ5bを開く動作(摺動体52を後退させる動作)は、下段切替バルブ5aを閉じる動作と同期して行われるか、または、第二制御信号の後に制御手段7から送信される信号(第三制御信号)に応じて行われる。上段切替バルブ5bが開いた状態では、下段切替バルブ5aは、摺動体52の先端面が型枠部材21の表面と一致した状態となっている。センサー6によりフレッシュコンクリートCが所定の高さまで打設されたことを確認したら、制御手段7からの信号(第四制御信号)により、摺動体52を前進させて、切替バルブ5の吐出口511を遮蔽する。
【0044】
肩部打設作業では、下段切替バルブ5aおよび上段切替バルブ5bの吐出口511を遮蔽した状態で、フレッシュコンクリートCを圧送する。下段切替バルブ5aおよび上段切替バルブ5bを閉じた状態でフレッシュコンクリートCを圧送すると、スライドセントル2の肩部に設置されたコンクリート打設管4の先端部からフレッシュコンクリートCが打ち込まれる(図4参照)。センサー6によりフレッシュコンクリートCが所定の高さまで打設されたことを確認したら、制御手段7からの信号(第五制御信号)により、コンクリートポンプ3を停止して、フレッシュコンクリートCの圧送を停止する。そして、コンクリート打設管4とは別の配管(図示せず)に切り替えて、スライドセントル2の頂部からフレッシュコンクリートCを打ち込む(頂部打込作業)。
【0045】
このように、コンクリート打設管4の上流側(コンクリートポンプP側)の切替バルブ5から順に、フレッシュコンクリートCを打ち込むことで、スライドセントル2の背面にコンクリートを充填する。
なお、フレッシュコンクリートCの打込みと並行して、コンクリート打込み中の切替バルブ5の近傍に配設されたバイブレータ22が作動し、型枠部材21を振動させてコンクリートの締固めを行う。
【0046】
配管清掃工程S3では、コンクリート打設管4の清掃を行う。配管清掃工程S3は、例えば頂部打込作業を行う前に行う。配管清掃工程S3では、各切替バルブ5の摺動体52を前進させて、内部流路520によって流入口513と流出口514とを連通させた状態とする。また、分岐管42の基端部を分岐手段43から取り外し、分岐管42の基端部に清掃用移動体を押し込む。清掃用移動体は、分岐管42の内部を摺動可能な部材であって、例えば、コンクリート打設管4の内径と同等以上の外径を有した柱状のスポンジ(樹脂材)からなる。そして、分岐管42の基端部にコンプレッサーから延設されたエアホースを接続し、コンプレッサーを作動させることにより、清掃用移動体を圧送する。清掃用移動体は、コンクリート打設管4および切替バルブ5を通過した後、コンクリート打設管4の先端から排出される。排出された清掃用移動体は、スライドセントル2の窓から回収する。
【0047】
バルブ洗浄工程S4では、切替バルブ5の内部を洗浄する。バルブ洗浄工程S4では、摺動体52を後退させた状態で、筒体51の清掃孔から摺動体52と筒体51との隙間に高圧水を噴射して、当該隙間を洗浄する。また、摺動体52を後退させることで露出した内部流路520の開口から、内部流路520の清掃を行う。
【0048】
本実施形態のコンクリート打設装置1および覆工コンクリート打設方法によれば、摺動体52を後退させた状態で、摺動体52と筒体51との隙間に高圧水を噴射することで、切替バルブ5の内部の洗浄が可能となる。隙間に噴射された高圧水は、筒体51の摺動体出入口512から排出される。そのため、筒体51と摺動体52との間にコンクリートの一部(例えば、セメントミルク、ノロ等)が浸透した場合であっても、洗浄することができる。
【0049】
また、摺動体52を後退させることで露出した開口から内部流路520の清掃を行うことが可能である。そのため、切替バルブ5の清掃作業が容易である。また、摺動体52を後退させることで摺動体52(内部流路520)を露出させることができるため、摺動体52のメンテナンス(補強、補修など)を行うことも可能である。
【0050】
本実施形態のコンクリート打設装置1は、フレッシュコンクリートCを輸送するコンクリート打設管4に切替バルブ5が介設されており、コンクリート打設管4を介して輸送されたコンクリートを直接的にスライドセントル2の背面(スライドセントル2と地山Gの間)に誘導することを可能としている。そのため、コンクリート打設管4内に残留するコンクリートの量を低減できる。ゆえに、残留コンクリートの処分に要する手間や費用を低減できる。また、コンクリート打設管4内のフレッシュコンクリートCは、配管清掃工程においてスライドセントル2の背面に全て打設するため、コンクリートの廃棄処分量を削減できる。
【0051】
また、摺動体52の側面に筒体51の軸方向に沿った突条が形成されているため、筒体51と摺動体52との隙間が確保されて、より洗浄しやすい。また、突条により摺動体52と筒体51との接地面積を小さくすることで、摺動体52の摺動時の摩擦抵抗を低減できる。なお、筒体の突条に対応する位置に突条と係合する凹部等が形成されていれば、摺動体52のブレが抑制される。
