IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社東芝の特許一覧

特開2025-2114無線電力受電装置、無線給電システムおよび無線電力受電方法
<>
  • 特開-無線電力受電装置、無線給電システムおよび無線電力受電方法 図1
  • 特開-無線電力受電装置、無線給電システムおよび無線電力受電方法 図2
  • 特開-無線電力受電装置、無線給電システムおよび無線電力受電方法 図3
  • 特開-無線電力受電装置、無線給電システムおよび無線電力受電方法 図4
  • 特開-無線電力受電装置、無線給電システムおよび無線電力受電方法 図5
  • 特開-無線電力受電装置、無線給電システムおよび無線電力受電方法 図6
  • 特開-無線電力受電装置、無線給電システムおよび無線電力受電方法 図7
  • 特開-無線電力受電装置、無線給電システムおよび無線電力受電方法 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025002114
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】無線電力受電装置、無線給電システムおよび無線電力受電方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/20 20160101AFI20241226BHJP
   H02J 50/40 20160101ALI20241226BHJP
   H02J 50/80 20160101ALI20241226BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
H02J50/20
H02J50/40
H02J50/80
H02J7/00 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023102050
(22)【出願日】2023-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118876
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 順生
(72)【発明者】
【氏名】荒井 和輝
(72)【発明者】
【氏名】三友 敏也
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503GB09
5G503GD03
5G503GD04
(57)【要約】
【課題】RF電力を受電する際の偏波損失の影響を抑制することができる、無線電力受電装置、無線給電システムおよび無線電力受電方法を提供する。
【解決手段】実施の形態の無線電力受電装置は、RF電力を第1の直線偏波成分に由来する第1のRF電力と第2の直線偏波成分に由来する第2のRF電力とに分離して受電する受電部と、第1のRF電力を第1のDC電力に変換する第1の変換部と、第2のRF電力を第2のDC電力に変換する第2の変換部と、第1のDC電力および第2のDC電力を並列合成し、第3のDC電力として出力する合成部と、合成部の出力電圧を所定値に固定する電圧固定部とを備える。第1の変換部および第2の変換部は、自身の電力変換効率を最大化するように動作する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
RF電力を第1の直線偏波成分に由来する第1のRF電力と第2の直線偏波成分に由来する第2のRF電力とに分離して受電する受電部と、
前記第1のRF電力を第1のDC電力に変換する第1の変換部と、
前記第2のRF電力を第2のDC電力に変換する第2の変換部と、
前記第1のDC電力および前記第2のDC電力を並列合成し、第3のDC電力として出力する合成部と、
前記合成部の出力電圧を所定値に固定する電圧固定部と
を備え、
前記第1の変換部および前記第2の変換部は、自身の電力変換効率を最大化するように動作する、無線電力受電装置。
【請求項2】
前記第1の変換部および前記第2の変換部のそれぞれは、
RF電力をDC電力に変換するRF-DC変換部と、
前記RF-DC変換部の負荷インピーダンスが最適負荷インピーダンスの付近に保たれるように制御するインピーダンス制御部と
を含む、請求項1に記載の無線電力受電装置。
【請求項3】
前記電圧固定部は、前記第3のDC電力を蓄電可能である、請求項1に記載の無線電力受電装置。
【請求項4】
前記電圧固定部は、蓄電池を含む、請求項3に記載の無線電力受電装置。
【請求項5】
前記無線電力受電装置の受電電力に関する情報を取得する情報取得部と、
前記受電電力に関する情報を無線通信によって送信する無線通信部と
をさらに備える、請求項1に記載の無線電力受電装置。
【請求項6】
受電電力に関する情報は、前記第3のDC電力の電圧および電流の情報、前記第1のRF電力および前記第2のRF電力の電圧および電流の情報、前記第1のDC電力および前記第2のDC電力の電圧および電流の情報のうちの少なく1つを含む、請求項5に記載の無線電力受電装置。
【請求項7】
前記受電部と前記第1の変換部との間に設けられ、前記受電部と前記第1の変換部とを電気的に接続する第1の接続状態と、前記受電部と前記第1の変換部とを電気的に切り離す第2の接続状態とを切り替える、第1の切り替え部と、
