IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 浙江万里学院の特許一覧

特開2025-26787ヨーグルト製品の品質の総合評価方法及びシステム
<>
  • 特開-ヨーグルト製品の品質の総合評価方法及びシステム 図1
  • 特開-ヨーグルト製品の品質の総合評価方法及びシステム 図2
  • 特開-ヨーグルト製品の品質の総合評価方法及びシステム 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025026787
(43)【公開日】2025-02-25
(54)【発明の名称】ヨーグルト製品の品質の総合評価方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G01N 33/04 20060101AFI20250217BHJP
   G01N 3/00 20060101ALI20250217BHJP
   G01N 3/40 20060101ALI20250217BHJP
   G01N 11/00 20060101ALN20250217BHJP
【FI】
G01N33/04
G01N3/00 K
G01N3/40 Z
G01N11/00 C
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024031563
(22)【出願日】2024-03-01
(31)【優先権主張番号】202311013389.9
(32)【優先日】2023-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】524080782
【氏名又は名称】浙江万里学院
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】宋春波
(72)【発明者】
【氏名】彭鈴倚
(72)【発明者】
【氏名】呉依珈
【テーマコード(参考)】
2G061
【Fターム(参考)】
2G061AA02
2G061AB01
2G061BA20
2G061CA20
2G061DA01
2G061EA01
2G061EA03
2G061EA10
2G061EB03
(57)【要約】
【課題】ヨーグルト製品の品質の総合評価方法、システム、設備、およびメディアを提供すること。
【解決手段】ターゲットヨーグルト製品の評価指標を決定することと、テクスチャーアナライザーおよび化学計量アルゴリズムを使用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得ることと、前記官能品質の意味記述、前記官能特性指標及び対応する定量化データに基づいて、ヨーグルト製品官能評価システムを構築することと、を含み、前記評価指標は、官能品質の意味記述、及び対応する官能特性指標を含み、前記官能特性指標は、硬さ、凝集性、曳糸性、伸展性、粘性及び粘稠性を含む。前記ヨーグルト製品感覚評価システムは、前記ターゲットヨーグルト製品に対して官能評価を行うために使用される。本発明は、ヨーグルト評価指標を統一し、ヨーグルトの品質評価を定量化することができる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヨーグルト製品の品質の総合評価方法であって、
ターゲットヨーグルト製品の評価指標を決定することと、前記評価指標は、官能品質の意味記述、及び対応する官能特性指標を含み、前記官能特性指標は、硬さ、凝集性、曳糸性、伸展性、粘性及び粘稠性を含み、
テクスチャーアナライザーおよび化学計量アルゴリズムを使用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得ることと、
前記官能品質の意味記述、前記官能特性指標及び対応する定量化データに基づいて、ヨーグルト製品官能評価システムを構築することと、を含み、前記ターゲットヨーグルト製品に対して官能評価を行うために使用される
ことを特徴とするヨーグルト製品の官能評価システムの確立方法。
【請求項2】
前記ターゲットヨーグルト製品の評価指標を決定することは、
ターゲットヨーグルト製品のユニークな官能特性を分析し、官能品質の意味記述を決定することと、
前記官能品質の意味記述に従って、対応する官能特性指標を決定することと、を含む
請求項1に記載のヨーグルト製品の品質の総合評価方法。
【請求項3】
前記テクスチャーアナライザー及び化学計量アルゴリズムを利用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得ることは、
前記官能品質の意味記述に基づいて、前記テクスチャーアナライザーにパラメータを調整し、設定パラメータを得ることと、
設定パラメータの下で、テクスチャーアナライザーおよび化学計量アルゴリズムを使用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得ることとを含む
