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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】使い捨ておむつのパッケージ
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/07 20170101AFI20220405BHJP
   A61F 13/551 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
B65D85/07
A61F13/551 100
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2017217489
(22)【出願日】2017-11-10
(65)【公開番号】P2019089559
(43)【公開日】2019-06-13
【審査請求日】2020-08-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】八木 亮子
【審査官】▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2007/018724(WO,A1)
【文献】国際公開第2009/147905(WO,A1)
【文献】特開2009-096474(JP,A)
【文献】特開2017-089207(JP,A)
【文献】特開2015-110000(JP,A)
【文献】特開平05-059601(JP,A)
【文献】「しまうさのトイレトレーニング」,日本,2016年04月17日,http://applion.jp/iphone/app/425128442/
【文献】無料でGET!トイレトレーニングお役立ちポスター,日本,2015年09月29日,https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/121
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F13/15-13/84
A61L15/16-15/64
B65D85/00-85/28
B65D85/575
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使い捨ておむつと、前記使い捨ておむつを収容する袋体と、を有する使い捨ておむつのパッケージであって、
前記使い捨ておむつは、前記使い捨ておむつから分離して再貼付可能なシール部材を有し、
前記袋体は、
前記使い捨ておむつが前記シール部材を有することを示す第1表示と、
乳幼児のトイレトレーニングを補助するトイレトレーニング用プログラムをダウンロードするための情報を示す第2表示と、を有し、
前記シール部材は、ARマーカーを有し、
前記ARマーカーは、
前記トイレトレーニング用プログラムがダウンロードされ、かつ、読み取り部及び出力部を備えるコンピューターによる読み取りが可能であり、
トイレトレーニング情報を前記出力部に出力させる処理を前記コンピューターに実行させるための識別子であることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
【請求項2】
請求項1に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
前記第1表示は、前記使い捨ておむつにおける前記シール部材の位置を示す写真と絵の少なくとも一方を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
前記第2表示は、前記トイレトレーニング用プログラムをダウンロード可能なWebサイトにアクセスするための表示を有し、当該表示は、URLとQRコードの少なくとも一方を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
【請求項4】
請求項1から3の何れか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであって、
前記袋体の前面に、前記使い捨ておむつがトイレトレーニング用おむつであることを示す表示、及び、前記第1表示が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
【請求項5】
請求項1から4の何れか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであり、
前記袋体の前面に、前記使い捨ておむつがトイレトレーニング用おむつであることを示す表示が設けられ、
前記袋体の前面以外の少なくとも1つの面に、前記第2表示が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
【請求項6】
請求項1から5の何れか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであり、
前記使い捨ておむつは、前記使い捨ておむつの廃棄時に利用される後処理テープを備え、
前記シール部材は、前記後処理テープに貼られていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
【請求項7】
請求項1から6の何れか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであり、
前記シール部材は、ARマーカーを有し、
前記ARマーカーは、
前記トイレトレーニング用プログラムがダウンロードされ、かつ、読み取り部及び出力部を備えるコンピューターによる読み取りが可能であり、
トイレトレーニング情報を前記出力部に出力させる処理を前記コンピューターに実行させるための識別子であることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
【請求項8】
請求項1から7の何れか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであり、
人工尿を80ml滴下したときのリウェット量が5g以上35g以下であることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
【請求項9】
請求項1から8の何れか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであり、
前記袋体は、前記シール部材を貼り付け可能な台紙の印刷用の画像データをダウンロードするための第3表示を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
【請求項10】
請求項1から9の何れか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであり、
前記シール部材を貼り付け可能な台紙が、前記袋体の内部に封入されているか、又は、前記袋体の外面に貼り付けられており、
前記袋体には、前記使い捨ておむつのパッケージが前記台紙を有することを示す第4表示が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
【請求項11】
請求項1から10の何れか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであり、
前記袋体は、前記使い捨ておむつに関する情報と、前記使い捨ておむつを利用したトイレトレーニング方法の少なくとも一方を表示するWebサイトにアクセスするための表示を有し、当該表示は、URLとの少なくとも一方を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
【請求項12】
請求項1から11の何れか1項に記載の使い捨ておむつのパッケージであり、
前記シール部材の図柄は性別に応じて異なり、
