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2025-173400データ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラム
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  • -データ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025173400
(43)【公開日】2025-11-27
(54)【発明の名称】データ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/105 20230101AFI20251119BHJP
【FI】
G06Q10/105
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024078969
(22)【出願日】2024-05-14
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 裕哉
(72)【発明者】
【氏名】高原 芳弥
【テーマコード(参考)】
5L010
【Fターム(参考)】
5L010AA08
(57)【要約】
【課題】社員の希望の配属先を提案することができるデータ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラムを提供する。
【解決手段】データ処理装置は、生成モデルを用いた特定処理を行う処理部と、前記特定処理の結果を出力する出力部と、を含み、前記処理部は、端末装置から送信された社員のキャリアの要望に基づいて、当該社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記生成モデルに生成させる処理を前記特定処理として実行し、前記出力部は、前記生成モデルが生成した前記社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記端末装置へ出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生成モデルを用いた特定処理を行う処理部と、
前記特定処理の結果を出力する出力部と、を含み、
前記処理部は、端末装置から送信された社員のキャリアの要望に基づいて、当該社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記生成モデルに生成させる処理を前記特定処理として実行し、
前記出力部は、前記生成モデルが生成した前記社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記端末装置へ出力する
データ処理装置。
【請求項2】
前記処理部は、さらに、前記生成モデルに配属先ごとのマッチング度合いを算出させる処理を前記特定処理として実行する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記生成モデルは、他の社員の職務経歴書の情報又は部署で予め登録されたキャリアプランの情報を参照可能なモデルである、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記処理部は、出力したキャリアプランに対する選択操作に応じて細分化したキャリアプランを前記生成モデルに生成させる処理を前記特定処理として実行する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
プロセッサが、
生成モデルを用いた特定処理を行う工程と、
前記特定処理の結果を出力する工程と、を実行し、
前記特定処理を行う工程は、端末装置から送信された社員のキャリアの要望に基づいて、当該社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記生成モデルに生成させる処理を前記特定処理として実行し、
前記出力する工程は、前記生成モデルが生成した前記社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記端末装置へ出力する
データ処理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
生成モデルを用いた特定処理を行う工程と、
前記特定処理の結果を出力する工程と、を含む処理を実行させ、
前記特定処理を行う工程は、端末装置から送信された社員のキャリアの要望に基づいて、当該社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記生成モデルに生成させる処理を前記特定処理として実行し、
前記出力する工程は、前記生成モデルが生成した前記社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記端末装置へ出力する、データ処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、データ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、少なくとも一つのプロセッサにより遂行される、ペルソナチャットボット制御方法であって、ユーザ発話を受信するステップと、前記ユーザ発話を、チャットボットのキャラクターに関する説明と関連した指示文を含むプロンプトに追加するステップと前記プロンプトをエンコードするステップと、前記エンコードしたプロンプトを言語モデルに入力して、前記ユーザ発話に応答するチャットボット発話を生成するステップ、を含む、