IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社マキタの特許一覧

<>
  • 特許-手持ち工具 図1
  • 特許-手持ち工具 図2
  • 特許-手持ち工具 図3
  • 特許-手持ち工具 図4
  • 特許-手持ち工具 図5
  • 特許-手持ち工具 図6
  • 特許-手持ち工具 図7
  • 特許-手持ち工具 図8
  • 特許-手持ち工具 図9
  • 特許-手持ち工具 図10
  • 特許-手持ち工具 図11
  • 特許-手持ち工具 図12
  • 特許-手持ち工具 図13
  • 特許-手持ち工具 図14
  • 特許-手持ち工具 図15
  • 特許-手持ち工具 図16
  • 特許-手持ち工具 図17
  • 特許-手持ち工具 図18
  • 特許-手持ち工具 図19
  • 特許-手持ち工具 図20
  • 特許-手持ち工具 図21
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】手持ち工具
(51)【国際特許分類】
   B25F 5/02 20060101AFI20220405BHJP
   B25F 5/00 20060101ALI20220405BHJP
   B24B 23/02 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
B25F5/02
B25F5/00 C
B25F5/00 B
B25F5/00 A
B24B23/02
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018072989
(22)【出願日】2018-04-05
(65)【公開番号】P2019181597
(43)【公開日】2019-10-24
【審査請求日】2021-01-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小辻 孝文
(72)【発明者】
【氏名】大谷 亮介
【審査官】須中 栄治
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-189824(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0040408(US,A1)
【文献】特開2015-223657(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102013020725(DE,A1)
【文献】特表2017-536066(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25F5/00-5/02
B24B3/00-3/60
B24B21/00-39/06
B23B35/00-49/06
B23D15/00-19/08
B23D23/00-31/04
B23D45/00-65/04
B25B23/00-33/00
B25C1/00-13/00
B25D1/00-17/32
B26B13/00-17/02
B27B1/00-23/00
A01D34/00-34/01
A01D34/412-34/90
A01D42/00-42/08
A01D43/06-43/077
A01G3/00-3/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者が手に持って用いる手持ち工具であって、吊り下げ具を結合するための結合部を有し、該結合部は、ハウジングに対して第1の位置と、第2の位置との間を変位可能に支持された結合部材と、該結合部材を前記第1の位置に保持するための第1位置保持部材を備え、該第1位置保持部材の変形により前記結合部材を前記第2の位置に変位させるとともに、本体部の起動が規制される構成とした手持ち工具。
【請求項2】
請求項1に記載した手持ち工具であって、電源回路が遮断されて前記本体部の起動が規制される構成とした手持ち工具。
【請求項3】
請求項2に記載した手持ち工具であって、前記結合部材に導通部を設け、該結合部材を支持する枠体に接点部を設け、前記電源回路中に、前記導通部と前記接点部との接触により導通される回路導通部を設けて、前記第1の位置で前記導通部と前記接点部が接触して前記回路導通部が導通されて電源供給状態となり、前記第2の位置で前記導通部が前記接点部から離間して前記回路導通部が非導通状態となることにより前記電源回路が遮断される構成とした手持ち工具。
【請求項4】
