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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2026089453
(43)【公開日】2026-06-01
(54)【発明の名称】ネックレス型端末及びデータ処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20260525BHJP
   G06Q 10/0639 20230101ALN20260525BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/0639
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024202543
(22)【出願日】2024-11-20
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
5L010
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA04
5L010AA20
5L050CC11
5L050CC20
(57)【要約】
【課題】ユーザが運動中にパフォーマンスをリアルタイムで最適化し、より効果的なトレーニングを実現するネックレス型端末及びデータ処理システムを提供する。
【解決手段】ネックレス型端末は、装着者の動作を検出する加速度センサと、前記装着者の生体データを検出する皮膚電気反応センサと、前記装着者の外部環境データを取得する環境センサと、前記装着者の現在位置を取得する現在位置取得モジュールと、前記加速度センサ、前記皮膚電気反応センサ、前記環境センサ及び前記現在位置取得モジュールのデータを収集する収集部と、前記収集部が収集したデータの解析結果を取得して前記装着者のトレーニングに関するフィードバックを提供する制御部と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着者の動作を検出する加速度センサと、
前記装着者の生体データを検出する皮膚電気反応センサと、
前記装着者の外部環境データを取得する環境センサと、
前記装着者の現在位置を取得する現在位置取得モジュールと、
前記装着者のトレーニング中における、前記加速度センサ、前記皮膚電気反応センサ、前記環境センサ及び前記現在位置取得モジュールのデータを収集する収集部と、
前記収集部が収集したデータの解析結果を取得して前記トレーニングに関するフィードバックを前記トレーニング中の前記装着者に提供する制御部と、
を備えるネックレス型端末。
【請求項2】
前記収集部が収集したデータをデータ処理装置へ送信し、前記データ処理装置で前記データを基に生成されたトレーニングプランを受信する通信部をさらに備える、請求項1に記載のネックレス型端末。
【請求項3】
請求項1に記載のネックレス型端末と、
前記収集部が収集したデータを受信して保存するデータ処理装置と、
を備えるデータ処理システム。
【請求項4】
前記データ処理装置は、保存されたデータに基づいて前記装着者のトレーニングプランを解析して最適化する処理部をさらに備える、請求項3に記載のデータ処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、ネックレス型端末及びデータ処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、少なくとも一つのプロセッサにより遂行される、ペルソナチャットボット制御方法であって、ユーザ発話を受信するステップと、前記ユーザ発話を、チャットボットのキャラクターに関する説明と関連した指示文を含むプロンプトに追加するステップと前記プロンプトをエンコードするステップと、前記エンコードしたプロンプトを言語モデルに入力して、前記ユーザ発話に応答するチャットボット発話を生成するステップ、を含む、方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-180282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来技術では、ユーザの生体データを収集する上で改善の余地がある。また、従来のスポーツ用ウェアラブルデバイスでは、ユーザの動作やパフォーマンスをリアルタイムで分析する機能が限定的であり、運動の質を向上させるためのフィードバックが不足していた。また、従来のスポーツ用ウェアラブルデバイスは通常、運動後のデータ解析に依存しており、リアルタイムでのトレーニング最適化が困難だった。したがって、ユーザが運動中にパフォーマンスをリアルタイムで最適化し、より効果的なトレーニングを実現するための新しいデバイスが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の技術に係る第1の態様は、装着者の動作を検出する加速度センサと、前記装着者の生体データを検出する皮膚電気反応センサと、前記装着者の外部環境データを取得する環境センサと、前記装着者の現在位置を取得する現在位置取得モジュールと、前記装着者のトレーニング中における、前記加速度センサ、前記皮膚電気反応センサ、前記環境センサ及び前記現在位置取得モジュールのデータを収集する収集部と、前記収集部が収集したデータの解析結果を取得して前記トレーニングに関するフィードバックを前記トレーニング中の前記装着者に提供する制御部と、を備えるネックレス型端末である。
