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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-21
(45)【発行日】2022-05-02
(54)【発明の名称】組合せ計量装置
(51)【国際特許分類】
   G01G 19/387 20060101AFI20220422BHJP
【FI】
G01G19/387 G
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018163444
(22)【出願日】2018-08-31
(65)【公開番号】P2020034507
(43)【公開日】2020-03-05
【審査請求日】2021-01-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000147833
【氏名又は名称】株式会社イシダ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140442
【弁理士】
【氏名又は名称】柴山 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100156395
【弁理士】
【氏名又は名称】荒井 寿王
(72)【発明者】
【氏名】上垣内 暁
(72)【発明者】
【氏名】村上 裕紀
【審査官】後藤 順也
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-053976(JP,A)
【文献】特開2007-010448(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G 19/00-19/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を搬送する搬送部と、
前記搬送部で搬送された前記物品を受け取り、受け取った前記物品を一時的に滞留させた後に下流に排出する複数の第1ホッパと、
複数の前記第1ホッパそれぞれの下流に着脱可能に設けられ、複数の前記第1ホッパそれぞれから排出された前記物品を受け取り、受け取った前記物品を一時的に滞留させた後下流に排出する複数の第2ホッパと、
複数の前記第2ホッパそれぞれに滞留した前記物品を計量し、当該物品の質量に応じた計量値を取得する計量部と、
合計値が目標計量値となるように前記計量値の組合せを選択する組合せ計算を行い、当該組合せに対応する前記第2ホッパから前記物品を排出させる制御部と、を備え、
前記制御部は、
複数の前記第2ホッパそれぞれに滞留した前記物品の質量に応じた前記計量値に基づいて、前記組合せ計算を行うと共に、
複数の前記第2ホッパのうち一部の前記第2ホッパが取り外された状態では、当該一部の第2ホッパ以外の前記第2ホッパに滞留した前記物品の質量に応じた前記計量値に基づいて、前記組合せ計算を継続し、
一部の前記第2ホッパが取り外された状態では、一部の前記第2ホッパの上流の前記第1ホッパの排出動作、及び、一部の前記第2ホッパの上流の前記搬送部の搬送動作を停止させる、組合せ計量装置。
【請求項2】
前記計量部は、取り外されていた一部の前記第2ホッパが取り付けられた場合、当該一部の第2ホッパに滞留した前記物品の質量に応じて前記計量部で取得される前記計量値の零点補正を行う、請求項1に記載の組合せ計量装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記計量部が零点補正を行った場合、一部の前記第2ホッパを含む複数の前記第2ホッパに滞留した前記物品の質量に応じた前記計量値に基づいて、前記組合せ計算を継続する、請求項2に記載の組合せ計量装置。
【請求項4】
前記制御部は、複数の前記第2ホッパのうち一部の前記第2ホッパが取り外されたことが検知されたときに、一部の前記第2ホッパ以外の前記第2ホッパに滞留した前記物品の質量に応じた前記計量値に基づく前記組合せ計算を開始する、請求項1~3の何れか一項に記載の組合せ計量装置。
【請求項5】
前記制御部は、複数の前記第2ホッパのうち一部の前記第2ホッパのエラーが検知されたときに、一部の前記第2ホッパ以外の前記第2ホッパに滞留した前記物品の質量に応じた前記計量値に基づく前記組合せ計算を開始する、請求項1~3の何れか一項に記載の組合せ計量装置。
【請求項6】
前記制御部は、複数の前記第2ホッパのうち一部の前記第2ホッパを前記組合せ計算から除く操作入力がなされたときに、一部の前記第2ホッパ以外の前記第2ホッパに滞留した前記物品の質量に応じた前記計量値に基づく前記組合せ計算を開始する、請求項1~3の何れか一項に記載の組合せ計量装置。
【請求項7】
複数の前記第2ホッパのうち一部の前記第2ホッパの前記エラーを報知する報知部を更に備える、請求項5に記載の組合せ計量装置。
【請求項8】
複数の前記第1ホッパのそれぞれは、前記搬送部の下流に着脱可能に設けられ、
前記制御部は、
