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2026-110250移動体の二酸化炭素回収装置及び二酸化炭素の回収方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2026110250
(43)【公開日】2026-07-02
(54)【発明の名称】移動体の二酸化炭素回収装置及び二酸化炭素の回収方法
(51)【国際特許分類】
   B01D 53/04 20060101AFI20260625BHJP
   B01D 53/14 20060101ALI20260625BHJP
   C01B 32/50 20170101ALI20260625BHJP
【FI】
B01D53/04
B01D53/14 100
C01B32/50
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024225605
(22)【出願日】2024-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】内田 健司
(72)【発明者】
【氏名】三浦 瑛子
(72)【発明者】
【氏名】原田 雄司
(72)【発明者】
【氏名】藤本 昌彦
(72)【発明者】
【氏名】堀越 政寛
(72)【発明者】
【氏名】笠原 康一
【テーマコード(参考)】
4D012
4D020
4G146
【Fターム(参考)】
4D012BA02
4D012CA03
4D012CB10
4D012CD07
4D012CD08
4D012CD10
4D012CE01
4D012CE02
4D012CF02
4D012CF10
4D012CG01
4D012CK07
4D020AA03
4D020BA21
4D020BC01
4D020BC02
4D020BC10
4D020CA01
4D020CC20
4D020DA01
4D020DA02
4D020DB01
4D020DB09
4D020DB20
4G146JA02
4G146JB10
4G146JC07
4G146JC21
4G146JC27
4G146JC37
4G146JD02
(57)【要約】
【課題】大気中の二酸化炭素を効率よく回収する。
【解決手段】移動中に大気を取り込んで二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収装置2である。移動体1に取り付けられる筐体10に収容される二酸化炭素の吸着材20aを備える。筐体10は、複数の回収室13と、これらの正面に設けられる開閉式の大気取入口15と、これらの背面に設けられる大気排出口16とを有している。吸着材20aは、回収室13の各々に異なる密度で充填されている。そして、低速時よりも高速時の方が、充填密度の高い回収室13に大気が取り入れられるように、制御装置2bが、移動体1の移動速度に応じて、大気取入口15の各々の開閉状態を制御する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動中に大気を取り込んで大気中の二酸化炭素を回収する、移動体の二酸化炭素回収装置であって、
前記移動体に取り付けられる筐体と、
前記筐体に収容される二酸化炭素の吸着材と、
二酸化炭素の回収を制御する制御装置と、
を備え、
前記筐体は、
前記移動体の進行方向に延びる複数の回収室と、
前記回収室の正面に設けられて大気を取り入れる開閉式の大気取入口と、
前記回収室の背面に設けられて大気を排出する大気排出口と、
を有し、
前記吸着材は、前記回収室の各々に異なる密度で充填されていて、低速時よりも高速時の方が、充填密度の高い前記回収室に大気が取り入れられるように、前記制御装置が、前記移動体の移動速度に応じて、前記大気取入口の各々の開閉状態を制御する、二酸化炭素回収装置。
【請求項2】
請求項1に記載の二酸化炭素回収装置おいて、
前記回収室は、
充填密度が最も低い第1回収室と、
前記第1回収室の次に充填密度が高い第2回収室と、
を少なくも含み、
前記移動体が最も低い所定の第1速度範囲で移動している時には、前記制御装置が、前記第1回収室の前記大気取入口を開く第1開閉制御を実行し、前記移動体が前記第1速度範囲の次に高い第2速度範囲で移動している時には、前記制御装置が、前記第2回収室の前記大気取入口を開いて、前記第1回収室の前記大気取入口を閉じる第2開閉制御を実行し、
前記回収室が、前記第2回収室の次に充填密度が高い第3回収室を含む場合には、前記移動体が前記第2速度範囲の次に高い第3速度範囲で移動している時に、前記制御装置が、前記第3回収室の前記大気取入口を開いて、前記第1回収室及び前記第2回収室の前記大気取入口を閉じる第3開閉制御を実行する、二酸化炭素回収装置。
【請求項3】
請求項1に記載の二酸化炭素回収装置おいて、
前記移動体の進行方向に沿って拡がる前記筐体の外表面が、流線形となるように形成されている、二酸化炭素回収装置。
【請求項4】
請求項1に記載の二酸化炭素回収装置おいて、
前記吸着材に、乾燥状態で二酸化炭素を吸着して湿潤状態で二酸化炭素を脱離する湿度スイング式の吸着材が用いられている、二酸化炭素回収装置。
【請求項5】
請求項4に記載の二酸化炭素回収装置おいて、
前記回収室への給水を可能する給水部と、
前記回収室の各々の間で水の移送を可能にする通水路と、
前記通水路に設置された開閉弁と、
を更に備え、
前記制御装置が、前記回収室の各々の前記吸着材の吸着状態に応じて、前記開閉弁を制御する、二酸化炭素回収装置。
【請求項6】
請求項5に記載の二酸化炭素回収装置おいて、
いずれかの前記回収室が、前記吸着材の吸着量が所定値以上の高吸着回収室となった場合に、前記制御装置が、前記給水部を制御して、前記高吸着回収室に給水することにより、前記吸着材を濡らす脱離処理を実行し、その後、前記開閉弁を制御して、前記高吸着回収室の水を、前記吸着材の吸着量が前記所定値未満の低吸着回収室に移送させる移送処理を実行する、二酸化炭素回収装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の二酸化炭素回収装置おいて、
前記移動体は自動車である、二酸化炭素回収装置。
【請求項8】
大気中の二酸化炭素を回収する二酸化炭素の回収方法であって、
請求項4に記載されている二酸化炭素回収装置を用いて前記吸着材に二酸化炭素を吸着させる回収ステップと、
前記筐体又は前記吸着材を前記移動体から取り外す取り外しステップと、
前記吸着材を湿潤状態にして二酸化炭素を脱離させる再生ステップと、
前記筐体又は前記吸着材を前記移動体に取り付ける取り付けステップと、
を含む、二酸化炭素の回収方法。
【請求項9】
請求項8に記載の二酸化炭素の回収方法であって、
前記再生ステップで脱離される二酸化炭素を再利用する再利用ステップを含む、二酸化炭素の回収方法。
【請求項10】
大気中の二酸化炭素を回収する二酸化炭素の回収方法であって、
請求項5に記載されている二酸化炭素回収装置を用いて前記吸着材に二酸化炭素を吸着させる回収ステップと、
いずれかの前記回収室が前記吸着材の吸着量が所定値以上の高吸着回収室となった場合に、当該高吸着回収室に給水することにより、前記吸着材を濡らす脱離ステップと、
前記高吸着回収室の水を、前記吸着材の吸着量が前記所定値未満の低吸着回収室に移送させる移送ステップと、
