(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-04
(45)【発行日】2022-01-20
(54)【発明の名称】メガネ
(51)【国際特許分類】
G02C 5/14 20060101AFI20220113BHJP
G02C 5/22 20060101ALI20220113BHJP
G02C 11/00 20060101ALI20220113BHJP
【FI】
G02C5/14
G02C5/22
G02C11/00
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020091186
(22)【出願日】2020-05-26
【審査請求日】2020-05-26
(31)【優先権主張番号】202010189995.6
(32)【優先日】2020-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515287066
【氏名又は名称】立訊精密工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Luxshare Precision Industry Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】2F.,Building A,SANYO New Industrial Zone,West HaoYi,Shajing,Bao’an,Shenzhen,Guangdong,518104,China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲馮▼ 云
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 振▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 勇
【審査官】植野 孝郎
(56)【参考文献】
【文献】英国特許出願公開第2573359(GB,A)
【文献】米国特許第5652637(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0244897(US,A1)
【文献】特開2010-224130(JP,A)
【文献】国際公開第2017/221247(WO,A1)
【文献】米国特許第7033021(US,B1)
【文献】登録実用新案第3224798(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2004/0183994(US,A1)
【文献】登録実用新案第3158581(JP,U)
【文献】中国実用新案第205374917(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2010/0045928(US,A1)
【文献】国際公開第2019/163289(WO,A1)
【文献】中国実用新案第204790205(CN,U)
【文献】特許第4122421(JP,B2)
【文献】米国特許出願公開第2017/0146817(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0195747(US,A1)
【文献】中国実用新案第201035261(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02C 1/00-13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端に収容溝が設けられているフレームと、
本体構造および接続構造を備える2つのテンプルと、を備え、
前記本体構造は、一端が、接続構造と回転可能に接続され、他端が、前記一端に対して傾斜して設けられ、
前記接続構造は、前記収容溝内に位置可能で、前記フレームと取外し可能に接続され、前記接続構造が前記フレームの長手方向に垂直な第1方向に沿って前記収容溝から離れると、前記フレームとの接続を解除でき、
前記収容溝内に位置する第1磁性体、をさらに備え、
前記接続構造は、前記収容溝内に位置可能で、前記第1磁性体と磁気的に接続される第2磁性体、を備え、
前記接続構造は、接続ブロックをさらに備え、
前記接続ブロックの一方側の表面に突起部が設けられ、前記第2磁性体が前記突起部に嵌設的に固定され、前記接続ブロックは、前記本体構造と回転可能に接続される、
ことを特徴とする、メガネ。
【請求項2】
前記本体構造の一端に、突起構造が設けられ、