方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-180282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来技術では、社員の希望の配属先を提案する際に改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の技術に係る第1の態様は、生成モデルを用いた特定処理を行う処理部と、前記特定処理の結果を出力する出力部と、を含み、前記処理部は、端末装置から送信された社員のキャリアの要望に基づいて、当該社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記生成モデルに生成させる処理を前記特定処理として実行し、前記出力部は、前記生成モデルが生成した前記社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記端末装置へ出力するデータ処理装置である。
【0006】
本開示の技術に係る第2の態様は、プロセッサが、生成モデルを用いた特定処理を行う工程と、前記特定処理の結果を出力する工程と、を実行し、前記特定処理を行う工程は、端末装置から送信された社員のキャリアの要望に基づいて、当該社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記生成モデルに生成させる処理を前記特定処理として実行し、前記出力する工程は、前記生成モデルが生成した前記社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記端末装置へ出力するデータ処理方法である。
【0007】
本開示の技術に係る第3の態様は、コンピュータに、生成モデルを用いた特定処理を行う工程と、前記特定処理の結果を出力する工程と、を含む処理を実行させ、前記特定処理を行う工程は、端末装置から送信された社員のキャリアの要望に基づいて、当該社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記生成モデルに生成させる処理を前記特定処理として実行し、前記出力する工程は、前記生成モデルが生成した前記社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記端末装置へ出力する、データ処理プログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】データ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
図2】データ処理装置及びスマートデバイスの要部機能の一例を示す概念図である。
図3A】特定処理の概要を示す。
図3B】特定処理の概要を示す。
図3C】特定処理の概要を示す。
図3D】特定処理の概要を示す。
図3E】特定処理の概要を示す。
図4】データ処理装置の特定処理部の機能構成を概略的に示す。
図5】データ処理装置による特定処理の動作フローの一例を概略的に示す。
図6】データ処理装置による特定処理の動作フローの一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面に従って本開示の技術に係るデータ処理装置、データ処理方法、及びプログラムの実施形態の一例について説明する。
【0010】
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
【0011】
以下の実施形態において、符号付きのプロセッサ(以下、単に「プロセッサ」と称する)は、1つの演算装置であってもよいし、複数の演算装置の組み合わせであってもよい。また、プロセッサは、1種類の演算装置であってもよいし、複数種類の演算装置の組み合わせであってもよい。演算装置の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)、又はAPU(Accelerated Processing Unit)等が挙げられる。
【0012】
以下の実施形態において、符号付きのRAM(Random Access Memory)は、一時的に情報が格納されるメモリであり、プロセッサによってワークメモリとして用いられる。
【0013】
以下の実施形態において、符号付きのストレージは、各種プログラム及び各種パラメータ等を記憶する1つ又は複数の不揮発性の記憶装置である。不揮発性の記憶装置の一例としては、フラッシュメモリ(SSD(Solid State Drive))、磁気ディスク(例えば、ハードディスク)、又は磁気テープ等が挙げられる。
【0014】
以下の実施形態において、符号付きの通信I/F(Interface)は、通信プロセッサ及びアンテナ等を含むインタフェースである。通信I/Fは、複数のコンピュータ間での通信を司る。通信I/Fに対して適用される通信規格の一例としては、5G(5th Generation Mobile Communication System)、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等を含む無線通信規格が挙げられる。
【0015】
以下の実施形態において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0016】
図1には、実施形態に係るデータ処理システム10の構成の一例が示されている。
【0017】
