(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-16
(45)【発行日】2022-02-25
(54)【発明の名称】誤接続防止装置
(51)【国際特許分類】
H01R 13/64 20060101AFI20220217BHJP
【FI】
H01R13/64
(21)【出願番号】P 2019051110
(22)【出願日】2019-03-19
【審査請求日】2021-03-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002918
【氏名又は名称】特許業務法人扶桑国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】新井 一成
【審査官】井上 信
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-530735(JP,A)
【文献】実開平2-138875(JP,U)
【文献】英国特許出願公開第2386262(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面に備えられ、ネットワークケーブルのコネクタが挿入される被挿入部と、
背面に備えられ、前記被挿入部から接続されたネットワークを延長する延長コネクタ部と、
平面に備えられ、正面から背面に向かう方向へ伸びた凸状の第1の嵌合部と、
を有する第1の誤接続防止部と、
正面に備えられ、前記延長コネクタ部が挿入される延長コネクタ被挿入部と、
背面に備えられ、前記延長コネクタ被挿入部から接続されたネットワークを延長し、ネットワーク機器のネットワークポートに接続する延長部と、
平面に備えられ、正面から背面に向かう方向へ窪んだ凹状で、前記第1の嵌合部と嵌合する第1の被嵌合部と、
を有する第2の誤接続防止部と、
を有し、
前記第1の誤接続防止部および前記第2の誤接続防止部が接続されて使用され、前記第1の嵌合部および前記第1の被嵌合部が、嵌合する組合せである場合に接続可能であることを特徴とする誤接続防止装置。
【請求項2】
前記第1の誤接続防止部は、平面に前記延長部の接続先である第1の識別情報が記載されている請求項1記載の誤接続防止装置。
【請求項3】
前記第2の誤接続防止部は、平面に前記第1の識別情報が記載されている請求項2記載の誤接続防止装置。
【請求項4】
前記第1の誤接続防止部は、側面または底面のいずれかに備えられ、正面から背面に向かう方向へ伸びた凸状の第2の嵌合部を有し、
側面または底面のいずれかに備えられ、正面から背面に向かう方向へ窪んだ凹状で、前記第2の嵌合部と嵌合する第2の被嵌合部とを有し、
前記第1の誤接続防止部と、前記第2の誤接続防止部とが、前記第1の嵌合部および前記第1の被嵌合部と、前記第2の嵌合部および前記第2の被嵌合部とが、嵌合する組合せである場合のみ接続可能であることを特徴とする請求項1記載の誤接続防止装置。
【請求項5】
前記第1の誤接続防止部は、側面または底面に前記被挿入部に挿入されるネットワークケーブルの接続元である第2の識別情報が記載されている請求項4記載の誤接続防止装置。
【請求項6】
前記第2の誤接続防止部は、側面または底面に、前記第2の識別情報が記載されている請求項5記載の誤接続防止装置。
【請求項7】
第1の面に備えられ、ネットワークケーブルのコネクタが挿入される被挿入部と、
前記第1の面と垂直に接する第2の面に備えられ、前記第2の面から平行に伸びた凸状の第1の嵌合部と、
前記第1の面の反対で、前記第2の面に接する第3の面に備えられ、ネットワーク信号を延長する延長コネクタ部と、
を有する第1の誤接続防止部と、
前記第1の誤接続防止部と組み合わせた際に前記第3の面と対向する第4の面に備えられ、前記延長コネクタ部が挿入される延長コネクタ被挿入部と、
前記第4の面と垂直に接する第5の面に備えられ、前記第5の面上に、前記第5の面と並行に、前記第1の嵌合部と嵌合する凹状に窪んだ第1の被嵌合部と、
前記第4の面の反対で、前記第5の面に垂直に接する第6の面に備えられ、ネットワーク機器のネットワークポートに接続する延長部と、
