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2026-115386リアコンバーターレンズ、レンズ装置及び撮像装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2026115386
(43)【公開日】2026-07-09
(54)【発明の名称】リアコンバーターレンズ、レンズ装置及び撮像装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 15/12 20060101AFI20260702BHJP
   G02B 15/20 20060101ALI20260702BHJP
【FI】
G02B15/12
G02B15/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024232055
(22)【出願日】2024-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100136799
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 亜希
(72)【発明者】
【氏名】結城 明彦
【テーマコード(参考)】
2H087
【Fターム(参考)】
2H087KA01
2H087LA30
2H087MA12
2H087MA18
2H087NA15
2H087PA03
2H087PA04
2H087PA05
2H087PA15
2H087PA16
2H087PA18
2H087PA19
2H087PB04
2H087PB05
2H087PB06
2H087PB07
2H087PB08
2H087PB20
2H087QA02
2H087QA03
2H087QA05
2H087QA07
2H087QA12
2H087QA14
2H087QA19
2H087QA21
2H087QA22
2H087QA25
2H087QA26
2H087QA33
2H087QA34
2H087QA42
2H087QA45
2H087RA32
2H087RA44
2H087SA43
2H087SA47
2H087SA50
2H087SA52
2H087SA55
2H087SA63
2H087SA64
2H087SA65
2H087SA72
2H087SA76
2H087SA89
2H087SB07
2H087SB15
2H087SB24
2H087SB33
2H087SB41
2H087UA06
(57)【要約】
【課題】主レンズの近赤外光の色収差を補正可能な良好な光学性能を有するリアコンバーターレンズを提供する。
【解決手段】主レンズの像側に配置されるリアコンバーターレンズであって、第1正レンズ、第2正レンズ、第1負レンズを有し、前記第1正レンズ、前記第2正レンズ、前記第1負レンズの材料に関して、C線とt線に関する部分分散比及びd線におけるアッベ数に基づいて定義されるC線とt線の異常分散性を適切に設定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主レンズの像側に配置されるリアコンバーターレンズであって、
第1正レンズ、第2正レンズ、第1負レンズを有し、
材料のC線とt線に関する部分分散比をθct、d線におけるアッベ数をνdとしたとき、C線とt線に関する異常分散性Δθctを、
Δθct=θct-(0.0046925×νd+0.5466489)
と定義し、前記第1正レンズ、前記第2正レンズ、第1負レンズの材料のC線とt線の異常分散性をそれぞれ、Δθct_p1、Δθct_p2、Δθct_n1としたとき、
-0.20≦Δθct_p1≦-0.02
-0.20≦Δθct_p2≦-0.02
0.017≦Δθct_n1≦0.05
なる条件を満足することを特徴とするリアコンバーターレンズ。
【請求項2】
前記第1正レンズのアッベ数をνp1、前記第2正レンズのアッベ数をνp2としたとき、
50≦νp1≦100
50≦νp2≦100
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のリアコンバーターレンズ。
【請求項3】
前記第1負レンズのアッベ数をνn1としたとき、
30≦νn1≦80
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のリアコンバーターレンズ。
【請求項4】
第2負レンズを有し、
前記第2負レンズのC線とt線の異常分散性をΔθct_n2としたとき、
0.017≦Δθct_n2≦0.05
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のリアコンバーターレンズ。
【請求項5】
前記第1正レンズの焦点距離をfp1、前記リアコンバーターレンズの焦点距離をfとしたとき、
0.02≦fp1/|f|≦0.8
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のリアコンバーターレンズ。
【請求項6】
前記第2正レンズの焦点距離をfp2、前記リアコンバーターレンズの焦点距離をfとしたとき、
0.05≦fp2/|f|≦1.2
なる条件を満足することを特徴とする請求項4に記載のリアコンバーターレンズ。
【請求項7】
前記第1負レンズの焦点距離をfn1、前記リアコンバーターレンズの焦点距離をfとしたとき、
-0.9≦fn1/|f|≦-0.02
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のリアコンバーターレンズ。
【請求項8】
第3正レンズLp3を有し、
前記第3正レンズのC線とt線の異常分散性をΔθct_p3、d線に対する屈折率をNd3としたとき、
-0.05≦Δθct_p3≦-0.02
1.6≦Np3≦1.8
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のリアコンバーターレンズ。
【請求項9】
前記第1負レンズは、前記第1正レンズ又は前記第2正レンズの少なくともいずれかと接合レンズを構成していることを特徴とする請求項1に記載のリアコンバーターレンズ。
【請求項10】
主レンズの像側に配置されるリアコンバーターレンズであって、正レンズ、負レンズを含み、
材料のC線とt線に対する部分分散比をθct、d線におけるアッベ数をνdとし、C線とt線の異常分散性Δθctを、
