(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025026771
(43)【公開日】2025-02-25
(54)【発明の名称】エステティック方法及びエステティックシステム
(51)【国際特許分類】
A61N 5/06 20060101AFI20250217BHJP
A61F 7/00 20060101ALI20250217BHJP
【FI】
A61N5/06 A
A61F7/00 310Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023131701
(22)【出願日】2023-08-11
(71)【出願人】
【識別番号】523308384
【氏名又は名称】前田 艶子
(74)【代理人】
【識別番号】100195431
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 史樹
(72)【発明者】
【氏名】前田 艶子
【テーマコード(参考)】
4C082
4C099
【Fターム(参考)】
4C082PA01
4C082PA02
4C082PC10
4C082PJ07
4C082PL10
4C099AA03
4C099CA01
4C099EA08
4C099GA30
4C099TA02
(57)【要約】
【課題】効果的に痩せるエステティック方法を提供すること。
【解決手段】効果的に痩せるためのエステティック方法であって、
利用者の身体を温める第1温熱工程と、
前記第1温熱工程後、脂肪を含む利用者の身体の一部を吸引冷却する脂肪吸引冷却工程と、
前記脂肪吸引冷却工程後、利用者の身体を温める第2温熱工程と、を含み、
前記脂肪冷却工程は、利用者の身体の一部を0度より大きく4度以下で冷却するものであるエステティック方法を提供する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
効果的に痩せるためのエステティック方法であって、
利用者の身体を温める第1温熱工程と、
前記第1温熱工程後、脂肪を含む利用者の身体の一部を吸引冷却する脂肪吸引冷却工程と、
前記脂肪吸引冷却工程後、利用者の身体を温める第2温熱工程と、を含み、
前記脂肪冷却工程は、利用者の身体の一部を0度より大きく4度以下で冷却するものであるエステティック方法。
【請求項2】
前記第1温熱工程と前記脂肪吸引冷却工程との間に、利用者の身体に電磁パルスを当てて利用者の筋肉に刺激を与え、筋収縮を行う電磁パルス工程を含む請求項1記載のエステティック方法。
【請求項3】
前記第1温熱工程が、633nmの波長の光と、赤外線光とを発することが可能なコラーゲンマシンを利用して利用者の身体を温め、かつ、利用者のコラーゲンを増殖させるものであり、
前記第2温熱工程が、遠赤外線を発する岩盤浴ベッドとドーム型サウナを備える岩盤浴装置を利用して利用者の身体を温めるものである請求項1記載のエステティック方法。
【請求項4】
効果的に痩せるためのエステティックシステムであって、
633nmの波長の光と、赤外線光とを発することが可能なコラーゲンマシンと、
脂肪を含む利用者の身体の一部を吸引冷却する脂肪冷却装置と、
遠赤外線を発する岩盤浴ベッドとドーム型サウナを備える岩盤浴装置と、を含み、
脂肪冷却装置が、利用者の身体の一部を0度より大きく4度以下で冷却するものであるエステティックシステム。
【請求項5】
利用者の身体に電磁パルスを当てて利用者の筋肉に刺激を与え、筋収縮を行う電磁パルス装置を含む請求項4記載のエステティックシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エステティック方法及びエステティックシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ボディ痩身美容については、医療分野における美容外科の専門医による医療的対応や、エステティック分野における痩身美容施術の対応等が行われている。
【0003】
医療的対応については、例えば脂肪吸引等の外科的手術や脂肪溶解剤の注射等による対応により、体脂肪を減らす方法がある。
【0004】
このような医療的対応は、外科手術が施術時の患者に対する身体的負担が大きくかつ相当の養生期間も必要とするとともに傷跡も懸念される。
【0005】