前記接続ブロックの他方側に、溝が設けられ、
突起構造は、前記溝の中に位置可能で、前記溝を介して前記接続ブロックと回転可能に接続される、
ことを特徴とする、請求項1に記載のメガネ。
【請求項3】
前記本体構造は、第2磁性体と前記本体構造との間に位置し、前記突起構造に嵌設された装飾部、をさらに備える、
ことを特徴とする、請求項2に記載のメガネ。
【請求項4】
前記本体構造内には、機能室が設けられ、
前記メガネは、前記機能室に位置するMEMSスピーカおよび制御システム、をさらに備える、
ことを特徴とする、請求項1~
3のいずれか1項に記載のメガネ。
【請求項5】
前記MEMSスピーカの音声孔は、前記本体構造の底壁に位置する、
ことを特徴とする、請求項
4に記載のメガネ。
【請求項6】
前記本体構造は、相互接続された接続段および屈曲段を備え、
前記MEMSスピーカの音声孔は、前記接続段の前記屈曲段に近い部分に位置し、または、前記屈曲段の前記接続段に近い部分に位置する、
ことを特徴とする、請求項
5に記載のメガネ。
【請求項7】
前記屈曲段内に位置するバッテリーと、
前記接続段の上に設けられ、前記バッテリーと接続された充電接点と、をさらに備える、
ことを特徴とする、請求項
6に記載のメガネ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェアラブル技術分野に関し、特にメガネに関する。
【背景技術】
【0002】
メガネは、フレームと、フレームの両端に接続されたテンプルと、フレームに固定されたレンズとを備え、目の保護や視力の矯正に用いられることができる。
【0003】
従来の技術では、テンプルとフレームは、ロックネジで固定接続されている。具体的には、フレームの端部には、突起部が設けられ、テンプルの一端には、該突起部に対応する溝が設けられ、該突起部と該溝の溝壁には、いずれも貫通孔が設けられ、上記ロックネジは、突起部と溝壁の貫通孔を通してテンプルとフレームを接続し、ユーザが耳にかけるのを容易にする。
【0004】
しかし、ロックネジが小さいため、テンプルとフレームを外す際には、操作が難しく、ひいてはテンプルとフレームの取り外しが難しいという結果になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、テンプルとフレームとの分離操作の難しさを低減し、フレームとテンプルとの分離を容易にし、ひいてはフレームの交換を容易にするメガネを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記のような考えにより、本発明が採用する技術案は、以下のとおりである。
【0007】
両端に、収容溝が設けられているフレームと、
本体構造および接続構造を備える2つのテンプルと、を備え、
前記本体構造は、一端が、接続構造と回転可能に接続され、他端が、前記一端に対して傾斜して設けられ、前記接続構造は、前記収容溝内に位置可能で、前記フレームと取外し可能に接続され、前記接続構造が前記フレームの長手方向に垂直である第1方向に沿って前記収容溝から離れると、前記フレームとの接続を解除できる、
メガネを提供する。
【0008】
好ましくは、前記メガネは、前記収容溝内に位置する第1磁性体、をさらに備え、
前記接続構造は、前記収容溝内に位置可能で、前記第1磁性体と磁気的に接続される第2磁性体と、を備える。
【0009】
好ましくは、前記接続構造は、接続ブロックをさらに備え、前記接続ブロックの一方側の表面には前記第2磁性体が嵌設的に固定され、前記接続ブロックは、前記本体構造と回転可能に接続される。
【0010】
好ましくは、前記本体構造は、本体部と、前記本体部の一端に設けられる突起構造と、を備え、
前記接続ブロックの他方側に、溝が設けられ、
前記突起構造は、前記溝の中に位置可能で、前記溝を介して前記接続ブロックと回転可能に接続される。
【0011】
好ましくは、前記本体構造は、第2磁性体と前記本体構造との間に位置し、前記突起構造に嵌設された装飾部、をさらに備える。
【0012】
好ましくは、前記収容溝の側壁に、ほぞ溝が設けられ、
前記接続構造の外側面に、前記ほぞ溝に合わせたほぞが設けられ、
前記接続構造は、嵌合する前記ほぞおよび前記ほぞ溝を介して、前記フレームに接続する。
【0013】
好ましくは、前記本体構造内には、機能室が設けられ、
前記メガネは、前記機能室に位置するMEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)スピーカおよび制御システム、をさらに備える。
【0014】
