(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2026057754
(43)【公開日】2026-04-03
(54)【発明の名称】原稿搬送装置および画像読取装置
(51)【国際特許分類】
B65H 7/06 20060101AFI20260327BHJP
B65H 1/00 20060101ALI20260327BHJP
【FI】
B65H7/06
B65H1/00 501Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024164894
(22)【出願日】2024-09-24
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114971
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修
(72)【発明者】
【氏名】谷先 亨夫
【テーマコード(参考)】
3F048
3F343
【Fターム(参考)】
3F048AA01
3F048AB02
3F048AC01
3F048BA16
3F048BB02
3F048BB09
3F048CA05
3F048CB12
3F048CC16
3F048DA01
3F048DB11
3F048DB13
3F048DC12
3F048EA03
3F048EB02
3F048EB06
3F343FA03
3F343FB01
3F343FC03
3F343FC17
3F343FC27
3F343FC29
3F343GA02
3F343GB01
3F343GC01
3F343GD01
3F343HA12
3F343HA33
3F343HD07
3F343HD16
(57)【要約】
【課題】 比較的低コストで、給紙トレイ上にシートがセットされた後に追加される追加シートを検知する。
【解決手段】 跳ね上げ検知センサー23は、搬送装置21により原稿シートが給紙される際のステイプル原稿の跳ね上がりを検知する。そして、コントローラー51は、(a)給紙トレイ11に原稿シート束が載置されると、昇降装置22を制御して、原稿シート束が給紙位置に配置されるように給紙トレイ11を上昇させ、(b)原稿シート束が給紙位置に配置された後、原稿シートの給紙が開始される前に、跳ね上げ検知センサー23が物体を検知すると、跳ね上げ検知センサー23が追加シート束を検知したと判定し、(c)跳ね上げ検知センサー23が追加シート束を検知したと判定すると、(d)昇降装置22を制御して、給紙トレイ11を下降させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿シート束が載置される給紙トレイと、
前記原稿シート束から1枚ずつ原稿シートを給紙し排出トレイまでの搬送路に沿って搬送する搬送装置と、
前記給紙トレイを昇降させる昇降装置と、
前記給紙トレイ上の前記原稿シート束がステイプル止めされている場合における前記搬送装置により前記原稿シートが給紙される際の前記原稿シート束の跳ね上がりを検知する跳ね上げ検知センサーと、
前記昇降装置を制御して、前記給紙トレイの高さ位置を変更するコントローラーとを備え、
前記跳ね上げ検知センサーは、給紙位置より高い所定の位置で物体を検知するセンサーであり、
前記コントローラーは、(a)前記給紙トレイに原稿シート束が載置されると、前記昇降装置を制御して、前記原稿シート束が前記給紙位置に配置されるように前記給紙トレイを上昇させ、(b)前記原稿シート束が前記給紙位置に配置された後、前記原稿シートの給紙が開始される前に、前記跳ね上げ検知センサーが物体を検知すると、前記跳ね上げ検知センサーが追加シート束を検知したと判定し、(c)前記跳ね上げ検知センサーが追加シート束を検知したと判定すると、(d)前記昇降装置を制御して、前記給紙トレイを下降させること、
を特徴とする原稿搬送装置。
【請求項2】
前記コントローラーは、前記給紙トレイを下降させた後、所定時間の経過後に自動的に、前記昇降装置を制御して、前記給紙トレイを再上昇させることを特徴とする請求項1記載の原稿搬送装置。
【請求項3】
前記コントローラーは、前記給紙トレイを下降させた後、前記給紙トレイ上の前記原稿シート束が取り除かれ新たな原稿シート束が載置されたことを検知すると、自動的に、前記給紙トレイを再上昇させることを特徴とする請求項1記載の原稿搬送装置。
【請求項4】
前記給紙トレイの下方に位置し排出された前記原稿シートが積載する排出トレイをさらに備え、
前記コントローラーは、前記給紙トレイを下降させる際、前記排出トレイまたは前記排出トレイ上に積載した前記原稿シートの上面に接触するまで前記給紙トレイを下降させること、
を特徴とする請求項1記載の原稿搬送装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の原稿搬送装置と、
