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特許7010933無線通信システムにおいてリソースを選択しPSCCHを伝送する方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-17
(45)【発行日】2022-01-26
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてリソースを選択しPSCCHを伝送する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/02 20090101AFI20220119BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20220119BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220119BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20220119BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W4/40
H04W72/04 131
H04L27/26 113
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019516932
(86)(22)【出願日】2017-09-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-10-31
(86)【国際出願番号】 KR2017010837
(87)【国際公開番号】W WO2018062898
(87)【国際公開日】2018-04-05
【審査請求日】2019-04-11
(31)【優先権主張番号】62/401,162
(32)【優先日】2016-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/403,056
(32)【優先日】2016-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/406,938
(32)【優先日】2016-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/416,137
(32)【優先日】2016-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ヒョクジン
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ハンビョル
(72)【発明者】
【氏名】リ,スンミン
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-509010(JP,A)
【文献】Ericsson,Discussion on P2x, 3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-166965,2016年08月12日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_980/Docs/R1-166965.zip>
【文献】Huawei, HiSilicon,Discussion on sensing details for measurement and reservation, 3GPP TSG-RAN WG1#85 R1-164102,2016年05月14日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_226/Docs/R1-164102.zip>
【文献】NTT DOCOMO, INC.,高速・大容量・低遅延を実現するLTEの無線方式概要,NTT Docomo テクニカル・ジャーナル,Vol.19,No.1,2016年03月04日,インターネット<URL:https://web.archiveorg/web/20160304122633/https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol19_1/vol19_1_011jp.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
H04L 27/26
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、端末がPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)を伝送する方法であって、
センシングウィンドウ内のn個のサブフレームのうち、第1のm個のサブフレームに対してセンシングを行う段階;
前記m個のサブフレームに対するセンシングを前記n個のサブフレームの間隔で前記センシングウィンドウ内で繰り返す段階;
前記センシングウィンドウ内でのセンシングに基づいて、選択ウィンドウ内の第1のm個のサブフレームに対応する第2のm個のサブフレームからサブフレームを選択する段階; 及び
前記選択されたサブフレームを通じてPSSCHを伝送する段階を含み、
前記第1のm個のサブフレームと前記第2のm個のサブフレームの両方の前記mに関する最小値は、上位階層シグナリングにより示され、前記端末は、当該最小値に基づいて前記第1のm個のサブフレーム及び前記第2のm個のサブフレームを決定するPSSCHの伝送方法。
【請求項2】
前記mは前記nより小さい、請求項1に記載のPSSCHの伝送方法。
【請求項3】
前記端末が前記m個のサブフレームに対するセンシング結果或いはリソース占有比率の測定結果をサイドリンク信号を受信できない端末のためにネットワークで伝送する、請求項1に記載のPSSCHの伝送方法。
【請求項4】
前記サイドリンク信号を受信できない端末は、前記第1のm個のサブフレームに対するセンシング結果に基づく情報を前記ネットワークから受信する、請求項3に記載のPSSCHの伝送方法。
【請求項5】
前記サイドリンク信号を受信できない端末は、前記ネットワークから受信された前記情報に基づいてPSSCH伝送関連パラメータを決定する、請求項4に記載のPSSCHの伝送方法。
【請求項6】
前記端末はP-UE(pedestrian UE)である、請求項1に記載のPSSCHの伝送方法。
【請求項7】
前記選択ウィンドウの始まりは前記センシングウィンドウの終わりに連続する、請求項1に記載のPSSCHの伝送方法。
【請求項8】
無線通信システムにおいて、PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)を伝送する端末装置であって、
送信装置と受信装置;及び
プロセッサを含み、
前記プロセッサは、センシングウィンドウ内のn個のサブフレームのうち、第1のm個のサブフレームに対してセンシングを行い、前記センシングを前記n個のサブフレームの間隔で前記センシングウィンドウ内で繰り返し、前記センシングウィンドウ内でのセンシングに基づいて、選択ウィンドウ内の第1のm個のサブフレームに対応する第2のm個のサブフレームからサブフレームを選択し、前記選択されたサブフレームを通じてPSSCHを伝送し、
前記第1のm個のサブフレームと前記第2のm個のサブフレームの両方の前記mに関する最小値は、上位階層シグナリングにより示され、当該端末装置は、当該最小値に基づいて前記第1のm個のサブフレーム及び前記第2のm個のサブフレームを決定する端末装置。
【請求項9】
前記mは前記nより小さい、請求項8に記載の端末装置。
【請求項10】
前記第1のm個のサブフレームに対するセンシング結果はサイドリンク信号を受信できない第1の端末のためにネットワークで伝送される、請求項8に記載の端末装置。
【請求項11】
前記サイドリンク信号を受信できない前記第1の端末は、前記m個のサブフレームに対するセンシング結果に基づく情報を前記ネットワークから受信する、請求項10に記載の端末装置。
【請求項12】
前記サイドリンク信号を受信できない前記第1の端末は、前記ネットワークから受信された前記情報に基づいて伝送関連パラメータを決定する、請求項11に記載の端末装置。
【請求項13】
当該端末装置はP-UE(pedestrian UE)である、請求項8に記載の端末装置。
【請求項14】
前記選択ウィンドウの始まりは前記センシングウィンドウの終わりに連続する、請求項8に記載の端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムに関し、より詳しくは、端末がリソースを選択し、PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)を伝送する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムが音声やデータなどの多様な種類の通信サービスを提供するために広範囲に展開されている。一般に、無線通信システムは可用のシステムリソース(帯域幅、伝送パワーなど)を共有して多重使用者との通信を支援することができる多重接続(multiple access)システムである。多重接続システムの例としては、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)システム、MC-FDMA(multi carrier frequency division multiple access)システムなどがある。
【0003】
装置対装置(Device-to-Device;D2D)通信とは、端末(User Equipment;UE)同士の間に直接的なリンクを設定し、基地局(evolved NodeB;eNB)を介入せずに端末同士が音声、データなどを直接交換する通信方式をいう。D2D通信は端末-対-端末(UE-to-UE)通信、ピア-対-ピア(Peer-to-Peer)通信などの方式を含むことができる。また、D2D通信方式は、M2M(Machine-to-Machine)通信、MTC(Machine Type Communication)などに応用することができる。
【0004】
D2D通信は、急増するデータトラフィックによる基地局の負担を解決できる一方案として考慮されている。例えば、D2D通信によれば、既存の無線通信システムと違い、基地局を介入せずに装置間でデータを交換するので、ネットワークの過負荷を減らすことができる。また、D2D通信を導入することによって、基地局の手続きの減少、D2Dに参加する装置の消費電力の減少、データ伝送速度の増加、ネットワークの収容能力の増加、負荷分散、セルカバレッジ拡大などの効果を期待することができる。
【0005】
