(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】
(43)【公開日】
(54)【発明の名称】情報処理装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
(51)【国際特許分類】
【FI】
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】
(21)【出願番号】
(22)【出願日】
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 史明
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
2H083AA06
2H083AA26
2H083AA58
2H102AA71
2H102CA06
5C122DA22
5C122EA12
5C122EA15
5C122EA55
5C122FA11
5C122FB17
5C122FF01
5C122FF17
5C122FF18
5C122FH01
5C122FH02
5C122FK34
5C122FK35
5C122GA01
5C122GA24
5C122GG03
5C122GG26
5C122HA13
5C122HA35
5C122HB01
5C122HB05
5C122HB09
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】リユース商品の撮影品質を向上させることができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】撮影対象である商品に固有の固有IDを設定する設定部と、固有IDごとに商品の特徴を記憶する記憶部と、記憶部から固有IDに対応する商品の特徴を取得する第1の取得部と、商品を撮影した画像を取得する第2の取得部と、画像に商品の特徴が表現されているかを評価する評価部とを備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項】
撮影対象である商品に固有の固有IDを設定する設定手段と、
前記固有IDごとに商品の特徴を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から前記固有IDに対応する前記商品の特徴を取得する第1の取得手段と、
前記商品を撮影した画像を取得する第2の取得手段と、
前記画像に前記商品の特徴が表現されているかを評価する評価手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項】
前記評価手段による評価結果に基づいて、前記商品を再撮影するための指示を出力する出力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項】
前記出力手段は、前記商品の再撮影を促す表示を表示手段に表示させるための指示を出力することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項】
前記出力手段は、前記評価結果が所定より低い場合に、前記商品を再撮影するための指示を出力することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項】
前記出力手段は、前記商品を撮影する設定を変更して再撮影するための指示を出力することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項】
前記記憶手段は、前記商品の特徴領域の加工情報を記憶しており、前記出力手段は、前記加工情報に基づいて、前記商品を撮影する設定を変更する指示を出力することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項】
前記加工情報において、前記特徴領域の色の明度が所定より低い場合に、前記出力手段は、前記商品を撮影する設定の変更として、前記商品を撮影する撮像装置の露出補正値を上げる指示を出力することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項】
前記加工情報において、前記特徴領域の色の明度が所定より高い場合に、前記出力手段は、前記商品を撮影する設定の変更として、前記商品を撮影する撮像装置の露出補正値を下げる指示を出力することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項】
前記加工情報において、前記特徴領域にエンボス加工が施されている場合に、前記出力手段は、前記商品を照らす照明装置に、前記特徴領域の面と平行な方向の明るさの割合を増加させる指示を出力することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項】
