(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-10
(45)【発行日】2022-05-18
(54)【発明の名称】ライドシェア提供装置、マッチング装置、ライドシェア提供方法およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9035 20190101AFI20220511BHJP
G06F 16/909 20190101ALI20220511BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220511BHJP
G08G 1/123 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
G06F16/9035
G06F16/909
G06Q50/10
G08G1/123 A
(21)【出願番号】P 2018094318
(22)【出願日】2018-05-16
【審査請求日】2020-10-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123021
【氏名又は名称】渥美 元幸
(74)【代理人】
【識別番号】100126538
【氏名又は名称】嶺 直道
(72)【発明者】
【氏名】矢野 純史
【審査官】早川 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-76028(JP,A)
【文献】特開2003-271706(JP,A)
【文献】特開2012-98950(JP,A)
【文献】特開2009-211526(JP,A)
【文献】特開2004-295576(JP,A)
【文献】特開2016-181056(JP,A)
【文献】特開2011-22905(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-99/00
G08G 1/123
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライドシェアを要求する対象ユーザに、車両による配送サービスを提供するためのライドシェア提供装置であって、
ユーザごとに、当該ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチングデータを取得するマッチングデータ取得部と、
取得された前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと、前記車両の搭乗者とをマッチングさせるマッチング処理を実行するマッチング処理部と、を備え
、
前記マッチングデータは、前記ユーザごとに、当該ユーザの属する1以上の分野ごとに、当該分野と当該分野に付随するメタデータとを対応付けたデータを含み、
前記マッチング処理部は、
前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと前記搭乗者との分野間の類否関係を示す第1類否関係と、前記対象ユーザと前記搭乗者とのメタデータ間の類否関係を示す第2類否関係とを決定し、
前記対象ユーザの前記車両による移動における希望事項と、前記第1類否関係と、前記第2類否関係とに基づいて、前記ユーザの車両による移動における希望事項ごとに、分野間の類否関係における同一又は類似と相違とのいずれか一方と、メタデータ間の類否関係における同一又は類似と相違とのいずれか一方との組み合わせをあらかじめ定めたマッチング処理のポリシーに従って、前記対象ユーザの希望事項に対応する前記組み合わせに合致する前記第1類否関係及び前記第2類否関係を示す前記搭乗者を、前記対象ユーザとマッチングさせる
ライドシェア提供装置。
【請求項2】
さらに、
前記マッチング処理の結果を、前記対象ユーザに通知する処理結果通知部を備える、請求項1に記載のライドシェア提供装置。
【請求項3】
さらに、
前記ユーザごとに、当該ユーザの特性情報を取得する特性情報取得部を備え、
前記マッチングデータ取得部は、取得された前記ユーザごとの前記特性情報に基づいて、前記マッチングデータを作成する、請求項1または請求項2に記載のライドシェア提供装置。
【請求項4】
前記マッチング処理部は、
前記対象ユーザの希望事項が新しいアイデアの創出である場合には、前記対象ユーザと分野は異なるが、メタデータが同一または類似している前記搭乗者と、前記対象ユーザとをマッチングさせる、請求項
1に記載のライドシェア提供装置。
【請求項5】
前記マッチング処理部は、
前記対象ユーザの希望事項が共通の話題で盛り上がることである場合には、前記対象ユーザと1以上の分野が共通し、かつ共通する分野におけるメタデータが同一または類似している前記搭乗者と、前記対象ユーザとをマッチングさせる、請求項
1に記載のライドシェア提供装置。
【請求項6】
前記マッチング処理部は、前記対象ユーザの希望事項が一人で過ごすことである場合には、前記対象ユーザと分野が共通し、かつメタデータが異なる前記搭乗者と、前記対象ユーザとをマッチングさせる、請求項1に記載のライドシェア提供装置。
【請求項7】
前記マッチング処理部は、前記対象ユーザの希望事項が一人で過ごすことである場合には、前記対象ユーザと分野およびメタデータのいずれにおいても相違する前記搭乗者と、前記対象ユーザとをマッチングさせる、請求項1に記載のライドシェア提供装置。
【請求項8】
前記処理結果通知部は、前記対象ユーザが、前記搭乗者の少なくとも一人とマッチングされた場合に、前記マッチング処理の結果を、前記対象ユーザに通知する、請求項2に記載のライドシェア提供装置。
【請求項9】
さらに、
ユーザごとに、相乗り許否を示す相乗り情報を取得する相乗り情報取得部を備え、
前記マッチング処理部は、取得された前記相乗り情報が前記対象ユーザの相乗りの許可を示す場合に、前記マッチング処理を実行する、請求項1~請求項
8のいずれか1項に記載のライドシェア提供装置。
【請求項10】
前記マッチング処理部は、取得された前記相乗り情報が前記対象ユーザの相乗り許可を示し、かつ前記対象ユーザが前記車両の同乗者の少なくとも一人が相乗り許可を示している場合に、前記マッチング処理を実行する、請求項
9に記載のライドシェア提供装置。
【請求項11】
前記特性情報取得部は、前記特性情報として、前記ユーザのジオグラフィック特性情報、デモグラフィック特性情報およびサイコグラフィック特性情報の少なくとも1つを取得する、請求項3に記載のライドシェア提供装置。
【請求項12】
前記特性情報取得部は、アンケート形式による前記ユーザの回答を解析することにより、当該ユーザの前記特性情報を取得する、請求項3または請求項1
1に記載のライドシェア提供装置。
【請求項13】
対象ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチング装置であって、
ユーザごとに、当該ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチングデータを取得するマッチングデータ取得部と、
取得された前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと、他のユーザとをマッチングさせるマッチング処理を実行するマッチング処理部と、を備え、
前記マッチングデータは、前記ユーザごとに、当該ユーザの属する1以上の分野ごとに、当該分野と当該分野に付随するメタデータとを対応付けたデータを含
み、
前記マッチング処理部は、
前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと前記他のユーザとの分野間の類否関係を示す第1類否関係と、前記対象ユーザと前記他のユーザとのメタデータ間の類否関係を示す第2類否関係とを決定し、