現在、D2D通信に関連付く形態として、V2X通信に対する議論が行われている。V2Xは、車両端末間のV2V、車両と他の種類の端末との間のV2P、車両とRSU(roadside unit)との間のV2I通信を含む概念である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、部分センシングを行う方法と、それに基づいてリソースを選択してPSCCHを伝送する方法を技術的課題とする。
【0007】
本発明が遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下の発明の詳細な説明から本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例は、無線通信システムにおいて、端末がPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)を伝送する方法であって、センシングウィンドウ内のn個のサブフレームのうち、上位階層シグナリングにより指示されるm個のサブフレームに対してセンシングを行う段階;m個のサブフレームに対するセンシングをn個のサブフレームの間隔でセンシングウィンドウ内で繰り返す段階;m個のサブフレームに対するセンシング結果に基づいて、選択ウィンドウ内のn個のサブフレームのうち、m個のサブフレームを伝送リソースとして選択する段階;及び伝送リソースとして選択されたm個のサブフレームを通じてPSSCHを伝送する段階を含む、PSSCHの伝送方法である。
【0009】
無線通信システムにおいて、PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)を伝送する端末装置であって、送信装置と受信装置;及びプロセッサを含み、プロセッサは、センシングウィンドウ内のn個のサブフレームのうち、上位階層シグナリングにより指示されるm個のサブフレームに対してセンシングを行い、m個のサブフレームに対するセンシングをn個のサブフレームの間隔でセンシングウィンドウ内で繰り返し、m個のサブフレームに対するセンシング結果に基づいて、選択ウィンドウ内のn個のサブフレームのうち、m個のサブフレームを伝送リソースとして選択し、伝送リソースとして選択されたm個のサブフレームを通じてPSSCHを伝送する、端末装置である。
【0010】
上位階層シグナリングは、m個のサブフレームの個数に該当するmを指示することである。
【0011】
端末がm個のサブフレームに対するセンシング結果或いはリソース占有比率の測定結果をサイドリンク信号を受信できない端末のためにネットワークで伝送できる。
【0012】
サイドリンク信号を受信できない端末は、m個のサブフレームに対するセンシング結果に基づく情報をネットワークから受信できる。
【0013】
サイドリンク信号を受信できない端末は、ネットワークから受信された情報に基づいてPSSCH伝送関連パラメータを決定できる。
【0014】
端末はP-UE(pedestrian UE)である。
【0015】
選択ウィンドウの始まりはセンシングウィンドウの終わりに連続する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、P-UEは効率的な部分センシングによりバッテリーを節約しながらV2X通信を行うことができる。
【0017】
本発明で得られる効果は以上に言及した効果に制限されず、言及しなかった他の効果は下記の記載から本発明が属する当該技術分野における当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本明細書に添付する図面は本発明に対する理解を提供するためのものであり、本発明の多様な実施形態を示し、本発明の説明とともに本発明の原理を説明するためのものである。
【0019】
図1】無線フレームの構造を示す図である。
図2】下りリンクスロットにおけるリソースグリッド(resource grid)を示す図である。
図3】下りリンクサブフレームの構造を示す図である。
図4】上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
図5】多重アンテナを有する無線通信システムを示す構成図である。
図6】D2D同期信号が伝送されるサブフレームを示す図である。
図7】D2D信号のリレーを説明する図である。
図8】D2D通信のためのD2Dリソースプールの一例を示す図である。
図9】SA周期を説明する図である。
図10】本発明の一例を説明する図である。
図11】送受信装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、別に明示しない限り、選択的なものとして考慮され得る。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施されてもよく、また、一部の構成要素及び/又は特徴は結合されて本発明の実施例を構成してもよい。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に代えてもよい。
【0021】
本明細書では、本発明の実施例を、基地局と端末間におけるデータ送受信の関係を中心に説明する。ここで、基地局は、端末と通信を直接行うネットワークの終端ノード(terminalnode)としての意味を有する。本文書で、基地局により行われるとした特定動作は、場合によっては、基地局の上位ノード(uppernode)により行われてもよい。
【0022】
すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)で構成されるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、又は基地局以外の他のネットワークノードにより行われるということは明らかである。「基地局(BS:Base Station)」は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(AP:Access Point)などの用語に代えてもよい。中継機は、Relay Node(RN)、Relay Station(RS)などの用語に代えてもよい。また、「端末(Terminal)」は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)などの用語に代えてもよい。また、以下の説明において、「基地局」とは、スケジューリング実行ノード、クラスターヘッダー(cluster header)などの装置を指す意味としても使用可能である。もし、基地局やリレーも、端末が送信する信号を送信すれば、一種の端末と見なすことができる。
【0023】
以下に記述されるセルの名称は、基地局(basestation、eNB)、セクタ(sector)、リモートラジオヘッド(remoteradiohead,RRH)、リレー(relay)などの送受信ポイントに適用され、また、特定送受信ポイントで構成搬送波(component carrier)を区分するための包括的な用語で使われてもよい。
【0024】
以下の説明で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されたもので、これらの特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱することなく他の形態に変更されてもよい。
【0025】
場合によっては、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示すこともできる。また、本明細書全体を通じて同一の構成要素には同一の図面符号を付して説明する。
【0026】
本発明の実施例は、無線接続システムであるIEEE802システム、3GPPシステム、3GPP LTE及びLTE-A(LTE-Advanced)システム、及び3GPP2システムの少なくとも一つに開示された標準文書でサポートすることができる。すなわち、本発明の実施例において本発明の技術的思想を明確にするために説明していない段階又は部分は、上記の標準文書でサーポートすることができる。なお、本文書で開示している全ての用語は、上記の標準文書によって説明することができる。
【0027】
以下の技術は、CDMA(Code Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などのような種々の無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC-FDMAを採用する。LTE-A(Advanced)は、3GPP LTEの進展である。WiMAXは、IEEE802.16e規格(WirelessMAN-OFDMA Reference System)及び進展したIEEE802.16m規格(WirelessMAN-OFDMA Advanced system)によって説明することができる。明確性のために、以下では、3GPP LTE及びLTE-Aシステムを中心に説明するが、本発明の技術的思想はこれに制限されない。
【0028】
LTA/LTA-Aリソース構造/チャネル
【0029】
図1を参照して無線フレームの構造について説明する。
【0030】
セルラーOFDM無線パケット通信システムにおいて、上り/下りリンク信号パケット送信はサブフレーム(subframe)単位に行われ、1サブフレームは、複数のOFDMシンボルを含む一定の時間区間と定義される。3GPP LTE標準では、FDD(Frequency Division Duplex)に適用可能なタイプ1無線フレーム(radio frame)構造と、TDD(Time Division Duplex)に適用可能なタイプ2無線フレーム構造を支援する。
【0031】
図1(a)は、タイプ1無線フレームの構造を例示する図である。下りリンク無線フレームは10個のサブフレームで構成され、1個のサブフレームは時間領域(time domain)において2個のスロット(slot)で構成される。1個のサブフレームを送信するためにかかる時間をTTI(transmission time interval)という。例えば、1サブフレームの長さは1msであり、1スロットの長さは0.5msであってよい。1スロットは時間領域において複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域において複数のリソースブロック(Resource Block;RB)を含む。3GPP LTEシステムでは、下りリンクでOFDMAを用いているため、OFDMシンボルが1シンボル区間を表す。OFDMシンボルは、SC-FDMAシンボル又はシンボル区間と呼ぶこともできる。リソースブロック(RB)はリソース割当て単位であり、1スロットにおいて複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含むことができる。
