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特開2025-26086ストリーム配信のためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025026086
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】ストリーム配信のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/258 20110101AFI20250214BHJP
   H04N 21/235 20110101ALI20250214BHJP
【FI】
H04N21/258
H04N21/235
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023131450
(22)【出願日】2023-08-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-04-17
(71)【出願人】
【識別番号】517287224
【氏名又は名称】17LIVE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100199277
【弁理士】
【氏名又は名称】西守 有人
(72)【発明者】
【氏名】盧威坤
(72)【発明者】
【氏名】范宇承
(72)【発明者】
【氏名】張家翰
(72)【発明者】
【氏名】戴宏光
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164SA25S
5C164SB08P
5C164SB41S
5C164SC11P
5C164YA08
5C164YA11
5C164YA21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】視聴者との交流で配信者を支援するライブストリーム配信方法及びシステムを提供する。
【解決手段】方法は、ライブストリーミング中のコンテンツタイプに関して視聴者を助っ人視聴者であると判定する工程と、配信者がストリームにおいて当該コンテンツタイプに関与していると判定する工程と、当該配信者に当該視聴者を当該ストリームに招待するよう提案する工程と、を含む。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバによって実行されるストリーム配信方法であって、
コンテンツタイプに関して視聴者を助っ人視聴者であると判定する工程と、
配信者がストリームにおいて前記コンテンツタイプに関与していると判定する工程と、
前記配信者に前記視聴者を前記ストリームに招待するよう提案する工程と、
を含むことを特徴とする、ストリーム配信方法。
【請求項2】
前記コンテンツタイプに関して前記視聴者を前記助っ人視聴者であると判定する工程が、
前記視聴者のインタラクションデータと別の視聴者の貢献度データに基づき、前記コンテンツタイプに関して前記別の視聴者の貢献度にポジティブな影響を与える視聴者であると前記視聴者を判定する工程を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム配信方法。
【請求項3】
さらに、前記配信者から、前記視聴者を前記ストリームに招待する要求を取得する工程と、
前記要求を前記視聴者に送信する工程と、
前記視聴者から前記ストリームへの参加する同意を取得する工程と、
前記視聴者を前記ストリームに招待する工程と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム配信方法。
【請求項4】
さらに、前記視聴者を前記ストリームに招待するために、前記配信者から報酬オファーを取得する工程と、
前記報酬オファーを前記視聴者に送信する工程と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム配信方法。
【請求項5】
さらに、前記ストリーム内のインタラクションパラメータが閾値未満であると判定した後、前記配信者に前記視聴者を前記ストリームに招待するように提案する工程を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム配信方法。
【請求項6】
前記ストリームがライブストリームであり、前記インタラクションパラメータが、前記ストリームにおけるリアルタイムのコメント数またはリアルタイムの贈り物数である、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム配信方法。
【請求項7】
さらに、前記視聴者のプロフィールページにおいて、前記視聴者を前記コンテンツタイプに関して前記助っ人視聴者としてマークする工程を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム配信方法。
【請求項8】
さらに、前記コンテンツタイプに関して前記視聴者を前記助っ人視聴者とする判定の信頼スコアを前記配信者に提供する工程を含み、
前記信頼スコアは、前記視聴者が関与した過去のストリームにおける他の視聴者の属性と、前記ストリームにおける他の視聴者の属性に基づいて決定される、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム配信方法。
【請求項9】
サーバによって実行されるライブストリーム配信方法であって、
第1の配信者から第1のライブストリームに視聴者を招待する第1の報酬オファー付きの第1の要求を取得する工程と、
第2の配信者から第2のライブストリームに前記視聴者を招待する第2の報酬オファー付きの第2の要求を取得する工程と、
前記第1の要求と前記第2の要求を前記視聴者に送信する工程と、
前記視聴者から選択結果を取得する工程と、
前記選択結果に基づき、前記視聴者を前記第1のライブストリームまたは前記第2のライブストリームに招待する工程と、
を含むことを特徴とする、ライブストリーム配信方法。
【請求項10】
ストリーム配信のためのシステムであって、1以上のプロセッサを備え、前記1以上のプロセッサが機械可読命令を実行して、
コンテンツタイプに関して視聴者を助っ人視聴者であると判定する機能と、
配信者がストリームにおいて前記コンテンツタイプに関与していると判定する機能と、
前記配信者に前記視聴者を前記ストリームに招待するよう提案する機能と、
を実行する、ことを特徴とする、ストリーム配信のためのシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストリーム配信に関し、特に、ライブストリーミング配信に関する。
【背景技術】
【0002】
ライブストリーミングサービスに代表されるように、インターネット上におけるリアルタイムの交流が日常生活に浸透している。さまざまなプラットフォームやプロバイダーがライブストリーミングサービスを提供しており、競争も激しい。プラットフォームにとって、ユーザが望むサービスを提供することが重要である。
【0003】
台湾特許出願公開第107105371号は、インターネット上でリアルタイムの交流グループを能動的に構築する方法を開示している。
【発明の概要】
【0004】
本発明の一実施態様による方法は、1以上のコンピュータにより実行されるストリーム配信の方法であって、あるコンテンツタイプに関して視聴者を助っ人視聴者であると判定する工程と、配信者がストリームにおいて当該コンテンツタイプに関与していると判定する工程と、当該配信者に当該視聴者を当該ストリームに招待するよう提案する工程と、を含む。
【0005】
本発明の一実施態様による方法は、1以上のコンピュータにより実行されるストリーム配信の方法であって、第1の配信者から第1のライブストリームに視聴者を招待するための第1の報酬オファー付きの第1の要求を取得する工程と、第2の配信者から第2のライブストリームに当該視聴者を招待するための第2の報酬オファー付きの第2の要求を取得する工程と、当該第1の要求と当該第2の要求を当該視聴者に送信する工程と、当該視聴者から選択結果を取得する工程と、当該選択結果に応じて当該第1のライブストリームまたは当該第2のライブストリームに当該視聴者を招待する工程と、を含む。
【0006】
本発明の一実施態様によるシステムは、1以上のプロセッサを含むストリーム配信のためのシステムであって、当該1以上のコンピュータプロセッサが、機械可読命令を実行して、あるコンテンツタイプに関して視聴者を助っ人視聴者であると判定する機能と、配信者がストリームにおいて当該コンテンツタイプに関与していると判定する機能と、当該配信者に当該視聴者を当該ストリームに招待するよう提案する機能と、を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1の構成を示す概略図である。
