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特許7023451著作権マネージメントシステム及びサーバー装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-14
(45)【発行日】2022-02-22
(54)【発明の名称】著作権マネージメントシステム及びサーバー装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/18 20120101AFI20220215BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021141189
(22)【出願日】2021-08-31
(65)【公開番号】P2022006169
(43)【公開日】2022-01-12
【審査請求日】2021-09-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513295618
【氏名又は名称】株式会社メディアンスフリー
(74)【代理人】
【識別番号】100101568
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 真一
(72)【発明者】
【氏名】野畑 政彦
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-37662(JP,A)
【文献】特開2004-110363(JP,A)
【文献】特開2018-84983(JP,A)
【文献】特開2001-229282(JP,A)
【文献】特表2017-531273(JP,A)
【文献】特開2002-92348(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0198426(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0185816(US,A1)
【文献】国際公開第2018/024062(WO,A1)
【文献】特表2021-500811(JP,A)
【文献】特開2002-63383(JP,A)
【文献】特許第6873450(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データベースを有するクラウドサーバー装置と、
インターネットを介して前記クラウドサーバー装置との間で信号の送受信を行う、第1関係者が有する第1関係者用電子計算機と、
前記インターネットを介して前記クラウドサーバー装置との間で信号の送受信を行う、前記第1関係者とは異なる第2関係者が有する第2関係者用電子計算機とを備え、
(A-1)前記第1関係者用電子計算機は、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置にアクセスした上で、前記第1関係者の、著作物の創作・利用・使用に係わる第1関係者登録情報を与える第1関係者登録情報信号を前記クラウドサーバー装置に送信し、
前記クラウドサーバー装置は、前記第1関係者登録情報信号の受信に応じて、前記第1関係者を特定する第1関係者特定信号を設定した上で、前記第1関係者登録情報信号を前記第1関係者特定信号に関連付けて前記データベースに保存すると共に、前記第1関係者特定信号を、前記インターネットを介して、前記第1関係者用電子計算機へ送信し、
(A-2)前記第2関係者用電子計算機は、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置にアクセスした上で、前記第2関係者の、著作物の創作・利用・使用に係わる第2関係者登録情報を与える第2関係者登録情報信号を前記クラウドサーバー装置に送信し、
前記クラウドサーバー装置は、前記第2関係者登録情報信号の受信に応じて、前記第2関係者を特定する第2関係者特定信号を設定した上で、前記第2関係者登録情報信号を前記第2関係者特定信号に関連付けて前記データベースに保存すると共に、前記第2関係者特定信号を、前記インターネットを介して、前記第2関係者用電子計算機へ送信し、
(B-1)前記第1関係者用電子計算機は、前記クラウドサーバー装置から前記インターネットを介して前記第1関係者用電子計算機に送信されて来る前記第2関係者登録情報信号の画面上の表示に基づいて、前記第2関係者と共に所定の著作物の創作・利用・使用を実現することを希望する、前記第1関係者のマッチング意思表示を与えるマッチング信号を、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置へ送信すると、
(B-2)前記クラウドサーバー装置は、前記マッチング信号の受信に応じて、前記第2関係者に対する前記第1関係者からの前記マッチング意思表示及び前記クラウドサーバー装置上のマッチングサイトのURLを与えるマッチング伝達信号を前記第2関係者用電子計算機へ送信し、
(B-3)前記第2関係者用電子計算機は、受信した前記マッチング伝達信号が与える前記マッチングサイトの前記URLに基づいて、前記クラウドサーバー装置上の前記マッチングサイトにアクセスし、前記マッチングサイト上に表示される前記第1関係者登録情報に基づき、前記第1関係者からの前記マッチング意思表示を受け入れる旨の前記第2関係者の意思表示を与えるマッチング回答信号を、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置へ送信すると、
(C-1)前記クラウドサーバー装置は、前記マッチング回答信号の受信に応じて、前記第1関係者と前記第2関係者とが前記クラウドサーバー装置上の会議ルームのサイトに於いて前記インターネットを介して互いに前記所定の著作物の創作・利用・使用に向けての交渉を行うための前記会議ルームのサイトにアクセスするための会議ルームアクセス信号を、前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者会場用電子計算機の各々へ前記インターネットを介して送信し、
(C-2)前記第1関係者用電子計算機は、受信した前記会議ルームアクセス信号に基づいて、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置上の前記会議ルームのサイトにアクセスする一方、
(C-3)前記第2関係者用電子計算機は、受信した前記会議ルームアクセス信号に基づいて、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置上の前記会議ルームのサイトにアクセスし、
(C-4)前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機の各々は、前記クラウドサーバー装置の前記会議ルームのサイト上に於いて相手方と前記交渉を行うための、自らかの意思表示を与える交渉信号を、前記交渉の交渉段階に応じて、逐一、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置の前記会議ルームのサイトへ送信し、
(C-5)前記クラウドサーバー装置は、前記交渉の各交渉段階に於ける、前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機より受信した前記第1関係者側の前記交渉信号及び前記第2関係者側の前記交渉信号の各々を、前記第1関係者特定信号及び前記第2関係者特定信号と関連付けて、前記交渉の履歴事項情報を与える信号として前記データベースに順次に保存し、
前記クラウドサーバー装置と、複数のノード用コンピュータの各々とは、前記インターネットを介してブロックチェーンを形成している
ことを特徴とする、著作権マネージメントシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の著作権マネージメントシステムであって、
(C-6)前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機が前記交渉に於いて最終的に合意した旨を与える信号を、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置の前記会議ルームのサイトへ送信してきたときには、
前記クラウドサーバー装置は、前記データベースに保存されている各交渉段階に於ける前記第1関係者側の前記交渉信号及び前記第2関係者側の前記交渉信号に基づいて、前記第1関係者が前記第2関係者と共に前記所定の著作物の創作・利用・使用を実現するための合意の内容を示す未署名の覚書を与える未署名覚書情報信号を生成して、前記未署名覚書情報信号が与える前記未署名の覚書を前記クラウドサーバー装置上の覚書情報のサイトに表示すると共に、前記覚書情報のサイトのURLを与える信号を、前記インターネットを介して、前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機へ送信し、
前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機の各々は、前記クラウドサーバー装置上の前記覚書情報のサイトにアクセスして前記未署名の覚書の各条項を相互にチェックし合うことで前記未署名の覚書の前記各条項の内容を最終的なものとした上で、前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機の内の一方の電子計算機は、前記未署名の覚書に前記第1関係者及び前記第2関係者の両方の署名が付与された最終の覚書を与える最終の覚書情報信号を、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置上の前記覚書情報のサイトに送信し、
前記クラウドサーバー装置は、前記覚書情報のサイトに於いて受信した前記最終の覚書情報信号に応じて、少なくとも最終的な合意内容を有し且つ両者署名済みの覚書を与える覚書情報信号を、前記第1関係者特定信号及び前記第2関係者特定信号に関連付けて、前記データベースに保存する
ことを特徴とする、著作権マネージメントシステム。
【請求項3】
請求項2に記載の著作権マネージメントシステムであって、
(D)前記第1関係者用電子計算機が、前記クラウドサーバー装置の前記データベース内に保存されている前記交渉の前記履歴事項情報を与える信号及び前記覚書情報信号の何れか一方の信号又は両方の信号の開示を求める開示要求信号を、前記第1関係者特定信号と共に、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置へ送信してきた場合には、
前記クラウドサーバー装置は、前記開示要求信号の受信に応じて、前記第1関係者特定信号及び前記第2関係者特定信号に関連付けられた、前記交渉の前記履歴事項情報を与える信号及び前記覚書情報信号の何れか一方の信号又は両方の信号を前記データベースより抽出して前記インターネットを介して前記第1関係者用電子計算機に送信する
ことを特徴とする、著作権マネージメントシステム。
【請求項4】
請求項2に記載の著作権マネージメントシステムであって、
(D)前記第2関係者用電子計算機が、前記クラウドサーバー装置の前記データベース内に保存されている前記交渉の前記履歴事項情報を与える信号及び前記覚書情報信号の何れか一方の信号又は両方の信号の開示を求める開示要求信号を、前記第2関係者特定信号と共に、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置へ送信してきた場合には、
前記クラウドサーバー装置は、前記開示要求信号の受信に応じて、前記第1関係者特定信号及び前記第2関係者特定信号に関連付けられた、前記交渉の前記履歴事項情報を与える信号及び前記覚書情報信号の何れか一方の信号又は両方の信号を前記データベースより抽出して前記インターネットを介して前記第2関係者用電子計算機に送信する
ことを特徴とする、著作権マネージメントシステム。
【請求項5】
データベースを有するクラウドサーバー装置と、
インターネットを介して前記クラウドサーバー装置との間で信号の送受信を行う、第1関係者が有する第1関係者用電子計算機と、
前記インターネットを介して前記クラウドサーバー装置との間で信号の送受信を行う、前記第1関係者とは異なる第2関係者が有する第2関係者用電子計算機とを備え、
(A-1)前記第1関係者用電子計算機は、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置にアクセスした上で、前記第1関係者の、著作物の創作・利用・使用に係わる第1関係者登録情報を与える第1関係者登録情報信号を前記クラウドサーバー装置に送信し、
前記クラウドサーバー装置は、前記第1関係者登録情報信号の受信に応じて、前記第1関係者を特定する第1関係者特定信号を設定した上で、前記第1関係者登録情報信号を前記第1関係者特定信号に関連付けて前記データベースに保存すると共に、前記第1関係者特定信号を、前記インターネットを介して、前記第1関係者用電子計算機へ送信し、
(A-2)前記第2関係者用電子計算機は、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置にアクセスした上で、前記第2関係者の、著作物の創作・利用・使用に係わる第2関係者登録情報を与える第2関係者登録情報信号を前記クラウドサーバー装置に送信し、
前記クラウドサーバー装置は、前記第2関係者登録情報信号の受信に応じて、前記第2関係者を特定する第2関係者特定信号を設定した上で、前記第2関係者登録情報信号を前記第2関係者特定信号に関連付けて前記データベースに保存すると共に、前記第2関係者特定信号を、前記インターネットを介して、前記第2関係者用電子計算機へ送信し、
(B-1)前記第1関係者用電子計算機は、前記クラウドサーバー装置から前記インターネットを介して前記第1関係者用電子計算機に送信されて来る前記第2関係者登録情報信号の画面上の表示に基づいて、前記第2関係者と共に所定の著作物の創作・利用・使用を実現することを希望する、前記第1関係者のマッチング意思表示を与えるマッチング信号を、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置へ送信すると、
(B-2)前記クラウドサーバー装置は、前記マッチング信号の受信に応じて、前記第2関係者に対する前記第1関係者からの前記マッチング意思表示及び前記クラウドサーバー装置上のマッチングサイトのURLを与えるマッチング伝達信号を前記第2関係者用電子計算機へ送信し、
(B-3)前記第2関係者用電子計算機は、受信した前記マッチング伝達信号が与える前記マッチングサイトの前記URLに基づいて、前記クラウドサーバー装置上の前記マッチングサイトにアクセスし、前記マッチングサイト上に表示される前記第1関係者登録情報に基づき、前記第1関係者からの前記マッチング意思表示を受け入れる旨の前記第2関係者の意思表示を与えるマッチング回答信号を、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置へ送信すると、
(C-1)前記クラウドサーバー装置は、前記マッチング回答信号の受信に応じて、前記第1関係者と前記第2関係者とが前記クラウドサーバー装置上の会議ルームのサイトに於いて前記インターネットを介して互いに前記所定の著作物の創作・利用・使用に向けての交渉を行うための前記会議ルームのサイトにアクセスするための会議ルームアクセス信号を、前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者会場用電子計算機の各々へ前記インターネットを介して送信し、
(C-2)前記第1関係者用電子計算機は、受信した前記会議ルームアクセス信号に基づいて、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置上の前記会議ルームのサイトにアクセスする一方、
(C-3)前記第2関係者用電子計算機は、受信した前記会議ルームアクセス信号に基づいて、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置上の前記会議ルームのサイトにアクセスし、
(C-4)前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機の各々は、前記クラウドサーバー装置の前記会議ルームのサイト上に於いて相手方と前記交渉を行うための、自らかの意思表示を与える交渉信号を、前記交渉の交渉段階に応じて、逐一、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置の前記会議ルームのサイトへ送信し、
(C-5)前記クラウドサーバー装置は、前記交渉の各交渉段階に於ける、前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機より受信した前記第1関係者側の前記交渉信号及び前記第2関係者側の前記交渉信号の各々を、前記第1関係者特定信号及び前記第2関係者特定信号と関連付けて、前記所定の著作物に係わる各著作権の帰属主体が誰であるかを明確化する情報を含む前記交渉の履歴事項情報を与える信号として前記データベースに順次に保存し、
前記クラウドサーバー装置と、複数のノード用コンピュータの各々とは、前記インターネットを介してブロックチェーンを形成している
ことを特徴とする、著作権マネージメントシステム。
【請求項6】
請求項5に記載の著作権マネージメントシステムであって、
(C-6)前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機が前記交渉に於いて最終的に合意した旨を与える信号を、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置の前記会議ルームのサイトへ送信してきたときには、
前記クラウドサーバー装置は、前記データベースに保存されている各交渉段階に於ける前記第1関係者側の前記交渉信号及び前記第2関係者側の前記交渉信号に基づいて、前記第1関係者が前記第2関係者と共に前記所定の著作物の創作・利用・使用を実現するための合意であって且つ前記所定の著作物に係わる前記各著作権の帰属主体が誰であるかを規定する前記合意の内容を示す未署名の覚書を与える未署名覚書情報信号を生成して、前記未署名覚書情報信号が与える前記未署名の覚書を前記クラウドサーバー装置上の覚書情報のサイトに表示すると共に、前記覚書情報のサイトのURLを与える信号を、前記インターネットを介して、前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機へ送信し、
前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機の各々は、前記クラウドサーバー装置上の前記覚書情報のサイトにアクセスして前記未署名の覚書の各条項を相互にチェックし合うことで前記未署名の覚書の前記各条項の内容を最終的なものとした上で、前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機の内の一方の電子計算機は、前記未署名の覚書に前記第1関係者及び前記第2関係者の両方の署名が付与された最終の覚書を与える最終の覚書情報信号を、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置上の前記覚書情報のサイトに送信し、
前記クラウドサーバー装置は、前記覚書情報のサイトに於いて受信した前記最終の覚書情報信号に応じて、少なくとも前記所定の著作物に係わる前記各著作権の帰属主体が誰であるかの規定を含む最終的な合意内容を有し且つ両者署名済みの覚書を与える覚書情報信号を、前記第1関係者特定信号及び前記第2関係者特定信号に関連付けて、前記データベースに保存する
ことを特徴とする、著作権マネージメントシステム。
【請求項7】
請求項6に記載の著作権マネージメントシステムであって、
(D)前記第1関係者用電子計算機が、前記クラウドサーバー装置の前記データベース内に保存されている前記交渉の前記履歴事項情報を与える信号及び前記覚書情報信号の何れか一方の信号又は両方の信号の開示を求める開示要求信号を、前記第1関係者特定信号と共に、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置へ送信してきた場合には、
前記クラウドサーバー装置は、前記開示要求信号の受信に応じて、前記第1関係者特定信号及び前記第2関係者特定信号に関連付けられた、前記交渉の前記履歴事項情報を与える信号及び前記覚書情報信号の何れか一方の信号又は両方の信号を前記データベースより抽出して前記インターネットを介して前記第1関係者用電子計算機に送信する
ことを特徴とする、著作権マネージメントシステム。
【請求項8】
請求項6に記載の著作権マネージメントシステムであって、
(D)前記第2関係者用電子計算機が、前記クラウドサーバー装置の前記データベース内に保存されている前記交渉の前記履歴事項情報を与える信号及び前記覚書情報信号の何れか一方の信号又は両方の信号の開示を求める開示要求信号を、前記第2関係者特定信号と共に、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置へ送信してきた場合には、
前記クラウドサーバー装置は、前記開示要求信号の受信に応じて、前記第1関係者特定信号及び前記第2関係者特定信号に関連付けられた、前記交渉の前記履歴事項情報を与える信号及び前記覚書情報信号の何れか一方の信号又は両方の信号を前記データベースより抽出して前記インターネットを介して前記第2関係者用電子計算機に送信する
ことを特徴とする、著作権マネージメントシステム。
【請求項9】
請求項2又は6に記載の著作権マネージメントシステムであって、
前記覚書情報信号が与える前記覚書のデータは、契約書としての第1データ及び前記契約書に相当する証拠書面としての第2データの内の、一方のデータ或いは両方のデータである
ことを特徴とする、著作権マネージメントシステム。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか一項に記載の前記著作権マネージメントシステムに於ける前記ブロックチェーンは量子耐性を持つ
ことを特徴とする、著作権マネージメントシステム。
【請求項11】
請求項1乃至10の何れか一項に記載の前記著作権マネージメントシステムに於ける前記クラウドサーバー装置を備える
ことを特徴とする、サーバー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両者共に著作物の創作的表現(以下、「創作」という。)・利用・使用に係わる第1関係者及び第2関係者が、互いに協力・補完し合って音楽の著作物等の「所定の著作物」の創作・利用・使用を実現するためのマッチング・著作権マネージメントのビジネスを、ITにより実現可能とするシステムの構成に関する。上記の第1関係者及び第2関係者に関しては、両者共に、アマチュア・セミプロ・プロフェッショナルの何れであるかは問われず、個人又は団体(法人格の有無は問われない。)の何れかであるかも不問である。又、初級者・中上級者の区分も不問である。ここで、本発明のシステムで言う「著作権」とは、著作権法上で定義されるところの「最広義の著作権」(著作財産権(各支分権)及び著作者人格権より成る「広義の著作権」並びに「著作隣接権」(実演家人格権を含む。))に該当する。又、本発明に係るシステムで言う「著作物」の定義乃至意味合いの射程範囲も、著作権法第2条第1項第1号及び同法第10条第1項等の規定乃至定義・例示を踏まえて、出来る限り広く解釈される。又、本発明に係るシステムで言う「著作物の利用」とは、著作権法第21条乃至第27条に規定の各行為(複製・演奏等)に該当するのみならず、著作権法第2条第1項に規定の「実演家」(歌手・演奏家等)による「実演」(歌唱・演奏等)にも該当し、「著作物の利用」の意味合いの射程範囲は出来る限り広く解釈される。更に、本発明に係るシステムで言う「著作物の使用」とは、典型的には、上記の「著作物の利用」には含まれない、所謂、著作権法上でいう「使用」(見る、聴く、話す、読む、鑑賞する等の、単なる著作物等を享受する行為。著作権法第113条に規定のみなし侵害行為も含まれる。)に該当するものであると共に、「著作物の使用」の意味合いの射程範囲も出来る限り広く解釈される。尚、「実演家乃至はアーティストの芸術に関する能力の発表の場所を提供する者(個人又は団体)」(例:飲食店、ライブハウス、劇場、展示場、公民館、イベント会場(インターネット上の配信サイトの様なバーチャルなネットイベントを含む。))は、本発明に言う「著作物の創作・利用・使用に係わる関係者(第1関係者及び第2関係者)」には含まれない。
