(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】
(43)【公開日】
(54)【発明の名称】光学装置、及びそれを有する撮像システム
(51)【国際特許分類】
【FI】
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】
(21)【出願番号】
(22)【出願日】
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100136799
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 亜希
(72)【発明者】
【氏名】土屋 伸夫
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
2H044AE04
2H044AE09
2H044BA04
2H044BD17
2H044BE00
2H044EC04
5C122DA03
5C122DA04
5C122EA42
5C122FB03
5C122FE02
5C122FL05
5C122HA82
(57)【要約】
【課題】光学部に対してトルクを適切に発生させることができる光学装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る光学装置は、光学部、及び光学部に対してトルクを発生させる電気トルク発生部を含むレンズ装置と、光学装置の状態に基づいてトルクの大きさを決定する制御部とを備えることを特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項】
光学装置であって、
光学部、及び該光学部に対してトルクを発生させる電気トルク発生部を含むレンズ装置と、
前記光学装置の状態に基づいて前記トルクの大きさを決定する制御部とを備えることを特徴とする光学装置。
【請求項】
前記光学部を駆動する駆動装置を備え、
前記状態は、操作者が前記光学部に含まれる操作環を操作することで前記光学部を駆動させるマニュアル状態と、前記駆動装置によって前記光学部を駆動させるサーボ状態とを含むことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項】
前記マニュアル状態及び前記サーボ状態それぞれにおける前記トルクの大きさを設定する設定部を備えることを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
【請求項】
前記設定部は、前記マニュアル状態における前記トルクの大きさが前記サーボ状態における前記トルクの大きさより大きくなるように前記設定を行うことを特徴とする請求項3に記載の光学装置。
【請求項】
前記マニュアル状態及び前記サーボ状態を選択するスイッチを備え、
前記制御部は、該スイッチの前記選択に基づいて前記光学装置が前記マニュアル状態及び前記サーボ状態の何れにあるか決定することを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
【請求項】
前記スイッチは、前記駆動装置に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
【請求項】
前記レンズ装置に前記駆動装置が取り付けられているか検出する取付検出部を備え、
前記制御部は、前記レンズ装置に前記駆動装置が取り付けられていないと該取付検出部によって検出されている場合には前記光学装置は前記マニュアル状態にあると決定する一方で、前記レンズ装置に前記駆動装置が取り付けられていると該取付検出部によって検出されている場合には前記光学装置は前記サーボ状態にあると決定することを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
【請求項】
前記取付検出部は、前記レンズ装置に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の光学装置。
【請求項】
前記制御部は、前記決定された大きさの前記トルクを前記電気トルク発生部によって発生させることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項】
前記光学部は、操作環を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項】
少なくとも一つの前記状態それぞれにおける前記トルクの大きさを設定する設定部を備えることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項】
前記光学部を駆動する駆動装置を備え、
前記設定部は、該駆動装置に設けられていることを特徴とする請求項11に記載の光学装置。
【請求項】
