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特開2025-26313パイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーター
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025026313
(43)【公開日】2025-02-21
(54)【発明の名称】パイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーター
(51)【国際特許分類】
   F24H 9/00 20220101AFI20250214BHJP
   E03C 1/02 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
F24H9/00 J
F24H9/00 G
E03C1/02
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024095123
(22)【出願日】2024-06-12
(31)【優先権主張番号】202310991266.6
(32)【優先日】2023-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】524223529
【氏名又は名称】廈門迪芬奇厨衛有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】王磊
【テーマコード(参考)】
2D060
3L036
【Fターム(参考)】
2D060AA01
2D060AB03
2D060AC01
3L036AC01
3L036AC21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ヒーター技術分野に適用し、配管やメンテナンスコストの増加を回避できる省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーターを提供する。
【解決手段】メタルホースと、メタルホース内に挿入された内部温水導管モジュールで構成される温水コンビネーションパイプを含み、内部温水導管モジュールは、入口管ヘッド、内部温水導管モジュール本体、水口パイプ先端から構成され、温水コンビネーションパイプ管体は、アウターチューブ、インナーチューブ、内部温水導管を含み、内部温水導管はエラストマー材料で作られる。アウターチューブ、インナーチューブ、内部温水導管を互いに介在させて一本の管とし、水圧により内部温水導管の壁面を伸縮させ、一本の管の場合は任意の長さのパイプで再利用する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給湯器本体(100)に後付けされたパイプアセンブリ(200)を含み、前記パイプアセンブリ(200)は、冷水パイプ(210)、ガス輸入パイプ(220)および温水輸出パイプ(240)を含むパイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーターであって、
温水輸出パイプ(240)に温水コンビネーションパイプ(250)が設置され、温水コンビネーションパイプ(250)は、温水接続パイプ(260)によって給湯器本体(100)に取り付けられ、温水コンビネーションパイプ(250)とはメタルホースと、メタルホース内に挿入された内部温水導管モジュール(270)で構成されたものであり、
内部温水導管モジュール(270)は水入りパイプ先端(271)、内部温水導管モジュール本体(272)と水口パイプ先端(273)を含み、水入りパイプ先端(271)と水口パイプ先端(273)はそれぞれ内部温水導管モジュール本体(272)の両端に取り付けられ、
内部温水導管モジュール本体(272)はアウターチューブ(2721)を含み、アウターチューブ(2721)の内側にインナーチューブ(2722)が設置され、インナーチューブ(2722)の内側に内部温水導管(2723)が挿入され、内部温水導管(2723)はエラストマー材料に作られ、内部温水導管(2723)の内側と外側の表面は断熱材層で覆われており、内部温水導管(2723)の内部空間は水槽Iを形成し、インナーチューブ(2722)と内部温水導管(2723)との間の空間は水槽IIを形成し、
温水が内部温水導管モジュール(270)に入った後、水入りパイプ先端(271)が温水を内部温水導管(2723)に分配し、温水をキャビティIに通し、水圧により内部温水導管(2723)の弾性壁が外側に押され、水槽IIが圧縮され、水槽IIから冷水が排出され、インナーチューブ(2722)と内部温水導管(2723)から冷水が排出され、インナーチューブ(2722)と内部温水導管(2723)の壁を一緒に絞って水槽II内の冷水を空にし、通水モードIでの冷水の非接触排出と再利用を完成し、
水入りパイプ先端(271)は、インナーチューブ(2722)と内部温水導管(2723)との間に温水を分配し、水槽IIに温水を通過させ、水圧によって内部温水導管(2723)の弾力性のある壁を内側に押し、水槽Iを圧縮し、水槽Iから冷水を排出し、内部温水導管(2723)の壁を一緒に絞り、水槽Iの内側から冷水を空にし、通水モードIIでの冷水の非接触排出と再利用を完成し、
前記内部温水導管モジュール本体(272)には冷水回収パイプモジュールが取り付けられ、この冷水回収パイプモジュールは、前記内部温水導管モジュール本体の内部から排出された冷水を排出するのに使用され、
冷水回収パイプモジュールは、冷水回流パイプ(230)を介して冷水パイプ(210)に接続され、この冷水回収パイプモジュールは、冷水を冷水パイプ(210)に移送して再利用するのに使用され、
冷水回収パイプモジュールは、輸出パイプA(2736)と輸出パイプB(2739)を含み、輸出パイプA(2736)はインナーチューブ(2722)に接続されて水槽IIに接続され、
輸出パイプB(2739)は内部温水導管(2723)に接続されて水槽Iにも接続されていることを特徴とするパイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーター。
【請求項2】
前記水入りパイプ先端(271)は、分配パイプA(2714)とスケジューリングパイプA(2711)とを含み、分配パイプA(2714)は、内部温水導管モジュール本体(272)との接続部から離れた端部が接続パイプA(2713)に接続され、接続パイプA(2713)は温水接続パイプA(260)に接続され、
スケジューリングパイプA(2711)は、その一端が分配パイプA(2714)と接続パイプA(2713)との接続部に接続され、他端がインナーチューブ(2722)に接続され、水槽IIと接続していることを特徴とする請求項1に記載のパイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーター。
