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2026-93093顧客対応手段管理装置、顧客対応手段管理システム、顧客対応手段管理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2026093093
(43)【公開日】2026-06-08
(54)【発明の名称】顧客対応手段管理装置、顧客対応手段管理システム、顧客対応手段管理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/51 20060101AFI20260601BHJP
【FI】
H04M3/51
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024206473
(22)【出願日】2024-11-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【氏名又は名称】八島 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148149
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100181618
【弁理士】
【氏名又は名称】宮脇 良平
(74)【代理人】
【識別番号】100174388
【弁理士】
【氏名又は名称】龍竹 史朗
(72)【発明者】
【氏名】宇於崎 哲史
【テーマコード(参考)】
5K201
【Fターム(参考)】
5K201BA13
5K201CA01
5K201CA08
5K201CA09
5K201CA10
5K201CB16
5K201DC05
5K201DC07
(57)【要約】
【課題】顧客対応に対する顧客の満足度を向上させることができる顧客対応手段管理装置、顧客対応手段管理システム、顧客対応手段管理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】顧客対応手段管理装置として機能するクラウドサーバ1は、顧客からの問合せの内容を示す問合せ内容情報と顧客の属性を示す顧客属性情報とを特定する問合せ情報特定部114と、特定された問合せ内容情報および顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から顧客に適した回答手段を推定する回答手段推定部116と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客からの問合せの内容を示す問合せ内容情報と前記顧客の属性を示す顧客属性情報とを特定する問合せ情報特定部と、
特定された前記問合せ内容情報および前記顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から前記顧客に適した回答手段を推定する回答手段推定部と、を備える、
顧客対応手段管理装置。
【請求項2】
前記回答手段推定部は、前記問合せ内容情報と前記顧客属性情報とから、前記複数種類の回答手段それぞれに対応する、前記顧客の問合せの内容を解決するまでに要する解決所要日数を求める解決所要日数推定モデルを用いて、特定された前記問合せ内容情報および前記顧客属性情報に対応する前記複数種類の回答手段それぞれの前記解決所要日数を推定し、推定した前記解決所要日数の最も小さい回答手段を、前記顧客に適した回答手段として推定する、
請求項1に記載の顧客対応手段管理装置。
【請求項3】
前記回答手段は、少なくとも、チャットにより回答するチャット回答手段を含み、
前記回答手段推定部により前記チャット回答手段が前記顧客に適した回答手段と推定された場合、チャットにより連絡先への問合せを行うためのウェブサイトのURLの情報を前記顧客に通知する連絡先通知部を更に備える、
請求項1または2に記載の顧客対応手段管理装置。
【請求項4】
前記回答手段は、少なくとも、メールにより回答するメール回答手段を含み、
前記回答手段推定部により前記メール回答手段が前記顧客に適した回答手段と推定された場合、メールにより連絡先への問合せを行うための問合せフォーマットが公開されたウェブサイトのURLの情報を前記顧客に通知する連絡先通知部を更に備える、
請求項1または2に記載の顧客対応手段管理装置。
【請求項5】
前記回答手段は、少なくとも、電話により回答する電話回答手段を含み、
前記回答手段推定部により前記電話回答手段が前記顧客に適した回答手段と推定された場合、予め設定された連絡先からオペレータが電話で回答することを要求する電話回答要求部を更に備える、
請求項1または2に記載の顧客対応手段管理装置。
【請求項6】
前記回答手段は、少なくとも、電話により回答する電話回答手段を含み、
前記回答手段推定部により前記電話回答手段が前記顧客に適した回答手段と推定された場合、問合せに回答するオペレータが使用する電話回線の混雑状況に基づいて、前記顧客からの電話を前記オペレータの電話に転送するか否かを判定する電話転送判定部を更に備える、
請求項1または2に記載の顧客対応手段管理装置。
【請求項7】
特定された前記問合せ内容情報および前記顧客属性情報に基づいて、電話により回答する電話回答手段で回答する必要があるか否かを判定する電話回答必要性判定部を更に備える、
請求項1または2に記載の顧客対応手段管理装置。
【請求項8】
顧客からの問合せの内容を示す問合せ内容情報と前記顧客の属性を示す顧客属性情報とを特定する問合せ情報特定部と、
特定された前記問合せ内容情報および前記顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から前記顧客に適した回答手段を推定する回答手段推定部と、を備える、
顧客対応手段管理システム。
【請求項9】
顧客対応手段管理装置が、顧客からの問合せの内容を示す問合せ内容情報と前記顧客の属性を示す顧客属性情報とを特定するステップと、
前記顧客対応手段管理装置が、特定された前記問合せ内容情報および前記顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から前記顧客に適した回答手段を推定するステップと、を含む、
顧客対応手段管理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
顧客からの問合せの内容を示す問合せ内容情報と前記顧客の属性を示す顧客属性情報とを特定する問合せ情報特定部、
特定された前記問合せ内容情報および前記顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から前記顧客に適した回答手段を推定する回答手段推定部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、顧客対応手段管理装置、顧客対応手段管理システム、顧客対応手段管理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コールセンタ業務において使用される顧客対応システムであって、顧客の属性情報、顧客が所望する用件の情報および顧客に対して応対を行うオペレータの状況のうちの少なくとも1つに基づいて、バーチャルオペレータによる応対を、現実のオペレータによる応対に切り替えることにより、クレームの発生を減少させる顧客対応システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-207143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、顧客対応手段としては、オペレータによる直接的な顧客対応手段、バーチャルオペレータによるいわゆる自動音声応答による顧客対応手段に加えて、チャット、メール等を活用した顧客対応手段が多く採用されつつある。そして、オペレータによる直接的な顧客対応手段が必ずしも顧客の問題の早期解決に導くわけではなく、顧客によってはチャット、メール等を活用したいわゆる文章を介した顧客対応手段のほうが問題を早期に解決できる場合も少なくない。このため、顧客毎に複数の顧客対応手段の中からその顧客にとって最適な顧客対応手段を選出して採用することにより顧客対応に対する顧客の満足度を向上させることが要請されている。
【0005】
本開示は上記事由に鑑みてなされたものであり、顧客対応に対する顧客の満足度を向上させることができる顧客対応手段管理装置、顧客対応手段管理システム、顧客対応手段管理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係る顧客対応手段管理装置は、
顧客からの問合せの内容を示す問合せ内容情報と前記顧客の属性を示す顧客属性情報とを特定する問合せ情報特定部と、
特定された前記問合せ内容情報および前記顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から前記顧客に適した回答手段を推定する回答手段推定部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、回答手段推定部が、顧客からの問合せの内容を示す問合せ内容情報および顧客の属性を示す顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から顧客に適した回答手段を推定する。これにより、顧客からの問合せに対して顧客に適した回答手段で顧客対応を行い易くなるので、顧客対応に対する顧客の満足度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の実施の形態に係る顧客対応システムの概略構成図
図2】実施の形態に係る顧客対応システムのハードウェア構成を示すブロック図
図3】実施の形態に係る顧客対応システムの機能構成を示すブロック図
図4】実施の形態に係る問合せ履歴記憶部が記憶する情報の一例を示す図
図5】実施の形態に係る回答手段推定モデルを説明するための図
図6】実施の形態に係る回答手段推定部の動作を説明するための図
図7】実施の形態に係る顧客対応システムの動作を示すシーケンス図
図8】実施の形態に係る顧客対応システムの動作を示すシーケンス図
図9】実施の形態に係る顧客対応システムの動作を示すシーケンス図
図10】(A)は実施の形態に係る利用者が所持する端末装置の表示部に表示されるチャット画面画像の一部の一例を示す図、(B)は実施の形態に係る利用者が所持する端末装置の表示部に表示されるチャット画面画像の一部の他の一例を示す図
図11】実施の形態に係る顧客対応システムの動作を示すシーケンス図
図12】実施の形態に係る顧客対応システムの動作を示すシーケンス図
図13】実施の形態に係る顧客対応システムの動作を示すシーケンス図
図14】実施の形態に係る顧客対応システムの動作を示すシーケンス図
図15】実施の形態に係るクラウドサーバが実行する顧客対応手段管理処理の流れの一例を示すフローチャート
図16】実施の形態に係るクラウドサーバが実行する顧客対応手段管理処理の流れの一例を示すフローチャート
図17】実施の形態に係るクラウドサーバが実行する顧客対応手段管理処理の流れの一例を示すフローチャート
図18】実施の形態に係るクラウドサーバが実行する顧客対応手段管理処理の流れの一例を示すフローチャート
図19】変形例に係る顧客対応システムの機能構成を示すブロック図
図20】変形例に係る顧客対応システムの機能構成を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態に係る監視システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る顧客対応手段管理装置は、顧客からの問合せの内容を示す問合せ内容情報と顧客の属性を示す顧客属性情報とを特定する問合せ情報特定部と、特定された問合せ内容情報および顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から顧客に適した回答手段を推定する回答手段推定部と、を備える。
【0010】
