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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-29
(45)【発行日】2022-04-06
(54)【発明の名称】洗濯乾燥機
(51)【国際特許分類】
   D06F 58/02 20060101AFI20220330BHJP
【FI】
D06F58/02 J
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2017225181
(22)【出願日】2017-11-22
(65)【公開番号】P2019092879
(43)【公開日】2019-06-20
【審査請求日】2020-10-14
(73)【特許権者】
【識別番号】512128645
【氏名又は名称】青島海爾洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】307036856
【氏名又は名称】アクア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
(74)【代理人】
【識別番号】100170922
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 誠
(72)【発明者】
【氏名】西浦 直人
(72)【発明者】
【氏名】福井 秋陸
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-018228(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0237841(US,A1)
【文献】特開2014-136059(JP,A)
【文献】特開2014-140525(JP,A)
【文献】特開2008-119364(JP,A)
【文献】特開2009-000550(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F58/00-58/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体内に弾性的に支持された外槽と、
前記外槽内に回転可能に配置され、洗濯物が収容される内槽と、
ヒータと送風ファンとが配置され、前記ヒータおよび前記送風ファンの動作により発生させた温風を前記外槽内との間で循環させる循環風路と、
前記循環風路に設けられ、前記循環風路内を流れる温風の一部を排出させる第1の排気口と、
前記筐体の外部に面する、上方に向けられた第2の排気口をその天面に有し、前記第1の排気口から排出された温風が前記第2の排気口へ向かって流れる排気風路と、
前記排気風路の下方に設けられ、前記排気風路への温風の入口と前記第1の排気口とに繋がる中継風路と、
を備え、
記温風の入口は、前記第2の排気口よりも下方において前記第2の排気口と上下方向に重ならないように設けられ、
前記第1の排気口は、前記温風の入口よりも下方に位置し、前記温風の入口と上下方向に重ならず、
前記中継風路は、前記第1の排気口から近い側の第1風路と、前記第1の排気口から遠い側の第2風路とを含み、
前記第1風路と前記第2風路との間は、仕切壁により仕切られ、
前記仕切壁には、前記第1風路と前記第2風路とを連通させる連通口が形成され、
前記連通口は、フラップにより開閉され、
前記第2風路の底面は、前記第1風路の底面よりも一段低くされる、
とを特徴とする洗濯乾燥機。
【請求項2】
請求項1に記載の洗濯乾燥機において、
前記排気風路は、前記第2の排気口を囲うように下方に延びる第1のリブを含み、
前記第1のリブは、前記筐体の外部から前記第2の排気口を通じて斜め方向に直線的に前記温風の入口へと向かう水が前記第1のリブに当たる高さを有する、
ことを特徴とする洗濯乾燥機。
【請求項3】
請求項1または2に記載の洗濯乾燥機において、
前記排気風路は、複数の前記第2の排気口により構成される排気口群と、当該排気口群を囲うように下方に延びる第2のリブとを含み、
前記第2のリブは、前記筐体の外部から前記第2の排気口を通じて斜め方向に直線的に前記温風の入口へと向かう水が前記第2のリブに当たる高さを有する、
ことを特徴とする洗濯乾燥機。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れか一項に記載の洗濯乾燥機において、
前記排気風路の底面は、周囲の面よりも高くなるよう隆起する隆起面を含み、
前記隆起面に前記温風の入口が設けられる、
ことを特徴とする洗濯乾燥機。
【請求項5】
請求項1ないし4の何れか一項に記載の洗濯乾燥機において、
前記排気風路内に侵入した水を排出するための排水口を、さらに備え、
前記排気風路の底面は、前記排水口側に向かって下る傾斜面を含む、
ことを特徴とする洗濯乾燥機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、洗濯脱水槽の底部に配置したパルセータにより洗濯脱水槽内に水流を発生させて衣類の洗濯を行う、いわゆる渦巻き式の洗濯機(全自動洗濯機)に、衣類の乾燥機能を搭載した洗濯乾燥機が知られている。このような洗濯乾燥機の一例が、たとえば、特許文献1に記載されている。
