(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025176982
(43)【公開日】2025-12-05
(54)【発明の名称】遊星歯車装置
(51)【国際特許分類】
F16H 1/36 20060101AFI20251128BHJP
【FI】
F16H1/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024083425
(22)【出願日】2024-05-22
(71)【出願人】
【識別番号】000003609
【氏名又は名称】株式会社豊田中央研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000005463
【氏名又は名称】日野自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】日下部 誠
(72)【発明者】
【氏名】長田 育充
(72)【発明者】
【氏名】中澤 輝彦
(72)【発明者】
【氏名】服部 治博
(72)【発明者】
【氏名】木藤 裕也
(72)【発明者】
【氏名】新保 浩史
(72)【発明者】
【氏名】乙部 雅史
【テーマコード(参考)】
3J027
【Fターム(参考)】
3J027FA36
3J027GA01
3J027GB03
3J027GC15
3J027GC22
3J027GD04
3J027GD09
3J027GD13
3J027GE14
3J027GE16
3J027GE29
(57)【要約】
【課題】遊星歯車装置においてプラネタリピニオンの歯面の面圧を低減すると共に、装置の大形化を抑制する。
【解決手段】遊星歯車装置10は、共通の軸線Aの周りに回転可能な第1サンギヤ12、第2サンギヤ14およびキャリヤ16を備える。キャリヤ16は、第1サンギヤ12とかみ合う第1ピニオン24と、第2サンギヤ14とかみ合う第2ピニオン26とを回転可能に支持している。第1ピニオン24と第2ピニオン26は、周方向に交互に配列され、第1ピニオン24は隣接する2つの第2ピニオン26とかみ合い、第2ピニオン26は隣接する2つの第1ピニオン24とかみ合っている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通軸線周りに回転可能な、第1ギヤと、第2ギヤと、プラネタリピニオンを回転可能に支持するプラネタリキャリヤとを備えた遊星歯車装置であって、
前記プラネタリピニオンは、前記共通軸線を中心軸線とする第1公転軌道上に配列されて前記第1ギヤとかみ合う第1ピニオンと、前記共通軸線を中心軸線とする第2公転軌道上に配列され前記第2ギヤとかみ合う第2ピニオンと、を含み、
前記第1ピニオンと前記第2ピニオンが周方向において交互に配列され、前記第1ピニオンのそれぞれが隣接する2つの前記第2ピニオンとかみ合い、前記第2ピニオンのそれぞれが隣接する2つの前記第1ピニオンとかみ合う、
遊星歯車装置。
【請求項2】
請求項1に記載の遊星歯車装置であって、前記第1ギヤが第1サンギヤであり、前記第2ギヤが第2サンギヤである、遊星歯車装置。
【請求項3】
請求項2に記載の遊星歯車装置であって、前記共通軸線周りに回動可能であって、前記第1ピニオンと第2ピニオンのいずれか一方とかみ合うリングギヤをさらに備える、遊星歯車装置。
【請求項4】
請求項1に記載の遊星歯車装置であって、前記第1ギヤがサンギヤであり、前記第2ギヤがリングギヤである、遊星歯車装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊星歯車装置、特にその構造に関する。
【背景技術】
【0002】
サンギヤと、サンギヤと同軸配置された内歯のリングギヤと、サンギヤおよびリングギヤとかみ合うプラネタリピニオンを回転可能に支持し、サンギヤと同軸配置されたプラネタリキャリヤを備える遊星歯車装置が知られている。以下において、プラネタリピニオンをピニオンと記し、プラネタリキャリヤをキャリヤと記す。典型的には、1つのピニオンがサンギヤとリングギヤの両者とかみ合うが、互いにかみ合う2個のピニオンを備え、一方のピニオンがサンギヤに、他方のピニオンがリングギヤにかみ合うダブルピニオン形式の遊星歯車装置も知られている。ダブルピニオン形式の遊星歯車装置においては、リングギヤをサンギヤに替えた、つまり2つのサンギヤを備えた遊星歯車装置も知られている。
【0003】
下記特許文献1の
