(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-16
(45)【発行日】2022-02-25
(54)【発明の名称】動画配信システム、プログラム、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
A63F 13/86 20140101AFI20220217BHJP
A63F 13/35 20140101ALI20220217BHJP
A63F 13/49 20140101ALI20220217BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20220217BHJP
H04N 21/44 20110101ALI20220217BHJP
H04N 21/437 20110101ALI20220217BHJP
H04N 21/2743 20110101ALI20220217BHJP
【FI】
A63F13/86
A63F13/35
A63F13/49
A63F13/53
H04N21/44
H04N21/437
H04N21/2743
(21)【出願番号】P 2020115881
(22)【出願日】2020-07-03
(62)【分割の表示】P 2018027187の分割
【原出願日】2016-08-30
【審査請求日】2020-07-29
(73)【特許権者】
【識別番号】506113602
【氏名又は名称】株式会社コナミデジタルエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(72)【発明者】
【氏名】小川 和宏
【審査官】宇佐田 健二
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-153101(JP,A)
【文献】特開2009-247563(JP,A)
【文献】特許第5896190(JP,B1)
【文献】特開2015-171454(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98,9/24
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画データを送信する第1の端末装置と、前記第1の端末装置から送信された動画データに基づく動画を表示する第2の端末装置と、前記第1の端末装置から前記第2の端末装置へ送信される動画データを中継するサーバ装置とを備えた動画配信システムであって、
前記第1の端末装置は、
ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲームのゲーム画像とゲームデータと
を生成する
前記ゲームの処理を実行するゲーム実行部と、
前記ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲーム実行部が生成するゲーム画像が記録された動画データを生成する動画データ生成部と、
前記動画データ生成部により生成された動画データと、前記ゲーム実行部から取得される前記ゲームのゲームデータとを関連付けて送信するデータ送信部と、
を備え、
前記ゲームデータは、前記ゲーム実行部によるゲームの処理の実行結果に基づいて更新されるデータであり、
且つ前記動画データにおける基準時刻からの経過時間により定まる時刻情報に対応する情報が付加されており、
前記サーバ装置は、
前記第1の端末装置から送信された動画データとゲームデータとを受信して記憶させるサーバ受信部と、
前記第2の端末装置からの要求に応じて、前記サーバ受信部が受信した動画データとゲームデータとを、前記第2の端末装置で前記動画データに基づく動画及び前記ゲームデータに基づく表示情報の表示が可能なように前記第2の端末装置へ送信するサーバ送信部と、
を備える動画配信システム。
【請求項2】
前記ゲームデータは、前記動画データ生成部による動画データの生成中に前記第1の端末装置に表示されるデータである、
請求項1に記載の動画配信システム。
【請求項3】
前記データ送信部は、前記動画データ生成部により生成された動画データと、前記ゲーム内で予め設定された前記ゲームデータとを関連付けて送信する、
請求項1または請求項2に記載の動画配信システム。
【請求項4】
前記サーバ送信部は、
前記データ送信部から送信された前記ゲームデータを、前記時刻情報に基づくタイミングで前記第2の端末装置へ送信する
請求項
1から請求項3のいずれか一項に記載の動画配信システム。
【請求項5】
前記ゲームデータには、表示態様を示す情報が含まれており、
前記第2の端末装置は、
前記ゲームデータに基づく表示情報を、前記表示態様に従って表示する、
請求項1から請求項
4のいずれか一項に記載の動画配信システム。
【請求項6】
端末装置としてのコンピュータを、
ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲームのゲーム画像とゲームデータとを生成する
前記ゲームの処理を実行するゲーム実行部と、
前記ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲーム実行部が生成するゲーム画像が記録された動画データを生成する動画データ生成部と、
他の端末装置からの要求に応じて、前記他の端末装置で前記動画データに基づく動画及び前記ゲームデータに基づく表示情報の表示が可能なように前記他の端末装置へ前記動画データとゲームデータとを送信するサーバ装置へ、前記動画データ生成部により生成された動画データと、前記ゲーム実行部から取得される前記ゲームのゲームデータとを関連付けて送信するデータ送信部、
として機能させ、
前記ゲームデータは、前記ゲーム実行部によるゲームの処理の実行結果に基づいて更新されるデータであ
り、且つ前記動画データにおける基準時刻からの経過時間により定まる時刻情報に対応する情報が付加されている、
プログラム。
【請求項7】
第1の端末装置から第2の端末装置へ送信される動画データを中継するサーバ装置としてのコンピュータを、
ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲームのゲーム画像とゲームデータとを生成する
前記ゲームの処理を実行し、前記ゲームをユーザがプレイすることにより生成されたゲーム画像が記録された動画データを生成し、生成された動画データと前記ゲームのゲームデータとを関連付けて送信する前記第1の端末装置から送信された動画データと
ゲームデータとを受信するサーバ受信部と、
前記第2の端末装置からの要求に応じて、前記サーバ受信部が受信した動画データとゲームデータとを、前記第2の端末装置で前記動画データに基づく動画及び前記ゲームデータに基づく表示情報の表示が可能なように前記第2の端末装置へ送信するサーバ送信部、
として機能させ、
前記ゲームデータは、前記第1の端末装置によるゲームの処理の実行結果に基づいて更新されるデータであ
り、且つ前記動画データにおける基準時刻からの経過時間により定まる時刻情報に対応する情報が付加されている、
プログラム。
【請求項8】
第1の端末装置から第2の端末装置へ送信される動画データを中継するサーバ装置における制御方法であって、
サーバ受信部が、
ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲームのゲーム画像とゲームデータとを生成する
前記ゲームの処理を実行し、前記ゲームをユーザがプレイすることにより生成されたゲーム画像が記録された動画データを生成し、生成された動画データと前記ゲームのゲームデータとを関連付けて送信する前記第1の端末装置から送信された動画データと
ゲームデータとを受信するステップと、
サーバ送信部が、前記第2の端末装置からの要求に応じて、前記サーバ受信部が受信した動画データとゲームデータとを、前記第2の端末装置で前記動画データに基づく動画及び前記ゲームデータに基づく表示情報の表示が可能なように前記第2の端末装置へ送信するステップと、
を有し、
前記ゲームデータは、前記第1の端末装置によるゲームの処理の実行結果に基づいて更新されるデータであ
り、且つ前記動画データにおける基準時刻からの経過時間により定まる時刻情報に対応する情報が付加されている、
制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画配信システム、プログラム、及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザがゲームをプレイすると同時にプレイするゲーム画像(プレイ動画)の動画データを、投稿者として投稿サイトにアップロードすることにより、アップロードされた動画データを他のユーザが閲覧者として端末にダウンロードしながら再生して閲覧することが行われている。例えば、配信されたゲームのプレイ動画を閲覧しながら閲覧者がコメント等を投稿することで、ユーザ間で盛り上がりを見せることがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、動画配信においては、データ量抑制の目的で元の動画から画質(解像度やフレームレート等)を落として配信されることがある。また、投稿者がゲームをプレイする端末より閲覧者の端末の表示領域が狭い場合がある。そのため、投稿者がプレイした端末で表示されていたプレイ画像の画質と比して閲覧者の端末で表示されるプレイ画像の画質は視認性に劣ることが多く、プレイ動画内に小さく表示されるパラメータなどは閲覧者の端末では判読困難となることがある。特に、重要なパラメータ(例えば、パズルゲームのスコアやレースゲームのタイムなど)が判読できないような場合には、閲覧者は、ゲーム状況が理解し辛くなり、閲覧意欲の低下に繋がることがある。
【0005】
本発明のいくつかの態様は、動画配信において閲覧時の視認性を向上させる動画配信システム、プログラム、及び制御方法を提供することを目的の一つとする。
【0006】
また、本発明の他の態様は、後述する実施形態に記載した作用効果を奏することを可能にする動画配信システム、プログラム、及び制御方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、動画データを送信する第1の端末装置と、前記第1の端末装置から送信された動画データに基づく動画を表示する第2の端末装置とを備えた動画配信システムであって、前記第1の端末装置は、ゲームの処理を実行するゲーム実行部と、前記ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲーム実行部が生成するゲーム画像が記録された動画データを生成する動画データ生成部と、前記動画データ生成部により生成された動画データと、前記ゲーム実行部から取得される前記ゲームのゲームデータとを関連付けて送信するデータ送信部と、を備え、前記第2の端末装置は、前記第1の端末装置から送信された前記動画データと前記動画データに関連付けられた前記ゲームデータとを取得するデータ取得部と、前記データ取得部が取得した前記動画データに基づく動画を表示部に表示させるとともに、前記データ取得部が取得した前記ゲームデータに基づく表示情報を、前記動画データに基づいて表示させる表示制御部と、を備える動画配信システムである。