Δθct=θct-(0.0046925×νd+0.5466489)
と定義し、前記正レンズ、前記負レンズの材料のC線とt線の異常分散性をそれぞれ、Δθct_p1、Δθct_n1としたとき、
-0.20≦Δθct_p1≦-0.02
0.017≦Δθct_n1≦0.05
なる条件を満足することを特徴とするリアコンバーターレンズ。
【請求項11】
主レンズと、前記主レンズの像側に着脱可能に装着された請求項1から10までの何れか一項に記載のリアコンバーターレンズとを有し、
前記主レンズの焦点距離に対する前記主レンズと前記リアコンバーターレンズの合成焦点距離の比をβとしたとき、
0.6≦β≦2.2
なる条件を満足することを特徴とするレンズ装置。
【請求項12】
請求項1から10までの何れか一項に記載のリアコンバーターレンズを備えた撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リアコンバーターレンズ、レンズ装置及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、主レンズの像側に配置され、種々の機能を付加するリアコンバーターレンズが提案されている。(特許文献1、2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-226648号公報
【特許文献2】特開平9-33806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、可視光に最適化されたズームレンズは、可視光以外の近赤外領域の色収差については補正が不十分という課題があった。このような課題に対して、リアコンバーターレンズで主レンズの近赤外領域の色収差を補正することが考えられる。特許文献1、2のリアコンバーターレンズは、リアコンバーターレンズ自体で発生する可視光から近赤外光の色収差補正については十分であるが、主レンズの近赤外光の色収差を補正する効果については不十分である。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、主レンズの近赤外光の色収差を十分に補正するリアコンバーターレンズを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の一態様のリアコンバーターレンズは、主レンズの像側に配置されるリアコンバーターレンズであって、第1正レンズ、第2正レンズ、第1負レンズを有し、材料のC線とt線に関する部分分散比をθct、d線におけるアッベ数をνdとしたとき、C線とt線に関する異常分散性Δθctを、
Δθct=θct-(0.0046925×νd+0.5466489)
と定義し、前記第1正レンズ、前記第2正レンズ、前記第1負レンズの材料のC線とt線の異常分散性をそれぞれΔθct_p1、Δθct_p2、Δθct_n1としたとき、
-0.20≦Δθct_p1≦-0.02
-0.20≦Δθct_p2≦-0.02
0.017≦Δθct_n1≦0.05
なる条件を満たすことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の別の態様のリアコンバーターレンズは、主レンズの像側に配置されるリアコンバーターレンズであって、正レンズ、負レンズを含み、材料のC線とt線に対する部分分散比をθct、d線におけるアッベ数をνdとし、C線とt線の異常分散性Δθctを、
Δθct=θct-(0.0046925×νd+0.5466489)
と定義し、前記正レンズ、前記負レンズの材料のC線とt線の異常分散性をそれぞれ、Δθct_p1、Δθct_n1としたとき、
-0.20≦Δθct_p1≦-0.02
0.017≦Δθct_n1≦0.05
なる条件を満足することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、主レンズの近赤外光の色収差を十分に補正するリアコンバーターレンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】主レンズに実施例1のリアコンバーターレンズを取り付けた場合の広角端における無限遠合焦時の断面図である。
図2】主レンズに実施例1のリアコンバーターレンズを取り付けた場合の広角端における無限遠合焦時の縦収差図である。
図3】主レンズに実施例2のリアコンバーターレンズを取り付けた場合の広角端における無限遠合焦時のレンズ断面図である。
図4】主レンズに実施例2のリアコンバーターレンズを取り付けた場合の広角端における無限遠合焦時の縦収差図である。
図5】主レンズに実施例3のリアコンバーターレンズを取り付けた場合の広角端における無限遠合焦時のレンズ断面図である。
図6】主レンズに実施例3のリアコンバーターレンズを取り付けた場合の広角端における無限遠合焦時の縦収差図である。
図7】主レンズに実施例4のリアコンバーターレンズを取り付けた場合の広角端における無限遠合焦時のレンズ断面図である。
図8】主レンズに実施例4のリアコンバーターレンズを取り付けた場合の広角端における無限遠合焦時の縦収差図である。
図9】主レンズに実施例5のリアコンバーターレンズを取り付けた場合の広角端における無限遠合焦時のレンズ断面図である。
図10】主レンズに実施例5のリアコンバーターレンズを取り付けた場合の広角端における無限遠合焦時の縦収差図である。
図11】主レンズに実施例6のリアコンバーターレンズを取り付けた場合の広角端における無限遠合焦時のレンズ断面図である。
図12】主レンズに実施例6のリアコンバーターレンズを取り付けた場合の広角端における無限遠合焦時の縦収差図である。
図13】本発明の撮像装置の要部概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の好ましい実施形態について説明する。
本実施形態に係るリアコンバーターレンズGrは、主レンズGmの像側に配置され、第1正レンズLp1及び第2正レンズLp2、第1負レンズLn1を有して構成される。第1正レンズLp1、第2正レンズLp2、第1負レンズLn1の材料のC線とt線に関する異常分散性をそれぞれ、Δθct_p1、Δθct_p2、Δθct_n1としたとき、
-0.20≦Δθct_p1≦-0.02 ・・・(1)
-0.20≦Δθct_p2≦-0.02 ・・・(2)
0.017≦Δθct_n1≦0.05 ・・・(3)