図2】本発明の一部の実施態様に基づく、図1のユーザ端末30の機能と構成を示すブロック図である。
図3】本発明の一部の実施態様に基づく、図1のサーバの機能と構成を示すブロック図である。
図4図3のストリームDB310の例示的データ構造を示す表である。
図5図3のユーザDB312の例示的データ構造を示す表である。
図6図3の贈り物DB314の例示的データ構造を示す表である。
図7図3のインタラクションDB330の例示的データ構造を示す表である。
図8図3の貢献インパクトDB332の例示的データ構造を示す表である。
図9】貢献インパクトDB332に格納されたデータの例である。
図10】貢献インパクトDB332に格納されたデータの例である。
図11図3のプロフィールDB334の例示的データ構造を示す表である。
図12図3の信頼スコアDB336の例示的データ構造を示す表である。
図13】本発明の一部の実施態様に基づく例示的なフローである。
図14】本発明の一部の実施態様に基づく配信者側の例示的なユーザインターフェイスの概略図である。
図15】本発明の一部の実施態様に基づく例示的な視聴者プロフィールページの概略図である。
図16】本発明の一部の実施態様に基づく視聴者側の例示的なユーザインターフェイスの概略図である。
図17】本発明の一部の実施態様に基づく配信者側の例示的なユーザインターフェイスの概略図である。
図18】本発明の一部の実施態様に基づく情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、各図面に示す同一または類似の構成要素、部材、手順または信号には、すべての図面において同様の符号を付し、それによって重複する説明は適宜省略される。また、各図面の説明において重要でない一部部材は省略される。
【0009】
ストリーミングプラットフォームの配信者(またはストリーマー)は、より高い報酬を得るために、視聴者と良好な交流を保ちたいと考える。しかし、新しい配信者は、視聴者とどのように交流すればよいのか分からない場合がある。あるいは、配信者は、ある分野やトピックで、視聴者とどのように交流すればよいのか分からない場合もある。そのため、視聴者との交流で配信者を支援するための方法またはシステムが望まれる。
【0010】
図1は、本発明の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1の構成を示す概略図である。当該ライブストリーミングシステム1は、ストリーミングのストリーマー(ライバー、アンカー、配信者、ライブストリーマーとも呼ばれる)LVと視聴者(オーディエンスとも呼ばれる)AU(AU1、AU2...)に、リアルタイムで交流または通信するためのライブストリーミングサービスを提供する。図1に示すように、当該ライブストリーミングシステム1は、サーバ10と、ユーザ端末20と、ユーザ端末30(30a、30b...)を含む。一部の実施態様において、当該ストリーマーと視聴者は、集合的にユーザと呼ばれてもよい。当該サーバ10は、ネットワークNWに接続された、1以上の情報処理装置を含むことができる。当該ユーザ端末20、30は、例えば、スマートフォン、タブレット、ノートPC、レコーダー、携帯ゲーム機、ウェアラブル端末などのモバイル端末装置、あるいはデスクトップPCなどの据え置き型装置であってもよい。当該サーバ10、当該ユーザ端末20及び当該ユーザ端末30は、各種有線または無線ネットワークNWを介して相互に通信可能に接続される。
【0011】
当該ライブストリーミングシステム1には、配信者LV、視聴者AU、及び当該サーバ10を管理する管理者(またはアプリプロバイダー、図示せず)が参加する。当該配信者LVは、自身のユーザ端末20でコンテンツを記録し、当該サーバ10に直接または間接的にアップロードすることにより、リアルタイムで当該コンテンツを配信する者である。当該コンテンツの例としては、当該配信者自身の歌、トーク、パフォーマンス、ゲームプレイ、その他あらゆるコンテンツであってもよい。当該管理者は、当該サーバ10上で当該コンテンツをライブストリーミングするためのプラットフォームを提供するとともに、当該配信者LVと当該視聴者AU間のリアルタイムの交流を仲介または管理する。当該視聴者AUは、自分のユーザ端末30で当該プラットフォームにアクセスし、所望のコンテンツを選択して視聴する。当該視聴者AUは、選択したコンテンツのライブストリーミング中に、当該ユーザ端末30を介してコメントや応援、贈り物の送信などの操作を実行する。当該コンテンツを配信している当該配信者LVは、それらのコメント、応援、または贈り物に対して応答してもよい。当該応答が、映像および(または)音声で当該視聴者AUに送信され、双方向のコミュニケーションが確立される。
【0012】
「ライブストリーミング」という用語は、当該配信者LVのユーザ端末20で記録したコンテンツを、当該視聴者AUのユーザ端末30で実質的にリアルタイムに再生・視聴することを可能にするデータ伝送モードを指しても、そのような伝送モードにより実現されるライブブロードキャストを指してもよい。当該ライブストリーミングは、HTTPライブストリーミング、CMAF(Common Media Application Format)、WebRTC(Web Real-Time Communications)、RTMP(Real―Time Messaging Protocol)、RTMP(Real―Time Messaging Protocolなどの既存のライブストリーミング技術を利用して実現されてもよい。ライブストリーミングには、当該配信者LVによるコンテンツの記録と同時に、当該視聴者AUが所定の遅延をもって当該コンテンツを視聴でき伝送モードを含む。当該遅延の長さについては、当該配信者LVと当該視聴者AUの交流が成立可能な程度の遅延であってもよい。なお、当該ライブストリーミングは、当該コンテンツの全記録データを一度当該サーバに格納し、その後ユーザの要求に応じて当該サーバから当該ユーザに提供する、いわゆるオンデマンド配信と区別される。
【0013】
ここでいう「映像データ」とは、当該ユーザ端末20または30の撮像機能を用いて生成された画像データ(映像データとも呼ばれる)と、当該ユーザ端末20または30の音声入力機能を用いて生成された音声データとを含むデータを指す。当該映像データは、当該ユーザがコンテンツを視聴できるように、当該ユーザ端末20、30で再生される。一部の実施態様において、当該配信者のユーザ端末における映像データの生成と当該視聴者のユーザ端末における映像データの再生との間に、当該映像データに対して圧縮、展開、符号化、復号化、トランスコーディングなど、その形式、サイズ、またはデータの仕様を変更する処理が行われると想定される。しかし、そのような処理の前後で、当該映像データが表す当該コンテンツ(例えば、映像や音声)は実質的に変化しないため、本明細書においては、そのような処理後の当該映像データを、そのような処理前の当該映像データと同一ものと表現している。すなわち、当該配信者のユーザ端末で映像データが生成された後、当該サーバ10を介して当該視聴者のユーザ端末で再生される場合、当該配信者のユーザ端末で生成された当該映像データ、当該サーバ10を通過する当該映像データ、および当該視聴者のユーザ端末で受信して再生される当該映像データは、いずれも同一の映像データである。
【0014】
図1に示す例において、当該配信者LVは、ライブストリーミングデータを提供する。当該配信者LVのユーザ端末20は、当該配信者LVの映像や音声を記録して当該ストリーミングデータを生成し、生成された当該データは当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に送信される。同時に、当該ユーザ端末20は、当該配信者LVの記録された映像VDを当該ユーザ端末20のディスプレイに表示し、当該配信者LVが現在行っているライブストリーミングコンテンツを確認できるようにする。
【0015】
当該プラットフォームに当該配信者LVのライブストリーミングを視聴することを要求した当該視聴者AU1、AU2のそれぞれのユーザ端末30a、30bは、当該ネットワークNWを介して当該ライブストリーミングに関連する映像データ(以下、「ライブストリーミングの映像データ」と呼ばれてもよい)を受信し、受信した当該映像データを再生して当該映像VD1、VD2をディスプレイに表示し、スピーカーから音声を出力する。当該ユーザ端末30a、30bでそれぞれ表示される映像VD1、VD2は、当該配信者LVの当該ユーザ端末20により撮像された映像VDと実質的に同じであり、当該ユーザ端末30a、30bで出力される音声は、当該配信者LVの当該ユーザ端末20で記録された音声と実質的に同じである。