【背景技術】
【0002】
従来、創作音楽作品の作者とそれを求める音楽関係者との間のマッチング(例えば、特許文献1参照。)、又は、アーティストとプロデューサーとの間のマッチング(例えば、特許文献2参照。)が、提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-222287号公報
【文献】特開2002-341877号公報
【文献】特開2018-022482号公報
【文献】特開2013-045174号公報
【文献】特開2005-031717号公報
【文献】特開2002-230339号公報
【文献】国際公開第2015/159413号公報
【非特許文献】
【0004】
【文献】日経XTECH 「3分で分かるブロックチェーン」:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00187/030100001/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、楽器演奏者より成るバンドが、自分達が実演(演奏)すべき楽曲を求めて、作曲家・作詞家及び編曲家にそれぞれ作曲・作詞及び編曲を公募等の手段によって依頼し、且つ、一人又は複数人のボーカリスト(歌手又はボーカル)を公募等の手段によって採用して音楽の著作物を創作・利用・使用(演奏(歌唱を含む。))する音楽ユニットを構成する場合がある。この場合に於いて、当該音楽の著作物の創作完成・演奏活動後に何らかの理由で当該音楽ユニットに内訌が生じて、結果的に当該音楽ユニットが破綻状態になる或いは解散してしまうケースが有り得る。この様な場合には、得てして、当該音楽の著作物及びその商品を成す、曲・詩・編曲及びCD等のデザイン等の各著作物の著作者が誰で有るのか、実演家は誰で有るのかという、著作権の帰属主体の問題で揉め事が生じる場合が多々有り得る。
【0006】
この様な著作権の帰属主体の問題の揉め事は、何も音楽ユニットの破綻後の場合(音楽業界)にだけ生じる問題点でもなく、各人が著作物の創作・利用・使用に係わる複数の関係者によって所定の著作物が創作・利用・使用され且つ商品化・製品化・役務提供化が成された場合に於いても、上記複数の関係者間で生じ得る問題点である。例えば、小説等の文学作品、漫画、ゲーム或いはアニメーション等の著作物が、各人が著作物の創作・利用・使用に係わる複数の関係者によって創作・利用・使用され且つ商品化・製品化・役務提供化が成された場合に、当初の契約上の規定の不明確さに起因して、その後の時間経緯に伴い、著作権の帰属主体の問題点が同様に生じ得る。
【0007】
又、地方においては、人(著作物の創作・利用・使用に係わる関係者に該当。)が個人として楽器演奏等の学習をしたいと希望しても、著作物の創作・利用・使用に係わる関係者(音楽等の教師・教授等)が遠隔地に居る場合が多く、著作物を受講・学習・利用する機会が少ないという問題点乃至は現状がある。特に、過疎化・若者の減少化が進んでおり、交通インフラが十分に整備仕切れていない地方の市町村に於いては、その様な問題点はより深刻と成り得る。その様な場合、モバイルネット(インターネット)を活用して、音楽、演劇、書道、絵画等の著作物等を指導教育することが出来、そして、ネット端末さえ有れば何処でも、何時でも出会える・参加出来る・活動出来るインターネット上の在宅教授&リアルシステムの事業化が求められる。或いは、今からアート・クリエイト活動したい初心者乃至は今からアート・クリエイトシーンを更に深めたい人、逆に、アート・クリエイト活動を人々に広め教えたい人、或いは、その人等の集団(例えば、教室運営者、個人レッスン指導者等。)が、交流ポータルサイトに於いて、人と人とのマッチングを希望する場合がある。換言すれば、これからの文化振興事業団体等は、大都会、地方、或いは過疎地という様な如何なる場所シーンに於いても、インターネット等を活用したバーチャル・リアリティな文化芸術シーンをアートしたい乃至はクリエイトしたい人と、逆にアート等を教えたい人とをマッチング出来るバーチャルカルチャーセンターとして機能し得るシステムを提供することが求められる。上記の「インターネット等」とは、インターネットも含めた、全ての通信技術を、例えば、QRコード(登録商標)或いはAR技術等の様に画像をスキャンニングする情報伝達、映像を活用した情報通信方法、及び、現に研究・開発されており将来的に更に発展・展開し得る先端的な情報伝達・通信技術を含む概念乃至は用語である。斯かるシステムに於いては、人と人との間の、又は、人と団体との間の、所定の著作物の創作・利用・使用に係わる契約内容が、そこで創作・展開される著作物に係る著作権の帰属主体の明確化と併せて、立証可能に明確に規定されて当該契約が締結されておく必要性が、従前以上に求められる。特に、学習者である個人に教授される著作物が当該教授者又は第三者の専門家等により新たに創作されたものである場合には、当該著作物に係る著作権の帰属主体が後々に紛争の火種と成らない様に、当該学習者である個人と、当該教授者等側との間で、上記著作権の帰属主体が誰であるかを契約内容の一つとして明確に規定しておく必要性が求められる。著作権の帰属主体と言う様な同様の問題点は、個人がインターネット等を介したマッチングを通じてアートの専門家との間で直接的に言語・美術・音楽等の著作物の創作を依頼して、出来上がった著作物を個人で鑑賞等を望む著作権ビジネスの場合にも、生じ得る。
【0008】
益々の少子高齢化による日本国の人口減少化及びそれに伴う地方の過疎地化の進展が顕著になる時代の流れは、国の各省庁による又は各地方公共団体による行政、特に地方行政を組織体的にコンパクト化させていかざるを得ない状況を作り出すことが、予測される。つまり、道・府・県民、市・町・村民に対する地方行政のジャンルに属する業務性質の視点からは、少子高齢化及び日本国民の人口減少化に伴う、更なる地方の過疎地化及び地方集落消滅化等へと時代は進み、地方の過疎地域、次期過疎地域及び消滅予測集落の地域の住民に対する行政サービスは機能出来なくなると、予想される。若い世代の人口減少によって新規採用の新人行政職員が不足していくこと、それに伴う過疎地までの行政サービス機能が欠如することになるものと、予測される。即ち、地方行政を担当する公務員の成り手不足によって、過疎地等を抱える役所・役場等に人員を配置することが出来なくなる、或いは、公務員等の地方行政担当者を新規配置する程の規模人口ではなくなる地域が増えると、推測される。当然に、過疎地等を抱える地域の地方議員さえも輩出することが出来ない状況となり、益々、その地域の行政サービスの機能が麻痺することと成り得る。この様な問題点に鑑みて、少子高齢化及び過疎地化等の地方公共団体が抱える上記課題をカバー・克服・解決するための支援アプリシステムを構築すること(例;行政支援アプリ等の構想の構築)が、期待されるのである。斯かる行政支援システムは、アプリによる適用だけでなく、通信インフラ(インターネットを含む。)上のプラットフォーム(ポータルサイト、WEBサイト(ホームページ)、SNS等を含む。)上で、或いは、接続して、活用出来る端末(スマホ、タブレット端末、モバイルパソコン等の移動体端末、デスクトップ型・据え置き型のタワー型パソコン、その他の通信端末。)での展開にも適用され得る。5G,6G時代の超高速ネット回線、8K以上の超高精細映像又はホログラムの技術、及び、XR(AR/VR/MR/SR)デバイスを含むウェラブルデバイスの高機能化、そして、AI又は国の研究報告にもある将来の五感情報通信等の最先端技術を活用することで、「リアルな役所・役場」が無くとも、過疎地域の住民は、インターネット等(インターネットも含めた、全ての通信技術を、例えば、QRコード(登録商標)或いはAR技術等の様に画像をスキャンニングする情報伝達、映像を活用した情報通信方法、及び、現に研究・開発されており将来的に発展・展開し得る先端的な情報伝達・通信技術(例:五感情報通信・量子コンピュータ。)を含む。)に接続可能なモバイル端末機器等のネット端末機器を利用して、本庁・出先機関等の役所・役場等にダイレクトに繋がることが出来るシステムを提供すること、換言すれば、地域住民のいつもそばにある「モバイル役場等」(モバイル役場に代えて、デジタル役場、携帯型役場、バーチャルリアリティ役場、又はスマートバーチャル役場とも称する。)としての行政サービス機能を有し、且つ、予測され得る困窮した行政サービス機能をカバーしていくシステムが、必要とされる。モバイルネット役場ステーション及び地域コンサルティング機能も有した役目を担うシステム構築によるビジネスモデルの提供が求められる。そのためには、地域住民が、行政機関(団体)に対して又は当該行政機関へのコンサルティング業務を担う民間企業(団体)に対して提言する、「地方行政に関する公共政策等の対策」としての当該地域住民の「アイデア」を、地域内外(例えば県内外等。)の企業団体等と連携して、当該地域の地方行政に活かしていく、地域創生型のプラットフォームビジネスモデルの実現が、必要とされるのである。その際、マッチングシステム上でのバーチャル役場を通じて提案・提言された、時代に即した地域住民からのアイデアが、実際に地方行政に於ける政策に反映された場合には、斯かるアイデア(公共政策学上のアイデア)が誰によって成されたものか、その点が有耶無耶になると、将来的に大きな問題が発生し得る。斯かる公共政策に係るアイデアの出所を明確にして、上記問題点の発生の可能性を回避しておくことが必要とされる。又、地域住民からの地方行政に関する公共政策等の政策の提言に係るアイデアを記した文章は、著作権法上の「学術」に属する「言語の著作物」に該当する。なので、その様な、地域住民からの地方行政に係る政策提言書に固定されたアイデアの権利帰属主体を明確にしておくという既述の課題は、都市(大都市・政令指定都市・首都圏・関西圏・中部圏・中核市・特別市等)に住む住民、例えば東京都23区内の区民からの都市の地方公共団体(各区役所・東京都庁・各府庁・各県庁・各市役所・各省庁等。)への政策提言のアイデアに関しても生じ得る問題点である。
【0009】
(発明の目的)
この発明はその様な問題点に鑑みて成されたものであり、その主目的は、ITを利用して、著作物の創作・利用・使用に係わる複数の関係者が互いに協力・補完し合って所定の著作物の創作・利用・使用を実現する著作権ビジネスの展開に於いて、後々に当該所定の著作物に関して著作権の帰属主体問題或いは利用等の契約上の争いというトラブルが生じるのを予防し得ると共に、現に生じたトラブルを解決し得るシステムを提供する点にある。
【0010】
又、本発明の副次的目的は、データの改ざんの防止が可能なシステムの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の主題に係る著作権マネージメントシステムは、データベースを有するクラウドサーバー装置と、インターネットを介して前記クラウドサーバー装置との間で信号の送受信を行う、第1関係者が有する第1関係者用電子計算機と、前記インターネットを介して前記クラウドサーバー装置との間で信号の送受信を行う、前記第1関係者とは異なる第2関係者が有する第2関係者用電子計算機とを備え、(A-1)前記第1関係者用電子計算機は、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置にアクセスした上で、前記第1関係者の、著作物の創作・利用・使用に係わる第1関係者登録情報を与える第1関係者登録情報信号を前記クラウドサーバー装置に送信し、前記クラウドサーバー装置は、前記第1関係者登録情報信号の受信に応じて、前記第1関係者を特定する第1関係者特定信号を設定した上で、前記第1関係者登録情報信号を前記第1関係者特定信号に関連付けて前記データベースに保存すると共に、前記第1関係者特定信号を、前記インターネットを介して、前記第1関係者用電子計算機へ送信し、(A-2)前記第2関係者用電子計算機は、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置にアクセスした上で、前記第2関係者の、著作物の創作・利用・使用に係わる第2関係者登録情報を与える第2関係者登録情報信号を前記クラウドサーバー装置に送信し、前記クラウドサーバー装置は、前記第2関係者登録情報信号の受信に応じて、前記第2関係者を特定する第2関係者特定信号を設定した上で、前記第2関係者登録情報信号を前記第2関係者特定信号に関連付けて前記データベースに保存すると共に、前記第2関係者特定信号を、前記インターネットを介して、前記第2関係者用電子計算機へ送信し、(B-1)前記第1関係者用電子計算機は、前記クラウドサーバー装置から前記インターネットを介して前記第1関係者用電子計算機に送信されて来る前記第2関係者登録情報信号の画面上の表示に基づいて、前記第2関係者と共に所定の著作物の創作・利用・使用を実現することを希望する、前記第1関係者のマッチング意思表示を与えるマッチング信号を、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置へ送信すると、(B-2)前記クラウドサーバー装置は、前記マッチング信号の受信に応じて、前記第2関係者に対する前記第1関係者からの前記マッチング意思表示及び前記クラウドサーバー装置上のマッチングサイトのURLを与えるマッチング伝達信号を前記第2関係者用電子計算機へ送信し、(B-3)前記第2関係者用電子計算機は、受信した前記マッチング伝達信号が与える前記マッチングサイトの前記URLに基づいて、前記クラウドサーバー装置上の前記マッチングサイトにアクセスし、前記マッチングサイト上に表示される前記第1関係者登録情報に基づき、前記第1関係者からの前記マッチング意思表示を受け入れる旨の前記第2関係者の意思表示を与えるマッチング回答信号を、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置へ送信すると、(C-1)前記クラウドサーバー装置は、前記マッチング回答信号の受信に応じて、前記第1関係者と前記第2関係者とが前記クラウドサーバー装置上の会議ルームのサイトに於いて前記インターネットを介して互いに前記所定の著作物の創作・利用・使用に向けての交渉を行うための前記会議ルームのサイトにアクセスするための会議ルームアクセス信号を、前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者会場用電子計算機の各々へ前記インターネットを介して送信し、(C-2)前記第1関係者用電子計算機は、受信した前記会議ルームアクセス信号に基づいて、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置上の前記会議ルームのサイトにアクセスする一方、(C-3)前記第2関係者用電子計算機は、受信した前記会議ルームアクセス信号に基づいて、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置上の前記会議ルームのサイトにアクセスし、(C-4)前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機の各々は、前記クラウドサーバー装置の前記会議ルームのサイト上に於いて相手方と前記交渉を行うための、自らかの意思表示を与える交渉信号を、前記交渉の交渉段階に応じて、逐一、前記インターネットを介して、前記クラウドサーバー装置の前記会議ルームのサイトへ送信し、(C-5)前記クラウドサーバー装置は、前記交渉の各交渉段階に於ける、前記第1関係者用電子計算機及び前記第2関係者用電子計算機より受信した前記第1関係者側の前記交渉信号及び前記第2関係者側の前記交渉信号の各々を、前記第1関係者特定信号及び前記第2関係者特定信号と関連付けて、前記交渉の履歴事項情報を与える信号として前記データベースに順次に保存し、前記クラウドサーバー装置と、複数のノード用コンピュータの各々とは、前記インターネットを介してブロックチェーンを形成していることを特徴とする。
【0012】
以下、本発明の様々な具体化を、添付図面を基に、その効果・利点と共に、詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の形態1に係る著作権マネージメントシステムの構成を模式的に示すブロック図である。
図2】著作権マネージメントシステムに於けるクラウドサーバー装置の構成を模式的に示すブロック図である。
図3】ボーカリスト用スマートフォンがクラウドサーバー装置にボーカリスト登録情報を登録する過程を模式的に示すブロック図である。
図4】作曲家又はソングライター用スマートフォンがクラウドサーバー装置に作曲家等登録情報を登録する過程を模式的に示すブロック図である。
図5】法人等の組織用コンピュータがクラウドサーバー装置に団体登録情報を登録する過程を模式的に示すブロック図である。
図6】作曲家又はソングライター用スマートフォンがマッチングを希望するM国のボーカリストを選択・登録してマッチング実行を行う過程を模式的に示すブロック図である。
図7】M国ボーカリス用スマートフォンが作曲家又はソングライター用スマートフォンからのマッチング信号に対するマッチング回答信号を送信する過程を模式的に示すブロック図である。
図8】作曲家又はソングライター用スマートフォン及びM国ボーカリス用スマートフォンの双方の画面に表示される、サーバー上の専用の会議ルームのサイトの画面を模式的に示すブロック図である。
図9】作曲家又はソングライター用スマートフォン及びM国ボーカリス用スマートフォンの双方の画面に表示される、サーバー上の覚書(契約書)のサイトの画面を模式的に示すブロック図である。
図10】実施の形態1に係る著作権マネージメントシステム内の主たる電気信号の送受信を模式的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(実施の形態1)
本実施の形態では、共に著作物の創作・利用・使用に係わる第1関係者及び第2関係者が、ITを用いたマッチング処理を通じて、互いに協力し合って音楽の著作物等の「種々の著作物」(所定の著作物)の創作・利用・使用を実現するための「著作権マネージメントシステム」の構成・動作・利点(効果)について記載する。
【0015】
<著作権マネージメントシステムの構成の大要>
図1は、本実施の形態に係る著作権マネージメントシステム100の構成を模式的に示すブロック図である。又、図2は、図1に示されるクラウドサーバー装置1の内部構成を模式的に示すブロック図である。
【0016】
図1に示される通り、著作権マネージメントシステム100の中核部を成すクラウドサーバー装置1は、概要、同装置1の本体部であるサーバー(クラウドサーバー)3と、送受信されるデータ乃至は情報の記録部であるデータベース4と、インターネット50との間で信号の送受信を行うルーター2とより成る。ここで、サーバー3本体乃至はサーバー3の後述する各サイトは、著作権マネージメントシステム100の全体を統括・制御する所定のプログラム(アプリケーションソフトウェア20Aを含む。)が与えるコマンドに応じて作動する。
【0017】
M国、N国、・・・ボーカリスト用スマートフォン5は、M国、N国・・・等の内の或る国のボーカリストの操作を通じて、インターネット50を介して、クラウドサーバー装置1との間で信号の送受信を行う「ボーカリスト用電子計算機」である。尚、「ボーカリスト用電子計算機」としては、スマートフォンに代えて、インターネット50に接続可能な、有線又は無線による通信機能を有する、その他の電子機器、例えば、タブレット端末、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、又は、ゲーム機器等の端末機が、使用されても良い。又、本実施の形態では、「ボーカリスト」は、「声楽家」を含む概念である。
【0018】
又、M国、N国、・・・翻訳者用スマートフォン6は、M国、N国・・・等の内の或る国に於いて、外国語の著作物(例;楽曲の詩)から当該国の言語の著作物(例;楽曲の詩)に翻訳し得る又はその逆の当該国の言語の著作物から外国語の著作物に翻訳し得る翻訳者の操作を通じて、インターネット50を介して、クラウドサーバー装置1との間で信号の送受信を行う「翻訳者用電子計算機」である。尚、「翻訳者用電子計算機」としては、スマートフォンに代えて、インターネット50に接続可能な、有線又は無線による通信機能を有する、その他の電子機器、例えば、タブレット端末、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、又は、ゲーム機器等の端末機が、使用されても良い。
【0019】
又、作曲家又はソングライター(以下、単に「作曲家等」という。)用スマートフォン7は、或る国の作曲家等の操作を通じて、インターネット50を介して、クラウドサーバー装置1との間で信号の送受信を行う「作曲家等用電子計算機」である。同様に、「作曲家等用電子計算機」としては、スマートフォンに代えて、インターネット50に接続可能な、有線又は無線による通信機能を有するその他の電子機器、例えば、タブレット端末、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、又はゲーム機器等の端末機が、使用されても良い。
【0020】
又、作詞家用スマートフォン8は、或る国の作詞家の操作を通じて、インターネット50を介して、クラウドサーバー装置1との間で信号の送受信を行う「作詞家用電子計算機」である。同様に、「作詞家用電子計算機」としては、スマートフォンに代えて、インターネット50に接続可能な、有線又は無線による通信機能を有するその他の電子機器、例えば、タブレット端末、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、又はゲーム機器等の端末機が、使用されても良い。
【0021】
又、編曲家用スマートフォン9は、或る国の編曲家の操作を通じて、インターネット50を介して、クラウドサーバー装置1との間で信号の送受信を行う「編曲家用電子計算機」である。同様に、「編曲家用電子計算機」としては、スマートフォンに代えて、インターネット50に接続可能な、有線又は無線による通信機能を有するその他の電子機器、例えば、タブレット端末、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、又はゲーム機器等の端末機が、使用されても良い。
【0022】
又、演奏家用スマートフォン10は、或る国の、或る楽器(例;ピアノ)の演奏家の操作を通じて、インターネット50を介して、クラウドサーバー装置1との間で信号の送受信を行う「演奏家用電子計算機」である。同様に、「演奏家用電子計算機」としては、スマートフォンに代えて、インターネット50に接続可能な、有線又は無線による通信機能を有するその他の電子機器、例えば、タブレット端末、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、又はゲーム機器等の端末機が、使用されても良い。
【0023】
又、漫画家用スマートフォン11は、或る国の漫画家の操作を通じて、インターネット50を介して、クラウドサーバー装置1との間で信号の送受信を行う「漫画家用電子計算機」である。同様に、「漫画家用電子計算機」としては、スマートフォンに代えて、インターネット50に接続可能な、有線又は無線による通信機能を有するその他の電子機器、例えば、タブレット端末、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、又はゲーム機器等の端末機が、使用されても良い。
【0024】