【0006】
本開示の技術に係る第2の態様は、第1の態様のネックレス型端末であって、前記収集部が収集したデータをデータ処理装置へ送信し、前記データ処理装置で前記データを基に生成されたトレーニングプランを受信する通信部をさらに備える。
【0007】
本開示の技術に係る第3の態様は、第1の態様のネックレス型端末と、前記収集部が収集したデータを受信して保存するデータ処理装置と、を備えるデータ処理システムである。
【0008】
本開示の技術に係る第4の態様は、第3の態様のデータ処理システムであって、前記データ処理装置末は、保存されたデータに基づいて前記装着者のトレーニングプランを解析して最適化する処理部をさらに備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1の実施形態に係るデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
図2】第1の実施形態に係るデータ処理装置及びネックレス型端末の要部機能の一例を示す概念図である。
図3】第1の実施形態に係るネックレス型端末の構成を示す側面図である。
図4】第1の実施形態に係るネックレス型端末の構成を示す上面図である。
図5】第1の実施形態に係るネックレス型端末の制御部の機能構成を概略的に示す。
図6】第1の実施形態に係るデータ処理装置の特定処理部の機能構成を概略的に示す。
図7】第1の実施形態に係るデータ処理装置による特定処理の動作フローの一例を概略的に示す。
図8】第2の実施形態に係るネックレス型端末が備えるセンサの構成例を示す図である。
図9】第2の実施形態に係るデータ処理システムの動作を示すシーケンス図である。
図10】第2の実施形態に係るネックレス型端末の動作を示すフローチャートである。
図11】第2の実施形態に係るデータ処理装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面に従って本開示の技術に係るデータ処理装置、データ処理方法、及びプログラムの実施形態の一例について説明する。
【0011】
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
【0012】
以下の実施形態において、符号付きのプロセッサ(以下、単に「プロセッサ」と称する)は、1つの演算装置であってもよいし、複数の演算装置の組み合わせであってもよい。また、プロセッサは、1種類の演算装置であってもよいし、複数種類の演算装置の組み合わせであってもよい。演算装置の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)、又はAPU(Accelerated Processing Unit)等が挙げられる。
【0013】
以下の実施形態において、符号付きのRAM(Random Access Memory)は、一時的に情報が格納されるメモリであり、プロセッサによってワークメモリとして用いられる。
【0014】
以下の実施形態において、符号付きのストレージは、各種プログラム及び各種パラメータ等を記憶する1つ又は複数の不揮発性の記憶装置である。不揮発性の記憶装置の一例としては、フラッシュメモリ(SSD(Solid State Drive))、磁気ディスク(例えば、ハードディスク)、又は磁気テープ等が挙げられる。
【0015】
以下の実施形態において、符号付きの通信I/F(Interface)は、通信プロセッサ及びアンテナ等を含むインタフェースである。通信I/Fは、複数のコンピュータ間での通信を司る。通信I/Fに対して適用される通信規格の一例としては、5G(5th Generation Mobile Communication System)、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等を含む無線通信規格が挙げられる。
【0016】
以下の実施形態において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0017】
[第1の実施形態]
図1には、実施形態に係るデータ処理システム10の構成の一例が示されている。
【0018】
図1に示すように、データ処理システム10は、データ処理装置12及びネックレス型端末14を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。本実施形態において、データ処理装置12は、本開示の技術に係る「データ処理装置」の一例であり、ネックレス型端末14は、本開示の技術に係る「ネックレス型端末」の一例である。
【0019】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0020】
ネックレス型端末14は、コンピュータ36、マイクロフォン38、センサ39、スピーカ40、カメラ42、及び通信I/F44を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、マイクロフォン38、スピーカ40、及びカメラ42も、バス52に接続されている。
【0021】
ネックレス型端末14の装着者であるユーザ20は、例えば、健康状態の診断対象である患者であってもよいし、通常のユーザであってもよい。
【0022】
