(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-26
(45)【発行日】2022-02-03
(54)【発明の名称】時間貸設備の管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20220127BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20220127BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220127BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q30/06 350
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2021540078
(86)(22)【出願日】2021-03-23
(86)【国際出願番号】 JP2021011875
【審査請求日】2021-07-09
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504170595
【氏名又は名称】株式会社大正スカイビル
(74)【代理人】
【識別番号】100167900
【氏名又は名称】福井 仁
(72)【発明者】
【氏名】石田 和晴
【審査官】岡 裕之
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-185568(JP,A)
【文献】特開2018-144946(JP,A)
【文献】特開2019-032737(JP,A)
【文献】特開2018-055401(JP,A)
【文献】特開2020-154572(JP,A)
【文献】特開2019-037389(JP,A)
【文献】国際公開第2019/229964(WO,A1)
【文献】特開2019-016190(JP,A)
【文献】特開2002-304559(JP,A)
【文献】「ロッカー貸出サービス(有料)」開始のお知らせ,SMGアクセア貸し会議室[オンライン],2021年06月02日,インターネット:<URL: https:// osaka-conference.com/news/post_6/>,[検索日 2021.06.02]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用時間を設定して利用者に設備を貸与する時間貸設備を備える時間貸設備の管理システムであって、
通信回線に接続されて情報を管理するための管理サーバと、
利用者から前記管理サーバへの情報入力を受け付ける利用者入力手段と、
物品を収納する所定の収納空間を有する少なくとも一つの収納部を備えた収納手段と、を備え、
前記時間貸設備と前記利用者入力手段と前記収納手段とは、前記通信回線を介して前記管理サーバに相互に通信可能に接続され、
前記利用者入力手段は、
情報を入力する入力部と、情報を表示する表示部と、を備え、
前記収納手段は、
解除キーにて解除される収納側錠装置を備え、
前記管理サーバは、
情報を記憶する記憶部と、
前記時間貸設備を利用する利用者に係る情報である利用者情報と前記時間貸設備の
予約開始時間から予約終了時間までの予約日時を含む前記時間貸設備の予約に係る情報である設備予約情報とを前記入力部を介して受け付け、前記利用者情報および前記設備予約情報を前記記憶部に記憶させる設備予約受付部と、
前記収納手段の
予約開始時間から予約終了時間までの予約日時を含む前記収納手段の予約に係る情報である収納予約情報を前記入力部を介して受け付け、前記収納予約情報を前記利用者情報と関連付けて前記記憶部に記憶させる収納予約受付部と、
前記収納側錠装置を解除する解除キーを前記利用者入力手段に発行する解除キー発行部と、を備え、
前記収納予約受付部は、
前記記憶部から前記収納予約情報を取得し、前記収納手段の空き状況を前記表示部に表示させる空き状況表示部を備え
、
前記収納側錠装置を解除する解除キーは、前記収納手段の予約日時になった場合に有効となり、前記収納手段の予約日時外に無効となることを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記収納手段は、複数の前記収納部を備え、
前記記憶部は、複数の前記収納部の属性に係る属性情報を記憶し、
前記収納予約受付部は、
前記記憶部から前記属性情報を取得し、複数の前記収納部の前記属性情報を前記収納部ごとに前記表示部に表示させる収納部情報表示部と、
前記表示部に表示された前記収納部を利用者に選択させる収納部選択部と、を備えることを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項3】
請求項1に記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記収納手段は、複数の前記収納部を備え、
前記記憶部は、複数の前記収納部の属性に係る属性情報を記憶し、
前記収納予約受付部は、
前記記憶部から前記属性情報を取得し、複数の前記収納部の前記属性情報を前記属性ごとに前記表示部に表示させる属性情報表示部と、
前記表示部に表示された前記属性を利用者に選択させる属性選択部と、
利用者に選択された前記属性に基づいて、利用者に利用させる前記収納部を決定する収納部決定部と、を備えることを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記収納予約受付部は、
前記設備予約受付部が受け付ける予約日時とは異なる予約日時においても前記収納手段の予約を受け付けることを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記収納手段は、解除キーにて解除される収納側錠装置を備え、
前記管理サーバは、
利用者に予約された前記収納手段への物品の配送を受け付ける配送受付部と、
配送先となる前記収納手段の前記収納側錠装置を解除する解除キーを発行する解除キー発行部と、
物品の配送に係る業者に配送先の前記収納手段と解除キーとを通知する配送情報通知部と、を備えることを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項6】
請求項5に記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記配送受付部は、物品の集荷に係る集荷情報を受け付け、
前記配送情報通知部は、物品の配送に係る業者に前記集荷情報を通知することを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記収納手段は、解除キーにて解除される収納側錠装置を備え、
前記管理サーバは、
利用者に予約された前記収納手段内の物品の回収を受け付ける回収受付部と、
回収先となる前記収納手段の前記収納側錠装置を解除する解除キーを発行する解除キー発行部と、
物品の回収に係る業者に回収先の前記収納手段と解除キーとを通知する回収情報通知部と、を備えることを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項8】
請求項7に記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記回収受付部は、物品の発送に係る発送情報を受け付け、
前記回収情報通知部は、物品の回収に係る業者に前記発送情報を通知することを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれかに記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記収納手段は、解除キーにて解除される収納側錠装置を備え、
前記管理サーバは、
利用者に予約された前記収納手段への物品の配送を受け付ける配送受付部と、
配送先となる前記収納手段の前記収納側錠装置を解除する解除キーを発行する解除キー発行部と、
物品の配送に係る業者に配送先の前記収納手段と解除キーとを通知する配送情報通知部と、
利用者に予約された前記収納手段内の物品の回収を受け付ける回収受付部と、
回収先となる前記収納手段の前記収納側錠装置を解除する解除キーを発行する解除キー発行部と、
物品の回収に係る業者に回収先の前記収納手段と解除キーとを通知する回収情報通知部と、
利用可能なレンタル品に係るレンタル情報を取得するレンタル品情報取得部と、
前記レンタル情報を前記表示部に表示させるレンタル情報表示部と、
利用者にレンタル品を選択させるレンタル品選択部と、を備え、
前記配送受付部は、物品としてレンタル品の配送を受け付け、
前記配送情報通知部は、レンタル業者に配送先の前記収納手段と解除キーとを通知し、
前記回収受付部は、物品としてレンタル品の回収を受け付け、
前記回収情報通知部は、レンタル業者に回収先の前記収納手段と解除キーとを通知することを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項10】
請求項5から請求項9のいずれかに記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記解除キー発行部は、
利用者に予約された前記収納手段の解除キーを利用者用解除キーとして利用者に発行する利用者用解除キー発行部と、
利用者に予約された前記収納手段を解除する際に業者が利用する業者用解除キーを業者に発行する業者用解除キー発行部と、を備え、
前記利用者用解除キーと、前記業者用解除キーとは異なることを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項11】
請求項10に記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記管理サーバは、
所定の条件に基づいて、前記業者用解除キーを有効または無効にする業者用解除キー設定部を備えることを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項12】
請求項11に記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記業者用解除キー設定部は、
指定された時間以外には前記業者用解除キーを無効にすることを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項13】
請求項11または請求項12に記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記業者用解除キー設定部は、
