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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2026085695
(43)【公開日】2026-05-25
(54)【発明の名称】システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20260518BHJP
   G16Z 99/00 20190101ALI20260518BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20260518BHJP
   G06Q 50/22 20240101ALI20260518BHJP
   G06Q 10/00 20260101ALI20260518BHJP
【FI】
G06Q50/10
G16Z99/00
G06Q50/20
G06Q50/22
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024198490
(22)【出願日】2024-11-13
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】星野 静
【テーマコード(参考)】
5L010
5L050
5L099
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L050CC11
5L050CC20
5L050CC34
5L050CC46
5L050DD01
5L050DD02
5L099AA15
5L099AA22
(57)【要約】
【課題】システムを提供する。
【解決手段】
ユーザーの身体的情報および希望する体験シナリオを入力するための入力手段と、
前記身体的情報および希望する体験シナリオに基づいて、妊娠の異なるステージをシミュレートするためのフィードバックを生成するデータ処理手段と、
前記フィードバックをユーザーに提供し、物理的および感情的な変化を再現するための出力手段と、
ユーザーの体験に関する感想やデータを収集する記録手段と、
前記収集された感想やデータを用いてシミュレーションを調整する学習手段とを含むシステム。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの身体的情報および希望する体験シナリオを入力するための入力手段と、
前記身体的情報および希望する体験シナリオに基づいて、妊娠の異なるステージをシミュレートするためのフィードバックを生成するデータ処理手段と、
前記フィードバックをユーザーに提供し、物理的および感情的な変化を再現するための出力手段と、
ユーザーの体験に関する感想やデータを収集する記録手段と、
前記収集された感想やデータを用いてシミュレーションを調整する学習手段とを含むシステム。
【請求項2】
フィードバックが胎児の動きと感情の変化をリアルタイムでユーザーに伝えるように構成されている請求項1記載のシステム。
【請求項3】
企業の従業員研修ツールとして利用可能なように構成されている請求項1記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、少なくとも一つのプロセッサにより遂行される、ペルソナチャットボット制御方法であって、ユーザ発話を受信するステップと、前記ユーザ発話を、チャットボットのキャラクターに関する説明と関連した指示文を含むプロンプトに追加するステップと前記プロンプトをエンコードするステップと、前記エンコードしたプロンプトを言語モデルに入力して、前記ユーザ発話に応答するチャットボット発話を生成するステップ、を含む、方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-180282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
妊娠は一部のパートナーにのみ直接的な身体的体験をもたらすため、妊娠していないパートナーがその負担を理解することが難しいという課題がある。このため、負担を理解していないことによる支援不足やコミュニケーション不足が生じる可能性がある。さらに、企業における育児休暇取得の促進や働き方改革の一環として、妊娠の経験を知ることの重要性が増しているが、実際の経験を共有することは困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、ユーザーの身体的情報および希望する体験シナリオに基づいて、妊娠の異なるステージをシミュレートし、ユーザーが物理的および感情的な変化を体験できるようにするシステムである。具体的には、入力手段によってユーザーの情報を収集し、データ処理手段でフィードバックを生成し、出力手段でそのフィードバックを提供することで、ユーザーに妊娠体験をリアルに再現する。さらに、記録手段で体験に関する感想やデータを収集し、学習手段でシミュレーションを個別に調整することで、より多様な妊娠経験を提供する。このシステムは企業の従業員研修ツールとしても利用可能であり、妊娠体験の理解を促進し、パートナー間のコミュニケーションを改善するものである。
【0006】
「ユーザー」とは、システムを使用して妊娠体験をシミュレートする人物を指す。
【0007】
「身体的情報」とは、ユーザーの体重、身長、健康状態などの生理的および物理的なデータを指す。
【0008】
「体験シナリオ」とは、妊娠の異なるステージやその過程に関連する特定の状況を模擬するためにシステムが提供する設定を指す。
【0009】
「入力手段」とは、ユーザーが身体的情報や体験シナリオをシステムに提供するための装置やインターフェースを指す。
【0010】
「データ処理手段」とは、ユーザーの入力情報に基づいてフィードバック内容を生成するための装置やプログラムを指す。
【0011】
「フィードバック」とは、ユーザーが妊娠中の身体的および感情的な体験をシミュレートするためにシステムから提供される情報や体験を指す。
【0012】
「出力手段」とは、生成されたフィードバックをユーザーに提示するための装置や方法を指す。
【0013】
「記録手段」とは、ユーザーの体験に関する感想やフィードバックを収集するための装置やプログラムを指す。
【0014】
「学習手段」とは、収集されたフィードバックを元にシステムのシミュレーションを改善するために使用されるアルゴリズムやプログラムを指す。
【0015】
「企業の従業員研修ツール」とは、企業において従業員が育児休暇取得促進や妊娠体験の理解を深めるために活用される教育的装置またはプログラムを指す。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1実施形態に係るデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
図2】第1実施形態に係るデータ処理装置及びスマートデバイスの要部機能の一例を示す概念図である。
図3】第2実施形態に係るデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
図4】第2実施形態に係るデータ処理装置及びスマート眼鏡の要部機能の一例を示す概念図である。
図5】第3実施形態に係るデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
図6】第3実施形態に係るデータ処理装置及びヘッドセット型端末の要部機能の一例を示す概念図である。
図7】第4実施形態に係るデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
図8】第4実施形態に係るデータ処理装置及びロボットの要部機能の一例を示す概念図である。
図9】複数の感情がマッピングされる感情マップを示す。
図10】複数の感情がマッピングされる感情マップを示す。
図11】実施例1におけるデータ処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
図12】応用例1におけるデータ処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
図13】感情エンジンを組み合わせた場合の実施例2におけるデータ処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
図14】感情エンジンを組み合わせた場合の応用例2におけるデータ処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面に従って本開示の技術に係るシステムの実施形態の一例について説明する。
【0018】
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
【0019】
以下の実施形態において、符号付きのプロセッサ(以下、単に「プロセッサ」と称する)は、1つの演算装置であってもよいし、複数の演算装置の組み合わせであってもよい。また、プロセッサは、1種類の演算装置であってもよいし、複数種類の演算装置の組み合わせであってもよい。演算装置の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)、APU(Accelerated Processing Unit)等が挙げられる。
【0020】
以下の実施形態において、符号付きのRAM(Random Access Memory)は、一時的に情報が格納されるメモリであり、プロセッサによってワークメモリとして用いられる。
【0021】
以下の実施形態において、符号付きのストレージは、各種プログラム及び各種パラメータ等を記憶する1つ又は複数の不揮発性の記憶装置である。不揮発性の記憶装置の一例としては、フラッシュメモリ(SSD(Solid State Drive))、磁気ディスク(例えば、ハードディスク)、又は磁気テープ等が挙げられる。
【0022】
以下の実施形態において、符号付きの通信I/F(Interface)は、通信プロセッサ及びアンテナ等を含むインタフェースである。通信I/Fは、複数のコンピュータ間での通信を司る。通信I/Fに対して適用される通信規格の一例としては、5G(5th Generation Mobile Communication System)、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等を含む無線通信規格が挙げられる。
【0023】
以下の実施形態において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0024】
[第1実施形態]
【0025】
図1には、第1実施形態に係るデータ処理システム10の構成の一例が示されている。
【0026】
図1に示すように、データ処理システム10は、データ処理装置12及びスマートデバイス14を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。
【0027】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0028】
スマートデバイス14は、コンピュータ36、受付装置38、出力装置40、カメラ42、及び通信I/F44を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、受付装置38、出力装置40、及びカメラ42も、バス52に接続されている。
【0029】
受付装置38は、タッチパネル38A及びマイクロフォン38B等を備えており、ユーザ入力を受け付ける。タッチパネル38Aは、指示体(例えば、ペン又は指等)の接触を検出することにより、指示体の接触によるユーザ入力を受け付ける。マイクロフォン38Bは、ユーザの音声を検出することにより、音声によるユーザ入力を受け付ける。制御部46Aは、タッチパネル38A及びマイクロフォン38Bによって受け付けたユーザ入力を示すデータをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290が、ユーザ入力を示すデータを取得する。
【0030】
出力装置40は、ディスプレイ40A及びスピーカ40B等を備えており、データをユーザ20が知覚可能な表現形(例えば、音声及び/又はテキスト)で出力することでデータをユーザ20に対して提示する。ディスプレイ40Aは、プロセッサ46からの指示に従ってテキスト及び画像等の可視情報を表示する。スピーカ40Bは、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラである。
【0031】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。
【0032】
図2には、データ処理装置12及びスマートデバイス14の要部機能の一例が示されている。
【0033】
図2に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。特定処理プログラム56は、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って特定処理部290として動作することによって実現される。
【0034】
ストレージ32には、データ生成モデル58及び感情特定モデル59が格納されている。データ生成モデル58及び感情特定モデル59は、特定処理部290によって用いられる。
【0035】
スマートデバイス14では、プロセッサ46によって受付出力処理が行われる。ストレージ50には、受付出力プログラム60が格納されている。受付出力プログラム60は、データ処理システム10によって特定処理プログラム56と併用される。プロセッサ46は、ストレージ50から受付出力プログラム60を読み出し、読み出した受付出力プログラム60をRAM48上で実行する。受付出力処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行する受付出力プログラム60に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0036】
次に、データ処理装置12の特定処理部290による特定処理について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、スマートデバイス14を「端末」と称する。
【0037】
この発明は、ユーザーが妊娠体験をシミュレートするためのシステムであり、ユーザーの身体的情報や体験シナリオを基に、各妊娠ステージのフィードバックを提供するものである。システムは主にサーバ、端末、およびユーザーインターフェースで構成されている。
【0038】
サーバの役割と機能
【0039】
サーバは、入力されたユーザーの身体的情報と体験シナリオを受け取った後、AIモデルを使用してリアルタイムでフィードバックを生成する。このフィードバックは、お腹の重さや胎動の再現、感情シミュレーションなどを含む。サーバは同時に、多数のユーザーのデータを処理し、収集されたフィードバックに基づいてAIモデルを学習し、改善を行う。
【0040】
端末の役割と機能
【0041】
端末は、サーバから受信したフィードバックをユーザーに提供し、身体的な妊娠体験をシミュレートするためのデバイスである。端末には振動装置や加重モジュールが内蔵されており、お腹への圧力や胎動をリアルに再現する。また、端末はユーザーの反応や感想を入力するインターフェースを提供し、その情報をサーバに戻す。
【0042】
ユーザーの操作と体験
【0043】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて必要な身体的情報や体験したいシナリオを入力する。例えば、妊娠初期の体験を希望する場合、軽度のつわりや感情の変化が中心となるフィードバックが提供される。ユーザーはフィードバックを受けながら、日常生活を送る中で妊娠体験のリアリティを感じ取り、端末からの問いかけに対して感想を記録することができる。
【0044】
具体例
【0045】
例えば、ユーザーが「妊娠中期」を選んだ場合、サーバは胎児の活発な動きを含むフィードバックを生成する。端末は、お腹の重さが増加する感覚とともに、予測不能な運動(胎動)を振動として再現する。ユーザーは日常の動作を行う中で、突発的な胎動を体験し、それによる感情の変化を記録しサーバへ送信する。このフィードバックは、サーバで解析され、将来的なユーザー体験の向上に役立てられる。
【0046】
これによりユーザーは、妊娠していないパートナーや研修生として、より直接的に妊娠体験を理解し、コミュニケーションに役立てることが可能となる。
【0047】
以下に、処理の流れについて説明する。
【0048】
ステップ1:
【0049】
ユーザは端末のインターフェースを使用して、身体的情報(例:体重、身長)と体験したい妊娠シナリオを入力する。
【0050】
ステップ2:
【0051】
端末はユーザーの入力情報をサーバに送信する。
【0052】
ステップ3:
【0053】
サーバは受信した情報を基に、AIモデルを用いてユーザーの体験シナリオに適したフィードバックを生成する。
【0054】
ステップ4:
【0055】
サーバは生成したフィードバックを端末に送信する。フィードバックには、お腹の重さの変化や胎動のシミュレーション、感情の変化に関するデータが含まれる。
【0056】
ステップ5:
【0057】
端末は受信したフィードバックに基づいて、振動装置や加重モジュールを制御し、ユーザーに物理的な妊娠体験を提供する。
【0058】
ステップ6:
【0059】
ユーザはフィードバックを受けながら日常生活を送り、フィードバックから体験した感情や身体的感覚を記録する。
【0060】
ステップ7:
【0061】
端末はユーザーの反応や記録された感想をサーバに送信する。
【0062】
ステップ8:
【0063】
サーバは収集されたユーザーのフィードバックデータをAIモデルに学習させ、次回以降、より精度の高い体験を提供できるようにモデルを更新する。
【0064】
(実施例1)
【0065】
次に、実施例1について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、スマートデバイス14を「端末」と称する。
【0066】
従来の妊娠体験シミュレーションシステムでは、利用者が妊娠の各ステージをリアルかつ詳細に体験することが難しく、またそのフィードバックを通じてリアルタイムで感情や身体の変化を再現することが不十分であった。さらに、体験の記録を基にしたフィードバックの質の向上や調整が困難であるという課題があった。
【0067】
実施例1におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0068】
この発明では、サーバは、ユーザーが体験したいステージや身体的要素を入力するための入力装置手段と、前記ステージおよび身体的要素に基づき、生成AIモデルを用いてフィードバックを作成するデータ処理装置手段と、前記フィードバックをユーザーに提示し、物理的体験を再現するための出力装置手段とを含む。これにより、利用者は妊娠の各ステージをリアルタイムで体験し、その結果を基にしたフィードバックの質の向上や調整が可能となる。
【0069】
「ユーザー」とは、システムを使用し、体験したいステージや身体的要素を入力する人のことである。
【0070】
「入力装置」とは、ユーザーが体験したいステージおよび身体的要素について情報を入力するためのハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0071】
「生成AIモデル」とは、入力されたデータに基づいて、ユーザーに提供するフィードバックを自動生成するアルゴリズムまたはプログラムのことである。
【0072】
「フィードバック」とは、ユーザーの体験内容に応じて生成AIモデルにより作成され、ユーザーに対して提示される情報や体感のことである。
【0073】
「データ処理装置」とは、入力されたデータを処理してフィードバックを生成する機能を持つハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0074】
「出力装置」とは、生成されたフィードバックをユーザーに提供し、利用者が体験を現実に再現できるようにするためのハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0075】
「記録装置」とは、ユーザーの体験に対する反応や評価を記録し、将来のシステム改善に使用可能な形で保存する機能を持つものである。
【0076】
「学習装置」とは、記録されたデータを使用して生成AIモデルを調整し、フィードバックの質を向上させるためのハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0077】
この発明は、ユーザーが妊娠の各ステージをシミュレートするためのシステムであり、主にサーバ、端末、ユーザーインターフェースで構成されている。
【0078】
サーバの役割と機能
【0079】
サーバは、ユーザーが入力した体験ステージや身体的要素の情報を受け付ける。この情報を基に、生成AIモデルを活用して、ユーザーに対する最適なフィードバックを生成する。生成AIモデルは、過去のデータを学習し、入力されたプロンプト文に応じてリアルタイムで反応を提供する。プロンプト文の具体例として、「妊娠中期の体験シミュレーションを開始し、お腹の重みと胎動のフィードバックを生成してください」という指示がある。
【0080】
端末の役割と機能
【0081】
端末は、サーバから送信されたフィードバックを受信し、ユーザーに提供する役割を担う。端末には、振動装置や加重モジュールが組み込まれており、ユーザーがお腹への圧力や胎動を体験できるように操作される。また、端末にはユーザーの反応や感想を記録するためのインターフェースも備わっており、その情報はサーバへ送信される。
【0082】
ユーザーの操作と体験
【0083】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて、希望する体験シナリオや妊娠ステージを入力することができる。たとえば、妊娠初期を選択する際には、軽度のつわりや感情の変化をフィードバックとして受け取ることとなる。日常生活の中でユーザーは、端末を通じて得られるフィードバックに基づき、妊娠体験のリアリティを感じ、それに対する自身の感想や反応を記録することができる。
【0084】
このシステムにより、サーバは生成AIモデルを用いてリアルタイムで精緻なフィードバックを生成し、端末を介してユーザーに対して現実に近い体験を提供することが可能である。これによりユーザーは、妊娠体験をより詳細に理解し、特に妊娠していないパートナーや研修の受講者が新たな視点で体験を共有できるようにすることができる。