なる条件を満足する。
【0010】
ただし、材料のC線とt線に関する異常分散性Δθctは、材料のC線とt線に関する部分分散比をθct、d線に対するアッベ数をνdとしたとき、
Δθct=θct-(0.0046925×νd+0.5466489)
で表される。ここで、光学材料のd線、C線、F線、t線に対する屈折率をそれぞれNd、NC、NF、Ntとしたとき、アッベ数νd及び部分分散比θctはそれぞれ、
νd=(Nd-1)/(NF-NC)
θct=(NC-Nt)/(NF-NC)
で定義される。
【0011】
このように、本実施形態に係るリアコンバーターレンズGrは、C線とt線に関する適切な異常分散性を有する材料で構成された第1正レンズLp1、第2正レンズLp2、第1負レンズLn1を有して構成されている。これにより、主レンズGmの近赤外光の色収差を補正可能なリアコンバーターレンズGrを実現している。
【0012】
一般的に、可視光の色収差補正に特化した主レンズGmは、基準波長(d線)に対してオーバー方向(物体から遠ざかる方向)に近赤外光の軸上色収差が残存する。
本発明では、リアコンバーターレンズGrの少なくとも2枚の正レンズ(第1正レンズLp1、第2正レンズLp2)に近赤外光の屈折率が可視光に対して相対的に高い材料を適用することで、主レンズGmのオーバー方向の軸上色収差を補正している。具体的には、第1正レンズLp1及び第2正レンズLp2にC線とt線の異常分散性が負方向に大きい材料を適用している。
【0013】
更に、本発明では、リアコンバーターレンズGrの少なくとも1枚の負レンズ(第1負レンズLn1)に近赤外光の屈折率が可視光に対して相対的に低い材料を適用している。これにより、リアコンバーターレンズGrの可視光の色補正で残存する近赤外光のオーバー方向の軸上色収差の発生を抑制している。具体的には、第1負レンズLn1にC線とt線の異常分散性が正方向に大きい材料を適用している。
【0014】
条件式(1)又は条件式(2)の上限を超えると、第1正レンズLp1、第2正レンズLp2の材料の異常分散性が正方向に大きくなりすぎてしまい、近赤外光の軸上色収差を補正する効果が小さくなりすぎてしまう。条件式(1)又は条件式(2)の下限を超えると、第1正レンズLp1、第2正レンズLp2に基準波長(d線)の屈折率が低すぎる材料を選択することになってしまい、球面収差を良好に補正することが困難となる。
【0015】
条件式(3)の上限を超えると、第1負レンズLn1のアッベ数が低分散すぎる材料を選択することになってしまい、可視光の1次の色消しをすることが困難となる。条件式(3)の下限を超えると、第1負レンズLn1の異常分散性が負方向に大きくなりすぎてしまい、近赤外光のオーバー方向の軸上色収差を抑制することが困難となる。
さらに好ましくは、条件式(1)~(3)式は次のごとく設定するのが良い。
-0.18≦Δθct_p1≦-0.03 ・・・(1a)
-0.18≦Δθct_p2≦-0.03 ・・・(2a)
0.018≦Δθct_n≦0.04 ・・・(3a)
【0016】
さらに好ましくは、条件式(1a)~(3a)は次のごとく設定するのが良い。
-0.17≦Δθct_p1≦-0.04 ・・・(1b)
-0.17≦Δθct_p2≦-0.04 ・・・(2b)
0.0182≦Δθct_n≦0.036 ・・・(3b)
【0017】
更に望ましい本発明の態様として、第1正レンズLp1と第2正レンズLp2のd線に対するアッベ数をそれぞれνp1、νp2としたとき、
50≦νp1≦100 ・・・(4)
50≦νp2≦100 ・・・(5)
なる条件を満足することを特徴とする。
【0018】
条件式(4)又は条件式(5)の上限が満たされないと、第1正レンズLp1、第2正レンズLp2の材料が高分散になりすぎてしまい、可視光の軸上色収差を補正することが困難となる。条件式(4)又は条件式(5)の下限が満たされないと、第1正レンズLp1、第2正レンズLp2に基準波長(d線)の屈折率が低くすぎる材料を選択することになってしまい、球面収差を良好に補正することが困難となる。
【0019】
更に望ましい本発明の態様として、第1負レンズLn1のd線に対するアッベ数をνn1としたとき、
30≦νn1≦80 ・・・(6)
なる条件を満足することを特徴とする。
条件式(6)の上限が満たされないと、第1負レンズLn1のアッベ数が低分散の材料になりすぎてしまい、可視光の1次の色消しをすることが困難となる。条件式(6)の下限が満たされないと、第1負レンズLn1のアッベ数が高分散の材料になりすぎてしまい、可視光の2次スペクトルを補正することが困難となる。
【0020】
更に望ましい本発明の態様として、第1負レンズLn1とは別に、第2負レンズLn2を有し、第2負レンズLn2のC線とt線の異常分散性Δθct_n2としたとき、
0.017≦Δθct_n2≦0.05 ・・・(7)
なる条件を満足することを特徴とする。
条件式(7)の上限が満たされないと、第2負レンズLn2のアッベ数が低分散すぎる材料を選択することになってしまい、可視光の1次の色消しをすることが困難となる。条件式(7)の下限が満たされないと、第2負レンズLn2の異常分散性が負方向に大きくなりすぎてしまい、近赤外光のオーバー方向の軸上色収差を抑制することが困難となる。
【0021】
更に望ましい本発明の態様として、第1正レンズLp1の焦点距離をfp1、リアコンバーターレンズGrの焦点距離をfとしたとき、
0.02≦fp1/|f|≦0.8 ・・・(8)
なる条件を満足することを特徴とする。
条件式(8)の上限が満たされないと、第1正レンズLp1の屈折力が弱すぎてしまい、近赤外光の軸上色収差を補正する効果が小さくなりすぎてしまう。条件式(8)の下限が満たされないと、第1正レンズLp1の屈折力が弱すぎてしまい、球面収差を良好に補正することが困難となる。
【0022】
更に望ましい本発明の様態として、第2正レンズLp2の焦点距離をfp2、リアコンバーターレンズGrの焦点距離をfとしたとき、
0.05≦fp2/|f|≦1.2 ・・・(9)
なる条件を満足することを特徴とする。
条件式(9)の上限が満たされないと、第2正レンズLp2の屈折力が弱すぎてしまい、近赤外光の軸上色収差を補正する効果が小さくなりすぎてしまう。条件式(9)の下限が満たされないと、第2正レンズLp2の屈折力が弱すぎてしまい、球面収差を良好に補正することが困難となる。
【0023】