【請求項3】
前記分配パイプA(2714)は内部温水導管(2723)に接続され、分配パイプA(2714)には、分配パイプA(2714)と内部温水導管(2723)との間をオン・オフする電磁弁A(2715)が取り付けられ、
スケジューリングパイプA(2711)には、接続パイプA(2713)と水槽IIとの間をオン・オフする栓A(2712)が取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のパイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーター。
【請求項4】
前記水口パイプ先端(273)は、スケジューリングパイプB(2731)と分配パイプB(2734)を含み、分配パイプB(2734)は、内部温水導管モジュール本体(272)から離れた端部で接続パイプB(2733)に接続され、この接続パイプB(2733)は、温水輸出パイプ(240)に接続され、
スケジューリングパイプB(2731)の一端は分配パイプB(2734)と接続パイプB(2733)との接続部に接続され、他端がインナーチューブ(2722)に接続され、水槽IIに接続されていることを特徴とする請求項1に記載のパイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーター。
【請求項5】
前記分配パイプB(2734)は内部温水導管(2723)に接続され、分配パイプB(2734)には分配パイプB(2734)と内部温水導管(2723)との間をオン・オフする電磁弁B(2735)が取り付けられ、
スケジューリングパイプB(2731)には、接続パイプB(2733)と水槽IIとの間をオン・オフする栓B(2732)が取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載のパイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーター。
【請求項6】
前記輸出パイプA(2736)と輸出パイプB(2739)は、内部温水導管モジュール本体(272)から離れた端部でメインパイプ(2738)に接続され、メインパイプ(2738)が接続パイプC(2737)を介して冷水回流パイプ(230)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のパイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーター。
【請求項7】
前記輸出パイプA(2736)と輸出パイプB(2739)にはいずれも電磁弁Cが取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載のパイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーター。
【請求項8】
前記インナーチューブ(2722)は、マルチユニットのインナーチューブと多段ゴムホースからなり、マルチユニットインナーチューブと多段ゴムホースが十字に配列され、ゴムホースの外壁がアウターチューブ(2721)内に固定され、
ユニットインナーチューブは、外側の伸縮チューブ(27222)と、外側の伸縮チューブ(27222)の内側に挿入される内側の弾性チューブ(27221)から構成され、
外側伸縮チューブ(27222)は、複数の弧状収納用板(27223)と複数の弧状グリッド板(27224)から構成され、複数の弧状収納用板(27223)と複数の弧状グリッド板(27224)が環状に交差して配置され、
弧状収納用板(27223)にはスロットが設けられ、弧状グリッド板(27224)は弾力性のあるスペーサーの弾力性によってスロット内に挿入され、
電磁コイルが弧状収納用板(27223)の面の両側に取り付けられており、通電量の強弱を制御することで、弧状収納用板(27223)の両面に異なる磁気吸着力を発生させ、弾性スペーサとの力のバランスに達した後、弧状グリッド板(27224)の弾性度調整とスロット内の貫通度調整を行い、自管の半径の伸縮調整を実現することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のパイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、暖房器具の技術分野に関し、より具体的には、パイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーターに関する。
【背景技術】
【0002】
ボイラは、ガス給湯器の名前の一種であり、その作業プロセスはガスは燃焼によって熱を放出し、その熱を冷水に伝え、お湯を作ることである。ガス給湯器は主に栓アセンブリ、メインバーナー、小火バーナー、熱交換器、安全装置などで構成されるが、煙道式給湯器の煙道、強制排気式給湯器の強制排気装置も含まれている。
【0003】
日常生活では、給湯器が蛇口の出口から一定の距離であるため、使用されていない場合、お湯がパイプラインに滞在するため、寒くなる。例えば、キッチンに設置されたガス給湯器は、浴室の蛇口やバルコニーの蛇口から少し離れた場所にあるため、お湯を使う際にはパイプから冷水を排出しなければならず、お湯の待ち時間が長くなり、水資源を無駄にするのである。
【0004】
上記の問題を解決する先行技術があるが、その問題を完全に解決しておらず、多かれ少なかれ問題がある。例えば、中国特許「給湯器及びそのパイプライン冷水リサイクルシステム」(第CN106052134B号)は、上記の問題をある程度解決できるが、これは「水槽にある水が温水パイプに流れ、温水パイプにある冷水を冷水回流パイプを通して水嚢に流す」方式を採用している。この方式で形成される閉ループは、温水と冷水を直接接触させて交互に入れ替えるため、温水と冷水の接触間で熱の伝えが起こり、ベランダなどの長距離伝送の場合、大量の温水が冷水に熱を伝えることになり、これによって、温水の冷却が温水の待ち時間を長引かせ、水資源を浪費させることになる;また中国特許 「給湯器冷水回収装置 」(第CN204787270U号)はある程度、上記の問題をある程度解決することができるが、それはあまりにも多くの栓やパイプラインを使用したために、特にバルコニーなどの長距離伝送の場合、過剰な埋設設備をもたらすだけでなく、パイプラインの使用コストを増加させるだけでなく、メンテナンスのコストをも増加させたのである。
【0005】
この問題を解決するため、給湯器と蛇口から水が出てくる場所との距離が遠いために、お湯を待つ時間が長くなり、水が無駄になるという問題を合理的に解決するために、パイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーターが提案されたのである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、従来技術の欠点に対処することである、給湯器が水道の蛇口から少し離れた場所に設置されているため、お湯の待ち時間が長くなり、水資源が無駄になってしまうという問題を解決するために、提案されたパイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーター。
