IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社東芝の特許一覧 ▶ 東芝電機サービス株式会社の特許一覧

特許7055853画像配信装置、画像配信システム、および画像配信方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-08
(45)【発行日】2022-04-18
(54)【発明の名称】画像配信装置、画像配信システム、および画像配信方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/01 20060101AFI20220411BHJP
   G08G 1/13 20060101ALI20220411BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20220411BHJP
   G07C 5/00 20060101ALI20220411BHJP
   G09B 29/00 20060101ALI20220411BHJP
   G09B 29/10 20060101ALI20220411BHJP
【FI】
G08G1/01 A
G08G1/13
H04N21/258
G07C5/00 Z
G09B29/00 A
G09B29/10 A
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020180539
(22)【出願日】2020-10-28
(62)【分割の表示】P 2019015605の分割
【原出願日】2016-08-31
(65)【公開番号】P2021039768
(43)【公開日】2021-03-11
【審査請求日】2020-10-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上野 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】和田 素直
(72)【発明者】
【氏名】濱田 美樹夫
(72)【発明者】
【氏名】中村 順一
【審査官】藤村 泰智
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-051534(JP,A)
【文献】特開2013-085690(JP,A)
【文献】特開2008-003657(JP,A)
【文献】特開2019-071128(JP,A)
【文献】特開2010-204867(JP,A)
【文献】特開2004-021331(JP,A)
【文献】特開2015-095826(JP,A)
【文献】特開2010-220189(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0201266(US,A1)
【文献】特開2010-108420(JP,A)
【文献】特開2005-006081(JP,A)
【文献】特開2000-306192(JP,A)
【文献】特開2005-176030(JP,A)
【文献】特開2014-030267(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0083037(KR,A)
【文献】特開2009-060477(JP,A)
【文献】特開2003-153177(JP,A)
【文献】特表2002-540652(JP,A)
【文献】特開2013-020523(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 ~ 1/16
H04N 21/00 ~ 21/858
G07C 5/00
G09B 29/00
G09B 29/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された車載装置の撮像装置が撮像した撮像データと、前記車載装置の時刻ごとの位置を示す位置情報と、前記撮像データが撮像された時刻を示す時刻情報と、前記車載装置または前記車載装置を搭載する前記車両を特定可能な識別情報と、を受信する受信部と、
前記撮像データと、前記時刻情報と、前記識別情報とを対応付けて記憶するデータベースと、
前記撮像装置が撮像してから所定の時間経過した前記撮像データを圧縮して圧縮撮像データを生成する圧縮部と、
特定の時刻における前記位置情報の前記車載装置の位置と、前記特定の時刻の直前における前記位置情報の前記車載装置の位置から、前記特定の時刻における前記車両の進行方向および速度を算出する演算部と、
情報処理装置から、所望の時刻を指定した配信要求を受け付ける要求受付部と、
前記所望の時刻が現在時刻から前記所定の時間以内の過去の時刻か否か、を判断する判断部と、
前記判断部が前記所望の時刻が現在時刻から前記所定の時間以内の過去の時刻であると判断した場合には、配信用の前記撮像データを前記情報処理装置に配信し、前記判断部が、前記所望の時刻が前記所定の時間より前の過去の時刻であると判断した場合には、前記圧縮撮像データを前記情報処理装置に配信し、前記演算部で算出した速度に応じた色の前記車載装置の位置を示すアイコンを、前記車両の進行方向に対応した向きで地図データ上に表示する位置画像を生成する、配信部と、
を備える画像配信装置。
【請求項2】
前記配信部は、前記撮像データまたは前記圧縮撮像データを、前記位置画像と同一の画面上に再生可能に配信する、
請求項に記載の画像配信装置。
【請求項3】
前記配信部は、前記撮像データまたは前記圧縮撮像データ、および前記位置画像に対して、ユーザにより過去の任意の時刻への巻き戻しの指示が可能な操作情報を、前記同一の画面上に再生可能に配信し、
前記要求受付部は、前記ユーザによる前記巻き戻しの指示を受け付け、
前記判断部は、前記ユーザによる前記巻き戻しの指示が指定する前記過去の任意の時刻が、現在時刻から前記所定の時間以内の過去の時刻か否か、を判断し、
前記配信部は、さらに、前記判断部が前記過去の任意の時刻が現在時刻から前記所定の時間以内の過去の時刻であると判断した場合には、前記撮像データを前記情報処理装置に配信し、前記判断部が前記過去の任意の時刻が前記所定の時間より前の過去の時刻であると判断した場合には、前記圧縮撮像データを前記情報処理装置に配信する、
請求項に記載の画像配信装置。
【請求項4】
前記受信部が受信した前記撮像データを配信用の撮像データに変換し保存する変換部、
をさらに備える、
請求項1~のいずれか1項に記載の画像配信装置。
【請求項5】
前記受信部は、前記車両の速度を、前記車載装置から受信する、
請求項1~のいずれか1項に記載の画像配信装置。
【請求項6】
前記要求受付部は、前記情報処理装置にログインしたユーザの識別情報を前記情報処理装置から受け付け、
前記配信部は、前記ユーザが権限を有する前記撮像データまたは前記圧縮撮像データ、および前記位置画像を、前記ユーザがログインした前記情報処理装置に対して配信する、
請求項1~に記載の画像配信装置。
【請求項7】
前記要求受付部は、前記情報処理装置にログインしたユーザの識別情報を前記情報処理装置から受け付け、
前記配信部は、前記ユーザが権限を有さない前記撮像データまたは前記圧縮撮像データ、および前記位置画像を、前記ユーザがログインした前記情報処理装置に対して配信しない、
請求項1~に記載の画像配信装置。
【請求項8】
前記変換部は、前記撮像データからプライバシー保護の対象となる画像を検出し、検出したプライバシー保護の対象となる前記画像にモザイク処理を施す、
請求項に記載の画像配信装置。
【請求項9】
車両に搭載される車載装置と、画像配信装置と、を備えた画像配信システムであって、
前記車載装置は、
画像を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置で撮像された撮像データと、前記車載装置の時刻ごとの位置を示す位置情報と、前記撮像データが撮像された時刻を示す時刻情報と、前記車載装置または前記車載装置を搭載する前記車両を特定可能な識別情報と、を前記画像配信装置に送信する送信手段を具備し、
前記画像配信装置は、
前記撮像データと、前記時刻情報と、前記識別情報とを対応付けて記憶するデータベースと、
載装置の撮像装置が撮像した撮像データと、前記車載装置の時刻ごとの位置を示す位置情報とを受信する受信部と、
前記撮像装置が撮像してから所定の時間経過した前記撮像データを圧縮して圧縮撮像データを生成する圧縮部と、
特定の時刻における前記位置情報の前記車載装置の位置と、前記特定の時刻の直前における前記位置情報の前記車載装置の位置から、前記特定の時刻における前記車両の進行方向および速度を算出する演算部と、
情報処理装置から、所望の時刻を指定した配信要求を受け付ける要求受付部と、
前記所望の時刻が現在時刻から前記所定の時間以内の過去の時刻か否か、を判断する判断部と、
前記判断部が前記所望の時刻が現在時刻から前記所定の時間以内の過去の時刻であると判断した場合には、配信用の前記撮像データを前記情報処理装置に配信し、前記判断部が、前記所望の時刻が前記所定の時間より前の過去の時刻であると判断した場合には、前記圧縮撮像データを前記情報処理装置に配信し、前記演算部で算出した速度に応じた色の前記車載装置の位置を示すアイコンを、前記車両の進行方向に対応した向きで地図データ上に表示する位置画像を生成する、配信部と、
を備える画像配信システム。
【請求項10】
画像配信装置で実行される画像配信方法であって、
車両に搭載された車載装置の撮像装置が撮像した撮像データと、前記車載装置の時刻ごとの位置を示す位置情報と、前記撮像データが撮像された時刻を示す時刻情報と、前記車載装置または前記車載装置を搭載する前記車両を特定可能な識別情報と、を受信する受信ステップと、
撮像データと、前記時刻情報と、前記識別情報とを対応付けてデータベースに記憶させる記憶ステップと、
前記撮像装置が撮像してから所定の時間経過した前記撮像データを圧縮して圧縮撮像データを生成する圧縮ステップと、
特定の時刻における前記位置情報の前記車載装置の位置と、前記特定の時刻の直前における前記位置情報の前記車載装置の位置から、前記特定の時刻における前記車両の進行方向および速度を算出する演算ステップと、
情報処理装置から、所望の時刻を指定した配信要求を受け付ける要求受付ステップと、
前記所望の時刻が現在時刻から前記所定の時間以内の過去の時刻か否か、を判断する判断ステップと、
前記判断ステップにおいて前記所望の時刻が現在時刻から前記所定の時間以内の過去の時刻であると判断した場合には、配信用の前記撮像データを前記情報処理装置に配信し、
前記判断ステップにおいて前記所望の時刻が前記所定の時間より前の過去の時刻であると判断した場合には、前記圧縮撮像データを前記情報処理装置に配信する第1の配信ステップと、
前記演算ステップで算出した速度に応じた色の前記車載装置の位置を示すアイコンを、
前記車両の進行方向に対応した向きで地図データ上に表示する位置画像を生成する第2の配信ステップと、
を含む画像配信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像配信装置、画像配信システム、および画像配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両に搭載された車載装置の撮像装置が、交通渋滞が発生しているエリアを撮像した撮像データと、車載装置の位置から検出した交通渋滞の発生エリアの位置情報とを保存しておき、渋滞発生時の状況をユーザに提供する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-020523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、画像配信装置は、ユーザに状況を把握させることが困難であるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の画像配信装置は、受信部と、データベースと、圧縮部と、演算部と、要求受付部と、判断部と、配信部とを備える。受信部は、車両に搭載された車載装置の撮像装置が撮像した撮像データと、車載装置の時刻ごとの位置を示す位置情報と、撮像データが撮像された時刻を示す時刻情報と、車載装置または車載装置を搭載する車両を特定可能な識別情報と、を受信する。データベースは、撮像データと、時刻情報と、識別情報とを対応付けて記憶する。圧縮部は、撮像装置が撮像してから所定の時間経過した撮像データを圧縮して圧縮撮像データを生成する。演算部は、特定の時刻における位置情報の車載装置の位置と、特定の時刻の直前における位置情報の車載装置の位置から、特定の時刻における車両の進行方向および速度を算出する。要求受付部は、情報処理装置から、所望の時刻を指定した配信要求を受け付ける。判断部は、所望の時刻が現在時刻から所定の時間以内の過去の時刻か否か、を判断する。配信部は、判断部が所望の時刻が現在時刻から所定の時間以内の過去の時刻であると判断した場合には、配信用の撮像データを情報処理装置に配信し、判断部が、所望の時刻が所定の時間より前の過去の時刻であると判断した場合には、圧縮撮像データを情報処理装置に配信し、演算部で算出した速度に応じた色の車載装置の位置を示すアイコンを、車両の進行方向に対応した向きで地図データ上に表示する位置画像を生成する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、実施形態1にかかる画像配信システムの全体構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態1にかかる車載装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態1にかかる車載装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態1にかかる画像配信サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態1にかかる画像配信サーバの機能的構成の一例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態1にかかる位置情報データベースのテーブル構成の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態1にかかる属性データベースのテーブル構成の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態1にかかる圧縮データ属性データベースのテーブル構成の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態1にかかる認証データベースのテーブル構成の一例を示す図である。
図10図10は、実施形態1にかかる公開範囲データベースのテーブル構成の一例を示す図である。
図11図11は、実施形態1にかかる画像配信サーバが配信する画像の画面イメージの一例を示す図である。
図12図12は、実施形態1にかかる時刻選択画面の画面イメージの一例を示す図である。
図13図13は、実施形態1にかかる時刻選択を受けて表示された画面の画面イメージの一例を示す図である。
図14図14は、実施形態1にかかるクライアント端末の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図15図15は、実施形態1の車載装置にかかる撮像処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図16図16は、実施形態1の画像配信サーバにかかるデータの受信から保存までの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図17図17は、実施形態1の画像配信サーバにかかる撮像データの圧縮処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図18図18は、実施形態1にかかる画像の配信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図19図19は、実施形態1にかかる撮像データ検索処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図20図20は、実施形態1にかかる各種の要求処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図21図21は、実施形態2にかかる画像配信サーバの機能的構成の一例を示すブロック図である。
図22図22は、実施形態2にかかるクライアント端末の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図23図23は、実施形態2にかかる画像の配信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図24図24は、実施形態2にかかる各種の要求処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(実施形態1)
図1は、本実施形態にかかる画像配信システム1の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態にかかる画像配信システム1は、車載装置10A~Zと、画像配信サーバ20と、クライアント端末50と、を備える。車載装置10A~Zと、画像配信サーバ20と、クライアント端末50はインターネット等のネットワークを介して接続している。
【0008】
車載装置10A~Zは、スマートフォン、タブレット端末、ドライブレコーダ等の機器である。図1に示すように、車載装置10A~Zは、車両150A~Zにそれぞれ搭載されている。車載装置10A~Zを総称する場合には、車載装置10と呼ぶ。また、車両150A~Zを総称する場合には、車両150と呼ぶ。
