知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025020006
(43)【公開日】2025-02-07
(54)【発明の名称】動的な個人的エクステンデッドリアリティ安全エリア制御
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20250131BHJP
A63F 13/70 20140101ALI20250131BHJP
【ＦＩ】
G06F3/01 510
A63F13/70
【審査請求】未請求
【請求項の数】44
【出願形態】ＯＬ
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024104776
(22)【出願日】2024-06-28
(31)【優先権主張番号】18/227,732
(32)【優先日】2023-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】524247112
【氏名又は名称】アデイア ガイズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】チャールズ ダッシャー
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー フィリップス
(72)【発明者】
【氏名】レダ ハーブ
【テーマコード（参考）】
5E555
【Ｆターム（参考）】
5E555AA56
5E555AA64
5E555AA74
5E555BA20
5E555BA38
5E555BB06
5E555BB20
5E555BB38
5E555BC04
5E555BE17
5E555CA41
5E555CA42
5E555CA44
5E555CB23
5E555CB76
5E555CB80
5E555DA08
5E555DA09
5E555DA21
5E555DA24
5E555DB53
5E555DD08
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】動的な個人的エクステンデッドリアリティ安全エリア制御を提供すること。
【解決手段】個人的安全エリアが、共通のより大きいプレーエリアを共有する仮想現実（ＶＲ）セッションにおける頭部搭載型デバイス等のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスに関して決定される。個人的安全エリアは、ユーザサイズに基づいてサイズを決定され得、ＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有し得、ＸＲデバイスが没入型現実セッションにおいて移動すると、ＸＲデバイスとともに移動し得る。別のＸＲデバイスへの近接を示す通知が、発生させられ得、通知は、他のＸＲデバイスが接近している方向を示し得る。１つ以上のＸＲデバイスのＸＲゲームプレー、ゲーム表示、またはゲームフローをリアルタイムに調節し、仮想ゲームオブジェクトをより安全な方向にシフトさせることによって、安全空間の重複を回避することも、想定される。
【選択図】なし
【解決手段】個人的安全エリアが、共通のより大きいプレーエリアを共有する仮想現実（ＶＲ）セッションにおける頭部搭載型デバイス等のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスに関して決定される。個人的安全エリアは、ユーザサイズに基づいてサイズを決定され得、ＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有し得、ＸＲデバイスが没入型現実セッションにおいて移動すると、ＸＲデバイスとともに移動し得る。別のＸＲデバイスへの近接を示す通知が、発生させられ得、通知は、他のＸＲデバイスが接近している方向を示し得る。１つ以上のＸＲデバイスのＸＲゲームプレー、ゲーム表示、またはゲームフローをリアルタイムに調節し、仮想ゲームオブジェクトをより安全な方向にシフトさせることによって、安全空間の重複を回避することも、想定される。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、前記方法は、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送することと
を含む、方法。
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置することをさらに含む、請求項１に記載の方法。
【請求項3】
前記第１のＸＲ安全エリアおよび前記第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、
前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置することと、
前記第１のＸＲ安全エリアが前記区画されたプレーエリアの境界と交差するときを前記第１のＸＲデバイスに通知することと
をさらに含む、請求項１に記載の方法。
前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置することと、
前記第１のＸＲ安全エリアが前記区画されたプレーエリアの境界と交差するときを前記第１のＸＲデバイスに通知することと
をさらに含む、請求項１に記載の方法。
【請求項4】
仮想現実セッションにおける前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置することであって、前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の前記検出は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、ことと、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の前記検出に応答して、前記第２のＸＲデバイスに前記近接を示す第２の通知を伝送することと
をさらに含む、請求項１に記載の方法。
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の前記検出に応答して、前記第２のＸＲデバイスに前記近接を示す第２の通知を伝送することと
をさらに含む、請求項１に記載の方法。
【請求項5】
前記第２の通知は、前記第１のＸＲデバイス上の前記通知と異なって前記第２のＸＲデバイス上で現れる、請求項４に記載の方法。
【請求項6】
方法であって、前記方法は、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
前記第１のＸＲデバイスまたは前記第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、前記第１のＸＲ安全エリアと前記第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避することと
を含む、方法。
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
前記第１のＸＲデバイスまたは前記第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、前記第１のＸＲ安全エリアと前記第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避することと
を含む、方法。
【請求項7】
仮想現実セッションにおいて、前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送することをさらに含む、請求項６に記載の方法。
【請求項8】
前記第１のＸＲ安全エリアは、前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、前記第２のＸＲ安全エリアは、前記第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、請求項６に記載の方法。
【請求項9】
前記第１のＸＲ安全エリアは、前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、前記円柱の直径は、前記第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、請求項６に記載の方法。
【請求項10】
前記第１のＸＲデバイスおよび前記第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
前記ＸＲセッションの前記調節は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲ安全エリアの外側の前記区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、請求項６に記載の方法。
前記ＸＲセッションの前記調節は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲ安全エリアの外側の前記区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、請求項６に記載の方法。
【請求項11】
システムであって、前記システムは、
処理回路網であって、前記処理回路網は、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと
を行うように構成されている、処理回路網と、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送するように構成された通信回路網と
を備えている、システム。
処理回路網であって、前記処理回路網は、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと
を行うように構成されている、処理回路網と、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送するように構成された通信回路網と
を備えている、システム。
【請求項12】
前記処理回路網は、前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置するようにさらに構成されている、請求項１１に記載のシステム。
【請求項13】
前記第１のＸＲ安全エリアおよび前記第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、前記処理回路網は、
前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置することと、
前記第１のＸＲ安全エリアが前記区画されたプレーエリアの境界と交差するときを前記第１のＸＲデバイスに通知することと
を行うようにさらに構成されている、請求項１１に記載のシステム。
前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置することと、
前記第１のＸＲ安全エリアが前記区画されたプレーエリアの境界と交差するときを前記第１のＸＲデバイスに通知することと
を行うようにさらに構成されている、請求項１１に記載のシステム。
【請求項14】
前記処理回路網は、
仮想現実セッションにおける前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置することであって、前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の前記検出は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、ことと、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の前記検出に応答して、前記第２のＸＲデバイスに前記近接を示す第２の通知を伝送することと
を行うようにさらに構成されている、請求項１１に記載のシステム。
仮想現実セッションにおける前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置することであって、前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の前記検出は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、ことと、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の前記検出に応答して、前記第２のＸＲデバイスに前記近接を示す第２の通知を伝送することと
を行うようにさらに構成されている、請求項１１に記載のシステム。
【請求項15】
前記第２の通知は、前記第１のＸＲデバイス上の前記通知と異なって前記第２のＸＲデバイス上で現れる、請求項１４に記載のシステム。
【請求項16】
システムであって、前記システムは、
処理回路網であって、前記処理回路網は、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと
を行うように構成されている、処理回路網と、
前記第１のＸＲ安全エリアサイズおよび前記第２のＸＲ安全エリアサイズを記憶するように構成されたメモリと
を備え、
前記処理回路網は、前記第１のＸＲデバイスまたは前記第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、前記第１のＸＲ安全エリアと前記第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避するようにさらに構成されている、システム。
処理回路網であって、前記処理回路網は、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと
を行うように構成されている、処理回路網と、
前記第１のＸＲ安全エリアサイズおよび前記第２のＸＲ安全エリアサイズを記憶するように構成されたメモリと
を備え、
前記処理回路網は、前記第１のＸＲデバイスまたは前記第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、前記第１のＸＲ安全エリアと前記第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避するようにさらに構成されている、システム。
【請求項17】
前記処理回路網は、仮想現実セッションにおいて、前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送するようにさらに構成されている、請求項１６に記載のシステム。
【請求項18】
前記第１のＸＲ安全エリアは、前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、前記第２のＸＲ安全エリアは、前記第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、請求項１６に記載のシステム。
【請求項19】
前記第１のＸＲ安全エリアは、前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、前記円柱の直径は、前記第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、請求項１６に記載のシステム。
【請求項20】
前記第１のＸＲデバイスおよび前記第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
前記ＸＲセッションの前記調節は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲ安全エリアの外側の前記区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、請求項１６に記載のシステム。
前記ＸＲセッションの前記調節は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲ安全エリアの外側の前記区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、請求項１６に記載のシステム。
【請求項21】
命令を備えている非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記命令は、データプロセッサによって実行されると、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１の安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送することと
を制御回路網に行わせるように構成されている、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体。
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１の安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送することと
を制御回路網に行わせるように構成されている、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項22】
前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置するように構成された命令をさらに備えている、請求項２１に記載の媒体。
【請求項23】
前記第１のＸＲ安全エリアおよび前記第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、
前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置することと、
前記第１のＸＲ安全エリアが前記区画されたプレーエリアの境界と交差するときを前記第１のＸＲデバイスに通知することと
を行うように構成された命令をさらに備えている、請求項２１に記載の媒体。
前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置することと、
前記第１のＸＲ安全エリアが前記区画されたプレーエリアの境界と交差するときを前記第１のＸＲデバイスに通知することと
を行うように構成された命令をさらに備えている、請求項２１に記載の媒体。
【請求項24】
仮想現実セッションにおける前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置することであって、前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の前記検出は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、ことと、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の前記検出に応答して、前記第２のＸＲデバイスに前記近接を示す第２の通知を伝送することと
を行うようにように構成された命令をさらに備えている、請求項２１に記載の媒体。
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の前記検出に応答して、前記第２のＸＲデバイスに前記近接を示す第２の通知を伝送することと
を行うようにように構成された命令をさらに備えている、請求項２１に記載の媒体。
【請求項25】
前記第２の通知は、前記第１のＸＲデバイス上の前記通知と異なって前記第２のＸＲデバイス上で現れる、請求項２４に記載の媒体。
【請求項26】
命令を備えている非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記命令は、データプロセッサによって実行されると、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
前記第１のＸＲデバイスまたは前記第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、前記第１のＸＲ安全エリアと前記第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避することと
を制御回路網に行わせるように構成されている、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体。
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
前記第１のＸＲデバイスまたは前記第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、前記第１のＸＲ安全エリアと前記第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避することと
を制御回路網に行わせるように構成されている、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項27】
仮想現実セッションにおいて、前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送するように構成された命令をさらに備えている、請求項２６に記載の媒体。
【請求項28】