【0007】
パイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーター、給湯器本体に後付けされたパイプアセンブリを含み、前記パイプアセンブリは、冷水パイプ、ガス輸入パイプおよび温水輸出パイプを含む;温水輸出パイプに温水コンビネーションパイプが設置され、温水コンビネーションパイプは、温水接続パイプによって給湯器本体に取り付けられ、温水コンビネーションパイプとはメタルホースと、メタルホース内に挿入された内部温水導管モジュールで構成されたものであり、
内部温水導管モジュールは水入りパイプ先端、内部温水導管モジュール本体と水口パイプ先端を含み、水入りパイプ先端と水口パイプ先端はそれぞれ内部温水導管モジュール本体の両端に取り付けられている;内部温水導管モジュール本体はアウターチューブを含み、アウターチューブの内側にインナーチューブが設置され、インナーチューブの内側に内部温水導管が挿入され、インナーチューブはエラストマー材料に作られ、その内側と外側の表面は断熱材層で覆われている;内部温水導管の内部空間は水槽Iを形成し、インナーチューブと内部温水導管との間の空間は水槽IIを形成し、
温水が内部温水導管モジュールに入った後、水入りパイプ先端が温水を内部温水導管に分配し、温水を水槽Iに通し、水圧によって内部温水導管の弾性壁が外側に押され、水槽IIが圧縮され、水槽IIから冷水が排出され、インナーチューブと内部温水導管から冷水が排出され、インナーチューブと内部温水導管の壁を一緒に押し付け、水槽II内の冷水を空にし、通水モードIでの冷水の非接触排出と再利用を完成し、
水入りパイプ先端は、インナーチューブと内部温水導管との間に温水を分配し、水槽IIに温水を通過させ、水圧によって内部温水導管の弾力性のある壁が内側に押され、水槽Iが圧縮され、水槽Iから冷水が排出され、内部温水導管の壁を一緒に押し付け、水槽I内の冷水を空にし、通水モードIIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する。
【0008】
使用する場合、内部温水導管はエラストマー材料であるため、水圧によって内部温水導管の壁面を伸縮させることができ、内部温水導管の内部空間に形成された水槽Iと、内部温水導管との間の空間に形成された水槽IIとが互いに切り替わる過程で、互いの内部冷水を絞り合うことを実現することができる;通水モードIと通水モードIIを交互に使用することで、冷水の非接触排出と再利用を完成する;給湯器が水道の蛇口から少し離れた場所に設置されているため、お湯の待ち時間が長くなり、水資源が無駄になってしまうという問題を解決し、また、温水と冷水を直接接触させて交互に入れ替えるため、温水と冷水の接触間で熱の伝えが起こり、ベランダなどの長距離伝送の場合、大量の温水が冷水に熱を伝えることになり、これによって、温水の冷却が温水の待ち時間を長引かせ、水資源を浪費させるという問題を回避した。それと同時に、アウターチューブ、アウターチューブ、内部温水導管を互いに介在させて一本の管とし、水圧を利用して内部温水導管の壁面を伸縮させることと相まって、通水モード1とモード2を交互に切り替えを実現し、一本の管の場合は任意の長さのパイプで再利用のための冷水の非接触排出を実現することができ、処理水量が確保できると同時に工事量を削減することができ、また、傍系補助配管を増加させないため、配管の使用量を削減することができ、配管の使用コストやメンテナンスコストの増加を回避することができるのである。
【0009】
本発明の技術的解決手段において、前記入口管ヘッドは、分配パイプAとスケジューリングパイプAを含み、分配パイプAは、内部温水導管モジュール本体から離れた端部において接続パイプAに接続され、接続パイプAは、温水接続パイプに接続され、
スケジューリングパイプAの一端は分配パイプAと接続パイプAとの接続部に接続され、他端はインナーチューブに接続され、水槽IIに接続されている。
【0010】
さらに、前記分配パイプAは内部温水導管に接続されており、分配パイプAには分配パイプAと内部温水導管との間をオン・オフする電磁弁Aが取り付けられ、
スケジューリングパイプAには、接続パイプAと水槽IIとの間をオン・オフする栓Aが取り付けられている。
【0011】
本発明の技術的解決手段において、前記出口ヘッダは、スケジューリングパイプBと分配パイプBを含み、分配パイプBは、内部温水導管モジュール本体から離れた端部において接続パイプBに接続され、接続パイプBは、温水輸出パイプに接続され、スケジューリングパイプBの一端は分配パイプBと接続パイプBとの接続部に接続され、他端はインナーチューブに接続され、水槽IIに接続されている。
【0012】
さらに、前記分配パイプBは内部温水導管に接続されており、分配パイプBには分配パイプBと内部温水導管との間をオン・オフする電磁弁Bが取り付けられ、
スケジューリングパイプBには、接続パイプBと水槽IIとの間をオン・オフする栓Bが取り付けられている。
【0013】
好ましくは、前記内部温水導管モジュール本体には、冷水回収パイプモジュールが取り付けられ、この冷水回収パイプモジュールは、内部温水コンビネーション導管本体の内部から排出された冷水を排出するために使用され、
冷水回収パイプモジュールは、冷水回流パイプを介して冷水パイプに接続され、冷水パイプは冷水を冷水パイプに移送して再利用するために使用される。
【0014】
前記冷水回収パイプモジュールは、輸出パイプAと輸出パイプBを含み、輸出パイプAは、インナーチューブに接続され、水槽IIに接続され、輸出パイプBは、内部温水導管に接続され、水槽Iに接続されている。
【0015】
前記輸出パイプAと輸出パイプBは、内部温水導管モジュール本体から離れた端部でメインパイプに接続され、メインパイプが接続パイプCを介して冷水回流パイプに接続されている。
【0016】
前記輸出パイプAと輸出パイプBには電磁弁Cが取り付けられている。
【0017】
ガスを燃料としてガス輸入パイプを通じて給湯器本体に導入し、燃焼して熱を放出することで、冷水パイプから導入される冷水を加熱する。冷水が温水になった後、温水が温水輸出パイプから排出され、その過程で、温水が内部温水導管モジュールの入口管ヘッドに入り、まず接続パイプAの内部に入る。この時、栓Aを閉じ、電磁弁Aを開き、分配パイプAと内部温水導管を開き状態にし、接続パイプAと通水槽IIを閉じ状態に切り替え、内部温水導管内に温水を分配し、水槽Iに温水を通過させる。この時、栓Bを閉じ、電磁弁Bを開き、分配パイプBと内部温水導管を開き状態にし、接続パイプBと通水槽IIを閉じ状態に切り替え、接続パイプBを通じて温水を温水輸出パイプ内に導入し使用する。水槽Iに温水を通過させる過程で、水圧によって内部温水導管の弾性壁が外側に押され、水槽IIが圧縮され、水槽IIから冷水が排出され、電磁弁?を開き、輸出パイプAが開き状態にあり、輸出パイプBが閉じ状態にあり、水槽IIから排出された冷水は、輸出パイプAの内部に入り、さらにメインパイプ、接続パイプ?を経て冷水回流パイプの内部に入り、再利用される;インナーチューブと内部温水導管の壁を一緒に絞って水槽II内の冷水を空にし、通水モードIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する。
