(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-01
(45)【発行日】2022-02-09
(54)【発明の名称】ライト付きペン
(51)【国際特許分類】
B43K 29/10 20060101AFI20220202BHJP
【FI】
B43K29/10
(21)【出願番号】P 2021157263
(22)【出願日】2021-08-24
【審査請求日】2021-08-31
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511101139
【氏名又は名称】横田 安野
(72)【発明者】
【氏名】横田 正判
(72)【発明者】
【氏名】横田 安野
【審査官】富士 春奈
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-000568(JP,A)
【文献】実開平07-021393(JP,U)
【文献】特開2005-125797(JP,A)
【文献】実開昭59-009883(JP,U)
【文献】実公昭38-000530(JP,Y1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0230752(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43K 1/00-1/12
5/00-8/24、29/10
F21L 2/00-27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体2と、ライト部3と、ペン取り付け部4と、ペン5を備えたライト付きペンであって、
本体2は、ライト収納部21と、ペンの後端部54を挿入するための取り付け孔231を備えた透明な円盤状のペン支持部23と、光を拡散するための
光拡散部22とを備え、
ライト部3は、円柱状で、電池を収納するライト本体32と、先端部から下方に光を照らすライト照射部31を備え、
ペン取り付け部4は、光拡散部22に嵌め込む透明な蓋41で、蓋の中心に、内側(本体側)からペン先端部51を挿入するための孔421を開けた突起状のペン挿入部42を備え、
ペン5は、ボールペンの芯であり、ペン先端部51と、インク部52とペン後端部54を備え、インク部は
ペン先端部51及び、ペン後端部54より直径が大きく、
ペン5は、ペン先端部をペン取り付け部4の孔421に挿入し、ペンの後端部54を、ペン支持部23の孔231に挿入して、取り付けて使用し、
ライト照射部31から発せられた光は、透明な
ペン支持部23と、
光拡散部22を通して広がり、さらに透明な蓋41を通して、ペン5の周囲を照らすようにしたことを特徴とする
ライト付きペン。
【請求項3】
前記ペン挿入部42の外側を黒色で塗装し、光を反射しくくし、ペン先が視認し易いようにしたことを特徴する請求項1または2に記載の
ライト付きペン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ペン先の周囲を照らすことができるライト付きペンに関する。
【背景技術】
【0002】
少し暗い場所で手紙などを書けるライト付きペンが求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
手紙をペンで書くとき、ペン先とどの周辺が暗くて書く文字等が見えづらかった。
ペン先の周囲を広範囲に照らすライト付きペンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本体2と、ライト部3と、ペン取り付け部4と、ペン5を備えたライト付きペンであって、
本体2は、ライト収納部21と、ペンの後端部54を挿入するための取り付け孔231を備えた透明な円盤状のペン支持部23と、光を拡散するための光拡散部22とを備え、
ライト部3は、円柱状で、電池を収納するライト本体32と、先端部から下方に光を照らすライト照射部31を備え、
ペン取り付け部4は、光拡散部22に嵌め込む透明な蓋41で、蓋の中心に、内側(本体側)からペン先端部51を挿入するための孔421を開けた突起状のペン挿入部42を備え、
ペン5は、ボールペンの芯であり、ペン先端部51と、インク部52とペン後端部54を備え、インク部はペン先端部51及び、ペン後端部54より直径が大きく、
ペン5は、ペン先端部をペン取り付け部4の孔421に挿入し、ペンの後端部54を、ペン支持部23の孔231に挿入して、取り付けて使用し、
ライト照射部31から発せられた光は、透明なペン支持部23と、光拡散部22を通して広がり、さらに透明な蓋41を通して、ペン5の周囲を照らすようにしたことを特徴とするライト付きペン。
【0005】
光拡散部22の直径は、前記ライト照射部31の直径よりは大きく、ライト照射部31からの光がペン先の周囲に拡がるようにしたことを特徴とするライト付きペンである。
【0006】
ペン挿入部42の外側を黒色で塗装し、光を反射しくくし、ペン先が視認し易いようにしたことを特徴するライト付きペン。