【0085】
実施例1における特定処理の流れについて図11を用いて説明する。
【0086】
ステップ1:
【0087】
ユーザーは、端末のユーザーインターフェースを通じて、体験したい妊娠ステージや身体的要素を入力する。例えば、ユーザーが「妊娠中期」を選択した場合、この情報が端末からサーバに送信される。入力データは、対象ステージやユーザーの身体データである。
【0088】
ステップ2:
【0089】
サーバは、受信したユーザーの入力データを基に、生成AIモデルを使用してフィードバックを生成する。具体的には、入力された妊娠ステージに応じたフィードバックを作成するために、AIモデルが過去のデータセットから最適な反応を選び出す。この処理では、プロンプト文「妊娠中期のフィードバックを生成せよ」などに従ってデータ加工や演算が行われ、生成結果がフィードバックとして出力される。
【0090】
ステップ3:
【0091】
サーバは、生成されたフィードバックを端末に送信する。フィードバックには、ユーザーが体験するべき物理的および情緒的な変化が含まれており、振動や加重のパターンが詳細に記述されている。
【0092】
ステップ4:
【0093】
端末は、受信したフィードバックに基づき、内蔵された振動装置や加重モジュールを制御する。例えば、端末はユーザーのお腹部分に対して振動を発生させ、胎動をシミュレートする。これにより、ユーザーは選択したステージに応じた妊娠体験をリアルに感じることができる。
【0094】
ステップ5:
【0095】
ユーザーは、フィードバックを体験する中で自身の反応を端末に入力する。例えば、胎動があった際の感情の変化や身体的な反応を記録する。入力されたデータは、端末からサーバに送信される。
【0096】
ステップ6:
【0097】
サーバは、ユーザーから送信された反応データを受け取り、生成AIモデルを改良するための学習データとして活用する。具体的には、このデータを解析し、未来のフィードバックをより個別化し正確にするためにモデルを調整する。出力として、調整されたモデルパラメータが得られる。
【0098】
(応用例1)
【0099】
次に、応用例1について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、スマートデバイス14を「端末」と称する。
【0100】
従来、妊娠体験のシミュレーションは限られた場面やデバイスでしか再現できず、ユーザーが十分に妊娠の各過程を具体的かつリアルに理解することが困難であった。また、物理的感覚の再現と情緒的変化のフィードバックが不足しており、ユーザーの理解度や体験の質を向上させる必要があった。
【0101】
応用例1におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0102】
この発明では、サーバは、ユーザーの身体的情報および希望する体験条件を受け取るための受信手段と、前記身体的情報および希望する体験条件に基づいて、妊娠の様々な過程をシミュレートするための情報処理手段と、前記シミュレーション結果をユーザーに提供し、物理的現象および情緒的変化を再現するための出力装置と、を含む。これにより、ユーザーは妊娠の各ステージをより詳細に体験し、リアルタイムで適応されたフィードバックを受け取ることが可能となり、体験の質と理解度が大幅に向上する。
【0103】
「受信手段」とは、ユーザーの身体的情報および希望する体験条件を入力として受け取る装置またはプロセスである。
【0104】
「情報処理手段」とは、受信した身体的情報および体験条件に基づいて、妊娠の各ステージをシミュレートするための計算や解析を行うシステムである。
【0105】
「出力装置」とは、シミュレーションの結果をユーザーに物理的現象や情緒的変化として再現し提供するための機器である。
【0106】
「記録装置」とは、ユーザーの体験に関する反応や情報を保存するためのシステムまたはコンポーネントである。
【0107】
「学習装置」とは、収集されたユーザーの反応および情報を用いてシステムのシミュレーションを改善または調節するための機能を持つ装置である。
【0108】
「適応手段」とは、ユーザーのリアルタイムでの位置情報および選択オプションに基づいて、最適なフィードバックを提供するための手法や装置である。
【0109】
「マルチモーダル出力手段」とは、モバイルディスプレイ装置や触覚装置を用いて、視覚、聴覚、および触覚を含む複数の感覚を通じてフィードバックを提供する手段である。
【0110】
この発明は、ユーザーが妊娠体験を具体的にシミュレートするためのシステムである。このシステムは、サーバ、端末装置、及びユーザーインターフェースで構成されている。
【0111】
サーバは、受信手段を介してユーザーの身体的情報および希望する体験条件を受け取り、それに基づいて情報処理手段を用いて妊娠各ステージのシミュレーションを生成する。この情報処理には、ディープラーニングフレームワークであるTENSORFLOW(登録商標)やPyTorchが使用され、生成AIモデルに基づいてリアルタイムでシミュレーションデータを生成する。サーバは、これらのデータを出力装置に転送し、物理的現象や情緒的変化を再現する。
【0112】
端末装置は、サーバからのフィードバックをユーザーに提供する。具体的には、Google(登録商標) Glass(登録商標)やMicrosoft(登録商標) HoloLens(登録商標)などのモバイルディスプレイ装置を用いて視覚および聴覚によるフィードバックを提供し、Bluetooth接続された振動装置を介して触覚で物理的現象を再現する。
【0113】
ユーザーは、このシステムを通じて妊娠の各ステージを体験できる。例えば、商業施設内に設置された端末を使用し、「妊娠中期体験開始」と音声指示を出すことで、サーバが中期の身体的特性および情緒的フィードバックを生成し、これをリアルタイムでユーザーに伝える。これによって、ユーザーは妊娠しているパートナーや親としての理解を深めることができる。
【0114】
具体例として、ユーザーが「妊娠後期」を指定した場合、システムは重たいお腹と活発な胎児の動きをフィードバックとして提供する。ユーザーはそれを体験しつつ、関連商品の選択に影響を受けことができる。
【0115】
生成AIモデルへのプロンプト文例は次のとおりである:「ユーザーID: Xが妊娠後期の体験をリクエスト。後期の身体的特性と情緒的フィードバックを生成し伝達せよ。特に腹部圧力と胎動を強調して振動データを構築。」
【0116】
応用例1における特定処理の流れについて図12を用いて説明する。
【0117】
ステップ1:
【0118】
サーバは、ユーザーから端末を通じて送信された身体的情報および希望する体験条件を受信手段を介して取得する。入力には、ユーザーの健康情報および体験したい妊娠ステージが含まれる。受信した情報は、初期前処理として適切な形式に変換される。
【0119】
ステップ2:
【0120】
サーバは、受信した身体的情報および体験条件を基に、情報処理手段である生成AIモデルを使用し、妊娠の各ステージに該当するフィードバックデータを生成する。入力となる情報をディープラーニングにて解析し、妊娠期に沿った感情および物理的シナリオをデータとして出力する。具体的には、感情変化、胎児の動き、お腹の重さなどのデータが抽出される。
【0121】
ステップ3:
【0122】
サーバは、生成されたフィードバックデータを端末に送信する。出力されるフィードバックデータには、視覚的情報、聴覚的効果、および触覚再現のための物理データが含まれる。これらは、端末装置でのマルチモーダル出力のために設計されている。
【0123】
ステップ4:
【0124】
端末は、サーバから受信したフィードバックデータを使用して、Google GlassやHoloLensなどのデバイスで視覚および聴覚によるシナリオを再現する。また、Bluetooth接続の振動装置により、物理的な触覚フィードバックをユーザーのお腹に再現する。視覚データはディスプレイに表示され、触覚データは振動として実感される。
【0125】
ステップ5:
【0126】
ユーザーは、端末からのフィードバックを体験しながら、体験に対する感想や再現されたシナリオに対する反応を端末のインターフェースに入力する。入力された感想データはリアルタイムでサーバに送信される。
【0127】
ステップ6:
【0128】
サーバは、ユーザーから取得した感想や反応データを記録装置に保存する。収集されたデータを元に学習装置が情報を解析し、生成AIモデルを改善するためのフィードバックループを形成する。これにより、将来的なシミュレーションの質が向上し、より現実に即した体験が可能となる。
【0129】
更に、ユーザの感情を推定する感情エンジンを組み合わせてもよい。すなわち、特定処理部290は、感情特定モデル59を用いてユーザの感情を推定し、ユーザの感情を用いた特定処理を行うようにしてもよい。
【0130】
この発明は、ユーザーの身体的情報および希望する体験シナリオをもとに、妊娠の異なるステージをシミュレートするためのシステムであり、特に感情エンジンを利用してユーザーの感情状態を認識し、フィードバックを個別に調整する点で特徴がある。このシステムは、サーバ、端末、感情エンジン、およびユーザーインターフェースにより構成される。
【0131】
サーバの役割と機能
【0132】
サーバは、ユーザーから送信された身体的情報と体験シナリオを受け取り、AIモデルを使って適切なフィードバックを生成する。このフィードバックは、物理的な妊娠体験の再現に加えて、感情的な変化を含むものである。感情エンジンによるユーザーの感情分析結果も考慮に入れることで、より個別化されたフィードバックを提供する。
【0133】
端末の役割と機能
【0134】
端末は、サーバから送信されたフィードバックを受け取り、内蔵の振動装置や加重モジュールを駆動してユーザーに物理的な妊娠体験を再現する。他にもカメラやマイクを使用してユーザーの表情や音声を取り込み、感情エンジンに送信する。
【0135】
感情エンジンの役割
【0136】
感情エンジンは、ユーザーの表情、音声、生理的データを解析することで感情状態を認識する。この情報はサーバにフィードバックされ、リアルタイムな調整を可能にする。
【0137】
ユーザーの操作と体験
【0138】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて自分の情報と体験したい妊娠シナリオを入力する。その後、フィードバックに基づいた物理的体験と共に、感情エンジンによる分析結果を用いて、個別化されたフィードバックを受け取る。ユーザーはこの過程で、フィードバックに対する感情や身体的感覚を記録し、それが次回の改善に活かされる。
【0139】
具体例
【0140】
例えば、ユーザーが「ストレスの多い妊娠中期」を選んだ場合、サーバは胎児の活発な動きと感情の変化に関するフィードバックを生成する。端末は、お腹に増加する重さと不規則な起動振動を提供しながら、ユーザーの表情や言葉を記録する。感情エンジンはこれを解析し、ユーザーがストレスを感じていると判断した場合、リラクゼーションのフィードバックを追加するか、シナリオの調整を行う。このようにして、ユーザーの体験は実際の妊娠環境により近い形で提供される。
【0141】
以下に、処理の流れについて説明する。
【0142】
ステップ1:
【0143】
ユーザは端末のインターフェースを使用して、身体的情報と経験したい妊娠シナリオを入力する。
【0144】
ステップ2:
【0145】
端末は入力された情報をサーバに送信する。
【0146】
ステップ3:
【0147】
サーバは受信した情報をもとに、AIモデルを用いて適切なフィードバックを生成する。
【0148】
ステップ4:
【0149】
サーバはフィードバックを端末に送信し、お腹の重さや胎動のパターンなどのフィードバックを含む。
【0150】
ステップ5:
【0151】
端末は感情エンジンを使用して、ユーザーの表情、音声、生理的な反応を記録し、サーバに送信する。
【0152】
ステップ6:
【0153】
サーバは感情エンジンからのデータを解析し、ユーザーの感情状態を特定する。
【0154】
ステップ7:
【0155】
サーバは感情状態に基づき、フィードバックを調整または更新し、必要に応じて新しいフィードバックを端末に送信する。
【0156】
ステップ8:
【0157】
端末は調整されたフィードバックをユーザーに提示し、物理的な体験とともに感情フィードバックを提供する。
【0158】
ステップ9:
【0159】
ユーザは実施されたフィードバックを体験し、フィードバックに対する感情や身体的反応を記録する。
【0160】
ステップ10:
【0161】
端末はユーザーの記録をサーバに送り返し、サーバはこの情報をAIモデルに反映させ、次回以降の体験を改善する。
【0162】
(実施例2)
【0163】
次に、実施例2について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、スマートデバイス14を「端末」と称する。
【0164】
本発明は、ユーザーの身体的および感情的ニーズに応じた個別化された妊娠体験を提供する際の難しさを解決することを目的としている。現行技術では、個々のユーザーに適したフィードバックをリアルタイムに生成し、さらにそれを基に経験を調整することが難しい状況にある。
【0165】
実施例2におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0166】
この発明では、サーバは、生体データ及び体験シナリオの情報入力手段と、応答を生成するデータ演算手段と、物理的および情緒的変化を再現する情報出力手段と、を含む。これにより、ユーザーに対して個別化された妊娠体験をリアルタイムで提供し、さらにそのフィードバックをもとに次回の体験を最適化することが可能となる。
【0167】
「生体データ」とは、ユーザーの身体的状態に関する情報を指し、体温、心拍数、血圧などの具体的な数値を含むものである。
【0168】
「体験シナリオ」とは、ユーザーが希望する特定の状況や条件を模擬するための設計された場面を意味し、たとえば妊娠初期、中期、後期の特定の体験を含む。
【0169】
「情報入力手段」とは、ユーザーから生体データや体験シナリオを受け取るための装置やシステムを指し、タッチパネルやキーボードといったインターフェースを含む。
【0170】
「データ演算手段」とは、入力された情報を基に必要な計算や処理を行い、適切なフィードバックや応答を生成する機能を持つ装置やアルゴリズムを指す。
【0171】
「応答」とは、ユーザーの入力に基づいて生成された情報やフィードバックを指し、物理的、情緒的な体験を通じてユーザーに提供されるものである。
【0172】
「情報出力手段」とは、生成された応答をユーザーに提示するための装置や方法を指し、振動装置やディスプレイといった物理的な機器を含む。
【0173】
「データ記録手段」とは、ユーザーの体験やフィードバックを保存し、それを基に次回の体験の改善に役立つ情報を保持する機能を持つ装置やシステムを指す。
【0174】
「学習調整手段」とは、収集されたデータを分析し、フィードバック内容や体験シナリオを改善または調整するための方法や装置を指す。
【0175】
この発明を実施するための形態は、ユーザーが妊娠体験を具体的にシミュレートし、身体的および情緒的な変化を体験することを目的とするシステムである。システムは、サーバ、端末、感情分析エンジン、及びユーザーインターフェースから構成されている。
【0176】
サーバ
【0177】
サーバは中央制御として機能し、ユーザーから取得した生体データと体験シナリオを処理する。生成AIモデルを活用し、ユーザーの入力に基づいて適切なフィードバックを生成する。具体的には、ユーザーが選択した妊娠のステージや情緒的ニーズに応じて、プロンプト文を構成し生成AIモデルに送信する。このフィードバックは、物理的体験と情緒的調整を含むものであり、個別にカスタマイズされている。
【0178】
端末
【0179】
端末は、サーバからのフィードバックを受け取り、ユーザーに物理的な妊娠体験を提供する。内部には振動装置や加重モジュールが組み込まれ、ユーザーの身体に対してフィードバックを実施する。加えて、端末に搭載されたカメラやマイクは、ユーザーの表情や音声を記録し、それを感情分析エンジンに送信することで、より正確なフィードバック調整を可能にする。
【0180】
ユーザーの操作
【0181】
ユーザーは、端末のインターフェースを使用して、妊娠体験シナリオや自己の身体データを入力する。例えば、「ストレスの多い妊娠中期」をシナリオとして選択した場合、端末はお腹に増加する重さや不規則な振動を提供し、リアルタイムでサーバのフィードバックに基づいて体験を調整する。これにより、ユーザーはより現実に近い妊娠体験を得ることができる。
【0182】
感情分析エンジン
【0183】
感情分析エンジンは、ユーザーの表情、音声、生理的データを解析し、それらの情報を基にユーザーの情緒的状態を判断する。この解析結果をサーバに送信し、フィードバック内容のリアルタイム調整に役立てる。
【0184】
プロンプト文の例
【0185】
「ユーザー情報とシナリオを基に、妊娠中期のストレス体験を再現するフィードバックを生成してください。ユーザーの感情分析結果を考慮して、リラクゼーションも含めたフィードバック調整を行うこと。」
【0186】
このようにして、システムはユーザーに対して最適化された妊娠体験を提供し、個々のニーズに応じたフィードバックを通じて、より深い学びと理解を促進する。
【0187】
実施例2における特定処理の流れについて図13を用いて説明する。
【0188】
ステップ1:
【0189】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて生体データと望ましい体験シナリオを入力する。これには、タッチスクリーンやキーボードを使用する。入力されたデータは、生活習慣情報や妊娠ステージの選択を含む。端末はこれらの情報をサーバに送信する。
【0190】
ステップ2:
【0191】
サーバは、端末から受け取った生体データと体験シナリオを受信する。この情報に基づいて、プロンプト文を生成し、生成AIモデルに送信する。AIモデルは入力されたプロンプトを解析し、個別化されたフィードバックを生成する。フィードバックは物理的および情緒的な要素を含み、ユーザーの選択に応じた妊娠体験を設計する。生成されたフィードバックはサーバ上に保持される。
【0192】
ステップ3:
【0193】
サーバは、生成されたフィードバックを端末に送信する。フィードバックには、ユーザーの身体に再現される物理的体験や推奨される情緒的調整が含まれる。端末はサーバからの情報を受け取り、内蔵の振動装置や加重モジュールを使用して、ユーザーの身体に対して指定されたフィードバックを具現化する。
【0194】
ステップ4:
【0195】
端末は搭載されているカメラとマイクを使って、ユーザーの表情や音声データをリアルタイムで収集する。この収集データは、ユーザーの情緒的反応や体感反応を評価するための基礎情報となる。端末は収集したデータを感情分析エンジンに送信する。
【0196】
ステップ5:
【0197】
感情分析エンジンは、端末から受信したユーザーの表情データや音声情報、生理的データを解析する。これにより、現在のユーザーの情緒的状態を認識し、解析結果をサーバにフィードバックする。解析結果には、ストレス、喜び、リラクゼーションなどの情緒的指標が含まれる。
【0198】
ステップ6:
【0199】
サーバは感情分析エンジンからのフィードバックを受け取り、生成されたフィードバックを最適化する。必要であれば、生成AIモデルを再度用いて、新たなプロンプト文を作成し、フィードバック内容を改訂する。この調整されたフィードバックは、端末に再度送信される。
【0200】
ステップ7:
【0201】
端末は、サーバからの更新されたフィードバックを受け取り、ユーザーに最適化された体験を提供し続ける。この体験プロセスは、ユーザーのニーズや情緒的反応に応じて動的に調整される。
【0202】
(応用例2)
【0203】
次に、応用例2について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、スマートデバイス14を「端末」と称する。
【0204】
現代社会において、妊娠の段階をリアルに体験できる機会は限られている。また、感情的および物理的変化を個別に感じられる手段が不足しているため、それらを疑似体験する方法の開発が求められている。特に、バーチャル環境での体験を通じて、個人がより現実に近い妊娠のステージを感じることができるシステムが必要とされる。
【0205】
応用例2におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0206】
この発明では、サーバは、ユーザーの身体的属性および希望する体験内容を入力するための入力手段と、前記身体的属性および希望する体験内容に基づいて、妊娠の異なる段階をシミュレートするための応答を生成する情報処理手段と、前記応答をユーザーに提供し、物理的および感情的な変化を再現するための提示手段と、を含む。これにより、ユーザーはバーチャル環境での妊娠体験をより現実的に感じることが可能となる。
【0207】
「身体的属性」とは、ユーザーの体格、健康状態、または個人に特有な生理的情報を指す。
【0208】
「体験内容」とは、ユーザーが希望する特定のシナリオや状況をシミュレートするための条件や設定を指す。
【0209】
「情報処理手段」とは、入力情報を解析し、シミュレーションに必要な応答を生成するための計算装置またはプログラムを指す。
【0210】
「応答」とは、ユーザーの入力に基づいて生成される物理的および感情的変化を再現するためのデータまたは信号を指す。
【0211】
「提示手段」とは、ユーザーが応答を感覚的に認知するために利用する装置、例えば、ディスプレイやスピーカー、振動装置を指す。
【0212】
「仮想現実提供手段」とは、ユーザーがバーチャルな環境に没入できるようにするための技術や装置を指す。
【0213】
「制御手段」とは、デバイスを操作し、特定の感覚をユーザーに与えるために、信号やデータを調整する機構やプログラムを指す。
【0214】
この発明は、ユーザーの身体的属性および希望する体験内容をもとに、妊娠の異なるステージをバーチャル環境でシミュレートするシステムである。システムは、大きく分けてサーバ、端末、ユーザーインターフェースおよび感情エンジンから構成される。
【0215】
サーバは、クラウドサービス(例: AWS(登録商標))を利用して、ユーザーが入力した身体的属性と体験内容を受け付ける。入力された情報は情報処理手段を使用して解析され、生成AIモデルによってユーザーに提供される応答を生成する。生成された応答は、端末に伝送される。
