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2026-123696データ処理装置、データ処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】
(43)【公開日】
(54)【発明の名称】データ処理装置、データ処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   
   
【FI】
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】
(21)【出願番号】
(22)【出願日】
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】茶谷 昂
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
5L050CC29
(57)【要約】
【課題】建物の設備の管理を最適化する。
【解決手段】データ処理装置は、建物の設備管理ための情報を生成AIに入力して、建物の設備に関するドキュメント情報の格納場所を構造化する構造化部と、前記ドキュメント情報を前記生成AIに入力して前記設備に関する設備情報を抽出すると共に、前記構造化された格納場所に前記ドキュメント情報を保存する抽出処理部と、前記設備情報を前記生成AIに入力し、前記設備に関する通知を行うための通知情報を生成し、前記通知情報に応じた通知の実行を管理する更新管理部と、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項
建物の設備管理ための情報を生成AIに入力して、建物の設備に関するドキュメント情報の格納場所を構造化する構造化部と、
前記ドキュメント情報を前記生成AIに入力して前記設備に関する設備情報を抽出すると共に、前記構造化された格納場所に前記ドキュメント情報を保存する抽出処理部と、
前記設備情報を前記生成AIに入力し、前記設備に関する通知を行うための通知情報を生成し、前記通知情報に応じた通知の実行を管理する更新管理部と、
を含むデータ処理装置。
【請求項
前記構造化部は、前記建物の設備管理ための情報から、建物の階層、フロア構成、設備の種類、提供元のタイプ、及びドキュメント種別の何れかを少なくとも用いて、格納場所であるディレクトリを構造化することを指示する第1プロンプトを前記生成AIに入力することにより、前記生成AIに前記格納場所を構造化させる、
請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項
前記抽出処理部は、前記ドキュメント情報から、前記設備に関する情報として、前記建物に設置された設備の配置、種類、取り扱い仕様、メンテナンスに関する仕様、及び導入された導入日付を少なくとも抽出することを指示する第2プロンプトを前記生成AIに入力することにより、前記生成AIに前記設備情報を抽出させる、
請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項
前記更新管理部は、前記設備情報に含まれる前記メンテナンスに関する仕様及び前記導入日付を参照して、前記設備についてメンテナンスの通知を必要とする時期の抽出を指示する第3プロンプトを前記生成AIに入力することにより、前記通知情報を生成させる、
請求項3に記載のデータ処理装置。
【請求項
情報管理部を更に含み、
前記情報管理部は、ユーザから参照したい参照設備に関する情報取得を要求するための操作を受け付けて、当該操作の要求に応じた第4プロンプトを前記生成AIに入力し、前記参照設備の建物での配置を示すマップ情報、前記参照設備の取り扱い仕様、及び前記参照設備に関連した関連設備のリスト情報の何れかを少なくとも出力させる、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載のデータ処理装置。
【請求項
前記更新管理部は、再配置された複数の設備をリスト化し、前記設備情報を更新するための指示文を含む第5プロンプトを前記生成AIに入力し、再配置された位置を反映して、再配置された複数の設備に対応する前記設備情報の各々を更新する、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載のデータ処理装置。
【請求項
建物の設備管理ための情報を生成AIに入力して、建物の設備に関するドキュメント情報の格納場所を構造化し、
前記ドキュメント情報を前記生成AIに入力して前記設備に関する設備情報を抽出すると共に、前記構造化された格納場所に前記ドキュメント情報を保存し、
前記設備情報を前記生成AIに入力し、前記設備に関する通知を行うための通知情報を生成し、前記通知情報に応じた通知の実行を管理する、