前記出力手段は、前記商品を撮影する設定を変更する指示が前記商品を撮影する撮像装置で自動的に変更することができない設定変更の指示である場合に、ユーザーに撮影の設定の変更を促す指示を出力することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項】
前記加工情報において、前記特徴領域の表面反射が所定より強い場合に、ユーザーに、前記商品を撮影する撮像装置に偏光フィルタを装着する指示を出力することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項】
撮影対象である商品に固有の固有IDを設定する設定手段と、前記固有IDごとに商品の特徴を記憶する記憶手段と、を備える情報処理装置を制御する方法であって、
前記記憶手段から前記固有IDに対応する前記商品の特徴を取得する第1の取得工程と、
前記商品を撮影した画像を取得する第2の取得工程と、
前記画像に前記商品の特徴が表現されているかを評価する評価工程と、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項】
請求項12に記載の情報処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項】
請求項12に記載の情報処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
本発明は、商品の撮影品質を向上させるための情報処理装置に関する。
【背景技術】
【】
現在、世界的なインフレ、円安、SDGsとしての動機、リユース品購入の心理的障壁の低下、などを要因として、中古ブランドバッグなどを販売するリユース業界が活況を呈している。
【】
中古品売買は、実店舗よりも、ネットでの販売が増えているが、ネット販売において商品写真の品質は成約率を向上させる上で特に重要な項目となっている。
【】
一方で、中古品は1点毎に撮影する必要があり、撮影工数が増大しており、撮影品質を向上させるためのコストが問題となっている。
【】
撮影は、主に、商品をストックする現場で、商品撮影ブースなどを設置して、写真撮影に不慣れな担当者がマニュアルに従って撮影している。しかし、マニュアルに従った撮影を行っても、一点一点の商品を高品質に撮影することが困難であるという問題が存在する。
【】
撮影品質を向上させるための先行技術として、特許文献1には、バーコード認識ができない場合に、照明・撮影パラメータを変化させてバーコードを再撮影する技術が開示されている。
【】
特許文献2には、商品の認識率が所定以下だった場合に、再撮影を指示するメッセージを表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【】
【特許文献】特開2016-119052号公報
【特許文献】特開2021-56992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、バーコードの白黒パタンを明瞭に撮影することに特化した技術であり、ブランド品バッグなどの成約率向上のための撮影品質向上に寄与するものではない。
【】
また、特許文献2に開示されている技術では、商品の認識率に基づいて再撮影を指示することが開示されているのみであり、商品の撮影品質を判定する機能は有していない。
【】
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、リユース商品の撮影品質を向上させることができる情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【】
本発明に係わる情報処理装置は、撮影対象である商品に固有の固有IDを設定する設定手段と、前記固有IDごとに商品の特徴を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から前記固有IDに対応する前記商品の特徴を取得する第1の取得手段と、前記商品を撮影した画像を取得する第2の取得手段と、前記画像に前記商品の特徴が表現されているかを評価する評価手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【】
本発明によれば、リユース商品の撮影品質を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】本発明の情報処理装置を用いたリユース商品撮影システムの第1の実施形態の外観を示す図。
【図】リユース商品撮影システムの基本構成図。
【図】商品特徴記憶部が記憶する商品情報テーブルを示す図。
【図】リユース商品撮影および商品特徴評価の処理を示すフローチャート。
【図】商品特徴評価部による商品特徴評価処理を説明する図。
【図】第2の実施形態におけるリユース商品撮影システムの構成を示す図
