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特開2025-21484印象変更支援装置、印象変更支援装置用プログラム及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025021484
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】印象変更支援装置、印象変更支援装置用プログラム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   A45D 44/00 20060101AFI20250206BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20250206BHJP
【FI】
A45D44/00 A
G06T7/00 660A
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023125198
(22)【出願日】2023-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】520499591
【氏名又は名称】水野 卓也
(74)【代理人】
【識別番号】100148068
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 洋平
(72)【発明者】
【氏名】水野 卓也
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096AA06
5L096BA08
5L096CA02
5L096DA04
5L096FA69
5L096HA09
5L096JA11
5L096JA18
(57)【要約】
【課題】人の顔から得た客観的情報に応じてどのようにスタイリング又はコーディネートすべきかといった提案情報を提供することができる印象変更支援装置、印象変更支援装置用プログラム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】本発明の印象変更支援装置1は、眉、目、輪郭その他の顔パーツPを含む人物画像FCを表示する画像表示手段2と、顔パーツPに基づいて配置される複数の顔仮想点(例えばR1~R9、L1~L9)と、近位する任意の2つの顔仮想点をそれぞれ結ぶ複数の顔仮想線LFと、複数の顔仮想線LFや輪郭に囲まれてなる複数の顔仮想領域Reと、を有する顔分析画像APを人物画像FCの上に重ねて画像表示手段2に表示させる分析手段と、人の髪等を各々の顔仮想領域Reに対してどのようにスタイリング等すべきかの提案情報SGを提供する提案手段と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の顔が有する額、眉、目、耳、頬、鼻、唇、顎、輪郭その他の顔パーツを含む人物画像を表示する画像表示手段と、
前記顔パーツに基づいて配置される複数の顔仮想点と、複数の前記顔仮想点のうち互いに近位する任意の2つの前記顔仮想点をそれぞれ結ぶ複数の顔仮想線と、複数の前記顔仮想線のみ又は前記顔仮想線及び前記輪郭に囲まれてなる複数の顔仮想領域と、を有する顔分析画像を前記人物画像の上に重ねて前記画像表示手段に表示させる分析手段と、
所望の顔印象効果の実現のため、前記人の髪、化粧又は装飾品を各々の前記顔仮想領域に対してどのようにスタイリング又はコーディネートすべきかといった提案情報を提供する提案手段と、
を備えることを特徴とする印象変更支援装置。
【請求項2】
前記提案手段は、前髪、ストレートヘア、Cカールヘア(=内巻きヘア)、Jカールヘア(=外巻きヘア)、Sカールヘア(=波巻きヘア)、又は、それらのカールヘアのうちの1若しくは2以上のヘアスタイルを連結してなる混合カールヘアを前記髪のスタイリングとして複数の前記顔仮想領域のうちどの領域に配置すべきかといった提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の印象変更支援装置。
【請求項3】
前記顔分析画像は、前記顔仮想領域として前記顔パーツのうちの少なくとも鼻及び唇を含む正面領域、前記正面領域に隣接する左右対称位置かつ前記顔の輪郭の内側に配置される2以上の側面領域、並びに、前記正面領域又は前記側面領域と前記顔の輪郭との間に配置される輪郭領域、のうち少なくとも前記正面領域及び前記側面領域を有しており、
前記提案手段は、所望の前記顔印象効果を得るために前記顔分析画像のおける各領域に対して前記髪のスタイリングをどうすべきかといった提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の印象変更支援装置。
【請求項4】
前記顔仮想点は、以下に示す点R1~点R9及び点L1~点L9の一部又は全部の点であり、
点R1:額中央よりも右寄りの点
点R2:額右側かつ右眉尻上方を満たす点
点R3:右眉尻又はその付近に位置する点
点R4:右目尻又はその右側に位置する点
点R5:右頬骨下端よりも右側に位置する点
点R6:右頬骨下端又はその付近に位置する点
点R7:唇右端よりも右側に位置する点
点R8:唇右端又はその付近に位置する点
点R9:唇の下方右寄りの点
点L1:額中央よりも左寄りの点
点L2:額左側かつ左眉尻上方を満たす点
点L3:左眉尻又はその付近に位置する点
点L4:左目尻又はその左側に位置する点
点L5:左頬骨下端よりも左側に位置する点
点L6:左頬骨下端又はその付近に位置する点
点L7:唇左端よりも左側に位置する点
点L8:唇左端又はその付近に位置する点
点L9:唇の下方左寄りの点
複数の前記顔仮想線は、前記顔仮想点における交差を除き、互いに交差せず、
前記正面領域は、前記人の鼻筋を通る中心線に対してそれぞれ線対称となる以下(F1)及び(F2)からなる4点を少なくとも含む複数の前記顔仮想点を結ぶ前記顔仮想線により形成される1つの領域であり、
(F1)前記点R2及び前記点L2の2点、前記点R3及び前記点L3の2点、前記点R4及び前記点L4の2点、又は、前記点R6及び前記点L6の2点、のうちいずれかの2点
(F2)前記点R8及び前記点L8の2点、又は、前記点R9及び前記点L9の2点、のうちのどちらかの2点
前記側面領域は、以下(S1)~(S3)のうちの1又は2以上の左右対称領域
(S1)前記点R1、前記点R2及び前記点R3の3点からなる領域、及び、前記点L1、前記点L2及び前記点L3の3点からなる領域
(S2)前記点R4、前記点R5及び前記点R6の3点からなる領域、及び、前記点L4、前記点L5及び前記点L6の3点からなる領域
(S3)前記点R5、前記点R7、前記点R9、前記点R8及び前記点R6の5点からなる領域、及び、前記点L5、前記点L7、前記点L9、前記点L8及び前記点L6の5点からなる領域
であることを特徴とする請求項3に記載の印象変更支援装置。
【請求項5】
前記提案手段は、前記顔印象効果の1つである小顔効果を実現するため、前記前髪、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)、又は、前記混合カールヘアを、前記正面領域、(S1)~(S3)の各々の前記側面領域及び前記輪郭領域のうち少なくとも(S1)~(S3)のいずれかの前記側面領域及びその左右外側の前記輪郭領域に対して配置すべきという前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項4に記載の印象変更支援装置。
【請求項6】
前記提案手段は、前記顔印象効果の1つである立体顔効果を実現するため、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)の毛先を(S3)の前記側面領域及びその左右外側の前記輪郭領域に配置すべき、又は、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)若しくは前記混合カールヘアを前記正面領域及び前記側面領域のいずれにも配置すべきでない、という前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項4に記載の印象変更支援装置。
【請求項7】
前記提案手段は、前記顔印象効果の1つである頬骨隠し効果を実現するため、前記前髪、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)又は前記混合カールヘアを、前記正面領域における(S2)の前記側面領域の内側の部分及び(S2)の前記側面領域のうちの少なくとも(S2)の前記側面領域に対して配置すべきという前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項4に記載の印象変更支援装置。