マイクロフォン38は、ネックレス型端末14の装着者であるユーザ20が発する音声、及びユーザ20周辺の音を収音する。また、マイクロフォン38は、ユーザ20が発する音声を受け付けることで、ユーザ20から指示等を受け付ける。マイクロフォン38は、ユーザ20が発する音声を捕捉し、捕捉した音声を音声データに変換してプロセッサ46に出力する。スピーカ40は、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。スピーカ40は、例えば、指向性スピーカであり、ユーザ20の耳に向かって音声を出力する。
【0023】
センサ39は、ネックレス型端末の装着者であるユーザ20の生体データを検出するセンサである。例えば、センサ39は、心拍センサや血中酸素センサである。
【0024】
カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラであり、ユーザ20の周囲(例えば、一般的な健常者の視界の広さに相当する画角で規定された撮像範囲)を撮像する。
【0025】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。
【0026】
図2には、データ処理装置12及びネックレス型端末14の要部機能の一例が示されている。
【0027】
図2に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って特定処理部290として動作することによって実現される。
【0028】
ストレージ32には、データ生成モデル58が格納されている。データ生成モデル58は、特定処理部290によって用いられる。また、ストレージ32は、データ蓄積部54を含む。
【0029】
ネックレス型端末14では、プロセッサ46によってデータ収集処理が行われる。ストレージ50には、データ収集プログラム60が格納されている。プロセッサ46は、ストレージ50からデータ収集プログラム60を読み出し、読み出したデータ収集プログラム60をRAM48上で実行する。データ収集処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行するデータ収集プログラム60に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0030】
ネックレス型端末14は、図3図4に示すように、複数のマイクロフォン38と、複数のセンサ39と、複数のスピーカ40と、複数のカメラ42とを備えている。図3図4では、ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の前側に位置するように2つのマイクロフォン38が配置される例を示している。また、ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の右側、左側にそれぞれ位置するように2つのセンサ39が配置される例を示している。ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の右後側、左後側に位置するように2つのスピーカ40が配置される例を示している。ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の右前側、左前側に位置するように2つのカメラ42が配置される例を示している。ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の首部に接触するように、2つのセンサ39が、ネックレス型端末14の内側に配置される例を示している。
【0031】
次に、ネックレス型端末14がデータを収集するデータ収集処理を行う際の、制御部46Aの処理について説明する。
【0032】
本実施形態におけるデータ収集処理では、ユーザの生体データをリアルタイムで収集する。また、生体データに限らず、ユーザの周囲の全ての状況データを収集する。これにより、例えば、アルツハイマー、認知症などの初期の兆候を捉える事が可能になる。また、ユーザの健康状態(例えば、心臓疾患)をモニター出来る。
【0033】
制御部46Aは、図5に示すように、データ収集部100及び通信部102を備えている。
【0034】
データ収集部100は、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を収集する。
【0035】
通信部102は、データ収集部100によって収集したマイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を、データ処理装置12へ送信する。
【0036】
次に、データ処理装置12がユーザ発話に対応する応答を取得する特定処理を行う際の、特定処理部290の処理について説明する。
【0037】
本実施形態における特定処理では、ネックレス型端末14のマイクロフォン38で収音したユーザ発話に対応する応答を、データ生成モデル58を用いて取得する。
【0038】
特定処理部290は、図6に示すように、入力部292、処理部294、及び出力部296を備えている。
【0039】
入力部292は、ネックレス型端末14から受信した、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を、データ蓄積部54に格納する。
【0040】
入力部292は、ネックレス型端末14で受け付けたユーザ発話を取得する。具体的には、ネックレス型端末14のマイクロフォン38で収音したユーザ発話を取得する。