【図】第2の実施形態におけるリユース商品撮影処理を示すフローチャート。
【図】第3の実施形態における商品情報テーブルを示す図。
【図】商品情報記憶部への情報記録処理の作業フローチャート。
【図】第3の実施形態におけるリユース商品撮影システムの構成を示す図。
【図】第3の実施形態におけるリユース商品撮影処理を示すフローチャート。
【図】第3の実施形態における撮影条件変更処理を示すフローチャート。
【図】第4の実施形態におけるリユース商品撮影システムの外観図。
【図】第4の実施形態におけるリユース商品撮影システムの構成を示す図。
【図】第4の実施形態における撮影条件変更処理を示すフローチャート。
【図】第5の実施形態におけるリユース商品撮影システムの構成を示す図。
【図】装着部材の装着をユーザーに指示する表示を示す図。
【図】第5の実施形態における撮影条件変更処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の情報処理装置を用いたリユース商品撮影システムの第1の実施形態の外観を示す図である。
【】
情報処理装置101は、パーソナルコンピューターやサーバーコンピューターなどで構成され、Deep Learning推論を高速に行うためのGPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)を備えている。
【】
撮像装置102はデジタルカメラから成り、より高品質な商品撮影を行うために、対象とする商品との撮影距離に応じた画角で撮影できるレンズを備えている。また、撮像装置102は、情報処理装置101と有線または無線でコマンドおよびデータの送受信が可能である。そして、情報処理装置101からのコマンドに従って撮影を行ったり、撮影条件の変更を行ったり、撮影済画像を情報処理装置101へと転送したりすることができる。
【】
ディスプレイ103は、撮影担当者が撮影済画像を確認したり、キーボード104やマウス105を操作して、情報処理装置101に対して入力を行う際のユーザーインターフェースを表示する。
【】
リユース商品106は、撮影対象であり、本実施形態ではブランドバッグを例にしている。しかし、これに限定されるものではなく、時計、衣服、財布など、リユース商品として一般的に扱われる商品であれば、何であっても構わない。撮影ブース107は、リユース商品撮影で用いられるブースである。
【】
図2は、情報処理装置101の基本構成を示す図である。
【】
本実施形態において、情報処理装置101は、例えばパーソナルコンピューター(以下PC)から構成される。そして、CPU(中央演算装置)205にメモリ206に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより、情報処理装置101の各機能部を実現する。
【】
固有商品ID設定部201は、撮影しようとする商品に固有の固有商品ID(固有ID)を設定する。本実施形態においては、ユーザーがキーボード104に入力することにより、固有商品IDを設定するものとする。しかし、これに限定されるものではなく、AIにより撮影対象商品の映像を解析して自動で設定してもよいし、不図示のリユース商品管理システムからのデータ受信により固有商品IDを自動設定するなどしてもよい。これにより、ユーザーの入力の手間を省くことができる。
【】
商品特徴評価部202は、商品特徴記憶部203から商品特徴に関する情報を読み出し、撮影された画像に商品特徴が表現されているか否かを評価する。
【】
なお、固有商品ID設定部201、商品特徴評価部202、商品特徴記憶部203の各機能部は、個別の回路で構成されていてもよいし、CPU205がメモリ206に記憶されたプログラムを実行することにより実現されてもよい。
【】
図3は、商品特徴記憶部203が記憶している商品情報テーブル301を示す図である。
【】
図3に示すように、商品特徴記憶部203には、リユース商品として業者が扱っている商品のブランド名、商品名、固有商品IDとともに、該当する固有商品IDの写真に表現されるべき学習済商品特徴のIDが記録されている。
【】
なお、本実施形態においては、固有商品IDの体系としては、世界の中で、商品をユニークに特定できるものとして、MPN、 JAN など複数の体系が存在する。そのため、
図3のように、体系の名称と各体系におけるIDを繋げた形で固有商品IDを特定することとする。しかし、これに限定されるものではなく、ブランド名や商品名や色の組み合わせ文字列など、商品が一意に特定できるものであれば、他の特定方法でも構わない。
【】
本実施形態においては、深層学習の一つであるオブジェクトディテクション技術を用いるものとする。具体的には、予め各商品の画像について特徴的な部分をフレームで囲み、フレームに対してクラスIDを付与した教師データを作成する。そして、固有商品IDを入力とし、上記の商品特徴を教師データとして学習を行い、教師データとして使用したクラスIDを学習済商品特徴IDとして記憶する。
