(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2026086189
(43)【公開日】2026-05-26
(54)【発明の名称】インタラクティブ宝飾フィードバックシステム
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20260519BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024199154
(22)【出願日】2024-11-14
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】ユーザの生体データを収集するネックレス型端末及びデータ処理システムを提供する。
【解決手段】インタラクティブ宝飾フィードバックシステムが開示される。このシステムは、装着者により装着され、かつ宝飾部を有するネックレス型端末であって、センサ及び出力部を備えるネックレス型端末と、前記センサで得られたデータに従い、前記宝飾部へのフィードバックについて判定するデータ処理装置と、を備える。前記ネックレス型端末は、前記フィードバックに従い、前記装着者に対し前記フィードバックに関する情報を前記出力部により出力する
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着者により装着され、かつ宝飾部を有するネックレス型端末であって、センサ及び出力部を備えるネックレス型端末と、
前記センサで得られたデータに従い、前記宝飾部へのフィードバックについて判定するデータ処理装置と、
を備え、
前記ネックレス型端末は、前記フィードバックに従い、前記装着者に対し前記フィードバックに関する情報を前記出力部により出力する、インタラクティブ宝飾フィードバックシステム。
【請求項2】
前記出力部は、光照射部、振動子、又は音声出力部の少なくとも1つである、請求項1に記載のインタラクティブ宝飾フィードバックシステム。
【請求項3】
前記光照射部は、前記センサで得られたデータに従い、照射する光の性状を変化させるように構成される、請求項2に記載のインタラクティブ宝飾フィードバックシステム。
【請求項4】
前記センサは、前記装着者の生体データを測定する生体センサである、請求項1に記載のインタラクティブ宝飾フィードバックシステム。
【請求項5】
前記ネックレス型端末は、
前記装着者の周辺を撮影するカメラと、
マイクロフォンと、
前記カメラ、前記センサ、及び前記マイクロフォンの各々の出力を収集する収集部と、 を含む、請求項1に記載のインタラクティブ宝飾フィードバックシステム。
【請求項6】
前記ネックレス型端末は、前記マイクロフォンによって収音したユーザ発話に対応する応答を出力するスピーカを更に含む請求項5に記載のインタラクティブ宝飾フィードバックシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、宝飾品においてインタラクティブ機能を有するインタラクティブ宝飾フィードバックシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の宝飾品は、美的価値を提供するだけであり、機能的な役割を持つことはほとんどなかった。このため、宝飾品の価値は限定されており、ユーザに対する実用的な利便性が不足していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の宝飾品は、装飾的価値が主であり、実用的な機能を持たない。宝飾品に実用的価値を加え、宝飾品の付加価値を高めるが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の技術に係る第1の態様は、装着者により装着され、かつ宝飾部を有するネックレス型端末であって、センサ及び出力部を備えるネックレス型端末と、前記センサで得られたデータに従い、前記宝飾部へのフィードバックについて判定するデータ処理装置と、を備え、前記ネックレス型端末は、前記フィードバックに従い、前記装着者に対し前記フィードバックに関する情報を前記出力部により出力する、インタラクティブ宝飾フィードバックシステムである。
【0006】
前記出力部は、光照射部、振動子、又は音声出力部の少なくとも1つであってよい。
【0007】
また、前記光照射部は、前記センサで得られたデータに従い、照射する光の性状を変化させるように構成されてよい。
【0008】
更に、前記センサは、前記装着者の生体データを測定する生体センサであってよい。
【0009】
加えて、前記ネックレス型端末は、前記装着者の周辺を撮影するカメラと、マイクロフォンと、前記カメラ、前記センサ、及び前記マイクロフォンの各々の出力を収集する収集部とを含むものとすることができる。また、前記ネックレス型端末は、前記マイクロフォンによって収音したユーザ発話に対応する応答を出力するスピーカを更に含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1の実施形態のデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
【
図2】第1の実施形態のデータ処理装置及びネックレス型端末の要部機能の一例を示す概念図である。
【
図3】第1の実施形態のネックレス型端末の構成を示す側面図である。
【
図4】第1の実施形態のネックレス型端末の構成を示す上面図である。
【
図5】第1の実施形態のネックレス型端末の制御部の機能構成を概略的に示す。
【
図6】第1の実施形態のデータ処理装置の特定処理部の機能構成を概略的に示す。
【
図7】第1の実施形態のデータ処理装置による特定処理の動作フローの一例を概略的に示す。
【
図8】第2の実施形態のデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
【
図9】第2の実施の形態のデータ処理システムの動作を説明するフローチャートである
【
図10】第2の実施の形態のデータ処理システムの動作を説明するシーケンス図である