【0003】
特許文献1の洗濯乾燥機は、外箱の上部に設けられたトップカバーの後部に循環風路を備える。循環風路は、温風を生成し供給する温風供給装置を含み、水槽との間で温風を循環させる。循環風路には排気口が設けられ、循環する温風の一部が排気口から循環風路外へ排気される。トップカバーの後部を覆うバックカバーには、凹部が設けられ、凹部の上方が排気カバーで覆われる。排気カバーは、洗濯乾燥機の前方に向けられた複数の排出口を有する。循環風路外に排気された温風は、循環風路の上方に位置する、凹部と排気カバーとで形成された空間へと至り、排出口から洗濯乾燥機の外部に排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-136059号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
循環風路を循環する温風の一部を、排気風路を通じて循環風路の上方となる洗濯乾燥機の上面部分(特許文献1では、排気カバー)から排気する場合、その排出口が、特許文献1のように前方、即ち横方向ではなく、上方に向けられるような構成とされると、温風が排出口から円滑に排出されやすく、排気効率の向上が期待できる。
【0006】
しかしながら、このように排出口が上方に向けられた場合、洗濯乾燥機に水が掛けられた際などに、外部からの水が排出口を通じて排気風路内に浸入しやすくなる。また、排出される温風が外気に冷やされることにより排気口で結露した水が、そのまま落下して排気風路内に侵入しやすくなる。循環風路内には、ファン、ヒータ等の充電部が存在するため、外部から排気風路内に侵入した水が循環風路内へと至ることは望ましくない。
【0007】
そこで、本発明は、排気効率の向上を図りつつ循環風路内への水の侵入を防止し得る洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の主たる態様に係る洗濯乾燥機は、筐体内に弾性的に支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に配置され、洗濯物が収容される内槽と、ヒータと送風ファンとが配置され、前記ヒータおよび前記送風ファンの動作により発生させた温風を前記外槽内との間で循環させる循環風路と、前記循環風路に設けられ、前記循環風路内を流れる温風の一部を排出させる第1の排気口と、前記筐体の外部に面する、上方に向けられた第2の排気口をその天面に有し、前記第1の排気口から排出された温風が前記第2の排気口へ向かって流れる排気風路と、前記排気風路の下方に設けられ、前記排気風路への温風の入口と前記第1の排気口とに繋がる中継風路と、を備える。ここで、前記温風の入口は、前記第2の排気口よりも下方において前記第2の排気口と上下方向に重ならないように設けられる。前記第1の排気口は、前記温風の入口よりも下方に位置し、前記温風の入口と上下方向に重ならない。前記中継風路は、前記第1の排気口から近い側の第1風路と、前記第1の排気口から遠い側の第2風路とを含む。前記第1風路と前記第2風路との間は、仕切壁により仕切られる。前記仕切壁には、前記第1風路と前記第2風路とを連通させる連通口が形成され、前記連通口は、フラップにより開閉される。前記第2風路の底面は、前記第1風路の底面よりも一段低くされる。
【0009】
上記の構成によれば、排気風路は、筐体の外部に面する第2の排気口が上方に向けられているため、第1の排気口から排出されて排気風路へと流れて来た温風が、第2の排気口から円滑に排出されやすく、温風の排気効率が向上することが期待される。
【0010】
しかも、排気風路への温風の入口が、上下方向において、第2の排気口と重ならないので、第2の排気口から侵入した水が、直接、温風の入口に滴下しない。よって、侵入した水が、温風の入口を通じて上流側に進行しにくく、循環風路内に至りにくいため、循環風路内に存在する送風ファン、ヒータ等の充電部が、侵入した水に接触することを防止できる。
さらに、第1の排気口から排出された温風は、中継風路および排気風路を流れて第2の排気口から筐体の外部へ排出される。ここで、第1の排気口は、上下方向において、排気風路への温風の入口と重ならないので、排気風路内に侵入して温風の入口に至った水が、中継風路内に滴下するようなことが生じても、その水が直接、第1の排気口へ至らず、循環風路内へ至りにくい。
【0011】
本態様に係る洗濯乾燥機において、前記排気風路は、前記第2の排気口を囲うように下方に延びる第1のリブを含むような構成とされ得る。この場合、前記第1のリブは、前記筐体の外部から前記第2の排気口を通じて斜め方向に直線的に前記温風の入口へと向かう水が前記第2のリブに当たる高さを有する。
【0012】
上記の構成によれば、筐体の外部から第2の排気口を通じて斜め方向に直線的に温風の入口へ向かおうとする水を第1のリブにより遮断することができ、排気風路内に侵入した水が温風の入口へ至りにくくなる。