【】
なお、オブジェクトディテクションのネットワークモデルとしては、本実施形態では、現在一般的に利用されているYOLO(You Only Look Once)を用いるものとするが、これに限定されるものではなく、設計時点で推論精度の高いモデルを適宜用いればよい。
【】
図4は、
図2で示される情報処理装置101によるリユース商品撮影および商品特徴評価の処理を示すフローチャートである。なお、Sはステップ番号を示す。
【】
商品撮影処理が開始されると、S401では、CPU205は、固有商品ID設定部201を用いて固有商品ID設定処理を行う。前述のとおり、本実施形態においては、ユーザーがキーボード104により現在撮影対象としている商品106の固有商品IDを入力するものとする。本フローの説明にあたっては、
図3のテーブル301に示す商品EFGHの撮影を行うものとし、固有商品ID=MPN-N41211をユーザーが入力するものとする。
【】
S402では、CPU205は、商品特徴記憶部203の記憶内容を参照し、
図3のテーブル301に示すように固有商品ID=MPN-N41211に対応する学習済商品特徴IDを読み込む。
図3より、読み込んだ学習済商品特徴ID=101ということになる。
【】
S403では、CPU205は、撮像装置102に対して、撮影実行コマンドを発行し、撮像装置102は、撮影対象商品106の撮影を行う。
【】
S404では、CPU205は、撮像装置102から撮影済の商品画像を受信する。
【】
S405では、CPU205は、商品特徴評価部202による商品特徴評価処理を行う。
【】
図5は、商品特徴評価部202による商品特徴評価処理を説明する図である。
【】
商品特徴評価部202は、オブジェクトディテクションによる推論を商品撮影画像501に対して実行し、推論結果502を取得する。
【】
商品撮影画像501を入力とした推論結果502としては、商品撮影画像501において学習済商品特徴IDに対応する特徴が存在するエリア、および、その特徴の確からしさを示すスコア(評価結果)を得ることができる。
【】
図5では、学習済商品特徴ID=101で示される商品特徴が、商品撮影画像501から、スコア0.92で検出されたことを示している。本実施形態においては、スコア0.8以上を閾値として、商品特徴が検出されたか否かを評価するものとする。しかし、これに限定されるものではなく、特徴領域が写真に表現される程度として、より厳密に画像の品質を確保したい場合には、より大きな値を設定する。逆に、撮影時間の制限などで、ある程度の品質が確保できれば良い場合には、より小さな値を設定しても良く、業務遂行上の都合に合わせて合理的な値を設定すればよい。
【】
図5では、商品撮影画像501から学習済商品特徴ID=101に合致する商品特徴がスコア0.92で得られたため、商品特徴評価部202は、商品画像501に十分な商品特徴が表れていると評価し、本処理を終了する。
【】
なお、推論結果として、対応する学習済商品特徴IDが0.8以上のスコアで検出されなかった場合には、ディスプレイ103に再撮影を促す警告などを表示する指示を出力ことで、ユーザーは再撮影の必要性を認識することができる。その場合、撮影条件を変更するなどして、再撮影を行うことで、商品特徴が不明瞭なまま撮影を完了することなく、品質の高い商品撮影画像を得ることができる。あるいは、ディスプレイ103に、撮像装置102の設定を変更した上で再撮影を促す警告などを表示してもよい。
【】
また、上記の説明では、商品特徴が検出されたスコアが所定よりも低かった場合に、再撮影をするように説明した。しかし、商品特徴が撮影画像にどの程度表れているかの評価結果(スコア)や、スコアが所定値を超えているか否かの結果を、ディスプレイ103に表示するなどして、ユーザーに報知するようにしてもよい。
【】
(第2の実施形態)
図6は、リユース商品撮影システムの第2の実施形態の構成を示す図である。
【】
図6に示すように、第2の実施形態の情報処理装置101は、撮影条件変更部601を有する。そして、商品特徴評価部202による評価値が所定よりも低かった場合には、より高品質な撮影を行うために、撮影条件変更部601が撮像装置102に対して、撮影条件変更指示を発行する。撮影条件が変更された後、撮像装置102は、対象商品の再撮影を行う。なお、その他の構成201~206については、第1の実施形態と同様である。
【】
図7は、第2の実施形態における情報処理装置101によるリユース商品撮影および商品特徴評価の処理を示すフローチャートである。なお、Sはステップ番号を示す。
【】
S401~S405については、第1の実施形態と同様の処理を行う。
【】
