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特開2025-1349アプリケーションプログラム、および携帯端末装置の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025001349
(43)【公開日】2025-01-08
(54)【発明の名称】アプリケーションプログラム、および携帯端末装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20241225BHJP
   G06Q 50/40 20240101ALI20241225BHJP
【FI】
G07B15/00 501
G06Q50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023100874
(22)【出願日】2023-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市橋 めぐ
(72)【発明者】
【氏名】村尾 靖子
【テーマコード(参考)】
3E127
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3E127AA03
3E127BA05
3E127BA11
3E127BA28
3E127CA02
3E127DA20
3E127FA12
3E127FB08
5L049CC43
5L050CC43
(57)【要約】
【課題】携帯端末装置に接続されたイヤホンを装着して自動改札機を通行する利用者に対して利便性を向上させることができるアプリケーションプログラム、および携帯端末装置の制御方法を提供することである。
【解決手段】実施形態のアプリケーションプログラムは、携帯端末装置のプロセッサに、駅構内へ入場または駅構内から出場しようとする利用者が自動改札機を通行時にイヤホンを装着していることを認識させる。実施形態のアプリケーションプログラムは、利用者が自動改札機を通行時に通行判定が異常判定となったことを検知させる。また、アプリケーションプログラムは、異常判定になったことを検知した場合、イヤホンを介して音声通知を行わせる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末装置のプロセッサに、
駅構内へ入場または駅構内から出場しようとする利用者が自動改札機を通行時にイヤホンを装着していることを認識させ、
前記利用者が前記自動改札機を通行時に通行判定が異常判定となったことを検知させ、
前記異常判定になったことを検知した場合、前記イヤホンを介して音による通知を行わせる、
ためのアプリケーションプログラム。
【請求項2】
前記自動改札機が前記利用者の前記携帯端末装置に表示された画像から情報を取得し、前記自動改札機がセンタサーバへ前記情報を送信し、前記センタサーバが前記情報に基づいて通行判定を行う交通システムに適用され、
前記プロセッサに、
前記センタサーバからネットワークを介して取得される前記通行判定の結果を示す情報に基づいて前記通行判定が前記異常判定となったことを検知させる、
ための請求項1記載のアプリケーションプログラム。
【請求項3】
前記自動改札機が前記利用者の前記携帯端末装置のICチップから無線により情報を取得し、前記自動改札機がセンタサーバへ前記情報を送信し、前記センタサーバが前記情報に基づいて通行判定を行う交通システムに適用され、
前記プロセッサに、
前記センタサーバからネットワークを介して取得される前記通行判定の結果を示す情報に基づいて前記通行判定が前記異常判定となったことを検知させる、
ための請求項1記載のアプリケーションプログラム。
【請求項4】
前記自動改札機が前記利用者の前記携帯端末装置のICチップから第1無線により情報を取得し、前記自動改札機が前記情報に基づいて通行判定を行う交通システムに適用され、
前記プロセッサに、
第2無線によって前記自動改札機から取得される前記通行判定の結果を示す情報に基づいて前記異常判定となったことを検知させる、
ための請求項1記載のアプリケーションプログラム。
【請求項5】
前記携帯端末装置の前記プロセッサに、
駅構内へ入場または駅構内から出場しようとする前記利用者が前記自動改札機を通行時に前記イヤホンを装着していることを認識させ、
前記利用者が前記自動改札機を通行時に通行判定が異常判定となったことを検知させ、
前記異常判定になったことを検知した場合、前記イヤホンを介して音による通知に併せて、
前記携帯端末装置の画面表示することと、前記携帯端末装置のバイブレーション機能を作動させることとのうち一方または双方を行う、
ための請求項1記載のアプリケーションプログラム。
【請求項6】
携帯端末装置のプロセッサが、
駅構内へ入場または駅構内から出場しようとする利用者が自動改札機を通行時にイヤホンを装着していることを認識し、
前記利用者が前記自動改札機を通行時に通行判定が異常判定となったことを検知し、
前記異常判定になったことを検知した場合、前記イヤホンを介して音声通知を行う、