前記業者用解除キーが利用された場合、前記業者用解除キーを無効にすることを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項14】
請求項10から請求項13のいずれかに記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記管理サーバは、
所定の条件に基づいて、前記利用者用解除キーを有効または無効にする利用者用解除キー設定部を備え、
前記利用者用解除キー設定部は、前記業者用解除キーが無効となった後、前記利用者用解除キーを有効に設定することを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項15】
請求項10から請求項14のいずれかに記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記時間貸設備は、解除キーにて解除される設備側錠装置を備え、
前記利用者用解除キー発行部は、
前記設備側錠装置と前記収納側錠装置との双方の解除が可能な、文字列からなる前記利用者用解除キーを発行し、
前記業者用解除キー発行部は、
前記利用者用解除キーにおける文字列の一部を含む前記業者用解除キーを発行することを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項16】
請求項1から請求項15のいずれかに記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記時間貸設備は、解除キーにて解除される設備側錠装置を備え、
前記収納手段は、解除キーにて解除される収納側錠装置を備え、
前記管理サーバは、前記収納側錠装置を解除する解除キーを発行する解除キー発行部を備え、
前記解除キー発行部は、
前記設備側錠装置と前記収納側錠装置との双方の解除が可能な解除キーを発行することを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項17】
請求項1から請求項16のいずれかに記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記管理サーバは、
所定の条件に基づいて、前記収納手段の利用料と前記収納手段の利用期間との少なくとも一方を変動させる変動部を備えることを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項18】
請求項1から請求項17のいずれかに記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記収納手段は、
所定の位置に設置される第1収納手段と、前記第1収納手段とは異なる位置に設置される第2収納手段と、を備え、
前記記憶部は、前記第1収納手段と前記第2収納手段とが設置されるそれぞれの位置情報を記憶し、
前記収納予約受付部は、
前記記憶部から前記位置情報を取得し、前記位置情報を前記表示部に表示させる位置情報表示部を備え、
前記空き状況表示部は、前記第1収納手段と前記第2収納手段との空き状況を前記表示部に表示させることを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【請求項19】
請求項1から請求項18のいずれかに記載された時間貸設備の管理システムにおいて、
前記管理サーバは、
前記収納手段の利用料、および前記時間貸設備の利用料の合計を算出する合計算出部と、
前記合計算出部にて算出された利用料の合計の決済を受け付ける決済受付部と、を備えることを特徴とする時間貸設備の管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用時間を設定して利用者に設備を貸与する時間貸設備の管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビルやオフィス、ホテルの空会議室などの設備を一般の利用者に向けてレンタルするためのシステムが提案されている。例えば、特許文献1に記載のレンタルブースの管理システムは、レンタル用の複数のブースと、各ブースに設けられた電源供給部と、各ブースを管理する管理装置とを備える。管理装置は、利用するブースを選択する入力と、選択したブースの利用時間の入力とを受け付ける入力部と、使用料金の受入部と、制御部とを備える。制御部は、利用料金を算出する制御と、入力部からの入力を記憶部に記憶させる制御と、ブースに電源を供給する制御とを行う。利用料金を算出する制御では、入力部から入力されたブースとその利用時間から利用料金を算出する。入力部からの入力を記憶部に記憶させる制御では、受入部からブースの利用料金が受け入れられたことを確認してから、ブースとその利用時間を記憶部に記憶する。ブースに電源を供給する制御では、記憶部に記憶された利用時間だけブースの電源供給部に電源を供給する。また、管理装置には、ロッカー装置が併設されている。管理装置に設けられた操作部は、レンタルブースを利用する際の操作と、ロッカー装置を利用する際の操作と、のいずれも行えるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、レンタルブース等の時間貸設備を利用する際、手荷物やこの時間貸設備で利用する機器等をロッカー等の収納手段に保管したい場合がある。
しかしながら、特許文献1に記載されたレンタルブースの管理システムでは、レンタルブースやロッカー装置を利用する際、管理装置まで赴かねばならない。そして、ロッカー装置の予約が前提とされていないため、レンタルブースを利用する際、ロッカー装置が既に他の利用者により利用され、ロッカー装置を利用したいときに利用することができないことがあるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、時間貸設備と併せて収納手段の予約をすることができる時間貸設備の管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の時間貸設備の管理システムは、利用時間を設定して利用者に設備を貸与する時間貸設備を備える時間貸設備の管理システムであって、通信回線に接続されて情報を管理するための管理サーバと、利用者から管理サーバへの情報入力を受け付ける利用者入力手段と、物品を収納する所定の収納空間を有する少なくとも一つの収納部を備えた収納手段と、を備え、時間貸設備と利用者入力手段と収納手段とは、通信回線を介して管理サーバに相互に通信可能に接続され、利用者入力手段は、情報を入力する入力部と、情報を表示する表示部と、を備え、収納手段は、解除キーにて解除される収納側錠装置を備え、管理サーバは、情報を記憶する記憶部と、時間貸設備を利用する利用者に係る情報である利用者情報と時間貸設備の予約開始時間から予約終了時間までの予約日時を含む時間貸設備の予約に係る情報である設備予約情報とを入力部を介して受け付け、利用者情報および設備予約情報を記憶部に記憶させる設備予約受付部と、収納手段の予約開始時間から予約終了時間までの予約日時を含む収納手段の予約に係る情報である収納予約情報を入力部を介して受け付け、収納予約情報を利用者情報と関連付けて記憶部に記憶させる収納予約受付部と、収納側錠装置を解除する解除キーを利用者入力手段に発行する解除キー発行部と、を備え、収納予約受付部は、記憶部から収納予約情報を取得し、収納手段の空き状況を表示部に表示させる空き状況表示部を備え、収納側錠装置を解除する解除キーは、収納手段の予約日時になった場合に有効となり、収納手段の予約日時外に無効となることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、時間貸設備の管理システムは、空き状況表示部と、収納予約情報を利用者情報と関連付けて記憶部に記憶させる収納予約受付部と、を備えるため、利用者は、時間貸設備を予約する際、収納手段の空き状況を確認し、時間貸設備とともに収納手段を共通の利用者情報を用いて予約することができる。したがって、時間貸設備の管理システムは、時間貸設備と併せて収納手段の予約をすることができる。
【0008】
この際、収納手段は、複数の収納部を備え、記憶部は、複数の収納部の属性に係る属性情報を記憶し、収納予約受付部は、記憶部から属性情報を取得し、複数の収納部の属性情報を収納部ごとに表示部に表示させる収納部情報表示部と、表示部に表示された収納部を利用者に選択させる収納部選択部と、を備えることが好ましい。
【0009】
ここで、属性情報とは、収納手段における複数の収納部の配置や収納部の設置位置、形状、冷蔵・冷凍・温度・湿度などの調節といった機能の有無、それぞれの収納部の大きさ、などに係る情報である。このような構成によれば、利用者は、表示部に表示された複数の収納部から、利用したい属性を有する収納部を選択し予約することができる。
【0010】
または、収納手段は、複数の収納部を備え、記憶部は、複数の収納部の属性に係る属性情報を記憶し、収納予約受付部は、記憶部から属性情報を取得し、複数の収納部の属性情報を属性ごとに表示部に表示させる属性情報表示部と、表示部に表示された属性を利用者に選択させる属性選択部と、利用者に選択された属性に基づいて、利用者に利用させる収納部を決定する収納部決定部と、を備えることが好ましい。
【0011】
このような構成によれば、利用者は、表示部に表示された複数の収納部から、利用したい収納部の属性を選択することによって、所望の属性を有する収納部を予約することができる。また、収納予約受付部は、収納部決定部を備えるため、利用者に選択された属性に基づいて、利用者が利用する収納部を割り当て決定することができる。
【0012】
この際、収納予約受付部は、設備予約受付部が受け付ける予約日時とは異なる予約日時においても収納手段の予約を受け付けることが好ましい。
【0013】
このような構成によれば、時間貸設備の予約日時とは異なる予約日時においても収納手段を予約できるため、利用者は、例えば、手荷物を預けて時間貸設備の予約日時まで外出したり、次回の時間貸設備の利用時まで必要機材等を保管したりすることができる。
【0014】
この際、収納手段は、解除キーにて解除される収納側錠装置を備え、管理サーバは、利用者に予約された収納手段への物品の配送を受け付ける配送受付部と、配送先となる収納手段の収納側錠装置を解除する解除キーを発行する解除キー発行部と、物品の配送に係る業者に配送先の収納手段と解除キーとを通知する配送情報通知部と、を備えることが好ましい。
【0015】