【0009】
車載装置10は、カメラ等の撮像装置と、GPS信号等の位置情報を取得できる位置情報取得装置とを、少なくとも備える。車載装置10の撮像装置は車両150の車外の周囲を撮像する。位置情報取得装置は車載装置10の位置情報を、取得する。車載装置10は、撮像データと、位置情報と、時刻情報とを画像配信サーバ20に送信する。
【0010】
ここで、位置情報とは、車載装置10の現在位置の位置座標である。例えば、位置情報は、緯度と経度によって、車載装置10の位置を示す。
【0011】
画像配信サーバ20は、車載装置10から撮像データと、位置情報と、時刻情報とを受信する。画像配信サーバ20は、本実施形態における画像配信装置の一例である。
画像配信サーバ20は、受信した撮像データをストリーミング配信可能な形式に変換する。また、画像配信サーバ20は、撮像から所定の時間経過した変換後の撮像データを圧縮して圧縮撮像データを生成する。
【0012】
画像配信サーバ20は、クライアント端末50からの要求を受け付けて、変換後の撮像データまたは圧縮撮像データ、および位置情報から生成した位置画像を含む画像を、クライアント端末50に配信する。
ここで、位置画像とは、ある時刻における車載装置10の位置を示すアイコンを、地図データ上に表示する画像のことをいう。
【0013】
クライアント端末50は、画像配信サーバ20から画像の配信を受けるコンピュータである。クライアント端末50は、通常のPC(Personal Computer)でも良いし、スマートフォン、タブレット端末等でも良い。クライアント端末50は、本実施形態における情報処理装置の一例である。
【0014】
次に、車載装置10の詳細について説明する。
図2は、本実施形態にかかる車載装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、車載装置10は、撮像装置101と、CPU102と、ROM(Read Only Memory)103と、フラッシュメモリ104と、計時回路105と、GPS受信部106と、GPSアンテナ107と、ディスプレイ108と、タッチパネル109と、通信装置110とを備える。
【0015】
撮像装置101は、動画または静止画を撮像するカメラである。
CPU102は、車載装置10の全体的な制御を行う制御装置である。例えば、CPU102は、ROM103に記憶されているプログラム等を実行することで、様々な構成を実現する。
【0016】
ROM103は、読み出し可能なデータを記憶するメモリとする。例えば、ROM103は、プログラム等を記憶する。
【0017】
計時回路105は、計時機能を有する回路である。また、車載装置10は、計時回路105の代わりに、外部からネットワーク等を介して時刻情報を取得する構成を採用しても良い。
【0018】
GPSアンテナ107は、GPS信号を受信可能なアンテナである。
GPS受信部106は、GPSアンテナ107を介して、上空にある数個の衛星からの信号を受信することで、車載装置10の現在位置を認識(取得)する。
【0019】
フラッシュメモリ104は、撮像装置101が撮像した撮像データや、GPS受信部106が認識した位置情報等のデータを記憶する記憶媒体である。なお、フラッシュメモリ104に代えて、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体を設けてもよい。
【0020】
ディスプレイ108は、液晶パネル等からなる表示装置である。ディスプレイ108は、車載装置10の操作画面等を表示する。
【0021】
タッチパネル109は、ディスプレイ108上に一体形成されており、ユーザの入力を受け付ける入力装置である。また、タッチパネル109の代わりに、物理キーボード等によってユーザの操作を受け付ける構成を採用しても良い。
【0022】
通信装置110は、車載装置10が画像配信サーバ20とデータや信号を送受信するためのインターフェースである。
【0023】
次に、車載装置10の機能的構成について説明する。
図3は、本実施形態にかかる車載装置10の機能的構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、車載装置10は、撮像データ取得部11と、撮像データ変換部12と、時刻情報取得部13と、位置情報取得部14と、送信部15と、を備える。
【0024】
撮像データ取得部11は、撮像装置101が撮像した撮像データを取得する。本実施形態においては、撮像データは動画とする。撮像データ取得部11は、取得した撮像データを撮像データ変換部12に送出する。
【0025】
時刻情報取得部13は、撮像装置101が撮像データを撮像した時刻である時刻情報を、計時回路105から取得する。時刻情報取得部13は、取得した時刻情報を、撮像データ変換部12および位置情報取得部14に送出する。
【0026】
撮像データ変換部12は、撮像データに時刻情報を対応付ける。また、撮像データを画像配信サーバ20に効率良く送信するために、撮像データの形式を変換する。ここでいう変換とは、例えば撮像データを圧縮することをいう。圧縮方式としては、例えばH.264方式を採用しても良い。撮像データ変換部12は、送信用に変換した撮像データと時刻情報とを対応付けて、送信部15に送出する。
【0027】
位置情報取得部14は、GPS受信部106から位置情報を取得する。位置情報取得部14は、撮像装置101が撮像を開始してから終了するまでの間、一定時間ごとに位置情報を継続して取得する。一定時間とは、本実施形態においては、例えば2秒とする。位置情報取得部14は、位置情報に時刻情報を対応付ける。位置情報取得部14は、位置情報と時刻情報とを対応付けて送信部15に送出する。
【0028】
送信部15は、撮像データ変換部12から取得した、送信用に変換した撮像データと時刻情報とを対応付けて、画像配信サーバ20に送信する。送信用に変換した撮像データの送信に使用するプロトコルは、例えばRTMP(Real Time Messaging Protocol)を採用しても良い。また、送信部15は、位置情報取得部14から取得した位置情報と時刻情報とを対応付けて、画像配信サーバ20に送信する。
【0029】
次に、画像配信サーバ20の詳細について説明する。
図4は、本実施形態にかかる画像配信サーバ20のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示すように、画像配信サーバ20は、CPU201と、通信装置202と、ROM203と、HDD204とを備える。
【0030】
CPU201は、画像配信サーバ20の全体的な制御を行う制御装置である。例えば、CPU201は、ROM203に記憶されているプログラム等を実行することで、様々な構成を実現する。
【0031】
通信装置202は、画像配信サーバ20が車載装置10、クライアント端末50とデータや信号を送受信するためのインターフェースである。
【0032】
ROM203は、読み出し可能なデータを記憶するメモリとする。例えば、ROM203は、プログラム等を記憶する。
【0033】
HDD204は、車載装置10から取得したデータや、画像処理後のデータ等を記憶する記憶装置である。
【0034】
次に、画像配信サーバ20の機能的構成について説明をする。
図5は、本実施形態にかかる画像配信サーバ20の機能的構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、画像配信サーバ20は、受信部21と、位置情報リンク部22と、撮像データ変換部23と、圧縮部24と、要求受付部25と、演算部26と、判断部27と、配信部28と、を備える。
【0035】
また、HDD204は、地図データ900と、車両IDデータベース901(以下、「車両IDDB901」という)と、位置情報データベース902(以下、「位置情報DB902」という)と、撮像データ903と、属性データベース904(以下、「属性DB904」という)と、圧縮撮像データ905と、圧縮データ属性データベース906(以下、「圧縮データ属性DB906」という)と、認証データベース907(以下、「認証DB907」という)と、公開範囲データベース908(以下、「公開範囲DB908」という)と、を保存する。
【0036】
車両IDDB901は、車載装置10を搭載した車両150を一意に識別する識別情報である車両IDを保存するデータベースである。車両IDDB901は、車載装置10と、当該車載装置10を搭載する車両150の車両IDとを対応付けて保存する。
【0037】
位置情報DB902は、車載装置10から受信した、位置情報と時刻情報と、当該車載装置10を搭載する車両150の車両IDとを対応付けて保存するデータベースである。
図6は、本実施形態にかかる位置情報DB902のテーブル構成の一例を示す図である。図6に示すように、位置情報DB902は、時刻と、車両IDと、位置情報と、を対応付けたデータベースである。
【0038】
時刻は、車載装置10が位置情報と対応付けて送信した時刻情報であり、位置情報取得部14が位置情報を取得した時刻を示す。
車両IDは、位置情報の送信元である車載装置10を搭載する車両150を特定するための識別情報である。
位置情報は、車載装置10から送信された位置情報である。
【0039】
撮像データ903は、車載装置10から受信した、画像配信サーバ20への送信用に変換した撮像データを、後述の撮像データ変換部23によってストリーミング配信用に変換した画像データである。ストリーミング配信用の形式としては、例えば、HLS(HTTP Live Streaming)等の形式を採用しても良い。以下、単に撮像データ903という場合は、ストリーミング配信用に変換した撮像データ903のことをいう。
【0040】
属性DB904は、撮像データ903の属性情報を保存するデータベースである。例えば、属性DB904は、車載装置10から受信した、送信用に変換した撮像データに対応づけられた時刻情報と、当該撮像データ903および時刻情報の取得元の車載装置10を搭載する車両150を特定する車両IDとを保存する。
【0041】
図7は、本実施形態にかかる属性DB904のテーブル構成の一例を示す図である。図7に示すように、属性DB904は、時刻と、車両IDと、撮像データのファイル名と、を対応付けたデータベースである。
【0042】
時刻は、車載装置10が送信用に変換した撮像データと対応付けて送信した時刻情報であり、撮像装置101が撮像データを撮像した時刻を示す。
車両IDは、送信用に変換した撮像データの送信元である車載装置10を搭載する車両150を特定するための識別情報である。
【0043】
撮像データのファイル名は、当該時刻および車両IDに対応付けられた撮像データ903を特定するための識別情報である。撮像データ903を特定する識別情報であれば良く、ファイル名に限らず、例えば、管理番号やファイルの保存先のパス等を登録する構成を採用しても良い。
【0044】
図5に戻り、圧縮撮像データ905は、撮像から所定の時間を経過した撮像データ903を、後述する圧縮部24によって圧縮したデータである。圧縮に使用するファイルフォーマットは、例えばMP4を採用しても良い。
【0045】
圧縮データ属性DB906は、圧縮撮像データ905の属性情報を保存するデータベースである。例えば、圧縮データ属性DB906は、圧縮撮像データ905に対応付けられた時刻情報と、当該圧縮撮像データ905および時刻情報の取得元の車載装置10を搭載する車両150を特定する車両IDとを保存する。
【0046】
図8は、本実施形態にかかる圧縮データ属性DB906のテーブル構成の一例を示す図である。図8に示すように、圧縮データ属性DB906は、時刻と、車両IDと、圧縮撮像データのファイル名と、を対応付けたデータベースである。
【0047】
時刻は、車載装置10が送信用に変換した撮像データと対応付けて送信した時刻情報であり、撮像装置101が撮像データを撮像した時刻を示す。複数の撮像データ903を圧縮して1つの圧縮撮像データ905にした場合は、圧縮された撮像データ903に対応付けられた時刻のうち、最も早い時刻を採用する。
車両IDは、送信用に変換した撮像データの送信元である車載装置10を搭載する車両150を特定するための識別情報である。
【0048】
圧縮撮像データのファイル名は、当該時刻および車両IDに対応付けられた圧縮撮像データ905を特定するための識別情報である。圧縮撮像データ905を特定する識別情報であれば良く、ファイル名に限らず、例えば、管理番号やファイルの保存先のパス等を登録する構成を採用しても良い。
【0049】
図5に戻り、認証DB907は、クライアント端末50にログイン可能なユーザの識別情報と、当該ユーザの権限を対応付けて保存するデータベースである。
図9は、本実施形態にかかる認証DB907のテーブル構成の一例を示す図である。図9に示すように、認証DB907は、ユーザIDと、所属と、を対応付けたデータベースである。
【0050】
ユーザIDは、ユーザを一意に識別するための識別情報である。
所属は、当該ユーザIDで特定されるユーザの所属する会社等の組織を示す。例えば、図9に示すように、ユーザIDが“USERA01”のユーザは、“A社”に所属する。所属は、本実施形態におけるユーザの権限の一例である。ユーザの所属に限らず、課金の金額等でユーザの権限を制限する構成を採用しても良い。
【0051】
図5に戻り、公開範囲DB908は、車両IDと、当該車両IDの車両150に搭載されている車載装置10の撮像データおよび位置情報の公開範囲とを対応付けて保存するデータベースである。
図10は、本実施形態にかかる公開範囲DB908のテーブル構成の一例を示す図である。図10に示すように、公開範囲DB908は、車両IDと、公開範囲と、を対応付けたデータベースである。
【0052】
車両IDは、送信用に変換した撮像データおよび位置情報の送信元である車載装置10を搭載する車両150を特定するための識別情報である。
公開範囲は、当該車両IDの車両150に搭載されている車載装置10の撮像データおよび位置情報を公開するユーザの範囲である。
【0053】
例えば、図10に示すように、車両ID“A0001”の車両150に搭載されている車載装置10の撮像データおよび位置情報の公開範囲は、“A社ユーザのみに公開”と設定されている。すなわち、図9で説明した認証DB907において、所属が“A社”と登録されているユーザIDが“USERA01”のユーザは、車両ID“A0001”に対応付けられた撮像データ903、圧縮撮像データ905、位置情報の公開対象である。しかし、ユーザIDが“USERB01”のユーザは、認証DB907において所属が“B社”と登録されているため、車両ID“A0001”に対応付けられた撮像データ903、圧縮撮像データ905、位置情報の公開対象に含まれない。
【0054】
一方、図10に示す公開範囲DB908において、車両ID“B0001”の車両150に搭載されている車載装置10の撮像データおよび位置情報の公開範囲は、“全ユーザに公開”と設定されている。このため、ユーザIDが“USERA01”のユーザおよびユーザIDが“USERB01”のユーザの両方が、車両ID“B0001”に対応付けられた撮像データ903、圧縮撮像データ905、位置情報の公開対象となる。
【0055】
図5に戻り、受信部21は、車載装置10から、画像配信サーバ20への送信用に変換した撮像データと、当該送信用に変換した撮像データに対応付けられた時刻情報とを受信する。受信部21は、受信した画像配信サーバ20への送信用に変換した撮像データと、当該送信用に変換した撮像データに対応付けられた時刻情報と、送信元の車載装置10を特定する情報とを、撮像データ変換部23に送出する。
【0056】
また、受信部21は、車載装置10から、位置情報および当該位置情報に対応付けられた時刻情報を受信する。受信部21は、受信した位置情報および当該位置情報に対応付けられた時刻情報と、送信元の車載装置10を特定する情報とを、位置情報リンク部22に送出する。送信元の車載装置10を特定する情報とは、例えば車載装置10のMACアドレス等を採用しても良い。
【0057】
位置情報リンク部22は、受信部21から位置情報および当該位置情報に対応付けられた時刻情報と、送信元の車載装置10を特定する情報とを、受け取る。位置情報リンク部22は、送信元の車載装置10が搭載された車両150の車両IDを、車両IDDB901から取得する。位置情報リンク部22は、位置情報および当該位置情報に対応付けられた時刻情報と、車両IDDB901から取得した車両IDとを対応付けて、位置情報DB902に保存する。
【0058】
撮像データ変換部23は、受信部21から、画像配信サーバ20への送信用に変換した撮像データと、当該送信用に変換した撮像データに対応付けられた時刻情報と、送信元の車載装置10を特定する情報とを、受け取る。撮像データ変換部23は、画像配信サーバ20への送信用に変換した撮像データを、ストリーミング配信用の形式、例えばHLS等の形式の撮像データ903に変換する。HLS形式に変換した場合、受信部21が受信した、送信用に変換した撮像データは、ストリーミング配信用の撮像データ903に変換される際に、一定の時間ごとの単位で分割される。撮像データ変換部23は、撮像データ903を、HDD204に保存する。撮像データ変換部23は、本実施形態における変換部の一例である。
【0059】
また、撮像データ変換部23は、撮像データ903の属性情報を、属性DB904に保存する。具体的には、撮像データ変換部23は、送信元の車載装置10が搭載された車両150の車両IDを、車両IDDB901から取得する。撮像データ変換部23は、送信用に変換した撮像データに対応付けられた時刻情報と、車両IDDB901から取得した車両IDと、ストリーミング配信用の形式に変換した撮像データ903のファイル名とを対応付けて、属性DB904に保存する。
