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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025026236
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】ガイド型ハンドタップ
(51)【国際特許分類】
   B23G 5/06 20060101AFI20250214BHJP
【FI】
B23G5/06 D
B23G5/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023177142
(22)【出願日】2023-10-13
(31)【優先権主張番号】10-2023-0103587
(32)【優先日】2023-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】505364681
【氏名又は名称】康 聡
(71)【出願人】
【識別番号】523388858
【氏名又は名称】パク・チャンゴン
【氏名又は名称原語表記】PARK, Chang Kwon
【住所又は居所原語表記】#202, 338, Sinheung-ro, Bucheon-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】523388869
【氏名又は名称】キム・ヒョングン
【氏名又は名称原語表記】KIM, Hyung Keun
【住所又は居所原語表記】#203-1602, 680, Pyeongcheon-ro, Bucheon-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109472
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 直之
(72)【発明者】
【氏名】キム・ヒョングン
(72)【発明者】
【氏名】パク・チャンゴン
(57)【要約】
【課題】ガイド型ハンドタップが開示される。
【解決手段】一実施例によるガイド型ハンドタップは、最初に加工原点中心を容易に取るようにし、加工が続くことによって取っておいた中心が持続的に維持されるようにする。また、上述した最初の中心取り及び持続的な中心取りに関する課題を解決しながらも、3つのタップで構成される装備を1つのタップでもなせるようにすることで、タップの製造コストを節減することができるだけでなく、タップの工程数の短縮し、並びに工程速度を向上させることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱状からなるねじ本体と、前記ねじ本体の外周面に沿って形成されるねじ山とを含むタップ加工部と、
前記タップ加工部の一側から所定長さ延長形成されながら前記ねじ山の最外郭の直径より所定長さ短い最外郭の直径を有するように形成されるガイド本体と、前記ガイド本体の端部に形成されるヘッドと、前記ヘッドから前記ガイド本体の他端部まで所定深さで形成されるが、前記ガイド本体の直径に沿っ同じ間隔に複数個で形成される潤滑溝とを含むガイド部と、
前記タップ加工部の他側から所定長さ延長形成されるハンドル本体と、前記ハンドル本体の一側に形成されるが、断面が円形に形成される前記ハンドル本体で同じ間隔に少なくとも3つ以上の平面が形成される角形グリップとを含むハンドル部と、を含む、
ガイド型ハンドタップ。
【請求項2】
前記ガイド型ハンドタップには、
前記ハンドル部の一側に設けられ、前記ガイド型ハンドタップの勾配を感知するための勾配感知手段が更に含まれ、
前記勾配感知手段には、
前記ハンドル部の一側の同じ高さに3つ以上設けられ、母材に形成される穴で前記ガイドが挿入される方向に所定のレーザビームがそれぞれ照射されるレーザモジュールと、
前記ハンドル部の一側の同じ高さに前記レーザモジュールと同じ個数で設けられてそれぞれに前記レーザモジュールが設置され、前記レーザモジュールから照射されたレーザが母材まで達する高さ情報が感知されるセンサモジュールと、
前記センサモジュールから感知されたそれぞれの高さ情報の平均値が演算され、それぞれの高さ情報がいずれも前記平均値から0~10%以内の誤差率であれば適合信号を形成する制御部と、
前記ハンドル部の一側に設けられるが、前記制御部から前記適合信号が形成されれば発光するLEDと、が含まれ、
前記センサモジュールは、
前記ハンドル部から突出するように設置され、前記レーザモジュールから照射される3つ以上のレーザビームを連結した仮想の円の直径が、前記ねじ山の最外郭の直径からなる円の直径より所定長さ更に長くなるように形成される、
請求項1に記載のガイド型ハンドタップ。
【請求項3】
前記タップ加工部には、
前記ねじ本体の内部に所定長さで設けられて一側が前記ハンドル本体と連結される第1ステムが更に含まれ、
前記ガイド部には、
