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特開2025-25496試験問題作成補助システム、試験問題作成並びに採点補助システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025496
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】試験問題作成補助システム、試験問題作成並びに採点補助システム
(51)【国際特許分類】
   G09B 5/00 20060101AFI20250214BHJP
   G09B 7/02 20060101ALI20250214BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20250214BHJP
【FI】
G09B5/00
G09B7/02
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023130309
(22)【出願日】2023-08-09
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VISUAL BASIC
(71)【出願人】
【識別番号】523261377
【氏名又は名称】和田 美奈
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】和田 直樹
【テーマコード(参考)】
2C028
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2C028BB04
2C028BC01
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】期末試験等の忙しい中で担当教師の意図した問題作成と、適正で迅速な採点に対し教師の負担を軽減することを目的とする。
【解決手段】試験問題を作成すると共に、試験問題の採点を実行する試験問題作成並びに採点補助システム1において、試験問題を選択して、この選択した試験問題を集約して生成する試験問題生成部32と、試験問題から、問題コードを抽出すると共に、キーワードを抽出する抽出部34aと、キーワードに基づき試験問題が選択問題か記述問題かの特定を含む問題種別を解析する解析部34bと、問題コードと、問題種別に基づき、解答用紙を作成する解答用紙作成部40aと、解答用紙に記述された解答を採点する採点部37aとを備えた。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験問題を作成する試験問題作成補助システムにおいて、
前記試験問題を表示部に複数表示して、前記試験問題を選択して、この選択した試験問題を集約して生成する試験問題生成部を備えたことを特徴とする試験問題作成補助システム。
【請求項2】
試験問題を作成する試験問題作成補助システムにおいて、
前記試験問題から、問題コードを抽出すると共に、キーワードを抽出する抽出部と、
前記キーワードに基づき前記試験問題が選択問題か記述問題かの特定を含む問題種別を解析する解析部と、
前記問題コードと、前記問題種別に基づき、解答用紙を作成する解答用紙作成部とを備えたことを特徴とする試験問題作成補助システム。
【請求項3】
試験問題を作成すると共に、前記試験問題の採点を実行する試験問題作成並びに採点補助システムにおいて、
試験問題を選択して、この選択した試験問題を集約して生成する試験問題生成部と、
前記試験問題から、問題コードを抽出すると共に、キーワードを抽出する抽出部と、
前記キーワードに基づき前記試験問題が選択問題か記述問題かの特定を含む問題種別を解析する解析部と、
前記問題コードと、前記問題種別に基づき、解答用紙を作成する解答用紙作成部と、
前記解答用紙に記述された解答を採点する採点部とを備えたことを特徴とする試験問題作成並びに採点補助システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試験問題作成補助システム、試験問題作成並びに採点補助システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、教職員は、授業で生徒に教えたことを、生徒がどのレベルで理解しているかを把握するため、期末試験等を行う。この期末試験等の問題用紙、解答用紙等の作成にはパーソナルコンピュータを使用し、採点は教師が手動で行っている。
【0003】