【0013】
本態様に係る洗濯乾燥機において、前記排気風路は、複数の前記第2の排気口により構成される排気口群と、当該排気口群を囲うように下方に延びる第2のリブとを含むような構成とされ得る。この場合、前記第2のリブは、前記筐体の外部から前記第2の排気口を通じて斜め方向に直線的に前記温風の入口へと向かう水が前記第2のリブに当たる高さを有する。
【0014】
上記の構成によれば、筐体の外部から第2の排気口を通じて斜め方向に直線的に温風の入口へ向かおうとする水を第2のリブにより遮断することができ、排気風路内に侵入した水が温風の入口へ至りにくくなる。
【0015】
本態様に係る洗濯乾燥機において、前記排気風路の底面は、周囲の面よりも高くなるよう隆起する隆起面を含むような構成とされ得る。この場合、前記隆起面に前記温風の入口が設けられる。
【0016】
上記の構成によれば、排気風路内に、温風の入口に至るまでにある程度の水を溜めることができる貯水空間を確保できるので、排気風路内に多くの水が浸入してきた場合にも、侵入した水が温風の入口へ至りにくくなる。
【0017】
本態様に係る洗濯乾燥機において、前記排気風路内に侵入した水を排出するための排水口を、さらに備えるような構成が採られ得る。この場合、前記排気風路の底面は、前記排水口側に向かって下る傾斜面を含む。
【0018】
上記の構成によれば、第2の排気口から侵入し、排気風路の底面に滴下した水を傾斜面により円滑に排水口へ導き、排水口から排出させることができる。これにより、排気風路内に侵入した水が、一層、温風の入口へ至りにくくなる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、排気効率の向上を図りつつ循環風路内への水の侵入を防止し得る洗濯乾燥機を提供することができる。
【0022】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明によりさらに明らかとなろう。ただし、以下の実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、実施の形態に係る、全自動洗濯乾燥機の側面断面図である。
図2図2は、実施の形態に係る、全自動洗濯乾燥機の上部の背面斜視図である。
図3図3は、実施の形態に係る、乾燥装置の斜視図である。
図4図4(a)および(b)は、実施の形態に係る、温風発生ユニットの斜視図である。
図5図5は、実施の形態に係る、風路ユニットと、風路ユニットから取り外されたフィルタユニットの斜視図である。
図6図6(a)は、実施の形態に係る、上風路部材が除かれた状態の風路ユニットの斜視図であり、図6(b)は、実施の形態に係る、裏返された状態の上風路部材の斜視図である。
図7図7は、実施の形態に係る、排気カバー部の周辺が拡大された上面板の裏面図である。
図8図8は、実施の形態に係る、温風発生ユニットの中央部の位置で切断された乾燥装置の背面断面図である。
図9図9は、実施の形態に係る、下部排気風路および上部排気風路の位置で切断された乾燥装置の要部の背面断面図である。
図10図10は、実施の形態に係る、上部排気風路の排水口の位置で切断された乾燥装置の要部の側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、本実施の形態に係る、全自動洗濯乾燥機1の側面断面図である。図2は、本実施の形態に係る、全自動洗濯乾燥機1の上部の背面斜視図である。
【0026】
全自動洗濯乾燥機1は、外観を構成する筐体10を備える。筐体10は、上下の面が開放された方形筒状の胴体部11と、胴体部11の上面を覆う上面板12と、胴体部11を支持する脚台13とを含む。上面板12には、洗濯物を投入するための外側投入口14が形成される。外側投入口14は、開閉自在な上蓋15により覆われる。
【0027】
筐体10内には、外槽20が、防振装置を有する4本の吊棒21により弾性的に吊り下げ支持される。外槽20は、上面が開放されたほぼ円筒状の外槽本体20aと、外槽本体20aの上面を覆う外槽カバー20bとで構成される。外槽カバー20bには、外側投入口14に対応する位置に、洗濯物を投入するための内側投入口22が形成される。内側投入口22は、外槽蓋23により開閉可能に覆われる。
【0028】
外槽20内には、上面が開放されたほぼ円筒状の洗濯脱水槽24が配される。洗濯脱水槽24の内周面には、全周に亘って多数の脱水孔24aが形成される。洗濯脱水槽24の上部には、バランスリング25が設けられる。洗濯脱水槽24の底部には、パルセータ26が配される。パルセータ26の表面には、放射状に複数の羽根26aが設けられる。なお、洗濯脱水槽24は、本発明の内槽に相当する。
【0029】
外槽20の外底部には、洗濯脱水槽24およびパルセータ26を駆動するトルクを発生させる駆動ユニット30が配される。駆動ユニット30は、駆動モータ31と、伝達機構部32とを含む。伝達機構部32は、クラッチ機構を有し、当該クラッチ機構による切替操作により、洗い工程およびすすぎ工程では、駆動モータ31のトルクをパルセータ26のみに伝達してパルセータ26のみを回転させ、脱水工程では、駆動モータ31のトルクをパルセータ26および洗濯脱水槽24に伝達してパルセータ26および洗濯脱水槽24を一体的に回転させる。