前記対象ユーザの出会いにおける希望事項と、前記第1類否関係と、前記第2類否関係とに基づいて、前記ユーザの出会いにおける希望事項ごとに、分野間の類否関係における同一又は類似と相違とのいずれか一方と、メタデータ間の類否関係における同一又は類似と相違とのいずれか一方との組み合わせをあらかじめ定めたマッチング処理のポリシーに従って、前記対象ユーザの希望事項に対応する前記組み合わせに合致する前記第1類否関係及び前記第2類否関係を示す前記他のユーザを、前記対象ユーザとマッチングさせる
マッチング装置。
【請求項14】
前記マッチング処理部は、
前記対象ユーザの希望事項が新しいアイデアの創出である場合には、前記対象ユーザと分野は異なるが、メタデータが同一または類似しているユーザと、前記対象ユーザとをマッチングさせる、請求項1
3に記載のマッチング装置。
【請求項15】
コンピュータが、ライドシェアを要求する対象ユーザに、車両による配送サービスを提供するためのライドシェア提供方法であって、
ユーザごとに、当該ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチングデータを取得するステップと、
取得された前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと、前記車両の搭乗者とをマッチングさせるマッチング処理を実行するステップと、を含
み、
前記マッチングデータは、前記ユーザごとに、当該ユーザの属する1以上の分野ごとに、当該分野と当該分野に付随するメタデータとを対応付けたデータを含み、
前記マッチング処理を実行するステップでは、
前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと前記搭乗者との分野間の類否関係を示す第1類否関係と、前記対象ユーザと前記搭乗者とのメタデータ間の類否関係を示す第2類否関係とを決定し、
前記対象ユーザの前記車両による移動における希望事項と、前記第1類否関係と、前記第2類否関係とに基づいて、前記ユーザの車両による移動における希望事項ごとに、分野間の類否関係における同一又は類似と相違とのいずれか一方と、メタデータ間の類否関係における同一又は類似と相違とのいずれか一方との組み合わせをあらかじめ定めたマッチング処理のポリシーに従って、前記対象ユーザの希望事項に対応する前記組み合わせに合致する前記第1類否関係及び前記第2類否関係を示す前記搭乗者を、前記対象ユーザとマッチングさせる
ライドシェア提供方法。
【請求項16】
コンピュータを、ライドシェアを要求する対象ユーザに、車両による配送サービスを提供するためのライドシェア提供装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
ユーザごとに、当該ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチングデータを取得するマッチングデータ取得部と、
取得された前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと、前記車両の搭乗者とをマッチングさせるマッチング処理を実行するマッチング処理部と、して機能させ
、
前記マッチングデータは、前記ユーザごとに、当該ユーザの属する1以上の分野ごとに、当該分野と当該分野に付随するメタデータとを対応付けたデータを含み、
前記マッチング処理部は、
前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと前記搭乗者との分野間の類否関係を示す第1類否関係と、前記対象ユーザと前記搭乗者とのメタデータ間の類否関係を示す第2類否関係とを決定し、
前記対象ユーザの前記車両による移動における希望事項と、前記第1類否関係と、前記第2類否関係とに基づいて、前記ユーザの車両による移動における希望事項ごとに、分野間の類否関係における同一又は類似と相違とのいずれか一方と、メタデータ間の類否関係における同一又は類似と相違とのいずれか一方との組み合わせをあらかじめ定めたマッチング処理のポリシーに従って、前記対象ユーザの希望事項に対応する前記組み合わせに合致する前記第1類否関係及び前記第2類否関係を示す前記搭乗者を、前記対象ユーザとマッチングさせる
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライドシェア提供装置、マッチング装置、ライドシェア提供方法およびコンピュータプログラムに関し、複数ユーザのマッチングを行うライドシェア提供装置、マッチング装置、ライドシェア提供方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車は、交通インフラの高度化、ネットワーク化およびICT(Information and Communication Technology)をはじめとする様々な技術革新の進展により、他分野の産業(例えばIT(Information Technology)産業)と連携してサービスの創出を支援したり、移動だけには限らない用途(例えば蓄電池としてのEV(Electric Vehicle)車両)を持つようになるなど、社会的基盤ともいえる役割を担うようになってきた。
【0003】
より強固な社会的基盤としての自動車社会の実現には「移動と交流」が必須だと考えられている。なぜなら「移動と交流」は個人の感性や創造性を高めるとともに、多様な人・モノ・技術の出会い、マッチングのきっかけとなることで、人口減少下においても一人二役または一人三役を担うことに繋がり、それがニーズ社会的課題に応える新たな価値創出の起点になるためと考えられているからである(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献】
【0005】
【文献】21世紀自動車社会の未来に関する体系的研究委員会、“「創造的な自動車社会」への飛躍に向けたビジョン2050最終レポート”、一般財団法人日本総合研究所、平成28年6月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、よほど積極的に活動しない限りは日々の生活の中では交流は限定的であり、新たな価値創出等を実現するのは難しい。
【0007】
ところで、近年、ライドシェアと呼ばれるサービスが普及し始めている(例えば、特許文献1参照)。ライドシェアとは、自動車の相乗りの需要をマッチングさせるためのサービスを指す。例えば、ライドシェアにおいては、自動車の運転者と、移動手段として自動車に乗りたいユーザとを結びつけ、自動車によりユーザを配送するためのサービスが提供される。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ライドシェアを利用するユーザ同士の新たな交流を実現させるとともに、ライドシェアの利用を促進することのできるライドシェア提供装置、ライドシェア提供方法およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
本発明は、ユーザ同士の新たな交流を実現させることのできるマッチング装置を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)上記目的を達成するために、本発明の一実施態様に係るライドシェア提供装置は、ライドシェアを要求する対象ユーザに、車両による配送サービスを提供するためのライドシェア提供装置であって、ユーザごとに、当該ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチングデータを取得するマッチングデータ取得部と、取得された前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと、前記車両の搭乗者とをマッチングさせるマッチング処理を実行するマッチング処理部と、を備える。