請求項3記載の手持ち工具であって、前記接点部の弾性挟み込みにより前記導通部が接触状態に保持され、前記接点部を弾性力に抗して変位させて導通部が離間する構成とした手持ち工具。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1項に記載した手持ち工具であって、前記結合部材が前記第2の位置に変位した状態では、スイッチレバーのオン操作が規制されて前記本体部の起動が規制される構成とした手持ち工具。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載した手持ち工具であって、前記結合部材は、前記第2の位置に変位した後は、前記第1の位置へ変位が規制される構成とした手持ち工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばディスクグラインダであって、作業者が手に持って用いる手持ち工具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、研削作業に用いるディスクグラインダ等の手持ち工具については、特に高所で作業を行う場合に、誤って落下させてしまうことを防止するためにテザーストラップ等の吊り下げ具を用いて手持ち工具を足場や手摺に結合しておく対策がなされる。下記の特許文献には、この種の吊り下げ具を結合したり、作業中断時に当該手持ち工具を作業ベルトや足場等に吊り下げておくためのフックに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-326753号公報
【文献】特開2015-178154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の手持ち工具について、落下防止用のテザーストラップ等の吊り下げ具を結合する結合部については、吊り下げ具を介して大きな衝撃が付加されること等により損傷を受け、その結果吊り下げ機能が十分に果たされなくなることも想定されるが、従来作業者がその事実を知らぬまま引き続き吊り下げ具を用いることがないようにするための対策が十分になされていなかった。
【0005】
本発明は、落下防止用の吊り下げ具を結合する結合部が損傷等を受けた場合に、その事実を作業者に報知して、吊り下げ具の本来の吊り下げ機能が確実に果たされるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題は以下の各発明により解決される。第1の発明は、作業者が手に持って用いる手持ち工具である。第1の発明に係る手持ち工具は、吊り下げ具を結合するための結合部を有している。第1の発明では、結合部は、ハウジングに対して第1の位置と、第2の位置との間を変位可能に支持された結合部材と、結合部材を第1の位置に保持するための第1位置保持部材を備えている。第1の発明では、第1位置保持部材の変形により結合部材を第2の位置に変位させるとともに、本体部の起動が規制される構成となっている。
【0007】
第1の発明によれば、テザーストラップ等の吊り下げ具が、第1位置保持部材により第1の位置に保持された結合部材に結合される。吊り下げ具を経て結合部材に衝撃が付加されると、第1位置保持部材が衝撃により変形して当該結合部材が第1の位置から第2の位置に変位する。結合部材が第2の位置に変位することにより、結合部が損傷を受けたことが周囲に視覚的に報知されるとともに、本体部が起動不能とされる。結合部材の変位により、結合部が損傷を受けたことが視覚的に報知され、かつ本体部が起動不能とされることにより、作業者は第1位置保持部材や結合部材の交換等のメンテナンスを行う必要があることを認識することができ、これにより吊り下げ具の吊り下げ機能(結合部の機能)が確実に発揮されるようにすることができる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、電源回路が遮断されて本体部の起動が規制される構成とした手持ち工具である。
【0009】
第2の発明によれば、結合部材が第2の位置に変位すると電源回路が遮断されて本体部が起動不能状態となる。
【0010】
第3の発明は、第2の発明において、結合部材に導通板を設け、結合部材を支持する枠体に接点部を設け、電源回路中に、導通板と接点部との接触により導通される回路導通部を設けて、第1の位置で導通板と接点部が接触して回路導通部が導通されて電源供給状態となり、第2の位置で導通板が接点部から離間して回路導通部が非導通状態となることにより電源回路が遮断される構成とした手持ち工具である。
【0011】
第3の発明によれば、吊り下げ具を経て付加された衝撃により結合部材が第2の位置に変位すると、回路導通部において導通板が接点部から外れて電源回路が遮断される。電源回路が遮断されて本体部が起動不能となることにより、結合部が損傷を受けた事実が報知される。
【0012】
第4の発明は、第3の発明において、接点部の弾性挟み込みにより導通部が接触状態に保持され、接点部を弾性力に抗して変位させて導通板が離間する構成とした手持ち工具である。
【0013】
第4の発明によれば、結合部材が第1に位置に位置する状態では、接点部の弾性挟み込み力により導通部が接触状態に保持される。結合部材が第2の位置に変位すると、接点部の弾性挟み込み力に抗して当該接点部を開き方向に変位させて導通部が離間し、これにより電源回路が遮断される。
【0014】
第5の発明は、第1~第4の何れか一つの発明において、結合部材が第2の位置に変位した状態では、スイッチレバーのオン操作が規制されて本体部の起動が規制される構成とした手持ち工具である。
【0015】
第5の発明によれば、吊り下げ具を経て結合部材に衝撃が付加され、これにより結合部材が第2の位置に変位すると、起動用のスイッチレバーの操作ができない状態となり、これにより本体部の起動が規制されて、当該結合部が損傷を受けた事実が報知される。