前記高吸着回収室及び前記低吸着回収室の濡れた前記吸着材を乾燥させる回復ステップと、
を含む、二酸化炭素の回収方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示する技術は、移動体の二酸化炭素回収装置及び二酸化炭素の回収方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、温室効果ガスを削減するために、カーボンニュートラル(CN)の実現が重要視されている。その実現手段の一つとして、二酸化炭素回収装置を移動体に搭載し、大気中の二酸化炭素を回収する技術が検討されている(例えば特許文献1)。
【0003】
特許文献1の車両では、フロアパネルの下側に、前後方向に延びて走行時に大気が流れる管路が設けられている。その管路の途中に二酸化炭素回収装置が設置されている。その管路にはまた、二酸化炭素回収装置をバイパスするバイパス管が設けられている。シャッターの開閉により、二酸化炭素回収装置への大気の流入が切り替わる。それにより、二酸化炭素の回収と非回収とを操作できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-109488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術では、車両の速度については考慮されていない。
【0006】
すなわち、低速時と高速時とでは、大気の流速が変わる。二酸化炭素回収装置が吸着材で二酸化炭素を吸着する方式であると、高速時には、管路に多量の大気が流入し、吸着材と大気との接触が不十分になる。それに伴い、二酸化炭素の回収効率が低下する。空気抵抗も増加するので、車両の燃費及び電費も低下する。
【0007】
更に、特許文献1の技術では、二酸化炭素回収装置に回収した後についても考慮されていない。回収した二酸化炭素が満量になれば、二酸化炭素の取り出しや再生などの処理が必要になる。フロアパネルの下側では、そのような処理は難しいが、これら処理についての説明は無い。
【0008】
そこで、この明細書では、大気中の二酸化炭素を効率よく回収できる技術について開示する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
開示する技術は、移動中に大気を取り込んで大気中の二酸化炭素を回収する、移動体の二酸化炭素回収装置に関する。
【0010】
前記二酸化炭素回収装置は、前記移動体に取り付けられる筐体と、前記筐体に収容される二酸化炭素の吸着材と、二酸化炭素の回収を制御する制御装置と、を備える。前記筐体は、前記移動体の進行方向に延びる複数の回収室と、前記回収室の正面に設けられて大気を取り入れる開閉式の大気取入口と、前記回収室の背面に設けられて大気を排出する大気排出口と、を有している。
【0011】
そして、前記吸着材は、前記回収室の各々に異なる密度で充填されていて、低速時よりも高速時の方が、充填密度の高い前記回収室に大気が取り入れられるように、前記制御装置が、前記移動体の移動速度に応じて、前記大気取入口の各々の開閉状態を制御する。
【0012】
すなわち、この二酸化炭素回収装置によれば、二酸化炭素の吸着材を収容する筐体に、移動体の進行方向に延びる複数の回収室が設けられている。そして、これら回収室の正面及び背面に大気取入口及び大気排出口が設けられている。従って、移動体の進行方向に沿って筐体に大気を取り入れ、吸着材に効率よく接触させることができる。
【0013】
移動速度に応じて筐体が受ける風圧は強弱に変化する。それにより、低速時には、充填密度の高い回収室は大気を導入し難いが、充填密度の低い回収室は、低速時でも大気を多く導入できる。従って、充填密度の低い回収室は、二酸化炭素の高い回収効率を確保できる。
【0014】
しかし、充填密度の低い回収室は、高速時には大気が過剰に導入されるので、二酸化炭素の回収効率が低下する。走行抵抗も大きくなる。すなわち、吸着材の充填密度は、移動速度に応じて適切な範囲がある。
【0015】
それに対し、この二酸化炭素回収装置では、充填密度が異なる複数の回収室が設けられていて、低速時よりも高速時の方が、充填密度の高い回収室に大気が取り入れられるように、車両の移動速度に応じて、制御装置が、大気取入口の各々の開閉状態を制御する。それにより、移動速度が高低に変化しても、二酸化炭素の回収効率を安定化できるので、大気中の二酸化炭素を効率的に回収できる。移動速度に応じた充填量の吸着材を選択できるので、よりいっそう効率的である。
【0016】
前記二酸化炭素回収装置としては、例えば、次のように構成してもよい。前記回収室は、充填密度が最も低い第1回収室と、前記第1回収室の次に充填密度が高い第2回収室と、を少なくも含む。前記移動体が最も低い所定の第1速度範囲で移動している時には、前記制御装置が、前記第1回収室の前記大気取入口を開く第1開閉制御を実行する。前記移動体が前記第1速度範囲の次に高い第2速度範囲で移動している時には、前記制御装置が、前記第2回収室の前記大気取入口を開いて、前記第1回収室の前記大気取入口を閉じる第2開閉制御を実行する。そして、前記回収室が、前記第2回収室の次に充填密度が高い第3回収室を含む場合には、前記移動体が前記第2速度範囲の次に高い第3速度範囲で移動している時に、前記制御装置が、前記第3回収室の前記大気取入口を開いて、前記第1回収室及び前記第2回収室の前記大気取入口を閉じる第3開閉制御を実行する。
【0017】
そうすれば、2段階又は3段階の速度範囲で二酸化炭素の回収状態を調整できる。比較的簡素な構造で効率よく二酸化炭素を回収できる。
【0018】
前記移動体の進行方向に沿って拡がる前記筐体の外表面が、流線形となるように形成されている、としてもよい。
【0019】
そうすれば、筐体を移動体の外表面に設置しても、走行抵抗を低減できる。従って、移動体のエネルギーロスを抑制できる。
【0020】
前記吸着材に、乾燥状態で二酸化炭素を吸着して湿潤状態で二酸化炭素を脱離する湿度スイング式の吸着材が用いられている、としてもよい。
【0021】
そうすれば、吸着材を水で濡らすことで、二酸化炭素を吸着材から脱離させることができる。従って、吸着材を比較的簡単に再生でき、回収した二酸化炭素を比較的簡単に再利用できる。
【0022】
前記回収室への給水を可能する給水部と、前記回収室の各々の間で水の移送を可能にする通水路と、前記通水路に設置された開閉弁と、を更に備え、前記制御装置が、前記回収室の各々の前記吸着材の吸着状態に応じて、前記開閉弁を制御する、としてもよい。
【0023】
上述した二酸化炭素回収装置の場合、いずれかの回収室で、二酸化炭素の吸着量が上限に達した場合、その吸着性能を回復させるためには、他の回収室が吸着可能であっても、吸着材を再生させる必要がある。その結果、再生処理が高頻度になり、作業効率の面では不利がある。それに対し、この二酸化炭素回収装置では、二酸化炭素を回収室の間で移送できる。従って、各回収室の吸着材を、無駄を生じることなく効率的に利用でき、再生処理の頻度を抑制できる。
【0024】
具体的には、いずれかの前記回収室が、前記吸着材の吸着量が所定値以上の高吸着回収室となった場合に、前記制御装置が、前記給水部を制御して、前記高吸着回収室に給水することにより、前記吸着材を濡らす脱離処理を実行し、その後、前記開閉弁を制御して、前記高吸着回収室の水を、前記吸着材の吸着量が前記所定値未満の低吸着回収室に移送させる移送処理を実行する、としてもよい。
