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特開2025-21849情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025021849
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20250206BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023125856
(22)【出願日】2023-08-01
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和4年度、国立研究開発法人日本医療研究開発機構、循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業「心血管疾患に対する、運動支援プログラムに関する研究開発」委託研究開発、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】520235760
【氏名又は名称】株式会社グレースイメージング
(71)【出願人】
【識別番号】598121341
【氏名又は名称】慶應義塾
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】中島 大輔
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 昌泰
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 真人
(72)【発明者】
【氏名】勝俣 良紀
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】医師から提示された運動処方(例えば運動量と運動強度、運動頻度を処方)を、院外でもきちんと遵守できているかをモニタリングし、かつ運動を支援すること。
【解決手段】サーバ1は、疾患のリハビリテーションを支援するものであり、患者情報取得部51と患者情報提示部53を備える。患者情報取得部51は、当該疾患のリハビリテーションとして患者に課している所定運動についての、運動量の第1指標(歩数等)の値と、運動強度の第2指標(心拍数等)の値とを取得する。患者情報提示部53は、取得された歩数と心拍数との組み合わせを含む患者の目標心拍数達成歩数(例えば心拍数が100bpm以上で歩行した歩数等)を、疾患のリハビリテーションを支援するための支援情報として提示する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
疾患のリハビリテーションを支援する情報処理装置において、
当該疾患のリハビリテーションとして患者に課している所定運動についての、運動量の第1指標の値と、運動強度の第2指標の値とを取得する運動指標取得手段と、
取得された前記第1指標の値と前記第2指標の値との組み合わせを含む前記患者の運動実施情報を、前記疾患のリハビリテーションを支援するための支援情報として提示する患者情報提示手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記所定運動は、足を使った運動であり、
前記運動指標取得手段は、所定の1以上のデバイスにより検出された前記患者の前記足に関する運動量及び循環器系のバイタルサインの夫々を、前記第1指標の値及び前記第2指標の値の夫々として取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
取得された前記第1指標の値及び前記第2指標の値に基づいて、前記第1指標及び前記第2指標を組み合わせた新たな第3指標の値を生成する新指標生成手段、
をさらに備え、
前記患者情報提示手段は、前記第3指標の値を前記支援情報として提示する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
取得された前記第1指標の値と前記第2指標の値との組み合わせを用いた所定アルゴリズムに基づいて、前記患者に次回以降に課す前記所定運動に関する提案を作成する提案作成手段、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提案作成手段は、取得された前記第1指標の値と前記第2指標の値との組み合わせに加えて、さらに前記患者からの報告内容を用いた前記所定アルゴリズムに基づいて、前記提案を作成する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記運動指標取得手段は、さらに、前記所定運動についての、前記運動強度が所定以上となった頻度の第4指標の値を取得し、
