(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2026060479
(43)【公開日】2026-04-08
(54)【発明の名称】画像形成システム、画像形成装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20260401BHJP
【FI】
B41J29/38 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024169063
(22)【出願日】2024-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上田 章生
【テーマコード(参考)】
2C061
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AQ06
2C061HN15
2C061HN23
2C061HV09
2C061HV32
(57)【要約】
【課題】画像形成装置と後処理装置とを備える画像形成システムにおいて、後処理装置でジャムが発生した場合に、落丁を防止することである。
【解決手段】
画像形成装置10と後処理装置20とを備える画像形成システム100において、ジョブの実行中に後処理装置で発生したジャムに関する情報を取得する取得部(CPU11)と、取得部が取得した情報に応じて、ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する制御部(CPU11)と、を備える画像形成システム100。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と後処理装置とを備える画像形成システムにおいて、
ジョブの実行中に後処理装置で発生したジャムに関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記情報に応じて、前記ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する制御部と、を備える画像形成システム。
【請求項2】
前記ジャムに関する情報に、前記後処理装置に関する情報が含まれる場合、
前記制御部は、前記取得部が取得した前記後処理装置に関する情報に応じて、前記ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記取得部が取得した前記後処理装置に関する情報に基づいて、
前記後処理装置が、前記ジャムが発生したページに関する情報を取得可能な後処理装置である場合に、前記リカバリ印刷を実行させ、
前記後処理装置が、前記ジャムが発生したページに関する情報を取得可能でない後処理装置である場合に、前記リカバリ印刷を実行させない、請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記ジャムに関する情報に、前記ジョブに関する情報が含まれる場合、
前記制御部は、前記取得部が取得した前記ジョブに関する情報に応じて、前記ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記ジャムに関する情報に、前記ジャムの発生箇所に関する情報が含まれる場合、
前記制御部は、前記取得部が取得した前記ジャムの発生箇所に関する情報に応じて、前記ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記情報に前記ジャムが発生したページに関する情報が含まれる場合は前記リカバリ印刷を実行させ、
前記情報に前記ジャムが発生したページに関する情報が含まれない場合は前記リカバリ印刷を実行させない、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記情報に前記ジャムが発生したページに関する情報が含まれない場合は、前記リカバリ印刷を実行させずに、次のジョブを実行させる、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記情報に前記ジャムが発生したページに関する情報が含まれない場合は、前記ジャムが発生したジョブの先頭のページからのリカバリ印刷を実行させる、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記ジョブは、複数のジョブである、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項10】
前記制御部は、前記取得部から取得した前記情報に応じて、表示部への表示を決定する、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項11】
後処理装置に接続される画像形成装置において、
ジョブの実行中に後処理装置で発生したジャムに関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記情報に応じて、前記ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する制御部と、を備える、画像形成装置。
【請求項12】
画像形成装置と後処理装置とを備える画像形成システムのコンピューターを、
ジョブの実行中に後処理装置で発生したジャムに関する情報を取得する取得部、
