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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2026091150
(43)【公開日】2026-06-03
(54)【発明の名称】データ処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20260527BHJP
   A01K 29/00 20060101ALI20260527BHJP
【FI】
G06Q50/10
A01K29/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024204231
(22)【出願日】2024-11-22
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】ウェアラブル型端末を用いてペットの健康状態を管理することができるデータ処理システムを提供する。
【解決手段】データ処理システムは、装着者の周辺に存在する動物の生体データを検出するセンサの出力を収集する収集部、及び前記収集部によって収集した、前記動物の生体データをデータ処理装置へ送信する通信部、を含むネックレス型端末と、前記ネックレス型端末から受信した前記動物の生体データに基づいて、前記動物の健康状態に関する情報を推定することを指示するプロンプトを、データ生成モデルに入力して、前記データ生成モデルの出力を用いて、前記動物の健康状態に関する情報を取得する処理部、及び前記動物の健康状態に関する情報を出力する出力部と、を含むデータ処理装置と、を備える。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着者の周辺に存在する動物の生体データを検出するセンサの出力を収集する収集部、
及び前記収集部によって収集した、前記動物の生体データをデータ処理装置へ送信する通信部、
を含むネックレス型端末と、
前記ネックレス型端末から受信した前記動物の生体データに基づいて、前記動物の健康状態に関する情報を推定することを指示するプロンプトを、データ生成モデルに入力して、前記データ生成モデルの出力を用いて、前記動物の健康状態に関する情報を取得する処理部、
及び前記動物の健康状態に関する情報を出力する出力部と、
を含むデータ処理装置と、
を備えたデータ処理システム。
【請求項2】
前記ネックレス型端末は、前記動物を撮影するカメラを更に備え、
前記収集部が、前記カメラにより撮影された前記動物の画像を更に収集し、
前記通信部が、前記動物の画像を更に送信し、
前記データ処理装置は、
前記処理部が、前記ネックレス型端末から受信した前記動物の画像に基づいて、前記動物の感情状態に関する情報を推定することを指示するプロンプトを、前記データ生成モデルに入力して、前記データ生成モデルの出力を用いて、前記動物の感情状態に関する情報を更に取得し、
前記出力部が、前記動物の感情状態に関する情報を更に出力する
請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項3】
前記ネックレス型端末は、
前記収集部が、前記動物の周囲の環境データを更に収集し、
前記通信部が、前記環境データを更に送信し、
前記データ処理装置は、
前記処理部が、前記ネックレス型端末から受信した前記環境データに基づいて、前記動物の周囲の環境状態を評価することを指示するプロンプトを、前記データ生成モデルに入力して、前記データ生成モデルの出力を用いて、前記動物の周囲の環境状態の評価結果を更に取得し、
前記出力部が、前記環境状態の評価結果を更に出力する
請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項4】
前記データ処理装置の前記出力部は、前記評価結果として、前記動物の周囲の環境を制御する指示を、前記動物の周囲の環境を制御する制御装置に出力する
請求項3に記載のデータ処理システム。
【請求項5】
前記ネックレス型端末は、装着者の生体データを検出するセンサを更に備え、
前記収集部が、前記装着者の生体データを更に収集し、
前記通信部が、前記装着者の生体データを更に送信し、
前記データ処理装置は、
前記処理部が、前記ネックレス型端末から受信した前記動物の生体データと前記装着者の生体データとに基づいて、前記動物の健康状態に関する情報を推定することを指示するプロンプトを、前記データ生成モデルに入力して、前記データ生成モデルの出力を用いて、前記動物の健康状態に関する情報を取得する
請求項1に記載のデータ処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、データ処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、少なくとも一つのプロセッサにより遂行される、ペルソナチャットボット制御方法であって、ユーザ発話を受信するステップと、前記ユーザ発話を、チャットボットのキャラクターに関する説明と関連した指示文を含むプロンプトに追加するステップと前記プロンプトをエンコードするステップと、前記エンコードしたプロンプトを言語モデルに入力して、前記ユーザ発話に応答するチャットボット発話を生成するステップ、を含む、方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-180282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のウェアラブル型端末は、主に人間の生体データを収集するものであり、ウェアラブル型端末を用いてペット等の動物の健康状態を管理するためには、改善の余地がある。そこで、本開示の技術は、ウェアラブル型端末を用いて動物の健康状態を管理することができるデータ処理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の技術に係る第1の態様のデータ処理システムは、装着者の周辺に存在する動物の生体データを検出するセンサの出力を収集する収集部、及び前記収集部によって収集した、前記動物の生体データをデータ処理装置へ送信する通信部、を含むネックレス型端末と、前記ネックレス型端末から受信した前記動物の生体データに基づいて、前記動物の健康状態に関する情報を推定することを指示するプロンプトを、データ生成モデルに入力して、前記データ生成モデルの出力を用いて、前記動物の健康状態に関する情報を取得する処理部、及び前記動物の健康状態に関する情報を出力する出力部と、を含むデータ処理装置と、を備える。