【0018】
次の使用時には、温水が内部温水導管モジュールの入口管ヘッドに入り、まず接続パイプAの内部に入る。この時、栓Aを開き、電磁弁Aを閉じ、分配パイプAと内部温水導管を閉じ状態にし、接続パイプAと通水槽IIを開き状態に切り替え、入口管ヘッドは、スケジューリングパイプAを通じてインナーパイプと内部温水導管との間に温水を分配し、水槽IIに温水を通過させる。この時、栓Bを開き、電磁弁Bを閉じ、分配パイプBと内部温水導管との間を閉じ状態にし、接続パイプBと通水槽IIを開き状態に切り替え、接続パイプBを通じて温水を温水輸出パイプ内に導入し使用する。水槽Iに温水を通過させる過程で、水圧によって内部温水導管の弾性壁が内側に押され、水槽Iが圧縮され、水槽Iから冷水が排出され、電磁弁?を開き、輸出パイプAが閉じ状態にあり、輸出パイプBが開きにあり、水槽Iから排出された冷水は、輸出パイプBの内部に入り、さらにメインパイプ、接続パイプ?を経て冷水回流パイプの内部に入り、再利用される;内部温水導管の壁を絞って水槽I内の冷水を空にし、通水モードIIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する。
【0019】
本発明の技術的解決手段において、前記インナーチューブは、マルチユニットのインナーチューブと多段ゴムホースからなり、マルチユニットインナーチューブと多段ゴムホースが十字に配列され、ゴムホースの外壁がアウターチューブ内に固定されている;ユニットインナーチューブは、外側の伸縮チューブと、外側の伸縮チューブの内側に挿入される内側の弾性チューブから構成されている;外側伸縮チューブは、複数の弧状収納用板と複数の弧状グリッド板から構成され、複数の弧状収納用板と複数の弧状グリッド板が環状に交差して配置されている;弧状収納用板にはスロットが設けられ、弧状グリッド板は弾力性のあるスペーサーの弾力性によってスロット内に挿入されている;電磁コイルが弧状収納用板の面の両側に取り付けられており、通電量の強弱を制御することで、弧状収納用板の両面に異なる磁気吸着力を発生させ、弾性スペーサとの力のバランスに達した後、弧状グリッド板の弾性度調整とスロット内の貫通度調整を行い、自管の半径の伸縮調整を実現する。
【0020】
水量を調整する必要がある場合、通電量の強弱を制御することで、弧状収納用板の両面に異なる磁気吸着力を発生させ、弾性スペーサとの力のバランスに達した後、弧状グリッド板の弾性度調整とスロット内の貫通度調整を行い、自管の半径の伸縮調整を実現し、異なる水量の調整を実現する。
【発明の効果】
【0021】
従来の技術と比べ、パイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーターという本発明によって、以下のことが可能になり、
【0022】
内部温水導管はエラストマー材料であるため、水圧によって内部温水導管の壁面を伸縮させることができ、内部温水導管の内部空間に形成された水槽Iと、内部温水導管とインナーチューブとの間の空間に形成された水槽IIとが互いに切り替わる過程で、互いの内部冷水を絞り合うことを実現することができる;通水モードIと通水モードIIを交互に使用することで、冷水の非接触排出と再利用を完成する;給湯器が水道の蛇口から少し離れた場所に設置されているため、お湯の待ち時間が長くなり、水資源が無駄になってしまうという問題を解決し、また、温水と冷水を直接接触させて交互に入れ替えるため、温水と冷水の接触間で熱の伝えが起こり、ベランダなどの長距離伝送の場合、大量の温水が冷水に熱を伝えることになり、これによって、温水の冷却が温水の待ち時間を長引かせ、水資源を浪費させるという問題を回避した。
【0023】
アウターチューブ、インナーチューブ、内部温水導管を互いに介在させて一本の管とし、水圧を利用して内部温水導管の壁面を伸縮させることと相まって、通水モードIと通水モードIIを交互に使用し、一本の管の場合は任意の長さのパイプで再利用のための冷水の非接触排出を実現することができ、処理水量が確保できると同時に工事量を削減することができ、また、傍系補助配管を増加させないため、配管の使用量を削減することができ、配管の使用コストやメンテナンスコストの増加を回避することができるのである。
【0024】
通電量の強弱を制御することで、弧状収納用板の両面に異なる磁気吸着力を発生させ、弾性スペーサとの力のバランスに達した後、弧状グリッド板の弾性度調整とスロット内の貫通度調整を行い、自管の半径の伸縮調整を実現し、異なる水量の調整を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
以下、添付図面及び実施例を用いて本発明をさらに説明する。
図1】本発明であるパイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーターの構造図である。
図2】本発明の正面図である。
図3図1におけるパイプアッセンブリの構造図である。
図4】本発明に関わる内部温水導管モジュールの構造図である。
図5図4のAにおける拡大構造図である。
図6図4のBにおける拡大構造図である。
図7図4における内部温水導管モジュール本体の端面図である。
図8図7における内部温水導管コンビネーション本体が、内管と内部温水導管との間の内腔を通して水を導水する事ことの図解である。
図9図7における内部温水導管コンビネーション本体が、インナーチューブおよび内部温水導管を通して水を導水することの図解である。
図10図9における内部温水導管モジュールの柱方向中心線に沿った横断面の構造図である。
図11図8における内部温水導管モジュールの柱方向中心線に沿った横断面の構造図である。
図12図7におけるインナーチューブの構造図である。
図13図12のCにおける拡大構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の目的、技術的解決策および利点をより明確かつ理解しやすくするために、本発明を特定の実施例に関連してさらに詳細に説明する。理解すべきなのは、本書に記載された特定の実施例は、本発明を説明することのみを目的とするものであり、本発明を限定することを意図するものではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創作的な労作を行うことなく得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれる。