【0011】
(12)本発明の他の実施態様に係るマッチング装置は、対象ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチング装置であって、ユーザごとに、当該ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチングデータを取得するマッチングデータ取得部と、取得された前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと、他のユーザとをマッチングさせるマッチング処理を実行するマッチング処理部と、を備え、前記マッチングデータは、前記ユーザごとに、当該ユーザの属する1以上の分野ごとに、当該分野と当該分野に付随するメタデータとを対応付けたデータを含む。
【0012】
(14)本発明の他の実施態様に係るライドシェア提供方法は、コンピュータが、ライドシェアを要求する対象ユーザに、車両による配送サービスを提供するためのライドシェア提供方法であって、ユーザごとに、当該ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチングデータを取得するステップと、取得された前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと、前記車両の搭乗者とをマッチングさせるマッチング処理を実行するステップと、を含む。
【0013】
(15)本発明の他の実施態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、ライドシェアを要求する対象ユーザに、車両による配送サービスを提供するためのライドシェア提供装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、ユーザごとに、当該ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチングデータを取得するマッチングデータ取得部と、取得された前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと、前記車両の搭乗者とをマッチングさせるマッチング処理を実行するマッチング処理部と、して機能させる。
【0014】
なお、本発明は、ライドシェア提供装置またはマッチング装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、ライドシェア提供装置またはマッチング装置を含むシステムとして実現したりすることもできる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、ライドシェアを利用するユーザ同士の新たな交流を実現させるとともに、ライドシェアの利用を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施の形態1に係るライドシェア提供システムの構成を示す図である。
【
図2】ライドシェア提供システムにおけるデータの流れを示す図である。
【
図3】ライドシェア提供装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】ライドシェア提供装置と携帯端末との間で事前に行われるマッチングデータ作成処理を示すシーケンス図である。
【
図5】マッチングデータを作成する際に用いられる分野およびメタデータの分類情報の一例を示す図である。
【
図6】マッチングデータを作成する際に用いられる分野およびメタデータの分類情報の一例を示す図である。
【
図7】マッチングデータ作成部が作成したマッチングデータの一例を示す図である。
【
図8】ライドシェア提供装置と携帯端末との間で行われるライドシェア提供処理を示すシーケンス図である。
【
図9】ライドシェア提供装置による配送計画作成処理(
図8のS12)の手順を示すフローチャートである。
【
図10】マッチング処理のポリシーについて説明するための図である。
【
図11】マッチングシステムにおけるデータの流れを示す図である。
【
図12】マッチング装置の構成を示すブロック図である。
【
図13】マッチング装置によるマッチング処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[本願発明の実施形態の概要]
最初に本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本発明の一実施形態に係るライドシェア提供装置は、ライドシェアを要求する対象ユーザに、車両による配送サービスを提供するためのライドシェア提供装置であって、ユーザごとに、当該ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチングデータを取得するマッチングデータ取得部と、取得された前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと、前記車両の搭乗者とをマッチングさせるマッチング処理を実行するマッチング処理部と、を備える。
【0018】
この構成によると、マッチングデータに基づいて、ライドシェアを利用する対象ユーザと搭乗者とをマッチングさせることができる。このため、ユーザ同士の新たな交流を実現させ、価値創出のサポートを行うことができる。また、ユーザ同士の交流を希望するユーザがライドシェアを利用することより、ライドシェアの利用促進を行うことができる。ライドシェアの利用が促進されることにより、省エネルギー化を実現することができる。
【0019】
(2)好ましくは、上述のライドシェア提供装置は、さらに、前記マッチング処理の結果を、前記対象ユーザに通知する処理結果通知部を備える。
【0020】
この構成によると、対象ユーザは、マッチング処理の結果を知ることができる。例えば、どのような搭乗者と同乗するのかを事前に知ることができる。これにより、円滑にコミュニケーションを取ることができる。
【0021】
(3)また、上述のライドシェア提供装置は、さらに、前記ユーザごとに、当該ユーザの特性情報を取得する特性情報取得部を備え、前記マッチングデータ取得部は、取得された前記ユーザごとの前記特性情報に基づいて、前記マッチングデータを作成してもよい。
【0022】
この構成によると、ユーザの特性情報に基づいて作成されたマッチングデータに基づいて、対象ユーザと搭乗者とをマッチングさせることができる。これにより、新たな価値創出を期待できるユーザ同士を適切に抽出し、当該ユーザ同士の交流をサポートすることができる。
【0023】
(4)また、前記マッチングデータは、前記ユーザごとに、当該ユーザの属する1以上の分野ごとに、当該分野と当該分野に付随するメタデータとを対応付けたデータを含んでもよい。
【0024】
この構成によると、分野またはメタデータの共通性に基づいて、ユーザ同士をマッチングさせることができる。これにより、新たな価値創出を期待できるユーザ同士を適切に抽出し、当該ユーザ同士の交流をサポートすることができる。
【0025】
(5)また、前記マッチング処理部は、前記対象ユーザと分野は異なるが、メタデータが同一または類似している前記搭乗者と、前記対象ユーザとをマッチングさせてもよい。
【0026】