複数の前記第1ホッパのうち一部の前記第1ホッパが取り外された状態では、当該一部の第1ホッパの下流の前記第2ホッパ以外の前記第2ホッパに滞留した前記物品の質量に応じた前記計量値に基づいて、前記組合せ計算を継続する、請求項1~の何れか一項に記載の組合せ計量装置。
【請求項9】
複数の前記第2ホッパそれぞれの下流に着脱可能に設けられ、複数の前記第2ホッパそれぞれから排出された前記物品を受け取り、受け取った前記物品を一時的に滞留させた後下流に排出する複数の第3ホッパを更に備え、
前記制御部は、
複数の前記第3ホッパのうち一部の前記第3ホッパが取り外された状態では、当該一部の第3ホッパの上流の前記第2ホッパ以外の前記第2ホッパに滞留した前記物品の質量に応じた前記計量値に基づいて、前記組合せ計算を継続する、請求項1~の何れか一項に記載の組合せ計量装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組合せ計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品を複数のホッパに投入し、複数のホッパそれぞれに滞留した物品を対象として組合せ計算を行う組合せ計量装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-55187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、計量中に、例えば物品の噛み込み等によりホッパに異常が発生した場合には、当該異常を解消するために組合せ計量装置を停止させる必要がある。そのため、組合せ計量装置の稼働率が低下するおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、稼働率の低下を抑制できる組合せ計量装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る組合せ計量装置は、物品を搬送する搬送部と、搬送部で搬送された物品を受け取り、受け取った物品を一時的に滞留させた後に下流に排出する複数の第1ホッパと、複数の第1ホッパそれぞれの下流に着脱可能に設けられ、複数の第1ホッパそれぞれから排出された物品を受け取り、受け取った物品を一時的に滞留させた後下流に排出する複数の第2ホッパと、複数の第2ホッパそれぞれに滞留した物品を計量し、当該物品の質量に応じた計量値を取得する計量部と、合計が目標計量値となるように計量値の組合せを選択する組合せ計算を行い、当該組合せに対応する第2ホッパから物品を排出させる制御部と、を備え、制御部は、複数の第2ホッパそれぞれに滞留した物品の質量に応じた計量値に基づいて、組合せ計算を行うと共に、複数の第2ホッパのうち一部の第2ホッパが取り外された状態では、当該一部の第2ホッパ以外の第2ホッパに滞留した物品の質量に応じた計量値に基づいて、組合せ計算を継続する。
【0007】
この組合せ計量装置では、制御部は、複数の第2ホッパそれぞれに滞留した物品の質量に応じた計量値に基づいて組合せ計算を行うと共に、複数の第2ホッパのうち一部の第2ホッパが取り外された状態では、当該一部の第2ホッパ以外の第2ホッパに滞留した物品の質量に応じた計量値に基づいて組合せ計算を継続する。このため、例えば発生した異常を解消すべく、一部の第2ホッパが取り外された状態であったとしても、組合せ計量装置を停止させることなく、一部の第2ホッパ以外の第2ホッパを用いて組合せ計算を継続できる。したがって、稼働率の低下を抑制することが可能となる。
【0008】
本発明に係る組合せ計量装置では、計量部は、取り外されていた一部の第2ホッパが取り付けられた場合、当該一部の第2ホッパに滞留した物品の質量に応じて計量部で取得される計量値の零点補正を行ってもよい。この場合、一部の第2ホッパが取り付けられた後、組合せ計量装置を停止させることなく、第2ホッパの当該計量値の零点補正(以下、単に「零点補正」ともいう)を行い、計量部の零点誤差を低減することが可能となる。
【0009】
本発明に係る組合せ計量装置では、制御部は、計量部が零点補正を行った場合、一部の第2ホッパを含む複数の第2ホッパに滞留した物品の質量に応じた計量値に基づいて、組合せ計算を継続してもよい。この場合、一部の第2ホッパが取り付けられて計量部が零点補正を行った後、組合せ計量装置を停止させることなく、当該一部の第2ホッパを再び組合せ計算に参加させることが可能となる。
【0010】
本発明に係る組合せ計量装置では、制御部は、複数の第2ホッパのうち一部の第2ホッパが取り外されたことが検知されたときに、一部の第2ホッパ以外の第2ホッパに滞留した物品の質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始してもよい。これにより、一部の第2ホッパが取り外されたことをもって、一部の第2ホッパ以外の第2ホッパに滞留した物品の質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始することが可能となる。
【0011】