図1に示すように、データ処理システム10は、データ処理装置12及びスマートデバイス14を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。スマートデバイス14の一例としては、スマートフォンが挙げられる。本実施形態において、データ処理装置12は、本開示の技術に係る「データ処理装置」の一例であり、スマートデバイス14は、本開示の技術に係る「端末装置」の一例である。スマートデバイス14は、例えば、会社に属している社員が使用する装置である。当該社員が入社したばかりの社員であり、自分の配属先を決定したいと考えている場合、当該社員はスマートデバイス14を用いてデータ処理システム10を使用することで、自身に合った配属先等のキャリアプランをデータ処理装置12に提案してもらうことができる。
【0018】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0019】
スマートデバイス14は、コンピュータ36、受付装置38、出力装置40、カメラ42、及び通信I/F44を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、受付装置38、出力装置40、及びカメラ42も、バス52に接続されている。
【0020】
受付装置38は、タッチパネル38A及びマイクロフォン38B等を備えており、ユーザ入力を受け付ける。タッチパネル38Aは、指示体(例えば、ペン又は指等)の接触を検出することにより、指示体の接触によるユーザ入力を受け付ける。マイクロフォン38Bは、ユーザの音声を検出することにより、音声によるユーザ入力を受け付ける。制御部46Aは、タッチパネル38A及びマイクロフォン38Bによって受け付けたユーザ入力を示すデータをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290が、ユーザ入力を示すデータを取得する。
【0021】
出力装置40は、ディスプレイ40A及びスピーカ40B等を備えており、データを人物20が知覚可能な表現形(例えば、音声及び/又はテキスト)で出力することでデータを人物20に対して提示する。ディスプレイ40Aは、プロセッサ46からの指示に従ってテキスト及び画像等の可視情報を表示する。スピーカ40Bは、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラである。
【0022】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。
【0023】
図2には、データ処理装置12及びスマートデバイス14の要部機能の一例が示されている。
【0024】
図2に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。特定処理プログラム56は、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って特定処理部290として動作することによって実現される。
【0025】
ストレージ32には、データ生成モデル58が格納されている。データ生成モデル58は、特定処理部290によって用いられる。
【0026】
スマートデバイス14では、プロセッサ46によって受付出力処理が行われる。ストレージ50には、受付出力プログラム62が格納されている。受付出力プログラム62は、データ処理システム10によって特定処理プログラム56と併用される。プロセッサ46は、ストレージ50から受付出力プログラム62を読み出し、読み出した受付出力プログラム62をRAM48上で実行する。受付出力処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行する受付出力プログラム62に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0027】
次に、データ処理装置12が社員のキャリアプランを生成する特定処理を行う際の、特定処理部290の処理について説明する。
【0028】
図3A図3Bは、スマートデバイス14のディスプレイ40Aに表示される画面の例を示す図である。本実施形態における特定処理では、図3Aに示すように、スマートデバイス14のユーザが、身に付けたいスキル等のキャリアの要望をチャット形式でスマートデバイス14に入力すると、データ処理装置12がキャリアの要望に基づき、スマートデバイス14のユーザに適する配属先及びその配属先で身に付けることができるスキル等のキャリアプランを生成し、スマートデバイス14に送信する。スマートデバイス14は、図3Bに示すように、スマートデバイス14のユーザに適する配属先をディスプレイ40Aに表示する。スマートデバイス14のユーザは、データ処理装置12が生成した、配属先及びその配属先で身に付けることができるスキル等のキャリアプランをスマートデバイス14で見ることで、自身の配属先の希望に役立てることが可能となる。
【0029】
スマートデバイス14のユーザが入力するキャリアの要望の例としては、希望する業務内容、身に付けたいスキル、部署の雰囲気、上司の人柄、転勤の希望の有無などを含みうる。データ処理装置12は、スマートデバイス14のユーザにキャリアの要望を入力させる際に、ユーザが現在所持しているスキル、資格等の情報をチャット形式で入力させるようにしてもよい。
【0030】
なお、スマートデバイス14のユーザは、テキストによりキャリアの要望をスマートデバイス14に入力してもよく、音声によりキャリアの要望をスマートデバイス14に入力してもよい。
【0031】
特定処理部290は、図4に示すように、入力部292、処理部294、及び出力部296を備えている。
【0032】
入力部292は、スマートデバイス14で受け付けたユーザ入力を取得する。具体的には、スマートデバイス14で受け付けたユーザの文字、音声及び画像の少なくとも何れか一つのデータを取得する。