【0006】
本開示の技術に係る第2の態様は、第1の態様のデータ処理システムであって、前記ネックレス型端末は、前記動物を撮影するカメラを更に備え、前記収集部が、前記カメラにより撮影された前記動物の画像を更に収集し、前記通信部が、前記動物の画像を更に送信し、前記データ処理装置は、前記処理部が、前記ネックレス型端末から受信した前記動物の画像に基づいて、前記動物の感情状態に関する情報を推定することを指示するプロンプトを、前記データ生成モデルに入力して、前記データ生成モデルの出力を用いて、前記動物の感情状態に関する情報を更に取得し、前記出力部が、前記動物の感情状態に関する情報を更に出力する。
【0007】
本開示の技術に係る第3の態様は、第2の態様のデータ処理システムであって、前記ネックレス型端末は、前記収集部が、前記動物の周囲の環境データを更に収集し、前記通信部が、前記環境データを更に送信し、前記データ処理装置は、前記処理部が、前記ネックレス型端末から受信した前記環境データに基づいて、前記動物の周囲の環境状態を評価することを指示するプロンプトを、前記データ生成モデルに入力して、前記データ生成モデルの出力を用いて、前記動物の周囲の環境状態の評価結果を更に取得し、前記出力部が、前記環境状態の評価結果を更に出力する。
【0008】
本開示の技術に係る第4の態様は、第3の態様のデータ処理システムであって、前記データ処理装置の前記出力部は、前記評価結果として、前記動物の周囲の環境を制御する指示を、前記動物の周囲の環境を制御する制御装置に出力する。
【0009】
本開示の技術に係る第5の態様は、第4の態様のデータ処理システムであって、前記ネックレス型端末は、装着者の生体データを検出するセンサを更に備え、前記収集部が、前記装着者の生体データを更に収集し、前記通信部が、前記装着者の生体データを更に送信し、前記データ処理装置は、前記処理部が、前記ネックレス型端末から受信した前記動物の生体データと前記装着者の生体データとに基づいて、前記動物の健康状態に関する情報を推定することを指示するプロンプトを、前記データ生成モデルに入力して、前記データ生成モデルの出力を用いて、前記動物の健康状態に関する情報を取得する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態のデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
図2】データ処理装置及びネックレス型端末の要部機能の一例を示す概念図である。
図3】ネックレス型端末の構成を示す側面図である。
図4】ネックレス型端末の構成を示す上面図である。
図5】ネックレス型端末の制御部の機能構成を概略的に示す。
図6】データ処理装置の特定処理部の機能構成を概略的に示す。
図7】第1の実施形態のデータ処理装置による特定処理の動作フローの一例を概略的に示す。
図8】第2の実施形態のデータ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
図9】第2の実施形態のデータ処理装置による特定処理の動作フローの一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面に従って本開示の技術に係るデータ処理装置、データ処理方法、及びプログラムの実施形態の一例について説明する。
【0012】
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
【0013】
以下の実施形態において、符号付きのプロセッサ(以下、単に「プロセッサ」と称する)は、1つの演算装置であってもよいし、複数の演算装置の組み合わせであってもよい。また、プロセッサは、1種類の演算装置であってもよいし、複数種類の演算装置の組み合わせであってもよい。演算装置の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)、又はAPU(Accelerated Processing Unit)等が挙げられる。
【0014】
以下の実施形態において、符号付きのRAM(Random Access Memory)は、一時的に情報が格納されるメモリであり、プロセッサによってワークメモリとして用いられる。
【0015】
以下の実施形態において、符号付きのストレージは、各種プログラム及び各種パラメータ等を記憶する1つ又は複数の不揮発性の記憶装置である。不揮発性の記憶装置の一例としては、フラッシュメモリ(SSD(Solid State Drive))、磁気ディスク(例えば、ハードディスク)、又は磁気テープ等が挙げられる。
【0016】
以下の実施形態において、符号付きの通信I/F(Interface)は、通信プロセッサ及びアンテナ等を含むインタフェースである。通信I/Fは、複数のコンピュータ間での通信を司る。通信I/Fに対して適用される通信規格の一例としては、5G(5th Generation Mobile Communication System)、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等を含む無線通信規格が挙げられる。