特許文献1に開示されている技術は、試験の問題文を作成すると共にそのレベルを付与するステップと、作成された問題文とそのレベルを他の1あるいは複数の評価者に通知し、評価された評価結果を受け取るステップと、受け取った評価結果をもとに予め決めた評価基準を満たすか判別するステップと、評価基準を満たすと判明した問題文を出力するステップとを有するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-248605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術は、受講生の研修受け入れや中間の理解度確認あるいは確認研修終了などの試験の種別および問題のカテゴリに応じて適切なレベルの問題を含む規約を満たす試験問題を作成するとともに、第三者に評価依頼してその評価結果が評価基準を満たすように再作成することにより、試験の種別に応じた評価基準を客観的に満たす試験問題を作成する試験問題作成方法、試験問題作成システムおよび試験問題作成プログラムに関するものである。このため、解答の採点は手動で行うため、試験問題を教師が初めから理解し直さなければならず時間が掛かるという問題がある。
【0006】
さらに、教職員の不足から教職員に掛かる負担が増大している。特に、期末試験時等は、通常の職務に加えて試験用紙の作成、及び試験の採点という非常に負担の大きい職務を行わなければならないという問題がある。
【0007】
本発明の試験問題作成並びに採点補助システムは、例えば、期末試験等の忙しい中で担当教師の意図した問題作成と、適正で迅速な採点に対し教師の負担を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以上の問題に鑑みてなされたもので、(1)試験問題を作成する試験問題作成補助システムにおいて、前記試験問題を表示部に複数表示して、前記試験問題を選択して、この選択した試験問題を集約して生成する試験問題生成部を備えたことを特徴とする。
(2)試験問題を作成する試験問題作成補助システムにおいて、前記試験問題から、問題コードを抽出すると共に、キーワードを抽出する抽出部と、前記キーワードに基づき前記試験問題が選択問題か記述問題かの特定を含む問題種別を解析する解析部と、前記問題コードと、前記問題種別に基づき、解答用紙を作成する解答用紙作成部とを備えたことを特徴とする。
(3)試験問題を作成すると共に、前記試験問題の採点を実行する試験問題作成並びに採点補助システムにおいて、試験問題を選択して、この選択した試験問題を集約して生成する試験問題生成部と、前記試験問題から、問題コードを抽出すると共に、キーワードを抽出する抽出部と、前記キーワードに基づき前記試験問題が選択問題か記述問題かの特定を含む問題種別を解析する解析部と、前記問題コードと、前記問題種別に基づき、解答用紙を作成する解答用紙作成部と、前記解答用紙に記述された解答を採点する採点部とを備えたことを特徴とする。
(4)上記(3)において、前記選択問題は、マークシート問題を含み、前記採点部は自動でマークシート問題の採点を実行することを特徴とする。
(5)上記(3)において、前記試験問題生成部は、問題データベースに記憶されている複数の試験問題から、特定の試験問題を選択し、組み合わせて問題を作成することを特徴とする。
(6)上記(3)において、前記試験問題又は前記解答用紙情報は自動で生成される部分と手動で編集する部分を有し、前記手動で編集する操作を受け付け可能にするための表示部及び入力部を有することを特徴とする。
(7)上記(3)において、前記試験問題、前記解答用紙、及び前記採点は、アプリケーションプログラム及びマクロプログラムの連携で自動で生成されると共に、ユーザ操作により受け付けた指示により、編集可能に作成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、試験問題作成並びに採点補助システムは、例えば、期末試験等の忙しい中で担当教師の意図した問題作成と、適正で迅速な採点に対し教師の負担を軽減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】試験問題作成並びに採点補助システムのネットワーク図である。
図2】試験問題作成並びに採点補助システムのブロック図である。
図3】試験問題作成並びに採点補助システムのフローチャート(1)である。
図4】試験問題作成並びに採点補助システムのフローチャート(2)である。
図5】試験問題作成並びに採点補助システムのフローチャート(3)である。
図6】試験問題作成並びに採点補助システムのフローチャート(4)である。
図7】試験問題作成並びに採点補助システムのフローチャート(5)である。