【0032】
1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、CP(Cyclic Prefix)の構成(configuration)によって異なってもよい。CPには、拡張CP(extended CP)及び一般CP(normal CP)がある。例えば、OFDMシンボルが一般CPによって構成された場合、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は7個であってよい。OFDMシンボルが拡張CPによって構成された場合、1 OFDMシンボルの長さが増加するため、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、一般CPの場合に比べて少ない。拡張CPの場合に、例えば、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は6個であってもよい。端末が速い速度で移動する場合などのようにチャネル状態が不安定な場合は、シンボル間干渉をより減らすために、拡張CPを用いることができる。
【0033】
一般CPが用いられる場合、1スロットは7個のOFDMシンボルを含み、1サブフレームは14個のOFDMシンボルを含む。このとき、各サブフレームにおける先頭2個又は3個のOFDMシンボルはPDCCH(physical downlink control channel)に割り当て、残りのOFDMシンボルはPDSCH(physical downlink shared channel)に割り当てることができる。
【0034】
図1(b)は、タイプ2無線フレームの構造を示す図である。タイプ2無線フレームは、2ハーフフレーム(half frame)で構成される。各ハーフフレームは、5サブフレーム、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period;GP)、及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)で構成され、ここで、1サブフレームは2スロットで構成される。DwPTSは、端末での初期セル探索、同期化又はチャネル推定に用いられる。UpPTSは、基地局でのチャネル推定と端末の上り送信同期を取るために用いられる。保護区間は、上りリンク及び下りリンク間に下りリンク信号の多重経路遅延によって上りリンクで生じる干渉を除去するための区間である。一方、無線フレームのタイプにかかわらず、1個のサブフレームは2個のスロットで構成される。
【0035】
無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、又はスロットに含まれるシンボルの数は様々に変更されてもよい。
【0036】
図2は、下りリンクスロットにおけるリソースグリッド(resource grid)を示す図である。同図で、1下りリンクスロットは時間領域で7個のOFDMシンボルを含み、1リソースブロック(RB)は周波数領域で12個の副搬送波を含むとしたが、本発明はこれに制限されない。例えば、一般CP(normal-Cyclic Prefix)では1スロットが7OFDMシンボルを含むが、拡張CP(extended-CP)では1スロットが6OFDMシンボルを含んでもよい。リソースグリッド上のそれぞれの要素をリソース要素(resource element)と呼ぶ。1リソースブロックは12×7個のリソース要素を含む。下りリンクスロットに含まれるリソースブロックの個数NDLは、下り送信帯域幅による。上りリンクスロットは下りリンクスロットと同一の構造を有することができる。
【0037】
図3は、下りリンクサブフレームの構造を示す図である。1サブフレーム内で第1のスロットにおける先頭部の最大3個のOFDMシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域に該当する。残りのOFDMシンボルは、物理下り共有チャネル(Physical Downlink Shared Chancel;PDSCH)が割り当てられるデータ領域に該当する。3GPP LTEシステムで用いられる下り制御チャネルには、例えば、物理制御フォーマット指示子チャネル(Physical Control Format IndicatorChannel;PCFICH)、物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDCCH)、物理HARQ指示子チャネル(Physical Hybrid automatic repeat request Indicator Chanel;PHICH)などがある。PCFICHは、サブフレームの最初のOFDMシンボルで送信され、サブフレーム内の制御チャネル送信に用いられるOFDMシンボルの個数に関する情報を含む。PHICHは、上り送信の応答としてHARQ ACK/NACK信号を含む。PDCCHで送信される制御情報を、下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)という。DCIは、上りリンク又は下りリンクスケジューリング情報を含んだり、任意の端末グループに対する上り送信電力制御命令を含む。PDCCHは、下り共有チャネル(DL-SCH)のリソース割当て及び送信フォーマット、上り共有チャネル(UL-SCH)のリソース割当て情報、ページングチャネル(PCH)のページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答(Random Access Response)のような上位層制御メッセージのリソース割当て、任意の端末グループ内の個別端末に対する送信電力制御命令のセット、送信電力制御情報、VoIP(Voice over IP)の活性化などを含むことができる。複数のPDCCHが制御領域内で送信されてもよく、端末は複数のPDCCHをモニタすることができる。PDCCHは一つ以上の連続する制御チャネル要素(Control Channel Element;CCE)の組み合わせ(aggregation)で送信される。CCEは、無線チャネルの状態に基づくコーディングレートでPDCCHを提供するために用いられる論理割当て単位である。CCEは、複数個のリソース要素グループに対応する。PDCCHのフォーマットと利用可能なビット数は、CCEの個数とCCEによって提供されるコーディングレート間の相関関係によって決定される。基地局は、端末に送信されるDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報に巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check;CRC)を付加する。CRCは、PDCCHの所有者又は用途によって無線ネットワーク臨時識別子(Radio Network Temporary Identifier;RNTI)という識別子でマスクされる。PDCCHが特定端末に対するものであれば、端末のcell-RNTI(C-RNTI)識別子をCRCにマスクすることができる。又は、PDCCHがページングメッセージに対するものであれば、ページング指示子識別子(Paging Indicator Identifier;P-RNTI)をCRCにマスクすることができる。PDCCHがシステム情報(より具体的に、システム情報ブロック(SIB))に対するものであれば、システム情報識別子及びシステム情報RNTI(SI-RNTI)をCRCにマスクすることができる。端末のランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を示すために、ランダムアクセス-RNTI(RA-RNTI)をCRCにマスクすることができる。
【0038】
図4は、上りリンクサブフレームの構造を示す図である。上りリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに区別できる。制御領域には上りリンク制御情報を含む物理上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)が割り当てられる。データ領域には、ユーザーデータを含む物理上り共有チャネル(Physical uplink shared channel;PUSCH)が割り当てられる。単一搬送波特性を維持するために、一つの端末はPUCCHとPUSCHを同時に送信しない。一つの端末のPUCCHは、サブフレームにおいてリソースブロック対(RB pair)に割り当てられる。リソースブロック対に属するリソースブロックは、2スロットに対して互いに異なった副搬送波を占める。これを、PUCCHに割り当てられるリソースブロック対がスロット境界で周波数-ホップ(frequency-hopped)するという。
【0039】
参照信号(Reference Signal;RS)
【0040】
無線通信システムにおいてパケットを伝送するとき、伝送されるパケットは無線チャネルを介して伝送されるため、伝送過程で信号の歪みが発生し得る。歪んだ信号を受信側で正しく受信するためには、チャネル情報を用いて受信信号で歪みを補正しなければならない。チャネル情報を知るために、送信側と受信側の両方で知っている信号を送信し、前記信号がチャネルを介して受信されるときの歪みの程度によってチャネル情報を知る方法を主に用いる。前記信号をパイロット信号(Pilot Signal)又は参照信号(Reference Signal)という。
【0041】
多重アンテナを用いてデータを送受信する場合には、正しい信号を受信するためには、各送信アンテナと受信アンテナとの間のチャネル状況を知らなければならない。したがって、各送信アンテナ別に、より詳細にはアンテナポート(port)別に別途の参照信号が存在しなければならない。
【0042】
参照信号は、上りリンク参照信号と下りリンク参照信号とに区分することができる。現在、LTEシステムには上りリンク参照信号として、
i)PUSCH及びPUCCHを介して伝送された情報のコヒーレント(coherent)な復調のためのチャネル推定のための復調参照信号(DeModulation-Reference Signal;DM-RS)、
ii)基地局が、ネットワークが異なる周波数での上りリンクのチャネル品質を測定するためのサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal;SRS)がある。
【0043】
一方、下りリンク参照信号としては、
i)セル内の全ての端末が共有するセル-特定の参照信号(Cell-specific Reference Signal;CRS)、
ii)特定の端末のみのための端末-特定の参照信号(UE-specific Reference Signal)、