前記搬送路における所定の位置で前記原稿シートの画像を読み取るイメージセンサーと、
を備えることを特徴とする画像読取装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿搬送装置および画像読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ある原稿搬送装置は、給紙トレイ上にシートがセットされた後に追加される追加シートを検知する追加シート検知センサーを備えており、追加シート検知センサーで追加シートが検知されると、給紙トレイを待機位置に戻している(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、給紙トレイ上にシートがセットされた後に追加される追加シートを検知するために、上述のような追加シート検知センサーとして専用のセンサーを追加すると、装置のコストが増加してしまう。
【0005】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、比較的低コストで、給紙トレイ上にシートがセットされた後に追加される追加シートを検知する原稿搬送装置および画像読取装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る原稿搬送装置は、原稿シート束が載置される給紙トレイと、前記原稿シート束から1枚ずつ原稿シートを給紙し排出トレイまでの搬送路に沿って搬送する搬送装置と、前記給紙トレイを昇降させる昇降装置と、前記給紙トレイ上の前記原稿シート束がステイプル止めされている場合における前記搬送装置により前記原稿シートが給紙される際の前記原稿シート束の跳ね上がりを検知する跳ね上げ検知センサーと、前記昇降装置を制御して、前記給紙トレイの高さ位置を変更するコントローラーとを備える。ここで、前記跳ね上げ検知センサーは、給紙位置より高い所定の位置で物体を検知するセンサーである。そして、前記コントローラーは、(a)前記給紙トレイに原稿シート束が載置されると、前記昇降装置を制御して、前記原稿シート束が前記給紙位置に配置されるように前記給紙トレイを上昇させ、(b)前記原稿シート束が前記給紙位置に配置された後、前記原稿シートの給紙が開始される前に、前記跳ね上げ検知センサーが物体を検知すると、前記跳ね上げ検知センサーが追加シート束を検知したと判定し、(c)前記跳ね上げ検知センサーが追加シート束を検知したと判定すると、(d)前記昇降装置を制御して、前記給紙トレイを下降させる。
【0007】
本発明に係る画像読取装置は、上記の原稿搬送装置と、前記搬送路における所定の位置で前記原稿シートの画像を読み取るイメージセンサーとを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、比較的低コストで、給紙トレイ上にシートがセットされた後に追加される追加シートを検知する原稿搬送装置および画像読取装置が得られる。
【0009】
本発明の上記又は他の目的、特徴および優位性は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から更に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の内部構成を示す側面図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す画像読取装置における跳ね上げ検知センサー23の配置位置の一例を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1における自動原稿送り装置4の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、
図1~
図3に示す画像読取装置の動作について説明するフローチャートである。
【
図5】
図5は、原稿シート束が載置された給紙トレイ11の上昇について説明する図である。
【
図6】
図6は、追加シート束の検出について説明する図である。
【
図7】
図7は、追加シート束検出時の給紙トレイ11の下降について説明する図である。
【
図8】
図8は、給紙トレイ11の再上昇について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の内部構成を示す側面図である。
図1に示す画像読取装置は、スキャナー機、コピー機、ファクシミリ機、複合機などといった装置であり、原稿搬送装置としての自動原稿送り装置を備える。
【0013】
図1に示す画像読取装置は、装置本体1、装置本体1の上面に配置されたコンタクトガラス1a,1b、イメージセンサー2、および原稿カバー3を備える。原稿カバー3は、自動原稿送り装置4を備える。
【0014】