前記患者情報提示手段は、取得された前記第1指標の値と前記第2指標の値との組み合わせに加えてさらに前記第3指標の値を含む前記患者の情報を、前記支援情報として提示する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
疾患のリハビリテーションを支援する情報処理装置が実行する情報処理方法において、
当該疾患のリハビリテーションとして患者に課している所定運動についての、運動量の第1指標の値と、運動強度の第2指標の値とを取得する運動指標取得ステップと、
取得された前記第1指標の値と前記第2指標の値との組み合わせを含む前記患者の運動実施情報を、前記疾患のリハビリテーションを支援するための支援情報として提示する患者情報提示ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項8】
疾患のリハビリテーションを支援するコンピュータに、
当該疾患のリハビリテーションとして患者に課している所定運動についての、運動量の第1指標の値と、運動強度の第2指標の値とを取得する運動指標取得ステップと、
取得された前記第1指標の値と前記第2指標の値との組み合わせを含む前記患者の運動実施情報を、前記疾患のリハビリテーションを支援するための支援情報として提示する患者情報提示ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば心不全等の臓器の疾患には運動療法がよいとされている。
従来、疾患を持つ患者に対して医師による運動療法を行わせる技術が存在する(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6855561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の従来技術は、あくまでも病院内で医師や医療従事者の管理の下に行われる運動療法の技術であり、院外(診察時間外)での運動療法は、患者の自己管理がメインとなっており、医師による運動処方の評価や支援が十分に実施されておらず、実際に患者が運動を十分に実践できたかどうかを確認するすべが無かった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、医師から提示された運動処方を、院外でもきちんと遵守できているかをモニタリングし、かつ運動を支援することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
疾患のリハビリテーションを支援する情報処理装置において、
当該疾患のリハビリテーションとして患者に課している所定運動についての、運動量の第1指標の値と、運動強度の第2指標の値とを取得する運動指標取得手段と、
取得された前記第1指標の値と前記第2指標の値との組み合わせを含む前記患者の情報を、前記疾患のリハビリテーションを支援するための支援情報として提示する患者情報提示手段と、
を備える。
【0007】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムの夫々は、上述の本発明の一態様の情報処理装置に対応する情報処理方法及びプログラムの夫々である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、医師から提示された運動処方を、院外でもきちんと遵守できているかをモニタリングし、かつ運動を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態が適用される本サービスの概要を示すイメージ図である。
図2図1の本サービスに適用される情報処理システム、即ち、本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバを含む情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図3図2の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
図4図3に示したハードウェア構成を備えるサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図5図2の患者端末に表示される患者アプリの画面を示す図である。
図6図2の医師端末に表示される医師アプリの医師確認画面を示す図である。
図7図2の情報処理システムが適用される本サービスの流れを示す図である。
図8】心拍数と歩数を組み合わせた目標心拍数達成歩数を可視化した例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
先ず、本発明の情報処理装置の実施形態の説明の前に、図1を参照して当該情報処理装置の実施形態が適用されるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