本実施の形態に係る顧客対応システムは、例えば顧客からの家電製品の購入の相談、機能、操作に関する相談を目的とする問合せに対応する顧客対応サービス提供会社が利用するものである。この顧客対応システムは、例えば図1に示すように、クラウドサーバ1と、顧客U1が所持する端末装置2と、顧客対応サービス提供会社に設置された端末装置3およびIP電話機4と、を備える。端末装置3とIP電話機4とは、例えば顧客対応サービス提供会社で顧客U1からの問合せに回答するオペレータにより使用される。また、顧客対応システムは、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ5と、顧客U1宛ての電子メールを管理するメールサーバ6と、を備える。クラウドサーバ1と端末装置2、3とIP電話機4とSIPサーバ5とメールサーバ6とは、広域ネットワークNW1を介して互いに通信可能となっている。広域ネットワークNW1は、例えばインターネットである。
【0011】
端末装置2は、例えばスマートフォンのような電話機能を有する携帯型の端末装置であり、入力部205と、表示部204と、通話する相手のIPアドレス情報を一時的に記憶するIPアドレス記憶部(図示せず)を備える。ここで、表示部204は、例えば液晶ディスプレイのような表示装置であり、入力部205は、例えば表示部204に重ねて配置された透明なタッチパッドである。顧客U1が、端末装置2の電話機能を利用して、顧客対応サービス提供会社の電話番号を指定して家電製品についての電話での問合せのための電話問合せ開始操作を行ったとする。この場合、端末装置2は、顧客対応サービス提供会社の電話番号情報と端末装置2のIPアドレス情報とを含む発信メッセージ情報を生成してSIPサーバ5へ送信する。その後、端末装置2は、クラウドサーバ1が管理するIPアドレスを示すIPアドレス情報を含む応答メッセージ情報を取得すると、取得した応答メッセージ情報に含まれるIPアドレス情報を抽出してIPアドレス記憶部に記憶させる。これにより、端末装置2は、クラウドサーバ1またはIP電話機4との間でRTP(Real-time Transport Protocol)による音声通信が可能な状態となる。そして、端末装置2は、IPアドレス記憶部が記憶するIPアドレス情報を用いて、クラウドサーバ1またはIP電話機4との間でRTPによる音声通信を実行する。また、端末装置2は、クラウドサーバ1から送信される、後述する電話オペレータ接続音声情報を取得すると、取得した電話オペレータ接続音声情報に基づいて、電話オペレータ接続音声を再生する。このとき、端末装置2は、例えば「オペレータに接続しますので、今暫くお待ち願います」という音声を再生する。
【0012】
また、顧客U1が、端末装置2の入力部205を操作することにより、クラウドサーバ1により提供されたチャットを行うためのウェブサイトにアクセスした後、チャットを開始するためのチャット開始操作を行ったとする。この場合、端末装置2は、クラウドサーバ1に対してチャットを介した問合せに対する回答を要求する回答要求情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する。また、端末装置2は、クラウドサーバ1から送信される後述の質問メッセージ情報を取得すると、取得した質問メッセージ情報に基づいてメッセージ画像を形成して表示部204に表示させる。ここで、顧客U1が、端末装置2の入力部205を介して回答メッセージを入力する回答メッセージ入力操作を行うと、端末装置2は、入力された回答メッセージを示す回答メッセージ画像を形成して表示部204に表示させるとともに、当該回答メッセージを示す回答メッセージ情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する。更に、端末装置2は、クラウドサーバ1から送信される後述の問合せ催促メッセージ情報を取得すると、取得した問合せ催促メッセージ情報に基づいて問合せ催促メッセージ画像を形成して表示部204に表示させる。ここで、顧客U1が、端末装置2の入力部205を介して問合せ内容を入力する問合せ内容入力操作を行うと、端末装置2は、入力された問合せ内容メッセージを示す問合せ内容メッセージ画像を形成して表示部204に表示させるとともに、当該問合せ内容メッセージを示す問合せ内容メッセージ情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する。また、端末装置2は、クラウドサーバ1から送信される後述の回答メッセージ情報を取得すると、取得した回答メッセージ情報に基づいて回答メッセージ画像を形成して表示部204に表示させる。更に、端末装置2は、クラウドサーバ1から送信される後述のアンケート情報を取得すると、取得したアンケート情報に基づいてアンケート画像を形成して表示部204に表示させる。ここで、顧客U1が、端末装置2の入力部205を介してアンケートの回答を入力するアンケート回答操作を行うと、端末装置2は、入力された回答内容を示す回答内容画像を形成して表示部204に表示させるとともに、当該アンケート結果を示すアンケート結果情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する。
【0013】
更に、端末装置2は、例えばSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)によりメールサーバ6へ電子メールを送信する機能を有する。そして、端末装置2は、顧客対応サービス提供会社がウェブサイトで公開する問合せフォーマットに沿って顧客U1が端末装置2で問合せメールを作成すると、作成した問合せメールをクラウドサーバ1へ送信する。この問合せメールには、顧客の属性を示す顧客属性情報と、問合せ内容を示す問合せ内容情報と、が含まれる。更に、端末装置2は、顧客U1が入力部205を介して、電子メールの内容を閲覧するためのメール閲覧操作を行うと、例えばPOP(Post Office Protocol)、IMAP(Internet Message Access Protocol)により、顧客U1に付与されたメールアドレス情報を含むメール取得要求情報をメールサーバ6へ送信する。これにより、端末装置2は、メールサーバ6から送信される電子メールを取得し、取得した電子メールの内容を閲覧するためのメール閲覧画像を形成して表示部204に表示させる。
【0014】
IP電話機4は、通話する相手のIPアドレス情報を一時的に記憶するIPアドレス記憶部(図示せず)を備える。IP電話機4は、クラウドサーバ1から送信される、端末装置2のIPアドレス情報を含む、顧客への回答を要求する回答要求メッセージ情報を取得すると、取得した回答要求メッセージ情報に含まれる端末装置2のIPアドレス情報を抽出してIPアドレス記憶部に記憶させる。これにより、IP電話機4は、端末装置2との間でRTPによる音声通信が可能な状態となる。そして、IP電話機4は、オペレータにより受話操作がなされると、IPアドレス記憶部が記憶するIPアドレス情報を用いて、端末装置2との間でRTPによる音声通信を実行する。
【0015】
SIPサーバ5は、広域ネットワークNW1上の電話機能を有するノードの電話番号を示す電話番号情報とIPアドレス情報とを互いに対応づけるロケーション登録情報を記憶するロケーション記憶部(図示せず)を備える。そして、SIPサーバ5は、顧客U1が所持する端末装置2に付与された電話番号情報とIPアドレス情報とを互いに対応づけてロケーション記憶部に記憶させるとともに、顧客対応サービス提供会社の電話番号情報と、クラウドサーバ1が管理するIPアドレス情報とを互いに対応づけてロケーション記憶部に記憶させている。そして、SIPサーバ5は、端末装置2から送信された、顧客対応サービス提供会社の電話番号情報と端末装置2のIPアドレス情報とを含む発信メッセージ情報を取得すると、ロケーション記憶部が記憶するロケーション登録情報を参照して、発信メッセージ情報に含まれる電話番号情報に対応するIPアドレス情報を特定する。そして、SIPサーバ5は、発信メッセージ情報を、特定したIPアドレス情報が示すIPアドレスで識別されるクラウドサーバ1へ転送する。次に、SIPサーバ5は、クラウドサーバ1から、クラウドサーバ1のIPアドレス情報を含む応答メッセージ情報を取得すると、取得した応答メッセージ情報に含まれる発信メッセージ情報の送信元のIPアドレス情報が示すIPアドレスで識別される端末装置2へ転送する。
【0016】
メールサーバ6は、顧客U1の所持する端末装置2宛ての電子メールまたは当該端末装置2を送信元とする電子メールを管理する。メールサーバ6は、端末装置2から送信されるクラウドサーバ1宛ての電子メールを取得すると、取得した電子メールをクラウドサーバ1へ転送する。また、メールサーバ6は、顧客U1毎に顧客U1の所持する端末装置2宛ての電子メールを記憶する電子メール記憶部(図示せず)を備え、クラウドサーバ1から送信される顧客U1宛ての電子メールを取得すると、取得した電子メールを、顧客U1のメールアドレス情報に対応づけて電子メール記憶部に記憶させる。そして、メールサーバ6は、端末装置2から送信されるメール取得要求情報を取得すると、電子メール記憶部が記憶する、取得したメール取得要求情報に含まれるメールアドレス情報に対応する電子メールを選出して端末装置2へ送信する。
【0017】
端末装置3は、例えばパーソナルコンピュータであり、表示部304と入力部305とを備える。端末装置3は、クラウドサーバ1から送信される顧客U1からの問合せの内容が記載された問合せ内容通知メールを受信すると、オペレータに対して顧客U1からの問合せの内容を通知する問合せ内容通知画像を形成して表示部304に表示させる。そして、オペレータが、問合せ内容通知画像で表示された問合せ内容を確認した上で、入力部305を介して、顧客U1に対する回答を記載した回答メールを作成する回答メール作成操作を行うと、端末装置3は、回答メールを生成して、顧客U1宛ての電子メールを管理するメールサーバ6へ送信する。このとき、端末装置3は、顧客U1に対する回答が完了したことを通知する回答完了通知情報をクラウドサーバ1へ送信する。
【0018】
クラウドサーバ1は、図2に示すように、CPU101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、通信部106と、計時部108と、これらを相互に接続するバス109と、を備える。CPU101は、例えばマルチコアプロセッサである。主記憶部102は、揮発性メモリから構成され、CPU101の作業領域として用いられる。補助記憶部103は、大容量の不揮発性メモリから構成され、クラウドサーバ1の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。通信部106は、広域ネットワークNW1に接続されている。計時部108は、例えばリアルタイムクロックを有する。
【0019】
CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、図3に示すように、音声送受信部111、チャット情報送受信部112、メール送受信部113、問合せ情報特定部114、音声認識部115、回答手段推定部116、電話回答要求部117、チャット回答部118、問合せ内容通知部119、教師情報選出部120、モデル生成部121および連絡先通知部122、質問メッセージ通知部123および解決所要日数更新部124として機能する。また、図2に示す補助記憶部103は、図3に示すように、問合せ履歴記憶部131と、解決所要日数推定モデル記憶部132と、回答情報記憶部133と、教師情報記憶部134と、を有する。また、主記憶部102は、音声送受信部111が音声通信を実行する際、或いは、チャット情報送受信部112がチャット情報の送受信を行う際に使用する通信相手のIPアドレス情報を一時的に記憶するIPアドレス記憶部(図示せず)を有する。
【0020】
問合せ履歴記憶部131は、例えば図4に示すように、顧客U1からの初回の問合せ手段を示す初回問合せ手段情報と、初回問合せ日時情報と、最終の回答手段を示す最終回答手段情報と、問合せの内容について解決するまでの所要日数を示す解決所要日数情報と、顧客U1の年代を示す年代情報と、顧客U1の性別を示す性別情報と、問合せの対象となる商品を示す対象商品情報と、問合せ内容のカテゴリを示すカテゴリ情報と、を、顧客を識別する顧客識別情報に対応づけて記憶する。ここで、年代情報と性別情報とが、顧客の属性を示す顧客属性情報に相当し、対象製品情報とカテゴリ情報とが、顧客の問合せ内容を示す問合せ内容情報に相当する。顧客識別情報は、顧客U1の端末装置2または固定電話(図示せず)の電話番号情報と、端末装置2のIPアドレス情報と、顧客U1に付与されたメールアドレスを示すメールアドレス情報と、の少なくとも一方を含む。図4に示す例では、顧客識別情報IDU[0]で識別される顧客が、20代の女性であり、空気調和機の購入の相談について、初回はチャットで問合せが来たことを示している。そして、この問合せについては、最終的にチャットでの回答で解決し、解決までに要した所要日数は1日未満であったことを示している。ここで、最終回答手段情報は、顧客U1からの初回の問合せが来た後、その問合せについて未だ解決していない間は、NULLに設定されている。