前記受電部と前記第2の変換部との間に設けられ、前記受電部と前記第2の変換部とを電気的に接続する第1の接続状態と、前記受電部と前記第2の変換部とを電気的に切り離す第2の接続状態とを切り替える、第2の切り替え部と
をさらに備える、請求項1に記載の無線電力受電装置。
【請求項8】
信号発信部をさらに備え、
前記第1の切り替え部および前記第2の切り替え部は、前記第2の接続状態において、前記受電部と前記信号発信部とを電気的に接続する、請求項7に記載の無線電力受電装置。
【請求項9】
前記信号発信部は、任意の電力分配が可能な電力分配器を含む、請求項8に記載の無線電力受電装置。
【請求項10】
前記信号発信部は、任意の位相差を生成可能な第1の位相器および第2の位相器のいずれかまたは両方を含む、請求項9に記載の無線電力受電装置。
【請求項11】
前記第2の直線偏波成分は、前記第1の直線偏波成分に対して直交する
請求項1に記載の無線電力受電装置。
【請求項12】
RF電力を送電する無線電力送電装置と、
請求項1~11のいずれか一項に記載の無線電力受電装置と
を備える、無線給電システム。
【請求項13】
RF電力を第1の直線偏波成分に由来する第1のRF電力と第2の直線偏波成分に由来する第2のRF電力とに分離して受電し、
前記第1のRF電力を第1のDC電力に変換し、
前記第2のRF電力を第2のDC電力に変換し、
前記第1のDC電力および前記第2のDC電力を並列合成し、第3のDC電力として出力し、
前記合成部の出力電圧を所定値に固定し、
前記第1のRF電力から前記第1のDC電力への変換、および、前記第2のRF電力から前記第2のDC電力への変換は、それぞれ電力変換効率を最大化するように動作する、無線電力受電方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施の形態は、無線電力受電装置、無線給電システムおよび無線電力受電方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電磁波を電力伝搬経路として利用する無線給電技術では、直線偏波や円偏波等が用いられる。この際に送電側から受電側に送電される電力は、RF電力(Radio Frequency Electric Power)と呼ばれる。RF電力を受電する際には、偏波角に依存して偏波損失が発生し、受電電力の大きさが変化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8-33244号公報
【特許文献2】特許第7274533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施の形態は、RF電力を受電する際の偏波損失の影響を抑制することができる、無線電力受電装置、無線給電システムおよび無線電力受電方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本実施の形態に係る無線電力受電装置は、受電するRF電力を第1の直線偏波成分に由来する第1のRF電力と第2の直線偏波成分に由来する第2のRF電力とに分離して受電する受電部と、第1のRF電力を第1のDC電力に変換する第1の変換部と、第2のRF電力を第2のDC電力に変換する第2の変換部と、第1のDC電力および第2のDC電力を並列合成し、第3のDC電力として出力する合成部と、合成部の出力電圧を所定値に固定する電圧固定部とを備え、第1の変換部および第2の変換部は、自身の電力変換効率を最大化するように動作する。
【0006】
また、本実施の形態に係る無線給電システムは、RF電力を送電する無線電力送電装置と、上記の無線電力受電装置とを備える。
【0007】
また、本実施の形態に係る無線電力受電相方法は、RF電力を第1の直線偏波成分に由来する第1のRF電力と第2の直線偏波成分に由来する第2のRF電力とに分離して受電し、前記第1のRF電力を第1のDC電力に変換し、前記第2のRF電力を第2のDC電力に変換し、前記第1のDC電力および前記第2のDC電力を並列合成し、第3のDC電力として出力し、前記合成部の出力電圧を所定値に固定し、前記第1のRF電力から前記第1のDC電力への変換、および、前記第2のRF電力から前記第2のDC電力への変換は、それぞれ電力変換効率を最大化するように動作する、RF電力を送電する無線電力送電装置と、上記の無線電力受電装置とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態1に係る無線給電システムの構成を示す図。
図2】無線電力受電装置の変換部の詳細な構成を示す図。
図3】RF電力の理想的な受電電力特性を示す図。
図4】入力電力と最適負荷時の電力変換効率との関係を示す図。
図5】入力電力と出力電圧との関係を示す図。
図6】無線電力受電装置の受電電力のシミュレーション結果の一例を示す図。
図7】実施形態2に係る無線給電システムの構成を示す図。
図8】実施形態3に係る無線給電システムの構成を示す図。
【発明の実施の形態】
【0009】
以下では、図面を参照しながら、本実施の形態について説明する。図面において同一または対応する要素には同じ参照符号を付して、詳細な説明は適宜省略する。