また、痩身対応方法としては、個人が手軽に行う方法として自己管理による過剰なカロリー摂取制限やりんごのように単一食品の摂取等を内容とするダイエット療法が上げられる。
【0006】
ダイエット療法は、継続するために本人の強い意志と忍耐が必要であるとともに中止時におけるリバウンドの影響が極めて大きい。
【0007】
また、ダイエット療法は、急激な体重減少により筋力を低下させ、ボディラインや皮膚のたるみを生じさせる。
【0008】
一方、エステティック分野の痩身美容施術については、医療的対応のような対症療法にとどまらず、顧客に対して心地よい気分で所定の施術を受けさせて体が持つ本来の機能を蘇らせることにより結果的に痩身効果が奏されるようにする。
【0009】
エステティック分野の痩身美容施術は、総合的な施術を無理なく施すことから、自己ダイエット療法において生じるような各部のたるみ等の発生を抑えて引き締まった美しいボディラインを得ることが可能である。
【0010】
特許文献1には、体内の不純物を排出するとともに効果的に酸素を供給することにより脂肪の燃焼を促進して痩身効果を奏する全身美容方法が開示されている。
【0011】
具体的には特許文献1に係る発明は、38℃~50℃の低温スチーム雰囲気としたサウナ室により低温スチーム浴を施した後に、やや高気圧雰囲気のチャンバ室により高気圧エア浴を施すというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、様々なエステティック方法があるものの、依然としてより効果的に痩せる方法が求められているという現状がある。
【0014】
そして、近年ダイエットとして「脂肪冷却」が注目を集めている。
【0015】
「脂肪冷却」とは、水と脂肪が凍る時の温度差を利用した痩身医療である。つまり、水は0℃で凍り始め、脂肪は4℃で凍り始めるため氷点が異なり、これを利用するものである。
【0016】
言い換えると、脂肪と水が凍る温度の違いを利用して体の主成分となる水を温存する。つまり、脂肪分が凝固する温度(4℃)で皮膚を冷却し、脂肪細胞のみを破壊する仕組みを利用したものである。
【0017】
また、一度冷却した細胞は常温でも機能することがなく、老廃物として排出されるので、脂肪細胞の数を減らせるためリバウンドしにくいことが特徴である。
【0018】
一方で、脂肪冷却するための出力の大きい医療機器は、医師しか使用できないため、エステサロンで使用する脂肪冷却の機器は、出力が医療機関で使用するものよりも小さく、効果が劣るという問題がある。
【0019】
本発明の主な目的は、外科的手術を用いず効果的に痩せるエステティック方法を提供することである。
【0020】
本発明の他の目的は、外科的手術を用いず効果的に痩せるエステティックシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明の第1の局面に係るエステティック方法は、効果的に痩せるためのエステティック方法であって、
利用者の身体を温める第1温熱工程と、
前記第1温熱工程後、脂肪を含む利用者の身体の一部を吸引冷却する脂肪吸引冷却工程と、
前記脂肪吸引冷却工程後、利用者の身体を温める第2温熱工程と、を含み、
前記脂肪冷却工程は、利用者の身体の一部を0度より大きく4度以下で冷却するものであるエステティック方法である。
【0022】
このような方法により、利用者は効果的に痩せることができる。
【0023】
本発明の第2の局面に係るエステティック方法は、第1の局面に係るエステティック方法であって、
前記第1温熱工程と前記脂肪吸引冷却工程との間に、利用者の身体に電磁パルスを当てて利用者の筋肉に刺激を与え、筋収縮を行う電磁パルス工程を含むエステティック方法である。
【0024】
電磁パルス工程があることにより、利用者はよりいっそう効果的に痩せることができる。
【0025】
本発明の第3の局面に係るエステティック方法は、第1の局面に係るエステティック方法であって、
前記第1温熱工程が、633nmの波長の光と、赤外線光とを発することが可能なコラーゲンマシンを利用して利用者の身体を温め、かつ、利用者のコラーゲンを増殖させるものであり、
前記第2温熱工程が、遠赤外線を発する岩盤浴ベッドとドーム型サウナを備える岩盤浴装置を利用して利用者の身体を温めるものであるエステティック方法である。
【0026】