【0008】
また、本発明の一態様は、ゲームの処理を実行するゲーム実行部と、前記ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲーム実行部が生成するゲーム画像が記録された動画データを生成する動画データ生成部と、前記動画データ生成部により生成された動画データと前記ゲーム実行部から取得される前記ゲームのゲームデータとを関連付けて送信するデータ送信部と、を備えた第1の端末装置から送信されたデータを受信するデータ受信部と、前記第1の端末装置から送信された前記動画データと前記動画データに関連付けられた前記ゲームデータとを取得するデータ取得部と、前記データ取得部が取得した前記動画データに基づく動画を表示部に表示させるとともに、前記データ取得部が取得した前記ゲームデータに基づく表示情報を、前記動画データに基づいて表示させる表示制御部と、を備えた第2の端末装置へデータを送信するデータ送信部と、を備えるサーバ装置である。
【0009】
また、本発明の一態様は、ゲームの処理を実行するゲーム実行部と、前記ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲーム実行部が生成するゲーム画像が記録された動画データを生成する動画データ生成部と、他の端末装置から送信された前記動画データと前記動画データに関連付けられた前記ゲームのゲームデータとを取得するデータ取得部と、前記データ取得部が取得した前記動画データに基づく動画を表示部に表示させるとともに、前記データ取得部が取得した前記ゲームデータに基づく表示情報を、前記動画データに基づいて表示させる表示制御部と、を備える端末装置に、前記動画データ生成部により生成された動画データと、前記ゲーム実行部から取得される前記ゲームのゲームデータとを関連付けて送信するデータ送信部と、を備える端末装置である。
【0010】
また、本発明の一態様は、ゲームの処理を実行するゲーム実行部と、前記ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲーム実行部が生成するゲーム画像が記録された動画データを生成する動画データ生成部と、前記動画データ生成部により生成された動画データと、前記ゲーム実行部から取得される前記ゲームのゲームデータとを関連付けて送信するデータ送信部と、を備えた他の端末装置から送信された前記動画データと前記動画データに関連付けられた前記ゲームのゲームデータとを取得するデータ取得部と、前記データ取得部が取得した前記動画データに基づく動画を表示部に表示させるとともに、前記データ取得部が取得した前記ゲームデータに基づく表示情報を、前記動画データに基づいて表示させる表示制御部と、を備える端末装置である。
【0011】
また、本発明の一態様は、コンピュータを、上記端末装置として機能させるためのプログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第1の実施形態に係る動画配信システムの構成の一例を示すブロック図。
【
図2】第1の実施形態に係るユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図。
【
図3】第1の実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図。
【
図4】第1の実施形態に係るパズルゲームにおけるゲーム画面の一例を示す図。
【
図5】第1の実施形態に係る閲覧側のゲーム画面の一例を示す図。
【
図6】第1の実施形態に係るユーザ端末及びサーバ装置の機能構成の一例を示すブロック図。
【
図7】第1の実施形態に係るゲームデータのデータ例を示す図。
【
図8】第1の実施形態に係るゲーム状況履歴テーブルのデータ例を示す図。
【
図9】第1の実施形態に係るゲーム状況管理テーブルのデータ例を示す図。
【
図10】第1の実施形態に係る動画配信処理の一例を示すシーケンス図。
【
図11】第2の実施形態に係る動画配信システムの構成の一例を示すブロック図。
【
図12】第2の実施形態に係る動画配信処理の一例を示すシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る動画配信システム1の構成の一例を示すブロック図である。動画配信システム1は、ユーザ端末10-1と、ユーザ端末10-2と、ユーザ端末10-3と、サーバ装置30とのコンピュータ装置を備えており、これらのコンピュータ装置はネットワークNWを介して接続される。
【0014】
ユーザ端末10-1、ユーザ端末10-2、及びユーザ端末10-3は、ユーザが利用するコンピュータ装置であり、PC(Personal Computer)、タブレットPC、スマートフォンやフィーチャーフォン等の携帯電話機、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機、店舗設置型業務用ゲーム機等が適用できる。ここでは、ユーザ端末10-1及び10-2はスマートフォンであるとし、ユーザ端末10-3はPCであるとして説明する。なお、ユーザ端末10-1、ユーザ端末10-2、及びユーザ端末10-3は、いずれも同様のハードウェア構成の端末装置であるため、特に区別しない場合には、「-1」、「-2」等の記載を省略してユーザ端末10として説明する。また、ここでは3台のユーザ端末10を図示しているが、任意の台数のユーザ端末10がサーバ装置30に接続されてもよい。
【0015】
ユーザ端末10は、ゲーム装置として機能する。例えば、ユーザ端末10は、ゲーム制御プログラムをダウンロードして実行することによりユーザがゲームプレイすることができる。なお、ユーザ端末10は、ゲームサーバと接続することで、ゲームサーバでゲームの処理が実行されるゲームのゲーム画面を取得してプレイすることも可能である。
【0016】
また、本実施形態に係る動画配信システム1では、ユーザ端末10は、ユーザによりプレイされるゲームのゲーム画像の動画データを生成し、生成した動画データを配信する。以下、配信されるゲーム画像のことを「プレイ動画」ともいう。例えば、ユーザ端末10は、プレイ動画の動画データをリアルタイムに生成してリアルタイムに配信する。また、ユーザ端末10から配信された動画データは、他のユーザ端末10で閲覧可能である。具体的には、ユーザ端末10で生成された動画データは、サーバ装置30を介して、該動画データの閲覧要求を行った他のユーザ端末10へ送信される。閲覧要求を行った他のユーザ端末10は、サーバ装置30から送信される動画データを取得して表示することにより、プレイ動画の動画データの閲覧が可能となる。
【0017】
サーバ装置30は、動画配信システム1において配信側のユーザ端末10から閲覧側のユーザ端末10へ配信される動画データを中継する動画配信サーバ装置として機能する。サーバ装置30は、配信側のユーザ端末10から送信される動画データを受信するとともに、閲覧側のユーザ端末10から送信される閲覧要求を受信し、閲覧要求を送信した閲覧側のユーザ端末10へ動画データを送信する。
【0018】
なお、サーバ装置30は、動画配信サーバ装置としての機能に加えて、ユーザ端末10において実行可能なゲームを提供するゲームサーバ装置としての機能も備えてもよい。例えば、サーバ装置30は、ユーザ端末10において実行可能なゲームの制御プログラム(ゲーム制御プログラム)を、ユーザ端末10からダウンロード可能に提供する。また、サーバ装置30は、ユーザ端末10において実行されたゲームに必要な各種設定情報及び履歴情報などを記憶するとともに、必要に応じてユーザ端末10に送信してもよい。また、サーバ装置30は、ユーザ端末10でユーザがプレイするゲームの処理を実行してもよい。
【0019】
図2は、本実施形態に係るユーザ端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。ユーザ端末10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)11と、通信部12と、入力部13と、表示部14と、記憶部15とを備え、ネットワークNWを介して接続されたサーバ装置30や他の装置等と通信部12を介して通信を行う。これらの構成要素は、バス(Bus)を介して相互に通信可能に接続されている。
【0020】
CPU11は、記憶部15に記憶された各種プログラムを実行し、ユーザ端末10の各部を制御する。例えば、CPU11は、記憶部15に記憶されたゲーム制御プログラムを実行することにより、ゲームの処理を行う。また、CPU11は、記憶部15に記憶された動画配信制御プログラムまたは動画閲覧制御プログラムを実行することにより、プレイ動画の配信または閲覧の処理を行う。なお、動画配信制御プログラムまたは動画閲覧制御プログラムは、ゲーム制御プログラムと一体かされていてもよい。即ち、ゲームアプリケーションに、動画配信機能や動画閲覧機能が搭載されていてもよい。
【0021】
通信部12は、ネットワークNWを介して、サーバ装置30や他の装置と通信を行う。ネットワークNWは、例えば、携帯電話網、PHS(Personal Handy-phone System)網、VPN(Virtual Private Network)網、専用通信回線網、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、PSTN(Public Switched Telephone Network;公衆交換電話網)等、またはこれらの組み合わせによって構成される通信ネットワークである。
【0022】
入力部13は、例えば、タッチパネルとしてディスプレイ(表示部14)と一体に構成されており、ユーザの操作により各種の指示が入力される。なお、入力部13は、キーボードやマウス、タッチパッドや、音声により各種の指示が入力されるマイクロホンなど、その他の入力装置であってもよい。
表示部14は、画像やテキスト等の情報を表示するディスプレイであり、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイパネルなどを含んで構成される。