を有する第2の誤接続防止部と、
を有し、
前記第1の誤接続防止部および前記第2の誤接続防止部が接続されて使用され、前記第1の嵌合部および前記第1の被嵌合部が、嵌合する組合せである場合に接続可能であることを特徴とする誤接続防止装置。
【請求項8】
前記第1の誤接続防止部は、前記第1の面と前記第3の面とに垂直に接する第7の面に備えられ、前記第1の嵌合部と同じ向きに伸びた凸状の第2の嵌合部を有し、
前記第2の誤接続防止部は、前記第4の面と、前記第6の面とに垂直に接する第8の面に備えられ、前記第1の被嵌合部と同じ向きに、前記第2の嵌合部と嵌合する凹状に窪んだ第2の被嵌合部を有し、
前記第1の誤接続防止部と、前記第2の誤接続防止部が接続して使用され、前記第1の嵌合部および前記第1の被嵌合部と、前記第2の嵌合部および前記第2の被嵌合部とが、嵌合する組合せである場合のみ接続可能であることを特徴とする請求項7記載の誤接続防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークケーブルが接続される複数のポートを備えるネットワーク機器において使用される誤接続防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
誤接続防止装置とは、イーサネット(登録商標、以下ネットワーク)において、ネットワークケーブルを、例えばハブやルータ等の複数のポートを備えるネットワーク機器に接続する際に、挿入するポートを間違えることによる誤接続を防止する器具である。ここで言うネットワークとは、バス型のネットワークであり、ネットワークケーブルで接続された複数の機器でネットワークを構築する。このため、同じ場所に別のネットワークに属する複数のネットワーク機器が存在する場合に、ネットワークケーブルを挿入するネットワーク機器を間違えてしまうと、意図しないネットワークに接続されてしまうことになる。また、同じネットワーク機器のポート内でも、ポートごとに接続されるネットワークが異なる設定がされている場合があり、挿入するポートを間違えてしまうと、意図しないネットワークに接続されてしまうことになる。
【0003】
ネットワークケーブルは、例えば、一端がネットワークに接続されている電子機器であるパソコンに接続されており、他端がネットワーク機器に接続される。また、ネットワークケーブルは、両端がそれぞれ別のネットワーク機器に接続される場合もある。
【0004】
図4は、従来のネットワーク接続機器と、ネットワークケーブルとの接続の際の接続方法を示した図である。ネットワークの接続は、ネットワーク機器101と、ネットワークケーブル102とが用いられる。
【0005】
ネットワーク機器101は、複数のポート104を有している。ポート104は、コネクタ103が挿入されることで、ネットワーク機器101と、ネットワークケーブル102とを接続する。
【0006】
ネットワークケーブル102は、先端に、ポートへ挿入されるコネクタ103と、接続情報を有する識別用のタグ105を有している。
識別用のタグ105は、例えば
図4に示すように、ネットワーク機器101の挿入先の識別として「PortNo.1」と、接続元の機器の識別として「PC11」との記載を有する。これにより、ネットワークケーブル102の誤接続を防ぐ。
【0007】
このような挿入するポートを間違えてしまう点において、ネットワーク機器のポートの形状と、ケーブル側のコネクタの形状とが、嵌合する場合にのみ接続できるようにすることで、ケーブルの誤挿入を防ぐ誤挿入防止構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、特許文献1に記載の誤挿入防止機構は、予め専用の形状に加工されたポートを備えるネットワーク機器と、専用の形状のコネクタを備えるケーブルとが必要なために、導入するためのコストが高い。また、形状を視認することによっては、ケーブルの接続先を識別しづらく、ガイド用の部品が必須であり、さらにコストが上昇していた。