【0011】
本サービスにおいて、サービス提供者は、例えば心不全等の疾患を持つ患者や医師等を利用者として登録し、患者が医師から指示された運動処方どおりに院外で運動するよう支援するサービスを提供する。
【0012】
具体的には、図1に示すように、患者が病院で検査(運動負荷検査など)を行った結果、医師から、歩数、心拍数、レジスタンス運動等を含む運動処方が行われ、患者による1か月間の運動が実施される。
この1か月間の中で、サービス提供者は、患者が身に着けたウェアラブルデバイス(患者デバイス)から患者の院外(自宅など)での状態(例えば歩数や心拍数等のバイタルデータ)をモニタリングし、モニタリングした状況に応じた運動(運動量と運動強度等)の提案を行う。
【0013】
ウェアラブルデバイスは、例えば腕時計型の活動量測定デバイスと、当該デバイスと通信する機能を備えたスマートフォンとの組み合わせにより構成される。スマートフォンには、サービス提供者から提供される患者アプリがインストールされる。患者のバイタルデータは、ウェアラブルデバイスにより測定され、スマートフォンの患者アプリを介してサービス提供者に提供され、モニタリングされる。
また、患者は、1か月間の中で、日々の体重と、疾患の症状をKCCQや日誌等でサービス提供者へ報告する。なお、KCCQとは、The Kansas City Cardiomyopathy Questionnaireの略称であり、カンザスシティ心筋症質問票といい、心不全患者のQOLを評価するためのアンケートである。
【0014】
1か月間の運動処方により運動の実施を終えた点で、患者は、再度通院し、医師による診察と、サービス提供者から医師に提供されるモニタリング結果と患者からの報告(KCCQや日誌、体重等)とから、医師による最終判断がなされて、次月の運動処方が行われる。以降、これが繰り返えされることになる。
【0015】
このように医師から患者に提示された運動処方を、患者が院外でもきちんと遵守できているかをモニタリングし、かつ患者の運動を支援し、患者が1か月間行った運動に応じて次の運動量を提案することで、患者の疾患の症状の改善を図ることができる。
【0016】
次に、このような図1の本サービスに適用される情報処理システムの構成について図2を参照して説明する。
図2は、図1の本サービスに適用される情報処理システム、即ち、本発明に係る情報処理装置の一実施形態のサーバを含む情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0017】
図2の情報処理システムは、サーバ1と、患者デバイス2と、医師端末3とを含むように構成されている。
サーバ1、患者デバイス2及び医師端末3は、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に通信可能に接続されている。
なお、ネットワークNは、その形態は特に限定されず、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、LAN(Local Area Network)、インターネット等を採用することができる。
【0018】
サーバ1は、サービス提供者により管理される情報処理装置であり、患者及び医師等の利用者に対して夫々に情報を提供する。
サーバ1は、患者デバイス2及び医師端末3と適宜通信をしながら、疾患のリハビリテーションを支援する各種制御処理を実行する。
【0019】
患者デバイス2は、本サービスの利用者である、例えば患者等による操作を受け付ける端末であり、例えばスマートフォンとセンサデバイス、例えば腕時計型の活動量測定デバイスであるスマートウォッチ等を組み合わせた情報処理装置である。
患者デバイス2は、装着されている患者のバイタルデータを計測して、所定のタイミングでサーバ1へ送信する。
患者デバイス2は、医師により処方された運動処方を患者が実施して感じた疾患の状況を、患者が記載した日誌やKCCQに対する回答のテキストデータをサーバ1へ送信する。
また、患者デバイス2は、サーバ1から受信される運動処方のデータと、運動処方に関する提案や疾患のリハビリテーションを支援するための支援情報等を受信し、患者アプリの画面に表示することで患者に提示する。
なお、以下、患者デバイス2の夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「患者デバイス2」と呼ぶ。
【0020】
医師端末3は、本サービスの利用者である医師による操作を受け付ける端末であり、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット、スマートフォン等の情報処理装置である。医師端末3は、サーバ1から送信(出力)される患者の診察時間外データを、ネットワークNを介して受信して医師アプリの画面に表示する。