又、小説家用スマートフォン12は、或る国の小説家の操作を通じて、インターネット50を介して、クラウドサーバー装置1との間で信号の送受信を行う「小説家用電子計算機」である。同様に、「小説家用電子計算機」としては、スマートフォンに代えて、インターネット50に接続可能な、有線又は無線による通信機能を有するその他の電子機器、例えば、タブレット端末、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、又はゲーム機器等の端末機が、使用されても良い。
【0025】
又、シナリオライター用スマートフォン13は、或る国の、映画・アニメ・放送番組・漫画・漫才等の芸能或いはゲーム等の台本を書くシナリオライター(台本作家・脚本家)の操作を通じて、インターネット50を介して、クラウドサーバー装置1との間で信号の送受信を行う「シナリオライター用電子計算機」である。同様に、「シナリオライター用電子計算機」としては、スマートフォンに代えて、インターネット50に接続可能な、有線又は無線による通信機能を有するその他の電子機器、例えば、タブレット端末、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、又はゲーム機器等の端末機が、使用されても良い。
【0026】
又、法人等の組織用コンピュータ(以下、「団体用コンピュータ」と言う。)14は、或る国の団体の構成員による操作を通じて、インターネット50を介して、クラウドサーバー装置1との間で信号の送受信を行う「団体用電子計算機」である。同様に、「団体用電子計算機」としては、ノート型又はデスクトップ型のコンピュータ(PC)に代えて、インターネット50に接続可能な、有線又は無線による通信機能を有するその他の電子機器、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又はゲーム機器等の端末機が、使用されても良い。「団体」に関しては、既述の通り、その法人格の有無は問われないのであり、例えば、一般又は公益社団法人、一般又は公益財団法人、NPO法人、独立行政法人、国家の各省庁及びその出先機関、広域連合会・都道府県・市区町村の地方公共団体及びその出先機関、株式会社・合同会社等の会社組織、生活協同組合の様な法人格を有する組合、国家資格者としての各士業の団体、市区町村長の認可を受けた自治会、或いは、国公立又は私立の大学等の学校法人と言う様な、種々の形態の法人が、上記「団体」に含まれる。又、音楽・芸能・モデル事務所、組合、劇団、楽団、学習塾、音楽教室、美術教室、芸能(文芸)教室、個人事務所、同窓会、各種のOB・OG会等、及び、所謂「権利能力なき社団・財団」も、上記「団体」に含まれる。又、「団体」には、著作権法第2条第1項に規定する、「レコード製作者」、「放送事業者」、「有線放送事業者」、及び、「映画製作者」の各々が含まれる。
【0027】
又、個人(学習者)用スマートフォン15の所有者である「個人」は、ア)個人から文芸・美術・音楽等のアートの専門家に著作物の創作を依頼する個人、例えば、小説等の作家、写真家、画家、作曲家又は工芸家等とのインターネット50上での1:多又は多:1のマッチングを通じて新たな文学作品、写真、絵画、曲又は工芸品の創作を依頼して、出来上がった著作物を個人で買い取って自宅等で鑑賞・実演等をして楽しみたいと希望する個人である。或いは、個人(学習者)用スマートフォン15の所有者である「個人」は、イ)インターネット50上での1:1のマッチングを通じて、インターネット50上に於けるバーチャルカルチャーセンターでの学習を当該学習の教授者を通じてバーチャル・リアリティな文化芸術シーンをアートしたい又はクリエイトしたいと望む個人である。或いは、個人(学習者)用スマートフォン15の所有者である「個人」は、ウ)インターネット50上での1:1(又は1:多或いは多:1)のマッチングを通じて、各国家機関(省庁)又は各地方公共団体等に対して、行政に関する政策(公共政策)を企画・立案して提言し、又は、各国家機関(省庁)又は各地方公共団体が法令案・審査基準案等の各種案件に対する意見・見解を国民に求める際に、それに対する自己の意見・見解を提言する、一国民又は一市民としての個人である。その様な個人の操作を通じて、個人(学習者)用スマートフォン15は、インターネット50を介して、クラウドサーバー装置1との間で信号の送受信を行う「個人(学習者)用電子計算機」である。同様に、「個人(学習者)用電子計算機」としては、スマートフォンに代えて、インターネット50に接続可能な、有線又は無線による通信機能を有するその他の電子機器、例えば、タブレット端末、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、又はゲーム機器等の各種の端末機が、使用されても良い。
【0028】
更に、外部サーバー20は、インターネット50を介してクラウドサーバー装置1との間で信号の送受信を行うために必要な、ダウンロード可能な、本システム100専用のアプリケーションソフトウェア20Aを、そのWEBサイト(アプリストア)内に有している。尚、外部サーバー20内にアプリケーションソフトウェア20Aを保有させて各アプリ利用者の端末機側よりアプリケーションソフトウェア20Aをダウンロードさせる代わりに、サーバー3自体にアプリケーションソフトウェア20Aを保有させた上でサーバー3よりアプリケーションソフトウェア20Aをダウンロード可能とする機能をサーバー3に付加して、アプリケーションソフトウェア20Aの利用を可能としても良い。
【0029】
<著作権マネージメントシステム100の動作>
A-0:前提
先ず、著作権マネージメントシステム100の運営者・管理者は、双方共に著作物の創作・利用・使用に係わる第1関係者及び第2関係者が、ITを用いたマッチング処理を通じて、互いに協力し合って音楽の著作物等の所定の著作物の創作・利用・使用を実現するための著作権マネージメントシステムの広告を行う。そこでは、運営者・管理者は、何らかの態様で以って著作物の創作・利用・使用に係わる、全ての著作物のジャンルに属する各関係者に発信して、登録を呼びかける宣伝手法(ツール)が利用される。例えば、チラシ又は音楽・アニメ等の各著作物関係の雑誌上の広告欄に、或いは、インターネット上の各種のWEBサイト上の広告欄又はSNSや動画サイト上の広告欄に、著作権マネージメントシステム100に関する上記広告が掲載される。当該広告欄には、著作権マネージメントシステム100のサーバー3上の登録サイトのURL(住所)の表記が記載され、又は/及び、サーバー3上の登録サイトの上記URLを与えるQRコード(登録商標)が表示されている。更に、当該広告欄には、例えばGoogle Play(登録商標)の様な外部サーバー20に於けるアプリケーションソフトウェア20Aが格納されているWEBサイトのURLの表記又は/及び検索用語が記載され、又は/及び、上記WEBサイトのURLを与えるQRコード(登録商標)が表示されている。
【0030】
次に、著作物の創作・利用・使用に係わる関係者(第1関係者、第2関係者)が、上記運営者・管理者による上記呼び掛け・宣伝手法に応じて、著作権マネージメントシステム100に於いて自己又は自団体の登録情報を登録する過程の数例について記載する。
【0031】
A-1―1:ボーカリスト登録情報の登録過程
著作物の創作・利用・使用に係わる関係者として、「実演家」であるM国のボーカリストは、著作権マネージメントシステム100を通じてボーカリストとしての著作物の実演の機会を与えてくれる者を求めるべく、自己のスマートフォン5を操作して、ボーカリストに関する以下の各種の情報(「ボーカリスト登録情報」という。)をクラウドサーバー装置1に登録する手続を行う。
【0032】
ここで、図3は、ボーカリスト用スマートフォン5がクラウドサーバー装置1に各種のボーカリスト登録情報を登録する過程を模式的に示す図である。図3に於いては、登録手続の各過程に於いて、サーバー3より送信される信号に基づいてボーカリスト用スマートフォン5のディスプレイSPD上に表示される画像が、図3(a)~図3(e)に、順次に、模式的に示されている。又、図10は、一例として、著作権マネージメントシステム100内の各構成要素3,4,5,7間に於ける電気信号の送受信を模式的に示す図である。
【0033】
先ず、ボーカリスト用スマートフォン5は、ブラウザの起動を通じて、インターネット上にあるサーバー3上の登録サイトを開いてアクセスする。当該登録サイトへのアクセスによりボーカリスト用スマートフォン5のディスプレイSPD上に表示される画像を示す図が、図3(a)である。先ず、ディスプレイSPDの最上部には、日本語、英語等の種々の言語が表示されて選択可能な機能を呈する多言語変換の釦BTの画像の信号が表示されており、ボーカリスト用スマートフォン5は、M国のボーカリストの操作によって、M国の公用語の他、当該ボーカリストが個人的に認識・理解可能な言語を選択する。これにより、ディスプレイSPDの画像上の文字は、当該ボーカリストにより選択された言語で表示されることとなる。但し、図3の表記に於いては、記載の便宜上、日本語が選択されたものとされている。更に、ディスプレイSPDには、著作権マネージメントシステム100の運営者・管理者側からのPR情報を示す画像信号が表示されており、その下部には、当該登録が「個人登録」であるか、或いは、「団体登録」であるかを選択する画面の画像信号が表示されている。ここでは、M国のボーカリストは、個人の実演家なので、ボーカリスト用スマートフォン5を操作して画面上の「個人登録」の釦を選択する。
【0034】
当該「個人登録」の釦の選択に応じて、ボーカリスト用スマートフォン5のディスプレイSPDには、図3(b)に示される様に、如何なる業種の「関係者」であるかを選択・登録するための「関係者登録情報」の画面を与える画像信号が表示される。例えば、ディスプレイSPDには、「ボーカリスト用登録」、「翻訳者用登録」、「作詞家用登録」、「作曲家用登録」、「編曲家用登録」、「演奏家用登録」、及び、「小説家用登録」等々の釦画面が表示されている。本過程に於いては、M国のボーカリストによる選択・タッチ操作に応じて、ボーカリスト用スマートフォン5は、ディスプレイSPD上の「ボーカリスト用登録」の釦画面を選択したことを示す信号を、インターネット50及びルーター2を介して、サーバー3へ送信する。
【0035】
斯かる信号の受信を受けて、サーバー3は、その登録サイトより、ボーカリスト登録情報として入力すべき複数の事項が順次に列記された画面を与える信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、ボーカリスト用スマートフォン5へ送信し、その結果、ボーカリスト用スマートフォン5は、図3(C)に示される画像をディスプレイSPD上に表示する。ここで、ボーカリスト自身に係わる情報である「ボーカリスト登録情報」として、例えば、「氏名」、「生年月日」、「性別」、「国籍・地域」、「ジャンル(ポップス・ジャズ・ロック・クラシック等)」、「連絡先TEL」、「メールアドレス」、「ID及びパスワード」、「活動履歴」、「静止画」、「動画」、「音声」等が列記される。尚、「声楽」も、ここでいう「ジャンル」に含まれる。そこで、M国のボーカリストは、ボーカリスト用スマートフォン5を操作して、図3(C)に示される画像内の各登録事項欄に、対応するデータを順次に入力していく。その際に、M国のボーカリストが、例えば自己の実演を録画・録音した動画乃至は映像のデータ(例えばYouTube(登録商標)上の動画像。)又は自己の実演を録音した音声データ、或いは、自己の実演を撮影した写真等の静止画データを有するときには、M国のボーカリストは、ディスプレイSPD上に表示された釦「動画・静止画」をタッチ操作する。斯かる操作により、サーバー3上の「マイページ」のサイト(図1図2図10を参照。)の画面を与える信号が、サーバー3より、ルーター2及びインターネット50を介して、ボーカリスト用スマートフォン5へ送信される。これにより、「マイページ」のサイトの画面(図示せず。)が、ボーカリスト用スマートフォン5のディスプレイSPD上に表示される。M国のボーカリストは、自己が保有する上記の動画データ・静止画データ又は音声データの信号を「マイページ」の画面上に転送・記録させた上で、画面上の釦「保存」(図示せず。)にタッチ操作する。斯かるタッチ操作により、M国のボーカリストが提供した上記の動画データ・静止画データ又は音声データの信号は、インターネット50及びルーターを介して、サーバー3上の「マイページ」のサイトへ送信されて保存され、ボーカリスト用スマートフォン5のディスプレイSPDの画面は、図3(C)に示される画面に戻る。これ以降より、M国のボーカリストが提供した上記の動画データ・静止画データ又は音声データは、「ボーカリスト登録情報」として登録されたこととなる。尚、本システム100に於いて、管理・運営側若しくは登録者が、登録情報を公開するか公開しないかの釦選択等によって公開情報の表示を制限することが出来る様にしても構わない。図3(C)に示される画像内の全ての登録事項欄への入力が完了すると、M国のボーカリストは図3(C)の画像内の釦「登録完了」をタッチすることで、ボーカリスト用スマートフォン5は、登録完了信号を、インターネット50及びルーター2を介して、サーバー3へ送信する。当該登録完了信号を受けたサーバー3の登録サイトは、当該登録完了信号が与える各登録事項に誤りが無いか否かを判断する。ここで、一部の登録事項に誤りが有ると判断したときには、サーバー3の登録サイトは、図3(d)に例示される様な、全登録事項中、誤りがある登録事項を指摘する画像を与える信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、ボーカリスト用スマートフォン5へ送信する。この場合、M国のボーカリストは、ディスプレイSPD上に於いて、誤りがあると指摘された登録事項を逐一修正し、修正完了後に釦「修正」にタッチ操作する。斯かる操作により、ボーカリスト用スマートフォン5は、修正済みのボーカリスト登録情報を与える信号を、インターネット50及びルーター2を介して、サーバー3へ送信する。サーバー3の登録サイトは、各登録事項に誤りが無いと判断したときには、図3(e)に例示される様な、「下記内容での登録完了」を伝える文章及び各登録事項の内容を与える信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、ボーカリスト用スマートフォン5へ送信する。これにより、ボーカリスト用スマートフォン5は、そのディスプレイSPD上に、図3(e)に例示される画像を表示する。若しM国のボーカリストが完了済みの登録事項の中の一部を変更したいと考える場合には、M国のボーカリストは釦「変更」をタッチ操作して、変更希望を示す信号をインターネット50及びルーター2を介して、サーバー3へ送信する。その結果、サーバー3の登録サイトは、再度、図3(C)に示される画像を与える信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、ボーカリスト用スマートフォン5へ送信する。その後の操作・信号の送受信は既述の通りである。
【0036】
その後は、上記登録完了信号の受信に応じてボーカリスト登録情報の登録手続完了と判断したサーバー3は、M国の当該ボーカリストを特定するための付加情報として「会員番号」を設定し、M国の当該ボーカリストの上記の会員番号、並びに、当該登録サイト内にある上記ID及び上記パスワード等の情報を与える「ボーカリスト特定信号」を生成する。その上で、サーバー3は、当該登録サイト内にある「ボーカリスト登録情報」を与えるボーカリスト登録情報信号を、上記ボーカリスト特定信号と共に、データベース4へ送信する。データベース4は、サーバー3からの制御指令信号に応じて、M国の当該ボーカリストのボーカリスト特定信号を「登録情報」のエリア内に保存すると共に、M国の当該ボーカリストのボーカリスト登録情報信号を、M国の当該ボーカリストのボーカリスト特定信号に関連付けた上で「登録情報」内のボーカリストに関するエリア内に保存する。そして、サーバー3は、上記ボーカリスト特定信号が与えるM国の当該ボーカリストの会員番号及びIDが電気的に記載されたeメール信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、ボーカリスト用スマートフォン5のメールアドレスへ送信する。これにより、M国の当該ボーカリストは、自己の会員番号及びIDの情報乃至はデータを取得する。尚、M国の当該ボーカリストは、上記のID及びパスワードの情報の入力によって、上記登録サイト内にある「ボーカリスト登録情報」の修正・追加・閲覧を行うことが出来ると共に、サイト内にある各種の公開情報への応募・閲覧により公開情報への参加を行うことが出来る。
【0037】
A-1―2:作曲家等登録情報の登録過程
今、著作物の創作・利用・使用に係わる第1関係者又は第2関係者として、主として楽曲のメロディー(「ソングライター」の場合は「歌詞」を含む。又、「クラシック音楽」の場合には「編曲」も含む。)の「著作者」である「作曲家等」を考える。そして、当該作曲家等が、著作権マネージメントシステム100を通じて、音楽の著作物の創作・実演に係わる「作詞家」・「編曲家」・「演奏家」・「翻訳家」等の各アーティストと協力・補完し合って、或る言語の歌詞を含む音楽の著作物(「所定の著作物」に該当。)を創作し、当該音楽の著作物の創作・実演に係わる「音楽ユニット」を構成したいと、考える。そこで、作曲家等は、自己のスマートフォン7を操作して、作曲家等に関する以下の各種の情報(「作曲家等登録情報」という。)をクラウドサーバー装置1に登録する手続を行う。
【0038】
ここで、図4は、既述の図3と同様に、作曲家等用スマートフォン7がクラウドサーバー装置1に各種の作曲家等登録情報を登録する過程を模式的に示す図である。図4に於いては、登録手続の各過程に於いて、サーバー3より送信される信号に基づいて作曲家等用スマートフォン7のディスプレイSPD上に表示される画像が、図4(a)~図4(c)に、順次に、模式的に示されている。尚、図4の記載に於いては、前提として、既述の図3(a)及び図3(b)が援用される。
【0039】
先ず、作曲家等用スマートフォン7は、ブラウザの起動を通じて、インターネット上にあるサーバー3上の登録サイトを開いてアクセスする。当該登録サイトへのアクセスにより作曲家等用スマートフォン7のディスプレイSPD上に表示される画像を示す図が、図3(a)である。先ず、作曲家等用スマートフォン7は、当該作曲家等の操作によって、当該作曲家等が個人的に認識・理解可能な言語を選択する。これにより、ディスプレイSPDの画像上の文字は、当該作曲家等により選択された言語で表示されることとなる。ここでも、図3及び図4の表記に於いては、記載の便宜上、日本語が選択されたものとされている。更に、ディスプレイSPDには、著作権マネージメントシステム100の運営者・管理者側からのPR情報を示す画像信号が表示されており、その下部には、当該登録が「個人登録」であるか、或いは、「団体登録」であるかを選択する画面の画像信号が表示されている。ここでは、当該作曲家等は、個人のアーティストなので、作曲家等用スマートフォン7を操作して画面上の「個人登録」の釦を選択する。当該「個人登録」の釦の選択に応じて、作曲家等用スマートフォン7のディスプレイSPDには、図3(b)に示される様に、如何なる業種の「関係者」であるかを選択・登録するための「関係者登録情報」の画面を与える画像信号が表示される。本過程に於いては、作曲家等による選択・タッチ操作に応じて、作曲家等用スマートフォン7は、ディスプレイSPD上の「作曲家用登録」の釦画面を選択したことを示す信号を、インターネット50及びルーター2を介して、サーバー3へ送信する。
【0040】
斯かる信号の受信を受けて、サーバー3は、その登録サイトより、作曲家等登録情報として入力すべき複数の事項が順次に列記された画面を与える信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7へ送信し、その結果、作曲家等用スマートフォン7は、図4(a)に示される画像をディスプレイSPD上に表示する。ここで、作曲家等自身に係わる情報である「作曲家等登録情報」として、例えば、「氏名」、「生年月日」、「性別」、「国籍・地域」、「ジャンル(ポップス・ジャズ・ロック・クラシック等)」、「活動履歴」、「連絡先TEL」、「メールアドレス」、「ID及びパスワード」、「静止画」、「動画」、「音声」等が列記される。そこで、当該作曲家等は、作曲家等用スマートフォン7を操作して、図4(a)に示される画像内の各登録事項欄に、対応するデータを順次に入力していく。その際に、作曲家等が、例えば自己が作曲した曲の実演を録画・録音した動画乃至は映像のデータ(例えばYouTube(登録商標)上の動画像。)又は自己の曲の実演を録音した録音データ、或いは、自己の曲の実演を撮影した写真等の静止画データを有するときには、当該作曲家等は、ディスプレイSPD上に表示された釦「動画」・釦「静止画」をタッチ操作する。斯かる操作により、サーバー3上の「マイページ」のサイト(図1図2図10を参照。)の画面を与える信号が、サーバー3より、ルーター2及びインターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7へ送信される。これにより、「マイページ」のサイトの画面(図示せず。)が、作曲家等用スマートフォン7のディスプレイSPD上に表示される。当該作曲家等は、自己が保有する上記の動画データ・静止画データ又は録音データの信号を「マイページ」の画面上に転送・記録させた上で、画面上の釦「保存」(図示せず。)にタッチ操作する。斯かるタッチ操作により、当該作曲家等が提供した上記の動画データ・静止画データ又は録音データの信号は、インターネット50及びルーターを介して、サーバー3上の「マイページ」のサイトへ送信されて保存され、作曲家等用スマートフォン7のディスプレイSPDの画面は、図4(a)に示される画面に戻る。これ以降より、当該作曲家等が提供した上記の動画データ・静止画データ又は録音データは、「作曲家等登録情報」として登録されたこととなる。尚、本システム100に於いて、管理・運営側若しくは登録者が、登録情報を公開するか公開しないかの釦選択等によって公開情報の表示を制限することが出来る様にしても構わない。図4(a)に示される画像内の全ての登録事項欄への入力が完了すると、当該作曲家等は図4(a)の画像内の釦「登録完了」をタッチすることで、作曲家等用スマートフォン7は、登録完了信号を、インターネット50及びルーター2を介して、サーバー3へ送信する。当該登録完了信号を受けたサーバー3の登録サイトは、当該登録完了信号が与える各登録事項に誤りが無いか否かを判断する。ここで、一部の登録事項に誤りが有ると判断したときには、サーバー3の登録サイトは、図4(b)に例示される様な、全登録事項中、誤りがある登録事項を指摘する画像を与える信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7へ送信する。この場合、当該作曲家等は、ディスプレイSPD上に於いて、誤りがあると指摘された登録事項を逐一修正し、修正完了後に釦「修正」にタッチ操作する。斯かる操作により、作曲家等用スマートフォン7は、修正済みの作曲家等登録情報を与える信号を、インターネット50及びルーター2を介して、サーバー3へ送信する。サーバー3の登録サイトは、各登録事項に誤りが無いと判断したときには、図4(c)に例示される様な、「下記内容での登録完了」を伝える文章及び各登録事項の内容を与える信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7へ送信する。これにより、作曲家等用スマートフォン7は、そのディスプレイSPD上に、図4(c)に例示される画像を表示する。若し作曲家等が完了済みの登録事項の中の一部を変更したいと考える場合には、当該作曲家等は釦「変更」をタッチ操作して、変更希望を示す信号をインターネット50及びルーター2を介して、サーバー3へ送信する。その結果、サーバー3の登録サイトは、再度、図4(a)に示される画像を与える信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7へ送信する。その後の操作・信号の送受信は既述の通りである。