好ましくは、前記MEMSスピーカの音声孔は、前記テンプルの底壁に位置する。
【0015】
好ましくは、前記テンプルは、相互接続された接続段および屈曲段を備え、
前記MEMSスピーカの音声孔は、前記接続段の前記屈曲段に近い部分に位置し、または、前記屈曲段の前記接続段に近い部分に位置する。
【0016】
好ましくは、前記メガネは、前記屈曲段内に位置するバッテリーと、前記接続段の上に設けられ、前記バッテリーと接続された充電接点と、をさらに備える。
【発明の効果】
【0017】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。
【0018】
本発明に係るメガネにおいて、各テンプルは、接続構造でフレームに取外し可能に接続され、テンプルとフレームとの分離は、テンプルとフレームとの背向き運動によって実現され、すなわち、テンプルとフレームとの背向き運動によって両方の取外し可能な接続を解除することができ、また、テンプルとフレームの対面運動によって両方を接続でき、テンプルとフレームとの分離の操作の難しさを低減し、フレームとテンプルとの分離を容易にし、ひいてはフレームの交換を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明実施例に係るメガネの構造模式図である。
【
図2】本発明実施例の
図1に示すA-Aの断面図である。
【
図3】本発明実施例の
図2に示す位置Bにおける拡大模式図である。
【
図4】本発明実施例に係る接続ブロックの構造模式図である。
【
図5】本発明実施例に係る一形態のメガネの構造模式図である。
【
図6】本発明実施例に係る別の形態のメガネの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明が解決しようとする技術的課題、採用された技術案および達成された技術効果をより明確にするために、以下、図面を参照しながら具体的な実施形態によって本発明の技術案をさらに説明する。ここで説明される具体的な実施例は、本発明を限定するのではなく、本発明を説明するためにのみ使用されることが理解すべきである。なお、説明の便宜上、図面では、本発明に関連する部分のみが示されており、全てではない。
【0021】
本発明の説明において、「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「内」、「外」等の用語で表された方向又は位置関係は、図面に基づくものであり、本発明を便宜および簡略に説明するためのものに過ぎず、該当装置又は部品が、必ず定められた方向を有したり、定められた方向に構成、操作されたり、することを明示又は暗示するものではないため、本発明を限定するものではないと理解すべきである。また、用語の「第1」と「第2」は、説明のために使用されるものにすぎず、相対重要性を明示又は暗示するものではないと理解すべきである。
【0022】
さらに、本発明の説明において、明確な定義と限定がない限り、「装着」、「連結」、「接続」の用語は、広義的に理解すべきである。例えば、固定接続でもよいし、取外し可能な接続でもよい。そして、機械的な接続でもよいし、電気的な接続でもよい。そして、直接連結でもよいし、中間媒体を介した間接連結でもよいし、2つ部品の内部の連通でもよい。当業者は、本発明における上記用語の具体的な意味を、具体的な状況に応じて理解することが可能である。
【0023】
本実施例は、フレーム1とテンプル2との分離を容易にして、フレーム1の交換を容易にするメガネを提供する。
【0024】
図1~
図5に示すように、該メガネは、フレーム1と、フレーム1に接続された2つのテンプル2とを備える。フレーム1には、ユーザの目に対応する2つの貫通孔が設けられてもよい。また、フレーム1の両端のエッジには、いずれもフレーム1に対して垂直な方向に延びる収容溝11が設けられている。
【0025】
各テンプル2は、いずれも本体構造21と、接続構造22とを備える。該本体構造21は、一端が接続構造22に回転可能に接続されており、他端が本体構造21の一端に対して傾斜して設けられており、すなわち、テンプル2がユーザの耳にかけることができるように、本体構造21の延在方向と接続構造22の延在方向とは90度未満の角度を有する。上述した接続構造22は、フレーム1の上の収容溝11内に一部または全部が位置し、該接続構造22は、フレーム1と取外し可能に接続される。また、接続構造22が第1方向に沿って収容溝11(またはフレーム1)から離れると、接続構造22は、フレーム1との接続を解除することができ、すなわち、フレーム1とテンプル2を分離する必要がある場合、テンプル2を第1方向に沿ってフレーム1から離れるように運動させるように制御すればよい。ここで、該第1方向は、フレーム1の長手方向に対して垂直であり、該フレーム1の長手方向は、フレーム1における2つの貫通孔の配列方向であってもよい。