【0030】
外槽20の外底部には、排水口部20cが形成される。排水口部20cには、排水バルブ40が設けられる。排水バルブ40は、排水ホース41に接続される。排水バルブ40が開放されると、洗濯脱水槽24および外槽20に溜められた水が排水ホース41を通じて機外へ排出される。
【0031】
筐体10内の後部には、外槽20の上方に乾燥装置50と給水装置60とが配置される。乾燥装置50と給水装置60は、胴体部11の上面後部に配置された固定板16に取り付けられ、上面板12により覆われる。
【0032】
乾燥装置50は、洗濯脱水槽24内に収容された洗濯物を乾燥させる。乾燥装置50はヒータと送風ファンが配置された循環風路50aを含み、循環風路50aが、吸気ダクト71および排気ダクト72によって外槽20の内部と接続される。吸気ダクト71および排気ダクト72は、フレキシブルなダクトであり、ゴム等の弾性材料で形成され、中間部分に図示しない蛇腹部を有する。ヒータおよび送風ファンの動作により生成した温風が、循環風路50aから排出され、吸気ダクト71を通じて外槽20内に導入される。さらに、外槽20から排出された温風が、排気ダクト72を通じて循環風路50a内に導入される。こうして、循環風路50aと外槽20との間で温風が循環する。
【0033】
給水装置60は、外部に露出する給水口61が、水栓から延びる図示しない外部給水ホースに接続される。給水装置60は給水バルブおよび洗剤容器を含み、給水バルブが開放されることにより、水栓からの水道水が洗剤容器内に収容された洗剤とともに外槽20内に供給される。給水装置60は、風呂水ポンプを含んでいてもよい。
【0034】
次に、乾燥装置50の構成にいて、図3ないし図10を参照し、詳細に説明する。
【0035】
図3は、本実施の形態に係る、乾燥装置50の斜視図である。図4(a)および(b)は、本実施の形態に係る、温風発生ユニット51の斜視図であり、図4(b)は、上ケーシング110bが除かれた状態を示す。図5は、本実施の形態に係る、風路ユニット52と、風路ユニット52から取り外されたフィルタユニット53の斜視図である。図6(a)は、本実施の形態に係る、上風路部材52bが除かれた状態の風路ユニット52の斜視図であり、図6(b)は、本実施の形態に係る、裏返された状態の上風路部材52bの斜視図である。図7は、本実施の形態に係る、排気カバー部54の周辺が拡大された上面板12の裏面図である。図8は、本実施の形態に係る、温風発生ユニット51の中央部の位置で切断された乾燥装置50の背面断面図である。図9は、本実施の形態に係る、下部排気風路230および上部排気風路240の位置で切断された乾燥装置50の要部の背面断面図である。図10は、本実施の形態に係る、上部排気風路240の排水口247の位置で切断された乾燥装置50の要部の側面断面図である。なお、図3では、乾燥装置50を構成する排気カバー部54が一体形成された上面板12の一部が斜視断面図で描かれており、排気カバー部54の輪郭が破線により示されている。
【0036】
図3に示すように、乾燥装置50は、温風発生ユニット51と、風路ユニット52と、フィルタユニット53と、排気カバー部54とを含む。排気カバー部54は、上面板12の一部として形成される。フィルタユニット53が装着された風路ユニット52と温風発生ユニット51とが結合されて一体化され、固定板16に取り付けられた後、胴体部11に上面板12が取り付けられると、乾燥装置50が完成する。
【0037】
図4(a)、(b)および図8を参照し、温風発生ユニット51は、ケーシング110と、送風ファン120と、ヒータ130とを含み、送風ファン120およびヒータ130の動作により温風を発生させる。ケーシング110は、上面が開口する下ケーシング110aと、下面が開口する上ケーシング110bとを結合することにより形成される。下ケーシング110aと上ケーシング110bとの間にはシール用のパッキン110cが設けられる。ケーシング110は、ファン室111と、ファン室111から延びる吐出風路112とを含む。ケーシング110の天面には、ファン室111に繋がる吸込口113が形成され、ケーシング110の底面には、吐出風路112に繋がる吐出口114が形成される。吐出口114は下方に突出し、吸気ダクト71の上端部に接続される。また、ケーシング110の天面には、ファン室111の出口付近に繋がる内部排気口115が形成される。さらに、ケーシング110には、上下方向に延びる排水筒140が一体形成される。なお、内部排気口115は、本発明の第1の排気口に相当する。
【0038】
送風ファン120は、たとえば、遠心ファンであり、ブロワ121と、ブロワ121を回転させるためのブロワモータ122とを含む。ブロワ121は、ファン室111内に吸込口113と対面するように配置され、ブロワモータ122は、ケーシング110の外底面に配置される。ヒータ130は、たとえば、半導体ヒータであり、吐出風路112内における吐出口114の手前位置に配置される。