【0016】
当該配信者LVの当該ユーザ端末20での映像・音声の記録と、当該視聴者AU1、AU2の当該ユーザ端末30a、30bでの映像データの再生は、実質的に同時に行われる。当該視聴者AU1が、当該配信者LVにより提供される当該コンテンツに関するコメントを当該ユーザ端末30aに入力すると、当該サーバ10は当該コメントを配信者LVの当該ユーザ端末20にリアルタイムで表示するとともに、当該視聴者AU1とAU2の当該ユーザ端末30aと30bにも当該コメントをそれぞれ表示する。当該配信者LVが当該コメントを読み、当該コメントに対応するトークを展開すると、そのトークの映像と音声が、それぞれ当該視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bに表示される。このインタラクティブな動作は、当該配信者LVと当該視聴者AU1間で会話が成立していると認識される。これにより、当該ライブストリーミングシステム1では、一方的なコミュニケーションではなく、双方向のコミュニケーションを可能にするライブストリーミングを実現する。
【0017】
図2は、本発明の一部の実施態様に基づく、図1のユーザ端末30の機能と構成を示すブロック図である。当該ユーザ端末20は、当該ユーザ端末30と同じまたは類似した機能と構成を有する。図2の各ブロックと以降のブロック図は、ハードウェアがコンピュータのCPUや機械装置などの要素によって実現されてもよく、ソフトウェアがコンピュータプログラムなどによって実現されてもよい。機能ブロックは、これらの要素間の連携動作により実現されてもよい。したがって、これらの機能ブロックは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによる多様な形態で実現され得ることが、当業者には理解されよう。
【0018】
当該配信者LV及び当該視聴者AUは、当該ネットワークNWを介してダウンロードサイトからライブストリーミングアプリケーションプログラム(以下、ライブストリーミングアプリケーションという)をダウンロードし、当該ユーザ端末20、30にインストールしてもよい。あるいは、当該ライブストリーミングアプリケーションは、当該ユーザ端末20と30に予めインストールされていてもよい。当該ライブストリーミングアプリケーションが当該ユーザ端末20、30上で実行されると、当該ユーザ端末20、30は、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10と通信し、各種機能を実装または実行する。以下、当該ライブストリーミングアプリケーションが実行されるユーザ端末20、30(CPUなどのプロセッサ)によって実装される機能を、当該ユーザ端末20、30の機能として説明する。これらの機能は、実際には、当該ユーザ端末20、30上で当該ライブストリーミングアプリケーションにより実現される。一部の実施態様において、これらの機能は、HTML(HyperText Markup Language)などのプログラミング言語で記述され、当該サーバ10から当該ネットワークNWを介して当該ユーザ端末20、30のウェブブラウザに送信され、当該ウェブブラウザにより実行されるコンピュータプログラムによって実現されてもよい。
【0019】
当該ユーザ端末30は、配信ユニット100と視聴ユニット200を含む。当該配信ユニット100は、当該ユーザ(またはユーザ側)の映像と音声が記録された映像データを生成し、当該映像データを当該サーバ10に提供する。当該視聴ユニット200は、当該サーバ10から映像データを受信し、当該映像データを再生する。当該ユーザは、ライブストリーミングを行う際に、当該配信ユニット100を起動し、当該ユーザが映像を視聴する際に、当該視聴ユニット200を起動する。当該配信ユニット100が起動される当該ユーザ端末は、当該配信者の端末、すなわち、当該映像データを生成する当該ユーザ端末である。当該視聴ユニット200が起動される当該ユーザ端末は、当該視聴者の端末、即ち、当該映像データが再現され、再生される当該ユーザ端末である。
【0020】
当該配信ユニット100は、撮像コントロールユニット102と、オーディオコントロールユニット104と、映像送信ユニット106と、配信者側UIコントロールユニット108を含む。当該撮像コントロールユニット102は、カメラ(図2に表示せず)に接続され、当該カメラで実行される撮像を制御する。当該撮像コントロールユニット102は、当該カメラからの画像データを取得する。当該オーディオコントロールユニット104は、マイク(図2に表示せず)に接続され、当該マイクからの音声入力を制御する。当該オーディオコントロールユニット104は、当該マイクから当該オーディオデータを取得する。当該映像送信ユニット106は、当該撮像コントロールユニット102により取得された当該画像データと、当該オーディオコントロールユニット104により取得された当該オーディオデータを含む映像データを、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に送信する。当該映像データは、当該映像送信ユニット106によりリアルタイムに送信される。すなわち、当該撮像コントロールユニット102と当該オーディオコントロールユニット104による当該映像データの生成と、生成された当該映像データの当該映像送信ユニット106による送信とは、実質的に同時に実行される。当該配信者側UIコントロールユニット108は、当該配信者のUI(ユーザインターフェイス)をコントロールする。当該配信者側UIコントロールユニット108は、ディスプレイ(図2に表示せず)に接続されてもよく、当該映像送信ユニット106により送信される当該映像データを再生することにより、当該ディスプレイに映像を表示する。当該配信者側UIコントロールユニット108は、操作オブジェクトや指示許諾オブジェクトを当該ディスプレイに表示し、当該オブジェクトをタップした当該配信者からの入力を受け付けてもよい。
【0021】
当該視聴ユニット200は、視聴者側UIコントロールユニット202と、重ね合わせ情報生成ユニット204と、入力情報送信ユニット206を含む。当該視聴ユニット200は、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10から、当該配信者、当該ユーザ端末30のユーザである視聴者、及び他の視聴者が参加する、ライブストリーミングに関連する映像データを受信する。当該視聴者側UIコントロールユニット202は、当該視聴者のUIを制御する。当該視聴者側UIコントロールユニット202は、ディスプレイとスピーカー(図2に表示せず)に接続され、受信した映像データを再生して、当該ディスプレイに映像を表示し、当該スピーカーから音声を出力する。当該映像が当該ディスプレイに出力され、当該音声が当該スピーカーから出力されている状態を「映像データが再生されている」状態と呼ぶことができる。当該視聴者側UIコントロールユニット202は、タッチパネル、キーボード、ディスプレイ等の入力手段(図2に表示せず)にも接続され、当該入力手段を介してユーザの入力を取得する。当該重ね合わせ情報生成ユニット204は、当該サーバ10からの映像データから生成された画像上に、所定のフレーム画像を重ねる。当該フレーム画像には、当該ユーザからの入力を受け付けるためのさまざまなユーザインターフェイスオブジェクト(以下、単に「オブジェクト」という)、当該視聴者により入力されたコメント、及び(または)当該サーバ10から取得した情報などが含まれる。当該入力情報送信ユニット206は、当該ネットワークNWを介して、当該視聴者側UIコントロールユニット202により取得された当該ユーザ入力を当該サーバ10に送信する。
【0022】
図3に、本発明の一部の実施態様に基づく、図1の当該サーバ10の機能と構成を示すブロック図を示す。当該サーバ10は、配信情報提供ユニット302と、中継ユニット304と、贈り物処理ユニット306と、支払い処理ユニット308と、ストリームDB310と、ユーザDB312と、贈り物DB314と、取得ユニット320と、送信ユニット322と、判定ユニット324と、インタラクションDB330と、貢献インパクトDB332と、プロフィールDB334と、信頼スコアDB336と、を含む。
【0023】
当該配信者側の当該ユーザ端末20から当該ネットワークNWを介してライブストリーミングの開始通知または要求を受信すると、当該配信情報提供ユニット302は、このライブストリーミングを識別するためのストリームIDと当該ライブストリーミングを行う配信者の配信者IDをストリームDB310に登録する。
【0024】