前記袋体は、前記シール部材の図柄が性別に応じたものであることを示す表示を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつのパッケージ、及び、使い捨ておむつの販売促進ツールに関する。
【背景技術】
【0002】
乳幼児は、成長の過程において、おむつを着用した状態からトイレで排泄ができるようにトイレトレーニングを行う。このとき、特許文献1に示すように、補助便座を大人用便座に載置して、乳幼児にトイレでの排泄を促すことが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-323869号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、乳幼児は特許文献1に記載の補助便座に座ることを拒むことがある。そこで、乳幼児がトイレに行けたり、補助便座に座ることができたり、トイレで排泄できたりした場合に、ご褒美として、乳幼児に、台紙にシールを貼らせることがある。ただし、使い捨ておむつとは別にシール等を準備する必要があり、保護者の手間を取らせる。そのため、台紙の使用が中断し、トイレトレーニングが停滞しやすくなる傾向にある。また、単にシールを貼るという行為だけでは、乳幼児が飽きやすく、この点も、トイレトレーニングの停滞に繋がりやすい。
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、トイレトレーニングを継続させることが可能な使い捨ておむつのパッケージ、及び、使い捨ておむつの販売促進ツールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、
使い捨ておむつと、前記使い捨ておむつを収容する袋体と、を有する使い捨ておむつのパッケージであって、
前記使い捨ておむつは、前記使い捨ておむつから分離して再貼付可能なシール部材を有し、
前記袋体は、
前記使い捨ておむつが前記シール部材を有することを示す第1表示と、
乳幼児のトイレトレーニングを補助するトイレトレーニング用プログラムをダウンロードするための情報を示す第2表示と、を有し、
前記シール部材は、ARマーカーを有し、
前記ARマーカーは、
前記トイレトレーニング用プログラムがダウンロードされ、かつ、読み取り部及び出力部を備えるコンピューターによる読み取りが可能であり、
トイレトレーニング情報を前記出力部に出力させる処理を前記コンピューターに実行させるための識別子であることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、トイレトレーニングを継続させることが可能な使い捨ておむつのパッケージ、及び、使い捨ておむつの販売促進ツールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】使い捨ておむつのパッケージ1の斜視図である。
図2】使い捨ておむつ10の背面図である。
図3図3A及び図3Bは、後処理テープ13及びシール部材14の概略断面図である。
図4】台紙30の一例を説明する図である。
図5】端末40の画面41の一例を示す図である。
図6】端末40の画面41の一例を示す図である。
図7】端末40の画面41の一例を示す図である。
図8】袋体20の前面20Aの表示の説明図である。
図9】袋体20の裏面20Bの表示の説明図である。
図10】袋体20の側面20Cの表示の説明図である。
図11】使い捨ておむつのパッケージ1の変形例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
使い捨ておむつと、前記使い捨ておむつを収容する袋体と、を有する使い捨ておむつのパッケージであって、前記使い捨ておむつは、前記使い捨ておむつから分離して再貼付可能なシール部材を有し、前記袋体は、前記使い捨ておむつが前記シール部材を有することを示す第1表示と、乳幼児のトイレトレーニングを補助するトイレトレーニング用プログラムをダウンロードするための情報を示す第2表示と、を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0010】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、ユーザーがご褒美用のシールを準備する手間が軽減される。また、おむつと、シール部材と、トイレトレーニング用プログラムを連携させたトイレトレーニングが行われやすく、これらの相乗効果により、楽しみながら効果的にトイレトレーニングを進められ、トイレトレーニングの継続に繋がる。
【0011】
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記第1表示は、前記使い捨ておむつにおける前記シール部材の位置を示す写真と絵の少なくとも一方を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0012】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、おむつがシール部材を有することと、シール部材の位置とが、一見して分かりやすくなる。
【0013】
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記第2表示は、前記トイレトレーニング用プログラムをダウンロード可能なWebサイトにアクセスするための表示を有し、当該表示は、URLとQRコード(登録商標)の少なくとも一方を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0014】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、トイレトレーニング用プログラムが、ユーザーのコンピューターにダウンロードされやすくなる。
【0015】
かかる使い捨ておむつのパッケージであって、前記袋体の前面に、前記使い捨ておむつがトイレトレーニング用おむつであることを示す表示、及び、前記第1表示が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0016】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、第1表示が袋体の目立つ位置に設けられ、シール部材がより利用されやすくなる。
【0017】
かかる使い捨ておむつのパッケージであり、前記袋体の前面に、前記使い捨ておむつがトイレトレーニング用おむつであることを示す表示が設けられ、前記袋体の前面以外の少なくとも1つの面に、前記第2表示が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0018】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、収容されているおむつがトイレトレーニング用おむつであること目立たせつつ、トイレトレーニング用プログラムが、ユーザーのコンピューターにダウンロードされやすくなる。
【0019】
かかる使い捨ておむつのパッケージであり、前記使い捨ておむつは、前記使い捨ておむつの廃棄時に利用される後処理テープを備え、前記シール部材は、前記後処理テープに貼られていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0020】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、シール部材の位置が認識されやすく、シール部材がより利用されやすくなる。また、おむつからシール部材を容易に分離でき、かつ、シール部材の接着力が維持される。
【0021】