【0021】
なお、本実施形態では、患者デバイス2とサーバ1と協働の一例として、例えば、患者デバイス2がサーバ1のウェブサイトにアクセスしてウェブサイトを表示する第1手法が採用された。第1手法によれば、患者デバイス2は、サーバ1と適宜通信をしながら主要な処理をサーバ1に実行してもらう。
ただし、患者デバイス2とサーバ1が協働して本サービスを実現する手法は、第1手法に特に限定されない。
例えば、患者デバイス2は、サーバ1又はその管理下の図示しない装置から専用のアプリケーションソフトウェアプログラム(以下、「アプリ」と略記する)を予めダウンロード及びインストールして、アプリで実行する第2手法を、「協働」の手法として採用することができる。また、第1手法と第2手法とを適宜組み合わせた手法を、「協働」の手法として採用することもできる。
ただし、以下の例では、説明の便宜上、第1手法が「協働」の手法として採用されているものとして説明する。即ち、以下の例で、処理の動作主体がサーバ1となっている個所は例示に過ぎず、実装時には適宜患者デバイス2や医師端末3としてよいことは言うまでもない。
【0022】
本例では、サーバ1が主要な処理を実行するため、図2の情報処理システムのうちサーバ1に着目して、以下でサーバ1のハードウェア構成や機能的構成の説明を行う。
【0023】
まず、図3を用いて上述した情報処理システムを構成するサーバのハードウェア構成の一例について説明する。
図3は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0024】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0025】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0026】
CPU11、ROM12及びRAM13はバス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0027】
出力部16は、液晶表示装置等のディスプレイやプリンタ、スピーカ等により構成され、各種情報が出力される。
入力部17は、例えばキーボード、マウス等の入力デバイスにより構成され、各種情報が入力される。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば図2の患者デバイス2及び医師端末3等)との間で通信を行う。
【0028】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア30が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア30から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0029】
次に、図4を参照して、図3のハードウェア構成を有するサーバの機能的構成について説明する。
図4は、図3のハードウェア構成を有するサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0030】
図4に示すように、サーバ1のCPU11においては、患者情報取得部51と、新指標生成部52と、患者情報提示部53と、提案作成部54と、が機能する。
サーバ1の記憶部18の一領域には、DB61が設けられている。
【0031】
患者情報取得部51は、例えば心不全等の疾患のリハビリテーションとして患者に課している運動処方(所定運動)についての、歩数(運動量の第1指標)の値と、心拍数(運動強度の第2指標)の値とを取得して、当該歩数の値及び心拍数の値を夫々の計測時刻に対応付けてDB61に格納する。
具体的には、患者情報取得部51は、例えば心不全等の疾患のリハビリテーションとして患者に課している運動処方(例えば1日2時間以上の徒歩で散歩する等の歩行運動をすること)についての、歩数の値と心拍数の値とを含むバイタルデータを取得して、計測時刻に対応付けてDB61に格納する。
また、患者情報取得部51は、所定運動についての、運動強度が予め設定されていた心拍数の閾値(100bpm)以上となった頻度の第4指標(回数)の値についても取得する。
さらに、患者情報取得部51は、患者の報告(例えばKCCQや日誌、体重等)を取得し、DB61に格納する。
【0032】
新指標生成部52は、取得された歩数の値及び心拍数の値に基づいて、歩数及び心拍数を組み合わせた新たな第3の指標としての目標心拍数達成歩数(実運動情報)を生成する。
具体的には、新指標生成部52は、DB61に格納された心拍数の値が例えば100bpm(予めDB61に設定されていた心拍数の閾値)以上で歩行した歩数を患者の目標心拍数達成歩数として生成し、バイタルデータの計測時刻に対応付けてDB61に格納する。