前記第１のＸＲ安全エリアは、前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、前記第２のＸＲ安全エリアは、前記第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、請求項２６に記載の媒体。
【請求項29】
前記第１のＸＲ安全エリアは、前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、前記円柱の直径は、前記第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、請求項２６に記載の媒体。
【請求項30】
前記第１のＸＲデバイスおよび前記第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
前記ＸＲセッションの前記調節は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲ安全エリアの外側の前記区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、請求項２６に記載の媒体。
前記ＸＲセッションの前記調節は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲ安全エリアの外側の前記区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、請求項２６に記載の媒体。
【請求項31】
システムであって、前記システムは、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定する手段と、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定する手段と、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送する手段と
を備えている、システム。
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定する手段と、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定する手段と、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送する手段と
を備えている、システム。
【請求項32】
前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置する手段をさらに備えている、請求項３１に記載のシステム。
【請求項33】
前記第１のＸＲ安全エリアおよび前記第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、
前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置する手段と、
前記第１のＸＲ安全エリアが前記区画されたプレーエリアの境界と交差するときを前記第１のＸＲデバイスに通知する手段と
をさらに備えている、請求項３１に記載のシステム。
前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置する手段と、
前記第１のＸＲ安全エリアが前記区画されたプレーエリアの境界と交差するときを前記第１のＸＲデバイスに通知する手段と
をさらに備えている、請求項３１に記載のシステム。
【請求項34】
仮想現実セッションにおける前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、前記第１のＸＲデバイスを再配置する手段であって、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の検出は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、手段と、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の前記検出に応答して、前記第２のＸＲデバイスに前記近接を示す第２の通知を伝送する手段と
をさらに備えている、請求項３１に記載のシステム。
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の検出は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、手段と、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの前記近接の前記検出に応答して、前記第２のＸＲデバイスに前記近接を示す第２の通知を伝送する手段と
をさらに備えている、請求項３１に記載のシステム。
【請求項35】
前記第２の通知は、前記第１のＸＲデバイス上の前記通知と異なって前記第２のＸＲデバイス上で現れる、請求項３４に記載のシステム。
【請求項36】
システムであって、前記システムは、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定する手段と、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定する手段と、
前記第１のＸＲデバイスまたは前記第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、前記第１のＸＲ安全エリアと前記第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避する手段と
を備えている、システム。
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスユーザサイズに基づいて、第１のＸＲ安全エリアサイズを決定する手段と、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定する手段と、
前記第１のＸＲデバイスまたは前記第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、前記第１のＸＲ安全エリアと前記第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避する手段と
を備えている、システム。
【請求項37】
仮想現実セッションにおいて、前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送する手段をさらに備えている、請求項３６に記載のシステム。
【請求項38】
前記第１のＸＲ安全エリアは、前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、前記第２のＸＲ安全エリアは、前記第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、請求項３６に記載のシステム。
【請求項39】
前記第１のＸＲ安全エリアは、前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、前記円柱の直径は、前記第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、請求項３６に記載のシステム。
【請求項40】
前記第１のＸＲデバイスおよび前記第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
前記ＸＲセッションの前記調節は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲ安全エリアの外側の前記区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、請求項３６に記載のシステム。
前記ＸＲセッションの前記調節は、前記第１のＸＲデバイスが前記第２のＸＲ安全エリアの外側の前記区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、請求項３６に記載のシステム。
【請求項41】
方法であって、前記方法は、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスが第１のＸＲセッション中であることを決定することと、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送することと
を含む、方法。
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスが第１のＸＲセッション中であることを決定することと、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送することと
を含む、方法。
【請求項42】
前記第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、前記第１のＸＲ安全エリアが前記第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、前記第１のＸＲ安全エリアを再配置することをさらに含む、請求項４１に記載の方法。
【請求項43】
方法であって、前記方法は、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスが第１のＸＲセッション中であることを決定することと、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
前記第１のＸＲデバイスまたは前記第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、前記第１のＸＲ安全エリアと前記第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避することと
を含む、方法。
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスが第１のＸＲセッション中であることを決定することと、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
前記第１のＸＲデバイスまたは前記第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、前記第１のＸＲ安全エリアと前記第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避することと
を含む、方法。
【請求項44】
仮想現実セッションにおいて、前記第２のＸＲ安全エリアへの前記第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、前記第１のＸＲデバイスに前記近接を示す通知を伝送することをさらに含む、請求項４３に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば、エクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスに関する安全プレーエリアを管理することに関し、特に、物理的空間における没入型デバイスセッションに関する動的な個人的安全エリアの発生に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
ＸＲアプリケーションの使用から生じる技術的問題は、２つ以上のＸＲデバイスが物理的空間を共有するとき、頭部搭載型ディスプレイ（ＨＭＤ）等のＸＲデバイスを使用するユーザの偶発的衝突が回避される必要があることである。例えば、ＶＲセッション中、ユーザは、ＶＲ機器によってシミュレートされる仮想世界に完全に没入し、仮想世界に存在している身体的感覚を有する。結果として、ＶＲデバイスユーザは、ユーザのＶＲヘッドセットの外側の物理的環境を殆どまたは全く認識していないこともあり、ＶＲセッションが行われる物理的空間において、窓に飛び込むこと、または人々または他のオブジェクトにぶつかることもある。ＸＲ使用が普及するにつれて、ますます多くのＸＲデバイスが、より小さい生活空間内を含む自宅内での没入型セッションのために使用されており、利用可能な空間は、仮想現実セッションにおいて２つ以上のＸＲデバイスによって共有される。
【0003】
１つのアプローチでは、ＸＲデバイスユーザは、物理的空間内の固定された、または比較的に固定された場所を有する仮想境界を示すことによって、ＸＲデバイスを介して視認可能な仮想境界（「ガーディアン」）を伴う物理的空間内の安全プレーエリアを描写し得る。そのような仮想境界は、ＸＲデバイスにおけるローカル機器を使用して、手動で区画され得る。このアプローチによると、２人以上のユーザが、ＸＲアクティビティのために部屋を共有するとき、較正期間中、各ユーザは、コントローラを利用し、第２のユーザの安全エリアと異なる安全エリアの仮想境界を「描き」得る。そのような互いに重複しない安全エリアの定義は、他のユーザと調整することなく行われ、較正期間後に各ユーザのための静的かつ固定された境界エリアをもたらし得る。ＸＲデバイスユーザが、ＶＲセッションのために指定された安全エリア境界の外側に出ると、「通過」モードが、アクティブ化され得、それは、ユーザに、ＸＲヘッドセットを通して物理的エリアが見えることを可能にする。結果として、ＸＲユーザは、物理的空間内の自身の位置および向きの認識を突然得、したがって、安全エリアの外側で椅子に当たること、または他の人々にぶつかることを防止する。
【0004】
このアプローチは、偶発的衝突を防止し得るが、ＶＲ体験を中断する。さらに、そのようなアプローチは、ＸＲセッション中の多くの時間に、利用可能な空間の大部分は、いずれのＸＲデバイスユーザによってもプレー中ではないこともあり、しかも、各ユーザは、最大でもそのユーザのＸＲデバイスに配分された物理的空間の部分を使用し得るので、各ユーザに利用可能な物理的空間の量を最大化することができない。その上、いくつかの事例では、いかなるものも、これらの２人のユーザが、彼ら自身の安全エリアを誤って定義することを防止せず、したがって、ユーザが描いた安全エリアは、重複し、危険な状況をもたらす。例えば、ユーザは、自身の仮想境界を互いに口頭で伝え得るが、いかなるものも、１人のユーザが、口頭で合意された境界と衝突する方法において自身の境界を定義することを防止しないこともある。さらに、典型的な例では、１人のユーザのＸＲデバイスは、別のユーザのＸＲデバイスが重複する安全エリアを有するという通知を発生させないこともある。実際、ＸＲデバイスは、いかなるそのような衝突が存在することも通知されないこともある。このように、ユーザは、ＸＲセッションに従事する間、自身の指定された安全エリア内に完全に留まり、自身の仮想環境内に完全に没入したままであり得るが、それにもかかわらず、衝突し得る。そのようなアプローチは、各ユーザが自身の自己定義した安全エリア内に留まるので、誤った安心感を誘発し得る。そのような衝突は、特に、ユーザが、迅速かつ力強い移動を伴うアクティブなゲーム（例えば、ＶＲテニス）をプレーしている場合、危険であり得る。
【0005】
１つのアプローチでは、２人のユーザは、安全エリアの重複を防止しようとして、非常に慎重な調整様式において自身の安全エリアを手動で定義し得る。重複しない境界を描くためのこの調整された努力は、面倒であり、間違いが生じやすくあり得る。その上、ユーザが物理的空間の配分に関して合意に達することができる場合であっても、および、ユーザが重複しない安全エリアを定義することに成功する場合であっても、仮想境界は、典型的に、固定され、静的なままである。したがって、例えば、ユーザが身長および腕の長さにおいてより小さいので、または、ユーザが典型的により少ない移動を求めるＸＲアプリケーションに切り替えるので、または、ＸＲユーザのうちの１人がＸＲセッションを終了し、離れるので、１人のユーザがより少ない空間を必要とする場合、これらの手動で定義された境界線は、それを考慮することができない。第１のＸＲユーザが離れることを所望する場合、第１のＸＲユーザは、第２のＸＲユーザのＸＲセッションを中断し、彼ら／彼女らに、第２のＸＲユーザがこれから全物理的空間を利用し得ることを助言し得、その場合、第２のＸＲユーザは、自身の安全エリアを再定義する面倒なプロセスを再び踏まなければならない。さらに、１人のユーザが、後でＸＲセッションに従事することを所望する一方、いかなる他のＸＲユーザも、プレー空間内に存在しない場合、ユーザは、全物理的空間を利用するために、安全エリアを再定義する手動プロセスを再び踏まなければならない。それに関連して、ＸＲセッションが進行中であり、第２のＸＲユーザが物理的空間内でＸＲセッションを開始する場合、第２のＸＲユーザは、第１のＸＲユーザのＸＲセッションを中断し、物理的空間の一部の使用に関して協議しなければならず、次いで、各ユーザは、それぞれの安全エリアをもう一度定義しなければならない。言い換えると、この手動アプローチは、２人以上のＶＲユーザの動的なリアルタイムの必要性を考慮せず、安全エリアへの物理的空間の非効率的な配分、および安全エリアが実際の現在のＸＲ使用に従って適切に定義されない場合、可能な負傷および損傷をもたらし得る。
【0006】
１つのアプローチでは、２つのＶＲデバイスが、同じエコシステムまたはサービスの一部であるとき、第１のＸＲデバイスは、第２のＸＲデバイスがそれに物理的に近接していることを検出し得る。応答して、一方または両方のユーザは、それらが重複しないように自身のプレーエリアを再定義させられ得る。しかしながら、安全エリアは、典型的に、セッションにわたって持続するので、ユーザのうちの１人が、後で全物理的空間を利用することを所望する場合、彼または彼女は、自身の安全空間を手動で再定義する面倒なプロセスを踏む必要があるであろう。
【0007】
本開示のある側面によるある実施形態において、システムは、ＸＲデバイスのユーザのサイズに従って、動的な個人的安全エリアをＸＲデバイスに配分し得る。例えば、ＸＲユーザは、レーザポインタまたはＸＲ／ＶＲコントローラ等のハンドヘルドデバイスを保持していることもあり、システムは、ＨＭＤとレーザポインタまたはＸＲ／ＶＲコントローラとの間の距離を識別し、ユーザの腕の長さを決定し得る。ＨＭＤを中心とし、この識別された距離の半径を伴う円が、ＸＲセッションのためのＸＲデバイスの個人的安全エリアの最小サイズとして決定され得る。ある実施形態によると、ＸＲセッションのためのＸＲデバイスのそのような個人的安全エリアは、ＸＲデバイスが物理的空間を通してユーザとともに移動すると、システムが、その周囲に個人的安全エリアを連続的に移動させ得、他のユーザのＸＲデバイス、または他の障害物、または近づきすぎるより大きいプレー空間境界を警告し得るので、動的であり得る。個人的安全エリアの自動的移動は、ＸＲデバイスを装着するユーザの移動の検出に応答して、リアルタイムで実施され得る。システムは、セッション毎に各ＸＲユーザのための安全エリアの寸法を記憶し得る。
【0008】
２つ以上のＸＲデバイスは、各々、それらのそれぞれのユーザのサイズに従って決定されるそれら自身の個人的な動的安全エリアを有し得る。ある実施形態において、より大きいプレー空間も、例えば、レーザポインタまたはＸＲ／ＶＲコントローラを使用し、物理的空間内により大きいプレーエリアを区画することによって、物理的空間内に定義され得る。それらのＸＲセッションの過程では、２つ以上のＸＲデバイスは、他のＸＲデバイスユーザとの衝突が防止されるので、定義されたより大きいプレー空間全体を通して、それらの個人的安全空間によって包囲される状態で動き回り得る。そのような衝突は、システムが、第１の個人的安全エリアおよび第２の個人的安全エリアまたは第１の個人的安全エリアおよび物理的障害物またはより大きいプレー空間境界の近接または重複を検出する場合、システムが、物理的空間の１つ以上のＸＲデバイスに激突のリスクを警告し得るので、防止され得る。同様に、システムは、その個人的安全エリアが、別の個人的安全エリアまたはより大きいプレー空間境界に危険を冒して近づきすぎているが、完全には重複しないＸＲユーザへの警告を発生させ得る。
【0009】
そのような動的な個人的ＸＲ安全エリアのユーザは、共有されるより大きいプレー空間のより効率的かつ動的な配分をもたらし得る。さらに、１つ以上の開示される技法は、ユーザが、自身の安全エリア内に留まることによって、彼または彼女が予期せぬ衝突および負傷を回避するであろうという確信を持って、ＸＲアクティビティに容易かつ確実に従事することを可能にする。その上、第１のＸＲデバイスによって提供されるＸＲセッションは、第２のＸＲデバイスが物理的空間内でアクティブ化されるときに安全エリアを再び描くために中断される必要がない。
【0010】
別の実施形態によると、物理的空間を共有するＸＲデバイスのためのＸＲセッションは、ＸＲデバイスに関連付けられる個人的安全エリアの重複または衝突に近い状態が、回避されるように管理され得る。例えば、ある仮想オブジェクトに当てることを中心とするＸＲゲームでは、仮想オブジェクトの移動は、それらが、ＸＲデバイスを介して知覚され、他のＸＲデバイスの近傍の個人的安全エリアから離れるように移動するように制御され得る。
【0011】
方法、システム、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体、および方法を実装する手段が、２つ以上のＸＲデバイスのための安全エリアに関して開示される。そのような方法は、第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定することと、第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送することとを含み得る。
【0012】