【0021】
解決所要日数推定モデル記憶部132は、前述の問合せ内容情報と顧客属性情報とから、複数種類の回答手段それぞれに対応する、顧客の問合せの内容を解決するまでに要する解決所要日数を求める解決所要日数推定モデルを示す解決所要日数推定モデル情報を記憶する。解決所要日数推定モデルは、例えば順伝播型のニューラルネットワークである。この場合、解決所要日数推定モデル記憶部132は、ニューラルネットワークの構造を示す情報と、そのニューラルネットワークにおける重み係数を示す情報と、を記憶する。ここで、ニューラルネットワークの構造を示す情報には、ニューラルネットワークのノード数、層数、各ノードに対応する重み係数および活性化関数それぞれを示す情報が含まれる。このニューラルネットワークは、図5に示すように、入力層L10、隠れ層L20および出力層L30を有する。入力層L10には、問合せ履歴記憶部131が記憶する直近で受け付けた問合せに対応する問合せ内容情報と顧客属性情報とが入力される。
【0022】
隠れ層L20は、予め設定された数M[j]のノードx[j,i](1≦i≦M[j]、M[j]は正の整数)を含むN(Nは正の整数)個の層から構成されている。即ち、隠れ層L20は、各ノード列同士が繋がれた構造を有する。ここで、各ノードx[j,i]の出力y[j,i]は、下記式(1)の関係式で表される。
【数1】
ここで、W[j,i,k]は、重み係数を示し、f(*)は、活性化関数を示す。活性化関数としては、シグモイド関数、ランプ関数、ステップ関数等の非線形関数が用いられる。隠れ層L20は、ノードに入力される情報が前の層の各ノードの出力にそれぞれに重み係数を乗じたものの総和となっている。そして、総和を引数とする活性化関数の出力が次の層へ伝達される。出力層L30は、隠れ層L20の最終層からの出力y[j,i]に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段それぞれに対する解決所要日数の期待値を要素とする期待値ベクトルを出力する。ここで、出力層L30は、例えばソフトマックス関数を用いた処理を実行する。この場合、解決所要日数推定モデル記憶部132は、式(1)で表されるニューラルネットワークの隠れ層L20の構造を示す情報および重み係数W[j,i,k]を示す情報と、出力層L30で使用する関数を示す情報と、を記憶する。ここで、複数種類の回答手段としては、チャットによるチャット回答手段、電話による電話回答手段、メールによるメール回答手段が含まれる。
【0023】
図3に戻って、回答情報記憶部133は、顧客U1からの問合せに対してチャットで回答する際に使用する情報を記憶する。回答情報記憶部133は、例えば顧客対応サービス提供会社で扱っている複数種類の対象商品それぞれの仕様情報および操作マニュアル情報、複数種類の対象商品それぞれの価格情報等を記憶している。
【0024】
教師情報記憶部134は、問合せ履歴記憶部131が記憶する回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせの中から、解決所要日数推定モデルを学習させるための教師情報として選出された組み合わせを記憶する。
【0025】
音声送受信部111は、SIPサーバ5から送信される発信メッセージ情報を取得すると、取得した発信メッセージ情報に含まれる端末装置2のIPアドレス情報を抽出してIPアドレス記憶部に記憶させる。そして、音声送受信部111は、クラウドサーバ1が管理するIPアドレス情報と発信メッセージ情報の送信元の端末装置2のIPアドレス情報とを含む応答メッセージ情報を生成してSIPサーバ5へ送信する。その後、音声送受信部111は、端末装置2から回答音声情報を取得すると、取得した回答音声情報と、回答音声情報の送信元の端末装置2の電話番号情報およびIPアドレス情報を音声認識部115に通知する。また、音声送受信部111は、質問メッセージ通知部123から質問メッセージ情報が通知されると、通知された質問メッセージ情報に基づいて、質問音声情報を生成し、生成した質問音声情報を端末装置2へ送信する。更に、音声送受信部111は、電話回答要求部117から後述の電話オペレータ接続メッセージ情報が通知されると、通知された電話オペレータ接続メッセージ情報に基づいて、電話オペレータ接続音声情報を生成し、生成した電話オペレータ接続音声情報を端末装置2へ送信する。
【0026】
音声認識部115は、音声送受信部111から回答音声情報、電話番号情報およびIPアドレス情報が通知されると、音声認識処理を実行することにより、通知された回答音声情報を、回答内容を示す回答メッセージ情報に変換する。そして、音声認識部115は、回答メッセージ情報を、電話番号受応報およびIPアドレス情報とともに問合せ情報特定部114に通知する。
【0027】
チャット情報送受信部112は、端末装置2から送信される回答要求情報を取得すると、取得した回答要求情報に含まれる端末装置2のIPアドレス情報を抽出してIPアドレス記憶部に記憶させる。その後、チャット情報送受信部112は、質問メッセージ通知部123から質問メッセージ情報が通知されると、通知された質問メッセージ情報を端末装置2へ送信する。また、チャット情報送受信部112は、端末装置2から回答メッセージ情報を取得すると、取得した回答メッセージ情報と、回答メッセージ情報の送信元の端末装置2のIPアドレス情報と、を問合せ情報特定部114に通知する。更に、チャット情報送受信部112は、チャット回答部118から問合せ催促メッセージ情報、回答メッセージ情報が通知されると、通知された問合せ催促メッセージ情報、回答メッセージ情報を端末装置2へ送信する。また、チャット情報送受信部112は、端末装置2から送信された、前述の問合せ内容を示す問合せ内容メッセージ情報を取得すると、取得した問合せ内容メッセージ情報をチャット回答部118に通知する。更に、チャット情報送受信部112は、チャット回答部118からアンケート情報が通知されると、通知されたアンケート情報を端末装置2へ送信する。その後、チャット情報送受信部112は、端末装置2から送信されるアンケート結果情報を取得すると、取得したアンケート結果情報をチャット回答部118に通知する。また、チャット情報送受信部112は、連絡先通知部122から問合せの連絡先の電話番号を示す電話番号情報、或いは、問合せメールを送信するためのフォーマットを公開しているウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)を示すURL情報を含む連絡先情報が通知されると、通知された連絡先情報に基づいて、電話番号情報またはURL情報を含む連絡先通知メッセージ情報を生成して端末装置2へ送信する。
【0028】
質問メッセージ通知部123は、顧客U1の属性および問合せ内容を特定するための顧客U1への質問メッセージを示す質問メッセージ情報を順次生成して音声送受信部111またはチャット情報送受信部112に通知する。また、質問メッセージ通知部123は、顧客U1の属性および問合せ内容を特定するための全ての質問メッセージ情報の生成が終了すると、質問終了通知情報を回答手段推定部116に通知する。
【0029】
メール送受信部113は、メールサーバ6から前述の問合せメールを取得すると、取得した問合せメールの内容を示す問合せ情報と、問合せメールの送信元の端末装置2のメールアドレス情報およびIPアドレス情報と、を、問合せ情報特定部114に通知する。また、メール送受信部113は、連絡先通知部122から前述の電話番号情報或いはURL情報を含む連絡先情報が通知されると、通知された連絡先情報に基づいて、電話番号情報またはURL情報を含む連絡先通知メールを生成して端末装置2へ送信する。
【0030】
問合せ情報特定部114は、音声認識部115から通知される回答メッセージ情報、チャット情報送受信部112から通知される回答メッセージ情報またはメール送受信部113から通知される問合せ情報に基づいて、前述の問合せ内容情報と顧客属性情報とを特定する。そして、問合せ情報特定部114は、特定した問合せ内容情報および顧客属性情報を、電話番号情報、IPアドレス情報およびメールアドレス情報の少なくとも1つを含む顧客識別情報に対応づけて問合せ履歴記憶部131に記憶させる。また、問合せ情報特定部114は、メール送受信部113から問合せ情報が通知された場合、質問終了通知情報を回答手段推定部116に通知する。
【0031】
回答手段推定部116は、問合せ情報特定部114により特定された問合せ内容情報および顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から顧客に適した回答手段を推定する。具体的には、回答手段推定部116は、前述の質問終了通知情報が通知されると、問合せ履歴記憶部131に新たに記憶された問合せ内容情報と顧客属性情報とから、解決所要日数推定モデル記憶部132が記憶する解決所要日数推定モデル情報が示す解決所要日数推定モデルを用いて、新たに記憶された問合せ内容情報および顧客属性情報に対応する複数種類の回答手段それぞれの解決所要日数を推定する。ここで、回答手段推定部116は、まず、問合せ履歴記憶部131が新たに記憶した問合せ内容情報および顧客属性情報を特定する。そして、回答手段推定部116は、特定した問合せ内容情報および顧客属性情報に基づいて、例えば図6に示すような問合せ内容、即ち、対象機器、カテゴリを表す要素と、顧客属性、即ち、顧客の年代、性別を表す要素と、から構成されるベクトルVinを生成する。図6に示す例では、ベクトルVinが、対象機器を表す要素IN[0]が「空気調和機」を識別する識別情報IDE[0]、カテゴリを表す要素IN[1]が「購入の相談」を示す識別情報IDC[0]、顧客の年代を表す要素IN[2]が「20代」を示す識別情報IDA[1]、性別を表す要素IN[3]が「男性」を示す識別情報IDG[0]に設定されている。そして、回答手段推定部116は、ベクトルVinを前述の解決所要日数推定モデルへ入力して、予め設定された複数種類の回答手段それぞれに対応する解決所要日数を要素とする前述の期待値ベクトルVoutを算出する。そして、回答手段推定部116は、算出した期待値ベクトルVoutの複数の要素のうち、期待値が最も小さくなる要素に対応する回答手段を、顧客U1に適した回答手段として推定する。図6に示す例では、期待値ベクトルVoutを構成する3つの要素が、それぞれ、チャット回答手段、電話回答手段、メール回答手段に対応する。そして、回答手段推定部116は、顧客U1に適した回答手段としてチャット回答手段を推定した場合、問合せ履歴記憶部131に新たに記憶された問合せ内容情報および顧客識別情報をチャット回答部118に通知する。また、回答手段推定部116は、顧客U1に適した回答手段として電話回答手段を推定した場合、問合せ履歴記憶部131に新たに記憶された顧客識別情報を電話回答要求部117および連絡先通知部122に通知する。このとき、回答手段推定部116は、推定した電話回答手段を示す回答手段情報および顧客識別情報を解決所要日数更新部124に通知する。更に、回答手段推定部116は、顧客U1に適した回答手段としてメール回答手段を推定した場合、問合せ履歴記憶部131に新たに記憶された問合せ内容情報および顧客識別情報を問合せ内容通知部119に通知する。このとき、回答手段推定部116は、推定したメール回答手段を示す回答手段情報および顧客識別情報を解決所要日数更新部124に通知する。
【0032】
図3に戻って、電話回答要求部117は、回答手段推定部116から顧客識別情報が通知されると、顧客識別情報に含まれるIPアドレス情報を含む回答要求メッセージ情報を生成してIP電話機4へ送信する。また、電話回答要求部117は、顧客U1に対して電話をオペレータに接続する旨のメッセージを示す電話オペレータ接続メッセージ情報を音声送受信部111に通知する。