【0060】
撮像データ変換部23が、ストリーミング配信用の形式にするために、受信部21が受信した、送信用に変換した撮像データを、一定の時間ごとに分割した場合、分割後の各撮像データ903の開始時刻を算出し、分割後の各撮像データ903のファイル名と対応付けて、属性DB904の項目「時刻」に保存する。
【0061】
本実施形態では、位置情報リンク部22および撮像データ変換部23が、車両IDと位置情報や撮像データ903とを対応付ける構成を採用しているが、これに限らず、車載装置10が、予め車両IDと対応付けて、送信用に変換した撮像データおよび位置情報を画像配信サーバ20に送信する構成を採用しても良い。
【0062】
また、撮像データ変換部23は、必要に応じて撮像データ903に対して画像処理を行う。画像処理の例として、プライバシー保護のために、撮像データ903から、撮像された車両のナンバープレートを検出し、モザイク処理等をしてナンバー特定をできないようにしても良い。
【0063】
また、撮像データ変換部23は、プライバシー保護のために、撮像データ903から、撮像された人物を検出し、頭部にモザイク処理等をして個人を特定できないようにしても良い。さらに、撮像データ変換部23は、このような画像処理を施した撮像データ903と、画像処理を施していない撮像データ903との両方を分けて保存し、配信対象のユーザによって使い分ける構成を採用しても良い。
【0064】
圧縮部24は、車載装置10の撮像装置101が撮像してから所定の時間経過した、ストリーミング配信用の形式に変換後の撮像データ903を、MP4等のファイルフォーマットに圧縮して、圧縮撮像データ905を生成する。本実施形態においては、所定の時間は例えば3分とする。
【0065】
また、圧縮部24は、圧縮撮像データ905の属性情報を、圧縮データ属性DB906に保存する。具体的には、圧縮部24は、圧縮前の撮像データ903に対応付けられた時刻と、車両IDとを、当該撮像データ903を圧縮した圧縮撮像データ905のファイル名に対応付け、圧縮データ属性DB906に保存する。
【0066】
圧縮部24は、圧縮が完了した撮像データ903をHDD204から削除する。また、圧縮部24は、当該圧縮が完了した撮像データ903に対応する属性DB904のレコードを削除する。
【0067】
圧縮部24が撮像データ903を圧縮することで、HDD204のディスク容量の増大を防ぐことができる。また、圧縮部24が撮像データ903を圧縮することで、後述の配信部28が過去の時刻における圧縮撮像データ905をクライアント端末50に配信する際のネットワーク負荷が軽減される。全ての撮像データ903を圧縮するのではなく、所定の時間経過した撮像データ903を圧縮対象とするのは、撮像データ903のクライアント端末50への配信におけるリアルタイム性を損なわないためと、現在に近い過去の時刻は、ユーザが巻き戻し等の処理で表示要求をする可能性が高いためである。圧縮撮像データ905は、再生のために伸張処理を要するため、撮像データ903に比べて配信の際に画面上で再生されるまでに時間が長くかかる。このため、現在時刻から所定の時間が経過するまでは、撮像データ903の圧縮をしないこととする。
【0068】
本実施形態では、所定の時間の算出の基準として撮像データ903が撮像された時刻を採用しているが、これに限らず、受信部21が車載装置10から変換した撮像データを受信した時刻や、撮像データ変換部23がHDD204に撮像データ903を保存した時刻を所定の時間の算出の基準として採用しても良い。
【0069】
本実施形態では、撮像データ903および圧縮撮像データ905をHDD204に保存する構成を採用しているが、これに限らず、書き込み可能なメモリ等の記憶媒体に保存する構成を採用しても良い。また、属性DB904および圧縮データ属性DB906に保存した撮像データ903および圧縮撮像データ905の属性情報も、書き込み可能なメモリ等の記憶媒体に保存する構成を採用しても良い。
【0070】
要求受付部25は、ユーザからの各種の要求を、クライアント端末50から受け付ける。具体的には、要求受付部25は、ユーザの位置表示要求、撮像データ表示要求、一時停止要求、巻き戻し要求、早送り要求、時刻選択画面の表示要求、表示対象時刻の選択、撮像データ配信終了要求、画像配信終了要求等の要求をクライアント端末50から受け付ける。
【0071】
位置表示要求は、ユーザの所望の時刻における、位置画像の配信の要求である。要求受付部25は、位置表示要求と、クライアント端末50にログインしたユーザのユーザIDと、ユーザの所望の時刻とを、クライアント端末50から受け付ける。要求受付部25は、認証DB907から、当該ユーザIDのユーザの権限を検索する。そして、要求受付部25は、公開範囲DB908から、当該ユーザIDのユーザが公開範囲に含まれる車両IDを検索する。要求受付部25は、検索した車両ID、およびユーザの所望の時刻を演算部26および配信部28に送出する。
【0072】
また、撮像データ表示要求は、ユーザの所望の時刻における、撮像データ903の配信の要求である。撮像データ表示要求は、特定の車両IDを指定して行われる。要求受付部25は、撮像データ表示要求をクライアント端末50から受け付けた場合、ユーザの所望の時刻および車両IDを、配信部28に送出する。また、要求受付部25は、ユーザの所望の時刻を判断部27に送出する。位置表示要求および撮像データ表示要求は、本実施形態における配信要求の一例である。
【0073】
一時停止要求は、画像の配信中に、配信中の位置画像および撮像データ903または圧縮撮像データ905を一時停止することの要求である。クライアント端末50は、画面上の一時停止ボタンをユーザがクリック等したことを受け付けた場合に、要求受付部25に一時停止要求を送信する。要求受付部25は、一時停止要求を受け付けた場合、配信部28に配信中の位置画像、撮像データ903または圧縮撮像データ905の一時停止の指示を送出する。
【0074】
図11は、本実施形態にかかる画像配信サーバ20が配信する画像の画面イメージの一例を示す図である。図11に示す画像は、後述の配信部28によってクライアント端末50に配信され、クライアント端末50のディスプレイ上のWebブラウザ等に表示されるものとする。図11に示すように、画像配信サーバ20が配信する画像は、位置画像再生エリア650と、撮像データ再生エリア660と、シークバー670と、選択画面表示ボタン653と、検索ボタン680と、を含む。撮像データ再生エリア660は、クローズボタン681を含む。
【0075】
また、シークバー670は、再生中の時刻位置を示すポインタ(つまみ)671と、一時停止ボタン672とを含む。あるいは、一時停止ボタン672はシークバー670とは別に表示される構成を採用しても良い。図11に示すように、シークバー670上には、現在再生中の画像の日付、再生中の画像の巻き戻しの限界である過去時間等が表示される構成を採用しても良い。
【0076】
本実施形態の配信画像では、1つの画面上に配置された撮像データ再生エリア660は1つであるため、撮像データ表示要求は1つの車両IDを指定するものとするが、1つの画面上に複数の撮像データ再生エリア660を配置し、撮像データ表示要求において複数の車両IDを指定可能とする構成を採用しても良い。
【0077】
巻き戻し要求は、画像の配信中に、画面上のシークバー670をユーザが操作して指定した過去の任意の時刻における、位置画像および撮像データ903、または圧縮撮像データ905の配信の要求である。
【0078】
図5に戻り、要求受付部25は、巻き戻し要求をクライアント端末50から受け付けた場合、ユーザが指定した過去の任意の時刻および当該ユーザを公開範囲に含む車両IDを、演算部26および配信部28に送出する。
【0079】
また、撮像データ903または圧縮撮像データ905の配信中に巻き戻し要求がされた場合は、要求受付部25は、さらに、配信中の撮像データ903または圧縮撮像データ905の車両IDを、配信部28に送出する。また、要求受付部25は、ユーザが指定した過去の任意の時刻を判断部27に送出する。
【0080】
図11に示すシークバー670は、位置画像および撮像データ903、または圧縮撮像データ905の再生制御のための操作用の画像である。シークバー670は、その上に配置されるポインタ671の位置により、再生されている位置画像および撮像データ903または圧縮撮像データ905の時刻を示す。また、ポインタ671は、ユーザからの過去の任意の時刻を指定する操作を受け付ける。シークバー670は、本実施形態における操作情報の一例である。
【0081】
また、ユーザが過去の位置画像および撮像データ903、または圧縮撮像データ905の配信中に、画面上のシークバー670を操作して、現在配信中の過去の時刻よりも現在時刻に近い時刻を指定した場合は、早送り要求となる。
【0082】
図5に戻り、要求受付部25は、早送り要求をクライアント端末50から受け付けた場合、ユーザが指定した時刻および当該ユーザを公開範囲に含む車両IDを、演算部26に送出する。また、撮像データ903または圧縮撮像データ905の配信中に早送り要求がされた場合は、要求受付部25は、ユーザが指定した時刻および配信中の撮像データ903または圧縮撮像データ905の車両IDを、配信部28に送出する。また、要求受付部25は、ユーザが指定した時刻を判断部27に送出する。
【0083】
時刻選択画面の表示要求は、画像の配信中に、画像上の選択画面表示ボタン653をユーザが操作して、時刻選択画面を画面上に表示することを要求することである。
【0084】
時刻選択画面は、過去の任意の時刻のユーザの選択を受け付け可能な画面である。シークバー670が、配信中の位置画像および撮像データ903、または圧縮撮像データ905に対して、同一画面上で操作して巻き戻しおよび早送りの操作を受け付けるのに対して、時刻選択画面は、過去の時刻を選択肢として表示し、ユーザの選択を受け付ける。
【0085】
図12は、本実施形態にかかる時刻選択画面654の画面イメージの一例を示す図である。図12に示す例では、時刻選択画面654は、位置画像再生エリア650の右側に表示される。図12の画面イメージは一例であり、時刻選択画面654は、位置画像再生エリア650とは別個の画面として表示されても良い。
【0086】
図12に示すように、時刻選択画面654には、ユーザが選択可能な過去の時刻が、選択肢として表示される。図12では、例として30分単位で過去の時刻を区切って選択肢としている。また、カレンダーボタン655をユーザが押下等することで、過去の日付に遡って時刻を選択可能としても良い。
【0087】
図12に示す配信画面のその他の構成は、図11で説明した構成と同様である。図12では撮像データ再生エリア660の位置が画面の左にずれたために、表示されていないが、画面全体を縮小する等して撮像データ再生エリア660が表示され続ける構成を採用しても良い。
【0088】
時刻選択画面654は、シークバー670によって巻き戻し可能な時刻よりも、さらに過去の時刻を選択する画面としても良い。例えば、シークバー670によって巻き戻し可能な時刻は最長で過去30分以内であるとし、これ以前の過去の時刻については、時刻選択画面より選択するものとしても良い。また、時刻選択画面654は、過去の時刻を選択肢として表示するだけではなく、ユーザが任意の時刻を入力することを受け付け可能な画面としても良い。例えば、シークバー670は、撮像データ903または圧縮撮像データ905を確認しながら少しずつ過去の時刻に遡る際に使用し、より長い時間の単位で過去に遡る場合には、時刻選択画面654を使用するという使い分けが可能である。本実施形態では、時刻選択画面654をシークバー670とは別に設けることにより、ユーザは過去の時刻をより効率的に選択することができる。
【0089】
図5に戻り、要求受付部25は、時刻選択画面の表示要求をクライアント端末50から受け付けた場合、配信部28に時刻選択画面の表示の指示を送出する。
【0090】
表示対象時刻の選択は、図12に示す時刻選択画面654上で、ユーザが表示対象の時刻を選択したことを、クライアント端末50が受けつけることをいう。
図13は、本実施形態にかかる時刻選択を受けて表示された画面の画面イメージの一例を示す図である。図12に示した時刻選択画面654で、ユーザが“15:00→15:30”の選択肢を選択した場合、図13に示すように、ユーザが選択した時刻範囲の開始時刻である“15:00”における、位置画像および伸張した圧縮撮像データ905が表示される。図13に示す配信画面のその他の構成は、図11で説明した構成と同様である。
【0091】
図5に戻り、要求受付部25は、ユーザの表示対象時刻の選択をクライアント端末50から受け付けた場合、ユーザが選択した時刻および当該ユーザを公開範囲に含む車両IDを演算部26および配信部28に送出する。また、要求受付部25は、ユーザが選択した時刻を判断部27に送出する。
【0092】
撮像データ配信終了要求は、配信された画像を表示する画面上で、ユーザが撮像データ903または圧縮撮像データ905の配信の終了を要求したことを、クライアント端末50が受けつけることをいう。例えば、ユーザは、図11に示す画面上の撮像データ再生エリア660に設けられたクローズボタン681をマウス等で選択してクリックすることで、撮像データ配信終了要求をするものとする。
図5に戻り、要求受付部25は、撮像データ配信終了要求をクライアント端末50から受け付けた場合、配信部28に撮像データ配信終了の指示を送出する。
【0093】
画像配信終了要求は、位置画像、撮像データ903または圧縮撮像データ905の配信の終了を要求したことを、クライアント端末50が受けつけることをいう。例えば、ユーザは、位置画像、撮像データ903または圧縮撮像データ905を表示しているWebブラウザの画面を閉じることで、画像配信終了要求をするものとする。要求受付部25は、画像配信終了要求をクライアント端末50から受け付けた場合、配信部28に画像配信終了の指示を送出する。
【0094】
演算部26は、特定の時刻における車載装置10の位置と、特定の時刻の直前における車載装置10の位置から、車両150の進行方向および速度を算出する。具体的には、要求受付部25が位置表示要求を受け付けた場合に、演算部26は、要求受付部25から、車両ID、およびユーザの所望の時刻を取得する。
【0095】
この場合、特定の時刻は、演算部26が要求受付部25から取得した、ユーザが位置画像の表示を要求している所望の時刻である。
また、特定の時刻の直前は、例えば、特定の時刻の前に位置情報が記録された時刻とする。図6に示す位置情報DB902を例とすると、ユーザが“2016/7/22 17:00:04”時点の位置画像の表示を要求している場合、特定の時刻の直前は、“2016/7/22 17:00:02”となる。あるいは、位置情報の取得の時間間隔が短く、特定の時刻と特定の時刻の直前で車載装置10の位置の移動量の検出が困難である場合等は、特定の時刻の直前ではなく、特定の時刻から一定の時間分過去の時刻における位置情報を、進行方向および速度の算出に使用する構成を採用しても良い。
【0096】
図5に戻り、演算部26は、取得した車両IDに対応付けられた、特定の時刻における車載装置10の位置と、特定の時刻の直前における車載装置10の位置とを、位置情報DB902から検索する。そして、演算部26は、特定の時刻の直前から特定の時刻までの車載装置10の位置の変化から、取得した車両IDに対応する車両150の進行方向を算出する。
【0097】
また、演算部26は、特定の時刻の直前から特定の時刻までの車載装置10の移動距離と、特定の時刻の直前から特定の時刻までの時間から、車両150の速度を算出する。
【0098】
演算部26が要求受付部25から取得した車両IDが複数ある場合には、演算部26は、複数の車両IDにそれぞれ対応付けられた位置情報から、各車両150の進行方向および走行速度を算出する。演算部26は、要求受付部25が巻き戻し要求、早送り要求、表示対象時刻の選択等の要求を受け付けた場合にも同様に、車両150の進行方向および速度を算出する。演算部26は、算出した車両150の進行方向および速度を、車両IDおよび時刻と対応付けて配信部28に送出する。
【0099】
判断部27は、要求受付部25が撮像データ表示要求を受け付けた場合に、要求受付部25からユーザの所望の時刻を取得する。判断部27は、ユーザの所望の時刻が、現在時刻から所定の時間以内の過去の時刻か、所定の時間より前の過去の時刻か、を判断する。「現在時刻から所定の時間以内の過去の時刻」は、現在時刻を含む。「所定の時間」は、圧縮部24が撮像データ903を圧縮して圧縮撮像データ905を生成する際の基準となる所定の時間と等しいものとする。前述のように、本実施形態における当該所定の時間は、3分とする。
【0100】
すなわち、本実施形態の判断部27は、ユーザの所望の時刻が、現在時刻から3分以内の過去の時刻か、3分より前の過去の時刻か、を判断する。判断部27は、ユーザの所望の時刻が、現在時刻から3分以内の過去の時刻か、3分より前の過去の時刻かの判断結果、を配信部28に送出する。
【0101】
判断部27は、要求受付部25が巻き戻し要求、早送り要求、表示対象時刻の選択等の要求を受け付けた場合にも同様に、要求受付部25から取得した時刻が現在時刻から3分以内の過去の時刻か、3分より前の過去の時刻か、を判断し、判断結果を配信部28に送出する。
【0102】
配信部28は、撮像データ903または圧縮撮像データ905を、位置画像と同一の画面上に再生可能にクライアント端末50に配信する。
「同一の画面で再生可能に配信する」とは、クライアント端末50で同一の画面上に表示するための複数のコンテンツを配置した単一の画面レイアウト定義情報を生成し、生成された画面レイアウト定義情報をクライアント端末50に配信することである。