このような構成によれば、管理サーバは、配送受付部と配送情報通知部とを備えるため、利用者は、予約した収納手段に物品を配送させることができる。また、例えば時間貸設備で利用する必要機材等を持参しなくても、利用者は、指定した収納手段に配送することができる。
【0016】
この際、配送受付部は、物品の集荷に係る集荷情報を受け付け、配送情報通知部は、物品の配送に係る業者に集荷情報を通知することが好ましい。
【0017】
このような構成によれば、物品の配送に係る業者は、集荷情報に基づいて、物品の集荷を実行することができるので、時間貸設備の管理システムの利便性を向上させることができる。
【0018】
この際、収納手段は、解除キーにて解除される収納側錠装置を備え、管理サーバは、利用者に予約された収納手段内の物品の回収を受け付ける回収受付部と、回収先となる収納手段の収納側錠装置を解除する解除キーを発行する解除キー発行部と、物品の回収に係る業者に回収先の収納手段と解除キーとを通知する回収情報通知部と、を備えることが好ましい。
【0019】
このような構成によれば、管理サーバは、回収受付部と回収情報通知部とを備えるため、利用者は、予約した収納手段内の物品を回収させることができる。また、例えば時間貸設備にて利用した必要機材等を持ち帰らなくても、予約した収納手段から回収させることができる。
【0020】
この際、回収受付部は、物品の発送に係る発送情報を受け付け、回収情報通知部は、物品の回収に係る業者に発送情報を通知することが好ましい。
【0021】
このような構成によれば、物品の回収に関する業者は、発送情報に基づいて、物品の発送を実行することができるので、時間貸設備の管理システムの利便性を向上させることができる。
【0022】
この際、収納手段は、解除キーにて解除される収納側錠装置を備え、管理サーバは、利用者に予約された収納手段への物品の配送を受け付ける配送受付部と、配送先となる収納手段の収納側錠装置を解除する解除キーを発行する解除キー発行部と、物品の配送に係る業者に配送先の収納手段と解除キーとを通知する配送情報通知部と、利用者に予約された収納手段内の物品の回収を受け付ける回収受付部と、回収先となる収納手段の収納側錠装置を解除する解除キーを発行する解除キー発行部と、物品の回収に係る業者に回収先の収納手段と解除キーとを通知する回収情報通知部と、利用可能なレンタル品に係るレンタル情報を取得するレンタル品情報取得部と、レンタル情報を表示部に表示させるレンタル情報表示部と、利用者にレンタル品を選択させるレンタル品選択部と、を備え、配送受付部は、物品としてレンタル品の配送を受け付け、配送情報通知部は、レンタル業者に配送先の収納手段と解除キーとを通知し、回収受付部は、物品としてレンタル品の回収を受け付け、回収情報通知部は、レンタル業者に回収先の収納手段と解除キーとを通知することが好ましい。
【0023】
ここで、レンタル品情報取得部は、レンタル情報が記憶された記憶部からレンタル情報を取得してもよいし、業者の管理サーバからレンタル情報を取得してもよい。
このような構成によれば、利用者は、表示部に表示されたレンタル品から、利用したいレンタル品を選択し予約することができる。また、利用者は、予約した収納手段にレンタル品を配送させることができ、予約した収納手段内のレンタル品を回収させることができる。
【0024】
この際、解除キー発行部は、利用者に予約された収納手段の解除キーを利用者用解除キーとして利用者に発行する利用者用解除キー発行部と、利用者に予約された収納手段を解除する際に業者が利用する業者用解除キーを業者に発行する業者用解除キー発行部と、を備え、利用者用解除キーと、業者用解除キーとは異なることが好ましい。
【0025】
このような構成によれば、解除キー発行部は、利用者用解除キー発行部と業者用解除キー発行部とを備えるため、利用者には利用者用解除キーを発行し、業者には利用者用解除キーとは異なる業者用解除キーを発行することで、業者による利用者の物品の持ち去り等のトラブルを抑制することができる。また、時間貸設備の管理システムは、セキュリティーの向上を図ることができる。
【0026】
この際、管理サーバは、所定の条件に基づいて、業者用解除キーを有効または無効にする業者用解除キー設定部を備えることが好ましい。
【0027】
このような構成によれば、業者用解除キーは、所定の条件に基づいて有効または無効となるため、業者による必要時以外の利用を防止し、収納手段のセキュリティーを向上させることができる。
【0028】
この際、業者用解除キー設定部は、指定された時間以外には業者用解除キーを無効にすることが好ましい。
【0029】
このような構成によれば、業者用解除キー設定部は、指定された時間以外には業者用解除キーを無効にするため、収納手段のセキュリティーを向上させることができる。
【0030】
この際、業者用解除キー設定部は、業者用解除キーが利用された場合、業者用解除キーを無効にすることが好ましい。
【0031】
このような構成によれば、業者用解除キー設定部は、収納手段にて一度利用された業者用解除キーを無効にするため、業者による必要時以外の利用を防止し、収納手段のセキュリティーを向上させることができる。
【0032】
この際、管理サーバは、所定の条件に基づいて、利用者用解除キーを有効または無効にする利用者用解除キー設定部を備え、利用者用解除キー設定部は、業者用解除キーが無効となった後、利用者用解除キーを有効に設定することが好ましい。
【0033】
このような構成によれば、管理サーバは、利用者用解除キー設定部を備えるため、利用者用解除キーは、業者用解除キーが無効となった後に有効(利用可能)となり、業者用解除キーは、利用不可の状態とすることができる。これにより、収納側錠装置に解除キーを一つしか設定できない場合であっても、業者による必要時以外の利用を防止し、収納手段のセキュリティーを向上させることができる。
【0034】
この際、時間貸設備は、解除キーにて解除される設備側錠装置を備え、利用者用解除キー発行部は、設備側錠装置と収納側錠装置との双方の解除が可能な、文字列からなる利用者用解除キーを発行し、業者用解除キー発行部は、利用者用解除キーにおける文字列の一部を含む業者用解除キーを発行することが好ましい。
【0035】
ここで、業者用解除キーを利用者用解除キーにおける文字列の一部を含むものとする具体例を説明する。例えば、利用者用解除キー発行部は、設備側錠装置および収納側錠装置の利用者用解除キーとして文字列「AB0123」を発行する。業者用解除キー発行部は、収納側錠装置の業者用解除キーとして文字列「CD0123」を発行する。このように、業者用解除キーは、利用者用解除キーにおける文字列の一部「0123」を含んでいる。
設備側錠装置は、6桁の文字列の入力を受け付ける。設備側錠装置は、入力された6桁の文字列が利用者解除キーの文字列「AB0123」と6桁の文字列全体で一致するとき解錠する。収納側錠装置は、設備側錠装置と同様に、6桁の文字列の入力を受け付ける。しかし、収納側錠装置は、設備側錠装置と異なり、入力された文字列のうち下4桁の文字列「0123」が一致するとき解錠する。
【0036】
換言すれば、設備側錠装置は、利用者解除キーの文字列「AB0123」のみによって、解錠することができ、収納側錠装置は、利用者解除キーの文字列「AB0123」および業者用解除キーの文字列「CD0123」の双方によって、解錠することができる。
このような構成によれば、業者用解除キーは、設備側錠装置を解錠することができないため、セキュリティーの向上を図ることができる。
【0037】
この際、時間貸設備は、解除キーにて解除される設備側錠装置を備え、収納手段は、解除キーにて解除される収納側錠装置を備え、管理サーバは、収納側錠装置を解除する解除キーを発行する解除キー発行部を備え、解除キー発行部は、設備側錠装置と収納側錠装置との双方の解除が可能な解除キーを発行することが好ましい。
【0038】
このような構成によれば、解除キー発行部は、設備側錠装置と収納側錠装置との双方の解除が可能な解除キーを発行するので、利用者は、一つの解除キーにて設備側錠装置と収納側錠装置との双方の解除ができるため、利便性の向上を図ることができる。
【0039】
この際、管理サーバは、所定の条件に基づいて、収納手段の利用料と収納手段の利用期間との少なくとも一方を変動させる変動部を備えることが好ましい。
【0040】
このような構成によれば、変動部は、所定の条件、例えば、利用者がVIP(Very Important Person)である等の利用属性や利用状況、利用時期などに基づいて収納手段の利用料と収納手段の利用期間との少なくとも一方を変動させることができ、利用者による時間貸設備の利用を促進させることができる。
【0041】
この際、収納手段は、所定の位置に設置される第1収納手段と、第1収納手段とは異なる位置に設置される第2収納手段と、を備え、記憶部は、第1収納手段と第2収納手段とが設置されるそれぞれの位置情報を記憶し、収納予約受付部は、記憶部から位置情報を取得し、位置情報を表示部に表示させる位置情報表示部を備え、空き状況表示部は、第1収納手段と第2収納手段との空き状況を表示部に表示させることが好ましい。
【0042】
このような構成によれば、空き状況表示部は、第1収納手段と第2収納手段との空き状況を表示部に表示するため、利用者は、例えば、時間貸設備とともに設置される収納手段や駅構内に設置される収納手段等についても時間貸設備と関連させて予約することができる。また、利用者は、第1収納手段と第2収納手段とを選択し予約することができる。
【0043】
この際、管理サーバは、収納手段の利用料、および時間貸設備の利用料の合計を算出する合計算出部と、合計算出部にて算出された利用料の合計の決済を受け付ける決済受付部と、を備えることが好ましい。
【0044】
このような構成によれば、利用者は、収納手段の利用料、および時間貸設備の利用料の合計を確認することができ、1度の決済にて各利用料の支払いを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る時間貸設備の管理システムの概略構成図
【
図2】前記時間貸設備の管理システムにおける収納手段を示す概略図
【
図3】前記時間貸設備の管理システムの構成を示すブロック図
【
図4】前記時間貸設備の管理システムにおける予約の動作を示すフローチャート
【
図5】前記時間貸設備の管理システムにおける収納手段の位置情報を表示部に表示した状態を示す概略図
【
図6】前記時間貸設備の管理システムにおける複数の収納部の属性情報を表示部に表示した状態を示す概略図
【
図7】前記時間貸設備の管理システムにおける複数の収納部の空き状況を示す図
【