【0010】
(実施の形態1)
図1は、実施形態1に係る無線給電システム1の構成を示す図である。無線給電システム1は、直線偏波または円偏波等の任意の偏波方式を用いてRF電力を送電する無線電力送電装置2と、無線電力送電装置2から送電されたRF電力を受電する無線電力受電装置3とを備えている。無線電力受電装置3によって受電されたRF電力は、DC電力に変換されて負荷4に供給される。無線電力受電装置3は、受電装置3と称されてもよい。
【0011】
RF電力の送電に用いられる電磁波には、マイクロ波、ミリ波、およびサブミリ波等だけでなく、赤外線、可視光、およびX線等の光波も含まれる。電磁波の周波数がRF電力の周波数となる。
【0012】
本実施の形態1では、無線電力送電装置2は、RF電力の送電に用いる電磁波として、主にマイクロ波を用いる。通常、マイクロ波の周波数は3~30GHzと定義され、より周波数の高いミリ波およびサブミリ波や、より周波数の低い光波よりも遮断されにくいという利点がある。なお、無線電力送電装置2は、RF電力の送電量を制御する機能を備えていてもよい。
【0013】
無線電力受電装置3は、受電部10と、第1の変換部20Aと、第2の変換部20Bと、合成部30と、電圧固定部40とを備えている。
【0014】
受電部10は、直交する2つの直線偏波成分を受電可能な
偏波共用の構成を有しており、無線電力送電装置2から送電されるRF電力を2つの直交偏波成分に分離して受電し、第1のRF電力および第2のRF電力として出力する。受電部10は直交する2つの直線偏波成分を同時受電可能であってもよい。受電部10は、単体のアンテナを用いて受電してもよいし、単一偏波のアンテナを複数直交させたアンテナを用いて受電してもよい。
【0015】
第1の変換部20Aは、受電部10から出力される第1のRF電力を第1のDC電力に変換して出力する。第2の変換部20Bは、受電部10から出力される第2のRF電力を第2のDC電力に変換して出力する。後述するように、第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bは、自身の電力変換効率を最大化するように動作する。
【0016】
合成部30は、第1の変換部20Aから出力される第1のDC電力および第2の変換部20Bから出力される第2のDC電力を並列合成し、第3のDC電力として出力する。電圧固定部40は、合成部30の出力電圧を所定値に固定する。
【0017】
図2は、第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bの詳細な構成を示す図である。なお、第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bの構成は同一であるので、図2では、これらをまとめて変換部20と表記している。
【0018】
変換部20は、受電部10から出力されるRF電力をDC電力に変換するRF-DC変換部21と、RF-DC変換部21の後段に接続されるインピーダンス制御部22とを備えている。
【0019】
RF-DC変換部21は、整合回路21aと、整流回路21bと、フィルタ回路21cとを含んでいる。整合回路21aは、受電部10のインピーダンスと整流回路21bのインピーダンスとのマッチングを行う。これにより、受電部10から入力されるRF電力の反射が抑えられ、整流回路21bの受電電力が大きくなる。また、整合回路21aは、整流回路21bによって反射される微弱なRF電力や整流回路21bの整流動作によって発生する高調波が受電部10から空間中へ再放射されるのを抑制することができる。
【0020】
整流回路21bは、整合回路21aを経由して入力されるRF電力をDC電力に変換して出力する。フィルタ回路21cは、整流回路21bから出力されるDC電力に含まれる微弱なRF電力や高調波成分を遮断し、DC成分のみを通過させる。なお、フィルタ回路21cによって遮断された微弱なRF電力や高調波は整流回路21bへ反射される。
【0021】
インピーダンス制御部22は、RF-DC変換部21から見た出力側のインピーダンス、すなわち負荷インピーダンスを制御する。負荷インピーダンスが一定の場合、RF-DC変換部21の電力変換効率は、ある一定の電圧までは入力電圧の増加と共に単調増加する。すなわち、入力電圧が小さいと電力変換効率は低くなる。インピーダンス制御部22は、所与の入力電圧におけるRF-DC変換部21の電力変換効率が最大化されるように、RF-DC変換部21の負荷インピーダンスを制御する。
【0022】
ここで、所与の入力電圧における電力変換効率が最大となるようなRF-DC変換部21の負荷インピーダンスを「最適負荷インピーダンス」と定義する。インピーダンス制御部22は、電力変換を行うことにより、RF-DC変換部21の負荷インピーダンスが最適負荷インピーダンスの付近に保たれるように制御する。ここで、負荷インピーダンスが最適化インピーダンスの「付近に保たれる」とは、最適負荷インピーダンスと実際の負荷インピーダンスとの誤差が±20%以内に保たれることを意味する。
【0023】
インピーダンス制御部22は、第1の検出回路22aと、第2の検出回路22bと、電力変換回路22cと、制御回路22dとを含んでいる。