【0016】
第6の発明は、第1~第5の何れか一つの発明において、結合部材は、第2の位置に変位した後は、第1の位置へ変位が規制される構成とした手持ち工具である。
【0017】
第6の発明によれば、結合部材が第2の位置に変位した状態が視覚的により確実に認識できることから、当該結合部が損傷を受けた事実がより確実に周囲に報知される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第1実施形態に係る結合部を備えた手持ち工具の全体側面図である。本図は、結合部材が第1の位置に位置する状態を示している。
図2】第1実施形態に係る結合部の縦断面図である。本図は、結合部材が第1の位置に位置する状態を示している。
図3】第1実施形態に係る結合部の分解斜視図である。
図4】第1実施形態に係る結合部を備えた手持ち工具の全体側面図である。本図は、結合部材が第2の位置に位置する状態を示している。
図5】第1実施形態に係る結合部の縦断面図である。本図は、結合部材が第2の位置に位置する状態を示している。
図6】第2実施形態に係る結合部の縦断面図である。本図は、結合部材が第1の位置に位置する状態を示している。
図7】第2実施形態に係る結合部の縦断面図である。本図は、結合部材が第1の位置に位置してスイッチがオン操作された状態を示している。
図8】第2実施形態に係る結合部の分解斜視図である。
図9】第2実施形態に係る結合部の縦断面図である。本図は、結合部材が第2の位置に位置する状態を示している。
図10】第3実施形態に係る結合部の縦断面図である。本図は、結合部材が第1の位置に位置する状態を示している。
図11】第3実施形態に係る結合部の縦断面図である。本図は、結合部材が第2の位置に位置する状態を示している。
図12】第3実施形態に係る結合部の分解斜視図である。
図13】第4実施形態に係る結合部を備えた手持ち工具の斜視図である。本図では、後部ケースの左側が外されて結合部が露出された状態が示されている。本図では、結合部材が第1の位置する状態を示している。
図14】第4実施形態に係る結合部の斜視図である。本図は、結合部材が第1の位置に位置する状態を示している。
図15】第4実施形態に係る結合部の斜視図である。本図は、結合部材が第2の位置に位置する状態を示している。
図16】第4実施形態に係る結合部の側面図である。本図は、結合部材が第1の位置に位置する状態を示している。
図17】第4実施形態に係る結合部の側面図である。本図は、結合部材が第2の位置に位置する状態を示している。
図18】第4実施形態に係る結合部の平面図である。本図は、結合部材が第1の位置に位置する状態を示している。本図では、開かれた状態の係合アームが二点鎖線で示されている。
図19】第4実施形態に係る結合部の平面図である。本図は、結合部材が第2の位置に位置する状態を示している。
図20】第4実施形態に係る結合部を備えた手持ち工具の斜視図である。本図では、後部ケースの左側が取り外されて結合部が露出された状態が示されている。本図では、結合部材が第2の位置に位置する状態を示している。
図21】第4実施形態に係る結合部を備えた手持ち工具の側面図である。本図では、後部ケースの左側が取り外されて結合部が露出された状態が示されている。本図では、結合部材が第2の位置に位置する状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施形態を図1図21に基づいて説明する。図1図5は、本発明の第1実施形態に係る手持ち工具1を示している。第1実施形態では、手持ち工具1としてディスクグラインダを例示している。この手持ち工具1は、円筒形の本体ハウジング3aに駆動源としての電動モータ2を内装した本体部3を備えている。本体ハウジング3aは、使用者が片手で把持しやすい太さに設定されてグリップ部として機能する。
【0020】
本体部3の下面には、大型のスイッチレバー8が上下に傾動操作可能に設けられている。本体部3を把持した手の指先でスイッチレバー8を上方へ引き操作すると電動モータ2が起動する。スイッチレバー8には、小型のロックオフレバー8aが設けられている。図示するようにロックオフレバー8aを起立させた状態では、スイッチレバー8を上方へ引き操作できないため、電動モータ2が停止状態に維持される(ロックオフ状態)。ロックオフレバー8aを後方へ倒してロックオフ状態を解除することにより、スイッチレバー8を上方へ引き操作することができる。
【0021】
本体部3の前側には、ギヤヘッド部4が結合されている。ギヤヘッド部4は、電動モータ2の出力を減速してスピンドル4aに出力するギヤ列(図では見えていない)を内装している。スピンドル4aは、電動モータ2のモータ軸線に対して直交している。スピンドル4aは、ギヤヘッド部4の下面から下方へ突き出されている。スピンドル4aの下部には、円形の砥石5が取り付けられている。砥石5の後側はカバー6で覆われている。
【0022】