前記設定部によって設定された前記少なくとも一つの状態それぞれにおける前記トルクの大きさを記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項11に記載の光学装置。
【請求項】
前記光学部は、ズームレンズ、フォーカスレンズ及びアイリスの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項】
前記電気トルク発生部は、MRFデバイスを含むことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項】
前記電気トルク発生部は、発生させる前記トルクの大きさを調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項】
請求項1乃至16の何れか一項に記載の光学装置と、
該光学装置によって形成される像を撮る撮像装置とを備えることを特徴とする撮像システム。
【請求項】
前記撮像装置に設けられていると共に、少なくとも一つの前記状態それぞれにおける前記トルクの大きさを設定する設定部を備えることを特徴とする請求項17に記載の撮像システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
本発明は、光学装置、及びそれを有する撮像システムに関する。
【背景技術】
【】
従来、駆動装置を用いてレンズ装置に設けられている光学部を電動駆動させたり、操作者が当該光学部に含まれる操作環を操作することで当該光学部を手動駆動させることができる光学装置が知られている。
そのような光学装置において駆動装置を用いて光学部を電動駆動させる際には、所望の駆動スピード等のサーボ性能を満たすために、当該操作環の回転トルクを小さくすることが求められる。
【】
一方、操作者が操作環を操作することで光学部を手動駆動させる際に当該操作環の回転トルクが小さ過ぎると、当該操作者が当該操作環を細かく操作することが困難となる。
特許文献1は、操作環に対してトルクを付与する回転トルク付与手段を設けることで、駆動装置をレンズ装置に取り付けた際には当該操作環の当該トルクを低減させる光学装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【】
特許文献1に開示されている光学装置では、操作者が操作環を操作する際に、当該操作環に対してトルクを適切に発生させることが困難である。
そこで本発明は、光学部に対してトルクを適切に発生させることができる光学装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【】
本発明に係る光学装置は、光学部、及び光学部に対してトルクを発生させる電気トルク発生部を含むレンズ装置と、光学装置の状態に基づいてトルクの大きさを決定する制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【】
本発明によれば、光学部に対してトルクを適切に発生させることができる光学装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】第一実施形態に係るレンズシステムのブロック図。
【図】第一実施形態に係るレンズシステムにおいてトルクを発生させる処理を示すフローチャート。
【図】第二実施形態に係るレンズシステムのブロック図。
【図】第二実施形態に係るレンズシステムにおいてトルクを発生させる処理を示すフローチャート。
【図】第三実施形態に係るレンズシステムのブロック図。
【図】第三実施形態に係るレンズシステムにおいてトルクを発生させる処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【】
以下に、本実施形態に係る光学装置を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【】
[第一実施形態]
従来、ハンディカメラ等の撮像システムによって撮影を行う際には、撮影者が当該撮像システムを肩に担いだり、三脚に当該撮像システムを固定したりする場合等がある。
そのような撮像システムでは、設けられているレンズ装置に含まれるフォーカスレンズ群、ズームレンズ群やアイリス等の光学部に対応した操作環を撮影者が回転操作することで、当該光学部を手動駆動させることができる。
【】
またそのような光学部は、レンズ装置の側部に装着されていると共に、モータを内蔵した駆動装置を用いて電動駆動させることができる。
ここで、駆動装置を用いて光学部を電動駆動させる際には、所望の駆動スピード等のサーボ性能を満たすために、当該操作環の回転トルクを小さくすることが求められる。
【】
一方、撮影者が操作環を操作することで光学部を手動駆動させる際に当該操作環の回転トルクが小さ過ぎると、当該撮影者が当該操作環を細かく操作することが困難となる。