請求項1に記載のヨーグルト製品の品質の総合評価方法。
【請求項4】
ヨーグルト製品の品質の総合評価システムであって、
ターゲットヨーグルト製品の評価指標を決定するために使用される指標決定モジュールと、
テクスチャーアナライザーおよび化学計量アルゴリズムを使用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得るために使用される定量化処理モジュールと、
前記官能品質の意味記述、前記官能特性指標及び対応する定量化データに基づいて、ヨーグルト製品官能評価システムを構築するために使用されるシステム構築モジュールと、を含み、ここで、前記評価指標は、官能品質の意味記述、及び対応する官能特性指標を含み、前記官能特性指標は、硬さ、凝集性、曳糸性、伸展性、粘性及び粘稠性を含み、前記ヨーグルト製品の官能評価システムの確立システムは、前記ターゲットヨーグルト製品に対して感覚評価を行うために使用される
ことを特徴とするヨーグルト製品の官能評価システムの確立システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品品質研究の技術分野に関し、特にヨーグルト製品の品質の総合評価方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ヨーグルトは、栄養価の高い飲み物として、その品質と食感がますます高く要求されていく。栄養ヨーグルト新製品の研究開発は、ヨーグルト市場の発展の焦点である。しかし、栄養ヨーグルト新製品の研究開発段階では、その高い栄養価と良好な質感を追求するという前提の下で、その成分含有量及び各指標標準範囲の不確定性のため、人工官能評価を実施できず、そして、人工官能評価には主観上の差があるため、現在では、ヨーグルトの品質に関する統一された評価指標はなく、ヨーグルトの品質を定量化評価することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、ヨーグルト評価指標を統一し、ヨーグルトの品質評価を定量化することができる、ヨーグルト製品の品質の総合評価方法及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は以下の解決手段を提供する。
【0005】
ヨーグルト製品の品質の総合評価方法は、
ターゲットヨーグルト製品の評価指標を決定することと、
テクスチャーアナライザーおよび化学計量アルゴリズムを使用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得ることと、
前記官能品質の意味記述、前記官能特性指標及び対応する定量化データに基づいて、ヨーグルト製品官能評価システムを構築することと、を含み、ここで、前記評価指標は、官能品質の意味記述及び対応する官能特性指標を含み、前記官能特性指標は、硬さ、凝集性、曳糸性、伸展性、粘性及び粘稠性を含み、前記ターゲットヨーグルト製品に対して官能評価を行うために使用される。
【0006】
任意選択で、前記ターゲットヨーグルト製品の評価指標を決定することは、具体的には、
ターゲットヨーグルト製品のユニークな官能特性を分析し、官能品質の意味記述を決定することと、
前記官能品質の意味記述に従って、対応する官能特性指標を決定することと、を含む。
【0007】
任意選択で、前記官能特性指標に対応する定量化データは、具体的には、舌と上顎でヨーグルトを押さえた時の強度である前記硬さに対応する定量化データ、
ヨーグルトが舌と上顎との間に接触してから、分離する直前までに必要な強度である前記凝集性に対応する定量化データ、
ヨーグルトが舌と上顎との間にひきちぎられた時の距離である前記曳糸性に対応する定量化データ、
舌と上顎でヨーグルトを押さえた時に必要なエネルギーである前記伸展性に対応する定量化データ、
ヨーグルトが舌と上顎との間に接触してから完全に分離した時に必要なエネルギーである前記粘性に対応する定量化データ、及び
ヨーグルトが、舌と上顎との間に接触してから、分離する直前までに必要なエネルギーである前記粘稠性に対応する定量化データを含む。
【0008】
任意選択で、前記テクスチャーアナライザー及び化学計量アルゴリズムを利用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得ることは、具体的には、
前記官能品質の意味記述に基づいて、前記テクスチャーアナライザーにパラメータを調整し、設定パラメータを得ることと、
設定パラメータの下で、テクスチャーアナライザーおよび化学計量アルゴリズムを使用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得ることとを含む。
【0009】
任意選択で、前記テクスチャーアナライザーの設定パラメータは、検出速度が60mm/min、圧縮距離が10mm、トリガー力が1.96gfであることを含む。