かかる使い捨ておむつのパッケージであり、前記シール部材は、ARマーカーを有し、前記ARマーカーは、前記トイレトレーニング用プログラムがダウンロードされ、かつ、読み取り部及び出力部を備えるコンピューターによる読み取りが可能であり、トイレトレーニング情報を前記出力部に出力させる処理を前記コンピューターに実行させるための識別子であることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0022】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、シール部材と、トイレトレーニング用プログラムとの連携が強化され、両者を利用したトイレトレーニングが行われやすくなる。また、コンピューターから出力される視覚的、聴覚的な情報により、乳幼児は楽しみながらトイレトレーニングを行え、トイレトレーニングの継続に繋がる。
【0023】
かかる使い捨ておむつのパッケージであり、人工尿を80ml滴下したときのリウェット量が5g以上35g以下であることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0024】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、おむつからの漏れを抑制しつつ、おむつが濡れたことの気持ち悪さから、乳幼児が自主的にトイレに行くようになりやすく、トイレトレーニングを前進させることができる。
【0025】
かかる使い捨ておむつのパッケージであり、前記袋体は、前記シール部材を貼り付け可能な台紙の印刷用の画像データをダウンロードするための第3表示を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0026】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、おむつと、シール部材と、トイレトレーニング用プログラムと、台紙を連携させたトイレトレーニングが行われやすく、これらの相乗効果により、楽しみながら効果的にトイレトレーニングを進められ、トイレトレーニングの継続に繋がる。
【0027】
かかる使い捨ておむつのパッケージであり、前記シール部材を貼り付け可能な台紙が、前記袋体の内部に封入されているか、又は、前記袋体の外面に貼り付けられており、前記袋体には、前記使い捨ておむつのパッケージが前記台紙を有することを示す第4表示が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0028】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、台紙が直接ユーザーに提供されるため、おむつと、シール部材と、トイレトレーニング用プログラムと、台紙を連携させたトイレトレーニングが行われやすくなる。
【0029】
かかる使い捨ておむつのパッケージであり、前記袋体は、前記使い捨ておむつに関する情報と、前記使い捨ておむつを利用したトイレトレーニング方法の少なくとも一方を表示するWebサイトにアクセスするための表示を有し、当該表示は、URLとQRコード(登録商標)の少なくとも一方を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0030】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、おむつと、シール部材と、トイレトレーニング用プログラムと、台紙を連携させたトイレトレーニングが行われやすくなる。
【0031】
かかる使い捨ておむつのパッケージであり、前記シール部材の図柄は性別に応じて異なり、前記袋体は、前記シール部材の図柄が性別に応じたものであることを示す表示を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0032】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、ユーザーは、乳幼児の性別に応じたパッケージを購入でき、乳幼児が興味を示すシール部材を利用してトイレトレーニングを行える。よって、トレーニングの継続に繋がる。
【0033】
また、使い捨ておむつと、前記使い捨ておむつを収容する袋体と、を有する使い捨ておむつのパッケージであって、前記使い捨ておむつは、前記使い捨ておむつから分離して再貼付可能なシール部材を有し、前記袋体は、前記使い捨ておむつが前記シール部材を有することを示す第1表示と、前記シール部材を貼り付け可能な台紙の印刷用の画像データをダウンロードするための第3表示と、を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0034】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、おむつと、シール部材と、台紙を連携させたトイレトレーニングが行われやすく、これらの相乗効果により、楽しみながら効果的にトイレトレーニングを進められ、トイレトレーニングの継続に繋がる。
【0035】
また、使い捨ておむつと、前記使い捨ておむつを収容する袋体と、を有する使い捨ておむつのパッケージであって、前記使い捨ておむつは、人工尿を80ml滴下したときのリウェット量が5g以上35g以下であり、前記袋体は、前記使い捨ておむつの着用者が排泄したことに気付きやすいことを示す表示と、乳幼児のトイレトレーニングを補助するトイレトレーニング用プログラムをダウンロードするための情報を示す表示と、を有することを特徴とする使い捨ておむつのパッケージである。
【0036】
このような使い捨ておむつのパッケージによれば、おむつが濡れたことの気持ち悪さから、乳幼児が自主的にトイレに行くようになりやすくなる。さらに、おむつとトイレトレーニング用プログラムを連携させたトイレトレーニングが行われやすく、これらの相乗効果により、楽しみながら効果的にトイレトレーニングを進められ、トイレトレーニングの継続に繋がる。
【0037】
また、分離して再貼付可能なシール部材を有する使い捨ておむつの販売促進ツールであり、前記使い捨ておむつが前記シール部材を有することを示す第1表示と、乳幼児のトイレトレーニングを補助するトイレトレーニング用プログラムをダウンロードするための情報を示す第2表示と、を有することを特徴とする使い捨ておむつの販売促進ツールである。
【0038】
このような使い捨ておむつの販売促進ツールによれば、おむつと、シール部材と、トイレトレーニング用プログラムを連携させたトイレトレーニングが行われやすく、これらの相乗効果により、楽しみながら効果的にトイレトレーニングを進められ、トイレトレーニングの継続に繋がる。
【0039】
===第1実施形態===
<<使い捨ておむつのパッケージ1>>
図1は、使い捨ておむつのパッケージ1の斜視図である。
使い捨ておむつのパッケージ1は、トイレトレーニング用の使い捨ておむつ10と、使い捨ておむつ10を収容する袋体20とを有する。このように、使い捨ておむつ10は、1つ又は複数個毎に袋体20に収容された状態で流通され、衛生面が確保されている。
【0040】
<<トイレトレーニング用の使い捨ておむつ10>>
図2は、使い捨ておむつ10の背面図である。図3A及び図3Bは、後処理テープ13及びシール部材14の概略断面図である。本実施形態では、袋体20に収容される使い捨ておむつ10として、パンツ型の使い捨ておむつを例示するが、これに限定されない。例えば、テープ型の使い捨ておむつや、パッドタイプの使い捨ておむつ等でもよい。
【0041】
パンツ型の使い捨ておむつ10(以下、おむつ)は、排泄液を吸収保持する吸収性本体11と、着用者の腹側部に当てられる腹側胴回り部(不図示)と、着用者の背側部に当てられる背側胴回り部12とを有する。腹側胴回り部と背側胴回り部12の横方向の両側部がそれぞれ溶着等で接合されており、胴回り開口部BHと一対の脚回り開口部LHとが形成されている。
【0042】
また、おむつ10は、縦方向及び横方向を有するとともに、おむつ10の構成部材が積層された厚さ方向を有する。厚さ方向において、着用者に接触する側を肌側といい、その反対側を非肌側という。
【0043】