そこで従来、ピンやバネによって操作環に対して回転トルクを付与する回転トルク付与手段を設けることで、駆動装置をレンズ装置に取り付けた際には当該操作環の当該回転トルクを低減させるレンズシステムが提案されている。
【】
しかしながら当該提案されているレンズシステムでは、撮影者が操作環を手動操作する際に、当該操作環の回転トルクを適切に設定することが困難である。
そこで本実施形態は、電動操作及び手動操作それぞれの場合において操作環の回転トルクを適切に設定することができるレンズシステムを提供することを目的としている。
【】
図1は、第一実施形態に係る光学装置としてのレンズシステム10のブロック図を示している。
従来、レンズシステムにおけるレンズ装置に設けられている光学部を駆動させる方式として、当該レンズ装置の側部に装着されると共に、モータが内蔵されている駆動装置による電動駆動や、撮影者自身による操作環の手動操作等が用いられる。
そのようなレンズシステムにおいて駆動装置を用いて光学部を電動駆動させる際には、所望の駆動スピード等のサーボ性能を満たすために、当該操作環の回転トルクを小さくすることが求められる。
【】
一方、撮影者が操作環を手動操作する際に当該操作環の回転トルクが小さ過ぎると、当該撮影者が軽い印象(操作感)を受けてしまうため、当該撮影者が当該操作環に対して細かな操作を行うことが困難となる。
そこで本実施形態は、撮影者が操作環を手動操作する際の操作性の低下を抑制しながら光学部を電動駆動させる際の駆動性を向上させることができるレンズシステムを提供することを目的としている。
【】
図1に示されているように本実施形態に係るレンズシステム10は、レンズ装置200と、レンズ装置200に取り付け可能な駆動装置100とを備えている。
駆動装置100は、CPU101、駆動回路102、モータ103、モータギヤ104、スイッチ105、設定部106、通信部107、及び操作部材110を含んでいる。
またCPU101は、制御部108及び状態判定部109(制御部)を含んでいる。
【】
またレンズ装置200は、ズームレンズ201、ズームレンズ201に接続されている駆動部ギヤ202、及び駆動部ギヤ202に接続されている操作環203を含んでいる。
なお本実施形態に係るレンズシステム10では、ズームレンズ201、駆動部ギヤ202及び操作環203によって光学部が形成される。
【】
またレンズ装置200は、操作環203に接続されている電気トルク発生部204(電気トルク発生手段)、メモリ205(記憶部)、通信部206、及びCPU207を含んでいる。
またCPU207は、制御部208を含んでいる。
【】
なおレンズ装置200は、ズームレンズ201に加えてフォーカスレンズやアイリス等の光学素子を有していてもよい。
この場合、ズームレンズ201、フォーカスレンズ及びアイリス等の光学部(光学調整部)によって撮像光学系が形成される。
【】
なおここでズームレンズ及びフォーカスレンズとはそれぞれ、ズーミング及びフォーカシングの際に隣接するレンズの間隔を変えずに移動する少なくとも一つのレンズの集まりを意味している。
また本実施形態に係るレンズシステム10では、ズームレンズ201が駆動される場合を説明するが、これに限らず、他の光学部が駆動されてもよい。
【】
電気トルク発生部204は、例えば磁性粘性流体を用いるMRF(Magneto-R heological Fluid)デバイスを含み、MRFデバイスに印加する電圧が高いほど、生成するトルクも増大する。
そして電気トルク発生部204は、メモリ205に保存されているトルク量に基づいて制御部208の指示に応じて印加する電圧を調整することで、操作環203に付与される負荷(トルク)を調整可能である。
【】
スイッチ105は、ズームレンズ201を駆動する際に操作者が操作部材110を操作することでモータ103を用いるか(サーボ状態)、又は操作者が手動で操作する操作環203を用いるか(マニュアル状態)について選択するように構成されている。
設定部106は、電気トルク発生部204によって発生させるトルク量(トルクの大きさ)を各状態において、すなわちスイッチ105によって選択されるサーボ状態及びマニュアル状態それぞれにおいて予め設定し、CPU101の制御部108に送信する。
【】
なお、電気トルク発生部204によって発生させるトルク量は、マニュアル状態の方がサーボ状態より大きくなるように設定されている。
また本実施形態に係るレンズシステム10では、スイッチ105によってサーボ状態が選択されている際に電気トルク発生部204によって発生させるトルク量は、ゼロに設定されてもよい。
また本実施形態に係るレンズシステム10では、スイッチ105によってマニュアル状態が選択されている際に電気トルク発生部204によって発生させるトルク量は、所望の量に設定することができることが好ましい。
【】