【請求項8】
前記提案手段は、前記顔印象効果の1つであるエラ隠し効果を実現するため、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)又は前記混合カールヘアを、前記正面領域における(S3)の前記側面領域の内側の部分、(S3)の前記側面領域及び(S3)の前記側面領域の左右外側の前記輪郭領域のうちの少なくとも前記輪郭領域に対して配置すべきという前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項4に記載の印象変更支援装置。
【請求項9】
前記提案手段は、前記顔印象効果の1つである若返り(リフトアップ)効果を実現するため、前記前髪、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)又は前記混合カールヘアにおける前記Cカールヘア(=内巻きヘア)部分を(S1)の前記側面領域及びその左右外側の前記輪郭領域に対して配置し、かつ、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)又は前記混合カールヘアを前記正面領域における(S3)の前記側面領域の内側の部分、(S3)の前記側面領域又は(S3)の前記側面領域の左右外側の前記輪郭領域に対して配置しても良い、という前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項4に記載の印象変更支援装置。
【請求項10】
前記提案手段は、前記髪の現在色に対するローライトカラー又はハイライトカラーへの変更を前記提案情報として提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の印象変更支援装置。
【請求項11】
前記提案手段は、前記顔仮想点、前記顔仮想線及び前記顔仮想領域の配置及び寸法に基づいて前記人がどのような顔印象効果を所望するのかを推測した所望情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の印象変更支援装置。
【請求項12】
前記分析手段は、前記人の首の輪郭に沿って引かれる首仮想線を有する首分析画像を前記人物画像の上に重ねて前記画像表示手段に表示させ、
前記提案手段は、前記首仮想線の配置及び寸法に基づいて前記人がどのような印象効果を所望するのかの所望情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の印象変更支援装置。
【請求項13】
前記分析手段は、前記人の胸の輪郭に沿って引かれる胸仮想線を有する胸分析画像を前記人物画像の上に重ねて前記画像表示手段に表示させ、
前記提案手段は、前記胸仮想線の配置及び寸法に基づいて前記人がどのような印象効果を所望するのかの所望情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の印象変更支援装置。
【請求項14】
請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の印象変更支援装置としてコンピュータを機能させるための印象変更支援装置用プログラム。
【請求項15】
請求項14に記載の印象変更支援装置用プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印象変更支援装置、印象変更支援装置用プログラム及び記憶媒体に係り、例えば、髪型や化粧などの人の顔の印象に影響を与える美容情報を提供することに好適に利用できる印象変更支援装置、印象変更支援装置用プログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のヘアシミュレーションシステムは、理美容室において作成され、あるいは(および)サーバにおいて雑誌等から作成されたヘアスタイル画像データが記憶されているデータベースと、顧客のコンピュータ等の情報端末機においてインターネットを介して前記データベースから希望するヘアスタイル画像を選択するヘアスタイル選択手段と、前記ヘアスタイル画像と前記顔写真画像とを合成する手段と、該合成した画像を顧客のコンピュータに返送する手段とを具時する。(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-273457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のヘアシミュレーションシステムは、その顧客が自ら又はその顧客の好みを判断した他人がヘアスタイルを選択しなければならないため、顧客による自己分析又は他人による顧客分析などの人間の経験や勘に頼らなければヘアスタイルの提案ができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、人の顔から得た客観的情報に応じてどのようにスタイリング又はコーディネートすべきかといった提案情報を提供することができる印象変更支援装置、印象変更支援装置用プログラム及び記憶媒体を提供することを本発明の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)前述した目的を達成するため、本発明の印象変更支援装置は、人の顔が有する額、眉、目、耳、頬、鼻、唇、顎、輪郭その他の顔パーツを含む人物画像を表示する画像表示手段と、前記顔パーツに基づいて配置される複数の顔仮想点と、複数の前記顔仮想点のうち互いに近位する任意の2つの前記顔仮想点をそれぞれ結ぶ複数の顔仮想線と、複数の前記顔仮想線のみ又は前記顔仮想線及び前記輪郭に囲まれてなる複数の顔仮想領域と、を有する顔分析画像を前記人物画像の上に重ねて前記画像表示手段に表示させる分析手段と、所望の顔印象効果の実現のため、前記人の髪、化粧又は装飾品を各々の前記顔仮想領域に対してどのようにスタイリング又はコーディネートすべきかといった提案情報を提供する提案手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
これにより、本発明の印象変更支援装置は、分析手段が表示する客観的な顔分析画像及び所望の顔印象効果に基づいて最適な提案情報が具体的に提案されることから、提案を受けた人は所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0008】
(2)また、本発明の印象変更支援装置において、前記提案手段は、前髪、ストレートヘア、Cカールヘア(=内巻きヘア)、Jカールヘア(=外巻きヘア)、Sカールヘア(=波巻きヘア)、又は、それらのカールヘアのうちの1若しくは2以上のヘアスタイルを連結してなる混合カールヘアを前記髪のスタイリングとして複数の前記顔仮想領域のうちどの領域に配置すべきかといった提案情報を提供することを特徴とすることが好ましい。
【0009】
これにより、本発明の印象変更支援装置は、顔仮想領域のうちどの領域に対してどのような髪のスタイリングを行えばよいかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0010】
(3)また、本発明の印象変更支援装置において、前記顔分析画像は、顔仮想領域として前記顔パーツのうちの少なくとも鼻及び唇を含む正面領域、前記正面領域に隣接する左右対称位置かつ前記顔の輪郭の内側に配置される2以上の側面領域、並びに、前記正面領域又は前記側面領域と前記顔の輪郭との間に配置される輪郭領域、のうち少なくとも前記正面領域及び前記側面領域を有しており、前記提案手段は、所望の前記顔印象効果を得るために前記顔分析画像のおける各領域に対して前記髪のスタイリングをどうすべきかといった提案情報を提供することを特徴とすることが好ましい。
【0011】
これにより、本発明の印象変更支援装置は、顔の印象が変化しやすい正面領域、側面領域及び輪郭領域を規定しており、これらの各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行えばよいかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0012】
(4)また、本発明の印象変更支援装置において、前記顔仮想点は、以下に示す点R1~点R9及び点L1~点L9の一部又は全部の点であり、
点R1:額中央よりも右寄りの点
点R2:額右側かつ右眉尻上方を満たす点
点R3:右眉尻又はその付近に位置する点
点R4:右目尻又はその右側に位置する点
点R5:右頬骨下端よりも右側に位置する点
点R6:右頬骨下端又はその付近に位置する点
点R7:唇右端よりも右側に位置する点
点R8:唇右端又はその付近に位置する点
点R9:唇の下方右寄りの点