このような方法により、効果的に綺麗に痩せることができる。
【0027】
本発明の第4の局面に係るエステティックシステムは、効果的に痩せるためのエステティックシステムであって、
633nmの波長の光と、赤外線光とを発することが可能なコラーゲンマシンと、
脂肪を含む利用者の身体の一部を吸引冷却する脂肪冷却装置と、
遠赤外線を発する岩盤浴ベッドとドーム型サウナを備える岩盤浴装置と、を含み、
脂肪冷却装置が、利用者の身体の一部を0度より大きく4度以下で冷却するものであるエステティックシステムである。
【0028】
このようなシステムにより、綺麗に効果的に痩せることができる。
【0029】
本発明の第5の局面に係るエステティックシステムは、第4の局面に係るエステティックシステムであって、
利用者の身体に電磁パルスを当てて利用者の筋肉に刺激を与え、筋収縮を行う電磁パルス装置を含むエステティックシステムである。
【0030】
電磁パルス装置を用いることにより、利用者はよりいっそう効果的に痩せることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明に係る一実施形態におけるコラーゲンマシンの斜視図。
【
図4】同実施形態における脂肪冷却装置を使用した状態を表す図。
【
図6】同実施形態におけるエステティック方法のフローチャート。
【
図7】同実施形態におけるエステティックシステムを表した概念図。
【
図8】同実施形態におけるエステティック方法を用いた利用者の体形の変化を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施形態に関して図面を参照しながら説明する。
【0033】
本実施形態に係るエステティックシステム100は、身体を温めることができる温熱装置であるコラーゲンマシン200と、
脂肪を燃焼させるため筋肉を刺激し筋収縮を行う電磁パルス装置300と、
脂肪冷却を行う脂肪冷却装置400と、
身体を温めることができる温熱装置である岩盤浴装置500と、を含む。
【0034】
コラーゲンマシン200は、全身に光を当て肌内部の細胞に作用させるマシンである。
【0035】
図1に示すように、本実施形態では、コラーゲンマシン200は、Hapro社製の「Topaz」が用いられている。
【0036】
本実施形態に係るコラーゲンマシン200は、日焼けマシンのような形状であり、利用者はコラーゲンマシン200に横たわり20~30分間全身に光を浴びる(第1温熱工程、ステップS11)。
【0037】
コラーゲンマシン200には、コラーゲンランプと呼ばれる可視光線(ピンク色の光)と、赤外線を放つランプが多数取り付けられている。
【0038】
一般的に光は紫外線・可視光線・赤外線と分かれているが、コラーゲンライトの波長は633nmであり、可視光線に含まれる。
【0039】
利用者が、コラーゲンライトの光(633nmの波長の光)を浴びることにより、肌の真皮層の線維芽細胞が活性し、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンが作られ、肌に潤いや透明感、ハリがよみがえる。
【0040】
本実施形態に係るコラーゲンマシン200では、利用者は頭からつま先まで全身で光を浴びることができる。
【0041】
コラーゲンマシン200のコラーゲンランプによる光が、利用者の肌の奥にあるコラーゲンに働きかけ、活性化を促す。
【0042】
利用者の肌のコラーゲンを刺激することで美肌効果、赤外線による温熱作用により、冷え、むくみの改善、ピンク色の光(可視光線)によるリラックス効果が期待できる。
【0043】
また、肌以外にも髪の毛や爪等にも保湿やハリを与えることができる。
【0044】
電磁パルス装置300は、筋肉に刺激を与え、利用者の脂肪を燃焼させて、筋肉量を増加させ、代謝を良くするための装置である。
【0045】
図2に示すように、本実施形態に係る電磁パルス装置300は、株式会社Dorry等で販売されている「エムスレンダー(EM Slender)」を用いている。
【0046】
電磁パルスとは、高密度焦点式電磁場(High-Intensity Focused Electro Magnetic Field)のことであり、EMTやEMS(Electrical Muscle Stimulation)と呼ばれることもある。
【0047】
