IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社mk-corporationの特許一覧

<>
  • 特開-口腔洗浄器 図1
  • 特開-口腔洗浄器 図2
  • 特開-口腔洗浄器 図3
  • 特開-口腔洗浄器 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025021929
(43)【公開日】2025-02-14
(54)【発明の名称】口腔洗浄器
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/02 20060101AFI20250206BHJP
【FI】
A61C17/02 J
A61C17/02 B
A61C17/02 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023126043
(22)【出願日】2023-08-02
(71)【出願人】
【識別番号】521082581
【氏名又は名称】株式会社mk-corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】三枝 敬嗣
(57)【要約】
【課題】
本発明の目的は、電源ボタンが一つでも、水流が強くなると痛みを感じるような場合に、痛みを感じる段階を経ずに、電源DFFに切り替えることができる口腔洗浄器を提供する。
【解決手段】電源OFF状態から電源ボタン5をON/OFF操作すると、"弱"→"中"→"強"→電源OFFの順番で起動するばかりではなく、"弱"または"中"での動作中、電源ボタン5を長押しすることで、"中"または"強"を経由せずに、電源OFFに移行する。水流の吐出後に電源ボタン5を長押し操作すれば、電源OFF状態に切り替えることができるので、電源ボタン5への操作が長押しでないときに吐出圧が"弱"または"中"から切り替えられる"中"または"強"で痛みを感じるような事態を避けることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズルから口腔内に吐出する水流の吐出圧を複数段階で切り替え可能な口腔洗浄器において、
単一の電源ボタンと、
電源ボタンへの操作に応答して、電源OFF状態からの操作か否かを判断し、
電源OFF状態からの操作であると判断すると、吐出圧を一段階目に切り替えて上昇させ、
電源OFF状態からの操作でないと判断すると、電源ボタンへの操作が長押しか否かを判断し、
長押しでないと判断すると、吐出圧を次の段階に切り替え、
長押しであると判断すると、電源OFF状態に切り替える、
制御器と
を含むことを特徴とする口腔洗浄器。
【請求項2】
前記吐出圧は,前記電源OFF状態から、前記一段階目で弱、次の段階で中、さらに次の段階で強、さらに次の段階で電源OFFに切り替えられる
ことを特徴とする請求項1記載の口腔洗浄器。
【請求項3】
前記制御器は、
前記水流の吐出後の電源ボタンへの操作が前記長押しと判断すると、電源ボタンへの操作中に、前記水流を停止することを
特徴とする請求項1または2記載の口腔洗浄器。
【請求項4】
前記制御器は、
前記電源OFF状態からの前記電源ボタンへの操作が前記長押しであると判断されると、
前記吐出圧を上昇するように切り替えることを
特徴とする請求項1記載の口腔洗浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯と歯ぐきとの間や歯間など、洗浄対象にノズルを接近させながら、ノズルから洗浄用の水流を吐出して汚れなどを除去する口腔洗浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、歯の健康管理のために、口腔洗浄器が用いられている。口腔洗浄器は、ジェットウォッシャーなどとも呼ばれ、歯と歯ぐきとの間や歯間などに溜まりやすい、歯垢などを洗浄対象として、水流などをノズルから吐出して除去する。水流は電動ポンプで発生し、吐出圧の強弱を複数段階で切り替え可能にしているものがある(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1では、操作スイッチの切り替え操作で強弱を切り替えている。スイッチを電源ボタン一つだけにして、電源OFF状態からの最初の操作では弱に、次の操作では強に、さらに次の操作では電源OFFに切り替えるようにしている口腔洗浄器も販売されている(たとえば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8-33657号公報
【0004】