そして制御部108が受信した電気トルク発生部204によって発生させるトルク量は、通信部107及び通信部206を介してCPU207に送信された後、メモリ205に保存される。
このようにして電気トルク発生部204は、各状態においてメモリ205に保存されているトルク量だけトルクを生成した後、操作環203に対して当該トルクが付与される。
【】
状態判定部109は、スイッチ105における上記選択に応じて駆動装置100の状態を判定する。
次に制御部108は、状態判定部109における上記判定に基づいて電気トルク発生部204のトルク量を選択する指示を通信部107及び通信部206を介して制御部208に送信する。
【】
そして制御部208は、状態判定部109における上記判定に基づいてメモリ205に保存されているトルク量を選択した後、当該選択されたトルク量を電気トルク発生部204に設定する。
これにより電気トルク発生部204は、当該設定されたトルク量だけトルクを生成した後、操作環203に対して当該トルクが付与される。
【】
具体的にスイッチ105においてサーボ状態が選択されている場合には、制御部108は、操作部材110によって入力される操作量に応じてズームレンズ201を駆動するための駆動指令値を生成する。
そして当該生成された駆動指令値に基づいて、駆動回路102によってモータ103及びモータギヤ104が駆動される。
【】
具体的にモータ103は、回転駆動することによってズームレンズ201を光軸方向に駆動させるアクチュエータである。
そして、上記のようにサーボ状態での電気トルク発生部204によって発生するトルク量は、マニュアル状態での当該トルク量よりも小さく設定されているため、モータ103は、トルクによる損失が少なく、より小さな電力でズームレンズ201を駆動できる。
【】
一方、スイッチ105においてマニュアル状態が選択されている場合には、操作者が操作環203を回転操作することによってズームレンズ201を駆動させることができる。
上記のようにマニュアル状態での電気トルク発生部204によって発生するトルク量は、サーボ状態での当該トルク量よりも大きく設定されているため、この場合、操作者は操作環203の細かな操作を容易に行うことができる。
【】
図2は、本実施形態に係るレンズシステム10において電気トルク発生部204によって操作環203に対してトルクを発生させる処理を示すフローチャートである。
なお当該処理は、不図示のメモリに格納されたコンピュータプログラムに従って、CPU101及びCPU207によって実行される。
【】
具体的には以下で詳細に示すように、CPU101に設けられている制御部108が状態判定部109からの判定結果に基づいて、電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を決定する。
なお当該決定においては、設定部106において設定されているサーボ状態及びマニュアル状態それぞれでの電気トルク発生部204によって発生させるトルク量が用いられる。
そして、CPU207に設けられている制御部208からの指示によって電気トルク発生部204が操作環203に対してトルクを付与する。
【】
上記処理が開始すると、まず、設定部106においてサーボ状態及びマニュアル状態それぞれでの電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を設定した後、当該設定されたトルク量を制御部108が受信する(ステップS100)。
なおステップS100では、マニュアル状態における当該トルク量がサーボ状態における当該トルク量より大きくなるように設定部106が上記設定を行う。
これにより操作者は、マニュアル状態において操作環203をより細かく操作することができる。
【】
次に制御部108は、通信部107、通信部206及びCPU207を介して、メモリ205に上記設定されたサーボ状態及びマニュアル状態それぞれでの電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を保存する(ステップS101)。
そして状態判定部109は、スイッチ105においてサーボ状態が選択されているか判定する(ステップS102)。
換言すると、ステップS102において状態判定部109は、スイッチ105の選択に基づいて本実施形態に係るレンズシステム10がサーボ状態及びマニュアル状態の何れにあるか判定する。
【】
もしスイッチ105においてサーボ状態が選択されている場合には(ステップS102のYes)、制御部108は、メモリ205に保存されているサーボ状態での上記トルク量を選択するように制御部208に指示する(ステップS103)。その後、ステップS105に移行する。
なお当該指示は、通信部107、通信部206及びCPU207を介して行われる。
【】
一方、スイッチ105においてサーボ状態が選択されていない場合には(ステップS102のNo)、スイッチ105においてマニュアル状態が選択されていることになる。
