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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2026086251
(43)【公開日】2026-05-26
(54)【発明の名称】データ処理システム及びデータ処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20260519BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024199254
(22)【出願日】2024-11-14
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】複数の生徒を担当する教師の負担を軽減することを目的とする。
【解決手段】データ処理システムは、教師に装着される教師側端末と、複数の生徒の各々に装着される生徒側端末と、前記教師側端末及び前記生徒側端末と通信可能に接続されるデータ処理装置と、を備えたデータ処理システムにおいて、前記データ処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記生徒側端末に設けられたマイクロフォン、センサ、及びカメラの少なくともいずれかから出力されるデータを収集し、前記データを解析して前記複数の生徒の状態を推定し、前記推定した結果に基づいて前記教師側端末へフィードバックを提供する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
教師に装着される教師側端末と、
複数の生徒の各々に装着される生徒側端末と、
前記教師側端末及び前記生徒側端末と通信可能に接続されるデータ処理装置と、を備えたデータ処理システムにおいて、
前記データ処理装置は、プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
前記生徒側端末に設けられたマイクロフォン、センサ、及びカメラの少なくともいずれかから出力されるデータを収集し、
前記データを解析して前記複数の生徒の状態を推定し、
前記推定した結果に基づいて前記教師側端末へフィードバックを提供する、
データ処理システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記センサが検出した生体データを解析して前記複数の生徒の精神状態を推定し、
前記精神状態に基づいて前記教師側端末へフィードバックを提供する、
請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記マイクロフォンが集音した音声データ、及び前記カメラが撮影した画像データの少なくともいずれかを解析して前記複数の生徒の感情状態を推定し、
前記感情状態に基づいて前記教師側端末へフィードバックを提供する、
請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記複数の生徒の状態を統計処理した結果に基づいて前記教師側端末へフィードバックを提供する、
請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記推定した結果に基づいて前記生徒側端末へフィードバックを提供する、
請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記複数の生徒の各々における学習履歴を示す学習データを取得し、
前記学習データを分析して前記複数の生徒の各々についてカリキュラムを生成し、
前記カリキュラムに応じたメッセージを前記教師側端末へ送信する、
請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記マイクロフォンが集音した音声データを解析して前記複数の生徒の各々から質問を受け付け、
前記質問に対する回答を前記質問をした生徒に装着される前記生徒側端末へ送信する、
請求項6に記載のデータ処理システム。
【請求項8】
前記生徒側端末は、ネックレス型端末である、
請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ処理システム。
【請求項9】
前記教師側端末もまた、前記ネックレス型端末であり、
前記プロセッサは、
前記ネックレス型端末が前記教師側端末又は前記生徒側端末のいずれであるかを登録する、
請求項8に記載のデータ処理システム。
【請求項10】
教師に装着される教師側端末と、
複数の生徒の各々に装着される生徒側端末と、
前記教師側端末及び前記生徒側端末と通信可能に接続されるデータ処理装置と、を備えたデータ処理システムにおいて、
前記データ処理装置が、
前記生徒側端末に設けられたマイクロフォン、センサ、及びカメラの少なくともいずれかから出力されるデータを収集することと、
前記データを解析して前記複数の生徒の状態を推定することと、
前記推定した結果に基づいて前記教師側端末へフィードバックを提供することと、を有する、
データ処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、データ処理システム及びデータ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、少なくとも一つのプロセッサにより遂行される、ペルソナチャットボット制御方法であって、ユーザ発話を受信するステップと、前記ユーザ発話を、チャットボットのキャラクターに関する説明と関連した指示文を含むプロンプトに追加するステップと前記プロンプトをエンコードするステップと、前記エンコードしたプロンプトを言語モデルに入力して、前記ユーザ発話に応答するチャットボット発話を生成するステップ、を含む、方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-180282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