【0023】
記憶部15は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含み、各種プログラム(ゲーム制御プログラム、動画配信制御プログラム、動画閲覧制御プログラム等)や、ゲーム状況を示すデータ、ゲームの履歴データ等といった各種データを記憶する。なお、記憶部15は、ユーザ端末10に内蔵されるものに限らず、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置でもよい。また、ユーザ端末10は、不図示のスピーカ、音声出力端子、カメラ、ジャイロセンサ、GPS(Global Positioning System)受信モジュールなどのハードウェア構成を含んで構成されてもよい。
【0024】
図3は、本実施形態に係るサーバ装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ装置30は、例えば、CPU31と、通信部32と、入力部33と、記憶部35とを備え、ネットワークNWを介して接続された複数のユーザ端末10や他の装置等と通信部32を介して通信を行う。これらの構成要素は、バス(Bus)を介して相互に通信可能に接続されている。
【0025】
CPU31は、記憶部35に記憶された各種プログラムを実行し、サーバ装置30の各部を制御する。例えば、CPU31は、記憶部35に記憶された動画配信管理プログラムを実行することにより、配信側のユーザ端末10から閲覧側のユーザ端末10へ配信される動画データを中継する動画配信サーバ装置としての機能を実現するための処理を実行する。
【0026】
通信部32は、ネットワークNWを介して、複数のユーザ端末10や他の装置と通信を行う。入力部33は、例えば、キーボードやマウス、タッチパッドや、音声により各種の指示が入力されるマイクロホンなど、その他の入力装置である。
【0027】
記憶部35は、例えば、HDD、EEPROM、RAMなどを含み、ユーザ端末10から送信される動画データ等を記憶する。なお、記憶部35は、サーバ装置30に内蔵されるものに限らず、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置でもよい。また、記憶部35は、サーバ装置30とは物理的に離れた外部の記憶装置であってもよく、サーバ装置30とインターネットなどの通信網を介して接続されてもよい。また、サーバ装置30は、不図示の表示部、スピーカ、音声出力端子などのハードウェア構成を含んで構成されてもよい。
【0028】
〔ゲームの概要〕
次に、ユーザ端末10で実行されるゲームの一例について説明する。例えば、本実施形態に係るゲームは、ユーザがプレイするゲーム画面内に表示される複数のパズルピースのいずれかを移動させる操作を行うことで、パズルピースの配置状態等に応じてパズルピースの消去や得点が付与されるパズルゲームである。ここで、パズルピースは、ゲーム内で使用される「ゲームオブジェクト」の一例である。ここでは、ユーザがパズルピースを移動させる操作を行い、パズルピースの配置状態等に応じてパズルピースを消去することで敵(対戦相手)を倒すパズルゲームを例として説明する。敵は、例えば、NPC(Non Player Character)である。なお、敵は、他のユーザ端末10でプレイするユーザであってもよい。
【0029】
図4は、本実施形態に係るパズルゲームにおいて、ユーザ端末10の表示部14に表示されるゲーム画面の一例を示す図である。
図示するゲーム画面G10には、ユーザがパズルゲームをプレイする際のゲーム画像が表示される。例えば、ゲーム画面G10には、ユーザがパズルピースに対する操作を行うパズル画面G11と、ゲームの状況を表すゲーム状況画面G12とが含まれる。
【0030】
パズル画面G11には、N行×M列(N、Mは自然数、ここでは4行×7列)のマトリクス状の盤面にパズルピースが配置される。パズルピースは、属性によって数種類に分類される。属性は、色、形状、絵柄など表示されている状態で区別がつくものである。つまり、盤面に配置されている各パズルピースは、いずれかの属性のパズルピースである。例えば、ユーザは、盤面に配置されたパズルピースのうち一つを選択する操作(例えば、タッチ操作)を行い、その選択したパズルピースをスライドさせる操作(例えば、タッチしたままスライド操作)を行うことでパズルピースを移動させる。例えば、スライドによる移動は上下左右の4方向にパズルピース1つ分が可能である。選択したパズルピースが移動すると、移動先に元々あったパズルピースが、移動したパズルピースが移動前にあった位置に移動して入れ替わる。
【0031】
ユーザがパズルピースを移動させる操作を行った結果、パズルピースの消去条件を満たすと、消去条件を満たしたパズルピースは消去される。例えば、パズルピースの消去条件とは、縦方向または横方向に3つ以上同じ属性(例えば、色)のパズルピースが並ぶことである。パズルピースが消去されると、消去されたパズルピースの上に配置されていたパズルピースが落下移動する。つまり、消去されたパズルピースの位置に別のパズルピースが補充される。この補充されるパズルピースは、消去されたパズルピースの上に配置されていたものでもよいし、新たに自動で発生して上から落下移動したものでもよい。その結果3つ以上の同じ属性のパズルピースの並びが揃えば、そのパズルピースもまた消去される(所謂、連鎖)。消去条件を満たす限りパズルピースの落下移動と消去が繰り返され、消去条件を満たさなくなると、パズルピースの配置の変更及び変更後の配置状態に基づく消去の処理が終了する。そして、消去されたパズルピースの数や種類、また、連鎖の回数等によって得点が算出され、その得点に応じた攻撃が敵(NPC)へダメージとして与えられる。これを繰り返し、敵のHPをゼロにするとユーザの勝利となる。なお、ユーザの敗北条件は、敵のHPをゼロにする前にユーザのHPがゼロになることである。ユーザのHPは、敵が特定の条件を満たすと発動する攻撃により減少する。特定の条件とは、例えば、ユーザがパズルピースを移動させる操作を行った回数が所定値(10回など)になることである。なお、所定値は、敵毎に異なる値としてもよい。
【0032】
また、上述した通常のパズルピースの他に、特殊なパズルピース(以下、「ボム」ともいう)も盤面に配置される。ボムは、ボムの発生条件を満たすと発生し、盤面に配置される。ボムの発生条件は、例えば4つ以上のパズルピースが同時に消去されることである。配置された後のボムは、通常のパズルピースと同様に、ユーザの操作により移動させることができるとともに、ボムの下に配置されているパズルピースが消去されると落下する。また、ボムは、パズルピースと同様に属性(例えば、色)があり、パズルピースの消去条件としても数えられる。つまり、同じ属性(例えば、色)のパズルピースとボムとが混在しても3つ以上並べば、消去条件が満たされることになる。但し、消去条件が満たされた場合、そのパズルピースは消去されるがボムは消去されずに残る。ボムが消去されるのは、例えばそのボムが効果を発動したときである。
【0033】
ボムは、通常のパズルピースとは異なり、効果を発動する。効果とは、例えば、盤面上の所定範囲または所定数のパズルピースを消去することであり、ユーザの操作(例えば、ボムに対するタップ操作)に応じて発動される。また、ボムには成長度合いを表すボムレベルが設定されており、ユーザの操作に基づいてボムレベルが変動する。例えば、ユーザの操作によりパズルピースが消去されることで消去されたパズルピースの数に応じてボムレベルが上昇し、ボムが成長する。そして、ボムの成長度合い(ボムレベル)に応じた効果が発動される。例えば、ボムレベルは、「1~5」の範囲で設定され、下限が「1」であり、上限が「5」である。
【0034】
ゲーム状況画面G12には、敵との対戦状況、及び、スコアが表示されるスコアラベルL11やボムレベルが表示されるボムレベルラベルL12等のゲーム状況に関する情報が表示される。スコアは、ユーザがこのパズルゲームをプレイすることにより得られた得点を示す。ボムレベルは、パズル画面G11に発生したボムのボムレベルである。また、ゲーム状況画面G12には、プレイ動画の動画データの配信開始及び配信停止の指示を入力する操作子としての動画配信アイコンB11が表示される。
【0035】
本実施形態では、ユーザ端末10は、プレイ動画をリアルタイム配信する機能を備えており、動画配信アイコンB11に対する操作によりプレイ動画の動画データの配信を開始する(ON(配信状態)にする)。また、ユーザ端末10は、プレイ動画の動画データの配信中に再び動画配信アイコンB11に対する操作がされると、プレイ動画の動画データの配信を停止する(OFF(非配信状態)にする)。
【0036】
また、ユーザ端末10から配信されるプレイ動画の動画データは、通信データ量の問題により解像度やフレームレート等を低くして送信されるため、閲覧側では視認性が低下し、小さな文字等が判別できなくなることがある。また、配信側のユーザ端末10がPCであって、閲覧側のユーザ端末10がスマートフォンである場合、配信側の表示画面より閲覧側の表示画面が小さいことから閲覧側では視認性が低下し、小さな文字等が判別できなくなることがある。そこで、ユーザ端末10は、プレイ動画の動画データを配信する際に、ゲーム状況を示すゲームデータを併せて送信する。このゲームデータとは、例えば、ゲームの進行に利用されるデータである。これにより、閲覧側のユーザ端末10は、配信された動画データとゲームデータを取得すると、動画データに基づくプレイ動画を表示するとともに、ゲームデータに基づくゲーム状況を示す情報を視認しやすい解像度や大きさでプレイ動画に重畳して表示する。
【0037】
図5は、本実施形態に係る閲覧側のユーザ端末10の表示部14に表示されるゲーム画面の一例を示す図である。図示する閲覧側のゲーム画面G20には、
図4に示すゲーム画面G10(即ち、配信側のゲーム画面)と同様の構成のプレイ動画が表示されるが、解像度やフレームレート等の低下、または表示領域の大きさの違い等から視認性が低い。そこで、閲覧側のユーザ端末10は、動画データに関連付けられたゲームデータに基づいて、視認性が高い解像度や大きさでスコアラベルL21とボムレベルラベルL22をプレイ動画に重畳して表示する。このゲームデータに基づく表示は、例えば、フォントを利用した文字列の表示である。図示する例では、スコアラベルL21とボムレベルラベルL22のそれぞれは、