【0041】
その後は、上記登録完了信号の受信に応じて作曲家等登録情報の登録手続完了と判断したサーバー3は、当該作曲家等を特定するための付加情報として「会員番号」を設定し、当該作曲家等の上記の会員番号、並びに、当該登録サイト内にある上記ID及び上記パスワード等の情報を与える「作曲家等特定信号」を生成する。その上で、サーバー3は、当該登録サイト内にある「作曲家等登録情報」を与える作曲家等登録情報信号を、上記作曲家等特定信号と共に、データベース4へ送信する。データベース4は、サーバー3からの制御指令信号に応じて、当該作曲家等の作曲家等特定信号を「登録情報」のエリア内に保存すると共に、当該作曲家等の作曲家等登録情報信号を、当該作曲家等の作曲家等特定信号に関連付けた上で「登録情報」内の作曲家等に関するエリア内に保存する。そして、サーバー3は、上記作曲家等特定信号が与える当該作曲家等の会員番号及びIDが電気的に記載されたeメール信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7のメールアドレスへ送信する。これにより、当該作曲家等は、自己の会員番号及びIDの情報乃至はデータを取得する。尚、当該作曲家等は、上記のID及びパスワードの情報の入力によって、上記登録サイト内にある「作曲家等登録情報」の修正・追加・閲覧を行うことが出来ると共に、サイト内にある各種の公開情報への応募・閲覧により公開情報への参加を行うことが出来る。
【0042】
A-1―3:団体登録情報の登録過程
今、著作物の創作・利用・使用に係わる第1関係者又は第2関係者として、種々のアーティスト同士の協力・補完によって或る著作物の創作・利用・使用を行う「著作者ユニット」を構成して、著作権ビジネスを行うことを希望する団体を考える。例えば、団体は、著作権マネージメントシステム100を通じて、音楽の著作物の創作・利用・実演に係わる「作曲家」・「作詞家」・「編曲家」・「演奏家」・「ボーカリスト」・「翻訳家」等の各アーティストを集めて、これらのアーティストを互いに協力・補完させることで、或る言語の歌詞を含む音楽の著作物(「所定の著作物」に該当。)の創作を実現し、当該音楽の著作物の創作・利用・実演に係わる「音楽ユニット」を構成したいと、考える。そこで、当該団体は、団体用コンピュータ14を操作して、当該団体に関する以下の各種の情報(「団体登録情報」という。)をクラウドサーバー装置1に登録する手続を行う。
【0043】
ここで、図5は、既述の図3及び図4と同様に、団体用コンピュータ14がクラウドサーバー装置1に各種の団体登録情報を登録する過程を模式的に示す図である。図5に於いては、登録手続の各過程に於いて、サーバー3より送信される信号に基づいて団体用コンピュータ14のディスプレイCPD上に表示される画像が、図5(a)~図5(c)に、順次に、模式的に示されている。尚、図5の記載に於いては、前提として、既述の図3(a)が援用される。
【0044】
先ず、団体用コンピュータ14は、ブラウザの起動を通じて、インターネット上にあるサーバー3上の登録サイトを開いてアクセスする。当該登録サイトへのアクセスにより団体用コンピュータ14のディスプレイCPD上に表示される画像を示す図が、図3(a)である。先ず、団体用コンピュータ14は、当該団体の構成員等の操作によって、当該団体の構成員等が個人的に認識・理解可能な言語を選択する。これにより、ディスプレイCPDの画像上の文字は、当該団体により選択された言語で表示されることとなる。ここでも、図3及び図4の表記に於いては、記載の便宜上、日本語が選択されたものとされている。更に、ディスプレイCPDには、著作権マネージメントシステム100の運営者・管理者側からのPR情報を示す画像信号が表示されており、その下部には、当該登録が「個人登録」であるか、或いは、「団体登録」であるかを選択する画面の画像信号が表示されている。ここでは、当該団体の構成員等は、団体であるので、団体用コンピュータ14を操作して画面上の「団体登録」の釦を選択する。当該「団体登録」の釦の選択に応じて、サーバー3は、その登録サイトより、団体登録情報として入力すべき複数の事項が順次に列記された画面を与える信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、団体用コンピュータ14へ送信し、その結果、団体用コンピュータ14は、図5(a)に示される画像をディスプレイCPD上に表示する。ここで、団体自体に係わる情報である「団体登録情報」として、例えば、「団体名」、「代表者名」、「国籍・地域」、「希望ジャンル(ポップス・ジャズ・ロック・クラシック等)」、「活動履歴」、「連絡先TEL」、「メールアドレス」、「ID及びパスワード」、「静止画」、「動画」等が列記される。そこで、当該団体の構成員等は、団体用コンピュータ14を操作して、図5(a)に示される画像内の各登録事項欄に、対応するデータを順次に入力していく。その際に、当該団体が作成した、当該団体をアピールするための動画乃至は映像のデータ(例えばYouTube(登録商標)上の動画像。)又は当該団体をアピールする写真等の静止画データを有するときには、当該団体の構成員等は、ディスプレイCPD上に表示された釦「動画」・釦「静止画」をタッチ操作する。斯かる操作により、サーバー3上の「マイページ」のサイト(図1図2図10を参照。)の画面を与える信号が、サーバー3より、ルーター2及びインターネット50を介して、団体用コンピュータ14へ送信される。これにより、「マイページ」のサイトの画面(図示せず。)が、団体用コンピュータ14のディスプレイCPD上に表示される。当該団体は、自らが保有する上記の動画データ・静止画データ等の信号を「マイページ」の画面上に転送・記録させた上で、画面上の釦「保存」(図示せず。)にタッチ操作する。斯かるタッチ操作により、当該団体が提供した上記の動画データ・静止画データ等の信号は、インターネット50及びルーターを介して、サーバー3上の「マイページ」のサイトへ送信されて保存され、団体用コンピュータ14のディスプレイCSPDの画面は、図5(a)に示される画面に戻る。これ以降より、当該団体が提供した上記の動画データ・静止画データ等は、「団体登録情報」として登録されたこととなる。尚、本システム100に於いて、管理・運営側若しくは登録者が、登録情報を公開するか公開しないかの釦選択等によって公開情報の表示を制限することが出来る様にしても構わない。図5(a)に示される画像内の全ての登録事項欄への入力が完了すると、当該団体の構成員等は図5(a)の画像内の釦「登録完了」をタッチすることで、団体用コンピュータ14は、登録完了信号を、インターネット50及びルーター2を介して、サーバー3へ送信する。当該登録完了信号を受けたサーバー3の登録サイトは、当該登録完了信号が与える各登録事項に誤りが無いか否かを判断する。ここで、一部の登録事項に誤りが有ると判断したときには、サーバー3の登録サイトは、図5(b)に例示される様な、全登録事項中、誤りがある登録事項を指摘する画像を与える信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、団体用コンピュータ14へ送信する。この場合、当該団体の構成員等は、ディスプレイCPD上に於いて、誤りがあると指摘された登録事項を逐一修正し、修正完了後に釦「修正」にタッチ操作する。斯かる操作により、団体用コンピュータ14は、修正済みの団体登録情報を与える信号を、インターネット50及びルーター2を介して、サーバー3へ送信する。サーバー3の登録サイトは、各登録事項に誤りが無いと判断したときには、図5(c)に例示される様な、「下記内容での登録完了」を伝える文章及び各登録事項の内容を与える信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、団体用コンピュータ14へ送信する。これにより、団体用コンピュータ14は、そのディスプレイCPD上に、図5(c)に例示される画像を表示する。若し団体が完了済みの登録事項の中の一部を変更したいと考える場合には、当該団体の構成員等は釦「変更」をタッチ操作して、変更希望を示す信号をインターネット50及びルーター2を介して、サーバー3へ送信する。その結果、サーバー3の登録サイトは、再度、図5(a)に示される画像を与える信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、団体用コンピュータ14へ送信する。その後の操作・信号の送受信は既述の通りである。
【0045】
その後は、上記登録完了信号の受信に応じて団体登録情報の登録手続完了と判断したサーバー3は、当該団体を特定するための付加情報として「会員番号」を設定し、当該団体の上記の会員番号、並びに、当該登録サイト内にある上記ID及び上記パスワード等の情報を与える「団体特定信号」を生成する。その上で、サーバー3は、当該登録サイト内にある「団体登録情報」を与える団体登録情報信号を、上記団体特定信号と共に、データベース4へ送信する。データベース4は、サーバー3からの制御指令信号に応じて、当該団体の団体特定信号を「登録情報」のエリア内に保存すると共に、当該団体の団体登録情報信号を、当該団体の団体特定信号に関連付けた上で「登録情報」内の団体に関するエリア内に保存する。そして、サーバー3は、上記団体特定信号が与える当該団体の会員番号及びIDが電気的に記載されたeメール信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、団体用コンピュータ14のメールアドレスへ送信する。これにより、当該団体は、自らの会員番号及びIDの情報乃至はデータを取得する。尚、当該団体は、上記のID及びパスワードの情報の入力によって、上記登録サイト内にある「団体登録情報」の修正・追加・閲覧を行うことが出来ると共に、サイト内にある各種の公開情報への応募・閲覧により公開情報への参加を行うことが出来る。
【0046】
A-1―4:その他の関係者の登録情報の登録過程
その他の著作物の創作・利用・使用に係わる関係者(第1関係者又は第2関係者)、例えば、作詞家、音楽の歌詞・小説内の文章等の言語の著作物を自己が翻訳し得る言語に翻訳する翻訳者、編曲家、演奏家、漫画家、小説家、シナリオライター等のアーティスト等は、著作物の創作・利用・使用に関して他者とマッチングする際に必要となる登録情報を、既述の図3乃至図4に例示された登録過程と同様に、クラウドサーバー装置1に登録する。それらの登録過程の記載の詳述は、既述の登録過程の記載を援用することで割愛される。
【0047】
B:両者共に著作物の創作・利用・使用に係わる、第1関係者から第2関係者への、第2関係者と共に所定の著作物の創作・利用・使用を実現すると共に、上記所定の著作物に係わる著作権の帰属主体(著作者)が誰であるかを明確化する情報を含む契約の、締結交渉のためのマッチング過程
【0048】
B-1;マッチングの意思表示(マッチング信号の送信)
大要;
第1関係者用の電子計算機は、インターネットを介して取得したアプリケーションソフトウェアの駆動後にクラウドサーバー装置から第1関係者用電子計算機に送信されて来る第2関係者登録情報信号の画面上の表示に基づいて、第2関係者と共に所定の著作物の創作・利用・使用を実現することを希望する、第1関係者のマッチング意思表示を与えるマッチング信号を、クラウドサーバー装置へと送信する。本実施の形態では、当該マッチング過程の一例として、所定の著作物に該当する「音楽の著作物」を創作し、これを利用し且つ使用するための「音楽ユニット」を構成するために、作曲家等(第1関係者)が、当該音楽ユニット構成の主体・促進者として、著作権マネージメントシステム100を通じて、M国のボーカリスト(第2関係者)に対して当該音楽の著作物の歌手(実演家)に成らないかを提案するマッチング過程を記載する。本手続過程の詳細は次の通りである。
【0049】
詳細;先ず、作曲家等用スマートフォン7(第1関係者用電子計算機に該当。)は、当該作曲家等(第1関係者に該当。)の操作に応じて、図1の外部サーバー20のWEBサイト(アプリストア)若しくはクラウドサーバー装置1より、インターネット50を介して、アプリケーションソフトウェア20Aの内で作曲家等専用のアプリケーションソフトウェアをダウンロードしインストールする。これにより、作曲家等用スマートフォン7は、当該作曲家等専用のアプリケーションソフトウェア20Aを取得する。尚、作曲家等は、既述した「作曲家等登録情報」の登録手続を行う前に、事前に、外部サーバー20より作曲家等専用のアプリケーションソフトウェア20Aを、インターネット50を介して取得しておいても良い。
【0050】
その上で、作曲家等用スマートフォン7は、当該作曲家等の操作に基づき、インストール済みの上記作曲家等専用のアプリケーションソフトウェア20Aを駆動する。この専用アプリ20Aの駆動に応じて、クラウドサーバー装置1のサーバー3上のマッチングサイト(図2図10参照。)は、データベース4に保存されている「ボーカリスト登録情報」に基づいて、当該作曲家等が自身の作曲する新曲のボーカリストとして採用したいと希望する者を当該作曲家等に選択させるためのマッチング用画面を手続の進行に応じて順次に与える信号を、インターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7へ送信する。
尚、作曲家等用スマートフォン7は、上記のネイティブアプリ20Aの利用に代えて、(1)インストールが不要で且つインターネットを利用してブラウザ上から能動的に操作可能な、クラウドサーバー装置1により提供される「WEBアプリ(WEBアプリケーション)」を利用することで、当該作曲家等の能動的な操作に基づいて、マッチング過程以降の各過程を能動的に進めていくこととしても良い。又は、作曲家等用スマートフォン7は、上記のネイティブアプリ20Aの利用に代えて、(2)アプリストアよりダウンロード・インストールされて成る「ハイブリッドアプリ(ハイブリッドアプリケーション)」を利用することで、当該作曲家等の能動的な操作に基づいて、マッチング過程以降の各過程を能動的に進めていくこととしても良い。又は、作曲家等用スマートフォン7は、上記のネイティブアプリ20Aの利用に代えて、(3)基本的にユーザー側によるダウンロード・インストールの作業は不要ではあるが、通常はアプリストアに登録された上で当該アプリストアからユーザー側の作業によって端末機器にダウンロード・インストールされる「PWA(Progressive Web Apps)」を利用することで、当該作曲家等の能動的な操作に基づいて、マッチング過程以降の各過程を能動的に進めていくこととしても良い。尚、PWAは、ネイティブアプリケーションの様に動作するWEBアプリケーションであり、オフラインでも動作し、且つ、プッシュ通知等の機能も可能とする。或いは、作曲家等用スマートフォン7又は当該作曲家等は、上記のネイティブアプリ20Aの利用に代えて、(4)当該作曲家等の能動的な操作に基づいて、クラウドサーバー装置1のサーバー3上のマッチングサイト等の環境提供(プラットフォームの提供)を受けることで、マッチング過程以降の各過程を能動的に進めていくことも可能である。ここで、「プラットフォーム」とは、一般ユーザー側から見得る部分を考量しつつ、クラウドサーバー装置1側に於いてプログラミング等の処理を行うことで生成されるシステムを組んで成り、ネット接続可能な端末機器により操作可能となるもの、或いは、その様なアプリを実行するためのOS等のソフトウェア及び当該ソフトウェアで実行制御されるハードウェアを備えて成り且つ当該作曲家等の能動的な操作に基づいてネット接続可能・処理実行可能な専用の端末機器である。上記「プラットフォーム」としては、サービス型プラットフォーム、クラウド型プラットフォーム、クロス(マルチ)型プラットフォーム、Webサイト(サービス)型プラットフォーム、又は、ポータルサイト型プラットフォーム(ポータルプラットフォーム等)等が、適用可能である。
【0051】
ここで、図6は、サーバー3上のマッチングサイトより送信されて来る上記マッチング用画面を与える信号に応じて、作曲家等用スマートフォン7がそのディスプレイSPD上に表示する、各手続過程に於けるマッチング用画面を模式的に示す図である。
【0052】
先ず、図6(a)に示される通り、アプリケーションソフトウェア20Aの駆動に応じて、サーバー3上のマッチングサイトは、作曲家等が自己の作曲した曲に係わる音楽ユニットを構成するために必要であると希望する、その他の著作物の創作家及び歌手・演奏家等の実演家を作曲家等に選択させるための画像(イラスト・テキスト・動画・音声等を含む。)を与える信号を、作曲家等用スマートフォン7へ送信し、その画面がディスプレイSPD上に表示される。斯かる画面の表示に応じて、作曲家等は、多言語変換釦で自己が認識可能な言語での表示を選択した上で、上記音楽ユニット構成のためにコラボしたいと思う著作物の創作家及び実演家を選択する。ここでは、その画面表示の中から、作曲家等は、自己の作曲した曲を歌うべきボーカリスト(第2関係者に該当。)の釦を選択し、選択完了時点で画面内の「ピックアップ」の釦をタッチ等の操作により選択する。この操作に応じて、作曲家等用スマートフォン7は、当該作曲家等により選択された「ボーカリスト」を示す信号を、インターネット50を介して、サーバー3上のマッチングサイトへ送信する。斯かる信号の受信に応じて、クラウドサーバー装置1のサーバー3上のマッチングサイトは、図6(b)に示される様に、「第2関係者」として選択されたボーカリストが所在するエリア(国・地域)を作曲家等に選択させるための画面を与える信号を、インターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7に送信する。そこで、本例では、作曲家等の希望に基づく画面上のタッチ等の操作に応じて、作曲家等用スマートフォン7は、M国のボーカリストの選択を示す信号を、インターネット50を介して、クラウドサーバー装置1のサーバー3上のマッチングサイトへ送信する。この信号の受信に応じて、クラウドサーバー装置1のサーバー3上のマッチングサイトは、図6(c)に示される画面、即ち、ボーカリストが歌うべき楽曲のジャンルを作曲家等に選択させるための画面を与える信号を、インターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7に送信する。そこで、本例では、作曲家等の希望に基づく作曲家等による画面上のタッチ等の操作に応じて、作曲家等用スマートフォン7は、ボーカリストのジャンルは「ポップス」であるとの選択を与える信号を、インターネット50を介して、クラウドサーバー装置1のサーバー3上のマッチングサイトへ送信する。但し、これらの一連の作業及びそれ以降の作業については、上記専用のアプリケーションソフトウェア20Aの駆動によって作曲家等用スマートフォン7がインターネット50を介してクラウドサーバー装置1のサーバー3上のマッチングサイトにアクセスした上で、クラウドのサーバー3上の当該マッチングサイト上での操作としても良い。尚、上記の図6(b)に示される作業と、上記の図6(c)に示される作業とが、既述とは逆の順序に成っても良い。
【0053】
次に、図6(d)に示される通り、クラウドのサーバー3上のマッチングサイトは、データベース4の「登録情報」内の「ボーカリスト登録情報」に基づいて、M国に存在し且つポップスを得意とする、登録されている全てのボーカリストを一列に亘って順次に表示するボーカリストのリストアップページを与える信号を、作曲家等用スマートフォン7へ送信し、その画面がディスプレイSPD上に表示される。斯かる表示を受けて、作曲家等は、自己がその者とのコラボを希望する、少なくとも一人のM国のボーカリストの項目を選択すると共に、選択されたボーカリストの内でその登録情報の開示指示を指令する釦Aを選択した上で、画面内の「ピックアップ」釦をタッチ等の操作により選択する。この操作に応じて、作曲家等用スマートフォン7は、当該作曲家等により選択され且つ登録情報の開示が求められたM国のボーカリストの被指名者を示す信号を、インターネット50を介して、サーバー3上のマッチングサイトへ送信する。尚、当該作曲家等が、図6(d)に示されるディスプレイSPD上の画面が次回のマッチング操作時に於いても再表示されることを希望する場合には、ディスプレイSPDの画面上の「保存」釦をタッチ等による操作により選択することとなる。
【0054】
斯かる送信信号の受信に応じて、サーバー3のマッチングサイトは、データベース4に保存されている「登録情報」の内の「ボーカリスト登録情報」に基づいて、図6(e)に示される様な、当該作曲家等により選択・開示指名されたM国のボーカリストの登録情報の全てを与える画面を表示する信号を、インターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7へ送信し、当該画面がディスプレイSPD上に表示される。ここで、作曲家等が当該画面内の「静止画・動画・音声」釦をタッチ等の操作により選択すると、作曲家等用スマートフォン7からの送信信号に応じてサーバー3のマッチングサイトが連動し、サーバー3のマッチングサイトは、選択・開示指名されたM国のボーカリストに関する静止画・動画・音声のデータが予めデータベース4内に保存されている場合には、当該ボーカリストに関する静止画・動画・音声のデータを与える信号を、作曲家等用スマートフォン7へ送信する。斯かる送信により、作曲家等用スマートフォン7のディスプレイSPD上には、選択・登録情報開示指名されたM国のボーカリストに関する静止画・動画・音声の何れか、幾つか、又は全てが表示される。他方、サーバー3のマッチングサイトが、選択・開示指名されたM国のボーカリストに関する静止画・動画・音声のデータが予めデータベース4内に保存されていないと判断した場合には、静止画・動画・音声のデータを与える如何なる信号も作曲家等用スマートフォン7へは送信されず、ディスプレイSPD上には、当該M国のボーカリストに関する静止画・動画は表示されず、音声データは生じない。或いは、「静止画・動画・音声は無し」等の画面が、ディスプレイSPD上に表示される。ここで、作曲家等がディスプレイSPDの画面上に表示された当該ボーカリスト登録情報より当該M国のボーカリストとのマッチングを希望しないと判断した場合には、作曲家等は、ディスプレイSPDの画面上に表示された「戻る」釦を、タッチ等の操作により選択する。斯かる「戻る」釦の選択操作に応答して作曲家等用スマートフォン7から発信される信号を受信したサーバー3のマッチングサイトは、再び、図6(d)に示される画面を表示する信号を、インターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7へ送信し、当該画面がディスプレイSPD上に再表示される。そして、作曲家等は、再表示された図6(d)に示されるマッチング画面より、次に希望する他のM国のボーカリストの一つを選択し且つそのA釦で開示指名すると共に「ピックアップ」釦をタッチ等の選択により操作をし、作曲家等用スマートフォン7とサーバー3のマッチングサイト間の信号の送受信によって、同様の手続過程が実行される。
【0055】
他方、作曲家等が、ディスプレイSPDの画面上に表示されたボーカリスト登録情報より、当該M国のボーカリストとのマッチングを希望すると判断した場合には、作曲家等は、ディスプレイSPDの画面内の「マッチング登録」釦を、タッチ等の操作により選択する。斯かるタッチ等の選択操作に応じて作曲家等用スマートフォン7より発信された信号を受信したサーバー3のマッチングサイトは、図6(f)に示される「マッチング登録」の画面を表示する信号を、インターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7へ送信し、当該画面がディスプレイSPD上に表示される。このマッチング登録の画面には、図6(f)に示される様に、作曲家等がその者とのマッチングを希望した相手である当該M国のボーカリストの欄に、希望したことを示すレ印が表示される。この「マッチング登録」に於いて、作曲家等が、図6(f)の画面内の「マイページに保存」釦をタッチ等の操作により選択すると、斯かる選択操作に応じて、サーバー3のマッチングサイトは、マッチング希望相手の当該M国のボーカリストを示すデータを作曲家等用の「マイページサイト」に保存する。そして、サーバー3のマッチングサイトは、「マイページへの保存完了」の画像を表示する信号を、インターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7へ送信し、当該画像「マイページへの保存完了」が作曲家等用スマートフォン7のディスプレイSPD上に表示される(図6(g)を参照。)。と共に、サーバー3のマッチングサイトは、作曲家等用スマートフォン7に対して、そのディスプレイSPD上のマッチング希望相手先の当該M国のボーカリストの欄の右側欄に、「レ」印に代えて、「済」印の表示を与える(図6(g)を参照。)。