【0041】
処理部294は、データ生成モデル58を用いた特定処理を行う。具体的には、データ生成モデル58に、ユーザ発話を含むプロンプトを入力し、生成結果を得る。このとき、データ収集部100によって収集したセンサ39、及びカメラ42の各々の出力をプロンプトに更に含めてもよい。
【0042】
出力部296は、特定処理の結果をネックレス型端末14に送信する。ネックレス型端末14では、制御部46Aが、スピーカ40に対して特定処理の結果を出力させる。このように、マイクロフォン38によって収音したユーザ発話に対応する応答が、スピーカ40によりユーザ20に対して出力される。マイクロフォン38は、更に、特定処理の結果に対するユーザ発話を取得する。制御部46Aは、マイクロフォン38によって取得されたユーザ発話を示す音声データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290がユーザ発話を取得する。
【0043】
データ生成モデル58は、いわゆる生成系AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(登録商標)(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)、Gemini(登録商標)(インターネット検索<URL: https://gemini.google.com/?hl=ja>)等の生成系AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。
【0044】
データ蓄積部54に格納された、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力は、例えば、ユーザ20の健康状態を診断するために用いられる。この場合には、データ蓄積部54に格納された、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力は、医療機関側の端末に送信されてもよい。あるいは、データ処理装置12が、データ蓄積部54に格納された、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を解析して、ユーザ20の健康状態を診断してもよい。
【0045】
次に、データ処理システム10の作用について説明する。
【0046】
まず、データ収集処理の流れの一例について説明する。
【0047】
ユーザ20がネックレス型端末14を装着しているときに、データ収集部100は、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を逐次収集する。通信部102は、データ収集部100によって収集したマイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を、逐次、データ処理装置12へ送信する。
【0048】
次に、特定処理の流れの一例について図7を参照しながら説明する。ここで、データ処理装置12の入力部292は、ネックレス型端末14から受信した、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を逐次取得し、データ蓄積部54に格納しているものとする。
【0049】
ステップS300で、処理部294は、予め定められたトリガ条件を満たすか否かを判定する。具体的には、マイクロフォン38によって収音したユーザ発話に、特定の単語(例えば、ネックレス型端末14が搭載するエージェントの名前)又はフレーズ(例えば、「ハイ!〇〇」(〇〇は、エージェントの名前))が含まれていることを、トリガ条件としてもよい。
【0050】
ステップS300で、トリガ条件を満たす場合には(ステップS300;Yes)、データ処理システム10はステップS301へ進む。一方、ステップS300で、トリガ条件を満たさない場合には(ステップS300;No)、データ処理システム10は特定処理を終了する。
【0051】
ステップS301で、処理部294は、マイクロフォン38によって収音したユーザ発話を表すテキストに、特定処理の結果を得るための指示文を追加して、プロンプトを生成する。
【0052】
例えば、「ユーザが以下のように発話しています。〇〇〇。エージェントとして回答してください。」(〇〇〇はユーザ発話である。)というプロンプトを生成する。あるいは、センサ39、及びカメラ42の各々の出力をプロンプトに追加し、「これはユーザの心拍を表す生体データと、ユーザの周辺を表す映像データです。また、ユーザが以下のように発話しています。〇〇〇。エージェントとして回答してください。」(〇〇〇はユーザ発話である。)というプロンプトを生成する。
【0053】
ステップS303で、処理部294は、生成したプロンプトを、データ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力に基づいて、特定処理の結果を取得する。
【0054】
ステップS304で、出力部296は、ネックレス型端末14に対して特定処理の結果を出力し、特定処理を終了する。
【0055】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について上記実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