図4に示すゲーム画面G10におけるスコアラベルL11とボムレベルラベルL12のそれぞれの画面上の表示位置に対応する位置に表示されている。また、スコアラベルL21とボムレベルラベルL22のそれぞれは、スコアラベルL11とボムレベルラベルL12のそれぞれよりも画面に対して大きく表示される。また、スコアラベルL21とボムレベルラベルL22のそれぞれの解像度は、配信される動画データに含まれるスコアラベルL11とボムレベルラベルL12のそれぞれの解像度より高く表示される。これにより、閲覧側に表示されるプレイ動画の視認性を向上することができる。
【0038】
次に、動画配信システム1におけるユーザ端末10及びサーバ装置30の機能構成について詳しく説明する。
図6は、本実施形態に係るユーザ端末10及びサーバ装置30の機能構成の一例を示すブロック図である。ここでは、一例として、配信側をユーザ端末10-1とし、閲覧側をユーザ端末10-2として説明する。なお、図示する例では、配信側のユーザ端末10-1と閲覧側のユーザ端末10-2とのそれぞれは、配信側と閲覧側のそれぞれ一方の構成を備えているが、両方の構成を備えてもよい。
【0039】
〔配信側のユーザ端末の機能構成〕
まず、配信側のユーザ端末10-1の機能構成について説明する。
ユーザ端末10-1は、記憶部15に記憶されているゲーム制御プログラムや動画配信制御プログラムをCPU11が実行することにより実現される機能構成として、処理部110を備えている。処理部110は、ゲーム実行部111と、表示制御部112と、動画データ生成部113と、データ送信部114とを備えている。
【0040】
ゲーム実行部111は、記憶部15に記憶されているゲーム制御プログラムに基づいてゲームの処理を実行するゲームアプリケーションとしての機能を備えている。例えば、ゲーム実行部111は、
図4を参照して説明したパズルゲームの処理を実行し、ユーザがプレイするゲーム画面G10に表示されるゲーム画像を生成する。
【0041】
表示制御部112は、ゲーム実行部111によるゲームの処理で生成されるゲーム画像をゲーム画面G10として表示部14に表示させる。
【0042】
動画データ生成部113は、ゲームをユーザがプレイすることによりゲーム実行部111が生成するゲーム画像が記録されたプレイ動画の動画データを生成する。即ち、動画データ生成部113は、ゲーム画面G10に表示されるプレイ動画の動画データを生成する。例えば、動画データ生成部113は、動画配信アイコンB11がONにされると、ゲーム実行部111によるゲームの処理と平行して、ゲーム画面G10に表示されるゲーム画像をキャプチャーし、キャプチャーしたゲーム画像によるプレイ動画の動画データを生成する。
【0043】
データ送信部114は、動画データ生成部113により生成された動画データを随時サーバ装置30へ送信する。これにより、プレイ動画の動画データがサーバ装置30へアップロードされる。このアップロードされる動画データには、動画データを個々に識別可能な識別情報(動画ID)が付加されている。また、動画データの配信元(配信側のユーザ端末10-1)を識別可能な識別情報(端末ID、ユーザID等)もアップロードされる動画データに含まれる。
【0044】
また、データ送信部114は、上記動画データに関連付けられて送信されるデータとして、ゲーム実行部111から取得されるゲームのゲームデータをサーバ装置30へ送信する。このゲームデータは、例えば、ゲーム実行部111の実行結果に基づくパラメータであり、配信するプレイ動画に関連するゲーム状況を表すパラメータである。ゲーム状況とは、例えば、ゲーム実行部111により更新されたパラメータがその一例である。具体的には、前述したように、動画データ生成部113が動画データの生成中にゲーム画面G10に表示されるユーザのスコア、ボムレベル等のパラメータである。このスコアやボムレベル等は、動画データ生成部113が動画データを生成中にゲーム実行部111により更新されるパラメータである。
【0045】
また、データ送信部114は、動画データの時刻情報に対応する情報が付加されたゲームデータを送信する。動画データの時刻情報とは、動画のフレーム画像毎のタイムコードであり、例えば、動画データの生成開始を基準時刻(例えば、0時)とし、基準時刻からの経過時間により定まるフレーム毎の時刻情報である。なお、基準時刻は、動画データの送信開始時刻(配信開始時刻)としてもよい。例えば、ゲームデータには、ゲーム状況に関するパラメータの値が変化したタイミングを示す時刻情報として、動画データのタイムコードと同期した時刻情報が付加されている。これにより、閲覧側では、プレイ動画に重畳して表示させるゲーム状況に関するパラメータの値を適切なタイミングで更新することができる。例えば、配信側のプレイ動画に含まれるパラメータの更新タイミングに合わせて、閲覧側のプレイ動画に重畳して表示させるパラメータの更新が可能となる。なお、ゲームデータに付加されている情報は、動画データの時刻情報に基づく情報(例えば、タイムコードと同期した時刻情報)に限られるものではなく、動画データとゲームデータとのタイミングをとることが可能な情報であればいずれの情報であってもよい。例えば、ゲーム実行部111が実行するゲームの処理にタイマー機能が含まれており、そのタイマーを用いて動画データとゲームデータとの時刻管理が行われてもよい。その場合、そのタイマーが計時する時刻情報が動画データとゲームデータとに付加されてもよい。
【0046】
図7は、動画データに関連付けて送信されるゲームデータのデータ例を示す図である。図示するゲームデータには、端末ID、動画ID、タイム、パラメータID、値、表示位置、表示大きさ、及び表示色が関連付けられて格納される。端末IDは、このゲームデータを配信したユーザ端末10-1の識別情報である。動画IDは、このゲームデータが関連付けられている動画データの識別情報である。タイムは、パラメータが変化したときの時刻情報であり、動画データの時刻情報と同期している。パラメータIDは、パラメータを識別するための識別情報である。ここでは、パラメータID「001」はスコアを示す。また、パラメータID「002」はボムレベルを示す。値は、送信するゲームデータのパラメータの値である。ここでは、スコアの値が「2000」であり、ボムレベルの値が「4」である。表示位置は、閲覧側のユーザ端末10-2において表示される際の表示位置(閲覧側のゲーム画面内における座標)である、表示大きさ及び色は、ゲームデータを表示する際の文字の表示態様(例えば、大きさ、色、太さ、フォントの種類、背景色等)である。
なお、動画IDは、動画データの配信時にサーバ装置30から付与されるものであってもよい。
【0047】
例えば、データ送信部114は、動画配信アイコンB11に対するユーザの操作に基づいて、動画データ生成部113により生成された動画データとゲームデータとを関連付けて送信する。動画データの配信開始時には、データ送信部114は、ゲームデータに含まれるすべてのパラメータの初期値をまず送信する。その後、データ送信部114は、ゲームデータ(例えば、パラメータの値)に変化があった場合に、変化したパラメータについてのゲームデータをサーバ装置30へ送信する。
【0048】
なお、データ送信部114は、パラメータの値の変化に関わらず、定期的に(1秒間隔等)ゲームデータをサーバ装置30へ送信してもよい。
【0049】
また、動画データに関連付けて送信されるゲームデータの種類(スコア、ボムレベル等)は、基本的にはゲーム内で予め設定されており、データ送信部114は、動画データ生成部113により生成された動画データと、ゲーム内で予め設定されたゲームデータとを関連付けて送信する。
【0050】
なお、送信されるゲームデータの種類は、ユーザが選択可能な構成としてもよい。その場合、データ送信部114は、動画データ生成部113により生成された動画データと、ユーザにより選択されたゲームデータとを関連付けて送信する。このように、送信されるゲームデータの種類をユーザが選択可能な構成とした場合、ユーザが敢えて隠したいデータや逆に見せたいデータなどをニーズに合わせて設定することができる。
【0051】
〔サーバ装置の機能構成〕
次に、サーバ装置30の機能構成について説明する。
図6に示すサーバ装置30は、記憶部35に記憶されている動画配信管理プログラムをCPU31が実行することにより実現される機能構成として、処理部310を備えている。処理部310は、データ受信部311と、データ送信部312とを備えている。
【0052】
データ受信部311は、配信側のユーザ端末10-1から送信されたデータ(動画データ及びゲームデータ)を受信する。データ受信部311が受信した動画データとゲームデータとは動画IDに関連付けられ、動画データとゲーム状況履歴データとして記憶部35に記憶されて管理される。ゲーム状況履歴データは、配信側のユーザ端末10-1(或いは、他の配信側のユーザ端末10)から送信されてくるゲームデータが蓄積されたものである。動画データとゲーム状況履歴データが記憶部35に記憶されると、動画IDに関連付けられた動画コンテンツとして、他のユーザ端末10からの閲覧要求が可能となる。
【0053】
図8は、サーバ装置30の記憶部35に記憶されるゲーム状況履歴テーブルのデータ例を示す図である。図示するゲーム状況履歴テーブルには、端末ID、動画ID、タイム、パラメータID、値、表示位置、表示大きさ、及び表示色が関連付けられており、データ受信部311が受信したゲームデータがゲーム状況履歴データとして蓄積される。
【0054】
データ送信部312は、閲覧側のユーザ端末10-2からの閲覧要求があった場合、動画データをユーザ端末10-2へ送信するとともに、ゲーム状況履歴テーブルを参照して、必要なゲームデータをユーザ端末10-2へ送信する。具体的には、データ送信部312は、閲覧側のユーザ端末10-2へのデータ送信開始時には、ゲーム状況履歴テーブルを参照し、パラメータID毎に最新のゲームデータをユーザ端末10-2へ送信する。その後は、データ送信部312は、配信側のユーザ端末10-1からゲームデータをデータ受信部311が受信するたびに(即ち、ゲームデータのいずれかのパラメータの値が更新されるたびに)、そのゲームデータを閲覧側のユーザ端末10-2へ送信する。
【0055】
〔閲覧側のユーザ端末の機能構成〕
次に、閲覧側のユーザ端末10-2の機能構成について説明する。
図6に示すユーザ端末10-2は、記憶部15に記憶されている動画閲覧制御プログラムをCPU11が実行することにより実現される機能構成として、処理部120を備えている。処理部120は、データ取得部121と、表示制御部122とを備えている。
【0056】