教育現場では、教師が生徒一人一人の状態を的確に把握し、最適な指導を行う必要がある。しかしながら、教師が全生徒の状態を把握するのは困難であった。そこで、本開示では、複数の生徒を担当する教師の負担を軽減するシステム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1態様に係るデータ処理システムは、教師に装着される教師側端末と、複数の生徒の各々に装着される生徒側端末と、前記教師側端末及び前記生徒側端末と通信可能に接続されるデータ処理装置と、を備えたデータ処理システムにおいて、前記データ処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記生徒側端末に設けられたマイクロフォン、センサ、及びカメラの少なくともいずれかから出力されるデータを収集し、前記データを解析して前記複数の生徒の状態を推定し、前記推定した結果に基づいて前記教師側端末へフィードバックを提供する。
【0006】
本開示の第2態様に係るデータ処理システムは、第1態様に係るデータ処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記センサが検出した生体データを解析して前記複数の生徒の精神状態を推定し、前記精神状態に基づいて前記教師側端末へフィードバックを提供する。
【0007】
本開示の第3態様に係るデータ処理システムは、第1態様又は第2態様に係るデータ処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記マイクロフォンが集音した音声データ、及び前記カメラが撮影した画像データの少なくともいずれかを解析して前記複数の生徒の感情状態を推定し、前記感情状態に基づいて前記教師側端末へフィードバックを提供する。
【0008】
本開示の第4態様に係るデータ処理システムは、第1態様から第3態様のいずれか一つに係るデータ処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記複数の生徒の状態を統計処理した結果に基づいて前記教師側端末へフィードバックを提供する。
【0009】
本開示の第5態様に係るデータ処理システムは、第1態様から第4態様のいずれか一つに係るデータ処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記推定した結果に基づいて前記生徒側端末へフィードバックを提供する。
【0010】
本開示の第6態様に係るデータ処理システムは、第1態様から第5態様のいずれか一つに係るデータ処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記複数の生徒の各々における学習履歴を示す学習データを取得し、前記学習データを分析して前記複数の生徒の各々についてカリキュラムを生成し、前記カリキュラムに応じたメッセージを前記教師側端末へ送信する。
【0011】
本開示の第7態様に係るデータ処理システムは、第6態様に係るデータ処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記マイクロフォンが集音した音声データを解析して前記複数の生徒の各々から質問を受け付け、前記質問に対する回答を前記質問をした生徒に装着される前記生徒側端末へ送信する。
【0012】
本開示の第8態様に係るデータ処理システムは、第1態様から第7態様のいずれか一つに係るデータ処理システムにおいて、前記生徒側端末は、ネックレス型端末である。
【0013】
本開示の第9態様に係るデータ処理システムは、第8態様に係るデータ処理システムにおいて、前記教師側端末もまた、前記ネックレス型端末であり、前記プロセッサは、前記ネックレス型端末が前記教師側端末又は前記生徒側端末のいずれであるかを登録する。
【0014】
本開示の第10態様に係るデータ処理方法は、教師に装着される教師側端末と、複数の生徒の各々に装着される生徒側端末と、前記教師側端末及び前記生徒側端末と通信可能に接続されるデータ処理装置と、を備えたデータ処理システムにおいて、前記データ処理装置が、前記生徒側端末に設けられたマイクロフォン、センサ、及びカメラの少なくともいずれかから出力されるデータを収集することと、前記データを解析して前記複数の生徒の状態を推定することと、前記推定した結果に基づいて前記教師側端末へフィードバックを提供することと、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1の実施形態に係るデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
図2】データ処理装置及びネックレス型端末の要部機能の一例を示す概念図である。
図3】ネックレス型端末の構成を示す側面図である。
図4】ネックレス型端末の構成を示す上面図である。
図5】ネックレス型端末の制御部の機能構成を概略的に示す。
図6】データ処理装置の特定処理部の機能構成を概略的に示す。
図7】データ処理装置による特定処理の動作フローの一例を概略的に示す。
図8】第2の実施形態に係るデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
図9】第2の実施形態に係るデータ処理装置による特定処理の第1の動作フローの一例を概略的に示す。