【0033】
チャット回答部118は、回答手段推定部116から問合せ内容情報および顧客識別情報を取得すると、例えば対象機器の型式のような問合せの対象機器に関するより詳細な内容について質問するための質問メッセージ情報を生成してチャット情報送受信部112に通知する。その後、チャット回答部118は、チャット情報送受信部112から回答メッセージ情報が通知されると、回答メッセージ情報が示す回答内容を特定する。そして、チャット回答部118は、RAG(Retrieval-Augmented Generation) システムにより、回答手段推定部116から通知された問合せ内容情報と、特定した回答内容と、に基づいて、回答情報記憶部133が記憶する情報から回答に必要な情報を選出する。また、チャット回答部118は、問合せ催促メッセージ情報を生成してチャット情報送受信部112に通知し、その後、チャット情報送受信部112から問合せ内容メッセージ情報が通知されると、大規模言語モデル(LLM:large language model)を用いて、選出された情報と通知された問合せ内容メッセージ情報とに基づいて、回答内容を推定する。そして、チャット回答部118は、推定した回答内容を示す回答メッセージ情報をチャット情報送受信部112に通知する。また、チャット回答部118は、回答メッセージ情報を生成した後、アンケート情報を生成してチャット情報送受信部112に通知する。その後、チャット回答部118は、チャット情報送受信部112からアンケート結果情報が通知されると、通知されたアンケート結果情報に基づいて、問合せ内容が解決したか否かを判定する。そして、チャット回答部118は、問合せ内容が解決したと判定すると、対応する顧客U1の顧客識別情報と、チャット回答手段を示す回答手段情報と、を解決所要日数更新部124に通知する。
【0034】
問合せ内容通知部119は、回答手段推定部116から問合せ内容情報および顧客識別情報が通知されると、通知された問合せ内容情報および顧客識別情報に基づいて、オペレータに問合せ内容を伝えるための問合せ内容通知メールを生成して端末装置3へ送信する。
【0035】
連絡先通知部122は、回答手段推定部116から顧客識別情報が通知されると、問合せ先である顧客対応サービス提供会社の電話番号を示す電話番号情報、或いは、問合せフォーマットを公開しているウェブサイトのURL情報を含む連絡先情報をチャット情報送受信部112およびメール送受信部113に通知する。
【0036】
解決所要日数更新部124は、回答手段推定部116から顧客識別情報と、電話回答手段またはメール回答手段を示す回答手段情報が通知されると、通知された時点から予め設定された基準日数だけ経過したか否かを判定する。ここで、基準日数は、例えば1日に設定される。そして、解決所要日数更新部124は、通知された時点から予め設定された基準日数だけ経過したと判定すると、初回の問合せ日時から判定した時点までの経過日数を算出する。そして、解決所要日数更新部124は、問合せ履歴記憶部131が記憶する最終回答手段情報を、通知された回答手段情報が示す電話回答手段またはメール回答手段に設定するとともに、解決所要日数情報を算出した経過日数に設定する。また、解決所要日数更新部124は、チャット回答部118から顧客識別情報とチャット回答手段を示す回答手段情報とが通知されると、初回の問合せ日時から顧客識別情報とチャット回答手段を示す回答手段情報とが通知された時点までの経過日数を算出する。そして、解決所要日数更新部124は、問合せ履歴記憶部131が記憶する最終回答手段情報を、通知された回答手段情報が示すチャット回答手段に設定するとともに、解決所要日数情報を算出した経過日数に設定する。
【0037】
教師情報選出部120は、問合せ履歴記憶部131が記憶する回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせの中から、前述の解決所要日数推定モデルを学習させるための教師情報として使用できる組み合わせを選出する。ここで、教師情報選出部120は、問合せ履歴記憶部131が記憶する回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせの中から、最終回答手段情報がNULLに設定されている組み合わせ、および、解決所要日数が予め設定された上限日数を超えている組み合わせを除外する。そして、教師情報選出部120は、選出した組み合わせを教師情報記憶部134に記憶させる。
【0038】
モデル生成部121は、教師情報記憶部134が記憶する回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせが更新される毎に、更新された組み合わせを用いて、新たに解決所要日数推定モデル情報を生成し、生成した解決所要日数推定モデル情報で、解決所要日数推定モデル記憶部132が記憶する解決所要日数推定モデル情報を更新する。具体的には、モデル生成部121は、まず、更新後の組み合わせについて、複数種類の回答内容情報と顧客属性情報との組み合わせそれぞれに対応する複数種類の回答手段それぞれに対応する解決所要日数の平均値を算出する。ここで、解決所要日数の実績の無い回答手段については、解決所要日数の平均値を予め設定された上限日数に設定する。そして、前述の期待値ベクトルを構成する各回答手段それぞれに対応する期待値を、算出した解決所要日数の平均値に設定する。そして、モデル生成部121は、更新前の解決所要日数推定モデルを用いて算出した期待値ベクトルと、設定した期待値ベクトルとの誤差を算出し、算出された誤差に基づく誤差伝播法(バックプロパゲーション)法により新たに解決所要日数推定モデルの重み係数を決定する。そして、モデル生成部121は、決定した重み係数を示す解決所要日数推定モデル情報で、解決所要日数推定モデル記憶部132が記憶する解決所要日数推定モデル情報を更新する。
【0039】
次に、本実施の形態に係る顧客対応システムの動作について図7から図14を参照しながら説明する。まず、図7に示すように、顧客U1が、端末装置2の電話機能を利用して、顧客対応サービス提供会社の電話番号を指定して家電製品についての電話での問合せのための電話問合せ開始操作を行ったとする。この場合、端末装置2は、顧客対応サービス提供会社の電話番号情報と端末装置2のIPアドレス情報とを含む発信メッセージ情報を生成し(ステップS1)、生成された発信メッセージ情報が、端末装置2からSIPサーバ5へ送信される(ステップS2)。一方、SIPサーバ5は、発信メッセージ情報を取得すると、ロケーション記憶部が記憶するロケーション登録情報を参照して、発信メッセージ情報に含まれる顧客対応サービス提供会社の電話番号情報に対応するIPアドレス情報を特定する(ステップS3)。次に、発信メッセージ情報が、SIPサーバ5から、SIPサーバ5が特定したIPアドレス情報が示すIPアドレスで識別されるクラウドサーバ1へ転送される(ステップS4)。一方、クラウドサーバ1は、発信メッセージ情報を取得すると、取得した発信メッセージ情報に含まれる端末装置2のIPアドレス情報を抽出してIPアドレス記憶部に記憶させる(ステップS5)。続いて、クラウドサーバ1が、クラウドサーバ1が管理するIPアドレス情報と発信メッセージ情報の送信元の端末装置2のIPアドレス情報とを含む応答メッセージ情報を生成し(ステップS6)、生成された応答メッセージ情報が、クラウドサーバ1からSIPサーバ5へ送信される(ステップS7)。一方、SIPサーバ5は、応答メッセージ情報を取得すると、応答メッセージ情報に含まれる発信メッセージ情報の送信元の端末装置2のIPアドレス情報を特定する(ステップS8)。次に、応答メッセージ情報が、SIPサーバ5から特定したIPアドレス情報が示すIPアドレスで識別される端末装置2へ転送される(ステップS9)。一方、端末装置2は、応答メッセージ情報を取得すると、取得した応答メッセージ情報に含まれるクラウドサーバ1が管理するIPアドレス情報を抽出してIPアドレス記憶部に記憶させる(ステップS10)。これにより、端末装置2とクラウドサーバ1との間でRTPによる音声通信が可能となる。
【0040】
次に、クラウドサーバ1は、顧客U1の属性および問合せ内容を特定するための顧客U1への質問メッセージを示す質問メッセージ情報を生成し、生成した質問メッセージ情報に基づいて質問音声情報を生成する(ステップS11)。続いて、生成された質問音声情報が、クラウドサーバ1から端末装置2へ送信される(ステップS12)。一方、端末装置2は、質問音声情報を取得すると、取得した質問音声情報に基づいて、質問音声を再生する(ステップS13)。ここで、顧客U1が、端末装置2の電話機能を利用して回答音声を入力したとする。この場合、端末装置2は、入力した音声を示す回答音声情報を生成し(ステップS14)、生成された回答音声情報が、端末装置2からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS15)。一方、クラウドサーバ1は、回答音声情報を取得すると、音声認識処理を実行することにより、通知された回答音声情報を、回答内容を示す回答メッセージ情報に変換する。また、クラウドサーバ1は、回答メッセージ情報に基づいて、前述の問合せ内容情報と顧客属性情報とを特定する。そして、クラウドサーバ1は、特定した問合せ内容情報および顧客属性情報を、電話番号情報、IPアドレス情報およびメールアドレス情報の少なくとも1つを含む顧客識別情報に対応づけて問合せ履歴記憶部131に記憶させる(ステップS16)。次に、ステップS11からS16までの一連の処理が繰り返されることにより、クラウドサーバ1は、回答手段の推定に必要な回答内容情報および顧客属性情報を取得する。そして、クラウドサーバ1が、図8に示すように、回答手段の推定に必要な回答内容情報および顧客属性情報を取得するための質問が終了したと判定したとする(ステップS17)。この場合、クラウドサーバ1は、取得した回答内容情報および顧客属性情報に基づいて、顧客U1に適した回答手段を推定する処理を行う。ここで、クラウドサーバ1が、顧客U1に適した回答手段が電話回答手段であると推定したとする(ステップS18)。この場合、クラウドサーバ1が前述の電話オペレータ接続音声情報を生成し(ステップS19)、生成された電話オペレータ接続音声情報が、クラウドサーバ1から端末装置2へ送信される(ステップS20)。一方、端末装置2は、電話オペレータ接続音声情報を取得すると、取得した電話オペレータ接続音声情報に基づいて、電話オペレータ接続音声を再生する(ステップS21)。続いて、クラウドサーバ1は、前述の回答要求メッセージ情報を生成し(ステップS22)、生成された回答要求メッセージ情報が、クラウドサーバ1からIP電話機4へ送信される(ステップS23)。一方、IP電話機4は、回答要求メッセージ情報を取得すると、取得した回答要求メッセージ情報に含まれる端末装置2のIPアドレス情報を抽出してIPアドレス記憶部に記憶させる(ステップS24)。これにより、IP電話機4は、端末装置2との間でRTPによる音声通信が可能な状態となる。そして、IP電話機4は、着信音を鳴動させる(ステップS25)。ここで、オペレータがIP電話機4の受話操作を行うと、IP電話機4は、IPアドレス記憶部が記憶するIPアドレス情報を用いて、端末装置2との間で音声通話情報の送受信を行うことで(ステップS26)、顧客U1との間で電話通話を行う。
【0041】
その後、クラウドサーバ1は、図9に示すように、電話通話が開始された後、予め設定された基準日数が経過したと判定すると(ステップS27)、問合せ履歴記憶部131が記憶する最終回答手段情報を電話回答手段に設定する形で更新する(ステップS28)。また、クラウドサーバ1は、初回の問合せ日時から基準日数が経過したと判定した時点までの経過日数を算出し、問合せ履歴記憶部131が記憶する解決所要日数情報を算出した経過日数に設定する形で解決所要日数情報を更新する(ステップS29)。このとき、クラウドサーバ1は、教師情報記憶部134が記憶する回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせを、問合せ履歴記憶部131が記憶する更新後の回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせに基づいて更新する。次に、クラウドサーバ1は、教師情報記憶部134が記憶する更新後の回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせを用いて、新たに解決所要日数推定モデル情報を生成し、生成した解決所要日数推定モデル情報で、解決所要日数推定モデル記憶部132が記憶する解決所要日数推定モデル情報を更新する(ステップS30)。