【0025】
そうすれば、各回収室の間での二酸化炭素の移送を自動的に行える。二酸化炭素回収装置の利便性が向上する。
【0026】
前記移動体の好適な具体例としては、自動車である。
【0027】
開示する技術はまた、大気中の二酸化炭素を回収する二酸化炭素の回収方法に関する。
【0028】
その回収方法の1つは、上述した二酸化炭素回収装置を用いて前記吸着材に二酸化炭素を吸着させる回収ステップと、前記筐体又は前記吸着材を前記移動体から取り外す取り外しステップと、前記吸着材を湿潤状態にして二酸化炭素を脱離させる再生ステップと、前記筐体又は前記吸着材を前記移動体に取り付ける取り付けステップと、を含む。
【0029】
また、前記再生ステップで脱離される二酸化炭素を再利用する再利用ステップを含む、としてもよい。
【0030】
これら回収方法によれば、大気中の二酸化炭素を効率よく回収できる。そして、吸着材の再生や回収した二酸化炭素の再利用も比較的簡単に行える。従って、カーボンニュートラル(CN)の実現に寄与できる。
【0031】
その回収方法の他の1つは、上述した二酸化炭素回収装置を用いて前記吸着材に二酸化炭素を吸着させる回収ステップと、いずれかの前記回収室が前記吸着材の吸着量が所定値以上の高吸着回収室となった場合に、当該高吸着回収室に給水することにより、前記吸着材を濡らす脱離ステップと、前記高吸着回収室の水を、前記吸着材の吸着量が前記所定値未満の低吸着回収室に移送させる移送ステップと、前記高吸着回収室及び前記低吸着回収室の濡れた前記吸着材を乾燥させる回復ステップと、を含む。
【0032】
各回収室の吸着材を、無駄を生じることなく効率的に利用でき、再生処理の頻度を抑制できる。吸着材の性能を早期に回復でき、二酸化炭素の回収を効率よく行える。
【発明の効果】
【0033】
開示する技術を適用した二酸化炭素回収装置によれば、大気中の二酸化炭素を効率よく回収できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】開示する技術を適用した車両を示す図である。
図2】二酸化炭素回収装置の構造を説明するための図である。
図3】制御装置とその関連機器に関するブロック図である。
図4】低速時、中速時、及び、高速時のCO2回収器を示す簡略図である。
図5】制御装置の制御例を表したフローチャートである。
図6】吸着材の再生及び二酸化炭素の再利用の方法の一例を表した図である。
図7】二酸化炭素回収装置の第1応用例を説明するための図である。
図8】第1応用例における制御装置とその関連機器に関するブロック図である。
図9】第1応用例における制御装置の制御例を表したフローチャートである。
図10】二酸化炭素回収装置の第2応用例を説明するための図である。
図11】第2応用例における制御装置の制御例を表したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、開示する技術について説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎない。説明で用いる前後、左右、及び、上下の各方向は、実施形態で示す車両を基準とする。
【0036】
<移動体>
図1に、開示する技術(二酸化炭素回収装置)を適用した移動体を例示する。例示の移動体は車両1(自動車)である。ただし、開示する技術は、船舶、鉄道車両など、移動するものであれば適用できる。
【0037】
車両1の駆動源は、エンジン、モータ、又は、これら双方であってもよい(いわゆる従来の自動車、電気自動車、ハイブリッド車)。車両1の形態も、ここでは乗用自動車を例示するが、貨物自動車などであってもよい。
【0038】
<二酸化炭素回収装置>
車両1の移動中(走行中)に大気を取り込んで大気中の二酸化炭素を回収するために、この車両1では、ルーフパネル1aに二酸化炭素回収装置(詳細にはCO2回収器2a)が設置されている。
【0039】
なお、ルーフパネル1aの設置は一例である。CO2回収器の設置部位は、車両1のボディの外面であればよく、仕様に応じて選択できる。具体的には、CO2回収器は、ボンネット、ドアパネルを含めたサイドパネル、Bピラーを含めた各種ピラー、サイドシルなどに設置できる。ただし、車両1の下側はCO2回収器へアクセスし難い点で不利がある。
【0040】
図2に、ルーフパネル用のCO2回収器2aの具体的な構造を示す。CO2回収器2aは、ルーフパネル1aの外面に組み付けられている。
【0041】
CO2回収器2aは、ルーフパネル1aの上面に沿って拡がる筐体10を有している。本実施形態の筐体10は、ルーフパネル1aの上面に着脱可能に取り付けられている。筐体10は、ルーフパネル1aの外面に着脱可能な状態で固定される組付ベース11と、組付ベース11の表面に被さるように一体化されたカバーケース12とを有している。
【0042】
組付ベース11とカバーケース12との間には、筐体10の内部を区画することにより、車両1の進行方向に沿って延びる複数の回収室13が構成されている。本実施形態では、板材(第1仕切板14a、第2仕切板14b)で上下方向に仕切ることにより、筐体10に3つの回収室13(第1回収室13a、第2回収室13b、第3回収室13c)が設けられている。下側から上側に向かって、順に、第3回収室13c、第2回収室13b、第1回収室13aが積み重なるように構成されている(回収室13については別途後述する)。
【0043】
組付ベース11にはフレーム(不図示)が組み付けられている。カバーケース12は、そのフレームに取り付けられた複数の外装部材によって構成されている。具体的には、カバーケース12は、第1正面シャッター12a、第2正面シャッター12b、第3正面シャッター12c、天面パネル12d、背面シャッター12e、一対の端面パネル12f,12fなどからなる。
【0044】
第3正面シャッター12cは、第2仕切板14bの前縁部分に揺動自在に軸支されている。第3正面シャッター12cは、第3回収室13cの正面に設けられて第3回収室13cに大気を取り入れる大気取入口15(第3大気取入口15c)を開閉する。第2正面シャッター12bは、第1仕切板14aの前縁部分に揺動自在に軸支されている。第2正面シャッター12bは、第2回収室13bの正面に設けられて第2回収室13bに大気を取り入れる大気取入口15(第2大気取入口15b)を開閉する。
【0045】
第1正面シャッター12aは、天面パネル12dの前縁部分に揺動自在に軸支されている。第1正面シャッター12aは、第1回収室13aの正面に設けられて第1回収室13aに大気を取り入れる大気取入口15(第1大気取入口15a)を開閉する。
【0046】
背面シャッター12eは、天面パネル12dの後縁部分に揺動自在に軸支されている。背面シャッター12eは、第1回収室13a、第2回収室13b、及び、第3回収室13cの背面に設けられてこれら回収室13から大気を排出する大気排出口16を開閉する。なお、背面シャッター12eは回収室13ごとに個別に設けてもよい。
【0047】
なお、常態ではこれらのシャッター12a,12b,12cは閉じている。従って、特に言及しない限り、シャッター12a,12b,12cは閉じていることを前提に説明する。一対の端面パネル12f,12fは、互いに平行して前後方向に延びるように、筐体10の左右両側に設けられている。各回収室13の左右両側は、これら端面パネル12f,12fによって覆われている。