前記取得部が取得した前記情報に応じて、前記ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する制御部、として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム、画像形成装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置と後処理装置とを備える画像形成システムにおいて、画像形成装置により画像形成がなされた用紙に対し、後処理装置により製本等の後処理を施すことが行われている。
【0003】
また、特許文献1には、画像形成システムにおいてジャムが発生した場合、画像形成装置が、ジャムが発生したページに関する情報を取得し、ジャムが発生したページからリカバリ印刷を実行することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような後処理装置を備える画像形成システムにおいて、後処理装置でジャムが発生した場合、画像形成装置が、後処理装置から、ジャムが発生したページに関する情報を取得できない場合がある。
この場合、画像形成装置は、ジャムが発生したページが不明であるから、誤ったリカバリ印刷を実行することとなる。
【0006】
本発明の課題は、画像形成装置と後処理装置とを備える画像形成システムにおいて、後処理装置でジャムが発生した場合に、落丁を防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の問題を解決するために、本発明に係る画像形成システムは、
画像形成装置と後処理装置とを備える画像形成システムにおいて、
ジョブの実行中に後処理装置で発生したジャムに関する情報を取得する取得部と、
前記取得部から取得した前記情報に応じて、前記ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する制御部と、を備える。
【0008】
また、本発明に係る画像形成装置は、
後処理装置に接続される画像形成装置において、
ジョブの実行中に発生したジャムに関する情報を取得する取得部と、
前記取得部から取得した前記情報に応じて、前記ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する制御部と、を備える。
【0009】
また、本発明に係るプログラムは、
画像形成装置と後処理装置とを備える画像形成システムのコンピューターを、
ジョブの実行中に発生したジャムに関する情報を取得する取得部、
前記取得部から取得した前記情報に応じて、前記ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する制御部、として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像形成装置と後処理装置とを備える画像形成システムにおいて、後処理装置でジャムが発生した場合に、落丁を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施の形態における画像形成システムの構成図である。
【
図2】画像形成システムの機能的構成を示すブロック図である。
【
図4】単一ジョブとジャム発生のイメージ図である。
【
図5】連結ジョブとジャム発生のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0013】
[画像形成システムの概略]
まず、
図1及び
図2を用いて、画像形成システム100の構成を説明する。
図1は本発明の実施の形態における画像形成システム100の構成図である。
図2は、画像形成システム100の機能的構成を示すブロック図である。
画像形成システム100は、用紙Pに画像形成処理を施す画像形成装置10と、画像形成装置10により画像が形成された用紙Pに対して後処理を施す後処理装置20と、を備えて構成されている。
【0014】
[画像形成装置]
画像形成装置10は、通信ネットワークを介して外部のPC(Personal Computer)等の情報処理端末から受信した画像形成条件に従って、用紙Pに画像を形成する。画像形成装置10は、画像形成後の用紙Pを後処理装置20に搬出する。
画像形成装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(RandomAccess Unit)13、記憶部14、給紙部15、画像形成部16、操作部17、表示部18、通信I/F(InterFace)19等を備える。
【0015】
CPU11は、ROM12に格納されたプログラムを読み出してRAM13に展開し、展開したプログラムとの協働によって画像形成装置10の各部の動作を制御する。
ROM12は、不揮発性の半導体メモリー等により構成され、システムプログラム及びシステムプログラム上で実行可能な各種処理プログラムや、各種データ等を記憶する。
RAM13は、揮発性の半導体メモリー等により構成され、CPU11により実行される各種処理において、ROM12から読み出されたプログラム、入力若しくは出力データ、及び、パラメータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0016】
CPU11は、ジョブの実行中に後処理装置20で発生したジャムに関する情報を取得する取得部として機能する。