更に望ましい本発明の態様として、第1負レンズLn1の焦点距離をfn1、リアコンバーターレンズGrの焦点距離をfとしたとき、
-0.9≦fn1/|f|≦-0.02 ・・・(10)
なる条件を満足することを特徴とする。
条件式(10)の上限が満たされないと、第1負レンズLn1の屈折力が強すぎてしまい、近赤外光のオーバー方向の軸上色収差を抑制することが困難となる。条件式(10)の下限が満たされないと、第1負レンズLn1の屈折力が弱すぎてしまい、可視光の1次の色消しをすることが困難となる。
【0024】
更に望ましい本発明の様態として、リアコンバーターレンズGrは、第3正レンズLp3を有し、第3正レンズLp3の材料のC線とt線の異常分散性をΔθct_p3、d線に対する屈折率をNp3としたとき、
-0.20≦Δθct_p3≦-0.02 ・・・(11)
1.6≦Np3≦1.8 ・・・(12)
なる条件を満足することを特徴とする。
条件式(11)の上限が満たされないと、第3正レンズLp3の材料の異常分散性が正方向に大きくなりすぎてしまい、近赤外光の軸上色収差を補正する効果が小さくなりすぎてしまう。条件式(11)の下限が満たされないと、第3正レンズLp3に基準波長(d線)の屈折率が低い材料を選択することになってしまい、球面収差を良好に補正することが困難となる。
【0025】
条件式(12)の上限が満たされないと、第3正レンズLp3の材料が高分散になりすぎてしまい、可視光の軸上色収差を補正することが困難となる。条件式(12)の下限が満たされないと、第3正レンズLp3に基準波長(d線)の屈折率が低い材料を選択することになってしまい、球面収差を良好に補正することが困難となる。
【0026】
更に望ましい本発明の態様として、主レンズGmの焦点距離に対する主レンズGmとリアコンバーターレンズGrの合成焦点距離の比をβ(β=(主レンズGmとリアコンバーターレンズGrの合成焦点距離)/(主レンズGmの焦点距離))としたとき、
0.6≦β≦2.2 ・・・(13)
なる条件を満足することを特徴とする。
条件式(13)の上限が満たされないと、リアコンバーターレンズGrの倍率が大きくなり過ぎてしまい、主レンズGmの近赤外光の色収差を補正することが困難となる。条件式(13)の下限が満たされないと、リアコンバーターレンズGrの正の屈折力が強くなりすぎてしまい、球面収差を良好に補正することが困難となる。
【0027】
更に望ましい本発明の態様として、条件式(4)~(13)の数値範囲を以下のように設定するのが良い。
60≦νp1≦98 ・・・(4a)
60≦νp2≦98 ・・・(5a)
32≦νn1≦70 ・・・(6a)
0.018≦Δθct_n2≦0.04 ・・・(7a)
0.03≦fp1/|f|≦0.75 ・・・(8a)
0.06≦fp2/|f|≦1.15 ・・・(9a)
-0.88≦fn1/|f|≦-0.03 ・・・(10a)
-0.1≦Δθct_p3≦-0.025 ・・・(11a)
1.67≦Nd3≦1.78 ・・・(12a)
0.67≦β≦2.1 ・・・(13a)
【0028】
以下、実施形態に係る各実施例について図面を参照しつつ説明する。
最初に、後述する各実施例のリアコンバーターレンズGrが適用される、共通の構成を有する主レンズGmについて説明する。
【0029】
(主レンズGm)
主レンズGmは、物体側から像側に、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、負の屈折力の第3レンズ群L3、正の屈折力の第4レンズ群L4、正の屈折力の第5レンズ群L5から構成されている。互いに隣り合うレンズ群同士の間隔は、ズーミングに際して変化する。
【0030】
広角端から望遠端へのズーミングに際し、第2レンズ群L2は像側に移動し、第3レンズ群L3及び第4レンズ群L4は物体側へ凸の互いに異なる軌跡に沿って移動する。第1レンズ群L1、第5レンズ群L5はズーミングのためには移動しない。
【0031】
第1レンズ群L1は、物体側から第1面から第11面までで構成され、第8面から第11面までに対応する第5番目と第6番目のレンズはフォーカシングに際し光軸に沿って移動する。第2レンズ群L2は、物体側から第12面から第18面までで構成される。第3レンズ群L3は、物体側から第19面から第23面までで構成される。第4レンズ群L4は、物体側から第24面から第27面までで構成される。第28面は開口絞りであり、ズーミングのためには移動しない。第5レンズ群L5は、物体側から第29面から第41面までで構成されている。
【0032】
Iは像面であり、監視用カメラ、ビデオカメラの撮像光学系として使用する際には、主レンズGmとリアコンバーターレンズGrにより形成された像を受光し、光電変換する固体撮像素子(光電変換素子)等の撮像面に相当している。
次に各実施例のリアコンバーターレンズGrの特徴について説明する。
【実施例0033】
図1は、広角端で無限遠合焦時の主レンズGmに実施例1に係るリアコンバーターレンズGrを配置した状態の光学系全体の構成を示す図である。
図2は、広角端で無限遠合焦時の主レンズGmに実施例1に係るリアコンバーターレンズGrを配置した状態の縦収差図を示している。縦収差図において、球面収差における直線と破線は各々d線、t線である。非点収差における破線と実線は各々メリディオナル像面、サジタル像面であり、倍率色収差における一点鎖線はt線である。ωは半画角、FnoはFナンバーである。縦収差図では、球面収差は0.34mm、非点収差は0.34mm、歪曲は5%、倍率色収差は0.065mmのスケールで描かれている。
【0034】
実施例1に係るリアコンバーターレンズGrは、主レンズGmの像側に配置することで、主レンズGmの焦点距離を1.3倍に拡大する。実施例1に係るリアコンバーターレンズGrは、光軸に沿って物体側から像側へ順に、負レンズ、第2正レンズLp2と第2負レンズLn2を接合した接合レンズ、第1正レンズLp1と第1負レンズLn1を接合した接合レンズ、第3正レンズLp3の6枚から構成される。
【0035】
リアコンバーターレンズGrを正レンズ3枚と負レンズ3枚で構成することで、可視光の球面収差と像面湾曲の補正に有利な構成としている。さらに、それらのレンズにC線とt線の部分分散比についての異常分散性を有する材料を適用したレンズを含むようにすることで、主レンズGmの近赤外光の色収差をリアコンバーターレンズGrで補正する効果を達成している。
【0036】