本体部3の後部側は、左右半割構造の後部ケース7で覆われている。図3では、左側の半割ケース7aを取り外した状態が示されている。左右の半割ケース7a,7bは、合計4か所のねじ止め部7dで相互にねじ止めされて結合されている。図2及び図3に示すように左右の半割ケース7a,7bを突き合わせて形成される後部ケース7の内部には、メインスイッチ9が内装されている。後部ケース7の下部には、支軸10aを介してスイッチアーム10が上下に傾動可能に設けられている。スイッチアーム10の前端部は、スイッチレバー8の後部に係合されている。このため、スイッチレバー8が上下動に連動してスイッチアーム10が上下に傾動する。スイッチレバー8を上方へ引き操作すると、その後部が上方へ変位してスイッチアーム10が上方(図2において時計回り方向)へ傾動する。スイッチアーム10の上面には、作動凸部10bが設けられている。作動凸部10bは、メインスイッチ9の作動ボタン9aに対向して配置されている。このため、スイッチアーム10が上方へ傾動されると、作動凸部10bで作動ボタン9aが上方へ押されてメインスイッチ9がオンする。
【0023】
後部ケース7の後面及び左右側部には、外気を導入するための多数の吸気口7cが設けられている。図では見えていないが、電動モータ2の出力軸には冷却ファンが取り付けれている。電動モータ2が起動すると冷却ファンが回転して、吸気口7cを経て後部ケース7及び本体ハウジング3a内に外気が導入される。導入された外気(モータ冷却風)により主として電動モータ2の冷却がなされる。モータ冷却風は、本体部3とギヤヘッド部4との結合部付近から外部へ排気される。
【0024】
本実施形態では、交流電源式の手持ち工具1が例示されている。後部ケース7の後面からは、1本の電源コード11が引き出されている。電源コード11を経て交流電源が供給される。
【0025】
第1実施形態の手持ち工具1は、作業時の落下防止用のテザーストラップ等の吊り下げ具Sを結合するための結合部15を備えている。第1実施形態に係る結合部15は、後部ケース7に第1の位置と第2の位置との間を変位可能に設けられた結合部材16と、結合部材16を第1の位置に保持するための第1位置保持部材としての引っ張りばね17を備えている。
【0026】
図2及び図3に示すように後部ケース7の後部下面であってスイッチアーム10の上側には、逆U字形の枠体18が取り付けられている。枠体18は、左右の半割ケース7a,7b間に挟み込まれて変位不能に組付けられている。なお、図示するように枠体18も左右半割構造を有している。この枠体18に、結合部材16が前後にスライド可能に支持されている。
【0027】
結合部材16は、後部に円環形の引き掛け部16aを備えている。この引き掛け部16aは、枠体18の後方へ突き出され、従って後部ケース7の後面よりもさらに後方へ突き出されている。この引き掛け部16aにテザーストラップ等の吊り下げ具Sを結合することができる。
【0028】
枠体18と結合部材16との間に引っ張りばね17が介装されている。枠体18の前部には前側ばねピン18aが設けられている。結合部材16には、後側ばねピン16bが設けられている。引っ張りばね17の前部側が前側ばねピン18aに引き掛けられ、後部側が後側ばねピン16bに引き掛けられている。この引っ張りばね17により、結合部材16が図2に示す第1の位置に保持される。図2に示すように第1の位置は、結合部材16の変位可能な前端位置であって、例えば引き掛け部16aが枠体18の後部に当接して、それ以上前側へ変位できない位置と捉えることができる。枠体18の後部には、ねじ止め部7dを逃がすための半円形の凹部18bが設けられている。この凹部18bに引き掛け部16aが当接して結合部材16の前端位置が規制されている。
【0029】
結合部材16の上部には、枠体18の凹部18bを逃がすための逃がし凹部16cが設けられている。逃がし凹部16cは、枠体18の凹部18bを挿入可能な幅で前後に長く形成されている。この逃がし凹部16c内で凹部18bが相対的に変位可能な範囲で、結合部材16が後部ケース7に対して前後に変位可能となっている。結合部材16の前後方向の変位可能な範囲の前端位置が第1の位置に設定され、後端位置が第2の位置に設定されている。
【0030】
吊り下げ具Sを経て結合部材16に落下時等の衝撃が付加されると、当該結合部材16は引っ張りばね17の付勢力に抗して後方へ変位する。但し、衝撃が弱い場合には、結合部材16は引っ張りばね17の弾性領域内で変位し、従って衝撃が除去されると、結合部材16は引っ張りばね17の付勢力により第1の位置に戻される。第1実施形態では、この引っ張りばね17が第1位置保持部材に相当する。
【0031】
吊り下げ具Sを経て結合部材16に付加される衝撃が大きいと、引っ張りばね17が弾性領域を超えて塑性変形し、その結果結合部材16が第2の位置に変位する。図4及び図5は、結合部材16が第2の位置に変位した状態を示している。第2の位置は、枠体18の凹部18bが逃がし凹部16cに前端に当接して、それ以上の後退が不能である後退端位置に相当する。図4に示すように結合部材16が第2の位置に変位すると、その側面に設けた報知用のインジケータ16dが目視で確認できるようになる。このインジケータ16dを目で見て確認することで、使用者は結合部材16が第2の位置に変位したことを認識することができる。
【0032】