携帯端末装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、アプリケーションプログラム、および携帯端末装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯端末装置に接続されたイヤホンで音楽等を聴きながら自動改札機を通行する利用者が存在する。利用者がイヤホンを装着していると、自動改札機を通行できない場合の自動改札機からの警告音と音声案内が聞こえなくなってしまう可能性があった。自動改札機のドアが閉まることにより、利用者が通行不可に気づいてイヤホンを外しても音声案内を聞き逃してしまう可能性があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-230600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、携帯端末装置に接続されたイヤホンを装着して自動改札機を通行する利用者に対して利便性を向上させることができるアプリケーションプログラム、および携帯端末装置の制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のアプリケーションプログラムは、携帯端末装置のプロセッサに、駅構内へ入場または駅構内から出場しようとする利用者が自動改札機を通行時にイヤホンを装着していることを認識させる。実施形態のアプリケーションプログラムは、利用者が自動改札機を通行時に通行判定が異常判定となったことを検知させる。また、アプリケーションプログラムは、異常判定になったことを検知した場合、イヤホンを介して音声通知を行わせる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】各実施形態に係る交通システム1の全体図。
図2】携帯端末装置100の構成の一例を示す図。
図3】自動改札機200の構成の一例を示す図。
図4】アプリケーションサーバ300の構成の一例を示す図。
図5】登録情報テーブル342の一例を示す図。
図6】センタサーバ400の構成の一例を示す図。
図7】予約情報テーブル442の内容の一例を示す図。
図8】第1実施形態の概要図。
図9】判定結果とイヤホンの接続状態の組み合わせによる通知の有無の表。
図10】音パターンの一例を示す図。
図11】第2実施形態の概要図。
図12】第3実施形態の概要図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第1の実施形態)
以下、実施形態のアプリケーションプログラム、および携帯端末装置の制御方法を、図面を参照して説明する。図1は、各実施形態に係る交通システム1の全体図である。携帯端末装置100とアプリケーションサーバ300とセンタサーバ400はネットワークNWを介して通信する。自動改札機200は、センタサーバ400と専用線を介して通信する。携帯端末装置100と自動改札機200は直接通信を行わない。ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)、Wi-Fi網、インターネット等である。携帯端末装置100を翳すことで、自動改札機200は情報を読み取る。詳細は後述する。
【0008】
図2は、携帯端末装置100の構成の一例を示す図である。携帯端末装置100は、例えば、スマートフォン、タブレット端末やウェアラブル端末等である。携帯端末装置100は、通信部110と、ICチップ120と、出力部130と、プロセッサ140と、タッチパネル150と、記憶部160を備える。
【0009】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークカードである。
【0010】
ICチップ120は、NFC(Near Field Communication)技術によって、自動改札機200の光学読取部230との間で無線通信を行い、情報を送受信する。この通信は、「第1無線通信」の一例である。
【0011】
出力部130は、携帯端末装置100の画面表示やイヤホンを介した音の出力を制御する。イヤホンは、携帯端末装置100と有線またはBluetooth(登録商標)などで接続される。
【0012】
プロセッサ140は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ140は、交通アプリ162や音楽再生アプリ166などのプログラムを実行する。
【0013】
タッチパネル150は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示装置であり、利用者のタッチ操作を受け付ける。
【0014】
記憶部160は、交通アプリ162と音楽再生アプリ166を記憶する。記憶部160は、上記の各種記憶装置、或いはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)等により実現されてもよい。
【0015】
交通アプリ162は、利用者が自動改札機200を通行する前に携帯端末装置100にインストールして利用するアプリケーションプログラムである。交通アプリ162は、乗車券予約サービスを利用することができる。交通アプリ162は、利用者が乗車したい電車の予約、自動改札機200を通行するための乗車券を管理することができる。交通アプリ162は、音パターンテーブル164を含む。音パターンテーブル164については後述する。
【0016】
音楽再生アプリ166は、利用者が携帯端末装置100にインストールして利用するアプリケーションプログラムである。音楽再生アプリ166は、携帯端末装置100に接続されたイヤホンに音を流す機能を有する。
【0017】
図3は、自動改札機200の構成の一例を示す図である。自動改札機200は、例えば、通信部210と、制御部220と、光学読取部230と、表示部240と、扉部250を備える。
【0018】