当該配信情報提供ユニット302が、当該ネットワークNWを介して当該視聴者側の当該ユーザ端末30の当該視聴ユニット200からライブストリームに関する情報の提供要求を受信すると、当該配信情報提供ユニット302は、当該ストリームDB310から現在利用可能なライブストリームを取得または確認し、利用可能なライブストリームのリストを作成する。当該配信情報提供ユニット302は、作成したリストを当該ネットワークNW経由で要求元の当該ユーザ端末30に送信する。要求元の当該ユーザ端末30の当該視聴者側UIコントロールユニット202は、受信したリストに基づいてライブストリーム選択画面を生成し、当該ユーザ端末30のディスプレイ上に表示する。
【0025】
当該ユーザ端末30の当該入力情報送信ユニット206が、当該ライブストリーム選択画面上で当該視聴者の選択結果を受信すると、当該入力情報送信ユニット206は、選択されたライブストリームのストリームIDを含む配信要求を生成し、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に当該要求を送信する。当該配信情報提供ユニット302は、要求元の当該ユーザ端末30に対して、受信した当該配信要求に含まれる当該ストリームIDで指定されるライブストリームの提供を開始する。当該配信情報提供ユニット302は、当該ストリームIDの(または対応する)視聴者IDに、要求元の当該ユーザ端末30の当該視聴者のユーザIDを含めるように当該ストリームDB310を更新する。
【0026】
当該中継ユニット304は、当該配信情報提供ユニット302により開始された当該ライブストリーミングにおいて、配信者側の当該ユーザ端末20から視聴者側の当該ユーザ端末30に当該映像データを中継する。当該中継ユニット304は、当該ライブストリーミング中または当該映像データの再生中に、当該入力情報送信ユニット206から視聴者によるユーザ入力を表す信号を受信する。当該ユーザ入力を表す信号は、当該ユーザ端末30のディスプレイに表示されたオブジェクトを指定するオブジェクト指定信号であってもよい。当該オブジェクト指定信号は、当該視聴者の視聴者ID、当該視聴者が視聴しているライブストリームの配信者の配信者ID、及び当該オブジェクトを特定するオブジェクトIDを含んでもよい。当該オブジェクトが贈り物であるとき、当該オブジェクトIDは贈り物IDである。同様に、当該中継ユニット304は、当該ユーザ端末20の当該配信ユニット100から、当該映像データの再生中(またはライブストリーミング中)に配信者により行われたユーザ入力を表す信号を受信する。当該信号は、オブジェクト指定信号であってもよい。
【0027】
また、当該ユーザ入力を表す信号は、視聴者が当該ユーザ端末30に入力したコメントと当該視聴者の視聴者IDを含むコメント入力信号であってもよい。当該コメント入力信号を受信すると、当該中継ユニット304は、当該コメントと信号に含まれる当該視聴者IDを、当該配信者の当該ユーザ端末20と他の視聴者の当該ユーザ端末30に送信する。これらユーザ端末20、30において、当該視聴者側UIコントロールユニット202と、当該重ね合わせ情報生成ユニット204は、同じく受信した当該視聴者IDと関連付けられたディスプレイ上に受信したコメントを表示する。
【0028】
当該贈り物処理ユニット306は、当該オブジェクト指定信号に含まれる贈り物IDによって特定される贈り物のポイントに基づき、当該配信者のポイントを増加させ、当該ユーザDB312を更新する。具体的には、当該贈り物処理ユニット306は、当該贈り物DB314を参照して、受信した当該オブジェクト指定信号に含まれる当該贈り物IDに対して付与するポイントを特定する。その後、当該贈り物処理ユニット306は、当該ユーザDB312を更新し、当該オブジェクト指定信号に含まれる当該配信者IDの(または当該配信者IDに対応する)ポイントに、特定されたポイントを追加する。
【0029】
当該支払い処理ユニット308は、当該オブジェクト指定信号の受信に応答して、視聴者からの贈り物の代金の支払いを処理する。具体的には、当該支払い処理ユニット308は、当該贈り物DB314を参照して、当該オブジェクト指定信号に含まれる当該贈り物IDにより特定される当該贈り物の価格ポイントを特定する。その後、当該支払い処理ユニット308は、当該ユーザDB312を更新し、当該オブジェクト指定信号に含まれる当該視聴者IDにより特定される当該視聴者のポイントから、特定された当該価格ポイントを差し引く。
【0030】
図4は、図3のストリームDB310の例示的データ構造を示す表である。当該ストリームDB310は、現在行われているライブストリームに関する情報を保持する。当該ストリームDB310は、ストリームID、配信者ID、視聴者IDを、相互に関連付けて格納する。当該ストリームIDは、当該ライブストリーミングシステム1により提供されるライブストリーミングプラットフォームにおけるライブストリームを識別するためのIDである。当該配信者IDは、当該ライブストリームを提供する配信者を識別するためのユーザIDである。当該視聴者IDは、当該ライブストリームの視聴者を識別するためのユーザIDである。一部の実施態様による当該ライブストリーミングシステム1により提供されるライブストリーミングプラットフォームにおいて、ユーザがライブストリームを開始すると、当該ユーザは配信者となり、同じユーザが別のユーザによりブロードキャストされるライブストリームを視聴すると、当該ユーザは視聴者にもなる。したがって、配信者と視聴者の区別は固定されておらず、あるとき配信者IDとして登録されたユーザIDが、別のときに視聴者IDとして登録されることもあり得る。
【0031】
図5は、図3のユーザDB312の例示的データ構造を示す表である。当該ユーザDB312は、ユーザに関する情報を保持する。当該ユーザDB312は、当該ユーザIDと当該ポイントを、相互に関連付けて格納する。当該ユーザIDは、ユーザを識別する。当該ポイントは、対応する当該ユーザが保持するポイントに相当する。当該ポイントは、当該ライブストリーミングプラットフォーム内で流通する電子的な価値である。一部の実施態様において、配信者がライブ配信中に視聴者から贈り物を受け取ると、当該配信者のポイントは当該贈り物に対応する価値だけ増加する。当該ポイントは、例えば、当該配信者が当該ライブストリーミングプラットフォームの管理者から受け取る報酬(金銭など)の量を決定するために使用される。一部の実施態様において、当該配信者が視聴者から贈り物を受け取る際に、当該ポイントに代えて、当該贈り物に対応する金額を付与してもよい。
【0032】
図6は、図3の贈り物DB314の例示的データ構造を示す表である。当該贈り物DB314は、当該ライブストリーミング中に当該視聴者が利用できる贈り物についての情報を保持する。贈り物は、電子データである。贈り物は、ポイントまたは金銭で購入するか、無償で提供することができてもよい。贈り物は、視聴者が配信者に贈ることができる。配信者に贈り物を贈ることは、贈り物を使う、贈り物を送る、贈り物を投げるなどとも呼ばれる。贈り物の中には、購入と同時に使用できるものと、購入後、購入した視聴者が後から任意のタイミングで使用できるものとがある。視聴者が配信者に贈り物を贈ると、当該贈り物に対応する量のポイントが当該配信者に付与される。贈り物が使用されると、その使用によって当該贈り物に関連するエフェクトが発生してもよい。例えば、ライブストリーミング画面に当該贈り物に対応したエフェクト(視覚的効果や聴覚的効果など)が表示される。
【0033】
当該贈り物DB314は、贈り物ID、付与ポイント、価格ポイントを、相互に関連付けて格納する。当該贈り物IDは、贈り物を識別するためのものである。当該付与ポイントは、配信者に贈り物が贈られたときに当該配信者に付与されるポイントの量である。当該価格ポイントは、贈り物の使用(購入)に対して支払われるポイントの量である。視聴者は、ライブストリームを視聴しているときに、所望の贈り物の当該価格ポイントを支払うことで、配信者に当該所望の贈り物を贈ることができる。当該価格ポイントの支払いは、適宜の電子決済手段により行うことができる。例えば、視聴者が管理者に当該価格ポイントを支払うことにより、支払いが行われてもよい。あるいは、銀行振り込みやクレジットカードによる支払いが利用されてもよい。当該管理者は、当該付与ポイントと当該価格ポイントとの関係を任意に設定することができる。例えば、付与ポイント=価格ポイントとして設定してもよい。あるいは、当該付与ポイントに1.2などの所定の係数を乗じたポイントを当該価格ポイントとして設定しても、当該付与ポイントに所定の手数料ポイントを加算したポイントを当該価格ポイントとして設定してもよい。
【0034】