図10】第2の実施形態に係るデータ処理装置による特定処理の第2の動作フローの一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面に従って本開示の技術に係るデータ処理装置、データ処理方法、及びプログラムの実施形態の一例について説明する。
【0017】
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
【0018】
以下の実施形態において、符号付きのプロセッサ(以下、単に「プロセッサ」と称する)は、1つの演算装置であってもよいし、複数の演算装置の組み合わせであってもよい。また、プロセッサは、1種類の演算装置であってもよいし、複数種類の演算装置の組み合わせであってもよい。演算装置の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)、又はAPU(Accelerated Processing Unit)等が挙げられる。
【0019】
以下の実施形態において、符号付きのRAM(Random Access Memory)は、一時的に情報が格納されるメモリであり、プロセッサによってワークメモリとして用いられる。
【0020】
以下の実施形態において、符号付きのストレージは、各種プログラム及び各種パラメータ等を記憶する1つ又は複数の不揮発性の記憶装置である。不揮発性の記憶装置の一例としては、フラッシュメモリ(SSD(Solid State Drive))、磁気ディスク(例えば、ハードディスク)、又は磁気テープ等が挙げられる。
【0021】
以下の実施形態において、符号付きの通信I/F(Interface)は、通信プロセッサ及びアンテナ等を含むインタフェースである。通信I/Fは、複数のコンピュータ間での通信を司る。通信I/Fに対して適用される通信規格の一例としては、5G(5th Generation Mobile Communication System)、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等を含む無線通信規格が挙げられる。
【0022】
以下の実施形態において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0023】
<第1の実施形態>
図1には、第1の実施形態に係るデータ処理システム10の構成の一例が示されている。
【0024】
図1に示すように、データ処理システム10は、データ処理装置12及びネックレス型端末14を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。本実施形態において、データ処理装置12は、本開示の技術に係る「データ処理装置」の一例であり、ネックレス型端末14は、本開示の技術に係る「ネックレス型端末」の一例である。
【0025】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0026】
ネックレス型端末14は、コンピュータ36、マイクロフォン38、センサ39、スピーカ40、カメラ42、及び通信I/F44を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、マイクロフォン38、スピーカ40、及びカメラ42も、バス52に接続されている。
【0027】
ネックレス型端末14の装着者であるユーザ20は、例えば、健康状態の診断対象である患者であってもよいし、通常のユーザであってもよい。
【0028】
マイクロフォン38は、ネックレス型端末14の装着者であるユーザ20が発する音声、及びユーザ20周辺の音を収音する。また、マイクロフォン38は、ユーザ20が発する音声を受け付けることで、ユーザ20から指示等を受け付ける。マイクロフォン38は、ユーザ20が発する音声を捕捉し、捕捉した音声を音声データに変換してプロセッサ46に出力する。スピーカ40は、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。スピーカ40は、例えば、指向性スピーカであり、ユーザ20の耳に向かって音声を出力する。
【0029】
センサ39は、ネックレス型端末の装着者であるユーザ20の生体データを検出するセンサである。例えば、センサ39は、心拍センサや血中酸素センサである。
【0030】
カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラであり、ユーザ20の周囲(例えば、一般的な健常者の視界の広さに相当する画角で規定された撮像範囲)を撮像する。
【0031】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。
【0032】
図2には、データ処理装置12及びネックレス型端末14の要部機能の一例が示されている。
【0033】
図2に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って特定処理部290として動作することによって実現される。
【0034】
ストレージ32には、データ生成モデル58が格納されている。データ生成モデル58は、特定処理部290によって用いられる。また、ストレージ32は、データ蓄積部54を含む。
【0035】
ネックレス型端末14では、プロセッサ46によってデータ収集処理が行われる。ストレージ50には、データ収集プログラム60が格納されている。プロセッサ46は、ストレージ50からデータ収集プログラム60を読み出し、読み出したデータ収集プログラム60をRAM48上で実行する。データ収集処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行するデータ収集プログラム60に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0036】