通信部210は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部210は、例えばネットワークカードである。
【0019】
制御部220は、自動改札機200の全体を制御する。例えば、制御部220は、利用者の駅構内外への通行を禁止または許可するように自動改札機200に設けられた機器や、自動改札機200の電源等を制御する。
【0020】
光学読取部230は、携帯端末装置100のタッチパネル150に表示されたコード画像165をカメラによって撮像し、撮像画像を解析して情報の読み取りを行う。
【0021】
表示部240は、例えば、自動改札機200の上面などに設けられ、利用者に対するメッセージや注意喚起等の内容を表示する。
【0022】
扉部250は、制御部220からの指示に応じて自動改札機200の側面に収納された状態と、自動改札機200の通路側に突出して利用者の通行を抑制する状態(抑制状態)との間で切り替わる。制御部220は、センタサーバ400から通行不可の判定結果を取得した場合に、扉部250を抑制状態にする。
【0023】
図4は、アプリケーションサーバ300の構成の一例を示す図である。アプリケーションサーバ300は、例えば、通信部310、情報管理部320、予約部330、および記憶部340を備える。情報管理部320および予約部330は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0024】
通信部310は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部310は、例えばネットワークカードである。
【0025】
情報管理部320は、乗車券の予約管理や利用者の交通アプリ162への登録情報を管理する。例えば、情報管理部320は、利用者IDをキー項目として利用者の登録情報を後述する登録情報テーブル342を検索することができてもよい。
【0026】
予約部330は、交通アプリ162からのリクエストを受けて、センタサーバ400に予約情報を送信すると共に、利用者への課金処理を行う。
【0027】
記憶部340は、登録情報テーブル342を記憶する。図5は、登録情報テーブル342の一例を示す図である。登録情報テーブル342は、乗車券予約サービスに登録している利用者の情報を集めたものである。登録情報テーブル342は、例えば、利用者ID、氏名、連絡先メールアドレスなどの情報が互いに対応付けられたものである。
【0028】
図6は、センタサーバ400の構成の一例を示す図である。センタサーバ400は、通信部410、乗車券管理部420、通行判定部430、および記憶部440を備える。通信部410と記憶部440以外の構成要素は、アプリケーションサーバ300と同様に、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0029】
通信部410は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部410は、例えばネットワークカードである。
【0030】
乗車券管理部420は、アプリケーションサーバ300からのリクエストに応じて乗車券予約サービスの予約乗車券を管理する。乗車券管理部420は、乗車券テーブル452に予約情報を登録する。
【0031】
通行判定部430は、自動改札機200から取得した情報を用いて予約情報テーブル442を検索し、利用者の通行可否を判定する(通行判定を行う)。例えば、自動改札機200から取得した利用者IDを用いて一つのレコードを取得し、情報を送信してきた自動改札機200の所在する駅、日時などが予約情報と合致している場合に、通行を許可する判定を行う。通行判定部430は、予約情報と合致するレコードが存在しない場合、通行を許可しない判定を行う。
【0032】
記憶部440は、予約情報テーブル442を記憶する。図7は、予約情報テーブル442の内容の一例を示す図である。予約情報テーブル442は、乗車券予約サービスの予約情報を集めたものである。例えば、予約情報テーブル442は、利用者ID、予約ID、日時、入場駅、出場駅などの情報が互いに対応付けられたものである。
【0033】
図8は、第1実施形態の概要図である。第1実施形態では利用者は、携帯端末装置100にイヤホンを接続し、音楽再生アプリ155から音楽を再生している(図中(1))。
【0034】
利用者は、交通アプリ162を操作し、乗車券予約サービスに乗車券を予約する。交通アプリ162に入力された予約情報と交通アプリ162に紐づけられた利用者IDはアプリケーションサーバ300に送信される(図中(2))。送信された予約情報と利用者IDは、アプリケーションサーバ300の通信部310が受信する。情報管理部320は、送信された利用者IDに基づいて記憶部340の登録情報テーブル342の情報を検索し、利用者の登録情報を特定する。
【0035】
アプリケーションサーバ300は、利用者の登録情報と予約情報をセンタサーバ400に連携する(図中(3))。センタサーバ400の通信部410は、送信された情報を受信する。センタサーバ400の乗車券管理部420は、受信した予約情報を記憶部440の予約情報テーブル442に記憶させる。
【0036】
利用者は、携帯端末装置100にコード画像165を表示し、自動改札機200の光学読取部230に翳す(図中(4))。コード画像165は、例えば、予約情報と利用者IDが含まれてもよい。
【0037】