点L1:額中央よりも左寄りの点
点L2:額左側かつ左眉尻上方を満たす点
点L3:左眉尻又はその付近に位置する点
点L4:左目尻又はその左側に位置する点
点L5:左頬骨下端よりも左側に位置する点
点L6:左頬骨下端又はその付近に位置する点
点L7:唇左端よりも左側に位置する点
点L8:唇左端又はその付近に位置する点
点L9:唇の下方左寄りの点
複数の前記顔仮想線は、前記顔仮想点における交差を除き、互いに交差せず、前記正面領域は、前記人の鼻筋を通る中心線に対してそれぞれ線対称となる以下(F1)及び(F2)からなる4点を少なくとも含む複数の前記顔仮想点を結ぶ前記顔仮想線により形成される1つの領域であり、
(F1)前記点R2及び前記点L2の2点、前記点R3及び前記点L3の2点、前記点R4及び前記点L4の2点、又は、前記点R6及び前記点L6の2点、のうちいずれかの2点
(F2)前記点R8及び前記点L8の2点、又は、前記点R9及び前記点L9の2点、のうちのどちらかの2点
前記側面領域は、以下(S1)~(S3)のうちの1又は2以上の左右対称領域である
(S1)前記点R1、前記点R2及び前記点R3の3点からなる領域、及び、前記点L1、前記点L2及び前記点L3の3点からなる領域
(S2)前記点R4、前記点R5及び前記点R6の3点からなる領域、及び、前記点L4、前記点L5及び前記点L6の3点からなる領域
(S3)前記点R5、前記点R7、前記点R9、前記点R8及び前記点R6の5点からなる領域、及び、前記点L5、前記点L7、前記点L9、前記点L8及び前記点L6の5点からなる領域
ことを特徴とすることが好ましい。
【0013】
これにより、本発明の印象変更支援装置は、顔パーツの配置等から顔仮想点を詳細に規定した上で顔仮想線及び顔仮想領域を細部にわたって規定しているため、髪のスタイリングを正確に行い、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0014】
(5)また、本発明の印象変更支援装置において、前記提案手段は、前記顔印象効果の1つである小顔効果を実現するため、前記前髪
、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)、又は、前記混合カールヘアを、前記正面領域、(S1)~(S3)の各々の前記側面領域及び前記輪郭領域のうち少なくとも(S1)~(S3)のいずれかの前記側面領域及びその左右外側の前記輪郭領域に対して配置すべきという前記提案情報を提供することを特徴とすることが好ましい。
【0015】
これにより、本発明の印象変更支援装置は、正面領域、側面領域又は輪郭領域の各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行うと小顔効果を得られるかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0016】
(6)また、本発明の印象変更支援装置において、前記提案手段は、前記顔印象効果の1つである立体顔効果を実現するため、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)の毛先を(S3)の前記側面領域及びその左右外側の前記輪郭領域に配置すべき、又は、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)若しくは前記混合カールヘアを前記正面領域及び前記側面領域のいずれにも配置すべきでない、という前記提案情報を提供することを特徴とすることが好ましい。
【0017】
これにより、本発明の印象変更支援装置は、正面領域、側面領域又は輪郭領域の各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行うと立体顔効果を得られるかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0018】
(7)また、本発明の印象変更支援装置において、前記提案手段は、前記顔印象効果の1つである頬骨隠し効果を実現するため、前記前髪、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)又は前記混合カールヘアを、前記正面領域における(S2)の前記側面領域の内側の部分及び(S2)の前記側面領域のうちの少なくとも(S2)の前記側面領域に対して配置すべきという前記提案情報を提供することを特徴とすることが好ましい。
【0019】
これにより、本発明の印象変更支援装置は、正面領域、側面領域又は輪郭領域の各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行うと頬骨隠し効果を得られるかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0020】
(8)また、本発明の印象変更支援装置において、前記提案手段は、前記顔印象効果の1つであるエラ隠し効果を実現するため、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)又は前記混合カールヘアを、前記正面領域における(S3)の前記側面領域の内側の部分、(S3)の前記側面領域及び(S3)の前記側面領域の左右外側の前記輪郭領域のうちの少なくとも前記輪郭領域に対して配置すべきという前記提案情報を提供することを特徴とすることが好ましい。
【0021】
これにより、本発明の印象変更支援装置は、正面領域、側面領域又は輪郭領域の各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行うとエラ隠し効果を得られるかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0022】
(9)また、本発明の印象変更支援装置において、前記提案手段は、前記顔印象効果の1つである若返り(リフトアップ)効果を実現するため、前記前髪、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)又は前記混合カールヘアにおける前記Cカールヘア(=内巻きヘア)部分を(S1)の前記側面領域及びその左右外側の前記輪郭領域に対して配置し、かつ、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)又は前記混合カールヘアを前記正面領域における(S3)の前記側面領域の内側の部分、(S3)の前記側面領域又は(S3)の前記側面領域の左右外側の前記輪郭領域に対して配置しても良い、という前記提案情報を提供することを特徴とすることが好ましい。
【0023】
これにより、本発明の印象変更支援装置は、正面領域、側面領域又は輪郭領域の各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行うと若返り(リフトアップ)効果を得られるかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0024】
(10)また、本発明の印象変更支援装置において、前記提案手段は、前記髪の現在色に対するローライトカラー又はハイライトカラーへの変更を前記提案情報として提供することを特徴とすることが好ましい。
【0025】
これにより、本発明の印象変更支援装置は、正面領域、側面領域又は輪郭領域の各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行うとライトアップ効果を得られるかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0026】
(11)また、本発明の印象変更支援装置において、前記提案手段は、前記顔仮想点、前記顔仮想線及び前記顔仮想領域の配置及び寸法に基づいて前記人がどのような顔印象効果を所望するのかを推測した所望情報を提供することを特徴とすることが好ましい。
【0027】
これにより、本発明の印象変更支援装置は、人の顔に好適な顔印象効果を自動で得ることができる。
【0028】
(12)また、本発明の印象変更支援装置において、前記分析手段は、前記人の首の輪郭に沿って引かれる首仮想線を有する首分析画像を前記人物画像の上に重ねて前記画像表示手段に表示させ、前記提案手段は、前記首仮想線の配置及び寸法に基づいて前記人がどのような印象効果を所望するのかの所望情報を提供することを特徴とすることが好ましい。
【0029】
これにより、本発明の印象変更支援装置は、首まで含んだ人の顔及びその周辺に好適な顔印象効果を自動で得ることができる。
【0030】
