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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025018076
(43)【公開日】2025-02-06
(54)【発明の名称】情報出力サーバ及び情報出力方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20250130BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023121483
(22)【出願日】2023-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】523284055
【氏名又は名称】花村広報戦略合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】100216736
【弁理士】
【氏名又は名称】竹井 啓
(72)【発明者】
【氏名】花村 憲太郎
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC35
5L050CC35
(57)【要約】      (修正有)
【課題】社会的な課題の記載を組み込んだ情報価値の高い、事業に関する文書を出力できる情報出力サーバ及び情報出力方法を提供する。
【解決手段】ユーザ端末及び管理端末を備え、それぞれがネットワークを介して直接的又は間接的にサーバに接続されている情報処理システムにおいて、事業に関する基礎情報に基づいて、該基礎情報に関連する関連情報を出力する情報出力サーバは、基礎情報入力欄及び第1選択肢をユーザ端末の出力装置(ディスプレイ)に出力しS1、複数の第1関連情報及び第2選択肢を出力しS2、選択された第1関連情報を含む第2関連情報を出力するS3フローを実行する。前記基礎情報は、前記事業によって解決しようとする課題の情報に関連する課題情報を少なくとも含んでいる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
事業に関する基礎情報に基づいて、該基礎情報に関連する関連情報を出力する情報出力サーバであって、
前記基礎情報には、前記事業によって解決しようとする課題の情報に関連する課題情報を少なくとも含んでおり、
前記課題に類似する類似課題の情報である類似課題情報を含む第1関連情報を出力する、
情報出力サーバ。
【請求項2】
前記基礎情報には、前記事業が属する業界の情報に関連する業界情報をさらに含み、
前記業界における前記類似課題情報である業界内類似課題情報、及び前記業界ではない他業界における前記類似課題情報である業界外類似課題情報、のうち少なくともいずれか一方の情報を含む第1関連情報を出力する、
請求項1に記載の情報出力サーバ。
【請求項3】
前記第1関連情報は前記業界内類似課題情報及び前記業界外類似課題情報のうちのいずれか一方のみを含み、
前記業界内類似課題情報及び前記業界外類似課題情報のうちのいずれを前記第1関連情報に含めるかをユーザに選択させるための第1選択肢を出力する、
請求項2に記載の情報出力サーバ。
【請求項4】
前記第1関連情報を少なくとも一部に含む、前記第1関連情報とは異なる他の前記関連情報である第2関連情報を出力する、
請求項1乃至請求項3のうちのいずれか1つに記載の情報出力サーバ。
【請求項5】
前記第1関連情報を、自然言語処理によって、前記基礎情報から抽出した第1基礎情報に基づいて生成し、
前記第2関連情報を、自然言語処理によって、前記基礎情報から抽出した第2基礎情報、及び少なくとも1つの第1関連情報に基づいて生成する、
請求項4に記載の情報出力サーバ。
【請求項6】
複数の前記第1関連情報を出力可能であり、
複数の前記第1関連情報のうちのいずれの前記第1関連情報を前記第2関連情報に含めるかをユーザに選択させるための第2選択肢を出力し、
選択された少なくとも1つの前記第1関連情報を含んだ前記第2関連情報を出力する、
請求項4に記載の情報出力サーバ。
【請求項7】
前記第2関連情報はプレスリリース文書である、
請求項4に記載の情報出力サーバ。
【請求項8】
事業に関する基礎情報に基づいて、該基礎情報に関連する関連情報を出力する情報出力サーバにおける情報出力方法であって、
前記基礎情報には、前記事業によって解決しようとする課題の情報に関連する課題情報を少なくとも含んでおり、
前記情報出力サーバは、
前記課題に類似する類似課題の情報である類似課題情報を含む第1関連情報を出力する、
情報出力方法。
【請求項9】
前記基礎情報には、前記事業が属する業界の情報に関連する業界情報をさらに含み、
前記情報出力サーバは、