【非特許文献1】Amazon.co.jp、Supika 口腔洗浄器、[令和5年7月24日検索]、インターネット<URL:https://www.amazon.co.jp/dp/B09XVDZQ5J/ref=sspa_dk_detail_3?pd_rd_i=B09XVDZQ5J&pd_rd_w=iJx29&content-id=amzn1.sym.bd54db78-5863-4bcf-a990-7929193ebe33&pf_rd_p=bd54db78-5863-4bcf-a990-7929193ebe33&pf_rd_r=H0G6DBQG7AEGYD6RQ0KH&pd_rd_wg=zuSQk&pd_rd_r=021e9d56-465d-4fca-912d-1fe383c7da87&s=hpc&sp_csd=d2lkZ2V0TmFtZT1zcF9kZXRhaWxfdGhlbWF0aWM&spLa=ZW5jcnlwdGVkUXVhbGlmaWVyPUExTzAwRFM5SDFHSU0wJmVuY3J5cHRlZElkPUEwMTUwMTkyVkhNOTlCNVlYREtOJmVuY3J5cHRlZEFkSWQ9QTM0N0pVSUgxRk5DTTQmd2lkZ2V0TmFtZT1zcF9kZXRhaWxfdGhlbWF0aWMmYWN0aW9uPWNsaWNrUmVkaXJlY3QmZG9Ob3RMb2dDbGljaz10cnVl&th=1>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
口腔洗浄器のノズルから吐出する水流の吐出圧を強弱に切り替え可能にするのは、使用者が慣れないうちなどや、口内環境によって、強の水圧が痛く感じることがあるからである。洗浄の効果は、強の方が高いけれども、痛みを感じるときは、弱で使用する。特許文献1の口腔洗浄器では、水流を脈動させてマッサージ効果も得るようにしていて、強弱の切り替えとともに、脈動数も切り替えているけれども、使用者が切り替えるのは、吐出圧の強弱の適否に基づくと推定される。したがって、いったん強に切り替えて、吐出圧が高すぎて痛みなどを感じると、弱か電源OFFに切り替える操作を行う必要がある。切り替え操作は、複数のスイッチから操作すべきスイッチを選択して行わなければならずない。口腔洗浄器のうち、ノズルやポンプや操作スイッチなどを設ける部分は、小型で手持ち可能な形態であるけれども、操作は見ないで行う必要があり、複数の操作は慣れないと困難である。非特許文献1では、操作するのは電源ボタン一つだけで良いので、手元で見ないで操作しても、確実に操作して強弱を切り替えることができる。電源OFF状態からの最初の操作では、強ではなく弱になるので、弱で使用し、強では使用しないと判っていれば、弱で使用後の電源ボタンの操作で、いったん強に切り替わっても、さらに電源ボタンを操作して、電源OFFにすれば良い。ただし、慣れていないうちに弱から強に切り替わると、次に電源ボタンを操作すれば良いことに想到せず、痛みを感じるまで、強を続けてしまうこともある。
【0006】
本発明の目的は、電源ボタンが一つでも、水流が強くなると痛みを感じるような場合に、痛みを感じる段階を経ずに、電源DFFに切り替えることができる口腔洗浄器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ノズルから口腔内に吐出する水流の吐出圧を複数段階で切り替え可能な口腔洗浄器において、
単一の電源ボタンと、
電源ボタンへの操作に応答して、電源OFF状態からの操作か否かを判断し、
電源OFF状態からの操作であると判断すると、吐出圧を一段階目に切り替えて上昇させ、
電源OFF状態からの操作でないと判断すると、電源ボタンへの操作が長押しか否かを判断し、
長押しでないと判断すると、吐出圧を次の段階に切り替え、
長押しであると判断すると、電源OFF状態に切り替える、
制御器と
を含むことを特徴とする口腔洗浄器である。
【0008】
また本発明で、前記吐出圧は,前記電源OFF状態から、前記一段階目で弱、次の段階で中、さらに次の段階で強、さらに次の段階で電源OFFに切り替えられる
ことを特徴とする。
【0009】
また本発明で、前記制御器は、
前記電源OFF状態からの操作でないと判断するときの電源ボタンへ操作が前記長押しと判断すると、電源ボタンへの操作中に、前記水流を停止することを特徴とする。
【0010】
また本発明で、前記制御器は、
前記電源ボタンへの操作が前記電源OFF状態からの操作であると判断すると、電源ボタンへの操作中に長押しであるか否かを判断し、
長押しであると判断すると、
前記吐出圧を上昇するように切り替えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、水流の吐出後に電源ボタンを長押し操作すれば、電源OFF状態に切り替えることができるので、電源ボタンへの操作が長押しでないときに吐出圧が強くなるように切り替えられてしまって痛みを感じるような事態を避けることができる。
【0012】