【0048】
車両1の進行方向に沿って拡がる筐体10の外表面は、流線形となるように形成されている。
【0049】
具体的には、第1正面シャッター12a、第2正面シャッター12b、第3正面シャッター12c、天面パネル12d、及び、背面シャッター12eの外面は、外方へ膨らむように前後方向に湾曲した曲面ないし斜面で構成されている。そして、その前側の頂部よりも後側の頂部の方が組付ベース11の方に位置している。それにより、筐体10の正面よりも背面の方が断面幅の小さい曲面で形成されている。
【0050】
このように、筐体10の外表面を形成することにより、車両1の走行抵抗を低減できる。なお、筐体10の形状は仕様に応じて適宜調整できる。例えば、天面パネル12dだけを曲面で形成してもよい。前後の断面幅は同じであってもよい。
【0051】
(回収室)
上述したように、本実施形態では、筐体10に3つの回収室13(第1回収室13a、第2回収室13b、第3回収室13c)が設けられている。
【0052】
これら回収室13には、二酸化炭素を吸着する吸着材で構成されたカートリッジ(吸着カートリッジ20)が収容されている。各回収室13の吸着カートリッジ20を構成している吸着材20aには、同一素材が用いられている。そして、本実施形態では、吸着材20aに湿度スイング式の吸着材が用いられている。
【0053】
湿度スイング式の吸着材は、公知であるため、その詳細な説明は省略する。湿度スイング式の吸着材は、例えば、ゼオライト、4級アンモニウム基を含む強塩基性陰イオン交換樹脂などからなり、含水量の違いで二酸化炭素の吸着性能が異なる。大略、湿度スイング式の吸着材20aは、乾燥状態で二酸化炭素を吸着して湿潤状態で二酸化炭素を脱離する性質を有している。
【0054】
吸着材20aの充填密度は、各回収室13で異なる。すなわち、回収室13の単位容積対する吸着材20aの充填量が異なる。本実施形態の各回収室13には、実質的に同じ粒子サイズの吸着材20aが充填されており、その粒子サイズが各回収室13で大小に異なる。それにより、各回収室13の空間率が異なる。
【0055】
具体的には、第3回収室13cに充填されている吸着材20aの粒子サイズは最小であり、その充填密度は最も高い。第2回収室13bに充填されている吸着材20aの粒子サイズはその次に大きく、その充填密度は第3回収室13cよりも低い。第1回収室13aに充填されている吸着材20aの粒子サイズは最大であり、その充填密度は、第2回収室13bよりも低い。つまり、最も充填密度は低い。
【0056】
従って、同じ容積で比較した場合、第3回収室13cは、吸着材20aの充填量が最も多く、空間は最も少ない。そして、第2回収室13b、第1回収室13aの順に、吸着材20aの充填量が少なくなるとともに空間が多くなる。
【0057】
それにより、第1回収室13a、第2回収室13b、第3回収室13cの順に、通気性が低下し、大気が流れ難くなる。その一方で、第1回収室13a、第2回収室13b、第3回収室13cの順に、二酸化炭素を吸着できる量は増加する。
【0058】
なお、各回収室13の容量は同じでもよいし異なっていてもよい。例えば、吸着材20aの充填量の差が小さくなるように、第1回収室13a、第2回収室13b、第3回収室13cの順に、容量を小さくしてもよい。また、吸着材20aの充填密度は、その粒子サイズは同じで、繊維材などへの吸着材20aの担持量を調整してもよい。
【0059】
図2には図示しないが、回収室13には、第1正面シャッター12a、第2正面シャッター12b、第3正面シャッター12c、天面パネル12d、及び、背面シャッター12eを開閉する複数のモータが設置されている。具体的には、第1正面シャッター12aを開閉する第1モータ17a、第2正面シャッター12bを開閉する第2モータ17b、第3正面シャッター12cを開閉する第3モータ17c、及び、背面シャッター12eを開閉する第4モータ17dが設置されている。
【0060】
これらモータの駆動を制御して二酸化炭素の回収を制御するために、CO2回収器2aには、制御装置2bが付設されている。制御装置2bは、図2に示すように、プラグ12gを介して、CO2回収器2aと電気的に接続されている。
【0061】
(制御装置)
図3に、制御装置2b及びその関連機器に関するブロック図を示す。制御装置2bは、プロセッサ、メモリ、インターフェースなどのハードウエアと、メモリに実装されたデータ、制御プログラムなどのソフトウエアとで構成されている。
【0062】
車両1には、車速を計測する車速センサ3が設置されている。制御装置2bは、車速センサ3から車速の信号を入力する。車両1にはまた、雨雪、つまり降雨や降雪を検知する雨雪センサ4が設置されている。制御装置2bは、雨雪センサ4から雨雪の信号を入力する。
【0063】
制御装置2bは、第1モータ17a、第2モータ17b、第3モータ17c、及び、第4モータ17dと電気的に接続されており、車速センサ3及び雨雪センサ4から入力される信号に基づいて、これらに制御信号を出力する。それにより、制御装置2bは、車両1の移動速度に応じて、あるいは、天候に応じて、上述した、CO2回収器2aの各大気取入口15及び大気排出口16の開閉状態を制御する。CO2回収器2a及び制御装置2bは、二酸化炭素回収装置2を構成している。
【0064】
車両1にはまた、二酸化炭素回収装置2を利用するためのアプリケーションが実装されている。ユーザがそのアプリケーションを起動することにより、二酸化炭素回収装置2が動作して大気中の二酸化炭素の回収が可能になる。アプリケーションには、CO2回収モード、再生モードなど、二酸化炭素回収装置2の状態に対応した各種の動作モードが設定されている。
【0065】
(CO2回収モード)
ユーザによってアプリケーションが起動されると、制御装置2bは、大気中の二酸化炭素の回収に関する処理を開始する。すなわち、二酸化炭素回収装置2は、車両1の走行中に、走行風を利用してCO2回収器2aに大気を取り込み、吸着カートリッジ20に二酸化炭素を吸着させる。そうすることにより、大気中の二酸化炭素を回収する処理を実行する(CO2回収モード)。
【0066】
その際、車速は絶えず高低に変化する。車速に応じて走行風も強弱に変化する。従って、車速に応じて大気の流速が変わる。
【0067】
低速時の走行風は弱く、大気の流速は遅い。従って、充填密度の高い回収室13は、空間が少ないので、大気が流れ難い。従って、大気を導入し難い。大気と吸着材20aとを十分に接触させることができないので、二酸化炭素の回収効率は低下する。
【0068】
それに対し、充填密度の低い回収室13は、空間が多いので、大気が流れ易い。従って、低速時でも大気を多く導入できる。大気の流速も遅いので、大気と吸着材20aとを十分に接触させることができる。二酸化炭素の高い回収効率を確保できる。
【0069】
それに対し、高速時の走行風は強く、大気の流速は速い。従って、充填密度が低くて大気を導入し易い回収室13は、大気が過剰に導入される。大気の流速も速いので、大気と吸着材20aとの接触が不十分になる。それに伴い、二酸化炭素の回収効率が低下する。しかも、大気取入口15を開くことで走行抵抗は大きくなる。
【0070】
すなわち、吸着材20aの充填密度は、車速に応じて適切な範囲がある。