iii)PDSCHが伝送される場合、コヒーレントな復調のために伝送されるDM-RS(DeModulation-Reference Signal)、
iv)下りリンクDMRSが伝送される場合、チャネル状態情報(Channel State Information;CSI)を伝達するためのチャネル状態情報参照信号(Channel State Information- Reference Signal;CSI-RS)、
v)MBSFN(Multimedia Broadcast Single Frequency Network)モードで送信される信号に対するコヒーレントな復調のために送信されるMBSFN参照信号(MBSFN Reference Signal)、
vi)端末の地理的位置情報を推定するのに使用される位置参照信号(Positioning Reference Signal)がある。
【0044】
参照信号は、その目的によって2種類に大別することができる。チャネル情報の取得のための目的の参照信号、及びデータの復調のために使用される参照信号がある。前者は、UEが下りリンクへのチャネル情報を取得するのにその目的があるため、広帯域で送信されなければならず、特定のサブフレームで下りリンクデータを受信しない端末であってもその参照信号を受信しなければならない。また、これは、ハンドオーバーなどの状況でも用いられる。後者は、基地局が下りリンクデータを送るとき、当該リソースに共に送る参照信号であって、端末は、当該参照信号を受信することによってチャネル測定をして、データを復調することができるようになる。この参照信号は、データが伝送される領域に伝送されなければならない。
【0045】
多重アンテナ(MIMO)システムのモデリング
【0046】
図5は、多重アンテナを有する無線通信システムの構成図である。
【0047】
図5(a)に示したように、送信アンテナの数をNt個、受信アンテナの数をNR個と増やすと、送信機又は受信機でのみ多数のアンテナを用いる場合とは異なり、アンテナの数に比例して理論的なチャネル伝送容量が増加する。したがって、伝送レートを向上させ、周波数効率を画期的に向上させることができる。チャネル伝送容量が増加することによって、伝送レートは、理論的に、単一のアンテナの利用時の最大伝送レート(Ro)にレート増加率(Ri)を掛けた分だけ増加し得る。
【0048】
[数式1]
【数1】
【0049】
例えば、4個の送信アンテナ及び4個の受信アンテナを用いるMIMO通信システムでは、単一のアンテナシステムに比べて、理論上、4倍の伝送レートを取得することができる。多重アンテナシステムの理論的容量増加が90年代半ばに証明されて以来、これを実質的なデータ伝送率の向上へと導くための様々な技術が現在まで盛んに研究されている。また、いくつかの技術は、既に3世代移動通信と次世代無線LANなどの様々な無線通信の標準に反映されている。
【0050】
現在までの多重アンテナ関連研究動向を見ると、様々なチャネル環境及び多重接続環境での多重アンテナ通信容量計算などに関連する情報理論面の研究、多重アンテナシステムの無線チャネル測定及び模型導出の研究、伝送信頼度の向上及び伝送率の向上のための時空間信号処理技術の研究など、様々な観点で盛んに研究が行われている。
【0051】
多重アンテナシステムでの通信方法を、数学的モデリングを用いてより具体的に説明する。前記システムには、Nt個の送信アンテナ及びNt個の受信アンテナが存在すると仮定する。
【0052】
送信信号を説明すると、Nt個の送信アンテナがある場合、送信可能な最大情報はNT個である。送信情報は、次のように表現することができる。
【0053】
[数式2]
【数2】
【0054】
それぞれの送信情報
【数3】
は、送信電力が異なってもよい。それぞれの送信電力を


【数4】
とすれば、送信電力が調整された送信情報は、次のように表現することができる。
【0055】
[数式3]
【数5】
【0056】
また、
【数6】
は、送信電力の対角行列
【数7】
を用いて、次のように表現することができる。
【0057】
[数式4]
【数8】
【0058】
送信電力が調整された情報ベクトル
【数9】
に重み行列
【数10】
が適用されて、実際に送信されるNt個の送信信号
【数11】
が構成される場合を考慮してみよう。重み行列
【数12】
は、送信情報を送信チャネルの状況などに応じて各アンテナに適切に分配する役割を果たす。
【数13】
は、ベクトル
【数14】
を用いて、次のように表現することができる。
【0059】
[数式5]
【数15】
【0060】
ここで、
【数16】
は、i番目の送信アンテナとj番目の情報との間の重み値を意味する。
【数17】
は、プリコーディング行列とも呼ばれる。
【0061】
受信信号は、Nr個の受信アンテナがある場合、各アンテナの受信信号
【数18】
はベクトルで次のように表現することができる。
【0062】
[数式6]
【数19】
【0063】
多重アンテナ無線通信システムにおいてチャネルをモデリングする場合、チャネルは、送受信アンテナインデックスによって区分することができる。送信アンテナjから受信アンテナiを経るチャネルを
【数20】
と表示することにする。
【数21】
において、インデックスの順序は受信アンテナインデックスが先で、送信アンテナのインデックスが後であることに留意されたい。
【0064】
一方、図5(b)は、NR個の送信アンテナから受信アンテナiへのチャネルを示した図である。前記チャネルをまとめてベクトル及び行列の形態で表示することができる。図5(b)において、総NT個の送信アンテナから受信アンテナiに到着するチャネルは、次のように表すことができる。
【0065】
[数式7]
【数22】
【0066】
したがって、Nt個の送信アンテナからNr個の受信アンテナに到着する全てのチャネルは、次のように表現することができる。
【0067】
[数式8]
【数23】
【0068】
実際のチャネルには、チャネル行列
【数24】
を経た後に白色雑音(AWGN;Additive White Gaussian Noise)が加えられる。NR個の受信アンテナのそれぞれに加えられる白色雑音
【数25】
は、次のように表現することができる。
【0069】
[数式9]
【数26】
【0070】
上述した数式モデリングを通じて、受信信号は、次のように表現することができる。
【0071】
[数式10]
【数27】
【0072】
一方、チャネル状態を示すチャネル行列
【数28】
の行及び列の数は、送受信アンテナの数によって決定される。チャネル行列
【数29】
において、行の数は受信アンテナの数NRと同一であり、列の数は送信アンテナの数Ntと同一である。すなわち、チャネル行列
【数30】
は、行列がNR×Ntとなる。
【0073】
行列のランク(rank)は、互いに独立した(independent)行又は列の個数のうち最小の個数として定義される。したがって、行列のランクは、行又は列の個数よりも大きくなることはない。チャネル行列
【数31】
のランク(
【数32】
)は、次のように制限される。
【0074】
[数式11]
【数33】
【0075】
ランクの他の定義は、行列を固有値分解(Eigen value decomposition)したとき、0ではない固有値の個数として定義することができる。同様に、ランクの更に他の定義は、特異値分解(singular value decomposition)したとき、0ではない特異値の個数として定義することができる。したがって、チャネル行列におけるランクの物理的な意味は、与えられたチャネルで互いに異なる情報を送ることができる最大数といえる。
【0076】
本文書の説明において、MIMO送信に対する「ランク(Rank)」は、特定の時点及び特定の周波数リソースで独立して信号を送信できる経路の数を示し、「レイヤ(layer)の数」は、各経路を介して送信される信号ストリームの個数を示す。一般的に送信端は、信号送信に用いられるランク数に対応する個数のレイヤを送信するため、特に言及がない限り、ランクは、レイヤの個数と同じ意味を有する。
【0077】
D2D端末の同期取得
【0078】
以下では、上述した説明及び既存のLTE/LTE-Aシステムに基づいて、D2D通信において端末間の同期取得について説明する。OFDMシステムでは、時間/周波数同期が取られていない場合、セル間干渉(Inter-Cell Interference)により、OFDM信号において互いに異なる端末間にマルチプレクシングが不可能となり得る。同期を取るためにD2D端末が同期信号を直接送受信し、全ての端末が個別的に同期を取ることは非効率的である。したがって、D2Dのような分散ノードシステムでは、特定のノードが代表同期信号を送信し、残りのUEがこれに同期を取ることができる。言い換えると、D2D信号送受信のために、一部のノード(このとき、ノードは、eNB、UE、SRN(synchronization reference node又は同期ソース(synchronization source)と呼ぶこともできる)であってもよい。)がD2D同期信号(D2DSS、D2D Synchronization Signal)を送信し、残りの端末がこれに同期を取って信号を送受信する方式を用いることができる。
【0079】
D2D同期信号としては、プライマリ同期信号(PD2DSS(Primary D2DSS)又はPSSS(Primary Sidelink synchronization signal))、セカンダリ同期信号(SD2DSS(Secondary D2DSS)又はSSSS(Secondary Sidelink synchronization signal))があり得る。PD2DSSは、所定長さのザドフチューシーケンス(Zadoff-chu sequence)又はPSSと類似/変形/反復された構造などであってもよい。また、DL PSSとは異なり、他のザドフチュールートインデックス(例えば、26,37)を使用することができる。SD2DSSは、M-シーケンス又はSSSと類似/変形/反復された構造などであってもよい。もし、端末がeNBから同期を取る場合、SRNはeNBとなり、D2DSSはPSS/SSSとなる。DLのPSS/SSSとは異なり、PD2DSS/SD2DSSはULサブキャリアマッピング方式に従う。図6には、D2D同期信号が送信されるサブフレームが示されている。PD2DSCH(Physical D2D synchronization channel)は、D2D信号送受信の前に端末が最も先に知らなければならない基本となる(システム)情報(例えば、D2DSSに関連する情報、デュプレックスモード(Duplex Mode、DM)、TDD UL/DL構成、リソースプール関連情報、D2DSSに関連するアプリケーションの種類、subframe offset、ブロードキャスト情報など)が送信される(放送)チャネルであってもよい。PD2DSCHは、D2DSSと同じサブフレーム上で又は後行するサブフレーム上で送信されてもよい。DMRSは、PD2DSCHの復調のために使用することができる。