【0027】
本発明の実施例において、図1‐3を参照して下さい、パイプ内冷水回収可能な省エネルギーキッチン・バスルーム用ヒーターは、給湯機本体100に後付けされた配管アセンブリ200を含み、前記パイプアセンブリ200は、冷水パイプ210、ガス輸入パイプ220、及び温水輸出パイプ240を備えている。
【0028】
前記によって、以下の内容が分かる、ガスを燃料としてガス輸入パイプ220を通じて給湯器本体100に導入し、燃焼して熱を放出することで、冷水パイプ210から導入される冷水を加熱し、冷水が温水になった後、温水を温水輸出パイプ240から排出する。
【0029】
説明する必要があるのは、給湯器100の本体内部のパイプアセンブリ200の他、図示されない部品は従来の技術(例えば、栓アセンブリ、メインバーナー、小火バーナー、熱交換器、安全装置など)であり、その詳細な構造は既存の文献や雑誌で公知であり、また、市場で直接購入することも可能であり、部品や部材の構成などについても市場で購入することが可能であり、これらは本発明によって保護されるものではなく、本書において詳述されず、添付図面にも描かれていない。
【0030】
図2‐4、7‐11を参照して下さい、温水輸出パイプ240に温水コンビネーションパイプ250が設置され、温水コンビネーションパイプ250は、温水接続パイプ260によって給湯器本体100に取り付けられ、温水コンビネーションパイプ250とはメタルホースと、メタルホース内に挿入された内部温水導管モジュール270で構成されたものである。
【0031】
前記によって、以下の内容が分かる、温水は、給湯器本体100で加熱された後、温水接続パイプ260を通って輸出され、温水コンビネーションパイプ250を流れた後に輸出され、温水コンビネーションパイプ250に流れる間に以前の冷水の非接触排出を実現することができ、長い距離の送水でも、温水が冷水に熱を伝え、大量の温水が冷めるため、温水を待つ時間が長くなり、冷水の水資源が無駄になるということは発生しない、そして、温水を使用する前には、内部温水導管モジュール270は、自管半径を伸縮することで、横半径を収縮し、内部に残留する冷水を空にするように調整し、温水を使用する後には、内部温水導管モジュール270は、自管半径の横半径を伸縮をすることで、横半径を拡大し、元の状態に戻す。
【0032】
説明する必要があるのは、本発明では、温水コンビネーションパイプ250の長さを限定するものではなく、温水コンビネーションパイプ250の長さは、実際の状況に応じて柔軟に製作することができる。
【0033】
内部温水導管モジュール270は、水入りパイプ先端と、内部温水導管モジュール本体272と、水口パイプ先端273を含み、入口管ヘッダ271と水口パイプ先端273は、それぞれ内部温水導管モジュール本体272の両端に取り付けされている。
【0034】
内部温水導管モジュール本体272はアウターチューブ2721を含み(アウターチューブ2721はグースネック)、アウターチューブ2721の内側にインナーチューブ2722が設置され、インナーチューブ2722の内側に内部温水導管2723が挿入され、インナーチューブ2722はエラストマー材料に作られ、その内側と外側の表面は断熱材層で覆われている;内部温水導管2723の内部空間は水槽Iを形成し、インナーチューブ2722と内部温水導管2723との間の空間は水槽IIを形成する。
【0035】
さらに詳細に説明する必要があるのは、エラストマー材料に作られるエラストマー材料に用いる内部温水導管2723の具体的な材料は、ゴム、TPEホース材料、シリコンなど、先行技術に係る上記全てを用いることができ、その具体的な材料は、内部温水導管2723の弾性を満足できる限り、特に制限はない。同時に、それは市場で購入することができ、対応する雑誌や文献に関連する記述があり、これも本発明の保護範囲に含まれず、本書では詳しく説明しない。
【0036】
また、断熱材層は、発泡材、繊維材、金属メッキポリエステル、ポリイミドフィルムなど、先行技術に係る上記全てを用いることができ、その具体的な材料は、断熱性を満たすことができる限り、特に制限はない。同時に、それは市場で購入することができ、対応する雑誌や文献に関連する記述があり、これも本発明の保護範囲に含まれず、本書では詳しく説明しない。
【0037】
温水が内部温水導管モジュール270に入った後、水入りパイプ271先端が温水を内部温水導管に分配し、温水を水槽Iに通し、水圧によって内部温水導管2723の弾性壁が外側に押され、水槽IIが圧縮され、水槽IIから冷水が排出され、インナーチューブ2722と内部温水導管2723から冷水が排出され、インナーチューブ2722と内部温水導管2723の壁を一緒に押し付け、水槽II内の冷水を空にし、通水モードIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する(この状態は図9図10で参考して下さい);
【0038】
水入りパイプ先端271は、インナーチューブ2722と内部温水導管2723との間に温水を分配し、水槽IIに温水を通過させ、水圧によって内部温水導管2723の弾力性のある壁が内側に押され、水槽Iが圧縮され、水槽Iから冷水が排出され、内部温水導管2723の壁を一緒に押し付け、水槽I内の冷水を空にし、通水モードIIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する。(この状態は図8図11で参考して下さい)
【0039】
前記によって、以下の内容が分かる、ガスを燃料としてガス輸入パイプ220を通じて給湯器本体100に導入し、燃焼して熱を放出することで、冷水パイプ210から導入される冷水を加熱し、冷水が温水になった後、温水を温水輸出パイプ240から排出し、その過程で、温水が内部温水導管モジュール270に入った後、水入りパイプ271先端が温水を内部温水導管に分配し、温水を水槽Iに通し、水圧によって内部温水導管2723の弾性壁が外側に押され、水槽IIが圧縮され、水槽IIから冷水が排出され、インナーチューブ2722と内部温水導管2723から冷水が排出され、インナーチューブ2722と内部温水導管2723の壁を一緒に押し付け、水槽II内の冷水を空にし、通水モードIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する;次の使用時には、水入りパイプ先端271は、インナーチューブ2722と内部温水導管2723との間に温水を分配し、水槽IIに温水を通過させ、水圧によって内部温水導管2723の弾力性のある壁が内側に押され、水槽Iが圧縮され、水槽Iから冷水が排出され、内部温水導管2723の壁を一緒に押し付け、水槽I内の冷水を空にし、通水モードIIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する。
【0040】