前記ガイド本体の内部に所定長さで設けられて一側が前記第1ステムの他側と回転可能に連結される第2ステムと、
前記第2ステムの一側に設けられる軸受溝と、前記軸受溝に設けられた軸受とからなり、前記第1ステムが前記第2ステムから回転するように補助するための軸受モジュールと、が更に含まれ、
前記ガイド本体の外周面は所定の摩擦力を有する素材からなる、請求項2に記載のガイド型ハンドタップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の実施例はガイド型ハンドタップの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ハンドタップを使用したねじ山の切削は非常に繊細な作業であり、上手に使うためには経験が必要である。ハンドタップは手作業で取り扱うタップであるが、タップとは雌ねじにねじ山を刻むための道具である。ねじ穴を作るものであると考えればよい。ねじ穴作業は一般にねじ山切削ともいう。ねじ山切削は非常に繊細な作業が求められ、力加減やタップを入れる角度など慎重に行われるべきである。そうでなければタップが容易に折れてしまってタップを取り出すことが難しい。ハンドタップ作業のためにはタップビット、タップハンドル以外にドリルと潤滑油などが必要である。ドリルで穴をあけた後、タップビットを使用して孔にねじ線を削る方式で作業する。ラチェット機能があるハンドルは中央にラチェット機能を調整するスイッチがある。ビットを固定する際には下の部分を回せばよい。固定可能な形態は四角形状のシャンク(柄)を固定するようになっている。Tハンドル以外にタップレンチ、タップハンドルなどとも呼ばれる。タップ作業の際には必ずタップ潤滑油を使用すべきである。専用のタップ潤滑油がなければ、入手しやすいWD-40でも使用することが好ましい。ドリル作業の際に使用するドリルビットのサイズを決めるべきであるが、ある程度の誤差が許容されるため、実際に使用するボルトを確認して適切なサイズを選択すればよい。最も正確なドリルの芯のサイズは使用するボルトのねじ外径からねじピッチを差し引いた内部の芯と同じ直径のドリルビットを使用すればよいが、実際にぴったり合えば作業が難しくなるため、若干余裕をもって少し大きいドリルの芯を選択することが好ましい。タップの作業方法は、ドリルであけた穴にタップ潤滑油を吹き付けて、タップビットを時計回りに回しながら内部にねじ線を削ればよい。時計回りに回しながらねじ線を削っていき、抵抗がひどくなってよく回らなくなったら、反時計方向に回してタップビットを少し引き抜いた後、更に時計回りに回しながら削る作業を繰り返せばよい。必要であれば途中に潤滑油を更に入れてもよい。作業中には直角を維持することが重要である。無理やり作業を行えばタップビットが折れて差し込まれる恐れがあるため、必ずゆっくり無理せずに作業すべきである。
【0003】
ハンドタップは手作業のためのタップであって、荒削り、中削り、仕上げ削りの3つが1セットに構成されている場合が多い。止まり穴の場合は必ずこの3種のセットが必要であり、貫通穴の場合は中削りだけでも作業が可能である。荒削りタップは最小のステップで使用された、タップ先に向かって傾斜しており、先が細くなる形態もある。ドリルであけた穴を容易に加工することができ、タップの刃が少ないため弱い力でも切削が可能である。タップの刃の部分の長さが9山であることが特徴である。中削りタップは中間工程で使用し、穴の中間まで加工する。精密度にあまりこだわらないのであれば、普通はこの中削りタップを多く使用している。タップの刃の部分の長さが5山であることが特徴である。仕上げ削りタップは仕上げの用途で使用する。タップ加工の最後に利用するものであって、穴の底まで加工することができる。タップの刃の部分の長さが1.5山であることが特徴である。
【0004】
但し、従来のハンドタップ(または手動タップ)の場合は3つのタップ構成からなっていて、タップの製作コスト及びタップ別の加工工程に限界があった。
【0005】
また、従来のハンドタップでは最初の作業の際に人の手によって中心を取るようになるため、正確に中心に加工することに非常に手間がかかり、中心を正確に取ることにも限界があった。
【0006】
そして、タップ加工が進むほど強い力が作用する状況において、最初に零点として取っておいた中心が維持され続けるようにすることにも限界があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】KR 2313809 B1
【特許文献2】KR 1362229 B1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
実施例は前記のように案出された問題点を解決しようとするガイド型ハンドタップに関し、最初に加工原点の中心を容易に取るようにし、加工が続くことによって取っておいた中心が持続的に維持されるという課題を解決しようとする。
【0009】