【0042】
また、顧客U1が、端末装置2の入力部205を操作することにより、クラウドサーバ1により提供されたチャットを行うためのウェブサイトにアクセスした後、チャットを開始するためのチャット開始操作を行ったとする。この場合、端末装置2が、クラウドサーバ1に対してチャットを介した問合せに対する回答を要求する回答要求情報を生成し(ステップS31)、生成された回答要求情報が、端末装置2からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS32)。一方、クラウドサーバ1は、回答要求情報を取得すると、これに応じて、顧客U1の属性および問合せ内容を特定するための顧客U1への質問メッセージを示す質問メッセージ情報を生成する(ステップS33)。続いて、生成された質問メッセージ情報が、クラウドサーバ1から端末装置2へ送信される(ステップS34)。一方、端末装置2は、質問メッセージ情報を取得すると、取得した質問メッセージ情報に基づいてメッセージ画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS35)。ここで、顧客U1が、端末装置2の入力部205を介して回答メッセージを入力する回答メッセージ入力操作を行うと、端末装置2は、入力された回答メッセージを示す回答メッセージ画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS36)。端末装置2が、入力された回答メッセージを示す回答メッセージ情報を生成する(ステップS37)。このとき、そして、生成された回答メッセージ情報が、端末装置2からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS38)。一方、クラウドサーバ1は、回答メッセージ情報を取得すると、取得した回答メッセージ情報に基づいて、前述の問合せ内容情報と顧客属性情報とを特定する。そして、クラウドサーバ1は、特定した問合せ内容情報および顧客属性情報を、電話番号情報、IPアドレス情報およびメールアドレス情報の少なくとも1つを含む顧客識別情報に対応づけて問合せ履歴記憶部131に記憶させる(ステップS39)。その後、ステップS33からS39までの一連の処理が繰り返されることにより、クラウドサーバ1は、回答手段の推定に必要な回答内容情報および顧客属性情報を取得する。
【0043】
このとき、端末装置2は、例えば図10(A)に示すようなチャット画面画像GA1を表示部204に表示させる。チャット画面画像GA1には、質問メッセージ画像M111、M112、M113と、質問に対する顧客U1の回答メッセージを表す回答メッセージ画像M121、M122、M123と、が含まれている。
【0044】
次に、クラウドサーバ1が、図11に示すように、回答手段の推定に必要な回答内容情報および顧客属性情報を取得するための質問が終了したと判定したとする(ステップS40)。この場合、クラウドサーバ1は、取得した回答内容情報および顧客属性情報に基づいて、顧客U1に適した回答手段を推定する処理を行う。ここで、クラウドサーバ1が、顧客U1に適した回答手段がチャット回答手段であると推定したとする(ステップS41)。この場合、クラウドサーバ1が、回答内容を推定するために必要な問合せの対象機器に関するより詳細な内容について質問するための質問メッセージ情報を生成し(ステップS42)、生成された質問メッセージ情報が、クラウドサーバ1から端末装置2へ送信される(ステップS43)。一方、端末装置2は、質問メッセージ情報を取得すると、取得した質問メッセージ情報に基づいて質問メッセージ画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS44)。ここで、顧客U1が、端末装置2の入力部205を介して回答メッセージを入力する回答メッセージ入力操作を行うと、端末装置2は、入力された回答メッセージを示す回答メッセージ画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS45)とともに、当該回答メッセージを示す回答メッセージ情報を生成する(ステップS46)。
【0045】
このとき、端末装置2は、例えば図10(B)に示すようなチャット画面画像GA2を表示部204に表示させる。チャット画面画像GA2には、質問メッセージ画像M111、M112、M113、M211と、質問に対する顧客U1の回答メッセージを表す回答メッセージ画像M121、M122、M123、M221と、が含まれている。なお、図10(B)の示す例では、後述する問合せ催促メッセージ画像M212を表示する前に電話による問合せの必要性を顧客U1に尋ねるメッセージ画像M212を含んでいる。
【0046】
図11に戻って、続いて、生成された回答メッセージ情報が、端末装置2からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS47)。一方、クラウドサーバ1は、図12に示すように、回答メッセージ情報を取得すると、取得した回答メッセージ情報に基づいて、回答内容を推定するために必要な問合せの対象機器に関するより詳細な回答内容を特定する(ステップS48)。続いて、クラウドサーバ1が、顧客U1に対して問合せの具体的な内容を求める問合せ催促メッセージを示す問合せ催促メッセージ情報を生成し(ステップS49)、生成された問合せ催促メッセージ情報が、クラウドサーバ1から端末装置2へ送信される(ステップS50)。一方、端末装置2が、問合せ催促メッセージ情報を取得すると、取得した問合せ催促メッセージ情報に基づいて問合せ催促メッセージ画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS51)。
【0047】
ここで、顧客U1が、端末装置2の入力部205を介して問合せ内容を入力する問合せ内容入力操作を行うと、端末装置2は、入力された問合せ内容を示す問合せ内容メッセージ画像を形成して表示部204に表示させるとともに(ステップS52)、当該問合せ内容を示す問合せ内容メッセージ情報を生成する(ステップS53)。その後、生成された問合せ内容メッセージ情報が、端末装置2からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS54)。次に、クラウドサーバ1は、問合せ内容情報と、ステップS48で特定した回答内容と、に基づいて、回答情報記憶部133が記憶する情報から回答に必要な情報を選出する。そして、クラウドサーバ1は、選出した情報と、取得した問合せ内容メッセージ情報と、に基づいて、回答内容を推定する(ステップS55)。続いて、推定された回答内容を示す回答メッセージ情報が、クラウドサーバ1から端末装置2へ送信される(ステップS56)。一方、端末装置2は、回答メッセージ情報を取得すると、取得した回答メッセージ情報に基づいて回答メッセージ画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS57)。
【0048】
また、クラウドサーバ1は、回答メッセージ情報を生成した後、アンケート情報を生成する(ステップS58)。そして、生成されたアンケート情報が、クラウドサーバ1から端末装置2へ送信される(ステップS59)。一方、端末装置2は、アンケート情報を取得すると、取得したアンケート情報に基づいてアンケート画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS60)。ここで、顧客U1が、端末装置2の入力部205を介してアンケートの回答を入力するアンケート回答操作を行ったとする。この場合、端末装置2が、入力された回答内容を示すアンケート回答内容画像を形成して表示部204に表示させるとともに(ステップS61)、図13に示すように、当該アンケート結果を示すアンケート結果情報を生成する(ステップS62)。そして、生成されたアンケート結果情報が、端末装置2からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS63)。
【0049】
一方、クラウドサーバ1が、アンケート結果情報を取得し、取得したアンケート結果情報に基づいて、問合せ内容が解決したと判定したとする(ステップS64)。この場合、クラウドサーバ1は、問合せ履歴記憶部131が記憶する最終回答手段情報をチャット回答手段に設定する形で更新する(ステップS65)。その後、クラウドサーバ1は、初回の問合せ日時から問合せ内容が解決したと判定した時点までの経過日数を算出し、問合せ履歴記憶部131が記憶する解決所要日数情報を算出した経過日数に設定する形で解決所要日数情報を更新する(ステップS66)。このとき、クラウドサーバ1は、教師情報記憶部134が記憶する回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせを、問合せ履歴記憶部131が記憶する更新後の回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせに基づいて更新する。次に、クラウドサーバ1は、教師情報記憶部134が記憶する更新後の回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせを用いて、新たに解決所要日数推定モデル情報を生成し、生成した解決所要日数推定モデル情報で、解決所要日数推定モデル記憶部132が記憶する解決所要日数推定モデル情報を更新する(ステップS67)。
【0050】
また、顧客U1が、端末装置2の入力部205を介して、顧客対応サービス提供会社がウェブサイトで公開する問合せフォーマットに沿って問合せ内容を入力する問合せ内容入力操作を行ったとする。この場合、端末装置2が、入力された問合せ内容に基づいて、問合せメールを生成し(ステップS68)、生成された問合せメールが、端末装置2からメールサーバ6へ送信される(ステップS69)。そして、メールサーバ6に送信された問合せメールは、メールサーバ6からクラウドサーバ1へ転送される(ステップS70)。一方、クラウドサーバ1は、問合せメールを取得すると、取得した問合せメールの内容に基づいて、回答手段の推定に必要な回答内容情報および顧客属性情報を特定する。そして、クラウドサーバ1は、特定した問合せ内容情報および顧客属性情報を、電話番号情報、IPアドレス情報およびメールアドレス情報の少なくとも1つを含む顧客識別情報に対応づけて問合せ履歴記憶部131に記憶させる(ステップS71)。次に、クラウドサーバ1は、問合せ履歴記憶部131が新たに記憶した回答内容情報および顧客属性情報に基づいて、顧客U1に適した回答手段を推定する処理を行う。ここで、クラウドサーバ1が、顧客U1に適した回答手段がメール回答手段であると推定したとする(ステップS72)。この場合、クラウドサーバ1は、問合せ内容情報および顧客識別情報に基づいて、オペレータに問合せ内容を伝えるための問合せ内容通知メールを生成し(ステップS73)、生成された問合せ内容通知メールが、クラウドサーバ1から端末装置3へ送信される(ステップS74)。
【0051】
一方、端末装置3は、問合せ内容通知メールを受信すると、前述の問合せ内容通知画像を形成して表示部304に表示させる(ステップS75)。ここで、オペレータが、問合せ内容通知画像で表示された問合せ内容を確認した上で、端末装置3の入力部305を介して、図14に示すように、顧客U1に対する回答を記載した回答メールを作成する回答メール作成操作を行うと、端末装置3が回答メールを生成する(ステップS76)。そして、オペレータが、回答メールを顧客U1宛てに送信するメール送信操作を行うと、回答メールが、端末装置3からメールサーバ6へ送信される(ステップS77)。このとき、顧客U1に対する回答が完了したことを通知する回答完了通知情報が、端末装置3からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS78)。続いて、顧客U1が、端末装置2の入力部205を介して、電子メールの内容を閲覧するためのメール閲覧操作を行うと、前述のメール取得要求情報が、端末装置2からメールサーバ6へ送信される(ステップS79)。これにより、端末装置2は、メールサーバ6から送信される電子メールを取得し、取得した電子メールの内容を閲覧するためのメール閲覧画像を形成して表示部204に表示させる。一方、メールサーバ6がメール取得要求情報を取得すると、回答メールが、メールサーバ6から端末装置2へ送信される(ステップS80)。一方、端末装置2は、回答メールを取得すると、取得した回答メールの内容を閲覧するためのメール閲覧画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS81)。