【0071】
そこで、この二酸化炭素回収装置2では、車速の変化による二酸化炭素の回収効率への影響を抑制するために、車速に応じた適切な範囲の吸着材20aの充填密度で、二酸化炭素を回収できるように工夫されている。すなわち、充填密度が異なる複数の回収室13を設けて、制御装置2bが、低速時よりも高速時の方が、充填密度の高い回収室13に大気が取り入れられるように、車両1の移動速度に応じて、大気取入口15の各々の開閉状態を制御する。
【0072】
具体的には、図4に模式的に示すように、車両1が最も低い所定の速度範囲で移動している時(低速時)には、制御装置2bは、充填密度が最も低い第1回収室13aの第1大気取入口15aを開く制御(第1開閉制御)を実行する。低速時に応じた適度な充填密度の吸着材20aで二酸化炭素を回収できる。このとき、第1回収室13aよりも充填密度の高い第2大気取入口15b及び第3大気取入口15cは、走行抵抗の観点からは閉じるのが好ましいが、二酸化炭素の回収の観点からは開いていてもよい。
【0073】
車両1が第1速度範囲の次に高い第2速度範囲で移動している時(中速時)には、制御装置2bは、第2大気取入口15bを開いて、第1大気取入口15aを閉じる制御(第2開閉制御)を実行する。中速時に応じた適度な充填密度の吸着材20aで二酸化炭素を回収できる。
【0074】
このとき、第1大気取入口15aを開いたままにしていると第1回収室13aにも大気が導入される。第1回収室13aは充填量が少ないので、第2回収室13b及び第3回収室13cよりも早期に吸着量が上限に達する。それにより、第2回収室13b及び第3回収室13cが吸着可能な状態で吸着材20aの再生処理が必要になってしまう。
【0075】
なお、このときも、第2回収室13bよりも充填密度の高い第3大気取入口15cは、走行抵抗の観点からは閉じるのが好ましいが、二酸化炭素の回収の観点からは開いていてもよい。
【0076】
そして、車両1が第2速度範囲の次に高い第3速度範囲で移動している時(高速時)には、制御装置2bは、第3大気取入口15cを開いて、第1大気取入口15a及び第2大気取入口15bを閉じる制御(第3開閉制御)を実行する。高速時に応じた適度な充填密度の吸着材20aで二酸化炭素を回収できる。第1大気取入口15a及び第2大気取入口15bを閉じることで走行抵抗も低減できる。
【0077】
低速時、中速時、及び、高速時を切り替える車速(切替車速)は、仕様に応じて選択できる。例えば、車両1の速度範囲を3等分して第1速度範囲、第2速度範囲、及び、第3速度範囲としてもよい。第1速度範囲は、アイドリング時や一時停止時も含む。これら範囲の大きさは、車両1の運転状態に応じて調整すればよい。
【0078】
車速が高低に変化しても、二酸化炭素の回収効率を安定化できるので、大気中の二酸化炭素を効率的に回収できる。車速に応じた適量の吸着材20aを選択できるので、よりいっそう効率的である。
【0079】
なお、図4では図示を省略しているが、二酸化炭素の回収時には、大気取入口15と共に大気排出口16も開かれる。
【0080】
(雨雪対応)
上述したように、本実施形態では、吸着カートリッジ20に湿度スイング式の吸着材20aが用いられている。従って、降雨や降雪によって吸着カートリッジ20が濡れてしまうと、吸着材20aに吸着した二酸化炭素が脱離する。
【0081】
そこで、この二酸化炭素回収装置2では、雨雪センサ4が雨雪を検出した場合に、制御装置2bが全閉(大気取入口15及び大気排出口16が閉じた状態)する制御(第4開閉制御)を優先して実行するように構成されている。例えば、低速での走行時に降雨が検知されると、制御装置2bは、走行中であっても、第1大気取入口15a及び大気排出口16を閉じる。なお、二酸化炭素回収装置2の不使用時には、CO2回収器2aが全閉状態であるため、降雨等で濡れるおそれはない。
【0082】
(CO2回収モードにおける制御装置の制御例)
図5に、CO2回収モードにおける制御装置2bの制御例を示す。ユーザが乗車して車両1の電源を入れると(ステップS1でNo)、各種センサが起動する。そうして、上述したように、ユーザがアプリケーションを起動すると、制御装置2bは、大気中の二酸化炭素の回収に関する処理を開始する。
【0083】
制御装置2bは、雨雪センサ4からの信号に基づいて降雨又は降雪の有無を判定する(ステップS2)。降雨又は降雪が有ると判定すると、制御装置2bは第4開閉制御を実行する(ステップS3、CO2回収器2aは全閉状態)。なお、上述したように二酸化炭素回収装置2の不使用時は、CO2回収器2aは全閉状態である。従って、走行を開始する前に降雨等があれば、その状態が保持される。
【0084】
一方、降雨及び降雪は無いと判定すると、制御装置2bは、車速センサ3からの信号に基づいて車速が第1切替車速V1以上か否か、つまり低速時か中速時かを判定する(ステップS4)。そして、車速が第1切替車速V1未満と判定すると、第1開閉制御を実行する(ステップS5)。
【0085】
一方、車速が第1切替車速V1以上と判定すると、次に、車速が第2切替車速V2以上か否か、つまり高速時か否かを判定する(ステップS6)。そして、車速が第2切替車速V2未満と判定すると、第2開閉制御を実行する(ステップS7)。車速が第2切替車速V2以上と判定すると、第3開閉制御を実行する(ステップS8)。
【0086】
そうして、車両1の電源が入っている間は、これら一連の制御が継続される(ステップS2~ステップS8)。車両1の運転が終了してその電源が切られると(ステップS1でYes)、制御装置2bは、CO2回収器2aを初期状態(全閉状態)に戻す(初期化制御、ステップS9)。
【0087】
(吸着材の再生、CO2の再利用)
上述した回収方法によれば、二酸化炭素を効率よく回収できる。そうして、いずれかの回収室13の二酸化炭素の吸着量が上限に達すると(吸着率が100%)、それ以上、その回収室13の吸着材20aは二酸化炭素を吸着できない。従って、その回収室13の吸着カートリッジ20はその吸着性能を回復させる再生処理が必要になる。大気中から二酸化炭素を効果的に回収するには、再生処理も比較的高頻度にならざるを得ない。その場合、ユーザの負担は大きい。
【0088】
そこで、この二酸化炭素回収装置2では、吸着材20aに湿度スイング式の吸着材20aを用いて、筐体10を着脱可能にすることにより、比較的簡単な方法で、吸着カートリッジ20が再生できるように工夫されている。
【0089】
具体的には、上述したように、CO2回収モードにより、二酸化炭素回収装置2を用いて吸着材20aに二酸化炭素を吸着させる処理が行われる(回収ステップ)。それにより、いずれかの回収室13において、吸着材20aへの二酸化炭素の吸着量が上限に達すると、図6に示すように、筐体10を車両1から取り外す処理(取り外しステップ)、吸着材20aを湿潤状態にして吸着材20aから二酸化炭素を脱離させる処理(再生ステップ)、筐体10を車両1に取り付ける処理(取り付けステップ)が、順次行われる。
【0090】
本実施形態では更に、再生ステップで脱離される二酸化炭素を再利用する処理(再利用ステップ)も行われる。
【0091】
具体的には、図6の再生・再利用ステップに示すように、ユーザは、例えば、取り外した筐体10から、再生が必要な吸着カートリッジ20を取り出す。そして、その吸着カートリッジ20に通水する。通水すれば、吸着材20aから二酸化炭素が脱離し、吸着カートリッジ20を再生できる。