ネックレス型端末14は、図3図4に示すように、複数のマイクロフォン38と、複数のセンサ39と、複数のスピーカ40と、複数のカメラ42とを備えている。図3図4では、ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の前側に位置するように2つのマイクロフォン38が配置される例を示している。また、ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の右側、左側にそれぞれ位置するように2つのセンサ39が配置される例を示している。ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の右後側、左後側に位置するように2つのスピーカ40が配置される例を示している。ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の右前側、左前側に位置するように2つのカメラ42が配置される例を示している。ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の首部に接触するように、2つのセンサ39が、ネックレス型端末14の内側に配置される例を示している。
【0037】
次に、ネックレス型端末14がデータを収集するデータ収集処理を行う際の、制御部46Aの処理について説明する。
【0038】
本実施形態におけるデータ収集処理では、ユーザの生体データをリアルタイムで収集する。また、生体データに限らず、ユーザの周囲の全ての状況データを収集する。これにより、例えば、アルツハイマー、認知症などの初期の兆候を捉える事が可能になる。また、ユーザの健康状態(例えば、心臓疾患)をモニター出来る。
【0039】
制御部46Aは、図5に示すように、データ収集部100及び通信部102を備えている。
【0040】
データ収集部100は、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を収集する。
【0041】
通信部102は、データ収集部100によって収集したマイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を、データ処理装置12へ送信する。
【0042】
次に、データ処理装置12がユーザ発話に対応する応答を取得する特定処理を行う際の、特定処理部290の処理について説明する。
【0043】
本実施形態における特定処理では、ネックレス型端末14のマイクロフォン38で収音したユーザ発話に対応する応答を、データ生成モデル58を用いて取得する。
【0044】
特定処理部290は、図6に示すように、入力部292、処理部294、及び出力部296を備えている。
【0045】
入力部292は、ネックレス型端末14から受信した、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を、データ蓄積部54に格納する。
【0046】
入力部292は、ネックレス型端末14で受け付けたユーザ発話を取得する。具体的には、ネックレス型端末14のマイクロフォン38で収音したユーザ発話を取得する。
【0047】
処理部294は、データ生成モデル58を用いた特定処理を行う。具体的には、データ生成モデル58に、ユーザ発話を含むプロンプトを入力し、生成結果を得る。このとき、データ収集部100によって収集したセンサ39、及びカメラ42の各々の出力をプロンプトに更に含めてもよい。
【0048】
出力部296は、特定処理の結果をネックレス型端末14に送信する。ネックレス型端末14では、制御部46Aが、スピーカ40に対して特定処理の結果を出力させる。このように、マイクロフォン38によって収音したユーザ発話に対応する応答が、スピーカ40によりユーザ20に対して出力される。マイクロフォン38は、更に、特定処理の結果に対するユーザ発話を取得する。制御部46Aは、マイクロフォン38によって取得されたユーザ発話を示す音声データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290がユーザ発話を取得する。
【0049】
データ生成モデル58は、いわゆる生成系AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(登録商標)(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)、Gemini(登録商標)(インターネット検索<URL: https://gemini.google.com/?hl=ja>)等の生成系AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。
【0050】
データ蓄積部54に格納された、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力は、例えば、ユーザ20の健康状態を診断するために用いられる。この場合には、データ蓄積部54に格納された、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力は、医療機関側の端末に送信されてもよい。あるいは、データ処理装置12が、データ蓄積部54に格納された、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を解析して、ユーザ20の健康状態を診断してもよい。
【0051】
次に、データ処理システム10の作用について説明する。
【0052】
まず、データ収集処理の流れの一例について説明する。
【0053】