図8】試験問題作成並びに採点補助システムのフローチャート(6)である。
図9】試験問題の選択画面の説明図である。
図10】問題コード登録画面の説明図である。
図11】問題コード登録画面の具体例の説明図である。
図12】試験問題用紙の1例を説明する説明図である。
図13】解答用紙の1例を説明する説明図である。
図14】試験問題作成並びに採点補助システムのファイル構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。本例では既に公知である技術は説明を省略する。また、発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示したものであって、本発明の技術的思想は、下記のものに特定されるものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において、種々の変更を加えることができる。特に、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。
【0012】
図1は本実施の形態の試験問題作成並びに採点補助システム1のネットワークに係る図である。例えば、クラウドサーバ20を備える。このクラウドサーバ20と複数のユーザ端末10はネットワーク50(インターネット等)を介して通信可能に構成されている。各ユーザ端末10には、表示部10cが備えられている。一方、クラウドサーバ20には、各種の試験問題を登録した問題データベースが設けられている。クラウドサーバ20及びユーザ端末10はコンピュータよりなり、CPU(Central Processing Unit)と、CPU上で動作する制御プログラム等を格納したROM(Read-only Memory)と、各種データを一時的に格納するためのRAM(Random Access Memory)(何れも不図示)を備えて構成されている。
【0013】
図2に示すように、ユーザ端末10には、アプリ部10aと、マクロ部10bが備えられている。アプリ部10aはコンピュータプログラムで実行される。マクロ部10bは、VBA(Visual Basic for Applications)で例えばエクセル(登録商標)をマクロ機能で実行させることが可能である。このアプリ部10aとマクロ部10bはクラウドサーバ20よりダウンロードすることができる。アプリ部10aは、試験問題生成部32を備えている。試験問題生成部32は、複数の試験問題から特定の試験問題を選択する選択部32aと、選択された試験問題を選択問題記憶部33に記憶するダウンロード部32bを有する。つまり、試験問題生成部32は、頻繁に出題される試験問題を多数格納した問題データベース31より、選択部32aが試験問題をバランスよく選択し、ダウンロード部32bが選択した試験問題を選択問題記憶部33に記憶するものである。
【0014】
また、アプリ部10aは文字認識部34を備えている。文字認識部34は、抽出部34aと、解析部34bとを備えている。文字認識部34には、表示部10cと、入力部36とが接続され問題コードを修正可能に構成されている。そして、文字認識部34は選択問題記憶部33に記憶されている選択問題から、抽出部34aがキーワードを抽出し、解析部34bがキーワードを解析して問題コード記憶部38に問題コード(解答の種類等)を記憶する。
【0015】
アプリ部10aは、全体採点部37を有している。全体採点部37は、採点部37aを有している。ここで、採点部37aは自動採点を行う。また、全体採点部37は手動採点部を備えている。
【0016】
マクロ部10bは、個票作成部を備え、採点部37aが解答用紙記憶部39に記憶された、解答用紙に解答された答案を読み込み採点を行う。そして、保存部37bが個票記憶部41に採点した解答用紙を記憶する。また、マクロ部10bは、解答用紙部40を備えている。解答用紙部40には、表示部10cと、入力部36とが接続され問題コードを修正可能に構成されている。解答用紙作成部40aは、問題コード記憶部38より問題コードを読み込み、解答用紙を作成する。その後、解答用紙編集部40bを介し適正な解答用紙に編集することが可能である。
【0017】
マクロ部10bには、個票記憶部41から個票を読み込み印刷する印刷部42が備えられている。
【0018】
図3から図8を参照し、上述のように構成された試験問題作成並びに採点補助システム1の動作を説明する。
【0019】
初めに、図3に示すように、ステップS01では、ユーザは、会員ページにログインする。すなわち、図1に示すクラウドサーバ20にアクセスしID名とパスワードを入力しログインを行う。
【0020】