【0216】
端末は、ユーザーが使用するデバイス、例えばスマートフォンやヘッドマウントディスプレイ(例: Oculus Quest)にインストールされる。端末は受信した応答を提示手段として振動ベルトや加重ベストを制御することで、物理的感覚を提供する。また、視覚的には仮想現実提供手段を通じてバーチャルな妊娠ステージを再現する。
【0217】
ユーザーインターフェースは、ユーザーが入力手段を通じて情報を簡単に提供できるように設計されている。感情エンジンは、Google Cloudの感情分析APIを用いて、ユーザーの表情や音声を解析し、リアルタイムで感情状態を認識する。これにより、サーバはユーザーの状態に基づいて生成する応答を動的に調整することができる。
【0218】
具体例として、ユーザーが「職場での忙しい日々の中での妊娠初期」を体験したいと希望する場合、システムはこの状況に対応する応答を提供する。端末は仮想のオフィス環境を視覚的に再現し、振動ベルトがリアルな感覚として軽い疲労を表現する振動を提供する。ユーザーがストレスを感じる場合、感情エンジンがそれを検知し、システムは自動的にリラクゼーションを促すコンテンツを追加する。
【0219】
プロンプト文の例としては、「ユーザーXの現在の体験シナリオは '職場での忙しい日々の中での妊娠初期' です。身体情報と感情状態を考慮して、適切なフィードバックを生成してください。」という形で記載される。これにより、システムは個別化された妊娠体験をバーチャル環境に提供することが可能となる。
【0220】
応用例2における特定処理の流れについて図14を用いて説明する。
【0221】
ステップ1:
【0222】
ユーザは、端末を通じて身体的属性と希望する体験内容を入力する。入力された情報は端末でデジタルデータとして保持され、サーバに送信される。このデータには、ユーザの身体情報や選択した体験シナリオが含まれる。
【0223】
ステップ2:
【0224】
サーバは、受信した身体的属性と体験内容を情報処理手段で解析する。解析されたデータは、生成AIモデルに入力され、準備されたプロンプト文に基づいて適切な応答を生成する。このモデルはクラウドベースで動作し、事前にプログラムされたシナリオに基づくデータ演算を行う。出力は、ユーザー個別の応答データである。
【0225】
ステップ3:
【0226】
サーバは、生成された応答データを端末に送信する。端末は、この応答を受け取り、仮想現実提供手段や制御手段を通じてユーザーに提示する。具体的には、端末は視覚に関する情報をディスプレイ装置に表示し、物理的影響を振動ベルトや加重ベストに伝える。
【0227】
ステップ4:
【0228】
端末は、ユーザーから感情的および身体的フィードバックを取得するため、カメラやマイクでユーザーの表情や声を収集する。このデータはリアルタイムで感情分析APIに送信され、ユーザーの感情状態を解析する。入力データは表情や音声情報で、出力データは感情状態に関する解析結果である。
【0229】
ステップ5:
【0230】
サーバは、感情エンジンからの感情状態データを受信し、元の応答をリアルタイムで調整する。調整されたデータは再び端末に返され、ユーザーにさらなる個別化されたフィードバックを提供する。具体的には、ストレスが高い場合はリラクゼーションコンテンツが追加される手法が使われる。
【0231】
ステップ6:
【0232】
ユーザは、端末上で記録された自身の感想や体験を確認する。その感想やデータは、次回体験の際にシステムが学習し、より精度の高い体験を提供するために活用される。
【0233】
特定処理部290は、特定処理の結果をスマートデバイス14に送信する。スマートデバイス14では、制御部46Aが、出力装置40に対して特定処理の結果を出力させる。マイクロフォン38Bは、特定処理の結果に対するユーザ入力を示す音声を取得する。制御部46Aは、マイクロフォン38Bによって取得されたユーザ入力を示す音声データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290が音声データを取得する。
【0234】
データ生成モデル58は、いわゆる生成系AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(登録商標)(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)、Gemini(登録商標)(インターネット検索<URL: https://gemini.google.com/?hl=ja>)等の生成AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。
【0235】
上記実施形態では、データ処理装置12によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、スマートデバイス14によって特定処理が行われるようにしてもよい。
【0236】
[第2実施形態]
【0237】
図3には、第2実施形態に係るデータ処理システム210の構成の一例が示されている。
【0238】
図3に示すように、データ処理システム210は、データ処理装置12及びスマート眼鏡214を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。
【0239】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0240】
スマート眼鏡214は、コンピュータ36、マイクロフォン238、スピーカ240、カメラ42、及び通信I/F44を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、マイクロフォン238、スピーカ240、及びカメラ42も、バス52に接続されている。
【0241】
マイクロフォン238は、ユーザ20が発する音声を受け付けることで、ユーザ20から指示等を受け付ける。マイクロフォン238は、ユーザ20が発する音声を捕捉し、捕捉した音声を音声データに変換してプロセッサ46に出力する。スピーカ240は、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。
【0242】
カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラであり、ユーザ20の周囲(例えば、一般的な健常者の視界の広さに相当する画角で規定された撮像範囲)を撮像する。
【0243】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。通信I/F44及び26を用いたプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受はセキュアな状態で行われる。
【0244】
図4には、データ処理装置12及びスマート眼鏡214の要部機能の一例が示されている。図4に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。
【0245】
特定処理プログラム56は、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って、特定処理部290として動作することによって実現される。
【0246】
ストレージ32には、データ生成モデル58及び感情特定モデル59が格納されている。データ生成モデル58及び感情特定モデル59は、特定処理部290によって用いられる。
【0247】
スマート眼鏡214では、プロセッサ46によって受付出力処理が行われる。ストレージ50には、受付出力プログラム60が格納されている。プロセッサ46は、ストレージ50から受付出力プログラム60を読み出し、読み出した受付出力プログラム60をRAM48上で実行する。受付出力処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行する受付出力プログラム60に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0248】
次に、データ処理装置12の特定処理部290による特定処理について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、スマート眼鏡214を「端末」と称する。
【0249】
この発明は、ユーザーが妊娠体験をシミュレートするためのシステムであり、ユーザーの身体的情報や体験シナリオを基に、各妊娠ステージのフィードバックを提供するものである。システムは主にサーバ、端末、およびユーザーインターフェースで構成されている。
【0250】
サーバの役割と機能
【0251】
サーバは、入力されたユーザーの身体的情報と体験シナリオを受け取った後、AIモデルを使用してリアルタイムでフィードバックを生成する。このフィードバックは、お腹の重さや胎動の再現、感情シミュレーションなどを含む。サーバは同時に、多数のユーザーのデータを処理し、収集されたフィードバックに基づいてAIモデルを学習し、改善を行う。
【0252】
端末の役割と機能
【0253】
端末は、サーバから受信したフィードバックをユーザーに提供し、身体的な妊娠体験をシミュレートするためのデバイスである。端末には振動装置や加重モジュールが内蔵されており、お腹への圧力や胎動をリアルに再現する。また、端末はユーザーの反応や感想を入力するインターフェースを提供し、その情報をサーバに戻す。
【0254】
ユーザーの操作と体験
【0255】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて必要な身体的情報や体験したいシナリオを入力する。例えば、妊娠初期の体験を希望する場合、軽度のつわりや感情の変化が中心となるフィードバックが提供される。ユーザーはフィードバックを受けながら、日常生活を送る中で妊娠体験のリアリティを感じ取り、端末からの問いかけに対して感想を記録することができる。
【0256】
具体例
【0257】
例えば、ユーザーが「妊娠中期」を選んだ場合、サーバは胎児の活発な動きを含むフィードバックを生成する。端末は、お腹の重さが増加する感覚とともに、予測不能な運動(胎動)を振動として再現する。ユーザーは日常の動作を行う中で、突発的な胎動を体験し、それによる感情の変化を記録しサーバへ送信する。このフィードバックは、サーバで解析され、将来的なユーザー体験の向上に役立てられる。
【0258】
これによりユーザーは、妊娠していないパートナーや研修生として、より直接的に妊娠体験を理解し、コミュニケーションに役立てることが可能となる。
【0259】
以下に、処理の流れについて説明する。
【0260】
ステップ1:
【0261】
ユーザは端末のインターフェースを使用して、身体的情報(例:体重、身長)と体験したい妊娠シナリオを入力する。
【0262】
ステップ2:
【0263】
端末はユーザーの入力情報をサーバに送信する。
【0264】
ステップ3:
【0265】
サーバは受信した情報を基に、AIモデルを用いてユーザーの体験シナリオに適したフィードバックを生成する。
【0266】
ステップ4:
【0267】
サーバは生成したフィードバックを端末に送信する。フィードバックには、お腹の重さの変化や胎動のシミュレーション、感情の変化に関するデータが含まれる。
【0268】
ステップ5:
【0269】
端末は受信したフィードバックに基づいて、振動装置や加重モジュールを制御し、ユーザーに物理的な妊娠体験を提供する。
【0270】
ステップ6:
【0271】
ユーザはフィードバックを受けながら日常生活を送り、フィードバックから体験した感情や身体的感覚を記録する。
【0272】
ステップ7:
【0273】
端末はユーザーの反応や記録された感想をサーバに送信する。
【0274】
ステップ8:
【0275】
サーバは収集されたユーザーのフィードバックデータをAIモデルに学習させ、次回以降、より精度の高い体験を提供できるようにモデルを更新する。
【0276】
(実施例1)
【0277】
次に、実施例1について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、スマート眼鏡214を「端末」と称する。
【0278】
従来の妊娠体験シミュレーションシステムでは、利用者が妊娠の各ステージをリアルかつ詳細に体験することが難しく、またそのフィードバックを通じてリアルタイムで感情や身体の変化を再現することが不十分であった。さらに、体験の記録を基にしたフィードバックの質の向上や調整が困難であるという課題があった。
【0279】
実施例1におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0280】
この発明では、サーバは、ユーザーが体験したいステージや身体的要素を入力するための入力装置手段と、前記ステージおよび身体的要素に基づき、生成AIモデルを用いてフィードバックを作成するデータ処理装置手段と、前記フィードバックをユーザーに提示し、物理的体験を再現するための出力装置手段とを含む。これにより、利用者は妊娠の各ステージをリアルタイムで体験し、その結果を基にしたフィードバックの質の向上や調整が可能となる。
【0281】
「ユーザー」とは、システムを使用し、体験したいステージや身体的要素を入力する人のことである。
【0282】
「入力装置」とは、ユーザーが体験したいステージおよび身体的要素について情報を入力するためのハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0283】
「生成AIモデル」とは、入力されたデータに基づいて、ユーザーに提供するフィードバックを自動生成するアルゴリズムまたはプログラムのことである。
【0284】
「フィードバック」とは、ユーザーの体験内容に応じて生成AIモデルにより作成され、ユーザーに対して提示される情報や体感のことである。
【0285】
「データ処理装置」とは、入力されたデータを処理してフィードバックを生成する機能を持つハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0286】
「出力装置」とは、生成されたフィードバックをユーザーに提供し、利用者が体験を現実に再現できるようにするためのハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0287】
「記録装置」とは、ユーザーの体験に対する反応や評価を記録し、将来のシステム改善に使用可能な形で保存する機能を持つものである。
【0288】
「学習装置」とは、記録されたデータを使用して生成AIモデルを調整し、フィードバックの質を向上させるためのハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0289】
この発明は、ユーザーが妊娠の各ステージをシミュレートするためのシステムであり、主にサーバ、端末、ユーザーインターフェースで構成されている。
【0290】
サーバの役割と機能
【0291】
サーバは、ユーザーが入力した体験ステージや身体的要素の情報を受け付ける。この情報を基に、生成AIモデルを活用して、ユーザーに対する最適なフィードバックを生成する。生成AIモデルは、過去のデータを学習し、入力されたプロンプト文に応じてリアルタイムで反応を提供する。プロンプト文の具体例として、「妊娠中期の体験シミュレーションを開始し、お腹の重みと胎動のフィードバックを生成してください」という指示がある。
【0292】
端末の役割と機能
【0293】
端末は、サーバから送信されたフィードバックを受信し、ユーザーに提供する役割を担う。端末には、振動装置や加重モジュールが組み込まれており、ユーザーがお腹への圧力や胎動を体験できるように操作される。また、端末にはユーザーの反応や感想を記録するためのインターフェースも備わっており、その情報はサーバへ送信される。
【0294】
ユーザーの操作と体験
【0295】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて、希望する体験シナリオや妊娠ステージを入力することができる。たとえば、妊娠初期を選択する際には、軽度のつわりや感情の変化をフィードバックとして受け取ることとなる。日常生活の中でユーザーは、端末を通じて得られるフィードバックに基づき、妊娠体験のリアリティを感じ、それに対する自身の感想や反応を記録することができる。
【0296】
このシステムにより、サーバは生成AIモデルを用いてリアルタイムで精緻なフィードバックを生成し、端末を介してユーザーに対して現実に近い体験を提供することが可能である。これによりユーザーは、妊娠体験をより詳細に理解し、特に妊娠していないパートナーや研修の受講者が新たな視点で体験を共有できるようにすることができる。
【0297】
実施例1における特定処理の流れについて図11を用いて説明する。
【0298】
ステップ1:
【0299】
ユーザーは、端末のユーザーインターフェースを通じて、体験したい妊娠ステージや身体的要素を入力する。例えば、ユーザーが「妊娠中期」を選択した場合、この情報が端末からサーバに送信される。入力データは、対象ステージやユーザーの身体データである。
【0300】
ステップ2:
【0301】
サーバは、受信したユーザーの入力データを基に、生成AIモデルを使用してフィードバックを生成する。具体的には、入力された妊娠ステージに応じたフィードバックを作成するために、AIモデルが過去のデータセットから最適な反応を選び出す。この処理では、プロンプト文「妊娠中期のフィードバックを生成せよ」などに従ってデータ加工や演算が行われ、生成結果がフィードバックとして出力される。
【0302】
ステップ3:
【0303】
サーバは、生成されたフィードバックを端末に送信する。フィードバックには、ユーザーが体験するべき物理的および情緒的な変化が含まれており、振動や加重のパターンが詳細に記述されている。
【0304】
ステップ4:
【0305】
端末は、受信したフィードバックに基づき、内蔵された振動装置や加重モジュールを制御する。例えば、端末はユーザーのお腹部分に対して振動を発生させ、胎動をシミュレートする。これにより、ユーザーは選択したステージに応じた妊娠体験をリアルに感じることができる。
【0306】
ステップ5:
【0307】
ユーザーは、フィードバックを体験する中で自身の反応を端末に入力する。例えば、胎動があった際の感情の変化や身体的な反応を記録する。入力されたデータは、端末からサーバに送信される。
【0308】
ステップ6:
【0309】
サーバは、ユーザーから送信された反応データを受け取り、生成AIモデルを改良するための学習データとして活用する。具体的には、このデータを解析し、未来のフィードバックをより個別化し正確にするためにモデルを調整する。出力として、調整されたモデルパラメータが得られる。
【0310】
(応用例1)
【0311】
次に、応用例1について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、スマート眼鏡214を「端末」と称する。
【0312】
従来、妊娠体験のシミュレーションは限られた場面やデバイスでしか再現できず、ユーザーが十分に妊娠の各過程を具体的かつリアルに理解することが困難であった。また、物理的感覚の再現と情緒的変化のフィードバックが不足しており、ユーザーの理解度や体験の質を向上させる必要があった。
【0313】
応用例1におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0314】
この発明では、サーバは、ユーザーの身体的情報および希望する体験条件を受け取るための受信手段と、前記身体的情報および希望する体験条件に基づいて、妊娠の様々な過程をシミュレートするための情報処理手段と、前記シミュレーション結果をユーザーに提供し、物理的現象および情緒的変化を再現するための出力装置と、を含む。これにより、ユーザーは妊娠の各ステージをより詳細に体験し、リアルタイムで適応されたフィードバックを受け取ることが可能となり、体験の質と理解度が大幅に向上する。
【0315】
「受信手段」とは、ユーザーの身体的情報および希望する体験条件を入力として受け取る装置またはプロセスである。
【0316】
「情報処理手段」とは、受信した身体的情報および体験条件に基づいて、妊娠の各ステージをシミュレートするための計算や解析を行うシステムである。
【0317】
「出力装置」とは、シミュレーションの結果をユーザーに物理的現象や情緒的変化として再現し提供するための機器である。
【0318】
「記録装置」とは、ユーザーの体験に関する反応や情報を保存するためのシステムまたはコンポーネントである。
【0319】
「学習装置」とは、収集されたユーザーの反応および情報を用いてシステムのシミュレーションを改善または調節するための機能を持つ装置である。
【0320】
「適応手段」とは、ユーザーのリアルタイムでの位置情報および選択オプションに基づいて、最適なフィードバックを提供するための手法や装置である。
【0321】
「マルチモーダル出力手段」とは、モバイルディスプレイ装置や触覚装置を用いて、視覚、聴覚、および触覚を含む複数の感覚を通じてフィードバックを提供する手段である。
【0322】
この発明は、ユーザーが妊娠体験を具体的にシミュレートするためのシステムである。このシステムは、サーバ、端末装置、及びユーザーインターフェースで構成されている。
【0323】
サーバは、受信手段を介してユーザーの身体的情報および希望する体験条件を受け取り、それに基づいて情報処理手段を用いて妊娠各ステージのシミュレーションを生成する。この情報処理には、ディープラーニングフレームワークであるTensorFlowやPyTorchが使用され、生成AIモデルに基づいてリアルタイムでシミュレーションデータを生成する。サーバは、これらのデータを出力装置に転送し、物理的現象や情緒的変化を再現する。
【0324】
端末装置は、サーバからのフィードバックをユーザーに提供する。具体的には、Google GlassやMicrosoft HoloLensなどのモバイルディスプレイ装置を用いて視覚および聴覚によるフィードバックを提供し、Bluetooth接続された振動装置を介して触覚で物理的現象を再現する。
【0325】
ユーザーは、このシステムを通じて妊娠の各ステージを体験できる。例えば、商業施設内に設置された端末を使用し、「妊娠中期体験開始」と音声指示を出すことで、サーバが中期の身体的特性および情緒的フィードバックを生成し、これをリアルタイムでユーザーに伝える。これによって、ユーザーは妊娠しているパートナーや親としての理解を深めることができる。
【0326】