自動改札機200の制御部220は、光学読取部230からコード画像165から読み取った予約情報と利用者の利用者IDを受け取る(図中(5))。
【0038】
次に自動改札機200の制御部220は、センタサーバ400に予約情報と利用者の登録情報を照会する。センタサーバ400の通行判定部430は、記憶部440の予約情報テーブル442から照会されている予約情報と一致する予約情報があるか検索を行う。センタサーバ400の通行判定部430は、予約情報テーブル442に一致した予約情報が存在するか否かによって、利用者が自動改札機200を通行できるか否かを判定する(図中(6))。判定した結果を判定結果とする。
【0039】
センタサーバ400とアプリケーションサーバ300は、判定結果を連携する(図中(7)-1)。また、センタサーバ400は自動改札機200とも判定結果を連携する(図中(7)-2)。自動改札機200の通信部210が判定結果を受信し、制御部220へ伝達する。判定結果が通行不可だった場合、制御部220が扉部250を閉止させる。判定結果が通行可能だった場合は、制御部220は扉部250を作動させない。
【0040】
これを受けてアプリケーションサーバ300は、携帯端末装置100の交通アプリ162に判定結果を連携する(図中(8))。
【0041】
交通アプリ162は、携帯端末装置100がイヤホンに接続されているか否かをOS170に問い合わせる(図中(9))。
【0042】
OS170は、携帯端末装置100にイヤホンが接続されているか否かを交通アプリ162に通知する(図中(10))。交通アプリ162は、例えばOSを介してイヤホンジャックの接続情報やBluetoothの接続情報を取得し、利用者がイヤホンを使用していることを認識する。
【0043】
交通アプリ162は、OS170から連携された結果がイヤホンの接続があり、かつ通行判定の結果が通行不可だった場合、イヤホンを介して利用者に音で通知する(図中(11))。交通アプリ162は、判定結果とイヤホンの接続状態の組み合わせによって通知するか否かを変えてもよい。
【0044】
図9は、判定結果とイヤホンの接続状態の組み合わせによる通知の有無を表にしたものである。判定結果が通行可能であった場合は、イヤホンの有無に関わらず通知はなしとする。判定結果が通行不可であり、イヤホン有りの場合は、交通アプリ162が、利用者のイヤホンに異常判定通知として音を通知する。判定結果が通行不可であり、かつイヤホン無しの場合は、交通アプリ162による異常通知はないが、従来の処理と同様に自動改札機200が利用者に通行不可を通知する。または交通アプリ162が、携帯端末装置100へ画面表示をしたり、バイブレーション機能を作動させたり、警告音の再生をしてもよい。交通アプリ162は、音声による異常判定通知と同時に携帯端末装置100への画面表示、携帯端末装置100のバイブレーション機能の作動、警告音の再生によって利用者へ通知してもよい。
【0045】
交通アプリ162が、利用者に異常判定通知を通知する方法としては、音による通知をする。その音声通知は、複数の種類があってもよい。音パターンは音パターンテーブル164が記憶する。図10は、音パターンの一例を示す図である。例えば、音パターンテーブル164は、鉄道会社によって音パターンを複数保持してもよい。(図中(A))鉄道会社は、予約情報に基づいて判断される。また、異常判定の種類によって音パターンを複数保持してもよい(図中(B))。異常判定の種類とは、例えば、予約区間の区間外であった場合、予約日時が別の日時であった場合、コード画像165の読み取りエラーで情報が不明な場合等がある。異常判定の結果がどの種類であったのかを解説する音声、あるいは種類によって異なる電子音、音を切り替えず一律で出力してもよい。
【0046】
以上説明した第1実施形態によれば、交通アプリ162が利用者へ音通知を行うことにより、利用者がイヤホンを装着していても自動改札機200の通行が不可であるということを通知することができる。従来は、通行判定が通行不可であった場合、扉が急に閉止されることで利用者が状況を理解できない可能性があったが、上記の処理によって利用者の利便性を向上させることができる。また、表示部の表示が消されてしまっている場合があるので、なぜ通行判定が不可になったのか利用者が理解できないことも想定されるが、上記のように異常判定に至った理由に関する情報を提供することもできる。
【0047】
(第2の実施形態)
以下、第2実施形態について説明する。図11は、第2実施形態の概要図である。基本の構成は第1実施形態と同様であるが、異なる点としては携帯端末装置100のICチップ120を用いることが挙げられる。また第1実施形態では、自動改札機200には光学読取部230が備えられていたが、第2実施形態では自動改札機200にはリーダライタ部260が備えられている。リーダライタ部260は、自動改札機200に翳された携帯端末装置100のICチップ120と無線通信し、ICチップ120から情報を読み取ったり、ICチップ120に情報を書き込んだりする。
【0048】
利用者は携帯端末装置100にイヤホンを接続し、音楽再生アプリ155から音楽を再生する。(図中(1))。
【0049】
利用者は、交通アプリ162を操作し、乗車券予約サービスに乗車券を予約する。交通アプリ162に入力された予約情報と交通アプリ162に紐づけられた利用者IDはアプリケーションサーバ300に送信される(図中(2))送信された予約情報と利用者IDは、アプリケーションサーバ300の通信部310が受信する。情報管理部320は、送信された利用者IDに基づいて記憶部340の登録情報テーブル342の情報を検索し、利用者の登録情報を特定する。