この場合、制御部108は、メモリ205に保存されているマニュアル状態での上記トルク量を選択するように制御部208に指示する(ステップS104)。その後、ステップS105に移行する。
なお当該指示は、通信部107、通信部206及びCPU207を介して行われる。
【】
そしてステップS105では、制御部208が、選択された上記トルク量だけ電気トルク発生部204によってトルクを発生させる。その後、処理を終了する。
以上のように本実施形態に係るレンズシステム10では、駆動装置100が備える状態判定部109による判定結果に基づいて、電気トルク発生部204による操作環203の回転トルクをサーボ状態及びマニュアル状態の間で適切に変化させることができる。
【】
なお上記では、本実施形態に係るレンズシステム10におけるサーボ状態及びマニュアル状態について説明したが、これに限らず、他の状態が形成されてもよい。
すなわち本実施形態に係るレンズシステム10は、サーボ状態及びマニュアル状態を含む少なくとも一つの状態を有することができる。
【】
[第二実施形態]
図3は、第二実施形態に係る光学装置としてのレンズシステム20のブロック図を示している。
なお本実施形態に係る光学装置において、第一実施形態に係る光学装置に設けられている部材と同一の部材については、同一の符番を付し、説明を省略する。
【】
以下に詳述するように本実施形態に係る光学装置では、レンズ装置220に駆動装置120が取り付けられているか否かを検出し、当該検出の結果に基づいて電気的にトルク量を変更することによって操作環203の回転トルクを適切に変化させることができる。
図3に示されているように本実施形態に係るレンズシステム20は、レンズ装置220と、レンズ装置220に取り付け可能な駆動装置120とを備えている。
【】
そして駆動装置120には、設定部121が設けられている。
またレンズ装置220には、取付検出部221、及びCPU222に含まれる状態判定部224(制御部)が設けられている。
【】
取付検出部221は、駆動装置120がレンズ装置220に取り付けられているか否かを検出すると共に、当該検出の結果をCPU222に送信するように構成されている。
なお取付検出部221による当該検出としては、例えば機械的なスイッチを用いた検出、通信による検出、又は電気的な接点を用いた検出等を用いることができる。
【】
設定部121は、サーボ状態及びマニュアル状態それぞれでのレンズ装置220に設けられている電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を設定すると共に、当該設定されたトルク量をCPU122に設けられている制御部123に送信する。
ここでサーボ状態とは、駆動装置120がレンズ装置220に取り付けられていることで、モータ103によってズームレンズ201を駆動する状態を意味している。
【】
一方、マニュアル状態とは、駆動装置120がレンズ装置220から取り外されていることで、操作者が操作環203を操作することによってズームレンズ201を駆動する状態を意味している。
なお設定部121では、マニュアル状態において電気トルク発生部204によって発生させるトルク量がサーボ状態における当該トルク量より大きくなるように設定される。
そして設定部121において設定された当該トルク量は、制御部123によって通信部107、通信部206及びCPU222を介して、メモリ205に保存される。
【】
状態判定部224は、取付検出部221の検出結果に基づいて駆動装置120の取り付け状態を判定する。
具体的に状態判定部224は、レンズ装置220に駆動装置120が取り付けられていると取付検出部221が検出した場合には、サーボ状態であると判定する。
【】
一方、状態判定部224は、レンズ装置220に駆動装置120が取り付けられていないと取付検出部221が検出した場合には、マニュアル状態であると判定する。
そして制御部223は、状態判定部224による当該判定の結果に基づいて、メモリ205に保存されている電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を選択する。
【】
図4は、本実施形態に係るレンズシステム20において電気トルク発生部204によって操作環203に対してトルクを発生させる処理を示すフローチャートである。
なお当該処理は、不図示のメモリに格納されたコンピュータプログラムに従って、CPU122及びCPU222によって実行される。
【】
具体的には以下で詳細に示すように、CPU222に設けられている制御部223が状態判定部224からの判定結果に基づいて、電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を決定する。