【0092】
その際、二酸化炭素の多くは、水に溶解する。残りの二酸化炭素も、空気よりも重いので、その水とともに流下させることができる。従って、その水及び二酸化炭素を農作物や園芸植物などに撒布すれば、大気中から回収した二酸化炭素を有効活用でき、再利用できる。
【0093】
<第1応用例>
上述した二酸化炭素回収装置2の場合、いずれかの回収室13で、二酸化炭素の吸着率が100%に達して吸着不能になった場合、その回収室13の吸着材20aの吸着性能を回復させるためには、他の回収室13が吸着可能であっても、再生処理を行う必要がある。特に、この二酸化炭素回収装置2の場合、車速に応じて回収室13を使い分け、そして、各回収室13の充填密度が異なるので、各回収室13で吸着率に差が生じ易い。その結果、再生処理が高頻度になり、作業効率の面で不利がある。
【0094】
そのため、各回収室13での吸着率に差が生じることなく、全ての回収室13で十分に二酸化炭素を吸着した状態で再生処理が行えるようにするのが好ましい。そこで、この第1応用例における二酸化炭素回収装置2(第1応用装置30)では、各回収室13での吸着率の差が無くなるように、いずれかの回収室13で脱離処理を実行し、吸着した二酸化炭素を他の回収室13へ移送できるように工夫されている(脱離・移送モード)。
【0095】
図7に、第1応用装置30の構造を示す。第1応用装置30の基本的な構造は、上述した二酸化炭素回収装置2と同じである。従って、同じ内容の構成には同じ符号を用いてその説明は簡略化ないし省略する。
【0096】
第1応用装置30は、回収室13への給水を可能する給水部31と、回収室13の各々の間で水の移送を可能にする通水路32と、通水路32に設置された開閉弁33とを更に備える。なお、常態の開閉弁33は閉じている。そして、制御装置2bが、回収室13の各々の吸着材20aの吸着状態に応じて、開閉弁33を制御するように構成されている。
【0097】
給水部31は、貯水タンク31a、送水ポンプ31b、送水配管31cなどで構成されている。水を貯める貯水タンク31aは、送水配管31cを介して送水ポンプ31bの吸込口に接続されている。送水配管31cには、その流路を開閉する開閉弁31dが設置されている。
【0098】
通水路32は、各回収室13に対応した給水配管及び返水配管(第1給水配管32a、第2給水配管32b、第3給水配管32c、第1返水配管32d、第2返水配管32e、第3返水配管32f)などで構成されている。そして、これら配管の各々に開閉弁33が設置されている。
【0099】
各回収室13の吸着カートリッジ20の上側には、散水プレート35が設置されている。第1給水配管32aの一端は送水ポンプ31bの吐出口に接続され、第1給水配管32aの他端は第1回収室13aの散水プレート35aに接続されている。第2給水配管32bの一端は送水ポンプ31bの吐出口に接続され、第2給水配管32bの他端は第2回収室13bの散水プレート35bに接続されている。第3給水配管32cの一端は送水ポンプ31bの吐出口に接続され、第3給水配管32cの他端は第3回収室13cの散水プレート35cに接続されている。
【0100】
各回収室13の吸着カートリッジ20の下側には、出水口が設けられている。第1返水配管32dの一端は第1回収室13aの出水口に接続され、第1返水配管32dの他端は、集合配管32gを介して送水ポンプ31bの吸込口に接続されている。第2返水配管32eの一端は第2回収室13bの出水口に接続され、第2返水配管32eの他端は、集合配管32gを介して送水ポンプ31bの吸込口に接続されている。第3返水配管32fの一端は第3回収室13cの出水口に接続され、第3返水配管32fの他端は、集合配管32gを介して送水ポンプ31bの吸込口に接続されている。
【0101】
図8に、第1応用装置30における、吸着材20aの脱離・移送処理に関連した制御装置2b及びその関連機器に関するブロック図を示す。車両1には、ユーザに吸着カートリッジ20の再生を促す再生警告手段5(点滅表示やブザーなど)が設置されている。
【0102】
制御装置2bは、機能的な構成として、吸着量演算部36a、脱離処理部36b、回復処理部36cを有している。制御装置2bには、予め実験などにより、車速と通気量の関係、通気量と二酸化炭素の吸着量の関係などが、回収室13ごとに設定されていて、その情報がメモリに記憶されている。吸着量演算部36aは、その情報を利用して、車速と大気取入口15の開き時間などから、各回収室13を通過した大気量を積算する。そして、積算した大気量から二酸化炭素の吸着量を算出する。
【0103】
脱離処理部36bは、吸着量演算部36aと協働して、いずれかの回収室13が、吸着材20aの吸着量が所定値以上の回収室13(高吸着回収室13)となった場合に、給水部31を制御して、高吸着回収室13に給水することにより、吸着材20aを濡らす処理(脱離処理)を実行する。更に、脱離処理部36bは、その後、開閉弁33を制御して、高吸着回収室13の水を、吸着材20aの吸着量が所定値未満の回収室13(低吸着回収室13)に移送させる処理(移送処理)を実行する。
【0104】
回復処理部36cは、優先して大気取入口15及び大気排出口16を開いた状態にする。そうすることにより、脱離処理によって濡れた吸着カートリッジ20を乾燥させ、その吸着性能を回復させる処理(回復処理)を実行する。
【0105】
図9に、第1応用装置30の脱離・移送モードにおける制御装置2bの制御の一例を示す。制御装置2bは、アプリケーションの起動中、回収室13ごとに、通過した大気量を積算する(ステップS10)。そして、積算した大気量から二酸化炭素の吸着量を算出する(ステップS11)。
【0106】
そうして、制御装置2bは、全ての回収室13で、二酸化炭素の吸着量が、所定の上限値Wa(再生処理を要する値)を超えたか否かを判定する(ステップS12)。その結果、全ての回収室13で、二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えたと判定した場合、制御装置2bは、再生警告手段5を制御し、ユーザにCO2の回収不能を警告する。そうして、吸着カートリッジ20を再生又は交換する処理を促す(ステップS13)。
【0107】
一方、全ての回収室13で、二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えていないと判定した場合、制御装置2bは、いずれかの回収室13(ここでは回収室Aとする)で、二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えたか否かを判定する(ステップS14)。その結果、全ての回収室13で、二酸化炭素の吸着量は上限値Waに達していないと判定された場合、制御装置2bは、リターンする(ステップS14でNo)。
【0108】
一方、回収室Aで、二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えたと判定した場合、制御装置2bは、脱離処理、移送処理、及び、回復処理を開始する。すなわち、制御装置2bは、送水ポンプ31bと、送水配管31c及び回収室Aに対応した給水配管の開閉弁33を制御し、その回収室Aに給水する(ステップS15)。
【0109】