【0026】
本実施例に係るメガネにおいて、各テンプル2は、接続構造22を介してフレーム1に取外し可能に接続され、テンプル2とフレーム1との分離方法は、テンプル2とフレーム1の背向き運動であり、すなわち、テンプル2とフレーム1との背向き運動によって両方の取外し可能な接続を解除することができ、また、テンプル2とフレーム1との対面運動によって両方を接続でき、テンプル2とフレーム1との分離の操作の難しさを低減し、フレーム1とテンプル2との分離を容易にし、ひいてはフレーム1の交換を容易にする。
【0027】
好ましくは、本実施例において、フレーム1とテンプル2との取外し可能な接続方式は、複数の種類があり、本実施例は、以下の2つの接続方式を提供する。
【0028】
一形態に係るフレーム1とテンプル2との接続方式において、フレーム1とテンプル2とは、磁気的に接続される。
【0029】
具体的には、
図2および
図3に示すように、メガネは、フレーム1の収容溝11内に固定された第1磁性体3をさらに備える。この場合、接続構造22は、収容溝11内に挿入可能な第2磁性体221を備えてもよく、第2磁性体221が、収容溝11内に挿入すると、第1磁性体3と磁気的に接続することにより、フレーム1とテンプル2とが磁気的に接続されることができるようになっている。フレーム1とテンプル2を分離する必要がある場合、テンプル2とフレーム1との背向き運動を制御するだけで、例えば、テンプル2を第1方向に沿ってフレーム1から離れるように運動させるように制御すると、第2磁性体221と第1磁性体3との間の磁気的な接続を解除することができる。フレーム1とテンプル2とを接続する必要がある場合、テンプル2とフレーム1との対面運動を制御するだけで、例えば、テンプル2を第1方向に沿ってフレーム1に近づくように運動させるように制御すると、第2磁性体221と第1磁性体3とを磁気的に接続させることができる。
【0030】
あるいは、接続構造22は、第2磁性体221を備えなくてもよく、この場合、接続構造22を構成する材料を磁気材料とし、接続構造22を第1磁性体3と直接磁気的に接続できるようにしてもよい。
【0031】
該接続方式において、
図3に示すように、接続構造22は、接続ブロック222をさらに備えてもよい。該接続ブロック222は、本体構造21に回転可能に接続でき、さらに該接続ブロック222の一方側の表面(すなわち、接続ブロック222における収容溝11を向く表面)には、外側に突出した突起部223が設けられ、上述した第2磁性体221には接続孔または接続溝が設けられ、第2磁性体221を該接続孔または接続溝を介して該突起部223に嵌設して固定することができる。好ましくは、接続孔または接続溝の内壁は粘性物質を有することで、第2磁性体221を突起部223に接着してもよいし、または、第2磁性体221と突起部223とは、係合することで接続されてもよく、これらのことにより、第2磁性体221と突起部223との接続強度を向上させ、第2磁性体221と突起部223との分離を防止する。
【0032】
図4に示すように、接続ブロック222における突起部223が設けられる表面は平面であってもよく、接続ブロック222における突起部223が設けられる面との対向面は、円弧面2222であってもよく、該円弧面2222を設けることにより、本体構造21が接続ブロック222に対して回転することを容易にし、本体構造21の動きを妨げることを回避することができる。
【0033】
本実施例において、
図5に示すように、本体構造21の一端には、突起構造211が設けられている。また、接続ブロック222の他方側(すなわち、接続ブロック222における突起部223が設けられる側との対向側)には、溝2221が設けられ、該突起構造211の一端は、該溝2221に位置することができ、該溝2221で接続ブロック222と回転可能に接続される。
【0034】
好ましくは、突起構造211の一端には第1挿入孔が設けられており、且つ、溝2221の側壁には第1挿入孔に合わせた第2挿入孔が設けられてもよく、この場合、メガネは、ピン柱をさらに備えてもよく、ピン柱を該第1挿入孔と該第2挿入孔に挿入することにより、突起構造211をボルトの周りに回転させ、突起構造211を接続ブロック222と回転可能に接続することができる。
【0035】
さらに、