分野が異なるが、メタデータが同一または類似するユーザ同士は、表面的には類似しないが、思考の構造的には類似している。例えば、趣味が読書のユーザと、趣味が映画のユーザとでは、表面的には類似しないものの、両者ともサスペンスが好きであり、メタデータが同一である場合には、両者の嗜好は構造的に類似しており、内面的に関係性を有している。このため、このようなユーザ同士をマッチングさせ、結びつけることにより、新たな価値創出を期待できるユーザ同士を適切に抽出し、当該ユーザ同士の交流をサポートすることができる。
【0027】
(6)また、前記マッチング処理部は、前記対象ユーザと1以上の分野が共通し、かつ共通する分野におけるメタデータが同一または類似している前記搭乗者と、前記対象ユーザとをマッチングさせてもよい。
【0028】
この構成によると、表面的にも類似しており、思考の構造的にも類似している、いわゆる似た者同士をマッチングさせ、結びつけることができる。これにより、ユーザ同士の新たな交流を実現させ、価値創出のサポートを行うことができる。
【0029】
(7)また、前記処理結果通知部は、前記対象ユーザが、前記搭乗者の少なくとも一人とマッチングされた場合に、前記マッチング処理の結果を、前記対象ユーザに通知してもよい。
【0030】
この構成によると、対象ユーザ以外の搭乗者が複数存在し、対象ユーザと搭乗者全員とがマッチングされなくても、対象ユーザは、少なくとも一人の搭乗者とマッチングされる。このため、ユーザ同士の新たな交流を実現させ、価値創出のサポートを行うことができる。
【0031】
(8)また、上述のライドシェア提供装置は、さらに、ユーザごとに、相乗り許否を示す相乗り情報を取得する相乗り情報取得部を備え、前記マッチング処理部は、取得された前記相乗り情報が前記対象ユーザの相乗りの許可を示す場合に、前記マッチング処理を実行してもよい。
【0032】
この構成によると、対象ユーザが相乗りを許可する場合にマッチング処理を実行することができる。
【0033】
(9)また、前記マッチング処理部は、取得された前記相乗り情報が前記対象ユーザの相乗り許可を示し、かつ前記対象ユーザが前記車両の同乗者の少なくとも一人が相乗り許可を示している場合に、前記マッチング処理を実行してもよい。
【0034】
この構成によると、対象ユーザと同乗者の双方が相乗りを許可する場合にマッチング処理を実行することができる。
【0035】
(10)また、前記特性情報取得部は、前記特性情報として、前記ユーザのジオグラフィック特性情報、デモグラフィック特性情報およびサイコグラフィック特性情報の少なくとも1つを取得してもよい。
【0036】
この構成によると、ユーザの居住地などのジオグラフィック特性、ユーザの年齢などのデモグラフィック特性、ユーザの趣味などのサイコグラフィック特性などの一致点または相違点に基づいて、対象ユーザを他のユーザにマッチングさせることができる。
【0037】
(11)また、前記特性情報取得部は、アンケート形式による前記ユーザの回答を解析することにより、当該ユーザの前記特性情報を取得してもよい。
【0038】
この構成によると、効率的にユーザの特性情報を取得することができ、これにより、効率的にマッチングデータを作成することができる。
【0039】
(12)本発明の他の実施形態に係るマッチング装置は、対象ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチング装置であって、ユーザごとに、当該ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチングデータを取得するマッチングデータ取得部と、取得された前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと、他のユーザとをマッチングさせるマッチング処理を実行するマッチング処理部と、を備え、前記マッチングデータは、前記ユーザごとに、当該ユーザの属する1以上の分野ごとに、当該分野と当該分野に付随するメタデータとを対応付けたデータを含む。
【0040】
この構成によると、マッチングデータに基づいて、対象ユーザと他のユーザとをマッチングさせることができる。このため、ユーザ同士の新たな交流を実現させ、価値創出のサポートを行うことができる。
【0041】
(13)好ましくは、前記マッチング処理部は、前記対象ユーザと分野は異なるが、メタデータが同一または類似しているユーザと、前記対象ユーザとをマッチングさせる。
【0042】
分野が異なるが、メタデータが同一または類似するユーザ同士は、表面的には類似しないが、思考の構造的には類似している。例えば、趣味が読書のユーザと、趣味が映画のユーザとでは、表面的には類似しないものの、両者ともサスペンスが好きであり、メタデータが同一である場合には、両者の嗜好は構造的に類似しており、内面的に関係性を有している。このため、このようなユーザ同士をマッチングさせ、結びつけることにより、新たな価値創出を期待できるユーザ同士を適切に抽出し、当該ユーザ同士の交流をサポートすることができる。
【0043】
(14)本発明の他の実施形態に係るライドシェア提供方法は、コンピュータが、ライドシェアを要求する対象ユーザに、車両による配送サービスを提供するためのライドシェア提供方法であって、ユーザごとに、当該ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチングデータを取得するステップと、取得された前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと、前記車両の搭乗者とをマッチングさせるマッチング処理を実行するステップと、を含む。
【0044】
この構成は、上述のライドシェア提供装置が備える特徴的な処理部に対応するステップを含む。このため、上述のライドシェア提供装置と同様の作用および効果を奏することができる。
【0045】
(15)本発明の他の実施形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、ライドシェアを要求する対象ユーザに、車両による配送サービスを提供するためのライドシェア提供装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、ユーザごとに、当該ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチングデータを取得するマッチングデータ取得部と、取得された前記マッチングデータに基づいて、前記対象ユーザと、前記車両の搭乗者とをマッチングさせるマッチング処理を実行するマッチング処理部と、して機能させる。
【0046】
この構成によると、コンピュータを上述のライドシェア提供装置として機能させることができる。このため、上述のライドシェア提供装置と同様の作用および効果を奏することができる。
【0047】
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
【0048】
[実施の形態1]
<ライドシェア提供システムの全体構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係るライドシェア提供システムの構成を示す図である。
【0049】
図1を参照して、ライドシェア提供システム10は、ユーザにライドシェアを提供するシステムであって、ライドシェア提供装置1と、携帯端末2および3とを備える。これらの装置は、有線または無線によりインターネット等のネットワークに接続する機能を有し、ネットワークを介して相互に接続される。
【0050】
ライドシェアとは、自動車の相乗りの需要をマッチングさせるためのサービスを指す。例えば、ライドシェアにおいては、自動車の運転者と、移動手段として自動車に乗りたいユーザとを結びつけるためのサービスが提供される。
【0051】