後処理装置20で発生したジャムに関する情報には、ジャム発生情報(ジャムが発生したという情報)に加えて、ジャムが発生したページに関する情報が含まれる場合と、含まれない場合がある。ジャムが発生したページに関する情報が含まれる場合は、例えば、画像形成装置10に対し画像形成装置10を製造したメーカーと同じメーカーが内製した後処理装置20が使用される場合である。このとき、画像形成装置10を製造したメーカーは画像形成装置10との接続を考慮して後処理装置20を製造するため、後処理装置20においてジャムが発生した場合、ジャム発生情報に加えて、基本的にジャムが発生したページに関する情報が含まれる。一方、ジャムが発生したページに関する情報が含まれない場合は、例えば、年賀状出力後の帯掛け等の外部フィニッシャーなどの後処理装置20において、画像形成装置10に対しオフラインに近い状態で接続されるような他社製品の後処理装置20が使用される場合である。このような場合、ジャムに関する情報にページに関する情報が含まれない。
なお、画像形成装置10で発生したジャムに関する情報には、ジャムが発生したページに関する情報が含まれる。
また、ジャムに関する情報には、ジャムの発生箇所に関する情報が含まれている。ジャムの発生箇所は、例えば、画像形成装置10、後処理装置20などである。
【0017】
CPU11は、取得部から取得した情報に応じて、ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する制御部として機能する。
具体的には、CPU11は、制御部として、ジャムに関する情報にジャムが発生したページに関する情報が含まれる場合はリカバリ印刷を実行させる。また、CPU11は、制御部として、ジャムに関する情報にジャムが発生したページに関する情報が含まれない場合はリカバリ印刷を実行させない。
このとき、前述した例に加えて、ジャムに関する情報には、ジョブに関する情報が含まれていてもよい。ジョブに関する情報は例えば、帯掛けを行うジョブなどであり、帯掛けを行うジョブという情報とジャム発生情報、または、帯掛けを行うジョブという情報とジャムの発生箇所に関する情報とに基づいて、ジャムが発生したページからのリカバリ印刷を実行させないこととしてもよい。具体的には、CPU11は、ジョブが帯掛けを行うジョブであり、ジャム発生情報を取得している場合、ジャムが発生したページからのリカバリ印刷を実行させないこととしてもよい。また、CPU11は、ジョブが帯掛けを行うジョブであり、ジャムの発生箇所が後処理装置20の場合、ジャムが発生したページからのリカバリ印刷を実行させないこととしてもよい。なお、この場合、画像形成装置10でジャムが発生した場合と後処理装置20でジャムが発生した場合とを区別せず、帯掛け機を使うジョブにてジャムが発生した場合には、どこでジャムが発生したかに寄らず一律ジャムが発生したページからのリカバリ印刷を実行させないとしてもい。
また、ジャムに関する情報には、後処理装置20に関する情報が含まれていてもよい。後処理装置20に関する情報は、例えば、帯掛け等の外部フィニッシャーの管理番号や識別番号等であり、帯掛け等の外部フィニッシャーの管理番号や識別番号とジャム発生情報とジャム発生情報、または、帯掛け等の外部フィニッシャーの管理番号や識別番号とジャムの発生箇所に関する情報とに基づいて、ジャムが発生したページからのリカバリ印刷を実行させないこととしてもよい。具体的には、CPU11は、後処理装置20が、ジャムが発生したページに関する情報を取得可能な後処理装置である場合、ジャムが発生したページからのリカバリ印刷を実行してもよい。また、CPU11は、後処理装置20が、ジャムが発生したページに関する情報を取得可能でない後処理装置である場合、ジャムが発生したページからのリカバリ印刷を実行させないとしてもよい。また、この場合、画像形成装置10でジャムが発生した場合と後処理装置20でジャムが発生した場合とを区別せず、後処理装置20の識別番号などから帯掛け機を使うことが明らかである場合には、どこでジャムが発生したかに寄らず一律ジャムが発生したページからのリカバリ印刷を実行させないとしてもい。
【0018】
記憶部14は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種データを記憶する。
【0019】
給紙部15は、サイズ、種類(紙種)、坪量等が異なる用紙Pを収納可能な複数の給紙トレイT1~T3を備え、設定された給紙トレイT1~T3に収納されている用紙Pを画像形成部16に供給する。
【0020】
画像形成部16は、用紙P上に画像を形成する。画像形成部16は、感光体を帯電部で帯電させ、画像データに基づいて露光部により発せられたレーザービームにより感光体を露光走査して静電潜像を形成し、現像部により静電潜像をトナーで現像し、転写部によりトナー像を用紙Pに転写し、定着部(定着器)により用紙Pにトナー像を定着させる。
【0021】
操作部17は、後述する表示部18に積層されたタッチパネルや各種キーにより構成される。操作部17は、タッチ操作やキー操作により入力された操作信号をCPU11に出力する。
【0022】
表示部18は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、各種画面を表示する。
【0023】
通信I/F19は、NIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、後処理装置20やPCなどとの間でデータの送受信を行う。
【0024】
[後処理装置]
後処理装置20は、画像形成装置10の用紙搬送方向下流側に位置し、画像形成装置10から搬送された用紙に後処理を施す。
後処理装置20は、CPU21、ROM22、RAM23、記憶部24、通信I/F25、後処理部26等を備える。
【0025】