【0056】
そして、作曲家等がその他のM国のボーカリストとのマッチングを更に希望する場合には、作曲家等は、ディスプレイSPD上の画面内の「戻る」釦を、タッチ等の操作により選択することとなる。斯かるタッチ等の選択の操作に応じて、作曲家等用スマートフォン7とサーバー3のマッチングサイト間の信号の送受信によって、図6(d)に示される画面がディスプレイSPD上に再度表示される。この時、既にマッチング登録されたM国のボーカリストについては、当該M国のボーカリストの欄の右側のA欄内に「済」の印が表示される。その後は、既述の手続過程・信号の授受が続行される。
【0057】
そして、最終的に、作曲家等がその間でマッチングを希望する全てのM国のボーカリストが定まった段階で、作曲家等は、図6(f)の画面内の「マッチング実行」釦に対して、タッチ等の選択の操作をする。斯かるタッチ等の選択の操作に応じて、作曲家等用スマートフォン7は、作曲家等がマッチング相手として選択した、図6(d)に示される各々のM国のボーカリストとの間でマッチングを行う旨の作曲家等の意思表示を与える「マッチング信号」を、インターネット50を介して、サーバー3のマッチングサイトへ送信する。
【0058】
ここで、上記作曲家等専用のアプリケーションソフトウェア20Aを駆動した後の、これらの一連の作業に関しては、インターネット50を介して、そのクラウドのサーバー3上のマッチングサイトにアクセスし、作曲家等用スマートフォン7が電気的に接続されているクラウドサーバー装置1上での操作としても良い。
【0059】
B-2;マッチング伝達信号の送信
作曲家等用スマートフォン7より上記の「マッチング信号」を受信したサーバー3のマッチングサイトは、インターネット50を介して、マッチング相手とされたM国の各々のボーカリスト(第2関係者に該当。)が保有するボーカリスト用スマートフォン5(第1関係者用電子計算機に該当。)へマッチング伝達信号を送信する。即ち、図7(a)に示される様に、サーバー3のマッチングサイトは、上記マッチング信号の受信に応じて、当該作曲家等からのマッチングの意思表示、及び、サーバー3上のマッチングサイトのURLを与える「マッチング伝達信号」を、eメール信号として、マッチング相手のM国の各ボーカリストのボーカリスト用スマートフォン5へ送信する。
【0060】
B-3;マッチング相手先であるM国の各ボーカリストからのマッチング回答
上記マッチング伝達信号(eメール信号)を受信したM国の各ボーカリストのボーカリスト用スマートフォン5は、当該eメールの内容を見た当該ボーカリスト側のクリック操作に応じて、サーバー3のマッチングサイトの上記URLに基づいて、サーバー3のマッチングサイトにアクセスする。このアクセスに応じて、サーバー3のマッチングサイトより送信される信号がボーカリスト用スマートフォン5のディスプレイSPD上に表示される画面を示す図が、図7(b)である。この図7(b)に示される画面の上部に於ける「詳細」の欄には、当該ボーカリストとのマッチングを希望している当該作曲家等の作曲家等登録情報の全て(動画像・静止画像等を含む。)が表示されている。そして、図7(b)に示される画面の中央部には、マッチング相手とされた当該ボーカリスト側が上記作曲家等登録情報に基づき当該作曲家等からのマッチング意思表示を受け入れるか否かの当該ボーカリスト側の判断を成した上で当該意思表示を示すための「マッチング回答ボタン」(YES,NO)が表示されている。更に、図7(b)に示される画面の下部に於ける「詳細」の欄には、当該ボーカリスト側の判断が「NO」である場合の理由が書き込まれる。この下部の「詳細」の欄への書込みについては、予め用意されたコメントを選択する仕組みが取り入れられても良い。
【0061】
ここで、マッチングの相手側に指名された当該ボーカリスト側は、上記作曲家等登録情報の検討を踏まえた上で、当該作曲家等からのマッチング意思表示を受け入れて、当該作曲家等との間で、ボーカリストとして当該作曲家等の楽曲の実演(歌唱)を行うことの契約交渉を行っても良いと、判断したものとする。この場合、当該ボーカリスト側はディスプレイSPD上の画面内の「YES」釦をタッチ等の操作で選択し、当該タッチ等の選択の操作に応じて、ボーカリスト用スマートフォン5は、当該作曲家等からのマッチング意思表示を受け入れる旨の当該ボーカリストの意思表示を与えるマッチング回答信号を、インターネット50及びルーター2を介して、サーバー3のマッチングサイトへ送信する。他方、当該ボーカリスト側は、当該作曲家等からのマッチング意思表示を受け入れない旨を判断したときには、ディスプレイSPD上の画面内の「NO」釦をタッチ等の操作で選択し、ボーカリスト用スマートフォン5は、当該作曲家等からのマッチング意思表示を受け入れない旨の当該ボーカリストの意思表示を与えるマッチング回答信号を、インターネット50及びルーター2を介して、サーバー3のマッチングサイトへ送信する。その際に、ボーカリスト用スマートフォン5は、当該作曲家等からのマッチング意思表示を拒否する旨の理由を与える信号を、上記マッチング回答信号と共に、サーバー3のマッチングサイトへ送信する。或いは、ボーカリスト用スマートフォン5は、上記の拒否理由を示す事無く、単に、「NO」を意味するマッチング回答信号のみをサーバー3のマッチングサイトへ送信しても良い。或いは、ボーカリスト用スマートフォン5は、何らのマッチング回答信号を送信しないとしても良い。
【0062】
C-1-1;マッチング相手先の「M国の或るボーカリスト」のマッチング回答が「YES」を与える場合
サーバー3のマッチングサイトは、「YES」の回答を与えるマッチング回答信号の受信に応じて、(1)「YES」の回答信号、及び、(2)「会議ルームアクセス信号」を、eメール信号として、送信する。ここで、上記(2)の「会議ルームアクセス信号」とは、当該作曲家等と相手先のM国の或るボーカリストとが、サーバー3上の「会議ルーム」のサイトに於いて、互いに協力・補完し合って音楽の著作物(所定の著作物に該当。)の創作・利用・使用の実現に向けての交渉(その際の音楽の著作物に係わる各著作権の帰属主体の明確化・記載化の交渉を含む。)(以下、単に「上記交渉」という。)を行うための場所である上記会議ルームのサイトにアクセスするために必要な信号である。即ち、サーバー3のマッチングサイトは、「YES」の回答である旨を示すと共に、会議ルームのサイトのURL及び会議ルームのサイトに入室するための当該作曲家等と相手先のM国の或るボーカリストとに共通の鍵の情報(鍵情報)を与える会議ルームアクセス信号(eメール信号)を、インターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7のメールアドレスへ送信する。加えて、サーバー3のマッチングサイトは、上記会議ルームのサイトのURL及び会議ルームのサイトに入室するための当該作曲家等と相手先のM国の或るボーカリストとに共通の鍵の情報(鍵情報)を与える会議ルームアクセス信号(eメール信号)を、インターネット50を介して、対応するボーカリスト用スマートフォン5のメールアドレスへ送信する。会議ルームは、インターネット50を介したビデオ会議システム・チャットシステム・伝言デジタルシステム等の双方向通信可能なシステム構築であるが、リアルタイム相互通信システムに限られる必要性はないものとする。尚、伝言デジタルシステムについては、音声・テキスト・映像のメッセージ等が可能であり、又、期限・時限型の自動消滅型に限られることもない。加えて、本実施の形態に係る著作権マネージメントシステム100及びクラウドサーバー装置1は、サーバー3上の会議ルームのサイトに於いて、インターネット50を介したビデオ会議システム・チャットシステム・伝言デジタルシステム等の全てを完備しなくとも良い。
【0063】
C-1-2;マッチング相手先の「M国の或るボーカリスト」のマッチング回答が「NO」を与える場合
サーバー3のマッチングサイトは、M国の或るボーカリストからの「NO」の回答を与えるマッチング回答信号の受信に応じて、当該M国の或るボーカリストの意思が「NO」である旨を与える信号、及び、その理由を与える信号を、eメール信号として、作曲家等用スマートフォン7のメールアドレスへ送信する。或いは、サーバー3のマッチングサイトは、理由無しで、単に当該M国の或るボーカリストの意思が「NO」である旨を与える信号のみを作曲家等用スマートフォン7のメールアドレスへ送信しても良い。或いは、サーバー3のマッチングサイトは、何らのeメール信号を送信しないとしても良い。
【0064】
C-2;当該作曲家等からの会議ルームへのアクセス
サーバー3のマッチングサイトより「YES」の回答信号及び会議ルームアクセス信号のeメールを受信した作曲家等用スマートフォン7は、上記会議ルームアクセス信号が与える会議ルームのサイトのURLに基づいて、サーバー3上の会議ルームのサイトにアクセスする。斯かるアクセスに応じて、サーバー3の会議ルームのサイトは、少なくとも作曲家等に既に付与されている会員番号、ID及び共通の鍵情報を入力する画面を与える信号を作曲家等用スマートフォン7へ送信する。この場合、既に登録されている当該作曲家等のパスワード等の他の情報をも入力させる画面が付加されても良い。そこで、当該作曲家等の情報入力操作に応じて、作曲家等用スマートフォン7は、少なくとも当該作曲家等の会員番号、ID、(パスワード)及び共通の鍵情報を与える「第1会議ルームアクセス信号」を、インターネット50及びルーター2を介して、サーバー3上の会議ルームのサイトへ送信する。
【0065】
C-3;M国の或るボーカリストからの会議ルームへのアクセス
サーバー3のマッチングサイトより会議ルームアクセス信号のeメールを受信したボーカリスト用スマートフォン5は、上記会議ルームアクセス信号が与える上記会議ルームのサイトのURLに基づいて、サーバー3上の会議ルームのサイトにアクセスする。斯かるアクセスに応じて、サーバー3の会議ルームのサイトは、少なくともM国の或るボーカリストに既に付与されている会員番号、ID及び共通の鍵情報を入力する画面を与える信号を当該或るボーカリストのボーカリスト用スマートフォン5へ送信する。そこで、当該或るボーカリスト側の情報入力操作に応じて、ボーカリスト用スマートフォン5は、少なくとも当該或るボーカリストの会員番号、ID及び共通の鍵情報を与える「第2会議ルームアクセス信号」を、インターネット50及びルーター2を介して、サーバー3上の会議ルームのサイトへ送信する。この場合も、既に登録されている当該或るボーカリストのパスワード等の他の情報をも当該或るボーカリスト側に入力させるための画面が、付加されても良い。
【0066】
C-4;会議ルーム上での当該作曲家等と当該M国の或るボーカリスト側との上記交渉
概要;作曲家等用電子計算機及びM国の或るボーカリスト用電子計算機の各々は、クラウドサーバー装置1の専用の会議ルームのサイト(共有画面)上に於いて相手方とリアルタイムで上記交渉を行うための、自己の意思表示を与える「交渉信号」を、上記交渉の交渉段階に応じて、逐一、インターネットを介して、クラウドサーバー装置1の上記会議ルームのサイトへ送信する。ここで、会議ルームは、インターネット50を介したビデオ会議システム・チャットシステム・伝言デジタルシステム等の双方向通信可能なシステム構築であるが、リアルタイム相互通信システムに限られる必要性はないものとする。尚、伝言デジタルシステムについては、音声・テキスト・映像のメッセージ等が可能であり、又、期限・時限型の自動消滅型に限られることもない。加えて、本実施の形態に係る著作権マネージメントシステム100及びクラウドサーバー装置1は、サーバー3上の会議ルームのサイトに於いて、インターネット50を介したビデオ会議システム・チャットシステム・伝言デジタルシステム等の全てを完備しなくとも良い。
【0067】
詳細;当該作曲家等用のスマートフォン7及びマッチング相手先の当該M国の或るボーカリスト用のスマートフォン5の双方からアクセス信号を受信したサーバー3上の会議ルームのサイトは、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の双方のディスプレイSPDに対して、双方が共通の「鍵情報」に基づき共にアクセス可能な「専用の会議ルーム」の画面を与える信号を送信する。この「専用の会議ルーム」は、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5間で相互通信を行うための「ツール」を使用することによって、インターネット50を介して、自己の意思表示を画面上にリアルタイムで交互に書き込むことが出来るサイト、或いは、自己の意思を画面上に於いてリアルタイムで交互に話せる(表示出来る)サイトである。斯かる「ツール」としては、例えば、インターネットビデオ会議(音声メッセージのみの場合を含む。)、或いは、テキストチャットの様なチャット又は日本語ワープロソフト等のソフトウェアが、使用される。
【0068】
ここで、図8は、その様な「専用の会議ルーム」の、ディスプレイSPD上の画面内での時々刻々と表示されていく上記交渉の内容を、その交渉時刻と共に、模式的に示す図である。図8に於いて、「M」は当該作曲家等側からの上記交渉での意思表示を示す交渉信号の内容を示しており、「E」はマッチング相手先の当該M国の或るボーカリスト側からの上記交渉での意思表示を示す交渉信号の内容を示している。又、インターネット50を介してのビデオ会議の場合には、その交渉のやり取りが記録された映像(音声を含む。)が保存されることになる。又、伝言デジタルシステムの様に、相互のリアルタイム通信が行われない場合にも、図8の様に互いのテキスト、ビデオメッセージ(音声メッセージのみを含む。)等が保存されることとなる。ここで、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の双方より「専用の会議ルーム」へリアルタイムで交互に送信される各交渉信号が与える上記交渉の内容としては、次の事項が考えられる。例えば、音楽ユニット名、歌うべき楽曲のジャンル・楽曲名・その楽曲の作曲完成予定日、当該楽曲の実演(歌唱)の練習開始予定日、当該作曲の著作物の著作権者(作曲家等)の明示、当該楽曲の実演(歌唱)の著作権者(ボーカリスト)の明示、契約キャンセル可能期間、契約解除の相手側への連絡の要・損害の支払いの有無、債務不履行時の違約金等が、挙げられる。
【0069】
C-5;上記交渉の履歴事項情報(交渉内容)を与える交渉信号のデータベース4への保存
サーバー3の会議ルームのサイトは、当該作曲家等とM国の当該ボーカリスト間の上記交渉の各交渉段階に於ける交渉内容をデータベース4内に保存乃至記録する。即ち、サーバー3は、両者間の上記交渉の各交渉段階に於いて作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の双方より受信する、当該作曲家等側の交渉信号及びM国の当該ボーカリスト側の交渉信号の各々を、作曲家等特定信号及びボーカリスト特定信号と関連付けて、上記交渉の履歴事項情報(交渉内容)を与える信号(音楽の著作物に係わる各著作権の帰属主体が誰であるかを明確化する情報を含む。)として、データベース4内に順次に保存乃至記録する。その結果、当該作曲家等とそのマッチング相手先のM国の当該ボーカリスト間の上記交渉の各段階に於ける、会議ルームの画面上にリアルタイムで表示される両者の意思表示の全てが、履歴事項情報(交渉内容)として、データベース4内に保存・記録される。例えば、図8に例示される交渉内容の全てが、「履歴事項情報」として、データベース4内に保存される。その場合、図8の両者M,Eの両会員番号、両ID及び両パスワード等(作曲家等特定信号・ボーカリスト特定信号)と関連付けられた交渉信号のデータ全て乃至は履歴事項情報のデータ全ては、所定の期間内、データベース4内に保存される。既述の通り、データベース4内に保存・記録される交渉信号のデータ乃至は履歴事項情報のデータには、映像、ビデオ、画像(動画像,静止画像)、又は、音声も含まれる。
【0070】
C-6;覚書情報信号のデータベース4への保存
サーバー3の会議ルームのサイト上での当該作曲家等とM国の当該ボーカリスト間の上記交渉の結果、交渉が物別れ(不合意)となった場合には、当該作曲家等又は相手方のM国の当該ボーカリストは、作曲家等用スマートフォン7のディスプレイSPD又はボーカリスト用スマートフォン5のディスプレイSPD上の画面内の「不成立」釦(図8参照。)に、タッチ等の選択の操作をする。このタッチ等の選択の操作による信号に応じて、サーバー3は、当該専用の会議ルームのサイトの画面を消去する信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5に送信する。と共に、サーバー3は、図8の両者M,Eの両会員番号等に関連付けられてデータベース4内に保存されている交渉信号のデータ全て乃至は履歴事項情報のデータ全てを破棄乃至は抹消する処理を実行する。尚、本実施の形態に於いては、サーバー3の会議ルームのサイト上での当該作曲家等とM国の当該ボーカリスト間の上記交渉が「合意」する場合とは、両者M,Eが共に図8に例示された「合意」の釦をタッチ等により選択操作をした場合である。
【0071】
他方、サーバー3の会議ルームのサイト上での当該作曲家等とM国の当該ボーカリスト間の上記交渉が最終合意に達した場合には、当該作曲家等及び相手方のM国の当該ボーカリストの双方が、作曲家等用スマートフォン7のディスプレイSPD及びボーカリスト用スマートフォン5のディスプレイSPD上の画面内の「合意」釦(図8参照。)に対して、タッチ等の選択の操作をする。斯かるタッチ等の選択の操作に応じて、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の双方は、当該交渉が最終的に合意した旨を与える信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、サーバー3の会議ルームのサイトに送信する。この最終合意信号を受信したサーバー3の会議ルームのサイトは、データベース4に保存されている各交渉段階に於ける当該作曲家等側の交渉信号及びM国の当該ボーカリスト側の交渉信号に基づいて、当該作曲家等がM国の当該ボーカリストと共に協力・補完し合って音楽の著作物の創作・利用・使用を実現するための契約であって且つ音楽の著作物に係わる各著作権の帰属主体が誰であるかを規定する契約の内容を示す「未署名の覚書」を与える未署名覚書情報信号を生成して、当該未署名覚書情報信号が与える「未署名の覚書」をサーバー3の覚書情報のサイトに表示する。即ち、上記最終合意信号を受信したサーバー3は、両当事者間の各交渉信号の全てに基づいて、データベース4内に予めデータとして保有されている「覚書(契約書に該当。)の雛形(契約書の雛形)」に則った基本項目(種々の契約交渉条件・音楽の著作物より発生する各著作権の帰属主体(作曲者・ボーカリスト)の記載等)の各々が現に入力された、「覚書(契約書)」である「未署名の覚書」のデータを作成してデータベース4内に保存する。その上で、サーバー3は、データベース4内に保存されている「未署名の覚書」のデータを与える「未署名覚書情報信号」に基づき、当該「未署名の覚書」を、サーバー3内の覚書情報のサイト上に表示する。と共に、サーバー3の会議ルームのサイトは、当該覚書情報のサイトのURLを与える信号を、eメール信号として、ルーター2及びインターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5へ送信する。ここで、「未署名覚書情報信号」とは、当該作曲家等がM国の当該ボーカリストとを実演家(歌手)として採用した上で、当該両者は互いの協力・補完の下で音楽の著作物の創作・利用・使用を実現するための契約であって且つ音楽の著作物に係わる各著作権の帰属主体(作曲者・ボーカリスト)が誰であるかを規定する契約の合意内容の全て又は主たる事項を項目列挙形式で以って示す、未署名の「覚書」、即ち、未署名の「契約書」を与える信号である。上記のeメール信号の受信に応じて、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の各々は、サーバー3内の覚書情報のサイトにアクセスする。その結果、作曲家等用スマートフォン7のディスプレイSPD上及びボーカリスト用スマートフォン5のディスプレイSPD上には、例えば図9に例示される様な未署名の「覚書」を与える信号の画像が表示される。この未署名の覚書の共通の画面表示(共有画面表示)に応じて、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の各々は、未署名の覚書の各条項を相互に連絡を取り合ってチェックし合い、若し修正箇所が有れば、相手方の同意を得て修正する。この場合の修正協議に関しては、例えば、Skypeのチャット機能の様に共通画面上でインターネット50を介して会話することで行うか、或いは、Skypeチャット形式で修正追加を行う。そして、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の各々は、当該未署名の覚書の各条項の内容を最終的なものとした上で、当該未署名の覚書の画面内の署名欄に署名を付与する。この場合、当該未署名の覚書の署名欄には、当該作曲家等の氏名及びM国の当該ボーカリストの氏名が既に自動的に付与・反映されていて、当該作曲家等及びM国の当該ボーカリストの各々は、図9の画面内の対応する「最終確認」釦をタッチ等の選択操作により押す。斯かるタッチ等の選択操作に応じて、サーバー3の覚書情報のサイトは、作曲家等用スマートフォン7のディスプレイSPD上及びボーカリスト用スマートフォン5のディスプレイSPD上の未署名の覚書の画面内に、「最終確認」の画像(図示せず。)を表示する。或いは、当該作曲家等及びM国の当該ボーカリストの各々は、図9の画面内の対応する「最終確認」釦をタッチ等の選択操作により押す。すると、斯かるタッチ等の選択操作に応じて、サーバー3の覚書情報のサイトは、作曲家等用スマートフォン7のディスプレイSPD上及びボーカリスト用スマートフォン5のディスプレイSPD上の未署名の覚書の署名欄に、当該作曲家等の氏名及びM国の当該ボーカリストの氏名を自動的に表示・付与する。そして、覚書を最終承諾した証としての最終確認の釦の選択操作により署名の付与をした側の作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の一方の移動体機器7,5は、両者の各署名が付与されて成る最終段階の「覚書」を与える「最終の覚書情報信号」(覚書整理番号を含む。)を作成し、当該「最終の覚書情報信号」(覚書整理番号を含む。)を、インターネット50及びルーター2を介して、サーバー3内の覚書情報のサイトに送信する。上記最終の覚書情報信号(覚書整理番号を含む。)を受信したサーバー3内の覚書情報のサイトは、当該最終の覚書情報信号(覚書整理番号を含む。)に基づき、最終的な契約内容・各著作権の帰属主体の明確な記載を有する両者署名済みの「覚書」(押印無しの契約書)を与える「覚書情報信号」(覚書整理番号を含む。)を生成し、当該覚書情報信号(覚書整理番号を含む。)を、作曲家等特定信号及びボーカリスト特定信号に関連付けて、「覚書情報」(「契約書情報」に該当。)として、データベース4内に保存する。この「覚書情報」は、上記契約の成立・契約内容及び音楽の著作物に係わる各著作権の帰属主体を示す、両当事者にとって重要な契約の情報乃至は契約の資料であるので、既述の交渉信号の保存期間と比較して長期間に亘って、データベース4内に保存される。尚、上記覚書情報信号が与える最終的且つ両者署名済みの覚書(契約書)のデジタルデータ中には、両者の各押印のデータが無い乃至は存在していない。しかし、電子判子等の種々の捺印化技術を利用して両者の各押印のデータが最終的且つ両者署名済みの覚書(契約書)のデジタルデータ中に含まれていても良い。加えて、「両者署名済み」及び「押印無し」、又は、「両者署名済み」及び「押印有り」の覚書(契約書)のデジタルデータの作成・保存に関しては、インターネット等の通信インフラ回線に接続されている各種の端末機(スマートフォン、タブレット端末、パソコン等。)の画面等に第1関係者及び第2関係者が電子ペン等の電子ツール機器で又は電子ペン等及び電子印鑑等の電子ツール機器を使用して、電子署名をして成る又は電子署名及び電子押印して成る、デジタルデータとしての契約書である「覚書」を与える覚書情報信号が、クラウド上で生成されて、データベース4内に保存されても良い。或いは、「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータのクラウド上での作成・保存に関しては、生体認証技術の様な各種の認証技術とAI等との活用によって、例えば「当事者〇〇の「声」で以って契約文書番号〇〇号の契約書を承認しました。」と言う様なシーンの映像収録データ若しくは音声収録データと、当事者本人の生体認証データと、覚書内の詳細データ等とを、互いに紐付けして成る、約定のデジタルデータを、契約に関する「契約の成立及び契約内容の特定」の証と成る法的証拠デジタルデータとして、即ち、両者署名済み」の覚書(契約書)を与える「覚書情報信号」のデジタルデータとして、クラウド上で生成し保存しても良い。