その後、回収室Aの吸着カートリッジ20の全体を濡らすことができ、吸着した二酸化炭素が十分に脱離した状態になる時間t1を経過すると(ステップS16でYes)、制御装置2bは、回収室Aに貯まる水(二酸化炭素を含む水)を他の回収室13(ここでは回収室Bとする)に移送させる(ステップS17)。なお、回収室Bとしては、吸着量とその上限値Waとの差が最も大きい回収室13が好ましい。
【0110】
具体的には、回収室Aへの給水を停止し、回収室Aに対応した返水配管及び回収室Bに対応した給水配管の開閉弁33を開いた後、再度、送水ポンプ31bを作動させる。それにより、回収室Aの水が送水ポンプ31bによって回収室Bに移送される。
【0111】
その結果、回収室Bの吸着カートリッジ20は、回収室Aから移送された水で濡れることになる。その水は、回収室Aで回収した二酸化炭素を含むので、回収室Bの吸着材20aに、回収室Aで回収した二酸化炭素を吸着させることができる。二酸化炭素を回収室13の間で移送できる。
【0112】
このような移送処理は、通常、吸着材20aの充填密度が低い回収室13からそれよりも吸着材20aの充填密度が高い回収室13に向けて実行される場合が多いと思われる。
【0113】
しかしながら、そうでない場合もあり得る。例えば、高速での走行頻度が極端に高くて中速での走行頻度が極端に低いと、吸着材20aの充填密度が高い回収室13からそれよりも吸着材20aの充填密度が低い回収室13に向けて、移送処理の実行が必要になる場合もあり得る。そのような場合でも、図7に示すように、送水ポンプ31b等を備えていれば、任意の2つの回収室13の間で移送処理が可能になる。
【0114】
そうして、水の移送が終了すると(ステップS18でYes)、制御装置2bは、送水ポンプ31bを停止するとともに開いた開閉弁33を閉じて、回収室Aを開放する(ステップS19)。具体的には、回収室Aの大気取入口15を開いて、回収室Aの濡れた吸着カートリッジ20の乾燥を促進させる。なお、背面シャッター12eが個別に設けられている場合は、回収室Aの大気取入口15及び大気排出口16を開いてもよい。
【0115】
そして、回収室Bの吸着カートリッジ20の全体を濡らすことができ、水に溶存した二酸化炭素を十分に吸着した状態になる時間t2を経過すると(ステップS20でYes)、制御装置2bは、回収室Bも開放する(ステップS21)。具体的には、回収室Bの大気取入口15を開いて、回収室Bの濡れた吸着カートリッジ20の乾燥を促進させる。なお、背面シャッター12eが個別に設けられている場合は、回収室Bの大気取入口15及び大気排出口16を開いてもよい。
【0116】
制御装置2bはまた、回収室Aの吸着量をリセットするとともに、回収室Aの吸着量を回収室Bの吸着量に加算する(ステップS22)。そして、制御装置2bは、大気の通過量などから、回収室A及び回収室Bの吸着カートリッジ20が乾燥し、それらの性能が回復したか否かを判定する(ステップS23)。
【0117】
その結果、これら吸着カートリッジ20は乾燥したと判定すると、CO2回収モードを実行する(ステップS24)。このとき、回収室Aの吸着カートリッジ20は吸着性能が回復し、他の回収室13も吸着性能が残存しているので、二酸化炭素の回収処理を効果的に行える。
【0118】
全ての回収室13で、二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えるまで、このような一連の処理が実行される。それにより、各回収室13の吸着材20aを、無駄を生じることなく効率的に利用でき、吸着カートリッジ20の再生処理の頻度を抑制できる。
【0119】
例えば、第1回収室13aで二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えて、第2回収室13bにその二酸化炭素を移送した場合、第1回収室13aの吸着材20aは再生され、第2回収室13bの二酸化炭素の吸着量が増える。このような処理が繰り返されると、第2回収室13bの二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超える。
【0120】
そうすると、次は、第2回収室13bの吸着材20aが再生され、第3回収室13cにその二酸化炭素が移送される。第3回収室13cの二酸化炭素の吸着量が増える。このような処理が繰り返されることにより、1つの回収室13だけが二酸化炭素を吸着できる状態になる。そうして、最後には、その回収室13も二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超える。すなわち、全ての回収室13で、二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えることとなる。
【0121】
<第2応用例>
第1応用例では、二酸化炭素回収装置2が送水ポンプ31bを備えるので、2つの回収室13の間で自由に送水及び返水できる。それに対し、第2応用例では、送水ポンプ31bを備えない二酸化炭素回収装置2について例示する(第2応用装置50)。
【0122】
図10に、第2応用装置50の構造を例示する。第2応用装置50の基本的な構造は、上述した第1応用装置30と同じである。従って、同じ内容の構成には同じ符号を用いてその説明は簡略化ないし省略する。
【0123】
ただし、第2応用装置50の場合、各回収室13は上下方向に重なるように構成されている。そして、吸着材20aの充填密度は、上側の回収室13よりも下側の回収室13の方が高くなるように構成されている。また、貯水タンク31aは、筐体10よりも高く配置されている。
【0124】
第2応用装置50の場合、第1給水配管32aの一端は貯水タンク31aに接続され、第1給水配管32aの他端は第1回収室13aの散水プレート35aに接続されている。第2給水配管32bの一端は貯水タンク31aに接続され、第2給水配管32bの他端は第2回収室13bの散水プレート35bに接続されている。第3給水配管32cの一端は貯水タンク31aに接続され、第3給水配管32cの他端は第3回収室13cの散水プレート35cに接続されている。
【0125】
そして、第1返水配管32dの一端は第1回収室13aの出水口に接続され、第1返水配管32dの他端は、第2給水配管32bにおける開閉弁33よりも下流側の部位に接続されている。第2返水配管32eの一端は第2回収室13bの出水口に接続され、第2返水配管32eの他端は、第3給水配管32cにおける開閉弁33よりも下流側の部位に接続されている。一方、本実施形態の第2応用装置50では、第3返水配管32fは設けられていない。
【0126】
第2応用装置50における吸着材20aの再生に関連した制御装置2b及びその関連機器も、第1応用装置30とほぼ同じである。すなわち、第2応用装置50の場合、図8において、送水ポンプ31bが無い点で第1応用装置30の場合と異なる。そして、第2応用装置50の開閉弁33の配置は、上述した、図10に示す構造に対応している点で異なる。
【0127】
図11に、第2応用装置50の脱離・移送モードにおける制御装置2bの制御の一例を示す。制御装置2bは、アプリケーションの起動中、回収室13ごとに、通過した大気量を積算する(ステップS30)。そして、積算した大気量から二酸化炭素の吸着量を算出する(ステップS31)。
【0128】
