(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025025708
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/109 20230101AFI20250214BHJP
【FI】
G06Q10/109
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023130760
(22)【出願日】2023-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】517323337
【氏名又は名称】株式会社Mrk&Co
(74)【代理人】
【識別番号】100134430
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓士
(72)【発明者】
【氏名】上條 景介
(72)【発明者】
【氏名】森岡 崇
(72)【発明者】
【氏名】笹山 健志
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA13
5L049AA13
(57)【要約】 (修正有)
【課題】少なくとも2人のユーザが会う日程および場所をスムーズに決める情報処理装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置100は、第1ユーザ110と第2ユーザ120とが会う候補日時の選択画面を第1ユーザが操作する第1ユーザ端末111に表示して、複数の候補日時を取得する候補日時取得部101と、第2ユーザ端末121に対して、複数の候補日時を提示して、第2ユーザ端末の操作に基づき、日時を決定する日時決定部102と、第1ユーザ端末に対する操作に基づき、複数の候補施設を取得する候補施設取得部103と、第2ユーザ端末に複数の候補施設を提示し、第2ユーザ端末への操作に基づき、複数の候補施設から一つの施設を決定する決定部104と、日時決定部で決定された日時での施設に対する予約の完了を第1ユーザ端末および第2ユーザ端末に報知する報知部105と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザと第2ユーザとが会う候補日時の選択画面を前記第1ユーザが操作する第1ユーザ端末に表示し、前記第1ユーザ端末から複数の候補日時を取得する候補日時取得部と、
前記第2ユーザが操作する第2ユーザ端末に対して、前記複数の候補日時を提示して、前記第2ユーザ端末に対する操作に基づいて、日時を決定する日時決定部と、
前記第1ユーザ端末に対する操作に基づいて、少なくとも2つの候補施設を取得する候補施設取得部と、
前記第2ユーザ端末に前記少なくとも2つの候補施設を提示し、前記第2ユーザ端末に対する操作に基づいて、前記少なくとも2つの候補施設から一つの施設を決定する決定部と、
前記日時決定部で決定された日時での、前記決定部で決定された施設に対する予約の完了を前記第1ユーザ端末および前記第2ユーザ端末に報知する報知部と、
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
前記第2ユーザ端末に前記少なくとも2つの候補施設を提示し、前記第2ユーザ端末に対する操作に基づいて、前記少なくとも2つの候補施設の優先順位を決定する優先順位決定部をさらに備えた請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
複数の登録ユーザから、前記第1ユーザと会う第2ユーザの選択を行うユーザ選択部をさらに備えた請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1ユーザ端末に複数の登録ユーザの写真を表示させるユーザ表示制御部と、
前記ユーザ選択部は、前記第1ユーザ端末に対する操作に基づいて、前記複数の登録ユーザから、前記第1ユーザと会う第2ユーザの選択を行う請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1ユーザおよび前記第2ユーザの決済情報を取得する決済情報取得部と、
前記予約のキャンセルがあった場合に、前記第1ユーザおよび前記第2ユーザのうち、キャンセル要因となったユーザにキャンセル料を課金する課金部と、