【0039】
図5ないし図10を参照し、風路ユニット52は、吸気風路210と、フィルタ室220と、下部排気風路230とを含む。これら吸気風路210、フィルタ室220および下部排気風路230は、上面が開口する下風路部材52aと、下面が開口する上風路部材52bとを結合することにより一体的に形成される。下風路部材52aと上風路部材52bとの間には、シール用のパッキン52cが設けられる。なお、下部排気風路230は、本発明の中継風路に相当する。
【0040】
風路ユニット52には、上風路部材52bの上面の外側に、上面が開口する風路構成部52dが形成される。風路構成部52dの上面が排気カバー部54で覆われることにより、下部排気風路230に繋がる上部排気風路240が形成される。図7に示すように、排気カバー部54の裏面には、排気カバー部54の外周部となる溝部54aが形成される。図3に示すように、風路構成部52dの上端部が、溝部54aに収容され、溝部54aに装着されたシール用のパッキン54bに当接する。なお、上部排気風路240は、本発明の排気風路に相当する。
【0041】
吸気風路210は、左右方向に長く上下方向に扁平な形状を有する。吸気風路210には、右端部の底面に風路出口211が形成される。風路出口211は、温風発生ユニット51の吸込口113に繋がる。
【0042】
フィルタ室220は、吸気風路210の左端部の下方に設けられ、前後方向にやや長いほぼ直方体の箱状を有する。フィルタ室220の前面には、フィルタユニット53を挿入するための挿入口221が形成される。フィルタ室220の底面には導入口222が形成される。導入口222は、下方に突出し、排気ダクト72の上端部に接続される。また、フィルタ室220の底面には導入口222の前方に、外気を取り入れるための外気吸気口223が形成される。フィルタ室220は、天面に形成された導出口224を介して吸気風路210と連通する。
【0043】
吸気風路210およびフィルタ室220は、温風発生ユニット51のケーシング110とともに循環風路50aを構成する。
【0044】
下部排気風路230は、下風路部材52aに形成された下区画壁52a1と上風路部材52bに形成された上区画壁52b1とにより吸気風路210と区画される。下部排気風路230は、左右方向に長い形状を有し、温風発生ユニット51から近い側の第1風路231と、温風発生ユニット51から遠い側の第2風路232とを含む。第1風路231と第2風路232との間は、仕切壁233により仕切られる。仕切壁233には、第1風路231と第2風路232と連通させる下部連通口234が形成される。第1風路231の底面231aには、仕切壁233と反対側の端部に導入口235が形成される。導入口235の周囲には環状の突出部236が形成され、突出部236の裏側に形成された溝部236aにパッキン237が装着される。導入口235は、温風発生ユニット51の内部排気口115に繋がる。導入口235と内部排気口115との間がパッキン237によりシールされる。第2風路232の底面232aは、第1風路231の底面231aよりも一段低くされる。これにより、第2風路232の底面232aと下部連通口234の下縁との間に大きな高さが確保される。
【0045】
下部排気風路230には、下部連通口234を開閉するための排気弁ユニット250が設けられる。図6(a)に示すように、排気弁ユニット250は、下部連通口234を第2風路232側から閉鎖するフラップ251と、フラップ251の回転軸251aに連結されるモータ252とを含む。モータ252の回転が回転軸251aに伝達されることにより、フラップ251が下部連通口234を閉鎖する位置と開放する位置とに切り替えられる。
【0046】
上部排気風路240は、下部排気風路230の上方に位置し、左右方向に長い形状を有する。排気カバー部54が上部排気風路240の天面を構成する。上部排気風路240の天面には、乾燥装置50の正面から見て右側、即ち、下部排気風路230の第1風路231側に、前後および左右に並ぶ複数の外部排気口241が形成される。各外部排気口241は、左右方向に長い長円形状を有する。各外部排気口241は、筐体10の外部に面し、上方に向けられる。複数の外部排気口241は、排気口群242を構成する。なお、外部排気口241は、本発明の第2の排気口に相当する。
【0047】
上部排気風路240の底面には、乾燥装置50の正面から見て左側、即ち、下部排気風路230の第2風路232側に、周囲の面よりも高くなるように隆起する隆起面243が形成される。隆起面243には、上部排気風路240と下部排気風路230の第2風路232とを連通させる、ほぼ長方形状の上部連通口244が形成される。上部連通口244は、上部排気風路240への温風の入口となる。上部連通口244は、上部排気風路240の長手方向において排気口群242と離れるように設けられことにより、排気口群242よりも下方において、排気口群242、即ち全ての外部排気口241と上下方向に重ならない。