データ取得部121は、ユーザ端末10-1から送信された動画データとゲームデータとを、サーバ装置30を介して取得する。具体的には、データ取得部121は、プレイ動画の閲覧要求をサーバ装置30へ送信することにより、閲覧要求のあったプレイ動画の動画IDに関連付けられている動画データとゲームデータとをサーバ装置30から通信部12を介して取得する。なお、閲覧要求には、閲覧対象のプレイ動画の動画ID、閲覧要求を送信したユーザ端末10-2の端末ID等が含まれている。
【0057】
また、データ取得部121は、取得したゲームデータを、記憶部35に記憶されるゲーム状況管理テーブルへ追加または更新する。
図9は、ゲーム状況管理テーブルのデータ例を示す図である。図示するゲーム状況管理テーブルには、端末ID、動画ID、タイム、パラメータID、値、表示位置、表示大きさ、及び表示色が関連付けられており、基本的にはサーバ装置30のゲーム状況履歴テーブルと同じデータが格納されるが、履歴データではなく、パラメータID毎に最新のゲームデータに更新され記憶される。
【0058】
表示制御部122は、データ取得部121が取得した動画データを再生し、再生した動画データに基づくプレイ動画を表示部14に表示させる。また、表示制御部122は、データ取得部121が取得したゲームデータに基づくゲーム状況に関するパラメータを示す情報(表示情報)を、再生したプレイ動画に重畳して表示させる(
図5参照)。例えば、表示制御部122は、ゲームデータに基づく表示情報をプレイ動画に重畳して表示させる場合、表示用メモリ(VRAM:Video RAM)にプレイ動画の動画データを送り、その一部をゲームデータに基づく表示情報で上書きしてもよいし、ゲームデータに基づく表示情報をプレイ動画の動画データに直接書き込み動画データ自体を変更してもよい。なお、表示用メモリは、記憶部15に含まれてもよいし、記憶部15とは別にユーザ端末10に備えられていてもよい。また、ゲーム状況に関するパラメータの表示位置や大きさ、表示色に関しては、ゲーム状況管理テーブルに格納されているパラメータ毎のゲームデータに基づいて決定される。また、パラメータを示す情報を重畳する位置は、そのパラメータが配信側のユーザ端末10-1において表示されるゲーム画面(
図4参照)おける表示位置に対応する位置であってもよい。
【0059】
なお、
図8、9においてパラメータID「002」のパラメータ(ボムレベル)の値が「5」(上限値)となっているため、その旨が認識されやすいように表示色が「赤」に設定されている。なお、ボムレベルが「1~4」の場合の表示色は「白」に設定されている。このような表示色等を変更する条件は、ゲームにおいて予め設定されており、例えば配信側のユーザ端末10-1で実行されるゲームの処理において設定され、ユーザ端末10-1から送信されるゲームデータに反映される。
【0060】
なお、閲覧側のユーザ端末10-2において、プレイ画像(例えば、
図5に示すゲーム画面G20)は、動画閲覧制御プログラム等の専用のアプリケーションプログラムが実行する閲覧機能(例えば、ゲームアプリケーションに搭載された閲覧機能)を用いて表示されてもよいし、Webブラウザの表示機能を用いて表示されてもよい。Webブラウザを用いる場合、サーバ装置30から送信されるゲームデータは、ブラウザで判読可能な言語(HTML等)で動画データととともに送信される。また、スマートフォン等ではなく、PC等のように比較的広い画面で閲覧可能な場合には、表示制御部122は、ゲーム状況に関するパラメータをプレイ動画に重畳表示せず、プレイ動画の表示領域とは異なる表示領域を設け、その表示領域に表示してもよい。
【0061】
〔動画配信システムによる処理の動作〕
次に、動画配信システム1による動画配信処理の動作について説明する。
図10は、本実施形態に係る動画配信処理の一例を示すシーケンス図である。
配信側のユーザ端末10-1の処理部110は、ユーザの操作に基づいて、ゲーム(例えば、パズルゲーム)の処理を開始する(ステップS110)。
【0062】
次に、処理部110は、ゲーム画面G10(
図4参照)に対するユーザの操作により動画配信アイコンB11がONにされると、ゲームの処理と平行して、ゲーム画面G10に表示されているゲーム画像をキャプチャーし、キャプチャーしたゲーム画像によるプレイ動画の動画データを生成する(ステップS112)。
【0063】
そして、処理部110は、生成した動画データを随時サーバ装置30へ送信するとともに、該動画データに関連付けてゲームのゲームデータをサーバ装置30へ送信する(ステップS114)。
【0064】
サーバ装置30の処理部300は、ユーザ端末10-1から送信されたデータ(動画データ及びゲームデータ)を受信し、受信した動画データとゲームデータとを動画IDに関連付け、動画データとゲーム状況履歴データとして記憶する(ステップS300)。
【0065】
閲覧側のユーザ端末10-2の処理部120は、プレイ動画の閲覧要求をサーバ装置30へ送信する(ステップS120)。
【0066】
サーバ装置30の処理部300は、閲覧側のユーザ端末10-2から送信された閲覧要求を受信すると、受信した閲覧要求に基づいて、閲覧対象の動画データと、該動画データに関連付けられているゲームデータをユーザ端末10-2へ送信する(ステップS302)。
【0067】
閲覧側のユーザ端末10-2の処理部120は、サーバ装置30から送信された閲覧対象の動画データとゲームデータとを取得する。そして、処理部120は、取得した動画データを再生し、再生した動画(即ち、配信されたプレイ動画)を表示部14に表示させるとともに、取得したゲームデータに基づくゲーム状況に関するパラメータを示す情報(表示情報)を、再生したプレイ動画に重畳して表示させる(
図5参照)(ステップS122)。
【0068】
〔第1の実施形態のまとめ〕
以上説明してきたように本実施形態に係る、動画配信システム1は、動画データを送信する配信側のユーザ端末10-1(第1の端末装置の一例)と、配信側のユーザ端末10-1から送信された動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)を表示する閲覧側のユーザ端末10-2(第2の端末装置の一例)とを備えている。配信側のユーザ端末10-1は、ゲーム実行部111と、動画データ生成部113と、データ送信部114とを備えている。ゲーム実行部111は、ゲームの処理を実行する。動画データ生成部113は、ゲームをユーザがプレイすることによりゲーム実行部111が生成するゲーム画像が記録された動画データを生成する。データ送信部114は、動画データ生成部113により生成された動画データと、ゲーム実行部111から取得されるゲームのゲームデータとを関連付けて送信する。例えば、データ送信部114は、動画データとゲームデータとを関連付けてサーバ装置30へ送信する。
また、閲覧側のユーザ端末10-2は、データ取得部121と、表示制御部122とを備えている。データ取得部121は、配信側のユーザ端末10-1から送信された動画データと該動画データに関連付けられたゲームデータとを取得する。例えば、データ取得部121は、配信側のユーザ端末10-1から送信された動画データと該動画データに関連付けられたゲームデータとを、サーバ装置30を介して取得する。表示制御部122は、データ取得部121が取得した動画データに基づく動画を表示部14に表示させるとともに、データ取得部121が取得したゲームデータに基づく表示情報を、動画データに基づいて表示させる。
【0069】
このように、配信側のユーザ端末10-1は、動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)を送信する際にゲームデータを関連付けて送信するため、閲覧側のユーザ端末10-2で閲覧する際に、動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)にゲームデータを重畳して表示することができ、動画配信において閲覧時の視認性を向上させることができる。また、閲覧側のユーザ端末10-2は、配信側のユーザ端末10-1から取得したプレイ動画を再生する際に、取得したゲームデータをプレイ動画に重畳して表示することができるため、動画配信において閲覧時の視認性を向上させることができる。よって、動画配信システム1は、動画配信において閲覧時の視認性を向上させることができる。
【0070】
例えば、上述のゲームデータは、ゲーム実行部111の実行結果に基づくパラメータである。このパラメータとは、一例として、動画データ生成部113が動画データを生成中にゲーム実行部111により更新されたパラメータ(例えば、ゲーム状況に関するパラメータ(スコアやボムレベル等))である。
これにより、動画配信システム1では、配信側のユーザ端末10-1で実行されるゲームのゲーム状況に関するパラメータ等の情報が、配信側のユーザ端末10-1から閲覧側のユーザ端末10-2に送信されるため、閲覧側のユーザ端末10-2は、取得したプレイ動画を再生する際に、取得したゲーム状況に関するパラメータ等の情報をプレイ動画に視認しやすく表示することができる。よって、動画配信されたプレイ動画の閲覧時に、プレイ動画に表示されるゲーム状況に関するパラメータ等の視認性がよくなり、ゲーム状況を認識しやすくなる。
【0071】
上記パラメータとは、一例として、動画データ生成部113が動画データを生成中にゲーム実行部111により更新されたパラメータ(例えば、ゲーム状況に関するパラメータ(スコアやボムレベル等))である。これにより、動画配信システム1では、閲覧側のユーザ端末10-2は、リアルタイム配信されるゲームのプレイ動画において随時更新されるパラメータをプレイ動画に視認し易く表示することができる。よって、変化するゲーム状況を閲覧側でも適切に把握することができる。
【0072】
なお、上述のゲーム状況に関するパラメータは、スコアやボムレベルに限定されない。例えば、ゲーム状況に関するパラメータは、ゲームのプレイ時間(残り時間)等のようなゲームの進行に基づいて随時変化するパラメータであってもよい。また、上述のゲームデータは、ゲームのプレイに必要な情報(プレイ方法の説明、キャラクタやアイテムの説明等)であってもよい。
【0073】
また、上述のゲームデータは、配信側のユーザ端末10-1に対応付けられたユーザに関するデータであってもよい。配信側のユーザ端末10-1に対応付けられたユーザとは、例えば、配信側のユーザ端末10-1でゲームをプレイするユーザのことである。また、ユーザに関するデータとは、例えば、ユーザ毎に設定されたデータであり、ユーザ(プレイヤ)の名称やプロフィール等である。プロフィールとは、ユーザのゲーム内でのレベル、使用しているキャラクタの名称、フレンドの数、ゲームの進行度(ステージ等)等である。また、ゲームが、複数のキャラクタ等を用いたデッキを編成して敵と対戦するゲームの場合には、デッキ構成についても、ユーザに関するデータとして含まれる。これにより、動画配信システム1では、配信側のユーザ端末10-1が、ユーザに関するデータ(ユーザ名等)を動画データに関連付けて送信することで、閲覧側のユーザ端末10-2でプレイ動画を閲覧する際に、どのようなユーザによるプレイなのかを適切に把握することができる。