また、上述した最初の中心取り及び持続的な中心取りに関する課題を解決しながらも、3つのタップで構成される装備を1つのタップでもなせるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施例によるガイド型ハンドタップは、柱状からなるねじ本体と、前記ねじ本体の外周面に沿って形成されるねじ山とを含むタップ加工部と、前記タップ加工部の一側から所定長さ延長形成されながら前記ねじ山の最外郭の直径より所定長さ短い最外郭の直径を有するように形成されるガイド本体と、前記ガイド本体の端部に形成されるヘッドと、前記ヘッドから前記ガイド本体の他端部まで所定深さで形成されるが、前記ガイド本体の直径に沿っ同じ間隔に複数個で形成される潤滑溝とを含むガイド部と、前記タップ加工部の他側から所定長さ延長形成されるハンドル本体と、前記ハンドル本体の一側に形成されるが、断面が円形に形成される前記ハンドル本体で同じ間隔に少なくとも3つ以上の平面が形成される角形グリップとを含むハンドル部と、を含む。
【0011】
また、前記ガイド型ハンドタップには、前記ハンドル部の一側に設けられ、前記ガイド型ハンドタップの勾配を感知するための勾配感知手段が更に含まれるが、前記勾配感知手段には、前記ハンドル部の一側の同じ高さに3つ以上設けられ、母材に形成される穴で前記ガイドが挿入される方向に所定のレーザビームがそれぞれ照射されるレーザモジュールと、前記ハンドル部の一側の同じ高さに前記レーザモジュールと同じ個数で設けられてそれぞれに前記レーザモジュールが設置され、前記レーザモジュールから照射されたレーザが母材まで達する高さ情報が感知されるセンサモジュールと、前記センサモジュールから感知されたそれぞれの高さ情報の平均値が演算され、それぞれの高さ情報がいずれも前記平均値から0~10%以内の誤差率であれば適合信号を形成する制御部と、前記ハンドル部の一側に設けられるが、前記制御部から前記適合信号が形成されれば発光するLEDと、が含まれ、前記センサモジュールは、前記ハンドル部から突出するように設置され、前記レーザモジュールから照射される3つ以上のレーザビームを連結した仮想の円の直径が前記ねじ山の最外郭の直径からなる円の直径より所定長さ更に長くなるように形成されることを特徴とする。
【0012】
そして、前記タップ加工部には、前記ねじ本体の内部に所定長さで設けられて一側が前記ハンドル本体と連結される第1ステムが更に含まれ、前記ガイド部には、前記ガイド本体の内部に所定長さで設けられて一側が前記第1ステムの他側と回転可能に連結される第2ステムと、前記第2ステムの一側に設けられる軸受溝と、前記軸受溝に設けられて軸受とからなり、前記第1ステムが前記第2ステムから回転するように補助するための軸受モジュールと、が更に含まれ、前記ガイド本体の外周面は所定の摩擦力を有する素材からなることを特徴とする。
【0013】
更に、前記ガイド型ハンドタップには、内部に前記ガイド部の一側から前記ハンドル部の一側まで連結されて内部に収容される一定量の流体を移送可能な移送管が更に含まれ、前記ガイド部には、前記ガイド本体の外周面に3つの地点以上設けられるが、伸縮可能な素材からなって前記移送管に連結されているチューブが更に含まれ、前記ガイド本体は、穴加工の際、穴の外周面に接触する第1シリンダと、前記第1シリンダの内部に設置され、所定の内部空間が形成される第2シリンダと、前記第2ステムに連結されて前記第2シリンダの内部で上下往復運動されながら下方向に移動する際、前記第2シリンダの内部空間を縮小させながら前記チューブが膨張されて前記穴の内壁に密着されるようにするピストンと、からなることを特徴とする。
【0014】
一方、前記ハンドル部には、前記ハンドル部の一側に上下移動可能に設置され、前記移送管から流体が収容される空間を調節するためのゲージ型スイッチと、前記移送管の管径と同じサイズに形成されて前記移送管を流体領域及び非流体領域に区画し、前記ゲージ型スイッチに連結されて上下移動されながら前記流体領域の体積を調節するカバーと、が更に含まれる。
【発明の効果】
【0015】
実施例は一つのタップ構成からなり、タップの製造コストを節減し、並びにタップの工程を短縮する効果がある。
【0016】
また、実施例は前端にガイド部が備えられて加工中心を取るか加工中心を維持するのに非常に容易であり、前記ガイド部に形成される潤滑溝を介して潤滑が行われてタップ加工が円滑に行われるという特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】一実施例によるガイド型ハンドタップを説明するための図である。
図2】一実施例による角形グリップを説明するための図である。
図3】一実施例による勾配感知手段を説明するための図である。
図4】一実施例による第1ステム及び第2ステムの連結及び回転構造を説明するための図である。
図5】一実施例によるチューブ及びピストン-第2シリンダの構造を説明するための図である。