(13)また、本発明の印象変更支援装置において、前記分析手段は、前記人の胸の輪郭に沿って引かれる胸仮想線を有する胸分析画像を前記人物画像の上に重ねて前記画像表示手段に表示させ、前記提案手段は、前記胸仮想線の配置及び寸法に基づいて前記人がどのような印象効果を所望するのかの所望情報を提供することを特徴とすることが好ましい。
【0031】
これにより、本発明の印象変更支援装置は、胸まで含んだ人の顔及びその周辺に好適な顔印象効果を自動で得ることができる。
【0032】
(14)また、本発明の印象変更支援装置用プログラムは、上記(1)から(13)のいずれか1に記載の印象変更支援装置としてコンピュータを機能させるためのものであることを特徴とすることが好ましい。
【0033】
(15)また、本発明の記憶媒体は、上記(14)に記載の印象変更支援装置用プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能なものであることが好ましい。
【発明の効果】
【0034】
本発明の印象変更支援装置、印象変更支援装置用プログラム及び記憶媒体は、分析手段が表示する客観的な顔分析画像及び所望の顔印象効果に基づいて最適な提案情報が具体的に提案されることから、提案を受けた人は所望の顔印象効果を容易に得ることができるので、人の顔から得た客観的情報に応じてどのようにスタイリング又はコーディネートすべきかといった提案情報を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本実施形態の印象変更支援装置の一般的構成を示す概略図である。
図2】本実施形態の印象変更支援装置の具体的構成の一例並びに顔仮想点、顔仮想線及び顔仮想領域の一例を示す概略図である。
図3】本実施形態の顔仮想領域Reの一例を示す概略図である。
図4】本実施形態の顔仮想点、顔仮想線及び顔仮想領域の一例を示す概略図である。
図5】本実施形態の顔仮想点、顔仮想線及び顔仮想領域の一例を示す概略図である。
図6】本実施形態の提案手段が提案するヘアスタイルの一例を示す概略図である。
図7】本実施形態の提案手段が提案するヘアスタイルの一例を示す概略図である。
図8】本実施形態の提案手段が提案するヘアスタイルの一例を示す概略図である。
図9】本実施形態の提案手段が提案するヘアスタイルの一例を示す概略図である。
図10】本実施形態の提案手段が提案するヘアスタイルの一例を示す概略図である。
図11】本実施形態の印象変更方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本実施形態の印象変更支援装置、印象変更支援装置用プログラム及び記憶媒体を説明する。
【0037】
[印象変更支援装置1]本実施形態の印象変更支援装置1は、以下の一般的構成及び具体的構成を備える。一般的構成及び具体的構成は別個に存在するのではなく、一般的構成に基づいて具体的構成が成立する。
【0038】
[一般的構成]本実施形態の印象変更支援装置1は、図1に示すように、通信端末11~15により構成されている。この通信端末11~15は、コンピュータ・ネットワークCNを介してインターネットに接続されている。
【0039】
通信端末11~15の一例としては、例えば、デスクトップ型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、スマートフォン型コンピュータ、タブレット型コンピュータなどのパーソナル・コンピュータが用いられる。つまり、本実施形態の印象変更支援装置1は、図示しない中央処理装置、記憶装置、入出力装置及び通信装置などの一般的な構成要素をそれぞれ有することにより、コンピュータとしての一般的な機能を発揮する。
【0040】
また、本実施形態の印象変更支援装置1は、本実施形態の印象変更支援装置用プログラムをインストールしている。この印象変更支援装置用プログラムは、インターネット・サーバや図示しないCD、USB型メモリなどの各種の記憶媒体20に記憶されている。
【0041】
本実施形態の印象変更支援装置用プログラムがネイティブ・アプリケーション(ローカル・コンピュータに保存されたアプリケーション)として機能する場合、本実施形態の印象変更支援装置1は、インターネット・サーバ又は上記した記録媒体を介してそれらの通信端末にそれぞれインストールされた印象変更支援装置用アプリケーションを用いて、本実施形態の印象変更支援装置用プログラムを実行する。
【0042】
それに対し、本実施形態の印象変更支援装置用プログラムがインターネット・アプリケーション(コンピュータ・ネットワークから利用するアプリケーション)として機能する場合、印象変更支援装置用プログラムがインターネット・サーバにインストールされていればよい。そして、印象変更支援装置1は、印象変更支援装置用アプリケーションとして機能するそれぞれのインターネットブラウザを介して、インターネットサイト上で本実施形態の印象変更支援装置用プログラムの機能を発揮させる。
【0043】
[具体的構成]本実施形態の印象変更支援装置1は、図2に示すように、画像表示手段2と、分析手段と、提案手段と、を備えている。分析手段及び提案手段は印象変更支援装置1の内部に存在するため、画像表示手段2とは異なり図に現れない。
【0044】
[画像表示手段2]画像表示手段2は、人の顔が有する額、眉、目、耳、頬、鼻、唇、顎、輪郭その他の顔パーツPを含む人物画像FCを表示する。人物画像FCは、通信端末11~15に事前保存された画像を使用してもよいし、図示しない画像取得手段によって人物画像FCに関する画像データを取得してもよい。
【0045】
(画像取得手段)画像取得手段としては、例えばスマートフォン型コンピュータ11やタブレット型コンピュータ14などの通信端末に内蔵されたカメラ機構などの撮影手段が挙げられる。画像取得手段により撮影される画像は静止画又は動画のどちらでもよい。顔画像の取得方法は、リアルタイム処理であってもよいし、バッチ処理であってもよい。
【0046】
[分析手段]分析手段は、顔分析画像APを人物画像FCの上に重ねて画像表示手段2に表示させる。
【0047】
(顔分析画像AP)ここで、顔分析画像APは、複数の顔仮想点(例えばR1~R9、L1~L9)と、複数の顔仮想線LFと、複数の顔仮想領域(例えば、Re)と、を有する。
【0048】
(顔仮想点)複数の顔仮想点(例えばR1~R9、L1~L9)は、顔パーツPに基づいて配置される。顔仮想点の数や配置は実施形態に応じて変更することができる。
【0049】
例えば、顔仮想点は、以下に示す点R1~点R9及び点L1~点L9の一部又は全部の点であることが好ましい。
【0050】
点R1:額中央よりも右寄りの点
点R2:額右側かつ右眉尻上方を満たす点
点R3:右眉尻又はその付近に位置する点
点R4:右目尻又はその右側に位置する点
点R5:右頬骨下端よりも右側に位置する点
点R6:右頬骨下端又はその付近に位置する点
点R7:唇右端よりも右側に位置する点
点R8:唇右端又はその付近に位置する点
点R9:唇の下方右寄りの点
点L1:額中央よりも左寄りの点
点L2:額左側かつ左眉尻上方を満たす点
点L3:左眉尻又はその付近に位置する点
点L4:左目尻又はその左側に位置する点
点L5:左頬骨下端よりも左側に位置する点
点L6:左頬骨下端又はその付近に位置する点
点L7:唇左端よりも左側に位置する点
点L8:唇左端又はその付近に位置する点
点L9:唇の下方左寄りの点
【0051】
(顔仮想線LF)複数の顔仮想線LFは、複数の顔仮想点(例えばR1~R9、L1~L9)のうち互いに近位する任意の2つの顔仮想点(例えばR8,R9)をそれぞれ結ぶ。
【0052】
その際、複数の顔仮想線LFは、顔仮想点の内部における交差を除き、互いに交差しないことが好ましい。
【0053】
(顔仮想領域Re)複数の顔仮想領域Reは、複数の顔仮想線LFのみ又は顔仮想線LF及び輪郭に囲まれてなる。
【0054】
また、これら複数の顔仮想領域Reは、図3に示すように、顔パーツPのうちの少なくとも鼻及び唇を含む正面領域ReF、正面領域ReFに隣接する左右対称位置かつ顔の輪郭の内側に配置される2以上の側面領域ReS、並びに、正面領域ReF又は側面領域ReSと顔の輪郭との間に配置される輪郭領域ReO、のうち少なくとも正面領域ReF及び側面領域ReSを有することが好ましい。
【0055】
(正面領域ReF)ここで、正面領域ReFは、人の鼻筋を通る中心線に対してそれぞれ線対称となる以下(F1)及び(F2)からなる4点を少なくとも含む複数の顔仮想点を結ぶ顔仮想線LFにより形成される1つの領域であることが好ましい。
【0056】
(F1)点R2及び点L2の2点、点R3及び点L3の2点、点R4及び点L4の2点、又は、点R6及び点L6の2点、のうちいずれかの2点
(F2)点R8及び点L8の2点、又は、点R9及び点L9の2点、のうちのどちらかの2点
【0057】
(側面領域ReS)また、側面領域ReSは、以下(S1)~(S3)のうちの1又は2以上の左右対称領域であることが好ましい。