【0010】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、複数のポートを備えるネットワーク機器と、ネットワークケーブルとにおいて、比較的コストをかけずに誤接続を防止することができる誤接続防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一観点によれば、正面に備えられ、ネットワークケーブルのコネクタが挿入される被挿入部と、背面に備えられ、被挿入部から接続されたネットワークを延長する延長コネクタ部と、平面に備えられ、正面から背面に向かう方向へ伸びた凸状の第1の嵌合部と、を有する第1の誤接続防止部と、正面に備えられ、延長コネクタ部が挿入される延長コネクタ被挿入部と、背面に備えられ、延長コネクタ被挿入部から接続されたネットワークを延長し、ネットワーク機器のネットワークポートに接続する延長部と、平面に備えられ、正面から背面に向かう方向へ窪んだ凹状で、第1の嵌合部と嵌合する第1の被嵌合部と、を有する第2の誤接続防止部と、を有し、第1の誤接続防止部および第2の誤接続防止部が接続されて使用され、第1の嵌合部および第1の被嵌合部が、嵌合する組合せである場合に接続可能であることを特徴とする誤接続防止装置が提供される。
【発明の効果】
【0012】
複数のポートを有するネットワーク機器と、ネットワークケーブルとの間に接続される誤接続防止装置において、誤接続時には物理的に接続できないようにすることで、専用のネットワーク機器とネットワークケーブルとを用意する場合に比べて、比較的コストをかけずに誤接続を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施の形態に係る誤接続防止装置の一構成例を示す外観斜視図である。
【
図2】実施の形態に係る誤接続防止装置の一構成例を示す図であり、(A)は、平面から見た図であり、(B)は、右側面から見た図であり、(C)は、組合せた状態を平面から見た図である。
【
図3】実施の形態に係る誤接続防止装置の別の一構成例を示す外観斜視図である。
【
図4】従来のネットワーク接続機器と、ネットワークケーブルとの接続の際の接続方法を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、
図1~
図3を参照して詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る誤接続防止装置の一構成例を示す外観斜視図である。
図2は、実施の形態に係る誤接続防止装置の一構成例を示す図であり、(A)は、平面から見た図であり、(B)は、右側面から見た図であり、(C)は、組合せた状態を平面から見た図である。
図3は、実施の形態に係る誤接続防止装置の別の一構成例を示す外観斜視図である。以後、図面の手前側である、ネットワークケーブルが挿入される面を正面として説明する。
【0015】
図1に示すように、誤接続防止装置1は、第1の誤接続防止部2と、第2の誤接続防止部3とを有する。誤接続防止装置1は、第1の誤接続防止部2と、第2の誤接続防止部3とが特定の組合せである場合のみ接続可能である。
【0016】
第1の誤接続防止部2は、正面に被挿入部2aと、背面にネットワークの延長コネクタ部2bと、平面に第1の嵌合部2cと、側面に第2の嵌合部2dとを有する。また、第1の誤接続防止部2は、ネットワークケーブルが接続される。ただし、第2の嵌合部2dは、図面においては右側面に備えられているが、左右どちらの側面にあってもよく、底面にあってもよい。
【0017】
被挿入部2aは、正面に備えられ、コネクタの挿入を受付け、奥まで差し込まれることにより、コネクタを固定する。延長コネクタ部2bは、背面に備えられ、被挿入部2aから接続されたネットワークを第2の誤接続防止部3へ延長する。
【0018】
第1の嵌合部2cは、平面に備えられ、正面から背面に向かう方向へ伸びた凸状の突起を有する。また、第1の嵌合部2cは、
図2(A)に示すように、接続先の認識情報として、例えば「PortNo.1」のようにネットワーク機器のポート番号の表記を有する。また、第1の嵌合部2cは、接続先によって、平面上での位置が異なる。