【0080】
SRNは、D2DSS、PD2DSCH(Physical D2D synchronization channel)を送信するノードであってもよい。D2DSSは、特定のシーケンスの形態であってもよく、PD2DSCHは、特定の情報を示すシーケンスであるか、又は事前に定められたチャネルコーディングを経た後のコードワードの形態であってもよい。ここで、SRNは、eNB又は特定のD2D端末であってもよい。部分ネットワークカバレッジ(partial network coverage)又はカバレッジ外(out of network coverage)の場合には、端末がSRNとなり得る。
【0081】
図7のような状況でカバレッジ外(out of coverage)の端末とのD2D通信のために、D2DSSはリレーされてもよい。また、D2DSSは、多重ホップを介してリレーされてもよい。以下の説明において、同期信号をリレーするということは、直接基地局の同期信号をAFリレーすることだけでなく、同期信号の受信時点に合わせて別途のフォーマットのD2D同期信号を送信することも含む概念である。このように、D2D同期信号がリレーされることによって、カバレッジ内の端末とカバレッジ外の端末とが直接通信を行うことができる。
【0082】
D2Dリソースプール
【0083】
図8には、D2D通信を行うUE1、UE2、及びこれらが用いるD2Dリソースプールの例が示されている。図8(a)において、UEは、端末又はD2D通信方式に従って信号を送受信する基地局などのネットワーク装備を意味する。端末は、一連のリソースの集合を意味するリソースプール内で特定のリソースに該当するリソースユニットを選択し、当該リソースユニットを用いてD2D信号を送信することができる。受信端末(UE2)は、UE1が信号を送信できるリソースプールの構成(configured)を受け、当該プール(pool)内でUE1の信号を検出することができる。ここで、リソースプールは、UE1が基地局の接続範囲にある場合には、基地局が知らせることができ、基地局の接続範囲外にある場合には、他の端末が知らせたり、又は事前に定められたリソースで決定されてもよい。一般に、リソースプールは、複数のリソースユニットで構成され、各端末は、一つ又は複数のリソースユニットを選定して自身のD2D信号送信に用いることができる。リソースユニットは、図8(b)に例示した通りであってもよい。図8(b)を参照すると、全体の周波数リソースがNF個に分割され、全体の時間リソースがNT個に分割されて、総NF*NT個のリソースユニットが定義されることがわかる。ここでは、当該リソースプールがNTサブフレームを周期にして繰り返されるといえる。特に、一つのリソースユニットが、図示のように周期的に繰り返して現れてもよい。または、時間や周波数領域でのダイバーシチ効果を得るために、一つの論理的なリソースユニットがマッピングされる物理的リソースユニットのインデックスが、時間によって、事前に定められたパターンで変化してもよい。このようなリソースユニットの構造において、リソースプールとは、D2D信号を送信しようとする端末が送信に使用できるリソースユニットの集合を意味し得る。
【0084】
リソースプールは、様々な種類に細分化することができる。まず、各リソースプールで送信されるD2D信号のコンテンツ(contents)によって区分することができる。例えば、D2D信号のコンテンツは区分されてもよく、それぞれに対して別途のリソースプールが構成されてもよい。D2D信号のコンテンツとして、SA(Scheduling assignment;SA)、D2Dデータチャネル、ディスカバリチャネル(Discovery channel)があり得る。SAは、送信端末が後行するD2Dデータチャネルの送信に使用するリソースの位置、その他のデータチャネルの復調のために必要なMCS(modulation and coding scheme)やMIMO送信方式、TA(timing advance)などの情報を含む信号であってもよい。この信号は、同一のリソースユニット上でD2Dデータと共にマルチプレクスされて送信されることも可能であり、この場合、SAリソースプールとは、SAがD2Dデータとマルチプレクスされて送信されるリソースのプールを意味し得る。他の名称として、D2D制御チャネル(control channel)又はPSCCH(physical sidelink control channel)と呼ぶこともできる。D2Dデータチャネル(又は、PSSCH(Physical sidelink shared channel))は、送信端末がユーザデータを送信するのに使用するリソースのプールであってもよい。同一のリソースユニット上でD2Dデータと共にSAがマルチプレクスされて送信される場合、D2Dデータチャネルのためのリソースプールでは、SA情報を除いた形態のD2Dデータチャネルのみが送信され得る。言い換えると、SAリソースプール内の個別リソースユニット上でSA情報を送信するのに使用されていたREsを、D2Dデータチャネルリソースプールでは、依然としてD2Dデータを送信するのに使用することができる。ディスカバリチャネルは、送信端末が自身のIDなどの情報を送信して、隣接端末が自身を発見できるようにするメッセージのためのリソースプールであってもよい。
【0085】
D2D信号のコンテンツが同じ場合にも、D2D信号の送受信属性に応じて異なるリソースプールを使用することができる。例えば、同じD2Dデータチャネルやディスカバリメッセージであるとしても、D2D信号の送信タイミング決定方式(例えば、同期基準信号の受信時点で送信されるか、それとも一定のTAを適用して送信されるか)やリソース割り当て方式(例えば、個別信号の送信リソースをeNBが個別送信UEに指定するか、それとも個別送信UEがプール内で独自で個別信号送信リソースを選択するか)、信号フォーマット(例えば、各D2D信号が1サブフレームで占めるシンボルの個数や、一つのD2D信号の送信に使用されるサブフレームの個数)、eNBからの信号の強度、D2D UEの送信電力の強度などによって、再び互いに異なるリソースプールに区分されてもよい。説明の便宜上、D2DコミュニケーションにおいてeNBがD2D送信UEの送信リソースを直接指示する方法をMode1、送信リソース領域が予め設定されていたり、eNBが送信リソース領域を指定し、UEが送信リソースを直接選択したりする方法をMode2と呼ぶことにする。D2D discoveryの場合には、eNBがリソースを直接指示する場合にはType2、予め設定されたリソース領域又はeNBが指示したリソース領域でUEが送信リソースを直接選択する場合はType1と呼ぶことにする。
【0086】
SAの送受信
【0087】
モード1端末は、基地局によって構成されたリソースでSA(又は、D2D制御信号、SCI(Sidelink Control Information))を送信することができる。モード2端末は、D2D送信に用いるリソースが基地局によって構成される。そして、当該構成されたリソースで時間周波数リソースを選択してSAを送信することができる。
【0088】
SA周期は、図9に示すように定義することができる。図9を参照すると、一番目のSA周期は、特定システムフレームから、上位層シグナリングによって指示された所定オフセット(SAOffsetIndicator)だけ離れたサブフレームで開始することができる。各SA周期は、SAリソースプールとD2Dデータ伝送のためのサブフレームプールを含むことができる。SAリソースプールは、SA周期の一番目のサブフレームから、サブフレームビットマップ(saSubframeBitmap)でSAが送信されると指示されたサブフレームのうち、最後のサブフレームまでを含むことができる。D2Dデータ伝送のためのリソースプールは、モード1の場合、T-RPT(Time-resource pattern for transmission又はTRP(Time-resource pattern))が適用されることによって、実際にデータ伝送に用いられるサブフレームが決定され得る。図示のように、SAリソースプールを除くSA周期に含まれたサブフレームの個数がT-RPTビット個数よりも多い場合、T-RPTを反復して適用することができ、最後に適用されるT-RPTは、残ったサブフレームの個数だけトランケート(truncate)して適用することができる。送信端末は、指示したT-RPTにおいてT-RPTビットマップが1である位置で送信を行い、1つのMAC PDUは4回ずつ送信をする。
【0089】
なお、車両間通信では、periodic messageタイプのCAM(Cooperative Awareness Message)、event triggered messageタイプのDENM(Decentralized Environmental Notification Message)などが伝送される。CAMには、方向及び速度のような車両の動的状態情報、寸法のような車両静的データ、外部照明状態、経路明細などの基本車両情報が含まれている。CAMのサイズは50~300Byteである。CAMはブロードキャストされ、遅延(latency)は100msより大きくてはならない。DENMは車両の故障、事故などの突発状況時に生成されるメッセージである。DENMのサイズは3000Byteより小さく、伝送範囲内にある全ての車両がメッセージを受信できる。この時、DENMはCAMより高い優先権(priority)を有する。高い優先権を有するとは、1つのUEの観点では、同時伝送が発生した場合、優先権が高いものを優先して伝送することを意味し、又は複数のメッセージのうち、優先権が高いメッセージを時間的に優先して伝送するという意味でもある。また複数のUEの観点では、優先権が低いメッセージに対する干渉より優先権が高いメッセージに対する干渉を少なくして、受信エラーの確率を下げることである。CAMでもセキュリティオーバーヘッド(security overhead)が含まれていると、そうではない場合より大きいメッセージサイズを有することができる。
【0090】
実施例
【0091】
以下、上述した説明に基づいて、部分センシング(partial sensing、以下、P-センシングともいう)に関する本発明の様々な実施例について説明する。
【0092】
P-センシングリソースの決定
【0093】