なお、ここでは、心拍数の閾値を100bpmとしたが、この閾値は一例であり、患者の状況に合わせて処方された値とされる。
【0033】
患者情報提示部53は、取得された歩数の値と心拍数の値との組み合わせを含む患者の実質的な運動実施の情報である目標心拍数達成歩数(新たな指標となる第3の指標の値)を、疾患のリハビリテーションを支援するための支援情報として提示する。
さらに運動処方についての、運動強度が心拍数の閾値(例えば100bpm等)以上となった頻度(第4の指標)の値(回数)が患者情報取得部51により取得された場合、患者情報提示部53は、取得された歩数の値と心拍数の値との組み合わせに加えてさらに目標心拍数達成歩数の値や回数を含む患者の情報を、当該支援情報として、患者アプリの画面及び医師確認画面等に棒グラフ(図5図6等参照)として提示する。
【0034】
提案作成部54は、取得された歩数の値と心拍数の値との組み合わせを用いた機械学習や判定ルール等(所定アルゴリズム)に基づいて、患者に次回以降に課す運動処方に関する提案を作成し、DB61に格納する。運動処方に関する提案は、例えば1日の目標歩数、1日の目標心拍数、1日の目標運動回数等である。
また、提案作成部54は、取得された歩数の値と心拍数の値との組み合わせに加えて、さらに患者からのKCCQの内容を用いた所定アルゴリズムに基づいて、提案を作成する。なお、KCCQは、患者から取得しDB61に格納しておいたものを読み出すことで使用するものとする。
【0035】
ここで、図5及び図6を参照して患者アプリの画面と医師確認画面について説明する。
図5は、図2の患者端末に表示される患者アプリの画面を示す図である。
図6は、図2の医師端末に表示される医師アプリの医師確認画面を示す図である。
【0036】
図5(A)に示すように、患者アプリの画面には、医師のメッセージ伝達欄、わたしの目標記入欄、本日の状況の表示欄、体重と前回との差分表示、日誌記入欄が配置されている。また、本日の記録、1週間の記録へのリンクボタンが設けられている。
本日の状況の表示欄には、複数のレジスタンス運動のマークと、歩数の棒グラフが設けられている。
複数のレジスタンス運動のマークのうち、実施されたレジスタンス運動のマークが色付けされている。
歩数の棒グラフは、いくつかに色分けされている。特に、黄色等で着色されている部分(図5では斜線の部分)は、目標心拍数達成歩数とされており、患者が1日の中で、例えば4800歩、歩行したうちの3100歩が黄色とされている場合、この3100歩は、医師による運動処方の中で、目標心拍数以上で患者が歩行した歩数であり、疾患に対して実質的に効果のある運動量とされる。
【0037】
ここで、1週間の記録のリンクボタンをクリック操作すると、図5(B)に示すように、運動記録の題目のリンクページが表示される。このリンクページには、カレンダー、歩数の欄、今週のレジスタンス運動、体重の推移等が表示される。
カレンダーには、メッセージを出した日の欄に、メッセージ等がアイコンにて表示される。
歩数の欄には、本日の目標として、例えば4500歩等の歩数と、日毎の歩数を示す棒グラフが表示されている。この欄の夫々の棒グラフにも、黄色(図6では斜線)で色付けされている目標心拍数達成歩数の部分が示されており、この歩数の部分が疾患に対して実質的に効果のある運動量とされる。
【0038】
続いて、医師アプリの医師確認画面について説明する。
図6に示すように、医師アプリの医師確認画面は、PC用の広い画面であり、自宅において、1か月間に患者が実施した活動データが棒グラフで表示される。
医師アプリの医師確認画面の上部には、患者の1日の目標歩数:4500歩と、1日の目標心拍数:100bpmが表示されている。
医師確認画面の棒グラフは、日の順に所定間隔で配置されている。1本の棒グラフは、1日に計測された歩数と、100bpm以上で歩行した歩数(目標心拍数達成歩数)とが別の色で表示されている。画面の左端の2本の棒グラフは、前週と今週の運動量を示すものであり、1週間単位でまとめて圧縮した数値で示されており、前週と今週の運動量を比較することができる。
体重は、日毎の棒グラフに重ねるように、折れ線グラフで表示されており、体重の推移が一目でわかるようにされている。
この他、医師アプリの医師確認画面には、日毎のレジスタンス運動の有無や日誌の記入の有無等も色分けされたアイコンで明示されている。
【0039】
医師アプリの医師確認画面によれば、心拍数と歩数を組み合わせた新規パラメータである目標心拍数達成歩数(棒グラフの黄色の部分(図6では斜線部分))を表示することで、実質的に疾患に効果のある歩行運動がどのくらいなされているかを一目で確認することができる。
また、1日の全歩数と同時に(棒グラフの領域を分けて)目標心拍数達成歩数を表示することで、患者が一定以上の強さの運動をどの程度行ったかを可視化することができる。