ユーザ20がネックレス型端末14を装着しているときに、データ収集部100は、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を逐次収集する。通信部102は、データ収集部100によって収集したマイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を、逐次、データ処理装置12へ送信する。
【0054】
次に、特定処理の流れの一例について図7を参照しながら説明する。ここで、データ処理装置12の入力部292は、ネックレス型端末14から受信した、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を逐次取得し、データ蓄積部54に格納しているものとする。
【0055】
ステップS300で、処理部294は、予め定められたトリガ条件を満たすか否かを判定する。具体的には、マイクロフォン38によって収音したユーザ発話に、特定の単語(例えば、ネックレス型端末14が搭載するエージェントの名前)又はフレーズ(例えば、「ハイ!〇〇」(〇〇は、エージェントの名前))が含まれていることを、トリガ条件としてもよい。
【0056】
ステップS300で、トリガ条件を満たす場合には(ステップS300;Yes)、データ処理システム10はステップS301へ進む。一方、ステップS300で、トリガ条件を満たさない場合には(ステップS300;No)、データ処理システム10は特定処理を終了する。
【0057】
ステップS301で、処理部294は、マイクロフォン38によって収音したユーザ発話を表すテキストに、特定処理の結果を得るための指示文を追加して、プロンプトを生成する。
【0058】
例えば、「ユーザが以下のように発話しています。〇〇〇。エージェントとして回答してください。」(〇〇〇はユーザ発話である。)というプロンプトを生成する。あるいは、センサ39、及びカメラ42の各々の出力をプロンプトに追加し、「これはユーザの心拍を表す生体データと、ユーザの周辺を表す映像データです。また、ユーザが以下のように発話しています。〇〇〇。エージェントとして回答してください。」(〇〇〇はユーザ発話である。)というプロンプトを生成する。
【0059】
ステップS303で、処理部294は、生成したプロンプトを、データ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力に基づいて、特定処理の結果を取得する。
【0060】
ステップS304で、出力部296は、ネックレス型端末14に対して特定処理の結果を出力し、特定処理を終了する。
【0061】
<第2の実施形態>
図8には、第2の実施形態に係るデータ処理システム10の構成の一例が示されている。教育現場では、教師が生徒一人一人の状態を的確に把握し、最適な指導を行う必要がある。しかしながら、全生徒の状態をリアルタイムで把握することは困難であり、教師にとって大きな負担となる。そのため、適切な指導やクラス全体の管理が十分に行えないという問題があった。第2の実施形態では、このような問題を解決すべく、データ処理システム10による特定処理を教育現場に導入する。
【0062】
第2の実施形態に係るデータ処理システム10は、データ処理装置12と、複数のネックレス型端末14と、を備える。本図においては、データ処理システム10が、1個のデータ処理装置12と、4個のネックレス型端末14_0~14_3と、を備えている場合を一例として示している。しかしながら、ネックレス型端末14の数はこれに限定されるものではない。データ処理システム10は、例えば、30~40個等、4個よりも多いネックレス型端末14を備えていてもよい。
【0063】
一例として、ネックレス型端末14_0の装着者であるユーザ20は教師であり、ネックレス型端末14_1~14_3の装着者であるユーザ20は生徒であってよい。ここでは、ネックレス型端末14_1、14_2、及び14_3は、教師が担当するクラスの生徒A、生徒B、及び生徒Cがそれぞれ装着しているものとする。
【0064】
すなわち、本実施形態において、ネックレス型端末14_0は本開示に係る「教師側端末」の一例であり、ネックレス型端末14_1~14_3は本開示に係る「生徒側端末」の一例である。このように、生徒側端末は、ネックレス型端末14であってよく、教師側端末もまた、ネックレス型端末14であってよい。
【0065】
この場合、特定処理部290は、ネックレス型端末14_0が教師側端末であり、ネックレス型端末14_1~14_3が生徒側端末である、より詳細には、ネックレス型端末14_1、14_2、及び14_3が生徒A、生徒B、及び生徒Cにそれぞれ装着される生徒側端末である旨を事前に登録してよい。
【0066】
このような登録は、ユーザがネックレス型端末14に設けられたボタン(図示せず)を押下することによって手動で登録されてもよいし、ユーザの発話に基づいて自動的に登録されてもよい。このように、教師側端末及び生徒側端末として同じネックレス型端末14を用いる場合、特定処理部290は、ネックレス型端末14が教師側端末又は生徒側端末のいずれであるかを登録してよい。
【0067】
ネックレス型端末14_0~14_3は、ネットワーク54を介してデータ処理装置12と通信可能に接続されている。したがって、データ処理装置12は、ネックレス型端末14_0~14_3のそれぞれに設けられたマイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を収集することができる。また、データ処理装置12は、ネックレス型端末14_0~14_3のそれぞれに設けられたスピーカ40に対して特定処理の結果を出力させることができる。
【0068】