具体例として、ユーザーが「妊娠後期」を指定した場合、システムは重たいお腹と活発な胎児の動きをフィードバックとして提供する。ユーザーはそれを体験しつつ、関連商品の選択に影響を受けことができる。
【0327】
生成AIモデルへのプロンプト文例は次のとおりである:「ユーザーID: Xが妊娠後期の体験をリクエスト。後期の身体的特性と情緒的フィードバックを生成し伝達せよ。特に腹部圧力と胎動を強調して振動データを構築。」
【0328】
応用例1における特定処理の流れについて図12を用いて説明する。
【0329】
ステップ1:
【0330】
サーバは、ユーザーから端末を通じて送信された身体的情報および希望する体験条件を受信手段を介して取得する。入力には、ユーザーの健康情報および体験したい妊娠ステージが含まれる。受信した情報は、初期前処理として適切な形式に変換される。
【0331】
ステップ2:
【0332】
サーバは、受信した身体的情報および体験条件を基に、情報処理手段である生成AIモデルを使用し、妊娠の各ステージに該当するフィードバックデータを生成する。入力となる情報をディープラーニングにて解析し、妊娠期に沿った感情および物理的シナリオをデータとして出力する。具体的には、感情変化、胎児の動き、お腹の重さなどのデータが抽出される。
【0333】
ステップ3:
【0334】
サーバは、生成されたフィードバックデータを端末に送信する。出力されるフィードバックデータには、視覚的情報、聴覚的効果、および触覚再現のための物理データが含まれる。これらは、端末装置でのマルチモーダル出力のために設計されている。
【0335】
ステップ4:
【0336】
端末は、サーバから受信したフィードバックデータを使用して、Google GlassやHoloLensなどのデバイスで視覚および聴覚によるシナリオを再現する。また、Bluetooth接続の振動装置により、物理的な触覚フィードバックをユーザーのお腹に再現する。視覚データはディスプレイに表示され、触覚データは振動として実感される。
【0337】
ステップ5:
【0338】
ユーザーは、端末からのフィードバックを体験しながら、体験に対する感想や再現されたシナリオに対する反応を端末のインターフェースに入力する。入力された感想データはリアルタイムでサーバに送信される。
【0339】
ステップ6:
【0340】
サーバは、ユーザーから取得した感想や反応データを記録装置に保存する。収集されたデータを元に学習装置が情報を解析し、生成AIモデルを改善するためのフィードバックループを形成する。これにより、将来的なシミュレーションの質が向上し、より現実に即した体験が可能となる。
【0341】
なお、更に、ユーザの感情を推定する感情エンジンを組み合わせてもよい。すなわち、特定処理部290は、感情特定モデル59を用いてユーザの感情を推定し、ユーザの感情を用いた特定処理を行うようにしてもよい。
【0342】
この発明は、ユーザーの身体的情報および希望する体験シナリオをもとに、妊娠の異なるステージをシミュレートするためのシステムであり、特に感情エンジンを利用してユーザーの感情状態を認識し、フィードバックを個別に調整する点で特徴がある。このシステムは、サーバ、端末、感情エンジン、およびユーザーインターフェースにより構成される。
【0343】
サーバの役割と機能
【0344】
サーバは、ユーザーから送信された身体的情報と体験シナリオを受け取り、AIモデルを使って適切なフィードバックを生成する。このフィードバックは、物理的な妊娠体験の再現に加えて、感情的な変化を含むものである。感情エンジンによるユーザーの感情分析結果も考慮に入れることで、より個別化されたフィードバックを提供する。
【0345】
端末の役割と機能
【0346】
端末は、サーバから送信されたフィードバックを受け取り、内蔵の振動装置や加重モジュールを駆動してユーザーに物理的な妊娠体験を再現する。他にもカメラやマイクを使用してユーザーの表情や音声を取り込み、感情エンジンに送信する。
【0347】
感情エンジンの役割
【0348】
感情エンジンは、ユーザーの表情、音声、生理的データを解析することで感情状態を認識する。この情報はサーバにフィードバックされ、リアルタイムな調整を可能にする。
【0349】
ユーザーの操作と体験
【0350】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて自分の情報と体験したい妊娠シナリオを入力する。その後、フィードバックに基づいた物理的体験と共に、感情エンジンによる分析結果を用いて、個別化されたフィードバックを受け取る。ユーザーはこの過程で、フィードバックに対する感情や身体的感覚を記録し、それが次回の改善に活かされる。
【0351】
具体例
【0352】
例えば、ユーザーが「ストレスの多い妊娠中期」を選んだ場合、サーバは胎児の活発な動きと感情の変化に関するフィードバックを生成する。端末は、お腹に増加する重さと不規則な起動振動を提供しながら、ユーザーの表情や言葉を記録する。感情エンジンはこれを解析し、ユーザーがストレスを感じていると判断した場合、リラクゼーションのフィードバックを追加するか、シナリオの調整を行う。このようにして、ユーザーの体験は実際の妊娠環境により近い形で提供される。
【0353】
以下に、処理の流れについて説明する。
【0354】
ステップ1:
【0355】
ユーザは端末のインターフェースを使用して、身体的情報と経験したい妊娠シナリオを入力する。
【0356】
ステップ2:
【0357】
端末は入力された情報をサーバに送信する。
【0358】
ステップ3:
【0359】
サーバは受信した情報をもとに、AIモデルを用いて適切なフィードバックを生成する。
【0360】
ステップ4:
【0361】
サーバはフィードバックを端末に送信し、お腹の重さや胎動のパターンなどのフィードバックを含む。
【0362】
ステップ5:
【0363】
端末は感情エンジンを使用して、ユーザーの表情、音声、生理的な反応を記録し、サーバに送信する。
【0364】
ステップ6:
【0365】
サーバは感情エンジンからのデータを解析し、ユーザーの感情状態を特定する。
【0366】
ステップ7:
【0367】
サーバは感情状態に基づき、フィードバックを調整または更新し、必要に応じて新しいフィードバックを端末に送信する。
【0368】
ステップ8:
【0369】
端末は調整されたフィードバックをユーザーに提示し、物理的な体験とともに感情フィードバックを提供する。
【0370】
ステップ9:
【0371】
ユーザは実施されたフィードバックを体験し、フィードバックに対する感情や身体的反応を記録する。
【0372】
ステップ10:
【0373】
端末はユーザーの記録をサーバに送り返し、サーバはこの情報をAIモデルに反映させ、次回以降の体験を改善する。
【0374】
(実施例2)
【0375】
次に、実施例2について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、スマート眼鏡214を「端末」と称する。
【0376】
本発明は、ユーザーの身体的および感情的ニーズに応じた個別化された妊娠体験を提供する際の難しさを解決することを目的としている。現行技術では、個々のユーザーに適したフィードバックをリアルタイムに生成し、さらにそれを基に経験を調整することが難しい状況にある。
【0377】
実施例2におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0378】
この発明では、サーバは、生体データ及び体験シナリオの情報入力手段と、応答を生成するデータ演算手段と、物理的および情緒的変化を再現する情報出力手段と、を含む。これにより、ユーザーに対して個別化された妊娠体験をリアルタイムで提供し、さらにそのフィードバックをもとに次回の体験を最適化することが可能となる。
【0379】
「生体データ」とは、ユーザーの身体的状態に関する情報を指し、体温、心拍数、血圧などの具体的な数値を含むものである。
【0380】
「体験シナリオ」とは、ユーザーが希望する特定の状況や条件を模擬するための設計された場面を意味し、たとえば妊娠初期、中期、後期の特定の体験を含む。
【0381】
「情報入力手段」とは、ユーザーから生体データや体験シナリオを受け取るための装置やシステムを指し、タッチパネルやキーボードといったインターフェースを含む。
【0382】
「データ演算手段」とは、入力された情報を基に必要な計算や処理を行い、適切なフィードバックや応答を生成する機能を持つ装置やアルゴリズムを指す。
【0383】
「応答」とは、ユーザーの入力に基づいて生成された情報やフィードバックを指し、物理的、情緒的な体験を通じてユーザーに提供されるものである。
【0384】
「情報出力手段」とは、生成された応答をユーザーに提示するための装置や方法を指し、振動装置やディスプレイといった物理的な機器を含む。
【0385】
「データ記録手段」とは、ユーザーの体験やフィードバックを保存し、それを基に次回の体験の改善に役立つ情報を保持する機能を持つ装置やシステムを指す。
【0386】
「学習調整手段」とは、収集されたデータを分析し、フィードバック内容や体験シナリオを改善または調整するための方法や装置を指す。
【0387】
この発明を実施するための形態は、ユーザーが妊娠体験を具体的にシミュレートし、身体的および情緒的な変化を体験することを目的とするシステムである。システムは、サーバ、端末、感情分析エンジン、及びユーザーインターフェースから構成されている。
【0388】
サーバ
【0389】
サーバは中央制御として機能し、ユーザーから取得した生体データと体験シナリオを処理する。生成AIモデルを活用し、ユーザーの入力に基づいて適切なフィードバックを生成する。具体的には、ユーザーが選択した妊娠のステージや情緒的ニーズに応じて、プロンプト文を構成し生成AIモデルに送信する。このフィードバックは、物理的体験と情緒的調整を含むものであり、個別にカスタマイズされている。
【0390】
端末
【0391】
端末は、サーバからのフィードバックを受け取り、ユーザーに物理的な妊娠体験を提供する。内部には振動装置や加重モジュールが組み込まれ、ユーザーの身体に対してフィードバックを実施する。加えて、端末に搭載されたカメラやマイクは、ユーザーの表情や音声を記録し、それを感情分析エンジンに送信することで、より正確なフィードバック調整を可能にする。
【0392】
ユーザーの操作
【0393】
ユーザーは、端末のインターフェースを使用して、妊娠体験シナリオや自己の身体データを入力する。例えば、「ストレスの多い妊娠中期」をシナリオとして選択した場合、端末はお腹に増加する重さや不規則な振動を提供し、リアルタイムでサーバのフィードバックに基づいて体験を調整する。これにより、ユーザーはより現実に近い妊娠体験を得ることができる。
【0394】
感情分析エンジン
【0395】
感情分析エンジンは、ユーザーの表情、音声、生理的データを解析し、それらの情報を基にユーザーの情緒的状態を判断する。この解析結果をサーバに送信し、フィードバック内容のリアルタイム調整に役立てる。
【0396】
プロンプト文の例
【0397】
「ユーザー情報とシナリオを基に、妊娠中期のストレス体験を再現するフィードバックを生成してください。ユーザーの感情分析結果を考慮して、リラクゼーションも含めたフィードバック調整を行うこと。」
【0398】
このようにして、システムはユーザーに対して最適化された妊娠体験を提供し、個々のニーズに応じたフィードバックを通じて、より深い学びと理解を促進する。
【0399】
実施例2における特定処理の流れについて図13を用いて説明する。
【0400】
ステップ1:
【0401】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて生体データと望ましい体験シナリオを入力する。これには、タッチスクリーンやキーボードを使用する。入力されたデータは、生活習慣情報や妊娠ステージの選択を含む。端末はこれらの情報をサーバに送信する。
【0402】
ステップ2:
【0403】
サーバは、端末から受け取った生体データと体験シナリオを受信する。この情報に基づいて、プロンプト文を生成し、生成AIモデルに送信する。AIモデルは入力されたプロンプトを解析し、個別化されたフィードバックを生成する。フィードバックは物理的および情緒的な要素を含み、ユーザーの選択に応じた妊娠体験を設計する。生成されたフィードバックはサーバ上に保持される。
【0404】
ステップ3:
【0405】
サーバは、生成されたフィードバックを端末に送信する。フィードバックには、ユーザーの身体に再現される物理的体験や推奨される情緒的調整が含まれる。端末はサーバからの情報を受け取り、内蔵の振動装置や加重モジュールを使用して、ユーザーの身体に対して指定されたフィードバックを具現化する。
【0406】
ステップ4:
【0407】
端末は搭載されているカメラとマイクを使って、ユーザーの表情や音声データをリアルタイムで収集する。この収集データは、ユーザーの情緒的反応や体感反応を評価するための基礎情報となる。端末は収集したデータを感情分析エンジンに送信する。
【0408】
ステップ5:
【0409】
感情分析エンジンは、端末から受信したユーザーの表情データや音声情報、生理的データを解析する。これにより、現在のユーザーの情緒的状態を認識し、解析結果をサーバにフィードバックする。解析結果には、ストレス、喜び、リラクゼーションなどの情緒的指標が含まれる。
【0410】
ステップ6:
【0411】
サーバは感情分析エンジンからのフィードバックを受け取り、生成されたフィードバックを最適化する。必要であれば、生成AIモデルを再度用いて、新たなプロンプト文を作成し、フィードバック内容を改訂する。この調整されたフィードバックは、端末に再度送信される。
【0412】
ステップ7:
【0413】
端末は、サーバからの更新されたフィードバックを受け取り、ユーザーに最適化された体験を提供し続ける。この体験プロセスは、ユーザーのニーズや情緒的反応に応じて動的に調整される。
【0414】
(応用例2)
【0415】
次に、応用例2について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、スマート眼鏡214を「端末」と称する。
【0416】
現代社会において、妊娠の段階をリアルに体験できる機会は限られている。また、感情的および物理的変化を個別に感じられる手段が不足しているため、それらを疑似体験する方法の開発が求められている。特に、バーチャル環境での体験を通じて、個人がより現実に近い妊娠のステージを感じることができるシステムが必要とされる。
【0417】
応用例2におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0418】
この発明では、サーバは、ユーザーの身体的属性および希望する体験内容を入力するための入力手段と、前記身体的属性および希望する体験内容に基づいて、妊娠の異なる段階をシミュレートするための応答を生成する情報処理手段と、前記応答をユーザーに提供し、物理的および感情的な変化を再現するための提示手段と、を含む。これにより、ユーザーはバーチャル環境での妊娠体験をより現実的に感じることが可能となる。
【0419】
「身体的属性」とは、ユーザーの体格、健康状態、または個人に特有な生理的情報を指す。
【0420】
「体験内容」とは、ユーザーが希望する特定のシナリオや状況をシミュレートするための条件や設定を指す。
【0421】
「情報処理手段」とは、入力情報を解析し、シミュレーションに必要な応答を生成するための計算装置またはプログラムを指す。
【0422】
「応答」とは、ユーザーの入力に基づいて生成される物理的および感情的変化を再現するためのデータまたは信号を指す。
【0423】
「提示手段」とは、ユーザーが応答を感覚的に認知するために利用する装置、例えば、ディスプレイやスピーカー、振動装置を指す。
【0424】
「仮想現実提供手段」とは、ユーザーがバーチャルな環境に没入できるようにするための技術や装置を指す。
【0425】
「制御手段」とは、デバイスを操作し、特定の感覚をユーザーに与えるために、信号やデータを調整する機構やプログラムを指す。
【0426】
この発明は、ユーザーの身体的属性および希望する体験内容をもとに、妊娠の異なるステージをバーチャル環境でシミュレートするシステムである。システムは、大きく分けてサーバ、端末、ユーザーインターフェースおよび感情エンジンから構成される。
【0427】
サーバは、クラウドサービス(例: AWS)を利用して、ユーザーが入力した身体的属性と体験内容を受け付ける。入力された情報は情報処理手段を使用して解析され、生成AIモデルによってユーザーに提供される応答を生成する。生成された応答は、端末に伝送される。
【0428】
端末は、ユーザーが使用するデバイス、例えばスマートフォンやヘッドマウントディスプレイ(例: Oculus Quest)にインストールされる。端末は受信した応答を提示手段として振動ベルトや加重ベストを制御することで、物理的感覚を提供する。また、視覚的には仮想現実提供手段を通じてバーチャルな妊娠ステージを再現する。
【0429】
ユーザーインターフェースは、ユーザーが入力手段を通じて情報を簡単に提供できるように設計されている。感情エンジンは、Google Cloudの感情分析APIを用いて、ユーザーの表情や音声を解析し、リアルタイムで感情状態を認識する。これにより、サーバはユーザーの状態に基づいて生成する応答を動的に調整することができる。
【0430】
具体例として、ユーザーが「職場での忙しい日々の中での妊娠初期」を体験したいと希望する場合、システムはこの状況に対応する応答を提供する。端末は仮想のオフィス環境を視覚的に再現し、振動ベルトがリアルな感覚として軽い疲労を表現する振動を提供する。ユーザーがストレスを感じる場合、感情エンジンがそれを検知し、システムは自動的にリラクゼーションを促すコンテンツを追加する。
【0431】
プロンプト文の例としては、「ユーザーXの現在の体験シナリオは '職場での忙しい日々の中での妊娠初期' です。身体情報と感情状態を考慮して、適切なフィードバックを生成してください。」という形で記載される。これにより、システムは個別化された妊娠体験をバーチャル環境に提供することが可能となる。
【0432】
応用例2における特定処理の流れについて図14を用いて説明する。
【0433】
ステップ1:
【0434】
ユーザは、端末を通じて身体的属性と希望する体験内容を入力する。入力された情報は端末でデジタルデータとして保持され、サーバに送信される。このデータには、ユーザの身体情報や選択した体験シナリオが含まれる。
【0435】
ステップ2:
【0436】
サーバは、受信した身体的属性と体験内容を情報処理手段で解析する。解析されたデータは、生成AIモデルに入力され、準備されたプロンプト文に基づいて適切な応答を生成する。このモデルはクラウドベースで動作し、事前にプログラムされたシナリオに基づくデータ演算を行う。出力は、ユーザー個別の応答データである。
【0437】
ステップ3:
【0438】
サーバは、生成された応答データを端末に送信する。端末は、この応答を受け取り、仮想現実提供手段や制御手段を通じてユーザーに提示する。具体的には、端末は視覚に関する情報をディスプレイ装置に表示し、物理的影響を振動ベルトや加重ベストに伝える。
【0439】
ステップ4:
【0440】
端末は、ユーザーから感情的および身体的フィードバックを取得するため、カメラやマイクでユーザーの表情や声を収集する。このデータはリアルタイムで感情分析APIに送信され、ユーザーの感情状態を解析する。入力データは表情や音声情報で、出力データは感情状態に関する解析結果である。
【0441】
ステップ5:
【0442】
サーバは、感情エンジンからの感情状態データを受信し、元の応答をリアルタイムで調整する。調整されたデータは再び端末に返され、ユーザーにさらなる個別化されたフィードバックを提供する。具体的には、ストレスが高い場合はリラクゼーションコンテンツが追加される手法が使われる。
【0443】
ステップ6:
【0444】
ユーザは、端末上で記録された自身の感想や体験を確認する。その感想やデータは、次回体験の際にシステムが学習し、より精度の高い体験を提供するために活用される。
【0445】
特定処理部290は、特定処理の結果をスマート眼鏡214に送信する。スマート眼鏡214では、制御部46Aが、スピーカ240に対して特定処理の結果を出力させる。マイクロフォン238は、特定処理の結果に対するユーザ入力を示す音声を取得する。制御部46Aは、マイクロフォン238によって取得されたユーザ入力を示す音声データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290が音声データを取得する。
【0446】
データ生成モデル58は、いわゆる生成系AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)、Gemini(インターネット検索<URL: https://gemini.google.com/?hl=ja>)等の生成AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。
【0447】
上記実施形態では、データ処理装置12によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、スマート眼鏡214によって特定処理が行われるようにしてもよい。
【0448】
[第3実施形態]
【0449】
図5には、第3実施形態に係るデータ処理システム310の構成の一例が示されている。
【0450】
図5に示すように、データ処理システム310は、データ処理装置12及びヘッドセット型端末314を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。
【0451】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0452】
ヘッドセット型端末314は、コンピュータ36、マイクロフォン238、スピーカ240、カメラ42、通信I/F44、及びディスプレイ343を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、マイクロフォン238、スピーカ240、カメラ42、及びディスプレイ343も、バス52に接続されている。
【0453】
マイクロフォン238は、ユーザ20が発する音声を受け付けることで、ユーザ20から指示等を受け付ける。マイクロフォン238は、ユーザ20が発する音声を捕捉し、捕捉した音声を音声データに変換してプロセッサ46に出力する。スピーカ240は、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。