結合部材16が第2の位置に変位すると、引っ張りばね17が弾性領域を超えて塑性変形しているため、衝撃が除去された後においても結合部材16は第2の位置に保持される。これにより、結合部15が損傷を受けたことが確実に報知される。
【0033】
結合部材16が第2の位置に変位した状態では、スイッチレバー8の引き操作ができない状態となる。結合部材16の下面に規制凸部16eが設けられている。これに対して、スイッチアーム10の上面には、一段高い当接台部10cが設けられている。結合部材16が第2の位置に変位すると、当接台部10cに規制凸部16eが乗り上げられた状態となる。この状態では、スイッチアーム10のオン位置側への変位が規制された状態となり、従ってスイッチレバー8を上方へ引き操作できない状態となる。このことから、結合部15が損傷を受けて、結合部材16が第2の位置に変位した状態では、電動モータ2を起動させることができず、当該手持ち工具1を使用不能な状態となる。
【0034】
以上説明した第1実施形態の結合部15によれば、テザーストラップ等の吊り下げ具Sが、第1位置保持部材としての引っ張りばね17により第1の位置に保持された結合部材16に結合される。結合部材16が第1の位置に位置する状態が当該結合部15の正常な状態であり、この正常状態で吊り下げ具Sの十分な吊り下げ機能が発揮される。
【0035】
吊り下げ具Sを経て結合部材16に衝撃が付加されると、引っ張りばね17が衝撃により塑性変形して当該結合部材16が第1の位置から第2の位置に変位する。結合部材16が第2の位置に変位することにより、結合部15が損傷を受けたことが周囲に視覚的に報知される。結合部材16が第2の位置に変位すると、インジケータ16dが露出されてより当該結合部材16の位置が確実に報知される。
【0036】
結合部15が損傷を受けたことが視覚的に報知されることにより、作業者は第1位置保持部材としての引っ張りばね17や結合部材16の交換等のメンテナンスを行う必要があることを認識することができ、これにより吊り下げ具Sの吊り下げ機能(結合部15の機能)が確実に発揮されるようにすることができる。
【0037】
また、結合部材16は、第1位置保持部材としての引っ張りばね17が塑性変形して第2の位置に変位する。引っ張りばね17が弾性領域を超えて塑性変形するため、一旦第2の位置に変位すると結合部材16は第1の位置に戻されることなく第2の位置に保持される。このことから、第1実施形態に係る結合部15では、第1位置保持部材としての引っ張りばね17は、結合部材16を第2の位置に保持するための第2位置保持部材としても機能する。結合部材16が第2位置保持部材としても機能する引っ張りばね17により、第1の位置への変位が規制されて第2の位置に保持されることにより、当該結合部15が損傷を受けたことがより確実に報知される。
【0038】
塑性変形した引っ張りばね17を交換する等のメンテナンスを行うことにより、結合部材16を再び第1の位置に保持させた正常な状態に復帰させることができ、これにより当該結合部15を再び正常な状態で利用することができる。
【0039】
さらに、第1実施形態の結合部15によれば、吊り下げ具Sを経て受けた衝撃により結合部材16が第2の位置に変位すると、スイッチアーム10のオン側への変位が規制される結果、スイッチレバー8を引き操作できなくなって電動モータ2の起動が規制される。このように本体部3が起動不能になることから、結合部15が損傷を受けたことがより確実に報知されるとともに、結合部15が損傷を受けた状態での当該手持ち工具1の使用が回避される。
【0040】
図6以降には第2実施形態に係る結合部20が示されている。図8に示すように第2実施形態の結合部20は、結合部材21を第1の位置に保持する第1位置保持部材として前記引っ張りばね17に代えて軸部材22を備え、かつ結合部材21を第2の位置に保持する第2位置保持部材として係合軸23を備える点で第1実施形態とは異なっている。変更を要しない部材及び構成については同位の符合を用いてその説明を省略する。
【0041】
第2実施形態に係る結合部材21は、後部ケース7の下面側に組付けられた逆U字形の枠体18に前後にスライド可能に支持されている。結合部材21の後部には、円環形の引き掛け部21aが設けられている。引き掛け部21aは、後部ケース7の後面から後方へ突き出されている。この引き掛け部21aにテザーストラップ等の吊り下げ具Sが結合される。
【0042】
結合部材21は軸部材22により枠体18に結合されている。図6及び図7に示すように結合部材21は、軸部材22により枠体18に対して第1の位置に保持されている。図9に示すように軸部材22が結合部材21若しくは枠体18の一方から外れたときに、結合部材21が枠体18に対して後方の第2の位置に変位する。
【0043】
結合部材21の上面には、係合軸23が上下に変位可能に支持されている。係合軸23は圧縮ばね24により上方へ突き出す方向に付勢されている。図6及び図7に示すように結合部材21が第1の位置に位置する状態では、係合軸23は枠体18の上部に突き当てられて結合部材21の上面から突き出さない退避位置に保持されている。枠体18の上部には、係合孔18cが設けられている。図9に示すように結合部材21が第2の位置に変位すると、係合軸23が係合孔18cの下方に変位する結果、当該係合軸23は圧縮ばね24により係合孔18c内に突き出す状態となる。係合軸23が係合孔18c内に突き出されると、係合部材21が第2の位置に保持されて第1の位置への戻り動作が規制された状態となる。