S701では、CPU205は、商品特徴評価部202を用いて推論した評価値(商品特徴がどれだけ撮影画像に表れているかを示すスコア)が所定値以上か否かを判断する。本実施形態においては、所定値=0.8とし、評価値が0.8より大きければ、判断はYESとなり、商品撮影処理を終了する。
【】
一方、評価値が0.8以下の場合には、S702へと処理を進める。
【】
S702では、CPU205は、撮影条件変更部601による撮影条件変更処理を行う。より具体的には、通信回線を介して、撮像装置102へと撮影条件変更指示を送る。
【】
本実施形態においては、商品特徴が黒潰れや白飛びなどで十分に写真に表現されていないことを想定し、露出補正値の変更指示を送る。そして、商品特徴評価部202による評価値が所定値を超えるまで自動で撮影を繰り返すものとする。
【】
本実施形態の情報処理装置101によれば、ユーザーの手を煩わせることなく、撮影条件を変更しながら高品質な商品写真が得られるまで自動撮影を繰り返すため、商品撮影に不慣れな撮影者であっても高品質な商品写真を手間なく得ることができる。
【】
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態における商品特徴記憶部203が記憶する情報を示す図である。
【】
図8に示すように、第3の実施形態では、特徴領域加工情報を記憶するものとする。特徴領域加工情報とは、その商品における特徴領域の部分を製造した時の加工状態に関する情報である。特徴領域加工情報の内容としては、特徴領域の「色の明度」、特徴領域の表面の「反射の度合い」、模様の「色」、模様の加工の仕方として「エンボス加工」などの情報を持つものとする。本実施形態では、特徴領域加工情報に従って、より高品質な撮影を行うために適切な撮影条件の変更を行うことを可能とする。
【】
図9は、本実施形態のシステムを構築しようとする者が、固有商品ID=NNNNの商品特徴データを生成し、情報処理装置101の商品特徴記憶部203へと記録する際の作業フローを示す図である。Sは、ステップ番号を示す。
【】
S1801では、本システムを構築しようとする者が、固有商品ID=NNNNの商品画像を収集する。収集する画像は多いほど好ましいが、本実施形態においては100枚程度を想定する。
【】
S1802では、本システムを構築しようとする者が、収集した画像の教師データを作成する。より具体的には、固有商品ID=NNNNの商品の特徴的な領域を定義し、アノテーションツールなどを利用して、収集した画像の全てについて、この領域をフレームで囲み、さらにこの領域に対してID=Kとタグ付けする。
【】
S1803では、本システムを構築しようとする者が、S1801で収集した画像とS1802で作成した教師データを入力として、学習機に深層学習を行わせる。
【】
なお、不図示の学習機は、情報処理装置101であってもかまわない。しかし、通常のシステム構築フローと同様にして、システム構築者が保有するGPGUパワーのより強力な学習用ワークステーションで学習を行い、学習結果を情報処理装置101へと転送することが好ましい。これにより、情報処理装置101がオブジェクトディテクションなどの推論を高精度に実施することが可能となる。
【】
S1804では、本システムを構築しようとする者が、キーボードなどの入力手段を介して、商品情報テーブル801の<ブランド>フィールドに、固有商品ID=NNNNのブランド名を書き込む。
【】
S1805では、本システムを構築しようとする者が、キーボードなどの入力手段を介して、商品情報テーブル801の<商品名>フィールドに、固有商品ID=NNNNの商品名を書き込む。
【】
S1806では、本システムを構築しようとする者が、キーボードなどの入力手段を介して、商品情報テーブル801の<固有商品ID>フィールドに、固有商品ID=NNNNの固有商品IDを書き込む。
【】
S1807では、本システムを構築しようとする者が、キーボードなどの入力手段を介して、商品情報テーブル801の<特徴領域加工情報>フィールドに、固有商品ID=NNNNの特徴領域の加工情報を書き込む。
【】
S1808では、本システムを構築しようとする者が、キーボードなどの入力手段を介して、商品情報テーブル801の<学習済商品特徴ID>フィールドに、学習時にタグ付けしたIDであるKを書き込む。
【】
S1809では、本システムを構築しようとする者が、商品情報テーブル801および、S1803で生成した学習済モデルを情報処理装置101へと記録し、本処理を終了する。
【】
なお、
図9に示される処理フローでは、一つの固有商品の情報記録処理について示した。しかし、より好ましくは、リユース商品撮影システムが対象とする固有商品の全てについて
図9で示される処理を行い、その結果として得られる商品情報テーブル801および学習済モデルを情報処理装置101へと書き込む。そして、新商品に対応する際には、新商品の情報を商品情報テーブル801へ追加で記録し、また、学習モデルに追加学習を行わせることが望ましい。