をさらに備えた請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記予約のキャンセル要因の判定のため前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間のメッセージのやりとりを取得するメッセージ取得部をさらに備えた請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間のメッセージのやりとりを解析して前記キャンセル要因を判定する判定部をさらに備えた請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記候補店舗取得部は、前記複数の登録施設から、前記少なくとも2つの候補施設のうち優先順位が高い候補施設と、地域、価格帯、およびジャンルの少なくともいずれかが共通する施設を選択して自動提示する請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記候補店舗取得部は、前記複数の登録施設中に、優先順位が高い前記候補施設と、地域、価格帯、およびジャンルの全てが共通する施設があれば、自動提示し、全てが共通する施設がなければ、地域および価格帯が共通する施設を検索して自動提示し、地域および価格帯が共通する施設がなければ、地域が共通する施設を自動提示する請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
第1ユーザと第2ユーザとが会う候補日時の選択画面を前記第1ユーザが操作する第1ユーザ端末に表示し、前記第1ユーザ端末から複数の候補日時を取得する候補日時取得ステップと、
前記第2ユーザが操作する第2ユーザ端末に対して、前記複数の候補日時を提示して、前記第2ユーザ端末に対する操作に基づいて、日時を決定する日時決定ステップと、
前記第1ユーザ端末に対する操作に基づいて、少なくとも2つの候補施設を取得する候補施設取得ステップと、
前記第2ユーザ端末に前記少なくとも2つの候補施設を提示し、前記第2ユーザ端末に対する操作に基づいて、前記少なくとも2つの候補施設から一つの施設を決定する決定ステップと、
前記日時決定部で決定された日時での、前記決定部で決定された施設に対する予約の完了を前記第1ユーザ端末および前記第2ユーザ端末に報知する報知ステップと、
を情報処理システムで実行する情報処理方法。
【請求項11】
第1ユーザと第2ユーザとが会う候補日時の選択画面を前記第1ユーザが操作する第1ユーザ端末に表示し、前記第1ユーザ端末から複数の候補日時を取得する候補日時取得ステップと、
前記第2ユーザが操作する第2ユーザ端末に対して、前記複数の候補日時を提示して、前記第2ユーザ端末に対する操作に基づいて、日時を決定する日時決定ステップと、
前記第1ユーザ端末に対する操作に基づいて、少なくとも2つの候補施設を取得する候補施設取得ステップと、
前記第2ユーザ端末に前記少なくとも2つの候補施設を提示し、前記第2ユーザ端末に対する操作に基づいて、前記少なくとも2つの候補施設から一つの施設を決定する決定ステップと、
前記日時決定部で決定された日時での、前記決定部で決定された施設に対する予約の完了を前記第1ユーザ端末および前記第2ユーザ端末に報知する報知ステップと、
をプロセッサに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、マッチングシステムに関する技術が開示されている。
【0003】
特許文献1では、サービス利用者が指定した飲食店にサービス利用者が到着すると、サービス利用者の第2端末20から、待合場所に到着した旨の通知(待合場所到着通知)が管理サーバ30を介して、サービス提供者の第1端末10に送信される。サービス利用者がいるテーブルに着席した時点で、サービス提供者の操作を介して第1端末10は、サービス利用者との相対通知を管理サーバ30に送信する。サービス利用者との相対通知が、サービス開始通知として記憶部に記憶される。サービス開始から所定時間経過後、サービス提供者は、サービス利用者との飲食テーブルから一度離席する。続いて、サービス提供者の操作を介して、第1端末10は、料金交渉通知またはサービス停止通知を管理サーバ30に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記文献に記載の技術では、ネット上でマッチングした二人が会おうとする際に日程および場所をスムーズに決めることができなかった。
【0006】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
第1ユーザと第2ユーザとが会う候補日時の選択画面を前記第1ユーザが操作する第1ユーザ端末に表示し、前記第1ユーザ端末から複数の候補日時を取得する候補日時取得部と、
前記第2ユーザが操作する第2ユーザ端末に対して、前記複数の候補日時を提示して、前記第2ユーザ端末に対する操作に基づいて、日時を決定する日時決定部と、