【0024】
第1の検出回路22aは、インピーダンス制御部22の入力電圧および入力電流を検出する。第2の検出回路22bは、インピーダンス制御部22の出力電圧および出力電流を検出する。
【0025】
電力変換回路22cは、制御回路22dからの指令信号に基づいて、自身の入力電圧、並びに、入力電流または出力電流を制御する。この際の制御方式としては、例えば、PWM(Pulse Wide Modulation)制御あるいはPFM(Pulse Frequency Modulation)制御等を用いることができる。ただし、これ以外の制御方式を用いてもよい。
【0026】
制御回路22dは、第1の検出回路22aおよび第2の検出回路22bの検出値に基づいて、RF-DC変換部21の電力変換効率が最大化されるように、換言すればRF-DC変換部21の出力電力が最大値に保たれるように、電力変換回路22cの動作を制御する。この際の制御方法としては、例えば、最大電力追従制御(MPPT:Maximum Power Point Tracking)で用いられる山登り法を用いることができる。具体的には、制御回路22dは、電力変換回路22cに対して入力電圧の昇圧指示を送信し、電力変換回路22cの入力電圧が上昇した時に、改めて第1の検出回路22aおよび第2の検出回路22bの検出値を確認する。
【0027】
新しい検出値に基づいて算出されるRF-DC変換部21の出力電力の方が、直前の検出値に基づいて算出されたRF-DC変換部21の出力電力よりも大きい場合には、制御回路22dは、電力変換回路22cに対して更なる昇圧指示を送信する。一方、新しい検出値に基づいて算出されるRF-DC変換部21の出力電力の方が、直前の検出値に基づいて算出されたRF-DC変換部21の出力電力よりも小さい場合には、制御回路22dは、電力変換回路22cに対して降圧指示を送信する。新しい検出値に基づいて算出されるRF-DC変換部21の出力電力と、直前の検出値に基づいて算出されたRF-DC変換部21の出力電力とが同じ場合には、制御回路22dは、電力変換回路22cに対して昇圧または降圧指示を送信しない。
【0028】
次に、本実施の形態1に係る無線電力受電装置3の第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bの効果について説明する。
【0029】
はじめに、図1の無線電力受電装置3において、第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bを取り除いた場合を考える。この場合、合成部30では、受電部10から出力される2つのRF電力が、そのままRF電力として並列合成される。
【0030】
図3は、受電部10におけるRF電力の理想的な受電電力特性を示す図である。この図において、第1のRF電力は、第1の偏波成分に由来する受電電力であり、第2のRF電力は、第2の偏波成分に由来する受電電力である。また、横軸の偏波角は、第1の偏波成分を基準としたときの、第1の偏波成分および第2の偏波成分の偏波角である。縦軸の規格化受電電力は、最大受電電力で規格化された受電電力である。
【0031】
図3に示されるように、第1のRF電力および第2のRF電力はともに偏波角の変化に対して正弦波状に変化するが、それらの合計電力は偏波角に依存せずに常に一定値となる。ただし、このような受電電力特性は、アンテナの交差偏波特性や材料等の非線形要素による影響を無視した理想的なものである。この図からは、受電部10を直交2偏波共用の構成とすることにより、理想的な条件の下では、偏波角に依存することなく、常に最大受電電力が得られることが分かる。
【0032】
しかしながら、図3の最大受電電力は、第1のRF電力と第2のRF電力の絶対値を単純に足し合わせて計算したものであり、実際に両者をRF電力のまま並列合成する際には問題がある。例えば、第1のRF電力と第2のRF電力とは位相差が90度あるため、両者をRF電力のまま並列合成する際には、位相量の調整が必要となる。
【0033】
次に、図2の変換部20において、RF-DC変換部21を残し、インピーダンス制御部22を取り除いた場合を考える。この場合、合成部30では、RF-DC変換部21から出力される2つのDC電力が並列合成される。
【0034】
図4は、一般的な整流回路における入力電力と最適負荷時の電力変換効率との関係を示す図である。この図に示されるように、整流回路の電力変換効率は、入力電力の大きさに依存して変化する。そのため、図3のように偏波角に依存して2つのRF電力の大きさが不均一になる場合には、所与の偏波角における2つの整流回路の電力変換効率は異なるものとなる。
【0035】
図5は、図4と同一条件の整流回路における入力電力と出力電圧との関係を示す図である。この図に示されるように、整流回路の出力電圧は、入力電力の大きさに依存して変化する。そのため、図3のように偏波角に依存して2つのRF電力の大きさが不均一になる場合には、所与の偏波角における2つの整流回路の出力電圧は異なるものとなる。
【0036】