【0017】
以下の実施形態において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0018】
(第1の実施形態)
図1には、実施形態に係るデータ処理システム10の構成の一例が示されている。
【0019】
図1に示すように、データ処理システム10は、データ処理装置12及びネックレス型端末14を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。本実施形態において、データ処理装置12は、本開示の技術に係る「データ処理装置」の一例であり、ネックレス型端末14は、本開示の技術に係る「ネックレス型端末」の一例である。
【0020】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0021】
ネックレス型端末14は、コンピュータ36、マイクロフォン38、センサ39、スピーカ40、カメラ42、及び通信I/F44を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、マイクロフォン38、スピーカ40、及びカメラ42も、バス52に接続されている。
【0022】
ネックレス型端末14の装着者であるユーザ20は、例えば、健康状態の診断対象である患者であってもよいし、通常のユーザであってもよい。
【0023】
マイクロフォン38は、ネックレス型端末14の装着者であるユーザ20が発する音声、及びユーザ20周辺の音を収音する。また、マイクロフォン38は、ユーザ20が発する音声を受け付けることで、ユーザ20から指示等を受け付ける。マイクロフォン38は、ユーザ20が発する音声を捕捉し、捕捉した音声を音声データに変換してプロセッサ46に出力する。スピーカ40は、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。スピーカ40は、例えば、指向性スピーカであり、ユーザ20の耳に向かって音声を出力する。
【0024】
センサ39は、ネックレス型端末の装着者であるユーザ20の生体データを検出するセンサである。例えば、センサ39は、心拍センサや血中酸素センサである。
【0025】
カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラであり、ユーザ20の周囲(例えば、一般的な健常者の視界の広さに相当する画角で規定された撮像範囲)を撮像する。
【0026】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。
【0027】
図2には、データ処理装置12及びネックレス型端末14の要部機能の一例が示されている。
【0028】
図2に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って特定処理部290として動作することによって実現される。
【0029】
ストレージ32には、データ生成モデル58が格納されている。データ生成モデル58は、特定処理部290によって用いられる。また、ストレージ32は、データ蓄積部59を含む。
【0030】
ネックレス型端末14では、プロセッサ46によってデータ収集処理が行われる。ストレージ50には、データ収集プログラム60が格納されている。プロセッサ46は、ストレージ50からデータ収集プログラム60を読み出し、読み出したデータ収集プログラム60をRAM48上で実行する。データ収集処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行するデータ収集プログラム60に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0031】
ネックレス型端末14は、図3図4に示すように、複数のマイクロフォン38と、複数のセンサ39と、複数のスピーカ40と、複数のカメラ42とを備えている。図3図4では、ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の前側に位置するように2つのマイクロフォン38が配置される例を示している。また、ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の右側、左側にそれぞれ位置するように2つのセンサ39が配置される例を示している。ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の右後側、左後側に位置するように2つのスピーカ40が配置される例を示している。ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の右前側、左前側に位置するように2つのカメラ42が配置される例を示している。ユーザ20がネックレス型端末14を装着したときに、ユーザ20の首部に接触するように、2つのセンサ39が、ネックレス型端末14の内側に配置される例を示している。
【0032】
次に、ネックレス型端末14がデータを収集するデータ収集処理を行う際の、制御部46Aの処理について説明する。
【0033】
本実施形態におけるデータ収集処理では、ユーザの生体データをリアルタイムで収集する。また、生体データに限らず、ユーザの周囲の全ての状況データを収集する。これにより、例えば、アルツハイマー、認知症などの初期の兆候を捉える事が可能になる。また、ユーザの健康状態(例えば、心臓疾患)をモニター出来る。
【0034】
制御部46Aは、図5に示すように、データ収集部100及び通信部102を備えている。
【0035】
データ収集部100は、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を収集する。
【0036】
通信部102は、データ収集部100によって収集したマイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を、データ処理装置12へ送信する。