本発明に係る組合せ計量装置では、制御部は、複数の第2ホッパのうち一部の第2ホッパのエラーが検知されたときに、一部の第2ホッパ以外の第2ホッパに滞留した物品の質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始してもよい。これにより、一部の第2ホッパのエラーをもって、一部の第2ホッパ以外の第2ホッパに滞留した物品の質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始することが可能となる。
【0012】
本発明に係る組合せ計量装置では、制御部は、複数の第2ホッパのうち一部の第2ホッパを組合せ計算から除く操作入力がなされたときに、一部の第2ホッパ以外の第2ホッパに滞留した前記物品の質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始してもよい。これにより、一部の第2ホッパが組合せ計算から除かれる操作入力をもって、一部の第2ホッパ以外の第2ホッパに滞留した物品の質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始することが可能となる。
【0013】
本発明に係る組合せ計量装置では、制御部は、一部の第2ホッパが取り外された状態では、一部の第2ホッパの上流の第1ホッパの排出動作、及び、一部の第2ホッパの上流の搬送部の搬送動作を停止させてもよい。これにより、一部の第2ホッパが取り外されたのにもかかわらず、その取付け位置に物品が供給され続けることを防ぐことが可能となる。
【0014】
本発明に係る組合せ計量装置は、複数の第2ホッパのうち一部の第2ホッパのエラーを報知する報知部を更に備えてもよい。これにより、複数の第2ホッパのうち、一部の第2ホッパのエラーを容易に確認することが可能となる。その結果、例えば、複数の第2ホッパの中から当該一部の第2ホッパを容易に取り外すことが可能となる。
【0015】
本発明に係る組合せ計量装置では、複数の第1ホッパのそれぞれは、搬送部の下流に着脱可能に設けられ、制御部は、複数の第1ホッパのうち一部の第1ホッパが取り外された状態では、当該一部の第1ホッパの下流の第2ホッパ以外の第2ホッパに滞留した物品の質量に応じた計量値に基づいて、組合せ計算を継続してもよい。これにより、複数の第1ホッパのうち一部の第1ホッパが取り外された状態であったとしても、組合せ計算を継続できる。よって、組合せ計量装置の稼働率の低下を抑制できる。
【0016】
本発明に係る組合せ計量装置は、複数の第2ホッパそれぞれの下流に着脱可能に設けられ、複数の第2ホッパそれぞれから排出された物品を受け取り、受け取った物品を一時的に滞留させた後下流に排出する複数の第3ホッパを更に備え、制御部は、複数の第3ホッパのうち一部の第3ホッパが取り外された状態では、当該一部の第3ホッパの上流の第2ホッパ以外の第2ホッパに滞留した物品の質量に応じた計量値に基づいて、組合せ計算を継続してもよい。これにより、複数の第3ホッパのうち一部の第3ホッパが取り外された状態であったとしても、組合せ計算を継続できる。よって、組合せ計量装置の稼働率の低下を抑制できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、稼働率の低下を抑制できる組合せ計量装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態に係る組合せ計量装置の構成図である。
図2図1の組合せ計量装置を用いた計量方法の一例を示すフローチャートである。
図3図1の組合せ計量装置における報知部の表示画面を示す図である。
図4図1の組合せ計量装置の計量ホッパが取り外された状態を示す構成図である。
図5図1の組合せ計量装置を用いた計量方法の一例を示すフローチャートである。
図6図1の組合せ計量装置を用いた計量方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0020】
図1に示されるように、組合せ計量装置1は、投入シュート2と、分散フィーダ3と、複数の放射フィーダ(搬送部)4と、複数のプールホッパ(第1ホッパ)5と、複数の計量ホッパ(第2ホッパ)6と、複数のブースタホッパ(第3ホッパ)7と、集合シュート8と、タイミングホッパ9と、計量部11と、フレーム12と、ケース13と、報知部14と、制御部20と、を備える。
【0021】
組合せ計量装置1は、搬送コンベア50によって供給される物品A(農産物、水産物、加工食品等のように、単体質量にばらつきのある物品)を目標計量値となるように計量して製袋包装機60に供給する。なお、製袋包装機60は、フィルムを所定容量の袋に成形しつつ、組合せ計量装置1から供給された物品Aを袋詰めする。
【0022】
投入シュート2は、搬送コンベア50の搬送端50aの下方に配置される。投入シュート2は、搬送コンベア50の搬送端50aから落下した物品Aを受けて下流に排出する。投入シュート2は、フレーム12に支持されたケース13に直接的に又は間接的に支持される。
【0023】