背側胴回り部12は、吸収性本体11よりも非肌側に配置されており、肌側シート121と、非肌側シート122と、両シート121,122の間に配置された複数の胴回り弾性部材123とを有する。複数の胴回り弾性部材123は、それぞれ横方向に伸縮可能であり、縦方向に並んで配置されている。なお、腹側胴回り部も同様の構成である。
【0044】
また、おむつ10は、おむつ10の廃棄時に利用される後処理テープ13を備える。後処理テープ13は、図3Aに示すように、テープ本体131と、テープ把持部132と、固定部133と、複数のテープ接着部134とを有する。
【0045】
テープ本体131は、おむつ10の縦方向に長い長方形状の部材であり、長手方向にZ字状に折り畳まれている。テープ本体131は、折り畳まれた状態で、背側胴回り部12の非肌側面に固定部133(接着剤等)によって剥離不能に固定されている。折り畳まれたテープ本体131の各層の間には、剥離可能であり再貼付可能なテープ接着部134が設けられ、折り畳み状態が保たれている。
【0046】
テープ把持部132は、テープ本体131の長手方向の一端部に設けられている。テープ把持部132はテープ接着部134上に(肌側に)設けられている。そのため、ユーザーは、テープ把持部132を把持して、テープ本体131を引っ張ることができる。そうすると、テープ本体131の折り畳み状態が解除される。よって、廃棄のためにおむつ10を丸めた後、後処理テープ13をおむつ10に巻き付けて固定できる。
【0047】
ところで、トイレトレーニングでは、乳幼児がトイレに行けたり、補助便座に座ることができたり、トイレで排泄できたりした場合に、ご褒美として、乳幼児に、台紙にシールを貼らせることがある。そこで、トイレトレーニング用である本実施形態のおむつ10は、おむつ10から分離して再貼付可能なシール部材14を有するものとする。
【0048】
シール部材14は、矩形形状のシール本体141と、シール把持部142と、シール接着部143とを有する。シール部材14は、後処理テープ13に貼られている。詳説すると、シール部材14は、後処理テープ13のテープ把持部132よりも上方のテープ本体131に、シール接着部143によって接着されている。
【0049】
シール把持部142は、シール本体141の長手方向の一端部に設けられている。シール把持部142はシール接着部143上に(肌側に)設けられている。そのため、ユーザーは、シール把持部142を把持して、後処理テープ13からシール部材14を容易に分離できる。なお、シール部材14の構成は上記に限定されず、例えば、シール部材14がシール把持部142を有していなくてもよい。また、シール部材14の形状も、矩形形状に限らず、丸や星等の形状であってもよい。
【0050】
以上のように、シール部材14は、後処理テープ13に貼られていることが好ましい。そうすることで、おむつ10におけるシール部材14の位置がユーザーに認識されやすく、シール部材14がトイレトレーニングに利用されやすくなる。なお、図示しないが、シール部材14に、例えば「ごほうびシール」や「やったねシール」等の文字を印刷してもよい。そうすることで、シール部材14がユーザーにより認識されやすくなる。
【0051】
また、一般に、後処理テープ13のテープ本体131は、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂素材で形成されている(シール部材14も同様)。そのため、後処理テープ13をシール部材14の剥離紙として機能させることができる。よって、シール部材14の剥離紙を別に設けなくとも、おむつ10からシール部材14を容易に分離できる。また、シール部材14の接着力が維持されるため、シール部材14は、おむつ10からの分離後も、再貼付可能となる。ただし、上記に限らず、シール部材14は、おむつ10の何れかの部位に設けられていればよい。
【0052】
また、シール部材14には、着色や図柄144が施されているとよい。より好ましくは、着色や図柄144が性別に応じて異なるとよい。図2に例示するシール部材14にはパトカーの図柄144が施されている。
【0053】
そうすることで、乳幼児がシール部材14やおむつ10に対して興味や愛着を持ちやすくなる。つまり、シール部材14を台紙等に貼りたいという気持ちから、乳幼児のトイレトレーニングへのモチベーションが向上する。また、おむつ10を大切にしたいという気持ちが生じ、おむつ10を汚さないように、乳幼児が自主的にトイレに行くようになりやすい。その結果、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0054】
性別に応じた着色とは、具体的には、男の子用のシール部材14の場合、その少なくとも一部(例えばシール把持部142)を水色や青色等の男の子が好む傾向の多い色に着色するとよい。女の子用のシール部材14の場合、その少なくとも一部をピンク色や赤色等の女の子が好む傾向の多い色に着色するとよい。
【0055】
性別に応じた図柄144とは、具体的には、男の子用のシール部材14の場合、自動車や飛行機等の乗り物やロボットや星等の男の子が興味を示しやすい図柄を施すとよい。女の子用のシール部材14の場合、動物やお城や花やハート等の女の子が興味を示しやすい図柄を施すとよい。
【0056】
また、同一パッケージ1内に、シール部材14の図柄144が異なる複数のおむつ10が収容されているとよい。そうすることで、乳幼児にとって、おむつ10(シール部材14)を選ぶ楽しみが増え、楽しみながらトイレトレーニングを行える。
【0057】
また、トイレトレーニング用である本実施形態のおむつ10では、人工尿を80ml滴下したときのリウェット量が5g以上35g以下であることが好ましい。
【0058】
リウェット量を5g以上にすることで、おむつ10が排尿により濡れてしまったことを乳幼児に気付かせることができる。その結果、乳幼児は排尿したことを保護者に伝えることができるようになり、保護者は濡れたおむつ10を直ぐに交換できる。そうすると、排尿後のおむつ10を長時間にわたり着用することがなくなり、子供が濡れた気持ち悪さに慣れてしまうことを抑制できる。また、乳幼児は、おむつ10が濡れたことによる気持ち悪さから、今度はおむつ10を汚さないようにと自主的にトイレに行くようになりやすい。こうして、トイレトレーニングを前進させることができる。
【0059】
一方、リウェット量を35g以下にすることで、おむつ10からの漏れを抑制できる。よって、保護者の負担を軽減でき、トイレトレーニングの継続に繋がる。ただし、上記に限らず、トイレトレーニング用のおむつ10であっても、通常のおむつと同様に、リウェット量が低くてもよい、すなわち5g未満でもよい。
【0060】
なお、上記のようなおむつ10として以下の構成のものを例示できる。吸収性本体11は、排泄液を吸収保持する吸収性コア(例えば高吸収性ポリマーを含むパルプ繊維等)と、吸収性コアよりも肌側に配置された液透過性のトップシートとを有する。そして、トップシートは、レーヨン、アセテート等の吸水性を有する再生繊維やパルプ繊維等の吸水性を有する天然繊維等のセルロース系繊維と、熱可塑性合成繊維を含むものとする。その繊維の含有率は、セルロース系繊維が約50~100質量%、熱可塑性合成繊維が約0~50質量%であることが好ましい。熱可塑性合成繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成繊維や合成繊維の混合物、又はこれら合成樹脂を2種類以上用いた複合繊維等を用いることができる。また、複合繊維としては、融点の異なる2つの合成繊維成分からなる芯鞘型、偏心型を用いることができ、これにより繊維を捲縮させて伸縮性や嵩高性のあるシートを形成できる。また、トップシートの坪量は25g/m2~35g/m2であることが好ましく、これにより液が保持されやすく、着用者はべたつき感を感じやすくなる。
【0061】