本実施形態に係る電磁パルス装置300が発する高密度電磁パルス(電磁場)の場合、神経細胞に直接作用しインナーマッスルより深い部分を刺激する。
【0048】
電磁パルス装置300は、電気ではなく磁場が作用することにより、本実施形態では、皮下7cm程度まで作用する。
【0049】
具体的には、利用者の施術部分に直接電磁パルス装置300の電磁ノズル310を当てて、電磁波を当てた部分の筋肉が刺激され筋収縮を行う(電磁パルス工程、ステップS12)。
【0050】
身体にある中性脂肪をエネルギーとして使うためには、遊離脂肪酸(FFA)に分解する必要がある。
【0051】
FFAは筋収縮によってつくられるが、SEMS(Super Electro Magnetic Slimming system)による超強力な筋収縮でによって多量のFFAが生じると、脂肪細胞内に蓄積されて脂肪細胞が破壊される。
【0052】
これにより、脂肪細胞がアポトーシス(細胞死)の状態となり、数週間かけて体外へ排出され、利用者の脂肪層の厚みが減少する。
【0053】
本実施形態では、電磁パルス装置300を利用者に対して、20分~30分使用する。
【0054】
本実施形態に係る脂肪冷却装置400は、施術する部位を吸引・冷却しながら、脂肪細胞だけを結晶化さす。
【0055】
図3に示すように、本実施形態に係る脂肪冷却装置400は、株式会社フォレストシンフォニーが販売する「3Dサラウンドクライオ」である。
【0056】
まず、
図3に示すように、脂肪冷却装置400の冷却ノズル410を利用者の痩せたい位置に当てて、脂肪を吸引・冷却する(吸引冷却工程、ステップS13)。
【0057】
本実施形態において、冷却ノズル410は、第1冷却ノズル411と、第2冷却ノズル412の2本配置されている。
【0058】
脂肪冷却装置400は、冷却ノズル410によって、ねらった部位の脂肪を皮膚ごと吸引しながら、10分~30分程度冷却する。
【0059】
冷却時間は、皮下脂肪の厚みによって変更する。本実施形態では、皮下脂肪の厚みが10mm以下の場合10分間、11mm以上20mm以下の場合20分間、21mm以上の場合30分間、約4度で冷却する。
【0060】
これにより、吸引・冷却された脂肪細胞が結晶化する。
【0061】
具体的には、脂肪冷却装置400によって痩せたい部分の脂肪が皮膚ごと吸引され、約4℃で冷やされた脂肪細胞は結晶化する。
【0062】
脂肪冷却装置400によって冷却する温度は、0℃より大きく、かつ、4℃以下である。
【0063】
人体の約60%は水分であるため、0〜4度の間の温度で冷やすことで脂肪以外の組織に影響を与えることなく、利用者の気になる部分を引き締めることができる。
【0064】
結晶化した脂肪細胞が自然排出される。
【0065】
具体的には、脂肪冷却装置400によって結晶化した脂肪細胞は、機能しなくなり、1ヶ月から3ヶ月くらいかけて、自然に体外に排出される。
【0066】
これにより、脂肪冷却装置400を利用した利用者の皮下脂肪の厚みが薄くなる。
【0067】
具体的には、体外に排出された脂肪細胞の分だけ、皮下脂肪の厚みが薄くなる。また、脂肪冷却装置400による脂肪冷却治療は、ねらった部分の皮下脂肪のみを減らすことができ、脂肪細胞の数は再度増加することはないため、リバウンドし難いという効果を有する。
【0068】
なお、冷却ノズル410の形状は、例えば、腹部、脇腹、背中、尻下部、外もも、内もも、二の腕、顎、脇の下等の施術箇所に合わせた様々な形状のものがある。
【0069】
また、本実施形態ではノズルの素材はシリコンであり、軟らかい素材であるため皮膚に直接触れても圧迫による痛みが少ない。
【0070】
脂肪冷却装置400による施術の利点は、メスや注射を用いることなく部分やせを実現することができるということである。
【0071】
脂肪冷却装置400による施術は、ねらった箇所にピンポイントでアプローチできるため、お腹、わき腹等や、ノースリーブの服を着用した場合に気になる二の腕、下着からのはみ肉、スキニーパンツを着用したときに気になる内ももや外もも、お尻の下の肉の他、背中、ひざ上の肉等、様々な箇所の部分痩せが可能である。
【0072】
また、脂肪冷却装置400による施術はメスを用いた治療ではなく、脂肪細胞だけを結晶化するため、身体への負担が少ないという利点がある。
【0073】