【】
図10は、第3の実施形態のリユース商品撮影システムの構成を示す図である。
【】
第3の実施形態においては、商品特徴記憶部901が、
図8で示される情報を記憶するものとする。また、撮影条件変更部902は、
図8で示される特徴領域加工情報に従って、撮影条件の変更を行う。
【】
図11は、第3の実施形態における情報処理装置101によるリユース商品撮影および商品特徴評価の処理を示すフローチャートである。なお、Sはステップ番号を示す。
【】
S401,S403,S404,S405では、第1の実施形態と同様の処理を行う。
【】
S701では、第2の実施形態と同様の処理を行う。
【】
S1001では、CPU205は、商品特徴情報を商品特徴記憶部901から読み込む。本実施形態においては、テーブル801の特徴領域加工情報も読み込むものとする。
【】
S1002では、CPU205は、読み込んだ特徴領域加工情報から適切と思われる撮影条件の変更処理を行った後、再びS403へと処理を進める。
【】
図12は、S1002における撮影条件の変更処理を説明するフローチャートである。
【】
S1101では、CPU205は、特徴領域加工情報から、「色の明度」に該当する情報を読み込んで、それが所定より「低」か「高」か、それ以外かを判定している。
【】
この判定が「低」の場合には、特徴的領域が黒潰れしているために特徴が表現されていない可能性がある。そのため、撮影条件の変更内容として、S1102において、露出補正値をN段上げる処理を行った後、S1104へと処理を進める。
【】
また、この判定が「高」の場合には、特徴的領域が白飛びしているために特徴が表現されていない可能性がある。そのため、撮影条件の変更内容として、S1103において、露出補正値をN段下げる処理を行った後、S1104へと処理を進める。
【】
ここで、Nの値は、撮影機材の性質や、撮影現場での知見などに基づいて適切に定めればよい。
【】
この判定が「低」、「高」以外の場合には、露出補正値の補正を特に行う必要がないものと判断し、S1104へと処理を進める。
【】
なお、本実施形態においては、黒潰れ、白飛びを改善する手段として、露出補正を例に説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、撮像素子の生データに対して行う現像処理の過程において、黒潰れに対しては暗部に多くの階調を与えるトーンカーブ補正を施したり、白飛びの場合には明度の高い所に階調を多く与えるトーンカーブ補正を施すなどの処理を行ってもよい。つまり、特徴を表現するために階調が不足している明度に対して、より豊かな階調が与えられる他の撮影条件の変更であっても構わない。
【】
S1104では、CPU205は、特徴領域加工情報を参照し、必要に応じて、その他の撮影条件の変更処理を行った後、本フローの処理を終了する。
【】
本実施形態の情報処理装置101によれば、第2の実施形態と同様、ユーザーの手を煩わせることなく、撮影条件を変更しながら高品質な商品写真が得られるまで自動撮影が繰り返される。そのため、商品撮影に不慣れな撮影者であっても高品質な商品写真を手間なく得ることができる。また、特徴領域の加工情報を参考にすることで、より少ない時間で的確に、高品質な撮影結果が得られ、ユーザーの作業時間を大幅に短縮することができる。
【】
(第4の実施形態)
図13は、第4の実施形態のリユース商品撮影システムの外観を示す図である。
【】
図13において、照明装置1201~1205は、情報処理装置101と通信可能に接続され、各照明装置毎に明るさなどの設定を行うことができる。なお、照明装置は、ストロボのように撮影の瞬間に発光するものであってもよいし、動画撮影用の照明のように長時間光り続けるものであってもよい。
【】
図14は、第4の実施形態のリユース商品撮影システムの構成を示す図である。
図14において、照明装置1301は、
図13の外観図における照明装置1201~1205に相当する。
【】
図14において、撮影条件変更部1302は、第1乃至第3の実施形態と同様の動作を行うとともに、照明装置1201~1205それぞれの明るさを個別にコントロールする。
【】
第4の実施形態におけるリユース商品撮影および商品特徴評価の処理のフローチャートは、
図11の第3の実施形態と同様である。
図15は、第4の実施形態におけるS1002の撮影条件変更処理を説明するフローチャートである。
【】
S1401では、CPU205は、特徴領域加工情報から、「模様加工」に該当する情報を読み込んで、それが「エンボス加工」か、それ以外かを判定する。
【】
この判定が「エンボス加工」の場合には、現在の照明状況が、特徴的領域のエンボス加工の陰影が表現されない照明であると判断し、S1402へと処理を進める。この判定がエンボス加工で無い場合には、S1403へと処理を進める。
【】