本発明の一実施例による端末は、センシングウィンドウ内におけるn個のサブフレームのうち、上位階層シグナリングにより指示されるm個のサブフレームに対してセンシングを行うことができる。また、m個のサブフレームに対するセンシングをn個のサブフレームの間隔でセンシングウィンドウ内で繰り返すことができる。或いは、n個のサブフレームの間隔はネットワークにより設定されることができる。即ち、P-センシング区間の長さは予め決められるか又はネットワークにより物理階層又は上位階層信号でシグナリングされる。即ち、m個のサブフレームの間隔でn個のサブフレームに対するセンシング(部分センシング)をセンシングウィンドウ内で繰り返すことである。上位階層シグナリングは、部分センシング(P-センシング)を行う最小サブフレームの数に該当するmを指示することである。また、P-センシング区間の長さはP-UEの間で共通に同一であることができる。しかし、センシングを行う実際のサブフレームの位置は端末ごとに異なり、これは端末の具現によって異なることである。リソース選択ウィンドウの始まりはセンシングウィンドウの終わりに連続する。
【0094】
センシング方法に関連して、P-UEはP-センシングリソース領域(伝送候補リソース領域)を選択するために、(P-UEが使用するように設定されたリソースプール内の)全体リソース領域をセンシングすることができる。この時、混雑レベルを推定するための占有リソースの比率をP-センシングリソース領域の選択に用いることもできる。このために、P-UEはP-センシングリソース領域を選択する前に、一定時間の間、全体リソース領域に対する平均干渉量(又は上述した測定メートル法)を測定することができる。この時、全てのリソース領域において、P-UEがリソース領域をモニタリングすることは、過渡なバッテリー消耗を引き起こすので、P-センシングリソース領域ごとに一部リソースのみを選択的にモニタリングすることができる。これはP-UEの全体リソースセンシングがP-センシングリソース領域において分散されていると思われることができる。即ち、P-センシングリソース領域の全体をモニタリングすることもできるが、端末のバッテリー消耗を考慮して、再度P-センシングリソース領域ごとに一部リソースのみを選択的にモニタリングすることである。端末はP-センシングリソース領域の変更を試みるたびにこの動作を選択的に行うことができる。この方法はP-UEが全体リソース領域をモニタリングした後、P-センシングリソース領域を選択するので、干渉制御がより容易であるという長所がある。
【0095】
次に、m個のサブフレームに対するセンシング結果に基づいて、選択ウィンドウ内のn個のサブフレームのうち、m個のサブフレームを伝送リソースとして選択することができる。伝送リソースの選択は、P-センシングリソース領域の平均/最大/最小のRSSI/S-RSSI/S-RSRP/PSSCH-RSRPを測定してP-センシングリソースを選択することができる。伝送リソースとして選択されたk個のサブフレームによりPSSCHを伝送することができる。
【0096】
なお、ネットワークはP-UEに部分リソースでP-センシングリソース領域の平均/最大/最小のRSSI/S-RSSI/S-RSRP/PSSCH-RSRPを測定して全体又は一部をネットワークに報告するように指示することができる。この場合、m個のサブフレームに対するセンシング結果はサイドリンク信号を受信できない端末のためにネットワークにより伝送されることができる。具体的に、端末は自分が測定した部分リソースのインデックスと該当P-センシングリソースにおける測定値を物理階層又は上位階層信号でeNBにシグナリングすることができる。
【0097】
また、サイドリンク信号を受信できない端末は、m個のサブフレームに対するセンシング結果に基づく情報をネットワークから受信することができる。その後、サイドリンク信号を受信できない端末は、ネットワークから受信した情報に基づいて、伝送関連のパラメータを決定できる。
【0098】
即ち、P-UEのうち、(サイドリンク)受信能力のない端末のために、V-UE或いは部分センシングが可能なP-UEが代わりに混雑レベルなどを測定することである。ネットワークはこれらの情報を集めて該当P-センシングリソース領域或いはリソースプールの平均測定/混雑レベルを端末に物理階層又は上位階層信号によりシグナリングすることができる。このシグナリングは周期的に行われることができ、又は端末の要請によって行われることもできる。サイドリンク受信能力のない端末は、この情報を用いて自分の伝送リソースのサイズ(RB size、サブチャネルの数)、伝送電力、MCS等の伝送パラメータを決定できる。或いはP-センシングが可能な端末は、この情報を用いてP-センシングリソース領域の再選択を行うか、又は現在の混雑レベルを測定して平均対比どのくらい良好であるかを確認し、これを活用してP-センシングリソースの再選択(又はプール変更、キャリア変更)を行うことができる。具体的な例として、ネットワークは平均混雑レベル情報を端末に物理階層又は上位階層信号によりシグナリングすることができる。P-UEは自分がP-センシングを行うリソース領域における混雑レベルを測定して、平均より一定臨界以上に高い場合は、P-センシングリソースを変更するか又は該当P-センシングリソースにおける伝送パラメータ(MCS、RB size、サブチャネルの数、パワー)のうち、全体又は一部を変更するか、又はリソースプールを別の目的で設定されたこと(ランダムリソース選択を行うか、又は例外的に使用するプール)に移動して伝送を行うことができる。
【0099】
一方、P-UEは、リソース領域のうちの一部をランダムに選択して、センシング及びリソース選択動作を行うことができる。たとえ、リソースがN個(例えば、N=10)の領域に分割される時、端末はランダムに1つの領域を選択して、該当領域でセンシング動作を行うことができる。この時、P-UEが伝送リソースを選択した時は、選択したリソース領域内でのみ伝送リソースを選択するように規則を定めることができる。
【0100】
ランダムに選択する方式の一例として、P-UEのIDに基づくセンシングリソース領域を選択することができる。P-UE IDをNにモジュール式の値をP-センシングリソースとして設定できる。かかるランダム方式は、P-UEを均等に分散させてP-UE間の干渉を平準化することができる。しかし、ランダムに決定するので、特定のP-センシング区間にUEが集中するか又はV-UEが特定のリソース領域に多く分布する場合は、過密集状態になって円滑な通信が行われないことができる。従って、ネットワークが特定のリソース領域に対するV-UEの分布状況を考慮してランダムに選択する方式を選択的に適用することができる。
【0101】
なお、ネットワークは、P-UEがいつオンしてP-センシングを行うか、いつオフしてセンシングを行わないかを、UE個々に又はUEグループに物理階層又は上位階層信号によりシグナリングすることができる。ネットワークは全てのP-UEを制御できるが、ネットワークがP-UEセンシングリソースの分割のみを指示し、UEが自らP-UEのセンシングリソースを選択することもできる。eNB制御モードのP-UEは、ネットワークが個々に指示したP-センシングリソースにおいてモニタリング及び混雑測定を行って、これをネットワークに報告することができる。このようなPセンシングリソース領域は、ネットワークが設定したリソース予約周期に連動することができる。たとえ、最小/又は最大に使用可能なリソース予約周期がxである場合、これに連動してP-センシングリソース領域の周期が決定される。
【0102】
P-センシングリソース領域の変更
【0103】
P-UEがP-センシングリソース領域を選択する時、このリソース領域が衝突や伝送リソース不足などによってP-センシングリソース領域を変更することができる。この時、以下のような動作を考慮できる。
【0104】
端末は、P-センシングリソース領域内で伝送する適切なリソースがない場合、再選択をトリガー(trigger)するか及び/又はP-センシングリソース領域を変更することができる。たとえ特定のP-センシングリソース領域に一定臨界未満のリソースがない場合は、P-センシングリソース領域の変更をトリガーすることができ、この時、P-センシングリソース領域の選択は、上述したP-センシングリソースの決定に提示した方法のうち1つを使用することができる。この時、以前に選択したP-センシングリソース領域は選択から除外される。また、P-センシングリソース領域を新しく選択する時、既存のP-センシングリソース領域より良好なP-センシングリソース領域が見つからない場合は、P-センシングリソースの変更を行わないこともできる。このために、P-センシングリソース領域で測定した測定指標(measurement metric)より新しいP-センシングリソース領域で測定した測定指標が一定のオフセットを合わせた(又は可重値を適用した)ことより小さいか/大きい(RSSIの場合、より小さい方がよい指標、非占有リソース比率の場合には、小さいほどよい)場合にのみ、P-センシングリソースの変更を行うことができる。これは、過渡なP-センシングリソース領域の変更を防止するためのものである。
【0105】
カウンターが0になってリソース再選択がトリガーされる場合、端末はP-センシングリソース領域の再選択を行うように規則を定めることができる。又はリソース再選択カウンターとは別のP-センシングリソース領域の変更のためのカウンターが導入されて、別のP-センシングリソース領域の変更を行うことができる。この時、リソース再選択カウンターと同期を合わせるために、P-センシングリソース領域の変更カウンターは、リソース再選択カウンターの倍数に設定されることができる。
【0106】
一方、P-センシングリソース領域を変更するためには、予め他のP-センシングリソース領域をモニタリングするように規則を定めることができる。かかる動作のために、P-センシングリソース領域が一度選択され、リソース選択が行われると、カウンターが0になるまでは選択されたP-センシングリソース領域のモニタリングが不要である。この時、意図的に他のP-センシングリソース領域に対するモニタリングを行うことができる。もしモニタリングしたP-センシングリソース領域からより良好な測定指標が観測される場合には、該当カウンターが0になった時又はリソース再選択がトリガーされた時(RB size、MCSなどのミスマッチにより)、P-センシングリソース領域の変更を同時に行うことができる。
【0107】
又は端末は自分が選択したP-センシングリソース領域と今後選択する可能性のあるP-センシングリソース領域を常に一緒にモニタリングするように規則を定めることができる。単純に2つから拡張して、N個のP-センシングリソース領域をモニタリングするように規則を定めることもでき、モニタリングするP-センシングリソース領域の数はネットワークによりシグナリングされるか又は予め決められることができる。又は端末が自分の具現によってP-センシングを行うリソース領域の数を自ら決定することもできる。
【0108】