図8】本発明の第2実施形態に係る時間貸設備の管理システムの構成を示すブロック図
【
図9】前記時間貸設備の管理システムにおける予約の動作を示すフローチャート
【
図10】前記時間貸設備の管理システムにおける収納手段の属性情報を表示部に表示した状態を示す概略図
【
図11】本発明の第3実施形態に係る時間貸設備の管理システムの構成を示すブロック図
【
図12】本発明の変形例に係る時間貸設備の管理システムにおける収納側錠装置の解錠キーの設定方法を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る時間貸設備の管理システム1の概略構成図である。
図1に示すように、時間貸設備の管理システム1は、利用時間を設定して利用者に設備を貸与する時間貸設備を有する建物2と、情報を管理するための管理サーバ3と、利用者から管理サーバ3への情報入力を受け付ける利用者入力手段4と、物品を収納する収納手段5と、を備える。
建物2、利用者入力手段4、および収納手段5は、通信回線としての公衆ネットワークであるインターネット6を介して管理サーバ3に相互に通信可能に接続されている。
【0047】
建物2は、利用時間を設定して利用者に設備を貸与する時間貸設備としての複数の部屋20を備える。各部屋20は、出入口21と、出入口21を施解錠するための解除キーにて解除される設備側錠装置22と、を備える。
各部屋20は、LAN(Local Area Network)を介して接続されたモデムやルータ等の通信端末装置23を備えている。通信端末装置23は、インターネット6を介して管理サーバ3に接続されている。
利用者は、利用者入力手段4を用いてインターネット6を介して管理サーバ3にアクセスし、利用希望の部屋20と収納手段5を探し、利用時間を指定して部屋20と収納手段5との予約を実行することができる。
【0048】
利用者入力手段4は、建物2の利用を希望する利用者の所持する携帯電話、スマートフォン、およびパーソナルコンピュータ等である。利用者入力手段4は、本実施形態では、利用者から管理サーバ3への情報入力を受け付けるスマートフォンである。利用者入力手段4は、情報を入力する入力部41と、情報を表示する表示部42と、を備える。
入力部41は、スマートフォンにおけるタッチパネルである。利用者は、入力部41であるタッチパネルを操作することで、予約に必要な情報を入力する。
表示部42は、スマートフォンにおける液晶画面である。利用者は、管理サーバ3を介して表示部42に表示された情報に基づき、利用希望の部屋20と収納手段5とを探し、予約を実行することができる。
【0049】
収納手段5は、所定の位置に設置される第1収納手段51と、第1収納手段51とは異なる位置に設置される第2収納手段52と、を備える。第1収納手段51は、建物2内における複数の部屋20付近に位置している。第2収納手段52は、第1収納手段51が位置する建物2内ではなく、建物2の近くの駅構内に位置している。
【0050】
図2は、時間貸設備の管理システム1における収納手段5を示す概略図である。
図2に示すように、収納手段5は、物品を収納する所定の収納空間を有する複数の収納部510,520を備えるロッカーである。具体的には、収納手段5は、所定の収納空間を有する第1収納部510と、第1収納部510よりも小さい収納空間を有する第2収納部520と、を備える。第1収納部510は、例えばゴルフバックを収納できる程度の収納空間を有する。第2収納部520は、例えばリュックサックを収納できる程度の収納空間を有する。
【0051】
第1収納部510と第2収納部520とは、扉Dと、扉Dを施解錠するための収納側錠装置50を備えている。収納側錠装置50は、管理サーバ3から発行される解除キーにて解錠することができ、扉Dを閉めることで自動的に施錠される。なお、収納側錠装置50は、扉Dを閉めることで自動的に施錠されるのではなく、手動で施錠されてもよいし、管理サーバ3を介して遠隔操作により施錠されてもよい。
【0052】
図3は、時間貸設備の管理システム1の構成を示すブロック図である。
管理サーバ3は、CPU(Central Processing Unit)や、メモリなどによって構成され、このメモリに記憶された所定のプログラムに従って情報処理を実行する。
図3に示すように、管理サーバ3は、記憶部30と、設備予約受付部31と、収納予約受付部32と、解除キー発行部7と、変動部10と、合計算出部11と、決済受付部12と、を備える。
【0053】
記憶部30は、例えば、利用者入力手段4を介して受け付けた情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)である。
なお、本実施形態では、記憶部30は、HDDにて構成されているが、SDD(Solid State Drive)や、NAS(Network Attached Storage)等によって構成されてもよく、クラウドサービスによって構成されてもよい。
また、管理サーバ3の各機能は、記憶部30に記憶されたプログラムに従って実行されているが、それぞれ独立した機器にて構成してもよく、クラウドコンピューティングによって構成してもよい。
【0054】
設備予約受付部31は、部屋20を利用する利用者に係る情報である利用者情報と時間貸設備の予約日時を含む部屋20の予約に係る情報である設備予約情報とを入力部41を介して受け付ける。また、設備予約受付部31は、利用者情報および設備予約情報を記憶部30に記憶させる。
ここで、利用者情報とは、利用者の名前や住所など、予約に際して用いられる利用者の情報のことをいう。また、設備予約情報とは、部屋20の予約日時や期間、予約される部屋20の大きさや間取りなど部屋20に係る情報のことをいう。
利用者は、入力部41から利用者情報と設備予約情報を入力し、設備予約受付部31を介して部屋20を予約することができる。
【0055】
収納予約受付部32は、収納手段5の予約日時を含む収納手段5の予約に係る情報である収納予約情報を入力部41を介して受け付ける。また、収納予約受付部32は、収納予約情報を利用者情報と関連付けて記憶部30に記憶させる。
収納予約受付部32は、設備予約受付部31にて部屋20が予約された後、設備予約受付部31にて入力された利用者情報と関連付けて収納手段5の予約を実行する。収納予約受付部32は、設備予約受付部31が受け付ける予約日時と同じ日時においても予約を受け付け、設備予約受付部31が受け付ける予約日時とは異なる予約日時においても収納手段5の予約を受け付けることができる。
そして、収納予約受付部32は、位置情報表示部321と、収納部情報表示部322と、空き状況表示部323と、収納部選択部324と、を備える。
【0056】
ここで、記憶部30は、第1収納手段51と第2収納手段52とが設置されるそれぞれの位置情報を記憶している。位置情報とは、第1収納手段51と第2収納手段52とが設置されているそれぞれの位置(住所)のことをいう。
位置情報表示部321は、記憶部30から位置情報を取得し、位置情報を表示部42に表示させる。収納予約受付部32には、位置情報表示部321に第1収納手段51と第2収納手段52との位置情報を表示させることで、利用者に、第1収納手段51と第2収納手段52とのどちらの収納手段5を利用したいか選択させることができる。
【0057】
収納部情報表示部322は、複数の収納部510,520の属性情報を収納部510,520ごとに表示部42に表示させる。具体的には、記憶部30は、収納手段5における複数の収納部510,520の属性に係る属性情報を記憶しているため、収納部情報表示部322は、記憶部30から属性情報を取得し、表示部42に表示させる。
ここで、複数の収納部510,520の属性情報とは、収納手段5における複数の収納部510,520の配置や収納部510,520の設置位置、形状、冷蔵・冷凍・温度・湿度などの調節といった機能の有無、それぞれの収納部の大きさ、などに係る情報である。
【0058】
本実施形態では、収納部情報表示部322は、複数の収納部510,520の属性情報として、収納手段5における複数の収納部510,520の配置と、複数の収納部510,520の収納空間の大きさの違いと、を属性情報として表示部42に表示する。
空き状況表示部323は、記憶部30から収納手段5の収納予約情報を取得し、収納手段5の空き状況を表示部42に表示させる。
収納部選択部324は、表示部42に表示された収納部510,520を利用者に選択させる。
【0059】
具体的には、先ず、位置情報表示部321と空き状況表示部323とは、記憶部30に記憶された第1収納手段51と第2収納手段52とが設置された位置情報と収納手段5の空き状況とを表示部42に表示する。利用者は、表示部42に表示された情報に基づいて、予約したい収納手段5を選択する。
【0060】
次に、収納部情報表示部322と空き状況表示部323とは、記憶部30に記憶された複数の収納部510,520の配置と複数の収納部510,520の収納空間の大きさの違いと空き状況とを表示部42に表示する。利用者は、表示部42に表示された情報に基づいて、予約したい収納部510,520を選択する。
そして、収納部選択部324は、入力部41を介して利用者により選択された収納部510,520の情報を記憶部30に記憶させる。
このように、収納予約受付部32は、利用者により入力された情報に基づいて収納手段5の予約を実行する。
【0061】
解除キー発行部7は、利用者により予約された部屋20の設備側錠装置22と利用者により予約された収納手段5の収納側錠装置50との双方の解除が可能な解除キーを利用者に発行する。
解除キーは、管理サーバ3から利用者入力手段4に発行される暗証番号や、バーコードおよびQRコード(登録商標)などの光学コード等である。利用者は、固有の解錠キーを用いて部屋20の設備側錠装置22と収納手段5の収納側錠装置50とを解錠できるようになっている。なお、本実施形態では、解錠キーは、暗証番号や、バーコードおよびQRコード(登録商標)などの光学コード等を採用しているが、例えば、顔認証や、指紋認証や、網膜認証などの生体認証を採用してもよく、設備側錠装置22および収納側錠装置50を解錠できれば、どのようなものであってもよい。
【0062】
変動部10は、所定の条件に基づいて、収納手段5の利用料と収納手段5の利用期間とを変動させる。所定の条件とは、例えば閑散期や繁忙期などの時期的条件や、利用者の利用状況に基づく利用者属性などである。収納手段5の利用料と収納手段5の利用期間とを変動させることで、例えばVIP会員には割引をしたり、閑散期には収納手段5の利用期間を長くしたりすること等ができるため、変動部10により、効率的に時間貸設備の管理システム1を運用することができる。