なお当該決定においては、設定部121において設定されているサーボ状態及びマニュアル状態それぞれでの電気トルク発生部204によって発生させるトルク量が用いられる。
そして、CPU222に設けられている制御部223からの指示によって電気トルク発生部204が操作環203に対してトルクを付与する。
【】
上記処理が開始すると、まず、設定部121においてサーボ状態及びマニュアル状態それぞれでの電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を設定した後、当該設定されたトルク量を制御部123が受信する(ステップS200)。
なおステップS200では、マニュアル状態における当該トルク量がサーボ状態における当該トルク量より大きくなるように上記設定を行う。
これにより操作者は、マニュアル状態において操作環203をより細かく操作することができる。
【】
次に制御部123は、通信部107、通信部206及びCPU222を介して、メモリ205に上記設定されたサーボ状態及びマニュアル状態それぞれでの電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を保存する(ステップS201)。
そして状態判定部224は、レンズ装置220に駆動装置120が取り付けられていると取付検出部221が検出しているか判定する(ステップS202)。
【】
もしレンズ装置220に駆動装置120が取り付けられていると取付検出部221が検出している場合には(ステップS202のYes)、サーボ状態にあると判定する。
そして制御部223は、メモリ205に保存されているサーボ状態での上記トルク量を選択し(ステップS203)、ステップS205に移行する。
【】
一方、レンズ装置220に駆動装置120が取り付けられていないと取付検出部221が検出している場合には(ステップS202のNo)、マニュアル状態にあると判定する。
そして制御部223は、メモリ205に保存されているマニュアル状態での上記トルク量を選択し(ステップS204)、ステップS205に移行する。
【】
ステップS205では、制御部223が、選択された上記トルク量だけ電気トルク発生部204によってトルクを発生させる。その後、処理を終了する。
以上のように本実施形態に係るレンズシステム20では、レンズ装置220が備える状態判定部224による判定結果に基づいて、電気トルク発生部204による操作環203の回転トルクをサーボ状態及びマニュアル状態の間で適切に変化させることができる。
【】
すなわち本実施形態に係るレンズシステム20では、取付検出部221及び状態判定部224が、レンズ装置220に設けられている。
これにより、レンズ装置220から駆動装置120が取り外されているマニュアル状態と、レンズ装置220から駆動装置120が取り外されていないサーボ状態との間で操作環203の回転トルクを適切に変化させることができる。
【】
[第三実施形態]
図5は、第三実施形態に係る光学装置を備える撮像システム30のブロック図を示している。
なお本実施形態に係る光学装置において、第二実施形態に係る光学装置に設けられている部材と同一の部材については、同一の符番を付し、説明を省略する。
【】
以下に詳述するように本実施形態に係る撮像システム30では、電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を設定する設定部303を駆動装置140では無く撮像装置300に設けることで、駆動装置140を簡素化することができる。
図5に示されているように本実施形態に係る撮像システム30は、レンズ装置240と、レンズ装置240に取り付け可能な駆動装置140と、レンズ装置240によって形成される像を撮る撮像装置300とを備えている。
【】
そして駆動装置140には、制御部142を含むCPU141が設けられている。
またレンズ装置240には、取付検出部221が設けられている。
【】
制御部142は、ズームレンズ201を駆動するための駆動指令値を操作部材110によって入力される操作量に基づいて生成する。
そして当該生成された駆動指令値によって、駆動回路102を介してモータ103及びモータギヤ104が駆動される。
【】
取付検出部221は、駆動装置140がレンズ装置240に取り付けられているか否かを検出すると共に、当該検出の結果をCPU242、通信部241及び通信部304を介して、撮像装置300に設けられているCPU301に送信する。
なお取付検出部221による当該検出としては、例えば機械的なスイッチを用いた検出、通信による検出、又は電気的な接点を用いた検出等を用いることができる。
【】
図5に示されているように撮像装置300は、CPU301、設定部303及び通信部304を備えており、CPU301は、制御部302を含んでいる。