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とする半径を伴う円形形状を有するように再配置され得る。加えて、第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とするように再配置され得る。第１のＸＲ安全エリアおよび第２のＸＲ安全エリアは、共通の組み合わせられた安全エリア内に位置し得る。第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とするように再配置され得る。加えて、第１のＸＲデバイスは、第１のＸＲ安全エリアが組み合わせられた安全エリアの境界と交差するときをシステムによって通知され得る。
【0013】
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することによって検出され得る。そのような近接の検出に応答して、近接を示す通知が、第２のＸＲデバイスに伝送され得る。第２のＸＲデバイスへのこの通知は、第２のＸＲデバイス上で、第１のＸＲデバイス上の通知と異なる感じで現れ、または聞こえ得る。
【0014】
ＸＲセッション調節に関して開示される方法、システム、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体、および方法を実装する手段も、想定される。そのような方法は、第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定することと、第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、第１のＸＲデバイスまたは第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、第１のＸＲ安全エリアと第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避することとを含み得る。
【0015】
加えて、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、システムは、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送し得る。第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とする半径を伴う円形形状を有し得、第２のＸＲ安全エリアは、第２のＸＲデバイスを中心とする半径を伴う円形形状を有し得るか、または、第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とする半径を伴う円形形状を有し、円柱の直径は、第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定され得る。
【0016】
したがって、本開示のある側面に従って提供される技術的解決策は、各ＸＲデバイスによって視認可能であり得る個人的な第１および第２の安全エリアの発生である。このように、ＸＲセッションにおける相互干渉、および衝突および損傷は、回避され得る。第１のＸＲデバイスによって提供されるＸＲセッションは、第２のＸＲデバイスが、物理的空間内でアクティブになる場合、または物理的空間を同時に共有している２つのＸＲデバイスのうちの一方が、オフにされる場合、中断される必要がない。より長いＸＲセッションが、取得され得、ＸＲ機器ユーザは、より安全に保たれ得る。利用可能な物理的空間のより効果的な使用が、各ＸＲデバイスのために取得され得る。ＶＲセッション中の任意の所与の時点で、物理的空間内のより大きいプレー空間全体が、ＸＲユーザを動的な個人的安全エリア内に保ちながら、ＸＲセッションのために効果的に使用され得る。
【0017】
本開示の他の側面および特徴が、付随の図と併せた具体的実施形態の以下の説明の精査に応じて、当業者に明白となるであろう。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
（項目１）
方法であって、方法は、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送することと
を含む、方法。
（項目２）
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することをさらに含む、上記項目に記載の方法。
（項目３）
第１のＸＲ安全エリアおよび第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することと、
第１のＸＲ安全エリアが区画されたプレーエリアの境界と交差するときを第１のＸＲデバイスに通知することと
をさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４）
仮想現実セッションにおける第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することであって、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、
ことと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出に応答して、第２のＸＲデバイスに近接を示す第２の通知を伝送することと
をさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目５）
第２の通知は、第１のＸＲデバイス上の通知と異なって第２のＸＲデバイス上で現れる、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目６）
方法であって、方法は、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第１のＸＲデバイスまたは第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、第１のＸＲ安全エリアと第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避することと
を含む、方法。
（項目７）
仮想現実セッションにおいて、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送することをさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目８）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、第２のＸＲ安全エリアは、第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目９）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、円柱の直径は、第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目１０）
第１のＸＲデバイスおよび第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
ＸＲセッションの調節は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲ安全エリアの外側の区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目１１）
システムであって、システムは、
処理回路網であって、処理回路網は、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定し、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定するように構成されている、処理回路網と、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送するように構成された通信回路網と
を備えている、システム。
（項目１２）
処理回路網は、第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置するようにさらに構成されている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目１３）
第１のＸＲ安全エリアおよび第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、処理回路網は、
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、
床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置し、第１のＸＲ安全エリアが区画されたプレーエリアの境界と交差するときを第１のＸＲデバイスに通知するようにさらに構成されている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目１４）
処理回路網は、
仮想現実セッションにおける第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することであって、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、ことと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出に応答して、第２のＸＲデバイスに近接を示す第２の通知を伝送することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目１５）
第２の通知は、第１のＸＲデバイス上の通知と異なって第２のＸＲデバイス上で現れる、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目１６）
システムであって、システムは、
処理回路網であって、処理回路網は、第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定し、第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定するように構成されている、処理回路網と、
第１のＸＲ安全エリアサイズおよび第２のＸＲ安全エリアサイズを記憶するように構成されたメモリと
を備え、
処理回路網は、
第１のＸＲデバイスまたは第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、第１のＸＲ安全エリアと第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避するようにさらに構成されている、システム。
（項目１７）
処理回路網は、
仮想現実セッションにおいて、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送するようにさらに構成されている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目１８）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、第２のＸＲ安全エリアは、第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目１９）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、円柱の直径は、第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目２０）
第１のＸＲデバイスおよび第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
ＸＲセッションの調節は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲ安全エリアの外側の区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目２１）
命令を備えている非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体であって、命令は、データプロセッサによって実行されると、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送することと
を制御回路網に行わせるように構成されている、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体。
（項目２２）
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置するように構成された命令をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目２３）
第１のＸＲ安全エリアおよび第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することと、
第１のＸＲ安全エリアが区画されたプレーエリアの境界と交差するときを第１のＸＲデバイスに通知することと
を行うように構成された命令をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目２４）
仮想現実セッションにおける第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することであって、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、ことと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出に応答して、第２のＸＲデバイスに近接を示す第２の通知を伝送することと
を行うように構成された命令をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目２５）
第２の通知は、第１のＸＲデバイス上の通知と異なって第２のＸＲデバイス上で現れる、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目２６）
命令を備えている非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体であって、命令は、データプロセッサによって実行されると、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第１のＸＲデバイスまたは第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節させ、第１のＸＲ安全エリアと第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避することと
を制御回路網に行わせるように構成されている、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体。
（項目２７）
仮想現実セッションにおいて、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送するように構成された命令をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目２８）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、第２のＸＲ安全エリアは、第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目２９）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、円柱の直径は、第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目３０）
第１のＸＲデバイスおよび第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
ＸＲセッションの調節は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲ安全エリアの外側の区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目３１）
システムであって、システムは、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定する手段と、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定する手段と、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送する手段と
を備えている、システム。
（項目３２）
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置する手段をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目３３）
第１のＸＲ安全エリアおよび第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置する手段と、
第１のＸＲ安全エリアが区画されたプレーエリアの境界と交差するときを第１のＸＲデバイスに通知する手段と
をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目３４）
仮想現実セッションにおける第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲデバイスを再配置する手段であって、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、手段と、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出に応答して、第２のＸＲデバイスに近接を示す第２の通知を伝送する手段と
をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目３５）
第２の通知は、第１のＸＲデバイス上の通知と異なって第２のＸＲデバイス上で現れる、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目３６）
システムであって、システムは、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定する手段と、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定する手段と、
第１のＸＲデバイスまたは第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、第１のＸＲ安全エリアと第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避する手段と
を備えている、システム。
（項目３７）
仮想現実セッションにおいて、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送する手段をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目３８）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、第２のＸＲ安全エリアは、第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目３９）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、円柱の直径は、第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目４０）
第１のＸＲデバイスおよび第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
ＸＲセッションの調節は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲ安全エリアの外側の区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目４１）
方法であって、方法は、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスが第１のＸＲセッション中であることを決定することと、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送することと
を含む、方法。
（項目４２）
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することをさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４３）
第１のＸＲ安全エリアおよび第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することと、
第１のＸＲ安全エリアが区画されたプレーエリアの境界と交差するときを第１のＸＲデバイスに通知することと
をさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４４）