【0454】
カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラであり、ユーザ20の周囲(例えば、一般的な健常者の視界の広さに相当する画角で規定された撮像範囲)を撮像する。
【0455】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。通信I/F44及び26を用いたプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受はセキュアな状態で行われる。
【0456】
図6には、データ処理装置12及びヘッドセット型端末314の要部機能の一例が示されている。図6に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。
【0457】
特定処理プログラム56は、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って、特定処理部290として動作することによって実現される。
【0458】
ストレージ32には、データ生成モデル58及び感情特定モデル59が格納されている。データ生成モデル58及び感情特定モデル59は、特定処理部290によって用いられる。
【0459】
ヘッドセット型端末314では、プロセッサ46によって受付出力処理が行われる。ストレージ50には、受付出力プログラム60が格納されている。プロセッサ46は、ストレージ50から受付出力プログラム60を読み出し、読み出した受付出力プログラム60をRAM48上で実行する。受付出力処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行する受付出力プログラム60に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0460】
次に、データ処理装置12の特定処理部290による特定処理について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、ヘッドセット型端末314を「端末」と称する。
【0461】
この発明は、ユーザーが妊娠体験をシミュレートするためのシステムであり、ユーザーの身体的情報や体験シナリオを基に、各妊娠ステージのフィードバックを提供するものである。システムは主にサーバ、端末、およびユーザーインターフェースで構成されている。
【0462】
サーバの役割と機能
【0463】
サーバは、入力されたユーザーの身体的情報と体験シナリオを受け取った後、AIモデルを使用してリアルタイムでフィードバックを生成する。このフィードバックは、お腹の重さや胎動の再現、感情シミュレーションなどを含む。サーバは同時に、多数のユーザーのデータを処理し、収集されたフィードバックに基づいてAIモデルを学習し、改善を行う。
【0464】
端末の役割と機能
【0465】
端末は、サーバから受信したフィードバックをユーザーに提供し、身体的な妊娠体験をシミュレートするためのデバイスである。端末には振動装置や加重モジュールが内蔵されており、お腹への圧力や胎動をリアルに再現する。また、端末はユーザーの反応や感想を入力するインターフェースを提供し、その情報をサーバに戻す。
【0466】
ユーザーの操作と体験
【0467】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて必要な身体的情報や体験したいシナリオを入力する。例えば、妊娠初期の体験を希望する場合、軽度のつわりや感情の変化が中心となるフィードバックが提供される。ユーザーはフィードバックを受けながら、日常生活を送る中で妊娠体験のリアリティを感じ取り、端末からの問いかけに対して感想を記録することができる。
【0468】
具体例
【0469】
例えば、ユーザーが「妊娠中期」を選んだ場合、サーバは胎児の活発な動きを含むフィードバックを生成する。端末は、お腹の重さが増加する感覚とともに、予測不能な運動(胎動)を振動として再現する。ユーザーは日常の動作を行う中で、突発的な胎動を体験し、それによる感情の変化を記録しサーバへ送信する。このフィードバックは、サーバで解析され、将来的なユーザー体験の向上に役立てられる。
【0470】
これによりユーザーは、妊娠していないパートナーや研修生として、より直接的に妊娠体験を理解し、コミュニケーションに役立てることが可能となる。
【0471】
以下に、処理の流れについて説明する。
【0472】
ステップ1:
【0473】
ユーザは端末のインターフェースを使用して、身体的情報(例:体重、身長)と体験したい妊娠シナリオを入力する。
【0474】
ステップ2:
【0475】
端末はユーザーの入力情報をサーバに送信する。
【0476】
ステップ3:
【0477】
サーバは受信した情報を基に、AIモデルを用いてユーザーの体験シナリオに適したフィードバックを生成する。
【0478】
ステップ4:
【0479】
サーバは生成したフィードバックを端末に送信する。フィードバックには、お腹の重さの変化や胎動のシミュレーション、感情の変化に関するデータが含まれる。
【0480】
ステップ5:
【0481】
端末は受信したフィードバックに基づいて、振動装置や加重モジュールを制御し、ユーザーに物理的な妊娠体験を提供する。
【0482】
ステップ6:
【0483】
ユーザはフィードバックを受けながら日常生活を送り、フィードバックから体験した感情や身体的感覚を記録する。
【0484】
ステップ7:
【0485】
端末はユーザーの反応や記録された感想をサーバに送信する。
【0486】
ステップ8:
【0487】
サーバは収集されたユーザーのフィードバックデータをAIモデルに学習させ、次回以降、より精度の高い体験を提供できるようにモデルを更新する。
【0488】
(実施例1)
【0489】
次に、実施例1について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、ヘッドセット型端末314を「端末」と称する。
【0490】
従来の妊娠体験シミュレーションシステムでは、利用者が妊娠の各ステージをリアルかつ詳細に体験することが難しく、またそのフィードバックを通じてリアルタイムで感情や身体の変化を再現することが不十分であった。さらに、体験の記録を基にしたフィードバックの質の向上や調整が困難であるという課題があった。
【0491】
実施例1におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0492】
この発明では、サーバは、ユーザーが体験したいステージや身体的要素を入力するための入力装置手段と、前記ステージおよび身体的要素に基づき、生成AIモデルを用いてフィードバックを作成するデータ処理装置手段と、前記フィードバックをユーザーに提示し、物理的体験を再現するための出力装置手段とを含む。これにより、利用者は妊娠の各ステージをリアルタイムで体験し、その結果を基にしたフィードバックの質の向上や調整が可能となる。
【0493】
「ユーザー」とは、システムを使用し、体験したいステージや身体的要素を入力する人のことである。
【0494】
「入力装置」とは、ユーザーが体験したいステージおよび身体的要素について情報を入力するためのハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0495】
「生成AIモデル」とは、入力されたデータに基づいて、ユーザーに提供するフィードバックを自動生成するアルゴリズムまたはプログラムのことである。
【0496】
「フィードバック」とは、ユーザーの体験内容に応じて生成AIモデルにより作成され、ユーザーに対して提示される情報や体感のことである。
【0497】
「データ処理装置」とは、入力されたデータを処理してフィードバックを生成する機能を持つハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0498】
「出力装置」とは、生成されたフィードバックをユーザーに提供し、利用者が体験を現実に再現できるようにするためのハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0499】
「記録装置」とは、ユーザーの体験に対する反応や評価を記録し、将来のシステム改善に使用可能な形で保存する機能を持つものである。
【0500】
「学習装置」とは、記録されたデータを使用して生成AIモデルを調整し、フィードバックの質を向上させるためのハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0501】
この発明は、ユーザーが妊娠の各ステージをシミュレートするためのシステムであり、主にサーバ、端末、ユーザーインターフェースで構成されている。
【0502】
サーバの役割と機能
【0503】
サーバは、ユーザーが入力した体験ステージや身体的要素の情報を受け付ける。この情報を基に、生成AIモデルを活用して、ユーザーに対する最適なフィードバックを生成する。生成AIモデルは、過去のデータを学習し、入力されたプロンプト文に応じてリアルタイムで反応を提供する。プロンプト文の具体例として、「妊娠中期の体験シミュレーションを開始し、お腹の重みと胎動のフィードバックを生成してください」という指示がある。
【0504】
端末の役割と機能
【0505】
端末は、サーバから送信されたフィードバックを受信し、ユーザーに提供する役割を担う。端末には、振動装置や加重モジュールが組み込まれており、ユーザーがお腹への圧力や胎動を体験できるように操作される。また、端末にはユーザーの反応や感想を記録するためのインターフェースも備わっており、その情報はサーバへ送信される。
【0506】
ユーザーの操作と体験
【0507】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて、希望する体験シナリオや妊娠ステージを入力することができる。たとえば、妊娠初期を選択する際には、軽度のつわりや感情の変化をフィードバックとして受け取ることとなる。日常生活の中でユーザーは、端末を通じて得られるフィードバックに基づき、妊娠体験のリアリティを感じ、それに対する自身の感想や反応を記録することができる。
【0508】
このシステムにより、サーバは生成AIモデルを用いてリアルタイムで精緻なフィードバックを生成し、端末を介してユーザーに対して現実に近い体験を提供することが可能である。これによりユーザーは、妊娠体験をより詳細に理解し、特に妊娠していないパートナーや研修の受講者が新たな視点で体験を共有できるようにすることができる。
【0509】
実施例1における特定処理の流れについて図11を用いて説明する。
【0510】
ステップ1:
【0511】
ユーザーは、端末のユーザーインターフェースを通じて、体験したい妊娠ステージや身体的要素を入力する。例えば、ユーザーが「妊娠中期」を選択した場合、この情報が端末からサーバに送信される。入力データは、対象ステージやユーザーの身体データである。
【0512】
ステップ2:
【0513】
サーバは、受信したユーザーの入力データを基に、生成AIモデルを使用してフィードバックを生成する。具体的には、入力された妊娠ステージに応じたフィードバックを作成するために、AIモデルが過去のデータセットから最適な反応を選び出す。この処理では、プロンプト文「妊娠中期のフィードバックを生成せよ」などに従ってデータ加工や演算が行われ、生成結果がフィードバックとして出力される。
【0514】
ステップ3:
【0515】
サーバは、生成されたフィードバックを端末に送信する。フィードバックには、ユーザーが体験するべき物理的および情緒的な変化が含まれており、振動や加重のパターンが詳細に記述されている。
【0516】
ステップ4:
【0517】
端末は、受信したフィードバックに基づき、内蔵された振動装置や加重モジュールを制御する。例えば、端末はユーザーのお腹部分に対して振動を発生させ、胎動をシミュレートする。これにより、ユーザーは選択したステージに応じた妊娠体験をリアルに感じることができる。
【0518】
ステップ5:
【0519】
ユーザーは、フィードバックを体験する中で自身の反応を端末に入力する。例えば、胎動があった際の感情の変化や身体的な反応を記録する。入力されたデータは、端末からサーバに送信される。
【0520】
ステップ6:
【0521】
サーバは、ユーザーから送信された反応データを受け取り、生成AIモデルを改良するための学習データとして活用する。具体的には、このデータを解析し、未来のフィードバックをより個別化し正確にするためにモデルを調整する。出力として、調整されたモデルパラメータが得られる。
【0522】
(応用例1)
【0523】
次に、応用例1について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、ヘッドセット型端末314を「端末」と称する。
【0524】
従来、妊娠体験のシミュレーションは限られた場面やデバイスでしか再現できず、ユーザーが十分に妊娠の各過程を具体的かつリアルに理解することが困難であった。また、物理的感覚の再現と情緒的変化のフィードバックが不足しており、ユーザーの理解度や体験の質を向上させる必要があった。
【0525】
応用例1におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0526】
この発明では、サーバは、ユーザーの身体的情報および希望する体験条件を受け取るための受信手段と、前記身体的情報および希望する体験条件に基づいて、妊娠の様々な過程をシミュレートするための情報処理手段と、前記シミュレーション結果をユーザーに提供し、物理的現象および情緒的変化を再現するための出力装置と、を含む。これにより、ユーザーは妊娠の各ステージをより詳細に体験し、リアルタイムで適応されたフィードバックを受け取ることが可能となり、体験の質と理解度が大幅に向上する。
【0527】
「受信手段」とは、ユーザーの身体的情報および希望する体験条件を入力として受け取る装置またはプロセスである。
【0528】
「情報処理手段」とは、受信した身体的情報および体験条件に基づいて、妊娠の各ステージをシミュレートするための計算や解析を行うシステムである。
【0529】
「出力装置」とは、シミュレーションの結果をユーザーに物理的現象や情緒的変化として再現し提供するための機器である。
【0530】
「記録装置」とは、ユーザーの体験に関する反応や情報を保存するためのシステムまたはコンポーネントである。
【0531】
「学習装置」とは、収集されたユーザーの反応および情報を用いてシステムのシミュレーションを改善または調節するための機能を持つ装置である。
【0532】
「適応手段」とは、ユーザーのリアルタイムでの位置情報および選択オプションに基づいて、最適なフィードバックを提供するための手法や装置である。
【0533】
「マルチモーダル出力手段」とは、モバイルディスプレイ装置や触覚装置を用いて、視覚、聴覚、および触覚を含む複数の感覚を通じてフィードバックを提供する手段である。
【0534】
この発明は、ユーザーが妊娠体験を具体的にシミュレートするためのシステムである。このシステムは、サーバ、端末装置、及びユーザーインターフェースで構成されている。
【0535】
サーバは、受信手段を介してユーザーの身体的情報および希望する体験条件を受け取り、それに基づいて情報処理手段を用いて妊娠各ステージのシミュレーションを生成する。この情報処理には、ディープラーニングフレームワークであるTensorFlowやPyTorchが使用され、生成AIモデルに基づいてリアルタイムでシミュレーションデータを生成する。サーバは、これらのデータを出力装置に転送し、物理的現象や情緒的変化を再現する。
【0536】
端末装置は、サーバからのフィードバックをユーザーに提供する。具体的には、Google GlassやMicrosoft HoloLensなどのモバイルディスプレイ装置を用いて視覚および聴覚によるフィードバックを提供し、Bluetooth接続された振動装置を介して触覚で物理的現象を再現する。
【0537】
ユーザーは、このシステムを通じて妊娠の各ステージを体験できる。例えば、商業施設内に設置された端末を使用し、「妊娠中期体験開始」と音声指示を出すことで、サーバが中期の身体的特性および情緒的フィードバックを生成し、これをリアルタイムでユーザーに伝える。これによって、ユーザーは妊娠しているパートナーや親としての理解を深めることができる。
【0538】
具体例として、ユーザーが「妊娠後期」を指定した場合、システムは重たいお腹と活発な胎児の動きをフィードバックとして提供する。ユーザーはそれを体験しつつ、関連商品の選択に影響を受けことができる。
【0539】
生成AIモデルへのプロンプト文例は次のとおりである:「ユーザーID: Xが妊娠後期の体験をリクエスト。後期の身体的特性と情緒的フィードバックを生成し伝達せよ。特に腹部圧力と胎動を強調して振動データを構築。」
【0540】
応用例1における特定処理の流れについて図12を用いて説明する。
【0541】
ステップ1:
【0542】
サーバは、ユーザーから端末を通じて送信された身体的情報および希望する体験条件を受信手段を介して取得する。入力には、ユーザーの健康情報および体験したい妊娠ステージが含まれる。受信した情報は、初期前処理として適切な形式に変換される。
【0543】
ステップ2:
【0544】
サーバは、受信した身体的情報および体験条件を基に、情報処理手段である生成AIモデルを使用し、妊娠の各ステージに該当するフィードバックデータを生成する。入力となる情報をディープラーニングにて解析し、妊娠期に沿った感情および物理的シナリオをデータとして出力する。具体的には、感情変化、胎児の動き、お腹の重さなどのデータが抽出される。
【0545】
ステップ3:
【0546】
サーバは、生成されたフィードバックデータを端末に送信する。出力されるフィードバックデータには、視覚的情報、聴覚的効果、および触覚再現のための物理データが含まれる。これらは、端末装置でのマルチモーダル出力のために設計されている。
【0547】
ステップ4:
【0548】
端末は、サーバから受信したフィードバックデータを使用して、Google GlassやHoloLensなどのデバイスで視覚および聴覚によるシナリオを再現する。また、Bluetooth接続の振動装置により、物理的な触覚フィードバックをユーザーのお腹に再現する。視覚データはディスプレイに表示され、触覚データは振動として実感される。
【0549】
ステップ5:
【0550】
ユーザーは、端末からのフィードバックを体験しながら、体験に対する感想や再現されたシナリオに対する反応を端末のインターフェースに入力する。入力された感想データはリアルタイムでサーバに送信される。
【0551】
ステップ6:
【0552】
サーバは、ユーザーから取得した感想や反応データを記録装置に保存する。収集されたデータを元に学習装置が情報を解析し、生成AIモデルを改善するためのフィードバックループを形成する。これにより、将来的なシミュレーションの質が向上し、より現実に即した体験が可能となる。
【0553】
なお、更に、ユーザの感情を推定する感情エンジンを組み合わせてもよい。すなわち、特定処理部290は、感情特定モデル59を用いてユーザの感情を推定し、ユーザの感情を用いた特定処理を行うようにしてもよい。
【0554】
この発明は、ユーザーの身体的情報および希望する体験シナリオをもとに、妊娠の異なるステージをシミュレートするためのシステムであり、特に感情エンジンを利用してユーザーの感情状態を認識し、フィードバックを個別に調整する点で特徴がある。このシステムは、サーバ、端末、感情エンジン、およびユーザーインターフェースにより構成される。
【0555】
サーバの役割と機能
【0556】
サーバは、ユーザーから送信された身体的情報と体験シナリオを受け取り、AIモデルを使って適切なフィードバックを生成する。このフィードバックは、物理的な妊娠体験の再現に加えて、感情的な変化を含むものである。感情エンジンによるユーザーの感情分析結果も考慮に入れることで、より個別化されたフィードバックを提供する。
【0557】
端末の役割と機能
【0558】
端末は、サーバから送信されたフィードバックを受け取り、内蔵の振動装置や加重モジュールを駆動してユーザーに物理的な妊娠体験を再現する。他にもカメラやマイクを使用してユーザーの表情や音声を取り込み、感情エンジンに送信する。
【0559】
感情エンジンの役割
【0560】
感情エンジンは、ユーザーの表情、音声、生理的データを解析することで感情状態を認識する。この情報はサーバにフィードバックされ、リアルタイムな調整を可能にする。
【0561】
ユーザーの操作と体験
【0562】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて自分の情報と体験したい妊娠シナリオを入力する。その後、フィードバックに基づいた物理的体験と共に、感情エンジンによる分析結果を用いて、個別化されたフィードバックを受け取る。ユーザーはこの過程で、フィードバックに対する感情や身体的感覚を記録し、それが次回の改善に活かされる。
【0563】
具体例
【0564】
例えば、ユーザーが「ストレスの多い妊娠中期」を選んだ場合、サーバは胎児の活発な動きと感情の変化に関するフィードバックを生成する。端末は、お腹に増加する重さと不規則な起動振動を提供しながら、ユーザーの表情や言葉を記録する。感情エンジンはこれを解析し、ユーザーがストレスを感じていると判断した場合、リラクゼーションのフィードバックを追加するか、シナリオの調整を行う。このようにして、ユーザーの体験は実際の妊娠環境により近い形で提供される。
【0565】
以下に、処理の流れについて説明する。
【0566】
ステップ1:
【0567】
ユーザは端末のインターフェースを使用して、身体的情報と経験したい妊娠シナリオを入力する。
【0568】
ステップ2:
【0569】
端末は入力された情報をサーバに送信する。
【0570】
ステップ3:
【0571】
サーバは受信した情報をもとに、AIモデルを用いて適切なフィードバックを生成する。
【0572】
ステップ4:
【0573】
サーバはフィードバックを端末に送信し、お腹の重さや胎動のパターンなどのフィードバックを含む。
【0574】
ステップ5:
【0575】
端末は感情エンジンを使用して、ユーザーの表情、音声、生理的な反応を記録し、サーバに送信する。
【0576】
ステップ6:
【0577】
サーバは感情エンジンからのデータを解析し、ユーザーの感情状態を特定する。
【0578】
ステップ7:
【0579】
サーバは感情状態に基づき、フィードバックを調整または更新し、必要に応じて新しいフィードバックを端末に送信する。
【0580】