ステップS03では、ユーザは、図9のような問題リストから使用したい問題を選択する。以下に選択可能な問題例を示す。すなわち、□火山の噴火に関する問題「A」。思考(マーク4点,記述0点)・技能(マーク2点,記述0点)・知識(マーク10点,記述4点)[計20点(マーク16点,記述4点)]
□火山の噴火に関する問題「B」。思考(マーク6点,記述0点)・技能(マーク4点,記述2点)・知識(マーク6点,記述2点)[計20点(マーク16点,記述4点)]
□火山の噴火に関する問題「C」。思考(マーク6点,記述4点)・技能(マーク0点,記述0点)・知識(マーク10点,記述4点)[計24点(マーク16点,記述8点)]
□火成岩に関する問題「A」。思考(マーク0点,記述0点)・技能(マーク0点,記述0点)・知識(マーク16点,記述4点)[計20点(マーク16点,記述4点)]
□火成岩に関する問題「B」。思考(マーク4点,記述0点)・技能(マーク0点,記述0点)・知識(マーク10点,記述0点)[計14点(マーク14点,記述0点)]
□火成岩に関する問題「C」。思考(マーク0点,記述0点)・技能(マーク0点,記述0点)・知識(マーク10点,記述0点)[計10点(マーク10点,記述0点)]
【0021】
ステップS05では、図9に示すように、希望する全ての問題を選択した後に、ユーザがダウンロードDLを押すと、選択部32aが選択した問題が集約されたdocxファイルがダウンロード部32bによりダウンロードされる。これにより、選択問題記憶部33に選択問題が記憶される。
【0022】
ステップS07では、ユーザ(使用者)の好み・判断により、問題の加除訂正を行う。表示部10cに表示されるので、ユーザの操作を受け付ける入力部36により行う。
【0023】
ステップS09では、選択問題記憶部33の「Question Sheetsフォルダ」に「加徐訂正を終えたdocxファイル」を保存する。フォルダ構成を図12及び図14を参照して説明する。
【0024】
最上位の階層名は「TesTomo」である。この「TesTomo」の記憶領域は、選択問題記憶部33、問題コード記憶部38、個票記憶部41、解答用紙記憶部39を含む。その下の階層には問題コード登録アプリの制御・フォルダ作成・解答用紙作成を行う「解答用紙作成.xlsm」、読み込む問題用紙のdocxファイルを格納。Question.csvが書き出される「QuestionSheets」、アプリケーションファイル・設定ファイル等を格納する「systemfiles」があり、解答用紙作成.xlsmにより、試験のたびに新規で生成される「試験フォルダ」が生成される。そして、「試験フォルダ」の下の階層には、完成解答用紙データのバックアップの「解答用紙.xlsm」、マークシート読み取りアプリの制御の「個票作成.xlsm」、解答用紙のスキャンデータを格納する「ScanImages」、「Results」がある。「Results」には、マークート読み取り結果の「Scanned.csv」、マークシート読み取りの際に正常に処理されなかったスキャンデータを格納する「ErrorImages」、マークシート読み取りアプリで正常に処理されたスキャンデータを格納する「ScanImages」がある。
【0025】
図4に示すように、ステップS11では、抽出部34aが問題用紙の数字( [1]、(1)、<1>、キーワード等)を読み取り、問題コードを作成する。問題コードとは、問題を分類している番号等をいう。
【0026】
ステップS13では、解析部34bが、問題文からキーワード(選びなさい・説明しなさい等)を抽出し、各問題が選択問題か記述問題かを認識する。
【0027】
ステップS15では、文字認識部34が、問題コードと問題の種別を問題コード記憶部38のcsvファイルに書き出す。
【0028】
ステップS17では、マクロ部10bが、問題コード・問題種・選択肢数を解答用紙作成.xlsmに自動転記する。図10及び図11に示すように、問題コード・問題種・選択肢数は各問題コードに対して、大問、中問、小問、枝問、完答、観点、配点、問題種、制限文字数等が特定される表である。
【0029】
ステップS19では、ユーザが問題コード記憶部38の解答用紙作成.xlsmに枝問コード・完答コード・観点・配点を手入力し、図10及び図11の[解答用紙作成]ボタンAPを押す。これにより、図12及び図13に示すように解答用紙Q01が作成される。解答用紙Q01には、マークシート式解答欄Q02、及び解答文式解答欄Q03等が含まれる。
【0030】
図5に示すように、ステップS21では、解答用紙作成部40aにより、コード内容から解答用紙が自動生成される(図12及び図13参照)。作成された解答用紙は、解答用紙記憶部39に記憶される。