また、リウェット量は以下のように測定できる。まず、腹側胴回り部と背側胴回り部12の溶着を解除して、吸収性本体11の長手方向に展開した状態のおむつ10の前記長手方向の中心部に、トップシート側から、80mlの人工尿(イオン交換水10リットルに、尿素200g、塩化ナトリウム80g、硫酸マグネシウム80g、塩化カルシウム8g及び色素:青色1号約1gを溶解させた水溶液)を10秒で滴下する。人工尿が完全に吸収されて表面から無くなった後、おむつ10のトップシート上にろ紙を載せ、35g/cm2の荷重をかける。荷重をかけてから3分経過後、ろ紙の重さを測定する。おむつ10に載せる前のろ紙の重さに対する増量分を「リウェット量(g)」とする。
【0062】
<<台紙30>>
本実施形態の使い捨ておむつのパッケージ1は、おむつ10から分離されたシール部材14を貼り付け可能な台紙30(例えば用紙や樹脂シート)を有する。台紙30は、例えば、袋体20の内部に封入されているか、又は、袋体20の外面に貼り付けられている。
【0063】
図4は、台紙30の一例を説明する図である。台紙30は、図柄と、シール枠31とを有する。シール枠31は、シール部材14の外形線と同じ形状及び同じ大きさの枠である。シール枠31により、ユーザーは台紙30の用途を認識しやすくなる。よって、シール部材14と台紙30がトイレトレーニングに利用されやすくなる。
【0064】
例えば、シール部材14の図柄144が、男の子用の図柄であり、パトカーや救急車や消防車であるとする。この場合、台紙30は、図4に示すような街並みの図柄であり、シール部材14の図柄と関連した図柄32、例えば「けいさつしょ」や「びょういん」や「しょうぼうしょ」を有するとよい。そうすることで、乳幼児は、シール部材14の図柄144(例えばパトカー)と関連する台紙の図柄32の場所(例えば「けいさつしょ」)のシール枠31に、シール部材14を貼ることができる。その他、例えば、シール部材14の図柄144が動物である場合には、台紙30を動物園の図柄等にするとよい。
【0065】
このようにシール部材14の図柄144と台紙30の図柄32とが関連していることで、保護者は、「シール貼ってね」という一方的な声掛けではなく、「これは何かな?」「パトカーだね、パトカーの駐車場はどこかな?」等、乳幼児とコミュニケーションを取ることができる。その結果、トイレトレーニングを楽しみながら行うことができ、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0066】
ただし、台紙30はシール部材14を貼り付け可能であればよく、図4に示すものに限定されない。例えば、台紙30は、1枚の用紙に限らず、冊子状であってもよい。また、台紙30の図柄は、シール部材14を貼り付けるマスが線で繋がった双六タイプのものでもよい。
【0067】
<<トイレトレーニング用プログラム>>
本実施形態の使い捨ておむつのパッケージ1に収容されているおむつ10とともに、おむつ10の着用対象者である乳幼児のトイレトレーニングを補助するトイレトレーニング用プログラムがダウンロードされた保護者所有の端末40を利用することで、楽しくかつ効果的にトイレトレーニングを進められる。
【0068】
トイレトレーニング用プログラムは、コンピューターが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ、CD-ROM、USBメモリ等)に記録された状態で供給することも可能であり、インターネットを介したダウンロードによる供給も可能である。
【0069】
端末40は、スマートフォンやタブレット端末等のコンピューターであり、読み取り部、出力部、記憶部、制御部等を備えるものとする。制御部は、記憶部に記憶されているトイレトレーニング用プログラムに従って、後述する各種処理を実行するように機能する。
【0070】
また、端末40の読み取り部は、撮影した画像データや、ARマーカーやQRコード(登録商標)等の所定の画像を読み取ったデータを、制御部に供給するものであり、カメラ等を例示できる。端末40の出力部は、制御部からの指令に基づく処理結果を出力するものであり、画面41や音再生部(スピーカー)等を例示できる。
【0071】
図5図6図7A及び図7Bは、端末40の画面41の一例を示す図である。以下、端末40がトイレトレーニング用プログラム(以下、プログラムともいう)に従って実行する処理の具体例について説明する。ただし、端末40がプログラムに従って乳幼児のトイレトレーニングを補助する処理を実行すればよく、以下の処理に限定されない。
【0072】
例えば、プログラムの撮影モードが選択されている端末40において、保護者は、端末40のカメラで、トイレトレーニングに成功した乳幼児(例えば便座に座っている乳幼児)を撮影可能とする。端末40の制御部は、撮影した画像データを取得すると、図5に示すように、王冠や星等の装飾画像42を合成した画像を、端末40の画面41に表示させる。
【0073】
乳幼児は、装飾画像42と共に出力される自分の写真を見ることで、トイレトレーニングの成功を実感できる。また、トイレトレーニングに対する乳幼児のモチベーションも向上し、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0074】
なお、装飾画像42は、端末40が自動で選択してもよいし、ユーザーによる選択を可能にしてもよい。また、プログラムにおいて、乳幼児の性別や年齢が登録されている場合には、装飾画像42を性別や年齢に応じたものにしてもよい。また、装飾画像42は、写真や絵等の図に限らず、「たいへんよくできました」等の文字でもよい。
【0075】
また、端末40の制御部は、乳幼児の撮影画像に装飾画像42を合成した画像を、端末40の画面41に出力させた後に、親子のスキンシップの方法を示す情報(例えば「ぎゅっとハグ」や「ハイタッチ」等の文字や、それらを表す図)を端末40の画面41に表示させてもよい。親子のスキンシップにより、親子で楽しみながらトイレトレーニングを行うことができ、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0076】
また、例えば、プログラムの記録モードが選択されている端末40において、保護者は、トイレトレーニングに関する記録を入力可能とする。端末40の制御部は、入力されたトイレトレーニングに関する記録を記憶部に記憶させる。そして、端末40の制御部は、所定のタイミングで、或いは、ユーザーからの要求時に、図6に示すように、トイレトレーニングに関する記録43を、端末40の画面41に表示させる。トイレトレーニングに関する記録としては、トイレに行くことを乳幼児に声掛けした回数、乳幼児がトイレに実際に行った回数、トイレで排泄できた回数、おむつ10の交換枚数等を例示できる。
【0077】
このようにトイレトレーニングに関する記録を振り返ることができると、保護者や乳幼児は、トイレトレーニングの進捗を把握でき、達成感が得られやすい。よって、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0078】
また、例えば、プログラムのアラームモードが選択されている端末40において、保護者はトイレに行く時間を設定可能とする。端末40の制御部は、設定された時間になると、プログラムを起動させ、プログラムの起動と同時に通知音を音再生部に再生させる。そうすることで、保護者や乳幼児は、トイレに行くタイミングを逃しにくく、乳幼児がおむつ10に排泄してしまう回数を減らせる。
【0079】
また、プログラムはAR技術(Augmented Reality:拡張現実)を利用するものでもよい。その場合、シール部材14、おむつ10、袋体20、台紙30の少なくとも何れかが、ARマーカーを有するものとする。ARマーカーは、プログラムがダウンロードされた端末40による読み取りが可能な画像であり、トイレトレーニング情報を出力部に出力させる処理を端末40に実行させるための識別子である。
【0080】
例えば、おむつ10が備えるシール部材14に付された図柄144がARマーカーであるとする。また、プログラムがダウンロードされた端末40の記憶部には、ARマーカーとトイレトレーニング情報が対応付けられたテーブルが格納されている。図7Aに示すように、保護者や乳幼児がシール部材14に端末40のカメラをかざすと、シール部材14のARマーカー144がカメラ(読み取り部)によって読み取られる。