CPU21、ROM22及びRAM23は、CPU21の制御対象が後処理装置20であることを除き、CPU11、ROM12及びRAM13と同様である。
【0026】
CPU21は、後処理装置20で発生したジャムに関する情報を、画像形成装置10に、通信I/F25を介して送信する。
【0027】
記憶部24は、HDDや不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種データを記憶する。
【0028】
通信I/F25は、NICやモデム等で構成され、画像形成装置10やPCなどとの間でデータの送受信を行う。
【0029】
後処理部26は、画像形成装置10から搬送された用紙Pに後処理を施す。当該後処理は、例えば、画像形成装置10にインラインで接続され用紙を断裁するインライントリマーや用紙にラミネート加工を施すインラインラミネーター、中綴じ、ステープル、折り目加工、ミシン目加工、筋付けクリース、箔押し、ニス加工、各種製本等である。
【0030】
[リカバリ処理]
図3を用いて、CPU11において実行されるリカバリ処理のフローを説明する。
まず、CPU11は、画像形成装置10から、または、通信I/F19を介して後処理装置20から、ジャムに関する情報を取得する(ステップS1)。
【0031】
次に、CPU11は、ジャムに関する情報に基づき、ジャムの発生箇所は後処理装置20かどうか判断する(ステップS2)。CPU11は、ジャムの発生箇所は後処理装置20と判断した場合(ステップS2;YES)、CPU11は、リカバリ処理をステップS3に進める。CPU11は、ジャムの発生箇所は後処理装置20ではないと判断した場合(ステップS2;NO)、CPU11は、リカバリ処理をステップS6に進める。
【0032】
次に、CPU11は、ジャムに関する情報にページに関する情報が含まれているかどうか判断する(ステップS3)。CPU11は、含まれていないと判断した場合(ステップS3;YES)、CPU11は、リカバリ処理をステップS4に進める。CPU11は、含まれていると判断した場合(ステップS3;NO)、CPU11は、リカバリ処理をステップS6に進める。
【0033】
次に、CPU11は、ジャムが発生したジョブの未出力のジョブをキャンセルする(ステップS4)。
具体的には、CPU11は、ジャムが発生したジョブの最後尾のジョブまでキャンセルする。
図4の例であれば、出力未完ジョブJ11の出力未完部分P12をキャンセルする。
図5の例であれば、出力未完ジョブJ22の出力未完部分P22及び出力未実施ジョブJ23をキャンセルする。
なお、画像形成装置10から出力済のジョブは、出力されると同時に、既に削除されているため、キャンセル不要である。
【0034】
次に、CPU11は、所定の印刷を実行させ(ステップS5)、リカバリ処理を終了させる。
所定の印刷とは、例えば、ジャムが発生したジョブの次のジョブの印刷である。
所定の印刷とは、例えば、ジャムが発生したジョブの先頭のページからのリカバリ印刷である。
上記のような所定の印刷では、先頭のページからリカバリ印刷が実行されるため、落丁が発生しない。
【0035】
次に、CPU11は、ジャムが発生したページからのリカバリ印刷を実行させ(ステップS6)、リカバリ処理を終了させる。具体的には、CPU11は、ステップS1で取得したジャムに関する情報に含まれるページに関する情報に基づき、ジャムが発生したページから印刷を続行する。
【0036】
これにより、ジャムに関する情報にページに関する情報が含まれていない場合でも、落丁が発生しないこととなり、後処理装置でジャムが発生した場合に、落丁を防止できる。
【0037】
[その他]
【0038】
上記では、ステップS5にて、自動的に所定の印刷が実行されるが、これに限定されない。
例えば、ステップS5を自動的に実行せず、ユーザーが手動で所定の印刷を実行するようにしてもよい。この場合、例えば、CPU11は、ジョブキャンセル開始時またはキャンセル後に(ステップS4開始時)に、所定の印刷に係るジョブの手動送信を確認できない場合、ジョブの送信を促すメッセージを表示部18に表示させてもよい。
また、ステップS5を自動的に実行せず、ステップS6の通常のリカバリ印刷は自動的に実行される場合、通常のリカバリ印刷を実行する際はジョブの手動送信は不要であるというメッセージを、CPU11は、表示部18に表示させてもよい。このようにすれば、ユーザーが誤って、余分なジョブを送信し、実行してしまうことを防止できる。
つまり、CPU11は、ジャムに関する情報に応じて、表示部18への表示を決定してもよい。
【0039】
また、上記では、ステップS4において、ジャムが発生したジョブの未出力のジョブを、全てキャンセルする例を示したが、これに限定されない。
キャンセルする必要のないジョブに関しては、CPU11は、キャンセルしなくてもよい。キャンセルする必要のないジョブとして例えばコピージョブが挙げられる。この場合、コピージョブはデータ再送が不要であるから、CPU11は、コピージョブをキャンセルしなくてもよい。
また、S4は必ずしも必須ではなく、ジョブをキャンセルせずにS5に移行することとしてもよい。具体的には、所定の印刷としてジャムが発生したジョブの次のジョブの印刷やジャムが発生したジョブの先頭のページからのリカバリ印刷する場合、当該リカバリ印刷を割り込みさせてもいい。このとき、ジャム発生前にすでに出力済の用紙とは別のトレイに出力するような制御も行うことで、ジャム発生前にすでに出力済の用紙と割り込みさせたリカバリ印刷とを混同しないことが可能になる。