前記第1ユーザ端末に対する操作に基づいて、少なくとも2つの候補施設を取得する候補施設取得部と、
前記第2ユーザ端末に前記少なくとも2つの候補施設を提示し、前記第2ユーザ端末に対する操作に基づいて、前記少なくとも2つの候補施設から一つの施設を決定する決定部と、
前記日時決定部で決定された日時での、前記決定部で決定された施設に対する予約の完了を前記第1ユーザ端末および前記第2ユーザ端末に報知する報知部と、
を備えた情報処理装置である。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
第1ユーザと第2ユーザとが会う候補日時の選択画面を前記第1ユーザが操作する第1ユーザ端末に表示し、前記第1ユーザ端末から複数の候補日時を取得する候補日時取得ステップと、
前記第2ユーザが操作する第2ユーザ端末に対して、前記複数の候補日時を提示して、前記第2ユーザ端末に対する操作に基づいて、日時を決定する日時決定ステップと、
前記第1ユーザ端末に対する操作に基づいて、少なくとも2つの候補施設を取得する候補施設取得ステップと、
前記第2ユーザ端末に前記少なくとも2つの候補施設を提示し、前記第2ユーザ端末に対する操作に基づいて、前記少なくとも2つの候補施設から一つの施設を決定する決定ステップと、
前記日時決定部で決定された日時での、前記決定部で決定された施設に対する予約の完了を前記第1ユーザ端末および前記第2ユーザ端末に報知する報知ステップと、
を情報処理システムで実行する情報処理方法である。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
第1ユーザと第2ユーザとが会う候補日時の選択画面を前記第1ユーザが操作する第1ユーザ端末に表示し、前記第1ユーザ端末から複数の候補日時を取得する候補日時取得ステップと、
前記第2ユーザが操作する第2ユーザ端末に対して、前記複数の候補日時を提示して、前記第2ユーザ端末に対する操作に基づいて、日時を決定する日時決定ステップと、
前記第1ユーザ端末に対する操作に基づいて、少なくとも2つの候補施設を取得する候補施設取得ステップと、
前記第2ユーザ端末に前記少なくとも2つの候補施設を提示し、前記第2ユーザ端末に対する操作に基づいて、前記少なくとも2つの候補施設から一つの施設を決定する決定ステップと、
前記日時決定部で決定された日時での、前記決定部で決定された施設に対する予約の完了を前記第1ユーザ端末および前記第2ユーザ端末に報知する報知ステップと、
をプロセッサに実行させる情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、少なくとも二人のユーザが会うにあたり日程および場所をスムーズに決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】第2実施形態に係る予約システムの構成を示すブロック図である。
【
図3】第2実施形態に係る予約システムの処理の流れを示すブロック図である。
【
図4】第2実施形態に係る予約システムが表示させる画面の一例を示す図である。
【
図5】第2実施形態に係る予約システムが表示させる画面の一例を示す図である。
【
図6】第2実施形態に係る予約システムが表示させる画面の一例を示す図である。
【
図7】第2実施形態に係る予約システムが表示させる画面の一例を示す図である。
【
図8】第2実施形態に係る予約システムが表示させる画面の一例を示す図である。
【
図9】第2実施形態に係る予約システムが表示させる画面の一例を示す図である。
【
図10】第2実施形態に係る予約システムが表示させる画面の一例を示す図である。
【
図11】第2実施形態に係る予約システムが表示させる画面の一例を示す図である。
【
図12】第2実施形態に係る予約システムが備えた店舗データベースの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0013】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、
図1を用いて説明する。情報処理装置100は、ユーザ110、120間の食事の約束をスムーズに行うための装置である。
【0014】
図1に示すように、情報処理装置100は、候補日時取得部101と日時決定部102と候補施設取得部103と決定部104と報知部105とを含む。
【0015】
候補日時取得部101は、ユーザ110とユーザ120とが会う候補日時の選択画面をユーザ110が操作するユーザ端末111に表示し、ユーザ端末111から複数の候補日時を取得する。
【0016】