図7は、図3のインタラクションDB330の例示的データ構造を示す表である。当該インタラクションDB330には、ストリームID、配信者ID、視聴者ID、異なるタイミング(または時間範囲、あるいは期間)におけるインタラクションパラメータ、コンテンツタイプが互いに関連付けられて格納される。
【0035】
t0からt5は、タイミング、時間範囲、あるいは期間であってもよい。例えば、期間t0の間、ストリームST1におけるコンテンツタイプ(または配信者D1が関与するトピック)は「料理」であり、視聴者V1は、当該ストリームST1においてコメント操作を実行する。期間t1の間に、視聴者V2が当該ストリームに参加する。期間t2の間に、視聴者V4が贈り物操作を実行する。期間t4の間に、視聴者V5が当該ストリームから離脱する。
【0036】
一部の実施態様において、当該インタラクションパラメータは、当該取得ユニット320によって、サーバ10の内部または外部に実装されたモニタリングユニット(図示せず)から取得されてもよい。一部の実施態様において、当該コンテンツタイプは、サーバ10の内部または外部に実装された検出ユニット(図示せず)によって検出されてもよい。当該検出ユニットは、当該ストリームのコンテンツに対して、画像検出処理、音声検出処理、コメント検出処理、またはモーション検出処理を実行してもよい。当該コンテンツタイプの検出は、リアルタイムに実行されてもよい。
【0037】
図8は、図3の貢献インパクトDB332の例示的データ構造を示す表である。当該貢献インパクトDB332には、視聴者ID、ストリームID、視聴者が実行したインタラクション、当該ストリームのコンテンツタイプ、他の視聴者からの貢献度、同じストリーム内の他の視聴者、一般相関値、コンテンツタイプ別の相関値が、互いに関連付けられて格納される。
【0038】
当該他の視聴者からの貢献度とは、当該視聴者V1を除くすべての視聴者から、それぞれの時間帯において、当該ストリームの配信者に貢献した贈り物の量や報酬金額であってもよい。視聴者V1の貢献度を除外することにより、本実施態様は、他の視聴者の貢献度に対する当該視聴者V1の影響を、より正確に、またはより信頼性の高い方法で決定することができる。例えば、視聴者V1の大きな貢献によるバイアスを排除することができる。一部の実施態様において、当該貢献度の値は、当該判定ユニット324により当該インタラクションDB330に格納されたインタラクションパラメータ(贈り物の操作や贈り物の量など)に基づいて算出されてもよい。
【0039】
当該「一般相関値」とは、視聴者V1のインタラクションと他の視聴者からの貢献度との相関値(または相関係数値)であってもよい。一部の実施態様において、当該相関値は、視聴者V1のインタラクションに対する他の視聴者からの貢献度の変動傾向を示す。 計算は、視聴者V1のすべてのインタラクション操作または視聴者V1の特定のインタラクション操作(コメントや贈り物など)に関して(または基づいて)行われてもよい。一部の実施態様において、当該相関値は正規化されてもよい。 一部の実施態様において、当該相関値は、-1から1の間であってもよい。正の値は、視聴者V1のインタラクションに伴い他の視聴者からの貢献度が増加することを意味し、負の値は、視聴者V1のインタラクションに伴い他の視聴者からの貢献度が減少することを意味する。
【0040】
当該「コンテンツタイプ別の相関値」とは、コンテンツタイプごとに算出される点を除き、「一般相関値」と同様である。したがって、「コンテンツタイプ別の相関値」の値は、特定のコンテンツタイプにおける視聴者V1のインタラクションと他の視聴者からの貢献度の相関性を示す。
【0041】
例えば、図8に示すように、ストリームST1に関連するデータによると、視聴者V1は、[料理]のトピックにおいて高い相関値を有する。これは、視聴者V1が[料理]というトピックにおいて、他の視聴者からの貢献度にポジティブな影響を与えていることを示す。つまり、トピックが料理である場合、視聴者V1のインタラクション(コメントなど)は、他の視聴者がその配信者に対してより多くの貢献(より多くの贈り物など)をすることを奨励または動機付ける可能性がある。したがって、視聴者V1は、(例えば、判定ユニット324によって)トピック[料理]の達人インフルエンサーであると判定されてもよい。
【0042】
例えば、図8に示すように、ストリームST2に関連するデータによると、視聴者V1は、[旅行]のトピックにおいて負の相関値を有する。これは、視聴者V1が[旅行]というトピックにおいて、他の視聴者からの貢献度にネガティブな影響を与えていることを示す。つまり、トピックが旅行である場合、視聴者V1のインタラクション(コメントなど)は、他の視聴者がその配信者に対して貢献(贈り物など)をすることを妨げるまたは阻止する可能性がある。したがって、視聴者V1は、トピック[旅行]において歓迎されない視聴者であると判定されてもよい。
【0043】
最終的なスコアは、視聴者V1が関与したさまざまなストリームで算出された「一般相関値」と「コンテンツタイプ別の相関値」の平均値を示す。一部の実施態様において、「平均」以外の計算が利用されてもよい。一部の実施態様において、閾値が定義され、当該閾値より大きい最終スコアが視聴者V1を対応するコンテンツタイプに関して達人インフルエンサーであると判定するために使用されてもよい。一部の実施態様において、閾値が定義され、当該閾値より低い最終スコアが視聴者V1を対応するコンテンツタイプに関して歓迎されない視聴者であると判定するために使用されてもよい。
【0044】
図9は、貢献インパクトDB332に格納されたデータの例である。図に示すように、トピック[料理]においては、視聴者V1のインタラクションパラメータと視聴者V1以外の貢献度が同じような傾向を示している。したがって、視聴者V1は、トピック[料理]に関して、達人インフルエンサーであると判定されてもよい。
【0045】
図10は、貢献インパクトDB332に格納されたデータの例である。図に示すように、トピック[ワークアウト]においては、視聴者V2のインタラクションパラメータと視聴者V2以外の貢献度が反対の傾向を示している。したがって、視聴者V2は、トピック[ワークアウト]に関して歓迎されない視聴者であると判定されてもよい。
【0046】
当該判定ユニット324は、あるコンテンツタイプに関して、視聴者を達人インフルエンサー(または助っ人視聴者)と判定するように構成される。この判定は、例えば、貢献インパクトDB332の相関値(または最終スコア)に基づいて行われてもよい。当該判定ユニット324は、視聴者のインタラクションデータと他の視聴者の貢献度データに基づき、当該コンテンツタイプに関して他の視聴者の貢献度にポジティブな影響を与える視聴者であると判定してもよい。
【0047】
当該判定ユニット324は、配信者により行われるストリーム(またはライブストリーム)において、当該配信者が特定のコンテンツタイプに関与したと判定するように構成される。一部の実施態様において、当該判定ユニット324は、各ストリームのコンテンツタイプについてインタラクションDB330を参照してもよい。当該コンテンツタイプは、リアルタイムで更新または監視されてもよい。
【0048】
当該判定ユニット324は、配信者により行われるストリームに助っ人視聴者を招待することを配信者に提案するように構成される。当該判定ユニット324は、当該送信ユニット332をトリガーして招待メッセージを視聴者に送信してもよい。
【0049】
当該取得ユニット320は、配信者から、当該配信者により行われるストリーム(またはライブストリーム)に視聴者(進行中のトピックに関する助っ人視聴者など)を招待する要求を取得するように構成される。当該送信ユニット322は、当該要求を当該視聴者に送信するように構成される。当該取得ユニット320は、当該視聴者から、当該招待要求に関する選択結果(当該ストリームへの参加への同意または拒否など)を取得するように構成される。当該選択結果が同意である場合、当該判定ユニット324はその後、例えばサーバ10内の招待ユニット(図示せず)をトリガーすることで、当該視聴者を当該ストリームに招待してもよい。
【0050】
一部の実施態様において、当該取得ユニット320は、当該視聴者を当該ストリームに招待するために、当該配信者から報酬オファーを取得してもよい。当該送信ユニット322はその後、当該視聴者が当該招待を受け入れるか否かを決定できるように、当該報酬オファーを当該視聴者に送信してもよい。報酬オファーは、贈り物、ストリーミングプラットフォームで使用されるポイント(または電子マネー)であってもよい。一部の実施態様において、招待された当該視聴者が受け取る報酬は、招待した当該配信者のポイントから差し引かれる。
【0051】