現在のLTEリリース14のV2Vリソース選択では、リソース(再)選択を行う場合にのみ1000msをモニタリングする。従って、一度リソース選択が行われた後、一部時間ではリソースモニタリングが行われない。P-センシングリソース領域も同様に、リソース選択が行われた後、再選択が行われるまでには伝送のみを行い、他のリソースモニタリングは行わない。この時、P-UEが再度リソース(再)選択を行う可能性があれば、(カウンターが0に近づくか又はリソースサイズが徐々に不足になる場合)、一定時点前に、P-センシングリソース領域モニタリングを行うことができる。
【0109】
P-UEのセンシングウィンドウの長さはV-UEと異なることができる。この時、P-UEのメッセージ発生周期と同様に設定されることができる。この場合、V-UEのうち、長い周期でメッセージを伝送する端末は正確にセンシングできないこともあるので、リソース衝突を防止するために、P-UEのPPPPを常にV-UEより高く設定することができる。これにより、V-UEがP-UEが使用するリソースを確認して避けることができる。
【0110】
一方、P-UEのメッセージ発生周期はV-UEより長いことができる(端末のバッテリー消耗を減らすために)。この時、P-UEがP-センシングを行う周期は、(P-UEが使用するように設定された)リソースプール内の最小メッセージ予約周期でなければならない。これにより、最小周期で伝送する端末のメッセージをモニタリングして避けることができる。P-UEはリソース領域をN個のP-センシング領域に分けるが、この時、各P-センシング領域の周期をリソースプール内の最小メッセージ発生周期と同様に設定する方法が提案される。
【0111】
なお、ネットワークはP-UEに部分リソースでP-センシングリソース領域の平均/最大/最小のRSSI/S-RSSI/S-RSRP/PSSCH-RSRPを測定して全体又は一部をネットワークに報告するように指示することができる。端末は自分が測定した部分リソースのインデックスと該当P-センシングリソースにおける測定値を物理階層又は上位階層信号によりeNBにシグナリングすることができる。この動作はV-UEにも適用できるが、P-UEのうち、(サイドリンク)受信能力のない端末のために、V-UEが代わって混雑レベルなどを測定する。ネットワークはこれらの情報を集めて該当P-センシングリソース領域の平均測定/混雑レベルを端末に物理階層又は上位階層信号によりシグナリングすることができる。このシグナリングは周期的に行われることができ、又は端末の要請によって行われることもできる。端末はこの情報を用いてP-センシングリソース領域再選択を行うか、又は現在の混雑レベルを測定して平均対比どのくらい良好であるかを確認し、これを活用してP-センシングリソース再選択(又はプール変更、キャリア変更)を行うことができる。
【0112】
実施例として、ネットワークは平均混雑レベル情報を端末に物理階層又は上位階層信号によりシグナリングすることができる。P-UEは自分がP-センシングを行うリソース領域における混雑レベルを測定して、平均より一定臨界以上に高い場合は、P-センシングリソースを変更するか又は該当P-センシングリソースにおける伝送パラメータ(MCS、RB size、サブチャネルの数、パワー)のうち、全体又は一部を変更するか、又はリソースプールを別の目的で設定されたこと(ランダムリソース選択を行うか、又は例外的に使用するプール)に移動して伝送を行うことができる。
【0113】
図10には、上述した説明による具体的な例が示されている。図11を参照すると、P-UEは図11のようにセンシングウィンドウ内で制限されたリソースを測定してバッテリー消耗を減らすことができる。部分センシングリソースはネットワークにより構成される。ネットワークはP-UEの部分センシングのためにセンシングウィンドウ内に多数のリソースサブセットを構成することができる。部分センシングリソースサブセットの構成は、構成可能な予約期間に関連するI値の制限に関連しなければならないが、部分センシングリソースサブセットはネットワーク具現による。多重リソースサブセットがネットワークにより構成されるか又は外部カーバリッジで構成される場合、UEは部分センシングのために1つ以上のサブセットを選択できる。部分センシングサブセット/リソース/ウィンドウの選択は、ランダム選択に基づくか、又はS-RSSI測定又は混雑レベル測定に基づく。即ち、多重リソースサブセットがネットワークにより構成されるか又はカーバリッジ範囲で構成された場合、UEは部分センシングのために1つ以上のサブセットを選択することができる。センシングサブセットの選択は、ランダム選択或いはS-RSSI又は混雑レベル測定に基づく。
【0114】
UEが部分センシングを行う場合、UEは選択された部分センシングサブセットの外部にどのようなセンシング情報も有さないので、選択された部分センシングサブセットにより選択ウィンドウが制限されなければならない。UEが、選択された部分センシングウィンドウ内で適切なリソースを見つけないか、混雑レベルが臨界値を超えるか、又は再選択がトリガーされる場合、部分センシングリソース変更がトリガーされる。
【0115】
部分センシングリソースを変更する時、2つの方法が考えられる。ランダム選択とセンシング/測定基盤の選択である。2番目の方法のためには、選択されなかった部分センシングリソースに対する測定情報が必要である。部分センシングサブセットの変更をトリガーする前に、UEは部分リソースの潜在的変更のために他のリソースを測定しようとする。合議されたV2Vセンシング動作において、UEはリソース選択がサブフレーム-1000をトリガーするまでリソース選択が行われた直後にリソースをセンシングする必要がない。UEが部分センシングリソースの変更を行う場合、1つ以上の部分リソースセンシングが行われることができるが、これはP-UEのより大きいバッテリー消耗を招来する。これを解決するために、UEはリソース(再)選択が行われた直後、選択されなかった部分センシングリソースに対する部分センシングを意図的に行う。また、部分センシングリソースの再選択にヒステリシス(hysteresis)を適用して、頻繁な部分センシングリソースの変更を引き起こさないようにする。
【0116】
P-UEはUE具現の費用を節減するために、専用の(dedicated)RXチェーンを有することができない。部分センシングリソースについて、UEはUu搬送波からDL RXチェーンを借りることができる。部分センシングの優先順位問題は論議される必要がある。P-UEは5.9GHzで専用の送信チェーンを有することができない。TxチェーンはProSeギャップによりP-UE伝送のために一時的に借りることができる。
【0117】
一方、ネットワークはP-センシングを行う時間及び/又は周波数リソース領域のサイズ/或いは比率を物理階層又は上位階層信号により端末にシグナリングすることができる。端末は該当サイズ/比率の間に端末が判断して一定領域でのみP-センシング及びリソース選択を行うことができる。この時、端末はページングやUL送受信などの重要なUuリンク動作に影響を及ぼさないように、P-センシング/信号伝送を行わないように規則を定めることができる。ページング領域やRAR受信領域或いはMIB又はSIBモニタリング区間の間には、端末が自ら該当サブフレーム領域ではセンシングを行わないように規則を定めることができる。かかる動作はUuと受信/伝送回路を共有する端末にのみ制限的に発生できるが、この動作のために、一定区間の間には受信/伝送を行わないようにギャップを設定することができる。しかし、個々の端末ごとにSL或いはDLギャップを設定することは、シグナリングのオーバーヘッドを増加させることができるので、かかるギャップの設定は端末が具現により決定することである。
【0118】
なお、部分センシング動作において、UEはバッテリー消費を節約するために、センシングウィンドウ内のサブフレームのサブセットをモニタリングする。かかるセンシングサブフレームサブセットを決定するにおいて、Uu動作に対する影響を考慮する必要がある。P-UEが部分センシング動作のための専用のRXチェーンを有さないと、DL受信に使用されることがPC5キャリアにスイッチングされる必要があり、不連続DL受信を生成する必要がある。P-UEが約10%のサブフレームに対するセンシングを行うと予想されるので、このように制御不可能なDL受信の失敗はUu動作において収容されないことができる。従って、P-UEがこのギャップ内でのみ部分的センシングを行い、eNBがこのギャップでDLスケジューリングを避けるように、DLギャップがネットワークから構成される必要がある。この場合、DLギャップの構成はeNB具現までであり、センシングサブフレームサブセットを変更する方法のような追加仕様の支援は不要である。
【0119】
P-UEが部分センシング動作のための専用のRXチェーンを有しても、バッテリー消耗を減らすためにチェーンをオンオフする必要がある。しかしこのようなタンオン/オフRXチェーンは他のキャリアにおける受信動作の中断を招来する。従って、センシングサブフレーム部分集合の決定に対する規則を定義することが難しい。例えば、RRC_Idle UEは自分のページング時期をモニタリングする必要があるが、PC5 RXチェーンをターンオン/ターンオフすると、ページング受信を遮断(interrupt)することが問題になる。この問題を避ける解決方法が見つからない場合、正確なサブフレームの下位集合を決定する方法は、部分センシング作業がページング状況モニタリングのような重要なUu作業を妨害してはいけないという条件下でUE具現まで可能である。この場合、eNBはリソース選択前にセンシングされる最小のサブフレームの数のような部分センシング動作に対する指針を提供することができる。
【0120】
整理すると、P-UEがDL受信と共有されたRXチェーンで部分センシングを行える場合、DLギャップの構成はRXチェーンをPC5キャリアでスイッチング可能にするために必要である。センシングサブフレームサブセットの決定は、部分センシング動作がページング時期をモニタリングするような重要なUu動作を妨害してはいけないという条件下でUE具現まで可能である。eNBはリソース選択前にセンシングされる最小のサブフレームの数のような部分センシング動作に対する指針を提供することができる。
【0121】
リソース選択候補に対するサブフレームのサブセットを決定する方法とこれをセンシングサブフレームサブセットに連関させる方法に関連して、RAN1#86はUEが一部のサブフレームにおいてモニタリングをスキップする場合を処理するにおいて、以下のように合議した。UEはサブフレーム#(y+P*j)がサブフレーム#(k+100)と重畳できれば、自分の選択ウィンドウ内からサブフレーム#yを除外する。ここで、PはUEのリソース予約間隔、jは0、1、...、C_resel-1、iはキャリア-特定のネットワーク(予め)構成により制限されたセット内の任意の(利用可能な)要素である。