【0040】
また、ジャムに関する情報が、ケース1:ジャム発生情報とジョブに関する情報、ケース2:ジャムの発生箇所に関する情報とジョブに関する情報、ケース3:ジャム発生情報と後処理装置に関する情報、ケース4:ジャムの発生箇所に関する情報と後処理装置に関する情報のいずれかの場合には、S2及びS3の少なくとも1つのステップをスキップ可能である。ケース2及びケース4に関しては、S1でジャムに関する情報を取得した時点でS2のジャムの発生箇所が後処理装置であるか否かを判断でき、ケース1及びケース3に関しては、S1でジャムに関する情報を取得した時点でS3のページに関する情報を取得可能な後処理装置であるか否かを判断できるためである。
【0041】
また、上記では、印刷する部数にはふれておらず、1部印刷するジョブとして説明しているが、これに限定されない。
ジョブは、複数部印刷するジョブでもよい。この場合、CPU11は、ジャムに関する情報にページに関する情報が含まれない場合、ジャムが発生した部の先頭のページからのリカバリ印刷を実行すればよい。
【0042】
[効果]
以上説明したように、画像形成システム100は、画像形成装置10と後処理装置20とを備える画像形成システム100において、ジョブの実行中に後処理装置で発生したジャムに関する情報を取得する取得部(CPU11)を備える。また、画像形成システム100は、取得部が取得した情報に応じて、ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する制御部(CPU11)と、を備える。
そのため、後処理装置でジャムが発生した場合に、落丁を防止できる。
【0043】
例えば、
図4、5に示されるような落丁が防止される。
図4、
図5を用いて、ジョブとジャム発生のイメージを説明する。
図4は、単一ジョブとジャム発生のイメージ図である。出力未完ジョブJ11は、画像形成装置からの出力が未完であるジョブである。後処理実行ジョブJ12は、後処理装置にて後処理を実行するジョブであり、出力未完ジョブJ11に含まれる。
例えば、画像形成装置からみて出力完了部分P11内で、つまり、後処理装置でジャムJAM1が発生した場合、かつ、ジャムが発生したページに関する情報が取得されない場合、リカバリ印刷では、出力未完部分P12の部分がリカバリ印刷として実行され、落丁が発生する。
画像形成システム100は、このような落丁を防止できる。
【0044】
図5は、複数ジョブから構成される連結ジョブとジャム発生のイメージ図である。連結ジョブの場合でも、同様であり、ジョブJ20は、出力完了ジョブJ21、出力未完ジョブJ22、出力未実施ジョブJ23の複数ジョブからなる連結ジョブである。出力完了ジョブJ21は、画像形成装置からの出力が完了したジョブである。出力未完ジョブJ22は、画像形成装置からの出力が未完であるジョブである。出力未実施ジョブJ23は、画像形成装置にて、出力が実行されていないジョブである。後処理実行ジョブJ24は、後処理装置にて後処理を実行するジョブであり、出力未実施ジョブJ23に含まれる。
例えば、出力未完ジョブJ22の出力完了部分P21内でジャムJAM2が発生した場合、かつ、ジャムが発生したページに関する情報が取得されない場合、リカバリ印刷では、出力未完部分P22及び出力未実施ジョブJ23の部分がリカバリ印刷として実行され、落丁が発生する。
画像形成システム100は、このような落丁を防止できる。
なお、出力完了ジョブJ21の部分でジャムが起きた場合は、画像形成装置からみて出力完了しているため、画像形成装置10の管理外であり、そもそもリカバリ不可である。また、出力未実施ジョブJ23の部分でジャムが起きた場合は、画像形成装置内であるため、ジャムが発生したページに関する情報は取得されるため、正しくリカバリ印刷が実行される。
【0045】
また、画像形成装置10は、後処理装置20に接続される画像形成装置10において、ジョブの実行中に後処理装置で発生したジャムに関する情報を取得する取得部(CPU11)を備える。また、画像形成装置10は、取得部が取得した情報に応じて、ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する制御部(CPU11)と、を備える。
そのため、後処理装置でジャムが発生した場合に、落丁を防止できる。
【0046】
また、プログラムは、画像形成装置10と後処理装置20とを備える画像形成システム100のコンピューターを、ジョブの実行中に後処理装置で発生したジャムに関する情報を取得する取得部(CPU11)として機能させる。また、プログラムは、取得部が取得した情報に応じて、ジャムが発生したページからのリカバリ印刷の実行の有無に関する制御処理を決定する制御部(CPU11)、として機能させる。
そのため、後処理装置でジャムが発生した場合に、落丁を防止できる。
【0047】
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成システムの例であり、これに限定されるものではない。画像形成システムを構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0048】
また、上記各実施の形態では、シートとして用紙Pを用いた場合について説明したが、シートの素材は紙に限定されるものではなく、シート状の樹脂等であってもよい。
【符号の説明】
【0049】
10 画像形成装置
11 CPU(取得部、制御部)
20 後処理装置
26 後処理部
100 画像形成システム