【発明の効果】
【0007】
部屋が暗くても、ペン先の周囲を明るく広く照らせるので、書いている文字の前後が見易くなり、文章が書き易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】本発明のライト付きペンの内部構成(透視図)
【
図3】本発明のライト付きペンの内部構成(断面図) (a)
図1のA-A断面、(b)ペン取り付け部の側面図 (c)本体の側面図(ライト収納側)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、
図4に示すように、部屋が暗くても、ペン先の周囲を照らしながら、文章を書くことができるライト付きペンである。
【0010】
図1は、本願発明のライト付きペンの外観構成、
図2は、その内部構成(透視図)示す。
図3は内部構成(
図1のA-A断面)を示す。
図1から
図3に示すように、本発明のライト付きペンは、本体2と、ライト部3と、ペン取り付け部4と、ペン5を備える。
本体2は、ライト収納部21と、ペンの先端とは異なる端部を挿入するための
取り付け孔231を備えた透明な円盤状のペン支持部23と、光を拡散するための円柱状又は円錐台状の
光拡散部22とを一体に構成する。
光拡散部22の内部表面は、光が反射して光が拡散し易いように
ザラザラにしたり、コーティング、メッキ、塗装などの表面処理をするのが好ましい。
ライト部3は、円柱状で、電池を収納するライト本体32と、先端部から下方に光を照らすライト照射部31と、押し込むことで電源を入れることができる取っ手33を備える。
ペン取り付け部4は、透明な蓋
41で、蓋の中心に、内側(本体側)からペン5を挿入するための孔421を開けた突起状のペン挿入部
42を備え、蓋の周囲に、光拡散部22に嵌め込むための縁を備える。
蓋
41は透明であるが、艶消しを施して通過する光をやわらかくしてもよい。
ペン5は、市販で販売されているボールペンの芯であり、ペン先端部51と、インク部52とペン後端部54からなる。インク部52はペン先端部51や、ペン後端部54より少し直径が大きく、ペン先端部51とインク部52、及び、ペン後端部54とインク部52の間には少し段差53がある(
図3参照)。
ライト部3は円柱状で、電池を収納するライト本体32と、先端部から下方に光を照らすライト照射部31と、本体2に出し入れのために引っ張り易くし、押し込むことで電源を入れるスイッチを兼ねた取っ手33でなる。
【0011】
光拡散部22の断面の直径は、いかなる場所でも、前記ライト照射部31の直径よりは大きく、ライト照射部31からの光がペン先の周囲に拡がるようにし、ペン先やその周囲に影が一切できないようにしている。
【0012】
ペン挿入部42の先端部の外部は黒色で塗装したり、艶消しを施して、光を反射しくくし、ペン先が視認し易いようにしている。
【0013】
以下、本願発明のライト付きペンの使用方法を説明する。
本体2のライト収納部21に、上方からライト部3を挿入し装着する。
ペン5は、市販のボールペンの芯で、ペン先端部をペン取り付け部4の孔421に本体2の内側から段差53に当接するまで挿入する。
ペンの先端部51を挿入した後、ペンの後端部54を、ペン支持部23の孔231に、段差53まで挿入して、ペンを取り付け、蓋41を本体に押し込んで篏合させ、ペンが動かないように固定する。
ライト照射部31から発せられた光は、透明なペン支持部23と、光拡散部22を通して円錐状に周囲に広がり、さらに透明な蓋41を通して、ペン5の周囲を照らす。
【産業上の利用可能性】
【0014】
ペン先の周辺を照らして書くことができるライト付きペンを提供する。
【符号の説明】
【0015】
1 ライト付きペン
2 本体
21 ライト収納部
22 光拡散部
23 ペン支持部
231 取り付け孔
3 ライト部
31 ライト照射部
32 ライト本体
33 取っ手
4 ペン取り付け部
41 蓋
42 ペン挿入部
421 孔
5 ペン
51 ペン先端部
52 インク部
53 段差
54 ペン後端部
【要約】
【課題】ペン先の周辺が暗くて書いている文字等が見えづらかった。ペン先の周囲を広範囲に照らすライト付きペンを提供することを目的とする。
【解決手段】本体2と、ライト部3と、ペン取り付け部4と、ペン5を備え、
本体2は、ライト収納部21と、ペンの端部を挿入するための孔231を備えた透明な円盤状のペン支持部23と、円錐台状の光を拡散するための拡散部22とを一体に構成し、ライト部3は、円柱状で、電池を収納するライト本体32と、先端部から下方に光を照らすライト照射部31と取っ手33を備え、
ペン取り付け部4は、透明な蓋41で、蓋の中心にペン5を挿入するための孔を開けた突起状のペン挿入部42を備え、ペン5は、ボールペンの芯であり、
ライト部3をライト収納部21に収容し、ペン5をペン取り付け部4と、ペン支持部23に取り付けるようにしたことを特徴とするペン付きライト。
【選択図】
図2