ステップ8:
【0581】
端末は調整されたフィードバックをユーザーに提示し、物理的な体験とともに感情フィードバックを提供する。
【0582】
ステップ9:
【0583】
ユーザは実施されたフィードバックを体験し、フィードバックに対する感情や身体的反応を記録する。
【0584】
ステップ10:
【0585】
端末はユーザーの記録をサーバに送り返し、サーバはこの情報をAIモデルに反映させ、次回以降の体験を改善する。
【0586】
(実施例2)
【0587】
次に、実施例2について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、ヘッドセット型端末314を「端末」と称する。
【0588】
本発明は、ユーザーの身体的および感情的ニーズに応じた個別化された妊娠体験を提供する際の難しさを解決することを目的としている。現行技術では、個々のユーザーに適したフィードバックをリアルタイムに生成し、さらにそれを基に経験を調整することが難しい状況にある。
【0589】
実施例2におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0590】
この発明では、サーバは、生体データ及び体験シナリオの情報入力手段と、応答を生成するデータ演算手段と、物理的および情緒的変化を再現する情報出力手段と、を含む。これにより、ユーザーに対して個別化された妊娠体験をリアルタイムで提供し、さらにそのフィードバックをもとに次回の体験を最適化することが可能となる。
【0591】
「生体データ」とは、ユーザーの身体的状態に関する情報を指し、体温、心拍数、血圧などの具体的な数値を含むものである。
【0592】
「体験シナリオ」とは、ユーザーが希望する特定の状況や条件を模擬するための設計された場面を意味し、たとえば妊娠初期、中期、後期の特定の体験を含む。
【0593】
「情報入力手段」とは、ユーザーから生体データや体験シナリオを受け取るための装置やシステムを指し、タッチパネルやキーボードといったインターフェースを含む。
【0594】
「データ演算手段」とは、入力された情報を基に必要な計算や処理を行い、適切なフィードバックや応答を生成する機能を持つ装置やアルゴリズムを指す。
【0595】
「応答」とは、ユーザーの入力に基づいて生成された情報やフィードバックを指し、物理的、情緒的な体験を通じてユーザーに提供されるものである。
【0596】
「情報出力手段」とは、生成された応答をユーザーに提示するための装置や方法を指し、振動装置やディスプレイといった物理的な機器を含む。
【0597】
「データ記録手段」とは、ユーザーの体験やフィードバックを保存し、それを基に次回の体験の改善に役立つ情報を保持する機能を持つ装置やシステムを指す。
【0598】
「学習調整手段」とは、収集されたデータを分析し、フィードバック内容や体験シナリオを改善または調整するための方法や装置を指す。
【0599】
この発明を実施するための形態は、ユーザーが妊娠体験を具体的にシミュレートし、身体的および情緒的な変化を体験することを目的とするシステムである。システムは、サーバ、端末、感情分析エンジン、及びユーザーインターフェースから構成されている。
【0600】
サーバ
【0601】
サーバは中央制御として機能し、ユーザーから取得した生体データと体験シナリオを処理する。生成AIモデルを活用し、ユーザーの入力に基づいて適切なフィードバックを生成する。具体的には、ユーザーが選択した妊娠のステージや情緒的ニーズに応じて、プロンプト文を構成し生成AIモデルに送信する。このフィードバックは、物理的体験と情緒的調整を含むものであり、個別にカスタマイズされている。
【0602】
端末
【0603】
端末は、サーバからのフィードバックを受け取り、ユーザーに物理的な妊娠体験を提供する。内部には振動装置や加重モジュールが組み込まれ、ユーザーの身体に対してフィードバックを実施する。加えて、端末に搭載されたカメラやマイクは、ユーザーの表情や音声を記録し、それを感情分析エンジンに送信することで、より正確なフィードバック調整を可能にする。
【0604】
ユーザーの操作
【0605】
ユーザーは、端末のインターフェースを使用して、妊娠体験シナリオや自己の身体データを入力する。例えば、「ストレスの多い妊娠中期」をシナリオとして選択した場合、端末はお腹に増加する重さや不規則な振動を提供し、リアルタイムでサーバのフィードバックに基づいて体験を調整する。これにより、ユーザーはより現実に近い妊娠体験を得ることができる。
【0606】
感情分析エンジン
【0607】
感情分析エンジンは、ユーザーの表情、音声、生理的データを解析し、それらの情報を基にユーザーの情緒的状態を判断する。この解析結果をサーバに送信し、フィードバック内容のリアルタイム調整に役立てる。
【0608】
プロンプト文の例
【0609】
「ユーザー情報とシナリオを基に、妊娠中期のストレス体験を再現するフィードバックを生成してください。ユーザーの感情分析結果を考慮して、リラクゼーションも含めたフィードバック調整を行うこと。」
【0610】
このようにして、システムはユーザーに対して最適化された妊娠体験を提供し、個々のニーズに応じたフィードバックを通じて、より深い学びと理解を促進する。
【0611】
実施例2における特定処理の流れについて図13を用いて説明する。
【0612】
ステップ1:
【0613】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて生体データと望ましい体験シナリオを入力する。これには、タッチスクリーンやキーボードを使用する。入力されたデータは、生活習慣情報や妊娠ステージの選択を含む。端末はこれらの情報をサーバに送信する。
【0614】
ステップ2:
【0615】
サーバは、端末から受け取った生体データと体験シナリオを受信する。この情報に基づいて、プロンプト文を生成し、生成AIモデルに送信する。AIモデルは入力されたプロンプトを解析し、個別化されたフィードバックを生成する。フィードバックは物理的および情緒的な要素を含み、ユーザーの選択に応じた妊娠体験を設計する。生成されたフィードバックはサーバ上に保持される。
【0616】
ステップ3:
【0617】
サーバは、生成されたフィードバックを端末に送信する。フィードバックには、ユーザーの身体に再現される物理的体験や推奨される情緒的調整が含まれる。端末はサーバからの情報を受け取り、内蔵の振動装置や加重モジュールを使用して、ユーザーの身体に対して指定されたフィードバックを具現化する。
【0618】
ステップ4:
【0619】
端末は搭載されているカメラとマイクを使って、ユーザーの表情や音声データをリアルタイムで収集する。この収集データは、ユーザーの情緒的反応や体感反応を評価するための基礎情報となる。端末は収集したデータを感情分析エンジンに送信する。
【0620】
ステップ5:
【0621】
感情分析エンジンは、端末から受信したユーザーの表情データや音声情報、生理的データを解析する。これにより、現在のユーザーの情緒的状態を認識し、解析結果をサーバにフィードバックする。解析結果には、ストレス、喜び、リラクゼーションなどの情緒的指標が含まれる。
【0622】
ステップ6:
【0623】
サーバは感情分析エンジンからのフィードバックを受け取り、生成されたフィードバックを最適化する。必要であれば、生成AIモデルを再度用いて、新たなプロンプト文を作成し、フィードバック内容を改訂する。この調整されたフィードバックは、端末に再度送信される。
【0624】
ステップ7:
【0625】
端末は、サーバからの更新されたフィードバックを受け取り、ユーザーに最適化された体験を提供し続ける。この体験プロセスは、ユーザーのニーズや情緒的反応に応じて動的に調整される。
【0626】
(応用例2)
【0627】
次に、応用例2について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、ヘッドセット型端末314を「端末」と称する。
【0628】
現代社会において、妊娠の段階をリアルに体験できる機会は限られている。また、感情的および物理的変化を個別に感じられる手段が不足しているため、それらを疑似体験する方法の開発が求められている。特に、バーチャル環境での体験を通じて、個人がより現実に近い妊娠のステージを感じることができるシステムが必要とされる。
【0629】
応用例2におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0630】
この発明では、サーバは、ユーザーの身体的属性および希望する体験内容を入力するための入力手段と、前記身体的属性および希望する体験内容に基づいて、妊娠の異なる段階をシミュレートするための応答を生成する情報処理手段と、前記応答をユーザーに提供し、物理的および感情的な変化を再現するための提示手段と、を含む。これにより、ユーザーはバーチャル環境での妊娠体験をより現実的に感じることが可能となる。
【0631】
「身体的属性」とは、ユーザーの体格、健康状態、または個人に特有な生理的情報を指す。
【0632】
「体験内容」とは、ユーザーが希望する特定のシナリオや状況をシミュレートするための条件や設定を指す。
【0633】
「情報処理手段」とは、入力情報を解析し、シミュレーションに必要な応答を生成するための計算装置またはプログラムを指す。
【0634】
「応答」とは、ユーザーの入力に基づいて生成される物理的および感情的変化を再現するためのデータまたは信号を指す。
【0635】
「提示手段」とは、ユーザーが応答を感覚的に認知するために利用する装置、例えば、ディスプレイやスピーカー、振動装置を指す。
【0636】
「仮想現実提供手段」とは、ユーザーがバーチャルな環境に没入できるようにするための技術や装置を指す。
【0637】
「制御手段」とは、デバイスを操作し、特定の感覚をユーザーに与えるために、信号やデータを調整する機構やプログラムを指す。
【0638】
この発明は、ユーザーの身体的属性および希望する体験内容をもとに、妊娠の異なるステージをバーチャル環境でシミュレートするシステムである。システムは、大きく分けてサーバ、端末、ユーザーインターフェースおよび感情エンジンから構成される。
【0639】
サーバは、クラウドサービス(例: AWS)を利用して、ユーザーが入力した身体的属性と体験内容を受け付ける。入力された情報は情報処理手段を使用して解析され、生成AIモデルによってユーザーに提供される応答を生成する。生成された応答は、端末に伝送される。
【0640】
端末は、ユーザーが使用するデバイス、例えばスマートフォンやヘッドマウントディスプレイ(例: Oculus Quest)にインストールされる。端末は受信した応答を提示手段として振動ベルトや加重ベストを制御することで、物理的感覚を提供する。また、視覚的には仮想現実提供手段を通じてバーチャルな妊娠ステージを再現する。
【0641】
ユーザーインターフェースは、ユーザーが入力手段を通じて情報を簡単に提供できるように設計されている。感情エンジンは、Google Cloudの感情分析APIを用いて、ユーザーの表情や音声を解析し、リアルタイムで感情状態を認識する。これにより、サーバはユーザーの状態に基づいて生成する応答を動的に調整することができる。
【0642】
具体例として、ユーザーが「職場での忙しい日々の中での妊娠初期」を体験したいと希望する場合、システムはこの状況に対応する応答を提供する。端末は仮想のオフィス環境を視覚的に再現し、振動ベルトがリアルな感覚として軽い疲労を表現する振動を提供する。ユーザーがストレスを感じる場合、感情エンジンがそれを検知し、システムは自動的にリラクゼーションを促すコンテンツを追加する。
【0643】
プロンプト文の例としては、「ユーザーXの現在の体験シナリオは '職場での忙しい日々の中での妊娠初期' です。身体情報と感情状態を考慮して、適切なフィードバックを生成してください。」という形で記載される。これにより、システムは個別化された妊娠体験をバーチャル環境に提供することが可能となる。
【0644】
応用例2における特定処理の流れについて図14を用いて説明する。
【0645】
ステップ1:
【0646】
ユーザは、端末を通じて身体的属性と希望する体験内容を入力する。入力された情報は端末でデジタルデータとして保持され、サーバに送信される。このデータには、ユーザの身体情報や選択した体験シナリオが含まれる。
【0647】
ステップ2:
【0648】
サーバは、受信した身体的属性と体験内容を情報処理手段で解析する。解析されたデータは、生成AIモデルに入力され、準備されたプロンプト文に基づいて適切な応答を生成する。このモデルはクラウドベースで動作し、事前にプログラムされたシナリオに基づくデータ演算を行う。出力は、ユーザー個別の応答データである。
【0649】
ステップ3:
【0650】
サーバは、生成された応答データを端末に送信する。端末は、この応答を受け取り、仮想現実提供手段や制御手段を通じてユーザーに提示する。具体的には、端末は視覚に関する情報をディスプレイ装置に表示し、物理的影響を振動ベルトや加重ベストに伝える。
【0651】
ステップ4:
【0652】
端末は、ユーザーから感情的および身体的フィードバックを取得するため、カメラやマイクでユーザーの表情や声を収集する。このデータはリアルタイムで感情分析APIに送信され、ユーザーの感情状態を解析する。入力データは表情や音声情報で、出力データは感情状態に関する解析結果である。
【0653】
ステップ5:
【0654】
サーバは、感情エンジンからの感情状態データを受信し、元の応答をリアルタイムで調整する。調整されたデータは再び端末に返され、ユーザーにさらなる個別化されたフィードバックを提供する。具体的には、ストレスが高い場合はリラクゼーションコンテンツが追加される手法が使われる。
【0655】
ステップ6:
【0656】
ユーザは、端末上で記録された自身の感想や体験を確認する。その感想やデータは、次回体験の際にシステムが学習し、より精度の高い体験を提供するために活用される。
【0657】
特定処理部290は、特定処理の結果をヘッドセット型端末314に送信する。ヘッドセット型端末314では、制御部46Aが、スピーカ240及びディスプレイ343に対して特定処理の結果を出力させる。マイクロフォン238は、特定処理の結果に対するユーザ入力を示す音声を取得する。制御部46Aは、マイクロフォン238によって取得されたユーザ入力を示す音声データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290が音声データを取得する。
【0658】
データ生成モデル58は、いわゆる生成系AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)、Gemini(インターネット検索<URL: https://gemini.google.com/?hl=ja>)等の生成AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。
【0659】
上記実施形態では、データ処理装置12によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、ヘッドセット型端末314によって特定処理が行われるようにしてもよい。
【0660】
[第4実施形態]
【0661】
図7には、第4実施形態に係るデータ処理システム410の構成の一例が示されている。
【0662】
図7に示すように、データ処理システム410は、データ処理装置12及びロボット414を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。
【0663】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0664】
ロボット414は、コンピュータ36、マイクロフォン238、スピーカ240、カメラ42、通信I/F44、及び制御対象443を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、マイクロフォン238、スピーカ240、カメラ42、及び制御対象443も、バス52に接続されている。
【0665】
マイクロフォン238は、ユーザ20が発する音声を受け付けることで、ユーザ20から指示等を受け付ける。マイクロフォン238は、ユーザ20が発する音声を捕捉し、捕捉した音声を音声データに変換してプロセッサ46に出力する。スピーカ240は、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。
【0666】
カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラであり、ユーザ20の周囲(例えば、一般的な健常者の視界の広さに相当する画角で規定された撮像範囲)を撮像する。
【0667】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。通信I/F44及び26を用いたプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受はセキュアな状態で行われる。
【0668】
制御対象443は、表示装置、目部のLED、並びに、腕、手及び足等を駆動するモータ等を含む。ロボット414の姿勢や仕草は、腕、手及び足等のモータを制御することにより制御される。ロボット414の感情の一部は、これらのモータを制御することにより表現できる。また、ロボット414の目部のLEDの発光状態を制御することによっても、ロボット414の表情を表現できる。
【0669】
図8には、データ処理装置12及びロボット414の要部機能の一例が示されている。図8に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。
【0670】
特定処理プログラム56は、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って、特定処理部290として動作することによって実現される。
【0671】
ストレージ32には、データ生成モデル58及び感情特定モデル59が格納されている。データ生成モデル58及び感情特定モデル59は、特定処理部290によって用いられる。
【0672】
ロボット414では、プロセッサ46によって受付出力処理が行われる。ストレージ50には、受付出力プログラム60が格納されている。プロセッサ46は、ストレージ50から受付出力プログラム60を読み出し、読み出した受付出力プログラム60をRAM48上で実行する。受付出力処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行する受付出力プログラム60に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0673】
次に、データ処理装置12の特定処理部290による特定処理について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、ロボット414を「端末」と称する。
【0674】
この発明は、ユーザーが妊娠体験をシミュレートするためのシステムであり、ユーザーの身体的情報や体験シナリオを基に、各妊娠ステージのフィードバックを提供するものである。システムは主にサーバ、端末、およびユーザーインターフェースで構成されている。
【0675】
サーバの役割と機能
【0676】
サーバは、入力されたユーザーの身体的情報と体験シナリオを受け取った後、AIモデルを使用してリアルタイムでフィードバックを生成する。このフィードバックは、お腹の重さや胎動の再現、感情シミュレーションなどを含む。サーバは同時に、多数のユーザーのデータを処理し、収集されたフィードバックに基づいてAIモデルを学習し、改善を行う。
【0677】
端末の役割と機能
【0678】
端末は、サーバから受信したフィードバックをユーザーに提供し、身体的な妊娠体験をシミュレートするためのデバイスである。端末には振動装置や加重モジュールが内蔵されており、お腹への圧力や胎動をリアルに再現する。また、端末はユーザーの反応や感想を入力するインターフェースを提供し、その情報をサーバに戻す。
【0679】
ユーザーの操作と体験
【0680】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて必要な身体的情報や体験したいシナリオを入力する。例えば、妊娠初期の体験を希望する場合、軽度のつわりや感情の変化が中心となるフィードバックが提供される。ユーザーはフィードバックを受けながら、日常生活を送る中で妊娠体験のリアリティを感じ取り、端末からの問いかけに対して感想を記録することができる。
【0681】
具体例
【0682】
例えば、ユーザーが「妊娠中期」を選んだ場合、サーバは胎児の活発な動きを含むフィードバックを生成する。端末は、お腹の重さが増加する感覚とともに、予測不能な運動(胎動)を振動として再現する。ユーザーは日常の動作を行う中で、突発的な胎動を体験し、それによる感情の変化を記録しサーバへ送信する。このフィードバックは、サーバで解析され、将来的なユーザー体験の向上に役立てられる。
【0683】
これによりユーザーは、妊娠していないパートナーや研修生として、より直接的に妊娠体験を理解し、コミュニケーションに役立てることが可能となる。
【0684】
以下に、処理の流れについて説明する。
【0685】
ステップ1:
【0686】
ユーザは端末のインターフェースを使用して、身体的情報(例:体重、身長)と体験したい妊娠シナリオを入力する。
【0687】
ステップ2:
【0688】
端末はユーザーの入力情報をサーバに送信する。
【0689】
ステップ3:
【0690】
サーバは受信した情報を基に、AIモデルを用いてユーザーの体験シナリオに適したフィードバックを生成する。
【0691】
ステップ4:
【0692】
サーバは生成したフィードバックを端末に送信する。フィードバックには、お腹の重さの変化や胎動のシミュレーション、感情の変化に関するデータが含まれる。
【0693】
ステップ5:
【0694】
端末は受信したフィードバックに基づいて、振動装置や加重モジュールを制御し、ユーザーに物理的な妊娠体験を提供する。
【0695】
ステップ6:
【0696】
ユーザはフィードバックを受けながら日常生活を送り、フィードバックから体験した感情や身体的感覚を記録する。
【0697】
ステップ7:
【0698】
端末はユーザーの反応や記録された感想をサーバに送信する。
【0699】
ステップ8:
【0700】
サーバは収集されたユーザーのフィードバックデータをAIモデルに学習させ、次回以降、より精度の高い体験を提供できるようにモデルを更新する。
【0701】