まとめると、実際には、内部温水導管2723はエラストマー材料であるため、水圧によって内部温水導管2723の壁面を伸縮させることができ、内部温水導管2723の内部空間に形成された水槽Iと、内部温水導管2723とインナーチューブ2722との間の空間に形成された水槽IIとが互いに切り替わる過程で、互いの内部冷水を絞り合うことを実現することができる;通水モードIと通水モードIIを交互に使用することで、冷水の非接触排出と再利用を完成する;給湯器が水道の蛇口から少し離れた場所に設置されているため、お湯の待ち時間が長くなり、水資源が無駄になってしまうという問題を解決し、また、温水と冷水を直接接触させて交互に入れ替えるため、温水と冷水の接触間で熱の伝えが起こり、ベランダなどの長距離伝送の場合、大量の温水が冷水に熱を伝えることになり、これによって、温水の冷却が温水の待ち時間を長引かせ、水資源を浪費させるという問題を回避した。
【0041】
それと同時に、アウターチューブ2721、インナーチューブ2722、内部温水導管2723を互いに介在させて一本の管とし、水圧を利用して内部温水導管2723の壁面を伸縮させることと相まって、通水モード1とモード2を交互に切り替えを実現するため、一本の管の場合は任意の長さのパイプで再利用のための冷水の非接触排出を実現することができ、処理水量が確保できると同時に工事量を削減することができ、また、傍系補助配管を増加させないため、配管の使用量を削減することができ、配管の使用コストやメンテナンスコストの増加を回避することができるのである。
【0042】
本発明の実施例において、図4、5と10を参照して下さい、入口管ヘッド271は、分配パイプA2714とスケジューリングパイプA2711を含み、分配パイプA2714は、内部温水導管モジュール本体272から離れた端部において接続パイプA2713に接続され、接続パイプA2713は、温水接続パイプ260に接続される。
【0043】
スケジューリングパイプA2711の一端は分配パイプA2714と接続パイプA2713との接続部に接続され、他端はインナーチューブ2722に接続され、水槽IIに接続されている。
【0044】
図5と10を参照して下さい、前記分配パイプA2714は内部温水導管2723に接続され、分配パイプA2714には、分配パイプA2714と内部温水導管2723との間をオン・オフする電磁弁A2715が取り付けられている。
【0045】
スケジューリングパイプA2711には、接続パイプA2713と水槽IIとの間をオン・オフする栓A2712が取り付けられている;
【0046】
前記によって、以下の内容が分かる、ガスを燃料としてガス輸入パイプ220を通じて給湯器本体100に導入し、燃焼して熱を放出することで、冷水パイプ210から導入される冷水を加熱する。冷水が温水になった後、温水が温水輸出パイプ240から排出され、その過程で、温水が内部温水導管モジュール270の入口管ヘッド271に入り、まず接続パイプA2713の内部に入る。この時、栓A2712を閉じ、電磁弁A2715を開き、分配パイプA2714と内部温水導管2723を開き状態にし、接続パイプA2713と通水槽IIを閉じ状態に切り替え、内部温水導管2723内に温水を分配し、水槽Iに温水を通過させる。水圧によって内部温水導管2723の弾性壁が外側に押され、水槽IIが圧縮され、水槽IIから冷水が排出され、インナーチューブ2722と内部温水導管2723の壁を一緒に絞って水槽II内の冷水を空にし、通水モードIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する;次の使用時には、温水が内部温水導管モジュール270の入口管ヘッド271に入り、まず接続パイプA2713の内部に入る。この時、栓A2712を開き、電磁弁A2715を閉じ、分配パイプA2714と内部温水導管2723を閉じ状態にし、接続パイプA2713と通水槽IIを開き状態に切り替え、入口管ヘッド271は、スケジューリングパイプA2711を通じてインナーパイプ2722と内部温水導管2723との間に温水を分配し、水槽IIに温水を通過させる。水圧によって内部温水導管2723の弾性壁が内側に押され、水槽Iが圧縮され、水槽Iから冷水が排出され、内部温水導管2723の壁を絞って水槽I内の冷水を空にし、通水モードIIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する。
【0047】
本発明の実施例において、図4、6、10を参照して下さい、前記出口ヘッダ273は、スケジューリングパイプB2731と分配パイプB2734を含み、分配パイプB2734は、内部温水導管モジュール本体272から離れた端部において接続パイプB2733に接続され、接続パイプB2733は、温水輸出パイプ240に接続される。
【0048】
スケジューリングパイプB2731の一端は分配パイプB2734と接続パイプB2733との接続部に接続され、他端はインナーチューブ2722に接続され、水槽IIに接続されている。
【0049】
図6、10を参照して下さい、前記分配パイプB2734は内部温水導管2723に接続されており、分配パイプB2734には分配パイプB2734と内部温水導管2723との間をオン・オフする電磁弁B2735が取り付けられている。
【0050】
スケジューリングパイプB2731には、接続パイプB2733と水槽IIとの間をオン・オフする栓B2732が取り付けられている。
【0051】
前記によって、以下の内容が分かる、温水が温水輸出パイプ240から排出され、その過程で、温水が内部温水導管モジュール270の入口管ヘッド271に入り、まず接続パイプA2713の内部に入る。この時、栓A2712を閉じ、電磁弁A2715を開き、分配パイプA2714と内部温水導管2723を開き状態にし、接続パイプA2713と通水槽IIを閉じ状態に切り替え、内部温水導管内2723に温水を分配し、水槽Iに温水を通過させる。この時、栓B2732を閉じ、電磁弁B2735を開き、分配パイプB2734と内部温水導管2723を開き状態にし、接続パイプB2733と通水槽IIを閉じ状態に切り替え、接続パイプB2733を通じて温水を温水輸出パイプ240内に導入し使用する。水槽Iに温水を通過させる過程で、水圧によって内部温水導管2723の弾性壁が外側に押され、水槽IIが圧縮され、水槽IIから冷水が排出され、インナーチューブ2722と内部温水導管2723の壁を一緒に絞って水槽II内の冷水を空にし、通水モードIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する。
【0052】