【0040】
以上のように、この実施形態の情報処理システムによれば、患者に装着した患者デバイス2から患者のバイタルデータをサーバ1が取得し、バイタルデータに含まれる患者に課している所定運動についての、歩数の値と、心拍数の値との組み合わせを含む患者の目標心拍数達成歩数(例えば100bpm以上の心拍数で歩行した歩数等)を支援情報として提示することで、医師から提示された運動処方(例えば1日の目標歩数と1日の目標心拍数、1日の目標運動回数等)を、院外でもきちんと遵守できているかをモニタリングし、かつ疾患のリハビリテーション(効果のある運動)を支援することができる。
【0041】
図7を参照して図2の情報処理システムが適用される本サービスの流れを説明する。
図7は、図2の情報処理システムが適用される本サービスの流れを示す図である。
この情報処理システムの場合、ステップS1において、患者は、例えば月に1回(1回/月)、医師のもとに伺い、外来受診する。
【0042】
外来受診の際に、ステップS2において、医師は、患者を診察する中で、例えば心肺運動負荷試験等の運動負荷検査などを行い患者に適した心拍数の閾値を決定する。
上記運動負荷検査では、嫌気性代謝しきい値や乳酸性しきい値を測定することが好ましく、運動負荷は漸増負荷運動を実施することが好ましい。
また、医師は、患者が入力した診察時間外のデータに基づいた運動療法のフィードバックを行う。
【0043】
そして、ステップS3において、医師が、医師端末3の医師アプリの画面の運動処方入力欄に、患者の運動処方のデータ(例えば1日の目標歩数、1日の目標心拍数、1日の目標運動回数等)を入力すると、そのデータは、サーバ1を介して患者デバイス2に送信さて記憶される。
【0044】
その後、外来受診から自宅に戻った患者が、患者アプリの画面を開くと、患者アプリに運動処方のデータが設定されており、患者は、その運動処方に従って、自宅での運動療法を実践する。
【0045】
ステップS4において、患者が運動療法を実践中で、スマートウォッチにより計測されたバイタルデータ(歩数、心拍数等)や患者がスマーフォンの患者アプリの画面を開いてKCCQや日誌、体重のデータ等が入力されると、患者デバイス2は、それを診察時間外データとしてサーバ1へ送信する。
なお、バイタルデータ等のアプリ使用状況データは、所定のタイミング(スマートフォンとスマートウォッチが無線接続された際や1日の中で予め設定された時刻等)に自動送信される。
【0046】
ステップS5において、サーバ1は、患者デバイス2に対して、1日3回の運動支援Push通知を行う。
運動支援Push通知としては、例えば12時、15時、6時等の時刻に、現在の歩数、目標心拍数を達成できた頻度等が通知される。なお、運動支援Push通知には、1週毎の運動量の再設定や心不全の改善に向けた指導等のメッセージも含まれる。
【0047】
次に、ステップS6において、サーバ1から、患者の担当医である医師の医師端末3に診察時間外データが提供される。当該診察時間外データは、ステップS1において、次に患者が医師のもとへ訪れて外来受診する際に、患者の診察に利用される。
【0048】
このように本サービスによれば、患者が医師に受診された後に自宅の患者に対して運動支援Push通知が定期的に行われることで、患者は、常に運動を意識するようになり、運動を毎日欠かさずに行うようになる。
また、患者が自宅で活動した診察時間外データがサーバ1を介して医師に提供されて診療時間外での患者の活動状況が医師に分かるので、医師から患者に対して診察時間外データに基づいて適切な運動療法のフィードバックを行うことができる。
【0049】
続いて、図8を参照して、心拍数と歩数を組み合わせた目標心拍数達成歩数を可視化することの効果について説明する。
図8は、心拍数と歩数を組み合わせた目標心拍数達成歩数を可視化した例を示す図である。
【0050】
図8に示す表81は、横軸に時刻、縦に心拍数と歩数をとって、心拍数と歩数の夫々のデータを重ねて表現したものである。
表81を見ると、患者は、7時30分くらいから10時過ぎの間に歩行して歩数が計測されているものの、その間の心拍数は、最高で90bpm台までしか上昇しておらず、目標心拍数の100bpmに足りていないため、疾患のリハビリテーションに必要な運動強度が足りないことが分かる。
また、患者は、19時から20時30分くらいの間に歩行して歩数が計測され、その間の心拍数は、110bpm台まで上昇しており、疾患のリハビリテーションに必要な強度の運動が実施されていること、つまり運動強度が足りていることが分かる。サーバ1では、この間の歩数が目標心拍数達成歩数として計上される。
【0051】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0052】