更に詳述すれば、
ア)署名のデジタルデータ又は署名及び押印(捺印)の両デジタルデータが覚書(契約書)・後述する確認書・メモ書き等の「契約書に相当する法的証拠書面」等の該当文書のデジタルデータ内に含まれて成る法的証拠データが、「両者署名済み」の覚書(契約書)を与える「覚書情報信号」のデジタルデータとしてクラウド上で生成されてデータベース内に記録・保存される場合、及び、
イ)声認証(音声声紋),指紋・掌紋認証,指静脈認証,顔認証,アイリス(虹採)認証,耳音響認証等の各生体認証技術、XR,8K以上の超高精細映像,ホログラム(3Dホログラム、アバター(自分の分身となるキャラクター)等。),AI等の各技術の活用によって、第1及び第2関係者の各当事者本人の生体認証データ(声認識,顔認識等。)が、当事者間の約定及び契約決済情報データ(収録映像・収録音声・画像・テキスト等。)並びに覚書(契約書)又は「契約書に相当する法的証拠書面」等の該当文書のデータに紐付けされて成る法的証拠データが、「両者署名済み」の覚書(契約書)を与える「覚書情報信号」のデジタルデータとして、クラウド上で生成されてデータベース内に記録・保存される場合が有る。
従って、留意すべき点として、本実施の形態では、「両者署名済み」の覚書(契約書)を与える「覚書情報信号」に於ける「両者署名済み」という用語乃至は概念は、上記のア)に該当する場合の他、上記イ)に該当する場合をも含む、広義の意味で捉えられることとなる、即ち、広義の「両者署名済み」を指す。以下の記載では、上記広義の「両者署名済み」という用語、又は、単に、「両者署名済み」という用語が、用いられる。ここで、図9に例示されている「覚書」(契約書)のデータには、音楽の著作物を構成する著作権の内で、「作曲」の著作権に関する著作者は当該作曲家等(作曲者)であり、実演家に係わる著作権の帰属主体である実演家はM国の当該ボーカリストである旨が、明示されている。
その上で、サーバー3内の覚書情報のサイトは、「覚書」(契約書)の各契約内容・音楽の著作物を構成する各著作権の帰属主体の記載を与える「覚書情報信号」(覚書整理番号を含む。)を、eメール信号に添付するファイルの信号として、ルーター2及びインターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の各々のメールアドレスに送信する。このeメール信号の受信によって、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の各々は、添付ファイルより「覚書」(契約書)をアウトプットし、当該作曲家等及びM国の当該ボーカリストは、共に、アウトプットされた乃至は印刷された当該覚書を当該契約の証拠資料(契約書)として保持することとなる。或いは、サーバー3内の覚書情報のサイトは、「覚書情報信号」(覚書整理番号を含む。)が与える「覚書」(契約書)の契約内容・音楽の著作物を構成する各著作権の帰属主体の記載をeメールの本文の文章として直接に記載したeメール信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の各々のメールアドレスに送信しても良い。この場合には、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の各々は、受信したeメール信号が与えるeメールの本文の文章を契約書として端末7,5内に保存し、又は、当該eメールの本文の文章を印刷された契約書の文書としてアウトプットする。或いは、サーバー3内の覚書情報のサイトは、「覚書情報信号」(覚書整理番号を含む。)が与える「覚書」(契約書)の各契約内容・音楽の著作物を構成する各著作権の帰属主体が記載されたファイル(例えばpdfファイル。)を保有するサイトのURL(位置情報)を与えるeメール信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の各々のメールアドレスに送信しても良い。この場合には、作曲家等用スマートフォン7及びボーカリスト用スマートフォン5の各々は、eメール信号が与える上記URLのサイトにアクセスして、当該サイトより「覚書」(契約書)の各契約内容・音楽の著作物を構成する各著作権の帰属主体が記載された上記ファイルをダウンロードして各端末7,5内に上記ファイルを契約書として保存する。これにより、当該作曲家等及びM国の当該ボーカリストは、共に、対応する各端末7,5内に、「覚書」(契約書)のデータを保存・保持することが出来る。尚、サーバー3は、M国の当該ボーカリストとの間で「覚書」を作成するまでに至った当該作曲家等の会員番号等の情報を与える信号を、合意回数を与える信号の一つとして、データベース4の「登録情報」の内の「ボーカリスト登録情報」内に保存する。この合意回数は、M国の当該ボーカリストの将来性を示す指針ないしパロメーターの一つと成る。又、この時点では、上記の覚書整理番号のデータ乃至は情報は、既述の作曲家等特定信号及びボーカリスト特定信号の各々に含まれるデータ乃至は情報の一つとなる。
【0072】
D;M国の当該ボーカリストからの開示要求及び作曲家等からの開示要求
当該作曲家等側と本システム100を介して音楽ユニットの構成に関する上記契約を締結したM国の当該ボーカリストは、当該音楽ユニットの主催者たる当該作曲家等側と比較して実質的に見て弱い一方当事者であるとも言える。そのため、M国の当該ボーカリストは、例えば、当該音楽ユニットの破綻・解散等に伴う自己の著作権(実演家権)の帰属の不明確等の、上記契約の履行の前後・履行時に於ける契約上のトラブルに巻き込まれる可能性が有り得る。その様なトラブルに於いては、M国の当該ボーカリスト側から当該音楽ユニットの主催者たる作曲家等側に対して自己がボーカリストとしての権利の帰属主体である旨等の抗議を申し立てて、M国の当該ボーカリストは問題の解決を図る必要がある。その際に、M国の当該ボーカリストは、当該音楽ユニットに於ける「ボーカリスト」と成るために行った交渉の各段階での両当事者の意思表示の全内容及び両当事者間で合意の上交わした覚書(契約書)を締結済みの当該契約の証拠として保持して、相手側の作曲家等側に自己の主張を裏付ける証拠として提示することが出来れば、M国の当該ボーカリストにとっては有難いことである。本システム100は、その様な契約上のトラブルにも対処可能な、以下の情報送信機能を有する。
【0073】
今、契約履行上のトラブルに見舞われているM国の当該ボーカリストが、問題解決の手段として、外部サーバー20よりインターネット50を介して取得してボーカリスト用スマートフォン5内に保存されている専用のアプリケーションソフトウェア20Aの起動操作を行ったとする。この場合、ボーカリスト用スマートフォン5は、クラウドサーバー装置1のデータベース4内に保存されている上記契約交渉段階での各履歴事項情報を与える交渉信号及び署名済みの覚書を与える覚書情報信号の内の何れか一方の信号又は両方の信号の開示を求める開示要求信号を、少なくともボーカリスト特定信号(会員番号、ID、パスワード、覚書整理番号)の送信と共に、クラウドサーバー装置1へ送信する。クラウドサーバー装置1は、上記開示要求信号の受信に応じて、作曲家等特定信号及びボーカリスト特定信号に関連付けられた、上記交渉段階での各履歴事項情報を与える交渉信号及び覚書情報信号の内の何れか一方の信号又は両方の信号をデータベース4より抽出して、ルーター2及びインターネット50を介して、ボーカリスト用スマートフォン5に送信する。斯かる送信により、ボーカリスト用スマートフォン5は、作曲家等側との間の上記交渉段階での各履歴事項情報を与える交渉内容、又は/及び、最終的な両当事者の署名が付された覚書を取得する。そして、問題解決のために、M国の当該ボーカリストは、マッチング相手の当該作曲家等側に対して、当該契約の内容・実演家に係る著作権の自己への帰属の証拠として、上記交渉段階での各履歴事項情報(交渉内容)又は/及び両当事者の署名・日付が付された覚書(契約書)を提示して自己の主張を展開していくこととなる。
【0074】
一方、例えばM国の当該ボーカリストが上記契約で定められた内容に従わないという様な当該ボーカリスト側の債務不履行の問題点、又は、音楽ユニットの内訌・破綻等によって音楽の著作物を構成する各著作権の帰属主体が不明確になるという様な問題点が発生する場合が有り得る。斯かる場合に於いては、逆に、作曲家等側が、著作権マネージメントシステム100に於いて、上記の様なトラブル等を解決するための証拠データを保有することが出来る様にするために、同システム100は対応する。即ち、作曲家等用スマートフォン7は、インストール済みの専用のアプリケーションソフトウェア20Aを起動し、作曲家等側は、サーバー3より送信される信号によりディスプレイSPD上に表示される画面内の「開示要求」釦(図示せず。)をタッチ操作する。斯かるタッチ操作に応じて、サーバー3は、作曲家等側が開示要求を行うこととなった原因の例を予め設定して列挙した画面を与える信号を作曲家等用スマートフォン7に送信する。作曲家等側は、上記信号によりディスプレイSPD上に表示される画面(図示せず。)に表示される複数の原因事項の内から該当する原因事項(例えば、M国の当該ボーカリストの債務不履行。)をタッチ等の操作により選択し、作曲家等用スマートフォン7は選択された原因事項を示す信号をサーバー3へ送信する。この信号の受信・分析に応じて、サーバー3は、作曲家等側からの開示要求が正当な要求であって当該開示要求を受け入れると判断したときには、作曲家等用会員番号等及びボーカリスト用会員番号等(ID等及び該当覚書整理番号をも含む。)(少なくとも作曲家等用会員番号等)の入力欄及び「開示要求」の釦を表示する画面を与える信号を作曲家等用スマートフォン7に送信する。そこで、当該画面の信号を受信した作曲家等用スマートフォン7は、作曲家等特定信号及びボーカリスト特定信号(ID等及び該当覚書整理番号を含む。)(少なくとも作曲家等特定信号)と共に、上記の開示要求信号をサーバー3へ送信する。この場合、サーバー3は、上記開示要求信号が証拠データとしてその開示の要求・指令を行うデータ乃至情報の種類に応じて、データベース4より抽出した、当該交渉段階での各履歴事項情報を与える交渉信号及び署名済みの覚書を与える覚書情報信号の内の何れか一方の信号又は両方の信号を、ルーター2及びインターネット50を介して、作曲家等用スマートフォン7へ送信することとなる。これにより、作曲家等側は、上記交渉段階での各履歴事項情報又は/及び署名済みの覚書(契約書)を、自己の主張の証拠として、取得する。
【0075】
尚、クラウドサーバー装置1は、当該作曲家等側又は/及びM国の当該ボーカリスト側の覚書の再発行の要望に応じて、再発行済みの覚書を与える覚書情報信号を、有償又は無償にて、作曲家等用スマートフォン7又は/及びボーカリスト用スマートフォン5へ送信するサービスも提供する。
【0076】
既述の通り、クラウドサーバー装置1は、当該作曲家等用スマートフォン7及びM国の当該ボーカリスト用スマートフォン5の移動体機器乃至は電子計算機の各画面を、英語・中国語・ベトナム語・タイ語・ビルマ語・インドネシア語・フィリピン語等の様々な外国語に変換・翻訳し得る多言語変換機能(多言語対応機能)を有している。例えば、サーバー3の各サイトが各移動体機器のディスプレイ上に提供する画面の上端部には、「English」又は「Chinese」等の外国語を示す「多言語変換」の釦画面が表示されており、操作者が斯かる釦画面をタッチ等によって操作することで、各移動体機器の全画面内の全文字は、対応する言語に変換されて表示される。斯かる多言語変換機能を併有する本システム100の既述のマッチング機能等を介して、日本人の作曲家等と外国人のボーカリストとが音楽の著作物の創作・利用・使用の実現に於いて互いに協力・補完し合って、音楽ビジネスに関しするコラボレーションすることが出来る。そのため、本システム100は、外国のボーカリストが日本の音楽ビジネスに於いて活躍することが出来る機会を増やし、或いは、当該外国人のボーカリストが自国での音楽ビジネスシーンに於いてボーカリストとして活躍することが出来る機会を増やすことを可能とする。
E;上記音楽ユニットの構成・構築のための、当該作曲家等からその他の第2関係者へのマッチング過程及び契約締結過程等
【0077】
当該作曲家等(第1関係者)は、自己の作曲に係わる楽曲に基づいて音楽の著作物(所定の著作物)を創作・利用(演奏・歌唱)・使用するための音楽ユニットの更なる構成・構築を行うために、その他の、著作物の創作・利用・使用に係わる第2関係者との間で、更なる本システム100を用いた一連のマッチング等を行うものとする。
【0078】
1)例えば、当該作曲家等は、自己の楽曲に詩を付してもらうために、或る作詞家(第2関係者)との間で、共に音楽の著作物の創作・利用・使用を実現すると共に、その際に当該音楽の著作物に係わる各著作権(作曲・作詞の各著作権)の帰属主体が誰であるかを明確化する、音楽ユニット構成のための契約の交渉・締結を、本システム100を用いて行う。この場合には、作曲家等用スマートフォン7及び作詞家用スマートフォン8が、それぞれ、本システム100に於いて、「第1関係者用電子計算機」及び「第2関係者用電子計算機」として機能する。斯かる場合に於ける本システム100の動作は、基本的に、図6乃至図10の各図面に基づいて記載された既述の「作曲家等とボーカリストとの間のマッチング過程」と同じである。そこで、斯かる記載(上記Bの項目、上記Cの項目及び上記Dの項目の各記載)を援用することで、「作曲家等と作詞家との間のマッチング過程」の全記載を割愛する。
【0079】
2)例えば、当該作曲家等は、自己の楽曲に対して編曲を行ってもらうために、或る編曲家(第2関係者)との間で、共に音楽の著作物の創作・利用・使用を実現すると共に、その際に当該音楽の著作物に係わる各著作権(作曲・編曲(翻案)の各著作権)の帰属主体が誰であるかを明確化する、音楽ユニット構成のための契約の交渉・締結を、本システム100を用いて行う。この場合には、作曲家等用スマートフォン7及び編曲家用スマートフォン9が、それぞれ、本システム100に於いて、「第1関係者用電子計算機」及び「第2関係者用電子計算機」として機能する。斯かる場合に於ける本システム100の動作は、基本的に、図6乃至図10の各図面に基づいて記載された既述の「作曲家等とボーカリストとの間のマッチング過程」と同じである。そこで、斯かる記載(上記Bの項目、上記Cの項目及び上記Dの項目の各記載)を援用することで、「作曲家等と編曲家との間のマッチング過程」の全記載を割愛する。
【0080】
3)例えば、当該作曲家等は、作曲・作詞・編曲が成された又は成される予定の音楽の著作物の演奏を行ってもらうために、或る楽器の演奏家(第2関係者)との間で、共に音楽の著作物の創作・利用・使用を実現すると共に、その際に当該音楽の著作物に係わる各著作権(作曲・実演の各著作権)の帰属主体が誰であるかを明確化する、音楽ユニット構成のための契約の交渉・締結を、本システム100を用いて行う。この場合には、作曲家等用スマートフォン7及び演奏家用スマートフォン10が、それぞれ、本システム100に於いて、「第1関係者用電子計算機」及び「第2関係者用電子計算機」として機能する。斯かる場合に於ける本システム100の動作は、基本的に、図6乃至図10の各図面に基づいて記載された既述の「作曲家等とボーカリストとの間のマッチング過程」と同じである。そこで、斯かる記載(上記Bの項目、上記Cの項目及び上記Dの項目の各記載)を援用することで、「作曲家等と演奏家との間のマッチング過程」の全記載を割愛する。
【0081】
4)例えば、当該作曲家等は、作曲・作詞・編曲が成された又は成される予定の音楽の著作物に関して、その詩を自国語以外の言語の詩に翻訳してもらうために、或いは、自国語以外の言語の音楽の詩を自国語の詩に翻訳してもらうために、或るM国又はN国の翻訳者(第2関係者)との間で、共に音楽の著作物の創作・利用・使用を実現すると共に、その際に当該音楽の著作物に係わる各著作権(作曲・翻訳(翻案)の各著作権)の帰属主体が誰であるかを明確化する、音楽ユニット構成のための契約の交渉・締結を、本システム100を用いて行う。この場合には、作曲家等用スマートフォン7及び翻訳者用スマートフォン6が、それぞれ、本システム100に於いて、「第1関係者用電子計算機」及び「第2関係者用電子計算機」として機能する。斯かる場合に於ける本システム100の動作は、基本的に、図6乃至図10の各図面に基づいて記載された既述の「作曲家等とボーカリストとの間のマッチング過程」と同じである。そこで、斯かる記載(上記Bの項目、上記Cの項目及び上記Dの項目の各記載)を援用することで、「作曲家等と翻訳家との間のマッチング過程」の全記載を割愛する。
【0082】
以上の本システム100を用いた各マッチング・契約交渉・最終合意による覚書作成・契約締結に至る過程を通じて、上記の作曲家等は、作詞家・編曲家・演奏家・ボーカリスト(歌手)・翻訳者の各関係者との協力・補完を得つつ自己が主催する「音楽ユニット」を構成乃至は構築して、音楽の著作物を用いた音楽活動等を展開することが可能となる。
【0083】
以上に於いては、「音楽ユニット」の構成・構築を主催乃至は主導する、著作物の創作・利用・使用に係わる「第1関係者」は、上記の「作曲家等」であった。しかし、「作曲家等」に代わって、作詞家・編曲家・演奏家・ボーカリスト(歌手)・翻訳者・法人等の団体の何れかが、「音楽ユニット」の構成・構築に係わる主催者・主導者である、著作物の創作・利用・使用に係わる「第1関係者」として、本システム100を利用して、各マッチング・契約交渉・最終合意による覚書作成・契約締結に至る過程を行っても良い。
【0084】
例えば、音楽・芸能事務所、著作権ビジネスを展開する会社組織、又は、著作権法第2条第1項に規定されるところの「レコード製作者」(例:レーベル)、「放送事業者」、「有線放送事業者」、「映画製作者」等の団体が、「音楽ユニット」を構成して音楽・芸能活動等の著作権ビジネスを展開するために、著作物の創作・利用・使用に係わる「第1関係者」として、本システム100を利用することが挙げられる。この場合、「音楽ユニット」を構成する作曲家等・作詞家・編曲家・演奏家・ボーカリスト(歌手)・翻訳者の各人が、「第1関係者」の交渉の相手方となる、著作物の創作・利用・使用に係わる「第2関係者」となる。この場合に於ける団体用コンピュータ14(図1)の本システム100に於ける動作・手順は、作曲家等用スマートフォン7が「第1関係者用電子計算機」として本システム100を用いた各マッチング・契約交渉・最終合意による覚書作成・契約締結に至る過程の既述の動作・手順と同等であり、それらの記載及び関係する図面が説明として援用される。
【0085】
<変形例>
1)或る小説家が他の小説家と協力・補完し合って言語の著作物である「小説」(各人の持分・寄与が明確化される小説又は共同著作物としての小説)を創作する際に、本システム100を利用して各マッチング・契約交渉・最終合意による覚書作成・契約締結に至る過程を行っても良い。この場合には、当該或る小説家(第1関係者)の小説家用スマートフォン12(図1)が「第1関係者用電子計算機」と成り、当該他の小説家(第2関係者)の小説家用スマートフォン12が「第2関係者用電子計算機」と成る。或いは、言語の著作物の創作・利用・使用に係わる出版会社等の様な団体(第1関係者)が複数の小説家を用いて各小説家同士が協力・補完し合って乃至は共同し合って「小説」を創作してもらう企画・事業化を行う際に、当該団体用コンピュータ14(図1)が「第1関係者用電子計算機」として本システム100を利用することも有り得る。この場合には、各小説家(第2関係者)の小説家用スマートフォン12(図1)が「第2関係者用電子計算機」と成る。これらの場合に於ける本システム100上での各マッチング・契約交渉・最終合意による覚書作成・契約締結に至る過程の動作・手順は、作曲家等とM国のボーカリストとの間での既述の動作・手順と同等であるので、それらの記載及び関係する図面が説明として援用される。
【0086】
2)或る漫画家が他の漫画家と協力・補完し合って美術の著作物である「漫画」(各人の持分・寄与が明確化される漫画又は共同著作物としての漫画)を創作する際に、本システム100を利用して各マッチング・契約交渉・最終合意による覚書作成・契約締結に至る過程を行っても良い。この場合には、当該或る漫画家(第1関係者)の漫画家用スマートフォン11(図1)が「第1関係者用電子計算機」と成り、当該他の漫画家(第2関係者)の漫画家用スマートフォン11が「第2関係者用電子計算機」と成る。或いは、漫画の著作物の創作・利用・使用に係わる出版会社等の様な団体(第1関係者)が複数の漫画家を用いて各漫画家同士が協力・補完し合って乃至は共同し合って「漫画」を創作してもらう企画・事業化を行う際に、当該団体用コンピュータ14(図1)が「第1関係者用電子計算機」として本システム100を利用することも有り得る。この場合には、各漫画家(第2関係者)の漫画家用スマートフォン11(図1)が「第2関係者用電子計算機」と成る。或いは、或る漫画家が漫画の原作(言語の著作物)を台本作家に創作してもらうために、当該或る漫画家が漫画の原作者となる台本作家との間で本システム100を利用して各マッチング・契約交渉・最終合意による覚書作成・契約締結に至る過程を行うこととしても良い。或いは、映画の著作物であるアニメーションを創作・制作するために、或る団体が本システム100を利用することとしても良い。これらの場合に於ける本システム100上での各マッチング・契約交渉・最終合意による覚書作成・契約締結に至る過程の動作・手順は、作曲家等とM国のボーカリストとの間での既述の動作・手順と同等であるので、それらの記載及び関係する図面が説明として援用される。
【0087】
3)或る団体(例:放送事業者)のプロデューサーが、テレビ番組等の番組を制作・放映するために、当該番組の脚本・台本をシナリオライターに依頼する場合に於いても、当該或る団体(第1関係者)は、本システム100を利用して、シナリオライター(第2関係者)との間で、各マッチング・契約交渉・最終合意による覚書作成・契約締結に至る過程を行うこととしても良い。この場合には、当該或る団体の団体用コンピュータ14(図1)が「第1関係者用電子計算機」と成り、交渉相手方のシナリオライター(第2関係者)のシナリオライター用スマートフォン13(図1)が「第2関係者用電子計算機」と成る。この場合に於ける本システム100上での各マッチング・契約交渉・最終合意による覚書作成・契約締結に至る過程の動作・手順は、作曲家等とM国のボーカリストとの間での既述の動作・手順と同等であるので、それらの記載及び関係する図面が説明として援用される。