図2の収差図に示すように、実施例1のリアコンバーターレンズGrは各収差を良好に補正している。また、実施例1に対応する数値実施例1の各条件式対応値を表1に示すように、実施例1のリアコンバーターレンズGrは(1)~(13)式を満足し、主レンズの近赤外光の色収差を十分に補正するリアコンバーターレンズを実現している。
【実施例0037】
図3は、広角端状態の主レンズGmに実施例2に係るリアコンバーターレンズGrを配置した状態の光学系全体の構成を示す図である。
図4は、主レンズGmに実施例2に係るリアコンバーターレンズGrを配置した状態の広角端における無限遠の物体合焦時の縦収差図を示している。縦収差図において、球面収差における直線と破線は各々d線、t線である。非点収差における破線と実線は各々メリディオナル像面、サジタル像面であり、倍率色収差における一点鎖線はt線である。ωは半画角、FnoはFナンバーである。縦収差図では、球面収差は0.34mm、非点収差は0.34mm、歪曲は5%、倍率色収差は0.065mmのスケールで描かれている。
【0038】
実施例2に係るリアコンバーターレンズGrは、主レンズGmの像側に配置することで、主レンズGmの焦点距離を1.3倍に拡大するコンバーターレンズである。
リアコンバーターレンズGrは、光軸に沿って物体側から順に、第2負レンズLn2と、第1正レンズLp1と第1負レンズLn1を接合した接合レンズ、第2正レンズLp2の4枚から構成される。
【0039】
リアコンバーターレンズGrを正レンズ2枚と負レンズ2枚で構成することで、可視光の球面収差と像面湾曲の補正に有利な構成としつつ、かつ、それらのレンズにC線とt線の部分分散比が異常分散性を有する材料を適用することで、主レンズGmの近赤外光の色収差をリアコンバーターレンズGrで補正する効果を達成している。
【0040】
図4の収差図に示すように、実施例2のリアコンバーターレンズGrは各収差を良好に補正している。また、実施例2に対応する数値実施例2の各条件式対応値を表1に示すように、実施例2のリアコンバーターレンズGrは(1)~(13)式を満足し、主レンズの近赤外光の色収差を十分に補正するリアコンバーターレンズを実現している。
【実施例0041】
図5は、広角端状態の主レンズGmに実施例3に係るリアコンバーターレンズGrを配置した状態の光学系全体の構成を示す図である。
図6は、主レンズGmに実施例3に係るリアコンバーターレンズGrを配置した状態の広角端における無限遠の物体合焦時の縦収差図を示している。縦収差図において、球面収差における直線と破線は各々d線、t線である。非点収差における破線と実線は各々メリディオナル像面、サジタル像面であり、倍率色収差における一点鎖線はt線である。ωは半画角、FnoはFナンバーである。縦収差図では、球面収差は0.2mm、非点収差は0.2mm、歪曲は5%、倍率色収差は0.050mmのスケールで描かれている。
【0042】
実施例3に係るリアコンバーターレンズGrは、主レンズGmの像側に配置することで、主レンズGmの焦点距離を拡大することなく、主レンズGmの近赤外光の色収差を補正するコンバーターレンズである。
リアコンバーターレンズGrは、光軸に沿って物体側から順に、負レンズ、第2正レンズLp2と第2負レンズLn2を接合した接合レンズ、第1正レンズLp1と第1負レンズLn1を接合した接合レンズ、第3正レンズLp3の6枚から構成される。
【0043】
リアコンバーターレンズGrを正レンズ3枚と負レンズ3枚で構成することで、可視光の球面収差と像面湾曲の補正に有利な構成としつつ、かつ、それらのレンズにC線とt線の部分分散比が異常分散性を有する材料を適用することで、主レンズGmの近赤外光の色収差をリアコンバーターレンズGrで補正する効果を達成している。
【0044】
図6の収差図に示すように、実施例3のリアコンバーターレンズGrは各収差を良好に補正している。また、実施例3に対応する数値実施例3の各条件式対応値を表1に示すように、実施例3のリアコンバーターレンズGrは(1)~(13)式を満足し、主レンズの近赤外光の色収差を十分に補正するリアコンバーターレンズを実現している。
【実施例0045】
図7は、広角端状態の主レンズGmに実施例4に係るリアコンバーターレンズGrを配置した状態の光学系全体の構成を示す図である。
図8は、主レンズGmに実施例4に係るリアコンバーターレンズGrを配置した状態の広角端における無限遠の物体合焦時の縦収差図を示している。縦収差図において、球面収差における直線と破線は各々d線、t線である。非点収差における破線と実線は各々メリディオナル像面、サジタル像面であり、倍率色収差における一点鎖線はt線である。ωは半画角、FnoはFナンバーである。縦収差図では、球面収差は0.1mm、非点収差は0.1mm、歪曲は5%、倍率色収差は0.035mmのスケールで描かれている。
【0046】
実施例4に係るリアコンバーターレンズGrは、主レンズGmの像側に配置することで、主レンズの焦点距離を0.7倍に縮小するコンバーターレンズである。
リアコンバーターレンズGrは、光軸に沿って物体側から順に、第2負レンズLn2、第1正レンズLp1、第2正レンズLp2と第1負レンズLn1を接合した接合レンズ、第3正レンズLp3の5枚から構成される。
【0047】
リアコンバーターレンズGrを正レンズ3枚と負レンズ2枚で構成することで、可視光の球面収差と像面湾曲の補正に有利な構成としつつ、かつ、それらのレンズにC線とt線の部分分散比が異常分散性を有する材料を適用することで、主レンズGmの近赤外光の色収差をリアコンバーターレンズGrで補正する効果を達成している。
【0048】
図8の収差図に示すように、実施例4のリアコンバーターレンズGrは各収差を良好に補正している。また、実施例4に対応する数値実施例4の各条件式対応値を表1に示すように、実施例4のリアコンバーターレンズGrは(1)~(13)式を満足し、主レンズの近赤外光の色収差を十分に補正するリアコンバーターレンズを実現している。
【実施例0049】
図9は、広角端状態の主レンズGmに実施例5に係るリアコンバーターレンズGrを配置した状態の光学系全体の構成を示す図である。
図10は、主レンズGmに実施例5に係るリアコンバーターレンズGrを配置した状態の広角端における無限遠の物体合焦時の縦収差図を示している。縦収差図において、球面収差における直線と破線は各々d線、t線である。非点収差における破線と実線は各々メリディオナル像面、サジタル像面であり、倍率色収差における一点鎖線はt線である。ωは半画角、FnoはFナンバーである。縦収差図では、球面収差は0.45mm、非点収差は0.45mm、歪曲は5%、倍率色収差は0.075mmのスケールで描かれている。