図9には、サンギヤ(12)にかみ合う第1ピニオン(62)と、リングギヤ(16)にかみ合う第2ピニオン(64)を備え、第1ピニオン(62)が2つの第2ピニオン(64)とかみ合っている遊星歯車装置(60)が示されている。なお、上記の括弧内の符号は、下記特許文献1において用いられている符号であり、本願の実施形態の説明で用いられる符号とは関連しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の遊星歯車装置は、1個の第1ピニオンに対して2個の第2ピニオンがかみ合っているため、かみ合い箇所が増加し、ピニオン間のギヤ歯面の面圧を低減させることができる。一方、第2ピニオンの数が第1ピニオンの2倍と多くなり、装置が大きくなる傾向がある。
【0006】
本発明は、ギヤ歯面の面圧を低減させつつ、遊星歯車装置を小形とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る遊星歯車装置は、共通軸線周りに回転可能な、第1ギヤと、第2ギヤと、プラネタリピニオンを回転可能に支持するプラネタリキャリヤとを備える。プラネタリピニオンは、共通軸線を中心軸線とする第1公転軌道上に配列されて第1ギヤとかみ合う第1ピニオンと、共通軸線を中心軸線とする第2公転軌道上に配列され第2ギヤとかみ合う第2ピニオンとを含む。第1ピニオンと第2ピニオンが周方向において交互に配列され、第1ピニオンのそれぞれが隣接する2つの第2ピニオンとかみ合い、第2ピニオンのそれぞれが隣接する2つの第1ピニオンとかみ合う。
【0008】
第1および第2ピニオンのそれぞれが、隣接する2つの第1ピニオンまたは第2ピニオンにかみ合うことで、各ピニオンの歯面に加わる面圧を低減することができる。また、第1ピニオンと第2ピニオンを同数とすることができ、装置の大形化が抑制される。
【0009】
第1ギヤが公転軌道上に配列された第1ピニオンの内側に位置する第1サンギヤであってよく、第2ギヤを公転軌道上に配列された第2ピニオンの内側に位置する第2サンギヤであってよい。さらに、これら2つのサンギヤに加え、共通軸線周りに回動可能であって、第1ピニオンと第2ピニオンのいずれか一方とかみ合うリングギヤを備えてよい。
【0010】
また、第1ギヤが公転軌道上に配列された第1ピニオンの内側に位置するサンギヤであってよく、第2ギヤを公転軌道上に配列された第2ピニオンの外側に位置するリングギヤであってよい。
【発明の効果】
【0011】
第1および第2ピニオンの歯面に加わる面圧を低減することができ、かつ装置の大形化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本実施形態の遊星歯車装置を示す斜視図である。
【
図2】本実施形態の遊星歯車装置を示す正面図である。
【
図3】本実施形態の遊星歯車装置の第1サンギヤと第1ピニオン、第2サンギヤと第2ピニオンのかみ合い状態を示す図である。
【
図4】第1サンギヤと第1および第2ピニオンのかみ合い条件を示す図である。
【
図5】第1および第2サンギヤ並びに第1および第2ピニオンのかみ合い条件を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1および
図2は、遊星歯車装置10の概略構成を示す図であり、
図1は一部を破断して示した斜視図、
図2は正面図である。
【0014】
遊星歯車装置10は、軸線Aの周りに互いに相対回転可能な3要素として、第1サンギヤ12,第2サンギヤ14およびプラネタリキャリヤ16を備える。以下、プラネタリキャリヤ16をキャリヤ16と記す。第1サンギヤ12は、軸線Aを中心軸線とする第1サンギヤ軸18に固定されている。第1サンギヤ軸18は、第1サンギヤ12から、
図1において手前側に延びている。第2サンギヤ14は、軸線Aを中心軸線とする第2サンギヤ軸20に固定されている。第2サンギヤ軸20は、第2サンギヤ14から
図1において奥側に延びている。キャリヤ16は、軸線Aを中心軸線とする中空のキャリヤ軸22に固定されている。第2サンギヤ軸20は、キャリヤ軸22の中空空間を通って延びている。
【0015】
キャリヤ16は、第1サンギヤ12とかみ合う4個の第1プラネタリピニオン24と、第2サンギヤ14とかみ合う4個の第2プラネタリピニオン26を回転可能に支持している。以下、第1プラネタリピニオン24を第1ピニオン24と、第2プラネタリピニオン26を第2ピニオン26と記す。第1ピニオン24は、キャリヤ16上に固定された第1ピニオン支持軸28に回転可能に支持されている。第2ピニオン26は、キャリヤ16上に固定された第2ピニオン支持軸30に回転可能に支持されている。第1ピニオン24と第2ピニオン26は、周方向に交互に配列されている。第1サンギヤ12、第2サンギヤ14、第1ピニオン24および第2ピニオン26はそれぞれが、周方向に歯が配列された単一の歯列を有する。これらのギヤおよびピニオンが単一の歯列を有するとは、これらのギヤおよびピニオンが大きさの異なる2つまたはそれ以上のギヤを軸線方向に並べて一体としたギヤおよびピニオンではないことを意味する。