処理をコンピュータが実行するデータ処理方法。
【請求項
建物の設備管理ための情報を生成AIに入力して、建物の設備に関するドキュメント情報の格納場所を構造化し、
前記ドキュメント情報を前記生成AIに入力して前記設備に関する設備情報を抽出すると共に、前記構造化された格納場所に前記ドキュメント情報を保存し、
前記設備情報を前記生成AIに入力し、前記設備に関する通知を行うための通知情報を生成し、前記通知情報に応じた通知の実行を管理する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本開示の技術は、データ処理装置、データ処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
特許文献1には、建物に設置された複数機器の制御を容易に一括設定することができるビル設備制御システムが開示されている。特許文献1では、ビル設備IDによって特定されるビル設備と同じ属性情報を備えた他のビル設備を特定、抽出できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献】特開2024-157264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、大規模な建物においては、防犯カメラ、センサ、スマートロック等、様々な設備が導入されるが、これら設備の管理においては改善の余地がある。例えば、設備を導入した際にベンダーから納品される設備の仕様等を記述したドキュメント情報は、形式が様々であり、使用方法やメンテナンスの方法を把握するのは容易ではない。設備の数が多くなれば、メンテナンスの時期を把握することも容易ではない。また、ドキュメント情報が納品される格納場所をベンダーの任意とすると、設備の管理に必要な情報を探し出すのにも手間が掛かり、管理が煩雑になるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
本開示の技術のデータ処理装置は、建物の設備管理ための情報を生成AIに入力して、建物の設備に関するドキュメント情報の格納場所を構造化する構造化部と、前記ドキュメント情報を前記生成AIに入力して前記設備に関する設備情報を抽出すると共に、前記構造化された格納場所に前記ドキュメント情報を保存する抽出処理部と、前記設備情報を前記生成AIに入力し、前記設備に関する通知を行うための通知情報を生成し、前記通知情報に応じた通知の実行を管理する更新管理部と、を含む。
本開示の技術のデータ処理方法は、建物の設備管理ための情報を生成AIに入力して、建物の設備に関するドキュメント情報の格納場所を構造化し、前記ドキュメント情報を前記生成AIに入力して前記設備に関する設備情報を抽出すると共に、前記構造化された格納場所に前記ドキュメント情報を保存し、前記設備情報を前記生成AIに入力し、前記設備に関する通知を行うための通知情報を生成し、前記通知情報に応じた通知の実行を管理する処理をコンピュータが実行する。
本開示の技術のプログラムは、建物の設備管理ための情報を生成AIに入力して、建物の設備に関するドキュメント情報の格納場所を構造化し、前記ドキュメント情報を前記生成AIに入力して前記設備に関する設備情報を抽出すると共に、前記構造化された格納場所に前記ドキュメント情報を保存し、前記設備情報を前記生成AIに入力し、前記設備に関する通知を行うための通知情報を生成し、前記通知情報に応じた通知の実行を管理する処理をコンピュータに実行させる。
【図面の簡単な説明】
【図】データ処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図】データ処理装置の要部機能の一例を示すブロック図である。
【図】データ生成モデルの学習を説明するための図である。
【図】生成した通知情報による設備の通知管理の一例を示す図である。
【図】マップ情報及び関連設備のリスト情報の一例を示す図である。
【図】格納場所の構造化処理のフローチャートである。
【図】設備情報の抽出及び通知情報の生成のフローチャートである。
【図】参照設備の情報の出力のフローチャートである。
【図】設備情報の更新のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
以下、添付図面に従って本開示の技術に係るデータ処理装置、データ処理方法、及びプログラムの実施形態の一例について説明する。
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
以下の実施形態において、符号付きのプロセッサ(以下、単に「プロセッサ」と称する)は、1つの演算装置であってもよいし、複数の演算装置の組み合わせであってもよい。また、プロセッサは、1種類の演算装置であってもよいし、複数種類の演算装置の組み合わせであってもよい。演算装置の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)、又はAPU(Accelerated Processing Unit)等が挙げられる。