【0081】
端末40の制御部は、ARマーカー144の読み取りデータを取得すると、テーブルを参照し、ARマーカー144に対応付けられているトイレトレーニング情報(図7Bでは「いっしょにがんばろうね」の文字44や、キャラクターがパトカーに乗っている動画44)を、カメラが撮影している現実の映像に重ねて、出力部に出力させる。トイレトレーニング情報は、動画、静止画、文字、音声、音楽等、乳幼児が視覚や聴覚によって認識可能な情報である。すなわち、制御部は、画面41に画像を表示させたり、音再生部から音情報を再生させたりする。
【0082】
また、トイレトレーニング情報としては、「いっしょにがんばろうね」等、乳幼児にトイレトレーニングを行うことを促す情報や、「トイレに座ってみよう」「おしっこでるかな」等、乳幼児をトイレへ誘導する情報や、「トイレでできたね、おめでとう」等、トイレトレーニングを行った乳幼児を褒める情報や、「この調子で頑張ろう」等、トイレトレーニングを継続させるように応援する情報を例示できる。
【0083】
端末40から出力される視覚的、聴覚的な情報により、乳幼児は楽しみながらトイレトレーニングを行える。その結果、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0084】
また、図7Bでは、シール部材14の図柄144(ARマーカー)であるパトカーに関連し、キャラクターがパトカーに乗っている動画44が、現実の映像に重ねて出力されている。このように、おむつ10、シール部材14、袋体20、台紙30の少なくとも何れかに記載された図柄に関連する出力を行うことが好ましい。これにより、乳幼児はよりおむつ10に愛着を持ちやすくなり、おむつ10を汚したくない気持ちから自主的にトイレに行くようになりやすい。
【0085】
また、おむつ10やシール部材14の図柄がARマーカーである場合には、おむつ10(シール部材14)とプログラムとの連携が強化され、台紙30の図柄がARマーカーである場合には、台紙30とプログラムとの連携が強化され、これらの相乗効果によって、より効果的にトイレトレーニングを進められる。
【0086】
<<袋体20>>
図8は、袋体20の前面20Aの表示の説明図である。図9は、袋体20の裏面20Bの表示の説明図である。図10は、袋体20の側面20Cの表示の説明図である。本実施形態の袋体20は、略直方体形状であり、前面20Aと、前面20Aに対向する裏面20Bと、互いに対向する一対の側面20Cと、互いに対向する上面20D及び下面とを有する。
【0087】
袋体20の中では、図1に示すように、おむつ10の平面方向(図2の紙面に直交する方向)に重ねられたおむつ10の束が、2段に重ねられて収容されている。また、おむつ10の平面が袋体10の側面20Cに対向して収容されている。
【0088】
ただし、袋体20の形状は上記に限定されない。例えば、収容するおむつ10の数が少ない場合には、筒状の包装材の上下を封じた袋体や、前面、裏面及び下面から構成され、前面と裏面の上部が封じられた袋体等でもよい。
【0089】
また、袋体20の上面20Dには、ユーザーが持ち運びに利用可能な把持部21が設けられている。袋体20の裏面20Bには、おむつ10を取り出すために切り取る部位を示す切り取り線22が設けられている。なお、把持部21や切り取り線22の配置や形状は図示するものに限定されない。また、袋体20が把持部21や切り取り線22を有していなくてもよい。
【0090】
そして、本実施形態の袋体20は、収容するおむつ10がシール部材14を有することを示す第1表示51と、前述した、乳幼児のトイレトレーニングを補助するトイレトレーニング用プログラムをダウンロードするための情報を示す第2表示52とを有する。
【0091】
仮に、袋体20が第1表示51を有していないと、ユーザーは、おむつ10がシール部材14を有することに気付けないおそれがある。同様に、袋体20が第2表示52を有していないと、ユーザーは、トイレトレーニング用プログラムの存在に気付けないおそれがある。特に、おむつ10の販売会社のWebサイトに第1表示51や第2表示52が設けられていたとしても、トイレトレーニングを行う乳幼児の保護者はおむつ10の利用に慣れており、Webサイトを確認しない場合がある。
【0092】
そのため、袋体20に第1表示51及び第2表示52を設けることで、おむつ10と、シール部材14と、トイレトレーニング用プログラムを連携させた、トイレトレーニングが行われやすくなる。
【0093】
具体的には、乳幼児は、保護者と一緒に、おむつ10からシール部材14を分離したり、シール部材14の図柄144について会話したりすることで、おむつ10に愛着を持つようになる。そして、おむつ10を汚したくないという気持ちから、乳幼児がトイレに自主的に行くようになりやすい。
【0094】
そして、おむつ10から分離したシール部材14を、トイレトレーニング成功時のご褒美として利用できる。その結果、トイレトレーニングに対する乳幼児のモチベーションが向上する。一方、保護者は、おむつ10とは別に、シールを準備したり、沢山のシールを保管したりする手間が軽減されるため、ご褒美シールの利用を継続でき、トイレトレーニングが継続されやすくなる。
【0095】
さらに、トイレトレーニング用プログラムを利用し、前述のように、視覚的、聴覚的な出力で乳幼児を楽しませたり、トイレトレーニング成功時のご褒美として乳幼児の写真を撮ったりすることで、乳幼児は楽しみながらトイレトレーニングを継続できる。特に、おむつ10、シール部材14、袋体20、台紙30の少なくとも何れかに記載された図柄に関連する端末40からの出力によって、乳幼児はより一層おむつ10に愛着を持ちやすくなり、効果的にトイレトレーニングを進められる。
【0096】
また、トイレトレーニング用プログラムの利用で、保護者は、乳幼児への声掛けのタイミングやトイレの進捗等を把握でき、トイレトレーニングを継続しやすくなる。
【0097】
以上のように、本実施形態の使い捨ておむつのパッケージ1を利用してトイレトレーニングを行うことで、おむつ10と、シール部材14と、トイレトレーニング用プログラムの相乗効果により、保護者及び乳幼児は、楽しみながら効果的にトイレトレーニングを進められる。その結果、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0098】
第1表示51としては、具体的には、図8図9に示すように、「シール付きでやる気アップ」「後処理テープがシールに大変身」といった文字等を例示できる。また、第1表示51は、シール部材14が貼り付けられているおむつ10の図(全体図又は部分図)や、シール部材14単体の図でもよい。
【0099】
特に、第1表示51は、おむつ10におけるシール部材14の位置を示す図(写真と絵の少なくとも一方)を有することが好ましい。図8図9では、後処理テープ13にシール部材14が貼られているおむつ10の絵が表示されている。
【0100】
そうすることで、おむつ10がシール部材14を有することと、おむつ10におけるシール部材14の位置とが、一見して分かりやすい。よって、シール部材14がトイレトレーニングにより利用されやすくなる。
【0101】
また、おむつ10の大きさに比べてシール部材14の大きさは小さい。よって、図8図9に示すように、第1表示51は、おむつ10全体を示す表示511と、その表示511におけるシール部材14を拡大した表示512とを有するとよい。そうすることで、シール部材14がどのようなものであるかが、ユーザーに認識されやすい。
【0102】
また、一般に、袋体20の前面20Aには、収容されているおむつ10がトイレトレーニング用おむつであることを示す表示53が設けられている。具体的には、「トイレトレーニング用おむつABC」等の商品名や、乳幼児やキャラクターがトイレに座っている図等が設けられている。
【0103】