S1402では、エンボス加工の陰影を表現するのに好ましい撮影条件として、特徴領域面と平行な方向に光を照射する照明の照度割合を増加させるよう照明装置1301をコントロールした後、S1403へと処理を進める。
【】
商品撮影テクニックとして、エンボス加工面のエンボス加工を目立たせるためには、エンボス加工面と垂直な方向に照射する照明ではなく、エンボス加工面と平行な方向に照射する照明を強める必要がある。S1402では、複数の照明1201~1205をコントロールすることで、このテクニックと同様の処理を行うものとする。
【】
なお、照明の照射方向の明るさの割合変化をコントロールすることで、商品特徴領域のエンボス加工を目立たせるだけでなく、革製品の肌目の凹凸(シボ)を目立たせて商品撮影の品質を向上させることもできる。
【】
S1403では、CPU205は、特徴領域加工情報を参照し、必要に応じて、その他の撮影条件の変更処理を行った後、本フローの処理を終了する。
【】
本実施形態の情報処理装置101によれば、第2の実施形態と同様、ユーザーの手を煩わせることなく、照明の条件を含めた撮影条件を変更しながら高品質な商品写真が得られるまで自動撮影が繰り返される。そのため、商品撮影に不慣れな撮影者であっても高品質な商品写真を手間なく得ることができる。また、特徴領域の加工情報を参考にすることで、より少ない時間で的確に、高品質な撮影結果を得ることができ、ユーザーの作業時間を大幅に短縮することができる。
【】
(第5の実施形態)
図16は、第5実施形態のリユース商品撮影システムの構成を示す図である。
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図16において、撮影条件変更指示部1501は、システムが自動的に設定変更できない撮影条件について、ユーザーに対して変更指示を促す。
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本実施形態において、撮影条件変更指示部1501は、ディスプレイ103に、カメラに装着する装着部材1502として偏光フィルタを装着するようにユーザーに促すメッセージを表示する。しかし、これに限定されるものではなく、音声によりユーザー指示を行ってもよい。また、偏光フィルタ以外にもNDフィルターの装着や、照明に装着するフィルタなど、システムが自動設定できない撮影条件の変更をユーザーに対して指示するものであれば、他の指示手段、指示内容であってもかまわない。
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図17は、撮影条件の変更をユーザーに対して指示する様子を示す図であり、ディスプレイ103上に、偏光フィルタ装着の指示メッセージ1601を表示している。OKボタン1602がマウス105などの入力手段で入力されると、本撮影システムは、撮影条件の変更がユーザーにより完了したものとして、再撮影を行う。
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図18は、第5の実施形態における撮影条件変更処理をより詳しく説明するフローチャートである。
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S1701において、CPU205は、特徴領域加工情報から、「表面反射」に該当する情報を読み込んで、それが所定より「強」か、それ以外かを判定する。この判定が「強」以外の場合には、S704へと処理を進める。この判定が「強」の場合には、S1702へと処理を進める。
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S1702では、CPU205は、ユーザーに偏光フィルタの装着を指示するメッセージを発行する。本実施形態においては、
図17の1601で示すようなメッセージを表示するものとする。
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S1703では、CPU205は、偏光フィルタの装着が完了したか否かを判定する。ユーザーがOKボタン1602を押すまでの間は、装着が未完了として判定はNOとなり、S1702へと処理を戻す。ユーザーがOKボタン1602を押下すると、S1703の判定はYESとなり、S1704へと処理を進める。
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S1704では、特徴領域加工情報を参照し、必要に応じて、その他の撮影条件の変更処理を行った後、本フローの処理を終了する。
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本実施形態の情報処理装置101によれば、システムが自動変更できない撮影条件の変更の場合であっても、ユーザーに対して撮影条件変更内容の指示を行うことで、撮影に不慣れなユーザーであっても高品質な撮影結果を得ることができる。