以下の実施形態において、符号付きのRAM(Random Access Memory)は、一時的に情報が格納されるメモリであり、プロセッサによってワークメモリとして用いられる。
以下の実施形態において、符号付きのストレージは、各種プログラム及び各種パラメータ等を記憶する1つ又は複数の不揮発性の記憶装置である。不揮発性の記憶装置の一例としては、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive))、磁気ディスク(例えば、ハードディスク)、又は磁気テープ等が挙げられる。
以下の実施形態において、符号付きの通信I/F(Interface)は、通信プロセッサ及びアンテナ等を含むインタフェースである。通信I/Fは、複数のコンピュータ間での通信を司る。通信I/Fに対して適用される通信規格の一例としては、5G(5th Generation Mobile Communication System)、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等を含む無線通信規格が挙げられる。
以下の実施形態において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
図1には、実施形態に係るデータ処理システム10の構成の一例が示されている。
図1に示すように、データ処理システム10は、データ処理装置12及びスマートデバイス14を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。スマートデバイス14の例としては、スマートフォン、タブレット端末、スマート眼鏡、ヘッドセット型端末、パーソナルコンピュータ、及びロボット等が挙げられる。スマートデバイス14は、建物の管理者であるユーザによって使用される。
データ処理装置12は、コンピュータ22及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
スマートデバイス14は、コンピュータ36、受付装置38、出力装置40、カメラ42、及び通信I/F44を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、受付装置38、出力装置40、カメラ42、及び通信I/F44も、バス52に接続されている。
受付装置38は、ユーザ入力を受け付ける。受付装置38の例としては、タッチパネル、マイクロフォン、キーボード、及びマウス等が挙げられる。出力装置40は、ディスプレイ40A及びスピーカ40B等を備える。出力装置40は、データをユーザが知覚可能な表現形(例えば、音声及び/又はテキスト)で出力することでデータをユーザに対して提示する。カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラである。
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。
図2には、データ処理装置12の要部機能の一例が示されている。図2に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって各種データ処理による特定処理が行われる。ストレージ32には、データ処理プログラム56が格納されている。プロセッサ28は、ストレージ32からデータ処理プログラム56を読み出し、読み出したデータ処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行するデータ処理プログラム56に従って、構造化部290、抽出処理部292、更新管理部294、及び情報管理部296の各部が動作することによって実現される。
ストレージ32には、データ生成モデル58、及び対話型検索エンジン60が格納されている。データ生成モデル58及び対話型検索エンジン60は、特定処理を行う各部によって用いられる。データ生成モデル58、及び対話型検索エンジン60の少なくとも1つは、ネットワーク54を介してアクセス可能なクラウドサーバ等の外部システムに設けられてもよい。
データ生成モデル58は、建物の設備管理に用いられる生成AI(Artificial Intelligence)の一例である。生成AIの例としては、ChatGPT(登録商標)及びGemini(登録商標)等が挙げられ、LLM(Large Language Models)をベースとした自然言語で指示可能な生成AIツールを用いることができる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。