前記業界における前記類似課題情報である業界内類似課題情報、及び前記業界ではない他業界における前記類似課題情報である業界外類似課題情報、のうち少なくともいずれか一方の情報を含む第1関連情報を出力する、
請求項8に記載の情報出力方法。
【請求項10】
前記第1関連情報は前記業界内類似課題情報及び前記業界外類似課題情報のうちのいずれか一方のみを含み、
前記情報出力サーバは、
前記業界内類似課題情報及び前記業界外類似課題情報のうちのいずれを前記第1関連情報に含めるかをユーザに選択させるための第1選択肢を出力する、
請求項9に記載の情報出力方法。
【請求項11】
前記情報出力サーバは、
前記第1関連情報を少なくとも一部に含む、前記第1関連情報とは異なる他の前記関連情報である第2関連情報を出力する、
請求項8乃至請求項10のうちのいずれか1つに記載の情報出力方法。
【請求項12】
前記情報出力サーバは、
前記第1関連情報を、自然言語処理によって、前記基礎情報から抽出した第1基礎情報に基づいて生成し、
前記第2関連情報を、自然言語処理によって、前記基礎情報から抽出した第2基礎情報、及び少なくとも1つの第1関連情報に基づいて生成する、
請求項11に記載の情報出力方法。
【請求項13】
前記情報出力サーバは、
複数の前記第1関連情報を出力可能であり、
複数の前記第1関連情報のうちのいずれの前記第1関連情報を前記第2関連情報に含めるかをユーザに選択させるための第2選択肢を出力し、
選択された少なくとも1つの前記第1関連情報を含んだ前記第2関連情報を出力する、
請求項11に記載の情報出力方法。
【請求項14】
前記第2関連情報はプレスリリース文書である、
請求項11に記載の情報出力方法。
【請求項15】
情報出力サーバに請求項8~10のいずれかに記載の情報出力方法の各ステップを実行させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報出力サーバ及び情報出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2007-172296号公報(特許文献1)がある。この公報には、「インターネットのサイトを利用し、コンピュータシステムにより広報・報道の資料であるプレスリリース原稿を自動的に作成する方法」が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-172296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
社会的な課題の記載を組み込んだ情報価値の高い、事業に関する文書を出力できないおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、
事業に関する基礎情報に基づいて、該基礎情報に関連する関連情報を出力する情報出力サーバであって、
前記基礎情報には、前記事業によって解決しようとする課題の情報に関連する課題情報を少なくとも含んでおり、
前記課題に類似する類似課題の情報である類似課題情報を含む第1関連情報を出力する、
情報出力サーバ。
【0006】
前記基礎情報には、前記事業が属する業界の情報に関連する業界情報をさらに含み、
前記業界における前記類似課題情報である業界内類似課題情報、及び前記業界ではない他業界における前記類似課題情報である業界外類似課題情報、のうち少なくともいずれか一方の情報を含む第1関連情報を出力する、
情報出力サーバ。
【0007】
前記第1関連情報は前記業界内類似課題情報及び前記業界外類似課題情報のうちのいずれか一方のみを含み、
前記業界内類似課題情報及び前記業界外類似課題情報のうちのいずれを前記第1関連情報に含めるかをユーザに選択させるための第1選択肢を出力する、
情報出力サーバ。
【0008】
前記第1関連情報を少なくとも一部に含む、前記第1関連情報とは異なる他の前記関連情報である第2関連情報を出力する、
情報出力サーバ。
【0009】
前記第1関連情報を、自然言語処理によって、前記基礎情報から抽出した第1基礎情報に基づいて生成し、
前記第2関連情報を、自然言語処理によって、前記基礎情報から抽出した第2基礎情報、及び少なくとも1つの第1関連情報に基づいて生成する、
情報出力サーバ。
【0010】
複数の前記第1関連情報を出力可能であり、
複数の前記第1関連情報のうちのいずれの前記第1関連情報を前記第2関連情報に含めるかをユーザに選択させるための第2選択肢を出力し、
選択された少なくとも1つの前記第1関連情報を含んだ前記第2関連情報を出力する、
情報出力サーバ。
【0011】
前記第2関連情報はプレスリリース文書である、
情報出力サーバ。
【0012】
事業に関する基礎情報に基づいて、該基礎情報に関連する関連情報を出力する情報出力サーバにおける情報出力方法であって、