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面に従って本開示の技術に係るデータ処理装置、データ処理方法、及びプログラムの実施形態の一例について説明する。
【0012】
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
【0013】
以下の実施形態において、符号付きのプロセッサ(以下、単に「プロセッサ」と称する)は、1つの演算装置であってもよいし、複数の演算装置の組み合わせであってもよい。また、プロセッサは、1種類の演算装置であってもよいし、複数種類の演算装置の組み合わせであってもよい。演算装置の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)、又はAPU(Accelerated Processing Unit)等が挙げられる。
【0014】
以下の実施形態において、符号付きのRAM(Random Access Memory)は、一時的に情報が格納されるメモリであり、プロセッサによってワークメモリとして用いられる。
【0015】
以下の実施形態において、符号付きのストレージは、各種プログラム及び各種パラメータ等を記憶する1つ又は複数の不揮発性の記憶装置である。不揮発性の記憶装置の一例としては、フラッシュメモリ(SSD(Solid State Drive))、磁気ディスク(例えば、ハードディスク)、又は磁気テープ等が挙げられる。
【0016】
以下の実施形態において、符号付きの通信I/F(Interface)は、通信プロセッサ及びアンテナ等を含むインタフェースである。通信I/Fは、複数のコンピュータ間での通信を司る。通信I/Fに対して適用される通信規格の一例としては、5G(5th Generation Mobile Communication System)、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等を含む無線通信規格が挙げられる。
【0017】
以下の実施形態において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0018】
[第1の実施の形態]
図1には、第1の実施形態に係るデータ処理システム10の構成の一例が示されている。
【0019】
図1に示すように、データ処理システム10は、データ処理装置12及びネックレス型端末14(宝飾部)を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。本実施形態において、データ処理装置12は、本開示の技術に係る「データ処理装置」の一例であり、ネックレス型端末14は、本開示の技術に係る「ネックレス型端末」の一例である。
【0020】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0021】
ネックレス型端末14は、コンピュータ36、マイクロフォン38、センサ39、スピーカ40、カメラ42、及び通信I/F44を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、マイクロフォン38、スピーカ40、及びカメラ42も、バス52に接続されている。
【0022】
ネックレス型端末14の装着者であるユーザ20は、例えば、健康状態の診断対象である患者であってもよいし、通常のユーザであってもよい。
【0023】
マイクロフォン38は、ネックレス型端末14の装着者であるユーザ20が発する音声、及びユーザ20周辺の音を収音する。また、マイクロフォン38は、ユーザ20が発する音声を受け付けることで、ユーザ20から指示等を受け付ける。マイクロフォン38は、ユーザ20が発する音声を捕捉し、捕捉した音声を音声データに変換してプロセッサ46に出力する。スピーカ40は、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。スピーカ40は、例えば、指向性スピーカであり、ユーザ20の耳に向かって音声を出力する。
【0024】
センサ39は、ネックレス型端末の装着者であるユーザ20の生体データを検出するセンサである。例えば、センサ39は、心拍センサ、血中酸素センサ、皮膚電気抵抗センサである。また、センサ39は、周囲の光の光量や色を検出する光センサ、周囲の環境(温度、湿度、気圧など)を測定する環境センサ、画像センサ等を含み得る。センサの種類及びその組み合わせは、目的に応じて任意に選定し得る。
【0025】
カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラであり、ユーザ20の周囲(例えば、一般的な健常者の視界の広さに相当する画角で規定された撮像範囲)を撮像する。
【0026】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。
【0027】
図2には、データ処理装置12及びネックレス型端末14の要部機能の一例が示されている。
【0028】
図2に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って特定処理部290として動作することによって実現される。
【0029】
ストレージ32には、データ生成モデル58が格納されている。データ生成モデル58は、特定処理部290によって用いられる。また、ストレージ32は、データ蓄積部54を含む。
【0030】
ネックレス型端末14では、プロセッサ46によってデータ収集処理が行われる。ストレージ50には、データ収集プログラム60が格納されている。プロセッサ46は、ストレージ50からデータ収集プログラム60を読み出し、読み出したデータ収集プログラム60をRAM48上で実行する。データ収集処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行するデータ収集プログラム60に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0031】