【0056】
従来のスポーツ用ウェアラブルデバイスは、ユーザの動作やパフォーマンスをリアルタイムで分析する機能が限定的であり、運動の質を向上させるためのフィードバックが不足していた。また、従来のスポーツ用ウェアラブルデバイス、通常、運動後のデータ解析に依存しており、リアルタイムでのトレーニング最適化が困難であった。したがって、ユーザの運動中にユーザのパフォーマンスをリアルタイムで最適化し、より効果的なトレーニングを実現するための新しいデバイスが求められている。
【0057】
第2の実施形態は、ネックレス型端末14の装着者であるユーザ20の周囲の生活環境を表わす環境データと、ユーザ20の生体データと、装着者の現在位置のデータとに基づいて、データ処理システム10がユーザ20に対して運動に対する効果的なフィードバックを提供することを特徴とする。
【0058】
図8は、第2の実施形態に係るネックレス型端末14が備えるセンサ39の構成例を示す図である。センサ39は、ネックレス型端末14の装着者であるユーザ20の動作を検出する加速度センサ39A、ネックレス型端末14の装着者であるユーザ20の生体データを検出する皮膚電気反応センサ39B、ネックレス型端末14の装着者であるユーザ20の外部環境データを取得する環境センサ39C、ネックレス型端末14の装着者であるユーザ20の現在位置を取得するGPSモジュール39Dを含んで構成される。加速度センサ39A、皮膚電気反応センサ39B、環境センサ39C、およびGPSモジュール39Dの出力はデータ収集部100によって収集される。
【0059】
加速度センサ39Aは、ユーザ20の動きの速度、方向、回転をモニタする。ネックレス型端末14は、加速度センサ39Aにより、運動のフォーム及びバランスをリアルタイムで解析できる。ネックレス型端末14は、加速度センサ39Aにより、スポーツのパフォーマンスの微細な改善点を特定し、フォームの最適化を支援できる。
【0060】
皮膚電気反応センサ39Bは、ユーザ20のストレスレベルや疲労度をリアルタイムでモニタリングする。ネックレス型端末14は、皮膚電気反応センサ39Bにより、ユーザの過度な運動や疲労による怪我を未然に防ぐための警告を発することができる。
【0061】
環境センサ39Cは、ネックレス型端末14の気温、湿度、気圧等の外部環境をモニタリングする。ネックレス型端末14は、環境センサ39Cにより、モニタリング結果に基づいたトレーニングの調整を提案できる。
【0062】
GPSモジュール39Dは、ネックレス型端末14の現在位置を取得する。ネックレス型端末14は、GPSモジュール39Dにより、例えばユーザ20がランニング中のペースや姿勢の改善点をリアルタイムで提示することができる。
【0063】
通信部102は、データ収集部100によって収集したマイクロフォン38、加速度センサ39A、皮膚電気反応センサ39B、環境センサ39C、GPSモジュール39D、及びカメラ42の各々の出力を、逐次、データ処理装置12へ送信する。データ処理装置12は、特定処理部290においてデータの解析を行って、ユーザ20のトレーニングに関するフィードバックを生成する。
【0064】
制御部46Aは、データ収集部100が収集したデータの解析結果を取得してユーザ20のトレーニングに関するフィードバックを提供する。具体的に、制御部46Aは、スピーカ40からの音声出力として、ユーザ20に対してリアルタイムでトレーニングに関するフィードバックを提供する。
【0065】
トレーニングに関するフィードバックは、ネックレス型端末14からデータを受信したデータ処理装置12の特定処理部290に含まれる処理部294が生成する。特定処理部290の処理部294は、ネックレス型端末14から受信したデータに基づいて、データ生成モデル58にフィードバックを生成させるためのプロンプトを生成し、生成したプロンプトをデータ生成モデル58に与える。データ生成モデル58は、ネックレス型端末14から受信したデータに基づいたフィードバックを生成する。データ生成モデル58は、フィードバックを生成する際に、ユーザ20の運動パフォーマンスやフォーム、ストレスレベルなどを解析してフィードバックに含める。また、データ生成モデル58は、フィードバックを生成する際に、フォーム改善の指示、休息の提案、励ましのメッセージをフィードバックに含める。処理部294は、データ生成モデル58が生成したフィードバックを受け取ると、出力部296にフィードバックをネックレス型端末14へ出力させる。
【0066】
例えば、処理部294は、データ生成モデル58から「データを解析した結果、5分後に休息を取ることをおすすめします。」という回答を得た場合、5分後に休息を取ることを提案するためのフィードバックを出力部296からネックレス型端末14へ出力させる。また例えば、処理部294は、データ生成モデル58から「データを解析した結果、走るペースが落ちています。ペースを上げるか、休憩を取ることをおすすめします。」という回答を得た場合、走るペースを上げるか、すぐに休憩を取ることを提案するためのフィードバックを出力部296からネックレス型端末14へ出力させる。
【0067】
データ処理装置12は、ネックレス型端末14から受信したデータをストレージ32に蓄積する。処理部294は、データ生成モデル58を用いてデータ蓄積部54に蓄積されたデータに基づいた長期的なパフォーマンスのトレンドを解析する。処理部294は、長期的なパフォーマンスのトレンドの解析結果に基づいて、トレーニングプランの調整や新たな目標の提案を行う。また処理部294は、ストレージ32に蓄積されたデータに基づき、ユーザ20のトレーニング履歴として視覚化して、ユーザ20のスマートフォン等の端末に提示する機能を有する。