脂肪冷却装置400による施術中は、肌を吸引される感覚や冷たい感覚があるが、どちらも数分で慣れるものであるため、リラックスして施術を受けることができる。
【0074】
また、脂肪冷却装置400による施術は、ダウンタイムも比較的短く、日常生活への影響がほとんどないという利点がある。
【0075】
なお、脂肪冷却装置400のみ使用した場合は、施術した箇所が部分的に痩せるだけであって全身が痩せるわけではない。
【0076】
本実施形態では、コラーゲンマシン200及び電磁パルス装置300を使用した後に、脂肪冷却装置400による脂肪冷却を行うことにより、利用者は効果的に痩せることができる。
【0077】
岩盤浴装置500は、利用者が岩盤浴を行うことができる装置である。
【0078】
図5に示すように、本実施形態に係る岩盤浴装置500は、ドーム型の岩盤浴装置であり、下は岩盤浴ベッド510、上はドーム型サウナ520となっている。
【0079】
つまり、岩盤浴装置500は、岩盤浴ベッド510とドーム型サウナ520とを備える。
【0080】
本実施形態に係る岩盤浴ベッド510には、丸石が敷き詰められている。
【0081】
本実施形態に係る岩盤浴ベッド510は、70度~80度で使用する。
【0082】
岩盤浴ベッド510及びドーム型サウナ520から生じる遠赤外線が、利用者の全身を包み込み身体の芯からじわじわと温め、利用者は大量に発汗することができる(第2温熱工程、ステップS14)。
【0083】
本実施形態に係るドーム型サウナ520は、出口がふさがったトンネルのような形をしており、顔だけ外に出した状態で20~30分ほど入る。
【0084】
顔を出すことで、サウナ特融の熱気を吸い込むことによる息苦しさがなく、利用者は快適に過ごすことができる。
【0085】
ドーム型サウナ520のドーム内の温度はスパや温泉によくある一般的なサウナの85度~95度よりも低い60度前後であるため、利用者は、低温の分長い時間サウナに入っていることができる。
【0086】
本実施形態では、ドーム型サウナ520は、65度前後で使用する。
【0087】
本実施形態に係る岩盤浴装置500は遠赤外線を用いており、遠赤外線は波長が長く、皮下40~50mmまで届くため、ヒーターのように肌表面を温めるのではなく、身体を内側から温めることができる。
【0088】
そして、身体を温めることにより代謝が上がり、脂肪が燃えやすい状態になり、皮膚や脂肪・筋肉などの組織がやわらかくなる。
【0089】
なお、脂肪冷却装置400を使用した後は、施術部分が内出血等をしている場合があるため、岩盤浴装置500の使用は数日後に行っても良い。
【0090】
脂肪冷却装置400を使用した後に岩盤浴装置500を使用することにより、利用者は効果的に痩せることができる。
【0091】
より好ましくは、コラーゲンマシン200によって利用者の身体を温め、その後脂肪冷却装置400によって利用者の脂肪を冷却し、その後、岩盤浴装置500で利用者の身体を温め、これを繰り返すことにより、利用者は効果的に綺麗に痩せることができる。
【0092】
さらに好ましくは、電磁パルス装置300を利用して利用者の筋肉に刺激を与え、筋収縮を行うことにより、利用者はより効果的に痩せることができる。
【0093】
コラーゲンマシン200、電磁パルス装置300、脂肪冷却装置400及び岩盤浴装置500は、タブレットやスマートフォン等の端末600と通信可能であり、端末600によってこれらの操作ができるようにしてもよい。
【0094】
図8は、本実施形態に係るコラーゲンマシン200、電磁パルス装置300、脂肪冷却装置400及び岩盤浴装置500のエステティック方法を繰り返し行った利用者の体形の変化を表した図である。
【0095】
図8aは施術前の体形、
図8bは施術を繰り返し行って14日後、
図8cは施術を繰り返し行って28日後の体形を表した図である。
【0096】
図8からわかるように、利用者は浮腫が改善し、綺麗に効果的に痩せていることがわかる。
【0097】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。
【符号の説明】
【0098】
100…エステティックシステム
200…コラーゲンマシン
300…電磁パルス装置
310…電磁ノズル
400…脂肪冷却装置
410…冷却ノズル
500…岩盤浴装置
510…岩盤浴ベッド
520…ドーム型サウナ
600…端末