【0088】
<著作権マネージメントシステム100の利点>
(1)本システム100を通じて成立した、第1関係者が第2関係者と共に所定の著作物の創作・利用・使用を実現するための契約の履行の段階或いは履行の前後乃至は斯かる所定の著作物を用いた著作権ビジネスの展開に於いて、当該所定の著作物を成す各著作権の権利者(著作者)が誰で有るのか、或いは、当該所定の著作物の実演家は誰で有るのかという著作権の帰属主体の問題で揉め事が生じる場合が有る。又は、上記契約に基づいた所定の著作物の創作・利用等に関して、当該契約条項の定めが不明確であるがために、上記契約上の争いというトラブルが当事者間で生じる場合もある。この点、本システム100に於いては、既述の通り、第1関係者及び第2関係者は、クラウドサーバー装置1上に於いて、「契約の成立・契約の内容」或いは「契約の成立・契約の内容及び権利帰属主体」を証明する作用を呈する、押印無し又は押印有りの「契約書」或いは押印無し又は押印有りの後述の「確認書」等の様な「契約書に相当する証拠書面」を与えるデータを電気信号として生成して、当該データの電気信号をデータベース4内に記録・保存しておくことが出来る。既述の通り、覚書情報信号が与える最終的且つ広義の意味での両者署名済みの覚書(契約書)のデジタルデータ中には、両者の各押印のデータが無い乃至は存在しない場合のみならず、電子判子等の種々の捺印化技術を利用して両者の各押印のデータが最終的且つ両者署名済みの覚書(契約書)のデジタルデータ内に含まれていても良い。又、「両者署名済み」及び「押印無し」、又は、「両者署名済み」及び「押印有り」の覚書(契約書)のデジタルデータの生成・保存に関しては、インターネット等の通信インフラ回線に接続されている各種の端末機(スマートフォン、タブレット端末、パソコン等。)の画面等に第1関係者及び第2関係者が電子ペン等の電子ツール機器で又は電子ペン等及び電子印鑑等の電子ツール機器を使用して、電子署名をして成る又は電子署名及び電子押印して成る、デジタルデータとしての契約書である「覚書」を与える覚書情報信号を、クラウド上で生成して、データベース4内に保存することが出来る。加えて、上記広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータのクラウド上での生成・保存に関して、生体認証技術の様な各種の認証技術とAI等との活用によって、例えば「当事者〇〇の「声」で以って契約文書番号〇〇号の契約書を承認しました。」と言う様なシーンの映像収録データ若しくは音声収録データと、当事者本人の生体認証データと、覚書内の詳細データ等とを、互いに紐付けて成る、約定のデジタルデータ(契約の成立・契約内容の特定の証と成る法的証拠デジタルデータ)を、「両者署名済み」の覚書情報信号として、クラウド上で生成・保存することが出来る。即ち、声認証(音声声紋),指紋・掌紋認証,指静脈認証,顔認証,アイリス(虹採)認証,耳音響認証等の各生体認証技術、XR,超高精細映像,ホログラム(3Dホログラム、アバター(自分の分身となるキャラクター)等。),AI等の各技術を活用して、第1及び第2関係者の各当事者本人の生体認証データ(声認識,顔認識等。)を、当事者間の約定及び契約決済情報データ(収録映像・収録音声・画像・テキスト等。)並びに覚書(契約書)・後述する確認書・メモ書き等の「契約書に相当する法的証拠書面」等の該当文書のデータに紐付けして成る法的証拠データの全てを、広義の意味での「両者署名済み」の覚書情報信号のデータとして、クラウド上で生成してデータベース内に保存・記録することが出来る。
よって、本システム100は、上記の様なトラブルの発生を未然に予防することが出来ると共に、現に生じたトラブルを有効に且つ的確に解決することが出来る。例えば、両当事者間の信頼関係の破綻等に起因して上記の著作権の帰属主体の問題の様な、何らかのトラブルが著作権ビジネスの展開に於いて上記契約の両当事者間に生じた場合を考える。この場合に於いて、トラブル解消の交渉を有利に展開したいと望む当事者の一方は、交渉段階での当事者間の各やり取りの又は/及び本システム100による双方の最終承諾済みの履歴をサーバー内に残すことが出来ると共に、所定の著作物に係わる各著作権の帰属主体が誰であるかを明確化する情報を含む、広義の意味での両者の署名済みの契約の覚書(契約書)のデータを、本システム100に対して開示要求することで、当該契約の成立及び当該契約内容を証明するための証拠として取得することが出来る。そのため、上記当事者の一方は、これらの取得済みデータを当事者の他方側に対して当該契約の証拠として提示しつつトラブル解消のための交渉を行うことが出来、当該トラブル解消交渉を自己に有利に進めることが十分に期待され得る。
【0089】
(2)実際に本システム100を利用して所定の著作物の創作・利用・使用を実現するための契約を成した著作者及び実演家の活動等に関する各種情報はサーバー3によって取得・管理可能であるため、本システム100は、将来的に有望な著作者及び実演家を見出すことが出来るという、オーディション的な機能を発揮し得る。
【0090】
(3)本システム100は、所定の著作物の創作・利用・使用を実現するための活動の機会に比較的に恵まれておらず且つ自己の売り込み交渉に不慣れな著作者・実演家に対して、所定の著作物の創作・利用・使用を実現するための活動の機会を飛躍的に増大させることが出来る。
【0091】
<補足>
新規の所定の著作物の創作・利用・使用を実現するための既述のマッチング・交渉・覚書(契約書)作成・契約締結の各過程に於ける情報伝達乃至は通信の方法・技術に関しては、1)第1関係者及び/又は第2関係者による文章(テキスト:文字・図形・図表等)より成るデータ又は口頭乃至は口述より成るデータの情報伝達・通信であっても良い。又は、2)第1関係者及び/又は第2関係者による音声・映像・画像の各データの利用による情報伝達・通信でも良い。或いは、3)8K以上の超高精細映像・5G/6G以上の大容量の高速通信回線・ホログラム(3Dホログラム、アバター等を含む。)・AI・XR(VR,AR,MR等を含む。)・人の五感(「五感」とは、視覚,聴覚の他,触覚,臭覚,味覚等の人間が感じ得る全感覚を言う。)により得られる情報の通信・量子コンピュータ等の種々の技術を駆使乃至は利用した情報伝達・通信であっても良い。そして、クラウドサーバー装置1は、AI等の技術を利用することで、第1関係者又は/及び第2関係者から口頭・口述により又は音声・映像・画像の各データの利用により伝達された情報を文章化・図形化等する処理を行って、文字化・図形化・図表化された各書面のデータの信号を、交渉中の各データ及び締結された契約内容を示す覚書(契約書)のデータの信号として生成・保存しても良い。例えば、第2関係者が、5G及び/又は6G以上の超高速通信スピードのネット上に於いて、3D映像を含む8K以上の超高精細映像、及び、ホログラム(3Dホログラム、アバター等を含む。),XR,AI等の技術を用いて展開し、第1関係者が、バーチャル化された第2関係者が映し出された8K以上の超高精細映像又は3Dホログラムの人物(動画)像(アバター等を含む。)との間に於いて所定の著作物の創作・利用・使用の交渉・契約締結を行いたいと希望して本システム100を利用する場合を考える。このときには、クラウド上で第1及び第2関係者の両者により信号として生成され且つ保存されている、何れも法的証拠データとなる第1及び第2関係者間での交渉内容及び覚書内容の各データに基づいて、第1関係者及び第2関係者は、成立・締結された契約の内容の明確化及び新規の所定の著作物の帰属主体の明確化を背景に、実にリアリティ感の溢れた環境の下で、所定の著作物の創作・利用・使用の交渉・契約締結をより確実に進行・展開していくことが出来る。その様な上記先端技術を用いて第1関係者及び第2関係者間で行われた交渉内容・覚書内容(契約内容)の各データも、本システム100の利用によって、予め且つ問題発生となる前の段階で未然に、クラウド上に於いて電気信号として明確に生成されて、データベース内に確実に保存される。既述の通り、広義の意味での「両者署名済み」及び「押印無し」、又は、広義の意味での「両者署名済み」及び「押印有り」の覚書(契約書)のデジタルデータの生成・保存に関しては、インターネット等の通信インフラ回線に接続されている各種の端末機(スマートフォン、タブレット端末、パソコン等。)の画面等に第1関係者及び第2関係者が電子ペン等の電子ツール機器で又は電子ペン等及び電子印鑑等の電子ツール機器を使用して、電子署名をして成る又は電子署名及び電子押印して成る、デジタルデータとしての契約書である「覚書」を与える覚書情報信号が、クラウド上で生成されて、データベース4内に保存されても良い。或いは、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータのクラウド上での生成・保存に関して、生体認証技術の様な各種の認証技術とAI等との活用によって、例えば「当事者〇〇の「声」で以って契約文書番号〇〇号の契約書を承認しました。」と言う様なシーンの映像収録データ若しくは音声収録データと、当事者本人の生体認証データと、覚書内の詳細データ等とを、互いに紐付けて成る、約定のデジタルデータ(契約の成立・契約内容の特定の証と成る法的証拠デジタルデータ)を、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)を与える「覚書情報信号」としてクラウド上で生成・保存しても良い。即ち、声認証(音声声紋),指紋・掌紋認証,指静脈認証,顔認証,アイリス(虹採)認証,耳音響認証等の各生体認証技術と、XR,8K以上の超高精細映像,ホログラム(3Dホログラム、アバター(自分の分身となるキャラクター)等。),AI等の各技術を活用して、第1及び第2関係者の各当事者本人の生体認証データ(声認識,顔認識等。)が、当事者間の約定及び契約決済情報データ(収録映像・音声・画像・テキスト等。)並びに覚書(契約書)・後述する確認書・メモ書き等の「契約書に相当する法的証拠書面」等の該当文書のデータに紐付けして成る、法的証拠データの全てが、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)を与える「覚書情報信号」として、クラウド上で生成されてデータベース内に記録・保存されても良い。
【0092】
(実施の形態2)
本実施の形態では、楽器演奏・声楽・バレー,ダンス,能楽等の様な舞踊・絵画・版画・写真・陶磁器の様な美術工芸品・習字・生け花等の、著作物を学習・創作・演奏又は歌唱等の実演をしてみたいと希望する、著作物の創作・利用・使用に係わる第1関係者(個人)が、著作権マネージメントシステム100を利用して、著作物の創作・利用・使用に関して教育・教授・指導・援助・レッスンしてくれる、著作物の創作・利用・使用に係わる第2関係者(個人・教室・バレー団等の様な団体)との間で、所定の著作物の創作・利用・使用を実現するためのマッチング・交渉・覚書作成・契約締結を行う場合が、展開・記載される。そこでは、第1関係者が第2関係者の所在地よりも遠隔の場所に居る場合に於けるマッチング・交渉等が典型的なケースである。勿論、近距離間でのマッチング・交渉等であっても良い。そこで、本実施の形態では、図1図2図3図6図7図8図9及び図10の開示内容、並びに、それらの図面に対応する実施の形態1に於ける既述の各記載が、援用される。本実施の形態では、図1に示される個人(学習者)用スマートフォン15が「第1関係者用電子計算機」として機能し、演奏家用スマートフォン10・団体用コンピュータ14等が「第2関係者用電子計算機」として機能する。尚、既存又は/及び新規の所定の著作物の創作・利用・使用を実現するためのマッチング・交渉・覚書作成・契約締結の各過程に於ける情報伝達乃至は通信の方法・技術に関しては、1)第1関係者及び/又は第2関係者による文章(テキスト:文字・図形・図表等)より成るデータ又は口頭乃至は口述より成るデータの情報伝達・通信であっても良い。又は、2)第1関係者及び/又は第2関係者による音声・映像・画像の各データの利用による情報伝達・通信でも良い。或いは、3)8K以上の超高精細映像(3D映像を含む。)・5G/6G以上の大容量の高速通信回線・ホログラム(3Dホログラム、アバター等。)・AI・XR(VR,AR,MR等を含む。)・人の五感(「五感」とは、視覚,聴覚の他,触覚,臭覚,味覚等の人間が感じ得る全感覚を言う。)により得られる情報の通信・量子コンピュータ等の種々の技術を駆使乃至は利用した情報伝達・通信であっても良い。そして、クラウドサーバー装置1は、AIの技術を利用することで、当事者たる当該第1関係者又は/及び第2関係者から口頭・口述により又は音声・映像・画像の各データの利用により伝達された情報を文章化・図形化等する処理を行って、文字化・図形化・図表化された各書面のデータの信号を、交渉中のデータ及び締結された契約内容を示す覚書(契約書)のデータの信号として生成・保存しても良い。例えば、スマートバーチャルスクール又はバーチャルカルチャーセンター等のバーチャル教室を、第2関係者が、ネット上に於いて、8K以上の超高精細映像(3D映像を含む。)及びホログラム(3Dホログラム、アバター等。)を用いて展開し、第1関係者が当該バーチャル教室に於いて所定の著作物の学習・利用・使用を行いたいと希望して本システム100を利用する場合を考える。このときには、クラウド上で第1及び第2関係者の両者により作成され且つ保存されている、何れも法的証拠データとなる第1及び第2関係者間での交渉内容及び覚書内容の各データに基づいて、第1関係者は、成立・締結された契約の内容の明確化及び新規の所定の著作物の帰属主体の明確化を背景に、より確実に、バーチャル教室であっても、実にリアリティ感の溢れた環境の下で、所定の著作物の学習・利用・使用を行うことが出来る。この点は、第1関係者がインターネット等の通信インフラに接続可能な端末機器(スマートフォン、タブレット端末、パソコン等。)さえ有していれば、在宅に於いても又は何処に於いても、同様に実現され得る点である。又、五感情報伝達技術(通信を含む。)の進展・展開によって、第1関係者は、第2関係者である教授・教師等からピアノのレッスンを受ける際には、ピアノの鍵盤を弾く指の力の加減等もリアリティに伝授されることとなる。その様な上記技術を用いた伝授方法の実現化に関する交渉内容・覚書内容(契約内容)のデータも、本システム100の利用によって、予め且つ未然に、クラウド上に於いて電気信号として明確に生成されて、データベース内に確実に記録・保存される。換言すれば、楽器演奏のレッスン伝授の方法に関する当事者間の諸々の約束事も、悉く、クラウド上に於いて、交渉内容・覚書内容(契約内容)のデータとして生成・記録・保持され得る。加えて、広義の意味での「両者署名済み」及び「押印無し」、又は、広義の意味での「両者署名済み」及び「押印有り」の覚書(契約書)のデジタルデータの生成・保存に関しては、インターネット等の通信インフラ回線に接続されている各種の端末機(スマートフォン、タブレット端末、パソコン等。)の画面等に第1関係者及び第2関係者が電子ペン等の電子ツール機器で又は電子ペン等及び電子印鑑等の電子ツール機器を使用して、電子署名をして成る又は電子署名及び電子押印して成る、デジタルデータとしての契約書である「覚書」を与える覚書情報信号が、クラウド上で生成されて、データベース4内に記録・保存されても良い。或いは、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータのクラウド上での生成・保存に関して、生体認証技術の様な各種の認証技術とAI等との活用によって、例えば「当事者〇〇の「声」で以って契約文書番号〇〇号の契約書を承認しました。」と言う様なシーンの映像収録データ若しくは音声収録データと、当事者本人の生体認証データと、覚書内の詳細データ等とを、互いに紐付けて成る、約定のデジタルデータ(契約の成立・契約内容の特定の証と成る法的証拠デジタルデータ)を、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータを与える「覚書情報信号」として、クラウド上で生成・保存しても良い。即ち、声認証(音声声紋),指紋・掌紋認証,指静脈認証,顔認証,アイリス(虹採)認証,耳音響認証等の各生体認証技術、XR,例えば8K以上の超高精細映像,ホログラム(3Dホログラム、アバター(自分の分身となるキャラクター)等。),AI等の各技術を活用して、第1及び第2関係者の各当事者本人の生体認証データ(声認識,顔認識等。)が、当事者間の約定及び契約決済情報データ(収録映像・音声・画像・テキスト等。)並びに覚書(契約書)・後述する確認書・メモ書き等の「契約書に相当する法的証拠書面」等の該当文書のデータに紐付けされて成る法的証拠データの全てが、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータを与える「覚書情報信号」として、クラウド上で生成されてデータベース内に記録・保存されても良い。
【0093】
先ず、第1関係者たる個人(学習者)が所有する個人(学習者)用スマートフォン15は、図3及びそれに関する記載の通りに、クラウドサーバー装置1に対して個人登録情報を登録して会員番号等を取得する。その上で、個人(学習者)用スマートフォン15は、1)例えば外部サーバー20よりダウンロード・インストールした専用のアプリケーションソフトウェア20Aの駆動に応じて、又は、2)WEBアプリによる能動的な操作に応じて、又は、3)ハイブリッドアプリによる能動的な操作に応じて、又は、4)PWAによる能動的な操作に応じて、或いは、5)クラウド上からの環境の提供、即ち、プラットフォームの提供を受けて能動的に操作していくことに応じて、図6図7図8図9図10に関して実施の形態1で既述された記載を援用する通りに、クラウドサーバー装置1のサーバー3に対して、既述のマッチング登録・交渉・覚書作成・契約締結の各過程の動作・手順を遂行する。
【0094】
斯かる一連の過程を経て、個人(学習者)用スマートフォン15は、第2関係者のスマートフォン等との間で、過去の著作物を用いて教授・学習等の著作物の利用・使用を行う場合には、当事者間の当該契約の内容を明確に記載した最終的且つ広義の意味での両者署名済みの覚書(図9)を与える覚書情報信号を取得する。又、当該学習者である第1関係者(個人)が、第2関係者からの学習内容の教授・指導を通じて、その成果として、自ら新たな著作物を創作する場合には、最終的且つ広義の意味での両者署名済みの覚書(図9)を与える覚書情報信号は、その様な新たに創作される著作物の著作権が当該学習者である第1関係者(個人)に属する旨の記載に係わる情報も含むこととなる。尚、覚書情報信号が与える最終的且つ(広義の意味での)両者署名済みの覚書(契約書)(図9参照。)のデジタルデータ中には、両者の押印の各データが無い乃至は存在していないが、この点に限定されることはなく、電子判子等の種々の捺印化技術を利用して両者の押印の各データが含まれていても勿論良い。
【0095】
他方、第2関係者自ら又は第三者が学習・指導用に新たに創作した新規の著作物(当該著作物を固定した物は教科書・参考書等。)を利用・使用して第2関係者が第1関係者に対して教授等を行う場合には、個人(学習者)用スマートフォン15は、教授等に用いられる所定の著作物に係わる各著作権の帰属主体が誰であるかの規定を含む最終的な契約内容を明確に記載し且つ(広義の意味での)両者署名済みの覚書(契約書)を与える覚書情報信号を取得する。
【0096】
<利点>
上記の記載より、本実施の形態によれば、以下の諸利点が得られる。即ち、著作物の創作・利用・使用に係わる第1関係者である地方在住の人が個人として楽器演奏等の学習をしたいと希望する場合であって、著作物の創作・利用・使用に係わる第2関係者(音楽等の教師・教授等)が都会等の遠隔地に居る場合であっても、著作物を受講・学習・利用する機会が第1関係者に対して十分に与えられ、地方の活性化に繋がり得る。特に、過疎化・若者の減少化が進んでおり、交通インフラが十分に整備仕切れていない地方の過疎地に於いては、その様な利点がもたらす影響は大である。換言すれば、モバイルネット(インターネット)を活用して、音楽、演劇、書道、絵画等の著作物等を指導教育することが十分に出来、そして、ネット端末さえ有れば何処でも、何時でも出会える・参加出来る・活動出来るインターネット上の在宅教授&リアルシステムの事業化が達成され得る。或いは、今からアート・クリエイト活動したい初心者乃至は今からアート・クリエイトシーンを更に深めたい人、逆に、アート・クリエイト活動を人々に広め教えたい人、或いは、その人等の集団(例えば、教室運営者、個人レッスン指導者等。)が、交流ポータルサイトに於いて、人と人とのマッチング・交渉・覚書作成・契約締結の実現を叶えることが出来る。文化振興事業団体等は、大都会、地方、或いは過疎地という様な如何なる場所シーンに於いても、インターネットを活用したバーチャル・リアリティな文化芸術シーンをアートしたい乃至はクリエイトしたい人と、逆にアート等を教えたい人とをマッチング出来るバーチャルカルチャーセンターとして機能し得るシステムを提供することが出来る。斯かるシステムに於いては、人と人との間の、又は、人と団体との間の、所定の著作物の創作・利用・使用に係わる契約内容が、そこで創作・展開される著作物に係る著作権の帰属主体の明確化と併せて、立証可能に明確に規定されて当該契約が締結されることとなる。特に、学習者である個人に教授される著作物が当該教授者又は第三者の専門家等により新たに創作されたものである場合には、当該著作物に係る著作権の帰属主体が後々に紛争の火種と成らない様に、当該学習者である個人と、当該教授者等側との間で、上記著作権の帰属主体が誰であるかを契約内容の一つとして明確に規定しておくことが可能となる。著作権の帰属主体と言う問題点は、個人が、例えばインターネット、ブルートゥース(登録商標)の利用、又はスキャン技術等の、種々の情報伝達技術を介したマッチングを通じて、アートの専門家との間で直接的に言語・美術・音楽等の著作物の創作を依頼して、出来上がった著作物を個人で鑑賞等を望む著作権ビジネスの展開のシーンに於いても、有効に解決され得る。又、覚書情報信号が与える最終的且つ両者署名済みの覚書(契約書)のデジタルデータ中に、両者の各押印のデータが無い場合のみならず、電子判子等の種々の捺印化技術を利用して両者の各押印のデータを最終的且つ両者署名済みの覚書(契約書)のデジタルデータ内に含めても良い。更に、広義の意味での「両者署名済み」及び「押印無し」、又は、、広義の意味での「両者署名済み」及び「押印有り」の覚書(契約書)のデジタルデータの作成・保存に関しては、インターネット等の通信インフラ回線に接続されている各種の端末機(スマートフォン、タブレット端末、パソコン等。)の画面等に第1関係者及び第2関係者が電子ペン等の電子ツール機器で又は電子ペン等及び電子印鑑等の電子ツール機器を使用して、電子署名をして成る又は電子署名及び電子押印して成る、デジタルデータとしての契約書である「覚書」を与える覚書情報信号を、クラウド上で生成して、データベース4内に保存することが出来る。加えて、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータのクラウド上での作成・保存に関して、生体認証技術の様な各種の認証技術とAI等との活用によって、例えば「当事者〇〇の「声」で以って契約文書番号〇〇号の契約書を承認しました。」と言う様なシーンの映像収録データ若しくは音声収録データと、当事者本人の生体認証データと、覚書内の詳細データ等とを、互いに紐付けて成る、約定のデジタルデータ(契約の成立・契約内容の特定の証と成る法的証拠デジタルデータ)を、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータを与える「覚書情報信号」として、クラウド上で生成・保存することが出来る。即ち、声認証(音声声紋),指紋・掌紋認証,指静脈認証,顔認証,アイリス(虹採)認証,耳音響認証等の各生体認証技術と、XR,超高精細映像,ホログラム(3Dホログラム、アバター(自分の分身となるキャラクター)等。),AI等の各技術を活用して、第1及び第2関係者の各当事者本人の生体認証データ(声認識,顔認識等。)が、当事者間の約定及び契約決済情報データ(収録映像・音声・画像・テキスト等。)並びに覚書(契約書)・後述する確認書・メモ書き等の「契約書に相当する法的証拠書面」等の該当文書のデータに紐付けされて成る法的証拠データの全てを、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータを与える「覚書情報信号」として、クラウド上で生成してデータベース内に保存・記録することが出来る。