日時決定部102は、ユーザ120が操作するユーザ端末121に対して、複数の候補日時を提示して、ユーザ端末121に対する操作に基づいて、日時を決定する。
【0017】
候補施設取得部103は、ユーザ端末111に対する操作に基づいて、少なくとも2つの候補施設を取得する。決定部104は、ユーザ端末121に少なくとも2つの候補施設を提示し、ユーザ端末121に対する操作に基づいて、少なくとも2つの候補施設から一つの施設を決定する。
報知部105は、日時決定部102で決定された日時での、決定部104で決定された施設に対する予約の完了をユーザ端末111およびユーザ端末121に報知する。
【0018】
以上の構成によれば、非常にスムーズにユーザ間で直接会う日時および施設を決定し、施設に対する予約の完了を報知することができる。
【0019】
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係る情報処理装置について、
図2~
図12を用いて説明する。
図2は、本実施形態に係る予約システム(情報処理システム)の構成を説明するためのブロック図である。予約システムは情報処理装置としての予約サーバ200とマッチングサーバ240とを含む。予約サーバ200は、ユーザ220、220間の食事の予約をスムーズに行うためのプログラムであり、その各構成要素はメモリに格納され順次プロセッサにより実行される。API(Application Programming Interface)で実現することも可能である。
【0020】
なお、ここでは例として2者間での食事の予約について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。3者以上でのやり取りの中で食事を予約してもよいし、食事以外のイベント参加や旅行の予約であってもよい。
【0021】
予約サーバ200は候補日時取得部201と食事日時決定部202と店舗提示部203と候補店舗取得部204と優先順位決定部205と予約報知部206と決済情報取得部207とキャンセル判定部208とキャンセル料課金部209と端末情報取得部210を含む。
【0022】
候補日時取得部201は、ユーザ220とユーザ230との食事の候補日時の選択画面をユーザ220が操作するユーザ端末221に表示し、ユーザ端末221から複数の候補日時を取得する。
【0023】
食事日時決定部202は、ユーザ230が操作するユーザ端末231に対して、候補日時取得部201が取得した複数の候補日時を提示して、ユーザ端末231に対する操作に基づいて、食事日時を決定する。
【0024】
店舗提示部203は、ユーザ端末221に対し、あらかじめ登録された複数の登録店舗232を提示する。なお、登録対象は自データベースでも他のデータベースでもよい。ユーザ220が、例えば店舗独自のウェブサイトや飲食店情報サイトを複数指定してもよい。つまり、店舗提示部203自体に店舗データベースを内在させてもよいし、ネットワークを介して外部の店舗データベース(評価サイトや地図サイト)にアクセスして、ユーザ220、230に選択肢として提示してもよい。
【0025】
候補店舗取得部204は、ユーザ端末221に対する操作に基づいて、複数の登録店舗232から、少なくとも2つの候補店舗251を取得する。
【0026】
優先順位決定部205は、候補店舗取得部204が取得した少なくとも2つの食事の候補店舗251を、ユーザ端末231に提示し、ユーザ端末231に対する操作に基づいて、少なくとも2つの候補店舗の優先順位252を決定する。
【0027】
予約報知部206は、優先順位決定部205で決定された優先順位の高い食事場所に対して、食事日時決定部202で決定された日時でのユーザ220、220による食事の予約の完了をユーザ端末221およびユーザ端末231に報知する。
【0028】
決済情報取得部207は、ユーザ220およびユーザ230の決済情報(例えばクレジットカード番号)を取得する。決済情報の取得は、ユーザ登録時や予約依頼時など、候補日時取得に先立って行ってもよいし、予約承認の段階で行ってもよい。
【0029】
キャンセル判定部208は、各ユーザの自己申告によりキャンセル料の負担を決定することができる。自己申告がない場合、あるいはユーザからの依頼に基づいて、キャンセル要因の判定のためユーザ端末221とユーザ端末231との間のメッセージのやりとりを取得するメッセージ取得部としてキャンセル判定部208が機能する。また、キャンセル判定部208は、ユーザ220とユーザ230との間のメッセージのやりとりを言語解析してキャンセル要因や、キャンセル料の負担割合をAI判定してもよい。
【0030】