【0033】
処理部294は、データ生成モデル58を用いた特定処理を行う。具体的には、データ生成モデル58に、ユーザから入力された文字、音声及び画像のデータを入力し、生成結果を得る。また、処理部294は、生成結果を基にスマートデバイス14のユーザに適する配属先及びその配属先で身に付けることができるスキル等のキャリアプランの結果を生成する。処理部294は、具体的には、「登録されている情報に基づいて、以下の社員の希望にマッチすると考えられる部署と、その部署でのキャリアプランを生成してください。社員の希望は、生成AIのスキルが身に付けられる部署で、勤務地は竹芝です。転勤は希望していません。」というプロンプトを生成し、生成したプロンプトをデータ生成モデル58に入力する。
【0034】
出力部296は、特定処理の結果をスマートデバイス14に送信する。スマートデバイス14では、制御部46Aが、出力装置40に対して特定処理の結果を出力させる。マイクロフォン38Bは、特定処理の結果に対するユーザ入力を示す音声を取得する。なお、制御部46Aは、マイクロフォン38Bによって取得されたユーザ入力を示す音声データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290が音声データを取得する。
【0035】
データ生成モデル58は、いわゆる生成AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)、Gemini(インターネット検索<URL: https://gemini.google.com/?hl=ja>)等の生成AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。
【0036】
データ生成モデル58は、予め、スマートデバイス14のユーザが属する会社に勤務する、または過去に勤務していた社員の職務経歴書の情報が参照可能なモデルである。社員の職務経歴書の情報は、例えば社員の所属部署、部署における仕事内容、部署の在籍期間、部署における転勤の有無などの情報を含みうる。なお、データ生成モデル58は任意のタイミングで再学習されてもよい。
【0037】
処理部294は、データ生成モデル58を用いた特定処理を行う際に、データ生成モデル58を用いて、スマートデバイス14のユーザが入力した情報にマッチすると思われる部署を複数抽出する。会社の全ての部署の情報が、部署で予め登録された情報や、社員の職務経歴書の情報に基づいて予めベクトル化されて格納されている。また職務経歴書の情報は、生データの内容が階層的に格納されている。処理部294は、スマートデバイス14のユーザによるユーザ入力の内容をベクトル化し、予めベクトル化された部署の情報と比較して求めた類似度合いが上位の所定数の部署を抽出する。処理部294は、ユーザ入力の内容と部署の情報とを比較する際に、各部署において予め定められた部署の基準ごとに比較するループを回し、全ての基準の平均値を類似度合いとする。
【0038】
処理部294は、スマートデバイス14のユーザが入力した情報にマッチすると思われる部署を抽出すると、抽出した部署ごとにデータ生成モデル58を用いたキャリアプランの生成を行う。具体的には、処理部294は、類似度合いが高い部署に所属する、または所属していた社員が作成した職務経歴書の生データをストレージ32から検索し、検索で得られた職務経歴書の生データを用いてスマートデバイス14のユーザのキャリアプランをデータ生成モデル58に生成させる。処理部294は、職務経歴書及びスマートデバイス14のユーザのキャリアプランを生成させるための所定のプロンプトをデータ生成モデル58に入力することで、スマートデバイス14のユーザのキャリアプランをデータ生成モデル58に生成させる。処理部294は、所定の年数、例えば10年間のキャリアプランをデータ生成モデル58に生成させる。
【0039】
そして、処理部294は、抽出した部署のそれぞれについてマッチ度を算出する。部署の基準としては、例えば、部署のキャリア目標、部署の事業内容、部署の勤務地及び勤務形態、部署が必要とする人材、部署の苦手な業務などがあり、予め類似度が複数段階、例えば5段階で決められている。
【0040】
図3Cは、図3Bの符号301で示した「キャリアマップの詳細を確認」をスマートデバイス14のユーザが選択した際にスマートデバイス14のディスプレイ40Aに表示される画面の例である。処理部294が生成した、抽出した各部署のそれぞれについてのスマートデバイス14のユーザのキャリアプラン及び抽出した各部署のマッチ度は、出力部296により出力される。出力部296により出力されたスマートデバイス14のユーザのキャリアプラン及び部署のマッチ度は、図3Cに示したように、スマートデバイス14のディスプレイ40Aに表示される。
【0041】
例えば、スマートデバイス14のユーザである社員が生成AIのスキルを身に付けられる部署を希望している場合、処理部294は、会社の全部署の中から生成AIのスキルを身に付けられる部署を抽出し、データ生成モデル58を用いて当該部署におけるキャリアプランを生成する。ここで生成されるキャリアプランは、当該部署に所属していた社員が予め作成した職務経歴書や、当該部署で予め登録されたキャリアプランの情報を参照したデータ生成モデル58が生成したものであるため、実態に即したキャリアプランとなっている。
【0042】