また本発明によれば、水流の強さを弱→中→強の三段階に切り替えて、痛みを感じるような場合は、電源ボタンへの長押し操作で、電源OFFにすることができる。
【0013】
また本発明によれば、電源OFFの状態からのを水流の吐出後に電源ボタンを長押し操作すれば、電源ボタンへの操作中に水流を停止するので、吐出圧が上昇しないことを確認してから、電源ボタンへの操作を終了させることができる。
【0014】
また本発明によれば、電源OFF状態からの電源ボタンへの複数回操作で、吐出圧が順次上昇するので、いきなり高い吐出圧でノズルから水流が吐出されて痛みを感じることを避けることができる。希望の吐出圧が判っていれば、電源OFF状態から電源ボタンを長押し操作し、希望の吐出圧で水流を吐出させることができる。吐出圧を多段階に分けても、一つの電源ボタンへの操作で、過大な吐出圧による痛みを感じるような事態を避けて、確実に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本発明の実施例1である口腔洗浄器1の外観構成を示す正面図である。
図2図2は、図1の口腔洗浄器1の電気的構成を示すブロック図である。
図3図3は、図1の口腔洗浄器1の動作を示すフローチャートである。
図4図4は、本発明の実施例2である口腔洗浄器1の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図1から図3で本発明の実施例1の構成および動作について説明する。また、図4で本発明の実施例2の動作について説明する。各図について、対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略したり、説明対象の図には記載されていない部分について、他の図に記載されている参照符を付して言及したりする場合がある。
【実施例0017】
図1は、本発明の実施例1である口腔洗浄器1の外観構成を示す。口腔洗浄器1は、円筒状の本体2と、本体2の一端に取り付けられるノズル3とを含む。本体2は、たとえば径が3.5cm、長さが17cm程度であり、片手で取り扱うことができる。ノズル3は、本体2に着脱可能であり、先端の吐出口4などが異なる形状のものと交換して使用することができる。本体2には、電源ボタン5が設けられ、本体2を把持する片手で操作することができる。電源ボタン5は、電源のON/OFF切り替えだけでなく、ノズル3の吐出口4から吐出される水流の吐出圧を"弱"から"中"を経て"強"に切り替えることもできる。ノズル3の吐出口4から吐出する水は、本体2の背面側の下部に設ける給水口に差し込む給水ホースから供給する。給水ホースは、水を入れたコップなどに先端を入れて水を吸い込ませる。
【0018】
図2は、口腔洗浄器1の電気的構成を示す。制御器6、ポンプ7および電源8は、口腔洗浄器1の本体2の内部に収容される。本体2の表面に設けられる電源ボタン5は、押すとスイッチがON、離すとスイッチがOFFになり、ON/OFFは制御器6で判断される。制御器6は、マイクロコンピュータなどを含み、スイッチのON/OFFに応じて、ノズル3の吐出口4から水流を吐出させるポンプ7を駆動する制御を行う。ポンプ7は、給水ホースから水を吸引し、加圧してノズル3の吐出口4から水流として吐出させる。制御器6やポンプ7を動作させる電力は、電源8から供給される。電源8は、充電池を含み、ワイヤレス充電器に本体2を立てて置きながら充電可能である。
【0019】
図3は、口腔洗浄器1の制御器6の制御に基づく動作を示す。動作開始では、電源ボタン5への操作は行われず、ステップa1の電源OFF状態となる。次のステップa2で、制御器6は、電源ボタン5によるスイッチのON/OFFの操作を監視し、操作が行われないと判断すれば、ステップa1に戻る。すなわち、電源OFF状態では、制御器6が電源ボタン5への操作の有無を常時監視している。電源ボタン5へのON/OFF操作が行われたと判断されれば、ステップa3で、吐出圧に関して"弱"とする動作に移行する。"弱"の動作中は、ステップa4で電源ボタン5へのON/OFF操作が行われたか否かを判断する。行われていないと判断すれば、ステップa4を続け、"弱"の動作が続けられる。
【0020】
ステップa4で、電源ボタン5への操作が行われたと判断されるときは、ステップa5で、電源ボタン5への操作が長押しの条件を満たすか否かが判断される。長押しの条件は、電源ボタン5をたとえば0.6秒以上押してONにしておくこととして設定される。ONにした時間が短く、長押しの条件が満たされていないと判断されるときは、ステップa6で、"強"の動作中であるか否かを判断する。"強"の動作中でないと判断すれば、ステップa7で次の段階の動作、"弱"の次なら"中"、"中の次なら"強"の動作に移行し、ステップa4に戻る。ステップa6で"強"の動作中であると判断すると、ステップa8で電源をOFFにして動作を終了する。ステップa5で長押しの条件が満たされていると判断されるときは、ステップa8に移行し、電源をOFFにして動作を終了する。