図3に示すように、本実施形態に係るデータ生成モデル58は、建物の設備管理ための情報を用いて予め学習されたモデルである。設備管理ための情報は、建物自体の情報、導入された各種設備の情報を含む。例えば、建物自体の情報は、建物の階数や内部構造を含む建築情報、フロアマップ、及び防災機器等の情報を含む。各種設備の情報は、建物に導入された設備のリストであり、設備名、設備の数、提供元等の情報が含まれる。これらの設備管理ための情報を用いた学習により、データ生成モデル58は、建物の特徴が反映されたモデルとなる。なお、建物自体の情報及び各種設備の情報は、建物及び設備の既存のドキュメントを収集して抽出してもよい。
また、データ生成モデル58は、次の(1)~(5)のデータ生成処理を学習している。(1)格納場所の構造化、(2)設備情報の抽出、(3)通知情報の生成、(4)参照設備の情報出力、(5)設備情報の更新である。これらデータ生成の処理態様については、後述の特定処理の各機能構成において説明する。
対話型検索エンジン60は、対話形式で既存の検索エンジンを用いた検索を行うことによって入力に対する返答を行うAIである。対話により、建物の参照設備の情報取得のための操作を行える。
次に、データ処理装置12の特定処理を行うための機能的な構成について説明する。
構造化部290は、建物の設備管理ための情報をデータ生成モデル58に入力し、ドキュメント情報を保存する格納場所を構造化して作成する。構造化部290による格納場所の構造化は、具体的には、建物の設備管理ための情報を用いて、格納場所であるディレクトリを構造化することを指示する第1プロンプトをデータ生成モデル58に入力することにより、データ生成モデル58に格納場所を構造化させる。建物の設備管理のための情報は、建物の階層、フロア構成、設備の種類、提供元のタイプ、及びドキュメント種別等の何れかを少なくとも用いるように指示文を作成する。構造化部290の格納場所の構造化の処理は、上述した建物の設備管理ための情報を参照して行い、新たなドキュメント情報がベンダーにより入力された際に、抽出処理部292で抽出した設備情報を用いて格納場所を作成又は更新することにより実施する。
格納場所を構造化する第1プロンプトの一例を例示する。
第1プロンプトの指示文の例:「付属の情報は、建物の設備管理のための情報(建物自体の情報、導入された各種設備の情報)です。建物の管理をしやすい形式でドキュメントを保存できるように格納場所のディレクトリを構造化してください・・・」
また、上記に限らず、ディレクトリのツリー構造を可視化したディレクトリマップを出力させる指示文や、まとめて管理の対象にしたいフロアや設備を特定して指示文を追加してもよい。なお、ここでいう格納場所の構造化は、構造を一意の形式のツリー構造に限定しないことを想定する。すなわち、これまでのフォルダ管理形式では、フロア毎や日付単位で階層構造を作成してしまうと、構造を入れ替えることが困難であった。そのため、本手法の構造化では、フロアや日時などの特定の形式にだけ依存せずに、次のような情報へのアクセス・抽出が容易に可能になる構造を想定する。例えば、特定の月日に設置されたデバイス、特定のベンダーが納品したデバイス、特定の階・フロアに設置したデバイス、に関する情報がそれぞれ容易にアクセス・抽出可能とする構造とする。そのため、情報の分散化、抽出や関連付けのためのデータベースの構造化を併せて行う。ドキュメント情報が格納される際には、構造化したデータベースに応じて、データの分散化、抽出、関連付けなどを自動的に行なった上で格納場所に保存する。
抽出処理部292は、建物の設備に関するドキュメント情報をデータ生成モデル58に入力し、設備に関する設備情報を抽出すると共に、建物に対応して構造化された格納場所にドキュメント情報を保存する。ドキュメント情報は、設備の提供元ベンダーから入力される。ドキュメント情報自体は、例えば、PDFやWordファイルによる説明書、CADデータによるプロット図面、スプレッドシートによる機器一覧等、ベンダーや設備に応じて様々なファイル形式で納品されるものである。そのため、管理のために必要な情報を抽出する必要がある。抽出処理部292の抽出処理は、具体的には、ドキュメント情報から、設備に関する情報を抽出することを指示する第2プロンプトをデータ生成モデル58に入力することにより、データ生成モデル58に設備情報を抽出させる。設備に関する情報として、建物に設置された設備の配置、種類、取り扱い仕様、メンテナンスに関する仕様、及び導入された導入日付を少なくとも抽出させる。メンテナンスに関する仕様には、バッテリー交換の方法、故障又は破損時の交換方法等が含まれる。また、ディレクトリ構造を参照してドキュメント情報の保存先も仕様情報に加えて出力させる。なお、ドキュメント情報及び設備情報は、対応付けて同じ格納場所に保存してもよいし、参照関係を保持して異なる格納場所に保存してもよい。また、設備の管理に必要な情報がドキュメント情報に含まれておらず不足している場合には、自動的に情報要求を提供元ベンダーに通知するようにしてもよい。
