IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ niche&biodata株式会社の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025017284
(43)【公開日】2025-02-05
(54)【発明の名称】生産証明書
(51)【国際特許分類】
   B42D 11/00 20060101AFI20250129BHJP
【FI】
B42D11/00 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023130484
(22)【出願日】2023-07-24
(71)【出願人】
【識別番号】323003610
【氏名又は名称】niche&biodata株式会社
(72)【発明者】
【氏名】緒方 法親
(72)【発明者】
【氏名】保坂 碧
(57)【要約】      (修正有)
【課題】錦鯉の特定を容易にする証明書を提供する。
【解決手段】生産証明書に該当の証明書が証明しようとする錦鯉ゲノム由来シークエンスデータの国際DNAデータベース上の識別子が記載された生産証明書。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
錦鯉の証明書であって,
特定の錦鯉の生産者と,前述の錦鯉ゲノム由来のシークエンスデータの国際データベース上の識別子とを記載した証明書.
【請求項2】
請求項1に記載の証明書であって,
錦鯉ゲノム由来のシークエンスデータが前述の錦鯉のエラに由来するもの.
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,特定の錦鯉について生産者を証明する情報担持カードに関する.
【背景技術】
【0002】
従来,錦鯉の生産者は生産した錦鯉について生産証明書を発行してきた.生産証明書には,証明しようとする個体の写真に加え,品種名,生産日,大きさ,発行日,生産者名等が記載されるのが通例である.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
写真,品種名,大きさ以外に錦鯉を特定する方法が求められてきた.
【課題を解決するための手段】
【0004】
錦鯉のゲノムをシークエンスし,DDBJ/NCBI/ENA等の国際DNAデータベースに登録することによって得られた登録識別子を生産証明書に記載することにより,錦鯉を特定することができる.
【0005】
本発明の好ましい態様は,
錦鯉のエラからDNAを抽出し,一般的な次世代シークエンサーを用いたワークフローによってゲノム由来のシークエンスデータを取得する.前述のシークエンスデータをDDBJ/NCBI/ENA等の国際DNAデータベースに登録することによって得られた登録識別子を生産証明書に記載する.
【発明の効果】
【0006】
本発明の証明書は,錦鯉の特定を容易にする.
【実施例0007】
2頭の錦鯉である銀鱗昭和と黄金龍それぞれのエラからDNAを抽出して次世代シークエンサーを用いてゲノム由来のシークエンスデータを取得した.DDBJのSRAデータベースに登録し,それぞれDRS315084とDRS315082の識別子を得た.それぞれの生産証明書にDRS315084とDRS315082を記載した.銀鱗昭和は国際DNAデータベースであるNCBIの中に右記URLから確認することができる (https://www.ncbi.nlm.nih.gov/biosample/36345085).黄金龍は国際DNAデータベースであるNCBIの中に右記URLから確認することができる(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/biosample/36345083).
【産業上の利用可能性】
【0008】
本発明は,錦鯉を生産販売する農林水産業の分野で利用されうる.