仮想現実セッションにおける第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することであって、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、ことと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出に応答して、第２のＸＲデバイスに近接を示す第２の通知を伝送することと
をさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４５）
第２の通知は、第１のＸＲデバイス上の通知と異なって第２のＸＲデバイス上で現れる、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４６）
方法であって、方法は、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスが第１のＸＲセッション中であることを決定することと、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第１のＸＲデバイスまたは第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、第１のＸＲ安全エリアと第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避することと
を含む、方法。
（項目４７）
仮想現実セッションにおいて、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送することをさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４８）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、第２のＸＲ安全エリアは、第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４９）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、円柱の直径は、第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目５０）
第１のＸＲデバイスおよび第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
ＸＲセッションの調節は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲ安全エリアの外側の区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（摘要）
個人的安全エリアが、共通のより大きいプレーエリアを共有する仮想現実（ＶＲ）セッションにおける頭部搭載型デバイス等のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスに関して決定される。個人的安全エリアは、ユーザサイズに基づいてサイズを決定され得、ＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有し得、ＸＲデバイスが没入型現実セッションにおいて移動すると、ＸＲデバイスとともに移動し得る。別のＸＲデバイスへの近接を示す通知が、発生させられ得、通知は、他のＸＲデバイスが接近している方向を示し得る。１つ以上のＸＲデバイスのＸＲゲームプレー、ゲーム表示、またはゲームフローをリアルタイムに調節し、仮想ゲームオブジェクトをより安全な方向にシフトさせることによって、安全空間の重複を回避することも、想定される。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
（項目１）
方法であって、方法は、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送することと
を含む、方法。
（項目２）
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することをさらに含む、上記項目に記載の方法。
（項目３）
第１のＸＲ安全エリアおよび第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することと、
第１のＸＲ安全エリアが区画されたプレーエリアの境界と交差するときを第１のＸＲデバイスに通知することと
をさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４）
仮想現実セッションにおける第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することであって、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、
ことと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出に応答して、第２のＸＲデバイスに近接を示す第２の通知を伝送することと
をさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目５）
第２の通知は、第１のＸＲデバイス上の通知と異なって第２のＸＲデバイス上で現れる、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目６）
方法であって、方法は、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第１のＸＲデバイスまたは第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、第１のＸＲ安全エリアと第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避することと
を含む、方法。
（項目７）
仮想現実セッションにおいて、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送することをさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目８）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、第２のＸＲ安全エリアは、第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目９）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、円柱の直径は、第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目１０）
第１のＸＲデバイスおよび第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
ＸＲセッションの調節は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲ安全エリアの外側の区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目１１）
システムであって、システムは、
処理回路網であって、処理回路網は、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定し、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定するように構成されている、処理回路網と、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送するように構成された通信回路網と
を備えている、システム。
（項目１２）
処理回路網は、第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置するようにさらに構成されている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目１３）
第１のＸＲ安全エリアおよび第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、処理回路網は、
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、
床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置し、第１のＸＲ安全エリアが区画されたプレーエリアの境界と交差するときを第１のＸＲデバイスに通知するようにさらに構成されている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目１４）
処理回路網は、
仮想現実セッションにおける第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することであって、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、ことと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出に応答して、第２のＸＲデバイスに近接を示す第２の通知を伝送することと
を行うようにさらに構成されている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目１５）
第２の通知は、第１のＸＲデバイス上の通知と異なって第２のＸＲデバイス上で現れる、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目１６）
システムであって、システムは、
処理回路網であって、処理回路網は、第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定し、第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定するように構成されている、処理回路網と、
第１のＸＲ安全エリアサイズおよび第２のＸＲ安全エリアサイズを記憶するように構成されたメモリと
を備え、
処理回路網は、
第１のＸＲデバイスまたは第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、第１のＸＲ安全エリアと第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避するようにさらに構成されている、システム。
（項目１７）
処理回路網は、
仮想現実セッションにおいて、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送するようにさらに構成されている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目１８）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、第２のＸＲ安全エリアは、第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目１９）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、円柱の直径は、第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目２０）
第１のＸＲデバイスおよび第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
ＸＲセッションの調節は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲ安全エリアの外側の区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目２１）
命令を備えている非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体であって、命令は、データプロセッサによって実行されると、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送することと
を制御回路網に行わせるように構成されている、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体。
（項目２２）
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置するように構成された命令をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目２３）
第１のＸＲ安全エリアおよび第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することと、
第１のＸＲ安全エリアが区画されたプレーエリアの境界と交差するときを第１のＸＲデバイスに通知することと
を行うように構成された命令をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目２４）
仮想現実セッションにおける第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することであって、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、ことと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出に応答して、第２のＸＲデバイスに近接を示す第２の通知を伝送することと
を行うように構成された命令をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目２５）
第２の通知は、第１のＸＲデバイス上の通知と異なって第２のＸＲデバイス上で現れる、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目２６）
命令を備えている非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体であって、命令は、データプロセッサによって実行されると、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第１のＸＲデバイスまたは第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節させ、第１のＸＲ安全エリアと第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避することと
を制御回路網に行わせるように構成されている、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体。
（項目２７）
仮想現実セッションにおいて、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送するように構成された命令をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目２８）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、第２のＸＲ安全エリアは、第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目２９）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、円柱の直径は、第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目３０）
第１のＸＲデバイスおよび第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
ＸＲセッションの調節は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲ安全エリアの外側の区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、上記項目のいずれか１項に記載の媒体。
（項目３１）
システムであって、システムは、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定する手段と、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定する手段と、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送する手段と
を備えている、システム。
（項目３２）
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置する手段をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目３３）
第１のＸＲ安全エリアおよび第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置する手段と、
第１のＸＲ安全エリアが区画されたプレーエリアの境界と交差するときを第１のＸＲデバイスに通知する手段と
をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目３４）
仮想現実セッションにおける第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲデバイスを再配置する手段であって、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、手段と、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出に応答して、第２のＸＲデバイスに近接を示す第２の通知を伝送する手段と
をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目３５）
第２の通知は、第１のＸＲデバイス上の通知と異なって第２のＸＲデバイス上で現れる、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目３６）
システムであって、システムは、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）安全エリアサイズを決定する手段と、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定する手段と、
第１のＸＲデバイスまたは第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、第１のＸＲ安全エリアと第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避する手段と
を備えている、システム。
（項目３７）
仮想現実セッションにおいて、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送する手段をさらに備えている、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目３８）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、第２のＸＲ安全エリアは、第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目３９）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、円柱の直径は、第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目４０）
第１のＸＲデバイスおよび第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
ＸＲセッションの調節は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲ安全エリアの外側の区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、上記項目のいずれか１項に記載のシステム。
（項目４１）
方法であって、方法は、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスが第１のＸＲセッション中であることを決定することと、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送することと
を含む、方法。
（項目４２）
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することをさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４３）
第１のＸＲ安全エリアおよび第２のＸＲ安全エリアは、仮想現実セッションの共通の区画されたプレーエリア内に位置し、
第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することと、
第１のＸＲ安全エリアが区画されたプレーエリアの境界と交差するときを第１のＸＲデバイスに通知することと
をさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４４）