【0063】
合計算出部11は、収納手段5の利用料、および部屋20の利用料の合計を算出する。決済受付部12は、合計算出部11にて算出された利用料の合計の決済を受け付ける。
合計算出部11は、収納手段5の利用料、および部屋20の利用料の合計を算出し、例えば表示部42に表示することで、利用者は、収納手段5の利用料、および部屋20の利用料の合計を容易に知得することができる。また、決済受付部12は、例えば電子マネー等を用いて、合計算出部11にて算出された利用料の合計の決済を受け付けることができる。なお、決済受付部12は、電子マネーによる決済ではなく、合計算出部11により算出された利用料を表示するとともに振り込み先を表示部42に表示させることで決済を受け付けてもよい。また、収納手段5の利用料、および部屋20の利用料は、それぞれ個別に支払われてもよい。
【0064】
図4は、時間貸設備の管理システム1における予約の動作を示すフローチャートである。また、
図5は、時間貸設備の管理システム1における収納手段5の位置情報を表示部42に表示した状態を示す概略図である。また、
図6は、時間貸設備の管理システム1における複数の収納部510,520の属性情報を表示部42に表示した状態を示す概略図である。また、
図7は、時間貸設備の管理システム1における複数の収納部510,520の空き状況を示す図である。
以下、
図4から
図7を用いて時間貸設備の管理システム1における部屋20と収納手段5との予約の動作を説明する。
【0065】
先ず、
図4に示すように、利用者は、予約したい部屋20(
図1参照)を選択し、入力部41から利用者情報と設備予約情報とを入力して設備予約受付部31を介して部屋20の予約をする。設備予約受付部31は、利用者により入力部41を介して入力された利用者情報と設備予約情報を記憶部30に記憶させて部屋20の予約を受け付ける設備予約受付工程を実行する(ステップST01)。なお、本実施形態では、利用者は、ある日にちにおける13時から17時まで部屋20を利用するための予約をしたとして説明する。
【0066】
次に、収納予約受付部32は、表示部42に収納手段5を予約するか否かを利用者に問う画面(不図示)を表示し、入力部41を介して利用者の選択を受け付けたか否か判定する(ステップST02)。
利用者が収納手段5を予約することを選択した場合(ステップST02でYES)、位置情報表示部321は、記憶部30から第1収納手段51と第2収納手段52の位置情報を取得し、表示部42に表示させる位置情報表示工程を実行する(ステップST03)。利用者が収納手段5を予約しないことを選択した場合(ステップST02でNО)、解除キー発行部7は、解除キーを利用者に発行する解除キー発行工程(ステップST11)を実行し、部屋20と収納手段5の予約の動作を終了する。
【0067】
図5に示すように、位置情報表示部321は、位置情報表示工程(ステップST03)において、地
図M上に、第1収納手段51の位置情報と第2収納手段52の位置情報とを表示する。ここで、空き状況表示部323は、部屋20の予約をした時間帯における第1収納手段51の空き状況と第2収納手段52の空き状況とを表示部42に表示する。具体的には、複数の収納部510,520に空きがある場合は、白いマーカーを収納手段5の位置情報として地
図M上に表示し、複数の収納部510,520に空きがない場合は、黒いマーカーを位置情報として地
図M上に表示する。
【0068】
本実施形態では、第1収納手段51は、白いマーカーで地
図M上に表示され、第2収納手段52は、黒いマーカーで地
図M上に表示されている。なお、地
図M上に表示されるマーカーの色や形はどのようなものでもよく、収納手段5の位置情報および空き状況を表示部42に表示することができれば、どのようなものでもよい。
また、位置情報表示工程(ステップST03)において表示部42には、収納手段5の選択の決定を受け付ける決定ボタンB1と、収納手段5の予約をキャンセルするキャンセルボタンB2と、が表示されている。
【0069】
位置情報表示工程(ステップST03)にて収納手段5の位置情報が表示部42に表示された後、収納予約受付部32は、収納手段5が選択されたか否か判定する(ステップST04)。本実施形態では、利用者は、入力部41を介して、白いマーカーをタッチして選択した状態とし、決定ボタンB1を押すことによって、複数の収納部510,520に空きがある第1収納手段51を選択したとして説明する。なお、利用者は、入力部41を介して、黒いマーカーをタッチして選択した状態とし、決定ボタンB1を押すことによって、複数の収納部510,520に空きがない第2収納手段52を選択することもできるようになっている。
【0070】
利用者が第1収納手段51を選択し決定ボタンB1を押した場合(ステップST04でYES)、
図4に示すように、収納部情報表示部322は、記憶部30から属性情報を取得し表示部42に表示させる収納部情報表示工程を実行する(ステップST05)。なお、
図5に示すキャンセルボタンB2が押された場合(ステップST04でNO)、解除キー発行部7は、解除キーを利用者に発行する解除キー発行工程(ステップST11)を実行し、部屋20と収納手段5の予約の動作を終了する。
【0071】
収納部情報表示工程(ステップST05)では、収納部情報表示部322は、
図6に示すように、第1収納手段51における第1収納部510と第2収納部520の配置と、収納空間の大きさの違いと、を各収納部510,520の属性として表示部42に表示させる。また、収納部情報表示工程(ステップST03)において表示部42には、収納部510,520の選択の決定を受け付ける決定ボタンB3と、収納部510,520の予約をキャンセルするキャンセルボタンB4と、が表示されている。
【0072】
ここで、第1収納部510は、第1収納手段51において2個設けられ、各第1収納部510を表すラベルとしてラベルAAとラベルABとがそれぞれに付されている。また、第2収納部520は、第1収納手段51において6個設けられ、各第2収納部520を表すラベルとしてラベルBAとラベルBBとラベルBCとラベルBDとラベルBEとラベルBFとがそれぞれに付されている。
【0073】
収納部情報表示部322は、記憶部30から属性情報を取得し、第1収納部510の収納空間の大きさと第2収納部520の収納空間の大きさとを表示部42に表示させる。具体的には、収納部情報表示部322は、第1収納部510の収納空間の大きさと第2収納部520の収納空間の大きさとの違いを、第1収納部510よりも第2収納部520を小さく表示部42に表示させることで視覚的に表している。また、収納部情報表示部322は、各第1収納部510の配置と各第2収納部520の配置とをラベルを付した各収納部510,520の絵柄を表示部42に表示させることで視覚的に表している。本実施形態では、利用者は、ラベルAAが付された第1収納部510を選択したとして説明する。
【0074】
図4に示すように、収納部情報表示工程(ステップST05)にて収納部510,520の属性情報が表示部42に表示された後、収納予約受付部32は、収納部510,520が選択されたか否か判定する(ステップST06)。本実施形態では、利用者は、入力部41を介して、ラベルAAの付された第1収納部510をタッチして選択した状態とし、決定ボタンB3(
図6参照)を押すことによって、ラベルAAの付された第1収納部510を選択したとして説明する。ラベルAAの付された第1収納部510を選択した場合(ステップST06でYES)、空き状況表示部323は、第1収納部510の空き状況を表示部42に表示する空き状況表示工程を実行する(ステップST07)。なお、
図6に示すキャンセルボタンB4が押された場合(ステップST06でNO)、解除キー発行部7は、解除キーを利用者に発行する解除キー発行工程(ステップST11)を実行し、部屋20と収納手段5の予約の動作を終了する。
【0075】
図4に示すように、空き状況表示工程(ステップST07)にて第1収納部510の空き状況が表示部42に表示された後、収納部選択部324は、空き状況表示部323により表示部42に表示された収納部510,520から利用者に収納部510,520を選択させる収納部選択工程を実行する(ステップST08)。具体的には、
図7に示すように、空き状況表示工程(ステップST07)において、表示部42には、設備予約受付工程(ステップST01)にて予約した部屋20の予約日付が表示される日付表示部Hと、部屋20の予約された時間帯が表示された設備予約時間テーブルTB0と、ラベルAAが付された第1収納部510の空き状況を示す第1空き状況テーブルTB1と、ラベルAAが付された第1収納部510と同じ属性を有し、ラベルABが付された第1収納部510の空き状況を示す第2空き状況テーブルTB2と、が表示される。また、表示部42には、収納部510,520の予約時間の決定を受け付ける決定ボタンB5と、収納部510,520の予約をキャンセルするキャンセルボタンB6と、が表示されている。
【0076】
ここで、空き状況表示部323は、選択されたラベルAAが付された第1収納部510の空き状況を示す第1空き状況テーブルTB1だけでなく、選択されていない第2収納部520の空き状況を示す第2空き状況テーブルTB2を第1空き状況テーブルTB1と隣接して表示部42に表示させることで、同じ収納空間の大きさ(属性)を有する他の第1収納部510の空き状況も確認できるようにしている。なお、
図7において、第1空き状況テーブルTB1および第2空き状況テーブルTB2において、網掛けとなっている部分は、すでに予約がされている時間帯を示す。
【0077】
利用者は、例えば、図中の破線で囲われた範囲である9時から18時にかけて第1収納部510を選択し予約をする場合、第2空き状況テーブルTB2によれば、ラベルABが付された第1収納部510は、13時から16時まで予約で埋まっており、利用者が所望する9時から18時にかけて第1収納部510を予約することはできない。一方、第1空き状況テーブルTB1によれば、ラベルAAが付された第1収納部510は、9時から18時にかけて予約で埋まってはいないため、利用者は、入力部41を介して、ラベルAAが付された第1収納部510の第1空き状況テーブルTB1における破線にて示す9時から18時をタッチして選択した状態とし、決定ボタンB5(
図7参照)を押すことによって、ラベルAAが付された第1収納部510を時間指定するとともに予約することができる。なお、日付表示部Hは日付選択部Iを備える。日付選択部Iを操作することにより、利用者は、部屋20を予約した日以外の日付を選択し、収納手段5の空き状況を表示させることができる。