【0019】
第2の嵌合部2dは、側面または底面のいずれかに備えられ、正面から背面に向かう方向へ伸びた凸状の突起を有する。また、第2の嵌合部2dは、
図2(B)に示すように、接続元の認識情報として、例えば「PC11」のように電子機器の名称の表記を有する。
【0020】
第2の誤接続防止部3は、正面に延長コネクタ被挿入部3aと、背面にネットワーク機器へ接続される延長部3bと、平面の第1の嵌合部2cと嵌合する位置に第1の被嵌合部3cと、側面の第2の嵌合部2dと嵌合する位置に第2の被嵌合部3dとを有する。また、第2の誤接続防止部3には、ネットワーク機器が接続される。
【0021】
延長コネクタ被挿入部3aは、正面に備えられ、延長コネクタ部2bが挿入される。なお、ネットワークの延長には、図面においてはイーサネットコネクタと、イーサネットポートを用いているが、ネットワーク信号を延長できれば他の端子を用いてもよい。
【0022】
延長部3bは、背面に備えられ、延長コネクタ被挿入部3aから接続されたネットワークを延長し、ネットワーク機器のポートに接続する。
第1の被嵌合部3cは、平面に備えられ、正面から背面に向かう方向へ窪んだ凹状で、第1の嵌合部2cと嵌合する。また、第1の被嵌合部3cは、接続先のポートの組み合わせごとに、平面上の位置が異なり、対応する位置の第1の嵌合部2c以外との場合は、外形的に干渉して組合せることができない。このため、特定の組合せ以外の場合、第1の誤接続防止部2と、第2の誤接続防止部3とは接続することができない。また、第1の被嵌合部3cは、
図2(A)に示すように、接続先の認識情報として、例えば「PortNo.1」のようにネットワーク機器のポート番号の表記を有する。
【0023】
第2の被嵌合部3dは、側面または底面のいずれかに備えられ、正面から背面に向かう方向へ窪んだ凹状で、第2の嵌合部2dと嵌合する。また、第2の被嵌合部3dと、第2の嵌合部2dとは、接続元ごとの組み合わせごとに、平面上での位置が異なり、特定の組合せ以外の場合は外形的に組合せることができない。このため、特定の組合せ以外の場合、第1の誤接続防止部2と、第2の誤接続防止部3とは接続することができない。
【0024】
つまり、第1の嵌合部2cと第1の被嵌合部3cおよび第2の嵌合部2dと第2の被嵌合部3dとの両方が正しく嵌合する場合にのみ、第1の誤接続防止部2と、第2の誤接続防止部3とは接続することができる。また、第2の被嵌合部3dは、
図2(B)に示すように、接続元の認識情報として、例えば「PC11」のように電子機器の名称の表記を有する。
【0025】
次に誤接続防止装置1の使用態様を説明する。誤接続防止装置1は、
図2(C)に示すように、第1の誤接続防止部2と、第2の誤接続防止部3とが、ネットワークケーブルの接続時に組合された態様で使用される。
【0026】
第1の誤接続防止部2の被挿入部2aは、接続に使用されるネットワークケーブルの先端のコネクタが挿入される。ただし、接続されるネットワークケーブルは、第1の誤接続防止部2に対応した接続元と接続先である必要がある。
【0027】
例えば、第1の誤接続防止部2は、
図2(A)に示すように、接続先のネットワーク機器のポートが「PortNo.1」であるネットワークケーブルが接続される必要がある。かつ、
図2(B)に示すように、第1の誤接続防止部2は、接続元が「PC11」であるネットワークケーブルが接続される必要がある。
【0028】
第1の誤接続防止部2は、6ポート用のネットワーク機器用であるため、第1の嵌合部2cの位置が、ネットワーク機器の接続対象ポートの位置と対応している。これにより、第1の嵌合部2cの位置で視覚的に、どのポートに接続すればよいか認識することができる。ただし、
図3に示すように、平面の表面に、接続先のポートを識別する情報が記載されていなくてもよい。
【0029】
次に第2の誤接続防止部3の延長部3bは、接続先のネットワーク機器のポートに接続される。ただし、接続されるネットワーク機器のポートは、第1の誤接続防止部2に接続されているネットワークケーブルが本来挿入されるポートである必要がある。