【0010】
本発明はまた、
官能品質の意味記述、及び対応する硬さ、凝集性、曳糸性、伸展性、粘性及び粘稠性を含む官能特性指標が含まれるターゲットヨーグルト製品の評価指標を決定するために使用される指標決定モジュールと、
テクスチャーアナライザーおよび化学計量アルゴリズムを使用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得る定量化処理モジュールと、
前記官能品質の意味記述、前記官能特性指標及び対応する定量化データに基づいて、ヨーグルト製品官能評価システムを構築するシステム構築モジュールと、を含み、前記ターゲットヨーグルト製品に対して官能評価を行うために使用されるヨーグルト製品の品質の総合評価システムを提供する。
【0011】
本発明はさらに電子設備を提供し、コンピュータープログラムを保存するために使用されるメモリ、及び前記ヨーグルト製品の品質の総合評価方法を前記電子設備に実行させるように、前記コンピュータープログラムを実行するプロセッサを含む。
【0012】
本発明はまた、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、プロセッサに実行される時、前記ヨーグルト製品の品質の総合評価方法を実現するコンピュータープログラムを保存する。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、ヨーグルト製品の品質の総合評価方法、システム、設備、およびメディアを開示し、前記方法は、テクスチャーアナライザー及び化学計量アルゴリズムを利用して、ターゲットヨーグルト製品の評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得ることと、前記官能品質の意味記述、前記官能特性指標及び対応する定量化データに基づいて、ヨーグルト製品官能評価システムを構築することと、を含み、前記ターゲットヨーグルト製品に対して官能評価を行うことを容易にし、食用標準を満たすことができない実験段階で、データでヨーグルト製品の官能品質と食感を説明することを実現し、専門家の経験的評価結果と機器の正確なテストデータの合致を直接実現し、評価結果の客観性及び正確性を増加させ、ヨーグルト製品の官能評価技術にシステムに共通する一般評価システムを提供して、ヨーグルト産業の持続可能な開発を支援する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明によるヨーグルト製品の品質の総合評価方法の概略フローチャートである。
図2】本実施例におけるテクスチャーアナライザー検出結果の曲線概略図である。
図3】本発明によるヨーグルト製品の品質の総合評価システムの構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確で、完全に説明し、明らかに、説明された実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者は創造的な努力をすることなく取得されたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0016】
本発明は、ヨーグルト評価指標を統一し、ヨーグルトの品質評価を定量化することができる、ヨーグルト製品の品質の総合評価方法及びシステムを提供することを目的とする。
【0017】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより顕著で分かりやすくするために、以下に図面及び発明を実施するための形態を参照しながら本発明をさらに詳しく説明する。
【0018】
図1に示すように、本発明は、ヨーグルト製品の品質の総合評価方法を提供し、以下を含む。
ステップ100:ターゲットヨーグルト製品の評価指標を決定し、前記評価指標は、官能品質の意味記述、及び対応する官能特性指標を含み、前記官能特性指標は、硬さ、凝集性、曳糸性、伸展性、粘性及び粘稠性を含む。
ステップ200:テクスチャーアナライザーおよび化学計量アルゴリズムを使用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得る。
ステップ300:前記官能品質の意味記述、前記官能特性指標及び対応する定量化データに基づいて、ヨーグルト製品官能評価システムを構築する。前記ヨーグルト製品の感覚評価システムは、前記ターゲットヨーグルト製品に対して官能評価を行うために使用される。
【0019】
ステップ100の発明を実施するための一つの形態として、ターゲットヨーグルト製品のユニークな官能特性を分析し、官能品質の意味記述を決定することと、前記官能品質の意味記述に従って、対応する官能特性指標を決定することと、を含む。
【0020】