【0050】
アプリケーションサーバ300は、利用者の登録情報と(2)で連携された予約情報をセンタサーバ400に連携する(図中(3))。センタサーバ400の通信部410は、送信された情報を受信する。センタサーバ400の乗車券管理部420は、受信した予約情報を記憶部440の予約情報テーブル442に記憶させる。
【0051】
利用者は、携帯端末装置100のICチップ120を自動改札機200のリーダライタ部260に翳す(図中(4))。例えば、ICチップ120は、利用者IDが含まれていてもよい。
【0052】
自動改札機200の制御部220は、リーダライタ部260よりICチップ120から読み取った利用者IDを受け取る(図中(5))。
【0053】
次に自動改札機200の制御部220は、センタサーバ400に予約情報と利用者の登録情報を照会する。センタサーバ400の通行判定部430は、例えば、予約情報テーブル442に一致した予約情報が存在するか否かによって、利用者が自動改札機200を通行できるか否かを判定する。一致する予約情報が存在する場合は、通行可能と判定し、一致する予約情報が存在しない場合は、通行不可と判定する。判定した結果を判定結果とする。(図中(6))。
【0054】
センタサーバ400とアプリケーションサーバ300は、判定結果を連携する(図中(7)-1)。また、センタサーバ400は自動改札機200とも判定結果を連携する(図中(7)-2)。自動改札機200の通信部210が判定結果を受信し、制御部220へ伝達する。判定結果が通行不可だった場合、制御部220が扉部250を閉止させる。判定結果が通行可能だった場合は、制御部220は扉部250を作動させない。
【0055】
これを受けてアプリケーションサーバ300は、携帯端末装置100の交通アプリ162に判定結果を連携する(図中(8))。
【0056】
交通アプリ162は、携帯端末装置100がイヤホンに接続されているか否かをOS170に問い合わせる(図中(9))。
【0057】
OS170は、携帯端末装置100にイヤホンが接続されているか否かを交通アプリ162に通知する(図中(10))。交通アプリ162は、例えばOSを介してイヤホンジャックの接続情報やBluetoothの接続情報を取得し、利用者がイヤホンを使用していることを認識する。
【0058】
交通アプリ162は、OS170から連携された結果がイヤホンの接続があり、かつ通行判定の結果が通行不可だった場合、利用者に音で通知する(図中(11))。第1実施形態と同様に、交通アプリ162は、判定結果とイヤホンの接続状態の組み合わせによって通知するか否かを変えてもよい。
【0059】
また、第1実施形態と同様に音パターンによる通知だけではなく、画面表示、バイブレーション機能の作動、警告音の再生等も組み合わせや、単独による通知を行ってもよい。音パターンによる通知も複数パターンを保持してもよい。
【0060】
以上説明した第2実施形態によれば、利用者が携帯端末装置100のICチップ120を用いて自動改札機200を通行しようとして通行不可になった場合でも異常判定通知をすることができる。
【0061】
第1実施形態および第2実施形態では、センタサーバ400が予約情報に基づいて通行可否を判定するものとしたが、これに代えて、自動改札機200がセンタサーバ400に利用者IDなどをアップロードし、センタサーバ400において入場履歴を保存しておき、入場履歴と出場駅の情報を用いて運賃導出テーブル272(後述)を参照して通行可否を判定する仕組みが採用されてもよい。入場駅と出場駅の情報は、利用者IDと共に自動改札機200からセンタサーバ400に送信される。この場合であってもイヤホンを介した注意喚起の仕組みに関して同様に適用することができる。
【0062】
(第3の実施形態)
以下、第3実施形態について説明する。図12は、第3実施形態の概要図である。第3実施形態では、利用者が乗車券予約サービスを利用せずに携帯端末装置100のICチップ120を用いて自動改札機200を通行する。第1実施形態や第2実施形態と比較すると、携帯端末装置100が近距離通信部180を備え、自動改札機200が近距離通信部280を備える点が異なる。近距離通信部180と近距離通信部280は、例えば、Bluetoothに基づいて通信する。これを「第2無線通信」の一例とする。自動改札機200は、更に記憶部270を備える。記憶部270は、運賃導出テーブル272を記憶する。運賃導出テーブル272は、自動改札機200が設置されている駅までに必要な運賃が情報として記憶されている。自動改札機200は、運賃導出テーブル272から導出した運賃を利用者のICチップ120のチャージ残高から差し引く。
【0063】
利用者は携帯端末装置100にイヤホンを接続し、音楽再生アプリ155から音楽を再生する。(図中(1))。
【0064】
利用者は、携帯端末装置100のICチップ120を自動改札機200のリーダライタ部260に翳す(図中(2))。
【0065】
自動改札機200の制御部220は、リーダライタ部260よりICチップ120に記録されている情報を読み取る(図中(3))。
【0066】