前記基礎情報には、前記事業によって解決しようとする課題の情報に関連する課題情報を少なくとも含んでおり、
前記情報出力サーバは、
前記課題に類似する類似課題の情報である類似課題情報を含む第1関連情報を出力する、
情報出力方法。
【0013】
前記基礎情報には、前記事業が属する業界の情報に関連する業界情報をさらに含み、
前記情報出力サーバは、
前記業界における前記類似課題情報である業界内類似課題情報、及び前記業界ではない他業界における前記類似課題情報である業界外類似課題情報、のうち少なくともいずれか一方の情報を含む第1関連情報を出力する、
情報出力方法。
【0014】
前記第1関連情報は前記業界内類似課題情報及び前記業界外類似課題情報のうちのいずれか一方のみを含み、
前記情報出力サーバは、
前記業界内類似課題情報及び前記業界外類似課題情報のうちのいずれを前記第1関連情報に含めるかをユーザに選択させるための第1選択肢を出力する、
情報出力方法。
【0015】
前記情報出力サーバは、
前記第1関連情報を少なくとも一部に含む、前記第1関連情報とは異なる他の前記関連情報である第2関連情報を出力する、
情報出力方法。
【0016】
前記情報出力サーバは、
前記第1関連情報を、自然言語処理によって、前記基礎情報から抽出した第1基礎情報に基づいて生成し、
前記第2関連情報を、自然言語処理によって、前記基礎情報から抽出した第2基礎情報、及び少なくとも1つの第1関連情報に基づいて生成する、
情報出力方法。
【0017】
前記情報出力サーバは、
複数の前記第1関連情報を出力可能であり、
複数の前記第1関連情報のうちのいずれの前記第1関連情報を前記第2関連情報に含めるかをユーザに選択させるための第2選択肢を出力し、
選択された少なくとも1つの前記第1関連情報を含んだ前記第2関連情報を出力する、
情報出力方法。
【0018】
前記第2関連情報はプレスリリース文書である、
情報出力方法。
【0019】
情報出力サーバに情報出力方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、社会的な課題の記載を組み込んだ情報価値の高い、事業に関する文書を出力できる情報出力サーバ及び情報出力方法を提供できる。
上述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】情報出力システムの構成図である。
図2】サーバのハードウェア構成の例である。
図3】情報出力システムの情報出力フローの説明図である。
図4】ユーザ端末の出力装置が表示する画面の第1例である。
図5】ユーザ端末の出力装置が表示する画面の第2例である。
図6】ユーザ端末の出力装置が表示する画面の第3例の1である。
図7】ユーザ端末の出力装置が表示する画面の第3例の2である。
図8】ユーザ端末の出力装置が表示する画面の第3例の3である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
事業に関する基礎情報に基づいて、該基礎情報に関連する関連情報を出力する情報出力システム1の例を説明する。
図1は、情報出力システム1の構成図である。
情報出力システム1は、ユーザ端末102及び管理端末103を備え、それぞれがネットワークを介して直接的又は間接的にサーバ101に接続されている。なお、ネットワークは有線、無線を問わず、それぞれの端末はネットワークを介して情報を送受信することができる。
【0023】
情報出力システム1のそれぞれの端末やサーバは、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末でもよいし、メガネ型や腕時計型、着衣型などのウェアラブル端末でもよい。また、据置型または携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバ(コンピュータ)でもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
【0024】
ユーザ端末102は、情報出力システム1を利用するユーザが使用する情報処理装置である。本実施例においては、ユーザ端末102はタブレット端末である。
管理端末103は、情報出力システム1を管理する情報処理装置である。
サーバ101は、事業に関する基礎情報に基づいて、該基礎情報に関連する関連情報を出力する情報処理装置である。
【0025】
情報出力システム1のそれぞれの端末やサーバは、それぞれオペレーティングシステムやアプリケーション、プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力などの入力を受け付ける入力装置と、モニタやディスプレイ等の出力装置と、を備える。出力装置は、外部のモニタやディスプレイ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