分散フィーダ3は、投入シュート2の下方に配置される。分散フィーダ3は、下方に向かって末広がりの円錐状の搬送面3aを有する。分散フィーダ3は、搬送面3aを振動させることで、投入シュート2から搬送面3aの頂部に排出された物品Aを搬送面3aの外縁に向かって均一に搬送する。分散フィーダ3は、ケース13に直接的に又は間接的に支持される。
【0024】
複数の放射フィーダ4は、分散フィーダ3の搬送面3aの外縁に沿って放射状に配置される。各放射フィーダ4は、搬送面3aの外縁の下方から外側に延在するトラフ4aを有する。各放射フィーダ4は、トラフ4aを振動させることで、搬送面3aの外縁から排出された物品Aをトラフ4aの先端部に向かって搬送する。複数の放射フィーダ4は、ケース13に直接的に又は間接的に支持される。
【0025】
複数のプールホッパ5のそれぞれは、放射フィーダ4それぞれの下流に着脱可能に設けられる。具体的には、各プールホッパ5は、各放射フィーダ4のトラフ4aの先端部の下方に配置され、ケース13に直接的に又は間接的に支持される。本実施形態の各プールホッパ5は、ケース13に対して着脱可能に取り付けられる。プールホッパ5の着脱は、例えば公知の一般的な機構により実現できる。各プールホッパ5は、その底部に対して開閉可能なゲート5aを有する。各プールホッパ5は、ゲート5aを閉じることで、対応する放射フィーダ4で搬送された物品Aを受け取る。更に、各プールホッパ5は、受け取った物品Aを一時的に滞留させ、その後にゲート5aを開くことで、下流に排出する。
【0026】
複数の計量ホッパ6のそれぞれは、プールホッパ5それぞれの下流に着脱可能に設けられる。具体的には、各計量ホッパ6は、各プールホッパ5のゲート5aの下方に配置され、ケース13に直接的に又は間接的に支持される。本実施形態の各計量ホッパ6は、ケース13に対して着脱可能に取り付けられる。ここでの各計量ホッパ6は、後述するロードセル11aに支持されるブラケット等に着脱可能に取り付けられる。計量ホッパ6の着脱は、例えば公知の一般的な機構により実現できる。各計量ホッパ6は、その底部に対して開閉可能なゲート6a及びゲート6bを有する。各計量ホッパ6は、ゲート6a及びゲート6bを閉じることで、対応するプールホッパ5から排出された物品Aを受け取る。更に、各計量ホッパ6は、受け取った物品Aを一時的に滞留させ、その後にゲート6a又はゲート6bを開くことで、下流に排出する。
【0027】
複数のブースタホッパ7のそれぞれは、複数の計量ホッパ6それぞれの下流に着脱可能に設けられる。具体的には、各ブースタホッパ7は、各計量ホッパ6のゲート6aの下方に配置され、フレーム12に直接的に又は間接的に支持される。本実施形態の各ブースタホッパ7は、フレーム12に対して着脱可能に取り付けられる。ブースタホッパ7の着脱は、例えば公知の一般的な機構により実現できる。各ブースタホッパ7は、その底部に対して開閉可能なゲート7aを有する。各ブースタホッパ7は、ゲート7aを閉じることで、対応する計量ホッパ6のゲート6a側から排出された物品Aを受け取る。更に、各ブースタホッパ7は、受け取った物品Aを一時的に滞留させ、その後にゲート7aを開くことで、下流に排出する。
【0028】
集合シュート8は、下方に向かって先細りの円錐台の内面8aを有する筒状の構成を有する。集合シュート8は、内面8aが全ての計量ホッパ6及び全てのブースタホッパ7の下方に位置するように配置される。集合シュート8は、各計量ホッパ6のゲート6b側から排出された物品A、及び各ブースタホッパ7から排出された物品Aを内面8aで受けて下流に排出する。集合シュート8は、フレーム12に直接的に又は間接的に支持される。
【0029】
タイミングホッパ9は、集合シュート8の下方に配置される。タイミングホッパ9は、その底部に対して開閉可能なゲート9aを有する。タイミングホッパ9は、ゲート9aを閉じることで、集合シュート8から排出された物品Aを一時的に滞留させる。更に、タイミングホッパ9は、ゲート9aを開くことで、一時的に滞留させた物品Aを製袋包装機60に排出する。タイミングホッパ9は、フレーム12に直接的に又は間接的に支持される。
【0030】
計量部11は、ケース13内に配置される。計量部11は、複数のロードセル11aを有する。複数のロードセル11aのそれぞれは、計量ホッパ6それぞれに対応して設けられる。各ロードセル11aは、支持ブラケット等を介して対応する計量ホッパ6を支持する。計量部11は、複数の計量ホッパ6それぞれに滞留した物品Aを計量し、当該物品Aの質量に応じた計量値を取得する。例えば計量部11は、ある計量ホッパ6を支持するロードセル11aが検出した重量から風袋重量を差し引いた値を、当該計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値として取得する。風袋重量は、当該計量ホッパ6の重量、及び、当該計量ホッパ6の残量物ないし付着物の重量等を含む。
【0031】