図3に示すように、本体構造21は、装飾部214を備えてもよく、該装飾部214は、第2磁性体221と本体構造21との間に位置し、具体的には、装飾部214は、本体構造21と接続ブロック222との間に位置し、上述した突起構造211に嵌設される。該装飾部214が設けられることで、本体構造21と接続構造22との間に隙間がないようにすることができ、さらに、テンプル2の構造をよりコンパクトにすることができ、テンプル2の外観性をより高めることができる。
【0036】
好ましくは、装飾部214の一端の端部には突起が設けられてもよく、この場合、
図4に示すように、連結ブロック222の側端には外部ブス224が設けられ、該外部ブス224は、該突起に嵌合可能で、テンプル2に隙間があることを防止し、ひいてはテンプル2に埃が溜まることを防止するができる。
【0037】
別の形態に係るフレーム1とテンプル2との接続方式において、フレーム1とテンプル2とは、ほぞ組構造で機械的なセルフロック接続を実現する。
【0038】
具体的には、収容溝11の側壁には、ほぞ溝が設けられてもよく、この場合、接続構造22の外側面には、このほぞ溝に合わせたほぞが設けられることで、接続構造22は、嵌合するほぞ及びほぞ溝を介して、フレーム1に接続することができる。テンプル2とフレーム1を分離する必要がある場合、テンプル2とフレーム1との背向き運動を制御するだけで、例えば、接続構造22を第1方向に沿って収容溝11から離れるように制御すると、ほぞは、外力でほぞ溝から離れて、ほぞ溝との嵌合を解除することができる。テンプル1とフレーム2を接続する必要がある場合、テンプル2とフレーム1との対面運動を制御するだけで、例えば、接続構造22を第1方向に沿って収容溝11に近づくように制御すると、ほぞは、外力でほぞ溝に挿入されて、ほぞ溝に嵌合することができる。
【0039】
好ましくは、このような接続方式において、接続構造22は、接続ブロック222をさらに備えてもよく、この場合、接続ブロック222の外側の表面には、ほぞが設けられており、接続ブロック222の一方側の表面には、突起部223が設けられていなくてもよいが、接続ブロック222の他の構造は、上述した接続方式の構造を参照してもよく、本体構造21の具体的な構造も上述した接続方式の本体構造を参照してもよく、本実施例はここでは繰り返し説明しない。
【0040】
さらに、
図5に示すように、本体構造21は、接続段212と、屈曲段213とをさらに備えてもよく、該接続段212は、一端が接続構造22に接続され、他端が屈曲段213に接続される。該屈曲段213の配置、および屈曲段213と接続段212との嵌合によって、テンプル2がユーザの耳にかけることを容易にし、ユーザがメガネをかけるときに、該屈曲段213はユーザの耳に接触することができる。
【0041】
本実施例において、
図2に示すように、本体構造21内には、スピーカや骨伝導構造などの機能素子を収容するための機能室23が設けられてもよい。
【0042】
好ましくは、テンプル2の具体的な機能に応じて、テンプル2内(すなわち機能室23内)に位置する構造は、複数の種類を有することができ、本実施例は、2つのテンプル2内の構造を提供する。
【0043】
図2および
図5に示すように、一形態に係るテンプル2内の構造において、メガネは、該機能室23に位置する骨伝導イヤホンモジュール10を備えてもよい。該骨伝導イヤホンモジュール10は、Bluetooth(登録商標)イヤホンの機能を有することができ、該骨伝導イヤホンモジュール10は、Bluetooth(登録商標)で端末(例えば、携帯電話など)に接続することができ、それにより、ユーザがメガネをかけている場合、端末にメッセージがあると、ユーザがメッセージを見逃しないように、該骨伝導イヤホンモジュール10を介してユーザに伝達することができる。
【0044】
さらに、
図5に示すように、骨伝導イヤホンモジュール10は、充電バッテリーと、該充電バッテリーと電気的に接続されたマザーボード101と、マザーボード101に電気的に接続された充電ポートと、スピーカユニット102と、を備えてもよい。該充電バッテリーは、充電ポートで充電することができ、この充電ポートは、テンプル2の外表面に位置してもよい。該マザーボード101には、骨伝導イヤホンモジュール10がBluetooth(登録商標)などの機能を有するように電子デバイスが集積されている。
【0045】
好ましくは、
図5に示すように、上述したスピーカユニット102は、スピーカユニット102の音声がユーザの耳に効果的に伝達されるように、テンプル2の屈曲段213に位置する。
【0046】
さらに、