一部の実施態様において、当該判定ユニット324は、当該ストリーム内のインタラクションパラメータ(例えば、コメントや贈り物の量など)が閾値未満であると判定した後、当該配信者に当該視聴者を当該ストリームに招待するように提案する。当該視聴者は、対応するトピックにおける達人インフルエンサーであるため、当該ストリームにおいて他の視聴者が当該配信者に対してより多くの貢献をするように促すことができる。
【0052】
一部の実施態様において、一旦視聴者が特定のコンテンツタイプにおいて達人インフルエンサーであると判定されると、当該判定ユニット324は、当該視聴者のプロフィールページにおいて、当該視聴者を当該コンテンツタイプに関して助っ人視聴者としてマークしてもよい。一部の実施態様において、一旦視聴者が特定のコンテンツタイプにおいて歓迎されない視聴者であると判定されると、当該判定ユニット324は、当該視聴者のプロフィールページにおいて、当該視聴者を当該コンテンツタイプに関して歓迎されない視聴者としてマークしてもよい。
【0053】
一部の実施態様において、配信者は、視聴者のプロフィールページをチェックして、その視聴者が他の視聴者の貢献度に与える影響を把握してもよい。例えば、現在進行中のトピックが[料理]である場合、当該配信者は[料理]の達人インフルエンサーである視聴者を招待し、自身の達成度を向上させたいと考えるかもしれない。例えば、現在進行中のトピックが[旅行]であるとき、[旅行]のトピックに新たに参加した視聴者が歓迎されない視聴者であると当該配信者が知った場合、当該配信者は、自分の達成度がその視聴者によってネガティブな影響を受ける可能性があるため、トピックを変更したいと考えるかもない。
【0054】
一部の実施態様において、人気のある助っ人視聴者は、異なる配信者から複数の招待を受けてもよい。当該視聴者は、最も高い報酬を提供する者を選択して参加または支援してもよい。例えば、当該取得ユニット320は、第1の配信者から第1のライブストリームに視聴者を招待する第1の報酬オファー付きの第1の要求を取得する。当該取得ユニット320は、第2の配信者から第2のライブストリームに視聴者を招待する第2の報酬オファー付きの第2の要求を取得する。当該送信ユニット322は、当該第1の要求と当該第2の要求を当該視聴者に送信する。当該視聴者は、当該要求に含まれる当該報酬オファーに基づき、参加するライブストリームを選択する。当該取得ユニット320は、当該視聴者から当該選択結果を取得する。その後、当該判定ユニット324(またはサーバ10内の招待ユニット)は、当該選択結果に基づき、当該視聴者を当該第1のライブストリームまたは当該第2のライブストリームに招待する。
【0055】
図11は、図3のプロフィールDB334の例示的データ構造を示す表である。当該プロフィールDB334は、コンテンツタイプ、達人インフルエンサーの視聴者ID、他の視聴者の視聴者ID、属性(またはタグ)、属性ベクタ、視聴者プロフィールベクタを互いに関連付けて格納する。
【0056】
当該プロフィールDB334内のデータは、当該貢献インパクトDB332及び(または)当該インタラクションDB330から導き出されてもよい。例えば、当該取得ユニット320は、当該インタラクションDB330のデータ及び(または)当該貢献インパクトDB332のデータに基づき、視聴者V1がストリームにいたとき、かつトピックが[料理]であったときに、当該ストリームで貢献している「他の視聴者」を特定してもよい。そして、当該取得ユニット320は、それらの「他の視聴者」を「貢献した他の視聴者」として当該プロフィールDB334に格納してもよい。
【0057】
「貢献した他の視聴者」が特定されると、当該取得ユニット320は、例えば、当該ユーザDB312から、それぞれの属性データを取得してもよい。当該属性データは、当該視聴者によって入力されたデータ(性別など)及び(または)サーバ10内外の検出ユニットによって検出されたデータ(当該視聴者の過去のコメントに基づいて検出され得る嗜好データなど)を含んでもよい。一部の実施態様において、値「1」は「はい」を意味し、値「0」は「いいえ」を意味する。一部の実施態様において、当該属性データの値は、当該属性の程度または強度を意味する。例えば、視聴者V14は、属性[料理]の値が高く、これは、当該視聴者V14がトピック[料理]に強い嗜好性を示していることを意味する。
【0058】
当該属性ベクタは、当該属性データのベクタ形式である。当該視聴者プロフィールベクタは、当該属性ベクタの平均値であり、トピック[料理]における視聴者V1の「貢献した他の視聴者」についてのプロフィールベクタと見なしてもよい。
【0059】
図12は、図3の信頼スコアDB336の例示的データ構造を示す表である。当該信頼スコアDB336には、配信者ID、ストリームID、タイミング、コンテンツタイプ、視聴者ID、属性ベクタ、ストリーム視聴者プロフィールベクタ、達人インフルエンサー、信頼スコア(または類似性スコア)が、互いに関連付けられて格納される。一部の実施態様において、時間が経過するにつれて(t0、t1、t2、...)、当該信頼スコアDB336のデータがリアルタイムで保存、更新、及び(または)計算される。
【0060】
当該視聴者IDは、対応するタイミング(または時間範囲)のストリームST1内の視聴者を格納する。各視聴者の属性ベクタは、例えば、当該取得ユニット320により取得され、格納される。
【0061】
当該ストリーム視聴者プロフィールベクタは、対応するタイミングにおける全視聴者の属性ベクタから計算され、例えば、平均値の計算が使用されてもよい。一部の実施態様において、当該ストリーム視聴者プロフィールベクタの当該計算は、当該プロフィールDB334における視聴者プロフィールベクタの計算と同様である。当該ストリーム視聴者プロフィールベクタは、タイミングごとにリアルタイムで計算されてもよい。
【0062】
当該達人インフルエンサーは、対応するコンテンツタイプに関して、他の視聴者の貢献に高い影響(またはポジティブな影響)を与える視聴者(または助っ人視聴者)を格納する。当該助っ人視聴者は、例えば、 当該貢献インパクトDB332から特定されてもよい。
【0063】
当該信頼スコアは、当該ストリーム視聴者プロフィールベクタと、(プロフィールDB334内の)対応するコンテンツタイプに関する達人インフルエンサーの視聴者プロフィールベクタとに基づいて計算される。ベクタ間の類似度計算が利用されてもよい。正規化計算が含まれてもよい。当該信頼スコアが高いほど、(対応するタイミングにおける)当該ストリーム視聴者プロフィールベクタと、(当該プロフィールDB334における)達人インフルエンサーの視聴者プロフィールベクタとの類似度が高くなる。したがって、信頼スコアが高いほど、対応する達人インフルエンサーをより高い精度でレコメンドすることができ、見込まれる効果も高くなる可能性がある。つまり、達人インフルエンサーは、当該配信者の達成度向上に貢献できる可能性が高くなる。一部の実施態様において、当該信頼スコアは、当該助っ人視聴者が関与した過去のストリームにおける他の視聴者の属性と、当該配信者によって行われている現在継続中のライブストリームにおける他の視聴者の属性に基づいて決定される。
【0064】
一部の実施態様において、当該判定ユニット324が配信者に視聴者をストリームに招待するよう提案するとき、 当該判定ユニット324は、そのコンテンツタイプに関して当該視聴者を助っ人視聴者とする判定の信頼スコアを当該配信者に提供する。したがって、当該配信者は、それに基づいて当該助っ人視聴者を招待するか否かを決定することができる。あるいは、当該配信者は、当該信頼スコアに基づいて、当該助っ人視聴者を招待するための報酬オファーを決定してもよい。
【0065】
図13に、本発明の一部の実施態様に基づく例示的なフローを示す。
【0066】
工程S1300において、配信者D1がライブストリームを開始する。
【0067】
工程S1302において、当該ライブストリーム内のインタラクションパラメータ(コメント数、贈り物の数、視聴者数など)が検出または監視される。
【0068】
工程S1304において、当該ライブストリームのコンテンツタイプが検出または監視される。
【0069】
工程S1306において、各コンテンツタイプの助っ人視聴者が上述の方法に従って決定される。
【0070】
工程S1308において、当該判定ユニット324により当該インタラクションパラメータがしきい値を下回るか否かが判定される。「はい」の場合、フローは工程S1310に進む。「いいえ」の場合、フローは工程S1302に戻る。
【0071】
工程S1310において、当該判定ユニット324は、当該ライブストリームの現在のコンテンツタイプに関して、助っ人視聴者を招待するように配信者D1に提案する。当該判定ユニット324は、当該サーバ10をトリガーし、当該助っ人視聴者の情報を配信者D1に送信させてもよい。