仮想現実セッションにおける第１のＸＲデバイスの移動を検出することに応答して、第１のＸＲ安全エリアが第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有するように、第１のＸＲ安全エリアを再配置することであって、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲデバイスに向かって最近移動したことを決定することを含む、ことと、
第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接の検出に応答して、第２のＸＲデバイスに近接を示す第２の通知を伝送することと
をさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４５）
第２の通知は、第１のＸＲデバイス上の通知と異なって第２のＸＲデバイス上で現れる、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４６）
方法であって、方法は、
第１のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスが第１のＸＲセッション中であることを決定することと、
第１のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第１のエクステンデッドリアリティ安全エリアサイズを決定することと、
第２のＸＲデバイスユーザサイズに基づいて、第２のＸＲ安全エリアサイズを決定することと、
第１のＸＲデバイスまたは第２のＸＲデバイスのうちの少なくとも１つのＸＲセッションを調節し、第１のＸＲ安全エリアと第２のＸＲ安全エリアとの重複を回避することと
を含む、方法。
（項目４７）
仮想現実セッションにおいて、第２のＸＲ安全エリアへの第１のＸＲ安全エリアの近接を検出することに応答して、第１のＸＲデバイスに近接を示す通知を伝送することをさらに含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４８）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、第２のＸＲ安全エリアは、第２のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有する、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目４９）
第１のＸＲ安全エリアは、第１のＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を伴う円形形状を有し、円柱の直径は、第１のＸＲデバイスとハンドヘルドＸＲ周辺デバイスとの間の距離に基づいて決定される、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（項目５０）
第１のＸＲデバイスおよび第２のＸＲデバイスは、共通の区画された仮想現実プレーエリアを共有し、
ＸＲセッションの調節は、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲ安全エリアの外側の区画された仮想現実プレーエリア全体を使用することを可能にすることを含む、上記項目のいずれか１項に記載の方法。
（摘要）
個人的安全エリアが、共通のより大きいプレーエリアを共有する仮想現実（ＶＲ）セッションにおける頭部搭載型デバイス等のエクステンデッドリアリティ（ＸＲ）デバイスに関して決定される。個人的安全エリアは、ユーザサイズに基づいてサイズを決定され得、ＸＲデバイスを中心とし、床に平行な半径を有し得、ＸＲデバイスが没入型現実セッションにおいて移動すると、ＸＲデバイスとともに移動し得る。別のＸＲデバイスへの近接を示す通知が、発生させられ得、通知は、他のＸＲデバイスが接近している方向を示し得る。１つ以上のＸＲデバイスのＸＲゲームプレー、ゲーム表示、またはゲームフローをリアルタイムに調節し、仮想ゲームオブジェクトをより安全な方向にシフトさせることによって、安全空間の重複を回避することも、想定される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本開示は、１つ以上の種々の実施形態に従って、以下の図を参照して詳細に説明される。図面は、図示の目的のみのために提供され、単に、典型的または例示的実施形態を描写する。これらの図面は、本明細書に開示される概念の理解を促進するために提供され、これらの概念の範疇、範囲、または適用性の限定と見なされるべきではない。図示の明確化および容易さのために、これらの図面が、必ずしも縮尺通りに作製されないことに留意されたい。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【発明を実施するための形態】
【0037】
図示の簡略化および明確化のために、適切と見なされる場合、参照数字が、対応する、または類似する要素を示すために、図間で繰り返され得ることを理解されたい。加えて、多数の具体的詳細が、本明細書に説明される実施形態の徹底的な理解を提供するために記載される。しかしながら、本明細書に説明される実施形態および例が、これらの具体的詳細を伴わずに実践され得ることを理解されたい。他の事例では、周知の方法、手順、およびソフトウェア、ファームウェア、およびハードウェアコンポーネントを含むコンポーネントは、本明細書に説明される実施形態を不明瞭にしないように、詳細に説明されていない。説明も、本明細書に説明される実施形態の範囲を限定するように見なされるものではない。
【0038】
本明細書の「ＸＲデバイス」の言及は、仮想現実（ＶＲ）、複合または統合現実（ＭＲ）、または拡張現実（ＡＲ）機能性を提供するデバイスを指す（例えば、仮想オブジェクトまたはグラフィックオーバーレイが、デバイスを介して視認可能な実世界オブジェクトまたは環境に加えて提供される）。ＸＲデバイスは、いくつかの事例では、眼鏡またはヘッドセット（例えば、頭部搭載型ディスプレイまたはＨＭＤ）の形態をとり得る。ＶＲデバイスまたは複数のデバイスへのいくつかの言及が行われるが、説明される技法のうちのいくつかまたは全てが、任意の適切なＸＲデバイス（例えば、仮想オブジェクトが部分的または全体的に取り込まれるＭＲまたはＡＲ場面を提供するＸＲデバイス）に関して実装され得ることを理解されたい。例えば、実世界環境の一部または全てが、複数のユーザのＸＲデバイスを介して可視であり得、ユーザは、本明細書に議論される技法を利用して、自身のＸＲデバイスのための再構成された安全エリアおよび仮想区画を発生させ得る。
【0039】
図１は、例としてユーザによって装着される頭部搭載型ディスプレイ（ＨＭＤ）１１５ａ、１１５ｂとして示される聴覚視聴覚コンポーネントを含み得る２つのエクステンデッドリアリティデバイス１１１ａ、１１１ｂを図示する。ある実施形態において、ＨＭＤ１１５ａおよび／または１１５ｂは、ＶＲデバイスであり得る。システムは、本開示のある側面による例としてリビングルームとして示される物理的空間１０１の同じプレーエリア１０３内の２つの安全エリア１０５ａ、１０５ｂを発生させている。時として、プレー空間１０３と称されるが、意味するものが、ＸＲ（例えば、ＶＲ）デバイスを介して可視であり得、および／または、横切られると、または接近されると、警告を提供し得る仮想境界によって画定される物理的空間内のエリアであることを理解されたい。物理的空間は、図示されるように、リビングルームまたはゲームルームであり得るか、または、専用のＸＲまたはＶＲ娯楽室であり得る。ＸＲまたはＶＲ機器は、立体ＨＭＤを含み得、立体ＨＭＤは、ディスプレイを制御するための眼追跡センサ；ＸＲまたはＶＲアプリケーションを制御するための入／出力デバイスとして使用される１つ以上のゲームコントローラ；および、移動感知ラケットおよびパドル、レーザポインタおよびレーザガン、レーザポインタ、ジョイスティックおよび他のコントローラ、スマートフォン等の他のＸＲまたはＶＲアプリケーション特有機器等を含み得る。ＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂは、異なるＸＲアプリケーションまたは同じＸＲアプリケーションを起動していることもある。例えば、ＸＲデバイスユーザは、完全に関連しないＸＲ（例えば、ＶＲ）ゲームをプレーしていることも、互いに対戦して／一緒に同じゲームをプレーしていることもある。
【0040】
図１は、ユーザが、それぞれ、ＸＲ ＨＭＤ１１５ａ、１１５ｂを装着しており、レーザポインタまたはＸＲ／ＶＲコントローラ等のハンドヘルドデバイス１１２ａ、１１２ｂおよび１１２ｃ、１１２ｄも保持していることを図示する。ハンドヘルドデバイス１１２ａおよび１１２ｂは、ＸＲデバイス１１１ａの一部であるとも考えられ得、ハンドヘルドデバイス１１２ｃおよび１１２ｄは、ＸＲデバイス１１１ｂの一部であると考えられ得る。システムは、ユーザから取得される顔、網膜、または指の走査等のバイオメトリックデータを使用して、デバイスユーザを認証し得る。いくつかの実施形態において、デバイス１１１は、実世界環境、仮想環境、および／または仮想オブジェクトの任意の適切な組み合わせを含む場面内に仮想オブジェクトを表示するように構成された任意の適切なＸＲデバイスであり得る。いくつかの実施形態において、説明されるＸＲまたはＶＲデバイスは、ユーザの実世界環境の一部または全ての表示を可能にするシースルー能力を含み得る。例えば、デバイス１１１は、光がディスプレイを通過し、環境の「ガラスを通した」可視性を提供する光学シースルー（ＯＳＴ）能力を含み得る。ある実施形態において、デバイス１１１は、ビデオシースルー（ＶＳＴ）能力を含み得、カメラ（例えば、デバイス１１１上またはその中に搭載される）が、ユーザの環境の画像またはビデオを捕捉し、対応するビデオをレンダリングし、ユーザが、全体的または部分的に、ビデオを経由して自身の実世界環境を視認することを可能にする。ＸＲデバイスが、Ｗｉ－Ｆｉおよびインターネットに接続されているかどうかが決定される。それがネットワークに接続されていない場合、ネットワーク接続性が、取得される。ある実施形態において、ＸＲデバイスは、システムがそれらを同じ物理的空間内にあるものとして認識することを促進するために、同じＷｉ－Ｆｉネットワークを使用して接続される。
【0041】
システムは、ＸＲデバイスがローカルメモリ内に記憶される安全エリアを有するかどうかを決定し得る。安全エリアは、この物理的空間内のＶＲデバイスの以前のセッションからメモリ内に記憶され得る。例えば、安全エリアは、物理的空間内の境界の場所を定義する一連のｘおよびｙ座標として記憶され得る。システムは、ＸＲデバイスに関連付けられるような２つ以上の安全エリアのうちの現在の安全エリアを記憶し得る。例えば、システムは、第１のＸＲアプリケーションのための第１の記憶された安全エリアを読み出し得、第２のＸＲアプリケーションのための第２の安全エリアを読み出し得る。例証として、マルチプレーヤシューティングゲーム等、典型的に、頻繁な、または激しい移動を求めるＸＲアプリケーションは、より知的なアクティビティを求めるＸＲアプリケーションより大きい関連付けられた記憶された安全エリアを有し得る。
【0042】
第１のユーザが、すでにＸＲセッションに従事している間に、第２または第３のＸＲデバイスが、物理的空間内でアクティブ化される場合、第１および第２のユーザの各々のための個人的安全エリアが、自動的に動的に配分され得る。例えば、システムがＸＲユーザを認識し、ＸＲユーザの個人的安全エリアのサイズを記憶していた場合、システムは、個人的安全エリアが決定され得るように片方または両方の腕を伸ばすように、各ＸＲデバイスユーザにプロンプトし得る。これは、ＸＲ体験の中断を殆どまたは全く引き起こさないこともある。それ自身のそのような個人的な動的プレー空間を有していた同じ物理的空間を共有する第２のＸＲデバイスのセッションの終了／アクティブ化解除に応答して、残りのＸＲデバイスの個人的な動的安全エリアも、より大きいプレーエリア内でその残りのＸＲデバイスに自由支配を与えるために、オフにされ得る。
【0043】
ある実施形態において、ゲームまたは他のＸＲアクティビティに応じて、システムは、ハンドヘルドＸＲ制御デバイスを保持する腕を伸ばし、および／または伸ばして上げるようなユーザアクションを求めるゲーム特徴を発生させることによって、そのようにすることをＸＲユーザに勧め、または要請し得、それによって、腕を伸ばすこと／伸ばして上げることは、ＸＲゲームまたは他のアクティビティの統合された一部になる。例えば、テニスアプリケーションでは、ボールは、遠くからＸＲデバイスの右に来ているように見え得、したがって、ＸＲユーザは、ＸＲデバイスラケットまたはコントローラを手に持って右へ遠くに手を伸ばす必要性を知覚するであろう。このように、システムは、ＸＲ体験に対する中断なしで、または、ＸＲデバイスユーザの知識なしでさえ、個人的安全エリアの半径を決定し得る。
【0044】
ある実施形態において、個人的安全エリアのサイズは、典型的に、ＸＲデバイスに関してアクティブなアプリケーションによって発生させられるアクティビティレベルに応じて配分され得る。例えば、多くの場合、活発な急速な移動またはより大きいエリアにわたる移動を求めるゲームアプリケーションを起動するＸＲデバイスは、通常、より穏やかなアクティビティを求めるアプリケーションを起動しているものよりサイズにおいて大きい安全エリアを配分され得る。加えて、または代替では、ＸＲデバイスの装着者のユーザプロファイルが、ＸＲデバイス上で起動するアプリケーションに関連付けられるアクティビティ強度レベル、移動のエリア、および／または活発な移動の頻度を決定するために参照され得る。
【0045】
ある実施形態において、個人的安全エリアの形状または構成は、使用のために利用可能な空間を最大化するために、ＸＲアプリケーションに基づいて決定され得る。例えば、略楕円形である（または、ＨＭＤの横側に関してより長い）個人的安全エリアは、ＸＲテニスセッションにおいてユーザの腕の移動のためのより多くの余裕を与え得る一方、ＨＭＤデバイスに対して前後により細長い個人的安全エリアは、その方向に沿った移動を求める傾向があるＸＲセッションに関して移動のためのより多くの余裕を提供し得る。
【0046】
ある実施形態において、システムは、両手を広げたときの幅を含むユーザサイズにかかわらず、所与の半径を伴う安全エリアを割り当てる。例えば、同じ半径が、ユーザサイズにかかわらず、各ＸＲデバイスに割り当てられ得る。ある実施形態によると、ユーザの年齢が、半径長を割り当てるために使用され得、例えば、１２歳未満の子供は、第１の半径を割り当てられ得、１２～１６歳の１０代は、第２のより大きい半径を割り当てられ得、１８歳を超えるユーザは、なおもより大きい半径を割り当てられ得る。ある実施形態によると、半径長は、シャツ、ジャケット、またはズボンサイズに従って割り当てられ得る。システムは、ユーザプロファイルまたはオンラインソースからそのようなサイズまたは年齢情報を読み出し得るか、または、そのような情報を入力するようにユーザにプロンプトし得る。
【0047】
ＸＲデバイスに関する個人的安全エリアは、現場から離れたサーバによって、例えば、ＸＲゲームサーバによって、またはＳＬＡＭネットワークエッジサービスによって発生させられ得、ＸＲデバイスのＷｉ－Ｆｉベースの位置特定を使用し得る。または、個人的安全エリアは、ＸＲデバイスがインターネット等のより大きいネットワークに接続する中央デバイスによってローカルで管理され得る。
【0048】
図２は、同じ物理的空間内のＸＲデバイスのために特に適切である利用可能であり得るＶＲゲームの例を示すために、ＸＲデバイスに発生させられ得る表示の例を図示する。例えば、これらは、典型的に、突然の急速な移動を求めるＶＲゲームであり得る。
【0049】
図３は、いくつかの実施形態において、ＶＲデバイスであり得るＸＲデバイス３１８のためのコンピュータおよび関連ハードウェアを図示する。コンピュータは、安全エリア管理をサポートするために使用されるコンポーネントを含むサーバ等のネットワークエッジサービスデバイス３１６（下記の図４に図示される）でもあり得る。回路基板は、制御回路網と、処理回路網と、記憶装置（例えば、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ハードディスク、リムーバブルディスク等）とを含み得る。いくつかの実施形態において、回路基板は、ＸＲデバイスのＨＭＤと、遠隔デバイスと、例えば、ネットワークエッジサービス３１６と通信するための入／出力経路を含み得る。各デバイス３００／３０１は、Ｉ／Ｏ回路網（例えば、ネットワークカードまたは無線送受信機）を備え得る入／出力（Ｉ／Ｏ）経路３１２を介して、コンテンツおよびデータを受信し得る。Ｉ／Ｏ経路３１２は、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）または広域ネットワーク（ＷＡＮ）を経由して、例えば、Ｗｉ－Ｆｉ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、セルラー、または他の無線または有線接続を介して通信し得る。
【0050】
制御回路網３１８は、処理回路網３２０と記憶装置３２２とを備え得、Ｉ／Ｏ回路網を備え得る。制御回路網３１８は、例えば、安全エリア境界のユーザ画定を受信するために、および仮想安全エリア境界の表示を含むＸＲデバイスのＨＭＤによって提供されるべき表示を伝送するために、Ｉ／Ｏ回路網を備え得るＩ／Ｏ経路を使用して、コマンド、要求、および他の適切なデータを送信および受信するために使用され得る。Ｉ／Ｏ経路は、制御回路網３１８（具体的に、処理回路網）を１つ以上の通信経路（下で説明される）に接続し得る。Ｉ／Ｏ機能は、これらの通信経路のうちの１つ以上によって提供され得るが、図面を過剰に複雑にすることを回避するために、図４に単一の経路として示される。
【0051】
制御回路網３１８は、処理回路網３２０等の任意の適切な制御回路網に基づき得る。本明細書に言及されるように、制御回路網は、１つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）等に基づく回路網を意味するように理解されるべきであり、マルチコアプロセッサ（例えば、デュアルコア、クアッドコア、ヘキサコア、または任意の適切な数のコア）またはスーパーコンピュータを含み得る。いくつかの実施形態において、制御回路網は、複数の別個のプロセッサまたは処理ユニット、例えば、複数の同じタイプの処理ユニット（例えば、２つのＩｎｔｅｌ Ｃｏｒｅ ｉ９プロセッサ）または複数の異なるプロセッサ（例えば、Ｉｎｔｅｌ Ｃｏｒｅ ｉ９プロセッサおよびＩｎｔｅｌ Ｃｏｒｅ ｉ７プロセッサ）にわたって分散させられ得る。いくつかの実施形態において、制御回路網３１８は、メモリ（例えば、記憶装置３２２）内に記憶されるＸＲアプリケーションのための命令を実行する。具体的に、制御回路網３１８は、上および下で議論される機能を実施するようにＸＲアプリケーションによって命令され得る。いくつかの実装では、制御回路網によって実施される処理またはアクションは、ＸＲアプリケーションから受信される命令に基づき得る。
【0052】
クライアント／サーバベースの実施形態において、制御回路網３１８は、他のネットワークと通信するために適切な通信回路網を含み得る。ＸＲアプリケーションは、ソフトウェアとして、または実行可能命令の組として実装され得る。ＸＲアプリケーションの本明細書に議論される実施形態のうちのいずれかを実施するための命令は、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体（例えば、ハードドライブ、ＤＲＡＭ集積回路上のランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ等）上でエンコードされ得る。例えば、図３では、命令は、記憶装置３１８内に記憶され、デバイス３１８の制御回路網３１８によって実行され得る。
【0053】
いくつかの実施形態において、ＸＲアプリケーションは、クライアントアプリケーションのみがデバイス３０８（例えば、デバイス３１８または３００）上に常駐し、サーバアプリケーションが外部デバイスまたはエッジサービスネットワーク上に常駐するクライアント／サーバアプリケーションであり得る。制御回路網３１８は、サーバ、エッジサービスコンピューティングシステムおよびデバイス、タブレットまたはデータベースサーバ、または他のネットワークまたはサーバと通信するために適切な通信回路網を含み得る。そのような通信は、インターネットまたは任意の他の適切な通信ネットワークまたは経路を伴い得る。加えて、通信回路網は、ユーザ機器デバイスのピアツーピア通信または互いに遠隔の場所におけるユーザ機器デバイスの通信（下でより詳細に説明される）を可能にする回路網を含み得る。
【0054】
メモリは、制御回路網３１８の一部である記憶装置３２２として提供される電子記憶デバイスであり得る。本明細書に言及されるように、語句「電子記憶デバイス」または「記憶デバイス」は、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、ハードドライブ、光学ドライブ、デジタルビデオレコーダ、ソリッドステートデバイス、量子記憶デバイス、ゲーミングコンソール、または任意の他の適切な固定またはリムーバブル記憶デバイス、および／またはそれの任意の組み合わせ等、電子データ、コンピュータソフトウェア、またはファームウェアを記憶するための任意のデバイスを意味するように理解されるべきである。記憶装置３２２は、本明細書に説明される種々のタイプのコンテンツ、および上で説明されるＸＲアプリケーションデータを記憶するために使用され得る。不揮発性メモリも、（例えば、起動ルーチンおよび他の命令を呼び出すために）使用され得る。