これら2つの異なる出力電圧がそのまま合成部30に入力されると、合成部30ではこれら2つの出力電圧が1つの共通値に固定されてしまう。2つの整流回路の出力電圧が1つの共通値に固定されてしまうと、入力電力に応じた最大効率が得られる出力電圧とは異なる出力電圧で固定されてしまう。つまり2つの整流器それぞれは最適負荷インピーダンスとは異なる条件で動作することとなる。結果として、2つの整流回路の電力変換効率を同時に最大化することが困難になる。
【0037】
上記の問題点に対処するために、本実施の形態1に係る第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bでは、RF-DC変換部21の後段にインピーダンス制御部22が設けられている。インピーダンス制御部22は、RF-DC変換部21の入力電力に応じて、その電力変換効率が最大化されるように、RF-DC変換部21の負荷インピーダンスを制御する。具体的には、インピーダンス制御部22は、RF-DC変換部21の負荷インピーダンスが最適インピーダンスの付近に保たれるように制御する。
【0038】
次に、本実施の形態1に係る無線電力受電装置3の電圧固定部40の効果について説明する。
【0039】
はじめに、図1の無線電力受電装置3において、電圧固定部40を取り除いた場合を考える。この場合、合成部30の出力電圧は、例えば、第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bの出力電流が変動すると、これに連動して変動する。合成部30の出力電圧が変動すると、第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bの出力電圧もそれに連動して変動する。第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bの出力電圧が変動すると、それに応じて両者の変換部20Aおよび20Bに含まれるインピーダンス制御部22Aおよび22Bも動作する。このように、出力電圧が常に変動するため本来の制御対象である入力側と合わせてインピーダンス制御部22Aおよび22Bの入出力電圧が常に変動してしまい、結果として両者の電力変換効率を最大化する制御が困難になる。
【0040】
上記のような問題を解決するために、電圧固定部40は、合成部30の出力電圧を所定値に固定する。合成部30の出力電圧が所定値に固定されることにより、それに連動して第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bの出力電圧も所定値に固定される。第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bの出力電圧が所定値に固定されると、両者のインピーダンス制御部22Aおよび22Bは固定された出力電圧を基準としてそれぞれの入力側、つまりRF-DC変換部21Aおよび21Bの負荷インピーダンスについて、各自でRF-DC変換部21Aおよび21Bに入力された電力に応じて制御できる。結果として両者の電力変換効率を最大化する制御が容易になる。
【0041】
ここで、本実施の形態1における「固定」という用語の定義について説明する。無線電力受電装置3の動作中、合成部30の出力電圧は、電圧固定部40によって定められる所定値を目標として僅かに変動するが、その過程で目標とする所定値と実際の出力電圧との間で誤差が生じる。この誤差の範囲を電圧変動割合(=(実際の出力電圧-所定値)/所定値)として定義すると、本実施の形態1では、出力電圧が所定値に固定されるとは、出力電圧の電圧変動割合が所定値を中心として±20%以内に収まることを意味する。
【0042】
電圧固定部40は、自身の出力電圧を定電圧制御する機能を有しており、内部抵抗の小さな電源回路を含んでいる。電圧固定部40は、自身に印加される電圧、すなわち合成部30の出力電圧が上記の所定値に固定されるように、自身の出力電圧を定電圧制御する。電圧固定部40の内部抵抗は小さいため、第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bの出力電流が変動しても、電圧固定部40に印加される電圧、すなわち合成部30の出力電圧はほとんど変動しない。
【0043】
第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bに含まれる各インピーダンス制御部22は、互いに相手方の動作状況に影響を受けることなく、RF-DC変換部21の負荷インピーダンスの制御、具体的には負荷インピーダンスを最適負荷インピーダンスの付近に保つ制御を独立して行うことができる。
【0044】
以上説明したように、本実施の形態1に係る無線電力受電装置3は、RF電力を第1の偏波成分に由来する第1のRF電力と第2の偏波成分に由来する第2のRF電力とに分離して受電する受電部10と、第1のRF電力を第1のDC電力に変換する第1の変換部20Aと、第2のRF電力を第2のDC電力に変換する第2の変換部20Bと、第1のDC電力および第2のDC電力を並列合成し、第3のDC電力として出力する合成部30と、合成部30の出力電圧を所定値に固定する電圧固定部40とを備えている。第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bは、自身の電力変換効率を最大化するように動作する。
【0045】