ライドシェア提供装置1は、ユーザからの配車依頼に基づいて、ライドシェアによるユーザの配送計画を作成し、ユーザに通知する。また、ライドシェア提供装置1は、ライドシェアを提供する自動車の運転者に対して、配送計画に基づく配車を指示する。
【0052】
なお、ライドシェア提供装置1は、配送計画を作成する際に、配車依頼を行ったユーザ(以下、「対象ユーザ」という。)と、対象ユーザが乗車する自動車の搭乗者(運転者または同乗者(運転者を除く搭乗者))とのマッチングを行う。つまり、ライドシェア提供装置1は、対象ユーザとマッチングされた搭乗者が乗る自動車などの車両を用いて、対象ユーザを配送するように配送計画を作成する。
【0053】
携帯端末2は、対象ユーザが利用するスマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンなどの端末装置である。ライドシェアを利用するユーザは複数存在する。このため、携帯端末2も複数存在する。ただし、複数のユーザが1台の携帯端末2を共有してもよい。
【0054】
携帯端末3は、ライドシェアの提供を行う自動車の運転者が利用するスマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンなどの端末装置である。ライドシェアを提供する運転者は複数存在する。このため、携帯端末3も複数存在する。ただし、複数のユーザが1台の携帯端末3を共有してもよい。なお、携帯端末3は、自動車に設置された車載装置であってもよい。
【0055】
図2は、ライドシェア提供システム10におけるデータの流れを示す図である。
携帯端末2は、ライドシェア提供装置1に対して、対象ユーザの特性情報を送信することにより、対象ユーザの特性をライドシェア提供装置1に登録する。また、携帯端末2は、ライドシェア提供装置1に対して、配車依頼情報を送信する。配車依頼情報は、対象ユーザの出発地と、目的地の情報などを含む。携帯端末2は、ライドシェア提供装置1から、配送計画情報を受信する。配送計画情報は、配車される車両の車両ID(例えば、自動車のナンバープレートの情報)と到着予定時間などの情報を含む。配送計画情報は、さらに、対象ユーザにマッチングされたユーザの情報(例えば、特性情報)を含んでいてもよい。
【0056】
携帯端末3は、ライドシェア提供装置1に対して、運転者の特性情報を送信することにより、運転者の特性をライドシェア提供装置1に登録する。また、携帯端末3は、ライドシェア提供装置1から、配送計画に基づく配車指示情報を受信する。配車指示情報は、対象ユーザを特定するための情報の他、対象ユーザの出発地、出発地への到着予定時刻、目的地などの情報を含む。
【0057】
<ライドシェア提供装置1の構成>
図3は、ライドシェア提供装置1の構成を示すブロック図である。
ライドシェア提供装置1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えるコンピュータである。ライドシェア提供装置1は、通信部11と、記憶部12と、特性情報取得部13と、マッチングデータ作成部14と、配送計画作成部16と、処理結果通知部17と、配車指示部18とを備える。
【0058】
通信部11は、ライドシェア提供装置1をネットワークに接続するための通信インタフェースを含んで構成され、ネットワークを介して他装置と各種データの送受信を行う。
【0059】
記憶部12は、ROM、RAM、HDD(Hard Disk Drive)などにより構成され、ライドシェア提供装置1で実行されるコンピュータプログラムや、各種データを記憶する。
【0060】
以下に説明する各処理部13~18は、記憶部12に記憶されているコンピュータプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能的な処理部である。
【0061】
特性情報取得部13は、携帯端末2または携帯端末3から、通信部11を経由して、ユーザごとに特性情報を取得する処理部である。特性情報取得部13は、取得した特性情報を記憶部12に記憶させる。特性情報の詳細については後述する。
【0062】
マッチングデータ作成部14は、マッチングデータ取得部として機能する。マッチングデータ作成部14は、記憶部12に記憶されているユーザごとの特性情報に基づいて、ユーザを他のユーザとマッチングさせるためのマッチングデータをユーザごとに作成する。これにより、マッチングデータ作成部14は、マッチングデータを取得する。マッチングデータの詳細については後述する。
【0063】
配送計画作成部16は、マッチング処理部および相乗り情報取得部として機能する。配送計画作成部16は、通信部11が携帯端末2から受信した配車依頼情報に基づいて、対象ユーザの配送計画を作成する。その際、配送計画作成部16は、対象ユーザと、対象ユーザが乗車する車両の搭乗者とのマッチングを行い、対象ユーザとマッチングされた搭乗者が乗る車両により、対象ユーザを配送するための配送計画を作成する。配送計画作成部16は、マッチング処理の結果を含む配送計画情報を、記憶部12に記憶させる。
【0064】
処理結果通知部17は、記憶部12から、配送計画情報を読み出して、通信部11を介して携帯端末2に送信することで、配送計画とともにマッチング処理の結果を対象ユーザに通知する。対象ユーザは、配送計画に従って配車を待つこととなる。
【0065】
配車指示部18は、記憶部12に記憶されている配送計画情報に基づいて、配車の指示を示す配車指示情報を作成し、ライドシェアを提供する自動車の運転者が利用する携帯端末3に、通信部11を介して送信することにより、運転者に配車指示を行う。配車指示を受けた運転者は、配送指示が示す到着予定時刻までに出発地に到着するように自動車を配車し、配車指示が示す目的地までユーザを運送する。
【0066】
<マッチングデータ作成処理について>
図4は、ライドシェア提供装置1と携帯端末2または3との間で事前に行われるマッチングデータ作成処理を示すシーケンス図である。
【0067】
携帯端末2は、ライドシェア提供装置1に対して、対象ユーザの特性情報を送信する(S1)。ライドシェア提供装置1の特性情報取得部13は、対象ユーザの特性情報を受信し、記憶部12に記憶させる。特性情報は、ユーザのジオグラフィック特性情報、デモグラフィック特性情報およびサイコグラフィック特性情報の少なくとも1つを含む。
【0068】
ジオグラフィック特性情報は、ユーザの地理的特性を示す情報であり、例えば、居住国、居住地域などの情報を含む。
【0069】
デモグラフィック特性情報は、ユーザの人口統計学的特性を示す情報であり、例えば、年齢、性別、国籍、職業、年収、学歴、家族構成などの情報を含む。
【0070】
サイコグラフィック特性情報は、ユーザの心理的特性を示す情報であり、例えば、趣味、嗜好、ライフスタイル、価値観、性格などの情報を含む。
【0071】
携帯端末2は、例えば、ライドシェア提供装置1から提示されるアンケートに回答することにより、特性情報をライドシェア提供装置1に送信してもよい。アンケートにより、ユーザの潜在的な特性を聞き出すことができる。ライドシェア提供装置の特性情報取得部13は、アンケート形式によるユーザの回答を解析することにより、ユーザの特性情報を取得する。
【0072】
ライドシェア提供装置1のマッチングデータ作成部14は、記憶部12に記憶されている、ユーザごとの特性情報に基づいて、マッチングデータをユーザごとに作成する(S2)。マッチングデータ作成部14は、作成したマッチングデータを記憶部12に記憶させる。
【0073】
次に、マッチングデータ作成処理(S2)について、より詳細に説明する。
マッチングデータ作成部14は、特性情報を分野毎および分野に付随するメタデータごとに分類することによりマッチングデータを作成する。