【0030】
例えば、第2の誤接続防止部3は、
図2(A)に示すように、延長部3bの接続先のネットワーク機器のポートが「PortNo.1」である必要がある。
第2の誤接続防止部3は、6ポート用のネットワーク機器用であるため、第1の嵌合部2cと同様に第1の被嵌合部3cの位置が、ネットワーク機器の接続対象ポートの位置と対応している。これにより、第1の被嵌合部3cの位置で視覚的に、どのポートに接続すればよいか認識することができる。また、
図3に示すように、第1の誤接続防止部2と、第2の誤接続防止部3は、平面に接続先のポートを識別する情報が記載されていなくてもよい。
【0031】
最後に第1の誤接続防止部2と、第2の誤接続防止部3とが接続される。第1の誤接続防止部2は、被挿入部2aに接続されたコネクタを介して、ネットワークケーブルの通信を受けて、延長コネクタ部2bへ送る。第2の誤接続防止部3は、延長コネクタ被挿入部3aに接続された延長コネクタ部2bを介して、ネットワークケーブルの信号を受けて、ネットワーク機器に接続される延長部3bへ送る。
【0032】
ただし、第1の誤接続防止部2と、第2の誤接続防止部3とは、第1の嵌合部2cおよび第1の被嵌合部3cと、第2の嵌合部2dおよび第2の被嵌合部3dとが物理的に干渉する。よって、誤接続防止装置1は、特定の第1の誤接続防止部2と、特定の第2の誤接続防止部3との組合せが正しくない誤接続の場合は接続させることができない。このため、誤接続を防ぐことができる。
【0033】
例えば、
図2(A)において、第1の誤接続防止部2は、第1の嵌合部2cが「PortNo.2」の位置にある場合を考える。
第2の誤接続防止部3は、第1の被嵌合部3cがそのまま「PortNo.1」の位置にある場合に、第1の嵌合部2cが接続時に干渉し、第1の誤接続防止部2と、第2の誤接続防止部3とは接続させることができない。
【0034】
一方、
図3に示すように、第1の誤接続防止部2は、第1の嵌合部2cが「PortNo.2」の位置にあり、第2の誤接続防止部3は、第1の被嵌合部3cが「PortNo.2」の位置にある場合には、両者を接続することができる。第1の嵌合部2cと第1の被嵌合部3cとが嵌合するためである。
【0035】
上記のように、このような第1の誤接続防止部2と、第2の誤接続防止部3とを有する誤接続防止装置1は、複数のポートを備えるネットワーク機器と、ネットワークケーブルとにおいて、ネットワーク機器とネットワークケーブル自体はそのまま利用できる。このため、誤接続防止装置1は、コストをかけずに誤接続を防止することができると言う効果がある。
【0036】
また、誤接続防止装置1は、第1の嵌合部2cと第2の嵌合部2dとを設けることにより、接続の対象となるポートと、ネットワークケーブルの接続元とを視覚的に識別することができる。このため、誤接続防止装置1は、ネットワークケーブルと第1の誤接続防止部2との接続の際の誤接続も防止することができる。
【0037】
さらに、誤接続防止装置1は、第1の嵌合部2cおよび第1の被嵌合部3cと、第2の嵌合部2dおよび第2の被嵌合部3dとに情報を記載することにより、さらに確実に誤接続を防止することができる。
【0038】
なお、
図1~
図3に示す誤接続防止装置1は、接続先のネットワーク機器が6つのポートを有する場合の一例である。
図2(A)においては、「PortNo.1」から、「PortNo.6」の6つに対応しているが、接続先のネットワーク機器のポート数によっては、対応可能な数が増減してもよい。
【0039】
例えば、接続先のネットワーク機器が3つのポートを有する場合は、「PortNo.1」から、「PortNo.3」までの3つに対応するような形状であってもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 誤接続防止装置
2 第1の誤接続防止部
2a 被挿入部
2b 延長コネクタ部
2c 第1の嵌合部
2d 第2の嵌合部
3 第2の誤接続防止部
3a 延長コネクタ被挿入部
3b 延長部
3c 第1の被嵌合部
3d 第2の被嵌合部