【0055】
制御回路網３１８は、ビデオ発生回路網と同調回路網とを含み得る。制御回路網３１８は、コンテンツを機器３００の好ましい出力フォーマットにアップコンバートおよびダウンコンバートするためのスケーラ回路網も含み得る。制御回路網３１８は、デジタル信号とアナログ信号との間で変換するために、デジタル／アナログコンバータ回路網とアナログ／デジタルコンバータ回路網とも含み得る。いくつかの実施形態において、システム３００の全ての要素は、ＸＲディスプレイデバイス３１８の筐体の内側にあり得る。いくつかの実施形態において、ＸＲディスプレイデバイス３１８は、カメラ３５６（またはカメラアレイ）を備えている。ビデオカメラは、機器と統合され得るか、または、外部に接続され得る。カメラのうちの１つ以上は、電荷結合デバイス（ＣＣＤ）および／または相補型金属酸化膜半導体（ＣＭＯＳ）画像センサを備えているデジタルカメラであり得る。いくつかの実施形態において、カメラ３５６のうちの１つ以上は、外側物理的環境に向けられ得る（例えば、２つのカメラは、物理的環境の視差ビューを捕捉するように外に向けられ得る）。いくつかの実施形態において、ＸＲディスプレイデバイス３１８は、眼球回転を測定するための他のバイオメトリックセンサまたは複数のセンサ（例えば、眼筋収縮を測定するための電極）を備え得る。ＶＲディスプレイデバイス３１８は、オブジェクトの光を跳ね返し、（例えば、カメラ３５６を使用して）戻りの遅延を測定することによって、デバイスの距離を計算するための距離画像３５４（例えば、ＬＡＳＥＲまたはＬＩＤＡＲ）も備え得る。いくつかの実施形態において、ＶＲディスプレイデバイス３１８は、ＶＳＴ画像またはシースルーＶＲ画像を発生させるための左ディスプレイ３５０、右ディスプレイ３５０（または両方）を備えている。
【0056】
ＸＲアプリケーションは、任意の適切なアーキテクチャを使用して実装され得る。例えば、それは、ユーザ機器デバイス３００およびユーザ機器デバイス３０１のうちの各１つの上で全体的に実装されるスタンドアロンアプリケーションであり得る。そのようなアプローチでは、アプリケーションの命令は、ローカルで（例えば、記憶装置３０８内に）記憶され得、アプリケーションによる使用のためのデータは、周期的に（例えば、エッジサービスネットワークから、帯域外フィードから、インターネットリソースから、または別の適切なアプローチを使用して）ダウンロードされる。制御回路網３１８は、記憶装置３０８からアプリケーションの命令を読み出し、命令を処理し、ＶＲ発生機能性を提供し、本明細書に議論されるアクションのうちのいずれかを実施し得る。処理された命令に基づいて、制御回路網３１８は、入力がユーザ入力インターフェース３１０から受信されるときに実施するべきアクションを決定し得る。例えば、ユーザ入力インターフェース３１０を介した頭部移動または手またはハンドヘルドデバイスの移動。本明細書に議論される実施形態のうちのいずれかを実施するためのアプリケーションおよび／または任意の命令が、コンピュータ読み取り可能な媒体上でエンコードされ得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、データを記憶することが可能な任意の媒体を含む。コンピュータ読み取り可能な媒体は、限定ではないが、ハードディスク、フロッピー（登録商標）ディスク、ＵＳＢドライブ、ＤＶＤ、ＣＤ、メディアカード、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）等の揮発性および不揮発性コンピュータメモリまたは記憶デバイスを含む非一過性であり得る。
【0057】
いくつかの実施形態において、ＶＲアプリケーションは、ダウンロードされ、（制御回路網３１８によって起動される）インタープリタまたは仮想マシンによって解釈または別様に起動され得る。いくつかの実施形態において、ＶＲアプリケーションは、ＥＴＶバイナリ交換フォーマット（ＥＢＩＦ）においてエンコードされ、適切なフィードの一部として制御回路網３１８によって受信され、制御回路網３１８上で起動するユーザエージェントによって解釈され得る。例えば、ＶＲアプリケーションは、ＥＢＩＦアプリケーションであり得る。いくつかの実施形態において、ＶＲアプリケーションは、制御回路網３１８によって実行されるローカル仮想マシンまたは他の適切なミドルウェアによって受信および起動される一連のＪＡＶＡ（登録商標）ベースのファイルによって定義され得る。通信経路は、ユーザ機器デバイスの間に描かれないが、これらのデバイスは、通信経路およびＵＳＢケーブル、ＩＥＥＥ １３９４ケーブル、無線経路（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、赤外線、ＩＥＥＥ ６０２－１１ｘ等）、または有線または無線経路を介した他の短距離通信等の他の短距離ポイントツーポイント通信経路を介して、互いに直接通信し得る。ユーザ機器デバイスは、通信ネットワークを介した間接的経路を通して直接互いに通信し得る。
【0058】
時として、例として「ＶＲ」ネットワークまたはシステムとして説明されるが、ＳＬＡＭ（同時位置特定およびマッピング）技術を含む実装も、想定されることを理解されたい。ＳＬＡＭ技術は、ＸＲ機器、ＨＭＤ、ウェアラブルデバイス、産業ロボット、自律的家庭用デバイス、ドローン、自動運転車両等を含む様々なデバイスが、その周辺のマップを作成し、マップに基づいて、リアルタイムで位置特定し、自律的および／またはユーザ支援ナビゲーションを支援することを可能にする。例示的ＸＲデバイスは、ＶＲデバイス、ＡＲデバイス、ＭＲデバイスを含む。視野は、ＶＲデバイスの場合、立体ビューを作成するための２Ｄ画像の対を備え得、ＡＲデバイス（例えば、スマートグラス）の場合、視野は、実オブジェクトおよびＡＲデバイスを使用して実オブジェクトの上にオーバーレイされる仮想オブジェクト（例えば、スマートグラスに関して、カメラを用いて捕捉された写真およびスマートグラスによって追加されたコンテンツ）の混合物を含み得る３Ｄまたは２Ｄ画像を備え得る。例えば、ある実施形態において、システムは、実際の環境または実世界環境も表示されている間（または、可視であり得る間）、安全エリアの仮想境界、および、おそらく、表示のための場面の他の仮想要素を提供し得る。加えて、ＭＲまたはＡＲのために販売される（または、典型的に、そのために使用可能な）機器は、仮想境界等の場面の仮想要素を表示することによって、本明細書に議論されるようなシステムと適合性があり得る。エリアのマップが、ＳＬＡＭ対応デバイスに搭載されたセンサによって捕捉されたセンサデータに基づいて発生させられ得、マップ上のＳＬＡＭ対応デバイスの場所が、デバイスによって発生させられたデータに基づいて決定され得る。１つ以上のセンサが、ＳＬＡＭ対応デバイス内に、その上に、またはそれにおいて位置付けられ得るか、または、別の場所に位置付けられ、ＳＬＡＭ対応デバイスの視野を捕捉し得る。例えば、ＳＬＡＭ対応デバイスの近傍における１つ以上の静止カメラが、ＳＬＡＭ対応デバイスに搭載されるカメラに加えて、またはその代わりに、画像データを提供し得る。１つ以上の電荷結合デバイスおよび／またはカメラおよび／またはＲＡＤＡＲ／ＬＩＤＡＲ等、または前述の組み合わせ等のデバイスのセンサは、基準点の観点から物理的世界から視覚データを収集する。加えて、または代わりに、ＳＬＡＭ対応デバイスは、例えば、他の以前に走査されたオブジェクトをアンカとして使用して、または任意の他の適切な技法、または場所、移動、および／または向きを決定するためのそれらの任意の組み合わせを使用して、ＧＰＳデータ、衛星データ、無線ネットワークおよび／またはＷｉ－Ｆｉ信号強度検出、音響信号、または任意の適切な視覚的測位システム（ＶＰＳ）方法のうちの１つ以上も使用し得る。例えば、Ｗｉ－Ｆｉ測位システム（ＷＰＳまたはＷｉＰＳ）が、デバイスを位置特定するために、Ｗｉ－Ｆｉホットスポットまたは他の無線アクセスポイントを使用し得る。ＮＩＣ（ネットワークアクセスコントローラ）に割り当てられたＳＳＩＤ（サービスセット識別子）およびＭＡＣ（メディアアクセス制御）アドレスが、ＷＰＳにおいてデバイスを位置特定するためのパラメータとして使用され得る。ＳＬＡＭ対応デバイスは、ＩＭＵ（慣性測定ユニット）を装備し得る。ＩＭＵデータは、場所／向き／移動決定のために使用され得る。
【0059】
図４は、本開示のいくつかの実施形態によるＡＲ発生のための例証的システム４００の略図である。ユーザ機器デバイス４０７、４０８、４１０（例えば、コンピューティングデバイス２１２のうちの１つ以上に対応し得る）が、通信ネットワーク４０６に結合され得る。通信ネットワーク４０６は、インターネット、モバイル電話ネットワーク、モバイル音声またはデータネットワーク（例えば、５Ｇ、４Ｇ、またはＬＴＥネットワーク）、ケーブルネットワーク、公衆交換電話網、または他のタイプの通信ネットワークまたは通信ネットワークの組み合わせを含む１つ以上のネットワークであり得る。経路（例えば、それぞれのデバイスを通信ネットワーク４０６に接続する矢印として描写される）は、別個に、またはともに、衛星経路、光ファイバ経路、ケーブル経路、インターネット通信（例えば、ＩＰＴＶ）をサポートする経路、自由空間接続（例えば、ブロードキャストまたは他の無線信号のため）、または任意の他の適切な有線または無線通信経路またはそのような経路の組み合わせ等の１つ以上の通信経路を含み得る。クライアントデバイスとの通信が、これらの通信経路のうちの１つ以上によって提供され得るが、図面を過剰に複雑にすることを回避するために、図４に単一の経路として示される。
【0060】
通信経路がユーザ機器デバイスの間に描かれないが、これらのデバイスは、通信経路およびＵＳＢケーブル、ＩＥＥＥ １３９４ケーブル、無線経路（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、赤外線、ＩＥＥＥ ７０２－１１ｘ等）、または有線または無線経路を介した他の短距離通信等の他の短距離ポイントツーポイント通信経路を介して、互いに直接通信し得る。ユーザ機器デバイスは、通信ネットワーク４０６を介した間接的経路を通しても直接互いに通信し得る。
【0061】
システム４００は、メディアコンテンツソース４０２と、１つ以上のサーバ４１８と、１つ以上のエッジコンピューティングデバイス４１６（例えば、モバイルオペレータ２０６等によって管理される、例えば、エッジコンピューティングシステムの一部として含まれる）とを備え得る。いくつかの実施形態において、ＡＲアプリケーションは、サーバ４１８の制御回路網４１１（および／またはユーザ機器デバイス４０７、４０８、４１０の制御回路網および／またはエッジコンピューティングデバイス４１６の制御回路網４１８）のうちの１つ以上において実行され得る。いくつかの実施形態において、図３のデータ構造３００は、サーバ４１８において維持される（または、別様にそれに関連付けられた）データベース４０５において、および／または記憶装置４２２において、および／またはユーザ機器デバイス４０７、４０８、４１０のうちの１つ以上の記憶装置において記憶され得る。
【0062】
いくつかの実施形態において、サーバ４１８は、制御回路網４１１と、記憶装置４１４（例えば、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ハードディスク、リムーバブルディスク等）とを含み得る。記憶装置４１４は、１つ以上のデータベースを記憶し得る。サーバ４１８は、入／出力経路４１２も含み得る。Ｉ／Ｏ経路４１２は、ＡＲ発生データ、デバイス情報、または他のデータをローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）または広域ネットワーク（ＷＡＮ）を経由して、および／または他のコンテンツおよびデータを処理回路網と記憶装置４１４とを含み得る制御回路網４１１に提供し得る。制御回路網４１１は、Ｉ／Ｏ回路網を備え得るＩ／Ｏ経路４１２を使用して、コマンド、要求、および他の適切なデータを送信および受信するために使用され得る。Ｉ／Ｏ経路４１２は、制御回路網４１１（具体的に、制御回路網）を１つ以上の通信経路に接続し得る。
【0063】
制御回路網４１１は、１つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）等の任意の適切な制御回路網に基づき得、マルチコアプロセッサ（例えば、デュアルコア、クアッドコア、ヘキサコア、または任意の適切な数のコア）またはスーパーコンピュータを含み得る。いくつかの実施形態において、制御回路網４１１は、複数の別個のプロセッサまたは処理ユニット、例えば、複数の同じタイプの処理ユニット（例えば、２つのＩｎｔｅｌ Ｃｏｒｅ ｉ７プロセッサ）または複数の異なるプロセッサ（例えば、Ｉｎｔｅｌ Ｃｏｒｅ ｉ５プロセッサおよびＩｎｔｅｌ Ｃｏｒｅ ｉ７プロセッサ）にわたって分散させられ得る。いくつかの実施形態において、制御回路網４１１は、メモリ（例えば、記憶装置４１４）内に記憶されるエミュレーションシステムアプリケーションのための命令を実行する。メモリは、制御回路網４１１の一部である記憶装置４１４として提供される電子記憶デバイスであり得る。
【0064】
エッジコンピューティングデバイス４１６は、制御回路網４１８と、Ｉ／Ｏ経路４２０と、記憶装置４２２とを備え得、それらは、それぞれ、サーバ４０４の制御回路網４１１、Ｉ／Ｏ経路４１２、および記憶装置４１４と類似する様式において実装され得る。エッジコンピューティングデバイス４１６は、通信ネットワーク４０６を経由して、ユーザ機器デバイス４０７、４０８、４１０のうちの１つ以上と通信するように、サーバ４０４とも通信するように構成され得、ビデオデータの進行中の処理に関連して処理タスク（例えば、ＡＲ発生）を実施するように構成され得る。いくつかの実施形態において、複数のエッジコンピューティングデバイス４１６は、種々の地理的場所に方略的に位置し得、種々の地理的領域におけるモバイルデバイスのための処理サポートを提供するように構成されたモバイルエッジコンピューティングデバイスであり得る。
【0065】
図５は、ユーザのサイズに従って決定される安全エリア１０５ａを示す。ＨＭＤ１１５ａからハンドヘルドＸＲデバイス１１２ａ、１１２ｂのうちの一方または両方までの距離が、ユーザサイズを決定するために使用され得る。
【0066】
ある実施形態において、システムは、自身の身長を入力するようにユーザにプロンプトすることによって、個人的安全エリアを計算し得、システムは、平均的な人物の両手を横に広げたときの幅が、その人物の身長に正比例するので、彼または彼女の身長に基づいて、人物の「両手を横に広げたときの幅」または腕／肩の長さを推定し、したがって、それに応じて、個人的安全エリアのサイズを決定し得る。図１に示されるように、システムは、ＸＲデバイス１１１ａのユーザが、ＸＲ１１１ｂのユーザより小さいという事実に起因して、ＸＲ１１１ａに関してより小さい個人的安全エリアを決定する。ＸＲデバイスの２つの組（ＨＭＤ１１５ａとハンドヘルドデバイス１１２ａおよび１１２ｂとを含み得るＸＲデバイス１１１ａ、および、ＨＭＤ１１５ｂとハンドヘルドデバイス１１２ｃおよび１１２ｄとを含み得るＸＲデバイス１１１ｂ）が示されるが、２人より多いまたは少ないユーザが、物理的空間を同時に共有し、各ユーザが、ＨＭＤとハンドヘルドデバイスとを含むＸＲデバイス、および付随の個人的安全エリアを伴い得ることを理解されたい。
【0067】
ＨＭＤ１１５からそれぞれのハンドヘルドデバイス１１２までの識別または推定された距離は、プレーエリア１０３内の安全エリア１０５の半径を決定するために使用され得る。ある実施形態において、ユーザは、正確な腕の長さ／肩の長さが取得され得るように、ハンドヘルドＸＲデバイス、例えば、移動感知ラケットおよびパドル、レーザポインタおよびレーザガン等のＸＲまたはＶＲアプリケーション特有機器を保持しながら、自身の腕を伸ばすように要求され得る。示されるように、システムが、多くの場合、空間内のデバイスを位置特定する方法に起因して、ある実施形態によると、ユーザは、より正確な測定のために、図１に示されるように、自身の胴体から離れるように横に自身の腕を伸ばすように要求され得る。
【0068】
ある実施形態において、各個人的安全エリアは、ユーザの手と頭部との間の距離であるように推定される第１の距離より大きいまたは小さい半径を有し得る。例えば、個人的エリアは、第１の距離より１０～１５％大きいまたは小さいように設定され得るか、または、例えば、第１の距離より０．３～３メートル大きい設定マージンであり得る。
【0069】
図６は、プレー空間１０３内のそれぞれのＸＲデバイス（図６に図示せず）を包囲する２つの安全エリア１０５ａ、１０５ｂを図示する。ＸＲデバイスの移動は、安全エリアの位置を更新するために連続的に監視され得る。安全エリアの境界と任意の他の安全エリアのそれらとの交差、またはプレー空間１０３の境界との交差は、したがって、連続的に監視され得る。
【0070】
ある実施形態によると、それ自身のＸＲデバイス以外のＸＲデバイスの個人的安全エリアの境界は、それ自身のＸＲデバイスを介して可視であり得る。ある実施形態において、個人的安全エリアの境界は、近接または衝突に近い状態または個人的安全エリアの重複が検出されない限り、可視ではない。
【0071】
図７Ａ－Ｂは、ＸＲデバイスに提供され得る衝突を警告する信号の例を図示する。衝突を警告する信号は、視覚的、テキスト、口頭または他の聴覚的、および／または触覚的警告を含み得る。信号は、安全のためにユーザが移動するように促される方の指示も含み得る。
【0072】
図７Ａに示されるように、衝突警告が、ＸＲデバイス１１１ａの個人的安全エリア１０５ａが、第２のＸＲデバイス１１１ｂの個人的安全エリア１０５ｂに接近するとき、またはそれと重複または交差するとき、提供され得る。ある実施形態において、通知または警告は、衝突が差し迫り得る方向を示し得る。図７Ｂに示されるように、ＸＲデバイス１１１ａの個人的安全エリア１０５ａが、第２のＸＲデバイス１１１ｂの安全エリア１０５ｂの境界近くを通るとき、またはそれと交差するとき、衝突を警告する信号が、衝突が差し迫り得る方向を示し得る。例えば、左ＸＲハンドコントローラ１１２ｂは、振動、揺動、律動するか、または、別のＸＲデバイスの第２の安全エリア１０５ｂがＸＲデバイス１１１ａの安全エリア１０５ａに近接近しているという、またはそれと重複するという他の触覚的指示７２２ｂをＸＲデバイス１１１ａのユーザに提供し得る。左スピーカ７１１ｂも、別のＸＲデバイスの第２の安全エリア１０５ｂがＸＲデバイス１１１ａの安全エリア１０５ａに近接近しているという、またはそれと重複するという口頭、音、または他の聴覚的警告または指示を提供し得る。ＸＲデバイス１１１ａは、ＨＭＤディスプレイを介して、視覚的通知または警告も提供し得る。通知は、ＸＲデバイス１１１ｂまたはそのユーザを識別し得る。通知は、例えば、「あなたから見て左の１１時の位置に別のユーザ」等のおおよその角度を示すことによって、ＸＲデバイス１１１ａに対する第２のＸＲデバイス１１１ｂのより具体的な位置を識別し得、それへのおおよその距離を示し得る。そのような方向指示は、視覚的に提供され得、および／または、可聴的および／または触覚的に通信され得る。
【0073】
ある実施形態によると、システムは、ＸＲデバイスの装着者の腕または脚の急速な移動に起因する衝突を防止するために、個人的安全エリア間の緩衝区域を計算し得る。例えば、緩衝区域は、安全エリアのうちの１つの半径の半分に等しくあり得るか、または、個人的安全エリア間の固定距離、例えば、１～３メートルであり得る。または、緩衝区域は、安全エリアの半径のうちの１つのあるパーセンテージ、例えば、安全エリアの１５～９０％として設定され得る。ある実施形態において、緩衝区域は、第１および第２の半径の平均のパーセンテージ、例えば、２０～５０％として設定され得る。
【0074】
第１の個人的安全エリアの緩衝区域または緩衝距離の境界と別の安全エリアの緩衝の境界との交差が検出される場合、システムは、彼らのＸＲデバイスを介してＸＲユーザに明示的にアラートすることなく、および彼らのＸＲ体験を中断することなく、追加の距離を促すように、一方または両方のＸＲデバイスのＸＲゲームセッションを制御し得る。しかしながら、第１の個人的安全エリアの境界と別の安全エリアの境界との交差が検出される場合、システムは、アラートをＸＲデバイスのうちの１つ以上に伝送し得る。例えば、警告は、他のＸＲデバイスに急速にまたは不意に接近しているものと見なされるＸＲデバイスに伝送され得る。さらなる実施形態によると、２つ以上の安全エリアが、閾値期間（例えば、１～３秒）を上回って重複すると決定される場合、または、それらの最大重複点において閾値距離（例えば、０．１～０．５メートル）を上回って重複すると決定される場合、通過モードが、アラート通知を伴って一方または両方のＸＲデバイスのために開始され得る。
【0075】