(実施例1)
【0702】
次に、実施例1について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、ロボット414を「端末」と称する。
【0703】
従来の妊娠体験シミュレーションシステムでは、利用者が妊娠の各ステージをリアルかつ詳細に体験することが難しく、またそのフィードバックを通じてリアルタイムで感情や身体の変化を再現することが不十分であった。さらに、体験の記録を基にしたフィードバックの質の向上や調整が困難であるという課題があった。
【0704】
実施例1におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0705】
この発明では、サーバは、ユーザーが体験したいステージや身体的要素を入力するための入力装置手段と、前記ステージおよび身体的要素に基づき、生成AIモデルを用いてフィードバックを作成するデータ処理装置手段と、前記フィードバックをユーザーに提示し、物理的体験を再現するための出力装置手段とを含む。これにより、利用者は妊娠の各ステージをリアルタイムで体験し、その結果を基にしたフィードバックの質の向上や調整が可能となる。
【0706】
「ユーザー」とは、システムを使用し、体験したいステージや身体的要素を入力する人のことである。
【0707】
「入力装置」とは、ユーザーが体験したいステージおよび身体的要素について情報を入力するためのハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0708】
「生成AIモデル」とは、入力されたデータに基づいて、ユーザーに提供するフィードバックを自動生成するアルゴリズムまたはプログラムのことである。
【0709】
「フィードバック」とは、ユーザーの体験内容に応じて生成AIモデルにより作成され、ユーザーに対して提示される情報や体感のことである。
【0710】
「データ処理装置」とは、入力されたデータを処理してフィードバックを生成する機能を持つハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0711】
「出力装置」とは、生成されたフィードバックをユーザーに提供し、利用者が体験を現実に再現できるようにするためのハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0712】
「記録装置」とは、ユーザーの体験に対する反応や評価を記録し、将来のシステム改善に使用可能な形で保存する機能を持つものである。
【0713】
「学習装置」とは、記録されたデータを使用して生成AIモデルを調整し、フィードバックの質を向上させるためのハードウェアまたはソフトウェアのことである。
【0714】
この発明は、ユーザーが妊娠の各ステージをシミュレートするためのシステムであり、主にサーバ、端末、ユーザーインターフェースで構成されている。
【0715】
サーバの役割と機能
【0716】
サーバは、ユーザーが入力した体験ステージや身体的要素の情報を受け付ける。この情報を基に、生成AIモデルを活用して、ユーザーに対する最適なフィードバックを生成する。生成AIモデルは、過去のデータを学習し、入力されたプロンプト文に応じてリアルタイムで反応を提供する。プロンプト文の具体例として、「妊娠中期の体験シミュレーションを開始し、お腹の重みと胎動のフィードバックを生成してください」という指示がある。
【0717】
端末の役割と機能
【0718】
端末は、サーバから送信されたフィードバックを受信し、ユーザーに提供する役割を担う。端末には、振動装置や加重モジュールが組み込まれており、ユーザーがお腹への圧力や胎動を体験できるように操作される。また、端末にはユーザーの反応や感想を記録するためのインターフェースも備わっており、その情報はサーバへ送信される。
【0719】
ユーザーの操作と体験
【0720】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて、希望する体験シナリオや妊娠ステージを入力することができる。たとえば、妊娠初期を選択する際には、軽度のつわりや感情の変化をフィードバックとして受け取ることとなる。日常生活の中でユーザーは、端末を通じて得られるフィードバックに基づき、妊娠体験のリアリティを感じ、それに対する自身の感想や反応を記録することができる。
【0721】
このシステムにより、サーバは生成AIモデルを用いてリアルタイムで精緻なフィードバックを生成し、端末を介してユーザーに対して現実に近い体験を提供することが可能である。これによりユーザーは、妊娠体験をより詳細に理解し、特に妊娠していないパートナーや研修の受講者が新たな視点で体験を共有できるようにすることができる。
【0722】
実施例1における特定処理の流れについて図11を用いて説明する。
【0723】
ステップ1:
【0724】
ユーザーは、端末のユーザーインターフェースを通じて、体験したい妊娠ステージや身体的要素を入力する。例えば、ユーザーが「妊娠中期」を選択した場合、この情報が端末からサーバに送信される。入力データは、対象ステージやユーザーの身体データである。
【0725】
ステップ2:
【0726】
サーバは、受信したユーザーの入力データを基に、生成AIモデルを使用してフィードバックを生成する。具体的には、入力された妊娠ステージに応じたフィードバックを作成するために、AIモデルが過去のデータセットから最適な反応を選び出す。この処理では、プロンプト文「妊娠中期のフィードバックを生成せよ」などに従ってデータ加工や演算が行われ、生成結果がフィードバックとして出力される。
【0727】
ステップ3:
【0728】
サーバは、生成されたフィードバックを端末に送信する。フィードバックには、ユーザーが体験するべき物理的および情緒的な変化が含まれており、振動や加重のパターンが詳細に記述されている。
【0729】
ステップ4:
【0730】
端末は、受信したフィードバックに基づき、内蔵された振動装置や加重モジュールを制御する。例えば、端末はユーザーのお腹部分に対して振動を発生させ、胎動をシミュレートする。これにより、ユーザーは選択したステージに応じた妊娠体験をリアルに感じることができる。
【0731】
ステップ5:
【0732】
ユーザーは、フィードバックを体験する中で自身の反応を端末に入力する。例えば、胎動があった際の感情の変化や身体的な反応を記録する。入力されたデータは、端末からサーバに送信される。
【0733】
ステップ6:
【0734】
サーバは、ユーザーから送信された反応データを受け取り、生成AIモデルを改良するための学習データとして活用する。具体的には、このデータを解析し、未来のフィードバックをより個別化し正確にするためにモデルを調整する。出力として、調整されたモデルパラメータが得られる。
【0735】
(応用例1)
【0736】
次に、応用例1について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、ロボット414を「端末」と称する。
【0737】
従来、妊娠体験のシミュレーションは限られた場面やデバイスでしか再現できず、ユーザーが十分に妊娠の各過程を具体的かつリアルに理解することが困難であった。また、物理的感覚の再現と情緒的変化のフィードバックが不足しており、ユーザーの理解度や体験の質を向上させる必要があった。
【0738】
応用例1におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0739】
この発明では、サーバは、ユーザーの身体的情報および希望する体験条件を受け取るための受信手段と、前記身体的情報および希望する体験条件に基づいて、妊娠の様々な過程をシミュレートするための情報処理手段と、前記シミュレーション結果をユーザーに提供し、物理的現象および情緒的変化を再現するための出力装置と、を含む。これにより、ユーザーは妊娠の各ステージをより詳細に体験し、リアルタイムで適応されたフィードバックを受け取ることが可能となり、体験の質と理解度が大幅に向上する。
【0740】
「受信手段」とは、ユーザーの身体的情報および希望する体験条件を入力として受け取る装置またはプロセスである。
【0741】
「情報処理手段」とは、受信した身体的情報および体験条件に基づいて、妊娠の各ステージをシミュレートするための計算や解析を行うシステムである。
【0742】
「出力装置」とは、シミュレーションの結果をユーザーに物理的現象や情緒的変化として再現し提供するための機器である。
【0743】
「記録装置」とは、ユーザーの体験に関する反応や情報を保存するためのシステムまたはコンポーネントである。
【0744】
「学習装置」とは、収集されたユーザーの反応および情報を用いてシステムのシミュレーションを改善または調節するための機能を持つ装置である。
【0745】
「適応手段」とは、ユーザーのリアルタイムでの位置情報および選択オプションに基づいて、最適なフィードバックを提供するための手法や装置である。
【0746】
「マルチモーダル出力手段」とは、モバイルディスプレイ装置や触覚装置を用いて、視覚、聴覚、および触覚を含む複数の感覚を通じてフィードバックを提供する手段である。
【0747】
この発明は、ユーザーが妊娠体験を具体的にシミュレートするためのシステムである。このシステムは、サーバ、端末装置、及びユーザーインターフェースで構成されている。
【0748】
サーバは、受信手段を介してユーザーの身体的情報および希望する体験条件を受け取り、それに基づいて情報処理手段を用いて妊娠各ステージのシミュレーションを生成する。この情報処理には、ディープラーニングフレームワークであるTensorFlowやPyTorchが使用され、生成AIモデルに基づいてリアルタイムでシミュレーションデータを生成する。サーバは、これらのデータを出力装置に転送し、物理的現象や情緒的変化を再現する。
【0749】
端末装置は、サーバからのフィードバックをユーザーに提供する。具体的には、Google GlassやMicrosoft HoloLensなどのモバイルディスプレイ装置を用いて視覚および聴覚によるフィードバックを提供し、Bluetooth接続された振動装置を介して触覚で物理的現象を再現する。
【0750】
ユーザーは、このシステムを通じて妊娠の各ステージを体験できる。例えば、商業施設内に設置された端末を使用し、「妊娠中期体験開始」と音声指示を出すことで、サーバが中期の身体的特性および情緒的フィードバックを生成し、これをリアルタイムでユーザーに伝える。これによって、ユーザーは妊娠しているパートナーや親としての理解を深めることができる。
【0751】
具体例として、ユーザーが「妊娠後期」を指定した場合、システムは重たいお腹と活発な胎児の動きをフィードバックとして提供する。ユーザーはそれを体験しつつ、関連商品の選択に影響を受けことができる。
【0752】
生成AIモデルへのプロンプト文例は次のとおりである:「ユーザーID: Xが妊娠後期の体験をリクエスト。後期の身体的特性と情緒的フィードバックを生成し伝達せよ。特に腹部圧力と胎動を強調して振動データを構築。」
【0753】
応用例1における特定処理の流れについて図12を用いて説明する。
【0754】
ステップ1:
【0755】
サーバは、ユーザーから端末を通じて送信された身体的情報および希望する体験条件を受信手段を介して取得する。入力には、ユーザーの健康情報および体験したい妊娠ステージが含まれる。受信した情報は、初期前処理として適切な形式に変換される。
【0756】
ステップ2:
【0757】
サーバは、受信した身体的情報および体験条件を基に、情報処理手段である生成AIモデルを使用し、妊娠の各ステージに該当するフィードバックデータを生成する。入力となる情報をディープラーニングにて解析し、妊娠期に沿った感情および物理的シナリオをデータとして出力する。具体的には、感情変化、胎児の動き、お腹の重さなどのデータが抽出される。
【0758】
ステップ3:
【0759】
サーバは、生成されたフィードバックデータを端末に送信する。出力されるフィードバックデータには、視覚的情報、聴覚的効果、および触覚再現のための物理データが含まれる。これらは、端末装置でのマルチモーダル出力のために設計されている。
【0760】
ステップ4:
【0761】
端末は、サーバから受信したフィードバックデータを使用して、Google GlassやHoloLensなどのデバイスで視覚および聴覚によるシナリオを再現する。また、Bluetooth接続の振動装置により、物理的な触覚フィードバックをユーザーのお腹に再現する。視覚データはディスプレイに表示され、触覚データは振動として実感される。
【0762】
ステップ5:
【0763】
ユーザーは、端末からのフィードバックを体験しながら、体験に対する感想や再現されたシナリオに対する反応を端末のインターフェースに入力する。入力された感想データはリアルタイムでサーバに送信される。
【0764】
ステップ6:
【0765】
サーバは、ユーザーから取得した感想や反応データを記録装置に保存する。収集されたデータを元に学習装置が情報を解析し、生成AIモデルを改善するためのフィードバックループを形成する。これにより、将来的なシミュレーションの質が向上し、より現実に即した体験が可能となる。
【0766】
なお、更に、ユーザの感情を推定する感情エンジンを組み合わせてもよい。すなわち、特定処理部290は、感情特定モデル59を用いてユーザの感情を推定し、ユーザの感情を用いた特定処理を行うようにしてもよい。
【0767】
この発明は、ユーザーの身体的情報および希望する体験シナリオをもとに、妊娠の異なるステージをシミュレートするためのシステムであり、特に感情エンジンを利用してユーザーの感情状態を認識し、フィードバックを個別に調整する点で特徴がある。このシステムは、サーバ、端末、感情エンジン、およびユーザーインターフェースにより構成される。
【0768】
サーバの役割と機能
【0769】
サーバは、ユーザーから送信された身体的情報と体験シナリオを受け取り、AIモデルを使って適切なフィードバックを生成する。このフィードバックは、物理的な妊娠体験の再現に加えて、感情的な変化を含むものである。感情エンジンによるユーザーの感情分析結果も考慮に入れることで、より個別化されたフィードバックを提供する。
【0770】
端末の役割と機能
【0771】
端末は、サーバから送信されたフィードバックを受け取り、内蔵の振動装置や加重モジュールを駆動してユーザーに物理的な妊娠体験を再現する。他にもカメラやマイクを使用してユーザーの表情や音声を取り込み、感情エンジンに送信する。
【0772】
感情エンジンの役割
【0773】
感情エンジンは、ユーザーの表情、音声、生理的データを解析することで感情状態を認識する。この情報はサーバにフィードバックされ、リアルタイムな調整を可能にする。
【0774】
ユーザーの操作と体験
【0775】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて自分の情報と体験したい妊娠シナリオを入力する。その後、フィードバックに基づいた物理的体験と共に、感情エンジンによる分析結果を用いて、個別化されたフィードバックを受け取る。ユーザーはこの過程で、フィードバックに対する感情や身体的感覚を記録し、それが次回の改善に活かされる。
【0776】
具体例
【0777】
例えば、ユーザーが「ストレスの多い妊娠中期」を選んだ場合、サーバは胎児の活発な動きと感情の変化に関するフィードバックを生成する。端末は、お腹に増加する重さと不規則な起動振動を提供しながら、ユーザーの表情や言葉を記録する。感情エンジンはこれを解析し、ユーザーがストレスを感じていると判断した場合、リラクゼーションのフィードバックを追加するか、シナリオの調整を行う。このようにして、ユーザーの体験は実際の妊娠環境により近い形で提供される。
【0778】
以下に、処理の流れについて説明する。
【0779】
ステップ1:
【0780】
ユーザは端末のインターフェースを使用して、身体的情報と経験したい妊娠シナリオを入力する。
【0781】
ステップ2:
【0782】
端末は入力された情報をサーバに送信する。
【0783】
ステップ3:
【0784】
サーバは受信した情報をもとに、AIモデルを用いて適切なフィードバックを生成する。
【0785】
ステップ4:
【0786】
サーバはフィードバックを端末に送信し、お腹の重さや胎動のパターンなどのフィードバックを含む。
【0787】
ステップ5:
【0788】
端末は感情エンジンを使用して、ユーザーの表情、音声、生理的な反応を記録し、サーバに送信する。
【0789】
ステップ6:
【0790】
サーバは感情エンジンからのデータを解析し、ユーザーの感情状態を特定する。
【0791】
ステップ7:
【0792】
サーバは感情状態に基づき、フィードバックを調整または更新し、必要に応じて新しいフィードバックを端末に送信する。
【0793】
ステップ8:
【0794】
端末は調整されたフィードバックをユーザーに提示し、物理的な体験とともに感情フィードバックを提供する。
【0795】
ステップ9:
【0796】
ユーザは実施されたフィードバックを体験し、フィードバックに対する感情や身体的反応を記録する。
【0797】
ステップ10:
【0798】
端末はユーザーの記録をサーバに送り返し、サーバはこの情報をAIモデルに反映させ、次回以降の体験を改善する。
【0799】
(実施例2)
【0800】
次に、実施例2について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、ロボット414を「端末」と称する。
【0801】
本発明は、ユーザーの身体的および感情的ニーズに応じた個別化された妊娠体験を提供する際の難しさを解決することを目的としている。現行技術では、個々のユーザーに適したフィードバックをリアルタイムに生成し、さらにそれを基に経験を調整することが難しい状況にある。
【0802】
実施例2におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0803】
この発明では、サーバは、生体データ及び体験シナリオの情報入力手段と、応答を生成するデータ演算手段と、物理的および情緒的変化を再現する情報出力手段と、を含む。これにより、ユーザーに対して個別化された妊娠体験をリアルタイムで提供し、さらにそのフィードバックをもとに次回の体験を最適化することが可能となる。
【0804】
「生体データ」とは、ユーザーの身体的状態に関する情報を指し、体温、心拍数、血圧などの具体的な数値を含むものである。
【0805】
「体験シナリオ」とは、ユーザーが希望する特定の状況や条件を模擬するための設計された場面を意味し、たとえば妊娠初期、中期、後期の特定の体験を含む。
【0806】
「情報入力手段」とは、ユーザーから生体データや体験シナリオを受け取るための装置やシステムを指し、タッチパネルやキーボードといったインターフェースを含む。
【0807】
「データ演算手段」とは、入力された情報を基に必要な計算や処理を行い、適切なフィードバックや応答を生成する機能を持つ装置やアルゴリズムを指す。
【0808】
「応答」とは、ユーザーの入力に基づいて生成された情報やフィードバックを指し、物理的、情緒的な体験を通じてユーザーに提供されるものである。
【0809】
「情報出力手段」とは、生成された応答をユーザーに提示するための装置や方法を指し、振動装置やディスプレイといった物理的な機器を含む。
【0810】
「データ記録手段」とは、ユーザーの体験やフィードバックを保存し、それを基に次回の体験の改善に役立つ情報を保持する機能を持つ装置やシステムを指す。
【0811】
「学習調整手段」とは、収集されたデータを分析し、フィードバック内容や体験シナリオを改善または調整するための方法や装置を指す。
【0812】
この発明を実施するための形態は、ユーザーが妊娠体験を具体的にシミュレートし、身体的および情緒的な変化を体験することを目的とするシステムである。システムは、サーバ、端末、感情分析エンジン、及びユーザーインターフェースから構成されている。
【0813】
サーバ
【0814】
サーバは中央制御として機能し、ユーザーから取得した生体データと体験シナリオを処理する。生成AIモデルを活用し、ユーザーの入力に基づいて適切なフィードバックを生成する。具体的には、ユーザーが選択した妊娠のステージや情緒的ニーズに応じて、プロンプト文を構成し生成AIモデルに送信する。このフィードバックは、物理的体験と情緒的調整を含むものであり、個別にカスタマイズされている。
【0815】
端末
【0816】
端末は、サーバからのフィードバックを受け取り、ユーザーに物理的な妊娠体験を提供する。内部には振動装置や加重モジュールが組み込まれ、ユーザーの身体に対してフィードバックを実施する。加えて、端末に搭載されたカメラやマイクは、ユーザーの表情や音声を記録し、それを感情分析エンジンに送信することで、より正確なフィードバック調整を可能にする。
【0817】
ユーザーの操作
【0818】
ユーザーは、端末のインターフェースを使用して、妊娠体験シナリオや自己の身体データを入力する。例えば、「ストレスの多い妊娠中期」をシナリオとして選択した場合、端末はお腹に増加する重さや不規則な振動を提供し、リアルタイムでサーバのフィードバックに基づいて体験を調整する。これにより、ユーザーはより現実に近い妊娠体験を得ることができる。
【0819】
感情分析エンジン
【0820】
感情分析エンジンは、ユーザーの表情、音声、生理的データを解析し、それらの情報を基にユーザーの情緒的状態を判断する。この解析結果をサーバに送信し、フィードバック内容のリアルタイム調整に役立てる。
【0821】
プロンプト文の例
【0822】
「ユーザー情報とシナリオを基に、妊娠中期のストレス体験を再現するフィードバックを生成してください。ユーザーの感情分析結果を考慮して、リラクゼーションも含めたフィードバック調整を行うこと。」
【0823】
このようにして、システムはユーザーに対して最適化された妊娠体験を提供し、個々のニーズに応じたフィードバックを通じて、より深い学びと理解を促進する。
【0824】
実施例2における特定処理の流れについて図13を用いて説明する。
【0825】
ステップ1:
【0826】
ユーザーは、端末のインターフェースを通じて生体データと望ましい体験シナリオを入力する。これには、タッチスクリーンやキーボードを使用する。入力されたデータは、生活習慣情報や妊娠ステージの選択を含む。端末はこれらの情報をサーバに送信する。
【0827】
ステップ2:
【0828】
サーバは、端末から受け取った生体データと体験シナリオを受信する。この情報に基づいて、プロンプト文を生成し、生成AIモデルに送信する。AIモデルは入力されたプロンプトを解析し、個別化されたフィードバックを生成する。フィードバックは物理的および情緒的な要素を含み、ユーザーの選択に応じた妊娠体験を設計する。生成されたフィードバックはサーバ上に保持される。