【0048】
上部排気風路240の天面には、各外部排気口241の全周を囲うように下方に延びる第1リブ245が形成される。また、上部排気風路240の天面には、第1リブ245の外側において、排気口群242の上部連通口244側の側方と後方とを囲うように下方に延びる第2リブ246が形成される。第1リブ245および第2リブ246がない場合、上部連通口244の近くに位置する外部排気口241では、筐体10の外部からの水が、外部排気口241を通じて斜め方向に直線的に上部連通口244へと向かうことが可能となり得る。そこで、第1リブ245および第2リブ246は、このように、筐体10の外部から外部排気口241を通じて斜め方向に直線的に上部連通口244へと向かう水が、これら第1リブ245および第2リブ246に当たるような高さを有する。なお、第1リブ245および第2リブ246は、それぞれ、本発明の第1のリブおよび第2のリブに相当する。
【0049】
上部排気風路240には、排気口群242の後方位置に、後方へ膨らむ膨出部240aが設けられ、この膨出部240aの底面に排水口247が形成される。排水口247は上部連通口244よりも低い位置にあり、上部排気風路240の底面には、上部連通口244から離れる方向へと下った後、さらに排水口247側へ向かって下る傾斜面248が形成される。また、上部排気風路240の底面には、上区画壁52b1に対応する位置に溝部249が形成される。排水口247は、温風発生ユニット51のケーシング110と一体形成された排水筒140の上端に接続される。
【0050】
図5を参照し、フィルタユニット53は、フィルタ本体部310と、フィルタ本体部310の前部に設けられる前面パネル部320とを含む。フィルタ本体部310は、上下方向に重なる下部フィルタ311と上部フィルタ312とによる2重のフィルタ構造を有し、風路ユニット52のフィルタ室220内に収容される。前面パネル部320は、フィルタ室220の挿入口221を塞ぐ。前面パネル部320には、取っ手321が設けられる。ユーザは、取っ手321を持ってフィルタユニット53を前後方向に移動させ、風路ユニット52に対してフィルタユニット53を着脱することができる。
【0051】
全自動洗濯乾燥機1では、各種運転コースの洗濯運転、洗濯乾燥運転または乾燥運転が行われる。洗濯運転は、洗濯のみを行う運転であり、洗い工程、中間脱水工程、すすぎ工程および最終脱水工程が順番に実行される。洗濯乾燥運転は、洗濯から乾燥までを連続的に行う運転であり、最終脱水工程に続いて乾燥工程が実行される。乾燥運転は、乾燥のみを行う運転であり、乾燥工程のみが実行される。
【0052】
洗い工程およびすすぎ工程では、洗濯脱水槽24内に水が溜められた状態で、パルセータ26が右方向および左方向に回転する。パルセータ26の回転により洗濯脱水槽24内に水流が発生する。洗い工程では、発生した水流と水に含まれる洗剤とにより洗濯物が洗われる。すすぎ工程では、発生した水流により洗濯物がすすがれる。
【0053】
中間脱水工程および最終脱水工程では、洗濯脱水槽24およびパルセータ26が一体となって高速回転する。洗濯脱水槽24に発生する遠心力の作用により、洗濯物が脱水される。
【0054】
乾燥工程では、最初に内気循環乾燥工程が行われ、それに続いて外気導入乾燥工程が行われる。内気循環乾燥工程では、下部排気風路230内において下部連通口234がフラップ251により閉鎖される(図9参照)。これにより、下部排気風路230および上部排気風路240を通じた排気が行えない状態となる。温風発生ユニット51内において、送風ファン120およびヒータ130が動作する。送風ファン120が動作してブロワ121が回転すると、図8の矢印に示すように、吸込口113からケーシング110内に空気が吸い込まれ、ファン室111内で風が発生する。発生した風は、吐出風路112を流れてヒータ130によって加熱され、温風となって吐出口114から排出される。吐出口114から排出された温風は、吸気ダクト71を通じて外槽20内に供給される。
【0055】
外槽20内に供給された温風は、洗濯脱水槽24内を流れる。洗濯脱水槽24内では、一定の時間毎に、パルセータ26が右回転および左回転する。洗濯脱水槽24内の洗濯物は、パルセータ26により撹拌されつつ、洗濯脱水槽24内を流れる温風に接触する。洗濯脱水槽24内を流れた温風は、外槽20内から排気ダクト72を通じて排出され、図8の矢印に示すように、導入口222、フィルタ室220および吸気風路210を通って、再び吸込口113からケーシング110内に吸い込まれる。
【0056】
内気循環乾燥工程では、下部排気風路230および上部排気風路240を通じた排気が行えないため、外気吸気口223を通じた外気の取り込みがほとんど行われず、循環風路50aと外槽20との間で温風が循環し、これによって、洗濯脱水槽24内の温度が速やかに上昇する。
【0057】
外槽20から排出された温風には、パルセータ26での撹拌等でよって洗濯物から出たリント等の異物が混入する。温風はフィルタ室220内でフィルタユニット53の下部フィルタ311および上部フィルタ312を通過し、温風に含まれた異物がこれらフィルタ311、312で捕集される。