図８に示されるように、ある実施形態において、システムは、ＸＲデバイス１１１ａが接近していること、またはＸＲデバイス１１１ａの安全エリア１０５ａが第２のＸＲデバイス１１１ｂの安全エリア１０５ｂに近づきすぎているか、またはそれと重複するとことの事実のそのような通知または警告を提供するように、図７Ｂに示される第２のＶＲデバイス１１１ｂにも要求する信号を伝送し得る。そのような警告または通知は、ＨＭＤ１１１ｂおよび／またはハンドヘルドデバイス１１２ｃ、１１２ｄのうちの１つ以上を介して提供され得る。ＸＲデバイス１１１ａが接近している方向も、第２のＸＲデバイス１１１ｂに示され得、例えば、ハンドヘルドデバイス１１２ｃは、振動し、揺動し、律動し、または、接近するＸＲデバイス１１１ａの概ねの方向を示す他の触覚的指示を提供し得、および／または、ＨＭＤ１１５ａは、音声／口頭、音または聴覚的指示、および／または視覚的指示を提供し得る。ある実施形態において、上で議論される緩衝区域が、主として第１のＸＲデバイス１１１ａによって侵害される場合、システムは、別のＸＲユーザのＸＲ体験を邪魔しないように、停止するように、または離れるように移動するようにユーザに警告または通知するために、第１のＸＲデバイス１１１ａにのみ要求を伝送する。ある実施形態において、他方に向かってより移動している第１のＸＲデバイス１１１ａは、より受動的なＸＲデバイスより強い、またはより触知可能な通知を提供し得る。例えば、ハンドヘルドデバイス１１２ｂによって提供される揺動または振動は、ハンドヘルドデバイス１１２ｃによって提供されるそれより強くあり得る。しかしながら、安全エリア１０５ａおよび１０５ｂが、実際に交差する場合、システムは、両方のＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂに対して衝突回避警告を発生させ得る。
【0076】
ある実施形態において、システムは、ＸＲデバイスのうちの一方または両方のために通過モード／ビジョンを開始し得、警告が、提供され得、および／または、安全エリア１０５ａおよび１０５ｂの境界が交差する場合、仮想ガイドが、互いに離れるように一方または両方のＸＲデバイスユーザを誘導するために、ＸＲデバイスによって表示され得る。類似する改善策が、ユーザのＸＲデバイスがより大きいプレーエリアの境界に近づく、またはそれを横切るとき、システムによって提供され得る。信号は、安全のためにユーザが移動するように促される向きの指示も含み得る。
【0077】
図９は、本開示のある側面によるプロセスを図示するフローチャートである。方法９００は、全体的または部分的に、図３に示されるシステム３０１、図４に示されるシステム４００、または図１に示されるＸＲシステム１１１ａ、１１１ｂのうちの１つ以上によって実装され得る。方法９００の１つ以上のアクションは、本明細書に説明される任意の他のプロセスまたは実施形態の１つ以上のアクションの中に組み込まれるか、またはそれらと組み合わせられ得る。方法９００は、メモリまたは記憶装置（例えば、図４に示されるシステムの記憶装置４１４、４２２）に、または方法９００を実装するために、メモリまたは記憶装置へのアクセスを有する任意の適切なデバイスまたはシステムによって実行され得る１つ以上の命令またはルーチンとしてローカルで保存され得る。
【0078】
図９に示されるように、９０２において、ユーザのサイズが、システムによって決定される。例えば、ユーザのサイズは、第１の距離として、ＨＭＤ１１５ａとハンドヘルドＸＲデバイス１１２ａまたはＸＲデバイス１１２ｂとの間で測定された距離を識別することによって自動的に決定されるユーザの腕および肩の長さであり得る。システムが、ユーザに関する本寸法情報を以前に記憶していた場合、システムがユーザを識別する場合、それは、以前に記憶された情報を読み出し得る。
【0079】
９０４において、システムは、ステップ９０２において決定されたユーザサイズに従って、第１の安全エリア１０５ａのサイズを決定する。安全エリアは、第１の距離に対応する半径を伴うＨＭＤ１１５ａを中心とする円形領域であり得る。ある実施形態において、第１の安全エリアの半径は、第１の距離より１０～６０％大きくあり得るか、または、第１の安全エリアの半径は、固定量だけ大きく、例えば、第１の距離より０．２～２ｍ大きくあり得る。
【0080】
ある実施形態において、システムは、選択されたゲームまたは他のＸＲアクティビティに基づいて、および／またはユーザの以前のプレースタイルに基づいて、半径を調節し得る。例えば、Ｆｒｕｉｔ Ｎｉｎｊａ等の急速かつ力強い移動を伴うＸＲゲームまたは走ることおよび急速な蹴りを求めるＸＲスポーツゲームが選択される場合、システムは、第１の安全エリアに関してより大きい半径を設定し得る。他方、ＸＲチェスまたは瞑想等のより落ち着いたまたはゆっくり移動するゲームが選択される場合、半径は、第１の距離より小さいように設定され得る。同様に、過去のユーザアクティビティに基づいて、第１のＸＲデバイスのユーザが、多くの場合、特定のＸＲアプリケーションを使用するときに急速かつ激しい移動に従事していたことが決定される場合、より広い余地が、第１の安全エリア１０５ａに関して第１の距離より大きい半径を発生させることによってもたらされ得る。移動の激しさのスコアが、そのような因子のうちの１つ以上に基づいて割り当てられ、ＸＲデバイスの安全エリアの半径は、それに応じて、増加または別様に調節され得る。より大きい半径が、１つのユーザパターン／ゲームアクティビティレベルの移動の激しさのスコアに基づいて、第２のＸＲデバイス１１１ｂに関して設定され得、および／または、より大きい半径が、第１のＸＲデバイス１１１ａに関して設定され得る。または、第１のＸＲデバイス１１１ａと他のＸＲデバイスとの間の緩衝区域は、移動の激しさのスコアに基づいて、増加させられ得る。
【0081】
９０６において、システムは、上で議論されるように、第２のＸＲデバイスのユーザの両手を広げたときの幅（時として、「両手を横に広げたときの幅」と称される）に基づいて、第２の距離を決定することによって、第２のＸＲデバイス１１１ｂに関するユーザサイズを決定する。これは、実質的にＸＲセッションの開始時に行われ得るか、または、第１のＸＲデバイス１１１ａが、ＸＲセッションをすでに開始しており、第２のＸＲデバイス１１１ｂが、オンにされることが検出される場合、またはＸＲセッションを開始することが決定される場合、システムは、第１および第２のＸＲデバイスの両方に関する安全エリア決定を始め得る。同様に、人物またはオブジェクトが、ＸＲセッションにおいて使用されている物理的空間内で検出される場合、安全エリアが、ＸＲデバイスに関して決定され得る。
【0082】
９０８において、システムは、第２の安全エリア１０５ｂのサイズを決定する。半径は、第２の距離に実質的に等しいように設定され得るか、または、議論されるように、調節され得る。
【0083】
９１０において、システムは、第１および第２のＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂの近接を決定する。システムは、第１および第２のＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂの第１および第２の安全エリア１０５ａ、１０５ｂが、緩衝区域の長さより（それらの最も近い点において）互いにより近いことを決定し得る。または、システムは、第１および第２のＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂの第１および第２の安全エリア１０５ａ、１０５ｂの境界が、交差することを決定し得る。
【0084】
システムはまた、第１および第２のＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂが互いに接近している速度を決定することによって、または互いに接近する第１および第２のＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂのうちの一方または両方の加速度を決定することによって、潜在的に望ましくない近接を決定し得る。そのようなアプローチを使用して、システムは、両方の第１および第２のＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂのうちの一方の速度および／または加速度を決定し、ＸＲデバイスが互いにより近づいており、閾値距離内にあるかどうかを決定し得る。速度または加速度は、いずれかのＸＲデバイスの速度に基づいて決定され得るか、または、両方のＸＲデバイスが互いに接近している率に基づいて決定され得る。例えば、第１のＸＲデバイス１１１ａが、速度ｘにおいて第２のＸＲデバイスに接近しているが、第２のＸＲデバイス１１１ｂが、速度ｘ／２において第１のＸＲデバイスから離れるように移動している場合、両方のＸＲデバイスが互いにより近づいている率は、軽減される。閾値距離は、例えば、１～４メートルであり得るか、または、閾値距離は、他のＸＲデバイスに向かって移動しているＸＲデバイスの安全エリアの半径のパーセンテージ、例えば、５０～２００％として決定され得る。該当する場合、これは、第１および第２のＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂのうちの一方または両方への通知をトリガし得る。ある実施形態において、システムは、速度が閾値速度または閾値加速度を超える場合にのみ、通知を伝送し得る。
【0085】
そのような近接が、決定される場合、９１２において、システムは、近接の警告または他の通知を提供するための要求を一方または両方のＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂに伝送し得る。警告または通知は、ＸＲデバイスユーザがタイムリーに補正アクションを行うことができない場合、可視性において増加し得る。
【0086】
９１４において、システムは、衝突を防止するための第１および第２のＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂのうちの一方または両方への仮想ガイドを発生させ得る。システムは、ＸＲデバイスに分配された安全エリアに戻る最短ルートを決定し得るか、または、ＸＲデバイスと物理的空間を使用する他のＸＲデバイスとの間にかなりの安全性の余裕度を残すルートを決定し得る。このルートは、ＸＲデバイスユーザへのガイダンス情報として提供されるべきＸＲデバイスに伝送され得る。例えば、仮想ガイドは、移動すべき方をユーザに示す矢印、移動すべきでない方をユーザに示す檻の格子、および／または他のＸＲユーザが接近している方向の視覚的指示のうちの１つ以上として見られ得る。仮想ガイドは、ハンドヘルドＸＲデバイスによって提供され得る口頭または他の聴覚的ガイダンス（例えば、「あなたから見て左に歩いてください」、「あなたから見て右から接近する衝撃を回避してください」、アラーム信号等）、および触覚的通知等の触知的ガイドも、または代わりに含み得る。例えば、ＨＭＤの左および右スピーカを使用した空間オーディオが、音から方向の手掛かりを提供するために使用され得る。システムは、近傍の他のデバイス（例えば、プレーエリア内の携帯情報端末、テレビ、スマートフォン、または他のネットワーク化デバイス）が、そのようなアラートまたは他の通知を提供することも要求し得る。
【0087】
図１０は、本開示のある側面によるユーザサイズ情報を取得し、安全エリア半径を設定する方法１０００を図示する。１００２において、個人的安全エリアまたは安全円柱を決定するためのプロセスが、開始する。
【0088】
１００４において、システムは、利用可能な物理的空間内のより大きいプレーエリアまたはプレー空間を決定し得る。例えば、より大きいプレーエリアは、レーザポインタ等のＸＲハンドヘルドデバイスを使用して、ユーザによって画定され得る。
【0089】
１００６において、システムは、ＨＭＤとＶＲハンドヘルドデバイスとの間の第１の距離が、決定され得るように、自身の腕を伸ばすようにユーザにプロンプトし得る。システムは、自身の腕を伸ばし、それを床に略平行に上げるようにユーザにプロンプトし得る。第１の距離は、以前に記憶された場合、ユーザプロファイル１０２０から読み出され得るは、プロンプトに応答してユーザによって入力され得るか、または、ユーザの身長に基づいて推定され得る（例えば、ユーザの身長の約半分として推定され得る）。ユーザの身長は、ユーザプロファイル１０２０から取得され得るか、または、システムプロンプトに応答してユーザによって入力され得る。
【0090】
１００８において、システムは、決定された第１の距離に基づいて、個人的安全エリアの半径を決定し得る。緩衝距離も、第１の半径またはその他に基づいて決定され得る。この情報は、次いで、ユーザプロファイル１０２０内に記憶され得る。
【0091】
図１１は、本開示のある側面によるセッション調節実施形態のためのプロセスを図示するフローチャートである。方法１１００は、全体的または部分的に、図３に示されるシステム３０１、図４に示されるシステム４００、または図１に示されるＸＲシステム１１１ａ、１１１ｂのうちの１つ以上によって実装され得る。方法１１００の１つ以上のアクションは、本明細書に説明される任意の他のプロセスまたは実施形態の１つ以上のアクションの中に組み込まれるか、またはそれらと組み合わせられ得る。方法１１００は、メモリまたは記憶装置（例えば、図４に示されるシステムの記憶装置４１４、４２２）に、または方法１１００を実装するために、メモリまたは記憶装置へのアクセスを有する任意の適切なデバイスまたはシステムによって実行され得る１つ以上の命令またはルーチンとしてローカルで保存され得る。
【0092】
図１１に示されるように、１１０２において、ユーザサイズが、システムによって決定される。ユーザサイズは、上で議論される方法のうちの１つ以上において決定または推定され得る。両手を広げたときの幅が、ＨＭＤの装着者が立っているときの床からのＨＭＤの高さから推定され得る（これらが殆どの人間に関して比較できるので）。
【0093】
１１０４において、システムは、ステップ１１０４において決定されたユーザサイズに従って、第１の安全エリア１０５ａのサイズを決定する。安全エリアは、第１の距離に対応する半径を伴うＨＭＤ１１５ａを中心とする円形領域であり得る。半径は、床からのＨＭＤの高さの半分であるように設定され得る。ある実施形態において、第１の安全エリアの半径は、上で議論されるように、第１の距離より大きくあり得、例えば、システムは、選択されたゲームまたは他のＸＲアクティビティに基づいて、および／またはユーザの以前のプレースタイルに基づいて、半径を調節し得る。半径は、第１のＸＲデバイス１１１ａの選択されたゲームまたは他のＸＲアクティビティに基づいて、および／または、第１のＸＲデバイス１１１ａのユーザの以前のプレースタイルまたはプレーパターンに基づいて、より大きく、またはより小さくあるように調節され得る。
【0094】
１１０６において、システムは、上で議論されるように、第２のＸＲデバイスのユーザの両手を広げたときの幅または「両手を横に広げたときの幅」に基づいて、第２の距離を決定することによって、第２のＸＲデバイス１１１ｂに関するユーザサイズを決定する。第２のユーザの両手を広げたときの幅は、第１のユーザの両手を広げたときの幅が決定される様式と同じまたは異なる様式において決定され得る。
【0095】
１１０８において、システムは、第２の安全エリア１０５ｂのサイズを決定する。これは、上で議論される方法のうちの１つに従って行われ得る。
【0096】
１１１０において、システムは、第１および第２のＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂの近接を決定する。システムは、第１および第２のＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂの間の距離を決定し、それらの半径の合計を差し引き得る。この数が、ゼロに等しいか、より小さい場合、システムは、ＸＲデバイスの安全エリアの境界が交差することを決定し得る。または、システムは、第１および第２のＸＲデバイス１１１ａ、１１１ｂ間の距離を決定し、それらの半径の合計を差し引き、緩衝距離を差し引き得、システムは、この数が、ゼロ以下である場合、ＸＲデバイスが近づきすぎていることを決定し得る。
【0097】
近接が、決定される場合、１１１２において、システムは、ＸＲデバイスを互いに遠ざけるようにＸＲゲームセッションまたは他のタイプのＸＲセッションを調節し得る。それを行うために、システムは、以下のうちの１つ以上を含むいくつかの方法において行い得る：
１．例えば、ＸＲデバイスが、近接を回避するために右に移動すべきであることが決定される場合、仮想ボールがＶＲユーザの右に落下するように見られるようにするようにＸＲゲームエンジンに命令することによって、ＶＲセッション中にユーザが相互作用する仮想ボールまたは他の仮想ゲームオブジェクトの移動の方向を偏らせる。他方、ＸＲゲームの目標が、いくつかの仮想オブジェクトとの接触を回避することである場合、それらの仮想オブジェクトは、ＸＲデバイスに右に移動させるために、左から来ているように見られ得る。
２．仮想ゲーム境界またはセッション仮想地形を調節する。ゲームまたは他のアクションが行われているように見られる仮想エリアは、シフトさせられ、および／または縮小され得、それによって、ＸＲユーザは、それに応じてユーザ移動を調節させられる。例えば、システムが、ＸＲデバイスを右に移動させる必要がある場合、仮想テニスコートは、右にシフトさせられているように見られ得る。
３．１つ以上のゲームレベルを調節／スキップする。いくつかのゲームレベルは、より困難であるか、または、より活発またはより頻繁な移動を求め得る。そのようなレベルは、スキップされ得るか、または、それらのレベルは、調節され得る。
１．例えば、ＸＲデバイスが、近接を回避するために右に移動すべきであることが決定される場合、仮想ボールがＶＲユーザの右に落下するように見られるようにするようにＸＲゲームエンジンに命令することによって、ＶＲセッション中にユーザが相互作用する仮想ボールまたは他の仮想ゲームオブジェクトの移動の方向を偏らせる。他方、ＸＲゲームの目標が、いくつかの仮想オブジェクトとの接触を回避することである場合、それらの仮想オブジェクトは、ＸＲデバイスに右に移動させるために、左から来ているように見られ得る。
２．仮想ゲーム境界またはセッション仮想地形を調節する。ゲームまたは他のアクションが行われているように見られる仮想エリアは、シフトさせられ、および／または縮小され得、それによって、ＸＲユーザは、それに応じてユーザ移動を調節させられる。例えば、システムが、ＸＲデバイスを右に移動させる必要がある場合、仮想テニスコートは、右にシフトさせられているように見られ得る。
３．１つ以上のゲームレベルを調節／スキップする。いくつかのゲームレベルは、より困難であるか、または、より活発またはより頻繁な移動を求め得る。そのようなレベルは、スキップされ得るか、または、それらのレベルは、調節され得る。
【0098】
そのような調節手段のうちの１つ以上が、近接を防止するために、または停止させるために使用され得る。そのような調節手段は、連続的なＸＲユーザ体験への干渉を回避する方法、または減らす方法において実装され得る。ある実施形態において、主として第２のＸＲデバイスに向かって移動するものであることが検出される第１のＸＲデバイスのＸＲセッションは、調節されるが、第２のＸＲデバイスのＸＲセッションは、調節されない。例えば、第１のＸＲデバイスが第２のＸＲデバイスに向かって急速に移動している場合、または第２のＸＲデバイスに向かって急速に加速している場合、または第２のＸＲデバイスに向かう距離の大部分に及んでいることが検出される場合、第１のＸＲデバイスのＸＲセッションは、調節され得る。別の実施形態によると、第１および第２のＸＲデバイスの両方のＸＲセッションが、調節される。
【0099】
別の実施形態によると、ＸＲデバイスは、１１１４に示されるように、ゲームセッションを調節するための１つ以上のそのような手段が実装されたという通知をユーザに提供するように要求され得る。ある実施形態において、ＸＲユーザは、ＸＲセッションを中断することを最小化するために、ゲームセッションを調節するためのそのような手段が自身のＸＲセッションに関して実装されたことを通知されない。
【0100】
ある実施形態において、そのような衝突回避は、システムが物理的空間内に定義されたより大きいプレーエリアを通してＸＲデバイスに関する移動の円形フローを提供することによって、達成され得る。例えば、ＸＲゲームセッションは、ＸＲユーザが個人的安全エリア交差または重複を回避するために円形パターンまたは他のパターンにおいて移動するように要請されるように制御され得る。
【0101】
図１２は、第１のＸＲデバイスがすでに物理的空間内にあるとき、第２のＸＲデバイスがアクティブ化された状態になることを検出される方法１２００を図示するフローチャートである。１２０２において、システムは、物理的空間内のＨＭＤ等のＸＲデバイスのアクティブ化または到着を検出する。
【0102】
１２０４において、１つ以上のＸＲデバイスに関する安全エリアが、上で議論されるような各安全エリアの半径を取得することによって計算される。図１２に示されるように、半径は、ユーザプロファイルまたはアカウント内に以前に記憶されていることもある。
【0103】
ＸＲデバイスの場所が、１２０６に示されるように、決定される。安全エリアは、ＨＭＤを中心とする２次元円であるように決定され得る。または、安全エリアは、ＨＭＤを中心とする半径を伴い、床上で始まり、天井において、またはＨＭＤにおいて終わる円柱であるように決定され得る。
【0104】
１２０８に示されるように、各ＸＲデバイスの周囲の仮想安全エリアが、計算される。ある実施形態によると、各安全エリアは、床上の仮想円として、または仮想円柱としてＸＲデバイス装着者に可視であり得る。ある実施形態において、ＸＲデバイス装着者は、それら自身の安全エリア境界を見得るが、他者のそれらを見ることができないこともある。または、ＸＲデバイス装着者は、他のＸＲデバイスの安全エリアの境界が見得るが、それら自身のそれらを見ることができないこともある。
【0105】