【0016】
各第1ピニオン24は、隣接した2個の、つまり周方向において両側の第2ピニオン26とかみ合い、また各第2ピニオン26も両側の第1ピニオン24とかみ合っている。第1および第2ピニオン24,26は、キャリヤ16の軸線A周りの回転に伴って公転し、またそれぞれの支持軸28,30周りに回転可能、すなわち自転可能である。
図2に、第1ピニオン24の公転軌道T1と、第2ピニオン26の公転軌道T2を示す。第1サンギヤ12と第1ピニオン24のかみ合い状態を
図3の右半分に示し、第2サンギヤ14と第2ピニオン26のかみ合い状態を
図3の左半分に示す。
【0017】
第1サンギヤ12は、第2サンギヤ14より直径が小さい。第1ピニオン24の歯列は、かみ合う第1サンギヤ12の歯列に対向し、好適には、第1ピニオン24の歯幅、すなわち軸線A方向の寸法は、第1サンギヤ12の歯幅とほぼ等しい。第2ピニオン26の歯列は、かみ合う第2サンギヤ14の歯列と対向すると共に、かみ合っていない第1サンギヤ12の歯列とも対向する。好適には、第2ピニオン26の歯幅は、第1サンギヤ12と第2サンギヤ14の間に隙間がない場合、第1サンギヤ12と第2サンギヤ14の歯幅の和である。第2ピニオン26の歯幅が大きいことで、第2ピニオン26は、軸線Aに沿う方向において互いにずれた位置にある第1ピニオン24と第2サンギヤ14の双方にかみ合っている。また、第2ピニオン26は、第1サンギヤ12と第2サンギヤ14の直径差によって、第1サンギヤ12と干渉しないようになっている。
【0018】
第1ピニオン24の歯列が、第1サンギヤ12の歯列と第2ピニオン26の歯列にかみ合い、第2ピニオン26の歯列が、第2サンギヤ14の歯列と第1ピニオン24の歯列とかみ合っている。したがって、第1サンギヤ12、第2サンギヤ14、第1ピニオン24および第2ピニオン26の歯列は、全て共通のモジュールの歯で構成される。
【0019】
1つの第2ピニオン26と、その両側に位置する2つの第1ピニオン24と、第1サンギヤ12のかみ合いについて説明する。
【0020】
図4に示す第2ピニオン26-1とその両側の第1ピニオン24-1,24-2と第1サンギヤ12のかみ合いが成立するためには、
図4に太い破線で示す循環する経路S1上の歯数が整数となる必要がある。この経路S1のことを以下「リレー経路S1」と記す。リレー経路S1は、注目するギヤ等の歯の移動経路を継ぎ合わせたものである。まず、かみ合い点C1で第1サンギヤ12の、第1ピニオン24-1とかみ合っている歯について着目する。また、この時点の第1サンギヤ12の歯列を出発時歯列と記す。第1サンギヤ12の注目している歯は、第1サンギヤ12の回転Rに伴ってかみ合い点C2に移動する。他のギヤ/ピニオンとのかみ合い点に達すると、注目する歯を相手方のギヤ/ピニオンのかみ合っている歯に移す。つまり、かみ合い点C2からは、第1ピニオン24-2の歯に注目する。この歯が、第1ピニオン24-2の回転に伴って第2ピニオン26-1とのかみ合い点C3に達すると、注目する歯を第2ピニオン26-1の歯に移す。同様に、かみ合い点C4からは、注目する歯を第1ピニオン24-1の歯に移す。この歯が、最初のかみ合い点C1に戻ったとき、この歯にかみ合う仮想的な第1サンギヤ12の歯列を到着時歯列とする。到着時歯列が出発時歯列と重なれば、注目する歯がリレー経路S1を1周して戻ってきたとき、この注目する歯が再び第1サンギヤ12の歯列とかみ合うことができる。しかし、到着時歯列と出発時歯列が重ならなければ、つまり互いの歯列の位相がずれていると、戻ってきた注目する歯は、第1サンギヤ12の現実の歯列とかみ合うことができない。かみ合いが成立するためには、リレー経路S1上の歯数が整数、つまりリレー経路S1の長さが歯列のピッチの整数倍となっている必要がある。
【0021】
リレー経路S1上の歯数を求める。第1サンギヤ12の歯数をZS1、第2サンギヤ14の歯数をZS2、第1ピニオン24の歯数をZp1、第2ピニオン26の歯数をZp2とする。かみ合い点C1~C2の歯数はZS1θ7/360×2、かみ合い点C2~C3の歯数はZp1θ9/360、かみ合い点C3~C4の歯数はZp1θ8/360×2、かみ合い点C4~C1の歯数はZp1θ9/360である。これら歯数の合計が整数となる必要がある(次式(1))。
【0022】
【0023】
合計8個のピニオンが周方向に等角度間隔で配列されているから角度θ
7は45°である(θ
7=45°)。また、角度θ