そのうち、前記官能特性指標に対応する定量化データは、具体的には、舌と上顎でヨーグルトを押さえた時の強度である前記硬さに対応する定量化データ、ヨーグルトが舌と上顎との間に接触してから、分離する直前までに必要な強度である前記凝集性に対応する定量化データ、ヨーグルトが舌と上顎との間にひきちぎられた時の距離である前記曳糸性に対応する定量化データ、舌と上顎でヨーグルトを押さえた時に必要なエネルギーである前記伸展性に対応する定量化データ、ヨーグルトが舌と上顎との間に接触してから完全に分離した時に必要なエネルギーである前記粘性に対応する定量化データ、ヨーグルトが、舌と上顎との間に接触してから、分離する直前までに必要なエネルギーである前記粘稠性に対応する定量化データを含む。
【0021】
ステップ200の発明を実施するための一つの形態として、前記官能品質の意味記述に基づいて、前記テクスチャーアナライザーにパラメータを調整し、設定パラメータを得ることと、設定パラメータの下で、テクスチャーアナライザーおよび化学計量アルゴリズムを使用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得ることとを含む。
【0022】
ここで、前記テクスチャーアナライザーの設定パラメータは、検出速度が60mm/min、圧縮距離が10mm、トリガー力が1.96gfであることを含む。
【0023】
上記技術的解決手段に基づき、以下の具体的な実施例を提供する。
【0024】
図2に示すように、該ヨーグルト製品の官能評価方法は、新しいヨーグルト製品の研究開発段階での官能品質評価に硬さ、凝集性、曳糸性、伸展性、粘性及び粘稠性を含む、実現可能性評価指数を提供できる。そのうち、硬さは、ヨーグルトの質感を反映し、即ち、舌と上顎でヨーグルトを押さえた時の強度が大きくなるほど、ヨーグルトの硬さが大きくなり、口の中で溶ける速度が遅くなることを示し、凝集性は、ヨーグルト内部の凝集の程度を反映し、即ち、ヨーグルトが舌と上顎との間に接触してから分離する直前までに必要な強度が大きくなるほど、ヨーグルトの溶けが遅くなり、凝集性が大きくなることを示し、曳糸性はヨーグルトの伸線距離を反映し、即ち、ヨーグルトが舌と上顎の間に引きちぎられる時の距離が大きくなるほど、曳糸性が大きくなり、伸展性はヨーグルトの流動性を反映し、即ち、舌と上顎の間のヨーグルト押さえた時に必要なエネルギーが大きいほど、その流動性がよくなり、粘性はヨーグルトの付着性を反映し、即ち、ヨーグルトが、舌と上顎との間に接触してから完全に分離した時に必要なエネルギーが大きいほど、ヨーグルトの粘性が大きくなり、粘稠性は、ヨーグルトの流れの難易度を反映し、即ち、ヨーグルトが舌と上顎との間に接触してから分離する直前までに必要なエネルギーが大きいほど、ヨーグルトの粘稠性が大きくなる。
【0025】
テクスチャーアナライザーを応用してヨーグルト官能品質測定パラメーターを設定する:測定範囲が25Nであるプローブを選択する。テスト工程:検出速度が60mm/min、圧縮距離が10mm、トリガー力が1.96gfであり、ヨーグルトサンプルを評価し、評価結果は、表1~表2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
したがって、テクスチャーアナライザーを使用してヨーグルト製品の硬さ、伸展性、粘稠性、凝集性、曳糸性、粘性を含む、官能特性を測定し、食用標準を満たすことができない実験段階で、データでヨーグルト製品の官能品質と食感を説明すると、栄養型ヨーグルト新しい製品の品質最適化のために理論的参照を提供し、新規のヨーグルト製品の研究開発段階での官能品質評価のために官能評価方法を提供し、ヨーグルト産業の持続可能な開発を支援することができる。
【0029】
本実施例は、以下の有益な効果を有する。
従来技術と比較して、本発明の有益な効果は以下のとおりである。テクスチャーアナライザーを使用してヨーグルト製品の硬さ、伸展性、粘稠性、凝集性、曳糸性、粘性を含む、官能特性を測定し、食用標準を満たすことができない実験段階で、データでヨーグルト製品の官能品質と食感を説明すると、ヨーグルト製品の品質最適化のために理論的参照を提供し、新しいヨーグルト製品の研究開発段階での官能品質評価のために実行可能な評価方法を提供し、ヨーグルト産業の持続可能な開発を支援することができる。
【0030】
図3に示すように、本発明はまた、ヨーグルト製品の品質の総合評価システムを提供し、指標決定モジュール、定量化処理モジュール及びシステム構築モジュールを含む。
【0031】
指標決定モジュールは、ターゲットヨーグルト製品の評価指標を決定するために使用され、前記評価指標は、官能品質の意味記述、及び対応する官能特性指標を含み、前記官能特性指標は、官能品質の意味記述、及び対応する硬さ、凝集性、曳糸性、伸展性、粘性及び粘稠性を含む。
【0032】
定量化処理モジュールは、テクスチャーアナライザーおよび化学計量アルゴリズムを使用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得るために使用される。