次の使用時には、温水が内部温水導管モジュール270の入口管ヘッドに271入り、まず接続パイプA2713の内部に入る。この時、栓A2712を開き、電磁弁A2715を閉じ、分配パイプA2714と内部温水導管2723を閉じ状態にし、接続パイプA2713と通水槽IIを開き状態に切り替え、入口管ヘッド271は、スケジューリングパイプA2711を通じてインナーパイプと2722内部温水導管2723との間に温水を分配し、水槽IIに温水を通過させる。この時、栓B2732を開き、電磁弁B2735を閉じ、分配パイプB2734と内部温水導管2723との間を閉じ状態にし、接続パイプB2733と通水槽IIを開き状態に切り替え、接続パイプB2733を通じて温水を温水輸出パイプ240内に導入し、使用する。水槽Iに温水を通過させる過程で、水圧によって内部温水導管2723の弾性壁が内側に押され、水槽Iが圧縮され、水槽Iから冷水が排出され、内部温水導管2723の壁を絞って水槽I内の冷水を空にし、通水モードIIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する。
【0053】
本発明の実施例において、図6を参照して下さい、前記内部温水導管モジュール本体272には、冷水回収パイプモジュールが取り付けられ、この冷水回収パイプモジュールは、内部温水コンビネーション導管本体272の内部から排出された冷水を排出するために使用される;冷水回収パイプモジュールは、冷水回流パイプ230を介して冷水パイプ210に接続され、冷水パイプ210は冷水を冷水パイプ210に移送して再利用するために使用される。
【0054】
図6を参照して下さい、前記冷水回収パイプモジュールは、輸出パイプA2736と輸出パイプB2739を含み、輸出パイプA2736は、インナーチューブ2722に接続され、水槽IIに接続され、輸出パイプB2739は、内部温水導管2723に接続され、水槽Iに接続されている。
【0055】
図6を参照して下さい、前記輸出パイプA2736と輸出パイプB2739は、内部温水導管モジュール本体272から離れた端部でメインパイプ2738に接続され、メインパイプ2738が接続パイプC2737を介して冷水回流パイプ230に接続されている。
【0056】
図6を参照して下さい、前記輸出パイプA2736と輸出パイプB2739には電磁弁Cが取り付けられている。
【0057】
前記によって、以下の内容が分かる、ガスを燃料としてガス輸入パイプ220を通じて給湯器本体100に導入し、燃焼して熱を放出することで、冷水パイプ210から導入される冷水を加熱する。冷水が温水になった後、温水が温水輸出パイプ240から排出され、その過程で、温水が内部温水導管モジュール270の入口管ヘッド271に入り、まず接続パイプA2713の内部に入る。この時、栓A2712を閉じ、電磁弁A2715を開き、分配パイプA2714と内部温水導管2723を開き状態にし、接続パイプA2713と通水槽IIを閉じ状態に切り替え、内部温水導管2723内に温水を分配し、水槽Iに温水を通過させる。この時、栓B2732を閉じ、電磁弁B2735を開き、分配パイプB2734と内部温水導管2723を開き状態にし、接続パイプB2733と通水槽IIを閉じ状態に切り替え、接続パイプB2733を通じて温水を温水輸出パイプ240内に導入し使用する。水槽Iに温水を通過させる過程で、水圧によって内部温水導管2723の弾性壁が外側に押され、水槽IIが圧縮され、水槽IIから冷水が排出され、電磁弁?を開き、輸出パイプA2736が開き状態にあり、輸出パイプB2739が閉じ状態にあり、水槽IIから排出された冷水は、輸出パイプA2736の内部に入り、さらにメインパイプ2738、接続パイプ?2737を経て冷水回流パイプ230の内部に入り、再利用される;インナーチューブ2722と内部温水導管2723の壁を一緒に絞って水槽II内の冷水を空にし、通水モードIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する。
【0058】
次の使用時には、温水が内部温水導管モジュール270の入口管ヘッド271に入り、まず接続パイプA2713の内部に入る。この時、栓A2712を開き、電磁弁A2715を閉じ、分配パイプA2714と内部温水導管2723を閉じ状態にし、接続パイプA2713と通水槽IIを開き状態に切り替え、入口管ヘッド271は、スケジューリングパイプA2711を通じてインナーパイプ2722と内部温水導管2723との間に温水を分配し、水槽IIに温水を通過させる。この時、栓B2732を開き、電磁弁B2735を閉じ、分配パイプB2734と内部温水導管2723との間を閉じ状態にし、接続パイプB2733と通水槽IIを開き状態に切り替え、接続パイプB2733を通じて温水を温水輸出パイプ240内に導入し使用する。水槽Iに温水を通過させる過程で、水圧によって内部温水導管2723の弾性壁が内側に押され、水槽Iが圧縮され、水槽Iから冷水が排出され、電磁弁?を開き、輸出パイプA2736が閉じ状態にあり、輸出パイプB2739が開きにあり、水槽Iから排出された冷水は、輸出パイプB2739の内部に入り、さらにメインパイプ2738、接続パイプ?2737を経て冷水回流パイプ230の内部に入り、再利用される;内部温水導管2723の壁を絞って水槽I内の冷水を空にし、通水モードIIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する。
【0059】
本発明の実施例において、図12、13を参照して下さい、前記インナーチューブ2722は、マルチユニットのインナーチューブと多段ゴムホースからなり、マルチユニットインナーチューブと多段ゴムホースが十字に配列され、ゴムホースの外壁がアウターチューブ2721内に固定されている。
【0060】
ユニットインナーチューブは、外側の伸縮チューブ27222と、外側の伸縮チューブ27222の内側に挿入される内側の弾性チューブ27221から構成されている;外側伸縮チューブ27222は、複数の弧状収納用板27223と複数の弧状グリッド板27224から構成され、複数の弧状収納用板27223と複数の弧状グリッド板27224が環状に交差して配置されている。
【0061】
弧状収納用板27223にはスロットが設けられ、弧状グリッド板27224は弾力性のあるスペーサーの弾力性によってスロット内に挿入されている;電磁コイルが弧状収納用板27223の面の両側に取り付けられており、通電量の強弱を制御することで、弧状収納用板27223の両面に異なる磁気吸着力を発生させ、弾性スペーサとの力のバランスに達した後、弧状グリッド板27224の弾性度調整とスロット内の貫通度調整を行い、自管の半径の伸縮調整を実現する。
【0062】
前記によって、以下の内容が分かる、水量を調整する必要がある場合、通電量の強弱を制御することで、弧状収納用板27223の両面に異なる磁気吸着力を発生させ、弾性スペーサとの力のバランスに達した後、弧状グリッド27224板の弾性度調整とスロット内の貫通度調整を行い、自管の半径の伸縮調整を実現し、異なる水量の調整を実現する。
【0063】