【0078】
図4に示すように、収納部選択工程(ステップST08)が実行された後、収納予約受付部32は、収納部510,520の予約時間が選択されたか否か判定する(ステップST09)。利用者が予約時間をタッチして選択した状態とし、決定ボタンB5(
図7参照)を押した場合(ステップST09でYES)、収納予約受付部32は、利用者情報に関連付けてラベルAAが付された第1収納部510の予約を受け付ける収納予約受付工程を実行する(ステップST10)。なお、
図7に示すキャンセルボタンB6が押された場合(ステップST09でNO)、解除キー発行部7は、解除キーを利用者に発行する解除キー発行工程(ステップST11)を実行し、部屋20と収納手段5の予約の動作を終了する。
【0079】
このように、解除キー発行部7は、利用者が収納手段5を予約することを選択しなかった場合(ステップST02でNO)、ステップST04,ST06,ST09においてキャンセルボタンB2,B4,B6が押された場合、若しくは、収納予約受付工程(ステップST10)が実行された後、解除キーを利用者に発行する解除キー発行工程(ステップST011)を実行し、部屋20と収納手段5の予約の動作を終了する。
【0080】
このようにして、時間貸設備の管理システム1は、時間貸設備である部屋20の予約とともに収納手段5の予約を可能にし、利用者は、空き状況を確認して収納手段5の予約ができるため、時間貸し設備である部屋20の予約と併せて収納手段5の予約をすることができる。なお、収納予約受付部32は、設備予約受付部31にて部屋20が予約された後、設備予約受付部31にて入力された利用者情報と関連付けて収納手段5の予約を実行していたが、部屋20の予約と同時に収納手段5の予約を実行してもよい。また、収納予約受付部32は、前述のフローチャートのように設備予約受付部31にて部屋20が予約された後すぐに収納手段5の予約を実行していたが、解除キー発行工程(ステップST11)にて解除キーが発行された後に、収納手段5の予約を実行してもよい。また、キャンセルボタンB2,B4,B6は、押されることで一つ前の工程に戻ってもよい。
【0081】
このような第1実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)時間貸設備の管理システム1は、空き状況表示部323と、収納予約情報を利用者情報と関連付けて記憶部30に記憶させる収納予約受付部32と、を備えるため、利用者は、部屋20を予約する際、収納手段5の空き状況を確認し、部屋20とともに収納手段5を共通の利用者情報を用いて予約することができる。したがって、時間貸設備の管理システム1は、部屋20と併せて収納手段5の予約をすることができる。
(2)収納予約受付部32は、部屋20の予約日時とは異なる予約日時においても収納手段5を予約できるため、利用者は、例えば、手荷物を預けて時間貸設備の予約日時まで外出したり、次回の部屋20の利用時まで必要機材等を保管したりすることができる。
【0082】
(3)解除キー発行部7は、設備側錠装置22と収納側錠装置50との双方の解除が可能な解除キーを発行するので、利用者は、一つの解除キーにて設備側錠装置22と収納側錠装置50との双方の解除ができるため、利便性の向上を図ることができる。
(4)変動部10は、所定の条件、例えば、利用者がVIPである等の利用属性や利用状況、利用時期などに基づいて収納手段5の利用料と収納手段5の利用期間との少なくとも一方を変動させることができ、利用者による部屋20の利用を促進させることができる。
(5)管理サーバ3は、合計算出部11と決済受付部12とを備えるため、利用者は、収納手段5の利用料、および部屋20の利用料の合計を確認することができ、1度の決済にて各利用料の支払いを実行することができる。
【0083】
(6)空き状況表示部323は、第1収納手段51と第2収納手段52との空き状況を表示部42に表示するため、利用者は、例えば、部屋20とともに設置される第1収納手段51や駅構内に設置される第2収納手段52についても部屋20と関連させて予約することができる。また、利用者は、第1収納手段51と第2収納手段52とを選択し予約することができる。
(7)収納予約受付部32は、収納部情報表示部322を備えるため、利用者は、表示部42に表示された複数の収納部510,520から、利用したい属性を有する収納部510,520を選択し予約することができる。
【0084】
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る時間貸設備の管理システム1Aの構成を示すブロック図である。
【0085】
前記第1実施形態では、管理サーバ3における収納予約受付部32は、位置情報表示部321と、収納部情報表示部322と、空き状況表示部323と、収納部選択部324と、を備えていた。
第2実施形態では、
図8に示すように、管理サーバ3Aにおける収納予約受付部32Aは、収納部情報表示部322と、収納部選択部324と、を備えず、属性情報表示部325と、属性選択部326と、収納部決定部327と、を備える点で前記第1実施形態と異なる。
【0086】
属性情報表示部325は、記憶部30から属性情報を取得し、複数の収納部510,520の属性情報を属性ごとに表示部42に表示させる。
属性選択部326は、表示部42に表示された属性を利用者に選択させる。
収納部決定部327は、利用者に選択された属性に基づいて、利用者に利用させる収納部510,520を決定する。
【0087】
図9は、時間貸設備の管理システム1Aにおける予約の動作を示すフローチャートである。また、
図10は、時間貸設備の管理システム1Aにおける収納手段5の属性情報を表示部42に表示した状態を示す概略図である。
以下、
図9と
図10を用いて時間貸設備の管理システム1Aにおける部屋20と収納手段5との予約の動作を説明する。
【0088】
先ず、
図9に示すように、設備予約受付部31は、利用者により入力部41を介して入力された利用者情報と設備予約情報を記憶部30に記憶させて部屋20の予約を受け付ける第1実施形態と同様の設備予約受付工程を実行する(ステップST01)。
次に、収納予約受付部32は、表示部42に収納手段5を予約するか否かを利用者に問う画面(不図示)を表示し、入力部41を介して利用者の選択を受け付けたか否か判定する(ステップST02)。
利用者が収納手段5を予約することを選択した場合(ステップST02でYES)、位置情報表示部321は、記憶部30から第1収納手段51と第2収納手段52の位置情報を取得し、表示部42に表示させる位置情報表示工程を実行する(ステップST03)。利用者が収納手段5を予約しないことを選択した場合(ステップST02でNО)、解除キー発行部7は、解除キーを利用者に発行する解除キー発行工程(ステップST11)を実行し、部屋20と収納手段5の予約の動作を終了する。
【0089】
図5に示すように、位置情報表示部321は、位置情報表示工程(ステップST03)において、地
図M上に、第1収納手段51の位置情報と第2収納手段52の位置情報とを表示する。位置情報表示工程(ステップST03)にて収納手段5の位置情報が表示部42に表示された後、収納予約受付部32は、収納手段5が選択されたか否か判定する(ステップST04)。本実施形態では、利用者は、入力部41を介して、白いマーカーをタッチして選択した状態とし、決定ボタンB1を押すことによって、複数の収納部510,520に空きがある第1収納手段51を選択したとして説明する。利用者が第1収納手段51を選択し決定ボタンB1を押した場合(ステップST04でYES)、
図9に示すように、属性情報表示部325は、記憶部30から属性情報を取得し表示部42に表示させる属性情報表示工程を実行する(ステップST15)。なお、
図5に示すキャンセルボタンB2が押された場合(ステップST04でNO)、解除キー発行部7は、解除キーを利用者に発行する解除キー発行工程(ステップST11)を実行し、部屋20と収納手段5の予約の動作を終了する。
【0090】
具体的には、
図10に示すように、属性情報表示部325は、複数の収納部510,520に関する属性情報を属性ごとに表示する。この属性情報は、それぞれ利用者に属性を選択させる属性選択部326としてのチェックボックスを備えている。
利用者は、チェックボックスをタッチしてチェックを入れることで複数の収納部510,520の属性を選択する。また、表示部42には、収納部510,520の選択された属性に基づいて収納部510,520の検索を受け付ける検索ボタンB9と、収納部510,520の予約をキャンセルするキャンセルボタンB10と、が表示されている。
【0091】
図9に示すように、属性情報表示工程(ステップST15)が実行された後、収納予約受付部32Aは、利用者により属性が選択されたか否か判定する(ステップST16)。本実施形態では、利用者は、入力部41を介してチェックボックス(属性)をタッチして選択した状態とし、検索ボタンB9(
図10参照)を押すことによって、で複数の収納部510,520の属性を選択することができる。利用者が属性を選択した場合(ステップST16でYES)、属性選択部326は、選択された属性情報に基づいて属性選択工程を実行する(ステップST17)。なお、
図10に示すキャンセルボタンB10が押された場合(ステップST16でNO)、解除キー発行部7は、解除キーを利用者に発行する解除キー発行工程(ステップST11)を実行し、部屋20と収納手段5の予約の動作を終了する。
【0092】
属性選択工程(ステップST17)にて属性が選択された後、収納部決定部327は、利用者に選択された属性に基づいて利用者に利用させる収納部510,520を決定する収納部決定工程を実行する(ステップST18)。
例えば、
図10に示すように、冷蔵機能の属性を「有り」とし、配置の属性を「上段」とし、大きさの属性を「大」とし、検索ボタンB9(
図10参照)を押すことによって、複数の収納部510,520の属性を利用者が選択した場合には、収納部決定部327は、利用者に選択された属性に基づいて、ラベルAAの付された第1収納部510を割り当て決定する。
【0093】
収納部決定工程(ステップST18)にて利用者に利用させる収納部510,520を決定した後、
図9に示すように、空き状況表示部323Aは、複数の収納部510,520の空き状況を表示する空き状況表示工程を実行する(ステップST19)。具体的には、空き状況表示部323Aは、前記第1実施形態における空き状況表示工程(ステップST07)と同様に、収納部決定工程(ステップST18)にて決定された収納部510,520の空き状況を表示する(