コンタクトガラス1aは、自動原稿送り装置4を使用せずに画像読取を行う場合に原稿を載置される透明な部材である。また、コンタクトガラス1bは、自動原稿送り装置4で原稿を自動的に搬送しつつ原稿画像の画像読取を行う際に、原稿がその上を通過する透明な部材である。
【0015】
イメージセンサー2は、原稿シートから原稿画像を読み取る。具体的には、イメージセンサー2は、自動原稿送り装置4で原稿を自動的に搬送しつつ原稿画像の画像読取を行う場合、原稿の搬送路における所定の画像読取位置を通過する原稿の原稿画像を光学的に読み取るセンサーである。イメージセンサー2は、1ラインずつ原稿画像を読み取る。イメージセンサー2は、光源(発光ダイオードなど)と受光素子(ラインセンサーなど)とを備え、光源で光を出射し、コンタクトガラス1a,1bを介して原稿などに反射した反射光を受光素子で検出し、反射光の光量に対応する電気信号を出力する。後述のコントローラー23が、この電気信号を受け付け、この電気信号に基づいて原稿画像(つまり、原稿画像の画像データ)を生成する。
【0016】
原稿カバー3は、コンタクトガラス1aに面接触可能で回動自在に設置されている部材であって、原稿をコンタクトガラス1aに密着させるとともに、画像読取時に環境光がコンタクトガラス1a,1bから装置内部へ入射することを防ぐ。
【0017】
また、自動原稿送り装置4は、原稿シートが載置される給紙トレイ11と、搬送装置21を備える。搬送装置21は、給紙トレイ11上の原稿シート束から1枚ずつ原稿シートを給紙し排出トレイ14までの搬送路に沿って搬送する。自動原稿送り装置4は、搬送装置21を制御して、原稿シートを1枚ずつ搬送装置21でイメージセンサー2の読取位置(コンタクトガラス1b上の位置)を通過させ、排出トレイ14に排出する。
【0018】
具体的には、搬送装置21は、給紙部12および搬送路に沿った搬送ローラー13を備え、給紙部12で原稿シート(原稿シート束における最も上の原稿シート)を給紙して搬送ローラー13によって搬送する。給紙部12は、給紙コロ12a、駆動ローラー12b、従動ローラー12c、搬送ベルト12d、および補助ローラー12eを備え、給紙コロ12aで給紙トレイ11上の原稿シートを1枚ずつ搬送ベルト12dに沿って搬送路へ引き入れる。
【0019】
また、イメージセンサー2は、図示せぬ駆動装置によって、画像読取位置を変更可能となっており、自動原稿送り装置4を使用して画像読取を実行する場合、イメージセンサー2の画像読取位置が、コンタクトガラス1b上の原稿の通過位置とされ、イメージセンサー2は、自動原稿送り装置4により搬送されてくる原稿の画像を、コンタクトガラス1b上を通過するときに、光学的に読み取る。ここで、イメージセンサー2は、カラーイメージセンサーであって、RGBといった複数色の原稿画像を、搬送方向において互いに異なる画像読取位置で読み取る。この実施の形態では、イメージセンサー2としてCIS(Contact Image Sensor)が使用され、自動原稿送り装置4を使用して画像読取を実行する場合、イメージセンサー2は、コンタクトガラス1bの直下に配置される。
【0020】
なお、給紙コロ12a、駆動ローラー12bおよび搬送ローラー13は、モーターなどといった駆動装置(図示せず)によって駆動される。
【0021】
排出トレイ14は、給紙トレイ11の下方に位置し、搬送路の終端の排出口15から排出された原稿シートが積載するトレイである。排出口15は、搬送路の終端において原稿シートを排出トレイ14へ排出する。
【0022】
さらに、
図1に示す画像読取装置は、昇降装置22、跳ね上げ検知センサー23、およびイメージセンサー31を備える。
【0023】
昇降装置22は、既存の昇降方法で給紙トレイ11の昇降を行う。具体的には、昇降装置22は、電気的に動作する駆動力源(モーター、アクチュエーターなど)を備え、その駆動力源の発する駆動力で機械的に給紙トレイ11を昇降させる。
【0024】
跳ね上げ検知センサー23は、給紙トレイ11上の原稿シート束がステイプル止めされている場合における搬送装置21により原稿シートが給紙される際の原稿シート束の跳ね上がりを検知する。
【0025】
具体的には、跳ね上げ検知センサー23は、高さ方向における給紙位置(つまり、給紙コロ12aと原稿シート束の上面との接触位置)より高い所定の位置で物体を検知するセンサーであり、ここでは光学センサーである。
【0026】
図2は、
図1に示す画像読取装置における跳ね上げ検知センサー23の配置位置の一例を示す斜視図である。例えば、跳ね上げ検知センサー23は、発光素子と受光素子とを備える反射式の光学センサーとされ、例えば
図2に示すように、その光路が上述の所定の位置を通るように配置されている。
【0027】