上記のような特徴により、本実施の形態1に係る無線電力受電装置3は、RF電力を受電する際の偏波損失の影響を抑制することができる。図6は、無線電力受電装置3の受電電力の実測結果の一例である。所与の偏波角において2つのRF電力の大きさは異なるもののそれぞれのRF電力に対してRF-DC変換が行われており、各偏波成分由来の電力を合成することで偏波角に対する合計受電電力の変動を緩和している。
【0046】
なお、電圧固定部40は、合成部30から出力されるDC電力を蓄電可能であってもよい。この場合、電圧固定部40として、例えば蓄電池を用いることができる。蓄電池の内部抵抗は小さいため、蓄電池に流れ込む電流が変動しても、蓄電池の起電力は電池の蓄電残量に応じて一定の電圧に保たれる。蓄電池に蓄電された電力は、負荷4や後述する実施の形態3の切り替え部等に供給することができる。また、電圧固定部40は、出力電圧を負荷4や実施の形態3の切り替え部等にとって適切な電圧へと調整する機能を有していてもよい。
【0047】
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2に係る無線給電システム201の構成を示す図である。無線電力受電装置203は、実施の形態1の無線電力受電装置3の各構成要素に加えて、情報取得部251と、無線通信部252と、無線通信制御部253とを備えている。
【0048】
情報取得部251は、無線電力受電装置203の受電電力に関する情報を取得する。受電電力に関する情報には、例えば、合成部30から出力される第3のDC電力の電圧および電流の情報、第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bに入力される第1のRF電力および第2のRF電力の電圧および電流の情報、第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bから出力される第1のDC電力および第2のDC電力の電圧および電流の情報等が含まれる。また、電圧固定部40が蓄電可能である場合には、受電電力に関する情報として、電圧固定部40に蓄電されている電力量の情報が含まれてもよい。
【0049】
無線通信部252は、無線電力送電装置202と無線電力受電装置203との間で、上記の受電電力に関する情報を含む各種情報を無線通信によって送受信する。例えば、無線電力送電装置202は、無線電力受電装置203から送信される受電電力に関する情報に基づいて、給電のタイミングや給電量等の給電スケジュールを決定することができる。無線通信制御部253は、情報取得部251および無線通信部252の動作を制御する。
【0050】
無線電力送電装置202と無線電力受電装置203との間の無線通信の方式としては、例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、特定小電力無線通信、または無線LAN(Wireless Local Area Network)等を用いることができる。
【0051】
以上説明したように、本実施の形態2に係る無線電力受電装置203は、無線電力受電装置203の受電電力に関する情報を取得する情報取得部251と、受電電力に関する情報を無線通信によって送信する無線通信部252とを備えている。このような特徴により、無線電力送電装置202は、無線電力受電装置203から送信される受電電力に関する情報に基づいて、給電のタイミングや給電量等の給電スケジュールを決定することができる。
【0052】
(実施の形態3)
図8は、実施の形態3に係る無線給電システム301の構成を示す図である。無線電力受電装置303は、実施の形態1の無線電力受電装置3の各構成要素に加えて、第1の切り替え部361と、第2の切り替え部362と、信号発信部370とを備えている。
【0053】
第1の切り替え部361は、受電部10と第1の変換部20Aとの間に設けられている。第1の切り替え部361は、受電部10と第1の変換部20Aとを電気的に接続する第1の接続状態と、受電部10と第1の変換部20Aとを電気的に切り離す第2の接続状態とを切り替える。第2の接続状態では、受電部10と信号発信部370の第1の位相器373とが電気的に接続される。
【0054】
第2の切り替え部362は、受電部10と第2の変換部20Bとの間に設けられている。第2の切り替え部362は、受電部10と第2の変換部20Bとを電気的に接続する第1の接続状態と、受電部10と第2の変換部20Bとを電気的に切り離す第2の接続状態とを切り替える。第2の接続状態では、受電部10と信号発信部370の第2の位相器374とが電気的に接続される。
【0055】
電圧固定部40が蓄電可能である場合には、第1の切り替え部361および第2の切り替え部362は、電圧固定部40に蓄電されている電力によって動作することができる。
【0056】
電圧固定部40の蓄電量が所定の閾値未満の場合には、第1の切り替え部361は、受電部10と第1の変換部20Aとを接続する第1の接続状態となってもよい。一方、電圧固定部40の蓄電量が所定の閾値以上の場合には、第1の切り替え部361は、受電部10と第1の変換部20Aとを切り離す第2の接続状態となってもよい。所定の閾値は、電圧固定部40の性能に基づいて予め設定されてもよいし、ユーザが設定してもよい。