【0097】
(実施の形態3)
本実施の形態では、或る地域の住民が、インターネットに接続可能なモバイル端末機器等のネット端末機器を利用して、クラウド上に於いて、当該地域の行政に携わる、省庁・役所・役場・行政機関へのコンサルタント業務に携わる民間企業(会社・団体・個人事業主)等の「団体」(地方公共団体等。)との間で、マッチング・交渉・覚書成立過程等を通じて、地域活性化対策・過疎化対策等の、当該地域行政に係わる政策(公共政策等。)に関するアイデアを、その著作権者として提言・提案していくための著作権マネージメントシステムが、展開される。即ち、当該地域の住民(個人)である第1関係者が、著作権マネージメントシステム100を利用して、クラウド上に於いて、当該地域行政に係わる政策(公共政策等。)に関するアイデアを上記団体である第2関係者に対して「文章」乃至は「口頭等」で提言・提案していく際の、当該政策(公共政策等。)のアイデアである言語上の著作物の創作・利用・使用を実現するためのマッチング・交渉・覚書作成・契約締結を行う場合が、展開・記載される。ここで、提言方法である上記の「口頭等」としては、1)第1関係者自身の口頭・口述による直接の「上記アイデアの伝達」(以下「情報伝達」という。)である他、2)第1関係者による音声・映像・画像の各データの利用による情報伝達でも良い。或いは、上記の「口頭等」の提言方法として、3)8K以上の超高精細映像・5G/6G以上の大容量の高速通信回線・ホログラム(3Dホログラム、アバター等。)・AI・XR(VR,AR,MR等を含む。)・人の五感(視覚,聴覚の他,触覚,臭覚,味覚等の人間が感じ得る全感覚を言う。)により得られる情報の通信・量子コンピュータ等の種々の技術を駆使乃至は利用した情報伝達であっても良い。例えば、行政への市民等による公共政策等の政策アイデアの提言・提案(マッチング下での交渉・覚書の作成・締結)の場に於いて、クラウドサーバー装置1が、3Dホログラム技術の利用による8K以上の超高精細映像画質の3D人物型ホログラムを用いる場合を考える。この場合、政策アイデアを提言する当該市民等は、バーチャルではあるが、一層のリアリティ感のある「対面」下に於いて、行政機関等に対して「情報伝達」を行っている感覚を有することとなり、以って、「分かりやすさ」及び「簡単化」なる上記提言・提案が実現される。そして、クラウドサーバー装置1は、AIの技術を利用することで、当該市民等から口頭により又は音声・映像・画像の各データの利用により提言・提案された公共政策等の政策アイデアを文章化・図形化等する処理を行って、文字化・図形化・図表化された各書面のデータの信号を、交渉中のデータ及び締結された契約内容を示す覚書(契約書)のデータの信号として作成・保存しても良い。加えて、広義の意味での「両者署名済み」及び「押印無し」、又は、広義の意味での「両者署名済み」及び「押印有り」の覚書(契約書)のデジタルデータの作成・保存に関しては、インターネット等の通信インフラ回線に接続されている各種の端末機(スマートフォン、タブレット端末、パソコン等。)の画面等に第1関係者及び第2関係者が電子ペン等の電子ツール機器で又は電子ペン等及び電子印鑑等の電子ツール機器を使用して、電子署名をして成る又は電子署名及び電子押印して成る、デジタルデータとしての契約書である「覚書」を与える覚書情報信号が、クラウド上で生成されて、データベース4内に保存されても良い。或いは、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータのクラウド上での作成・保存に関して、生体認証技術の様な各種の認証技術とAI等との活用によって、例えば「当事者〇〇の「声」で以って契約文書番号〇〇号の契約書を承認しました。」と言う様なシーンの映像収録データ若しくは音声収録データと、当事者本人の生体認証データと、覚書内の詳細データ等とを、互いに紐付けして成る、約定のデジタルデータ(契約の成立・契約内容の特定の証と成る法的証拠デジタルデータ)を、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータを与える「覚書情報信号」として、クラウド上で生成し保存しても良い。即ち、声認証(音声声紋),指紋・掌紋認証,指静脈認証,顔認証,アイリス(虹採)認証,耳音響認証等の各生体認証技術、XR,超高精細映像,ホログラム(3Dホログラム、アバター(自分の分身となるキャラクター)等。),AI等の各技術を活用して、第1及び第2関係者の各当事者本人の生体認証データ(声認識,顔認識等。)が、当事者間の約定及び契約決済情報データ(収録映像・音声・画像・テキスト等。)並びに覚書(契約書)・後述する確認書・メモ書き等の「契約書に相当する法的証拠書面」等の該当文書のデータに紐付けされて成る法的証拠データの全てが、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータを与える「覚書情報信号」として、クラウド上で生成されてデータベース内に記録・保存されても良い。そこで、本実施の形態では、図1図2図3図5図6図7図8図9及び図10の開示内容、並びに、それらの図面に対応する実施の形態1に於ける既述の各記載が、援用される。本実施の形態では、図1に示される個人(学習者)用スマートフォン15が「第1関係者用電子計算機」として機能し、地方公共団体等の団体用コンピュータ14が「第2関係者用電子計算機」として機能する。
【0098】
先ず、第1関係者たる地域住民(個人)が所有する個人(学習者)用スマートフォン15は、図3及びそれに関する記載の通りに、クラウドサーバー装置1に対して個人登録情報を登録して会員番号等を取得する。又、第2関係者としての地方公共団体等の団体に関する団体登録情報の登録過程等は、図5に関して実施の形態1で既述された記載の通りに行われる。その上で、個人(学習者)用スマートフォン15は、1)例えば外部サーバー20よりダウンロード・インストールした専用のアプリケーションソフトウェア20Aの駆動に応じて、又は、2)WEBアプリによる能動的な操作に応じて、又は、3)ハイブリッドアプリによる能動的な操作に応じて、又は、4)PWAによる能動的な操作に応じて、或いは、5)クラウド上からの環境の提供、即ち、プラットフォームの提供を受けて能動的に操作していくことに応じて、図6図7図8図9図10に関して実施の形態1で既述された記載を援用する通りに、クラウドサーバー装置1のサーバー3に対して、当該団体用コンピュータ14との間で、既述のマッチング登録・交渉・覚書作成・契約締結の各過程の動作・手順を遂行する。
【0099】
斯かる一連の過程を経て、個人(学習者)用スマートフォン15は、団体用コンピュータ14との間で、
ア)当該住民(第1関係者)は当該団体(第2関係者)に対して当該地域行政に係わる公共政策等の政策に関するアイデアを現に提言・提案すること、対する団体等は現に提言・提案された上記政策に関するアイデアを真摯に検討すること、そして、
イ)当該提言・提案に係る公共政策等のアイデア(著作物)の著作権が当該住民に帰属する旨(著作物の創作・利用・使用に関する内容)を確認・確定することを、
両当事者間での交渉過程を通じて成立した両当事者間の当該契約の内容として明確に記載した、最終的且つ(広義の意味での)両者署名済みの覚書(一例として図9参照。)のデータを、法的証拠書面データとして機能する覚書情報信号として、取得する。
【0100】
尚、地方公共団体等に対するコンサルティング業務を担う民間企業等の団体が、著作権マネージメントシステム100を利用することで、第1関係者として、地方公共団体等の団体(第2関係者)に対して、クラウド上に於いて、当該地域行政に係わる公共政策等の政策に関するアイデアを、当事者間の各交渉過程を通じて、現に提案・提言しても良い。この場合、交渉過程に於いて現に提案・提言された当該政策に関するアイデアを与える信号がクラウド上で作成・保存されると共に、第1関係者である民間企業等の団体が現に提言・提案した当該政策に関するアイデアの著作権が当該第1関係者たる団体に属することを明確に記載した、最終的且つ(広義の意味での)両者署名済みの覚書(契約書)のデジタルデータを与える覚書情報信号が、クラウド上に於いて、作成・保存される。
【0101】
<利点>
上記の記載より、本実施の形態によれば、クラウドのマッチングシステム上でのバーチャル役場又はバーチャル民間企業を通じて地域住民等から現に提言・提案される、その時代に即した、地域行政に係わる政策に関するアイデアが、実際に地方行政に於ける政策に反映される場合を見越して、斯かる公共政策等の政策学上のアイデア(著作物)が誰によって成されたものかを明確化することが出来る(地方公共団体等の団体との関係で。)。その結果、当該アイデアの出所の点が将来に於いて有耶無耶に成るという権利帰属主体に係わる問題点の発生の可能性を回避しておくことが出来る。特に、地域行政に係わる公共政策等の政策学上のアイデア(著作物)を現に(実際に)提言・提案した地域住民乃至は一市民たる第1関係者が、その立場が比較的に弱いが為に、民間の地域開発業者(建築会社、不動産会社、まちづくり会社。)又は行政機関に対するコンサルティング業務を担う者等によって上記アイデアを盗用されて当該民間の地域開発業者等から不当な扱いを受け得る可能性を予め防止しておくことが出来る(トラブル抑止)。又、覚書情報信号が与える最終的且つ両者署名済みの覚書(契約書)のデジタルデータ中に、両者の各押印のデータが無い場合のみならず、電子判子等の種々の捺印化技術を利用して両者の各押印のデータを最終的且つ両者署名済みの覚書(契約書)のデジタルデータ内に含めることが出来る。更に、広義の意味での「両者署名済み」及び「押印無し」、又は、広義の意味での「両者署名済み」及び「押印有り」の覚書(契約書)のデジタルデータの作成・保存に関しては、インターネット等の通信インフラ回線に接続されている各種の端末機(スマートフォン、タブレット端末、パソコン等。)の画面等に第1関係者及び第2関係者が電子ペン等の電子ツール機器で又は電子ペン等及び電子印鑑等の電子ツール機器を使用して、電子署名をして成る又は電子署名及び電子押印して成る、デジタルデータとしての契約書である「覚書」を与える覚書情報信号を、クラウド上で生成して、データベース4内に保存することが出来る。加えて、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータのクラウド上での作成・保存に関して、生体認証技術の様な各種の認証技術とAI等との活用によって、例えば「当事者〇〇の「声」で以って契約文書番号〇〇号の契約書を承認しました。」と言う様なシーンの映像収録データ若しくは音声収録データと、当事者本人の生体認証データと、覚書内の詳細データ等とを、互いに紐付けて成る、約定のデジタルデータ(契約の成立・契約内容の特定の証と成る法的証拠デジタルデータ)を、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータを与える「覚書情報信号」として、クラウド上で生成し保存することが出来る。即ち、声認証(音声声紋),指紋・掌紋認証,指静脈認証,顔認証,アイリス(虹採)認証,耳音響認証等の各生体認証技術と、XR,超高精細映像,ホログラム(3Dホログラム、アバター(自分の分身となるキャラクター)等。),AI等の各技術を活用して、第1及び第2関係者の各当事者本人の生体認証データ(声認識,顔認識等。)が、当事者間の約定及び契約決済情報データ(収録映像・音声・画像・テキスト等。)並びに覚書(契約書)・後述する確認書・メモ書き等の「契約書に相当する法的証拠書面」等の該当文書のデータに紐付けされて成る法的証拠データの全てを、広義の意味での「両者署名済み」の覚書(契約書)のデジタルデータを与える「覚書情報信号」として、クラウド上で生成してデータベース内に保存・記録することが出来る。
【0102】
(留意点)
1)本発明の開示に於いては、既述の「第1関係者と第2関係者間の交渉の履歴事項情報を与える信号」とは、ア)最終的な契約内容を明確に定めて契約上のトラブルの発生を未然に防止するために交渉される各交渉内容の情報を与える信号である場合と、イ)最終的な契約内容を明確に定めて契約上のトラブルの発生を未然に防止するために交渉される各交渉内容の情報を与える信号であると共に、所定の著作物に係わる各著作権の帰属主体が誰であるかを交渉時に於いて明確化する情報をも与える信号である場合とがある。
【0103】
2)同様に、本発明の開示に於いては、既述の「覚書情報信号」とは、ア)最終的な契約内容を明確に記載し且つ(広義の意味での)両者署名済みの覚書を与える信号である場合と、イ)最終的な契約内容を明確に記載し且つ(広義の意味での)両者署名済みの覚書を与える信号であると共に、所定の著作物に係わる各著作権の帰属主体が誰であるかを明確に規定する信号である場合とがある。
【0104】
3)本発明の実施の形態1,2,3の開示に於ける「覚書」という用語は、「契約の成立を証明する書面」(広辞苑第7版)としての「契約書」を示す用語として使用されている。ここで、当該「覚書」は、広義の意味での「両者署名済み」の、クラウドサーバー装置1上で生成及び保存されることによってデジタル化された、「契約成立・契約内容」或いは「契約成立・契約内容及び権利帰属主体」を示す法的証拠書面である。しかし、本発明に於いては、「覚書」成る用語乃至は概念は、上記の「契約書」である場合のみならず、「忘れないように書いておく文書・メモ」(広辞苑第7版)としての「覚書」、或いは、所謂「確認書」、「協定書」、「確約書」、「請負書」又は「やり取りメモ」等という様な種々の書面の形式的な用語をも含む、広義の用語乃至は概念として定義付けされて、把握される。換言すれば、「覚書」(=法的証拠書面)という用語・概念は、ア)上記の「契約書」を含む用語・概念であると共に、イ)上記メモとしての「覚書」又は「確認書」等の様な、「契約成立・契約内容」或いは「契約成立・契約内容及び権利帰属主体」を証明する作用を呈する、「契約書に相当する証拠書面」(押印無し又は有り。)をも含む用語・概念である。従って、当事者間の交渉を通じて最終的に締結された「契約の成立・内容」又は「契約の成立・内容及び権利帰属主体」を示す「契約書」としての「覚書」のデータを与える「覚書情報信号」が、クラウドのサーバー3上で生成されてデータベース4内に保存され、且つ、開示要求に応じてサーバー3により開示される。のみならず、それに代えて、メモとしての上記「覚書」又は上記「確認書」等の上記「契約書に相当する証拠書面」のデータを与える「覚書情報信号」が、当事者間の交渉を通じて最終的に成立した「契約の成立・内容」又は「契約の成立・内容及び権利帰属主体」を示す証拠(覚書)として、サーバー3上で生成されてデータベース4内に保存され、且つ、開示要求に応じてサーバー3により開示されることとしても良い。或いは、クラウドサーバー装置1は、「契約書」としての「覚書」のデータ(第1データ)及び「契約書に相当する証拠書面」のデータ(第2データ)の両方をクラウド上で生成して、両データをそのデータベース4内に保存・記録すると共に、契約当事者の一方又は双方からの開示要求に応じて、上記の「契約書」としての「覚書」の第1データ及び上記の「契約書に相当する証拠書面」の第2データの双方を開示することとしても良い。
【0105】
(追記) (量子耐性を備えた)ブロックチェーン技術の導入
既述の実施の形態1,2,3及び変形例等に於けるクラウドサーバー装置1と、クラウドサーバー装置1とは別個である複数のノード用コンピュータ(図示せず。)の各々とは、インターネット50を介して、ピアツーピア(P2P)方式で分散して互いに接続されて「ブロックチェーン」を構築乃至は形成することとしても良い。ここで、「ピアツーピア方式」乃至は「P2Pネットワーク」とは、インターネット等のネットワーク上に分散して配設された複数のコンピュータ同士がネットを通じてそれぞれ対等にデータをやり取りする方式である。特に、本例では、「スマートコントラクト」の機能を搭載乃至は実装したブロックチェーンのデータ構造が構築されることとしても良い。尚、「ブロックチェーン」に関する基礎的な情報は、例えば、既述の非特許文献1に開示されている。
【0106】
本例の場合、クラウドサーバー装置1自体が、上記ブロックチェーンを構成する一つの「ノード」(コンピュータ)であると共に、「ブロック」を作成するノードである「マイナーノード」である。当該ブロックチェーン技術の導入により、クラウドサーバー装置1のデータベース4内に格納・保存される、「登録情報」、「履歴事項情報」及び「覚書情報」等の各種のデータの改ざんを有効に防止することが出来るというメリットが得られる。ブロックチェーンを成すクラウドサーバー装置1及び上記の複数のノード用コンピュータは、インターネット50を通じて、改ざんが困難であり且つ検証が容易な自立分散型のデータ構造を構築乃至は形成する。この様なデータ構造の構築・形成として、ブロックチェーンと根底的な思想が共通し且つブロックチェーン上で動作するプログラムとしての「スマートコントラクト」の機能をブロックチェーンの基盤に組み込んで実装することで、押印等の、不便及び非効率を無くして、自動的に交渉の履歴事項(履歴情報)・契約書等の覚書の「トランザクション」等を作成・締結してブロック内に記録・保存することとしても良い。これにより、改ざんが困難であり且つ検証が容易な自立分散型のデータ構造が構築・形成される。ここで、ブロックチェーン基盤での「スマートコントラクト」に関しては、1)「イーサリアム」(Etheruem)(スマートコントラクト機能を最初から有する。)の様なパブリック型ブロックチェーンに於けるスマートコントラクトを活用しても良い。又は、2)コンソーシアム型ブロックチェーンに於けるスマートコントラクトを活用しても良い。或いは、3)プライベート型ブロックチェーンに於けるスマートコントラクトを活用することとしても良い。尚、上記1)の「イーサリアム」の特徴点は、ブロックチェーンと結び付いたプログラム実行機能を最初から備えている点であり、イーサリアム上のアプリケーションプログラムは「スマートコントラクト」又は「分散アプリケーション(DApps)」と呼ばれ、信頼出来るデータ基盤を恰も公共サービスであるかの様に使用できる点がパブリック型ブロックチェーンのメリットである。又、ブロックチェーン基盤上での「スマートコントラクト」の呼称は、ブロックチェーン基盤により異なり、例えば、「イーサリアム」であれば、上述の通り、「スマートコントラクト」は、そのまま「スマートコントラクト」と呼ばれる。
【0107】
本実施の形態1,2,3等に於ける、ブロックチェーンの構築によるデータ構造の一例は、次の通りである。即ち、1)クラウドサーバー装置1のデータベース4内に格納・保存される「登録情報」の各々のデータ(取引データ)は、ナンス値をパラメータとするハッシュ関数により暗号化された「トランザクション」として、当該一つのブロック(データの単位)と繋がった直前のブロックのハッシュ値及びナンス値と共に、当該一つのブロック内に保存される。そして、当該一つのブロックにチェーン(鎖)の様に次々に繋がれた次以降の各ブロック内にも、当該「登録情報」に関する暗号化されたデータ(取引データ)は、「トランザクション」として、直前のブロックのハッシュ値及びナンス値と共に、時系列的に同期して連なる様に保存される。これにより、「登録情報」のブロックチェーン化された状態が生成される。同様に、2)データベース4内に格納・保存される、第1関係者と第2関係者間の交渉過程に於ける各「履歴(交渉内容)情報」は、それぞれ、ナンス値をパラメータとするハッシュ関数により暗号化された「トランザクション」として、当該一つのブロック(データの単位)と繋がった直前のブロックのハッシュ値及びナンス値と共に、当該一つのブロック内に保存される。と共に、当該一つのブロックにチェーンの様に次々に繋がれた次以降の各ブロック内にも、各「履歴(交渉内容)情報」に関する暗号化されたデータ(取引データ)は、「トランザクション」として、直前のブロックのハッシュ値及びナンス値と共に、時系列的に同期して連なる様に保存される。これにより、第1関係者と第2関係者間の交渉過程に於ける各「履歴(交渉内容)情報」のブロックチェーン化された状態が生成される。更に、3)第1関係者と第2関係者間の交渉過程を通じて最終的に成立した「覚書情報」も、ナンス値をパラメータとするハッシュ関数により暗号化された「トランザクション」として、当該一つのブロック(データの単位)と繋がった直前のブロックのハッシュ値及びナンス値と共に、当該一つのブロック内に保存される。と共に、当該一つのブロックにチェーンの様に次々に繋がれた次以降の各ブロック内にも、「覚書情報」に関する暗号化されたデータ(取引データ)は、「トランザクション」として、直前のブロックのハッシュ値及びナンス値と共に、時系列的に同期して連なる様に保存される。これにより、第1関係者と第2関係者間の交渉過程を通じて最終的に成立した「覚書情報」のブロックチェーン化された状態が生成される。そして、「マイページ」等のその他のデータベース内に格納・保存される各取引データも、同様に、ブロックチェーン化された状態で保存される。ブロックチェーンは、取引データを暗号化・不可逆化した上で、分散化された自立的な各ノード(各コンピュータ)によって当該取引データを共通して管理・保存するので、取引データが改ざんされにくいというデータ構造を有する。ここで、「イーサリアム」等の、パブリック型ブロックチェーン基盤上でのスマートコントラクトの機能・サービスを活用・利用することにしても良い。或いは、「イーサリアム」等の活用に代えて、コンソーシアム型ブロックチェーンのスマートコントラクト又はプライベート型ブロックチェーンのスマートコントラクトを、ブロックチェーン基盤に於けるスマートコントラクトとして活用しても良い。
【0108】
しかしながら、量子コンピュータ技術の進展化に伴い、ブロックチェーンによる暗号化が量子コンピュータにより破られる蓋然性が有り得る。斯かる対応技術としては、クラウドサーバー装置1(図1図2)及び上記の複数のノード用コンピュータとの間で形成される既述のブロックチェーンに、「量子耐性」を持たせることである。量子耐性を持つ暗号技術を用いた量子耐性ブロックチェーンとしては、例えばQRL(Quantum Resistant Ledger)ブロックチェーンを挙げることができる。斯かる量子耐性ブロックチェーンの採用・構築により、量子コンピュータによりブロックチェーンに於ける暗号が破られることを防止して、「覚書情報」等の取引データの改ざん防止化を飛躍的に高めることが可能となる。
【0109】
(付記)
以上、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正及び/又は変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明は、例えば、音楽の著作物・美術の著作物又は言語上の著作物等の様々な著作物の創作・利用・使用に係わる関係者同士間での、所定の著作物の創作・利用・使用の実現に向けた、ITを利用したマッチング処理等を伴う著作権ビジネスモデルに適用して好適である。
【符号の説明】
【0111】
100 著作権マネージメントシステム
50 インターネット
1 クラウドサーバー装置
2 ルーター
3 サーバー(クラウドサーバー)
4 データベース
5 ボーカリスト用スマートフォン(端末)
6 翻訳者用スマートフォン(端末)
7 作曲家又はソングライター(作曲家等)用スマートフォン(端末)
8 作詞家用スマートフォン(端末)
9 編曲家用スマートフォン(端末)
10 演奏家用スマートフォン(端末)
14 団体用コンピュータ(端末)
15 個人(学習者)用スマートフォン(端末)
20 外部サーバー(アプリストア)
20A アプリケーションソフトウェア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10