ここで、画面レイアウト定義情報は、画面に表示するコンテンツの画面上でのレイアウトを定義したデータであり、例えば、HTML形式のデータ等が該当する。
【0103】
また、配信部28は、画面レイアウト定義情報において、位置画像および撮像データ903または圧縮撮像データ905の再生制御のためのシークバー670等のユーザの操作を受け付けるための画像を、位置画像および撮像データ903または圧縮撮像データ905と同一の画面上に配置してクライアント端末50に配信する。
【0104】
図11に示した、画像配信サーバ20が配信する画像における位置画像再生エリア650、撮像データ再生エリア660、シークバー670、選択画面表示ボタン653、検索ボタン680等は、画面に表示するコンテンツの例であり、配信部28が生成した画面レイアウト定義情報によって定義される。
【0105】
配信部28は、要求受付部25が位置表示要求を受け付けた場合、要求受付部25から、公開対象の車両IDおよびユーザの所望の時刻を取得する。配信部28は、公開対象の車両IDおよびユーザの所望の時刻に対応付けられた車載装置10の位置情報を位置情報DB902から検索する。
【0106】
配信部28は、地図データ900と、位置情報DB902から検索した各車載装置10の位置情報とをマッピングする。そして、配信部28は、ユーザの所望の時刻における車載装置10の位置を示すアイコンを、地図データ900上に表示して位置画像を生成する。
【0107】
また、配信部28は、演算部26から、車両IDと対応付けられた車両150の進行方向および速度を取得する。配信部28は、車載装置10の位置を示すアイコンの向きを車両150の進行方向と同一の方向とする。時間の経過に伴い車両150の進行方向が変化すると、配信部28は、車両150の進行方向に合わせて、位置画像上の車載装置10の位置を示すアイコンの向きを変更する。
【0108】
さらに、配信部28は、車両150の速度に応じて位置画像上の車載装置10の位置を示すアイコンの表示態様を変更する。「アイコンの表示態様を変更する」とは、画面レイアウト定義情報において、アイコンの表示態様の定義を変更することである。表示態様の定義とは、例えば色の定義である。具体的には、配信部28は、車両150の速度が時速20km以下の場合は赤色、時速20kmより速く時速40km以下の場合は黄色、時速40kmより速い場合は緑色に、画面レイアウト定義情報におけるアイコンの色の定義を変更する構成を採用しても良い。
【0109】
ここで、配信部28がクライアント端末50に配信する位置画像の詳細を説明する。図11に示すように、位置画像再生エリア650には、配信部28が配信した位置画像が表示される。本実施形態では、配信部28は、要求受付部25が位置表示要求を受け付けた場合に、位置画像再生エリア650と、シークバー670と、選択画面表示ボタン653と、検索ボタン680とを表示する画面レイアウト定義情報を生成して配信するものとする。配信部28は、要求受付部25が撮像データ表示要求を受け付けた場合に、さらに、撮像データ再生エリア660を表示する画面レイアウト定義情報を生成して配信する。
【0110】
また、図11に示すように、位置画像は、車載装置10の位置を示すアイコン651a~dを地図データ900上に表示した画像である。以下、アイコン651a~dを総称する場合にはアイコン651という。
【0111】
位置画像上に表示されているアイコン651は、当該位置画像を表示しているクライアント端末50にログインしているユーザが、公開範囲に含まれる車両IDに対応付けられた位置情報から生成されたものである。
【0112】
例えば、クライアント端末50に現在ログインしているユーザは、ユーザID“USERA01”のユーザとする。図10に示した公開範囲DB908の例では、A社ユーザに対して公開対象となる車両IDは“A0001”、“B0001”、“C0001”、“D0001”となる。
【0113】
図11のアイコン651は、ユーザID“USERA01”のユーザの公開対象とされた車両IDの位置情報から生成された画像である。図11のアイコン651aは、車両ID“A0001”の車両150Aに搭載された車載装置10Aの位置を示すものとする。また、アイコン651bは車両ID“B0001”の車両150Bに搭載された車載装置10B、アイコン651cは車両ID“C0001”の車両150Cに搭載された車載装置10C、アイコン651dは車両ID“D0001”の車両150Dに搭載された車載装置10Dの位置を、それぞれ示すものとする。
【0114】
シークバー670およびシークバー670のポインタ671が示すように、現在再生中の位置画像は、「2016年7月22日17時07分15秒」時点の車載装置10A~Dの位置を示す。
【0115】
図11のアイコン651aは北東方向を向いているが、これは、演算部26が位置情報から算出した車載装置10Aを搭載した、「2016年7月22日17時07分15秒」時点の車両150Aの進行方向が、北東方向であることを示す。他のアイコン651b~dも、それぞれ、演算部26が位置情報から算出した「2016年7月22日17時07分15秒」時点の車両150B~Dの進行方向と同様の方向を向くものとする。
【0116】
また、配信部28は、アイコン651を、それぞれ、演算部26が位置情報から算出した「2016年7月22日17時07分15秒」時点の車両150の速度に応じた色で表示するものとする。
【0117】
配信部28は、要求受付部25が撮像データ表示要求を受け付けた場合、要求受付部25から、ユーザの所望の時刻および車両IDを取得する。また、配信部28は、判断部27から、ユーザの所望の時刻が現在時刻または現在時刻から3分以内の過去の時刻か、3分より前の過去の時刻か、についての判断結果を取得する。
【0118】
ユーザの所望の時刻が現在時刻または現在時刻から3分以内の過去の時刻である場合には、配信部28は、要求受付部25から取得した車両IDとユーザの所望の時刻を検索条件として、属性DB904を検索する。配信部28は、要求受付部25から取得した車両IDとユーザの所望の時刻に該当する撮像データのファイル名を特定する。配信部28は、検索した撮像データのファイル名に対応する撮像データ903をHDD204から読み出し、クライアント端末50に配信する。
【0119】
ユーザの所望の時刻が3分より前の過去の時刻である場合には、配信部28は、要求受付部25から取得した車両IDとユーザの所望の時刻を検索条件として、圧縮データ属性DB906を検索する。配信部28は、要求受付部25から取得した車両IDとユーザの所望の時刻に該当する圧縮撮像データのファイル名を特定する。配信部28は、検索した圧縮撮像データ905をHDD204から読み出し、クライアント端末50に配信する。
【0120】
図11に示す撮像データ再生エリア660は、配信部28が配信した撮像データ903が表示される。図11に示す例では、クライアント端末50にログインしているユーザは、位置画像に表示されたアイコン651のうち、アイコン651aを選択し、撮像データ表示要求をしている。また、シークバー670のポインタ671が示す時刻は「2016年7月22日17時07分15秒」である。この場合、要求受付部25は、クライアント端末50から、ユーザの所望の時刻「2016年7月22日17時07分15秒」、およびアイコン651aに対応する車両ID“A0001”を受信する。
【0121】
ここで、「2016年7月22日17時07分15秒」は現在時刻であるとする。この場合、判断部27はユーザの所望の時刻を現在時刻であると判断する。配信部28は、車両ID“A0001”と、「2016年7月22日17時07分15秒」とを条件として属性DB904を検索し、検索した撮像データ903をHDD204から読み出し、クライアント端末50に配信する。
【0122】
本実施形態の画像配信システム1では、車載装置10の撮像装置101が撮像をしてから、撮像データおよび位置情報が画像配信サーバ20に送信され、変換処理の後にHDD204に保存されて、ユーザの要求に応じて配信されるまでを、高速に行う。このため、画像配信サーバ20は、ユーザから現在時刻を指定した撮像データ表示要求を受けた場合に、HDD204に保存されている最新の撮像データ903を、リアルタイムの撮像データ903として配信する。
【0123】
現在時刻に対応する撮像データ903がHDD204にまだ保存されていない場合、配信部28は、HDD204に保存された撮像データ903のうち、最新のものを配信する。あるいは、配信部28は、指定された時刻の撮像データ903がHDD204に保存されるまで配信処理を待機する構成を採用しても良い。
【0124】
配信部28は、要求受付部25が一時停止要求を受け付けた場合、要求受付部25から一時停止の指示を受ける。一時停止要求を受け付けた時点で位置画像のみが画面上に表示されていた場合、配信部28は、一時停止要求を受け付けた時点の状態で表示したまま、位置画像を停止させる。また、一時停止要求を受け付けた時点で位置画像および撮像データ903または圧縮撮像データ905が画面上に表示されていた場合は、配信部28は、一時停止要求を受け付けた時点の状態で表示したまま、位置画像および撮像データ903または圧縮撮像データ905を停止させる。
【0125】
配信部28は、位置画像を配信中に要求受付部25が巻き戻し要求を受け付けた場合、要求受付部25からユーザが指定した過去の任意の時刻を取得する。配信部28は、位置情報DB902を検索し、現在配信中のクライアント端末50にログインしているユーザが公開範囲に含まれる車両IDと、ユーザが指定した過去の任意の時刻に対応付けられた位置情報を取得する。
【0126】
また配信部28は、演算部26からユーザが指定した過去の任意の時刻における車両150の進行方向および速度を取得する。配信部28は、ユーザが指定した過去の任意の時刻における車両150の位置を示すアイコン651を、地図データ900とマッピングして位置画像を生成する。また、配信部28は、車両150の進行方向および速度に応じて位置画像上のアイコン651の方向および色を変更した画面レイアウト定義情報を生成する。配信部28は、ユーザが指定した過去の任意の時刻における位置画像および画面レイアウト定義情報をクライアント端末50に配信する。
【0127】
また、撮像データ903または圧縮撮像データ905を配信中に巻き戻し要求がされた場合、配信部28は、要求受付部25から、ユーザが指定した過去の任意の時刻と、配信中の撮像データ903または圧縮撮像データ905の車両IDとを取得する。そして配信部28は、位置画像を配信中に要求受付部25が巻き戻し要求を受け付けた場合と同様に、ユーザが指定した過去の任意の時刻における位置画像および画面レイアウト定義情報を生成する。
【0128】
さらに、配信部28は、判断部27から、ユーザが指定した過去の任意の時刻が過去3分以内か、3分よりも前の過去であるかの判断結果を取得する。配信部28は、取得した判断結果によって、属性DB904または圧縮データ属性DB906を検索し、配信中の撮像データ903または圧縮撮像データ905の車両IDに対応付けられた撮像データ903または圧縮撮像データ905を特定する。そして、配信部28は、ユーザが指定した過去の任意の時刻における位置画像および撮像データ903または圧縮撮像データ905と、画面レイアウト定義情報をクライアント端末50に配信する。
【0129】
配信部28が位置画像を配信中に、要求受付部25が早送り要求を受け付けた場合も、巻き戻し要求の場合と同様に、配信部28は、生成したユーザが指定した過去の任意の時刻における位置画像および画面レイアウト定義情報をクライアント端末50に配信する。また、配信部28が撮像データ903または圧縮撮像データ905を配信中に、要求受付部25が早送り要求を受け付けた場合も、配信部28は、ユーザが指定した過去の任意の時刻における位置画像および撮像データ903または圧縮撮像データ905と、画面レイアウト定義情報をクライアント端末50に配信する。
【0130】
配信部28は、要求受付部25が時刻選択画面の表示要求を受け付けた場合、要求受付部25から時刻選択画面の表示の指示を受ける。この場合、配信部28は、時刻選択画面を定義した画面レイアウト定義情報をクライアント端末50に配信し、時刻選択画面を画面上に表示可能にする。
【0131】
配信部28は、要求受付部25が表示対象時刻の選択を受け付けた場合、要求受付部25からユーザが選択した時刻および当該ユーザを公開範囲に含む車両IDを取得する。配信部28は、要求受付部25が巻き戻し要求を受け付けた場合にユーザが指定した過去の任意の時刻における位置画像を生成したのと同様に、ユーザが選択した時刻における位置画像を生成し、クライアント端末50に配信する。また、配信部28は、判断部27の判断に応じて、ユーザが選択した時刻における撮像データ903または圧縮撮像データ905を、クライアント端末50に配信する。
【0132】
また、配信部28は、要求受付部25から撮像データ配信終了の指示を受けた場合は、配信中の撮像データ903または圧縮撮像データ905の配信を終了する。配信部28は、要求受付部25から画像配信終了要求の指示を受けた場合は、配信中の位置画像、撮像データ903または圧縮撮像データ905の配信を終了する。
【0133】
次に、クライアント端末50の詳細について説明をする。
クライアント端末50は、CPU等の制御装置と、ROMやRAM(Random Access Memory)等の記憶装置と、HDD、CDドライブ装置等の外部記憶装置と、ディスプレイ装置等の表示装置と、キーボードやマウス等の入力装置を備える通常のコンピュータのハードウェア構成を備える。または、クライアント端末50は、車載装置10と同様のハードウェア構成を備えるスマートフォン、タブレット端末等でも良い。
【0134】
図14は、実施形態1にかかるクライアント端末50の機能的構成の一例を示すブロック図である。図14に示すように、クライアント端末50は、通信部51と、表示制御部52と、受付部53と、を備える。
【0135】
通信部51は、画像配信サーバ20から画像の配信を受ける。具体的には、通信部51は、画像配信サーバ20から画面レイアウト定義情報と、位置画像、撮像データ903または圧縮撮像データ905とを受信する。
【0136】
通信部51は、画像配信サーバ20から画像の配信を受けた場合、配信された画面レイアウト定義情報と、位置画像、撮像データ903または圧縮撮像データ905を表示制御部52に送出する。
【0137】
また、通信部51は、受付部53がユーザからの要求を受け付けた場合、受付部53が受け付けたユーザからの要求、当該ユーザのユーザID、所望の時刻等を取得し、画像配信サーバ20に送信する。
【0138】
表示制御部52は、画像配信サーバ20から配信された画像を、ディスプレイ508に表示する。画像配信サーバ20は、画面レイアウト定義情報と、位置画像、撮像データ903または圧縮撮像データ905を送信するため、表示制御部52が当該画面レイアウト定義情報を解釈して表示画面を形成することで、図11で示した画面イメージのように、位置画像再生エリア650と、撮像データ再生エリア660と、シークバー670と、選択画面表示ボタン653と、検索ボタン680と、を含む画面がディスプレイ508上に表示される。
【0139】
受付部53は、ユーザがクライアント端末50に対して行った各種の要求をする操作を受け付ける。例えば、受付部53は、ユーザの位置表示要求、撮像データ表示要求、一時停止要求、巻き戻し要求、早送り要求、時刻選択画面の表示要求、表示対象時刻の選択、等の要求を受け付ける。
【0140】
例えば、受付部53は、ユーザが所定のWebブラウザから所定のWebサイトにアクセスしてログインした場合、当該操作を位置表示要求として受け付ける。また、初期検索画面等に、位置表示要求ボタンを設け、ユーザが当該ボタンをマウスで選択してクリックする等の操作をした場合に、受付部53が、当該操作を位置表示要求として受け付ける構成を採用しても良い。
【0141】
ユーザが位置表示要求を行う際に、画面上で所望の時刻を入力または選択できる構成を採用しても良い。また、ユーザが時刻を入力または選択せずに位置表示要求を行った場合は、受付部53は、現在時刻を指定した位置表示要求として受け付けるものとする。受付部53は、位置表示要求を受け付けた場合、位置表示要求と、現在ログインしているユーザのユーザIDと、ユーザの所望の時刻または現在時刻とを、通信部51に送出する。
【0142】
受付部53は、ユーザが位置画像上のアイコン651のいずれかをマウスで選択してダブルクリックする等の操作をした場合に、アイコン651に対応する車両150の車両IDを指定した撮像データ表示要求を受け付ける。また、受付部53は、ユーザが当該操作をした時点で再生されていた画像の時刻を、ユーザの所望の時刻として受け付ける。受付部53は、撮像データ表示要求を受け付けた場合、撮像データ表示要求と、ユーザの所望の時刻と、ユーザが指定した車両IDとを、通信部51に送出する。
【0143】
また、受付部53は、ユーザが位置画像上の一時停止ボタン672をマウスで選択してクリックする等の操作をした場合に、一時停止要求を受け付ける。受付部53は、一時停止要求を受け付けた場合、一時停止要求を通信部51に送出する。
【0144】
また、受付部53は、ユーザが位置画像上のシークバー670のポインタ671をマウスで選択して左右に移動させる操作をした場合に、巻き戻し要求または早送り要求を受け付ける。受付部53は、巻き戻し要求または早送り要求を受け付けた場合、巻き戻し要求または早送り要求と、ユーザがポインタ671で指定した任意の時刻を、通信部51に送出する。また、撮像データ903または圧縮撮像データ905を配信中に巻き戻し要求または早送り要求を受け付けた場合、受付部53は、ユーザがポインタ671で指定した任意の時刻に加えて、現在配信中の撮像データ903または圧縮撮像データ905の車両IDを、通信部51に送出する。