スマートデバイス14のディスプレイ40Aに表示されたキャリアプランは、ユーザの選択操作により細分化して表示される。図3Dは、スマートデバイス14のディスプレイ40Aに表示される画面の例であり、図3Cの符号311で示した「LLMの理解と実務経験の積み重ね」がスマートデバイス14のユーザにより選択された場合に表示される画面の例である。ここでは、処理部294が生成した2024年における詳細なキャリアプランがディスプレイ40Aに表示されている。データ処理装置12は、細分化されたキャリアプランをスマートデバイス14のディスプレイ40Aに表示させることで、スマートデバイス14のユーザの配属先の決定に役立てることができる。
【0043】
なお、スマートデバイス14は会社の人事部門の社員が使用してもよい。図3Eは、スマートデバイス14のディスプレイ40Aに表示される画面の例である。会社の人事部門の社員は、スマートデバイス14を使用して、会社の新入社員に入力させたキャリアの要望をデータ処理装置12へ送信する。データ処理装置12は、当該新入社員のキャリアプラン及び抽出した各部署のマッチ度を生成してスマートデバイス14へ送信する。会社の人事部門の社員は、スマートデバイス14が表示した当該新入社員のキャリアプラン及び抽出した各部署のマッチ度を見ることで、当該新入社員の配属先に役立てることができる。また、データ処理装置290は、複数の社員の希望を、人事部門の社員が使用するスマートデバイス14から受信することで、複数の社員の配属先を自動的に決定することができる。
【0044】
次に、データ処理システム10の作用について説明する。
【0045】
特定処理の流れの一例について図5を参照しながら説明する。なお、図5に示す特定処理の流れは、本開示の技術に係る「データ処理方法」の一例である。
【0046】
ステップS300で、処理部294は、予め定められたトリガ条件を満たすか否かを判定する。予め定めたトリガ条件は、スマートデバイス14で受け付けたユーザ入力を取得したことである。
【0047】
ステップS300で、トリガ条件を満たす場合には(ステップS300;Yes)、データ処理システム10はステップS301へ進む。一方、ステップS300で、トリガ条件を満たさない場合には(ステップS300;No)、データ処理システム10は特定処理を終了する。
【0048】
ステップS301で、処理部294は、スマートデバイス14で入力されたテキストに、特定処理の結果を得るための指示文を追加して、プロンプトを生成する。具体的には、処理部294は、「登録されている情報に基づいて、以下の社員の希望にマッチすると考えられる部署と、その部署でのキャリアプランを生成してください。社員の希望は、生成AIのスキルが身に付けられる部署で、勤務地は竹芝です。転勤は希望していません。」というプロンプトを生成する。
【0049】
ステップS303で、処理部294は、生成したプロンプトを、データ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力に基づいて、特定処理の結果を取得する。本実施形態では、処理部294は、特定処理としてキャリアプランの生成処理を実施する。
【0050】
ステップS304で、出力部296は、スマートデバイス14に対して特定処理の結果を出力し、特定処理を終了する。出力部296は、特定処理の結果として、社員の希望にマッチすると考えられる部署と、その部署でのキャリアプランをスマートデバイス14に対して出力する。
【0051】
図6は、特定処理としてのキャリアプランの生成処理を示すフローチャートである。
【0052】
ステップS311で、処理部294は、ユーザがスマートデバイス14で入力したユーザ入力を取得する。ユーザがスマートデバイス14で入力したユーザ入力は、ユーザが希望するキャリアプランの情報を含む。
【0053】
ステップS312で、処理部294は、ユーザ入力をデータ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力に基づいて、ユーザの希望するキャリアプランとの類似度合いが高い部署を少なくとも1つ抽出する。
【0054】
ステップS313で、処理部294は、抽出した部署のキャリアプランを、当該部署で予め登録されたキャリアプランの情報、当該部署の社員が作成した職務経歴書などを用いて生成する。
【0055】
ステップS314で、処理部294は、ユーザが希望するキャリアプランを用いて、ステップS312で抽出した部署のマッチ度を算出する。
【0056】
ステップS315で、出力部296は、ステップS313で生成したキャリアプランをスマートデバイス14に出力する。
【0057】
本実施形態に係るデータ処理装置290によれば、データ生成モデル58の出力に基づいて、社員の希望にマッチする部署及び当該部署でのキャリアプランを生成して、スマートデバイス14に出力することができる。本実施形態に係るデータ処理装置290は、社員の希望にマッチする部署及び当該部署でのキャリアプランを生成して、スマートデバイス14に出力することで、社員の配属先の希望や人事部による社員の配属先の決定に役立てることが可能となる。
【0058】
以上、本開示に係るシステムをデータ処理装置290の機能を主として説明したが、本開示に係るシステムはサーバに実装されているとは限らない。本開示に係るシステムは、一般的な情報処理システムとして実装されていてもよい。本開示は、例えば、パーソナルコンピュータで動作するソフトウェアプログラム、スマートフォン等で動作するアプリケーションとして実装されてもよい。本開示に係る方法はSaaS(Software as a Service)形式でユーザに対して提供されてもよい。
【0059】
上記実施形態では、1台のコンピュータ22によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、コンピュータ22を含めた複数のコンピュータによる特定処理に対する分散処理が行われるようにしてもよい。