【0072】
工程S1312において、当該取得ユニット320は、配信者D1から、当該助っ人視聴者を当該ライブストリームに招待する要求を取得する。
【0073】
工程S1314において、当該送信ユニット322は、当該要求を当該助っ人視聴者に送信する。
【0074】
工程S1316において、当該取得ユニット320は、当該助っ人視聴者から当該ライブストリームに参加する同意を取得する。
【0075】
工程S1318において、当該判定ユニット324(またはサーバ10)は、当該助っ人視聴者を当該ライブストリームに招待する。
【0076】
図14は、本発明の一部の実施態様に基づく配信者側の例示的なユーザインターフェイスの概略図である。図に示すように、助っ人視聴者V1を招待する提案が配信者D1に対して表示される。配信者D1の参考のために、レコメンデーションの信頼スコアも提供される。配信者D1は、報酬オファーを入力し、招待要求を送信してもよい。
【0077】
図15は、本発明の一部の実施態様に基づく例示的な視聴者プロフィールページの概略図である。図に示すように、視聴者V1は、当該コンテンツタイプ[料理]と[スポーツ]において達人インフルエンサー(または助っ人視聴者)としてマークされる。
【0078】
図16は、本発明の一部の実施態様に基づく視聴者側の例示的なユーザインターフェイスの概略図である。図に示すように、当該助っ人視聴者V1は、2人の配信者から招待を受信する。視聴者V1は、配信者、トピック、報酬に基づいて、どちらかを選択してもよい。
【0079】
図17は、本発明の一部の実施態様に基づく配信者側の例示的なユーザインターフェイスの概略図である。図に示すように、視聴者V2がトピック[ワークアウト]に関して歓迎されない視聴者であり、当該ストリームルームの現在のトピックが[ワークアウト]である場合、視聴者V2が当該ストリームに参加する際に、当該配信者に対して提案メッセージ(例えば、トピックの変更など)が表示される。
【0080】
一部の実施態様において、当該ライブストリーミングプラットフォームは、達人インフルエンサーとして機能する仮想キャラクターを提供することができる。当該仮想キャラクターは、機械学習モデルによって、特定のコンテンツタイプに関する達人インフルエンサーである視聴者のインタラクションパターンを学習してもよい。視聴者は、当該配信者を支援するために、ポイントを支払ったり、贈り物を使ったりして、当該仮想キャラクターをライブストリームに招待してもよい。当該仮想キャラクターはチャットルームに参加して当該配信者と交流(コメントやトークなど)し、他の視聴者に貢献するように動機付けることができる。当該仮想キャラクターは、異なる助っ人視聴者から異なるインタラクションパターンを学習し、異なるコンテンツタイプに関してそれらのパターンに基づき行動(コメントやトークなど)してもよい。当該仮想キャラクターは、異なるチャットルームに同時に参加し、それらチャットルームのコンテンツタイプに基づいて異なる行動をしてもよい。当該仮想キャラクターは、チャットルームの視聴者プロフィールを参照し、そのチャットルームの視聴者からの貢献を最大化できるパターンで行動してもよい。
【0081】
図18を参照しながら、当該情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図18は、本発明の一部の実施態様に基づく情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図に示された情報処理装置900は、例えば、一部の実施態様における、当該サーバ10及び(または)当該ユーザ端末20、30を実現することができる。
【0082】
当該情報処理装置900は、CPU901と、ROM(リードオンリーメモリ)903と、RAM(ランダムアクセスメモリ)905を含む。また、当該情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェイス913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート925、通信装置929を含んでもよい。さらに、当該情報処理装置900は、カメラ(図示せず)などの撮像装置を含む。また、当該情報処理装置900は、当該CPU901に加えて、あるいは当該CPU901の代わりに、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)やASIC(特定用途向け集積回路)を含んでもよい。
【0083】
当該CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、当該ROM903、当該RAM905、当該ストレージ装置919、または当該リムーバブル記録媒体923に格納された各種プログラムに従って、当該情報処理装置900のすべてまたは一部の動作を制御する。例えば、当該CPU901は、一部の実施態様における当該サーバ10及び当該ユーザ端末20、30に含まれる各機能ユニットの動作全般を制御する。当該ROM903は、当該CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを格納する。当該RAM905は、当該CPU901の実行時に使用されるプログラムや、実行時に適宜変化するパラメータなどを格納する主記憶装置として機能する。当該CPU901、ROM903、RAM905は、ホストバス907によって相互接続され、当該ホストバス907は、CPUバスなどの内部バスであってもよい。さらに、当該ホストバス907は、ブリッジ909を介してPCI(ペリフェラルコンポーネントインターコネクト/インターフェイス)バスなどの外部バス911に接続される。
【0084】
当該入力装置915は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバーなどのユーザが操作する装置、あるいはマイクに代表される音センサ、加速度センサ、傾斜センサ、赤外線センサ、深度センサ、温度センサ、湿度センサなど物理量を電気信号に変換する装置であってもよい。当該入力装置915は、例えば、赤外線等の電波を利用したリモコン装置や、当該情報処理装置900の操作に対応した携帯電話等の外部接続装置927であってもよい。当該入力装置915は、当該ユーザが入力した情報または検出された物理量に基づいて入力信号を生成し、当該CPU901に出力する入力制御回路を含む。当該ユーザは、当該入力装置915を操作することにより、当該情報処理装置900に各種データを入力し、動作を指示する。
【0085】
当該出力装置917は、取得した情報を視覚的または聴覚的に当該ユーザに通知することができる装置である。当該出力装置917は、例えば、LCD、PDP、OLED等のディスプレイ、スピーカーやヘッドフォン等の音声出力装置、プリンタなどであってもよい。当該出力装置917は、当該情報処理装置900による処理結果を、テキスト、画像などの映像、または音声などのオーディオとして出力する。
【0086】
当該ストレージ装置919は、データストレージ用装置であり、当該情報処理装置900のストレージユニットの一例として構成される。当該ストレージ装置919は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)などの磁気記憶装置、半導体記憶装置、光記憶装置、または光磁気記憶装置である。このストレージ装置919は、当該CPU901が実行するプログラム、各種データ、外部から取得した各種データなどを格納する。
【0087】
当該ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体923のリーダー/ライターであり、当該情報処理装置900に内蔵または外付けされる。当該ドライブ921は、装着されたリムーバブル記録媒体923に記録された情報を読み出し、当該RAM905にそれを出力する。さらに、当該ドライブ921は、装着された当該リムーバブル記録媒体923に記録を書き込む。
【0088】
当該接続ポート925は、当該情報処理装置900に機器を直接接続するためのポートである。当該接続ポート925は、例えば、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート、IEEE1394ポート、またはSCSI(小型計算機システムインターフェイス)ポートなどであってもよい。さらに、当該接続ポート925は、RS-232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(高精細度マルチメディアインターフェイス)ポートなどであってもよい。当該接続ポート925に当該外部接続装置927を接続することにより、当該情報処理装置900と当該外部接続装置927との間で様々なデータのやり取りを行うことができる。