図9には、第2の実施形態に係るデータ処理装置12による特定処理の第1の動作フローの一例が示されている。本フローは、授業の開始時間となった場合に自動的に開始されてもよいし、教師がスタートボタンを押下する、又は開始する旨を発話する等により手動で開始されてもよい。
【0069】
ステップS400において、プロセッサ28は、生徒側端末に設けられたマイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の少なくともいずれかから出力されるデータを収集する。例えば、プロセッサ28は、ネックレス型端末14_1~14_3のそれぞれに設けられたマイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力をリアルタイムに収集してよい。
【0070】
ステップS401において、プロセッサ28は、ステップS400において収集されたデータを解析して複数の生徒の状態を推定する。例えば、プロセッサ28は、センサ39が検出した生体データ(例えば、心拍数及び血中酸素濃度等)を解析して、生徒A、生徒B、及び生徒Cのそれぞれの精神状態(例えば、ストレスレベル及び集中度等)を推定してよい。
【0071】
これに代えて、又は加えて、プロセッサ28は、マイクロフォン38が集音した音声データ(例えば、声色)、及びカメラ42が撮影した画像データ(例えば、表情)を解析して、生徒A、生徒B、及び生徒Cのそれぞれの感情状態を推定してよい。このような解析処理自体は既存の技術であってよいので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0072】
ステップS402において、プロセッサ28は、ステップS401において推定した結果に基づいてトリガ条件を満たすか否か判定する。例えば、プロセッサ28は、複数の生徒のうちのいずれかの生徒の精神状態が予め定められた条件を満たすか否か判定してよい。より詳細には、プロセッサ28は、いずれかの生徒のストレスレベルが予め定められた閾値を超えたか否かや、いずれかの生徒の集中度が予め定められた閾値を下回ったか否かを判定してよい。
【0073】
これに代えて、又は加えて、プロセッサ28は、複数の生徒のうちのいずれかの生徒の感情状態が予め定められた感情にマッピングされたか否か判定してよい。より詳細には、プロセッサ28は、いずれかの生徒の感情が「辛い」や「苦しい」にマッピングされたか否か判定してよい。
【0074】
ステップS402においてトリガ条件を満たさない(No)と判定された場合、プロセッサ28は、処理をステップS403に進める。ステップS403において、プロセッサ28は、終了条件を満たすか否か判定する。例えば、プロセッサ28は、授業の終了時間となったか否か判定してよい。これに代えて、又は加えて、プロセッサ28は、教師がストップボタンを押下する、又は終了する旨を発話したか否か判定してよい。
【0075】
ステップS403において終了条件を満たす(Yes)と判定された場合、プロセッサ28は、本フローを終了する。一方、終了条件を満たさない(No)と判定された場合、プロセッサ28は、処理をステップS400に戻してフローを継続する。
【0076】
ステップS402においてトリガ条件を満たす(Yes)と判定された場合、プロセッサ28は、処理をステップS404に進める。ステップS404において、プロセッサ28は、ステップS401において推定した結果に基づいて教師側端末へフィードバックを提供する。
【0077】
例えば、生徒A、生徒B、及び生徒Cのうちの生徒Aの集中度が予め定められた閾値を下回っていたとする。この場合、プロセッサ28は、生徒の集中度に応じたアドバイスを教師に提案することを指示するプロンプトを生成する。例えば、プロセッサ28は、「生徒Aの集中度が低下しています。教師へのアドバイスを提案して下さい。」という旨のプロンプトを生成する。次に、プロセッサ28は、生成したプロンプトをデータ生成モデル58に入力することで、「『あと5分で授業が終わるから集中しなさい!』と生徒Aに声をかけて下さい」という旨のメッセージをデータ生成モデル58から取得する。
【0078】
そして、プロセッサ28は、取得したメッセージをネックレス型端末14_0へ送信する。これに応じて、ネックレス型端末14_0に設けられたスピーカ40からメッセージが音声出力されることで、教師は『あと5分で授業が終わるから集中しなさい!』と生徒Aに声をかけることができる。このように、プロセッサ28は、生徒の精神状態に基づいて教師側端末へフィードバックを提供することができる。
【0079】
同様に、例えば、生徒A、生徒B、及び生徒Cのうちの生徒Bの感情が「辛い」にマッピングされたとする。この場合、プロセッサ28は、生徒の感情に応じたアドバイスを教師に提案することを指示するプロンプトを生成する。例えば、プロセッサ28は、「生徒Bが辛い感情を抱いています。教師へのアドバイスを提案して下さい。」という旨のプロンプトを生成する。次に、プロセッサ28は、生成したプロンプトをデータ生成モデル58に入力することで、「生徒Bの趣味はサッカーです。サッカーの話題を話して下さい。」という旨のメッセージをデータ生成モデル58から取得する。
【0080】
そして、プロセッサ28は、取得したメッセージをネックレス型端末14_0へ送信する。これに応じて、ネックレス型端末14_0に設けられたスピーカ40からメッセージが音声出力されることで、教師はサッカーの話題に切り替えることができる。このように、プロセッサ28は、生徒の感情状態に基づいて教師側端末へフィードバックを提供することもできる。
【0081】
プロセッサ28は、例えばこのようにして、生徒の状態を推定した結果に基づいて教師側端末へフィードバックを提供することができる。なお、上述の説明では、教師側端末へフィードバックする場合を一例として示したが、生徒側端末へフィードバックを提供することもできる。