【0074】
このように、上述のゲームデータは、プレイ動画に表示される表示情報の視認性を向上させるために閲覧側のユーザ端末10-2で補完して表示するものであるため、動画データ生成部113による動画データの生成中に配信側のユーザ端末10-1に表示されるゲームデータであれば、いずれのゲームデータであってもよいし、ユーザ端末10に表示されるゲームデータのうちの一部でも全部でもよい。これにより、動画配信システム1では、閲覧側のユーザ端末10-2でプレイ動画を閲覧する際に、配信側のユーザ端末10-1で把握できるゲーム状況を、閲覧側のユーザ端末10-2でも把握しやすくなる。
【0075】
なお、ゲームデータは、動画データ生成部113による動画データの生成中に配信側のユーザ端末10-1には表示されず、閲覧側のユーザ端末10-2のみに表示させるためのデータであってもよい。例えば、敵の体力をゼロにすることで進行するパズルゲームにおいて、敢えて配信側のユーザ端末10-1には敵の体力を表示しないような場合であっても、閲覧側のユーザ端末10-2にはその体力が表示されてもよい。また、ゲームがクイズゲームであるような場合、回答中に正解が閲覧側のユーザ端末10-2にのみ表示されてもよい。また、アクションゲームなどで攻略に関する情報(例えば、「ここに隠し扉がある」や「○○アイテムを使用すれば先に進める」等)を閲覧側のユーザ端末10-2のみに表示されてもよい。これにより、ゲームのプレイ動画を閲覧するユーザに対して、様々なゲームの楽しみ方や、様々な形態のゲームへの参加の仕方を提供できる。
【0076】
また、ゲームデータ(例えば、ゲーム状況に関する情報(スコアやボムレベル)は文字列のデータでもよいし、画像データ等でもよい。例えば、ボムレベルを示す表示情報がアイコン画像であれば、そのアイコン画像の画像データが配信側のユーザ端末10-1から閲覧側のユーザ端末10-2へ送信されることで、そのアイコン画像が閲覧側のユーザ端末10において表示されてもよい。
【0077】
また、配信側のユーザ端末10-1において、データ送信部114は、動画データ生成部113により生成された動画データと、ゲーム内で予め設定されたゲームデータとを関連付けて送信する。このように、プレイ動画の配信時にプレイ動画の動画データとともに送信されるゲームデータは、ゲーム内で予め設定されている。これにより、例えば、ゲームの製作者が意図する閲覧時に重要なゲームデータの視認性を向上させることができる。
【0078】
なお、データ送信部114は、動画データ生成部113により生成された動画データと、ユーザにより選択されたゲームデータとを関連付けて送信してもよい。このように、プレイ動画の配信時にプレイ動画の動画データとともに送信されるゲームデータの種類をユーザが選択可能な構成とした場合、配信側のゲームをプレイするユーザが、閲覧者に対して敢えて隠したいデータや逆に見せたいデータなどをニーズに合わせて設定することができる。
【0079】
また、データ送信部114は、ユーザの操作に基づいて、動画データ生成部113により生成された動画データとゲームデータとを関連付けて送信する。例えば、ユーザの操作とは、
図4に示す動画配信アイコンB11に対する操作である。これにより、ユーザは、自身の意思に基づいて任意のタイミングでプレイ動画を配信できる。
【0080】
なお、プレイ動画の配信及び停止のタイミングは、ゲームにおいて予め定められたタイミングであってもよい。例えば、パズルゲームであれば、プレイ動画の配信は、パズルゲームのプレイ中のみ等としてもよい。その場合、ゲーム内でプレイするステージを選択する選択画面等のようなパズルゲームのプレイ中以外のタイミングでは、動画配信アイコンB11をON(配信状態)にしてもすぐには配信が始まらず、プレイ開始アイコンが操作されてパズルゲームがプレイ開始されたことに応じて配信が開始されてもよい。また、パズルゲームがプレイ終了すると、自動的に配信が停止する。つまり、ゲームにおいて予めプレイ動画の配信が可能であると定められた部分(ゲームパート)であること、かつ動画配信アイコンB11がONの場合に、プレイ動画が配信されるようにしてもよい。即ち、
データ送信部114は、ゲームにおいて予め設定されたタイミングとユーザの操作とに基づいて、動画データ生成部113により生成された動画データとゲームデータとを関連付けて送信してもよい。これにより、ユーザは、予めプレイ動画を配信する設定にしておくことによりプレイを開始すると自動的に配信が開始されるので、定常的に配信を行う場合にその都度操作する必要がなく、また、操作を忘れてしまい配信されないといった失敗も防げる。
【0081】
また、データ送信部114は、動画データ生成部113により生成された動画データの時刻情報に基づく時刻情報(例えば、タイムコード)が付加されたゲームデータを送信する。これにより、閲覧側のユーザ端末10-2は、プレイ動画に重畳して表示させるゲームデータを適切なタイミングで更新することができる。例えば、配信側のプレイ動画に含まれるパラメータの更新タイミングを合わせて、閲覧側のプレイ動画に重畳して表示させるパラメータの更新が可能となる。
【0082】
なお、本実施形態では、ゲームデータに時刻情報を付加する処理は、配信側のユーザ端末10-1で行う例を説明したが、配信側のユーザ端末10-1ではゲームデータに時刻情報を付加しないで、サーバ装置30が受信したゲームデータに時刻情報を付加してもよい。なお、配信時には動画圧縮処理や通信処理によるタイムラグ等で時間がずれる可能性があるため、ゲームデータに時刻情報を付加するのは、サーバ装置30よりも配信側のユーザ端末10-1で行う方が好ましい。また、本実施形態では、リアルタイム配信であるため、ゲームデータに時刻情報を付加しなくてもよい。
【0083】
また、閲覧側のユーザ端末10-2において、表示制御部122は、ゲームデータに基づく表示情報を、動画データに基づくプレイ動画の画像領域内の所定の位置に重畳して表示させる。これにより、閲覧側のユーザ端末10-2は、プレイ動画において適切な位置にゲームデータを表示することができ、閲覧時のプレイ動画の視認性を向上させることができる。
【0084】
例えば、上記所定の位置は、配信側のユーザ端末10-1で表示されるゲーム画像の画像領域内(例えば、
図4に示すゲーム画面G10の画面領域内)においてゲームデータに基づく表示情報が表示される位置に対応する位置である。これにより、閲覧側のユーザ端末10-2は、閲覧時のプレイ動画においてゲームデータが表示される位置を配信側で表示される位置とすることができ、閲覧時のプレイ動画の視認性を向上させることができる。
【0085】
なお、ゲームデータには、表示態様(例えば、大きさ、色、太さ、フォントの種類、背景色等)を示す情報が含まれている。閲覧側のユーザ端末10-2において、表示制御部122は、ゲームデータに基づく表示情報を、ゲームデータに含まれる表示態様に従って表示する。これにより、閲覧側のユーザ端末10-2は、閲覧時のプレイ動画において表示されるゲームデータを、視認性がよいように適切な大きさや表示色で表示するこができる。
【0086】
また、サーバ装置30は、配信側のユーザ端末10-1から送信されたデータを受信するデータ受信部311と、閲覧側のユーザ端末10-2へデータを送信するデータ送信部312とを備えている。これにより、サーバ装置30は、配信側のユーザ端末10-1から送信された動画データとゲームデータとを閲覧側のユーザ端末10-2へ送信することにより、閲覧側のユーザ端末10-2が動画データに基づくプレイ動画を再生する際に、ゲームデータをプレイ動画に重畳して表示することができるようになるため、動画配信において閲覧時の視認性を向上させることができる。
【0087】
なお、上記実施形態では、配信側から閲覧側へのリアルタイム配信される構成を例に説明したが、リアルタイム配信に限定されるものではなく、リアルタイム配信以外の配信にも適用できる。なお、リアルタイム配信とは、(1)ゲームのプレイ、(2)配信側のユーザ端末10-1からサーバ装置30へのデータの送信、(3)サーバ装置30から閲覧側のユーザ端末10-2へのデータの送信、(4)閲覧側のユーザ端末10-2でプレイ動画の再生、の(1)~(4)の処理を同時平行に行う配信である。
【0088】
一方、リアルタイム配信以外の配信には、(1)と(2)の処理のタイミングが異なる配信、例えば、動画データを配信側のユーザ端末10-1で一旦生成し、別の時間でサーバ装置30へアップロードすることで配信するような構成がある(所謂、動画サイトにアップロードされている動画を閲覧可能な構成)。また、リアルタイム配信以外の配信には、(2)と(3)の処理のタイミングが異なる配信、例えば、既にサーバ装置30へのアップロードが完了している動画を後から閲覧側のユーザ端末10-2で閲覧するような構成がある(所謂、動画サイトにアップロードされている動画を閲覧可能な構成、または、生放送の動画をタイムシフト再生する構成)。また、リアルタイム配信以外の配信には、(3)と(4)の処理のタイミングが異なる配信、例えば、サーバ装置30から受信しながら再生(ストリーム再生)するのではなく、一旦データを閲覧側のユーザ端末10-2でダウンロードしてから再生する構成がある。
【0089】
なお、リアルタイム配信でない場合、配信と閲覧が異なる時間で実行されるため、配信側のユーザ端末10-1は、動画データとゲームデータとを随時送信しなくともよく、すべてまとめて、或いは部分的にまとめてサーバ装置30へアップロードしてもよい。
【0090】
また、リアルタイム配信でない場合、サーバ装置30は、閲覧側のユーザ端末10-2へ動画データを送信しながら、ゲームデータについてはタイムに記された時刻に、該当するパラメータのデータを閲覧側のユーザ端末10-2へ送信すればよい。
【0091】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、サーバ装置30が動画データの配信を中継する構成例を説明したが、サーバ装置30を介さずに端末間で動画データの配信を行う構成としてもよい。例えば、閲覧者が少なく、配信側の端末の処理能力が動画データの配信処理の負荷に耐えられるのであれば、配信側の端末と閲覧側の端末とがP2P(Peer to Peer)方式で通信を行ってもよい。
【0092】