【0058】
洗濯脱水槽24内の温度上昇が進み、洗濯物から水分が蒸発して温風に水分が多く含まれるようになると、外気導入乾燥工程に切り替えられる。外気導入乾燥工程への切替えは、乾燥工程が開始されてからの時間経過に基づいて行われてもよいし、温度センサで検出された外槽20内の温度や湿度センサで検出された外槽20内の湿度に基づいて行われてもよい。
【0059】
外気導入乾燥工程では、図9の破線矢印のように、下部排気風路230内でフラップ251が開いて下部連通口234が開放される。これにより、下部排気風路230および上部排気風路240を通じた排気が行えることで、外気吸気口223から外気が取り込める状態となる。この状態において、送風ファン120およびヒータ130が動作する。外気吸気口223から取り込まれた外気は、フィルタ室220を通り、導入口222から取り込まれた温風と混合されながら吸気風路210へと流れ、外気が混合された温風がケーシング110内へと吸い込まれる。このとき、外気は、フィルタ室220内で下部フィルタ311および上部フィルタ312を通過し、外気に含まれた埃等の異物がこれらフィルタ311、312で捕集される。
【0060】
外気導入乾燥工程では、外気が取り込まれる分、外槽20内に供給される温風の流量が多くなるため、外槽20内の水分を多く含んだ温風の一部が、下部排気風路230および上部排気風路240を通じて筐体10の外部に排出されるようになる。即ち、図9の実線矢印に示すように、循環風路50aを流れる外槽20内の温風の一部が、内部排気口115から排出され、導入口235を通じて下部排気風路230内に排出される。下部排気風路230内に排出された温風は、第1風路231および第2風路232を順次流れ、上部連通口244を通じて上部排気風路240内に排出される。上部排気風路240内に排出された温風は、排気口群242側へと流れて、排気口群242の各外部排気口241から筐体10の外部へ排出される。
【0061】
こうして、外気導入乾燥工程が行われることにより、洗濯物から蒸発した水分が、効果的に外槽20内から筐体10の外に排出され、外槽20内が除湿されやすくなるため、洗濯物の乾燥が促進される。なお、外槽20からの温風の一部は、循環風路50aを流れてヒータ130で再加熱されるので、引き続き外槽20内の温度が高い状態に維持される。外気導入乾燥工程が終了すると、乾燥工程が終了する。
【0062】
上部排気風路240では、筐体10の外部に面する外部排気口241が上方に向けられているため、内部排気口115から排出されて上方の上部排気風路240へと流れてきた温風が、外部排気口241から円滑に排出されやすい。これにより、本実施の形態では、水分を多く含む温風の排気効率が向上することで、洗濯物の乾燥効率の向上が期待される。
【0063】
しかしながら、その反面、上面板12に水が掛けられた際などに、外部からの水が外部排気口241を通じて上部排気風路240内に浸入しやすくなる。また、排気される温風が外気に冷やされることにより外部排気口241で結露した水が、そのまま落下して上部排気風路240内に侵入しやすくなる。
【0064】
本実施の形態では、上部排気風路240への温風の入口である上部連通口244が、上下方向において、全ての外部排気口241と重ならないように形成されているので、外部排気口241から侵入した水が、直接、上部連通口244に滴下しない。よって、上部排気風路240内に侵入した水が、上部連通口244を通じて上流側に進行しにくく、下部排気風路230内、延いてはケーシング110内、即ち、循環風路50a内に至りにくいため、循環風路50a内に存在する送風ファン120、ヒータ130等の充電部が、侵入した水に接触することを防止できる。
【0065】
また、本実施の形態では、上部排気風路240の底面に、周囲の面よりも高くなるよう隆起した隆起面243が形成され、この隆起面243に上部連通口244が設けられている。このため、上部排気風路240内に、上部連通口244に至るまでにある程度の水を溜めることができる貯水空間を確保できる。よって、上部排気風路240内に多くの水が浸入してきた場合にも、侵入した水が上部連通口244へ至りにくくなる。
【0066】
さらに、上記実施の形態では、上部排気風路240の底面に、排水口247と、排水口247側へ向って下る傾斜面248が設けられている。図10に示すように、外部排気口241から侵入し、上部排気風路240の底面に滴下した水は、傾斜面248を下って排水口247に導かれやすい。排水口247に導かれた水は、排水筒140を通り、排水筒140の下端部から外槽20の底部へと排出される。これにより、上部排気風路240内に侵入した水が、一層、上部連通口244へ至りにくくなる。なお、上部排気風路240の底面に滴下した水は、溝部249内にも溜まり得る。溝部249に溜まった水が溢れた場合、溢れた水は傾斜面248を下って排水口247に導かれる。また、溝部249内に溜まった水は、やがて自然に蒸発し得る。
【0067】