設定部303は、サーボ状態及びマニュアル状態それぞれでのレンズ装置240に設けられている電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を設定すると共に、当該設定されたトルク量をCPU301に設けられている制御部302に送信する。
ここでサーボ状態とは、駆動装置140がレンズ装置240に取り付けられていることで、モータ103によってズームレンズ201を駆動する状態を意味している。
【】
一方、マニュアル状態とは、駆動装置140がレンズ装置240から取り外されていることで、操作者が操作環203を操作することによってズームレンズ201を駆動する状態を意味している。
なお設定部303では、マニュアル状態において電気トルク発生部204によって発生させるトルク量がサーボ状態における当該トルク量より大きくなるように設定される。
そして設定部303において設定された当該トルク量は、制御部302によって通信部304、通信部241及びCPU242を介して、メモリ205に保存される。
【】
状態判定部224は、取付検出部221の検出結果に基づいて駆動装置140の取り付け状態を判定する。
具体的に状態判定部224は、レンズ装置240に駆動装置140が取り付けられていると取付検出部221が検出した場合には、サーボ状態であると判定する。
【】
一方、状態判定部224は、レンズ装置240に駆動装置140が取り付けられていないと取付検出部221が検出した場合には、マニュアル状態であると判定する。
そして制御部243は、状態判定部224による当該判定の結果に基づいて、メモリ205に保存されている電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を選択する。
【】
図6は、本実施形態に係る撮像システム30において電気トルク発生部204によって操作環203に対してトルクを発生させる処理を示すフローチャートである。
なお当該処理は、不図示のメモリに格納されたコンピュータプログラムに従って、CPU242及びCPU301によって実行される。
【】
具体的には以下で詳細に示すように、CPU242に設けられている制御部243が状態判定部224からの判定結果に基づいて、電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を決定する。
なお当該決定においては、設定部303において設定されているサーボ状態及びマニュアル状態それぞれでの電気トルク発生部204によって発生させるトルク量が用いられる。
そして、CPU242に設けられている制御部243からの指示によって電気トルク発生部204が操作環203に対してトルクを付与する。
【】
上記処理が開始すると、まず、設定部303においてサーボ状態及びマニュアル状態それぞれでの電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を設定した後、当該設定されたトルク量を制御部302が受信する(ステップS300)。
なおステップS300では、マニュアル状態における当該トルク量がサーボ状態における当該トルク量より大きくなるように上記設定を行う。
これにより操作者は、マニュアル状態において操作環203をより細かく操作することができる。
【】
次に制御部302は、通信部304、通信部241及びCPU242を介して、メモリ205に上記設定されたサーボ状態及びマニュアル状態それぞれでの電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を保存する(ステップS301)。
そして状態判定部224は、レンズ装置240に駆動装置140が取り付けられていると取付検出部221が検出しているか判定する(ステップS302)。
【】
もしレンズ装置240に駆動装置140が取り付けられていると取付検出部221が検出している場合には(ステップS302のYes)、サーボ状態にあると判定する。
そして制御部243は、メモリ205に保存されているサーボ状態での上記トルク量を選択し(ステップS303)、ステップS305に移行する。
【】
一方、レンズ装置240に駆動装置140が取り付けられていないと取付検出部221が検出している場合には(ステップS302のNo)、マニュアル状態にあると判定する。
そして制御部243は、メモリ205に保存されているマニュアル状態での上記トルク量を選択し(ステップS304)、ステップS305に移行する。
【】
ステップS305では、制御部243が、選択された上記トルク量だけ電気トルク発生部204によってトルクを発生させる。その後、処理を終了する。
以上のように本実施形態に係る撮像システム30では、レンズ装置240が備える状態判定部224による判定結果に基づいて、電気トルク発生部204による操作環203の回転トルクをサーボ状態及びマニュアル状態の間で適切に変化させることができる。
【】