【0058】
(S1)点R1、点R2及び点R3の3点からなる領域、及び、点L1、点L2及び点L3の3点からなる領域
(S2)点R4、点R5及び点R6の3点からなる領域、及び、点L4、点L5及び点L6の3点からなる領域
(S3)点R5、点R7、点R9、点R8及び点R6の5点からなる領域、及び、点L5、点L7、点L9、点L8及び点L6の5点からなる領域
【0059】
なお、顔分析画像APは、図4又は図5に示すように、複数の顔仮想点(例えばR1~R9、L1~L9)と、複数の顔仮想線LFと、複数の顔仮想領域(例えば、Re)とが図2又は図3と異なるように適宜間引くように配置してもよい。
【0060】
また、分析手段は、図2に示すように、人の首Nの輪郭に沿って引かれる首仮想線LNを有する首分析画像ANを人物画像FCの上に重ねて画像表示手段2に表示させることが好ましい。その際、首分析画像は、前述した顔分析画像APのように、複数の首仮想点PNと、複数の首仮想線LNと、複数の首仮想領域ReNと、を有しており、以下の提案手段が顔分析画像APに基づく提案と同様、首分析画像ANに基づき所定の提案情報SGを提案することが好ましい。
【0061】
また、分析手段は、図示しないが、人の胸の輪郭に沿って引かれる胸仮想線を有する胸分析画像を人物画像FCの上に重ねて画像表示手段2に表示させことが好ましい。胸分析画像は、前述した顔分析画像APのように、複数の胸仮想点と、複数の胸仮想線と、複数の胸仮想領域と、を有しており、以下の提案手段が顔分析画像APに基づく提案と同様、胸分析画像に基づき所定の提案情報SGを提案することが好ましい。
【0062】
[提案手段]提案手段は、所望の顔印象効果の実現のため、人の髪、化粧又は装飾品を各々の顔仮想領域Re(例:ReF,ReS,ReO)に対してどのようにスタイリング又はコーディネートすべきかといった提案情報SGを提供する。提案情報SGの提供方法としては、図2に示すように、文字を用いて提案情報SGを画像表示手段2に表示させたり、印象変更支援装置1に備わるスピーカーなどの音響手段を用いて音声案内させたりなど、印象変更支援装置1の利用者が認識可能な種々の情報提供手段を用いることができる。
【0063】
また、提案情報SGを提供する前に、人物画像FCに関する人物が何を希望するかの入力情報を入力することが好ましい(例:図2の提案情報SGに記載の「小顔希望」)。入力情報の入力方法としては文字入力やタブ選択、音声入力などの従来の入力方法を採用することができる。
【0064】
ここで、提案手段は、図6図7図8図9及び図10に示すように、前髪Hba、ストレートヘアHst、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC、Jカールヘア(=外巻きヘア)Hjc、Sカールヘア(=波巻きヘア)Hsc、又は、それらのカールヘアのうちの1若しくは2以上のヘアスタイルを連結してなる混合カールヘアHmcを髪のスタイリングとして複数の顔仮想領域Reのうちどの領域に配置すべきかといった提案情報SGを提供することが好ましい。
【0065】
また、前述した前髪Hba、ストレートヘアHst、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC、Jカールヘア(=外巻きヘア)Hjc、Sカールヘア(=波巻きヘア)Hsc、又は、それらのカールヘアのうちの1若しくは2以上のヘアスタイルを連結してなる混合カールヘアHmcその他の本明細書に記載の髪は、毛流や生えぐせを含んでおり、その毛根からその毛先まで伸びている。
【0066】
また、それぞれのヘアスタイルの長さは、ヘアスタイルに基づいて決められるものではない。次に記載の通り、それぞれのヘアスタイルの長さはどの顔仮想領域Reにそれらのヘアスタイルの髪が配置されるべきか否かに応じて決められるものである。
【0067】
提案手段は、所望の顔印象効果を得るために顔分析画像APのおける各顔仮想領域Reに対して髪のスタイリングをどうすべきかといった提案情報SGを提供することが好ましい。この提案は、美容師でもある発明者が経験に基づいて決められている。
【0068】
ここで、提案手段は、図2図10に示すように、顔印象効果の1つである小顔効果を実現するため、前髪Hba、ストレートヘアHst、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC、Jカールヘア(=外巻きヘア)Hjc、Sカールヘア(=波巻きヘア)Hsc、又は、混合カールヘアHmcを、正面領域ReF、(S1)~(S3)の各々の側面領域ReS及び輪郭領域ReOのうち少なくとも(S1)~(S3)のいずれかの側面領域ReS及びその左右外側の輪郭領域ReOに対して配置すべきという提案情報SGを提供することが好ましい。この提案は、美容師でもある発明者が経験に基づいて決められている。
【0069】
また、提案手段は、図2図10に示すように、顔印象効果の1つである立体顔効果を実現するため、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCCの毛先を(S3)の側面領域ReS及びその左右外側の輪郭領域ReOに配置すべき、又は、ストレートヘアHst、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC、Jカールヘア(=外巻きヘア)Hjc、Sカールヘア(=波巻きヘア)Hsc若しくは混合カールヘアHmcを正面領域ReF及び側面領域ReSのいずれにも配置すべきでない、という提案情報SGを提供することが好ましい。この提案は、美容師でもある発明者が経験に基づいて決められている。
【0070】
また、提案手段は、図2図10に示すように、顔印象効果の1つである頬骨隠し効果を実現するため、前髪Hba、ストレートヘアHst、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC、Jカールヘア(=外巻きヘア)Hjc、Sカールヘア(=波巻きヘア)Hsc又は混合カールヘアHmcを、正面領域ReFにおける(S2)の側面領域ReSの内側の部分及び(S2)の側面領域ReSのうちの少なくとも(S2)の側面領域ReSに対して配置すべきという提案情報SGを提供することが好ましい。この提案は、美容師でもある発明者が経験に基づいて決められている。
【0071】
また、提案手段は、図2図10に示すように、顔印象効果の1つであるエラ隠し効果を実現するため、ストレートヘアHst、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC、Jカールヘア(=外巻きヘア)Hjc、Sカールヘア(=波巻きヘア)Hsc又は混合カールヘアHmcを、正面領域ReFにおける(S3)の側面領域ReSの内側の部分、(S3)の側面領域ReS及び(S3)の側面領域ReSの左右外側の輪郭領域ReOのうちの少なくとも輪郭領域ReOに対して配置すべきという提案情報SGを提供することが好ましい。この提案は、美容師でもある発明者が経験に基づいて決められている。
【0072】
また、提案手段は、図2図10に示すように、顔印象効果の1つである若返り(リフトアップ)効果を実現するため、前髪Hba、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC又は混合カールヘアHmcにおけるCカールヘア(=内巻きヘア)HCC部分を(S1)の側面領域ReS及びその左右外側の輪郭領域ReOに対して配置し、かつ、ストレートヘアHst、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC、Jカールヘア(=外巻きヘア)Hjc、Sカールヘア(=波巻きヘア)Hsc又は混合カールヘアHmcを正面領域ReFにおける(S3)の側面領域ReSの内側の部分、(S3)の側面領域ReS又は(S3)の側面領域ReSの左右外側の輪郭領域ReOに対して配置しても良い、という提案情報SGを提供することが好ましい。この提案は、美容師でもある発明者が経験に基づいて決められている。
【0073】
また、提案手段は、髪の現在色に対するローライトカラー又はハイライトカラーへの変更を提案情報SGとして提供することが好ましい。この提案は、美容師でもある発明者が経験に基づいて決められている。ローライトカラー又はハイライトカラーへの変更による効果は従来から知られている。このカラー変更のみの効果だけでなく、ヘアスタイル及びカラーの両方の変更をすることにより、提案による相乗効果が見込める。
【0074】