【0050】
実施例5に係るリアコンバーターレンズGrは、主レンズGmの像側に配置することで、主レンズGmの焦点距離を1.5倍に拡大するコンバーターレンズである。
リアコンバーターレンズGrは、光軸に沿って物体側から順に、正レンズ、負レンズ、第2正レンズLp2と第2負レンズLn2を接合した接合レンズ、第1正レンズLp1と第1負レンズLn1を接合した接合レンズ、第3正レンズLp3の7枚から構成される。
【0051】
リアコンバーターレンズGrを正レンズ4枚と負レンズ3枚で構成することで、可視光の球面収差と像面湾曲の補正に有利な構成としつつ、かつ、それらのレンズにC線とt線の部分分散比が異常分散性を有する材料を適用することで、主レンズGmの近赤外光の色収差をリアコンバーターレンズGrで補正する効果を達成している。
【0052】
図10の収差図に示すように、実施例5のリアコンバーターレンズGrは各収差を良好に補正している。また、実施例5に対応する数値実施例5の各条件式対応値を表1に示すように、実施例5のリアコンバーターレンズGrは(1)~(13)式を満足し、主レンズの近赤外光の色収差を十分に補正するリアコンバーターレンズを実現している。
【実施例0053】
図11は、広角端状態の主レンズGmに実施例6に係るリアコンバーターレンズGrを配置した状態の光学系全体の構成を示す図である。
図12は、主レンズGmに実施例6に係るリアコンバーターレンズGrを配置した状態の広角端における無限遠の物体合焦時の縦収差図を示している。縦収差図において、球面収差における直線と破線は各々d線、t線である。非点収差における破線と実線は各々メリディオナル像面、サジタル像面であり、倍率色収差における一点鎖線はt線である。ωは半画角、FnoはFナンバーである。縦収差図では、球面収差は0.72mm、非点収差は0.72mm、歪曲は5%、倍率色収差は0.095mmのスケールで描かれている。
【0054】
実施例6に係るリアコンバーターレンズGrは、主レンズGmの像側に配置することで、主レンズGmの焦点距離を2倍に拡大するコンバーターレンズである。
リアコンバーターレンズGrは、光軸に沿って物体側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズ、第2正レンズLp2と第2負レンズLn2を接合した接合レンズ、第1正レンズLp1と第1負レンズLn1と第3正レンズLp3を接合した接合レンズの8枚から構成される。
【0055】
リアコンバーターレンズGrを正レンズ5枚と負レンズ3枚で構成することで、可視光の球面収差と像面湾曲の補正に有利な構成としつつ、かつ、それらのレンズにC線とt線の部分分散比が異常分散性を有する材料を適用することで、主レンズGmの近赤外光の色収差をリアコンバーターレンズGrで補正する効果を達成している。
【0056】
図12の収差図に示すように、実施例6のリアコンバーターレンズGrは各収差を良好に補正している。また、実施例6に対応する数値実施例6の各条件式対応値を表1に示すように、実施例6のリアコンバーターレンズGrは(1)~(13)式を満足し、主レンズの近赤外光の色収差を十分に補正するリアコンバーターレンズを実現している。
【0057】
次に本発明の実施例1~6に対応する数値実施例1~6を示す。各数値実施例においてiは物体側からの面の順序を示し、riは物体側より数えた第i面の曲率半径、diは物体側より第i面と第i+1面の間隔、ndiとνdiはそれぞれ第i面と第i+1面の間の光学部材の屈折率とアッベ数である。焦点距離、Fナンバー、画角はそれぞれ無限遠物体に合焦時の値を表している。BFはレンズの最終面から像面までの距離を空気換算した値である。
各実施例で主レンズGmは共通であり、第1面から第41面までが主レンズGmに対応し、それより像面側の面がリアコンバーターレンズGrに対応する。
【0058】
<主レンズGm>
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd
1 -185.439 2.30 1.80100 35.0
2 486.543 2.84
3 -98329.224 2.30 1.80100 35.0
4 91.150 16.10 1.49700 81.5
5 -129.965 0.40
6 165.185 7.38 1.43387 95.1
7 -347.780 6.90
8 109.329 10.97 1.61800 63.3
9 -264.615 0.15
10 63.587 5.74 1.77250 49.6
11 114.104 (可変)
12 65.758 0.90 1.88300 40.8
13 14.444 6.74
14 -76.887 7.75 1.80810 22.8
15 -13.515 0.70 1.88300 40.8
16 56.355 0.20
17 25.182 2.72 1.67270 32.1
18 53.836 (可変)
19 290.152 0.75 1.77250 49.6
20 24.237 2.69 1.84666 23.8
21 51.848 4.44
22 -21.958 0.75 1.77250 49.6
23 -41.575 (可変)
24 -97.365 3.75 1.63854 55.4
25 -28.574 0.15
26 108.068 3.39 1.51633 64.1
27 -100.494 (可変)
28(絞り) ∞ 1.30
29 39.067 7.36 1.51742 52.4
30 -38.220 0.90 1.83481 42.7
31 214.266 32.40
32 78.982 4.90 1.49700 81.5
33 -51.551 3.48
34 156.842 1.40 1.83400 37.2
35 19.962 5.80 1.48749 70.2
36 127.749 0.20
37 52.200 5.90 1.51823 58.9
38 -32.007 1.40 1.83481 42.7
39 -361.712 7.50
40 44.409 5.35 1.50127 56.5
41 -58.231 38.40
像面 ∞