【0033】
システム構築モジュールは、前記官能品質の意味記述、前記官能特性指標及び対応する定量化データに基づいて、ヨーグルト製品官能評価システムを構築するために使用される。前記ヨーグルト製品官能評価システムは、前記ターゲットヨーグルト製品に対して官能評価を行うために使用される。
【0034】
本発明はさらに、コンピュータープログラムを保存するために使用されるメモリ、及び前記ヨーグルト製品の品質の総合評価方法を前記電子設備に実行させるように、前記コンピュータープログラムを実行するプロセッサを含む電子設備を提供する。
【0035】
本発明はまた、コンピュータープログラムが保存されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータープログラムは、プロセッサに実行される時、上記ヨーグルト製品官能評価システムの確立方法を実現する。
【0036】
本明細書における各実施例は段階的に説明されており、各実施例が主に説明することはいずれも他の実施例との相違点であり、各実施例間で同じまたは類似の部分は、互いに参照すればよい。

図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2025-01-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヨーグルト製品の品質の総合評価方法であって、
ターゲットヨーグルト製品の評価指標を決定することと
テクスチャーアナライザーおよび化学計量アルゴリズムを使用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得ることと、
前記官能品質の意味記述、前記官能特性指標及び対応する定量化データに基づいて、ヨーグルト製品官能評価規則制定することと、を含み、
前記評価指標は、官能品質の意味記述及び対応する官能特性指標を含み、
前記官能品質の意味記述とは、硬さ、凝集性、曳糸性、伸展性、粘性及び粘稠性のそれぞれの意味の記述を指し、そのうち、硬さは舌と上顎でヨーグルトを押さえた時の強度及び口の中で溶ける速度を反映し、凝集性はヨーグルト内部の凝集の程度を反映し、曳糸性はヨーグルトの伸線距離を反映し、伸展性はヨーグルトの流動性を反映し、粘性はヨーグルトの付着性を反映し、粘稠性はヨーグルトの流れの難易度を反映するものであり、
前記官能特性指標は、硬さ、凝集性、曳糸性、伸展性、粘性及び粘稠性を含み、
前記総合評価方法は、前記ターゲットヨーグルト製品に対して官能評価を行うために使用されることを特徴とするヨーグルト製品の品質の総合評価方法
【請求項2】
前記ターゲットヨーグルト製品の評価指標を決定することは、
ターゲットヨーグルト製品のユニークな官能特性を分析し、官能品質の意味記述を決定することと、
前記官能品質の意味記述に従って、対応する官能特性指標を決定することと、を含む請求項1に記載のヨーグルト製品の品質の総合評価方法。
【請求項3】
前記テクスチャーアナライザー及び化学計量アルゴリズムを利用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得ることは、
前記官能品質の意味記述に基づいて、前記テクスチャーアナライザーにパラメータを調整し、設定パラメータを得ることと、
設定パラメータの下で、テクスチャーアナライザーおよび化学計量アルゴリズムを使用して、前記評価指標を定量化処理し、前記官能特性指標に対応する定量化データを得ることとを含む請求項1に記載のヨーグルト製品の品質の総合評価方法。
【請求項4】
ヨーグルト製品の品質の総合評価システムであって、
ターゲットヨーグルト製品の評価指標を決定するために使用される指標決定モジュールと、
テクスチャーアナライザーおよび化学計量アルゴリズムを使用して、前記評価指標を定量化処理し、官能特性指標に対応する定量化データを得るために使用される定量化処理モジュールと、
官能品質の意味記述、前記官能特性指標及び対応する定量化データに基づいて、ヨーグルト製品官能評価規則を制定するために使用されるシステム構築モジュールと、を含み、
ここで、前記評価指標は、官能品質の意味記述及び対応する官能特性指標を含み、前記官能特性指標は、硬さ、凝集性、曳糸性、伸展性、粘性及び粘稠性を含み、
前記官能品質の意味記述とは、硬さ、凝集性、曳糸性、伸展性、粘性及び粘稠性のそれぞれの意味の記述を指し、ここで、硬さは舌と上顎でヨーグルトを押さえた時の強度及び口の中で溶ける速度を反映し、凝集性はヨーグルト内部の凝集の程度を反映し、曳糸性はヨーグルトの伸線距離を反映し、伸展性はヨーグルトの流動性を反映し、粘性はヨーグルトの付着性を反映し、粘稠性はヨーグルトの流れの難易度を反映するものであり、
前記ヨーグルト製品の官能評価システムの確立システムは、前記ターゲットヨーグルト製品に対して感覚評価を行うために使用されることを特徴とするヨーグルト製品の品質の総合評価システム