(所望情報OP)また、提案手段は、例えば図2に示すように、顔仮想点(例えばR1~R9、L1~L9)、顔仮想線LF及び顔仮想領域Reの配置及び寸法に基づいて人がどのような顔印象効果を所望するのかを推測した所望情報OPを提供することが好ましい。所望情報OPの具体的内容としては、例えば前述したような小顔効果、立体顔効果、頬骨隠し効果、エラ隠し効果、若返り(リフトアップ)効果、カラーリング提案などに関する内容を進める情報が挙げられる。
【0075】
また、提案手段は、例えば図2に示すように、首仮想線LN又は胸仮想線の配置及び寸法に基づいて人がどのような印象効果を所望するのかの所望情報OPを提供することが好ましい。この提案は、美容師でもある発明者が経験に基づいて決められている。首から胸までの間にある部位(例:肩)に髪、アクセサリ、服装などの肌の上に配置されるものの有無を決定するものである。
【0076】
所望情報OPが提供される場合、表示される所望情報OPを入力情報として、所望情報OPに基づいて提案情報SGを自動で提供することが好ましい。
【0077】
[印象変更方法の流れ]本実施形態の印象変更支援装置1は、以下に示す各ステップをコンピュータに実行させることにより本実施形態の印象変更方法を実現する。
【0078】
本実施形態の印象変更方法は、図11に示すように、人物画像分析ステップS01と、顔分析画像表示ステップS02と、提案情報提供ステップS03と、を主としてコンピュータに実行させる。なお、以下に示す印象変更方法は本実施形態の主なステップのみを表しており、その他のステップは上記した本実施形態の印象変更支援装置1の構成や機能に準ずる。
【0079】
[人物画像分析ステップS01]人物画像分析ステップS01は、図2及び図11に示すように、人物画像FCに含まれる顔パーツPの寸法や配置を分析する。人物画像分析ステップS01はリアルタイム処理されることが好ましい。
【0080】
[顔分析画像表示ステップS02]顔分析画像表示ステップS02は、人物画像分析ステップS01の処理により得た情報から顔分析画像APを生成し、人物画像FCに対して顔分析画像APを重ねて表示する。
【0081】
[提案情報提供ステップS03]提案情報提供ステップS03は、入力情報に基づき、提案情報SGを提供する。あとは提案情報SGに基づいて、印象変更方法を用いる施術者はスタイリング又はコーディネートを実行する。
【0082】
[効果]次に、本実施形態の印象変更支援装置1、印象変更支援装置用プログラム及び記憶媒体20の効果を説明する。
【0083】
(1)本実施形態の印象変更支援装置1は、人の顔が有する額、眉、目、耳、頬、鼻、唇、顎、輪郭その他の顔パーツPを含む人物画像FCを表示する画像表示手段2と、顔パーツPに基づいて配置される複数の顔仮想点(例えばR1~R9、L1~L9)と、複数の顔仮想点のうち互いに近位する任意の2つの顔仮想点をそれぞれ結ぶ複数の顔仮想線LFと、複数の顔仮想線LFのみ又は顔仮想線LF及び輪郭に囲まれてなる複数の顔仮想領域Reと、を有する顔分析画像APを人物画像FCの上に重ねて画像表示手段2に表示させる分析手段と、所望の顔印象効果の実現のため、人の髪、化粧又は装飾品を各々の顔仮想領域Reに対してどのようにスタイリング又はコーディネートすべきかといった提案情報SGを提供する提案手段と、を備えることを特徴とする。
【0084】
これにより、本実施形態の印象変更支援装置1は、分析手段が表示する客観的な顔分析画像AP及び所望の顔印象効果に基づいて最適な提案情報SGが具体的に提案されることから、提案を受けた人は所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0085】
(2)また、本実施形態の印象変更支援装置1において、提案手段は、前髪Hba、ストレートヘアHst、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC、Jカールヘア(=外巻きヘア)Hjc、Sカールヘア(=波巻きヘア)Hsc、又は、それらのカールヘアのうちの1若しくは2以上のヘアスタイルを連結してなる混合カールヘアHmcを髪のスタイリングとして複数の顔仮想領域Reのうちどの領域に配置すべきかといった提案情報SGを提供することを特徴とすることが好ましい。
【0086】
これにより、本実施形態の印象変更支援装置1は、顔仮想領域Reのうちどの領域に対してどのようは髪のスタイリングを行えばよいかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0087】
(3)また、本実施形態の印象変更支援装置1において、顔分析画像APは、顔仮想領域Reとして顔パーツPのうちの少なくとも鼻及び唇を含む正面領域ReF、正面領域ReFに隣接する左右対称位置かつ顔の輪郭の内側に配置される2以上の側面領域ReS、並びに、正面領域ReF又は側面領域ReSと顔の輪郭との間に配置される輪郭領域ReO、のうち少なくとも正面領域ReF及び側面領域ReSを有しており、提案手段は、所望の顔印象効果を得るために顔分析画像APのおける各領域に対して髪のスタイリングをどうすべきかといった提案情報SGを提供することを特徴とすることが好ましい。
【0088】
これにより、本実施形態の印象変更支援装置1は、顔の印象が変化しやすい正面領域ReF、側面領域ReS及び輪郭領域ReOを規定しており、これらの各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行えばよいかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0089】
(4)また、本実施形態の印象変更支援装置1において、顔仮想点は、以下に示す点R1~点R9及び点L1~点L9の一部又は全部の点であり、
点R1:額中央よりも右寄りの点
点R2:額右側かつ右眉尻上方を満たす点
点R3:右眉尻又はその付近に位置する点
点R4:右目尻又はその右側に位置する点
点R5:右頬骨下端よりも右側に位置する点
点R6:右頬骨下端又はその付近に位置する点
点R7:唇右端よりも右側に位置する点
点R8:唇右端又はその付近に位置する点
点R9:唇の下方右寄りの点
点L1:額中央よりも左寄りの点
点L2:額左側かつ左眉尻上方を満たす点
点L3:左眉尻又はその付近に位置する点
点L4:左目尻又はその左側に位置する点
点L5:左頬骨下端よりも左側に位置する点
点L6:左頬骨下端又はその付近に位置する点
点L7:唇左端よりも左側に位置する点
点L8:唇左端又はその付近に位置する点
点L9:唇の下方左寄りの点
複数の顔仮想線LFは、顔仮想点における交差を除き、互いに交差せず、正面領域ReFは、人の鼻筋を通る中心線に対してそれぞれ線対称となる以下(F1)及び(F2)からなる4点を少なくとも含む複数の顔仮想点を結ぶ顔仮想線LFにより形成される1つの領域であり、
(F1)点R2及び点L2の2点、点R3及び点L3の2点、点R4及び点L4の2点、又は、点R6及び点L6の2点、のうちいずれかの2点
(F2)点R8及び点L8の2点、又は、点R9及び点L9の2点、のうちのどちらかの2点
側面領域ReSは、以下(S1)~(S3)のうちの1又は2以上の左右対称領域
(S1)点R1、点R2及び点R3の3点からなる領域、及び、点L1、点L2及び点L3の3点からなる領域
(S2)点R4、点R5及び点R6の3点からなる領域、及び、点L4、点L5及び点L6の3点からなる領域
(S3)点R5、点R7、点R9、点R8及び点R6の5点からなる領域、及び、点L5、点L7、点L9、点L8及び点L6の5点からなる領域
であることを特徴とすることが好ましい。
【0090】
これにより、本発明の印象変更支援装置1は、顔パーツPの配置等から顔仮想点(例えばR1~R9、L1~L9)を詳細に規定した上で顔仮想線LF及び顔仮想領域Reを細部にわたって規定しているため、髪のスタイリングを正確に行い、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0091】
(5)また、本実施形態の印象変更支援装置1において、提案手段は、顔印象効果の1つである小顔効果を実現するため、前髪Hba、ストレートヘアHst、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC、Jカールヘア(=外巻きヘア)Hjc、Sカールヘア(=波巻きヘア)Hsc、又は、混合カールヘアHmcを、正面領域ReF、(S1)~(S3)の各々の側面領域ReS及び輪郭領域ReOのうち少なくとも(S1)~(S3)のいずれかの側面領域ReS及びその左右外側の輪郭領域ReOに対して配置すべきという提案情報SGを提供することを特徴とすることが好ましい。
【0092】