【0052】
切替バルブ5は、筒体51の側面に固定されて摺動体52の後端部に連結された一対のジャッキ53を備えているため、ジャッキ53により摺動体52を摺動の自動制御が可能となり、より簡易にコンクリート打設作業を行うことできる。
【0053】
摺動体52の筐体521の側面に、溶接孔523が形成されているため、溶接孔523を利用して流路管522を溶接できる。そのため、切替バルブ5の製造時の手間を低減できる。また、溶接孔523において、筐体521と流路管522との接合を切断すれば、流路管522を容易に交換できる。
【0054】
筒体51の先端および摺動体52の先端面が、スライドセントル2の表面(コンクリート側の面)と面一となる形状を有しているため、コンクリート表面に打設口の痕跡(凹凸)が生じ難い。そのため、スライドセントル2の撤去後(覆工コンクリートの施工後)に、痕跡の補修作業に要する手間を省略あるいは低減できる。
【0055】
また、切替バルブ5によるコンクリートの注入を終了する際には、摺動体52を吐出口511側に前進させるため、筒体51内のコンクリートを押し出した状態で終了するため、吐出口511の近傍に空気溜りが形成され難い。そのため、覆工コンクリートをより高品質に施工できる。また、流入口513が流出口514よりも吐出口511側に形成されているため、摺動体52を前進させたフレッシュコンクリートCの打込み状態から、流出口514から流出状態へ切り替える際に、筒体51内から押し出すコンクリート量を最小限に抑えることができる。
【0056】
複数のセンサー6により打設状況を検知して、フレッシュコンクリートCの注入箇所(切替バルブ5)を自動的に移動させるため、目視で打設状況を確認する必要がない。そのため、作業員の手間を低減することができる。また、バイブレータ22による締固めも自動的に行うことで、施工の手間を低減できる。このように、打設状況の確認およびコンクリートの締固めを機械的に行うことで、人力により行う場合に比べて、作業員等の熟練度に関わらず、コンクリートの充填状況にムラが生じ難い。
【0057】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、センサー6の検知結果に応じて自動的に切替バルブ5を操作するものとしたが、切替バルブ5はオペレータ等が手動により操作してもよい。切替バルブの操作を手動で行う場合は、センサー6の検知結果が、ランプやモニターなどの表示手段に表示されるようにし、オペレータが表示手段を確認して操作するようにすればよい。
【0058】
前記実施形態では、コンクリートポンプ3に接続された本管41が分岐手段43を介して複数の分岐管42,42,…に分岐されているが、複数のコンクリート打設管4がそれぞれ異なるコンクリートポンプ3に接続されていてもよい。また、分岐管42の本数は4本に限定されるものではない。
【0059】
前記実施形態では、摺動体52の左右の側面に上下二段の突条524,524が形成されているが、突条524の数および配置は限定されるものではない。
前記実施形態では、ジャッキ53がシリンダージャッキの場合について説明したが、ジャッキ53の構成は限定されるものではない。
【0060】
コンクリート打設管4の配管は、トンネルの形状等に応じて適宜決定すればよい。
また、切替バルブ5の数および配置は限定されるものではなく、適宜決定すればよい。
筒体51の先端は、必ずしも型枠部材21の表面(地山G側の面)と面一である必要はなく、例えば、型枠部材21の内面(内空側の面)に固定されていてもよい。
また、摺動体52の先端面の形状は限定されるものではなく、例えば、平面であってもよい。
【0061】
前記実施形態では、流路管522がS字状の場合について説明したが、流路管522の形状は限定されるものではなく、流入口513と流出口514とを連結するように、摺動体52の移動方向に対して傾斜した直線状の流路であってもよい。
流入口513と流出口514は、中心軸が平行になるように筒体51に形成されていてもよいし、中心軸同士が交差する向きに形成されていてもよい。
流入口513と流出口514との位置関係は限定されるものではなく、適宜決定すればよい。
【符号の説明】
【0062】
1 コンクリート打設装置
2 スライドセントル(型枠)
21 型枠部材
22 バイブレータ
3 コンクリートポンプ
4 コンクリート打設管
41 本管
42 分岐管
43 分岐手段
44 縦断管路
45 横断管路
5 切替バルブ
51 筒体
511 吐出口
512 摺動体出入口
513 流入口
514 流出口
52 摺動体
520 内部流路
521 筐体
522 流路管
523 溶接孔
524 突条
53 ジャッキ
531 本体部
532 ロッド
54 連結部材
541 固定部
542 連結部
6 センサー
7 制御手段
C フレッシュコンクリート
G 地山
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9