図11は、本実施形態に係る動画配信システム1Aの構成の一例を示すブロック図である。動画配信システム1Aは、配信側のユーザ端末10A(10A-1)と、閲覧側のユーザ端末10A(10A-2)とを備え、配信側と閲覧側のユーザ端末10A-2が直接的に通信を行う点が、
図1及び
図6に示す第1の実施形態に係る動画配信システム1の構成と相違する。なお、ユーザ端末10Aの基本的なハードウェア構成は、
図2に示すユーザ端末10のハードウェア構成と同様である。
【0093】
配信側のユーザ端末10A-1は、処理部110Aを備えている。処理部110Aは、ゲーム実行部111と、表示制御部112と、動画データ生成部113と、データ送信部114Aとを備え、データ送信部114Aが閲覧側のユーザ端末10A-2へ直接的にデータを送信する点を除いて、第1の実施形態の処理部110と同様の機能構成である。
【0094】
また、閲覧側のユーザ端末10A-2は、処理部120Aを備えている。処理部120Aは、データ取得部121Aと、表示制御部122とを備え、データ取得部121Aが配信側のユーザ端末10A-1から直接的にデータを取得する点を除いて、第1の実施形態の処理部120と同様の機能構成である。
【0095】
図12は、本実施形態に係る動画配信処理の一例を示すシーケンス図である。
配信側のユーザ端末10A-1の処理部110Aは、ユーザの操作に基づいて、ゲーム(例えば、パズルゲーム)の処理を開始する(ステップS1110)。
【0096】
次に、処理部110Aは、ゲーム画面G10(
図4参照)に対するユーザの操作により動画配信アイコンB11がONにされると、ゲームの処理と平行して、ゲーム画面G10に表示されているゲーム画像をキャプチャーし、キャプチャーしたゲーム画像によるプレイ動画の動画データを生成する(ステップS1112)。なお、処理部110Aは、動画データの生成を開始するが、閲覧側のユーザ端末10A-2からの閲覧要求を受け取るまでは、動画データの配信を開始しない配信準備状態を保つ。
【0097】
閲覧側のユーザ端末10A-2の処理部120Aは、プレイ動画の閲覧要求を配信側のユーザ端末10A-1へ送信する(ステップS1120)。
【0098】
配信側のユーザ端末10A-1の処理部110Aは、閲覧側のユーザ端末10A-2から送信された閲覧要求を受信すると、受信した閲覧要求に基づいて、生成した動画データをユーザ端末10A-2へ送信するとともに、該動画データに関連付けてゲームのゲームデータをユーザ端末10A-2へ送信する(ステップS1114)。
【0099】
閲覧側のユーザ端末10A-2の処理部120Aは、配信側のユーザ端末10A-1から送信された動画データとゲームデータとを取得する。そして、処理部120Aは、取得した動画データを再生し、再生したプレイ動画を表示部14に表示させるとともに、取得したゲームデータに基づくゲーム状況に関するパラメータを示す情報(表示情報)を、再生したプレイ動画に重畳して表示させる(
図5参照)(ステップS1122)。
【0100】
以上説明したように、本実施形態に係る、動画配信システム1Aは、動画データを送信する配信側のユーザ端末10A-1(第1の端末装置の一例)と、配信側のユーザ端末10Aから送信された動画データに基づく動画を表示する閲覧側のユーザ端末10A-2(第2の端末装置の一例)とを備えている。配信側のユーザ端末10A-1は、ゲーム実行部111と、動画データ生成部113と、データ送信部114Aとを備えている。一方、閲覧側のユーザ端末10A-2は、データ取得部121Aと、表示制御部122とを備えている。例えば、配信側のユーザ端末10A-1のデータ送信部114Aは、動画データとゲームデータとを関連付けて直接的に閲覧側のユーザ端末10A-2へ送信する。また、閲覧側のユーザ端末10A-2のデータ取得部121Aは、配信側のユーザ端末10A-1から送信された動画データとゲームデータとを配信側のユーザ端末10A-1から直接的に取得する。
【0101】
これにより、第1の実施形態と同様に、閲覧側のユーザ端末10A-2は、取得したプレイ動画を再生する際に、取得したゲームデータをプレイ動画に重畳して表示することができるため、動画配信において閲覧時の視認性を向上させることができる。
【0102】
[変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0103】
上記実施形態では、パズルゲームを例に説明したが、ゲームの種類は音楽ゲーム、カードゲーム、スロットゲーム、RPG(Role Playing Game)ゲーム等いずれの種類のゲームであってもよい。つまり、ゲーム実行部111は、ゲーム処理として、パズルゲームの処理に限らず、上述のような各種ゲームの処理を実行してもよい。具体的には、ゲーム実行部111は、各種ゲームの内容に応じて、例えばデッキを編成する処理、キャラクタに名前を付ける処理等を実行してもよい。
【0104】
また、上述の処理部110,110A,120,120A,310のそれぞれの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより処理部110,110A,120,120A,310のそれぞれとしての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0105】
また、上述の処理部110,110A,120,120A,310のそれぞれの一部または全部の機能を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
【0106】
[付記]
以上の記載から本発明は例えば以下のように把握される。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を便宜的に括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の態様に限定されるものではない。
【0107】
(付記1)本発明の一態様に係る動画配信システム(1、1A)は、動画データを送信する第1の端末装置(10-1、10A-1)と、前記第1の端末装置から送信された動画データに基づく動画を表示する第2の端末装置(10-2、10A-2)とを備えた動画配信システムであって、前記第1の端末装置は、ゲームの処理を実行するゲーム実行部(111、S110、S1110)と、前記ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲーム実行部が生成するゲーム画像が記録された動画データを生成する動画データ生成部(113、S112、S1112)と、前記動画データ生成部により生成された動画データと、前記ゲーム実行部から取得される前記ゲームのゲームデータとを関連付けて送信するデータ送信部(114、114A、S114、S1114)と、を備え、前記第2の端末装置は、前記第1の端末装置から送信された前記動画データと前記動画データに関連付けられた前記ゲームデータとを取得するデータ取得部(121、121A、S122、S1122)と、前記データ取得部が取得した前記動画データに基づく動画を表示部に表示させるとともに、前記データ取得部が取得した前記ゲームデータに基づく表示情報を、前記動画データに基づいて表示させる表示制御部(122、S122、S1122)と、を備える。
【0108】
付記1の構成によれば、第2の端末装置(閲覧側)は、第1の端末装置(配信側)から取得した動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)を表示する際に、第1の端末装置(配信側)から取得したゲームデータを動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)に重畳して表示することができるため、動画配信において閲覧時の視認性を向上させることができる。
【0109】
(付記2)また、本発明の一態様は、付記1に記載の動画配信システムであって、前記ゲームデータは、前記ゲーム実行部の実行結果に基づくパラメータである。
【0110】
付記2の構成によれば、動画配信システム1では、第1の端末装置(配信側)で実行されるゲームのゲーム状況に関するパラメータ等の情報が、第1の端末装置(配信側)から第2の端末装置(閲覧側)に送信されるため、第2の端末装置(閲覧側)は、取得した動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)を表示する際に、取得したゲーム状況に関するパラメータ等の情報を動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)に視認しやすく表示することができる。よって、動画配信されたプレイ動画の閲覧時に、プレイ動画に表示されるゲーム状況に関するパラメータ等の視認性がよくなり、ゲーム状況を認識しやすくなる。
【0111】
(付記3)また、本発明の一態様は、付記2に記載の動画配信システムであって、前記パラメータは、前記動画データ生成部が動画データを生成中に前記ゲーム実行部により更新されたパラメータである。
【0112】
付記3の構成によれば、第2の端末装置(閲覧側)は、リアルタイム配信されるゲームの動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)において随時更新されるパラメータを動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)に視認し易く表示することができる。よって、変化するゲーム状況を閲覧側でも適切に把握することができる。
【0113】
(付記4)また、本発明の一態様は、付記1または付記2に記載の動画配信システムであって、前記ゲームデータは、前記第1の端末装置に対応付けられたユーザに関するデータである。
【0114】
付記4の構成によれば、第1の端末装置(配信側)が、ユーザに関するデータ(ユーザ名等)を動画データに関連付けて送信することにより、第2の端末装置(閲覧側)で動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)を閲覧する際に、どのようなユーザによるプレイなのかを適切に把握することができる。
【0115】
(付記5)また、本発明の一態様は、付記1から付記4のいずれか一に記載の動画配信システムであって、前記ゲームデータは、前記動画データ生成部による動画データの生成中に前記第1の端末装置に表示されるデータである。
【0116】
付記5の構成によれば、第2の端末装置(閲覧側)で動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)を閲覧する際に、第1の端末装置(配信側)で把握できるゲーム状況を、第2の端末装置(閲覧側)でも把握しやすくなる。