【0089】
当該通信装置929は、例えば、当該ネットワークNWに接続するための通信装置で形成された通信インターフェイスである。当該通信装置929は、例えば、有線または無線のローカルエリアネットワーク(LAN)、Bluetooth(商標)、または、無線USB(WUSB)用の通信カードであってもよい。さらに、当該通信装置929は、光通信用のルータ、ADSL(非対称デジタル加入者線)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。当該通信装置929は、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて、インターネット上や他の通信装置との間で信号等の送受信を行う。当該通信装置929に接続される当該通信ネットワークNWは、有線または無線で接続されるネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、電波通信、衛星通信などである。当該通信装置929は、通信装置としての機能を実現する。
【0090】
当該撮像装置(図示せず)は、CCD(電荷結合デバイス)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)などの撮像素子と、当該撮像素子上の被写体像の結像を制御するためのレンズなど各種部材を用いて現実空間の画像を撮像し、撮像画像を生成する装置である。当該撮像装置は、静止画を撮像しても、動画を撮像してもよい。
【0091】
以上、本実施態様に係る当該ライブストリーミングシステム1の構成及び動作について説明した。本実施態様は単なる一例であり、各構成要素や各処理の組み合わせについてさまざまな変更が可能であり、それらの変更も本発明の範囲内であることは当業者には理解されるところである。
【0092】
本発明で説明した処理及び手順は、明示的に説明したものに加えて、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組み合わせにより実現することができる。例えば、本明細書で説明した処理および手順は、その処理および手順に対応するロジックを集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、非一時的なコンピュータ可読媒体、磁気ディスクなどの媒体に実装することにより実現することができる。さらに、本明細書に記載された処理および手順は、その処理および手順に対応するコンピュータプログラムとして実現することができ、各種のコンピュータにより実行することができる。
【0093】
さらに、上記実施態様で説明したシステムまたは方法は、固体記憶装置、光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置などの非一時的なコンピュータ可読媒体に格納されたプログラムに統合されてもよい。あるいは、プログラムは、インターネットを介してサーバからダウンロードされ、プロセッサにより実行されるものとしてもよい。
【0094】
以上、本発明の技術的内容及び特徴を説明したが、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の教示及び開示から逸脱することなく、なお多くの変形及び修正を行うことができる。したがって、本発明の範囲は、既に開示された実施態様に限定されず、本発明から逸脱しない別の変形や修正を含む、特許請求の範囲に含まれる範囲である。
【符号の説明】
【0095】
1 通信システム
10 サーバ
20 ユーザ端末
30、30a、30b ユーザ端末
LV 配信者
AU1、AU2 視聴者
VD、VD1、VD2 映像
NW ネットワーク
30 ユーザ端末
100 配信ユニット
102 撮像コントロールユニット
104 オーディオコントロールユニット
106 映像送信ユニット
108 配信者側UIコントロールユニット
200 視聴ユニット
202 視聴者側UIコントロールユニット
204 重ね合わせ情報生成ユニット
206 入力情報送信ユニット
302 配信情報提供ユニット
304 中継ユニット
306 贈り物処理ユニット
308 支払い処理ユニット
310 ストリームDB
312 ユーザDB
314 贈り物DB
320 取得ユニット
322 送信ユニット
324 判定ユニット
330 インタラクションDB
332 貢献インパクトDB
334 プロフィールDB
336 信頼スコアDB
900 情報処理装置
901 CPU
903 ROM
905 RAM
907 ホストバス
909 ブリッジ
911 外部バス
913 インターフェイス
915 入力装置
917 出力装置
919 ストレージ装置
921 ドライブ
923 リムーバブル記録媒体
925 接続ポート
927 外部接続装置
929 通信装置
図1
図2
図3
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【手続補正書】
【提出日】2024-02-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバによって実行されるストリーム配信方法であって、
視聴者のインタラクションデータと別の視聴者の貢献度データに基づき、コンテンツタイプに関して前記別の視聴者の貢献度にポジティブな影響を与える前記視聴者を助っ人視聴者であると判定する工程と、
配信者がストリームにおいて前記コンテンツタイプに関与していると判定する工程と、
前記配信者に前記助っ人視聴者と判定された前記視聴者を前記ストリームに招待するよう提案する工程と、
を含むことを特徴とする、ストリーム配信方法。
【請求項2】
さらに、前記配信者から、前記助っ人視聴者と判定された前記視聴者を前記ストリームに招待する要求を取得する工程と、
前記要求を前記助っ人視聴者と判定された前記視聴者に送信する工程と、
前記助っ人視聴者と判定された前記視聴者から前記ストリーム参加する同意を取得する工程と、
前記助っ人視聴者と判定された前記視聴者を前記ストリームに招待する工程と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム配信方法。
【請求項3】
さらに、前記助っ人視聴者と判定された前記視聴者を前記ストリームに招待するために、前記配信者から報酬オファーを取得する工程と、
前記報酬オファーを前記助っ人視聴者と判定された前記視聴者に送信する工程と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム配信方法。
【請求項4】
さらに、前記ストリーム内のインタラクションパラメータが閾値未満であると判定した後、前記配信者に前記助っ人視聴者と判定された前記視聴者を前記ストリームに招待するように提案する工程を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム配信方法。
【請求項5】
前記ストリームがライブストリームであり、前記インタラクションパラメータが、前記ストリームにおけるリアルタイムのコメント数またはリアルタイムの贈り物数である、ことを特徴とする、請求項に記載のストリーム配信方法。
【請求項6】
さらに、前記助っ人視聴者と判定された前記視聴者のプロフィールページにおいて、前記助っ人視聴者と判定された前記視聴者を前記コンテンツタイプに関して前記助っ人視聴者としてマークする工程を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム配信方法。
【請求項7】
さらに、前記コンテンツタイプに関して前記視聴者を前記助っ人視聴者とする判定の信頼スコアを前記配信者に提供する工程を含み、
前記信頼スコアは、前記助っ人視聴者と判定された前記視聴者が関与した過去のストリームにおける他の視聴者の属性と、前記ストリームにおける他の視聴者の属性に基づいて決定される、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム配信方法。
【請求項8】
ストリーム配信のためのシステムであって、1以上のプロセッサを備え、前記1以上のプロセッサが機械可読命令を実行して、
視聴者のインタラクションデータと別の視聴者の貢献度データに基づき、コンテンツタイプに関して前記別の視聴者の貢献度にポジティブな影響を与える前記視聴者を助っ人視聴者であると判定する機能と、
配信者がストリームにおいて前記コンテンツタイプに関与していると判定する機能と、
前記配信者に前記助っ人視聴者と判定された前記視聴者を前記ストリームに招待するよう提案する機能と、
を実行する、ことを特徴とする、ストリーム配信のためのシステム。
【外国語明細書】