そうして、制御装置2bは、全ての回収室13で、二酸化炭素の吸着量が、所定の上限値Wa(再生処理を要する値)を超えたか否かを判定する(ステップS32)。その結果、全ての回収室13で、二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えたと判定した場合、制御装置2bは、再生警告手段5を制御し、ユーザにCO2の回収不能を警告する。そうして、吸着カートリッジ20を再生又は交換する処理を促す(ステップS33)。
【0129】
一方、全ての回収室13で、二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えていないと判定した場合、制御装置2bは、いずれかの回収室13(ここでは回収室Aとする)で、二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えたか否かを判定する(ステップS34)。その結果、全ての回収室13で、二酸化炭素の吸着量は上限値Waに達していないと判定された場合、制御装置2bは、リターンする(ステップS34でNo)。
【0130】
一方、回収室Aで、二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えたと判定した場合、制御装置2bは、脱離処理、移送処理、及び、回復処理を開始する。すなわち、制御装置2bは、回収室Aに対応した給水配管の開閉弁33を制御し、貯水タンク31aからその回収室Aに給水する(ステップS35)。
【0131】
その後、回収室Aの吸着カートリッジ20の全体を濡らすことができ、吸着した二酸化炭素が十分に脱離した状態になる時間t1を経過すると(ステップS36でYes)、制御装置2bは、回収室Aに貯まる水(二酸化炭素を含む水)を直下の回収室13(ここでは回収室Bとする)に移送させる(ステップS37)。
【0132】
具体的には、回収室Aへの給水を停止し、回収室Aに対応した返水配管の開閉弁33を開く。それにより、回収室Aの水が流下して回収室Bに移送される。
【0133】
その結果、回収室Bの吸着カートリッジ20は、回収室Aから移送された水で濡れることになる。その水は、回収室Aで回収した二酸化炭素を含むので、回収室Bの吸着材20aに、回収室Aで回収した二酸化炭素を吸着させることができる。第2応用装置50の場合、重力を利用して、重なり合った2つの回収室13の間で、二酸化炭素を、上側から下側に移送できる。
【0134】
そうして、水の移送が終了すると(ステップS38でYes)、制御装置2bは、開いた開閉弁33を閉じて、回収室Aを開放する(ステップS39)。具体的には、回収室Aの大気取入口15を開いて、回収室Aの濡れた吸着カートリッジ20の乾燥を促進させる。なお、背面シャッター12eが個別に設けられている場合は、回収室Aの大気取入口15及び大気排出口16を開いてもよい。
【0135】
そして、回収室Bの吸着カートリッジ20の全体を濡らすことができ、水に溶存した二酸化炭素を十分に吸着した状態になる時間t2を経過すると(ステップS40でYes)、制御装置2bは、回収室Bも開放する(ステップS41)。具体的には、回収室Bの大気取入口15を開いて、回収室Bの濡れた吸着カートリッジ20の乾燥を促進させる。なお、背面シャッター12eが個別に設けられている場合は、回収室Bの大気取入口15及び大気排出口16を開いてもよい。
【0136】
制御装置2bはまた、回収室Aの吸着量をリセットするとともに、回収室Aの吸着量を回収室Bの吸着量に加算する(ステップS42)。そして、制御装置2bは、大気の通過量などから、回収室A及び回収室Bの吸着カートリッジ20が乾燥し、それらの性能が回復したか否かを判定する(ステップS43)。
【0137】
その結果、これら吸着カートリッジ20は乾燥したと判定すると、CO2回収モードを実行する(ステップS44)。このとき、回収室Aの吸着カートリッジ20は吸着性能が回復し、他の回収室13も吸着性能が残存しているので、二酸化炭素の回収処理を効果的に行える。
【0138】
全ての回収室13で、二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えるまで、このような一連の処理が実行される。それにより、各回収室13の吸着材20aを、無駄を生じることなく効率的に利用でき、吸着カートリッジ20の再生処理の頻度を抑制できる。
【0139】
例えば、第1回収室13aで二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えて、第2回収室13bにその二酸化炭素を移送した場合、第1回収室13aの吸着材20aは再生され、第2回収室13bの二酸化炭素の吸着量が増える。このような処理が繰り返されると、第2回収室13bの二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超える。
【0140】
そうすると、次は、第2回収室13bの吸着材20aが再生され、第3回収室13cにその二酸化炭素が移送される。第3回収室13cの二酸化炭素の吸着量が増える。このような処理が繰り返されることにより、第1回収室13aだけが二酸化炭素を吸着できる状態になる。そうして、最後には、第1回収室13aも二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超える。すなわち、全ての回収室13で、二酸化炭素の吸着量が上限値Waを超えることとなる。
【0141】
なお、開示する技術は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
【0142】
例えば、実施形態では、吸着材20aが筐体10と共に車両1から脱着できる場合を例示したが、吸着カートリッジ20が単独で筐体10から脱着できるようにしてもよい。吸着材は、二酸化炭素の再利用及び利便性の観点からは湿度スイング式が好ましいが、温度スイング式又は圧力スイング式であってもよい。
【0143】
吸着材20aは、移動体の進行方向に密度差を設け、進行方向の後側よりも前側の方が、密度が高くなる(吸着材20aの表面積が大きくなる)ように構成してもよい。進行方向の前側から二酸化炭素が吸着されていくので、効率よく吸着できる。
【0144】
回収室13の個数は、3つに限らない。2つでもよいし、4つ以上でもよい。回収室13の個数は、仕様に応じて選択できる。第1応用例及び第2応用例の脱離・移送モードは、車両1の走行中に行ってもよいし、駐車中に行ってもよい。また、車両1の駐車中であれば、脱離・移送モードで制御装置2bが実行する処理の一部又は全部を手動で行ってもよい。
【符号の説明】
【0145】
1 車両(移動体)
1a ルーフパネル
2 二酸化炭素回収装置
2a CO2回収器
2b 制御装置
3 車速センサ
4 雨雪センサ
5 再生警告手段
10 筐体
11 組付ベース
12 カバーケース
13 回収室
13a 第1回収室
13b 第2回収室
13c 第3回収室
15 大気取入口
16 大気排出口
20 吸着カートリッジ
20a 吸着材
30 第1応用装置
31 給水部
32 通水路
33 開閉弁
35 散水プレート
36a 吸着量演算部
36b 脱離処理部
36c 回復処理部
50 第2応用装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11