キャンセル料課金部209は、食事の予約のキャンセルがあった場合に、決済情報取得部207が取得した決済先情報を利用して、ユーザ220およびユーザ230のうち、キャンセル要因となったユーザにキャンセル料を課金する。もちろん要因割合に応じて、両者にキャンセル料を課金してもよい。
【0031】
キャンセル料は、予約サーバ200が用意したキャンセル料請求画面に店舗がアクセスすることにより可能となる。キャンセル料は、予約前に設定され、各ユーザにあらかじめ提示されていることが好ましい。
【0032】
マッチングサーバ240は、ユーザ端末221に複数の登録ユーザの写真を表示させるユーザ表示制御部241を含む。また、マッチングサーバ240は、ユーザ端末221に対する操作に基づいて、複数の登録ユーザから、ユーザ220とメッセージをやり取りしたり、一緒に食事を行ったりできるユーザ230の選択を行うユーザ選択部242と、と含む。ここでは、マッチングサーバ240を予約サーバ200の外部に示しているが、予約サーバ200内に組み込んでもよい。
【0033】
図3は、ユーザ端末221と予約サーバ200とユーザ端末231との間のやり取りを順番に示すシーケンス図である。
図4~
図11は、ユーザ端末221、231における表示画面の例を示す図である。
【0034】
まず、ステップS301において、ユーザ端末221においてユーザ端末231との間のメッセージ画面(トーク画面)に割込み処理で表示させた予約ボタン401のユーザ220による操作を取得すると、ステップS302に進む。ステップS302では、候補日時取得部201が予約提案作成画面402をユーザ端末221に表示する。ここで、候補日を追加するボタン421が操作されると、候補日選択画面422を表示する。複数の候補日が選択されると、ユーザ端末221に候補日表示画面403が表示される。1つ以上の候補日を追加すると、次へボタン433がアクティブになる。2つ以上の候補日を追加しなければ次へボタン433がアクティブにならない仕様でもよい。次へボタン433を操作すると、店舗提示部203が、
図5の店舗選択画面501として、予約サーバ200または予約サーバ200に付随する店舗データベースにあらかじめ登録された登録店舗リスト511を露出ランク順にユーザ端末221に表示させる。ここで、登録店舗リスト511は、値段順や食事内容順や、ユーザ端末221またはユーザ端末231からの距離順などで並び替えることができる。また、ユーザ端末221によってあらかじめ選択された地域に含まれる店舗のみを抽出して登録店舗リスト511に表示することもできる。
【0035】
ユーザ220は、ユーザ端末221を操作して、登録店舗リスト511から、ユーザ230に提示すべき候補店舗512を所定数(例えば3店舗)、ユーザ220が考える優先度順に選択する。その状態で、次へボタン513が操作されると候補店舗取得部204は選択された候補店舗512を取得し、ユーザ端末221に表示する提案詳細画面502を生成する。提案詳細画面502は、それまでに選択した日時候補と店舗候補を表示するものであり、提案詳細画面502において日時や店舗や人数を変更することも可能である。予約サーバ200が自動的に選択した候補店舗512をユーザ端末221に対して提示し、ユーザ220が承認する流れでもよい。この場合、予約サーバ200は、ユーザ220およびユーザ230の過去の嗜好から、最適な候補店舗512を機械学習によって推定してもよい。
【0036】
提案詳細画面502で提案するボタン521をユーザ220が操作すると、ステップS303からステップS304に進み、予約サーバ200はユーザ端末221に、予約承認待ち画面として、
図6のトーク画面601を表示させる(S305)。一方、ユーザ端末231はステップS306において予約承認画面として
図6のトーク画面602を表示する。
トーク画面601、602には、予約サーバ200からのメッセージ611、621が割込み表示される。ユーザ220がメッセージ611の詳細確認ボタン612をタップした場合には、提案詳細画面502のボタン521の文言「提案する」が「提案を差し戻す」に切り替わった予約詳細画面が表示される。一方、ユーザ230がメッセージ621の詳細確認ボタン622をタップすると、ユーザ端末231には、
図7の予約承認画面701~703が順次表示される(S306)。
【0037】