【0068】
処理部294は、データ蓄積部54に蓄積されたデータに基づいて、ユーザ20のトレーニングプランを最適化する機能を有する。例えば、処理部294は、過去のユーザ20のデータを解析し、ユーザ20のトレーニングに関する改善点を特定し、トレーニングの最適化を支援する。より詳細に、ユーザ20がランニングを行っている場合、ランニングのフォームの改善点を特定し、改善点をネックレス型端末14に対して提供する。
【0069】
図9は、第2の実施形態に係るデータ処理システム10の動作を示すシーケンス図である。ネックレス型端末14は、ステップS101において、加速度センサ39A、皮膚電気反応センサ39B、環境センサ39C、およびGPSモジュール39Dが出力するデータをデータ収集部100で収集する。
【0070】
ステップS101に続いて、ネックレス型端末14は、ステップS102において、収集したデータをデータ処理装置12へ送信する。データ処理装置12への送信は、通信部102が実行する。
【0071】
ステップS102に続いて、データ処理装置12は、ステップS103において、ネックレス型端末14から受信したデータを用いて、ユーザ20へのフィードバックを生成する。ユーザ20へのフィードバックの生成は、特定処理部290に含まれる処理部294が生成する。上述したように、特定処理部290の処理部294は、ネックレス型端末14から受信したデータに基づいて、データ生成モデル58にフィードバックを生成させるためのプロンプトを生成し、生成したプロンプトをデータ生成モデル58に与える。データ生成モデル58は、ネックレス型端末14から受信したデータに基づいたフィードバックを生成する。
【0072】
ステップS103に続いて、データ処理装置12は、ステップS104において、生成したフィードバックをネックレス型端末14へ送信する。フィードバックのネックレス型端末14への送信は、出力部296が実行する。
【0073】
ステップS104に続いて、ネックレス型端末14は、ステップS105において、データ処理装置12から受信したフィードバックを、例えば音声メッセージの形式で提示する。
【0074】
第2の実施形態に係る実施形態に係るネックレス型端末14において実行される処理の流れの一例について説明する。図10は、第2の実施形態に係るネックレス型端末14の動作を示すフローチャートである。ネックレス型端末14の動作を示すフローチャートである。なお、図10に示す処理は、ユーザ20がネックレス型端末14を装着したタイミングで開始されるが、この形態に限定されるものではない。例えば、ユーザ20による発話による実行開始の指示を受け付けたタイミングや、ネックレス型端末14の不図示の電源スイッチが投入されたタイミング等に図10に示す処理を実行開始する形態としてもよい。
【0075】
ステップS400で、データ収集部100は、上記出力を収集する。具体的には、データ収集部100は、マイクロフォン38、加速度センサ39A、皮膚電気反応センサ39B、環境センサ39C、GPSモジュール39D、及びカメラ42の各データを収集する。
【0076】
ステップS402で、通信部102は、収集した上記出力をデータ処理装置12に送信する。上記出力を受信すると、データ処理装置12は、上述したように上記応答(本実施形態では、ユーザのトレーニングに関する提案情報)をアクセス元のネックレス型端末14に送信する。
【0077】
そこで、ステップS404で、通信部102は、上記応答を受信するまで待機し、ステップS406で、実行部104は、受信した応答を用いて、データ処理装置12からの応答を提示する処理(本実施形態では、ユーザのトレーニングに関する提案情報)を実行する。
【0078】
ステップS408で、データ収集部100は、予め定められた終了タイミングが到来したか否かを判定し、否定判定となった場合(ステップS408;No)はステップS400に戻る一方、肯定判定となった場合(ステップS408;Yes)は本処理を終了する。なお、本実施形態では、上記終了タイミングとして、ユーザ20がネックレス型端末14を外したタイミングを適用しているが、この形態に限定されるものではない。例えば、ユーザ20による発話による実行終了の指示を受け付けたタイミングや、ネックレス型端末14の不図示の電源スイッチが開放されたタイミング等を上記終了タイミングとして適用する形態としてもよい。
【0079】
次に、第2の実施形態に係るデータ処理装置12において実行される処理の流れの一例について説明する。図11は、第2の実施形態に係るデータ処理装置12の動作を示すフローチャートである。なお、ここで、データ処理装置12の入力部292は、ネックレス型端末14から受信したデータの各出力を逐次取得し、データ蓄積部54に格納しているものとする。
【0080】
ステップS500で、処理部294は、予め定められたトリガ条件を満たすか否かを判定する。具体的には、何れかのネックレス型端末14からデータを受信したことをトリガ条件としてもよい。
【0081】
ステップS500で、トリガ条件を満たす場合には(ステップS500;Yes)、ステップS502へ進む。一方、ステップS500で、トリガ条件を満たさない場合には(ステップS500;No)、第1特定処理を終了する。