【0074】
図5および
図6は、マッチングデータを作成する際に用いられる分野およびメタデータの分類情報の一例を示す図である。
【0075】
図5は、職業の分野に関する分類情報を示す図である。職業の分野は、分野の種類として製造業、金融業、建築業、サービス業、自営業などに細分化される。また、職業に付随するメタデートは、職種、役職などに細分化される。さらに、職種のメタデータは、メタデータの種類として、研究職、事務職、営業職などに細分化され、役職のメタデータは、メタデータの種類として、社長クラス、部長クラス、課長クラスなどに細分化される。
【0076】
図6は、趣味の分野に関する分類情報を示す図である。趣味の分野は、分野の種類として、スポーツ、鑑賞・観劇、楽器、読書、飲食、ゲームなどに細分化される。また、趣味に付随するメタデータは、形態、場所などに細分化される。さらに、形態のメタデータは、能動型、受動型などに細分化され、場所のメタデータは、自宅、専用施設などに細分化される。
【0077】
なお、分野に関する分類情報は、
図5および
図6に示したものに限定されず、例えば、性格、学歴等の他の分野に関する分類情報も存在する。これらの分類情報は、事前に記憶部12に記憶されているものとする。
【0078】
つまり、マッチングデータ作成部14は、特性情報と分野に関する分類情報とに基づいて、ユーザの特性情報から、分野ごとに分野の種類およびメタデータの種類を抽出することにより、マッチングデータを作成する。例えば、マッチングデータ作成部14は、評価グリッド法を用いて、マッチングデータを作成する。なお、マッチングデータの作成手法は、評価グリッド法に限定されるものではない。例えば、レパートリーグリッド法や、ラダリング法などの他の手法を用いることも可能である。
【0079】
図7は、マッチングデータ作成部14が作成したマッチングデータの一例を示す図である。マッチングデータは、ユーザ名、職業、職種、役職、趣味、形態、場所などの情報を含む。例えば、ユーザAの職業は製造業であり、職業に付随するメタデータである職種および役職は、それぞれ、研究職および課長クラスである。また、ユーザAの趣味は鑑賞・観劇であり、趣味に付随するメタデータである形態および場所は、それぞれ、受動型および専用施設である。
【0080】
また、ユーザBの職業は金融業であり、職業に付随するメタデータである職種および役職は、それぞれ、営業職および課長クラスである。また、ユーザBの趣味はスポーツであり、趣味に付随するメタデータである形態は能動型であるが、他のメタデータである場所は不明である。これは、ユーザBの特性情報に、趣味の場所の情報が含まれていなかったためである。
【0081】
さらに、ユーザCの職業、職業に付随するメタデータである職種および役職は、いずれも不明である。これは、ユーザCの特性情報に、職業に関する情報が含まれていなかったためである。また、ユーザCの趣味は鑑賞・観劇であり、趣味に付随するメタデータである形態および場所は、それぞれ、受動型および専用施設である。
【0082】
また、ユーザDの職業は製造業であり、職業に付随するメタデータである職種および役職は、それぞれ、事務職および平社員クラスである。また、ユーザDの趣味、趣味に付随するメタデータである形態および場所は、いずれも不明である。これは、ユーザDの特性情報に、趣味の情報が含まれていなかったためである。
【0083】
以上、ライドシェア提供装置1と携帯端末2との間で事前に行われるマッチングデータ作成処理について説明したが、ライドシェア提供装置1と携帯端末3との間での同様の処理が行われる。これにより、ライドシェアを利用する対象ユーザと、ライドシェアを提供する運転者の双方について、マッチングデータが作成される。
【0084】
<ライドシェア提供処理について>
図8は、ライドシェア提供装置1と携帯端末2または3との間で行われるライドシェア提供処理を示すシーケンス図である。
【0085】
ライドシェアの提供を希望する対象ユーザは、携帯端末2を操作して、携帯端末2からマッチング装置4に、配車依頼情報を送信する(S11)。配車依頼情報には、出発地情報、目的地情報、相乗り情報、今回の移動で求めることの情報などの依頼内容を示す情報が含まれる。出発地情報は、対象ユーザが配車を希望する位置の情報であり、指定が無い場合には現在地が出発地とされる。目的地情報は、対象ユーザが配送を希望する地点の情報である。相乗り情報において、相乗り「OK」が選択された場合には、対象ユーザが他の同乗者との相乗りを許可し、相乗り「NG」が選択された場合には、対象ユーザが他の同乗者との相乗りを拒否することを示す。また、対象ユーザは、今回の移動で求めることを、「新しいアイデアを創出したい」、「共通の話題で盛り上がりたい」、「一人で過ごしたい」などから選択することで依頼することができる。対象ユーザは、「共通の話題で盛り上がりたい」を選択した場合には、どのような分野(例えば、「仕事」、「趣味」)で盛り上がりたいかを選択することで依頼することができる。
【0086】
配車依頼情報を受信したライドシェア提供装置1は、配車依頼情報に基づいて、対象ユーザへの配送計画を作成する(S12)。配送計画作成処理については後述する。
【0087】
ライドシェア提供装置1は、作成した配送計画情報を、対象ユーザが利用する携帯端末2に送信する(S13)。
【0088】
ライドシェア提供装置1は、配送計画情報に基づいて、配車指示情報を作成し、車両の運転者が利用する携帯端末3に送信する(S14)。
【0089】
<配送計画作成処理について>
図9は、ライドシェア提供装置1による配送計画作成処理(
図8のS12)の手順を示すフローチャートである。
【0090】
配送計画作成部16は、通信部11が、携帯端末2から配車依頼情報を受信するまで待機する(S21)。
【0091】
通信部11が配車依頼情報を受信した場合には(S21でYES)、配送計画作成部16は、ライドシェアを提供する運転者のうち、配車可能な運転者を検索する(S22)。例えば、配送計画作成部16は、通信部11を介して、携帯端末3から位置情報を受信することにより、運転者の位置を特定する。配送計画作成部16は、配車依頼情報が示す出発地に最も近い位置にいる運転者を検索する。配送計画作成部16は、通信部11を介して、検索した運転者の利用する携帯端末3に対して、配車可能か否かを問合せるメッセージを送信する。
【0092】
通信部11が、携帯端末3から配車不可能であることを示すメッセージを受信した場合には(S23でNO)、配送計画作成部16は、さらに、他の運転者を検索する。つまり、配送計画作成部16は、対象ユーザの出発地に次に近い運転者を検索し、上記問い合わせを行う。
【0093】
通信部11が、携帯端末3から配車可能であることを示すメッセージを受信した場合には(S23でYES)、配送計画作成部16は、配車依頼情報が示す「今回の移動で求めること」に従い、対象ユーザと、配車可能な運転者の車両の搭乗者とのマッチング処理を行う(S24)。
【0094】
ここで、対象ユーザと各搭乗者とのマッチング処理(S24)について詳細に説明する。
【0095】
ライドシェア提供装置1は、ライドシェアを提供する車両ごとに、運転者と同乗者のデータを管理している。このため、配送計画作成部16は、同乗者がいる場合には、対象ユーザと運転者とのマッチング処理と、対象ユーザとの各同乗者とのマッチング処理を行い、同乗者がいない場合には、対象ユーザとの運転者とのマッチング処理を行う。
【0096】
つまり、配送計画作成部16は、記憶部12から、対象ユーザのマッチングデータと、各搭乗者のマッチングデータとを読み出す。配送計画作成部16は、読み出したマッチングデータを比較し、比較結果に基づいて、選択した搭乗者を対象ユーザとマッチングさせる。