【0060】
上記実施形態では、ストレージ32に特定処理プログラム56が格納されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、特定処理プログラム56がUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの可搬型のコンピュータ読み取り可能な非一時的格納媒体に格納されていてもよい。非一時的格納媒体に格納されている特定処理プログラム56は、データ処理装置12のコンピュータ22にインストールされる。プロセッサ28は、特定処理プログラム56に従って特定処理を実行する。
【0061】
また、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56を格納させておき、データ処理装置12の要求に応じて特定処理プログラム56がダウンロードされ、コンピュータ22にインストールされるようにしてもよい。
【0062】
なお、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56の全てを格納させておいたり、ストレージ32に特定処理プログラム56の全てを記憶させたりしておく必要はなく、特定処理プログラム56の一部を格納させておいてもよい。
【0063】
特定処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することで特定処理を実行する。
【0064】
特定処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、特定処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0065】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoC(System-on-a-chip)などに代表されるように、特定処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、特定処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0066】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。また、上記の特定処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0067】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0068】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【0069】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
生成モデルを用いた特定処理を行う処理部と、
前記特定処理の結果を出力する出力部と、を含み、
前記処理部は、端末装置から送信された社員のキャリアの要望に基づいて、当該社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記生成モデルに生成させる処理を前記特定処理として実行し、
前記出力部は、前記生成モデルが生成した前記社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記端末装置へ出力する
データ処理装置。
(付記2)
前記処理部は、さらに、前記生成モデルに配属先ごとのマッチング度合いを算出させる処理を前記特定処理として実行する、付記1に記載のデータ処理装置。
(付記3)
前記生成モデルは、他の社員の職務経歴書の情報又は部署で予め登録されたキャリアプランの情報を参照可能なモデルである、付記1又は付記2に記載のデータ処理装置。
(付記4)
前記処理部は、出力したキャリアプランに対する選択操作に応じて細分化したキャリアプランを前記生成モデルに生成させる処理を前記特定処理として実行する、付記1~付記3のいずれかに記載のデータ処理装置。
(付記5)
プロセッサが、
生成モデルを用いた特定処理を行う工程と、
前記特定処理の結果を出力する工程と、を実行し、
前記特定処理を行う工程は、端末装置から送信された社員のキャリアの要望に基づいて、当該社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記生成モデルに生成させる処理を前記特定処理として実行し、
前記出力する工程は、前記生成モデルが生成した前記社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記端末装置へ出力する
データ処理方法。
(付記6)
コンピュータに、
生成モデルを用いた特定処理を行う工程と、
前記特定処理の結果を出力する工程と、を含む処理を実行させ、
前記特定処理を行う工程は、端末装置から送信された社員のキャリアの要望に基づいて、当該社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記生成モデルに生成させる処理を前記特定処理として実行し、
前記出力する工程は、前記生成モデルが生成した前記社員の配属先及び当該配属先におけるキャリアプランを前記端末装置へ出力する、データ処理プログラム。
【符号の説明】
【0070】
10 データ処理システム
12 データ処理装置
14 スマートデバイス
290 特定処理部
292 入力部
294 処理部
296 出力部
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5
図6