(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025018849
(43)【公開日】2025-02-06
(54)【発明の名称】上げ底台および洗浄槽
(51)【国際特許分類】
A01K 13/00 20060101AFI20250130BHJP
【FI】
A01K13/00 M
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023130479
(22)【出願日】2023-07-25
(71)【出願人】
【識別番号】523304836
【氏名又は名称】株式会社ルミナス
(74)【代理人】
【識別番号】110003742
【氏名又は名称】弁理士法人海田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 春輝
(57)【要約】
【課題】大型犬用洗浄層で小型犬を洗浄する際に、犬が洗浄層内で飛び跳ねる事や、よじ登る行為ができず洗浄層外への落下を防ぐとともに、作業人が屈むことなく楽な姿勢で犬を洗浄できる上底台を提供する。
【解決手段】洗浄層内に上底台を設置し、上底台に設置した5と犬の頚に安全紐を取り付ける。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
大型犬用洗浄層内に設置する上げ底台
【請求項2】
犬の下部から安全紐で犬を固定する洗浄台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペット洗浄台内に入れて使用し安全に犬などを洗浄し、作業人の身体的負担を軽減するできる上げ底台である。
【背景技術】
【0002】
今までの洗浄台(特許文献1)では、犬の腹部を洗浄台に固定する為、犬の下部の洗浄が困難である。また、固定する面積が多く、犬を行動できない状態にするため、犬への精神的ストレスも多く、二度目以降に犬を洗浄台に固定する際、暴れてしまう事が予想される。
【先行特許文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】JP2006-158299A
【非特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的な洗浄層は大型犬用の為、洗浄層が深く作業人は小型犬を洗浄するには腰を曲げ負担が大きい。
【0006】
犬が洗浄層外に逃げだしたりすることを防ぐ安全紐は洗浄層外に取り付けることが一般的であるが、その場合犬が洗浄層の淵に前脚をのせたり、後脚だけで立ち上がる事が容易にでき、常に犬を抑えながらの洗浄は作業人にとって大変なことである。
【0007】
安全紐を洗浄層外や側面上部に設置した場合、安全紐を短くすると犬の側面と洗浄層の側面が接近し、洗浄しにくい。
【0008】
大きなスペースを持たない作業場が多く、大型犬と小型犬を洗浄できる洗浄層を置くスペースをさけない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
安全紐を取り付ける金具5を上げ底台天板2の左右に取り付ける。
【0010】
上げ底台が既存の洗浄台に入るよう奥行と横幅を洗浄台より小さく設定する。
【0011】
作業人が背の低い犬を洗浄する際に、腰を大きく曲げる必要がないよう、上げ底台の脚3の高さを設定する。上底台の高さは洗浄層に上底台を設置し、作業人が背を少し曲げた状態で天板2に指先が届くくらいの高さが最適である。
【0012】
犬が天板の上で滑り、安全紐を吊りつける金具5でケガをしないよう、金具が隠れる高さのスノコを使用する。
【発明の効果】
【0013】
本発明において大型犬用洗浄層に上底台を設置することで、小型犬も既存の洗浄層で洗浄人が負担なく洗浄することができる。
【0014】
安全紐を左右の取り付金具へ付け替える事によって犬の右側面と左側面を容易に洗浄できる。
【0015】
下部の安全紐固定金具から安全紐を取り付け、犬の足元から肩位置までの長さに紐で固定する為、犬は後ろ足だけで立ち上がることができず、洗浄層外への落下の危険もなくなる。
【0016】
下部から犬を固定する安全紐は、紐をつけた状態でも犬は立ちやすい自然な姿勢で台の上で立てる為、固定されている実感がなく犬にストレスを与えない。
【0017】
スペースを持たない小規模店舗では大型犬も洗浄できる洗浄層の深い物のみを設置することが多いが、既存の洗浄層に設置できる為、低コストで導入できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図2】上底台を洗浄層へ設置した際に、安全紐を犬に装着した横からの側面図である。
【発明を実地するための形態】
【0019】
図3において実施例を示す。
図1において、ペット洗浄台分離型安全金具取り付式上げ底は既存の洗浄層内に収まる大きさにする。
【0020】
既存の洗浄層内に設置した洗浄台天板は、作業人が洗浄台にペットを乗せた際に、腰を曲げずペットの背中が洗浄できる高さにする。
【0021】