各種データ
ズーム比 21.98
広角 中間 望遠
焦点距離 7.70 36.06 169.16
Fナンバー 1.90 1.90 2.80
画角 0.00 0.00 0.00
像高 0.00 0.00 0.00
レンズ全長 268.34 268.31 268.13
BF 38.40 38.40 38.40

d11 0.89 36.86 51.88
d18 54.99 6.83 7.98
d23 5.30 10.60 1.15
d27 0.81 7.71 1.00

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 67.38
2 12 -13.71
3 19 -36.63
4 24 38.57
5 28 54.53
【0059】
<数値実施例1>
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd θct
(1~41 主レンズGm)
42 -826.194 0.90 1.64000 60.1 0.8645
43 25.634 4.68
44 -58.642 4.10 1.55200 70.7 0.8096
45 -25.244 0.90 1.64000 60.1 0.8645
46 -316.776 0.60
47 46.317 8.95 1.55200 70.7 0.8096
48 -21.563 0.90 1.64000 60.1 0.8645
49 -122.170 0.20
50 85.954 4.48 1.69930 51.1 0.7593
51 -76.002 38.07
像面 ∞

各種データ

主レンズGm最終面との間隔
d41 5.90

焦点距離 10.07
Fナンバー 2.49
半画角 32.84
像高 6.50
レンズ全長 299.58
BF 38.07

リアコンバーターレンズGrの焦点距離
289.09

リアコンバーターレンズGrの各単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 42 -38.83
2 44 76.94
3 45 -42.91
4 47 27.97
5 48 -41.06
6 50 58.35
【0060】
<数値実施例2>
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd θct
(1~41 主レンズGm)
42 -110.280 1.20 1.51633 64.1 0.8687
43 23.839 6.55
44 -348.990 9.66 1.55200 70.7 0.8096
45 -17.068 1.20 1.51633 64.1 0.8687
46 147.386 0.20
47 36.548 8.35 1.59522 67.7 0.7953
48 -79.221 40.91
像面 ∞

各種データ

主レンズGm最終面との間隔
d41 2.89

焦点距離 10.03
Fナンバー 2.48
画角 32.96
像高 6.50
レンズ全長 300.85
BF 40.91

リアコンバーターレンズGrの焦点距離
349.59

リアコンバーターレンズGrの各単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 42 -37.85
2 44 32.18
3 45 -29.55
4 47 43.18
【0061】
<数値実施例3>
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd θct
(1~41 主レンズGm)
42 -87.388 0.90 1.64000 60.1 0.8645
43 25.967 1.79
44 40.967 7.07 1.55200 70.7 0.8096
45 -25.128 0.90 1.64000 60.1 0.8645
46 48.408 0.60
47 32.116 9.72 1.59522 67.7 0.7953
48 -18.627 0.90 1.64000 60.1 0.8645
49 -41.436 0.20
50 118.430 6.17 1.75106 43.1 0.7100
51 ∞ 23.24
像面 ∞

各種データ

主レンズGm最終面との間隔
d41 6.60

焦点距離 7.87
Fナンバー 1.94
画角 32.44
像高 5.00
レンズ全長 287.99
BF 23.24

リアコンバーターレンズGrの焦点距離
104.16

リアコンバーターレンズGrの各単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 42 -31.18
2 44 29.33
3 45 -25.72
4 47 21.33
5 48 -53.70
6 50 157.69
【0062】
<数値実施例4>
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd θct
(1~41 主レンズGm)
42 -30.282 0.90 1.65160 58.5 0.8525
43 32.057 2.10
44 36.476 6.79 1.43875 94.9 0.8373
45 -24.088 0.00
46 31.892 4.99 1.43875 94.9 0.8373
47 -82.254 0.90 1.61340 44.3 0.7825
48 36.951 0.20
49 29.488 6.20 1.75106 43.1 0.7100
50 -381.032 20.09
像面 ∞

各種データ

主レンズGm最終面との間隔
d41 1.98

焦点距離 5.45
Fナンバー 1.35
画角 32.70
像高 3.50
レンズ全長 274.05
BF 20.09

リアコンバーターレンズGrの焦点距離
47.59

リアコンバーターレンズGrの各単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 42 -23.76
2 44 34.24
3 46 53.09
4 47 -41.45
5 49 36.68
【0063】
<数値実施例5>
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd θct
(1~41 主レンズGm)
42 100.000 3.00 1.59522 67.7 0.7953
43 -100.000 1.00
44 -79.769 0.90 1.64000 60.1 0.8645
45 23.972 4.33
46 -43.116 4.50 1.59522 67.7 0.7953
47 -16.402 0.90 1.64000 60.1 0.8645
48 4049.304 0.60
49 49.907 8.75 1.59522 67.7 0.7953
50 -16.750 0.90 1.65160 58.5 0.8525
51 1583.415 0.20
52 143.930 4.28 1.75106 43.1 0.7100
53 -48.946 34.81
像面 ∞

各種データ

主レンズGm最終面との間隔
d41 6.62

焦点距離 11.48
Fナンバー 2.83
画角 33.16
像高 7.50
レンズ全長 300.69
BF 34.81

リアコンバーターレンズGrの焦点距離
-687.30

リアコンバーターレンズGrの各単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 42 84.48
2 44 -28.70
3 46 41.84
4 47 -25.52
5 49 22.15
6 50 -25.43
7 52 49.10
【0064】
<数値実施例6>
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd θct
(1~41 主レンズGm)
42 -145.230 3.00 1.59522 67.7 0.7953
43 -41.743 1.00
44 -56.676 0.90 1.64000 60.1 0.8645
45 32.090 2.28
46 200.000 3.00 1.59522 67.7 0.7953
47 -200.000 2.00
48 -38.006 2.72 1.52841 76.5 0.8175
49 -46.587 0.90 1.64000 60.1 0.8645
50 173.871 0.60
51 50.616 9.01 1.55200 70.7 0.8096
52 -15.435 0.90 1.65160 58.5 0.8525
53 27.522 6.61 1.75106 43.1 0.7100
54 -64.240 50.76
像面 ∞