計量部11は、計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値(以下、単に「計量値」ともいう)の零点補正を行う。零点補正は、計量ホッパ6から物品Aが排出されている状態で取得された計量値を、計量値の零点に設定し直す処理である。例えば零点補正では、計量ホッパ6から物品Aが排出されている状態でロードセル11aが検出した重量を、風袋重量として設定し直す。計量部11は、所定間隔毎に零点補正を行う。計量部11は、例えば、物品Aの計量値が10回計量される毎に一回の零点補正を行う。計量部11は、例えば、1時間毎に一回の零点補正を行ってもよい。また、本実施形態では、計量部11は、取り外されていた一部の計量ホッパ6が再び取り付けられた場合、当該一部の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値について零点補正を行う。
【0032】
報知部14は、組合せ計量装置1に関する各種情報を作業者に報知する。報知部14は、複数の計量ホッパ6のうち一部の計量ホッパ6のエラーを報知する。報知部14は、表示画面14A(図3参照)を有するディスプレイ又はタブレット端末等の表示装置である。報知部14は、例えば一部の計量ホッパ6のエラーが検知されたときに、当該エラーを表示画面14Aに表示させることによって、作業者に報知する。なお、報知部14は、例えば、音声等を出力するスピーカ、点滅又は点灯可能なサインポール等であってもよい。
【0033】
制御部20は、ケース13内に配置される。制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有する。制御部20は、分散フィーダ3及び放射フィーダ4の搬送動作、各プールホッパ5のゲート5aの開閉動作、各計量ホッパ6のゲート6a及びゲート6bの開閉動作、各ブースタホッパ7のゲート7aの開閉動作、並びに各タイミングホッパ9のゲート9aの開閉動作等、組合せ計量装置1の各部の動作を制御する。なお、制御部20は、製袋包装機60と通信可能に接続される。
【0034】
制御部20は、計量部11によって計量された計量値と、当該計量値に対応する物品Aが滞留する計量ホッパ6及び/又はブースタホッパ7とを対応付けて記憶する。制御部20は、計量部11によって計量され且つ複数の計量ホッパ6及び/又はブースタホッパ7にそれぞれ対応付けられた複数の計量値から、合計値が目標計量値となるように計量値の組合せを選択する組合せ計算を行う。例えば組合せ計算では、計量部11によって取得された複数の計量値から、目標計量値を下限値とする所定範囲内に合計値が収まるように計量値の組合せを選択する。制御部20は、当該組合せに対応する計量ホッパ6及び/又はブースタホッパ7から物品Aを排出させる。
【0035】
制御部20は、複数の計量ホッパ6それぞれに滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づいて組合せ計算を行うと共に、複数の計量ホッパ6のうち一部の計量ホッパ6が取り外された状態では、当該一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6(他部の計量ホッパ6)に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づいて、組合せ計算を継続する。一部の計量ホッパ6が取り外されたことは、計量部11によって検知できる。例えば計量部11は、一部の計量ホッパ6を支持するロードセル11aの検出値が閾値よりも小さくなった場合に、一部の計量ホッパ6が取り外されたことを検知できる。また、一部の計量ホッパ6が取り付けられたことは、計量部11によって検知できる。例えば計量部11は、一部の計量ホッパ6を支持するロードセル11aの検出値が閾値以上になった場合に、一部の計量ホッパ6が取り付けられたことを検知できる。
【0036】
制御部20は、一部の計量ホッパ6が取り外された状態では、一部の計量ホッパ6の上流のプールホッパ5の排出動作、及び、一部の計量ホッパ6の上流の放射フィーダ4の搬送動作を停止させる。制御部20は、取り外されていた一部の計量ホッパ6が再び取り付けられ、計量部11が零点補正を行った場合、一部の計量ホッパ6を含む複数の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づいて、組合せ計算を継続する。
【0037】
制御部20は、複数の計量ホッパ6のうち一部の計量ホッパ6のエラーが検知されたときに、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始する。制御部20は、複数の計量ホッパ6のうち一部の計量ホッパ6が取り外されたことが検知されたときに、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始する。制御部20は、複数の計量ホッパ6のうち一部の計量ホッパ6を組合せ計算から除く操作入力がなされたときに、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始する。これらの制御部20の処理については後述する。
【0038】
次に、組合せ計量装置1の動作について、稼働時の一場面を例示しつつ説明する。
【0039】