ネックレス型端末14は、
図3、
図4に示すように、複数のマイクロフォン38と、複数のセンサ39と、複数のスピーカ40と、複数のカメラ42とを備えている。
図3、
図4では、ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の前側に位置するように2つのマイクロフォン38が配置される例を示している。また、ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の右側、左側にそれぞれ位置するように2つのセンサ39が配置される例を示している。ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の右後側、左後側に位置するように2つのスピーカ40が配置される例を示している。ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の右前側、左前側に位置するように2つのカメラ42が配置される例を示している。ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の首部に接触するように、2つのセンサ39が、ネックレス型端末14の内側に配置される例を示している。
【0032】
次に、ネックレス型端末14がデータを収集するデータ収集処理を行う際の、制御部46Aの処理について説明する。
【0033】
本実施形態におけるデータ収集処理では、ユーザの生体データをリアルタイムで収集する。また、生体データに限らず、ユーザの周囲の全ての状況データを収集する。これにより、例えば、アルツハイマー、認知症などの初期の兆候を捉える事が可能になる。また、ユーザの健康状態(例えば、心臓疾患)をモニター出来る。
【0034】
制御部46Aは、
図5に示すように、データ収集部100及び通信部102を備えている。
【0035】
データ収集部100は、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を収集する。
【0036】
通信部102は、データ収集部100によって収集したマイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を、データ処理装置12へ送信する。
【0037】
次に、データ処理装置12がユーザ発話に対応する応答を取得する特定処理を行う際の、特定処理部290の処理について説明する。
【0038】
本実施形態における特定処理では、ネックレス型端末14のマイクロフォン38で収音したユーザ発話に対応する応答を、データ生成モデル58を用いて取得する。
【0039】
特定処理部290は、
図6に示すように、入力部292、処理部294、及び出力部296を備えている。
【0040】
入力部292は、ネックレス型端末14から受信した、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を、データ蓄積部54に格納する。
【0041】
入力部292は、ネックレス型端末14で受け付けたユーザ発話を取得する。具体的には、ネックレス型端末14のマイクロフォン38で収音したユーザ発話を取得する。
【0042】
処理部294は、データ生成モデル58を用いた特定処理を行う。具体的には、データ生成モデル58に、ユーザ発話を含むプロンプトを入力し、生成結果を得る。このとき、データ収集部100によって収集したセンサ39、及びカメラ42の各々の出力をプロンプトに更に含めてもよい。
【0043】
出力部296は、特定処理の結果をネックレス型端末14に送信する。ネックレス型端末14では、制御部46Aが、スピーカ40に対して特定処理の結果を出力させる。このように、マイクロフォン38によって収音したユーザ発話に対応する応答が、スピーカ40によりユーザ20に対して出力される。マイクロフォン38は、更に、特定処理の結果に対するユーザ発話を取得する。制御部46Aは、マイクロフォン38によって取得されたユーザ発話を示す音声データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290がユーザ発話を取得する。
【0044】
データ生成モデル58は、いわゆる生成系AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(登録商標)(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)、Gemini(登録商標)(インターネット検索<URL: https://gemini.google.com/?hl=ja>)等の生成系AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。
【0045】
データ蓄積部54に格納された、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力は、例えば、ユーザ20の健康状態を診断するために用いられる。この場合には、データ蓄積部54に格納された、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力は、医療機関側の端末に送信されてもよい。あるいは、データ処理装置12が、データ蓄積部54に格納された、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を解析して、ユーザ20の健康状態を診断してもよい。
【0046】
次に、データ処理システム10の作用について説明する。
【0047】
まず、データ収集処理の流れの一例について説明する。
【0048】
ユーザ20がネックレス型端末14を装着しているときに、データ収集部100は、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を逐次収集する。通信部102は、データ収集部100によって収集したマイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を、逐次、データ処理装置12へ送信する。