図5に示すように、骨伝導イヤホンモジュール10は、マザーボード101と電気的に接続された振動ユニット103をさらに備え、振動ユニット103は、機能室23における屈曲段213が接続段212から離れた一端に位置する。ユーザがメガネをかけるときに、テンプル2の屈曲段213は、ユーザの耳の後端に接触することができ、骨伝導イヤホンモジュール10にメッセージが伝達されると、振動ユニット103を振動させるように制御することができ、該振動を耳の後端でユーザに伝達し、さらに、環境騒音が大きすぎてユーザがスピーカユニット102の音を聞こえない場合、ユーザがメッセージを見逃しないように、振動ユニット103を介してメッセージを受信することができる。
【0047】
さらに、骨伝導イヤホンモジュール10は、テンプル2に固定されており、マザーボード101に接続されているボタン104をさらに備え、該ボタン104は、例えば、起動や停止などの骨伝導イヤホンモジュール10の状態を制御するために用いられてもよい。
【0048】
別の形態に係るテンプル2内の構造において、
図6に示すように、メガネは、機能室23に位置するMEMSスピーカ4及び制御システム5を備えてもよい。該MEMSスピーカ4は、小型で、音響効果が良く、コストが低いなどの特徴があり、テンプル2の中に容易に配置することができる。
【0049】
また、MEMSスピーカ4は、通常の半導体技術とミクロン級のマイクロ機械技術を組み合わせ、スピーカ分野の変革をもたらし、スピーカもコンピュータチップのように、シリコン材料で低コストの大規模製造を実現し、任意の組み合わせの数で音響効果を完璧に追求し、性能が比較的によい。1つのMEMSスピーカ4のサイズは4×4 mmで、20 Hz~20 kHzの全周波数範囲をカバーすることができ、小型MEMSスピーカ4は110 dBの音圧を得ることができ、ジェット機から100メートルぐらいの騒音レベルに相当する。小型サイズの設計に加えて、MEMSスピーカ4は、高忠実度と低エネルギー消費の優位性を示し、より低コストで、環境への影響を低減することもできる。
【0050】
さらに、
図6に示すように、MEMSスピーカ4の音声孔41は、本体構造21の底壁に位置する。すなわち、ユーザがメガネをかけるときに、MEMSスピーカ4は本体構造21の下に位置し、耳によりよく近づけることができる。
【0051】
さらに、本体構造21が接続段212および屈曲段213を備える場合、MEMSスピーカ4の音声孔41は、接続段212の屈曲段213に近い部分に位置するか(
図6に示すように)、または、MEMSスピーカ4の音声孔41は、屈曲段213の接続段212に近い部分に位置する。すなわち、MEMSスピーカ4の音声孔41は、接続段212と屈曲段213の接合部に位置し、上述した位置に音声孔を設けることで、音声孔41をよりユーザの耳に近づくことができ、さらにMEMSスピーカ4が耳枠の近くで直接音を再生することができ、ユーザが効果的に聞こえることを保証することができる。
【0052】
好ましくは、
図6に示すように、メガネは、MEMSスピーカ4および制御システム5にそれぞれ電気的に接続されたバッテリー6と、バッテリー6と電気的に接続された充電接点7とをさらに備えてもよい。該バッテリー6は、機能室23における屈曲段213の部分に位置し、該充電接点7は、接続段212に設けられている。該充電接点7を介して、該バッテリー6を充電することができ、バッテリーがMEMSスピーカ4および制御システム5に電気エネルギーを供給することができる。
【0053】
以上の実施形態は、本発明の基本原理と特性を述べただけであり、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の精神と範囲を逸脱しない前提で、本発明には様々な変化と変更があり、これらの変化と変更はいずれも保護を請求する本発明の範囲内にある。本発明の請求される保護範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される。
【符号の説明】
【0054】
1 フレーム
11 収容溝
2 テンプル
21 本体構造
211 突起構造
212 接続段
213 屈曲段
214 装飾部
22 接続構造
221 第2磁性体
222 接続ブロック
2221 溝
2222 弧面
223 突起部
224 外部ブス
23 機能室
3 第1磁性体
4 MEMSスピーカ
41 音声孔
5 制御システム
6 バッテリー
7 充電接点
10 骨伝導イヤホンモジュール
101 マザーボード
102 スピーカユニット
103 振動ユニット
104 ボタン