例えば、図4に示した機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が図2の情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは、特に図4の例に限定されない。
【0053】
また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、図4の例に限定されず、任意でよい。
また、1つの機能ブロック及びデータベースは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0054】
例えば上述の実施形態では、図4に示した患者情報取得部51乃至提案作成部54は、いわゆるクラウド上のサーバ1に設けられていた。具体的には例えば、図2図4にはサーバ1は1台しか図示されていないが、複数のサーバ1に患者情報取得部51乃至提案作成部54のいずれかを配置し、サーバどうしをネットワークNを介して通信可能に接続して本サービスを実現してもよい。
【0055】
上述の実施形態では、疾患の一例として、心不全等の血管疾患を例示したが、これに限定されず、適した運動により改善が見込まれるような疾患であればどのような疾患であってもよい。
【0056】
また、上述の実施形態では、医師端末3や患者デバイス2に提示する情報として、歩数、心拍数、目標心拍数達成歩数、回数等を例示したが、これらは1度にすべてを表示する必要はなく、使う側の操作や必要に応じて必要な情報を表示すればよい。
【0057】
上述の実施形態では、運動強度の第2指標として心拍数を例示したが、これは例示にしかすぎず、例えば、歩くスピードと心拍数とは、一定の関係を有していることがわかっているので、歩くスピード又は歩くスピードから推測される心拍数を第2指標の値として取得してもよい。また、心拍数以外の運動強度の第2指標として脈拍数を用いてもよい。
この他、患者の自宅において、自転車を模したリハビリテーションの器具を患者が使い、例えばペダルを漕いで回転軸を回す回転数と、ペダルを漕ぐ力とを運動量の第1指標と運動強度の第2指標の夫々の指標として用いてもよい。
【0058】
上記実施形態では、患者デバイス2の一例として腕時計型のものを例示したが、患者デバイス2は、腕時計型には限定されない。この他、患者デバイス2は、例えば心電計、指輪型のものも使用可能である。
【0059】
上記実施形態では、運動量の第1指標として歩数を例示したが、運動量を計測する際の足を使った運動は、例えば徒歩やジョギング等の他、足でペダルを漕ぐ等の運動であってもよく、これらを組み合わせたものであってもよく、足を使った運動であればよい。
【0060】
各機能ブロック及びデータベースの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他、汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0061】
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0062】
以上を換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
即ち、本発明の一態様の情報処理装置(例えば図4のサーバ1等)は、
疾患(例えば心不全等)のリハビリテーションを支援する情報処理装置(例えば図4のサーバ1等)において、
当該疾患のリハビリテーションとして患者に課している所定運動についての、運動量の第1指標(例えば歩数等)の値と、運動強度の第2指標(例えば心拍数又は脈拍数等)の値とを取得する運動指標取得手段(例えば図4の患者情報取得部51等)と、
取得された前記第1指標(例えば歩数等)の値と前記第2指標(例えば心拍数又は脈拍数等)の値との組み合わせを含む前記患者の運動実施情報(例えば目標心拍数達成歩数等)を、前記疾患のリハビリテーションを支援するための支援情報として提示する患者情報提示手段(例えば図4の患者情報提示部53)と、
を備える。
このように、患者に課している所定運動についての、運動量の第1指標(例えば歩数等)の値と、運動強度の第2指標(例えば心拍数又は脈拍数等)の値とを取得し、第1指標(例えば歩数等)の値と第2指標(例えば心拍数又は脈拍数等)の値との組み合わせを含む患者の運動実施情報(例えば目標心拍数達成歩数等)を、疾患のリハビリテーションを支援するための支援情報として提示することで、医師から提示された運動処方(例えば1日の目標歩数と1日の目標心拍数、1日の目標運動回数等)を、院外でもきちんと遵守できているかをモニタリングし、かつ疾患のリハビリテーション(効果のある運動)を支援することすることができる。
【0063】
前記所定運動は、足を使った運動(徒歩やジョギング等)であり、