【0082】
例えば、生徒Aの集中度が予め定められた閾値を下回っていた場合、プロセッサ28は、振動コマンドをネックレス型端末14_1へ送信してよい。これに応じて、ネックレス型端末14_1のバイブレーション機能がオンになることで、生徒Aは我に返り集中を取り戻すことができる。このように、プロセッサ28は、推定した結果に基づいて生徒側端末へフィードバックを提供することもできる。
【0083】
なお、上述の説明では、トリガ条件を満たすか否かを生徒ごとに判定する場合を一例として示したが、これに限定されるものではない。プロセッサ28は、例えば、生徒A、生徒B、及び生徒Cのストレスレベルを統計処理してよい。
【0084】
ここで、統計値(例えば、合計値や平均値等)が予め定められた閾値を超えていたとする。この場合、プロセッサ28は、「全生徒のストレスレベルが上昇しています。教師へのアドバイスを提案して下さい。」という旨のプロンプトを生成する。次に、プロセッサ28は、生成したプロンプトをデータ生成モデル58に入力することで、「クラスがストレスを感じています。3分間の休憩を取ってください。」という旨のメッセージをデータ生成モデル58から取得する。
【0085】
そして、プロセッサ28は、取得したメッセージをネックレス型端末14_0へ送信する。これに応じて、ネックレス型端末14_0に設けられたスピーカ40からメッセージが音声出力されることで、教師はクラスに休憩をとるよう促すことができる。このように、プロセッサ28は、複数の生徒の状態を統計処理した結果に基づいて教師側端末へフィードバックを提供することもできる。
【0086】
また、上述の説明では、その時点における生徒の状態に基づいてトリガ条件を満たすか否か判定する場合を一例として示したが、これに限定されるものではない。プロセッサ28は、推定した生徒の状態のトレンドから未来の生徒の状態を予測し、予測結果に基づいてトリガ条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0087】
このように、第2の実施形態に係るデータ処理システム10では、教師に装着される教師側端末と、複数の生徒の各々に装着される生徒側端末と、教師側端末及び生徒側端末と通信可能に接続されるデータ処理装置12と、を備えたデータ処理システム10において、データ処理装置12が、生徒側端末に設けられたマイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の少なくともいずれかから出力されるデータを収集し、データを解析して複数の生徒の状態を推定し、推定した結果に基づいて教師側端末へフィードバックを提供する。これにより、第2の実施形態に係るデータ処理システム10によれば、教師が一度に多数の生徒を適切に指導するための負担を軽減することができる。これにより、指導の最適化を支援するので、生徒の学習効果を最大限に引き出すことができる。
【0088】
図10には、第2の実施形態に係るデータ処理装置12による特定処理の第2の動作フローの一例が示されている。本フローは、図9のフローに先立って、又は並行して実行されてよい。
【0089】
ステップS500において、プロセッサ28は、複数の生徒の各々における学習履歴を示す学習データを取得する。例えば、プロセッサ28は、外部データベースへアクセスして、複数の生徒の各々に関する学習の取り組み、進捗、課題の提出状況、及び成績等を含む学習データを取得してよい。
【0090】
ステップS501において、プロセッサ28は、ステップS500において取得された学習データを分析して複数の生徒の各々についてカリキュラムを生成する。例えば、プロセッサ28は、「生徒Cのカリキュラムを提案して下さい。」という旨のプロンプトを生成する。次に、プロセッサ28は、生成したプロンプトを、生徒Cに関する学習データと共にデータ生成モデル58に入力することで、「生徒Cには教科書Xの10頁を学習させて下さい。」という旨のメッセージをデータ生成モデル58から取得する。
【0091】
ステップS502において、プロセッサ28は、ステップS501において生成されたカリキュラムに応じたメッセージをネックレス型端末14_0へ送信する。例えば、プロセッサ28は、ステップS501においてデータ生成モデル58から取得したメッセージをネックレス型端末14_0へ送信してよい。これに応じて、ネックレス型端末14_0に設けられたスピーカ40からメッセージが音声出力されることで、教師は生徒Cに対して『教科書Xの10頁を学習して』と指示することができる。生徒A及び生徒Bに対しても同様である。
【0092】
ステップS503において、プロセッサ28は、質問が有るか否か判定する。この際、プロセッサ28は、マイクロフォン38が集音した音声データを解析して複数の生徒の各々から質問を受け付けてよい。
【0093】
ステップS503において、質問がない(No)と判定された場合、プロセッサ28は、処理をステップS504に進める。ステップS504において、プロセッサ28は、終了条件を満たすか否か判定する。終了条件については、例えばステップS403と同様であってよいので、ここでは重複する説明は省略する。
【0094】
ステップS504において終了条件を満たす(Yes)と判定された場合、プロセッサ28は、本フローを終了する。一方、終了条件を満たさない(No)と判定された場合、プロセッサ28は、処理をステップS503に戻してフローを継続する。
【0095】
ステップS503において、質問が有る(Yes)と判定された場合、プロセッサ28は、処理をステップS505に進める。ステップS505において、プロセッサ28は、質問に対する回答を当該質問をした生徒に装着される生徒側端末へ送信する。