【0145】
また、受付部53は、ユーザが位置画像上の選択画面表示ボタン653をマウスで選択してクリックする等の操作をした場合に、時刻選択画面の表示要求を受け付ける。受付部53は、時刻選択画面の表示要求を受け付けた場合、時刻選択画面の表示要求を、通信部51に送出する。
【0146】
そして、受付部53は、ユーザが時刻選択画面上に表示された選択肢のいずれかをマウスで選択してクリックする等の操作をした場合に、表示対象時刻の選択を受け付ける。受付部53は、表示対象時刻の選択を受け付けた場合、ユーザが選択した時刻を、通信部51に送出する。
【0147】
また、受付部53は、ユーザが撮像データ再生エリア660のクローズボタン681をマウス等で選択してクリックする等の操作をした場合に、撮像データ配信終了要求を受け付ける。受付部53は、撮像データ配信終了要求を受け付けた場合、撮像データ配信終了要求を通信部51に送出する。
【0148】
また、受付部53は、ユーザがWebブラウザの画面を閉じる等の操作をした場合に、画像配信終了要求を受け付ける。あるいは、不図示のログアウトボタン等を画面上に表示する構成を採用しても良い。受付部53は、画像配信終了要求を受け付けた場合、画像配信終了要求を通信部51に送出する。
【0149】
クライアント端末50がタッチパネルを備える場合には、クリックの代わりに、ユーザが指等でタッチパネルにタッチする操作を、受付部53が受け付ける構成を採用しても良い。
【0150】
次に、以上のように構成された本実施形態の車載装置10による撮像処理について説明する。
図15は、本実施形態の車載装置10にかかる撮像処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15に示すフローチャートの処理は、例えば車載装置10で当該撮像処理のアプリケーションが起動した場合に開始する。
【0151】
車載装置10の撮像装置101は、車両150の車外の周囲を撮像する(S1)。撮像データ取得部11は、撮像装置101が撮像した撮像データを取得する。撮像データ取得部11は、取得した撮像データを撮像データ変換部12に送出する。
【0152】
時刻情報取得部13は、撮像装置101が撮像データを撮像した時刻である時刻情報を、計時回路105から取得する(S2)。時刻情報取得部13は、取得した時刻情報を、撮像データ変換部12および位置情報取得部14に送出する。
【0153】
撮像データを画像配信サーバ20に効率良く送信するために、撮像データの形式を変換する(S3)。撮像データ変換部12は、送信用に変換した撮像データと時刻情報とを対応付けて、送信部15に送出する。
【0154】
送信部15は、撮像データ変換部12から取得した、送信用に変換した撮像データと時刻情報とを対応付けて、画像配信サーバ20に送信する(S4)。
【0155】
位置情報取得部14は、GPS受信部106から位置情報を取得する(S5)。位置情報取得部14は、位置情報と時刻情報とを対応付けて送信部15に送出する。
【0156】
送信部15は、位置情報取得部14から取得した位置情報と時刻情報とを対応付けて、画像配信サーバ20に送信する(S6)。
【0157】
撮像装置101が撮像を終了しない場合(S7“No”)、S2の処理に戻り、時刻情報取得部13は、撮像装置101が撮像データを撮像した時刻である時刻情報を、計時回路105から取得する。撮像装置101が撮像を継続している間は、車載装置10はS2~S6の処理を繰り返す。
【0158】
撮像装置101が撮像を終了する場合(S7“Yes”)、当該フローチャートの撮像処理は終了する。撮像装置101が撮像を終了する場合とは、例えば、車載装置10で当該撮像処理のアプリケーションが終了した場合や、車載装置10の電源がオフとなった場合である。
【0159】
次に、車載装置10が送信した撮像データ、位置情報、時刻情報を、画像配信サーバ20が受信し、変換および保存を行う処理について説明する。
図16は、本実施形態の画像配信サーバ20にかかるデータの受信から保存までの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0160】
受信部21は、車載装置10から、画像配信サーバ20への送信用に変換した撮像データと、当該送信用に変換した撮像データに対応付けられた時刻情報とを受信する(S10)。受信部21は、受信した画像配信サーバ20への送信用に変換した撮像データと、当該送信用に変換した撮像データに対応付けられた時刻情報と、送信元の車載装置10を特定する情報とを、撮像データ変換部23に送出する。
【0161】
撮像データ変換部23は、画像配信サーバ20への送信用に変換した撮像データを、ストリーミング配信用の形式、例えばHLS等の形式の撮像データ903に変換する(S11)。
【0162】
撮像データ変換部23は、変換後の撮像データ903をHDD204に保存する。また、撮像データ変換部23は、時刻情報と、車両IDDB901から取得した車両IDと、ストリーミング配信用の形式に変換した撮像データ903のファイル名とを対応付けて、属性DB904に保存する(S12)。
【0163】
受信部21は、車載装置10から、位置情報および当該位置情報に対応付けられた時刻情報を受信する(S13)。受信部21は、受信した位置情報および当該位置情報に対応付けられた時刻情報と、送信元の車載装置10を特定する情報とを、位置情報リンク部22に送出する。
【0164】
位置情報リンク部22は、位置情報および当該位置情報に対応付けられた時刻情報と、車両IDDB901から取得した車両IDとを対応付けて、位置情報DB902に保存する(S14)。
【0165】
車載装置10からの撮像データ、位置情報、時刻情報の受信が継続する場合(S15“No”)、S10の処理に戻り、受信部21は、車載装置10から、画像配信サーバ20への送信用に変換した撮像データと、当該送信用に変換した撮像データに対応付けられた時刻情報とを受信する。
【0166】
車載装置10からの撮像データ、位置情報、時刻情報の受信が終了した場合(S15“Yes”)、当該フローチャートの処理は終了する。
【0167】
次に、本実施形態における画像配信サーバ20による撮像データ903の圧縮処理について説明する。
図17は、本実施形態の画像配信サーバ20にかかる撮像データ903の圧縮処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0168】
圧縮部24は、属性DB904の項目「時刻」に保存された時刻情報と、現在時刻とを比較し、車載装置10の撮像装置101が撮像してから所定の時間経過した撮像データ903があるか否かを検索する(S20)。所定の時間は、本実施形態では3分とする。撮像から3分経過した撮像データ903がない場合(S20“No”)、圧縮部24は、属性DB904の項目「時刻」に保存された時刻情報と、現在時刻との比較を繰り返す。
【0169】
撮像から3分経過した撮像データ903がある場合(S20“Yes”)、圧縮部24は、撮像データ903を、MP4等のファイルフォーマットに圧縮して、圧縮撮像データ905を生成する(S21)。
【0170】
圧縮部24は、生成した圧縮撮像データ905をHDD204に保存する。また、圧縮部24は、圧縮前の撮像データ903に対応付けられた時刻と、車両IDとを、当該撮像データ903を圧縮した圧縮撮像データ905のファイル名に対応付け、圧縮データ属性DB906に保存する(S22)。圧縮部24は、圧縮が完了した撮像データ903をHDD204から削除する。また、圧縮部24は、当該圧縮が完了した撮像データ903に対応する属性DB904のレコードを削除する。
【0171】
圧縮部24は、属性DB904を検索して、撮像から3分間経過した撮像データがある場合は(S23“Yes”)、S21~S22の処理を繰り返す。また、撮像から3分間経過した撮像データがない場合は(S23“No”)、当該フローチャートの処理は終了する。
【0172】
次に、本実施形態における画像配信サーバ20による画像の配信処理について説明する。
図18は、本実施形態にかかる画像の配信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0173】
クライアント端末50の受付部53は、ユーザの位置表示要求を受け付ける。このとき、ユーザが時刻を入力または選択せず、受付部53は、現在時刻を指定した位置表示要求として受け付けたとする。受付部53は、位置表示要求と、現在ログインしているユーザのユーザIDと、現在時刻とを、通信部51に送出する。通信部51は、画像配信サーバ20に対して、位置表示要求と、現在時刻と、現在ログインしているユーザのユーザIDとを送信する(S30)。
【0174】
画像配信サーバ20の要求受付部25は、クライアント端末50から、位置表示要求と、現在時刻と、現在ログインしているユーザのユーザIDを受け付ける。要求受付部25は、認証DB907から当該ユーザIDのユーザの権限を検索して、ユーザ認証をする。そして、要求受付部25は、公開範囲DB908から、当該ユーザIDのユーザが公開範囲に含まれる車両IDを検索して、当該ユーザに対する公開対象の車両IDを確認する(S31)。要求受付部25は、検索した車両ID、および現在時刻を演算部26および配信部28に送出する。
【0175】
演算部26は、要求受付部25から取得した車両IDに対応付けられた、現在時刻における車載装置10の位置と、現在時刻の直前における車載装置10の位置とを、位置情報DB902から検索する。また、配信部28は、要求受付部25から取得した車両IDに対応付けられた、現在時刻における車載装置10の位置と、現在時刻の直前における車載装置10の位置とを、位置情報DB902から検索する(S32)。
【0176】
そして、演算部26は、現在時刻の直前から現在時刻までの車載装置10の位置の変化から、要求受付部25から取得した車両IDに対応する車両150の進行方向を特定する。また、演算部26は、現在時刻の直前から現在時刻までの車載装置10の移動距離と、現在時刻の直前から現在時刻までの時間から、車両150の速度を算出する(S33)。演算部26は、算出した車両150の進行方向および速度を、車両IDと対応付けて配信部28に送出する。
【0177】
配信部28は、地図データ900と、位置情報DB902から検索した各車載装置10の位置情報とをマッピングする。そして、配信部28は、現在時刻における車載装置10の位置を示すアイコン651を、地図データ900上に表示する位置画像を生成する(S34)。また、配信部28は、演算部26から、車両IDと対応付けられた車両150の進行方向および速度を取得する。配信部28は、位置画像上の車載装置10の位置を示すアイコン651の向きを、車両150の進行方向と同一の方向にして画面レイアウト定義情報を生成する。さらに、配信部28は、画面レイアウト定義情報における、位置画像上の車載装置10の位置を示すアイコン651の色の定義を、車両150の速度に応じて変更する。
【0178】
配信部28は、クライアント端末50に、ネットワークを介して画面レイアウト定義情報と、位置画像とを配信する(S35)。クライアント端末50の通信部51は、画像配信サーバ20から、画面レイアウト定義情報と、位置画像とを受信する。通信部51は、配信された画面レイアウト定義情報と、位置画像を表示制御部52に送出する。
【0179】
表示制御部52は、画像配信サーバ20から配信された画面レイアウト定義情報を解釈して表示画面を生成し、ディスプレイ508上に位置画像を表示する(S36)。
【0180】
本実施形態における位置画像は、時刻と対応付く位置情報から生成されるため、時刻の経過と共に変化する。このため、図18のS36の位置画像の表示がされた後も、S32~S36の処理が繰り返されるものとする。2回目以降の位置情報の検索処理では、前回の位置表示要求で指定した時刻に続く時刻を、配信対象の時刻とする。例えば、S30の処理の際の現在時刻が“17:00:03”であり、位置情報DB902が位置情報を2秒ごとに保存している場合は、2回目以降の位置情報の検索処理では、“17:00:05”を次の配信対象の時刻とする構成を採用しても良い。当該時刻は一例であり、車載装置10の位置情報取得部14の位置情報の取得頻度等によって変化するものとしても良い。
【0181】
受付部53は、ユーザが位置画像上の車両150の位置を示すアイコン651をマウスで選択してクリックする等の操作をした場合に、アイコン651に対応する車両150の車両IDを指定した撮像データ表示要求を受け付ける。また、受付部53は、ユーザが当該操作をした時点で再生されていた画像の時刻を、ユーザの所望の時刻として受け付ける。受付部53は、撮像データ表示要求を受け付けた場合、撮像データ表示要求と、ユーザの所望の時刻と、ユーザが指定した車両IDとを、通信部51に送出する。通信部51は、撮像データ表示要求と、ユーザの所望の時刻と、ユーザが指定した車両IDとを、画像配信サーバ20に送出する(S37)。
【0182】
画像配信サーバ20の要求受付部25は、クライアント端末50から撮像データ表示要求と、ユーザの所望の時刻と、ユーザが指定した車両IDとを受信する。画像配信サーバ20は、撮像データ表示要求に応じて、配信対象の撮像データ903を検索する(S38)。
【0183】
S38の撮像データ検索処理について、具体的に説明する。
図19は、本実施形態にかかる撮像データ検索処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0184】
判断部27は、要求受付部25からユーザの所望の時刻を取得する。判断部27は、配信対象の時刻が、現在時刻から3分以内の過去の時刻か、3分より前の過去の時刻か、を判断し、判断結果を配信部28に送出する。
【0185】
判断部27が、配信対象の時刻であるユーザの所望の時刻が、現在時刻または現在時刻から3分以内の過去の時刻であると判断した場合(S381“Yes”)、配信部28は、要求受付部25から取得した車両IDとユーザの所望の時刻を検索条件として、属性DB904から、撮像データのファイル名を検索する(S382)。配信部28は、検索結果の撮像データのファイル名から、配信対象の撮像データ903を特定する(S383)。
【0186】
また、判断部27が、ユーザの所望の時刻が、現在時刻から3分より前の過去の時刻であると判断した場合(S381“No”)、配信部28は、要求受付部25から取得した車両IDとユーザの所望の時刻を検索条件として、圧縮データ属性DB906から、圧縮撮像データのファイル名を検索する(S384)。配信部28は、検索結果の圧縮撮像データのファイル名から、配信対象の圧縮撮像データ905を特定する(S385)。ここでは、現在時刻が指定されているため、配信部28は、配信対象の撮像データ903を特定するものとする。
【0187】
ここで、当該フローチャートの処理は終了し、図18のシーケンス図の処理に戻る。
配信部28は、特定した配信対象の撮像データ903をHDD204から読み出し、クライアント端末50に配信する(S39)。
【0188】
クライアント端末50の通信部51は、画像配信サーバ20から画面レイアウト定義情報と、撮像データ903とを受信する。通信部51は、配信された画面レイアウト定義情報と、撮像データ903とを表示制御部52に送出する。
【0189】
表示制御部52は、画像配信サーバ20から配信された画面レイアウト定義情報を解釈して表示画面を生成し、撮像データ903をディスプレイ508上に表示する(S40)。
【0190】
本実施形態における撮像データ903および圧縮撮像データ905は、動画であるため、ディスプレイ508上で表示されるともに再生される。また、撮像データ903または圧縮撮像データ905の配信が終了するまで、S38~S40の処理が繰り返され、時刻の経過と共に撮像データ903または圧縮撮像データ905が再生され続けるものとする。2回目以降の撮像データの検索では、前回の処理で検索条件とした時刻に続く時刻を、配信対象の時刻とする。例えば、前回のS38の処理の際の現在時刻が“17:00:10”であり、前回のS39の処理で配信した撮像データ903または圧縮撮像データ905の時間の長さが10秒である場合、2回目以降の撮像データの検索処理では、“17:00:20”を、次の配信対象の時刻とする構成を採用しても良い。当該時刻は一例であり、撮像データ903または圧縮撮像データ905の1ファイルあたりの時間の長さによって変更される。
【0191】
次に、本実施形態における、クライアント端末50から画像配信サーバ20への各種の要求処理について説明する。
図20は、本実施形態にかかる各種の要求処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図20の処理の前提として、位置画像と撮像データ903が画像配信サーバ20からクライアント端末50へ配信中であるとする。
【0192】
クライアント端末50の受付部53は、ユーザが位置画像上の一時停止ボタン672をマウスで選択してクリックする等の操作をした場合に、一時停止要求を受け付ける。受付部53は、一時停止要求を受け付けた場合、一時停止要求を通信部51に送出する。通信部51は、一時停止要求を画像配信サーバ20に送信する(S50)。
【0193】
画像配信サーバ20の要求受付部25は、クライアント端末50から一時停止要求を受け付ける。要求受付部25は、配信部28に位置画像および撮像データ903の一時停止の指示を送出する。配信部28は、一時停止要求を受け付けた時点の状態で表示したまま、位置画像および撮像データ903を停止させる(S51)。
【0194】