【0037】
次に、データ処理装置12がユーザ発話に対応する応答を取得する特定処理を行う際の、特定処理部290の処理について説明する。
【0038】
本実施形態における特定処理では、ネックレス型端末14のマイクロフォン38で収音したユーザ発話に対応する応答を、データ生成モデル58を用いて取得する。
【0039】
特定処理部290は、図6に示すように、入力部292、処理部294、及び出力部296を備えている。
【0040】
入力部292は、ネックレス型端末14から受信した、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を、データ蓄積部59に格納する。
【0041】
入力部292は、ネックレス型端末14で受け付けたユーザ発話を取得する。具体的には、ネックレス型端末14のマイクロフォン38で収音したユーザ発話を取得する。
【0042】
処理部294は、データ生成モデル58を用いた特定処理を行う。具体的には、データ生成モデル58に、ユーザ発話を含むプロンプトを入力し、生成結果を得る。このとき、データ収集部100によって収集したセンサ39、及びカメラ42の各々の出力をプロンプトに更に含めてもよい。
【0043】
出力部296は、特定処理の結果をネックレス型端末14に送信する。ネックレス型端末14では、制御部46Aが、スピーカ40に対して特定処理の結果を出力させる。このように、マイクロフォン38によって収音したユーザ発話に対応する応答が、スピーカ40によりユーザ20に対して出力される。マイクロフォン38は、更に、特定処理の結果に対するユーザ発話を取得する。制御部46Aは、マイクロフォン38によって取得されたユーザ発話を示す音声データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290がユーザ発話を取得する。
【0044】
データ生成モデル58は、いわゆる生成系AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(登録商標)(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)、Gemini(登録商標)(インターネット検索<URL: https://gemini.google.com/?hl=ja>)等の生成系AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。
【0045】
データ蓄積部59に格納された、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力は、例えば、ユーザ20の健康状態を診断するために用いられる。この場合には、データ蓄積部59に格納された、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力は、医療機関側の端末に送信されてもよい。あるいは、データ処理装置12が、データ蓄積部59に格納された、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を解析して、ユーザ20の健康状態を診断してもよい。
【0046】
次に、データ処理システム10の作用について説明する。
【0047】
まず、データ収集処理の流れの一例について説明する。
【0048】
ユーザ20がネックレス型端末14を装着しているときに、データ収集部100は、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を逐次収集する。通信部102は、データ収集部100によって収集したマイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を、逐次、データ処理装置12へ送信する。
【0049】
次に、特定処理の流れの一例について図7を参照しながら説明する。ここで、データ処理装置12の入力部292は、ネックレス型端末14から受信した、マイクロフォン38、センサ39、及びカメラ42の各々の出力を逐次取得し、データ蓄積部59に格納しているものとする。
【0050】
ステップS300で、処理部294は、予め定められたトリガ条件を満たすか否かを判定する。具体的には、マイクロフォン38によって収音したユーザ発話に、特定の単語(例えば、ネックレス型端末14が搭載するエージェントの名前)又はフレーズ(例えば、「ハイ!〇〇」(〇〇は、エージェントの名前))が含まれていることを、トリガ条件としてもよい。
【0051】
ステップS300で、トリガ条件を満たす場合には(ステップS300;Yes)、データ処理システム10はステップS301へ進む。一方、ステップS300で、トリガ条件を満たさない場合には(ステップS300;No)、データ処理システム10は特定処理を終了する。
【0052】
ステップS301で、処理部294は、マイクロフォン38によって収音したユーザ発話を表すテキストに、特定処理の結果を得るための指示文を追加して、プロンプトを生成する。
【0053】
例えば、「ユーザが以下のように発話しています。〇〇〇。エージェントとして回答してください。」(〇〇〇はユーザ発話である。)というプロンプトを生成する。あるいは、センサ39、及びカメラ42の各々の出力をプロンプトに追加し、「これはユーザの心拍を表す生体データと、ユーザの周辺を表す映像データです。また、ユーザが以下のように発話しています。〇〇〇。エージェントとして回答してください。」(〇〇〇はユーザ発話である。)というプロンプトを生成する。
【0054】
ステップS303で、処理部294は、生成したプロンプトを、データ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力に基づいて、特定処理の結果を取得する。