次に、自動改札機200の制御部220は、ICチップ120に記録されている情報に基づいて利用者が自動改札機200を通行できるか否かを判定する。自動改札機200の制御部220は、その判定結果を交通アプリ162に連携する(図中(4))。ICチップ120に記録されている情報とは、入場駅の情報とチャージ残高等である。利用者が自動改札機200から駅構内に入場する場合は、入場駅の情報は存在しない。入場駅の情報が存在しない場合は、現在通行しようとしている駅を入場駅とする。利用者が自動改札機200から駅構外に出場する場合は、入場駅の情報が存在する。自動改札機200の制御部220は、入場判定をする場合、チャージ残高が最低運賃以上である場合に通行可能と判定する。また、自動改札機200の制御部220は、出場判定をする場合、入場駅の情報に基づいて、現在の駅との差分によって運賃を計算し通行可能か否かを判定する。制御部220は、チャージ残高が運賃より下回っている場合は、通行不可と判定し、チャージ残高が運賃以上である場合は、通行可能と判定する。
【0067】
交通アプリ162は、携帯端末装置100がイヤホンに接続されているか否かをOS170に問い合わせる(図中(5))。
【0068】
OS170は、携帯端末装置100にイヤホンが接続されているか否かを交通アプリ162に通知する(図中(6))。交通アプリ162は、例えばOSを介してイヤホンジャックの接続情報やBluetoothの接続情報を取得し、利用者がイヤホンを使用していることを認識する。
【0069】
交通アプリ162は、OS170から連携された結果がイヤホンの接続があり、かつ通行判定の結果が通行不可だった場合、利用者に音で通知する(図中(7))。第1実施形態と第2実施形態と同様に、交通アプリ162は、判定結果とイヤホンの接続状態の組み合わせによって通知するか否かを変えてもよい。
【0070】
以上説明した第3実施形態によれば、乗車券予約サービスを用いない場合でも利用者のイヤホンに異常判定通知することができる。
【0071】
第3実施形態において、近距離無線に代えて、ICチップ120と交通アプリ162が連携する仕組みが用いられてもよい。その場合、ICチップ120は、自動改札機200から通行不可の判定結果を取得し、交通アプリ162に転送する。
【0072】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、携帯端末装置100のプロセッサに140、駅構内へ入場または駅構内から出場しようとする利用者が自動改札機200を通行時にイヤホンを装着していることを認識させ、利用者が自動改札機を通行時に通行判定が異常判定となったことを検知させ、異常判定になったことを検知した場合、イヤホンを介して音による通知を行わせることで、携帯端末装置に接続されたイヤホンを装着して自動改札機を通行する利用者に対して利便性を向上させることができる。
【0073】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0074】
1…交通システム、100…携帯端末装置、110…通信部、120…ICチップ、130…出力部、140…プロセッサ、150…タッチパネル、152…表示部、160…記憶部、162…交通アプリ、164…音パターンテーブル、166…音楽再生アプリ、170…OS、180…近距離通信部、200…自動改札機、210…通信部、220…制御部、230…光学読取部、240…表示部、250…扉部、260…リーダライタ部、270…記憶部、272…運賃導出テーブル、280…近距離通信部、300…アプリケーションサーバ、310…通信部、320…情報管理部、330…予約部、340…記憶部、342…登録情報テーブル、400…センタサーバ、410…通信部、420…乗車券管理部、430…通行判定部、440…記憶部、442…予約情報テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-07-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末装置のプロセッサに、
駅構内へ入場または駅構内から出場しようとする利用者が自動改札機を通行時にイヤホンを装着していることを認識させ、
前記利用者が前記自動改札機を通行時に通行判定が異常判定となったことを検知させ、
前記異常判定になったことを検知した場合、前記イヤホンを介して音による通知を行わせる、
ためのアプリケーションプログラム。
【請求項2】
前記自動改札機が前記利用者の前記携帯端末装置に表示された画像から情報を取得し、前記自動改札機がセンターサーバへ前記情報を送信し、前記センターサーバが前記情報に基づいて通行判定を行う交通システムに適用され、
前記プロセッサに、
前記センターサーバからネットワークを介して取得される前記通行判定の結果を示す情報に基づいて前記通行判定が前記異常判定となったことを検知させる、
ための請求項1記載のアプリケーションプログラム。
【請求項3】
前記自動改札機が前記利用者の前記携帯端末装置のICチップから無線により情報を取得し、前記自動改札機がセンターサーバへ前記情報を送信し、前記センターサーバが前記情報に基づいて通行判定を行う交通システムに適用され、
前記プロセッサに、
前記センターサーバからネットワークを介して取得される前記通行判定の結果を示す情報に基づいて前記通行判定が前記異常判定となったことを検知させる、
ための請求項1記載のアプリケーションプログラム。
【請求項4】
前記自動改札機が前記利用者の前記携帯端末装置のICチップから第1無線により情報を取得し、前記自動改札機が前記情報に基づいて通行判定を行う交通システムに適用され、
前記プロセッサに、
第2無線によって前記自動改札機から取得される前記通行判定の結果を示す情報に基づいて前記異常判定となったことを検知させる、