【0021】
したがって、本実施例1では、電源OFF状態から電源ボタン5をON/OFF操作すると、"弱"→"中"→"強"→電源OFFの順番で、起動するばかりではなく、"弱"または"中"での動作中、電源ボタン5を長押しすることで、"中"または"強"を経由せずに、電源OFFに移行する。水流の吐出後に電源ボタン5を長押し操作すれば、電源OFF状態に切り替えることができるので、電源ボタン5への操作が長押しでないときに吐出圧が"弱"から切り替えられる"中"、または"中"から切り替えられる"強"で痛みを感じるような事態を避けることができる。本実施例1の口腔洗浄器1は、水圧の痛みを経由することなく、電源OFFにすることができるので、使い勝手が各段に向上する。なお、吐出圧の切り替えは、"弱"→"強"の二段階でも、同様に本発明を適用することができる。
【実施例0022】
図4は、本発明の実施例2である口腔洗浄器1の動作を示す。口腔洗浄器1の外観構成および電気的構成は、図1および図2と、それぞれ同一である。本実施例2は、吐出圧について、実施例1と同様に、"弱"と"強"との間に、一または複数の段階が、順次吐出圧が増加するように設けられる場合にも適用可能である。動作開始では、ステップb1からステップb3まで、図3のステップa1からステップa3までと、ほぼ同等の動作を行う。ただし、ステップb2では、電源ボタン5を押す操作でスイッチがONになっているか否かを判断し、押す操作が行われていると判断されれば、ステップb3で、吐出圧に関して"弱"とする動作が起動される。
【0023】
"弱"での起動後、ステップb4では、電源ボタン5を押す時間がたとえば0.6秒以上となり、長押しの条件を満たしているか否かを判断する。長押しの条件が満たされれば、ステップb5で吐出圧を次の段階に増加させる次の動作に移行し、ステップb4に戻り、長押しか否かは、改めて判断する。長押しの判断が繰り返されれば、"強"の吐出圧で動作するようになる。すでに"強"の段階で動作していれば、"強"を続ける。ステップb4で長押しでないと判断されれば、ステップb6に移り、電源ボタン5を離して、スイッチをOFFにする操作が行われたか否かを判断する。電源ボタン5を離していないと判断すると、ステップb4に戻る。ステップb6で電源ボタン5を離して、ON/OFF操作が終了と判断されると、ステップb7に移行する。以上のような、起動後の動作では、希望の吐出圧が判っていれば、電源OFF状態から電源ボタン5を一回だけ長押し操作し、希望の吐出圧で水流を吐出させることができる。
【0024】
ステップb7では、電源ボタン5へスイッチがON/OFFされる操作が行われたか否かを判断する。操作が行わないと判断されると、ステップb7に戻り、操作が行われたと判断すると、ステップb8で長押しか否かを判断する。長押しでないと判断すると、ステップb9で"強"の動作中であるか否かを判断する。"強"の動作中でないと判断されれば、ステップb10で次の動作に移行し、ステップb7に戻る。ステップb9で"強"の動作中であると判断するとき、またはステップb8で長押しであると判断するとき、ステップb11で、電源OFFにして動作を終了する。本実施例2では、"弱"から"強"までの間に、複数段で吐出圧を切り替え可能にしておくことが好ましい。電源OFF状態からの電源ボタン5への複数回操作で、吐出圧が順次上昇するので、いきなり高い吐出圧でノズル3から水流が吐出されることを避けることができる。希望の吐出圧が判っていれば、電源OFF状態から電源ボタン5を一回だけ長押し操作し、希望の吐出圧で水流を吐出させることができる。吐出圧を多段階に分けても、一つの電源ボタン5への操作で、過大な吐出圧による痛みを感じるような事態を避けて、確実に切り替えることができる。なお、ステップb5で次の動作に移行したときに、痛みを感じる場合は、一端電源ボタン5を離し、ステップb6からステップb7に移行させ、長押しで電源OFFにすればよい。
【0025】
なお、実施例1のステップa5や実施例2のステップb8の長押しの判断は、ステップa4やステップb7で電源ボタン5によるスイッチのON/OFF操作の検出ではなく、スイッチのON操作のみ検出したら行うようにしてもよい。長押しと判断すると、ステップa8やステップb11の電源OFFに移行することができる。電源OFFの状態からの水流の吐出後に電源ボタン5を長押し操作すれば、電源ボタン5への操作中に水流を停止するので、吐出圧が上昇しないことを確認してから、電源ボタンへの操作を終了させることができる。
【符号の説明】
【0026】
1 口腔洗浄器
2 本体
3 ノズル
5 電源ボタン
6 制御器
7 ポンプ
8 電源
図1
図2
図3
図4