そして、第1表示51も、袋体20の前面20Aに設けられていることが好ましい。ただし、第1表示51は、袋体20の前面20A以外の面にも設けられていてもよい(本実施形態では裏面20Bにも設けられている)。
【0104】
おむつ10が有するシール部材14は、トイレトレーニング用プログラムよりもユーザーに利用されやすい。シール部材14は、端末40を所持しないユーザーでも利用でき、また、端末40にプログラムをダウンロードする手間が取られないからである。そこで、袋体20のうちの最も目立つ前面20Aに、第1表示51を設けることで、シール部材14がより利用されやすくなる。したがって、少なくともおむつ10とシール部材14を連携させたトイレトレーニングが行われやすくなる。よって、トイレトレーニングを楽しみながら効果的に進められ、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0105】
なお、袋体20が有する面のうち(本実施形態の袋体20の場合は6つ面のうち)、最も面積の広い2つの面を前面20A及び裏面20Bとする。そして、前面20A及び裏面20Bのうち、商品名がより大きく記載されている方の面を前面20Aとする。
【0106】
また、第2表示52としては、具体的には、図10に示すように、「トイレトレーニング用プログラムのダウンロードはこちら」といった文字や、トイレトレーニング用プログラムをダウンロード可能なWebサイト(例えばおむつ10の販売会社のWebサイト等)にアクセスするURL521やQRコード522を例示できる。
【0107】
袋体20がURL521やQRコード522の少なくとも一方を有することで、トイレトレーニング用プログラムが、ユーザーの端末40にダウンロードされやすくなる。したがって、少なくともおむつ10とトイレトレーニング用プログラムを連携させたトイレトレーニングが行われやすくなる。よって、トイレトレーニングを楽しみながら効果的に進められ、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0108】
なお、第2表示52がURL521やQRコード522を有するに限らない。第2表示52は、例えば、「当社ホームページからトイレトレーニング用プログラムのダウンロードが可能です」といった文字や、検索窓の絵及び検索窓に入力する文字、すなわち、おむつ10の販売会社のWebサイトにアクセスする文字等であってもよい。
【0109】
また、袋体20の前面20Aに、収容されているおむつ10がトイレトレーニング用おむつであることを示す表示53が設けられるのに対して、第2表示52は、袋体20の前面20A以外の少なくとも1つの面(裏面20B、側面20C、上面20D、下面の何れか)に設けられているとよい。本実施形態の袋体20では側面20Cに第2表示52が設けられている。
【0110】
第2表示52を前面20Aに設けないことで、トイレトレーニング用おむつであることを示す表示53を大きくでき、目立たせることができる。そうすることで、店舗等において、ユーザーにパッケージ1を手に取ってもらうことができる。その後、前面20A以外の面の第2表示52によって、トイレトレーニング用プログラムがダウンロードされやすくなる。
【0111】
さらに袋体20は、トイレトレーニング用プログラムに従って端末40が実行する処理を示す表示55を有するとよい。具体的には、図9に示すように、「トイレトレーニング用プログラムをダウンロードすると…」「トレーニングを応援してくれる」「トレーニングを記録できる」といった文字や、プログラムにより出力される端末40の画面41を示す図(写真や絵)等を例示できる。そうすることで、トイレトレーニング用プログラムがどのようなものであるかがユーザーに認識されやすく、トイレトレーニング用プログラムがダウンロードされやすくなる。
【0112】
特に、おむつ10、シール部材14、袋体20、台紙30の少なくとも何れかが有する図柄がARマーカーである場合、袋体20はそのことを示す表示551を有するとよい。具体的には、図9に示すように、「(シール部材14に)カメラをかざしてね」や「AR」といった文字や、ARマーカーを読み取った時に出力される端末40の画面41を示す図(写真や絵)等を例示できる。
【0113】
そうすることで、おむつ10、シール部材14、袋体20、台紙30の何れかが、トイレトレーニング用プログラムと関連していることが、ユーザーに認識される。その結果、トイレトレーニング用プログラムがダウンロードされやすくなる。
【0114】
また、前述したように、袋体20に収容されているおむつ10は、着用者(乳幼児)が排泄したことに気付きやすいおむつである。よって、袋体20はそのことを示す表示54を有するとよい。具体的には、図8に示すように、「モレずに10倍ぬれた感じ」といった文字を例示できる。そうすることで、トイレトレーニング用おむつ10がどのようなものであるかが、ユーザーに認識されやすい。
【0115】
また、前述したように、おむつ10のパッケージ1では、シール部材14を貼り付け可能な台紙30が、袋体20の内部に封入されているか、又は、袋体20の外面に貼り付けられている。
【0116】
そのため、おむつ10とシール部材14とトイレトレーニング用プログラムと台紙30を連携させたトイレトレーニングが行われやすくなる。具体的には、トイレトレーニング成功時のご褒美として、乳幼児は、おむつ10からシール部材14を分離し、台紙30に貼ることができ、シール部材14が有効に利用される。その結果、トイレトレーニングを楽しみながら効果的に進められ、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0117】
また、袋体20が台紙30を有し、ユーザーに台紙30が直接提供されることで、例えばユーザーがおむつ10の販売会社のWebサイトから台紙30の画像データをダウンロードして印刷する場合に比べて、ユーザーの手間を軽減できる。よって、台紙30がより利用されやすくなる。
【0118】
そして、パッケージ1が台紙30を有することを示す表示56(第4表示)が、袋体20に設けられているとよい。具体的には、図9に示すように、「(シール部材14を)中に入っている台紙に貼ってね」といった文字や、台紙30の図(写真や絵等)を例示できる。そうすることで、台紙30とシール部材14がより利用されやすくなる。
【0119】
また、袋体20が台紙30を有していなくてもよい。その場合、袋体20は、台紙30の印刷用の画像データをダウンロードするための表示57(第3表示)を有するとよい。具体的には、図10に示すように、「シール貼付用台紙のダウンロードはこちら」といった文字や、台紙30の画像データをダウンロード可能なWebサイト(例えばおむつ10の販売会社のWebサイト等)にアクセスするURL521やQRコード522を例示できる。そうすることで、ユーザーによって台紙30が印刷されて、台紙30とシール部材14が利用されやすくなる。
【0120】
また、袋体20が台紙30を有する場合にも、袋体20は、台紙30の印刷用の画像データをダウンロードするための表示57を有するとよい。そうすることで、台紙30が破損した場合や、台紙30にシール部材14を全て貼り終わった場合等にも、ユーザーは新たな台紙30を得られる。
【0121】
ただし、台紙30を利用しないトイレトレーニングであってもよい。その場合にも、乳幼児がおもちゃ等にシール部材14を自由に貼ることができ、トイレトレーニング成功時のご褒美としてシール部材14を利用できる。
【0122】
また、前述したように、シール部材14には、性別に応じて異なる図柄144が施されているとよい。その場合、袋体20は、シール部材14の図柄144が性別に応じたものであることを示す表示58を有することが好ましい。具体的には、「男の子用」「女の子用」「かっこいいデザインのシール付き」「かわいいデザインのシール付き」といった文字を例示できる。また、袋体20の色を性別に応じて異ならせてもよい。例えば、男の子用は青色等にし、女の子用はピンク色等にするとよい。