【0052】
その後、クラウドサーバ1は、回答完了通知情報を取得した後、予め設定された基準日数が経過したと判定すると(ステップS82)、問合せ履歴記憶部131が記憶する最終回答手段情報をメール回答手段に設定する形で更新する(ステップS83)。また、クラウドサーバ1は、初回の問合せ日時から基準日数が経過したと判定した時点までの経過日数を算出し、問合せ履歴記憶部131が記憶する解決所要日数情報を算出した経過日数に設定する形で解決所要日数情報を更新する(ステップS84)。このとき、クラウドサーバ1は、教師情報記憶部134が記憶する回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせを、問合せ履歴記憶部131が記憶する更新後の回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせに基づいて更新する。次に、クラウドサーバ1は、教師情報記憶部134が記憶する更新後の回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせを用いて、新たに解決所要日数推定モデル情報を生成し、生成した解決所要日数推定モデル情報で、解決所要日数推定モデル記憶部132が記憶する解決所要日数推定モデル情報を更新する(ステップS85)。
【0053】
次に、本実施の形態に係るクラウドサーバ1が実行する顧客対応手段管理処理について図15から図18を参照しながら説明する。この顧客対応手段管理処理は、例えばクラウドサーバ1において顧客対応手段管理処理を実行するためのプログラムが起動されたことを契機として開始される。まず、図15に示すように、音声送受信部111は、端末装置2から送信される発信メッセージ情報を取得したか否かを判定する(ステップS101)。ここで、音声送受信部111が発信メッセージ情報を取得していないと判定すると(ステップS101:No)、後述のステップS117の処理が実行される。一方、音声送受信部111は、発信メッセージ情報を取得したと判定すると(ステップS101:Yes)、取得した発信メッセージ情報に含まれる端末装置2のIPアドレス情報を抽出してIPアドレス記憶部に記憶させる(ステップS102)。次に、音声送受信部111は、クラウドサーバ1が管理するIPアドレス情報と発信メッセージ情報の送信元の端末装置2のIPアドレス情報とを含む応答メッセージ情報を生成してSIPサーバ5へ送信する(ステップS103)。
【0054】
続いて、質問メッセージ通知部123は、前述の質問メッセージ情報を生成して音声送受信部111に通知し、音声送受信部111が、質問メッセージ通知部123から通知された質問メッセージ情報に基づいて、質問音声情報を生成する。そして、音声送受信部111は、生成した質問音声情報を端末装置2へ送信する(ステップS104)。その後、音声送受信部111は、端末装置2から送信される回答音声情報を取得したか否かを判定する(ステップS105)。ここで、音声送受信部111が予め設定された待機時間内に回答音声情報を取得できなかったと判定すると(ステップS105:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、音声送受信部111は、回答音声情報を取得したと判定すると(ステップS105:Yes)、取得した回答音声情報と、回答音声情報の送信元の端末装置2の電話番号情報およびIPアドレス情報を音声認識部115に通知する。そして、音声認識部115は、音声認識処理を実行することにより、通知された回答音声情報を、回答内容を示す回答メッセージ情報に変換し、回答メッセージ情報を、電話番号情報およびIPアドレス情報とともに問合せ情報特定部114に通知する。また、問合せ情報特定部114は、音声認識部115から通知される回答メッセージ情報に基づいて、前述の問合せ内容情報と顧客属性情報とを特定し、特定した問合せ内容情報および顧客属性情報を、電話番号情報、IPアドレス情報およびメールアドレス情報の少なくとも1つを含む顧客識別情報に対応づけて問合せ履歴記憶部131に記憶させる(ステップS106)。次に、質問メッセージ通知部123は、全ての質問が終了したか否か、即ち、全ての質問メッセージ情報の生成が終了したか否かを判定する(ステップS107)。ここで、質問メッセージ通知部123が未だ生成していない質問メッセージ情報が存在すると判定すると(ステップS107:No)、再びステップS104の処理が実行される。一方、質問メッセージ通知部123は、全ての質問メッセージ情報の生成が終了したと判定すると(ステップS107:Yes)、質問終了通知情報を回答手段推定部116に通知する。そして、回答手段推定部116は、質問終了通知情報が通知されると、問合せ履歴記憶部131に新たに問合せ内容情報および顧客属性情報が記憶される毎に、新たに記憶された問合せ内容情報と顧客属性情報とに基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から顧客に適した回答手段を推定する処理を行う。ここで、回答手段推定部116は、推定した回答手段が電話回答手段であるか否かを判定する(ステップS108)。ここで、回答手段推定部116が電話回答手段以外の回答手段を推定したと判定すると(ステップS108:No)、後述のステップS123の処理が実行される。
【0055】
一方、回答手段推定部116が、電話回答手段を推定したと判定すると(ステップS108:Yes)、問合せ履歴記憶部131に新たに記憶された顧客識別情報を電話回答要求部117および連絡先通知部122に通知するとともに、推定した電話回答手段を示す回答手段情報および顧客識別情報を解決所要日数更新部124に通知する。そして、連絡先通知部122は、顧客U1が「電話」で問合せを行っているか否かを判定する(ステップS109)。ここで、連絡先通知部122は、顧客U1が「チャット」または「メール」で問合せを行っていると判定すると(ステップS109:No)、回答手段推定部116から通知された顧客識別情報を用いて、顧客対応サービス提供会社の電話番号を示す電話番号情報、或いは、問合せフォーマットを公開しているウェブサイトのURL情報を含む連絡先情報を生成して、チャット情報送受信部112およびメール送受信部113に通知する。そして、顧客U1が「チャット」または「メール」で問合せを行っている場合、チャット情報送受信部112が、通知された連絡先情報を含む連絡先通知情報を生成して端末装置2へ送信する。また、顧客U1が「チャット」または「メール」で問合せを行っている場合、メール送受信部113が、通知された連絡先情報を含む連絡先通知メールを生成してメールサーバ6へ送信する(ステップS110)。続いて、ステップS113の処理が実行される。
【0056】
一方、連絡先通知部122が、顧客U1が「電話」で問合せを行っていると判定すると(ステップS109:Yes)、電話回答要求部117は、顧客U1に対して電話をオペレータに接続する旨のメッセージを示す電話オペレータ接続メッセージ情報を音声送受信部111に通知する。そして、音声送受信部111は、通知された電話オペレータ接続メッセージ情報に基づいて、電話オペレータ接続音声情報を生成し、生成した電話オペレータ接続音声情報を端末装置2へ送信する(ステップS111)。その後、電話回答要求部117は、顧客U1の顧客識別情報に含まれるIPアドレス情報を含む回答要求メッセージ情報を生成してIP電話機4へ送信する(ステップS112)。
【0057】
次に、解決所要日数更新部124は、回答手段推定部116から顧客識別情報と、電話回答手段を示す回答手段情報が通知された時点から予め設定された基準日数だけ経過したか否かを判定する(ステップS113)。ここで、解決所要日数更新部124が未だ基準日数だけ経過していないと判定すると(ステップS113:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、解決所要日数更新部124は、通知された時点から基準日数だけ経過したと判定すると(ステップS113:Yes)、初回の問合せ日時から判定した時点までの経過日数を算出する。そして、解決所要日数更新部124は、問合せ履歴記憶部131が記憶する最終回答手段情報を、通知された回答手段情報が示す電話回答手段に設定する形で更新する(ステップS114)。続いて、解決所要日数更新部124は、問合せ履歴記憶部131が記憶する解決所要日数情報を算出した経過日数に設定する形で解決所要日数情報を更新する(ステップS115)。その後、モデル生成部121は、教師情報記憶部134が記憶する回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせが更新される毎に、更新された組み合わせを用いて、新たに解決所要日数推定モデル情報を生成し、生成した解決所要日数推定モデル情報で、解決所要日数推定モデル記憶部132が記憶する解決所要日数推定モデル情報を更新する(ステップS116)。その後、再びステップS101の処理が実行される。
【0058】
また、音声送受信部111が、ステップS101において、発信メッセージ情報を取得していないと判定すると(ステップS101:No)、チャット情報送受信部112は、端末装置2から送信される回答要求情報を取得したか否かを判定する(ステップS117)。ここで、チャット情報送受信部112が回答要求情報を取得していないと判定すると(ステップS117:No)、後述のステップS136の処理が実行される。一方、チャット情報送受信部112は、回答要求情報を取得したと判定すると(ステップS117:Yes)、取得した回答要求情報に含まれる端末装置2のIPアドレス情報を抽出してIPアドレス記憶部に記憶させる(ステップS118)。次に、質問メッセージ通知部123は、前述の質問メッセージ情報を生成してチャット情報送受信部112に通知し、チャット情報送受信部112が、質問メッセージ通知部123から通知された質問メッセージ情報を端末装置2へ送信する(ステップS119)。その後、チャット情報送受信部112は、端末装置2から送信される回答メッセージ情報を取得したか否かを判定する(ステップS120)。ここで、チャット情報送受信部112が予め設定された待機時間内に回答メッセージ情報を取得できなかったと判定すると(ステップS120:No)、再びステップS117の処理が実行される。一方、チャット情報送受信部112は、回答メッセージ情報を取得したと判定すると(ステップS120:Yes)、取得した回答メッセージ情報を、IPアドレス情報とともに問合せ情報特定部114に通知する。また、問合せ情報特定部114は、チャット情報送受信部112から通知される回答メッセージ情報に基づいて、前述の問合せ内容情報と顧客属性情報とを特定し、特定した問合せ内容情報および顧客属性情報を、電話番号情報、IPアドレス情報およびメールアドレス情報の少なくとも1つを含む顧客識別情報に対応づけて問合せ履歴記憶部131に記憶させる(ステップS121)。次に、質問メッセージ通知部123は、全ての質問が終了したか否かを判定する(ステップS122)。ここで、質問メッセージ通知部123が未だ全ての質問が終了していないと判定すると(ステップS122:No)、再びステップS119の処理が実行される。一方、質問メッセージ通知部123は、全ての質問が終了したと判定すると(ステップS122:Yes)、質問終了通知情報を回答手段推定部116に通知する。そして、回答手段推定部116は、質問終了通知情報が通知されると、問合せ履歴記憶部131に新たに問合せ内容情報および顧客属性情報が記憶される毎に、新たに記憶された問合せ内容情報と顧客属性情報とに基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から顧客に適した回答手段を推定する処理を行う。ここで、回答手段推定部116は、推定した回答手段がチャット回答手段であるか否かを判定する(ステップS123)。ここで、回答手段推定部116がチャット回答手段以外の回答手段を推定したと判定すると(ステップS123:No)、後述のステップS139の処理が実行される。