また、受付部53は、ユーザが位置動画上のシークバー670のポインタ671をマウスで選択して左に移動させる操作をした場合に、巻き戻し要求を受け付ける。受付部53は、巻き戻し要求を受け付けた場合、巻き戻し要求と、ユーザがポインタ671で指定した過去の任意の時刻と、現在配信中の撮像データ903の車両IDとを、通信部51に送出する。通信部51は、巻き戻し要求と、ユーザがポインタ671で指定した過去の任意の時刻と、現在配信中の撮像データ903の車両IDとを、画像配信サーバ20に送信する(S52)。
【0195】
画像配信サーバ20の要求受付部25は、クライアント端末50から巻き戻し要求と、ユーザがポインタ671で指定した過去の任意の時刻と、現在配信中の撮像データ903の車両IDとを受け付ける。要求受付部25は、ユーザが指定した過去の任意の時刻および当該ユーザを公開範囲に含む車両IDを、演算部26および配信部28に送出する。要求受付部25は、さらに、ユーザが指定した過去の任意の時刻および配信中の撮像データ903の車両IDを、配信部28に送出する。また、要求受付部25は、ユーザが指定した過去の任意の時刻を判断部27に送出する。
【0196】
演算部26は、要求受付部25から、指定された過去の任意の時刻を取得する。演算部26は、位置情報DB902を検索し、位置情報DB902を検索し、現在配信中のクライアント端末50にログインしているユーザが公開対象に含まれる車両IDと、指定された過去の任意の時刻に対応付けられた位置情報を取得する。また、演算部26は、現在配信中のクライアント端末50にログインしているユーザが公開対象に含まれる車両IDと、指定された過去の任意の時刻の直前の時刻に対応付けられた位置情報を取得する。また、配信部28は、位置情報DB902を検索し、現在配信中のクライアント端末50にログインしているユーザが公開対象に含まれる車両IDと、指定された過去の任意の時刻に対応付けられた位置情報を取得する(S53)。
【0197】
演算部26は、指定された過去の任意の時刻における車載装置10の位置と、指定された過去の任意の時刻の直前における車載装置10の位置から、指定された過去の任意の時刻における、ユーザが公開対象に含まれる車両IDの車両150の進行方向を特定し、速度を算出する(S54)。
【0198】
配信部28は、演算部26から指定された過去の任意の時刻における車両150の進行方向および速度を取得する。配信部28は、指定された過去の任意の時刻における車両150の位置を示すアイコン651を、地図データ900とマッピングして位置画像を生成する(S55)。また、配信部28は、車両150の進行方向および速度に応じて位置画像上のアイコン651の方向および色を変更した画面レイアウト定義情報を生成する。
【0199】
さらに、判断部27は、指定された過去の任意の時刻が、現在時刻から3分以内の過去の時刻か、3分より前の過去の時刻か、を判断し、判断結果を配信部28に送出する。配信部28は、判断部27の判断に応じて属性DB904または圧縮データ属性DB906のいずれかを検索し、配信対象の撮像データ903または圧縮撮像データ905を特定する(S56)。S56の処理の詳細は、図19で説明した処理と同様である。ここでは、指定された過去の任意の時刻は現在時刻から3分以内の過去の時刻であるとする。
【0200】
配信部28は、指定された過去の任意の時刻における位置画像および撮像データ903と、画面レイアウト定義情報を配信する(S57)。クライアント端末50の通信部51は、画像配信サーバ20から画面レイアウト定義情報と、位置画像および撮像データ903を受信する。通信部51は、配信された画面レイアウト定義情報と、位置画像および撮像データ903を表示制御部52に送出する。
【0201】
表示制御部52は、画像配信サーバ20から配信された画面レイアウト定義情報を解釈して表示画面を生成し、指定された過去の任意の時刻における位置画像および撮像データ903をディスプレイ508上に表示する(S58)。
【0202】
また、受付部53は、ユーザが位置動画上の選択画面表示ボタン653をマウスで選択してクリックする等の操作をした場合に、時刻選択画面の表示要求を受け付ける。受付部53は、時刻選択画面の表示要求を受け付けた場合、時刻選択画面の表示要求を、通信部51に送出する。通信部51は、時刻選択画面の表示要求を、画像配信サーバ20に送信する(S59)。
【0203】
画像配信サーバ20の要求受付部25は、配信部28に時刻選択画面の表示の指示を送出する。配信部28は、クライアント端末50に対して、時刻選択画面を表示した画面レイアウト定義情報と、ユーザが選択可能な過去の時刻の選択肢を配信する(S60)。
【0204】
クライアント端末50の通信部51は、画像配信サーバ20から時刻選択画面を表示した画面レイアウト定義情報と、ユーザが選択可能な過去の時刻の選択肢を受信する。通信部51は、配信された時刻選択画面654を表示した画面レイアウト定義情報と、ユーザが選択可能な過去の時刻の選択肢を表示制御部52に送出する。表示制御部52は、画像配信サーバ20から配信された画面レイアウト定義情報を解釈してディスプレイ508上に時刻選択画面654を表示する(S61)。
【0205】
受付部53は、ユーザが時刻選択画面654に表示された選択肢のいずれかをマウスで選択してクリックする等の操作をした場合に、表示対象時刻の選択を受け付ける。受付部53は、表示対象時刻の選択を受け付けた場合、ユーザが選択した時刻を、通信部51に送出する。通信部51は、ユーザが選択した時刻を、画像配信サーバ20に送信する(S62)。
【0206】
画像配信サーバ20の要求受付部25は、ユーザが選択した時刻および当該ユーザを公開範囲に含む車両IDを演算部26および配信部28に送出する。演算部26は、要求受付部25から、選択された時刻を取得する。演算部26は、位置情報DB902を検索し、現在配信中のクライアント端末50にログインしているユーザが公開対象に含まれる車両IDと、選択された時刻に対応付けられた位置情報を取得する。また、演算部26は、現在配信中のクライアント端末50にログインしているユーザが公開対象に含まれる車両IDと、選択された時刻の直前の時刻に対応付けられた位置情報を取得する。また、配信部28は、位置情報DB902を検索し、現在配信中のクライアント端末50にログインしているユーザが公開対象に含まれる車両IDと、選択された時刻に対応付けられた位置情報を取得する(S63)。
【0207】
演算部26は、選択された時刻における車載装置10の位置と、選択された時刻の直前における車載装置10の位置から、選択された時刻における、ユーザが公開対象に含まれる車両IDの車両150の進行方向特定し、速度を算出する(S64)。
【0208】
また、配信部28は、演算部26から、選択された時刻における車両150の進行方向および速度を取得する。配信部28は、選択された時刻における車両150の位置を示すアイコン651を、地図データ900とマッピングして位置画像を生成する(S65)。また、配信部28は、車両150の進行方向および速度に応じて位置画像上のアイコン651の方向および色を変更した画面レイアウト定義情報を生成する。
【0209】
さらに、判断部27は、選択された時刻が、現在時刻から3分以内の過去の時刻か、3分より前の過去の時刻か、を判断し、判断結果を配信部28に送出する。配信部28は、判断部27の判断に応じて属性DB904または圧縮データ属性DB906のいずれかを検索し、配信対象の撮像データ903または圧縮撮像データ905を特定する(S66)。S66の処理の詳細は、図19で説明した処理と同様である。ここでは、選択された時刻は、現在時刻から3分より前の過去の時刻であるとする。
【0210】
本実施形態においては、時刻選択画面654は、シークバー670の操作によって指定できる範囲よりもさらに過去の時刻を指定するために使用されるため、判断部27の処理を省略して、配信部28は、圧縮データ属性DB906のみを検索対象とする構成を採用しても良い。
【0211】
配信部28は、選択された時刻における位置画像および圧縮撮像データ905と、画面レイアウト定義情報を配信する(S67)。配信部28は、圧縮撮像データ905をクライアント端末50に配信する際に、伸張処理を行う。あるいは、クライアント端末50の表示制御部52が圧縮撮像データ905の伸張を行う構成を採用しても良い。
【0212】
クライアント端末50の通信部51は、画像配信サーバ20から画面レイアウト定義情報と、位置画像および圧縮撮像データ905を受信する。通信部51は、配信された画面レイアウト定義情報と、位置画像および伸張した圧縮撮像データ905を表示制御部52に送出する。
【0213】
表示制御部52は、画像配信サーバ20から配信された画面レイアウト定義情報を解釈して表示画面を生成し、選択された時刻における位置画像および伸張した圧縮撮像データ905をディスプレイ508上に表示する(S68)。
【0214】
また、受付部53は、ユーザが撮像データ再生エリア660のクローズボタン681をマウス等で選択してクリックする等の操作をした場合に、撮像データ配信終了要求を受け付ける。受付部53は、撮像データ配信終了要求を通信部51に送出する。通信部51は、撮像データ配信終了要求を、画像配信サーバ20に送信する(S69)。画像配信サーバ20の要求受付部25は、配信部28に撮像データ配信終了の指示を送出する。この時点で配信しているのは圧縮撮像データ905であるため、配信部28は、圧縮撮像データ905の配信を終了する(S70)。
【0215】
また、受付部53は、ユーザがWebブラウザの画面を閉じる等の操作をした場合に、画像配信終了要求を受け付ける。受付部53は、画像配信終了要求を通信部51に送出する。通信部51は、画像配信終了要求を画像配信サーバ20に送信する(S71)。画像配信サーバ20の要求受付部25は、配信部28に画像配信終了の指示を送出する。この時点で配信しているのは位置画像であるため、配信部28は、位置画像の配信を終了する(S72)。位置画像の配信が終了することで、シークバー670等の情報を含む画面レイアウト定義情報の配信も終了する。
【0216】
このように、本実施形態の画像配信サーバ20によれば、圧縮部24は、車載装置10の撮像装置101が撮像してから所定の時間経過した撮像データ903を圧縮して圧縮撮像データ905を生成して保存するため、過去の撮像データを大量に保存しても画像配信サーバ20の記憶容量の増大を回避することができる。一方、本実施形態の画像配信サーバ20では、撮像から所定の時間が経過するまでは撮像データ903を圧縮せずに保存し、ユーザの所望の時刻が現在時刻から所定の時間以内の過去の時刻である場合には、配信部28は、圧縮前の撮像データ903をクライアント端末50に配信する。このため、ユーザが現在時刻から所定の時間以内の過去の時刻における撮像データ903を所望する場合には、圧縮撮像データ905を伸張する必要がないため、リアルタイムに撮像データ903をクライアント端末50で再生することができ、この結果、ユーザは、渋滞発生時等の交通状況をリアルタイムに把握することができる。一方、本実施形態の画像配信サーバ20では、撮像から所定の時間経過した撮像データ903を圧縮して画像配信サーバ20の記憶容量を削減するとともに、現在時刻から所定の時間以内の過去の時刻における撮像データ903からリアルタイムに交通状況をユーザに把握させることができる。
【0217】
さらに、本実施形態の画像配信サーバ20によれば、クライアント端末50からユーザの所望の時刻を受け付け、撮像装置101が撮像した撮像データを車載装置10から受信してストリーミング配信可能な形式に変換した撮像データ903または圧縮撮像データ905を、クライアント端末50に配信するため、ユーザは、車載装置10の撮像装置101が撮像した撮像データ903をリアルタイムに照会するだけではなく、所望の過去の時刻における撮像データ903または圧縮撮像データ905を照会することができる。
【0218】
また、上述のように、本実施形態の画像配信サーバ20では、圧縮部24が撮像から所定の時間を経過した撮像データ903を圧縮する一方、撮像から所定の時間が経過するまでは撮像データ903を圧縮しない。このため、本実施形態によれば、ユーザが照会する頻度の高い、現在時刻から所定の時間以内の過去における撮像データ903を迅速に再生することができるとともに、画像配信サーバ20のディスク容量やネットワーク負荷を低減することができる。
【0219】
従って、本実施形態の画像配信サーバ20によれば、画像配信サーバ20の記憶容量の削減およびネットワーク負荷の低減を図りつつ、過去の所望の撮像データを迅速に再生し、ユーザの利便性を向上することができる。
【0220】
また、本実施形態の画像配信サーバ20によれば、交通渋滞等の特定の事象が発生した場合だけではなく、ユーザが所望する時刻における撮像データ903または圧縮撮像データ905を配信可能であるため、撮像データ903または圧縮撮像データ905の用途を限定せずに、ユーザに提供することができる。
【0221】
また、撮像データ903と圧縮撮像データ905のいずれをクライアント端末50に配信するかは判断部27が判断するため、ユーザは撮像データ配信要求をする際に、撮像データ903と圧縮撮像データ905のいずれの配信を要求するかについて、意識することなく要求をすることができる。さらに、判断部27が判断を行うことで、配信部28が検索する対象のデータが、撮像データ903と圧縮撮像データ905のいずれであるかが限定されるため、検索による画像配信サーバ20の処理負荷を軽減することができる。
【0222】
また、本実施形態の画像配信サーバ20によれば、車両150に搭載された車載装置10の撮像装置101が撮像した撮像データを受信するため、道路脇等に固定されて設けられた定点カメラでは撮像が困難な場所についても撮像データを得ることができ、定点カメラの死角を補うことができる。
【0223】
さらに、本実施形態の画像配信サーバ20によれば、車載装置10の時刻ごとの位置を示す位置情報を受信し、ユーザの所望の時刻における車載装置10の位置を示すアイコン651を地図データ900上に表示する位置画像を配信するため、ユーザは、所望の時刻における車載装置10の位置を照会することができる。このため、ユーザは、位置画像から、所望の時刻における照会したい場所の近辺を走行する車両150を、地図データ900上から容易に探すことができる。
【0224】
また、本実施形態の画像配信サーバ20の配信部28によれば、撮像データ903または圧縮撮像データ905と、位置画像とを同一の画面上に再生可能に配信するため、ユーザは、撮像データ903または圧縮撮像データ905を照会する際に、当該撮像データ903または圧縮撮像データ905が撮像された時刻における車載装置10の位置を、位置画像から容易に確認することができる。
【0225】
また、本実施形態の画像配信サーバ20の配信部28によれば、撮像データ903または圧縮撮像データ905と、位置画像に対して、ユーザからの巻き戻しの操作を受け付けるシークバー670を、撮像データ903または圧縮撮像データ905と、位置画像と同一の画面上に再生可能に配信するため、ユーザは、位置画像および撮像データ903または圧縮撮像データ905の画像を確認しながら、シークバー670を操作して過去の任意の時刻を指定することが容易にできる。
【0226】
例えば、現在時刻における撮像データ903の配信中に、ユーザが画像の見逃し等をした場合、同一画面上のシークバー670を操作することで過去の撮像データ903を迅速に照会することができる。
【0227】
また、この際、ユーザが指定した過去の任意の時刻が所定の時間よりも過去の時刻であっても、撮像データ903と圧縮撮像データ905のいずれをクライアント端末50に配信するかは判断部27が判断するため、ユーザは撮像データ903と圧縮撮像データ905の境目を意識することなく、巻き戻しの操作をすることができる。
【0228】
また、本実施形態の画像配信サーバ20によれば、撮像データ変換部23が、受信部21が車載装置10から受信した撮像データをストリーミング配信可能な形式に変換するため、画像配信サーバ20からクライアント端末50に撮像データ903を配信する際のネットワーク負荷が低減され、迅速に配信をすることができる。
【0229】
また、本実施形態の画像配信サーバ20によれば、演算部26が位置情報から特定した車両150の進行方向に合わせて、配信部28が位置画像上の車載装置10の位置を示すアイコン651の向きを変更するため、ユーザは車両150の進行方向を容易に把握することができる。このため、位置画像と撮像データ903または圧縮撮像データ905とを同一画面上で表示する場合に、ユーザは、撮像データ903または圧縮撮像データ905が、車載装置10の撮像装置101がいずれの方向を撮像したものであるかを把握することができる。
【0230】
また、本実施形態の画像配信サーバ20によれば、配信部28が、車両150の速度に応じて車載装置10の位置を示すアイコン651の色を変更するため、ユーザは位置画像から車両150の速度を知ることができる。例えば、車載装置10の速度が遅い場合は、当該車載装置10を搭載した車両150が走行する道路が渋滞している可能性を、位置画像から読み取ることができる。
【0231】
本実施形態の画像配信サーバ20によれば、演算部26が位置情報から車両150の速度を算出するため、車載装置10が速度を計測する装置を備えていない場合でも、車両150の速度に応じたアイコン651の色の変更をすることができる。
【0232】