【0026】
主記憶装置には、各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで全体システムの各機能要素が実現される。なお、これらの各モジュールは集積化する等によりハードウェアで実装してもよい。また、各モジュールはそれぞれ独立したプログラムやアプリケーションでもよいが、1つの統合プログラムやアプリケーションの中の一部のサブプログラムや関数などの形で実装されていてもよい。
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載をしているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)を処理するプロセッサが処理を実行する。
【0027】
補助記憶装置には、各種データベース(DB)が記憶されている。「データベース」とは、プロセッサまたは外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるようにデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、XMLなどのテキストファイルでもよい。
【0028】
図2は、サーバ101のハードウェア構成の例である。
サーバ101は、例えばクラウド上に配置されたサーバコンピュータで構成される。
主記憶装置110には、情報出力モジュール111が記憶されており、当該プログラムをプロセッサ130が実行することでサーバ101の各機能要素が実現される。
情報出力モジュール111は、事業に関する基礎情報に基づいて、該基礎情報に関連する関連情報(第1関連情報又は第2関連情報)を出力する。
【0029】
補助記憶装置120は、基礎情報DB121、第1関連情報DB122、及び第2関連情報DB123のデータベースを備える。
基礎情報DB121は、事業に関する基礎情報等を備える。
第1関連情報DB122は、基礎情報に関連する第1関連情報を備える。
第2関連情報DB123は、基礎情報に関連する第2関連情報を備える。
【0030】
事業に関する基礎情報には、事業によって解決しようとする課題(以下、当該事業課題とする場合がある。)の情報に関連する課題情報を少なくとも含む。
第1関連情報には、当該事業課題に類似する類似課題の情報である類似課題情報を含む。
【0031】
基礎情報には、事業が属する業界(以下、当該業界とする場合がある。)の情報に関連する業界情報をさらに含んでいてもよい。
この場合、第1関連情報は、当該業界における類似課題情報である業界内類似課題情報、及び当該業界ではない他業界における類似課題情報である業界外類似課題情報、のうち少なくともいずれか一方の情報を含んでいてもよい。
第1関連情報は、業界内類似課題情報及び業界外類似課題情報のうちの、ユーザに選択されたいずれか一方のみを含んでいてもよい。
【0032】
第2関連情報は、第1関連情報を少なくとも一部に含む、該第1関連情報とは異なる他の関連情報である。例えば、第2関連情報は、プレスリリース文書、SNSの投稿文、各種説明書、司会原稿、各種記事(WEBサイト、ブログ、SEO対策、雑誌、パンフレットなど)、キャッチコピー、セールスコピー又はブランドアイデンティティなどであってもよい。本実施例における第2関連情報はプレスリリース文書である。
【0033】
図3により、情報出力システム1の情報出力フロー300を説明する。
まず、情報出力モジュール111は、基礎情報入力欄及び第1選択肢をユーザ端末の出力装置(ディスプレイ)に出力する(ステップS1)。
図4は、基礎情報入力欄410及び第1選択肢420をユーザ端末102のディスプレイに表示した状態を示す図である。
基礎情報入力欄410とは、ユーザが基礎情報を入力するための欄である。
第1選択肢420とは、業界内類似課題情報及び業界外類似課題情報のうちのいずれを第1関連情報に含めるかをユーザに選択させるための選択肢である。
【0034】
基礎情報入力欄410は複数あり、其々の欄は事業に関する特定の項目に対応している。図4で示すように本実施例における項目には、キーワード、誰が、なぜ、何を、どのように、いつ、どこで、及び連絡先を含んでいる。
ユーザは各項目に対応する欄に情報を入力可能であり、図4で示すように各欄には入力された情報がディスプレイに表示されている。
【0035】
第1選択肢420には、業界内類似課題情報を選択可能な選択箇所及び業界外類似課題情報を選択可能な選択箇所を含んでいる。
【0036】