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(他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
【】
本明細書の開示は、以下の情報処理装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体を含む。
【】
(項目1)
撮影対象である商品に固有の固有IDを設定する設定手段と、
前記固有IDごとに商品の特徴を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から前記固有IDに対応する前記商品の特徴を取得する第1の取得手段と、
前記商品を撮影した画像を取得する第2の取得手段と、
前記画像に前記商品の特徴が表現されているかを評価する評価手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【】
(項目2)
前記評価手段による評価結果に基づいて、前記商品を再撮影するための指示を出力する出力手段をさらに備えることを特徴とする項目1に記載の情報処理装置。
【】
(項目3)
前記出力手段は、前記商品の再撮影を促す表示を表示手段に表示させるための指示を出力することを特徴とする項目2に記載の情報処理装置。
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(項目4)
前記出力手段は、前記評価結果が所定より低い場合に、前記商品を再撮影するための指示を出力することを特徴とする項目2または3に記載の情報処理装置。
【】
(項目5)
前記出力手段は、前記商品を撮影する設定を変更して再撮影するための指示を出力することを特徴とする項目2乃至4のいずれか1項目に記載の情報処理装置。
【】
(項目6)
前記記憶手段は、前記商品の特徴領域の加工情報を記憶しており、前記出力手段は、前記加工情報に基づいて、前記商品を撮影する設定を変更する指示を出力することを特徴とする項目5に記載の情報処理装置。
【】
(項目7)
前記加工情報において、前記特徴領域の色の明度が所定より低い場合に、前記出力手段は、前記商品を撮影する設定の変更として、前記商品を撮影する撮像装置の露出補正値を上げる指示を出力することを特徴とする項目6に記載の情報処理装置。
【】
(項目8)
前記加工情報において、前記特徴領域の色の明度が所定より高い場合に、前記出力手段は、前記商品を撮影する設定の変更として、前記商品を撮影する撮像装置の露出補正値を下げる指示を出力することを特徴とする項目6に記載の情報処理装置。
【】
(項目9)
前記加工情報において、前記特徴領域にエンボス加工が施されている場合に、前記出力手段は、前記商品を照らす照明装置に、前記特徴領域の面と平行な方向の明るさの割合を増加させる指示を出力することを特徴とする項目6乃至8のいずれか1項目に記載の情報処理装置。
【】
(項目10)
前記出力手段は、前記商品を撮影する設定を変更する指示が前記商品を撮影する撮像装置で自動的に変更することができない設定変更の指示である場合に、ユーザーに撮影の設定の変更を促す指示を出力することを特徴とする項目6に記載の情報処理装置。
【】
(項目11)
前記加工情報において、前記特徴領域の表面反射が所定より強い場合に、ユーザーに、前記商品を撮影する撮像装置に偏光フィルタを装着する指示を出力することを特徴とする項目10に記載の情報処理装置。
【】
(項目12)
撮影対象である商品に固有の固有IDを設定する設定手段と、前記固有IDごとに商品の特徴を記憶する記憶手段と、を備える情報処理装置を制御する方法であって、
前記記憶手段から前記固有IDに対応する前記商品の特徴を取得する第1の取得工程と、
前記商品を撮影した画像を取得する第2の取得工程と、
前記画像に前記商品の特徴が表現されているかを評価する評価工程と、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【】
(項目13)
項目12に記載の情報処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【】
(項目14)
項目12に記載の情報処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
【符号の説明】
【】
101:情報処理装置、102:撮像装置、103:ディスプレイ、104:キーボード、105:マウス、106:撮影対象商品、201:固有商品ID設定部、202:商品特徴評価部、203:商品特徴記憶部、205:CPU、206:メモリ
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