これにより、本実施形態の印象変更支援装置1は、正面領域ReF、側面領域ReS又は輪郭領域ReOの各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行うと小顔効果を得られるかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0093】
(6)また、本実施形態の印象変更支援装置1において、提案手段は、顔印象効果の1つである立体顔効果を実現するため、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCCの毛先を(S3)の側面領域ReS及びその左右外側の輪郭領域ReOに配置すべき、又は、ストレートヘアHst、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC、Jカールヘア(=外巻きヘア)Hjc、Sカールヘア(=波巻きヘア)Hsc若しくは混合カールヘアHmcを正面領域ReF及び側面領域ReSのいずれにも配置すべきでない、という提案情報SGを提供することを特徴とすることが好ましい。
【0094】
これにより、本実施形態の印象変更支援装置1は、正面領域ReF、側面領域ReS又は輪郭領域ReOの各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行うと立体顔効果を得られるかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0095】
(7)また、本実施形態の印象変更支援装置1において、提案手段は、顔印象効果の1つである頬骨隠し効果を実現するため、前髪Hba、ストレートヘアHst、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC、Jカールヘア(=外巻きヘア)Hjc、Sカールヘア(=波巻きヘア)Hsc又は混合カールヘアHmcを、正面領域ReFにおける(S2)の側面領域ReSの内側の部分及び(S2)の側面領域ReSのうちの少なくとも(S2)の側面領域ReSに対して配置すべきという提案情報SGを提供することを特徴とすることが好ましい。
【0096】
これにより、本実施形態の印象変更支援装置1は、正面領域ReF、側面領域ReS又は輪郭領域ReOの各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行うと頬骨隠し効果を得られるかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0097】
(8)また、本実施形態の印象変更支援装置1において、提案手段は、顔印象効果の1つであるエラ隠し効果を実現するため、ストレートヘアHst、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC、Jカールヘア(=外巻きヘア)Hjc、Sカールヘア(=波巻きヘア)Hsc又は混合カールヘアHmcを、正面領域ReFにおける(S3)の側面領域ReSの内側の部分、(S3)の側面領域ReS及び(S3)の側面領域ReSの左右外側の輪郭領域ReOのうちの少なくとも輪郭領域ReOに対して配置すべきという提案情報SGを提供することを特徴とすることが好ましい。
【0098】
これにより、本実施形態の印象変更支援装置1は、正面領域ReF、側面領域ReS又は輪郭領域ReOの各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行うとエラ隠し効果を得られるかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0099】
(9)また、本実施形態の印象変更支援装置1において、提案手段は、顔印象効果の1つである若返り(リフトアップ)効果を実現するため、前髪Hba、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC又は混合カールヘアHmcにおけるCカールヘア(=内巻きヘア)HCC部分を(S1)の側面領域ReS及びその左右外側の輪郭領域ReOに対して配置し、かつ、ストレートヘアHst、Cカールヘア(=内巻きヘア)HCC、Jカールヘア(=外巻きヘア)Hjc、Sカールヘア(=波巻きヘア)Hsc又は混合カールヘアHmcを正面領域ReFにおける(S3)の側面領域ReSの内側の部分、(S3)の側面領域ReS又は(S3)の側面領域ReSの左右外側の輪郭領域ReOに対して配置しても良い、という提案情報SGを提供することを特徴とすることが好ましい。
【0100】
これにより、本実施形態の印象変更支援装置1は、正面領域ReF、側面領域ReS又は輪郭領域ReOの各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行うと若返り(リフトアップ)効果を得られるかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0101】
(10)また、本実施形態の印象変更支援装置1において、提案手段は、髪の現在色に対するローライトカラー又はハイライトカラーへの変更を提案情報SGとして提供することを特徴とすることが好ましい。
【0102】
これにより、本実施形態の印象変更支援装置1は、正面領域ReF、側面領域ReS又は輪郭領域ReOの各領域に対してどのようは髪のスタイリングを行うとライトアップ効果を得られるかを人に具体的に指示するので、所望の顔印象効果を容易に得ることができる。
【0103】
(11)また、本実施形態の印象変更支援装置1において、提案手段は、顔仮想点、顔仮想線LF及び顔仮想領域Reの配置及び寸法に基づいて人がどのような顔印象効果を所望するのかを推測した所望情報OPを提供することを特徴とすることが好ましい。
【0104】
これにより、本実施形態の印象変更支援装置1は、人の顔に好適な顔印象効果を自動で得ることができる。
【0105】
(12)また、本実施形態の印象変更支援装置1において、分析手段は、人の首の輪郭に沿って引かれる首仮想線LNを有する首分析画像を人物画像FCの上に重ねて画像表示手段2に表示させ、提案手段は、首仮想線LNの配置及び寸法に基づいて人がどのような印象効果を所望するのかの所望情報OPを提供することを特徴とすることが好ましい。
【0106】
これにより、本実施形態の印象変更支援装置1は、首まで含んだ人の顔及びその周辺に好適な顔印象効果を自動で得ることができる。
【0107】
(13)また、本実施形態の印象変更支援装置1において、分析手段は、人の胸の輪郭に沿って引かれる胸仮想線を有する胸分析画像を人物画像FCの上に重ねて画像表示手段2に表示させ、提案手段は、胸仮想線の配置及び寸法に基づいて人がどのような印象効果を所望するのかの所望情報OPを提供することを特徴とすることが好ましい。
【0108】
これにより、本実施形態の印象変更支援装置1は、胸まで含んだ人の顔及びその周辺に好適な顔印象効果を自動で得ることができる。
【0109】
(14)また、本実施形態の印象変更支援装置用プログラムは、上記(1)から(13)のいずれか1に記載の印象変更支援装置としてコンピュータを機能させるためのものであることを特徴とすることが好ましい。
【0110】
(15)また、本実施形態の記憶媒体は、上記(14)に記載の印象変更支援装置用プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能なものであることが好ましい。
【0111】
すなわち、本実施形態の印象変更支援装置1、印象変更支援装置用プログラム及び記憶媒体は、分析手段が表示する客観的な顔分析画像AP及び所望の顔印象効果に基づいて最適な提案情報SGが具体的に提案されることから、提案を受けた人は所望の顔印象効果を容易に得ることができるので、人の顔から得た客観的情報に応じてどのようにスタイリング又はコーディネートすべきかといった提案情報SGを提供することができるという効果を奏する。
【0112】
なお、本発明は、前述した実施形態などに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0113】
1 印象変更支援装置
2 画像表示手段
11~15 通信端末
20 記憶媒体
CN コンピュータ・ネットワーク
FC 人物画像
AP 顔分析画像
R1~R9、L1~L9 顔仮想点
LF 顔仮想線
Re 顔仮想領域
SG 提案情報
OP 所望情報

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-11-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の顔が有する額、眉、目、耳、頬、鼻、唇、顎、輪郭その他の顔パーツを含む人物画像を表示する画像表示手段と、