設備情報を抽出する第2プロンプトの一例を例示する。
第2プロンプトの指示文の例:「付属の情報は、新たに導入された設備のドキュメント情報です。設備の管理やメンテナンスに必要な設備情報を抽出してください。設備情報としては、建物に設置された設備の配置、種類、取り扱い仕様、メンテナンスに関する仕様、及び導入された導入日付を少なくとも抽出してください。また、ディレクトリ構造を参照してドキュメント情報の保存先を出力してください・・・」
また、上記に限らず、同じフロアや同じ種類の設備をリストアップする指示文や、抽出した設備情報を元にディレクトリの構造を更新する指示文を追加してもよい。
更新管理部294は、抽出された設備情報をデータ生成モデル58に入力し、設備に関する通知を行うための通知情報を生成する。また、更新管理部294は、生成した通知情報に応じた通知の実行を管理する。更新管理部294は、具体的には、設備情報に含まれるメンテナンスに関する仕様及び導入日付を参照して、設備についてメンテナンスの通知を必要とする時期の抽出を指示する第3プロンプトをデータ生成モデル58に入力することにより、通知情報を生成させる。図4は、生成した通知情報による設備の通知管理の一例を示す図である。図4に示すように、通知情報の生成では、例えば、抽出した仕様情報において設備の要メンテナンスとする時期が年1回と定められている場合に、導入日付を元に通知が必要な時期として導入日付から1年後間隔で通知情報を設定する。
通知情報を生成する第3プロンプトの一例を例示する。
第3プロンプトの指示文の例:「付属の情報は、抽出された設備情報です。設備のメンテナンスが必要とされる時期と導入日付を参照して、通知が必要な時期を設定してください・・・」
また、上記に限らず、既に生成済みの他の設備の通知情報を参照して、同じ時期に通知が必要な設備をリストアップする指示文や、同じ種類の設備や同じフロアの設備の通知時期の一覧をリストアップする指示文を追加してもよい。
情報管理部296は、ユーザが操作するスマートデバイス14から参照したい参照設備に関する情報取得を要求するための操作を受け付ける。情報管理部296は、当該操作の要求に応じた第4プロンプトをデータ生成モデル58に入力し、操作に対応する参照設備に関する情報を出力させる。出力させた参照設備に関する情報は、一次的な保存先としてRAM30に保存し、ユーザがスマートデバイス14から参照可能な状態を保持する。情報管理部296は、データ生成モデル58から出力された参照情報に関する情報をスマートデバイス14のディスプレイ40Aに出力する。操作の要求としては、参照設備の建物での配置を示すマップ情報、参照設備の取り扱い仕様、及び参照設備に関連した関連設備のリスト情報等の何れかの出力である。図5は、マップ情報及び関連設備のリスト情報の一例を示す図である。マップ情報には、フロアに参照設備が配置されている場所に設備を表すマークが付けられる。デバイス一覧(リスト情報)は、フロアに設置された設備の一覧を導入日等の参照情報と共に表示する。マップ情報とデバイス一覧の表示形態は並列、切り替え等で表示する。また、1フロアに限らず複数のフロアの設備のマップ情報やリスト情報をまとめて出力してもよい。
参照設備の情報を出力する第4プロンプトの一例を例示する。
第4プロンプトの指示文の例:「ユーザが参照設備の出力を要求しました。要求内容はXXフロアの参照設備の配置とデバイス一覧の出力です。XXフロアのマップに参照設備をプロットして、デバイス一覧でリスト化して出力してください・・・」
また、上記に限らず、通知情報の通知予定日を追加する指示文、デバイス一覧に設備の取り扱い仕様を参照できるリンクを追加する指示文、及びデバイス一覧に提供元のベンダーの連絡先やドキュメント情報へのリンクを追加する指示文、等を追加してもよい。
次に、更新管理部294の設備情報の更新を説明する。更新管理部294は、再配置された複数の設備の再配置情報を取得する。再配置情報は、提供元ベンダーの作業報告メールやドキュメント情報の更新等の通知から取得して、再配置された複数の設備をリスト化して取得すればよい。更新管理部294は、再配置情報から、設備情報を更新するための指示文を含む第5プロンプトをデータ生成モデル58に入力し、再配置された位置を反映して、再配置された複数の設備に対応する設備情報の各々を更新する。
設備情報を更新する第4プロンプトの一例を例示する。
第5プロンプトの指示文の例:「次の設備が再配置されました。再配置された設備の位置を反映して設備情報を更新してください・・・」
また、上記に限らず、再配置された設備をリストアップする指示文や、再配置された設備を含むマップ情報を出力する指示文を追加してもよい。