【0059】
一方、回答手段推定部116が、チャット回答手段を推定したと判定すると(ステップS123:Yes)、問合せ履歴記憶部131に新たに記憶された問合せ内容情報および顧客識別情報をチャット回答部118に通知するとともに、推定したチャット回答手段を示す回答手段情報および顧客識別情報を解決所要日数更新部124に通知する。ここで、チャット回答部118は、回答手段推定部116から問合せ内容情報および顧客識別情報を取得すると、前述の質問メッセージ情報を生成してチャット情報送受信部112に通知し、チャット情報送受信部112が、通知された質問メッセージ情報を端末装置2へ送信する(ステップS124)。続いて、チャット情報送受信部112は、端末装置2から送信される回答メッセージ情報を取得したか否かを判定する(ステップS125)。ここで、チャット情報送受信部112が、予め設定された待機時間内に回答メッセージ情報を取得できなかったと判定すると(ステップS125:No)、再びステップS117の処理が実行される。一方、チャット情報送受信部112は、回答メッセージ情報を取得したと判定すると(ステップS125:Yes)、取得した回答メッセージ情報をチャット回答部118に通知する。そして、チャット回答部118は、回答メッセージ情報を取得すると、取得した回答メッセージ情報が示す回答内容を特定する(ステップS126)。
【0060】
その後、チャット回答部118が、問合せ催促メッセージ情報を生成してチャット情報送受信部112に通知し、チャット情報送受信部112が、通知された問合せ催促メッセージ情報を端末装置2へ送信する(ステップS127)。次に、チャット情報送受信部112は、端末装置2から送信される問合せ内容メッセージ情報を取得したか否かを判定する(ステップS128)。ここで、チャット情報送受信部112が、予め設定された待機時間内に問合せ内容メッセージ情報を取得できなかったと判定すると(ステップS128:No)、再びステップS117の処理が実行される。一方、チャット情報送受信部112は、問合せ内容メッセージ情報を取得したと判定すると(ステップS128:Yes)、取得した問合せ内容メッセージ情報をチャット回答部118に通知する。そして、チャット回答部118は、通知された問合せ内容メッセージ情報に基づいて、回答内容を推定し、推定した回答内容を示す回答メッセージ情報を生成してチャット情報送受信部112に通知し、チャット情報送受信部112が、通知された回答メッセージ情報を端末装置2へ送信する(ステップS129)。
【0061】
次に、チャット回答部118は、アンケート情報を生成してチャット情報送受信部112に通知し、チャット情報送受信部112が、通知されたアンケート情報を端末装置2へ送信する(ステップS130)。その後、チャット情報送受信部112は、端末装置2から送信されたアンケート結果情報を取得し(ステップS131)、取得したアンケート結果情報をチャット回答部118に通知する。次に、チャット回答部118は、図17に示すように、通知されたアンケート結果情報に基づいて、問合せ内容が解決したか否かを判定する(ステップS132)。ここで、チャット回答部118は、問合せ内容が未解決であると判定すると(ステップS132:No)、再びステップS117の処理が実行される。一方、チャット回答部118は、問合せ内容が解決したと判定すると(ステップS132:Yes)、対応する顧客U1の顧客識別情報と、チャット回答手段を示す回答手段情報と、を解決所要日数更新部124に通知する。
【0062】
続いて、解決所要日数更新部124は、初回の問合せ日時から判定した時点までの経過日数を算出する。そして、解決所要日数更新部124は、問合せ履歴記憶部131が記憶する最終回答手段情報を、通知された回答手段情報が示すチャット回答手段に設定する形で更新する(ステップS133)。その後、解決所要日数更新部124は、問合せ履歴記憶部131が記憶する解決所要日数情報を算出した経過日数に設定する形で解決所要日数情報を更新する(ステップS134)。次に、モデル生成部121は、教師情報記憶部134が記憶する回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせが更新される毎に、更新された組み合わせを用いて、新たに解決所要日数推定モデル情報を生成し、生成した解決所要日数推定モデル情報で、解決所要日数推定モデル記憶部132が記憶する解決所要日数推定モデル情報を更新する(ステップS135)。その後、再びステップS117の処理が実行される。
【0063】
また、メール送受信部113が、ステップS117において、回答要求情報を取得していないと判定すると(ステップS117:No)、メール送受信部113は、端末装置2から送信される問合せメールを取得したか否かを判定する(ステップS136)。ここで、メール送受信部113が問合せメールを取得していないと判定すると(ステップS136:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、メール送受信部113は、問合せメールを取得したと判定すると(ステップS136:Yes)、取得した回答要求情報に含まれる端末装置2のIPアドレス情報を抽出してIPアドレス記憶部に記憶させる(ステップS137)。そして、メール送受信部113は、取得した問合せメールの内容を示す問合せ情報を問合せ情報特定部114に通知する。次に、問合せ情報特定部114は、通知された問合せ情報に基づいて、前述の問合せ内容情報と顧客属性情報とを特定する。そして、問合せ情報特定部114は、特定した問合せ内容情報および顧客属性情報を、電話番号情報、IPアドレス情報およびメールアドレス情報の少なくとも1つを含む顧客識別情報に対応づけて問合せ履歴記憶部131に記憶させる(ステップS138)。このとき、問合せ情報特定部114は、前述の質問終了通知情報を回答手段推定部116に通知する。
【0064】
続いて、回答手段推定部116は、質問終了通知情報が通知されると、問合せ履歴記憶部131に新たに問合せ内容情報および顧客属性情報が記憶される毎に、新たに記憶された問合せ内容情報と顧客属性情報とに基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から顧客に適した回答手段を推定する処理を行う。ここで、回答手段推定部116は、メール回答手段と推定したか否かを判定する(ステップS139)。ここで、回答手段推定部116がメール回答手段以外の回答手段を推定したと判定すると(ステップS139:No)、再びステップS108の処理が実行される。
【0065】
一方、回答手段推定部116が、メール回答手段を推定したと判定すると(ステップS139:Yes)、問合せ履歴記憶部131に新たに記憶された問合せ内容情報および顧客識別情報を問合せ内容通知部119に通知する。このとき、回答手段推定部116は、推定したメール回答手段を示す回答手段情報および顧客識別情報を解決所要日数更新部124に通知する。その後、問合せ内容通知部119は、通知された問合せ内容情報および顧客識別情報に基づいて、オペレータに問合せ内容を伝えるための問合せ内容通知メールを生成して端末装置3へ送信する(ステップS140)。次に、問合せ内容通知部119は、問合せ内容通知メールを送信した後、予め設定された待機時間内に端末装置3から送信される前述の回答完了通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS141)。ここで、問合せ内容通知部119が回答完了通知情報を取得できなかったと判定すると(ステップS141:No)、再びステップS140の処理が実行される。
【0066】
一方、問合せ内容通知部119が回答完了通知情報を取得したと判定したとする(ステップS141:Yes)。この場合、解決所要日数更新部124は、回答手段推定部116から顧客識別情報と、メール回答手段を示す回答手段情報が通知された時点から予め設定された基準日数だけ経過したか否かを判定する(ステップS142)。ここで、解決所要日数更新部124が未だ基準日数だけ経過していないと判定すると(ステップS142:No)、再びステップS136の処理が実行される。一方、解決所要日数更新部124は、通知された時点から基準日数だけ経過したと判定すると(ステップS142:Yes)、初回の問合せ日時から判定した時点までの経過日数を算出する。そして、解決所要日数更新部124は、問合せ履歴記憶部131が記憶する最終回答手段情報を、通知された回答手段情報が示す電話回答手段に設定する形で更新する(ステップS143)。続いて、解決所要日数更新部124は、問合せ履歴記憶部131が記憶する解決所要日数情報を算出した経過日数に設定する形で解決所要日数情報を更新する(ステップS144)。その後、モデル生成部121は、教師情報記憶部134が記憶する回答内容情報および顧客属性情報と、解決所要日数情報と、の組み合わせが更新される毎に、更新された組み合わせを用いて、新たに解決所要日数推定モデル情報を生成し、生成した解決所要日数推定モデル情報で、解決所要日数推定モデル記憶部132が記憶する解決所要日数推定モデル情報を更新する(ステップS145)。その後、再びステップS136の処理が実行される。
【0067】
以上説明したように、本実施の形態に係るクラウドサーバ1では、回答手段推定部116が、顧客U1からの問合せの内容を示す問合せ内容情報および顧客U1の属性を示す顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から顧客に適した回答手段を推定する。これにより、顧客U1からの問合せに対して顧客U1に適した回答手段で顧客対応を行い易くなるので、顧客対応に対する顧客U1の満足度を向上させることができる。
【0068】
ところで、実施の形態で説明した顧客対応サービス提供会社のような企業は、顧客U1からの問合せに対応するため、ウェブサイト、メール等の記載内容に対する問合せ窓口、コールセンタ、問い合わせ対応用のチャットシステム、SNS等の種々のコミュニケーション手段を使用している。また、顧客U1からの問合せ手段は、電話、メール等多様である。ここで、顧客U1から問合せが来ている場合、顧客U1が課題を抱えた状態であることが多く、問合せ内容がスムーズに解決しない場合顧客U1が不満を感じやすい。問合せ内容がスムーズに解決できずに解決するまでに時間を要してしまう1つの原因としては、顧客U1にとって最適な回答手段により回答できていない場合がある。例えばスマートフォンのような携帯型の端末装置2の操作が苦手な顧客U1にとっては、端末装置2で閲覧することができるチャット、メール等の回答手段は最適な回答手段とは言えない。また、顧客U1にとって最適な回答手段は、顧客U1の年代、性別、問合せ対象に依って異なる場合もある。これに対して、本実施の形態では、顧客U1からの問合せの内容、顧客U1の属性に基づいて、当該顧客U1に取って適切な回答手段を推定することができるので、顧客U1にとって不適切な回答手段により回答することに起因して顧客が不満を感じてしまうことを抑制できる。
【0069】
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示は前述の実施の形態によって限定されるものではない。例えば図19に示すように、クラウドサーバ2001が、回答手段推定部116により電話回答手段が顧客に適した回答手段と推定された場合、問合せに回答するオペレータが使用する電話回線の混雑状況に基づいて、顧客からの電話をオペレータの電話に転送するか否かを判定する電話転送判定部2125を備えるものであってもよい。なお、図19において実施の形態と同様の構成については図3と同一の符号を付している。また、クラウドサーバ2001は、クラウドサーバ1の機能構成を全て備えるが、図19では、その機能構成の一部を省略している。ここで、IP電話機4は、端末装置2との通話が開始されると、通話開始時刻を示す通話開始時刻情報を含む通話中であることを示す通話開始通知情報をクラウドサーバ2001へ送信し、通話が終了すると通話終了時刻を示す通話終了時刻情報を含む通話終了通知情報をクラウドサーバ2001へ送信する。