前記顔パーツのうちの少なくとも複数の前記顔パーツに基づいて配置される複数の顔仮想点と、複数の前記顔仮想点のうち互いに近位する任意の2つの前記顔仮想点をそれぞれ結ぶ複数の顔仮想線と、複数の前記顔仮想線のみ又は前記顔仮想線及び前記輪郭に囲まれてなる複数の顔仮想領域と、を有する顔分析画像を前記人物画像の上に重ねて前記画像表示手段に表示させる分析手段と、
所望の顔印象効果の実現のため、前記人の髪を各々の前記顔仮想領域に対してどのようスタイリングすべきかといった提案情報を文字又は画像を用いて装置使用者に提供する提案手段と、
を備えるとともに、
前記提案手段は、前髪、ストレートヘア、Cカールヘア(=内巻きヘア)、Jカールヘア(=外巻きヘア)、Sカールヘア(=波巻きヘア)、又は、それらのカールヘアのうちの1若しくは2以上のヘアスタイルを連結してなる混合カールヘアを前記髪のスタイリングとして複数の前記顔仮想領域のうちどの領域に配置すべきかといった提案情報を提供する
ことを特徴とする印象変更支援装置。
【請求項2】
前記顔分析画像は、前記顔仮想領域として前記顔パーツのうちの少なくとも鼻及び唇を含む正面領域、前記正面領域に隣接する左右対称位置かつ前記顔の輪郭の内側に配置される2以上の側面領域、並びに、前記正面領域又は前記側面領域と前記顔の輪郭との間に配置される輪郭領域、のうち少なくとも前記正面領域及び前記側面領域を有しており、
前記提案手段は、所望の前記顔印象効果を得るために前記顔分析画像のおける各領域に対して前記髪のスタイリングをどうすべきかといった提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項に記載の印象変更支援装置。
【請求項3】
前記顔仮想点は、以下に示す点R1~点R9及び点L1~点L9の一部又は全部の点であり、
点R1:額中央よりも右寄りの点
点R2:額右側かつ右眉尻上方を満たす点
点R3:右眉尻又はその付近に位置する点
点R4:右目尻又はその右側に位置する点
点R5:右頬骨下端よりも右側に位置する点
点R6:右頬骨下端又はその付近に位置する点
点R7:唇右端よりも右側に位置する点
点R8:唇右端又はその付近に位置する点
点R9:唇の下方右寄りの点
点L1:額中央よりも左寄りの点
点L2:額左側かつ左眉尻上方を満たす点
点L3:左眉尻又はその付近に位置する点
点L4:左目尻又はその左側に位置する点
点L5:左頬骨下端よりも左側に位置する点
点L6:左頬骨下端又はその付近に位置する点
点L7:唇左端よりも左側に位置する点
点L8:唇左端又はその付近に位置する点
点L9:唇の下方左寄りの点
複数の前記顔仮想線は、前記顔仮想点における交差を除き、互いに交差せず、
前記正面領域は、前記人の鼻筋を通る中心線に対してそれぞれ線対称となる以下(F1)及び(F2)からなる4点を少なくとも含む複数の前記顔仮想点を結ぶ前記顔仮想線により形成される1つの領域であり、
(F1)前記点R2及び前記点L2の2点、前記点R3及び前記点L3の2点、前記点R4及び前記点L4の2点、又は、前記点R6及び前記点L6の2点、のうちいずれかの2点
(F2)前記点R8及び前記点L8の2点、又は、前記点R9及び前記点L9の2点、のうちのどちらかの2点
前記側面領域は、以下(S1)~(S3)のうちの1又は2以上の左右対称領域
(S1)前記点R1、前記点R2及び前記点R3の3点からなる領域、及び、前記点L1、前記点L2及び前記点L3の3点からなる領域
(S2)前記点R4、前記点R5及び前記点R6の3点からなる領域、及び、前記点L4、前記点L5及び前記点L6の3点からなる領域
(S3)前記点R5、前記点R7、前記点R9、前記点R8及び前記点R6の5点からなる領域、及び、前記点L5、前記点L7、前記点L9、前記点L8及び前記点L6の5点からなる領域
であることを特徴とする請求項に記載の印象変更支援装置。
【請求項4】
前記提案手段は、前記顔印象効果の1つである小顔効果を実現するため、前記前髪、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)、又は、前記混合カールヘアを、前記正面領域、(S1)~(S3)の各々の前記側面領域及び前記輪郭領域のうち少なくとも(S1)~(S3)のいずれかの前記側面領域及びその左右外側の前記輪郭領域に対して配置すべきという前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項に記載の印象変更支援装置。
【請求項5】
前記提案手段は、前記顔印象効果の1つである立体顔効果を実現するため、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)の毛先を(S3)の前記側面領域及びその左右外側の前記輪郭領域に配置すべき、又は、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)若しくは前記混合カールヘアを前記正面領域及び前記側面領域のいずれにも配置すべきでない、という前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項に記載の印象変更支援装置。
【請求項6】
前記提案手段は、前記顔印象効果の1つである頬骨隠し効果を実現するため、前記前髪、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)又は前記混合カールヘアを、前記正面領域における(S2)の前記側面領域の内側の部分及び(S2)の前記側面領域のうちの少なくとも(S2)の前記側面領域に対して配置すべきという前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項に記載の印象変更支援装置。
【請求項7】
前記提案手段は、前記顔印象効果の1つであるエラ隠し効果を実現するため、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)又は前記混合カールヘアを、前記正面領域における(S3)の前記側面領域の内側の部分、(S3)の前記側面領域及び(S3)の前記側面領域の左右外側の前記輪郭領域のうちの少なくとも前記輪郭領域に対して配置すべきという前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項に記載の印象変更支援装置。
【請求項8】
前記提案手段は、前記顔印象効果の1つである若返り(リフトアップ)効果を実現するため、前記前髪、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)又は前記混合カールヘアにおける前記Cカールヘア(=内巻きヘア)部分を(S1)の前記側面領域及びその左右外側の前記輪郭領域に対して配置し、かつ、前記ストレートヘア、前記Cカールヘア(=内巻きヘア)、前記Jカールヘア(=外巻きヘア)、前記Sカールヘア(=波巻きヘア)又は前記混合カールヘアを前記正面領域における(S3)の前記側面領域の内側の部分、(S3)の前記側面領域又は(S3)の前記側面領域の左右外側の前記輪郭領域に対して配置しても良い、という前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項に記載の印象変更支援装置。
【請求項9】
前記提案手段は、前記髪の現在色に対するローライトカラー又はハイライトカラーへの変更を前記提案情報として提供する
ことを特徴とする請求項に記載の印象変更支援装置。
【請求項10】
前記提案手段は、前記顔仮想点、前記顔仮想線及び前記顔仮想領域の配置及び寸法に基づいて前記人がどのような顔印象効果を所望するのかを推測した所望情報を提供する
ことを特徴とする請求項に記載の印象変更支援装置。
【請求項11】
前記分析手段は、前記人の首の輪郭に沿って引かれる首仮想線を有する首分析画像を前記人物画像の上に重ねて前記画像表示手段に表示させ、
前記提案手段は、前記首仮想線の配置及び寸法に基づいて前記人がどのような印象効果を所望するのかの所望情報を提供する
ことを特徴とする請求項に記載の印象変更支援装置。
【請求項12】
前記分析手段は、前記人の胸の輪郭に沿って引かれる胸仮想線を有する胸分析画像を前記人物画像の上に重ねて前記画像表示手段に表示させ、
前記提案手段は、前記胸仮想線の配置及び寸法に基づいて前記人がどのような印象効果を所望するのかの所望情報を提供する
ことを特徴とする請求項に記載の印象変更支援装置。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の印象変更支援装置としてコンピュータを機能させるための印象変更支援装置用プログラム。
【請求項14】
請求項13に記載の印象変更支援装置用プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。