【0044】
第1実施形態と同様、結合部材21には、規制凸部21bと、逃がし凹部21cと、インジケータ21dが設けられている。図9に示すように係合部材21が第2の位置に変位すると、規制凸部21bがスイッチアーム10の当接台部10cに乗り上げられた状態となることによりスイッチレバー8を引き操作できない状態、従って電動モータ2を起動できない状態となる。逃がし凹部21cには、ねじ止め部7d及びねじ止め部7dを逃がすための枠体18の凹部18bが進入している。ねじ止め部7d及び凹部18bが逃がし凹部21c内で相対的に変位可能な範囲で、結合部材21が前後方向に変位可能となっている。図6及び図7に示すように結合部材21が第1の位置に位置する状態では、引き掛け部21aが凹部18bに当接した状態となる。
【0045】
結合部材21の前部には、軸部材22が取り付けられている。軸部材22は、結合部材21の左右側部から側方へ突き出されている。軸部材22の両端部が、枠体18の前部左右に設けた係合孔18dにそれぞれ挿入されて、結合部材21が第1の位置に保持されている。結合部材21が第1の位置に保持された状態であって、吊り下げ具Sの吊り下げ機能を十分に発揮できる正常な状態では、図7に示すようにスイッチレバー8を引き操作してメインスイッチ9をオンさせることができ、従って当該手持ち工具1を使用することができる。
【0046】
図9に示すように吊り下げ具Sを経て結合部材21に大きな衝撃が付加され、その結果軸部材22が係合孔18dから外れて結合部材21が第2の位置に変位すると、インジケータ21dが露出されて当該結合部材21が第2の位置に変位したことが周囲により確実に報知される。
【0047】
以上説明した第2実施形態の結合部20によれば、テザーストラップ等の吊り下げ具Sが、第1位置保持部材としての軸部材22により第1の位置に保持された結合部材21に結合される。結合部材21が第1の位置に位置する状態が当該結合部20の正常な状態であり、この正常状態で吊り下げ具Sの十分な吊り下げ機能が発揮される。
【0048】
吊り下げ具Sを経て結合部材21に衝撃が付加されると、軸部材22が衝撃により係合孔18dから外れて当該結合部材21が第1の位置から第2の位置に変位する。結合部材21が第2の位置に変位することにより、結合部20が損傷を受けたことが周囲に報知される。こうして結合部20が損傷を受けたことが報知されることにより、当該結合部20のメンテナンスの必要性が報知され、その結果結合部20の吊り下げ機能が十分に発揮されるようになる。
【0049】
また、第2実施形態では、結合部材21は、一旦第2の位置に変位した後は、係合軸23が係合孔18cに進入することにより、第2の位置に保持されて、第1の位置への戻しが規制された状態となり、これにより当該結合部20が損傷を受けた事実がより確実に報知されるようになっている。
【0050】
さらに、第2実施形態においても、結合部20が損傷を受けて結合部材21が第2の位置に変位すると、スイッチレバー8をオン操作できない状態となり、従って当該手持ち工具1を使用できない状態となる。これにより、結合部20が損傷を受けたことが確実に報知されて、メンテナンスの必要性が報知される。
【0051】
第2実施形態の結合部20では、軸部材22や枠体18等を交換するメンテナンスを行うことにより、再び結合部材21が第1の位置に保持された正常な状態に復帰させることができる。必要なメンテナンスを行うことにより、結合部20を再び正常な状態で利用することができる。
【0052】
図10図12には、第3実施形態に係る結合部30が示されている。第3実施形態の結合部30は、第2実施形態の結合部20に、電源回路遮断機能を付加した構成を備えている。変更を要しない部材及び構成について同意の符合を用いてその説明を省略する。
【0053】
第3実施形態では、枠体18と結合部材21との間に回路導通部31が介装されている。回路導通部31は、枠体18側に取り付けた接点部31a,31bと、結合部材21側に取り付けた導通部31cを備えている。導通部31cには、導電性を有する帯板鋼板をコ字形に屈曲させた導通板が用いられている。接点部31a,31bは、電源回路に電気的に組み込まれている。接点部31a,31bは、それぞれ閉じ側に弾性力を有する二股構造を有している。導通部31cの端部が接点部31a,31bにそれぞれ弾性的に挟み込まれて接続状態に保持される。図10に示すように結合部材21が第1の位置に位置する正常状態(十分な吊り下げ機能が発揮される状態)では、接点部31a,31bに導通部31cの両端部がそれぞれ差し込まれて、両接点部31a,31b間が一つの導通部31cを介して電気的に導通された状態となる。両接点部31a,31b間が電気的に導通されることにより電源回路が導通された状態となり、この導通状態でスイッチレバー8をオン操作することにより電動モータ2が起動する。
【0054】