１２１０に示されるように、各安全エリアの境界は、プレー空間を通したＸＲデバイスの移動の検出に応答して、連続的に移動させられる。ある実施形態において、システムは、ＸＲデバイスを中心とする球体または楕円体として安全エリアを設定する。
【0106】
１２１２において、システムは、それがＸＲデバイスの場所変化を検出したかどうかを決定する。該当しない場合、処理は、場所変化が検出されるまで、１２１０に戻る。
【0107】
該当する場合、この情報は、クラウドおよび／またはローカルゲームエンジンに中継され得、１２１４において、２つ以上のＸＲデバイスの近接が、上で議論される方法のうちの１つ以上に従って決定される。
【0108】
１２１６において、ＸＲゲームセッション等のＸＲセッションは、近接条件の停止を引き起こすように調節され得る。上で議論される１つ以上の手段が、実装され得、それは、ＸＲデバイスまたは複数のＸＲデバイスにレンダリングされる（１２１８）。
【0109】
図１３は、第２のＸＲデバイス１３１ｂが、第１のＸＲデバイス１１１ａがすでにアクティブであるより大きいプレーエリア内でアクティブであることが決定されるときに実施される、プロセス１３００を示す。１３０２において、システムは、第１のＸＲデバイス１１１ａがＶＲ等のＸＲセッションにすでに従事し得るプレーエリア内または物理的空間内の第２のＸＲデバイス１１１ａの存在を検出する。
【0110】
１３０４において、本ユーザの両手を広げたときの幅の半分に近い第２の距離が、第２のＸＲデバイス１１１ｂのユーザに関して決定され、第２のＸＲデバイス１１１ｂに関する第２の安全エリア１０５ｂの半径が、したがって、決定される。この情報は、次いで、ユーザプロファイル１３５０内に記憶され得、ユーザプロファイル１３５０は、同じ記憶エリアまたはデバイスであり得るか、または、第１のＸＲデバイス１１１ａのユーザのユーザプロファイル１０２０が記憶されるものと異なる記憶エリアであり得る。
【0111】
１３０６において、ＨＭＤから床までの距離が、検出され得る。このように、ＸＲデバイスのユーザの身長が、近似され得る。ある実施形態によると、個人的安全エリアの半径は、この身長の半分として設定され得る。
【0112】
１３０８において、天井の高さが、検出されるか、または、以前に既知である場合、データベースから読み出される。例えば、グリッド輪郭が、例えば、通過モードにある間、床の近傍のハンドヘルドコントローラ１１２を使用して作成され得る。グリッド輪郭は、類似する様式においてハンドヘルドコントローラ１１２を使用して、天井にも向けられ得る。このように、床および天井の両方が、システムのために定義され得る。システムは、したがって、床から天井までの距離を把握し得、したがって、床および天井からのハンドヘルドデバイス１１２の距離も把握し得る。この情報は、例えば、ユーザが仮想オブジェクトに手を伸ばすことが、ユーザが手またはハンドヘルドコントローラを天井にぶつけることを引き起こし得るとき、または、ユーザの腕の振りが別のユーザまたは近傍のオブジェクトとの衝突を引き起こし得るときを決定するために、システムによって使用され得る。
【0113】
３次元個人的安全円柱が、したがって、円柱の高さとしての床から天井までの距離に基づいて、および上で議論されるように決定された半径を使用して、１３１０において決定され得る。ＸＲセッション全体を通して、個人的安全円柱の移動は、したがって、１３１２に示されるように、ＸＲデバイスの周囲で追跡されることができる。例えば、Ｗｉ－Ｆｉ信号が、ＸＲデバイスを追跡するために使用され得、したがって、安全エリアの境界が、把握され得る。
【0114】
図１３Ｂの１３１４において、システムは、ＸＲデバイスが場所を変化させたかどうかを決定する。該当する場合、処理は、１３１６に進む。該当しない場合、システムは、移動に関して監視し続ける。
【0115】
１３１６において、安全エリアまたは安全円柱は、ゲームエンジンの安全マネージャに伝送される。このゲームエンジンは、ローカルで、またはＸＲデバイスから遠隔の離れた場所に位置し得る。
【0116】
１３１８において、安全エリアデータ半径データおよびＸＲ移動の結果として変化した安全エリアの境界の場所が、リアルタイムで安全マネージャに伝送される。安全マネージャは、ゲーム／ＸＲセッションサーバとともに、ＸＲデバイスベンダサーバにおいて、またはクラウド内の別の場所に位置し得る。
【0117】
１３２０において、安全マネージャは、衝突に関する可能性を決定する。議論されるように、安全エリアの境界の交差、緩衝距離未満内への互いへの安全エリアの接近、互いに対するＸＲデバイスの速度または加速度等の因子が、この決定のために使用され得る。ある実施形態において、現在起動しているＸＲゲームまたは他のＸＲアプリケーションを用いた過去のユーザ挙動が、決定のために参照され得る。例えば、以前のそのようなＸＲセッションにおける現在のユーザが、迅速に、不規則に、または突然移動したこと、自身の腕または脚を力強く、または唐突に移動させたこと等が、決定され得る。移動の激しさのスコアが、そのような事前のユーザ移動に基づいて設定され得、このスコアは、緩衝距離を増加させるために、ＸＲデバイスが互いにより近づくとき、衝突通知または離れるように移動するための要求の通知が伝送されるまでの時間を減少させるために、またはそのような警告または通知をトリガするために要求される閾値速度または加速度を減少させるために使用され得る。
【0118】
１３２０において、衝突に関する可能性が、低いことが決定される場合、処理は、１３２２に進み、ゲームプレーは、継続する。１３２０において、衝突に関する可能性が、高いことが決定される場合、処理は、改善策のために１３２４に進む。
【0119】
１３２４において、システムは、ユーザにフィードバックを提供するようにＸＲデバイスに要求し得る。衝突に関する可能性が、中程度である場合、または適度に高い場合、システムは、最初に、安全エリアが互いに接近していることをユーザまたは複数のユーザに助言するフィードバックを提供するようにＸＲデバイスに要求し得、ユーザ移動のためのガイダンスを提供し得る。
【0120】
１３２６において、システムは、衝突に関する可能性を減少させるように、下で議論されるように、ＸＲゲームまたはＸＲセッションアクティビティを調節または管理し得る。これは、ユーザへの警告または他の通知を発生させるためのＸＲデバイスへの要求の伝送に加えて、またはその代わりに実施され得る。ＸＲセッションアクティビティを調節または管理するためのこの要求は、遠隔で位置するゲームエンジン１３５０および／またはローカルゲームエンジン１３５２に伝送され得る。
【0121】
１３２８において、ゲームエンジンは、それに応じて、ゲームを調節し得る。ＸＲセッションを調節するための手段のうちの１つ以上が、実装され得る。ＸＲセッションは、１３２２において、中断されずに継続し得る。
【0122】
図１４Ａおよび１４Ｂは、近接条件の検出に応答したＸＲゲームセッション調節の例を図示する。図１４は、十分なゲームプレーエリアが存在するときのＦｒｕｉｔ Ｎｉｎｊａと呼ばれるゲームにおける特定のゲームレベルにおけるプレーの仮想フィールドを図示する。
【0123】
図１４Ｂは、近接条件の検出に応答したプレーの縮小された仮想フィールドを示す。そのような調節は、１つ以上の他のＸＲデバイスから離れるように移動させるために、必要に応じてＸＲデバイスユーザを特定の方向に移動させるための仮想オブジェクト移動制御と組み合わせても使用され得る。
【0124】
図１５Ａおよび１５Ｂは、ＸＲ近接条件の検出に応答したＸＲゲームセッションにおける仮想オブジェクト制御を示す。図１５Ａでは、ＸＲユーザは、ＸＲデバイス１１１を介して、Ｆｒｕｉｔ Ｎｉｎｊａにおける果物１５０１をＸＲユーザの左手側に移動するように見せられる。これは、仮想果物を切断するために、ＸＲデバイスユーザに左に移動すること、または少なくともハンドヘルドＸＲデバイス１１２を用いて左に振ること／打つことを行わせる傾向があるであろう。逆に、図１５Ｂは、システムが、衝突を回避するために、または近接条件を緩和するために、ＸＲデバイスが右に移動させられるべきであることを決定するとき、ＸＲユーザの右手側に移動するように果物１５０１を示す。
【0125】
図１６Ａおよび１６Ｂは、ＸＲ近接条件の検出に応答したＸＲゲームセッションにおける仮想オブジェクト制御を示す。図１６Ａでは、第１のＸＲデバイス１１１ａのＸＲユーザは、ＸＲデバイス１１１を介して、Ｆｒｕｉｔ Ｎｉｎｊａにおける果物１５０１をＸＲユーザの左手側に移動するように見せられる。同時に、第２のＸＲデバイス１１１ｂの第２のＸＲユーザは、モンスタ１５０３がＸＲユーザの右手側に移動するように見る。各ＸＲデバイスは、全く異なるＸＲアプリケーションを使用していることもあり、システムは、各々のセッションを別個に調節し得る。例えば、第１のＸＲデバイス１１１ａは、第１のＶＲゲームメーカによって開発されたＦｒｕｉｔ Ｎｉｎｊａ等のＶＲゲームを使用していることもある一方、第２のＸＲデバイス１１１ｂは、異なるＸＲゲームまたは他のアプリケーションを使用していることもあるが、システムは、各ＸＲセッションのために、独立して、例えば、仮想オブジェクトの方向および／またはサイズおよび／または外観、ゲームフロー等を含むゲーム特徴を調節し得る。
【0126】
図１７Ａおよび１７Ｂも、ＸＲ近接条件の検出に応答したＸＲゲームセッションにおける仮想オブジェクト制御を示す。図１７Ａは、第１のＸＲデバイス１１１ａのＸＲユーザが、ＸＲデバイス１１１を介して、果物１５０１をＸＲユーザの左手側に移動するように見せられることを示す。同時に、第２のＸＲデバイス１１１ｂの第２のＸＲユーザは、モンスタ１５０３をＸＲユーザの右手側に移動するように見せられる。
【0127】
別のＸＲユーザの近位存在が位置することをＸＲユーザに示す近接指示１７０１も、図１７ＡおよびＢに示される。ある実施形態によると、一方または両方のＸＲユーザは、近接条件が検出されると、近接指示１７０１を見せられ得る。ある実施形態において、第１のＸＲデバイス１１１ａのユーザが、より速い速度、より大きい加速度を伴って、より高速の身体移動を伴って、より力強い、またはより突然の移動を求める傾向があるＸＲゲームを伴って、または時間間隔内に物理的空間のより大きいスパンを通した移動のために等で第２のＸＲデバイス１１１ｂに接近している場合、近接指示１７０１を見せられるが、第２のＸＲデバイス１１１ｂのユーザのＸＲ体験の中断を最小化するように、第２のＸＲデバイス１１１ｂのユーザに見せられない。または、両方のＸＲユーザが、そのようなそれぞれの近接指示１７０１を見ることを可能にされ得る。衝突を警告する信号は、視覚的、テキスト、口頭または他の聴覚的、および／または触覚的警告を含み得る。ある実施形態において、そのような可聴的および／または触覚的通知または警告は、衝突が差し迫り得る方向を示し得る。示されるように、図１７Ａおよび１７Ｂでは、近接条件の通知または警告は、ＸＲ体験の中断を殆ど伴わずにＸＲユーザの安全性を提供するために、上で議論されるように、ＸＲセッション調節と組み合わせられる。
【0128】
図１８Ａおよび１８Ｂは、安全エリアのサイズに基づくＸＲアプリケーションを提案するためのプロセス１８００を図示する。１８０２において、安全エリアの半径が、決定される。例えば、半径は、ユーザの以前に既知のプレーエリア半径に基づくか、または上で議論されるようなユーザサイズ測定に基づき得る。
【0129】
１８０４において、システムは、ＨＭＤから床までの距離を決定する。加えて、または代替では、システムは、上で議論されるように、物理的空間内の床と天井との間の距離を決定し得る。
【0130】
各ユーザのために決定された半径に基づいて、および他の高さ情報に基づいて、１８０６において、システムは、ＸＲデバイスに関する安全エリアを作成する。システムは、１８０８において、２つ以上のＸＲデバイスが物理的空間内で現在アクティブであるかどうかを決定する。ゲームエンジンは、現在の場所／部屋に関して作成された事前定義されたプレー空間および／または安全エリアを要求し得る。
【0131】
図１８Ｂに示される１８１２において、システムは、ＸＲデバイスを現在使用しているユーザに関する、または概して、ＸＲに関する既存または以前の安全エリアが見出されるかどうかを決定する。それが、見出されない場合、１８１４において、安全エリアは、上で議論されるように確立され得る。
【0132】
安全エリアが、確立されている場合、１８１６において、最大である可能性が高いゲームプレーエリアが、決定された安全エリアに基づいて、ＸＲデバイスに関して計算され得る。例として、プレーエリアが、３ｍ×３ｍであり、安全エリアの直径が、１ｍである場合、ＸＲデバイスが、プレーエリアの中央または中央の近傍にあると仮定すると、ＸＲデバイスユーザは、プレーエリアの中心から４つの方向の各々において移動すべき１ｍを有するであろう。操縦のための余裕のこの量は、ゲームの性質に応じて、許容可能であり得る。２つ以上のＸＲデバイスが、物理的エリア内でアクティブである場合、移動のための余裕のこの量は、かなり減らされるであろう。したがって、同じ場所／部屋内でアクティブなＸＲデバイスの数も、下で議論されるように、考慮される必要性がある。
【0133】
１８１８において、ＸＲユーザは、ゲームストアから、またはＸＲデバイス１１１ａのためのライブラリ内で利用可能なそれらからゲームを選択する。そのようなライブラリの例が、図２に図示される。１８２２において、システムは、第１のＸＲデバイス１１１ａを用いた選択されたゲームに関するユーザの最大である可能性が高いプレーエリアが、選択されたゲームのための推奨される最小値のために必要とされるものより小さいかどうかを決定する。議論されるように、それは、以下等の因子に依存するであろう。
－選択されたゲームのタイプ；
－選択されたゲームのレベル、
－このユーザによるこのゲームの使用に関する以前の既知のユーザパターン；
－空間内でアクティブな他のＸＲユーザの数；
－他のＸＲデバイスによって現在使用されているＸＲゲームまたはアプリケーション；
－他のＸＲデバイスによって現在使用されているＸＲゲームまたはアプリケーションのレベル；
－それらの他のＸＲデバイスの安全エリアのサイズ；
－他のＸＲデバイスを使用するそれらの既知のユーザパターン、すなわち、移動の激しさ。
－選択されたゲームのタイプ；
－選択されたゲームのレベル、
－このユーザによるこのゲームの使用に関する以前の既知のユーザパターン；
－空間内でアクティブな他のＸＲユーザの数；
－他のＸＲデバイスによって現在使用されているＸＲゲームまたはアプリケーション；
－他のＸＲデバイスによって現在使用されているＸＲゲームまたはアプリケーションのレベル；
－それらの他のＸＲデバイスの安全エリアのサイズ；
－他のＸＲデバイスを使用するそれらの既知のユーザパターン、すなわち、移動の激しさ。
【0134】
例えば、それらの他のユーザのうちの１人以上の人が、典型的に、彼らが現在従事しているＸＲアプリケーションを使用するとき、大きい物理的空間を動き回ることが決定される場合、これは、第１のＸＲデバイス１１１ａのために利用可能な利用可能空間を縮小させる傾向があり得る。種々のタイプのＶＲセッションが、多くの場合、多くの身体的移動を伴い、アクティブまたは身体的ＶＲゲーム（ＶＲフィットネスゲームおよび「運動」を提供し、ボクシングまたはシミュレートされた競技種目等の身体的努力を要求するように設計されるゲーム等）；ＶＲ冒険ゲーム（ユーザがクエストを完了する、または新しい環境を探索するタスクを課され得、仮想空間内およびその周囲の移動を要求する）；ＶＲシミュレーションゲーム（ユーザが実生活のアクションを模倣する移動を実施する）；および、ＶＲリズムゲーム（ユーザが音楽に合わせて時間内に移動する）を含む。
【0135】
したがって、第１のＸＲデバイス１１１ａのユーザによって選択されたＸＲアプリケーションまたはＸＲゲームが、現在の時間における使用のために適切ではないと見なされる場合、代替ＸＲゲームまたは他のＸＲアクティビティが、１８２４において、提案され得る。選択されたＸＲアプリケーションまたはＸＲゲームが、最大である可能性が高いゲームエリアが、上で議論される因子を考慮して、物理的空間に関して要求されるものより小さいと見なされるので適切であると見なされる場合、処理は、１８２６に進行し、ＸＲゲームセッションまたは他のＸＲアクティビティが、開始し得る。
【0136】
図１９は、ＸＲセッションが始まった後にＸＲアプリケーションを提案するためのプロセス１９００を図示する。１９０２において、システムは、ＸＲゲームの１つのレベルから別への移行が生じたことを決定する。例えば、新しいゲームレベルは、以前のレベルより困難なものであり得るか、または、典型的に、より多くの移動またはより多くの物理的プレー空間を要求するものであり得る。または、システムは、新しいアプリケーションがＸＲデバイスによって選択されたことを決定し得る。
【0137】
１９０４において、ゲームエンジンは、上で議論されるように、可能性が高い要求されるＸＲゲームプレーエリアを決定する。１９０５において、物理的空間内のユーザによって定義された利用可能なプレー空間が、識別され、ＸＲデバイスの個人的安全エリアが、決定される。十分なゲームプレーエリアが、決定される場合、１９０８において、選択された新しいゲームレベルが、提示され、またはＸＲデバイスにおいて起動するゲームアプリケーションによってロードされ、ＸＲアクティビティが、１９１８において、中断されずに継続する。
【0138】
他方、１９０６において、アシスタントは、安全エリアのサイズを前提として、より大きいプレー空間内でアクティブな他のＸＲデバイスを考慮して、十分なゲームプレーエリアが存在するかどうかを決定する。システムが、不十分な空間が存在することを決定する場合、ユーザは、１９１０において、不十分なゲームプレーエリアを知らせられる。
【0139】
１９１２において、ユーザは、上で議論されるように、システムに、プレーのための必要な空間を減らすようにＸＲゲームを調節させることによって、ゲームを改変することを決定し得る。または、ユーザは、新しいレベルをスキップし、以前のレベルで、または以前のゲームで継続することを決定し得る。ユーザが、これらの回避策をとらないことを決定する場合、１９１４において、ゲームプレーは、終了する。しかしながら、ユーザが、システムにゲームプレーを修正または調節させることに合意するか、または、以前のレベルで以前のゲームを継続することを決定する場合、ゲームプレーは、１９１８において、継続する。
【0140】
方法またはプロセス９００、１０００、１１００、１２００、１３００、１８００、および１９００は、全体的または部分的に、本明細書に説明され、図に示されるシステムによって（例えば、ＸＲデバイス１１１ａ、ｂを介して）実装され得る。描写されるプロセスの１つ以上のアクションは、本明細書に説明される任意の他のプロセスまたは実施形態の１つ以上のアクションの中に組み込まれるか、またはそれらと組み合わせられ得る。プロセスは、メモリまたは記憶装置（図３または４に示されるもののうちのいずれか１つ以上のもの等）に、プロセス３００を実装するために対応するデバイスまたはシステムによって実行され得る１つ以上の命令またはルーチンとして保存され得る。実施形態に応じて、説明されるプロセスの１つ以上のステップは、サーバ（例えば、ＸＲデバイス１１１ａ、ｂのうちの一方と通信するサーバ）によって実装または促進され得る。プロセス９００、１０００、１１００、１２００、１３００、１８００、および１９００に対応する説明の一部は、ＸＲデバイスまたは複数のデバイスに言及するが、説明されるステップが、いくつかの実施形態において、任意の適切なＸＲデバイスに関して実装され得ることを理解されたい。
【0141】
用語「および／または」は、そのように示される要素の「一方または両方」を意味するように理解され得る。追加の要素が、随意に、文脈によって除外されない限り、存在し得る。構造、モジュール、またはステップに言及する請求項における「第１」、「第２」、「第３」等の用語は、必ずしも、優先順位または時間的順序を意味するように解釈されるべきではなく、概して、請求要素を区別することを意図している。
【0142】
上で説明される実施形態は、例にすぎないことを意図している。別個のものとして説明されるコンポーネントまたはプロセスは、組み合わせられ、または説明されるもの以外の方法において組み合わせられ得、一緒にあるとして、または統合されるとして説明されるコンポーネントまたはプロセスは、別個に提供され得る。特定の順序において実施されるものとして説明されるステップまたはプロセスは、再順序付けられ得るか、または再び組み合わせられ得る。
【0143】
任意の１つの実施形態に説明される特徴および限定が、本明細書の任意の他の実施形態に適用され得、１つの実施形態に関連するフローチャートまたは例が、適切な様式において任意の他の実施形態と組み合わせられ、異なる順序において行われ、または並行して行われ得る。加えて、本明細書に説明されるシステムおよび方法は、リアルタイムで実施され得る。
【0144】
上で説明されるシステムおよび／または方法が、他のシステムおよび／または方法に適用される、またはそれに従って使用され得ることにも留意されたい。種々の実施形態において、追加の要素が、含まれ得、いくつかの要素が、除去され得、および／または要素が、示される内容と異なるように配置され得る。改変、修正、および変形例が、本明細書に添付される請求項によってのみ定義される本願の範囲から逸脱することなく、当業者によって特定の実施形態にもたらされることができる。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【外国語明細書】