また、本実施形態の画像配信サーバ20によれば、クライアント端末50から、クライアント端末50にログインをしたユーザのユーザIDを受け付け、当該ユーザが公開範囲に含まれる撮像データ903または圧縮撮像データ905、および位置画像を配信し、当該ユーザが公開範囲に含まれない撮像データ903または圧縮撮像データ905、および位置画像については配信しない。このようにユーザの権限による利用制限をすることで、異なる会社が所有する車両150に搭載された車載装置10が撮像および取得した撮像データおよび位置情報を、適切な範囲で相互に利用することができる。
【0233】
すなわち、1人のユーザが、複数の車載装置10が撮像および取得した撮像データおよび位置情報を利用可能であるため、警備会社等が利用する場合に、監視範囲の時刻や場所を広げることができる。また、位置画像上には、当該ユーザが照会する権限を有する複数の車載装置10の位置が表示されるため、複数の車載装置10の位置の把握や情報の管理を集中的に行うことができる。
【0234】
なお、本実施形態の画像配信システム1では、画像配信サーバ20の演算部26が、位置情報から車両150の速度を算出する構成を採用しているが、車載装置10が、車両150の速度を取得して、画像配信サーバ20に送信する構成を採用しても良い。例えば、車載装置10は、車両150の車輪速センサから、車両150の速度を取得する構成を採用しても良い。あるいは、車載装置10は、車両150の加速度を検知する構成を採用しても良い。当該構成を採用する場合、演算部26が車両150の速度を算出する処理を省略することができ、画像配信サーバ20の処理負荷を低減することができる。
【0235】
本実施形態の画像配信サーバ20は、撮像データ903および位置情報を、HDD204に保存した後にクライアント端末50へ配信する構成を採用しているが、これに限らない。例えば、ストリーミング配信用に変換した撮像データ903、および位置情報をHDD204に保存せず、撮像データ903および位置画像を随時クライアント端末50に配信する構成を採用しても良い。
【0236】
本実施形態の画像配信サーバ20では、位置表示要求の際にユーザの時刻の指定を受け付ける構成を採用したが、さらに表示対象の地域を指定可能としても良い。また、位置画像の配信中に、画面上の検索ボタン680から、ユーザが地名等を入力することで表示対象の地域を指定可能としても良い。
【0237】
また、本実施形態の画像配信サーバ20では、撮像データ表示要求の際に、ユーザが画面上のアイコン651をクリック等の操作をしたことを受け付けることで車両IDを特定しているが、画面上の検索ボタン680から、ユーザが車両IDを入力することで車両IDを指定可能としても良い。
【0238】
本実施形態の車載装置10の撮像装置101は、動画を撮像するが、これに限らず、静止画を撮像する構成を採用しても良い。
また、画像配信サーバ20の配信部28は、ストリーミング配信の際、動画の撮像データ903を動画のまま配信する構成を採用したが、これに限らず、動画を構成するフレームから静止画を生成し、連続する静止画をコマ送りにしてクライアント端末50に配信する構成を採用しても良い。また、画像配信サーバ20の配信部28は、クライアント端末50への配信の際、クライアント端末50のメモリにデータをダウンロードするプログレッシブダウンロードを採用しても良い。
【0239】
(実施形態2)
実施形態1の画像配信システム1では画像配信サーバ20側で画面レイアウト定義情報の生成や、車両150の進行方向の特定および速度の算出、位置画像の生成等の処理を行っていたが、本実施形態では、クライアント端末50側でこれらの処理を行う。
【0240】
本実施形態における車載装置10のハードウェア構成および機能的構成は、実施形態1と同様である。また、本実施形態における画像配信サーバ20およびクライアント端末50のハードウェア構成は、実施形態1と同様である。
【0241】
本実施形態の画像配信サーバ20の機能的構成について説明する。
図21は、本実施形態にかかる画像配信サーバ20の機能的構成の一例を示すブロック図である。図21に示すように、画像配信サーバ20は、受信部21と、位置情報リンク部22と、撮像データ変換部23と、圧縮部24と、要求受付部1025と、判断部27と、配信部1028と、を備える。
【0242】
また、HDD204は、車両IDDB901と、位置情報DB902と、撮像データ903と、属性DB904と、圧縮撮像データ905と、圧縮データ属性DB906と、認証DB907と、公開範囲DB908と、を保存する。
【0243】
受信部21、位置情報リンク部22、撮像データ変換部23、圧縮部24と、判断部27の構成は、図5で説明した実施形態1と同様である。また、HDD204が保存する各データベースおよびデータは、実施形態1と同様である。
【0244】
要求受付部1025は、ユーザの位置表示要求、撮像データ表示要求、一時停止要求、巻き戻し要求、早送り要求、表示対象時刻の選択、撮像データ配信終了要求、画像配信終了要求等の要求をクライアント端末50から受け付ける。
【0245】
具体的には、クライアント端末50から位置表示要求を受け付けた場合、要求受付部1025は、位置表示要求と、クライアント端末50にログインしたユーザのユーザIDと、ユーザの所望の時刻とを、クライアント端末50から受け付ける。要求受付部1025は、認証DB907から、当該ユーザIDのユーザの所属を検索する。そして、要求受付部1025は、公開範囲DB908から、当該ユーザIDのユーザが公開範囲に含まれる車両IDを検索する。要求受付部1025は、検索した車両ID、およびユーザの所望の時刻を配信部1028に送出する。
【0246】
また、クライアント端末50から撮像データ表示要求を受け付けた場合、要求受付部1025は、ユーザの所望の時刻および車両IDを、配信部1028に送出する。また、要求受付部1025は、ユーザの所望の時刻を判断部27に送出する。
【0247】
また、クライアント端末50から一時停止要求を受け付けた場合、要求受付部1025は、配信中の位置情報、撮像データ903または圧縮撮像データ905の一時停止の指示を配信部1028に送出する。
【0248】
また、クライアント端末50から巻き戻し要求または早送り要求を受け付けた場合、要求受付部1025は、ユーザが指定した過去の任意の時刻および当該ユーザを公開範囲に含む車両IDを、配信部1028に送出する。また、撮像データ903または圧縮撮像データ905の配信中に巻き戻し要求または早送り要求を受け付けた場合は、要求受付部1025は、さらに、配信中の撮像データ903または圧縮撮像データ905の車両IDを、配信部1028に送出する。また、要求受付部1025は、ユーザが指定した過去の任意の時刻を判断部27に送出する。
【0249】
また、本実施形態においては、時刻選択画面654の表示はクライアント端末50側で行うが、ユーザが時刻選択画面654上で選択した表示対象時刻は、クライアント端末50から画像配信サーバ20に送信される。要求受付部1025は、表示対象時刻の選択を受け付けた場合、ユーザが選択した時刻および当該ユーザを公開範囲に含む車両IDを配信部1028に送出する。また、要求受付部1025は、ユーザが選択した時刻を判断部27に送出する。
【0250】
また、クライアント端末50から撮像データ配信終了要求を受け付けた場合、要求受付部1025は、配信部1028に撮像データ配信終了の指示を送出する。また、クライアント端末50から画像配信終了要求を受け付けた場合、要求受付部1025は、配信部1028に画像配信終了の指示を送出する。
【0251】
本実施形態においては、位置画像の生成はクライアント端末50側で行うため、配信部1028は、位置画像ではなく位置情報をクライアント端末50に配信する。また、配信部1028は、実施形態1と同様に、撮像データ903または圧縮撮像データ905をクライアント端末50に配信する。
【0252】
具体的には、配信部1028は、要求受付部1025が位置表示要求を受け付けた場合、要求受付部1025から、公開対象の車両IDおよびユーザの所望の時刻を取得する。配信部1028は、公開対象の車両IDおよびユーザの所望の時刻に対応付けられた車載装置10の位置情報を位置情報DB902から検索する。
【0253】
また、配信部1028は、クライアント端末50で車両150の進行方向および速度を算出するために使用する、ユーザの所望の時刻の直前の時刻における車載装置10の位置情報を位置情報DB902から検索する。配信部1028は、検索したユーザの所望の時刻およびユーザの所望の時刻の直前の時刻における位置情報を、車両IDおよび時刻と対応付けてクライアント端末50に配信する。
【0254】
配信部1028は、要求受付部1025が撮像データ表示要求、巻き戻し要求、早送り要求、表示対象時刻の選択を受け付けた場合にも同様に、ユーザが選択等した時刻およびその直前の時刻における位置情報を、車両IDおよび時刻と対応付けてクライアント端末50に配信する。
【0255】
また、配信部1028は、要求受付部1025から撮像データ配信終了の指示を受けた場合は、配信中の撮像データ903または圧縮撮像データ905の配信を終了する。配信部1028は、要求受付部1025から画像配信終了要求の指示を受けた場合は、配信中の位置情報、撮像データ903または圧縮撮像データ905の配信を終了する。
【0256】
次に、本実施形態におけるクライアント端末50の機能的構成を説明する。
図22は、本実施形態にかかるクライアント端末50の機能的構成の一例を示すブロック図である。図22に示すように、クライアント端末50は、通信部1051と、演算部55と、画面構成部54と、表示制御部1052と、受付部1053と、を備える。また、HDD504は、地図データ900を保存する。
【0257】
通信部1051は、画像配信サーバ20から配信を受ける。具体的には、通信部1051は、画像配信サーバ20から車両IDおよび時刻と対応付けられた位置情報と、撮像データ903または圧縮撮像データ905とを受信する。通信部1051は、画像配信サーバ20から配信を受けた場合、車両IDおよび時刻と対応付けられた位置情報を演算部55および画面構成部54に送出する。また、通信部1051は、配信された撮像データ903または圧縮撮像データ905を画面構成部54に送出する。
【0258】
また、通信部1051は、受付部1053がユーザからの要求を受け付けた場合、受付部1053が受け付けたユーザからの要求、当該ユーザのユーザID、所望の時刻等を取得し、画像配信サーバ20に送信する。
【0259】
演算部55は、特定の時刻における車載装置10の位置と、特定の時刻の直前における車載装置10の位置から、車両150の進行方向および速度を算出する。具体的には、特定の時刻がユーザが選択等した時刻である場合、演算部55は、通信部1051から、車両IDおよびユーザが選択等した時刻およびその直前の時刻と対応付けられた位置情報を取得する。
【0260】
演算部55は、ユーザが選択等した時刻の直前からユーザが選択等した時刻までの車載装置10の位置の変化から、取得した車両IDに対応する車両150の進行方向を算出する。また、演算部55は、ユーザが選択等した時刻の直前からユーザが選択等した時刻までの車載装置10の移動距離と、ユーザが選択等した時刻の直前からユーザが選択等した時刻までの時間から、車両150の速度を算出する。演算部55は、算出した車両150の進行方向および速度を、車両IDおよび時刻と対応付けて画面構成部54に送出する。
【0261】
画面構成部54は、通信部1051から取得した撮像データ903または圧縮撮像データ905を、位置画像と同一の画面上に再生可能に、画面レイアウト定義情報を生成する。具体的には、通信部1051から、画像配信サーバ20が配信した車両IDおよび時刻と対応付けられた位置情報と、配信された撮像データ903または圧縮撮像データ905とを取得する。画面構成部54は、地図データ900と、車両IDおよび時刻と対応付けられた各車載装置10の位置情報とをマッピングする。そして、画面構成部54は、ユーザの所望の時刻における車載装置10の位置を示すアイコン651を、地図データ900上に表示する位置画像を生成する。
【0262】
また、画面構成部54は、演算部55から、車両150の進行方向および速度を取得する。画面構成部54は、車両150の進行方向に合わせて、位置画像上の車載装置10の位置を示すアイコン651の向きを変更する。また、画面構成部54は、車両150の速度に応じて画面レイアウト定義情報におけるアイコンの表示態様の定義を変更することで、位置画像上の車載装置10の位置を示すアイコン651の表示態様、例えば色を変更する。
【0263】
画面構成部54は、画面上に位置画像、撮像データ903または圧縮撮像データ905、シークバー670等を配置する画面レイアウトをHTML等で定義する。画面構成部54は、画面レイアウト定義情報、位置画像、撮像データ903または圧縮撮像データ905を、表示制御部1052に送出する。
【0264】
また、画面構成部54は、受付部1053から時刻選択画面654の表示の指示を受けた場合、時刻選択画面654を生成する。時刻選択画面654は、図12で説明した実施形態1と同様の画面でも良いし、他の表示形態を採用しても良い。画面構成部54は、生成した時刻選択画面654を、表示制御部1052に送出する。
【0265】
表示制御部1052は、画面構成部54から取得した画面レイアウト定義情報を解釈して表示画面を形成し、図11で示した画面イメージのように、位置画像再生エリア650と、撮像データ再生エリア660と、シークバー670と、選択画面表示ボタン653と、検索ボタン680と、を含む画面をディスプレイ508上に表示する。また、表示制御部1052は、受付部1053から一時停止要求を受けた場合、一時停止要求を受け付けた時点の状態で表示したまま、画面上の位置画像および撮像データ903または圧縮撮像データ905を停止させる。
【0266】
受付部1053は、ユーザがクライアント端末50に対して行った各種の要求をする操作を受け付ける。例えば、受付部1053は、ユーザの位置表示要求、撮像データ表示要求、一時停止要求、巻き戻し要求、早送り要求、時刻選択画面の表示要求、表示対象時刻の選択、等の要求を受け付ける。
【0267】
受付部1053は、位置表示要求を受け付けた場合、位置表示要求と、現在ログインしているユーザのユーザIDと、ユーザの所望の時刻または現在時刻とを、通信部1051に送出する。
【0268】
また、受付部1053は、撮像データ表示要求を受け付けた場合、撮像データ表示要求と、ユーザの所望の時刻と、ユーザが指定した車両IDとを、通信部1051に送出する。
【0269】
また、受付部1053は、一時停止要求を受け付けた場合、一時停止要求を表示制御部1052および通信部1051に送出する。受付部1053は、巻き戻し要求または早送り要求を受け付けた場合、巻き戻し要求または早送り要求と、ユーザがポインタ671で指定した任意の時刻を、通信部1051に送出する。また、撮像データ903または圧縮撮像データ905を配信中に巻き戻し要求または早送り要求を受け付けた場合、受付部1053は、ユーザがポインタ671で指定した任意の時刻に加えて、現在配信中の撮像データ903または圧縮撮像データ905の車両IDを、通信部1051に送出する。
【0270】
受付部1053は、時刻選択画面の表示要求を受け付けた場合、時刻選択画面の表示の指示を、画面構成部54に送出する。受付部1053は、時刻選択画面654の表示中に、表示対象時刻の選択を受け付けた場合、ユーザが選択した時刻を、通信部1051に送出する。
【0271】
以上のように構成された本実施形態の車載装置10による撮像処理の流れは、図15のフローチャートで説明した実施形態1と同様である。また、車載装置10が送信した撮像データ等を画像配信サーバ20が受信し、変換および保存を行う処理についても、図16のフローチャートで説明した実施形態1と同様である。また、本実施形態の画像配信サーバ20による撮像データ903の圧縮処理の流れも、図17のフローチャートで説明した実施形態1と同様である。
【0272】
次に、本実施形態の画像配信サーバ20による画像の配信処理について説明する。
図23は、本実施形態にかかる画像の配信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。S100の位置表示要求の送信と、S101のユーザ認証と公開対象の確認は、図18で説明したS30~S31と同様である。
【0273】
配信部1028は、要求受付部1025から取得した車両IDに対応付けられた、現在時刻における車載装置10の位置と、現在時刻の直前における車載装置10の位置とを、位置情報DB902から検索する(S102)。
【0274】
配信部1028は、クライアント端末50に、ネットワークを介して、現在時刻および現在時刻の直前における位置情報を、車両IDおよび時刻と対応付けてクライアント端末50に配信する(S103)。クライアント端末50の通信部1051は、画像配信サーバ20から車両IDおよび時刻と対応付けられた位置情報を受信する。通信部1051は、車両IDおよび時刻と対応付けられた位置情報を演算部55および画面構成部54に送出する。
【0275】
演算部55は、現在時刻の直前から現在時刻までの車載装置10の位置の変化から、車両150の進行方向を算出する。また、演算部55は、現在時刻の直前から現在時刻までの車載装置10の移動距離と、現在時刻の直前から現在時刻までの時間から、車両150の速度を算出する(S104)。演算部55は、算出した車両150の進行方向および速度を、車両IDおよび時刻と対応付けて画面構成部54に送出する。
【0276】