洗浄台天板で洗浄するペットが滑らないようにスノコなどを天板上部に乗せて使用する。
【符号の説明】
【0022】
1:洗浄層、 2:洗浄台、3:取り付金具、4:安全紐、5:天板、
【手続補正書】
【提出日】2024-11-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペット洗浄槽内に入れて使用し安全に犬などを洗浄し、作業人の身体的負担を軽減する上げ底台および洗浄槽に関するものである。
【背景技術】
【0002】
今までの洗浄台(特許文献1)では、犬の腹部を洗浄台に固定する為、犬の下部の洗浄が困難である。また、固定する面積が多く、犬を行動できない状態にするため、犬への精神的ストレスも多く、二度目以降に犬を洗浄台に固定する際、暴れてしまう事が予想される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的な洗浄槽は大型犬用の為、洗浄槽が深く作業人は小型犬を洗浄するには腰を曲げ負担が大きい。
【0005】
犬が洗浄槽外に逃げだしたりすることを防ぐ安全紐は洗浄槽外に取り付けることが一般的であるが、その場合犬が洗浄槽の淵に前脚をのせたり、後脚だけで立ち上がる事が容易にでき、常に犬を抑えながらの洗浄は作業人にとって大変なことである。
【0006】
安全紐を洗浄槽外や側面上部に設置した場合、安全紐を短くすると犬の側面と洗浄槽の側面が接近し、洗浄しにくい。
【0007】
大きなスペースを持たない作業場が多く、大型犬と小型犬を洗浄できる洗浄槽を置くスペースをさけない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
安全紐6を取り付ける金具5を上げ底台の天板2の左右に取り付ける。
【0009】
上げ底台が既存の洗浄槽1に入るよう奥行と横幅を洗浄槽1より小さく設定する。
【0010】
作業人が背の低い犬7を洗浄する際に、腰を大きく曲げる必要がないよう、上げ底台の脚3の高さを設定する。上げ底台の高さは洗浄槽1に上げ底台を設置し、作業人が背を少し曲げた状態で天板2に指先が届くくらいの高さが最適である。
【0011】
犬7が天板2の上で滑り、安全紐6を取り付ける金具5でケガをしないよう、金具5が隠れる高さのスノコを使用する。
【発明の効果】
【0012】
本発明において大型犬用洗浄槽1に上げ底台を設置することで、小型犬も既存の洗浄槽1で洗浄人が負担なく洗浄することができる。
【0013】
安全紐6を左右の取り付け用の金具5へ付け替える事によって犬7の右側面と左側面を容易に洗浄できる。
【0014】
下部の安全紐6固定用の金具5に安全紐6を取り付け、犬7の足元から肩位置までの長さに安全紐6で固定する為、犬7は後ろ足だけで立ち上がることができず、洗浄槽1外への落下の危険もなくなる。
【0015】
下部から犬7を固定する安全紐6は、安全紐6をつけた状態でも犬7は立ちやすい自然な姿勢で上げ底台の上で立てる為、固定されている実感がなく犬7にストレスを与えない。
【0016】
スペースを持たない小規模店舗では大型犬も洗浄できる洗浄槽1の深い物のみを設置することが多いが、既存の洗浄槽1に設置できる為、低コストで導入できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明における上げ底台
を側面
上方から見た場合の斜視図である。
【
図2】上
げ底台を洗浄
槽へ設置した際に、安全紐を犬に装着した
正面から
の図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図3において実施例を示す。
図1において、ペット洗浄
槽分離型安全金具取り付
け式上げ底
台は既存の洗浄
槽1内に収まる大きさにする。
【0019】
既存の洗浄槽1内に設置した上げ底台の天板2は、作業人が上げ底台にペット(犬7)を乗せた際に、腰を曲げずペット(犬7)の背中が洗浄できる高さにする。
【0020】
上げ底台の天板2で洗浄するペット(犬7)が滑らないようにスノコなどを天板2の上部に乗せて使用する。
【符号の説明】
【0021】
1:洗浄槽、 2:(上げ底台の)天板、3:(上げ底台の)脚、5:金具、6:安全紐、7:犬。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
大型犬用洗浄槽内に設置する上げ底台であって、
前記大型犬用洗浄槽内に設置される4本の脚と、
前記4本の脚の上部に配置されて犬を立たせるために用いられる天板と、
を有し、
前記天板には、当該天板と犬とを固定する安全紐を取り付けるための金具が2個設置され、
洗浄槽内に収まる大きさで形成されていることを特徴とする上げ底台。
【請求項2】
請求項1に記載の上げ底台であって、
前記天板の上面に設置されるスノコを含み、
前記スノコは、前記金具が隠れる高さを有することを特徴とする上げ底台。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の上げ底台を備えることで、犬の下部から安全紐で犬を固定することを特徴とする洗浄槽。