【0096】
例えば、マイクロフォン38が集音した音声データを解析したところ、生徒A、生徒B、及び生徒Cのうちの生徒Cが「2問目が分からない」と発話していたとする。この場合、プロセッサ28は、「教科書Xの10頁の2問目の解き方を教えて下さい。」という旨のプロンプトを生成する。次に、プロセッサ28は、生成したプロンプトをデータ生成モデル58に入力することで、教科書Xの10頁の2問目の解説をデータ生成モデル58から取得する。
【0097】
そして、プロセッサ28は、取得した解説をネックレス型端末14_3へ送信する。これに応じて、ネックレス型端末14_3に設けられたスピーカ40から解説が音声出力されることで、生徒Cは、教科書Xの10頁の2問目の解き方を理解することができる。プロセッサ28は、このような質問の受け付けと回答をステップS504において終了条件を満たすと判定されるまで繰り返し実行する。
【0098】
このように、第2の実施形態に係るデータ処理システム10では、データ処理装置12が、複数の生徒の各々における学習履歴を示す学習データを取得し、学習データを分析して複数の生徒の各々についてカリキュラムを生成し、カリキュラムに応じたメッセージを教師側端末へ送信する。この際、データ処理装置12は、マイクロフォン38が集音した音声データを解析して複数の生徒の各々から質問を受け付け、質問に対する回答を当該質問をした生徒に装着される生徒側端末へ送信する。これにより、第2の実施形態に係るデータ処理システム10によれば、生徒一人一人に対してよりパーソナライズされた教育を提供することができる。
【0099】
以上、本開示に係るシステムをデータ処理装置12の機能を主として説明したが、本開示に係るシステムはサーバに実装されているとは限らない。本開示に係るシステムは、一般的な情報処理システムとして実装されていてもよい。本開示は、例えば、パーソナルコンピュータで動作するソフトウェアプログラム、スマートフォン等で動作するアプリケーションとして実装されてもよい。本開示に係る方法はSaaS(Software as a Service)形式でユーザに対して提供されてもよい。
【0100】
上記実施形態では、1台のコンピュータ22によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、コンピュータ22を含めた複数のコンピュータによる特定処理に対する分散処理が行われるようにしてもよい。
【0101】
上記実施形態では、ストレージ32に特定処理プログラム56が格納されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、特定処理プログラム56がUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの可搬型のコンピュータ読み取り可能な非一時的格納媒体に格納されていてもよい。非一時的格納媒体に格納されている特定処理プログラム56は、データ処理装置12のコンピュータ22にインストールされる。プロセッサ28は、特定処理プログラム56に従って特定処理を実行する。
【0102】
また、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56を格納させておき、データ処理装置12の要求に応じて特定処理プログラム56がダウンロードされ、コンピュータ22にインストールされるようにしてもよい。
【0103】
なお、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56の全てを格納させておいたり、ストレージ32に特定処理プログラム56の全てを記憶させたりしておく必要はなく、特定処理プログラム56の一部を格納させておいてもよい。
【0104】
特定処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することで特定処理を実行する。
【0105】
特定処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、特定処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0106】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoC(System-on-a-chip)などに代表されるように、特定処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、特定処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0107】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。また、上記の特定処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0108】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0109】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【符号の説明】
【0110】
10 データ処理システム
12 データ処理装置
14 ネックレス型端末
38 マイクロフォン
39 センサ
40 スピーカ
42 カメラ
46A 制御部
100 データ収集部
102 通信部
290 特定処理部
292 入力部
294 処理部
296 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10