【0049】
次に、特定処理の流れの一例について
図7を参照しながら説明する。ここで、データ処理装置12の入力部292は、ネックレス型端末14から受信した、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を逐次取得し、データ蓄積部54に格納しているものとする。
【0050】
ステップS300で、処理部294は、予め定められたトリガ条件を満たすか否かを判定する。具体的には、マイクロフォン38によって収音したユーザ発話に、特定の単語(例えば、ネックレス型端末14が搭載するエージェントの名前)又はフレーズ(例えば、「ハイ!〇〇」(〇〇は、エージェントの名前))が含まれていることを、トリガ条件としてもよい。
【0051】
ステップS300で、トリガ条件を満たす場合には(ステップS300;Yes)、データ処理システム10はステップS301へ進む。一方、ステップS300で、トリガ条件を満たさない場合には(ステップS300;No)、データ処理システム10は特定処理を終了する。
【0052】
ステップS301で、処理部294は、マイクロフォン38によって収音したユーザ発話を表すテキストに、特定処理の結果を得るための指示文を追加して、プロンプトを生成する。
【0053】
例えば、「ユーザが以下のように発話しています。〇〇〇。エージェントとして回答してください。」(〇〇〇はユーザ発話である。)というプロンプトを生成する。あるいは、センサ39、及びカメラ42の各々の出力をプロンプトに追加し、「これはユーザの心拍を表す生体データと、ユーザの周辺を表す映像データです。また、ユーザが以下のように発話しています。〇〇〇。エージェントとして回答してください。」(〇〇〇はユーザ発話である。)というプロンプトを生成する。
【0054】
ステップS303で、処理部294は、生成したプロンプトを、データ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力に基づいて、特定処理の結果を取得する。
【0055】
ステップS304で、出力部296は、ネックレス型端末14に対して特定処理の結果を出力し、特定処理を終了する。
【0056】
以上、第1の実施形態に係るシステムをデータ処理装置12の機能を主として説明したが、本開示に係るシステムはサーバに実装されているとは限らない。本開示に係るシステムは、一般的な情報処理システムとして実装されていてもよい。本開示は、例えば、パーソナルコンピュータで動作するソフトウェアプログラム、スマートフォン等で動作するアプリケーションとして実装されてもよい。本開示に係る方法はSaaS(Software as a Service)形式でユーザに対して提供されてもよい。
【0057】
上記実施形態では、1台のコンピュータ22によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、コンピュータ22を含めた複数のコンピュータによる特定処理に対する分散処理が行われるようにしてもよい。
【0058】
上記実施形態では、ストレージ32に特定処理プログラム56が格納されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、特定処理プログラム56がUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの可搬型のコンピュータ読み取り可能な非一時的格納媒体に格納されていてもよい。非一時的格納媒体に格納されている特定処理プログラム56は、データ処理装置12のコンピュータ22にインストールされる。プロセッサ28は、特定処理プログラム56に従って特定処理を実行する。
【0059】
また、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56を格納させておき、データ処理装置12の要求に応じて特定処理プログラム56がダウンロードされ、コンピュータ22にインストールされるようにしてもよい。
【0060】
なお、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56の全てを格納させておいたり、ストレージ32に特定処理プログラム56の全てを記憶させたりしておく必要はなく、特定処理プログラム56の一部を格納させておいてもよい。
【0061】
特定処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することで特定処理を実行する。
【0062】
特定処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、特定処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0063】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoC(System-on-a-chip)などに代表されるように、特定処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、特定処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0064】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。また、上記の特定処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0065】
[第2の実施形態]
図8には、第2の実施形態に係るデータ処理システム10(インタラクティブ宝飾フィードバックシステム)の構成の一例が示されている。
図8において、
図1と同一の構成要素については同一の参照符号を付しているので、重複する説明は省略する。