【0055】
ステップS304で、出力部296は、ネックレス型端末14に対して特定処理の結果を出力し、特定処理を終了する。
【0056】
(第2の実施形態)
本実施形態では、データ処理システム10により、ペットの健康状態を管理する形態について説明する。なお、本実施形態に係るデータ処理システム10について上記第1の実施形態との重複部分については、省略又は簡略化しつつ説明する。なお、本実施形態のペットが、本開示の装着者の周辺に存在する動物の一例である。
【0057】
図8に示すように、本実施形態のデータ処理システム10のネックレス型端末14は、センサ70と通信が可能とされている。
【0058】
センサ70は、ペット21の生体データを検出する機能を有する。生体データとしては、例えば、ペットの心拍数、体温、呼吸数、血中の酸素濃度等のうちの少なくとも1つである。なお、センサ70としては、検出する生体データに応じたセンサであればよく、例えば、検出する生体データが心拍数の場合は、センサ70は心拍センサである。また例えば、生体データが血中の酸素濃度である場合は、センサ70は、血中酸素センサである。
【0059】
また、センサ70は、ペット21の周囲の環境データを検出する機能も有する。環境データとしては、例えば、気温、湿度、及び騒音レベル等のうちの少なくとも1つである。なお、センサ70としては、検出する環境データに応じたセンサであればよく、例えば、検出する環境データが気温の場合は、センサ70は温度計である。また例えば、環境データが湿度である場合は、センサ70は、湿度計である。
【0060】
なお、センサ70は、接触式であってもよいし、非接触式であってもよい。換言すると、センサ70は、ペット21に接触する状態で設けられていてもよいし、ペット21と非接触な状態で設けられていてもよい。
【0061】
センサ70は、ペット21の生体データ及びペット21の周囲の環境データをネックレス型端末14に送信する。
【0062】
ネックレス型端末14のデータ収集部100は、センサ70が送信した、ペット21の生体データ及びペット21の周囲の環境データを収集する。
【0063】
また、本実施形態のネックレス型端末14のデータ収集部100は、カメラ42により撮影されたペット21の画像を収集する。なお、ネックレス型端末14は、飼い主等、ペット21の近傍にいるユーザが装着しているが、ネックレス型端末14のカメラ42がペット21の方を向いていない等、カメラ42の撮影範囲内にペット21が存在しない場合がある。そのため、データ収集部100が、ペット21の画像の収集を開始する前等にカメラ42の撮影範囲内にペット21が存在するように、ユーザ20がペット21の方を向くように、スピーカ40からユーザ20の向きを指示するメッセージを出力させてもよい。
【0064】
一例として、本実施形態のネックレス型端末14では、ユーザ20から開始指示を受け付けると、データ収集部100が、ペット21の生体データ及びペット21の周囲の環境データの収集を開始する。また、データ収集部100が、ペット21の画像の収集を開始する。
【0065】
このようにして収集されたペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像は、通信部102により、データ処理装置12へ送信される。なお、収集されたペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像を出力するタイミングは限定されない。例えば、データ収集部100がペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像を収集する毎に、データ処理装置12に送信してもよい。また例えば、数十秒毎等、所定の間隔毎にデータ処理装置12に送信してもよい。なお、よりリアルタイミングで、ペット21の健康監視を行うためには、所定の間隔は短い方が好ましい。
【0066】
次に、本実施形態のデータ処理装置12の、特定処理部290の処理について説明する。
【0067】
本実施形態における特定処理では、ネックレス型端末14が送信した上述のペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像を取得する。
【0068】
入力部292は、ネックレス型端末14から受信した、ペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像を、データ蓄積部59に格納する。
【0069】
処理部294は、データ生成モデル58を用いた特定処理を行う。具体的には、処理部294は、ペット21の生体データに基づいて、ペット21の健康状態に関する情報を推定することを指示するプロンプトを、データ生成モデル58に入力して、データ生成モデル58の出力を用いて、ペット21の健康状態に関する情報を取得する。例えば、処理部294は、ペット21の生体データと、この生体データにより、ペット21の健康状態がどのような状態であるかを推定するための指示と、を含むプロンプトを生成し、生成したプロンプトをデータ生成モデル58に入力させる。
【0070】
また、処理部294は、ペット21の画像に基づいて、ペット21の感情状態に関する情報を推定することを指示するプロンプトを、データ生成モデル58に入力して、データ生成モデル58の出力を用いて、ペット21の感情状態に関する情報を取得する。例えば、処理部294は、ペット21の画像と、この画像により、ペット21の感情状態がどのような状態であるかを推定するための指示と、を含むプロンプトを生成し、生成したプロンプトをデータ生成モデル58に入力させる。
【0071】