組合せ計量装置1では、例えば、複数の計量ホッパ6のうち一部(例えば1個)の計量ホッパ6に異常が発生する場合がある。このような場面では、図2に示されるように、当該一部の計量ホッパ6のエラーが検知される(ステップS1)。計量ホッパ6のエラーとしては、例えば、計量部11による零点補正時のエラー、計量ホッパ6のオーバースケール、及び、計量ホッパ6を動作させるための駆動エラー等が挙げられる。
【0040】
零点補正時のエラーは、零点補正で設定し直した風袋重量が前回の風袋重量よりも所定量大きい場合に検知されるエラーである。オーバースケールは、計量値が目標計量値に応じた所定範囲を超えている場合に検知されるエラーである。駆動エラーは、計量ホッパ6の排出動作を実現するための駆動部(モータ等)に脱調等が発生している場合に検知されるエラーである。
【0041】
制御部20は、一部の計量ホッパ6のエラーが検知されると、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始する(ステップS2)。つまり、制御部20は、エラーが検知された一部の計量ホッパ6を、組合せ計算において不参加にする。
【0042】
報知部14は、一部の計量ホッパ6のエラーが検知されると、当該エラーを報知する(ステップS3)。例えば報知部14は、図3に示されるように、エラーが検知された一部の計量ホッパ6の位置及び番号を表示画面14Aに表示する。作業者は、表示画面14Aを視認することによって、エラーが検知された一部の計量ホッパ6を把握できる。なお、図3では、組合せ計量装置1が16個の計量ホッパ6を備えている例において、エラーが検知された計量ホッパ6の位置がハッチングで表示され、その計量ホッパ6に割り振られたNo.3の番号が表示されている。
【0043】
制御部20は、一部の計量ホッパ6のエラーが検知されると、一部の計量ホッパ6の排出動作を停止させる(ステップS4)。ステップS4では、制御部20は、一部の計量ホッパ6の上流のプールホッパ5の排出動作、及び、一部の計量ホッパ6の上流の放射フィーダ4の搬送動作も停止させる。制御部20は、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6の排出動作については継続させる。なお、ステップS2,S3,S4は、順不同に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
【0044】
続いて、作業者により一部の計量ホッパ6が取り外される(図4参照,ステップS5)。一部の計量ホッパ6が取り外されたことは、計量部11によって検知される。一部の計量ホッパ6が取り外された状態では、制御部20は、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づいて組合せ計算を継続し、且つ、一部の計量ホッパ6の上流におけるプールホッパ5及び放射フィーダ4の各動作を停止し続ける。
【0045】
続いて、作業者により一部の計量ホッパ6の異常が解消される(ステップS6)。例えば、計量ホッパ6のエラーが零点補正時のエラーである場合には、計量ホッパ6の残量物ないし付着物が取り除かれる。例えば、計量ホッパ6のエラーがオーバースケールである場合には、計量ホッパ6に滞留する物品Aが不良箱等に廃棄される。例えば、計量ホッパ6のエラーが駆動エラーである場合には、駆動部が修理又は交換される。
【0046】
続いて、作業者により一部の計量ホッパ6が再び取り付けられる(ステップS7)。一部の計量ホッパ6が取り付けられたことは、計量部11によって検知される。一部の計量ホッパ6が再び取り付けられたことが検知されると、計量部11は、当該一部の計量ホッパ6には物品Aが滞留していないとして、当該一部の計量ホッパ6の計量値(当該一部の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じて計量部11で取得される計量値)の零点補正を行う(ステップS8)。
【0047】
続いて、制御部20は、取り付けられた一部の計量ホッパ6を組合せ計算に復帰(参加)させる(ステップS9)。具体的には、取り外されていた一部の計量ホッパ6が取り付けられて計量部11が零点補正を行った後、制御部20は、一部の計量ホッパ6の上流のプールホッパ5及び放射フィーダ4を動作させ、一部の計量ホッパ6への物品Aの供給を行うと共に、一部の計量ホッパ6を含む複数の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づいて、組合せ計算を継続する(つまり、一部の計量ホッパ6を組合せ計算に復帰させると同時に、一部の計量ホッパ6への物品Aの供給も復活させる)。
【0048】
また、組合せ計量装置1では、例えば掃除等のメンテナンスのために、組合せ計量装置1の稼働中、作業者により一部の計量ホッパ6が取り外される場合がある。このような場面では、図5に示されるように、組合せ計量装置1の稼働中、作業者により一部の計量ホッパ6が取り外される(ステップS11)。制御部20は、一部の計量ホッパ6が取り外されたことが検知されると、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始する(ステップS12)。ステップS12では、制御部20は、一部の計量ホッパ6の上流のプールホッパ5及び放射フィーダ4の各動作を停止させる。