【0070】
また、クラウドサーバ2001は、更に、通話状況記憶部2134と、通話状況情報取得部2126と、ウェブサイト所在通知部2127と、を備える。通話状況記憶部2134は、IP電話機4それぞれの通話状況を示す通話状況情報と通話開始時刻情報と通話終了時刻情報と通話時間を示す通話時間情報とを、IP電話機4を識別する電話機識別情報に対応づけて記憶する。
【0071】
通話状況情報取得部2126は、IP電話機4から送信される通話開始情報を取得すると、通話状況記憶部2134が記憶する、取得した通話開始通知情報の送信元のIP電話機4の電話識別情報に対応する通話状況情報を「通話中」に設定するとともに取得した通話開始時刻情報に含まれる通話開始時刻情報を通話状況記憶部2134に記憶させる。一方、通話状況情報取得部2126は、IP電話機4から送信される通話終了通知情報を取得すると、通話状況記憶部2134が記憶する、取得した通話終了通知情報の送信元のIP電話機4の電話識別情報に対応する通話状況情報を「待ち」に設定するとともに取得した通話終了時刻情報に含まれる通話終了時刻情報を通話状況記憶部2134に記憶させる。このとき、通話状況情報取得部2126は、通話開始時刻情報が示す通話開始時刻から通話終了時刻情報が示す通話終了時刻までの経過時間を算出し、算出した経過時間を示す通話時間情報を通話状況記憶部2134に記憶させる。
【0072】
電話転送判定部2125は、回答手段推定部116により電話回答手段と推定されると、通話状況記憶部2134が記憶する通話開始時刻情報を参照して、IP電話機4で顧客U1からの電話を受ける時間間隔を示す平均到着間隔を算出する。また、電話転送判定部2125は、通話状況記憶部2134が記憶する通話時間情報を参照して、IP電話機4全てにおける通話時間の平均値を示す平均サービス時間を算出する。次に、電話転送判定部2125は、算出した平均到着間隔と平均サービス時間とから利用率を算出し、M/M/1待ち行列理論に基づいて、算出した利用率と平均サービス時間とから平均待ち時間を算出する。そして、電話転送判定部2125は、算出した平均待ち時間が予め設定された待ち時間閾値以下であれば、顧客からの電話をオペレータの電話に転送すると判定する。この場合、電話回答要求部117は、実施の形態で説明したように、回答要求メッセージ情報をIP電話機4へ送信する。一方、電話転送判定部2125は、算出した平均待ち時間が予め設定された待ち時間閾値よりも長い場合、顧客からの電話をオペレータの電話に転送しないと判定する。この場合、ウェブサイト所在通知部2127が、FAQ(Frequently Asked Questions)が掲載されたウェブサイトの所在を通知するウェブサイト所在通知情報を生成して音声送受信部111に通知し、音声送受信部111が、通知されたウェブサイト所在通知情報に基づいてウェブサイトの所在を音声で通知するための音声情報を生成して端末装置2へ送信する。
【0073】
本構成によれば、電話回線が混雑している場合に、顧客U1に対してオペレータへの電話の接続を無駄に待たせてしまうことを抑制できる。
【0074】
実施の形態において、例えば図20に示すように、クラウドサーバ3001が、問合せ情報特定部114により特定された問合せ内容情報および顧客属性情報に基づいて、電話により回答する電話回答手段で回答する必要があるか否かを判定する電話回答必要性判定部3128を備えるものであってもよい。なお、図20において実施の形態と同様の構成については図3と同一の符号を付している。また、クラウドサーバ3001は、クラウドサーバ1の機能構成を全て備えるが、図20では、その機能構成の一部を省略している。電話回答必要性判定部3128は、問合せ履歴記憶部131が記憶する問合せ履歴記憶部131に新たに記憶された問合せ内容情報と顧客属性情報とに基づいて、電話により回答する電話回答手段で回答する必要があるか否かを判定する。たとえば問合せ内容が、リコールに関するものである場合、電話回答必要性判定部3128は電話により回答する電話回答手段で回答する必要があると判定する。そして、電話回答要求部117は、電話回答必要性判定部により電話回答手段で回答する必要があると判定されると、回答手段推定部116の推定した回答手段に関わらず、回答要求メッセージ情報をIP電話機4に送信する。
【0075】
本構成によれば、例えば問合せ対象の電気機器についてのリコールのような緊急の問合せの場合、オペレータに早期に電話を繋ぐことができるので、顧客U1の不安解消、早期解決に寄与することができる。
【0076】
実施の形態において、回答手段として、更に、FAQが掲載されたウェブサイトを提示するウェブサイト提示回答手段を含んでもよい。
【0077】
実施の形態では、顧客U1が「電話」で問合せを行っている場合において、回答手段推定部116が、電話回答手段を推定した場合、直接オペレータに接続する例について説明した。但し、これに限らず、例えば接続先のオペレータの電話番号を音声通知するものであってもよい。
【0078】
また、本開示に係るクラウドサーバ1の各種機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。この場合、ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、プログラムを、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)およびMO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータに読み込んでインストールすることにより、前述の各機能を実現することができるコンピュータを構成してもよい。そして、各機能をOS(Operating System)とアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協同により実現する場合等には、OS以外の部分のみを記録媒体に格納してもよい。
【0079】
更に、搬送波に各プログラムを重畳し、ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、ネットワーク上の掲示板(BBS,Bulletin Board System)に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前述の処理を実行できるように構成してもよい。
【0080】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0081】
(付記1)
顧客からの問合せの内容を示す問合せ内容情報と前記顧客の属性を示す顧客属性情報とを特定する問合せ情報特定部と、
特定された前記問合せ内容情報および前記顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から前記顧客に適した回答手段を推定する回答手段推定部と、を備える、
顧客対応手段管理装置。
(付記2)
前記回答手段推定部は、前記問合せ内容情報と前記顧客属性情報とから、前記複数種類の回答手段それぞれに対応する、前記顧客の問合せの内容を解決するまでに要する解決所要日数を求める解決所要日数推定モデルを用いて、特定された前記問合せ内容情報および前記顧客属性情報に対応する前記複数種類の回答手段それぞれの前記解決所要日数を推定し、推定した前記解決所要日数の最も小さい回答手段を、前記顧客に適した回答手段として推定する、
付記1に記載の顧客対応手段管理装置。
(付記3)
前記回答手段は、少なくとも、チャットにより回答するチャット回答手段を含み、
前記回答手段推定部により前記チャット回答手段が前記顧客に適した回答手段と推定された場合、チャットにより連絡先への問合せを行うためのウェブサイトのURLの情報を前記顧客に通知する連絡先通知部を更に備える、
付記1または2に記載の顧客対応手段管理装置。
(付記4)
前記回答手段は、少なくとも、メールにより回答するメール回答手段を含み、
前記回答手段推定部により前記メール回答手段が前記顧客に適した回答手段と推定された場合、メールにより連絡先への問合せを行うための問合せフォーマットが公開されたウェブサイトのURLの情報を前記顧客に通知する連絡先通知部を更に備える、
付記1から付記3のいずれか1つに記載の顧客対応手段管理装置。
(付記5)
前記回答手段は、少なくとも、電話により回答する電話回答手段を含み、
前記回答手段推定部により前記電話回答手段が前記顧客に適した回答手段と推定された場合、予め設定された連絡先からオペレータが電話で回答することを要求する電話回答要求部を更に備える、
付記1から付記4のいずれか1つに記載の顧客対応手段管理装置。
(付記6)
前記回答手段は、少なくとも、電話により回答する電話回答手段を含み、
前記回答手段推定部により前記電話回答手段が前記顧客に適した回答手段と推定された場合、問合せに回答するオペレータが使用する電話回線の混雑状況に基づいて、前記顧客からの電話を前記オペレータの電話に転送するか否かを判定する電話転送判定部を更に備える、
付記1から付記5のいずれか1つに記載の顧客対応手段管理装置。
(付記7)
特定された前記問合せ内容情報および前記顧客属性情報に基づいて、電話により回答する電話回答手段で回答する必要があるか否かを判定する電話回答必要性判定部を更に備える、
付記1から付記6のいずれか1つに記載の顧客対応手段管理装置。
(付記8)
顧客からの問合せの内容を示す問合せ内容情報と前記顧客の属性を示す顧客属性情報とを特定する問合せ情報特定部と、
特定された前記問合せ内容情報および前記顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から前記顧客に適した回答手段を推定する回答手段推定部と、を備える、
顧客対応手段管理システム。
(付記9)
顧客対応手段管理装置が、顧客からの問合せの内容を示す問合せ内容情報と前記顧客の属性を示す顧客属性情報とを特定するステップと、
前記顧客対応手段管理装置が、特定された前記問合せ内容情報および前記顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から前記顧客に適した回答手段を推定するステップと、を含む、
顧客対応手段管理方法。
(付記10)
コンピュータを、
顧客からの問合せの内容を示す問合せ内容情報と前記顧客の属性を示す顧客属性情報とを特定する問合せ情報特定部、
特定された前記問合せ内容情報および前記顧客属性情報に基づいて、予め設定された複数種類の回答手段の中から前記顧客に適した回答手段を推定する回答手段推定部、
として機能させるためのプログラム。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本開示は、顧客対応サービスを提供するシステムとして好適である。
【符号の説明】
【0083】
1,2001,3001 クラウドサーバ、2,3 端末装置、4 IP電話機、5 SIPサーバ、6 メールサーバ、101 CPU、102 主記憶部、103 補助記憶部、106 通信部、108 計時部、109 バス、111 音声送受信部、112 チャット情報送受信部、113 メール送受信部、114 問合せ情報特定部、115 音声認識部、116 回答手段推定部、117 電話回答要求部、118 チャット回答部、119 問合せ内容通知部、120 教師情報選出部、121 モデル生成部、122 連絡先通知部、123 質問メッセージ通知部、124 解決所要日数更新部、131 問合せ履歴記憶部、132 解決所要日数推定モデル記憶部、133 回答情報記憶部、134 教師情報記憶部、204,304 表示部、205,305 入力部、2125 電話転送判定部、2126 通話状況情報取得部、2127 ウェブサイト所在通知部、2134 通話状況記憶部、3128 電話回答必要性判定部、GA1,GA2 チャット画面画像、L10 入力層、L20 隠れ層、L30 出力層、M111,M112,M113 質問メッセージ画像、M121,M122,M123 回答メッセージ画像、NW1 広域ネットワーク、U1 顧客
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