【0031】
ステップS23では、解答用紙作成部40aにより、解答用紙記憶部39に試験名のフォルダが生成され、フォルダ内に試験名の解答用紙.xlsmと個票作成.xlsmが保存される。
【0032】
ステップS25では、解答用紙編集部40bにより、使用者の好みで解答欄の位置や大きさを手作業で調整する。
【0033】
ステップS27では、複合機で答案用紙をスキャンして、解答用紙記憶部39のScanImagesフォルダに保存する。
【0034】
ステップS29では、解答文式解答欄Q03の場合に、手作業で〇付けをする。解答用紙の記述問題エリアに並んでいるチェック欄「0」を赤ペンで得点の数だけチェックして、これをスキャンして、マークシート問題の解答と一緒に読み込んで個票記憶部41の個票作成.xlsmに正誤を入力する。これにより、マークシート問題と同様に点数を登録できる。さらに、次の機能を実装してもよい。すなわち、デジタル採点UI(ユーザインタフェース)で正誤や部分点を登録することも可能に構成する。これにより、点数を登録できる。
【0035】
図6に示すように、ステップS31では、ユーザが個票作成.xlsmの[自動採点]ボタンを押す。これにより、採点部37aが自動採点を実行する(マークシート式解答欄Q02と解答文式解答欄Q03の両方)。
【0036】
すなわち、ステップS33では、採点部37aとしてのマークシート読み取りアプリが起動し、読み取り結果を個票記憶部41の個票作成.xlsmに入力する。
【0037】
ステップS35では、読み取った内容から画像がリネームされ、個票記憶部41のResultsフォルダ内のScanImagesフォルダに移管される。
【0038】
ステップS37では、正常に処理されなかったスキャンデータは、個票記憶部41のErrorImagesに移管される。
【0039】
図7に示すように、ステップS39では、ユーザが表示部10cに表示されたID(年・組・番号)のマークミスを目視で確認する。
【0040】
ステップS41では、ユーザが、[個票印刷]ボタンを押す。図8に示すように、ステップS43では、印刷部42により、各生徒の成績個票(解答の正誤・得点・学年の正答率)が印刷される。
【0041】
ステップS45では、ユーザが、答案用紙・成績個票を返却する。ステップS47では、採点ミスの有無を生徒が確認する。ステップS49では、生徒より報告された採点ミスを個票記憶部41の個票作成.xlsmに入力する。ステップS51では、ユーザが、該当生徒の個票を印刷して返却する。
【0042】
試験問題作成並びに採点補助システム1は、以下の機能を持たせることが可能である。
(1)ダウンロードファイルの多様化。
(1)-1 上述の、問題を組み合わせる形式に加えて100点分の問題用紙・解答用紙のセットでの問題データベース31からダウンロード可能である。
(1)-2 ユーザの問題用紙をデータとして問題データベース31にアップロードできるようにし、問題データベース31から多様な問題のダウンロード環境を整えることが可能である。
(1)-3 試験問題に限らず、担任業務・行事運営等、学校運営に関する業務支援ファイルを問題データベース31からダウンロードできる。
【0043】
(2)ユーザとの試験情報の共有。
(2)-1 ダウンロードした問題について採点情報をアップロードをできるようにし、ダウンロードページに使用した件数・解答件数・平均得点を表示。問題選択時に各問題の難易度がわかるようにする。
(2)-2 サイト内にユーザ同士の意見交換の場を設ける。教員が相互に相談・協力できるコミュニティを形成する。
【0044】
(3)AI(artificial intelligence)の活用
(3)-1 記述回答欄の切り抜きイメージを生成し、個々にAI(artificial intelligence)に読み取らせることで完全自動採点を可能とする。
(3)-2 採点結果を受けて、生徒個々に必要な学習事項を判断し、個別最適化された復習シートを作成できる。
(3)-3 学級編成や時間割作成などの複雑な調整業務について、最低限の条件入力によって原案を作成できる。
(3)-4 各都道府県の入試問題を参考に練習問題を作成し、ユーザで共有できる。
【0045】
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 試験問題作成並びに採点補助システム
10 ユーザ端末
10a アプリ部
10b マクロ部
10c 表示部
20 クラウドサーバ
31 問題データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14