【0829】
ステップ3:
【0830】
サーバは、生成されたフィードバックを端末に送信する。フィードバックには、ユーザーの身体に再現される物理的体験や推奨される情緒的調整が含まれる。端末はサーバからの情報を受け取り、内蔵の振動装置や加重モジュールを使用して、ユーザーの身体に対して指定されたフィードバックを具現化する。
【0831】
ステップ4:
【0832】
端末は搭載されているカメラとマイクを使って、ユーザーの表情や音声データをリアルタイムで収集する。この収集データは、ユーザーの情緒的反応や体感反応を評価するための基礎情報となる。端末は収集したデータを感情分析エンジンに送信する。
【0833】
ステップ5:
【0834】
感情分析エンジンは、端末から受信したユーザーの表情データや音声情報、生理的データを解析する。これにより、現在のユーザーの情緒的状態を認識し、解析結果をサーバにフィードバックする。解析結果には、ストレス、喜び、リラクゼーションなどの情緒的指標が含まれる。
【0835】
ステップ6:
【0836】
サーバは感情分析エンジンからのフィードバックを受け取り、生成されたフィードバックを最適化する。必要であれば、生成AIモデルを再度用いて、新たなプロンプト文を作成し、フィードバック内容を改訂する。この調整されたフィードバックは、端末に再度送信される。
【0837】
ステップ7:
【0838】
端末は、サーバからの更新されたフィードバックを受け取り、ユーザーに最適化された体験を提供し続ける。この体験プロセスは、ユーザーのニーズや情緒的反応に応じて動的に調整される。
【0839】
(応用例2)
【0840】
次に、応用例2について説明する。以下の説明では、データ処理装置12を「サーバ」と称し、ロボット414を「端末」と称する。
【0841】
現代社会において、妊娠の段階をリアルに体験できる機会は限られている。また、感情的および物理的変化を個別に感じられる手段が不足しているため、それらを疑似体験する方法の開発が求められている。特に、バーチャル環境での体験を通じて、個人がより現実に近い妊娠のステージを感じることができるシステムが必要とされる。
【0842】
応用例2におけるデータ処理装置12の特定処理部290による特定処理を、以下の各手段により実現する。
【0843】
この発明では、サーバは、ユーザーの身体的属性および希望する体験内容を入力するための入力手段と、前記身体的属性および希望する体験内容に基づいて、妊娠の異なる段階をシミュレートするための応答を生成する情報処理手段と、前記応答をユーザーに提供し、物理的および感情的な変化を再現するための提示手段と、を含む。これにより、ユーザーはバーチャル環境での妊娠体験をより現実的に感じることが可能となる。
【0844】
「身体的属性」とは、ユーザーの体格、健康状態、または個人に特有な生理的情報を指す。
【0845】
「体験内容」とは、ユーザーが希望する特定のシナリオや状況をシミュレートするための条件や設定を指す。
【0846】
「情報処理手段」とは、入力情報を解析し、シミュレーションに必要な応答を生成するための計算装置またはプログラムを指す。
【0847】
「応答」とは、ユーザーの入力に基づいて生成される物理的および感情的変化を再現するためのデータまたは信号を指す。
【0848】
「提示手段」とは、ユーザーが応答を感覚的に認知するために利用する装置、例えば、ディスプレイやスピーカー、振動装置を指す。
【0849】
「仮想現実提供手段」とは、ユーザーがバーチャルな環境に没入できるようにするための技術や装置を指す。
【0850】
「制御手段」とは、デバイスを操作し、特定の感覚をユーザーに与えるために、信号やデータを調整する機構やプログラムを指す。
【0851】
この発明は、ユーザーの身体的属性および希望する体験内容をもとに、妊娠の異なるステージをバーチャル環境でシミュレートするシステムである。システムは、大きく分けてサーバ、端末、ユーザーインターフェースおよび感情エンジンから構成される。
【0852】
サーバは、クラウドサービス(例: AWS)を利用して、ユーザーが入力した身体的属性と体験内容を受け付ける。入力された情報は情報処理手段を使用して解析され、生成AIモデルによってユーザーに提供される応答を生成する。生成された応答は、端末に伝送される。
【0853】
端末は、ユーザーが使用するデバイス、例えばスマートフォンやヘッドマウントディスプレイ(例: Oculus Quest)にインストールされる。端末は受信した応答を提示手段として振動ベルトや加重ベストを制御することで、物理的感覚を提供する。また、視覚的には仮想現実提供手段を通じてバーチャルな妊娠ステージを再現する。
【0854】
ユーザーインターフェースは、ユーザーが入力手段を通じて情報を簡単に提供できるように設計されている。感情エンジンは、Google Cloudの感情分析APIを用いて、ユーザーの表情や音声を解析し、リアルタイムで感情状態を認識する。これにより、サーバはユーザーの状態に基づいて生成する応答を動的に調整することができる。
【0855】
具体例として、ユーザーが「職場での忙しい日々の中での妊娠初期」を体験したいと希望する場合、システムはこの状況に対応する応答を提供する。端末は仮想のオフィス環境を視覚的に再現し、振動ベルトがリアルな感覚として軽い疲労を表現する振動を提供する。ユーザーがストレスを感じる場合、感情エンジンがそれを検知し、システムは自動的にリラクゼーションを促すコンテンツを追加する。
【0856】
プロンプト文の例としては、「ユーザーXの現在の体験シナリオは '職場での忙しい日々の中での妊娠初期' です。身体情報と感情状態を考慮して、適切なフィードバックを生成してください。」という形で記載される。これにより、システムは個別化された妊娠体験をバーチャル環境に提供することが可能となる。
【0857】
応用例2における特定処理の流れについて図14を用いて説明する。
【0858】
ステップ1:
【0859】
ユーザは、端末を通じて身体的属性と希望する体験内容を入力する。入力された情報は端末でデジタルデータとして保持され、サーバに送信される。このデータには、ユーザの身体情報や選択した体験シナリオが含まれる。
【0860】
ステップ2:
【0861】
サーバは、受信した身体的属性と体験内容を情報処理手段で解析する。解析されたデータは、生成AIモデルに入力され、準備されたプロンプト文に基づいて適切な応答を生成する。このモデルはクラウドベースで動作し、事前にプログラムされたシナリオに基づくデータ演算を行う。出力は、ユーザー個別の応答データである。
【0862】
ステップ3:
【0863】
サーバは、生成された応答データを端末に送信する。端末は、この応答を受け取り、仮想現実提供手段や制御手段を通じてユーザーに提示する。具体的には、端末は視覚に関する情報をディスプレイ装置に表示し、物理的影響を振動ベルトや加重ベストに伝える。
【0864】
ステップ4:
【0865】
端末は、ユーザーから感情的および身体的フィードバックを取得するため、カメラやマイクでユーザーの表情や声を収集する。このデータはリアルタイムで感情分析APIに送信され、ユーザーの感情状態を解析する。入力データは表情や音声情報で、出力データは感情状態に関する解析結果である。
【0866】
ステップ5:
【0867】
サーバは、感情エンジンからの感情状態データを受信し、元の応答をリアルタイムで調整する。調整されたデータは再び端末に返され、ユーザーにさらなる個別化されたフィードバックを提供する。具体的には、ストレスが高い場合はリラクゼーションコンテンツが追加される手法が使われる。
【0868】
ステップ6:
【0869】
ユーザは、端末上で記録された自身の感想や体験を確認する。その感想やデータは、次回体験の際にシステムが学習し、より精度の高い体験を提供するために活用される。
【0870】
特定処理部290は、特定処理の結果をロボット414に送信する。ロボット414では、制御部46Aが、スピーカ240及び制御対象443に対して特定処理の結果を出力させる。マイクロフォン238は、特定処理の結果に対するユーザ入力を示す音声を取得する。制御部46Aは、マイクロフォン238によって取得されたユーザ入力を示す音声データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290が音声データを取得する。
【0871】
データ生成モデル58は、いわゆる生成系AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)、Gemini(インターネット検索<URL: https://gemini.google.com/?hl=ja>)等の生成AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。
【0872】
上記実施形態では、データ処理装置12によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、ロボット414によって特定処理が行われるようにしてもよい。
【0873】
なお、感情エンジンとしての感情特定モデル59は、特定のマッピングに従い、ユーザの感情を決定してよい。具体的には、感情特定モデル59は、特定のマッピングである感情マップ(図9参照)に従い、ユーザの感情を決定してよい。また、感情特定モデル59は、同様に、ロボットの感情を決定し、特定処理部290は、ロボットの感情を用いた特定処理を行うようにしてもよい。
【0874】
図9は、複数の感情がマッピングされる感情マップ400を示す図である。感情マップ400において、感情は、中心から放射状に同心円に配置されている。同心円の中心に近いほど、原始的状態の感情が配置されている。同心円のより外側には、心境から生まれる状態や行動を表す感情が配置されている。感情とは、情動や心的状態も含む概念である。同心円の左側には、概して脳内で起きる反応から生成される感情が配置されている。同心円の右側には概して、状況判断で誘導される感情が配置されている。同心円の上方向及び下方向には、概して脳内で起きる反応から生成され、かつ、状況判断で誘導される感情が配置されている。また、同心円の上側には、「快」の感情が配置され、下側には、「不快」の感情が配置されている。このように、感情マップ400では、感情が生まれる構造に基づいて複数の感情がマッピングされており、同時に生じやすい感情が、近くにマッピングされている。
【0875】
これらの感情は、感情マップ400の3時の方向に分布しており、普段は安心と不安のあたりを行き来する。感情マップ400の右半分では、内部的な感覚よりも状況認識の方が優位に立つため、落ち着いた印象になる。
【0876】
感情マップ400の内側は心の中、感情マップ400の外側は行動を表すため、感情マップ400の外側に行くほど、感情が目に見える(行動に表れる)ようになる。
【0877】
ここで、人の感情は、姿勢や血糖値のような様々なバランスを基礎としており、それらのバランスが理想から遠ざかると不快、理想に近づくと快という状態を示す。ロボットや自動車やバイク等においても、姿勢やバッテリー残量のような様々なバランスを基礎として、それらのバランスが理想から遠ざかると不快、理想に近づくと快という状態を示すように感情を作ることができる。感情マップは、例えば、光吉博士の感情地図(音声感情認識及び情動の脳生理信号分析システムに関する研究、徳島大学、博士論文:https://ci.nii.ac.jp/naid/500000375379)に基づいて生成されてよい。感情地図の左半分には、感覚が優位にたつ「反応」と呼ばれる領域に属する感情が並ぶ。また、感情地図の右半分には、状況認識が優位にたつ「状況」と呼ばれる領域に属する感情が並ぶ。
【0878】
感情マップでは学習を促す感情が2つ定義される。1つは、状況側にあるネガティブな「懺悔」や「反省」の真ん中周辺の感情である。つまり、「もう2度とこんな想いはしたくない」「もう叱られたくない」というネガティブな感情がロボットに生じたときである。もう1つは、反応側にあるポジティブな「欲」のあたりの感情である。つまり、「もっと欲しい」「もっと知りたい」というポジティブな気持ちのときである。
【0879】
感情特定モデル59は、ユーザ入力を、予め学習されたニューラルネットワークに入力し、感情マップ400に示す各感情を示す感情値を取得し、ユーザの感情を決定する。このニューラルネットワークは、ユーザ入力と、感情マップ400に示す各感情を示す感情値との組み合わせである複数の学習データに基づいて予め学習されたものである。また、このニューラルネットワークは、図10に示す感情マップ900のように、近くに配置されている感情同士は、近い値を持つように学習される。図10では、「安心」、「安穏」、「心強い」という複数の感情が、近い感情値となる例を示している。
【0880】
以上、本開示に係るシステムをデータ処理装置12の機能を主として説明したが、本開示に係るシステムはサーバに実装されているとは限らない。本開示に係るシステムは、一般的な情報処理システムとして実装されていてもよい。本開示は、例えば、パーソナルコンピュータで動作するソフトウェアプログラム、スマートフォン等で動作するアプリケーションとして実装されてもよい。本開示に係る方法はSaaS(Software as a Service)形式でユーザに対して提供されてもよい。
【0881】
上記実施形態では、1台のコンピュータ22によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、コンピュータ22を含めた複数のコンピュータによる特定処理に対する分散処理が行われるようにしてもよい。例えば、データ生成モデル58が、データ処理装置12の外部装置に設けられ、当該外部装置において、入力データに応じたデータの生成を行うようにしてもよい。
【0882】
上記実施形態では、ストレージ32に特定処理プログラム56が格納されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、特定処理プログラム56がUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの可搬型のコンピュータ読み取り可能な非一時的格納媒体に格納されていてもよい。非一時的格納媒体に格納されている特定処理プログラム56は、データ処理装置12のコンピュータ22にインストールされる。プロセッサ28は、特定処理プログラム56に従って特定処理を実行する。
【0883】
また、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56を格納させておき、データ処理装置12の要求に応じて特定処理プログラム56がダウンロードされ、コンピュータ22にインストールされるようにしてもよい。
【0884】
なお、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56の全てを格納させておいたり、ストレージ32に特定処理プログラム56の全てを記憶させたりしておく必要はなく、特定処理プログラム56の一部を格納させておいてもよい。
【0885】
特定処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することで特定処理を実行する。
【0886】
特定処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、特定処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0887】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoC(System-on-a-chip)などに代表されるように、特定処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、特定処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0888】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。また、上記の特定処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0889】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0890】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【0891】
以上の実施形態に関し、更に以下を開示する。
【0892】
(請求項1)
【0893】
ユーザーの身体的情報および希望する体験シナリオを入力するための入力手段と、
【0894】
前記身体的情報および希望する体験シナリオに基づいて、妊娠の異なるステージをシミュレートするためのフィードバックを生成するデータ処理手段と、
【0895】
前記フィードバックをユーザーに提供し、物理的および感情的な変化を再現するための出力手段と、
【0896】
ユーザーの体験に関する感想やデータを収集する記録手段と、
【0897】
前記収集された感想やデータを用いてシミュレーションを調整する学習手段とを含むシステム。
【0898】
(請求項2)
【0899】
フィードバックが胎児の動きと感情の変化をリアルタイムでユーザーに伝えるように構成されている請求項1記載のシステム。
【0900】
(請求項3)
【0901】
企業の従業員研修ツールとして利用可能なように構成されている請求項1記載のシステム。
【0902】
「実施例1」
【0903】
(請求項1)
【0904】
ユーザーが体験したいステージや身体的要素を入力するための入力装置と、
【0905】
前記ステージおよび身体的要素に基づき、生成AIモデルを用いてフィードバックを作成するデータ処理装置と、
【0906】
前記フィードバックをユーザーに提示し、物理的体験を再現するための出力装置と、
【0907】
ユーザーの体験に対する反応や評価を記録する記録装置と、
【0908】
前記記録されたデータを利用して生成AIモデルのフィードバックを最適化する学習装置とを含むシステム。
【0909】
(請求項2)
【0910】
フィードバックが時間的変化に応じた動作感覚と情緒変化を伝達するよう構成された請求項1記載のシステム。
【0911】
(請求項3)
【0912】
公共施設や教育機関での研修装置として利用可能なように構成された請求項1記載のシステム。
【0913】
「応用例1」
【0914】
(請求項1)
【0915】
ユーザーの身体的情報および希望する体験条件を受け取るための受信手段と、
【0916】
前記身体的情報および希望する体験条件に基づいて、妊娠の様々な過程をシミュレートするための情報処理手段と、
【0917】
前記シミュレーション結果をユーザーに提供し、物理的現象および情緒的変化を再現するための出力装置と、
【0918】
ユーザーの体験に関する反応および情報を収集するための記録装置と、
【0919】
前記収集された反応および情報を用いてシミュレーションを調節するための学習装置と、
【0920】
リアルタイムでユーザーの位置情報および選択オプションに基づき最適なフィードバックを提供するための適応手段と、
【0921】
モバイルディスプレイ装置を利用してフィードバックを視覚的および聴覚的に提供し、触覚装置を介して物理的現象を再現するためのマルチモーダル出力手段と、
【0922】
・・・
【0923】
を含むシステム。
【0924】
(請求項2)
【0925】
フィードバックが胎児の運動と情緒的変化を時々刻々とユーザーに伝えるように構成されている請求項1記載のシステム。
【0926】
(請求項3)
【0927】
商業施設内における体験型展示として利用可能なように構成されている請求項1記載のシステム。
【0928】
「感情エンジンを組み合わせた場合の実施例2」
【0929】
(請求項1)
【0930】
ユーザーの生体データおよび望ましい体験シナリオを入力するための情報入力手段と、
【0931】
前記生体データおよび望ましい体験シナリオに基づいて、妊娠の異なる段階を模擬するための応答を生成するデータ演算手段と、
【0932】
前記応答をユーザーに提供し、物理的および情緒的な変化を再現するための情報出力手段と、
【0933】
ユーザーの体験に関する意見や情報を収集するデータ記録手段と、
【0934】
前記収集された意見や情報を用いて模擬体験を調整する学習調整手段を含むシステム。
【0935】
(請求項2)
【0936】
応答が胎児の動きと情緒の変化を逐次的にユーザーに伝えるように構成されている請求項1記載のシステム。
【0937】
(請求項3)
【0938】
組織の職員教育のためのツールとして利用可能なように構成されている請求項1記載のシステム。
【0939】
「感情エンジンを組み合わせた場合の応用例2」
【0940】
(請求項1)
【0941】
ユーザーの身体的属性および希望する体験内容を入力するための入力手段と、
【0942】
前記身体的属性および希望する体験内容に基づいて、妊娠の異なる段階をシミュレートするための応答を生成する情報処理手段と、
【0943】
前記応答をユーザーに提供し、物理的および感情的な変化を再現するための提示手段と、
【0944】
ユーザーの体験に関する感想や情報を収集する記録手段と、
【0945】
前記収集された感想や情報を用いてシミュレーションを調整する学習手段と、
【0946】
バーチャル環境において前記応答を体験可能とするための仮想現実提供手段と、
【0947】
前記仮想現実提供手段と連動するデバイスを制御し、振動や重さの感覚を再現するための制御手段とを含むシステム。
【0948】
(請求項2)
【0949】
応答が胎児の動きと感情の変化を即時にユーザーに伝えるように構成されている請求項1記載のシステム。
【0950】
(請求項3)
【0951】
多様な環境で妊娠初期の特性を体験可能にする研修ツールとして利用されるように構成されている請求項1記載のシステム。
【符号の説明】
【0952】
10、210、310、410 データ処理システム
12 データ処理装置
14 スマートデバイス
214 スマート眼鏡
314 ヘッドセット型端末
414 ロボット

図1
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図3
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図5
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