図6】一実施例によるゲージ型スイッチの作動構造を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付した図面を参照して実施例を詳細に説明する。しかし、実施例は多様な変更が加えられることができるため、特許出願の権利範囲はこのような実施例によって制限されるか限定されない。実施例に対する全ての変更、均等物乃至代替物が権利範囲に含まれると理解すべきである。
【0019】
実施例に関する特定の構造的または機能的説明は単に例示のための目的で開示されたものであり、多様な形態に変形されて実施される。よって、実施例は特定の開示形態に限らず、本明細書の範囲は技術的思想に含まれる変更、均等物、または代替物を含む。
【0020】
第1または第2などの用語は多用な構成要素を説明するのに使用されるが、このような用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ解釈されるべきである。例えば、第1構成要素は第2構成要素と称されてもよく、類似して第2構成要素は第1構成要素とも称されてもよい。
【0021】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いると言及されれば、その他の構成要素に直接連結されているか、または接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在する可能性もあると理解すべきである。
【0022】
実施例で使用した用語は単に説明を目的に使用されたものであって、限定しようとする意図で解釈されてはならない。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は明細書の上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないと理解すべきである。
【0023】
特に定義されない限り、ここで使用される技術的または科学的な用語を含む全ての用語は、実施例が属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているものと同じ用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈すべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的にまたは過度に形式的な意味で解釈されない。
【0024】
また、添付図面を参照して、図面符号に関わらず同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、それに関する重複する説明は省略する。実施例を説明するに当たって、関連する公知技術に関する具体的な説明が実施例の要旨を不明確にする恐れがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0025】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付した図面と共に詳細に後述する実施例を参照すると明確になるはずである。しかし、本発明は以下に開示される実施例に限らず、互いに異なる様々な形態に具現されるはずであるが、但し、本実施例は本発明の開示が完全になるようにし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであって、本発明は特許請求の範囲によって定義されるのみである。
【0026】
本発明の実施例において、特に別段に定義されない限り、ここで使用される技術的または科学的な用語を含む全ての用語は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているものと同じ用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈すべきであり、本発明の実施例で明白に定義しない限り、理想的にまたは過度に形式的な意味で解釈されない。
【0027】
本発明の実施例を説明するための図面に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数などは例示的なものであるため、本発明は図示された事項に限らない。また、本発明を説明するに当たって、関連する公知技術に関する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に不明確する恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上で言及された「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない以上、他の部分が追加されてもよい。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0028】