さらに、上記実施の形態では、第1リブ245および第2リブ246により、筐体10の外部から外部排気口241を通じて斜め方向に直線的に上部連通口244へ向かおうとする水が遮断される。よって、上部排気風路240内に侵入した水が、さらに一層、上部連通口244へ至りにくくなる。また、上部排気風路240内に侵入し、上部排気風路240の天面を伝って上部連通口244の上方へ至ろうとする水が第2リブ246で遮断される。よって、侵入した水が、上部排気風路240の天面を伝って上方から上部連通口244へ滴下することを防止できる。
【0068】
さらに、本実施の形態では、下部排気風路230の導入口235、即ち、導入口235に繋がる内部排気口115が、上下方向において、上部連通口244と重ならないように設けられている。このため、上部排気風路240内に侵入して上部連通口244に至った水が、下部排気風路230内に滴下するようなことが生じても、その水が直接、内部排気口115に至らない。よって、下部排気風路230内に水が浸入しても、その水が循環風路50a内に至りにくい。
【0069】
さらに、本実施の形態では、下部排気風路230は、上部連通口244を介して上部排気風路240と繋がる第2風路232の底面232aが第1風路231の底面231aよりも低くされているので、第2風路232内に、下部連通口234に至るまでにある程度の水を溜めることができる貯水空間を確保できる。よって、下部排気風路230内に水が浸入しても、その水が一層、循環風路50a内に至りにくい。また、第2風路232内に設けられたフラップ251が浸水する位置まで水が溜まりにくいので、溜まった水でフラップ251の開閉動作に支障が出ることが防止される。
【0070】
さらに、本実施の形態では、下部排気風路230の下部連通口234が、上下方向において、上部連通口244と重ならないので、上部連通口244から下部連通口234に、直接、水が滴下せず、下部連通口234を通じて第1風路231内に水が浸入しにくい。また、第1風路231内に水が浸入し、第1風路231の底面231aを水が流れても、導入口235の周囲に突出部236が設けられているので、侵入した水が、導入口235に至りにくく、導入口235を通じて内部排気口115に至りにくい。
【0071】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態等によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
【0072】
たとえば、上記実施の形態では、内部排気口115が温風発生ユニット51のケーシング110に設けられた。即ち、内部排気口115が、循環風路50a内における送風ファン120とヒータ130との間の位置に設けられた。しかしながら、内部排気口115は、循環風路50a内の何れの位置に設けられてもよい。たとえば、内部排気口115が、循環風路50a内における送風ファン120の上流位置である吸気風路210に設けられてもよい。
【0073】
また、上記実施の形態では、上部排気風路240と内部排気口115との間に、中継風路として下部排気風路230が設けられた。しかしながら、下部排気風路230が設けられず、上部排気風路240の上部連通口244が導入口として内部排気口115に繋げられる構成が採られてもよい。
【0074】
さらに、上記実施の形態では、フラップ251が下部連通口234に配置された。しかしながら、フラップ251が、導入口235に配置され、導入口235を開閉してもよいし、上部連通口244に配置され、上部連通口244を開閉してもよい。
【0075】
さらに、上記実施の形態では、上部排気風路240に第1リブ245と第2リブ246の双方が設けられた。しかしながら、上部排気風路240に第1リブ245および第2リブ246うち何れか一方のみが設けられてもよい。
【0076】
さらに、上記実施の形態では、排気カバー部54が上面板12と一体形成された。しかしながら、排気カバー部54が上面板12と別体に形成されてもよい。
【0077】
さらに、上記実施の形態では、いわゆる渦巻き式の洗濯機に衣類の乾燥機能が搭載された全自動洗濯乾燥機1に本発明が適用された例が示された。しかしながら、外槽内に横軸型のドラムを配置したドラム式洗濯機に衣類の乾燥機能が搭載されたドラム式洗濯乾燥機に本発明を適用することもできる。
【0078】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0079】
1 全自動洗濯乾燥機(洗濯乾燥機)
10 筐体
20 外槽
24 洗濯脱水槽(内槽)
50 乾燥装置
50a 循環風路
115 内部排気口(第1の排気口)
230 下部排気風路(中継風路)
240 上部排気風路(排気風路)
241 外部排気口(第2の排気口)
242 排気口群
243 隆起面
244 上部連通口(温風の入口)
245 第1リブ(第1のリブ)
246 第2リブ(第2のリブ)
247 排水口
248 傾斜面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10