ユーザ230はユーザ端末231を操作して予約承認画面701~703において、日程と店舗(第1~第3候補)を確定させる(予約承認ボタン731操作)。具体的には、ユーザ230は、予約承認画面701で日程を決定し、予約承認画面702で施設の優先順位を決定し、予約承認画面703で最終確認を行い、承認する。ユーザ230はユーザ220から提案された候補から、日時と施設の両方を同タイミングで決定してもよい。また、例えば、ユーザ220が日時の候補を出す→ユーザ230が日時を決定する→ユーザ220が施設の候補を出す→ユーザ230が施設を決定する→予約→予約完了を報知、の流れでもよい。予約承認ボタン731がタップされると、予約サーバ200は、ステップS307に進んで予約作業を開始する。
【0038】
予約サーバ200に対してユーザ登録も可能であり、ユーザのプロフィールとして都合のいい曜日や時間があらかじめ登録されていてもよい。この場合、ユーザ同士の食事日時の候補を予約サーバ200の候補日時取得部201が自動的に算出することも可能となる。さらに、ユーザのプロフィールとして、住所や好みの食事のジャンルや嫌いな食べ物が登録されている場合、ユーザ同士の食事店舗の候補を予約サーバ200の候補店舗取得部204が自動的に選択することも可能となる。
【0039】
候補店舗取得部204は、複数の登録施設から、少なくとも2つの候補施設のうち、優先順位が高い候補施設と、地域、価格帯、およびジャンルの少なくともいずれかが共通する施設を選択して自動提示してもよい。例えば、地域、価格帯、およびジャンルが全て共通する施設があれば自動提示し、全て共通する施設がなければ、地域および価格帯が共通する施設を検索して自動提示し、地域および価格帯が共通する施設がなければ、地域が共通する施設を自動提示してもよい。
【0040】
図3に戻ると、次に、予約サーバ200が、ユーザ端末221、231において、「予約作業中」と表示させる(S308,S309)。この状態で、予約承認された店舗候補に対して順番に予約を行う。予約は店舗の予約サイトを介して行ってもよいし、電話で行ってもよい。その他、メールを含むメッセージのやり取り、店舗の予約システムとのAPI連携により予約をおこなってもよい。さらには、予約サーバ200内に、店舗の予約システムを構築し、各店舗に利用させてもよく、例えば、ユーザ端末221から候補日時を取得した時点で、店舗の予約システムに照会し、その候補日時で予約可能な店舗に絞って候補を表示してもよい。
【0041】
予約が完了すると、予約サーバ200が、ユーザ端末221、231において、「予約完了」と表示させる(S310,S311)。そして、予約日が近づいてきたら、予約サーバ200が、ユーザ端末221、231において、「食事の約束の日は明日です」などと表示させる(S312,S313)。
【0042】
予約サーバ200は、ユーザ端末221,231からのリクエストに応じて、
図8に示すような予約詳細画面801をいつでも表示させる。予約詳細画面801には、ステータス(予約承認待ちか、予約電話中か、予約完了か)811とともに日時および店舗名が表示される。日時欄812をタッチすると他のスケジュールアプリに予定として記入される。店舗欄813をタッチすると、店舗の地図や経路などを表示する。予約詳細画面801には、キャンセルに関する注意事項814が表示され、相手と直接連絡をとるためチャット画面(トーク画面)を開くボタン815、キャンセルボタン816、予約変更ボタン817が用意され、キャンセル料に関する注意事項818が表示される。
【0043】
予約日時の直前に
図8のキャンセルボタン816が操作された場合、キャンセル料が発生するため
図9のキャンセル画面901が表示される。キャンセル画面901には、キャンセルに関する注意事項911のほか、「自分の全額負担で実行」ボタン912と「審査におまかせで実行」913とが用意されている。戻るボタン914をタッチすれば、
図8の画面に戻り、キャンセル処理が中断される。
【0044】
予約の直前キャンセルを申請する際に、キャンセル料の負担に関して「自分の全額負担」912ではなく「審査におまかせ」913を選択した場合、理由入力画面902が表示される。理由入力画面902には、キャンセル理由を記入するコメント欄921とスクリーンショットを証拠書類として添付するアップロードボタン922が用意されている。画像アップロードを行うと、理由入力画面903のようにアップロード画像(スクリーンショットなど)が表示される。理由が記入され、画像がアップロードされると、キャンセル実行ボタン923がアクティブになる。
【0045】
キャンセル実行ボタン923を押した後、48時間以内であれば、キャンセル理由変更したいユーザや、キャンセル理由に異議申し立てを行いたいユーザは、証拠書類であるコメントやスクリーンショットの更新や新規提出を行うことができる。
図10に示す画面1001~1003は、証拠書類であるコメントやスクリーンショットの更新や新規提出を行うための画面である。