情報出力モジュール111は、基礎情報入力欄410に入力がされた基礎情報、及びいずれかが選択された第1選択肢420の情報(以下、第1選択情報とする場合がある。)を登録(サーバ101に送信)するための、ユーザが選択可能な選択箇所(「情報登録」430)をディスプレイに出力する。
本実施例においては、図4における「業界外類似課題」が選択されており、第1選択情報は「業界外類似課題が選択された」旨の情報である。
ユーザにより「情報登録」430が選択されることで、サーバ101は基礎情報及び第1選択情報を取得する。
【0037】
次いで、情報出力モジュール111は、複数の第1関連情報及び第2選択肢を出力する(ステップS2)。
情報出力モジュール111は、第1関連情報を、自然言語処理によって、基礎情報から抽出した第1基礎情報に基づいて生成してもよい。
【0038】
本実施例における情報出力モジュール111は、人工知能の一部としての言語モデルを活用した自然言語処理によって、基礎情報から抽出した第1基礎情報(業界情報及び課題情報を含む情報)に基づいて第1関連情報を生成する。
【0039】
言語モデルは、一般的に利用される言語モデルを使用することができる。例えば、Google社が提供するBERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)、OpenAI社が提供するGPT(Generative Pretrained Transformer)などを使用できる。
本実施例における言語モデルはOpenAI社が提供するGPT-4(Generative Pre-trained Transformer 4)を使用する。
情報出力モジュール111はAPI(Application Programming Interface)経由で言語モデルにプロンプトを送信することで第1関連情報を生成できる。プロンプトには、ユーザ端末102から取得した基礎情報、及び一例として「事業に関する情報である当該基礎情報における事業によって解決しようとする課題と類似する、当該業界外(又は当該業界内)における課題は何か?」という旨の指示を含む。
【0040】
例えば、情報出力モジュール111は、基礎情報から抽出した「ビルメンテナンス」(業界情報)及び「設備点検は考慮条件が複雑で点検スケジュールを組むのに時間がかかる」(課題情報)を含む情報である第1基礎情報に基づいて生成した複数の第1関連情報を出力する。
図5は、複数の第1関連情報510及び第2選択肢520をユーザ端末102のディスプレイに表示した状態を示す図である。
上述するステップS1にて業界外類似課題情報が選択されているため、以下で説明する例における第1関連情報は業界外類似課題情報のみを含む。
【0041】
情報出力モジュール111は、複数の第1関連情報510を出力(ユーザ端末102のディスプレイに表示)する。
「1. ITシステム保守・運用業:多様なクライアントの要件とセキュリティを考慮する必要があるという課題を持つ。」
「2. 医療機器保守業:異なる医療機器の点検要件と予約状況を調整する必要があるという課題を持つ。」
「3. 飲食店衛生管理業:衛生基準と食材・スケジュールの調整に時間がかかるという課題を持つ。」
「4. 物流倉庫点検業:在庫管理や作業フローの要素を考慮して点検スケジュールを組む必要があるという課題を持つ。」
「5. 施設遊具点検業:遊具の種類と安全基準、季節や予約状況を調整する必要があるという課題を持つ。」
【0042】
一方、ステップS1にて業界内類似課題情報が選択された場合における第1関連情報には、業界内類似課題情報のみを含むところ、情報出力モジュール111は、例として以下のような複数の第1関連情報を出力する。
「1. 大規模な建物の外装メンテナンス: 複雑な条件を考慮し、適切な日程や作業手順を決定するため時間がかかるという課題を持つ。」
「2. プロジェクトベースの改修工事: 複数の作業や業者の調整、特定の条件や規制に従う必要があり、スケジュールの調整が複雑化するという課題を持つ。」
「3. 緊急事態への対応:迅速な行動と複雑な条件を考慮し、避難経路や被害範囲の評価などを行うため時間がかかるという課題を持つ。」
「4. メンテナンスプランの最適化: 予算や資源の制約を考慮し、状態評価や施設利用パターンの分析を行い、最適なスケジュールを策定するため時間と専門知識を要するという課題を持つ。」
「5. 従業員の研修・教育計画: 現場経験のタイミングや資格取得の必要性により、柔軟な研修計画を立てる必要があるため複雑化するという課題を持つ。」
【0043】
情報出力モジュール111は、ステップS2において、複数の第1関連情報510のうちのいずれの(少なくとも1つの)第1関連情報510を第2関連情報に含めるかをユーザに選択させるための第2選択肢520を第1関連情報510と合わせて出力する。