図11に示すように吊り下げ具Sを経て結合部材21に衝撃が付加されて軸部22が枠体18若しくは結合部材21から外れ、その結果結合部材21が第2の位置側に変位すると、導通部31cが両接点部31a,31bから外れる。導通部31cの両端部は、それぞれ接点部31a,31bの弾性挟み込み力に抗して(当該接点部31a,31bを開き方向に変位させつつ)、後方へ変位して接点部31a,31bから外れる。導通部31cが接点部31a,31bから外れると、両接点部31a,31b間の導通がなくなるので、電源回路が遮断された状態となる。
【0055】
結合部材21が第2の位置に変位して電源回路が遮断された状態では、スイッチレバー8を引き操作してメインスイッチ9がオン操作されても、電動モータ2は起動しない。このように第3実施形態では、結合部材21が第2の位置に変位すると、電源回路が遮断されることで電動モータ2が起動不能となることから、第1及び第2実施形態で例示したスイッチアーム10のオン位置側への変位を規制する規制凸部16e,21bは省略されている。第1及び第2実施形態では、規制凸部16e,21bが当接台部10cに当接することにより、スイッチアーム10のオン側への傾動動作、ひいてはスイッチレバー8のオン操作が禁止されることで電動モータ2の起動が回避される構成となっていた。これに対して、第3実施形態では、スイッチレバー8の傾動操作は可能ではあるが、電源回路が遮断されることで電動モータ2の起動が回避される構成となっており、結果としてスイッチレバー8のオン操作が無効とされる点で第1及び第2実施形態とは異なっている。
【0056】
以上説明した第3実施形態の結合部30によっても、吊り下げ具Sを経て結合部材21に大きな衝撃が付加されて当該結合部材21が第2の位置に変位することにより、当該結合部30が損傷等を受けたことが周囲に報知される。また、結合部材21が第2の位置に変位することにより露出されるインジケータ21dにより確実に目視により確認できる。また、結合部材21は一旦第2の位置に変位すると、係合軸23が係合孔18c内に進入して当該結合部材21の第1の位置への戻しが規制された状態となり、これによっても当該結合部30が損傷等を受けたことが確実に報知される。
【0057】
第3実施形態においても、結合部材21の変位により結合部30が損傷を受けたことが報知され、これにより使用者は当該手持ち工具1の使用を中止し、あるいは結合部30のメンテナンスを行うことにより、当該結合部30の確実な吊り下げ機能が発揮されるようにすることができる。
【0058】
さらに、第3実施形態によっても、結合部30が損傷等を受けて結合部材21が第2の位置に変位すると電源回路が遮断されることにより電動モータ2を起動不能な状態となって、一層確実な報知がなされる。
【0059】
図13図21には、第4実施形態の手持ち工具1が示されている。手持ち工具1の基本的構成については変更を要しないので、同位の符合を用いてその説明を省略する。第4実施形態では、テザーストラップ等の吊り下げ具Sを結合するための結合部40について第1~第3実施形態とは異なる構成を備えている。手持ち工具1の基本的構成については変更を要しない。変更を要しない部材及び構成については同位の符合を用いてその説明を省略する。
【0060】
第4実施形態の結合部40は、後部ケース7の後面上部であって、電源コード11の上側に配置されている。第4実施形態の結合部40の詳細が図14図19に示されている。第4実施形態の結合部40は、テザーストラップ等の吊り下げ具Sを結合するための結合部材41と、結合部材41を第1の位置に保持するための第1位置保持部材42と、結合部材41を第2の位置に保持するための第2位置保持部材と、結合部材41の後退端を規制する係合軸44を備えている。
【0061】
結合部材41は、前後に長い長円形の円環形状を有している。この結合部材41の後部に吊り下げ具Sが結合されている。結合部材41の前部に、第1位置保持部材42が係合されている。第1位置保持部材42は、左右一対の係合アーム42aを備えている。左右一対の係合アーム42aの後部側は、相互に接近する側にL字形に屈曲されて屈曲部42bとされている。両係合アーム42aは、後部側の屈曲部42bを相互に接近させる方向に弾性力を有している。両係合アーム42aは、台座部43の左右側面に相互に平行に取り付けられている。台座部43は、後部ケース7側ひいては本体部3側に固定されている。
【0062】
左右一対の係合アーム42aが弾性力により後部の屈曲部42bを相互に重ね合わせた閉じ状態となることで、結合部材41が第1の位置(内周側に屈曲部42bを位置させた状態)に保持されている。図13図14図16図18は、それぞれ結合部材41が第1の位置に保持された正常な状態を示している。吊り下げ具Sを経て結合部材41に大きな衝撃が付加されると、左右一対の係合アーム42aの屈曲部42bに結合部材41の前部が押圧される。結合部材41を経て両屈曲部42bに押し開き方向(後方向き)の外力が付加されることにより、両係合アーム42aが弾性力に抗して相互に離間する方向に変位して両屈曲部42bの重ね合わせ状態が開かれる。係合アーム42aが押し開かれることにより、結合部材41が第1の位置から第2の位置に変位する。
【0063】