次に、データ処理システム10の作用について説明する。特定処理の流れの一例について図6図9を参照して説明する。図6図9に示す特定処理の流れは、本開示の技術に係るデータ処理方法の一例である。
図6は、格納場所の構造化処理のフローチャートである。
ステップS100で、構造化部290は、建物の設備管理ための情報を用いて、格納場所であるディレクトリを構造化することを指示する第1プロンプトをデータ生成モデル58に入力し、格納場所として構造化したディレクトリ構造を出力する。
ステップS102で、構造化部290は、出力されたディレクトリ構造により、建物の設備を管理するための格納場所をストレージ32に作成する。
図7は、設備情報の抽出及び通知情報の生成のフローチャートである。
ステップS200で、抽出処理部292は、ドキュメント情報から、設備に関する情報を抽出することを指示する第2プロンプトをデータ生成モデル58に入力し、設備に関する設備情報を抽出する。
ステップS202で、抽出処理部292は、建物に対応して構造化されたディレクトリの指定の格納場所にドキュメント情報を保存する。
ステップS204で、更新管理部294は、抽出した設備情報から、設備についてメンテナンスの通知を必要とする時期の抽出を指示する第3プロンプトをデータ生成モデル58に入力し、設備に関する通知を行うための通知情報を生成する。
ステップS206で、生成された通知情報によって通知が実行されるように、通知の予定を設定する。
図8は、参照設備の情報の出力のフローチャートである。
ステップS300で、情報管理部296は、ユーザが操作するスマートデバイス14から、参照したい参照設備に関する情報取得を要求するための操作を受け付ける。
ステップS302で、情報管理部296は、当該操作の要求に応じた第4プロンプトをデータ生成モデル58に入力し、操作に対応する参照設備に関する情報を出力し、保存する。
ステップS304で、情報管理部296は、出力された操作に対応する参照設備に関する情報をスマートデバイス14のディスプレイに出力する。
図9は、設備情報の更新のフローチャートである。
ステップS400で、更新管理部294は、再配置された複数の設備の再配置情報を取得する。
ステップS402で、更新管理部294は、再配置情報から、設備情報を更新するための指示文を含む第5プロンプトをデータ生成モデル58に入力し、再配置された複数の設備に対応する設備情報の各々を更新する。
以上、本開示に係るシステムをデータ処理装置12の機能を主として説明したが、本開示に係るシステムはサーバに実装されているとは限らない。本開示に係るシステムは、一般的な情報処理システムとして実装されていてもよい。本開示は、例えば、パーソナルコンピュータで動作するソフトウェアプログラム、スマートフォン等で動作するアプリケーションとして実装されてもよい。本開示に係る方法はSaaS(Software as a Service)形式でユーザに対して提供されてもよい。
上記各実施形態では、1台のコンピュータ22によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、コンピュータ22を含めた複数のコンピュータによる特定処理に対する分散処理が行われるようにしてもよい。また、特定処理を実行するコンピュータと、アバター生成処理を実行するコンピュータとが異なるコンピュータであってもよい。
上記実施形態では、ストレージ32にデータ処理プログラム56が格納されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、データ処理プログラム56がUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの可搬型のコンピュータ読み取り可能な非一時的格納媒体に格納されていてもよい。非一時的格納媒体に格納されているデータ処理プログラム56は、データ処理装置12のコンピュータ22にインストールされる。プロセッサ28は、データ処理プログラム56に従って特定処理を実行する。
また、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置にデータ処理プログラム56を格納させておき、データ処理装置12の要求に応じてデータ処理プログラム56がダウンロードされ、コンピュータ22にインストールされるようにしてもよい。
また、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置にデータ処理プログラム56の全てを格納させておいたり、ストレージ32にデータ処理プログラム56の全てを記憶させたりしておく必要はなく、データ処理プログラム56の一部を格納させておいてもよい。