7,θ
8,θ
9,の関係は、次式(2)で表される。
【数2】
【0024】
式(1),(2)からかみ合いの成立条件は、次式(3)となる。
【数3】
【0025】
遊星歯車装置10は、
図5に示すリレー経路S2についても、
図4のリレー経路S1と同様に、かみ合い条件が成立する必要がある。第1サンギヤ12上の経路に属する歯数はZ
S1θ
1/360、第1ピニオン24-2上の経路に属する歯数はZ
p1θ
3/360、第2ピニオン26-1上の経路に属する歯数はZ
p2θ
4/360、第2サンギヤ14上の経路に属する歯数はZ
S2θ
2/360、第2ピニオン26-2上の経路に属する歯数はZ
p2θ
5/360、第1ピニオン24-1上の経路に属する歯数はZ
p1θ
6/360である。これらの歯数の合計が整数となる必要がある(次式(4))。式(4)を整理して式(5)を得る。
【0026】
【0027】
角度θ
1,θ
2は90°、角度θ
3,θ
6の和は360°、角度θ
4,θ
5の和は360°である(次式(6)~(8))。
【数5】
【0028】
式(4)~(8)を整理すると次式(9)を得る。
【数6】
【0029】
式(9)から、第1サンギヤ12と第2サンギヤ14の歯数の合計が4の倍数であることが必要である。
【0030】
第1および第2サンギヤ12,14並びに第1および第2ピニオン24,26を標準歯車、すなわち転位のない歯車としたとき、式(3)の条件を満たすことはほとんどない。例えば、各ギヤ/ピニオンを標準歯車とし、第1サンギヤ12の歯数を31(ZS1=31)、第2サンギヤ14の歯数を37(ZS2=37)、第1ピニオン24の歯数を22(Zp1=22)、第2ピニオン26の歯数を20(Zp2=20)とした場合、角度θ8は幾何学的な条件により定まり、θ8=63.164°となる。角度θ7は45°であるので、これらの角度と各ギヤ/ピニオンの歯数を式(3)の左辺に代入すると、49.987を得る。この値は、整数ではないのでかみ合いは成立しない。そこで、第1および第2サンギヤ12,14並びに第1および第2ピニオン24,26のいくつかに転位を与え、各ギヤ/ピニオンの軸間距離を調整する。なお、第1サンギヤ12と第2サンギヤ14の歯数の和は68(=31+37)であるので、式(9)の条件は満たされている。
【0031】
式(3)の右辺を49.987に最も近い整数である50とし、角度θ8について解くと、θ8=63.214°を得る。角度θ8が63.214°となるように、第1ピニオン24と第2ピニオン26の軸間距離を、第2ピニオン26の転位量により調整する。このときの第2ピニオン26の転位係数は-0.0093となる。第1ピニオン24と第2ピニオン26の軸間距離が変化しているので、第2ピニオン26と第2サンギヤ14の軸間距離も変化している。この軸間距離の変化に対応するため、第2サンギヤ14に転位を与える。このときの第2サンギヤ14の転位係数は-0.2611となる。
【0032】
以上のように、ダブルピニオン式の遊星歯車装置において、周方向に配列される第1および第2ピニオン24,26のそれぞれが、隣接する両側の第1および第2ピニオン24,26とかみ合っている遊星歯車装置が成立することが示された。
【0033】
上述の遊星歯車装置10は、各ギヤ/ピニオンが平歯車であったが、はすば歯車であってもよい。また、遊星歯車装置10は、第1および第2ピニオン24,26を4セット有するが、セット数は、3セットであってよく、5セット以上であってもよい。
【0034】
遊星歯車装置10に、さらに第1ピニオン24または第2ピニオン26とかみ合う内歯のリングギヤを追加してもよい。リングギヤは、第1サンギヤ12、第2サンギヤ14およびキャリヤ16と共通の軸線Aを有し、この軸線Aの周りに回転可能である。また、第1サンギヤ12と第2サンギヤ14の一方と、リングギヤを置き換えてもよい。
【0035】
さらに、転位を与えるギヤ/ピニオンは、第2ピニオン26、第2サンギヤ14以外のギヤ/ピニオンであってもよい。
【符号の説明】
【0036】
10 遊星歯車装置、 12 第1サンギヤ、 14 第2サンギヤ、 16 プラネタリキャリヤ(キャリヤ)、 18 第1サンギヤ軸、 20 第2サンギヤ軸、 22 キャリヤ軸、 24 第1プラネタリピニオン(第1ピニオン)、 26 第2プラネタリピニオン(第2ピニオン)、 28 第1ピニオン支持軸、 30 第2ピニオン支持軸、 ZS1 第1サンギヤの歯数、 ZS2 第2サンギヤの歯数、 Zp1 第1ピニオン24の歯数、 Zp2 第2ピニオン26の歯数、 θ1~θ9 角度、 T1 第1ピニオンの公転軌道、 T2 第2ピニオンの公転軌道、 S1,S2 リレー経路。