すなわち本実施形態に係る撮像システム30では、取付検出部221及び状態判定部224が、レンズ装置240に設けられている。
これにより、レンズ装置240から駆動装置140が取り外されているマニュアル状態と、レンズ装置240から駆動装置140が取り外されていないサーボ状態との間で操作環203の回転トルクを適切に変化させることができる。
【】
また本実施形態に係る撮像システム30では、サーボ状態及びマニュアル状態それぞれでのレンズ装置240に設けられている電気トルク発生部204によって発生させるトルク量を設定する設定部303が、撮像装置300に設けられている。
これにより、駆動装置140を簡素化することができる。
【】
以上、好ましい実施形態について説明したが、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【】
本実施形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)光学装置であって、光学部、及び光学部に対してトルクを発生させる電気トルク発生部を含むレンズ装置と、光学装置の状態に基づいてトルクの大きさを決定する制御部とを備えることを特徴とする光学装置。
(構成2)光学部を駆動する駆動装置を備え、状態は、操作者が光学部に含まれる操作環を操作することで光学部を駆動させるマニュアル状態と、駆動装置によって光学部を駆動させるサーボ状態とを含むことを特徴とする構成1に記載の光学装置。
(構成3)マニュアル状態及びサーボ状態それぞれにおけるトルクの大きさを設定する設定部を備えることを特徴とする構成2に記載の光学装置。
(構成4)設定部は、マニュアル状態におけるトルクの大きさがサーボ状態におけるトルクの大きさより大きくなるように設定を行うことを特徴とする構成3に記載の光学装置。
(構成5)マニュアル状態及びサーボ状態を選択するスイッチを備え、制御部は、スイッチの選択に基づいて光学装置がマニュアル状態及びサーボ状態の何れにあるか決定することを特徴とする構成2乃至4の何れか一項に記載の光学装置。
(構成6)スイッチは、駆動装置に設けられていることを特徴とする構成5に記載の光学装置。
(構成7)レンズ装置に駆動装置が取り付けられているか検出する取付検出部を備え、制御部は、レンズ装置に駆動装置が取り付けられていないと取付検出部によって検出されている場合には光学装置はマニュアル状態にあると決定する一方で、レンズ装置に駆動装置が取り付けられていると取付検出部によって検出されている場合には光学装置はサーボ状態にあると決定することを特徴とする構成2乃至4の何れか一項に記載の光学装置。
(構成8)取付検出部は、レンズ装置に設けられていることを特徴とする構成7に記載の光学装置。
(構成9)制御部は、決定された大きさのトルクを電気トルク発生部によって発生させることを特徴とする構成1乃至8の何れか一項に記載の光学装置。
(構成10)光学部は、操作環を含むことを特徴とする構成1乃至9の何れか一項に記載の光学装置。
(構成11)少なくとも一つの状態それぞれにおけるトルクの大きさを設定する設定部を備えることを特徴とする構成1乃至10の何れか一項に記載の光学装置。
(構成12)光学部を駆動する駆動装置を備え、設定部は、駆動装置に設けられていることを特徴とする構成11に記載の光学装置。
(構成13)設定部によって設定された少なくとも一つの状態それぞれにおけるトルクの大きさを記憶する記憶部を備えることを特徴とする構成11または12に記載の光学装置。
(構成14)光学部は、ズームレンズ、フォーカスレンズ及びアイリスの少なくとも一つを含むことを特徴とする構成1乃至13の何れか一項に記載の光学装置。
(構成15)電気トルク発生部は、MRFデバイスを含むことを特徴とする構成1乃至14の何れか一項に記載の光学装置。
(構成16)電気トルク発生部は、発生させるトルクの大きさを調整可能であることを特徴とする構成1乃至15の何れか一項に記載の光学装置。
(構成17)構成1乃至16の何れか一項に記載の光学装置と、光学装置によって形成される像を撮る撮像装置とを備えることを特徴とする撮像システム。
(構成18)撮像装置に設けられていると共に、少なくとも一つの状態それぞれにおけるトルクの大きさを設定する設定部を備えることを特徴とする構成17に記載の撮像システム。
【符号の説明】
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10 レンズシステム(光学装置)
108 制御部
109 状態判定部(制御部)
200 レンズ装置
201 ズームレンズ(光学部)
203 操作環(光学部)
204 電気トルク発生部
208 制御部
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
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