また、処理部294は、環境データに基づいて、ペット21の周囲の環境状態を評価することを指示するプロンプトを、データ生成モデル58に入力して、データ生成モデル58の出力を用いて、ペット21の周囲の環境状態の評価結果を取得する。例えば、処理部294は、ペット21の周囲の環境データと、この環境データにより、ペット21の周囲の環境状態の評価結果を評価するための指示と、を含むプロンプトを生成し、生成したプロンプトをデータ生成モデル58に入力させる。このとき、上述したペット21の生体データ、健康状態に関する情報、及びペット21の画像のうちの少なくとも一つをプロンプトに更に含めてもよい。なお、環境状態の評価結果の具体例としては、温度が高すぎる、湿度が低すぎる、及び騒音が大きい等や、環境状態の調整量、例えば、温度を○○℃下げる、等が挙げられる。
【0072】
なお、本実施形態のデータ処理装置12では、特定処理の結果は、特定処理に用いられたペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像のそれぞれに対応付けられてデータ蓄積部59に蓄積される。
【0073】
出力部296は、特定処理の結果をネックレス型端末14に送信する。なお、特定処理の結果として得られたペット21の健康状態に関する情報については、体調不良や病気の兆候が見える等の健康状態が異常であるとの結果の場合のみ、出力部296が、その旨を警告としてネックレス型端末14に送信してもよい。
【0074】
また、特定処理の結果として得られたペット21の感情状態に関する情報については、怒っているや悲しんでいる等の感情状態が異常であるとの結果の場合のみ、出力部296が、その旨を警告としてネックレス型端末14に送信してもよい。
【0075】
また、特定処理の結果として得られたペット21の周囲の環境状態の評価結果については、環境状態が適切ではない等、環境状態を調整する必要がある場合のみ、出力部296が、その旨を警告としてネックレス型端末14に送信してもよい。
【0076】
特定処理の結果を受信したネックレス型端末14では、制御部46Aが、スピーカ40に対して特定処理の結果を出力させる。
【0077】
次に、データ処理システム10の作用について説明する。
【0078】
まず、データ収集処理の流れの一例について説明する。
【0079】
ユーザ20が装着しているネックレス型端末14に対して開始指示を行うと、データ収集部100は、ペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像の収集を開始する。なお本実施形態では、ユーザ20がネックレス型端末14に対して終了指示を行うと、データ収集部100は、ペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像の収集を終了する。通信部102は、開始指示から終了指示までの期間、データ収集部100によって収集したペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像を、上述したタイミングでデータ処理装置12へ送信する。
【0080】
次に、特定処理の流れの一例について図9を参照しながら説明する。ここで、データ処理装置12の入力部292は、ネックレス型端末14から受信した、ペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像を逐次取得し、データ蓄積部59に格納しているものとする。なお、図9に示した特定処理は、上述した開始指示が行われた際に実行される。
【0081】
ステップS350で、処理部294は、データ蓄積部59からペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像を取得する。
【0082】
次のステップS352で、処理部294は、上述したように、ペット21の生体データに基づいて、ペット21の健康状態に関する情報を推定することを指示するプロンプトを生成する。
【0083】
次のステップS354で、処理部294は、上述したように、上記ステップS352で生成したプロンプトをデータ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力を用いて、特定処理の結果としてペット21の健康状態に関する情報を取得する。
【0084】
次のステップS356で、処理部294は、上述したように、ペット21の画像に基づいて、ペット21の感情状態に関する情報を推定することを指示するプロンプトを生成する。
【0085】
次のステップS358で、処理部294は、上述したように、上記ステップS356で生成したプロンプトをデータ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力を用いて、特定処理の結果としてペット21の感情状態に関する情報を取得する。
【0086】
次のステップS360で、処理部294は、上述したように、ペット21の周囲の環境データに基づいて、ペット21の周囲の環境状態を評価することを指示するプロンプトを生成する。
【0087】
次のステップS362で、処理部294は、上述したように、上記ステップS360で生成したプロンプトをデータ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力を用いて、特定処理の結果としてペット21の周囲の環境状態の評価結果を取得する。
【0088】
次のステップS364で、処理部294は、データを蓄積する。一例として、本実施形態では、上述したように、特定処理の結果として、特定処理に用いられたペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像のそれぞれに対応付けられてデータ蓄積部59に蓄積させる。なお、本実施形態に限らず、特定処理の結果のみを蓄積してもよい。また、ペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像のみを蓄積してもよい。なお、これらのデータは、日付や、ペット21またはユーザ20の位置情報等と対応付けて蓄積してもよい。