図13に示すように結合部材41の内周側に、第2位置保持部材としての係合軸44が位置している。係合軸44は、後部ケース7側に固定されている。このため、結合部材41が左右一対の係合アーム42aを弾性力に抗して相互に開き方向へ変位させつつ、後方へ変位すると、係合軸44によりそれ以上の後退動作が規制された状態となる。係合軸44により規制された後退端位置が第2の位置に相当する。結合部材41が第2の位置に変位した状態が、図15図17図19図20及び図21に示されている。
【0064】
結合部材41が第1の位置から第2の位置に変位すると、左右一対の係合アーム42aは自身の弾性力により相互に接近する方向に戻される。左右一対の係合アーム42aが戻されると、それぞれの屈曲部42bが再び重ね合わされて閉じた状態に復帰する。こうして左右一対の係合アーム42aが閉じられることにより、一旦第2の位置に変位した結合部材41は第1の位置に戻されることが阻止されて第2の位置に保持される。このことから、左右一対の係合アーム42aの特に屈曲部42bが、結合部材41を第1の位置に保持する第1位置保持部材としての機能と、結合部材41を第2の位置に保持する機能であって、第1の位置に戻させないための第2位置保持部材としての機能を併せ持っている。
【0065】
第2位置保持部材としての左右一対の係合アーム42aにより結合部材41が第2の位置に変位した状態に保持されることにより、当該結合部40が損傷等を受けたことが周囲に報知され、従って当該結合部40のメンテナンスの必要性が報知される。上記したように左右一対の係合アーム42aが閉じられて第2の位置に保持された結合部材41は、第1の位置に戻されない範囲かつ係合軸44に係合されない範囲で、カタカタ音を発しながら前後に変位可能な状態となり、これによっても当該結合部40が損傷を受けたことが報知される。
【0066】
第4実施形態の場合、後部ケース7を取り外して、左右の係合アーム42aを開くことにより結合部材41を第1の位置に戻すことができる。このため、第4実施形態では、係合アーム42a等の部品交換をすることなく当該結合部40を正常な状態に復帰させることができ、この点で第1~第3実施形態とは異なっている。
【0067】
以上説明した第4実施形態の結合部40によれば、吊り下げ具Sを結合した結合部材41が第1の位置に保持された正常な状態では、当該吊り下げ具Sによって手持ち工具1の不用意な落下が防止される。落下が防止される際に当該吊り下げ具Sを経て結合部40に大きな衝撃が付加されると、結合部材41が第2の位置に変位することにより当該結合部40が損傷を受けたことが視覚的に報知される。使用者は結合部材41が第2の位置に変位したことを確認することで、当該結合部40についてメンテナンスの必要性を認識することができ、またその後の使用を一旦中止することを判断することができる。
【0068】
結合部40のメンテンナンスでは、左右の係合アーム42aを開いて結合部材41を第1の位置に戻せば足り、上記したように第1~第3実施形態のような部品交換を必要としない。第4実施形態では、左右一対の係合アーム42aを例示したが、片側のみの係合アームにより結合部材41を第1の位置に保持する構成とすることもできる。
【0069】
以上説明した各実施形態にはさらに変更を加えることができる。テザーストラップ等の吊り下げ具Sを結合する結合部15、20、30、40を、手持ち工具1の後部に設けた構成を例示したが、側部若しくは前部に設ける構成としてもよい。
【0070】
手持ち工具1としてディスクグラインダを例示したが、ハンマードリル等の穴あけ工具や切断機等のその他の電動工具若しくは動力工具について、例示した結合部を適用することができる。また、交流電源式の手持ち工具1を例示したが、充電により繰り返し使用できるバッテリパックを電源とする充電式の手持ち工具について例示した結合部を適用することができる。
【符号の説明】
【0071】
S…吊り下げ具
1…手持ち工具(ディスクグラインダ)
2…電動モータ
3…本体部、3a…本体ハウジング
4…ギヤヘッド部、4a…スピンドル
5…砥石
6…カバー
7…後部ケース
7a…左半割ケース、7b…右半割ケース、7c…吸気口、7d…ねじ止め部
8…スイッチレバー
9…メインスイッチ、9a…作動ボタン
10…スイッチアーム
10a…支軸、10b…作動凸部、10c…当接台部
11…電源コード
15…結合部(第1実施形態)
16…結合部材
16a…引き掛け部、16b…後側ばねピン、16c…逃がし凹部
16d…インジケータ、16e…規制凸部
17…引っ張りばね(第1位置保持部材/第2位置保持部材)
18…枠体
18a…前側ばねピン、18b…凹部、18c…係合孔、18d…係合孔
20…結合部(第2実施形態)
21…結合部材
21a…引き掛け部、21b…規制凸部、21c…逃がし凹部、21d…インジケータ
22…軸部材(第1位置保持部材)
23…係合軸(第2位置保持部材)
24…圧縮ばね
30…結合部(第3実施形態)
31…回路導通部、31a,31b…接点部、31c…導通部
40…結合部(第4実施形態)
41…結合部材
42…第1位置保持部材
42a…係合アーム、42b…屈曲部
43…台座部
44…係合軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21