各種データ

主レンズGm最終面との間隔
d41 4.20

焦点距離 15.41
Fナンバー 3.81
画角 32.97
像高 10.00
レンズ全長 317.76
BF 50.76

リアコンバーターレンズGrの焦点距離
-94.08

リアコンバーターレンズGrの各単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 42 97.37
2 44 -31.89
3 46 168.48
4 48 -438.55
5 49 -57.32
6 51 22.52
7 52 -15.05
8 53 26.47
【0065】
本実施例の各条件式対応値を表1に示す。本実施例は(1)~(13)式を満足しており、諸収差を良好に補正したリアコンバーターレンズGrを実現している。
【表1】
【0066】
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【0067】
本発明のリアコンバーターレンズGrを構成するレンズのレンズ面は、平面、または非球面としても良い。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に成型したガラスモールド非球面、またはガラス表面に設けた樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面の何れの非球面でも良い。また、レンズ面は回折面としても良く、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしても良い。
【0068】
また、本発明のリアコンバーターレンズGrを構成するレンズのレンズ面に、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施しても良い。これにより、フレアやゴーストを軽減し、高コントラストの光学性能を達成することができる。
【0069】
(撮像装置)
次に、本発明のリアコンバーターレンズGrを備えた撮像装置について説明する。図13は、本発明に係るリアコンバーターレンズGrを備えたカメラの構成を示す図である。カメラ1は、図13に示すように撮影レンズ2を備えたレンズ交換式のカメラである。撮影レンズ2は、主レンズGmの像側にリアコンバーターレンズGrが配置された光学系として構成されている。例えば、撮影レンズ2は、主レンズGmの像側に着脱可能にリアコンバーターレンズGrが装着されて構成されている。
【0070】
カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2で集光されて、不図示の光学ローパスフィルタを介して撮像部3の撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像部3に設けられた光電変換素子により被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、カメラ1に設けられた電子ビューファインダ4に表示される。
【0071】
これにより撮影者は、電子ビューファインダ4を介して被写体を観察することができ、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、撮像部3により光電変換された画像が不図示のメモリに記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。以上の構成により、本発明に係るリアコンバーターレンズGrを備えたカメラ1は、主レンズGmの近赤外光の色収差を十分に補正した画像を撮影することができる。
【0072】
本実施形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
主レンズの像側に配置されるリアコンバーターレンズであって、
第1正レンズ、第2正レンズ、第1負レンズを有し、
材料のC線とt線に関する部分分散比をθct、d線におけるアッベ数をνdとしたとき、C線とt線に関する異常分散性Δθctを、
Δθct=θct-(0.0046925×νd+0.5466489)
と定義し、前記第1正レンズ、前記第2正レンズ、第1負レンズの材料のC線とt線の異常分散性をそれぞれ、Δθct_p1、Δθct_p2、Δθct_n1としたとき、
-0.20≦Δθct_p1≦-0.02
-0.20≦Δθct_p2≦-0.02
0.017≦Δθct_n1≦0.05
なる条件を満足することを特徴とするリアコンバーターレンズ。
(構成2)
前記第1正レンズのアッベ数をνp1、前記第2正レンズのアッベ数をνp2としたとき、
50≦νp1≦100
50≦νp2≦100
なる条件を満足することを特徴とする構成1に記載のリアコンバーターレンズ。
(構成3)
前記第1負レンズのアッベ数をνn1としたとき、
30≦νn1≦80
なる条件を満足することを特徴とする構成1又は2に記載のリアコンバーターレンズ。
(構成4)
第2負レンズを有し、
前記第2負レンズのC線とt線の異常分散性をΔθct_n2としたとき、
0.017≦Δθct_n2≦0.05
なる条件を満足することを特徴とする構成1から3までの何れかに記載のリアコンバーターレンズ。
(構成5)
前記第1正レンズの焦点距離をfp1、前記リアコンバーターレンズの焦点距離をfとしたとき、
0.02≦fp1/|f|≦0.8
なる条件を満足することを特徴とする構成1から4までの何れかに記載のリアコンバーターレンズ。
(構成6)
前記第2正レンズの焦点距離をfp2、前記リアコンバーターレンズの焦点距離をfとしたとき、
0.05≦fp2/|f|≦1.2
なる条件を満足することを特徴とする構成4に記載のリアコンバーターレンズ。
(構成7)
前記第1負レンズの焦点距離をfn1、前記リアコンバーターレンズの焦点距離をfとしたとき、
-0.9≦fn1/|f|≦-0.02
なる条件を満足することを特徴とする構成1から6までの何れか一項に記載のリアコンバーターレンズ。
(構成8)
第3正レンズLp3を有し、
前記第3正レンズのC線とt線の異常分散性をΔθct_p3、d線に対する屈折率をNd3としたとき、
-0.05≦Δθct_p3≦-0.02
1.6≦Np3≦1.8
なる条件を満足することを特徴とする構成1から7までの何れか一項に記載のリアコンバーターレンズ。
(構成9)
前記第1負レンズは、前記第1正レンズ又は前記第2正レンズの少なくともいずれかと接合レンズを構成していることを特徴とする構成1から8までの何れか一項に記載のリアコンバーターレンズ。
(構成10)
主レンズの像側に配置されるリアコンバーターレンズであって、正レンズ、負レンズを含み、
材料のC線とt線に対する部分分散比をθct、d線におけるアッベ数をνdとし、C線とt線の異常分散性Δθctを、
Δθct=θct-(0.0046925×νd+0.5466489)
と定義し、前記正レンズ、前記負レンズの材料のC線とt線の異常分散性をそれぞれ、Δθct_p1、Δθct_n1としたとき、
-0.20≦Δθct_p1≦-0.02
0.017≦Δθct_n1≦0.05
なる条件を満足することを特徴とするリアコンバーターレンズ。
(構成11)
主レンズと、前記主レンズの像側に着脱可能に装着された構成1から10までの何れかに記載のリアコンバーターレンズとを有し、
前記主レンズの焦点距離に対する前記主レンズと前記リアコンバーターレンズの合成焦点距離の比をβとしたとき、
0.6≦β≦2.2
なる条件を満足することを特徴とするレンズ装置。
(構成12)
構成1から10までの何れかに記載のリアコンバーターレンズを備えた撮像装置。
【符号の説明】
【0073】
Gm 主レンズ
Gr リアコンバーターレンズ
Lp1 第1正レンズ
Lp2 第2正レンズ
Ln1 第1負レンズ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13