【0117】
(付記6)また、本発明の一態様は、付記1から付記4のいずれか一に記載の動画配信システムであって、前記ゲームデータは、前記動画データ生成部による動画データの生成中に前記第1の端末装置には表示されず、前記第2の端末装置に表示させるためのデータである。
【0118】
付記6の構成によれば、配信される動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)を閲覧するユーザに対して、様々なゲームの楽しみ方や、様々な形態のゲームへの参加の仕方を提供できる。
【0119】
(付記7)また、本発明の一態様は、付記1から付記6のいずれか一に記載の動画配信システムであって、前記データ送信部は、前記動画データ生成部により生成された動画データと、前記ゲーム内で予め設定された前記ゲームデータとを関連付けて送信する。
【0120】
付記7の構成によれば、例えば、ゲームの製作者が意図する閲覧時に重要なゲームデータの視認性を向上させることができる。
【0121】
(付記8)また、本発明の一態様は、付記1から付記6のいずれか一に記載の動画配信システムであって、前記データ送信部は、前記動画データ生成部により生成された動画データと、ユーザにより選択された前記ゲームデータとを関連付けて送信する。
【0122】
付記8の構成によれば、配信側のゲームをプレイするユーザが、閲覧者に対して敢えて隠したいデータや逆に見せたいデータなどをニーズに合わせて設定することができる。
【0123】
(付記9)また、本発明の一態様は、付記1から付記8のいずれか一に記載の動画配信システムであって、前記データ送信部は、ユーザの操作に基づいて、前記動画データ生成部により生成された動画データと、前記ゲームデータとを関連付けて送信する。
【0124】
付記9の構成によれば、ユーザが自身の意思に基づいて任意のタイミングで動画データを配信できる。
【0125】
(付記10)また、本発明の一態様は、付記1から付記9のいずれか一に記載の動画配信システムであって、前記データ送信部は、前記動画データ生成部により生成された動画データの時刻情報に対応する情報が付加された前記ゲームデータを送信する。
【0126】
付記10の構成によれば、第2の端末装置(閲覧側)は、動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)に重畳して表示させるゲームデータを適切なタイミングで更新することができる。例えば、配信側のプレイ動画に含まれるパラメータの更新タイミングを合わせて、閲覧側のプレイ動画に重畳して表示させるパラメータの更新が可能となる。
【0127】
(付記11)また、本発明の一態様は、付記1から付記10のいずれか一に記載の動画配信システムであって、前記表示制御部は、前記ゲームデータに基づく表示情報を、前記動画データに基づく動画の画像領域内の所定の位置に重畳して表示させる。
【0128】
付記11の構成によれば、第2の端末装置(閲覧側)は、動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)において適切な位置にゲームデータを表示することができ、閲覧時のプレイ動画の視認性を向上させることができる。
【0129】
(付記12)また、本発明の一態様は、付記1から付記5のいずれか一に記載の動画配信システムであって、前記表示制御部は、前記ゲームデータに基づく表示情報を、前記動画データに基づく動画の画像領域内の所定の位置に重畳して表示させ、前記所定の位置は、前記第1の端末装置で表示される前記ゲーム画像の画像領域内において前記ゲームデータに基づく表示情報が表示される位置に対応する位置である。
【0130】
付記12の構成によれば、第2の端末装置(閲覧側)は、閲覧時の動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)においてゲームデータが表示される位置を配信側で表示される位置とすることができ、閲覧時の動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)の視認性を向上させることができる。
【0131】
(付記13)また、本発明の一態様は、付記1から付記12のいずれか一に記載の動画配信システムであって、前記ゲームデータには、表示態様を示す情報が含まれており、前記表示制御部は、前記ゲームデータに基づく表示情報を、前記表示態様に従って表示する。
【0132】
付記13の構成によれば、第2の端末装置(閲覧側)は、閲覧時の動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)において表示されるゲームデータを、視認性がよいように適切な大きさや表示色で表示するこができる。
【0133】
(付記14)また、本発明の一態様に係るサーバ装置(30)は、ゲームの処理を実行するゲーム実行部(111、S110)と、前記ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲーム実行部が生成するゲーム画像が記録された動画データを生成する動画データ生成部(113、S112)と、前記動画データ生成部により生成された動画データと前記ゲーム実行部から取得される前記ゲームのゲームデータとを関連付けて送信するデータ送信部(114、S114)と、を備えた第1の端末装置(10-1)から送信されたデータを受信するデータ受信部(311、S300)と、前記第1の端末装置から送信された前記動画データと前記動画データに関連付けられた前記ゲームデータとを取得するデータ取得部(121、S122)と、前記データ取得部が取得した前記動画データに基づく動画を表示部に表示させるとともに、前記データ取得部が取得した前記ゲームデータに基づく表示情報を、前記動画データに基づいて表示させる表示制御部(122、S122)と、を備えた第2の端末装置(10-2)へデータを送信するデータ送信部(312、S302)と、を備える。
【0134】
付記14の構成によれば、サーバ装置は、第1の端末装置(配信側)から送信された動画データとゲームデータとを第2の端末装置(閲覧側)へ送信することにより、第2の端末装置(閲覧側)が動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)を再生する際に、ゲームデータを動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)に重畳して表示することができるようになるため、動画配信において閲覧時の視認性を向上させることができる。
【0135】
(付記15)また、本発明の一態様に係る端末装置(10-1、10A-1)は、ゲームの処理を実行するゲーム実行部(111、S110、S1110)と、前記ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲーム実行部が生成するゲーム画像が記録された動画データを生成する動画データ生成部(113、S112、S1112)と、他の端末装置から送信された前記動画データと前記動画データに関連付けられた前記ゲームのゲームデータとを取得するデータ取得部(121、121A、S122、S1122)と、前記データ取得部が取得した前記動画データに基づく動画を表示部に表示させるとともに、前記データ取得部が取得した前記ゲームデータに基づく表示情報を、前記動画データに基づいて表示させる表示制御部(122、S122、S1122)と、を備える端末装置(10-2、10A-2)に、前記動画データ生成部により生成された動画データと、前記ゲーム実行部から取得される前記ゲームのゲームデータとを関連付けて送信するデータ送信部(114、114A、S114、S1114)と、を備える。
【0136】
付記15の構成によれば、端末装置(配信側)は、動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)を送信する際にゲームデータを関連付けて送信するため、他の端末装置(配信側)で閲覧する際に、動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)にゲームデータを重畳して表示することができ、動画配信において閲覧時の視認性を向上させることができる。
【0137】
(付記16)また、本発明の一態様に係る端末装置(10-2、10A-2)は、ゲームの処理を実行するゲーム実行部(111、S110、S1110)と、前記ゲームをユーザがプレイすることにより前記ゲーム実行部が生成するゲーム画像が記録された動画データを生成する動画データ生成部(113、S112、S1112)と、前記動画データ生成部により生成された動画データと、前記ゲーム実行部から取得される前記ゲームのゲームデータとを関連付けて送信するデータ送信部(114、114A、S114、S1114)と、を備えた他の端末装置(10-1、10A-1)から送信された前記動画データと前記動画データに関連付けられた前記ゲームのゲームデータとを取得するデータ取得部(121、121A、S122、S1122)と、前記データ取得部が取得した前記動画データに基づく動画を表示部に表示させるとともに、前記データ取得部が取得した前記ゲームデータに基づく表示情報を、前記動画データに基づいて表示させる表示制御部(122、S122、S1122)と、を備える。
【0138】
付記16の構成によれば、端末装置(閲覧側)は、他の端末装置(配信側)から取得した動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)を表示する際に、他の端末装置(配信側)から取得したゲームデータを動画データに基づく動画(例えば、プレイ動画)に重畳して表示することができるため、動画配信において閲覧時の視認性を向上させることができる。
【0139】
(付記17)また、本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、付記15または付記16に記載の端末装置として機能させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0140】
1,1A 動画配信システム、10,10A ユーザ端末、30 サーバ装置、110,110A 処理部、111 ゲーム実行部、112 表示制御部、113 動画データ生成部、114,114A データ送信部、120,120A 処理部、121 ,121A データ取得部、122 表示制御部、310 処理部、311 データ受信部、312 データ送信部