構成要素を解釈するに当たって、別途の明示的記載がなくても誤差範囲を含むと解釈する。
【0029】
位置関係に関する説明であれば、例えば、「~の上に」、「~の上部に」、「~の下部に」、「~の横に」などで2つの部分の位置関係が説明される場合、「すぐに」または「直接」が使用されない以上、2つの部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0030】
素子(elements)または層が他の素子または層の「上(on)」と称されることは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在する場合を全て含む。明細書全体にわたって、同じ参照符号は同じ構成要素を指す。
【0031】
図面に示した各構成の位置及び厚さは説明の便宜のために示されたものであって、本発明は図示した構成の大きさ及び厚さに必ずもに限定されない。
【0032】
本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴は部分的にまたは全体的に互いに結合するかまたは組み合わせることができ、当業者が十分に理解できるように技術的に多様な連動及び駆動が可能であって、各実施例は互いに対して独立して実施されてもよく、連関関係として共に実施されてもよい。
【0033】
図1は、一実施例によるガイド型ハンドタップを説明するための図である。
【0034】
図2は、一実施例による角形グリップを説明するための図である。
【0035】
図3は、一実施例による勾配感知手段を説明するための図である。
【0036】
図4は、一実施例による第1ステム及び第2ステムの連結及び回転構造を説明するための図である。
【0037】
図5は、一実施例によるチューブ及びピストン-第2シリンダの構造を説明するための図である。
【0038】
図6は、一実施例によるゲージ型スイッチの作動構造を説明するための図である。
【0039】
本発明によるガイド型ハンドタップ10は、タップ加工部100と、ガイド部200と、ハンドル部300とを構成として含む。
【0040】
前記タップ加工部100は、柱状からなるねじ本体110と、前記ねじ本体110の外周面に沿って形成されるねじ山120とを含む。
【0041】
前記ガイド部200は、前記タップ加工部100の一側から所定長さ延長形成されながら前記ねじ山120の最外郭直径より所定長さ短い最外郭直径を有するように形成されるガイド本体210と、前記ガイド本体210の端部に形成されるヘッド220と、前記ヘッド220から前記ガイド本体210の他端部まで所定深さで形成されるが、前記ガイド本体210の直径に沿って同じ間隔に複数個で形成される潤滑溝230とを含む。
【0042】
前記ハンドル部300は、前記タップ加工部100の他側から所定長さ延長形成されるハンドル本体310と、前記ハンドル本体310の一側に形成されるが、断面が円形に形成される前記ハンドル本体310から同じ間隔に少なくとも3つ以上の平面321が形成される角形グリップ320とを含む。
【0043】
ここで、前記ガイド型ハンドタップ10には、前記ハンドル部300の一側に設けられ、前記ガイド型ハンドタップ10の勾配を感知するための勾配感知手段400が更に含まれる。
【0044】
前記勾配感知手段400には、レーザモジュール410と、センサモジュール420と、制御部(図示せず)と、LED440とが含まれる。
【0045】
前記レーザモジュール410は、前記ハンドル部300の一側の同じ高さに3つ以上設けられ、母材20に形成される穴21に前記ガイドが挿入される方向に所定のレーザビームがそれぞれ照射される。
【0046】
前記センサモジュール420は、前記ハンドル部300の一側の同じ高さに前記レーザモジュール410と同じ個数で設けられてそれぞれに前記レーザモジュール410が設置され、前記レーザモジュール410から照射されたレーザが母材20まで達する高さ情報が感知される。
【0047】
前記制御部は、前記センサモジュール420から感知されたそれぞれの高さ情報の平均値が演算され、それぞれの高さ情報がいずれも前記平均値から0~10%以内の誤差率であれば適合信号を形成する。
【0048】
前記LED440は、前記ハンドル部300の一側に設けられるが、前記制御部から前記適合信号が形成されれば発光する。
【0049】
ここで、前記センサモジュール420は、前記ハンドル300から突出するように設置され、前記レーザモジュール410から照射される3つ以上のレーザビームを連結した仮想の円の直径が前記ねじ山120の最外郭の直径からなる円の直径より所定長さ更に長くなるように形成される。
【0050】
一方、前記タップ加工部100には第1ステム130がさらに含まれる。
【0051】
前記第1ステム130は前記ねじ本体110の内部に所定長さで設けられ、一側が前記ハンドル本体310と連結される。
【0052】