【0049】
一部の計量ホッパ6が取り外された状態では、制御部20は、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づいて組合せ計算を継続し、且つ、一部の計量ホッパ6の上流におけるプールホッパ5及び放射フィーダ4の各動作を停止し続ける。
【0050】
続いて、一部の計量ホッパ6に対するメンテナンスが行われる(ステップS13)。例えば、計量ホッパ6に残量物ないし付着物が存在している場合には、当該残量物ないし付着物が取り除かれる。その後のステップS14~ステップS16は、ステップS7~ステップS9とそれぞれ同様である。
【0051】
また、組合せ計量装置1では、例えば掃除等のメンテナンスのために、組合せ計量装置1の稼働中、作業者により一部の計量ホッパ6が組合せ計算から除かれる場合がある。このような場面では、図6に示されるように、組合せ計量装置1の稼働中、作業者により、一部の計量ホッパ6を組合せ計算から除く操作入力がなされる(ステップS21)。当該操作入力は、組合せ計量装置1の操作入力部を介して行うことができる。
【0052】
制御部20は、一部の計量ホッパ6を組合せ計算から除く操作入力がなされると、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始する(ステップS22)。制御部20は、一部の計量ホッパ6を組合せ計算から除く操作入力がなされると、一部の計量ホッパ6の動作を停止させる(ステップS23)。ステップS23では、制御部20は、一部の計量ホッパ6の上流のプールホッパ5及び放射フィーダ4の各動作も停止させる。
【0053】
続いて、作業者により一部の計量ホッパ6が取り外される(ステップS24)。一部の計量ホッパ6が取り外された状態では、制御部20は、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づいて組合せ計算を継続し、且つ、一部の計量ホッパ6の上流におけるプールホッパ5及び放射フィーダ4の各動作を停止し続ける。
【0054】
続いて、一部の計量ホッパ6に対するメンテナンスが行われる(ステップS25)。例えば、計量ホッパ6に残量物ないし付着物が存在している場合には、当該残量物ないし付着物が取り除かれる。その後のステップS26~ステップS28は、ステップS7~ステップS9とそれぞれ同様である。
【0055】
以上、組合せ計量装置1では、制御部20は、複数の計量ホッパ6それぞれに滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づいて組合せ計算を行うと共に、複数の計量ホッパ6のうち一部の計量ホッパ6が取り外された状態では、当該一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づいて組合せ計算を継続する。このため、例えば発生した異常を解消すべく、一部の計量ホッパ6が取り外された状態であったとしても、組合せ計量装置1を停止させることなく、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6を用いて組合せ計算を継続できる。したがって、稼働率の低下を抑制することが可能となる。
【0056】
組合せ計量装置1では、計量部11は、取り外されていた一部の計量ホッパ6が取り付けられた場合、当該一部の計量ホッパ6の計量値の零点補正を行う。これにより、一部の計量ホッパ6が取り付けられた後、組合せ計量装置1を停止させることなく、計量ホッパ6の計量値の零点補正を行い、計量部11の零点誤差を低減することが可能となる。
【0057】
組合せ計量装置1では、制御部20は、取り外されていた一部の計量ホッパ6が再び取り付けられ、計量部11が零点補正を行った場合、一部の計量ホッパ6を含む複数の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づいて、組合せ計算を継続する。これにより、一部の計量ホッパ6が取り付けられて計量部11が零点補正を行った後、組合せ計量装置1を停止させることなく、当該一部の計量ホッパ6を再び組合せ計算に参加させることが可能となる。
【0058】
組合せ計量装置1では、制御部20は、複数の計量ホッパ6のうち一部の計量ホッパ6が取り外されたことが検知されたときに、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始する。これにより、一部の計量ホッパ6が取り外されたことをもって、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始することが可能となる。
【0059】