また、イメージセンサー31は、搬送路における所定の位置で原稿シートの画像を光学的に読み取ることで読取画像を生成する。イメージセンサー31は、イメージセンサー2と同様のものであり、例えばCISである。ここでは、原稿シートの両面のうちの一方の面の画像はイメージセンサー31により読み取られ、他方の面の画像はイメージセンサー2により読み取られる。
【0028】
図3は、
図1における自動原稿送り装置4の電気的な構成を示すブロック図である。
図3に示すように、当該画像読取装置は、さらに、給紙トレイシートセンサー41、給紙トレイ上限センサー42、給紙トレイ裏センサー43、排出トレイシートセンサー44、排出トレイシート量センサー45、およびコントローラー51を備える。
【0029】
給紙トレイシートセンサー41は、給紙トレイ11上の原稿シート束を検出し、原稿シート束の有無を示すセンサー信号を出力する。
【0030】
給紙トレイ上限センサー42は、給紙トレイ11が上限高さに到達したことを検出するセンサーである。具体的には、給紙トレイ上限センサー42は、給紙トレイ11または給紙トレイ11に載置されている原稿シート束の上面が給紙コロ12aに当接したことを検出する。
【0031】
給紙トレイ裏センサー43は、給紙トレイ11の裏側に配置され物体(排出トレイ14や、排出トレイ14上の原稿シートなど)の接触を検出する。
【0032】
排出トレイシートセンサー44は、排出トレイ14上の原稿シートを検出し、原稿シートの有無を示すセンサー信号を出力する。
【0033】
排出トレイシート量センサー45は、排出トレイ14上の原稿シートの量(シート束の厚さ)を検出する。
【0034】
コントローラー51は、プログラムを実行するプロセッサー、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などを備え、自動原稿送り装置4(搬送装置21、昇降装置22など)を制御して原稿シートの搬送を行うとともに、イメージセンサー2,31で画像読取を実行して原稿シートの画像(原稿画像)の画像データを取得する。
【0035】
また、コントローラー51は、昇降装置22を制御して給紙トレイ11の高さ位置を変更する。
【0036】
具体的には、コントローラー51は、給紙トレイ11に原稿シート束が載置されると、昇降装置22を制御して、原稿シート束が給紙位置に配置されるように給紙トレイ11を上昇させる。給紙トレイ11に原稿シート束が載置されたことは、給紙トレイシートセンサー41によって検出される。原稿シート束が給紙位置に配置されたことは、給紙トレイ上限センサー42によって検出される。
【0037】
また、コントローラー51は、原稿シート束が給紙位置に配置された後、原稿シートの給紙が開始される前に、跳ね上げ検知センサー23が物体を検知すると、跳ね上げ検知センサー23が追加シート束を検知したと判定する。コントローラー51は、跳ね上げ検知センサー23が追加シート束を検知したと判定すると、昇降装置22を制御して、給紙トレイ11を下降させる。
【0038】
ここで、コントローラー51は、給紙トレイ11を下降させる際、排出トレイ14または排出トレイ14上に積載した原稿シートの上面に接触するまで給紙トレイ11を下降させる。具体的には、コントローラー51は、給紙トレイ裏センサー43により給紙トレイ11の裏側への物体の接触が検出されると、給紙トレイ11の下降を終了する。
【0039】
また、コントローラー51は、給紙トレイ11を下降させた後、所定時間の経過後に自動的に、昇降装置22を制御して、給紙トレイ11を給紙位置まで再上昇させる。つまり、この所定時間の間にユーザーは、追加シート束を原稿シート束の上または下に追加して、元の原稿シート束および追加シート束を1つの原稿シート束として給紙トレイ11上に載置する。したがって、給紙トレイ11の再上昇の際、給紙トレイ11上には元の原稿シート束および追加シート束が載置されている。
【0040】
また、コントローラー51は、給紙トレイ11を下降させた後、給紙トレイ11上の原稿シート束が取り除かれ新たな原稿シート束(例えば元の原稿シート束および追加シート束)が載置されたことを給紙トレイシートセンサー41で検知すると、自動的に、給紙トレイ11を給紙位置まで再上昇させるようにしてもよい。
【0041】
次に、上記画像読取装置の動作について説明する。
図4は、
図1~
図3に示す画像読取装置の動作について説明するフローチャートである。
図5は、原稿シート束が載置された給紙トレイ11の上昇について説明する図である。
図6は、追加シート束の検出について説明する図である。
図7は、追加シート束検出時の給紙トレイ11の下降について説明する図である。
図8は、給紙トレイ11の再上昇について説明する図である。
【0042】
待機状態では、コントローラー51は、昇降装置22を制御して、原稿シート束を給紙トレイ11に載置可能なように給紙トレイ11を所定の高さ位置に配置しており、原稿シート束が給紙トレイ11に載置されると、例えば