図8に示すように、第2の実施の形態のデータ処理システム10は、第1の実施形態と同様に、データ処理装置12及びネックレス型端末14を備えて、第1の実施形態の上記の動作を実施可能に構成されている。ただし、この第2の実施の形態では、これに加え、ネックレス型端末14が光照射部としてのLED51と、振動子モータ等の振動子52とを備えており、この点で第1の実施形態と異なっている。また、データ処理装置12は、内部に含まれるプログラムにより、フィードバック判定部53を備えており、この点も第1の実施の形態と異なっている。
【0066】
LED51は、発光する光の性状(点灯/点滅/消灯、光量の調整、光の色や色調)の制御などが可能にされており、それによりユーザ20に各種の情報を報知する。振動子52は、振動の開始/周期の変更/停止等を制御されることにより、ユーザ20に各種の情報を報知する。LED51及び振動子52は、センサ39の検出結果等に従い、フィードバック判定部53において決定されたフィードバック情報に従って制御される。例えば、検知されたユーザの体調や感情、環境に応じた動作をLED51や振動子52に行わせることができる。例えば、フィードバック判定部53は、センサ39の検出結果に応じたフィードバックをLED51の光や振動子52の振動で出力することを指示するプロンプト文を、データ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力に基づいて、特フィードバック情報として、LED51の光の色及び照射パターン、振動子52の振動パターンを取得する。このとき、フィードバック判定部53は、プロンプト文としては、センサ39の検出結果を含むプロンプト文であって、「センサで検知されたユーザの体調や感情、環境に応じたフィードバックを、ネックレス型端末の装着者に与えます。LED51の光の色及び照射パターン、振動子52の振動パターンが好ましいか考えてください。」というプロンプト文を生成すればよい。第2の実施の形態におけるセンサ39は、第1の実施の形態と同様に、ユーザ20の生体データを検出する生体センサ(心拍センサ、血圧センサ、血中酸素センサ、皮膚電気抵抗センサ等)の他、周囲の光の光量や色を検出する光センサ、周囲の環境(温度、湿度、気圧など)を測定する環境センサ等であり得る。LED51、及び振動子52は、フィードバック情報に従って制御され、これによりユーザ20に対し各種の情報を伝達することができる。LED51、及び振動子52に加えて、スピーカ40(音声出力部)により情報を伝達することもできる。LED51、振動子52、及びスピーカ40は、フィードバックに従い、ユーザ20に対しフィードバックに関する情報を出力する出力部として機能する。なお、フィードバック判定部53は、例えばユーザ20が有するスマートフォン(図示せず)のアプリケーションと連携して、各種設定や判定基準、フィードバックの内容等を変更(カスタマイズ)することもできる。また、フィードバック情報を変更することにより、ネックレス型端末14(宝飾部)における動作や設定も変更することができる。これにより、ユーザ20は自分のスタイルや好みに合わせて、宝飾がどのように反応するかを設定できる。例えば、特定の通知が来たときに宝飾が特定の色に変わるように設定することができる。このように、宝飾部であるネックレス型端末14にセンサ39を組み込み、生体情報や環境情報を検出して、LED51で様々な光量や色調の光を発出することができる。宝飾品の輝きや色がユーザの体調や感情、周囲の環境に合わせて変化することで、宝飾部の美的効果を最大化することができる。
【0067】
次に、第2の実施の形態に係るデータ処理システム10の動作を、
図9及び
図10を参照して説明する。ネックレス型端末14が起動されると、センサ39が動作を開始し。センサ39による各種のデータ(生体データ、環境データなど)が収集される(ステップS11)。
図10に示すように、ユーザ20は、ネックレス型端末14に触れる(又は近接する)ことで、生体データを計測される。また、環境データが環境センサにより計測される。
【0068】
センサ39により各種データが収集されると、データ処理装置12は、収集せれたデータのデータ解析を実行する(ステップS12)。そして、データ解析の結果に従い、ユーザ20に対しどのようなフィードバックを行うか(フィードバックの種類等)をフィードバック判定部53において決定し、フィードバック情報を生成する(ステップS13)。一例として、センサ39での測定結果により、ユーザ20がストレスに晒されていると判定される場合には、ストレスの軽減させるための出力(例えば、LED51を、リラックス効果のある青色の光にするなど)をすることを決定する。また、振動子52の振動動作を変更することができる。
【0069】
フィードバック情報に従い、LED51は、フィードバックすべき内容に従った制御を受ける。LED51は、LED51の発光色の他、点滅の周期、明るさなどを変更することにより、各種の情報をユーザ20に報知することができる(フィードバックの実行:ステップS14)。また、振動子52の振動動作を変更することができる。なお、フィードバック情報に従った動作がLED51及び振動センサ52で実行されたか否かを、図示しない監視部により監視(確認)し、その結果をデータ処理装置12に送信してもよい(ステップS15)。
【0070】
以上説明したように、この第2の実施形態によれば、ネックレス型端末14に組み込まれた宝飾機能を、単なる装飾としてではなく、システムとして実行できる形で提供することができる。すなわち、本システムは、宝飾部がインタラクティブなデバイスとして動作し、ユーザの体調や感情、環境に応じたフィードバックを提供することを可能にする。
【0071】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0072】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【符号の説明】
【0073】
10 データ処理システム
12 データ処理装置
14 ネックレス型端末
38 マイクロフォン
39 センサ
40 スピーカ
42 カメラ
46A 制御部
51 LED
52 振動子
53 フィードバック判定部
100 データ収集部
102 通信部
290 特定処理部
292 入力部
294 処理部
296 出力部