組合せ計量装置1では、制御部20は、複数の計量ホッパ6のうち一部の計量ホッパ6のエラーが検知されたときに、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始する。これにより、一部の計量ホッパ6のエラーをもって、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始することが可能となる。
【0060】
組合せ計量装置1では、制御部20は、複数の計量ホッパ6のうち一部の計量ホッパ6を組合せ計算から除く操作入力がなされたときに、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始する。これにより、一部の計量ホッパ6が組合せ計算から除かれる操作入力をもって、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始することが可能となる。
【0061】
組合せ計量装置1では、制御部20は、一部の計量ホッパ6が取り外された状態では、一部の計量ホッパ6の上流のプールホッパ5の排出動作、及び、一部の計量ホッパ6の上流の放射フィーダ4の搬送動作を停止させる。これにより、一部の計量ホッパ6が取り外されたのにもかかわらず、その取付け位置に物品Aが供給され続けることを防ぐことが可能となる。
【0062】
組合せ計量装置1は、複数の計量ホッパ6のうち一部の計量ホッパ6のエラーを報知する報知部14を備える。これにより、複数の計量ホッパ6のうち、一部の計量ホッパ6のエラーを容易に確認することが可能となる。その結果、例えば、複数の計量ホッパ6の中から当該一部の計量ホッパ6を容易に取り外すことが可能となる。
【0063】
なお、組合せ計量装置1では、上述したように、計量ホッパ6がケース13に対して着脱可能であるため、異常が発生した一部の計量ホッパ6を取り外してから当該計量ホッパ6に滞留する物品Aを排出した後、当該異常を解消できる。よって、計量ホッパ6がケース13に対して固定されている場合(計量ホッパ6がケース13に取り付いた状態で物品Aを排出せざるを得ない場合)に比べて、物品Aを計量ホッパ6から排出させるためのアクチュエータ等の装置は不要となり、装置の小型化及びコストの低減を図ることが可能となる。
【0064】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されない。
【0065】
計量ホッパ6が取り外されたこと、及び、計量ホッパ6が取り付けられたことは、計量部11によって検知されなくてもよい。計量ホッパ6が取り外されたこと、及び、計量ホッパ6が取り付けられたことは、別途に設けられた検知部によって検知されてもよい。当該検知部としては、例えば、複数の計量ホッパ6それぞれに対応して設けられた近接センサ等を用いることができる。
【0066】
制御部20は、複数のプールホッパ5のうち一部のプールホッパ5が取り外された状態では、当該一部のプールホッパ5の下流の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づいて、組合せ計算を継続してもよい。これにより、複数のプールホッパ5のうち一部のプールホッパ5が取り外された状態であったとしても、組合せ計算を継続でき、組合せ計量装置1の稼働率の低下を抑制できる。この場合、組合せ計量装置1は、複数のプールホッパ5それぞれの着脱を検知する検知部を更に備える。当該検知部としては、例えば、複数のプールホッパ5それぞれに対応して設けられた近接センサ等を用いることができる。
【0067】
制御部20は、複数のブースタホッパ7のうち一部のブースタホッパ7が取り外された状態では、当該一部のブースタホッパ7の上流の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づいて、組合せ計算を継続してもよい。これにより、複数のブースタホッパ7のうち一部のブースタホッパ7が取り外された状態であったとしても、組合せ計算を継続でき、組合せ計量装置1の稼働率の低下を抑制できる。この場合、組合せ計量装置1は、複数のブースタホッパ7それぞれの着脱を検知する検知部を更に備える。当該検知部としては、例えば、複数のブースタホッパ7それぞれに対応して設けられた近接センサ等を用いることができる。
【0068】
制御部20は、一部の計量ホッパ6のエラーが検知されたとき、一部の計量ホッパ6が取り外されたことが検知されたとき、及び、一部の計量ホッパ6を組合せ計算から除く操作入力がなされたときの少なくとも何れかのときに、一部の計量ホッパ6以外の計量ホッパ6に滞留した物品Aの質量に応じた計量値に基づく組合せ計算を開始すればよい。
【0069】
制御部20は、組合せ計量装置1の稼働中、一部の計量ホッパ6が取り外された状態では、場合によっては、一部の計量ホッパ6の上流のプールホッパ5及び放射フィーダ4の各動作を停止させなくてもよい。
【符号の説明】
【0070】
1…組合せ計量装置、4…放射フィーダ(搬送部)、5…プールホッパ(第1ホッパ)、6…計量ホッパ(第2ホッパ)、7…ブースタホッパ(第3ホッパ)、11…計量部、14…報知部、20…制御部、A…物品。
図1
図2
図3
図4
図5
図6