【0046】
つまり以下のように処理が進む。
(1)ユーザ220:予約のキャンセルボタン816→キャンセル画面901
(2)審査おまかせの場合→理由書き込み+スクリーンショットアップロード→キャンセル実行
(3)店舗へのキャンセル処理(電話やメールなど)、48時間タイマースタート、ユーザ230にキャンセル料負担の報告、キャンセル完了のステータスに遷移
(4)ユーザ230:理由変更、異議申立の受付のための画面1001~1003への操作→理由書き込み+スクリーンショット→異議実行(
図10の更新ボタン1031)
【0047】
予約日が過ぎれば所定のタイミングで、評価記入の依頼表示を行う(S314,S315)。具体的には、
図11に示す様々な評価画面1100を表示して、相手や店舗に対する評価を取得する。この評価を学習することにより、店舗の露出ランク(ユーザ端末に表示される順序)、ユーザのランクやマッチングロジック(他のユーザ端末に表示される順序や基準)などを変更してもよい。
【0048】
例えば、
図12に示すように、登録店舗データベース1200では、各店舗にS,A,B,C,D,E,Fという露出ランク(Sが最高)を設定できる構成としてもよい。この露出ランクに応じて、店舗選択画面501での表示順位や、店舗選択時にアプリ側から自動挿入するお店を選ぶ際の優先順位付け等を変えてもよい。
【0049】
例えば、露出ランクは、「手数料率」と「利用者評価」の両方を用いて算出された数値により決定される。手数料率が高ければ高いほど、利用者評価が高ければ高いほど、露出ランクも高くなる。全店舗の数値(例えば手数料率×利用者評価)を算出後、上位10%の数値を持つ店舗をSランク、10~30%をAランクといった形で、露出ランクを算定してもよい。
【0050】
「手数料率」は各店舗が自由に入札でき、手数料率の分母となる顧客単価は、デート終了後のアンケートで会計金額を回答してもらい、その中央値を用いてもよい。「利用者評価」は、デート終了後のアンケートで、雰囲気・スタッフ・食事の3項目について評価を付けてもらい、これを5点満点の点数に変換する。なお、デート終了後のアンケートでは、「また会いたい」「相手が望むなら」「会いたくない」の3項目で相手を評価してもらってもよい。この時「また会いたい」と回答してもらう確率が高い人物は、人気の高いユーザーだと判断し、人気ユーザとして他の人への表示確率を上げてもよい。
【0051】
また、同じAさんを、BさんとCさんの両方が「また会いたい」と評価している場合、BさんとCさんの好みが類似していると判断し、Bさんが「また会いたい」と評価するDさんを、Cさんにも紹介してもよい。これによりマッチング率が高まる可能性がある。さらに、会った双方がアンケートで「また会いたい」もしくは「相手が望むなら」と回答した場合、予約サーバ200が自動的に2回目のデートを提案してもよい。
【0052】
以上、本実施形態によれば、日程調整や場所の決定まで非常にスムーズかつ簡便に行うことができ手間がかからない。相手に密室やボッタクリ店などの危険な場所や好みではない場所に連れて行かれることがないため、安心感がある。会う約束をしたものの店が決まらずに街をさまようという無駄を排除できる。待ち合わせ場所に相手が来なかったり、ドタキャンされたりするリスクを減らすことができる。店舗側はユーザによる評価を取得できるというメリットの他、キャンセル料を確実に取得できるというメリットがある。
【0053】
なお、日程候補選択時または店舗候補選択時に店舗の休店日やランチ営業の有無を考慮してもよい。営業時間等の店舗情報は、自社のデータベースに保存する、もしくは外部サイトを参照することで取得できる。日程や施設の候補をユーザに表示する際に取得した店舗情報を参照してもよい。またユーザに店舗情報を開示して、ユーザが選択する際の判断材料にさせてもよい。
【0054】
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の技術的範囲で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0055】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に供給され、内蔵されたプロセッサによって実行される場合にも適用可能である。本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるサーバも、プログラムを実行するプロセッサも本発明の技術的範囲に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の技術的範囲に含まれる。