図7参照)。
その後、管理サーバ3Aは、前記第1実施形態と同様に、ステップST08以降の処理を実行する。
【0094】
なお、本実施形態では、管理サーバ3Aは、収納部決定工程(ステップST18)において、利用者に利用させる収納部510,520を決定した後、空き状況表示工程(ステップST19)を更に実行し、利用者に収納部510,520の最終的な選択や、予約時間の選択をさせることによって、収納手段5の予約を受け付ける収納予約受付行程(ステップST10)を実行している。これに対して、管理サーバ3Aは、例えば、属性選択工程(ステップST17)にて選択可能な属性として予約時間の属性を設定し、利用者に収納部510,520の最終的な選択や、予約時間の選択をさせることなく、収納手段5の予約を受け付けるようにしてもよい。
【0095】
なお、収納予約受付部32Aは、第1実施形態と同様に、設備予約受付部31にて部屋20が予約された後、設備予約受付部31にて入力された利用者情報と関連付けて収納手段5の予約を実行していたが、部屋20の予約と同時に収納手段5の予約を実行してもよい。また、収納予約受付部32Aは、前述のフローチャートのように設備予約受付部31にて部屋20が予約された後すぐに収納手段5の予約を実行していたが、解除キー発行工程(ステップST11)にて解除キーが発行された後に、収納手段5の予約を実行してもよい。また、キャンセルボタンB10は、押されることで一つ前の工程に戻ってもよい。
【0096】
このような第2実施形態においても、前記第1実施形態における(1)~(6)と同様の作用、効果を奏することができる他、以下の作用、効果を奏することができる。
(8)収納予約受付部32Aは、属性情報表示部325と、属性選択部326と、収納部決定部327と、を備えるため、利用者は、表示部42に表示された複数の収納部510,520から、利用したい収納部510,520の属性を選択することによって、所望の属性を有する収納部510,520を予約することができる。また、収納予約受付部32Aは、収納部決定部327を備えるため、利用者に選択された属性に基づいて、利用者が利用する収納部510,520を割り当て決定することができる。
【0097】
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図11は、本発明の第3実施形態に係る時間貸設備の管理システム1Bの構成を示すブロック図である。
【0098】
図11に示すように、第3実施形態における解除キー発行部7Bは、利用者用解除キー発行部8と、業者用解除キー発行部9と、を備える点で前記第1実施形態と異なる。また、第3実施形態における管理サーバ3Bは、配送受付部311と、配送情報通知部312と、利用者用解除キー設定部80と、業者用解除キー設定部90と、をさらに備える点で前記第1実施形態と異なる。
【0099】
配送受付部311は、利用者に予約された収納手段5への物品の配送を入力部41を介して受け付ける。なお、利用者は、収納手段5への物品の集荷を配送受付部311を介して依頼し、配送受付部311は、受け付けた物品の集荷に係る集荷情報を受け付けてもよい。
【0100】
配送情報通知部312は、物品の配送に係る業者に配送先の収納手段5と収納側錠装置50の解除キーとを通知する。配送情報とは、利用者に予約された収納手段5の位置情報や配置情報などの配送先、収納側錠装置50の解除キー、発送日時などである。なお、配送情報通知部312は、配送受付部311にて集荷を受け付けた場合は、物品の配送に係る業者に集荷情報を通知してもよい。
【0101】
利用者用解除キー発行部8は、利用者に予約された収納手段5の解除キーを利用者用解除キーとして利用者に発行する。また、利用者用解除キー発行部8は、部屋20の設備側錠装置22と収納側錠装置50との双方の解除が可能な、文字列からなる利用者用解除キーを発行する。
業者用解除キー発行部9は、利用者に予約された収納手段5を解除する際に業者が利用する業者用解除キーを業者に発行する。また、業者用解除キー発行部9は、利用者用解除キーにおける文字列の一部を含む業者用解除キーを発行する。
ここで、利用者用解除キーと、業者用解除キーとは異なる解除キーとなっている。
【0102】
具体的には、例えば、利用者用解除キー発行部8は、設備側錠装置22および収納側錠装置50の利用者用解除キーとして文字列「AB0123」を発行する。業者用解除キー発行部9は、収納側錠装置50の業者用解除キーとして文字列「CD0123」を発行する。このように、業者用解除キーは、利用者用解除キーにおける文字列の一部「0123」を含んでいる。
設備側錠装置22は、6桁の文字列の入力を受け付ける。設備側錠装置22は、入力された6桁の文字列が利用者解除キーの文字列「AB0123」と6桁の文字列全体で一致するとき解錠する。収納側錠装置50は、設備側錠装置22と同様に、6桁の文字列の入力を受け付ける。しかし、収納側錠装置50は、設備側錠装置22と異なり、入力された文字列のうち下4桁の文字列「0123」が一致するとき解錠する。
【0103】
換言すれば、設備側錠装置22は、利用者解除キーの文字列「AB0123」のみによって、解錠することができ、収納側錠装置50は、利用者解除キーの文字列「AB0123」および業者用解除キーの文字列「CD0123」の双方によって、解錠することができる。
このようにすることで、業者用解除キーは、設備側錠装置22を解錠することができないため、セキュリティーの向上を図ることができる。
【0104】
利用者用解除キー設定部80は、所定の条件に基づいて、利用者用解除キーを有効または無効にする。具体的には、利用者用解除キー設定部80は、部屋20と収納手段5の予約時間になった場合に、利用者用解除キーを有効にし、部屋20と収納手段5の予約時間外の場合に、利用者用解除キーを無効にする。
業者用解除キー設定部90は、所定の条件に基づいて、業者用解除キーを有効または無効にする。具体的には、業者用解除キー設定部90は、収納手段5の予約時間になった場合に、業者用解除キーを有効にし、収納手段5の予約時間外の場合に、業者用解除キーを無効にする。換言すれば、業者用解除キー設定部90は、指定された時間以外には業者用解除キーを無効にする。
【0105】
このような第3実施形態においても、前記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる他、以下の作用、効果を奏することができる。
【0106】
(9)管理サーバ3Bは、配送受付部311と配送情報通知部312とを備えるため、利用者は、予約した収納手段5に物品を配送させることができる。また、例えば部屋20で利用する必要機材等を持参しなくても、利用者は、指定した収納手段5に配送することができる。
(10)物品の配送に係る業者は、集荷情報に基づいて、物品の集荷を実行することができるので、時間貸設備の管理システム1Bの利便性を向上させることができる。
【0107】
(11)解除キー発行部7Bは、利用者用解除キー発行部8と業者用解除キー発行部9とを備えるため、利用者には利用者用解除キーを発行し、業者には利用者用解除キーとは異なる業者用解除キーを発行することで、業者による利用者の物品の持ち去り等のトラブルを抑制することができる。また、時間貸設備の管理システム1Bは、セキュリティーの向上を図ることができる。
【0108】
(12)業者用解除キーは、所定の条件に基づいて有効または無効となるため、業者による必要時以外の利用を防止し、収納手段5のセキュリティーを向上させることができる。
(13)業者用解除キー設定部90は、指定された時間以外には業者用解除キーを無効にするため、収納手段5のセキュリティーを向上させることができる。
(14)業者用解除キーは、設備側錠装置22を解錠することができないため、セキュリティーの向上を図ることができる。
【0109】
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、時間貸設備として建物2の部屋20を貸与する場合を例示したが、時間貸設備としては、会議室やトレーニングルーム等に限らず、屋外のスペースであるテニスコートや野球場、競技場、駐車場等であってもよいし、カラオケルームやレンタルオフィス、読書スペース、レンタカー、貸自転車、等であってもよい。
【0110】
図12は、本発明の変形例に係る時間貸設備の管理システムにおける収納側錠装置の解錠キーの設定方法を示すフローチャートである。
前記第3実施形態では、利用者用解除キー発行部8は、設備側錠装置22と収納側錠装置50との双方の解除が可能な、文字列からなる利用者用解除キーを発行していた。また、業者用解除キー発行部9は、利用者に予約された収納手段5を解除する際に業者が利用する業者用解除キーを業者に発行していた。そして、利用者用解除キーと、業者用解除キーとは異なる解除キーとなっていた。換言すれば、収納側錠装置50は、複数種の解除キーを設定できるようになっていた。
これに対して、本変形例では、収納側錠装置は、1つの解除キーしか設定できないようになっている点で前記第3実施形態とは異なっている。
【0111】
ここで、本変形例では、前記第3実施形態と同様に、業者用解除キー設定部90は、指定された時間以外には業者用解除キーを無効にする。また、業者用解除キー設定部90は、業者用解除キーが利用された場合、業者用解除キーを無効にする。利用者用解除キー設定部80は、業者用解除キーが無効となった後、利用者用解除キーを有効に設定する。
以下、
図12に基づいて、収納側錠装置50の解錠キーの設定方法を説明する。
【0112】
図12に示すように、先ず、利用者用解除キー設定部80および業者用解除キー設定部90は、利用者により予約された収納手段5の利用時間になったか否かを判定する(ステップST21)。収納手段5の利用時間になったと判定した場合(ステップST21でYES)、業者用解除キー設定部90は、業者用解除キーを有効に設定し、利用者用解除キー設定部80は、利用者用解除キーを無効に設定する初期設定工程を実行する(ステップST22)。収納手段5の利用時間になっていないと判定した場合(ステップST21でNO)、収納手段5の利用時間になるまでステップST21における判定を実行する。
【0113】