前記運動指標取得手段(例えば図4の患者情報取得部51)は、所定の1以上のデバイスにより検出された前記患者の前記足に関する運動量及び循環器系のバイタルサインの夫々を、前記第1指標の値及び前記第2指標の値の夫々として取得する、
ようにすることができる。
なお、足に関する運動量には、例えば歩数、移動距離等が含まれる。また、循環器系のバイタルサインには、心拍数や脈拍数等が含まれる。
【0064】
上記情報処理装置(例えば図4のサーバ1等)は、
取得された前記第1指標の値及び前記第2指標の値に基づいて、前記第1の指標(例えば歩数等)及び前記第2の指標(例えば心拍数又は脈拍数等)を組み合わせた新たな第3の指標(図5図6の棒グラフの斜線表示部分:例えば心拍数が100bpm以上で歩行した歩数)の値(目標心拍数達成歩数)を生成する新指標生成手段(例えば図4の新指標生成部52)、
をさらに備え、
前記患者情報提示手段(例えば図4の患者情報提示部53)は、前記第3の指標(図5図6の棒グラフの斜線表示部分)の値(患者が実際に体(心臓)に負荷をかけて運動した歩数等)を前記支援情報として提示する、
ことができる。
【0065】
取得された前記第1指標(例えば歩数等)の値と前記第2指標(例えば心拍数又は脈拍数等)の値との組み合わせを用いた所定アルゴリズムに基づいて、前記患者に次回以降に課す前記所定運動に関する提案(例えば1日の目標歩数、1日の目標心拍数等)を作成する提案作成手段(例えば図4の提案作成部54)、
をさらに備える、
ことができる。
【0066】
前記提案作成手段(例えば図4の提案作成部54)は、取得された前記第1指標の値と前記第2指標の値との組み合わせに加えて、さらに前記患者からの報告(例えばKCCQ等)内容を用いた前記所定アルゴリズム(例えばAIや提案生成ルール等)に基づいて、前記提案を作成する、
ことができる。
【0067】
前記運動指標取得手段(例えば図4の患者情報取得部51)は、さらに、前記所定運動についての、前記運動強度が所定以上(例えば心拍数の100bpm以上等)となった頻度の第4指標(例えば回数等)の値を取得し、
前記患者情報提示手段(例えば図4の患者情報提示部53)は、取得された前記第1指標(例えば歩数等)の値と前記第2指標(例えば心拍数又は脈拍数等)の値との組み合わせに加えてさらに前記第3指標(黄色の新規パラメータ:目標心拍数達成歩数)の値を含む前記患者の情報(心拍数、歩数、目標心拍数達成歩数、回数)を、前記支援情報(例えば患者アプリ画面及び医師確認画面の棒グラフ等)として提示する、
ことができる。
【0068】
本発明の一態様の情報処理装置が実行する情報処理方法は、
疾患のリハビリテーションを支援する情報処理装置(例えばサーバ1)が実行する情報処理方法において、
当該疾患(例えば心不全等)のリハビリテーションとして患者に課している所定運動(例えば運動処方等)についての、運動量の第1指標(例えば歩数等)の値と、運動強度の第2指標(例えば心拍数又は脈拍数等)の値とを取得する運動指標取得ステップと、
取得された前記第1指標(例えば歩数等)の値と前記第2指標(例えば心拍数又は脈拍数等)の値との組み合わせを含む前記患者の運動実施情報(例えば目標心拍数達成歩数等)を、前記疾患のリハビリテーションを支援するための支援情報として提示する患者情報提示ステップと、
を含む、
ことができる。
【0069】
本発明の一態様のプログラムは、
疾患のリハビリテーションを支援するコンピュータに、
当該疾患(例えば心不全等)のリハビリテーションとして患者に課している所定運動(例えば運動処方等)についての、運動量の第1指標(例えば歩数等)の値と、運動強度の第2指標(例えば心拍数又は脈拍数等)の値とを取得する運動指標取得ステップと、
取得された前記第1指標(例えば歩数等)の値と前記第2指標(例えば心拍数又は脈拍数等)の値との組み合わせを含む前記患者の運動実施情報(例えば目標心拍数達成歩数等)を、前記疾患のリハビリテーションを支援するための支援情報として提示する患者情報提示ステップと、
を含む制御処理をコンピュータに実行させる、
ことができる。
【符号の説明】
【0070】
1・・・サーバ、2、2-1乃至2-n・・・患者デバイス、3・・・医師端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・出力部、17・・・入力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、51・・・患者情報取得部、52・・・新指標生成部、53・・・患者情報提示部、54・・・提案作成部、61・・・DB、N・・・ネットワーク
図1
図2
図3
図4
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図6
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図8