【0082】
ステップS502で、処理部294は、受信したデータに、フィードバックを得るための指示文を追加して、プロンプトを生成する。
【0083】
例えば、処理部294は「これはユーザの心拍、血中酸素濃度、体温、湿度、及び血圧を表す生体データと、ユーザの周辺の温度、湿度を表す環境データです。これらのデータから、ユーザのトレーニングの状態を推定し、推定したトレーニングの状態に応じた、ユーザに対するトレーニングに関する提案情報を生成してください。」というプロンプトを生成する。
【0084】
ステップS504で、処理部294は、生成したプロンプトを、データ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力に基づいて、処理の結果(本実施形態では、ユーザのトレーニングに関する提案情報)を取得する。
【0085】
ステップS506で、出力部296は、データ生成モデル58によって生成したユーザのトレーニングに関する提案情報を上記応答として、アクセス元のネックレス型端末14に出力(送信)する。
【0086】
本開示の第2実施形態によれば、ユーザの運動中にユーザのパフォーマンスをリアルタイムで最適化し、より効果的なトレーニングを実現するネックレス型端末14及びデータ処理装置12を提供することができる。
【0087】
以上、本開示に係るシステムをデータ処理装置12の機能を主として説明したが、本開示に係るシステムはサーバに実装されているとは限らない。本開示に係るシステムは、一般的な情報処理システムとして実装されていてもよい。本開示は、例えば、パーソナルコンピュータで動作するソフトウェアプログラム、スマートフォン等で動作するアプリケーションとして実装されてもよい。本開示に係る方法はSaaS(Software as a Service)形式でユーザに対して提供されてもよい。
【0088】
上記実施形態では、1台のコンピュータ22によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、コンピュータ22を含めた複数のコンピュータによる特定処理に対する分散処理が行われるようにしてもよい。
【0089】
上記実施形態では、ストレージ32に特定処理プログラム56が格納されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、特定処理プログラム56がUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの可搬型のコンピュータ読み取り可能な非一時的格納媒体に格納されていてもよい。非一時的格納媒体に格納されている特定処理プログラム56は、データ処理装置12のコンピュータ22にインストールされる。プロセッサ28は、特定処理プログラム56に従って特定処理を実行する。
【0090】
また、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56を格納させておき、データ処理装置12の要求に応じて特定処理プログラム56がダウンロードされ、コンピュータ22にインストールされるようにしてもよい。
【0091】
なお、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56の全てを格納させておいたり、ストレージ32に特定処理プログラム56の全てを記憶させたりしておく必要はなく、特定処理プログラム56の一部を格納させておいてもよい。
【0092】
特定処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することで特定処理を実行する。
【0093】
特定処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、特定処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0094】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoC(System-on-a-chip)などに代表されるように、特定処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、特定処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0095】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。また、上記の特定処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0096】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0097】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【符号の説明】
【0098】
10 データ処理システム
12 データ処理装置
14 ネックレス型端末
38 マイクロフォン
39 センサ
40 スピーカ
42 カメラ
46A 制御部
100 データ収集部
102 通信部
290 特定処理部
292 入力部
294 処理部
296 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11