【0057】
電圧固定部40の蓄電量が所定の閾値未満の場合には、第2の切り替え部362は、受電部10と第2の変換部20Bとを接続する第1の接続状態となってもよい。一方、電圧固定部40の蓄電量が所定の閾値以上の場合には、第2の切り替え部362は、受電部10と第2の変換部20Bとを切り離す第2の接続状態となってもよい。所定の閾値は、電圧固定部40の性能に基づいて予め設定されてもよいし、ユーザが設定してもよい。
【0058】
信号発信部370は、第1の切り替え部361および第2の切り替え部362が第2の接続状態であるとき、無線電力送電装置302に向けて、受電部10を介して無変調波または任意の変調方式を用いたビーコン信号等の任意の発信することができる。
【0059】
信号発信部370は、信号源371と、任意の電力分配が可能な電力分配器372と、任意の位相差を生成可能な第1の位相器373および第2の位相器374とを含んでいる。なお、第1の位相器373および第2の位相器374を必ず含む必要はなく、電力分配器372を含むだけでもよい。
【0060】
無線電力送電装置302は、上記のビーコン信号が受信される方向および受信信号強度等に基づいて、無線電力受電装置303の位置、および無線電力送電装置302と無線電力受電装置303との間の伝搬路情報等を推定することができる。
【0061】
電圧固定部40が蓄電可能である場合には、信号発信部370は、電圧固定部40に蓄電されている電力によって動作することができる。信号発信部370が発信するビーコン信号の周波数は、無線電力送電装置302が送電するRF電力の周波数と同一であることが好ましいが、異なる周波数であってもよい。
【0062】
本実施の形態3では、RF電力の送電とビーコン信号の送信とで同一の周波数を用いる場合について説明する。この場合、第1の切り替え部361および第2の切り替え部362の接続状態を切り替えることにより、時分割的にRF信号の送電とビーコン信号の送信とを切り替えることができる。これにより、RF電力とビーコン信号との干渉が防止される。
【0063】
信号発信部370は、直交2偏波共用の受電部10から送信されるビーコン信号を任意の偏波とすることができる。例えば、電力分配器372を等分配に設定するとともに、第1の位相器373と第2の位相器374との位相差を90度に設定することにより、直交2偏波共用の受電部10から円偏波のビーコン信号を送信することができる。無線電力受電装置303から任意の偏波のビーコン信号を送信できることにより、いわゆる偏波ダイバーシチを実現することができる。
【0064】
以上説明したように、本実施の形態3に係る無線電力受電装置303は、受電部10と第1の変換部20Aとの間に設けられる第1の切り替え部361と、受電部10と第2の変換部20Bとの間に設けられる第2の切り替え部362と、信号発信部370とを備えている。第1の切り替え部361および第2の切り替え部362は、受電部10と第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bとを電気的に接続する第1の接続状態と、受電部10と信号発信部370とを電気的に接続する第2の接続状態とを切り替える。このとき、信号発生部370には第2の接続状態中に受電部10から受電電力を受け破損しないように、過入力保護等を備えてもよい。
【0065】
上記のような特徴により、本実施の形態3に係る無線電力受電装置303は、受電部10からビーコン信号等の任意の信号を送信することができる。無線電力送電装置302は、ビーコン信号が受信される方向および受信信号強度等に基づいて、無線電力受電装置303の位置、および無線電力送電装置302と無線電力受電装置303との間の伝搬路情報等を推定することができる。
【0066】
なお、電圧固定部40は、自身に流れ込む充電電流の上限値を設定してもよい。例えば、所定の上限値を超える充電電流が検出された場合には、電圧固定部40は、第1の切り替え部361および第2の切り替え部362を制御することにより、受電部10と第1の変換部20Aおよび第2の変換部20Bのうちの少なくとも一方とを電気的に切り離してもよい。これにより、過剰な充電電流から電圧固定部40を保護することができる。このとき、一方の変換部のみを切り離す場合には、残りの変換部から供給される充電電流によって充電を継続することができる。
【0067】
電圧固定部40は、自身に印加される充電電圧の下限値を設定してもよい。例えば、所定の下限値を下回る充電電圧が検出された場合には、電圧固定部40は、第1の切り替え部361および第2の切り替え部362を制御することにより、合成部30の出力から自身を電気的に切り離してもよい。これにより、充電電圧が過小な時に、過剰な充電電流から電圧固定部40を保護することができる。
【0068】
幾つかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は例として提示したものであり、実施の形態の範囲を限定することは意図していない、これらの実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせ等を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、実施の形態の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲とその均等の範囲に含まれるものである。