【0089】
次のステップS366で、出力部296は、特定処理の結果を出力するか否かを判定する。上述したように特定処理の結果を逐次出力する場合は、ステップS366の判定が肯定判定(Yes)となり、ステップS368に進む。
【0090】
また、上述したように、逐次出力するのに代えて警告を行う場合は、警告を行う状態となった場合に、ステップS366の判定が肯定判定(Yes)となり、ステップS368に進む。一方、警告を行わない状態、具体的には、ペット21の健康状態が異常では無く、ペット21の感情状態が異常ではなく、かつペット21の周囲の環境状態を調整する必要がない場合は、ステップS366の判定が否定判定(No)となり、ステップS370に進む。
【0091】
ステップS368で、出力部296は、ネックレス型端末14に対して特定処理の結果を出力する。
【0092】
ステップS370で、処理部294は、特定処理を終了するか否かを判定する。本実施形態では、上述した終了指示が行われるまで、ステップS370の判定が否定判定(No)となり、ステップS350に戻り、ステップS350~S368の処理を繰り返す。一方、終了指示が行われた場合、ステップS370の判定が肯定判定(Yes)となり、特定処理を終了する。
【0093】
このようにして特定処理の結果が得られることにより、ユーザ20は、ペット21の健康状態を管理することができる。例えば、特定処理の結果に基づいて、ペット21の健康状態が異常であるとみなせる場合は、ユーザ20は、ペット21の健康状態が改善されるように、周囲の環境を整えたり、食事を調整したり、獣医師にみせる等の処置を行うことができる。また例えば、特定処理の結果に基づいて、ペット21の感情状態が異常であるとみなせる場合は、ユーザ20は、ペット21の感情状態が改善されるように、周囲の環境を整えたり、おやつをあげたり、アソンで挙げる等の処置を行うことができる。また例えば、特定処理の結果に基づいて、ペット21の周囲の環境を調整する必要があるとみなせる場合は、ユーザ20は、室内であればエアコンを調整する、室外であれば日陰に入る等の処置を行うことができる。
【0094】
このように、本実施形態のデータ処理システム10では、ペット21の健康状態を管理することができるため、ペット21の健康が維持されるようになり、また、ペット21に異常が生じた場合は、早期に発見できるようになる。
【0095】
なお、本実施形態においても、種々の変形が可能であり、例えば、以下の変形例1~4のようにしてもよい。また、変形例1~4等の種々の態様の組合せも可能である。
【0096】
(変形例1)
上記では、ペット21の生体データを用いて、ペットの健康状態に関する情報を特定処理の結果として得ていたが、さらに、ユーザ20の生体データも用いて、ペットの健康状態に関する情報を特定処理の結果として得てもよい。
【0097】
この場合、データ処理システム10のデータ収集部100は、ペット21の生体データに加えて、さらに、ユーザ20の生体データも収集する。通信部102は、ユーザ20の生体データも、データ処理装置12に送信する。
【0098】
データ処理装置12は、ペット21の生体データ、ユーザ20の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像を受信し、データ蓄積部59に蓄積する。
【0099】
処理部294は、ペット21の生体データ、ユーザ20の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像を収集する。また、処理部294は、ペット21の生体データ及びユーザ20の生体データを含むプロンプトを入力し、生成結果としてペット21の健康状態に関する情報を得る。例えば、処理部294は、ペット21の生体データと、ユーザ20の生体データと、両者の生体データ及びその比較結果により、ペット21の健康状態がどのような状態であるかを回答する旨の指示と、を含むプロンプトを生成し、生成したプロンプトをデータ生成モデル58に入力させる。
【0100】
例えば、ペット21の生体データと、ユーザ20の生体データとが同様に、体温が上がっている、汗をかいている等の不調が生じている場合、ペット21が病気に罹患しているため不調である可能性よりも、ユーザ20及びペット21の周囲の環境状態が適切ではないため不調である可能性が高いとみなせることがある。そのため、このような場合は、健康状態として、不調ではあるが病気の可能性は、比較的低いと特定されるようにしてもよい。
【0101】
また例えば、ユーザ20の健康状態が良くない場合、ペット21の世話が十分に行えず、ペット21の体調が不良となる場合がある。すなわち、ユーザ20の健康状態に連動してペット21の健康状態が悪くなる場合がある。このような場合、ユーザ20の健康状態を参照することで、ペット21の健康状態の変化を特定するようにしてもよい。
【0102】
なお、本変形例の特定処理では、図9に示した特定処理のステップS350で、ペット21の生体データ、ユーザ20の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像を取得する。また、ステップS352で、ペット21の生体データ及びユーザ20の生体データを含むプロンプトを生成する。
【0103】
このように、本変形例のデータ処理システム10によれば、ユーザ20の健康状態と連動させてペット21の健康状態を管理することができるため、ペット21の健康状態をより適切な状態に管理することができる。
【0104】
(変形例2)
上記では、特定処理の結果であるペット21の周囲の環境状態の評価結果の出力先をネックレス型端末14としていたが、環境状態の評価結果の出力先は、ネックレス型端末14以外であっってもよい。この場合の出力先としては、例えば、ペット21の周囲の環境を制御する制御装置であってもよい。
【0105】