【0097】
図10は、マッチング処理のポリシーについて説明するための図である。ユーザ(人間)同士の類似には、属性レベルの表面的な類似と、関係レベルまたは構造レベルの類似とがある。このうち、属性レベルは、ユーザの分野に対応し、関係レベルまたは構造レベルは、分野に付随したメタデータに対応する。例えば、絵画鑑賞が好きなユーザ同士であっても、一方は具象画が好きであり、他方は抽象画が好きな場合には、絵画鑑賞という趣味は共通しているものの価値観が大きく異なる可能性がある。このようなユーザ同士は、表面的類似関係にあり、話題が盛り上がらない可能性が高い。このため、出会いを求める対象ユーザに対しては、マッチングさせる価値の低い組み合わせである。一方、出会いを求めない対象ユーザに対しては、マッチングさせる価値の高い組み合わせである。
【0098】
また、一見異なる趣味を持っていても、メタデータが同一または類似しており、関係レベルまたは構造レベルで同じ見方ができるユーザ同士は、価値観を共有できる場合がある。このため、このような、分野が異なっており、かつ分野に付随するメタデータが同一または類似するユーザ同士は、構造的類似関係にあり、互いにインスピレーションを受け、新しいアイデアなどの価値を創出することができる可能性が高い。このため、新しいアイデアの創出を希望する対象ユーザに対しては、マッチングさせる価値の高い組み合わせである。なお、互いに類似関係にあるメタデータの情報と、互いに類似関係にある分野の情報とは、ライドシェア提供装置1の記憶部12に事前に記憶されているものとする。配送計画作成部16は、これら情報に基づいて、メタデータ同士または分野同士が類似しているか否かを判断する。
【0099】
また、例えば、双方とも音楽鑑賞が好きであり、かつジャズが好きなユーザ同士は、属性レベル、および関係レベルまたは構造レベルの双方において共通する。このようなユーザ同士は、類似関係にあり、共通の話題で盛り上がることができる可能性がある。このため、共通の趣味の話題で盛り上がりたい対象ユーザに対しては、マッチングさせる価値の高い組み合わせである。
【0100】
また、分野もメタデータも類似しないユーザ同士は、接点のない無関係にある。このため、出会いを求める対象ユーザに対しては、マッチングさせる価値の低い組み合わせである。一方、出会いを求めない対象ユーザに対しては、マッチングさせる価値の高い組み合わせである。
【0101】
図7を参照して、例えば、ユーザAが対象ユーザであり、ユーザBが搭乗者であるとする。この場合、ユーザAの職業は製造業であり、ユーザBの職業は金融業であるため、ユーザAとユーザBとは、職業の分野は異なるが、職業に付随するメタデータである役職は、ともに課長クラスであるため、同一である。つまり、ユーザAおよびBは、分野が異なるが、メタデータが同一である構造的類似関係を有する。このため、配送計画作成部16は、配車依頼情報に基づいて、ユーザAが新しいアイデアの創出を希望している場合には、ユーザAとユーザBとをマッチングさせる。
【0102】
また、ユーザAが対象ユーザであり、ユーザCが搭乗者であるとする。この場合、ユーザAおよびユーザCの趣味は、ともに鑑賞・観劇である。また、鑑賞・観劇に付随するメタデータである形態および場所は、ともに、それぞれ受動型および専用施設である。つまり、ユーザAおよびユーザCは、分野およびメタデータが同一である類似関係にある。このため、配送計画作成部16は、配車依頼情報に基づいて、ユーザAが共通の趣味の話題で盛り上がることを希望している場合には、ユーザAとユーザBとをマッチングさせる。
【0103】
さらに、ユーザAが対象ユーザであり、ユーザDが運転者であるとする。この場合、ユーザAおよびユーザDの職業は、ともに製造業であるが、ユーザAの職種および役職は、それぞれ、研究職および課長クラスであるのに対し、ユーザDの職種および役職は、それぞれ、事務職および平社員クラスである。つまり、ユーザAおよびDは、分野が同一であるが、メタデータが異なる表面的類似関係を有する。このため、ユーザAとユーザDとは、あまり会話は盛り上がらない可能性が高い。このため、配送計画作成部16は、配車依頼情報に基づいて、相乗りを拒否するユーザAが一人で過ごすことを希望している場合には、ユーザAとユーザDとをマッチングさせる。なお、ユーザAとユーザDとが、分野およびメタデータのいずれにおいても相違しており無関係な場合にも、会話は盛り上がらない可能性が高い。このため、このような場合にも、配送計画作成部16は、ユーザAとユーザDとをマッチングさせる。
【0104】
再び
図9を参照して、配送計画作成部16は、対象ユーザの希望にマッチした人物が乗車しているか否かを判断する(S25)。つまり、マッチング処理の結果、対象ユーザにマッチングされた搭乗者がいるか否かを判断する。
【0105】
マッチした人物が乗車していなければ(S25でNO)、配送計画作成部16は、ライドシェアを提供する運転者のうち、配車可能な運転者を再検索する(S22)。
【0106】
マッチした人物が乗車していれば(S25でYES)、配送計画作成部16は、対象ユーザ以外の同乗者がいるか否かを判断する(S26)。
【0107】
対象ユーザ以外の同乗者がいる場合には(S26でYES)、配送計画作成部16は、配車依頼情報に基づいて、対象ユーザが相乗りを許可しているか否かを判断する(S27)。
【0108】
対象ユーザが相乗りを許可している場合には(S27でYES)、配送計画作成部16は、通信部11を通じて、他の同乗者が利用する携帯端末2に対して、相乗りの許否を問合せるメッセージを送信し、携帯端末2から回答を受信する(S28)。同乗者が複数いる場合には、同乗者ごとに問い合わせを行う。
【0109】
いずれかの同乗者が相乗りを拒否した場合には(S29でNO)、配送計画作成部16は、ライドシェアを提供する運転者のうち、配車可能な運転者を再検索する(S22)。
【0110】
すべての同乗者が相乗りを許可した場合(S29でYES)、または、同乗者がいない場合には(S26でYES)、配送計画作成部16は、配送計画情報を作成し、記憶部12に記憶させる(S30)。配送計画情報には、対象ユーザの出発地への到着予定時刻、配車される車両の車両ID、マッチングされたユーザの情報などが含まれる。到着予定時刻は、例えば、車両の現在位置と、対象ユーザの出発地とに基づき、現在時刻に現在位置から出発地までの移動時間を加算することにより算出される。
【0111】
処理結果通知部17は、通信部11を通じて、配送計画作成部16が作成した配送計画情報を、対象ユーザの携帯端末2に送信する(S31、
図8のS13)。
【0112】
配車指示部18は、配送計画情報に基づいて、配車指示情報を作成し、車両の運転者が利用する携帯端末3に送信する(S32、
図8のS14)。
【0113】
<実施の形態1の効果>
以上説明したように、本発明の実施の形態1によると、マッチングデータに基づいて、ライドシェアを利用する対象ユーザと他のユーザとをマッチングさせることができる。このため、ユーザ同士の新たな交流を実現させ、価値創出のサポートを行うことができる。また、ユーザ同士の交流を希望するユーザがライドシェアを利用することより、ライドシェアの利用促進を行うことができる。ライドシェアの利用が促進されることにより、省エネルギー化を実現することができる。
【0114】
なお、ライドシェア提供装置1は、配送計画情報に対象ユーザとマッチングされた搭乗者の情報を含めて、対象ユーザに通知することができる。このため、対象ユーザは、事前に、搭乗者との話の内容を考えることができ、これにより搭乗者と円滑にコミュニケーションを取ることができる。
【0115】