【0123】
そうすることで、ユーザーは、乳幼児の性別に応じたパッケージ1を購入でき、乳幼児が興味を示すシール部材14を利用してトイレトレーニングを行うことができる。その結果、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0124】
その他、パッケージ1が性別に応じて異なる点を有する場合には、性別に関する表示58を袋体20に設けるとよい。具体的には、おむつ10の色が異なる場合や、台紙30の図柄が異なる場合や、排泄位置に応じておむつ10の吸収体の構成が異なる場合等である。
【0125】
また、袋体20は、おむつ10に関する情報と、おむつ10を利用したトイレトレーニング方法の少なくとも一方を表示するWebサイト(例えばおむつ10の販売会社のWebサイト等)にアクセスするための表示59を有することが好ましい。そのような表示59として、図10に示すように、「トイレトレーニング用おむつに関する情報はこちら」「トイレトレーニング方法はこちら」といった文字や、URL521やQRコード522を例示できる。表示59が、URL521とQRコード522の少なくとも一方を有することで、ユーザーによってWebサイトが閲覧されやすくなる。
【0126】
おむつ10に関する情報としては、例えば、おむつ10がシール部材14を有することや、乳幼児が排泄したことに気付きやすく、かつ漏れにくいおむつ10であることや、性別に応じた着色や図柄がおむつ10に施されていること等を例示できる。また、おむつ10を利用したトイレトレーニング方法としては、例えば、おむつ10からシール部材14を分離して台紙30に貼ることや、乳幼児への声掛け方法や、トイレトレーニング用プログラムの機能等を例示できる。
【0127】
そして、Webサイトを閲覧したユーザーによって、おむつ10とシール部材14とトイレトレーニング用プログラムと台紙30を連携させたトイレトレーニングが行われやすくなる。その結果、トイレトレーニングを楽しみながら効果的に進められ、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0128】
なお、本実施形態の袋体20では、トイレトレーニング用プログラムをダウンロードするための情報を示す第2表示52と、台紙30の印刷用の画像データをダウンロードするための表示57と、おむつ10に関する情報やトイレトレーニング方法を表示するWebサイトへアクセスするための表示59の、URL521及びQRコード522が共通して設けられているが、個別に設けられていてもよい。
【0129】
<<変形例>>
図11は、使い捨ておむつのパッケージ1の変形例の説明図である。上記実施形態では、台紙30が、袋体20の内部に封入されているか、又は、袋体20の外面に貼り付けられているが、これに限らない。例えば、袋体20に台紙30が印刷されていてもよい。例えば、図示しないが、袋体20の裏面20Bに台紙30が印刷されていてもよいし、図11に示すように、袋体20の内側に台紙30が印刷されていてもよい。
【0130】
これらの場合にも、ユーザーに台紙30が直接提供されるので、おむつ10とシール部材14とトイレトレーニング用プログラムと台紙30を連携させたトイレトレーニングが行われやすくなる。ただし、上記実施形態の方が、ユーザーが袋体20から台紙30を切り取る必要がなく、ユーザーの手間を軽減できる。一方、この変形例の方が、パッケージ1の製造工程を簡素化できる。
【0131】
また、袋体20は開封用の切り取り線22を有する。そこで、台紙30の各辺のうちの少なくとも1つの辺30aが、切り取り線22と重なる部分を有することが好ましい。そうすることで、袋体20の開封時に台紙30の一部が袋体20から切り取られるため、袋体20から台紙30を切り取るユーザーの手間を軽減できる。
【0132】
また、袋体20の外側(例えば裏面20B)ではなく、袋体20の内側に台紙30が印刷されることで、袋体20の外側に設けられる表示(例えば第1表示51や第2表示52等)の情報が少なくなったり、表示が小さくなったりしてしまうことを防止できる。
【0133】
===第2実施形態===
第2実施形態の使い捨ておむつのパッケージ(不図示)は、袋体が有する表示以外の構成は、第1実施形態のパッケージ1と同じである。第2実施形態の袋体は、おむつ10がシール部材14を有することを示す第1表示(例えば図8図9の51)と、シール部材14を貼り付け可能な台紙30の印刷用の画像データをダウンロードするための第3表示(例えば図10の57)を有し、トイレトレーニング用プログラムをダウンロードするための情報を示す第2表示は有さない。
【0134】
この場合にも、おむつ10とシール部材14と台紙30を連携させたトイレトレーニングが行われやすくなる。よって、トイレトレーニングを楽しみながら効果的に進められ、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。なお、パッケージが台紙30を有していても、有していなくてもよいとする。
【0135】
===第3実施形態===
第3実施形態の使い捨ておむつのパッケージ(不図示)が有するおむつは、第1実施形態のおむつ10と同様に、人工尿を80ml滴下したときのリウェット量が5g以上35g以下であるが、シール部材14を有さない。そして、第3実施形態の袋体は、おむつの着用者が排泄したことに気付きやすいことを示す表示(例えば図8図9の54)と、トイレトレーニング用プログラムをダウンロードするための情報を示す表示(例えば図10の第2表示52)を有する。
【0136】
この場合にも、おむつが濡れたことによる気持ち悪さから、乳幼児が自主的にトイレに行くようになりやすく、かつ、おむつとトイレトレーニング用プログラムを連携させて、トイレトレーニングを楽しみながら効果的に進められる。よって、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0137】
===第4実施形態===
第4実施形態は、第1実施形態と同じ構成であるおむつ10、すなわち、分離して再貼付可能なシール部材14を有するおむつ10の販売促進ツールである(不図示)。販売促進ツールとしては、店舗の陳列棚のPOPや、おむつ10のカタログや、おむつ10の販売会社のWebサイトや、おむつ10の購入対象者への景品(例えば塗り絵や風船)等を例示できる。
【0138】
そして、おむつ10の販売促進ツールも、おむつ10がシール部材14を有することを示す第1表示(例えば図8図9の51)と、トイレトレーニング用プログラムをダウンロードするための情報を示す表示(例えば図10の第2表示52)を有するものとする。
【0139】
この場合にも、販売促進ツールを見たユーザーによって、おむつ10とシール部材14とトイレトレーニング用プログラムを連携させたトイレトレーニングが行われやすくなる。よって、トイレトレーニングを楽しみながら効果的に進められ、トイレトレーニングの継続及び成功に繋がる。
【0140】
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
【符号の説明】
【0141】
1 使い捨ておむつのパッケージ、
10 使い捨ておむつ、11 吸収性本体、12 背側胴回り部、
121 肌側シート、122 非肌側シート、123 弾性部材、
13 後処理テープ、131 テープ本体、
132 テープ把持部、133 固定部、134 テープ接着部、
14 シール部材、141 シール本体、142 シール把持部、
143 シール接着部、144 図柄(ARマーカー)、
20 袋体、20A 前面、20B 裏面、20C 側面、20D 上面、
21 把持部、22 切り取り線、
30 台紙、31 シール枠、32 図柄、
40 端末、41 画面、42 装飾画像、
51 第1表示、52 第2表示、53~55 表示、
56 表示(第4表示)、57 表示(第3表示)、
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