前記ガイド部200には前記第2ステム240と軸受モジュール250とがさらに含まれる。
【0053】
前記第2ステム240は前記ガイド本体210の内部に所定長さで設けられ、一側が前記第1ステム130の他側と回転可能に連結される。
【0054】
前記軸受モジュール250は、前記第2ステム240の一側に設けられる軸受溝(図示せず)と、前記軸受溝に設けられた軸受(図示せず)とからなり、前記第1ステム130が前記第2ステム240から回転するように補助するためのものである。
【0055】
前記ガイド本体210の外周面は所定の摩擦力を有する素材からなる。
【0056】
次に、前記ガイド型ハンドタップ10には、内部に前記ガイド部200の一側から前記ハンドル部300の一側まで連結されて内部に収容される一定量の流体を移送可能な移送管500が更に含まれる。
【0057】
また、前記ガイド部200には、前記ガイド本体210の外周面に3か所以上設けられるが、伸縮可能な素材からなり、前記移送管500に連結されているチューブ260が更に含まれる。
【0058】
一方、前記ガイド本体210は、第1シリンダ211と、第2シリンダ212と、ピストン213とを含む。
【0059】
前記第1シリンダ211は穴21加工の際に穴21の外周面に接触する。
【0060】
前記第2シリンダ212は前記第1シリンダ211の内部に設置され、所定の内部空間が形成される。
【0061】
前記ピストン213は、前記第2ステム240に連結されて前記第2シリンダ212の内部で上下往復運動されながら下方向に移動する際、前記第2シリンダ212の内部空間を縮小させながら前記チューブ260が膨張されて前記穴21の内壁に密着されるようにする。
【0062】
次に、前記ハンドル部300には、前記ハンドル部300の一側に上下移動可能に設置され、前記移送管500から流体が収容される空間を調節するためのゲージ型スイッチ330と、前記移送管500の管径と同じサイズに形成されて前記移送管500を流体領域351と非流体領域352に区画し、前記ゲージ型スイッチ330に連結されて上下移動されながら前記流体領域351の体積を調節するカバー340と、が更に含まれる。
【0063】
一方、実施例は母材20に照射されたレーザによって高さ情報が感知され、LED440の発光によって設定された誤差範囲内の勾配で作業が行われるのかをリアルタイムで確認することができる。
【0064】
また、実施例は前記第2ステム240が前記第1ステム130の回転から独立するように構成されることで、前記ガイド部200の回転動作が制限され、それによって穴21の内壁との接触及び支持がより安定的に行われるようにする。
【0065】
そして、実施例は加工の際に下方向に力を加えるほど、前記ガイド部200に設置されたチューブ260が膨張されながら穴21の内壁との接触及び支持がより安定的に行われるようにする。
【0066】
更に、実施例は前記ゲージ型スイッチ330で前記流体領域351に体積を調節し、前記LED440の発光が持続的に行われなければ前記流体領域351の体積が縮小されるようにして、一定量の流体が含まれたチューブ260が穴21の内壁と更に密着されるようにして、接触及び支持がより安定的に行われるようにする。
【0067】
以上、添付した図面を参照して本発明の実施例をより詳細に説明したが、本発明は必ずしもこのような例に限らず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で多様に変形実施してもよい。よって、本発明の開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであって、本発明の技術思想の範囲はこのような実施例によって限定されない。したがって、上述した実施例は全ての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。本発明の保護範囲は下記特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれると解釈すべきである。
【0068】
したがって、他の具現、他の実施例、及び特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0069】
10:ガイド型ハンドタップ
20:母材
21:穴
100:タップ加工部
110:ねじ本体
120:ねじ山
130:第1ステム
200:ガイド部
210:ガイド本体
211:第1シリンダ
212:第2シリンダ
213:ピストン
220:ヘッド
230:潤滑溝
240:第2ステム
250:軸受モジュール
260:チューブ
300:ハンドル部
310:ハンドル本体
320:角形グリップ
321:平面
330:ゲージ型スイッチ
340:カバー
351:流体領域
352:非流体領域
400:勾配感知手段
410:レーザモジュール
420:センサモジュール
440:LED
500:移送管
図1
図2
図3
図4
図5
図6