ための請求項1記載のアプリケーションプログラム。
【請求項5】
前記携帯端末装置の前記プロセッサに、
駅構内へ入場または駅構内から出場しようとする前記利用者が前記自動改札機を通行時に前記イヤホンを装着していることを認識させ、
前記利用者が前記自動改札機を通行時に通行判定が異常判定となったことを検知させ、
前記異常判定になったことを検知した場合、前記イヤホンを介して音による通知に併せて、
前記携帯端末装置の画面表示することと、前記携帯端末装置のバイブレーション機能を作動させることとのうち一方または双方を行う、
ための請求項1記載のアプリケーションプログラム。
【請求項6】
携帯端末装置のプロセッサが、
駅構内へ入場または駅構内から出場しようとする利用者が自動改札機を通行時にイヤホンを装着していることを認識し、
前記利用者が前記自動改札機を通行時に通行判定が異常判定となったことを検知し、
前記異常判定になったことを検知した場合、前記イヤホンを介して音声通知を行う、
携帯端末装置の制御方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
図1】各実施形態に係る交通システム1の全体図。
図2】携帯端末装置100の構成の一例を示す図。
図3】自動改札機200の構成の一例を示す図。
図4】アプリケーションサーバ300の構成の一例を示す図。
図5】登録情報テーブル342の一例を示す図。
図6センターサーバ400の構成の一例を示す図。
図7】予約情報テーブル442の内容の一例を示す図。
図8】第1実施形態の概要図。
図9】判定結果とイヤホンの接続状態の組み合わせによる通知の有無の表。
図10】音パターンの一例を示す図。
図11】第2実施形態の概要図。
図12】第3実施形態の概要図。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
(第1の実施形態)
以下、実施形態のアプリケーションプログラム、および携帯端末装置の制御方法を、図面を参照して説明する。図1は、各実施形態に係る交通システム1の全体図である。携帯端末装置100とアプリケーションサーバ300とセンターサーバ400はネットワークNWを介して通信する。自動改札機200は、センターサーバ400と専用線を介して通信する。携帯端末装置100と自動改札機200は直接通信を行わない。ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)、Wi-Fi網、インターネット等である。携帯端末装置100を翳すことで、自動改札機200は情報を読み取る。詳細は後述する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
扉部250は、制御部220からの指示に応じて自動改札機200の側面に収納された状態と、自動改札機200の通路側に突出して利用者の通行を抑制する状態(抑制状態)との間で切り替わる。制御部220は、センターサーバ400から通行不可の判定結果を取得した場合に、扉部250を抑制状態にする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
予約部330は、交通アプリ162からのリクエストを受けて、センターサーバ400に予約情報を送信すると共に、利用者への課金処理を行う。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
図6は、センターサーバ400の構成の一例を示す図である。センターサーバ400は、通信部410、乗車券管理部420、通行判定部430、および記憶部440を備える。通信部410と記憶部440以外の構成要素は、アプリケーションサーバ300と同様に、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
乗車券管理部420は、アプリケーションサーバ300からのリクエストに応じて乗車券予約サービスの予約乗車券を管理する。乗車券管理部420は、予約情報テーブル42に予約情報を登録する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
図8は、第1実施形態の概要図である。第1実施形態では利用者は、携帯端末装置100にイヤホンを接続し、音楽再生アプリ166から音楽を再生している(図中(1))。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
アプリケーションサーバ300は、利用者の登録情報と予約情報をセンターサーバ400に連携する(図中(3))。センターサーバ400の通信部410は、送信された情報を受信する。センターサーバ400の乗車券管理部420は、受信した予約情報を記憶部440の予約情報テーブル442に記憶させる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
次に自動改札機200の制御部220は、センターサーバ400に予約情報と利用者の登録情報を照会する。センターサーバ400の通行判定部430は、記憶部440の予約情報テーブル442から照会されている予約情報と一致する予約情報があるか検索を行う。センターサーバ400の通行判定部430は、予約情報テーブル442に一致した予約情報が存在するか否かによって、利用者が自動改札機200を通行できるか否かを判定する(図中(6))。判定した結果を判定結果とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