図5に示すように、給紙トレイシートセンサー41により原稿シート束101の載置を検知し(ステップS1)、昇降装置22を制御して、給紙トレイ11を給紙位置まで上昇させる(ステップS2)。これにより、自動原稿送り装置4は、レディ状態となる。なお、例えば
図5に示すように、跳ね上げ検知センサー23は、給紙位置の原稿シート束101の上面より高い位置に配置されているため、このとき、跳ね上げ検知センサー23はオン状態とはならない。
【0043】
レディ状態では、コントローラー51は、スキャン開始のためのユーザー操作(例えばスタートキーの押下など)が検出されたか否か(ステップS3)、および跳ね上げ検知センサー23がオン状態となったか否か(つまり、跳ね上げ検知センサー23が物体を検知したか否か)(ステップS4)を監視する。
【0044】
ここで、跳ね上げ検知センサー23がオン状態となったことが検出された場合(つまり、給紙開始前に跳ね上げ検知センサー23がオン状態となったことが検出された場合)、コントローラー51は、例えば
図6に示すように、ユーザーによって追加シート束102が原稿シート束101上に載置されようにしたと判定して、例えば
図7に示すように、昇降装置22を制御して給紙トレイ11を下降させ停止させる(ステップS5)。
【0045】
その後、コントローラー51は、その状態で所定時間、待機し(ステップS6)、所定時間経過後に自動的に、例えば
図8に示すように、昇降装置22を制御して給紙トレイ11を給紙位置まで再上昇させる(ステップS7)。この所定時間の間に、ユーザーは、原稿シート束101の上に追加シート束102を、原稿シート束101に合わせて載置する。そして、給紙トレイ11の再上昇では、例えば
図8に示すように、追加シート束102の上面が給紙コロ12aに接触する位置が給紙位置となる。
【0046】
このように給紙トレイ11の再上昇の後、コントローラー51は、ステップS3,S4に戻り、上述の監視を再開する。
【0047】
上述の監視において、コントローラー51は、スキャン開始のためのユーザー操作(例えばスタートキーの押下など)が検出された場合には、搬送装置21を制御して、原稿シートの給紙を開始する(ステップS8)。その際、コントローラー51は、跳ね上げ検知センサー23がオン状態となったか否か(つまり、跳ね上げ検知センサー23が物体を検知したか否か)を判定する(ステップS9)。
【0048】
ここで、跳ね上げ検知センサー23がオン状態となったことが検出された場合(つまり、給紙開始後に跳ね上げ検知センサー23がオン状態となったことが検出された場合)、コントローラー51は、原稿シート束101がステイプルされた原稿であると判定して、スキャン動作を中止する(ステップS10)。一方、跳ね上げ検知センサー23がオフ状態のままである場合には、コントローラー51は、スキャン動作(1枚ずつ原稿シートの搬送および画像読取)を行う(ステップS11)。
【0049】
以上のように、上記実施の形態によれば、跳ね上げ検知センサー23は、給紙トレイ11上の原稿シート束がステイプル止めされている場合における搬送装置21により原稿シートが給紙される際の原稿シート束の跳ね上がりを検知する。ここで、跳ね上げ検知センサー23は、給紙位置より高い所定の位置で物体を検知するセンサーである。そして、コントローラー51は、(a)給紙トレイ11に原稿シート束が載置されると、昇降装置22を制御して、原稿シート束が給紙位置に配置されるように給紙トレイ11を上昇させ、(b)原稿シート束が給紙位置に配置された後、原稿シートの給紙が開始される前に、跳ね上げ検知センサー23が物体を検知すると、跳ね上げ検知センサー23が追加シート束を検知したと判定し、(c)跳ね上げ検知センサー23が追加シート束を検知したと判定すると、(d)昇降装置22を制御して、給紙トレイ11を下降させる。
【0050】
これにより、ステイプル原稿検知用の跳ね上げ検知センサー23によって追加シート束が検知されるため、追加シート束検知用のセンサーを別途設ける必要がなく、比較的低コストで追加シート束が検知される。
【0051】
なお、上述の実施の形態に対する様々な変更および修正については、当業者には明らかである。そのような変更および修正は、その主題の趣旨および範囲から離れることなく、かつ、意図された利点を弱めることなく行われてもよい。つまり、そのような変更および修正が請求の範囲に含まれることを意図している。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、例えば、画像読取装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0053】
4 自動原稿送り装置(原稿搬送装置の一例)
11 給紙トレイ
21 搬送装置
22 昇降装置
23 跳ね上げ検知センサー
51 コントローラー