具体的には、データ処理装置12の出力部296は、環境状態の評価結果に応じて、調整する必要があるとされた環境状態を調整可能な制御装置に対して、環境状態を制御するための指示を出力してもよい。例えば、ペット21の周囲の温度が高すぎる場合は、制御装置として、ペット21の周囲に設けられた空調装置本体や、空調装置のリモコン等に対して、出力部296は、温度を下げさせるための指示を出力してもよい。
【0106】
なお、この場合、環境状態の評価結果の種類(温度、湿度等)に応じて、ペット21の周囲の環境を制御する指示の出力先を予め設定しておくようにしてもよい。
【0107】
このように、本変形例では、ペット21の周囲の環境を、ユーザ20の手をわずらわせることなくペット21にとって適切な状態に自動的に制御することができる。
【0108】
(変形例3)
上記実施形態では、ネックレス型端末14のデータ収集部100が、ペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像を同じタイミングで取得していたが、同じタイミングで取得せずともよい。例えば、ペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像の各々を異なるタイミングで取得してもよい。また例えば、ペット21の生体データ、ペット21の周囲の環境データ、及びペット21の画像のうち、いずれかを他の2つと異なるタイミングで取得してもよい。
【0109】
(変形例4)
上記では、データ処理システム10によりペット21の健康を管理する態様について説明したが、健康を管理する対象の動物は、ネックレス型端末14のユーザ20のペット21に限定されない。例えば、ユーザ20以外が飼い主であるペット21であってもよい。また例えば、ペット21は動物病院の患畜であってもよい。
【0110】
以上、本開示に係るシステムをデータ処理装置12の機能を主として説明したが、本開示に係るシステムはサーバに実装されているとは限らない。本開示に係るシステムは、一般的な情報処理システムとして実装されていてもよい。本開示は、例えば、パーソナルコンピュータで動作するソフトウェアプログラム、スマートフォン等で動作するアプリケーションとして実装されてもよい。本開示に係る方法はSaaS(Software as a Service)形式でユーザに対して提供されてもよい。
【0111】
上記実施形態では、1台のコンピュータ22によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、コンピュータ22を含めた複数のコンピュータによる特定処理に対する分散処理が行われるようにしてもよい。
【0112】
上記実施形態では、ストレージ32に特定処理プログラム56が格納されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、特定処理プログラム56がUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの可搬型のコンピュータ読み取り可能な非一時的格納媒体に格納されていてもよい。非一時的格納媒体に格納されている特定処理プログラム56は、データ処理装置12のコンピュータ22にインストールされる。プロセッサ28は、特定処理プログラム56に従って特定処理を実行する。
【0113】
また、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56を格納させておき、データ処理装置12の要求に応じて特定処理プログラム56がダウンロードされ、コンピュータ22にインストールされるようにしてもよい。
【0114】
なお、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56の全てを格納させておいたり、ストレージ32に特定処理プログラム56の全てを記憶させたりしておく必要はなく、特定処理プログラム56の一部を格納させておいてもよい。
【0115】
特定処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することで特定処理を実行する。
【0116】
特定処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、特定処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0117】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoC(System-on-a-chip)などに代表されるように、特定処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、特定処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0118】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。また、上記の特定処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0119】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0120】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【符号の説明】
【0121】
10 データ処理システム
12 データ処理装置
14 ネックレス型端末
38 マイクロフォン
39 センサ
40 スピーカ
42 カメラ
46A 制御部
100 データ収集部
102 通信部
290 特定処理部
292 入力部
294 処理部
296 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9