また、データ処理プログラム56は、プログラム製品として提供可能である。プログラム製品とは、プログラムを提供するためのあらゆる態様の製品を含む。例えば、プログラム製品は、インターネット等のネットワークを通じて提供されるプログラム、及びプログラムを保存したCD-ROM、DVD等の非一時的コンピュータ可読記録媒体等を含む。
特定処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することで特定処理を実行する。
特定処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、特定処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoC(System-on-a-chip)などに代表されるように、特定処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、特定処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。また、上記の特定処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
建物の設備管理ための情報を生成AIに入力して、建物の設備に関するドキュメント情報の格納場所を構造化する構造化部と、
前記ドキュメント情報を前記生成AIに入力して前記設備に関する設備情報を抽出すると共に、前記構造化された格納場所に前記ドキュメント情報を保存する抽出処理部と、
前記設備情報を前記生成AIに入力し、前記設備に関する通知を行うための通知情報を生成し、前記通知情報に応じた通知の実行を管理する更新管理部と、
を含むデータ処理装置。
(付記2)
前記構造化部は、前記建物の設備管理ための情報から、建物の階層、フロア構成、設備の種類、提供元のタイプ、及びドキュメント種別の何れかを少なくとも用いて、格納場所であるディレクトリを構造化することを指示する第1プロンプトを前記生成AIに入力することにより、前記生成AIに前記格納場所を構造化させる、
付記1に記載のデータ処理装置。
(付記3)
前記抽出処理部は、前記ドキュメント情報から、前記設備に関する情報として、前記建物に設置された設備の配置、種類、取り扱い仕様、メンテナンスに関する仕様、及び導入された導入日付を少なくとも抽出することを指示する第2プロンプトを前記生成AIに入力することにより、前記生成AIに前記設備情報を抽出させる、
付記1に記載のデータ処理装置。
(付記4)
前記更新管理部は、前記設備情報に含まれる前記メンテナンスに関する仕様及び前記導入日付を参照して、前記設備についてメンテナンスの通知を必要とする時期の抽出を指示する第3プロンプトを前記生成AIに入力することにより、前記通知情報を生成させる、
付記3に記載のデータ処理装置。
(付記5)
情報管理部を更に含み、
前記情報管理部は、ユーザから参照したい参照設備に関する情報取得を要求するための操作を受け付けて、当該操作の要求に応じた第4プロンプトを前記生成AIに入力し、前記参照設備の建物での配置を示すマップ情報、前記参照設備の取り扱い仕様、及び前記参照設備に関連した関連設備のリスト情報の何れかを少なくとも出力させる、
付記1から付記4の何れか1つに記載のデータ処理装置。
(付記6)
前記更新管理部は、再配置された複数の設備をリスト化し、前記設備情報を更新するための指示文を含む第5プロンプトを前記生成AIに入力し、再配置された位置を反映して、再配置された複数の設備に対応する前記設備情報の各々を更新する、
付記1から付記5の何れか1つに記載のデータ処理装置。
(付記7)
建物の設備管理ための情報を生成AIに入力して、建物の設備に関するドキュメント情報の格納場所を構造化し、
前記ドキュメント情報を前記生成AIに入力して前記設備に関する設備情報を抽出すると共に、前記構造化された格納場所に前記ドキュメント情報を保存し、
前記設備情報を前記生成AIに入力し、前記設備に関する通知を行うための通知情報を生成し、前記通知情報に応じた通知の実行を管理する、
処理をコンピュータが実行するデータ処理方法。
(付記8)
建物の設備管理ための情報を生成AIに入力して、建物の設備に関するドキュメント情報の格納場所を構造化し、
前記ドキュメント情報を前記生成AIに入力して前記設備に関する設備情報を抽出すると共に、前記構造化された格納場所に前記ドキュメント情報を保存し、
前記設備情報を前記生成AIに入力し、前記設備に関する通知を行うための通知情報を生成し、前記通知情報に応じた通知の実行を管理する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
10 データ処理システム
12 データ処理装置
14 スマートデバイス
290 構造化部
292 抽出処理部
294 更新管理部
296 情報管理部
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