説明する必要があるのは、また、ユニットインナーチューブとゴムホースの長さの比率は、5、1、6、1、7、1、8、1、9、1、また10、1などであるのは可能、ユニットインナーチューブの長さがゴムホースの長さよりも大きいことを満足することができる限り、その数は特に限定されず、ここでは、ユニットインナーチューブとゴムチューブが8、1という長さの比率を採用することが好ましい。
【0064】
さらに詳細に説明する必要があるのは、電磁コイルの敷設配置、電磁コイルに通電するための配線方法(例えば、アウターチューブ2721の内部に直接挿入することができる)、電力量を制御するための制御装置などは先行技術であり、その詳細な構造は既存の文献や雑誌で公知であり、また、市場で直接購入することも可能であり、部品や部材の構成などについても市場で購入し、あるいは、市販の部品から組み立てるなどこともできる;これらは本発明の保護範囲に含まれず、本書において詳述されず、添付図面にも描かれていない。
【0065】
本発明の稼動原理は、
前記によって、以下の内容が分かる、ガスを燃料としてガス輸入パイプ220を通じて給湯器本体100に導入し、燃焼して熱を放出することで、冷水パイプ210から導入される冷水を加熱する。冷水が温水になった後、温水が温水輸出パイプ240から排出され、その過程で、温水が内部温水導管モジュール270の入口管ヘッド271に入り、まず接続パイプA2713の内部に入る。この時、栓A2712を閉じ、電磁弁A2715を開き、分配パイプA2714と内部温水導管2723を開き状態にし、接続パイプA2713と通水槽IIを閉じ状態に切り替え、内部温水導管2723内に温水を分配し、水槽Iに温水を通過させる。この時、栓B2732を閉じ、電磁弁B2735を開き、分配パイプB2734と内部温水導管2723を開き状態にし、接続パイプB2733と通水槽IIを閉じ状態に切り替え、接続パイプB2733を通じて温水を温水輸出パイプ240内に導入し使用する。水槽Iに温水を通過させる過程で、水圧によって内部温水導管2723の弾性壁が外側に押され、水槽IIが圧縮され、水槽IIから冷水が排出され、電磁弁?を開き、輸出パイプA2736が開き状態にあり、輸出パイプB2739が閉じ状態にあり、水槽IIから排出された冷水は、輸出パイプA2736の内部に入り、さらにメインパイプ2738、接続パイプ?2737を経て冷水回流パイプ230の内部に入り、再利用される;インナーチューブ2722と内部温水導管2723の壁を一緒に絞って水槽II内の冷水を空にし、通水モードIでの冷水の非接触排出と再利用を完成する;
【0066】
次の使用時には、温水が内部温水導管モジュール270の入口 管ヘッド271に入り、まず接続パイプA2713の内部に入る。この時、栓A2712を開き、電磁弁A2715を閉じ、分配パイプA2714と内部温水導管2723を閉じ状態にし、接続パイプA2713と通水槽IIを開き状態に切り替え、入口管ヘッド271は、スケジューリングパイプA2711を通じてインナーパイプ2722と内部温水導管2723との間に温水を分配し、水槽IIに温水を通過させる。この時、栓B2732を開き、電磁弁B2735を閉じ、分配パイプB2734と内部温水導管2723との間を閉じ状態にし、接続パイプB2733と通水槽IIを開き状態に切り替え、接続パイプB2733を通じて温水を温水輸出パイプ240内に導入し使用する。水槽Iに温水を通過させる過程で、水圧によって内部温水導管2723の弾性壁が内側に押され、水槽Iが圧縮され、水槽Iから冷水が排出され、電磁弁?を開き、輸出パイプA2736が閉じ状態にあり、輸出パイプB2739が開きにあり、水槽Iから排出された冷水は、輸出パイプB2739の内部に入り、さらにメインパイプ2738、接続パイプ?2737を経て冷水回流パイプ230の内部に入り、再利用される;内部温水導管2723の壁を絞って水槽I内の冷水を空にし、通水モードIIでの冷水の非接触排出と再利用を完成し、
内部温水導管2723はエラストマー材料であるため、水圧によって内部温水導管2723の壁面を伸縮させることができ、内部温水導管2723の内部空間に形成された水槽Iと、内部温水導管2723とインナーチューブ2722との間の空間に形成された水槽IIとが互いに切り替わる過程で、互いの内部冷水を絞り合うことを実現することができる;通水モードIと通水モードIIを交互に使用することで、冷水の非接触排出と再利用を完成する;給湯器が水道の蛇口から少し離れた場所に設置されているため、お湯の待ち時間が長くなり、水資源が無駄になってしまうという問題を解決し、また、温水と冷水を直接接触させて交互に入れ替えるため、温水と冷水の接触間で熱の伝えが起こり、ベランダなどの長距離伝送の場合、大量の温水が冷水に熱を伝えることになり、これによって、温水の冷却が温水の待ち時間を長引かせ、水資源を浪費させるという問題を回避した;アウターチューブ2721、アウターチューブ2722、内部温水導管2723を互いに介在させて一本の管とし、水圧を利用して内部温水導管2723の壁面を伸縮させることと相まって、通水モード1とモード2を交互に切り替えを実現するため、一本の管の場合は任意の長さのパイプで再利用のための冷水の非接触排出を実現することができ、処理水量が確保できると同時に工事量を削減することができ、また、傍系補助配管を増加させないため、配管の使用量を削減することができ、配管の使用コストやメンテナンスコストの増加を回避することができるのである。
【0067】
最後に説明する必要があるのは、前述した内容は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明を限定することを意図するものではない。前述した実施形態を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者であれば、前述した実施形態に記載された技術的解決策を修正したり、その技術的特徴の一部を等価置換したりすることは可能であり、本発明の精神および原理の範囲内で行われる修正、等価置換、改良などは、本発明の保護範囲に含まれるものとするのである。
【符号の説明】
【0068】
100、給湯器本体;
220、ガス輸入パイプ;230、冷水回流パイプ;240、温水輸出パイプ;250、温水コンビネーションパイプ;260、温水接続パイプ;270、内部温水導管モジュール;
271、水入りパイプ先端;2711、スケジューリングパイプA;2712、栓A;2713、接続パイプA;2714、分配パイプA;2715、電磁弁A;
272、内部温水導管モジュール本体;2721、アウターチューブ;2722、インナーチューブ;27221、内側の弾性チューブ;27222、外側の伸縮チューブ;27223、弧状収納用板;27224、弧状グリッド板;2723、内部温水導管;
273、水口パイプ先端;2731、スケジューリングパイプB;2732、栓B;2733、接続パイプB;2734、分配パイプB;2735、電磁弁B;2736、輸出パイプA;2737、接続パイプC;2738、メインパイプ;2739、輸出パイプB。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13