次に、業者用解除キー設定部90は、業者用解除キーが収納側錠装置50にて利用されたか否かを判定する(ステップST23)。業者用解除キーが収納側錠装置50にて利用されたと判定した場合(ステップST23でYES)、業者用解除キー設定部90は、後述する第1設定工程を実行する(ステップST25)。業者用解除キーが収納側錠装置50にて利用されていないと判定した場合(ステップST23でNO)、業者用解除キー設定部90は、所定の時間が経過したか否かを判定する(ステップST24)。ここで、所定の時間とは、利用者により予約された収納手段5の利用時間内であり、利用開始から例えば1時間など、あらかじめ定められた時間のことをいう。
【0114】
業者用解除キー設定部90は、所定の時間が経過したと判定した場合(ステップST24でYES)、後述する第1設定工程を実行する(ステップST25)。業者用解除キー設定部90は、所定の時間が経過していないと判定した場合(ステップST24でNO)、所定の時間が経過するまでステップST23とステップST24とにおける判定を実行する。
【0115】
業者用解除キーが収納側錠装置50にて利用されたと判定された場合(ステップST23でYES)、または、所定の時間が経過したと判定した場合(ステップST24でYES)、業者用解除キー設定部90は、業者用解除キーを無効に設定し、利用者用解除キー設定部80は、利用者用解除キーを有効に設定する第1設定工程を実行する(ステップST25)。そして、利用者用解除キー設定部80は、収納手段5の利用時間内か否かを判定する(ステップST26)。収納手段5の利用時間内であると判定した場合(ステップST26でNO)、ステップST26の判定を繰り返し実行する。収納手段5の利用時間内でないと判定した場合(ステップST26でYES)、利用者用解除キー設定部80は、利用者用解除キーを無効に設定する第2設定工程を実行する(ステップST27)。そして、収納側錠装置50の解錠キーの設定に関する工程を終了する。
【0116】
このような構成によれば、利用者用解除キーは、業者用解除キーが無効となった後に有効(利用可能)となり、業者用解除キーは、利用不可の状態とすることができる。これにより、収納側錠装置50に解除キーを一つしか設定できない場合であっても、業者による必要時以外の利用を防止し、収納手段5のセキュリティーを向上させることができる。
また、業者用解除キー設定部90は、収納手段5にて一度利用された業者用解除キーを無効にするため、業者による必要時以外の利用を防止し、収納手段5のセキュリティーを向上させることができる。
【0117】
前記第3実施形態では、時間貸設備の管理システム1Bは、配送受付部311と配送情報通知部312とにより、収納手段5への物品の配送を受け付けていたが、時間貸設備の管理システムは、収納手段内の物品の回収を受け付けてもよい。具体的には、管理サーバは、利用者に予約された収納手段内の物品の回収を受け付ける回収受付部と、回収先となる収納手段の収納側錠装置を解除する解除キーを発行する解除キー発行部と、物品の回収に係る業者に回収先の収納手段と解除キーとを通知する回収情報通知部と、を備える。また、回収受付部は、物品の発送に係る発送情報を受け付けてもよく、回収情報通知部は、物品の回収に係る業者に発送情報を通知してもよい。
【0118】
このような構成によれば、管理サーバは、回収受付部と回収情報通知部とを備えるため、利用者は、予約した収納手段内の物品を回収させることができる。また、例えば時間貸設備にて利用した必要機材等を持ち帰らなくても、予約した収納手段から回収させることができる。また、物品の配送に関する業者は、発送情報に基づいて、物品の発送を実行することができるので、時間貸設備の管理システムの利便性を向上させることができる。
【0119】
さらに、時間貸設備の管理システムは、収納手段の予約と関連付けてレンタル品の配送および回収を受け付けてもよい。具体的には、配送受付部は、物品としてレンタル品の配送を受け付ける。配送情報通知部は、レンタル業者に配送先の収納手段と解除キーとを通知する。回収受付部は、物品としてレンタル品の回収を受け付ける。回収情報通知部は、レンタル業者に回収先の収納手段と解除キーとを通知する。管理サーバは、利用可能なレンタル品に係るレンタル情報を取得するレンタル品情報取得部と、レンタル情報を表示部に表示させるレンタル情報表示部と、利用者にレンタル品を選択させるレンタル品選択部と、を備える。
ここで、レンタル品情報取得部は、レンタル情報が記憶された記憶部からレンタル情報を取得してもよいし、業者の管理サーバからレンタル情報を取得してもよい。
【0120】
このような構成によれば、利用者は、表示部に表示されたレンタル品から、利用したいレンタル品を選択し予約することができる。また、利用者は、予約した収納手段にレンタル品を配送させることができ、予約した収納手段内のレンタル品を回収させることができる。
【0121】
また、前述の配送における集荷情報には、集荷場所として業者への持ち込みを含み、この際、配送情報通知部は、利用者に持ち込み期限を通知するようにしてもよい。さらに、集荷情報には、集荷場所として別の収納手段を含めてもよく、この際、配送情報通知部は、業者に集荷先の収納手段や、別途に発行された解除キーを通知してもよい。また、収納手段は、利用者用の扉と、業者用の扉とを備え、利用者用解錠キー発行部は、利用者用の扉を解錠できる利用者用解錠キーを発行し、業者用解錠キー発行部は、業者用の扉を解錠できる業者用解錠キーを発行してもよい。
また、管理サーバは、レンタル、配送および回収にともない発生する配送料や集荷料、回収料、発送料、レンタル料等を決済する機能を有する料金決済手段を備えていてもよい。
【0122】
時間貸設備の管理システムは、前記各実施形態に加えて、時間貸設備および収納手段の間を移動して物品を運搬する運搬手段を備えていてもよい。運搬手段は、レンタル品を含む収納手段への物品の配送を完了した場合に、その完了報告と、設備予約情報とに基づいて、利用者の予約した時間貸設備に運搬手段にて予約日時までに物品を運搬してもよく、利用者の予約した収納手段に運搬手段にて物品を運搬して戻してもよい。
【0123】
前記各実施形態では、管理サーバ3は、通信回線であるインターネット6を介して利用者入力手段4や通信端末装置23に接続された構成を例示したが、管理サーバとしては、分散管理型のものであってもよく、例えば、ブロックチェーンに代表される分散型取引台帳を利用したものなどが利用可能であり、情報を管理するとともに、通信端末装置23に対して各種の指令を送受信して処理できるものであればよい。
【0124】
前記各実施形態では、収納手段5は、第1収納手段51と第2収納手段52とを備えていたが、3つ以上の収納手段を有していてもよいし、収納手段は、1つであってもよい。また、収納手段5は、複数の収納部510,520を備えていたが、複数の収納部を備えていなくてもよい。要するに、収納手段は、所定の収納空間を有する少なくとも1つの収納部を備えていればよい。
【0125】
前記各実施形態では、変動部10と、合計算出部11と、決済受付部12と、を備えていたが、管理サーバは、これらを備えていなくてもよい。また、前記第3実施形態では、利用者用解除キーと、業者用解除キーとは異なる解除キーとなっていたが、同一の解錠キーとなっていてもよい。
また、前記各実施形態では、解除キー発行部7,7Bは、利用者により予約された部屋20の設備側錠装置22と利用者により予約された収納手段5の収納側錠装置50との双方の解除が可能な解除キーを利用者に発行していたが、解除キー発行部は、設備側錠装置の解除が可能な解除キーと収納側錠装置の解除が可能な解除キーとを別々に発行してもよい。
【0126】
また、前記第1実施形態では、空き状況表示部323は、空き状況テーブルTB1,TB2を用いて収納手段5の空き状況を表示していたが、空き状況表示部は、収納手段の空き状況を表示することができれば、どのように収納手段の空き状況を表示してもよい。
前記第1実施形態では、複数の収納部510,520の配置と、複数の収納部510,520の収納空間の大きさと、を複数の収納部510,520の属性情報としていたが、複数の収納部の属性情報は、温度調節機能の有無や、複数の収納部の形状や、複数の収納手段の設置位置等であってもよい。
前記第1実施形態では、位置情報表示部321は、第1収納手段51と第2収納手段52との位置情報を表示部42に表示していたが、位置情報表示部321による位置情報表示工程(ステップST03)は省略されていてもよい。
【0127】
要するに、管理サーバは、記憶部と、時間貸設備を利用する利用者情報および時間貸設備の予約日時を含む設備予約情報を入力部を介して受け付け、利用者情報および設備予約情報を記憶部に記憶させる設備予約受付部と、収納手段の予約日時を含む収納手段の予約を収納予約情報として入力部を介して受け付け、収納予約情報を記憶部に記憶させる収納予約受付部と、記憶部から収納予約情報を取得し、収納手段の空き状況を表示部に表示させる空き状況表示部と、を備え、時間貸設備と併せて収納手段を予約することができればよい。
【産業上の利用可能性】
【0128】
以上のように、本発明は、時間貸設備の管理システムに好適に利用できる。
【符号の説明】
【0129】
1,1A,1B 管理システム
3,3A,3B 管理サーバ
4 利用者入力手段
5 収納手段
6 インターネット(通信回線)
7,7B 解除キー発行部
8 利用者用解除キー発行部
9 業者用解除キー発行部
10 変動部
11 合計算出部
12 決済受付部
20 部屋(時間貸設備)
22 設備側錠装置
30 記憶部
31 設備予約受付部
32,32A 収納予約受付部
41 入力部
42 表示部
50 収納側錠装置
80 利用者用解除キー設定部
90 業者用解除キー設定部
311 配送受付部
312 配送情報通知部
321 位置情報表示部
322 収納部情報表示部
323,323A 空き状況表示部
324 収納部選択部
325 属性情報表示部
326 属性選択部
327 収納部決定部
510,520 収納部
【要約】
【課題】時間貸設備と併せて収納手段の予約をすることができる時間貸設備の管理システムの提供。
【解決手段】時間貸設備の管理システム1は、インターネット6に接続されて情報を管理するための管理サーバ3と、インターネット6を介して管理サーバ3に相互に通信可能に接続される部屋20と、利用者入力手段4と、物品を収納する所定の収納空間を有する収納部510,520を備えた収納手段5と、を備える。管理サーバ3は、記憶部30と、時間貸設備である部屋20を利用する利用者の利用者情報および設備予約情報を受け付ける設備予約受付部31と、収納手段5の予約を収納予約情報として受け付ける収納予約受付部32と、を備える。収納予約受付部32は、収納手段5の空き状況を表示部42に表示させる空き状況表示部323を備える。
【選択図】
図3