【0122】
基本的に、かかる合議は、一旦サブフレームがモニタリングされないと、該当サブフレームで伝送されたSCIにより潜在的に予約されたサブフレームと衝突できる全てのサブフレームがリソース選択から除外されることを意味する。これは、リソース選択候補に対するサブフレームのサブセットを決定する方法を記述するに十分であり、さらなる動作は必要ない。言い換えれば、RAN1#86bisの合議は、(例えば、反二重問題、バッテリー節約などにより)スキップの理由に関係なく、モニタリングサブフレームをスキップする全ての場合に適用できる。整理すると、モニタリングサブフレームのスキップ処理に関するRAN1#86b協約は、部分センシング基盤のリソース選択候補に対するサブフレームのサブセットを決定するために再使用できる。
【0123】
なお、部分センシング動作を指定する方法に関連して、上記説明は、部分センシング動作が'サイドリンクモード4の省電力(power saving)バージョン'を導入することにより支援できることを意味する。(予め)構成がモード4に対して構成されたリソースプールにおいて省電力作業を許容する場合、UEは部分センシング動作を行うことができる。この省電力動作はP-UEに対してのみ許容され、同じリソースプールを使用するV-UEは強制的に全体モニタリング動作を行えることに留意しなければならない。eNBがモード4リソースプールにおいて部分センシングを許容すると、センシングウィンドウでセンシングする最小サブフレームの数を提供できる。この条項は、電力消費とPRR性能の間の妥協案に基づく。
【0124】
各々のP-UEは、その具現によってセンシングサブフレームの正確なサブセットを、i)各センシングウィンドウにおいてセンシングされたサブフレームの数は、eNBにより構成された最小数より大きいか又は等しい、ii)部分センシング動作は、ページングモニタリングのような重要なUu動作を妨害してはいけない、という制限下で決定できる。
【0125】
一方、P-UEが使用するセンシングウィンドウの周期はP-UEが使用するリソース領域に許容されたリソース予約周期の最小値の倍数でのみ(部分)センシングを行う方法を提案する。この方法により、P-UEは毎100msごとにリソース領域をセンシングする必要がなくなる。これは特定の端末がn+xのサブフレームからリソースを選択する時、n+x-M(ここで、Mは該当リソース領域に許容されたリソース予約周期の最小値の倍数)のサブフレームでのみセンシングを行い、該当サブフレームでのみ現在リソース選択に影響を及ぼすので、P-UEのバッテリー消耗を抑えることができる。
【0126】
選択されたサブフレームでは、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)がPSSCHと共に伝送、即ちFDMされて伝送される。また、第2UEにより使用されるサブフレームには、第2UEのPSCCHが伝送でき、同様にPSSCHがFDMされて伝送されることができる。なお、上述した動作を行う端末は全ての端末であることができ、特定の端末に測定動作が制限されることもできる。
【0127】
上述した説明は端末間の直接通信に制限されず、上りリンク又は下りリンクにも使用可能であり、この時基地局やrelay nodeなどが上記に提案した方法を使用できる。
【0128】
前記説明した提案方式についての一例もまた、本発明の具現方法の一つとして含まれ得ることから、一種の提案方式と見なしてもよいことは明らかである。また、前記説明した提案方式は、独立して具現されてもよいが、一部の提案方式の組み合わせ(又は、併合)の形態で具現されてもよい。前記提案方法を適用するか否かに関する情報(又は、前記提案方法の規則に関する情報)は、基地局が端末に事前に定義されたシグナル(例えば、物理層シグナル又は上位層シグナル)を介して知らせるか、或いは送信端末が受信端末にシグナリングするように又は受信端末が送信端末に要請するように規則が定義されてもよい。
【0129】
本発明の実施例による装置構成
【0130】
図11は、本発明の実施形態に係る伝送ポイント装置及び端末装置の構成を示す図である。
【0131】
図11を参照すると、本発明に係る伝送ポイント装置10は、受信装置11、伝送装置12、プロセッサ13、メモリ14及び複数のアンテナ15を含む。複数のアンテナ15は、MIMO送受信をサポートする伝送ポイント装置を意味する。受信装置11は、端末からの上りリンク上の各種信号、データ及び情報を受信することができる。伝送装置12は、端末への下りリンク上の各種信号、データ及び情報を送信することができる。プロセッサ13は、伝送ポイント装置10全般の動作を制御することができる。
【0132】
本発明の一実施例に係る伝送ポイント装置10のプロセッサ13は、上述した各実施例において必要な事項を処理することができる。
【0133】
伝送ポイント装置10のプロセッサ13は、その他にも、伝送ポイント装置10が受信した情報、外部に送信する情報などを演算処理する機能を行い、メモリ14は、演算処理された情報などを所定時間格納することができ、バッファ(図示せず)などの構成要素に置き換えてもよい。
【0134】
次いで、図11を参照すると、本発明に係る端末装置20は、受信装置21、伝送装置22、プロセッサ23、メモリ24及び複数のアンテナ25を含む。複数のアンテナ25は、MIMO送受信をサポートする端末装置を意味する。受信装置21は、基地局からの下りリンク上の各種信号、データ及び情報を受信することができる。伝送装置22は、基地局への上りリンク上の各種信号、データ及び情報を送信することができる。プロセッサ23は、端末装置20全般の動作を制御することができる。
【0135】
本発明の一実施例に係る端末装置20のプロセッサ23は、上述した各実施例において必要な事項を処理することができる。具体的には、プロセッサは、PSSCH伝送のための候補サブフレームのうち、第2UEにより使用されるサブフレームを除外した後、PSSCHを伝送するサブフレームを選択してPSSCHを送信装置により伝送する。また第2UEにより使用されるサブフレームは、第2UEが、第2UEの要約周期によって繰り返して使用すると仮定されるサブフレームを含み、第2UEの要約周期が予め設定された値より小さい場合、繰り返して使用すると仮定されるサブフレームの数は第2UEの要約周期が短いほど大きくなる。
【0136】
端末装置20のプロセッサ23は、その他にも、端末装置20が受信した情報、外部に送信する情報などを演算処理する機能を行い、メモリ24は、演算処理された情報などを所定時間格納することができ、バッファ(図示せず)などの構成要素に置き換えてもよい。
【0137】
以上のような伝送ポイント装置及び端末装置の具体的な構成は、前述した本発明の様々な実施例で説明した事項が独立して適用されたり、又は2つ以上の実施例が同時に適用されるように具現することができ、重複する内容は明確性のために説明を省略する。
【0138】
また、図11に対する説明において、伝送ポイント装置10についての説明は、下りリンク送信主体又は上りリンク受信主体としての中継機装置に対しても同一に適用することができ、端末装置20についての説明は、下りリンク受信主体又は上りリンク送信主体としての中継機装置に対しても同一に適用することができる。
【0139】
上述した本発明の実施例は多様な手段によって具現されることができる。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウエア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの組合せなどによって具現できる。
【0140】
ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例による方法は、一つ又はそれ以上のASICs(Application Specific Integrated Circuits)、DSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、FPGAs(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサなどによって具現できる。
【0141】
ファームウエア又はソフトウェアによる具現の場合、本発明の実施例による方法は以上で説明した機能又は動作を行う装置、過程又は関数などの形態に具現できる。ソフトウェアコードはメモリユニットに記憶され、プロセッサによって駆動されることができる。メモリユニットはプロセッサの内部又は外部に位置し、既に知られた多様な手段によってプロセッサとデータを取り交わすことができる。
【0142】
以上のように開示された本発明の好適な実施形態についての詳細な説明は当業者が本発明を具現して実施することができるように提供した。以上では本発明の好適な実施形態に基づいて説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は下記の特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範疇内で本発明を多様に修正及び変更することができることを理解することが可能であろう。例えば、当業者は上述した実施例に記載された各構成を互いに組み合わせる方式で用いることができる。よって、本発明はここで開示した実施形態に制限されるものではなく、ここで開示した原理及び新規の特徴と一致する最広の範囲を付与しようとするものである。
【0143】
本発明は、本発明の精神及び必須の特徴から逸脱しない範囲で、他の特定の形態に具体化することができる。そのため、上記の詳細な説明はいずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付した請求項の合理的解釈によって定められなければならず、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。本発明は、ここに開示されている実施形態に制限されるものではなく、ここに開示されている原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を付与するためのものである。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係を有しない請求項を結合して実施例を構成してもよく、出願後の補正によって新しい請求項として含めてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0144】
以上の本発明による実施形態は多様な移動通信システムに適用できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11