図5で示すように、情報出力モジュール111は、各第1関連情報510と対応する位置に第2選択肢520を出力(ユーザ端末102のディスプレイに表示)する。
【0044】
情報出力モジュール111は、少なくとも1つが選択された第2選択肢520の情報(以下、第2選択情報とする場合がある。)を登録(サーバ101に送信)するための、ユーザが選択可能な選択箇所(「情報登録」530)をディスプレイに出力する。
本実施例においては、図5における「5施設遊具点検業・・」の第1関連情報510が選択されており、第2選択情報は「番号5の第1関連情報が選択された」旨の情報である。
ユーザにより「情報登録」530が選択されることで、サーバ101は第2選択情報を取得する。
【0045】
次いで、情報出力モジュール111は、選択された少なくとも1つの第1関連情報を含む第2関連情報を出力する(ステップS3)。当該ステップS3終了後に、情報出力モジュール111が実行する当該情報出力フロー300は終了する。
情報出力モジュール111は、第2関連情報を、自然言語処理によって、基礎情報から抽出した第1基礎情報とは異なる第2基礎情報、及び選択された少なくとも1つの第1関連情報に基づいて生成してもよい。
【0046】
本実施例における情報出力モジュール111は、人工知能の一部としての言語モデルを活用した自然言語処理によって、基礎情報から抽出した第2基礎情報、及び選択された少なくとも1つの第1関連情報に基づいて第2関連情報を生成する。
【0047】
本実施例における言語モデルは、ステップS2と同じである、OpenAI社が提供するGPT-4を使用する。他の実施例としては、ステップS2と異なる言語モデルを使用してもよい。
情報出力モジュール111はAPI経由で言語モデルにプロンプトを送信することで第2関連情報を生成できる。プロンプトには、ユーザ端末から取得した基礎情報、ステップS2で選択された少なくとも1つの第1関連情報、及び一例として「事業に関する情報である当該基礎情報、及び当該事業によって解決しようとする課題と類似する情報である第1関連情報を使用してプレスリリース文書を作成せよ」という旨の指示を含む。
【0048】
図6乃至図8は、第2関連情報610をユーザ端末102のディスプレイに表示した状態を示す図である。図6乃至図8は内容的に連続している。
例えば、情報出力モジュール111は、基礎情報から抽出した第2基礎情報(基礎情報に含まれるほぼ全ての情報)、及び選択された第1関連情報(図5における番号5の第1関連情報)に基づいて生成した第2関連情報610を出力(ユーザ端末102のディスプレイに表示)する。
【0049】
情報出力モジュール111は、例えば、ユーザに選択された第1関連情報(図5における番号5の第1関連情報)をリード文の一部に含んで生成したプレスリリース文書を出力する。
ユーザに選択された第1関連情報は図6で示す下線部分の記載であり、次のとおりである。
「・・弊社と同様にスケジュール作成に長時間を要す遊具の点検業など(遊具の種類と安全基準、季節や予約状況を調整する必要なため)、アフターコロナで生産性向上が求められている他業界の中小企業の働き方改革への貢献を目指します。」
【0050】
プロンプトには、図6乃至図8で示すプレスリリース文書を生成するためのより詳細な指示を含んでいてもよく、例えば、本実施例のように、プレスリリース文書を構成する項目として、タイトル、リード文、ポイント、本文、及び問合せ先を含むような指示を含んでいてもよい。また、プロンプトには、ユーザに選択された第1関連情報をリード文の一部に含むような指示を含んでいてもよい。また、プロンプトには、プレスリリース文書を構成する各項目の文字数の範囲を指示してもよい。
【0051】
なお、情報出力モジュール111は、所定のフォーマットに変換した第2関連情報610をユーザ端末102がダウンロード可能な状態で出力してもよい。
【0052】
なお、本実施例における、情報出力システム1においては、サーバ101における情報出力モジュール111が各ステップS1~3を実行したが、例えば、ユーザ端末102の主記憶装置に情報出力モジュールを含むアプリケーションが記憶(インストール)されており、これらのプログラムをユーザ端末102のプロセッサが実行してもよい。
【0053】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 :情報出力システム
101 :サーバ
111 :情報出力モジュール
102 :ユーザ端末
103 :管理端末
410 :基礎情報入力欄
420 :第1選択肢
510 :第1関連情報
520 :第2選択肢
610 :第2関連情報

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8