センターサーバ400とアプリケーションサーバ300は、判定結果を連携する(図中(7)-1)。また、センターサーバ400は自動改札機200とも判定結果を連携する(図中(7)-2)。自動改札機200の通信部210が判定結果を受信し、制御部220へ伝達する。判定結果が通行不可だった場合、制御部220が扉部250を閉止させる。判定結果が通行可能だった場合は、制御部220は扉部250を作動させない。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
利用者は携帯端末装置100にイヤホンを接続し、音楽再生アプリ166から音楽を再生する。(図中(1))。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
アプリケーションサーバ300は、利用者の登録情報と(2)で連携された予約情報をセンターサーバ400に連携する(図中(3))。センターサーバ400の通信部410は、送信された情報を受信する。センターサーバ400の乗車券管理部420は、受信した予約情報を記憶部440の予約情報テーブル442に記憶させる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
次に自動改札機200の制御部220は、センターサーバ400に予約情報と利用者の登録情報を照会する。センターサーバ400の通行判定部430は、例えば、予約情報テーブル442に一致した予約情報が存在するか否かによって、利用者が自動改札機200を通行できるか否かを判定する。一致する予約情報が存在する場合は、通行可能と判定し、一致する予約情報が存在しない場合は、通行不可と判定する。判定した結果を判定結果とする。(図中(6))。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
センターサーバ400とアプリケーションサーバ300は、判定結果を連携する(図中(7)-1)。また、センターサーバ400は自動改札機200とも判定結果を連携する(図中(7)-2)。自動改札機200の通信部210が判定結果を受信し、制御部220へ伝達する。判定結果が通行不可だった場合、制御部220が扉部250を閉止させる。判定結果が通行可能だった場合は、制御部220は扉部250を作動させない。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
第1実施形態および第2実施形態では、センターサーバ400が予約情報に基づいて通行可否を判定するものとしたが、これに代えて、自動改札機200がセンターサーバ400に利用者IDなどをアップロードし、センターサーバ400において入場履歴を保存しておき、入場履歴と出場駅の情報を用いて運賃導出テーブル272(後述)を参照して通行可否を判定する仕組みが採用されてもよい。入場駅と出場駅の情報は、利用者IDと共に自動改札機200からセンターサーバ400に送信される。この場合であってもイヤホンを介した注意喚起の仕組みに関して同様に適用することができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
利用者は携帯端末装置100にイヤホンを接続し、音楽再生アプリ166から音楽を再生する。(図中(1))。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0072】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、携帯端末装置100のプロセッサ140、駅構内へ入場または駅構内から出場しようとする利用者が自動改札機200を通行時にイヤホンを装着していることを認識させ、利用者が自動改札機を通行時に通行判定が異常判定となったことを検知させ、異常判定になったことを検知した場合、イヤホンを介して音による通知を行わせることで、携帯端末装置に接続されたイヤホンを装着して自動改札機を通行する利用者に対して利便性を向上させることができる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0074】
1…交通システム、100…携帯端末装置、110…通信部、120…ICチップ、130…出力部、140…プロセッサ、150…タッチパネル、152…表示部、160…記憶部、162…交通アプリ、164…音パターンテーブル、166…音楽再生アプリ、170…OS、180…近距離通信部、200…自動改札機、210…通信部、220…制御部、230…光学読取部、240…表示部、250…扉部、260…リーダライタ部、270…記憶部、272…運賃導出テーブル、280…近距離通信部、300…アプリケーションサーバ、310…通信部、320…情報管理部、330…予約部、340…記憶部、342…登録情報テーブル、400…センターサーバ、410…通信部、420…乗車券管理部、430…通行判定部、440…記憶部、442…予約情報テーブル
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正の内容】
図6
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正の内容】
図8
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正の内容】
図11