また、ライドシェア提供装置1は、構造的類似関係にあるユーザ同士をマッチングさせることができる。これにより、新たな価値創出を期待できるユーザ同士を適切に抽出し、当該ユーザ同士の交流をサポートすることができる。
【0116】
また、ライドシェア提供装置1は、属性レベルでも類似し、関係レベルまたは構造レベルでも類似する、いわゆる似た者同士をマッチングさせることができる。これにより、共通の話題での盛り上がりが期待できるユーザ同士の新たな交流を実現させ、価値創出のサポートを行うことができる。
【0117】
また、出会いを希望する対象ユーザと、車両の搭乗者の少なくとも一人とがマッチングされた場合に、当該車両により対象ユーザを配送することができる。つまり、対象ユーザと搭乗者全員とがマッチングされなくても、対象ユーザは、少なくとも一人の搭乗者とマッチングされる。このため、ユーザ同士の新たな交流を実現させ、価値創出のサポートを行うことができる。
【0118】
また、対象ユーザと同乗者の双方が相乗りを希望する場合に、両者をマッチングさせることができる。
【0119】
[実施の形態2]
実施の形態1では、ライドシェアを利用するユーザ同士をマッチングさせるライドシェア提供システムについて説明した。実施の形態2では、他人との出会いを求めるユーザ同士をマッチングさせるマッチングシステムについて説明する。
【0120】
マッチングシステムの構成は、
図1に示したライドシェア提供システム10の構成と同様である。ただし、ライドシェア提供装置1の代わりにマッチング装置を用いる。また、携帯端末2および3は、ライドシェアの対象ユーザおよび運転者が利用する携帯端末ではなく、一般のユーザが利用する携帯端末である。
【0121】
図11は、マッチングシステムにおけるデータの流れを示す図である。
携帯端末2および3は、それぞれ、マッチング装置4に対して、ユーザの特性情報を送信することにより、ユーザの特性をマッチング装置4に登録する。
【0122】
また、携帯端末2および3は、それぞれ、マッチング装置4に対して、マッチング依頼情報を送信することにより、マッチングの依頼を行う。
【0123】
マッチング装置4は、マッチング依頼に応答して、マッチング処理を行い、マッチング処理結果情報を携帯端末2および3に送信する。
【0124】
図12は、マッチング装置4の構成を示すブロック図である。
マッチング装置4は、例えば、CPU、ROM、RAM等を備えるコンピュータである。4は、通信部11と、記憶部12と、特性情報取得部13と、マッチングデータ作成部14と、マッチング処理部15と、処理結果通知部17とを備える。
【0125】
通信部11は、マッチング装置4をネットワークに接続するための通信インタフェースを含んで構成され、ネットワークを介して他装置と各種データの送受信を行う。
【0126】
記憶部12は、ROM、RAM、HDDなどにより構成され、マッチング装置4で実行されるコンピュータプログラムや、各種データを記憶する。
【0127】
以下に説明する各処理部13~17は、記憶部12に記憶されているコンピュータプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能的な処理部である。
【0128】
特性情報取得部13は、実施の形態1と同様に、通信部11を経由して、ユーザごとに特性情報を取得する。
【0129】
マッチングデータ作成部14は、マッチングデータ取得部として機能し、実施の形態1と同様に、ユーザごとにマッチングデータを作成する。
【0130】
マッチング処理部15は、マッチングデータ作成部14が作成したマッチングデータに基づいて、マッチング依頼を受けたユーザの中から、ユーザ同士をマッチングさせるマッチング処理を行う。
【0131】
処理結果通知部17は、マッチングされた各ユーザに対して、マッチング処理の結果を通知する。つまり、処理結果通知部17は、マッチングされた各ユーザに対して、マッチングされた相手ユーザに関する情報を通知する。通知される情報は、例えば、相手ユーザのメールアドレスであってもよいし、相手ユーザの情報にアクセス可能なURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。
【0132】
図13は、マッチング装置4によるマッチング処理の手順を示すフローチャートである。
マッチング処理部15は、携帯端末2または3からマッチング依頼情報を受信するまで待機する(S41)。
【0133】
マッチング依頼情報を受信した場合には(S41でYES)、マッチング処理部15は、マッチング依頼を行ったユーザと、他のマッチング依頼を行ったユーザのいずれかとをマッチングさせる(S42)。例えば、マッチング処理部15は、
図10に示したマッチング処理のポリシーにおいて、構造的類似関係にあるユーザ同士をマッチングさせる。なお、その他の関係にあるユーザ同士をマッチングさせてもよい。また、ユーザがどのような出会いを求めているかがマッチング依頼情報により通知された場合には、ユーザの要求に基づいて、マッチングを行ってもよい。
【0134】
処理結果通知部17は、マッチング処理部15によるマッチングの処理結果を、マッチングされた各ユーザの利用する携帯端末2または3に通知する(S43)。
【0135】
以上説明したように、実施の形態2によると、ユーザと他のユーザとをマッチングさせることができる。このため、ユーザ同士の新たな交流を実現させ、価値創出のサポートを行うことができる。
【0136】
[付記]
以上、本発明の実施の形態に係るライドシェア提供システムおよびマッチングシステムについて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
【0137】
例えば、上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSIから構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
【0138】
また、本発明は、上記コンピュータプログラムをコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体、例えば、HDD、CD-ROM、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。
【0139】
また、本発明は、上記コンピュータプログラムを、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、上記各装置は、複数のコンピュータにより実現されてもよい。
【0140】
また、上記各装置の一部または全部の機能がクラウドコンピューティングによって提供されてもよい。つまり、各装置の一部または全部の機能がクラウドサーバにより実現されていてもよい。例えば、ライドシェア提供装置1において、特性情報取得部13およびマッチングデータ作成部14の機能がクラウドサーバにより実現され、ライドシェア提供装置1は、クラウドサーバに対してユーザ名を送信し、クラウドサーバから当該ユーザ名に対するマッチングデータを取得する構成であってもよい。
さらに、上記実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせるとしてもよい。
【0141】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0142】
1 ライドシェア提供装置
2 携帯端末
3 携帯端末
4 マッチング装置
10 ライドシェア提供システム
11 通信部
12 記憶部
13 特性情報取得部
14 マッチングデータ作成部
15 マッチング処理部
16 配送計画作成部
17 処理結果通知部
18 配車指示部