画面構成部54は、地図データ900と、通信部1051から取得した各車載装置10の位置情報とをマッピングする。そして、画面構成部54は、現在時刻における車載装置10の位置を示すアイコン651を、地図データ900上に表示する位置画像を生成する(S105)。また、画面構成部54は、演算部55から車両IDおよび時刻と対応付けられた車両150の進行方向および速度を取得する。画面構成部54は、位置画像上の車載装置10の位置を示すアイコン651の向きを、車両150の進行方向と同一の方向にして画面レイアウト定義情報を生成する。さらに、画面構成部54は、画面レイアウト定義情報における、位置画像上の車載装置10の位置を示すアイコン651の色の定義を、車両150の速度に応じて変更する。
【0277】
また、画面構成部54は、画面上に位置画像、シークバー670等を配置する画面レイアウトをHTML等で定義する。画面構成部54は、画面レイアウト定義情報および位置画像を、表示制御部1052に送出する。
【0278】
表示制御部1052は、画面構成部54から取得した画面レイアウト定義情報を解釈して表示画面を形成し、位置画像をディスプレイ508上に表示する(S106)。
【0279】
受付部1053は、ユーザの撮像データ表示要求を受け付けた場合、撮像データ表示要求と、ユーザの所望の時刻と、ユーザが指定した車両IDとを、通信部1051に送出する。通信部1051は、撮像データ表示要求と、ユーザの所望の時刻と、ユーザが指定した車両IDとを、画像配信サーバ20に送出する(S107)。
【0280】
S108の撮像データ検索の処理は、図18で説明したS38の処理と同様である。また、S108の撮像データ検索の処理の詳細は、図19のフローチャートの処理と同様である。
【0281】
配信部1028は、S108の処理で特定された配信対象の撮像データ903または圧縮撮像データ905をHDD204から読み出し、クライアント端末50に配信する(S109)。
【0282】
クライアント端末50の通信部1051は、画像配信サーバ20から撮像データ903を受信する。通信部1051は、配信された撮像データ903を画面構成部54に送出する。画面構成部54は、画面上に撮像データ903または圧縮撮像データ905を配置する画面レイアウトをHTML等で定義する。画面構成部54は、画面レイアウト定義情報と、撮像データ903または圧縮撮像データ905を、表示制御部1052に送出する。
【0283】
表示制御部1052は、画面構成部54から取得した画面レイアウト定義情報を解釈して表示画面を形成し、撮像データ903または圧縮撮像データ905を、ディスプレイ508上に表示する(S110)。
【0284】
次に、本実施形態における、各種の要求処理について説明する。
図24は、本実施形態にかかる各種の要求処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図24の処理の前提として、位置画像と撮像データ903が、ディスプレイ508上で表示されているものとする。
【0285】
受付部1053は、一時停止要求を受け付けた場合、一時停止要求を通信部1051および表示制御部1052に送出する。通信部1051は、一時停止要求を画像配信サーバ20に送信する。通信部1051は、一時停止要求を画像配信サーバ20に送信する(S120)。
【0286】
画像配信サーバ20の要求受付部1025は、クライアント端末50から一時停止要求を受け付ける。要求受付部1025は、配信部1028に位置情報および撮像データ903の一時停止の指示を送出する。配信部1028は、位置情報および撮像データ903の配信を停止する(S121)。また、表示制御部1052は、一時停止要求を受け付けた時点の状態で表示したまま、画面上の位置画像および撮像データ903の表示を停止させる(S122)。
【0287】
また、受付部1053は、巻き戻し要求を受け付けた場合、巻き戻し要求と、ユーザがポインタ671で指定した過去の任意の時刻と、現在配信中の撮像データ903の車両IDとを、通信部1051に送出する。通信部1051は、巻き戻し要求と、ユーザがポインタ671で指定した過去の任意の時刻と、現在配信中の撮像データ903の車両IDとを、画像配信サーバ20に送信する(S123)。
【0288】
画像配信サーバ20の要求受付部1025は、クライアント端末50から巻き戻し要求と、ユーザがポインタ671で指定した過去の任意の時刻と、現在配信中の撮像データ903の車両IDとを受け付ける。要求受付部1025は、ユーザが指定した過去の任意の時刻および当該ユーザを公開範囲に含む車両IDを配信部1028に送出する。要求受付部1025は、さらに、ユーザが指定した過去の任意の時刻および配信中の撮像データ903の車両IDを、配信部1028に送出する。また、要求受付部1025は、ユーザが指定した過去の任意の時刻を判断部27に送出する。
【0289】
配信部1028は、要求受付部1025から取得した車両IDに対応付けられた、指定された時刻における車載装置10の位置情報と、指定された時刻の直前における車載装置10の位置情報とを、位置情報DB902から検索する(S124)。
【0290】
判断部27は、指定された過去の任意の時刻が、現在時刻から3分以内の過去の時刻か、3分より前の過去の時刻か、を判断し、判断結果を配信部1028に送出する。配信部1028は、判断部27の判断に応じて属性DB904または圧縮データ属性DB906のいずれかを検索し、配信対象の撮像データ903または圧縮撮像データ905を特定する(S125)。S125の処理の詳細は、図19で説明した処理と同様である。ここでは、指定された過去の任意の時刻は現在時刻から3分以内の過去の時刻であるとする。
【0291】
配信部1028は、指定された時刻における車載装置10の位置情報と、指定された時刻の直前における車載装置10の位置情報とを、車両IDおよび時刻と対応付けてクライアント端末50に配信する。また、配信部1028は、特定した撮像データ903をクライアント端末50に配信する(S126)。
【0292】
クライアント端末50の通信部1051は、画像配信サーバ20から車両IDおよび時刻と対応付けられた位置情報と、撮像データ903を受信する。通信部1051は、車両IDおよび時刻と対応付けられた位置情報を演算部55および画面構成部54に送出する。また、通信部1051は、配信された撮像データ903を画面構成部54に送出する。
【0293】
演算部55は、指定された時刻の直前から指定された時刻までの車載装置10の位置の変化から、車両150の進行方向を算出する。また、演算部55は、指定された時刻の直前から指定された時刻までの車載装置10の移動距離と、指定された時刻の直前から指定された時刻までの時間から、車両150の速度を算出する(S127)。演算部55は、算出した車両150の進行方向および速度を、車両IDおよび時刻と対応付けて画面構成部54に送出する。
【0294】
画面構成部54は、演算部55から車両IDおよび時刻と対応付けられた車両150の進行方向および速度を取得する。画面構成部54は、指定された時刻における車両150の位置を示すアイコン651を、地図データ900とマッピングし、位置画像を生成する(S128)。また、画面構成部54は、車両150の進行方向および速度に応じて位置画像上のアイコン651の方向および色を変更した画面レイアウト定義情報を生成する。画面構成部54は、画面レイアウト定義情報と、位置画像および撮像データ903を、表示制御部1052に送出する。
【0295】
表示制御部1052は、画面構成部54から取得した画面レイアウト定義情報を解釈して表示画面を形成し、指定された時刻における位置画像および撮像データ903を、ディスプレイ508上に表示する(S129)。
【0296】
受付部1053は、時刻選択画面の表示要求を受け付けた場合、時刻選択画面の表示要求を、画面構成部54に送出する。画面構成部54は、受付部1053から時刻選択画面654の表示の指示を受けた場合、時刻選択画面654を生成する。画面構成部54は、生成した時刻選択画面654を、表示制御部1052に送出する。表示制御部1052は、時刻選択画面654を、ディスプレイ508上に表示する(S130)。
【0297】
受付部1053は、表示対象時刻の選択を受け付けた場合、ユーザが選択した時刻を、通信部1051に送出する。通信部1051は、ユーザが選択した時刻を、画像配信サーバ20に送信する(S131)。
【0298】
画像配信サーバ20の要求受付部1025は、表示対象時刻の選択を受け付けた場合、ユーザが選択した時刻および当該ユーザを公開範囲に含む車両IDを配信部1028に送出する。また、要求受付部1025は、ユーザが選択した時刻を判断部27に送出する。
【0299】
配信部1028は、要求受付部1025から取得した車両IDに対応付けられた、選択された時刻における車載装置10の位置情報と、選択された時刻の直前における車載装置10の位置情報とを、位置情報DB902から検索する(S132)。
【0300】
判断部27は、選択された時刻が、現在時刻から3分以内の過去の時刻か、3分より前の過去の時刻か、を判断し、判断結果を配信部1028に送出する。配信部1028は、判断部27の判断に応じて属性DB904または圧縮データ属性DB906のいずれかを検索し、配信対象の撮像データ903または圧縮撮像データ905を特定する(S133)。S133の処理の詳細は、図19で説明した処理と同様である。ここでは、選択された時刻は、現在時刻から3分より前の過去の時刻であるとする。
【0301】
配信部1028は、選択された時刻における車載装置10の位置情報と、選択された時刻の直前における車載装置10の位置情報とを、車両IDおよび時刻と対応付けてクライアント端末50に配信する。また、配信部1028は、特定した圧縮撮像データ905をクライアント端末50に配信する(S134)。
【0302】
S127と同様に、演算部55は、選択された時刻における車両150の進行方向および速度を算出する(S135)。また、画面構成部54は、選択された時刻における車両150の位置を示すアイコン651を、地図データ900とマッピングし、位置画像を生成する(S136)。また、画面構成部54は、車両150の進行方向および速度に応じて位置画像上のアイコン651の方向および色を変更した画面レイアウト定義情報を生成する。画面構成部54は、画面レイアウト定義情報と、位置画像および圧縮撮像データ905を、表示制御部1052に送出する。
【0303】
表示制御部1052は、画面構成部54から取得した画面レイアウト定義情報を解釈して表示画面を生成し、選択された時刻における位置画像および伸張した圧縮撮像データ905をディスプレイ508上に表示する(S137)。
【0304】
S138の撮像データ配信終了要求から、S141の画像配信終了までは、図20のS69~S72の処理と同様である。
【0305】
このように、本実施形態の画像配信システム1によれば、実施形態1と同様の効果を奏することができるとともに、クライアント端末50側で画像生成等の処理を行うことによって、画像配信サーバ20の処理負荷を低減することができる。また、クライアント端末50で画面の生成等の処理を行うことによって、クライアント端末50と画像配信サーバ20との間で送受信されるデータ量を低減することができ、ネットワーク負荷をさらに低減することができる。
【0306】
なお、本実施形態においては、クライアント端末50のHDD504が地図データ900を保存する構成を採用したが、クライアント端末50は、画像配信サーバ20から地図データ900の配信を受ける構成を採用しても良い。また、クライアント端末50はインターネット等を介して、外部のシステムから地図データ900を取得する構成を採用しても良い。
【0307】
以上説明したとおり、実施形態1~2の画像配信システム1によれば、ユーザが所望する時刻における、車載装置10の撮像装置101が撮像した撮像データ903または圧縮撮像データ905をクライアント端末50に配信することができる。
【0308】
上述の実施形態1~2の車載装置10で実行される撮像処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態1~2の車載装置10で実行される撮像処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態1~2の車載装置10で実行される撮像処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0309】
また、実施形態1~2の車載装置10で実行される撮像処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
実施形態1~2の車載装置10で実行される撮像処理プログラムは、上述した各部(撮像データ取得部、撮像データ変換部、時刻情報取得部、位置情報取得部、送信部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から撮像処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、撮像データ取得部、撮像データ変換部、時刻情報取得部、位置情報取得部、送信部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0310】
また、上述の実施形態1~2の画像配信サーバ20で実行される、データの受信および保存処理プログラム、撮像データの圧縮処理プログラム、画像の配信処理プログラム、および、各種の要求処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0311】
また、実施形態1~2の画像配信サーバ20で実行される、データの受信および保存処理プログラム、撮像データの圧縮処理プログラム、画像の配信処理プログラム、および、各種の要求処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態1~2の画像配信サーバ20で実行される、データの受信および保存処理プログラム、撮像データの圧縮処理プログラム、画像の配信処理プログラム、および、各種の要求処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0312】
また、実施形態1~2の画像配信サーバ20で実行される、データの受信および保存処理プログラム、撮像データの圧縮処理プログラム、画像の配信処理プログラム、および、各種の要求処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
実施形態1~2の画像配信サーバ20で実行される、データの受信および保存処理プログラム、撮像データの圧縮処理プログラム、画像の配信処理プログラム、および、各種の要求処理プログラムは、上述した各部(受信部、位置情報リンク部、撮像データ変換部、圧縮部、要求受付部、演算部、判断部、配信部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、受信部、位置情報リンク部、撮像データ変換部、圧縮部、要求受付部、演算部、判断部、配信部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0313】
また、上述の実施形態1~2のクライアント端末50で実行される画像の受信処理プログラムおよび各種の要求処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態1~2のクライアント端末50で実行される画像の受信処理プログラムおよび各種の要求処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態1~2のクライアント端末50で実行される画像の受信処理プログラムおよび各種の要求処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0314】
また、実施形態1~2のクライアント端末50で実行される画像の受信処理プログラムおよび各種の要求処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
実施形態1~2のクライアント端末50で実行される画像の受信処理プログラムおよび各種の要求処理プログラムは、上述した各部(通信部、演算部、画面構成部、表示制御部、受付部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、通信部、演算部、画面構成部、表示制御部、受付部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0315】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0316】
1 画像配信システム
10,10A~10Z 車載装置
11 撮像データ取得部
12 撮像データ変換部
13 時刻情報取得部
14 位置情報取得部
15 送信部
20 画像配信サーバ
21 受信部
22 位置情報リンク部
23 撮像データ変換部
24 圧縮部
25,1025 要求受付部
26 演算部
27 判断部
28,1028 配信部
50 クライアント端末
51,1051 通信部
52,1052 表示制御部
53,1053 受付部
54 画面構成部
55 演算部
101 撮像装置
105 計時回路
106 GPS受信部
107 GPSアンテナ
150,150A~150Z 車両
508 ディスプレイ
650 位置画像再生エリア
651,651a~651d アイコン
653 選択画面表示ボタン
654 時刻選択画面
660 撮像データ再生エリア
670 シークバー
671 ポインタ
672 一時停止ボタン
900 地図データ
901 車両IDデータベース
902 位置情報データベース
903 撮像データ
904 属性データベース
905 圧縮撮像データ
906 圧縮データ属性データベース
907 認証データベース
908 公開範囲データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24