【0069】
なお、本実施の形態は、以下のような構成を取ることもできる。
[項目1](実1、実2、実3)
RF電力を第1の直線偏波成分に由来する第1のRF電力と第2の直線偏波成分に由来する第2のRF電力とに分離して受電する受電部と、
前記第1のRF電力を第1のDC電力に変換する第1の変換部と、
前記第2のRF電力を第2のDC電力に変換する第2の変換部と、
前記第1のDC電力および前記第2のDC電力を並列合成し、第3のDC電力として出力する合成部と、
前記合成部の出力電圧を所定値に固定する電圧固定部と
を備え、
前記第1の変換部および前記第2の変換部は、自身の電力変換効率を最大化するように動作する、無線電力受電装置。
[項目2](実1、実2、実3)
前記第1の変換部および前記第2の変換部のそれぞれは、
RF電力をDC電力に変換するRF-DC変換部と、
前記RF-DC変換部の負荷インピーダンスが最適負荷インピーダンスの付近に保たれるように制御するインピーダンス制御部と
を含む、項目1に記載の無線電力受電装置。
[項目3](実1、実2、実3)
前記電圧固定部は、前記第3のDC電力を蓄電可能である、項目1または2に記載の無線電力受電装置。
[項目4](実1、実2、実3)
前記電圧固定部は、蓄電池を含む、項目3に記載の無線電力受電装置。
[項目5](実2)
前記無線電力受電装置の受電電力に関する情報を取得する情報取得部と、
前記受電電力に関する情報を無線通信によって送信する無線通信部と
をさらに備える、項目1~4のいずれか一項に記載の無線電力受電装置。
[項目6](実2)
受電電力に関する情報は、前記第3のDC電力の電圧および電流の情報、前記第1のRF電力および前記第2のRF電力の電圧および電流の情報、前記第1のDC電力および前記第2のDC電力の電圧および電流の情報のうちの少なく1つを含む、項目5に記載の無線電力受電装置。
[項目7](実3)
前記受電部と前記第1の変換部との間に設けられ、前記受電部と前記第1の変換部とを電気的に接続する第1の接続状態と、前記受電部と前記第1の変換部とを電気的に切り離す第2の接続状態とを切り替える、第1の切り替え部と、
前記受電部と前記第2の変換部との間に設けられ、前記受電部と前記第2の変換部とを電気的に接続する第1の接続状態と、前記受電部と前記第2の変換部とを電気的に切り離す第2の接続状態とを切り替える、第2の切り替え部と
をさらに備える、項目1~6のいずれか一項に記載の無線電力受電装置。
[項目8](実3)
信号発信部をさらに備え、
前記第1の切り替え部および前記第2の切り替え部は、前記第2の接続状態において、前記受電部と前記信号発信部とを電気的に接続する、項目7に記載の無線電力受電装置。
[項目9](実3)
前記信号発信部は、任意の電力分配が可能な電力分配器を含む、項目8に記載の無線電力受電装置。
[項目10](実3)
前記信号発信部は、任意の位相差を生成可能な第1の位相器および第2の位相器のいずれかまたは両方を含む、請求項9に記載の無線電力受電装置。
[項目11]
前記第2の直線偏波成分は、前記第1の直線偏波成分に対して直交する
項目1~10のいずれか一項に記載の無線電力受電装置。
[項目12]
RF電力を送電する無線電力送電装置と、
項目1~11のいずれか一項に記載の無線電力受電装置と
を備える、無線給電システム。
[項目13]
RF電力を第1の直線偏波成分に由来する第1のRF電力と第2の直線偏波成分に由来する第2のRF電力とに分離して受電し、
前記第1のRF電力を第1のDC電力に変換し、
前記第2のRF電力を第2のDC電力に変換し、
前記第1のDC電力および前記第2のDC電力を並列合成し、第3のDC電力として出力し、
前記合成部の出力電圧を所定値に固定し、
前記第1のRF電力から前記第1のDC電力への変換、および、前記第2のRF電力から前記第2のDC電力への変換は、それぞれ電力変換効率を最大化するように動作する、無線電力受電方法。
【符号の説明】
【0070】
1 無線給電システム
2 無線電力送電装置
3 無線電力受電装置
4 負荷
10 受電部
20A 第1の変換部
20B 第2の変換部
30 合成部
40 電圧固定部
21 RF-DC変換部
21a 整合回路
21b 整流回路
21c フィルタ回路
22 インピーダンス制御部
22a 第1の検出回路
22b 第2の検出回路
22c 電力変換回路
22d 制御回路
201 無線給電システム
202 無線電力送電装置
203 無線電力受電装置
251 情報取得部
252 無線通信部
253 無線通信制御部
301 無線給電システム
302 無線電力送電装置
303 無線電力受電装置
361 第1の切り替え部
362 第2の切り替え部
370 信号発信部
371 信号源
372 電力分配器
373 第1の位相器
374 第2の位相器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-03-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正の内容】
図7