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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-11
(45)【発行日】2022-05-19
(54)【発明の名称】光伝送システム、及び通信条件選択方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/272 20130101AFI20220512BHJP
   H04B 10/079 20130101ALI20220512BHJP
   H04J 11/00 20060101ALI20220512BHJP
【FI】
H04B10/272
H04B10/079
H04J11/00 B
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018047277
(22)【出願日】2018-03-14
(65)【公開番号】P2019161512
(43)【公開日】2019-09-19
【審査請求日】2020-02-21
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】特許業務法人 志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】犬塚 史一
(72)【発明者】
【氏名】小林 正啓
(72)【発明者】
【氏名】平野 章
(72)【発明者】
【氏名】川上 弥
(72)【発明者】
【氏名】乾 哲郎
(72)【発明者】
【氏名】桑原 世輝
(72)【発明者】
【氏名】北村 圭
(72)【発明者】
【氏名】田中 貴章
(72)【発明者】
【氏名】小田 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】西沢 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】岡本 聖司
【審査官】後澤 瑞征
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-120788(JP,A)
【文献】特開2016-005193(JP,A)
【文献】特開2012-105180(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 10/272
H04B 10/079
H04J 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数台の光送受信装置が1対N(Nは1以上の整数)の光信号の送受信を行う光伝送システムであって、
いずれか1つの第1の光送受信装置と、前記第1の光送受信装置以外のN対地の第2の光送受信装置の各々との間の伝送路条件に適応して前記光送受信装置の各々が送受信する際の通信条件であって少なくとも変調方式、または、ボーレートを含む通信条件を選択し、
前記第1の光送受信装置は、
自装置が送受信可能な前記通信条件の候補の各々に基づいて変調することにより、前記通信条件の候補の各々に対応する複数のリファレンス信号を生成するリファレンス信号生成部と、
前記リファレンス信号生成部が生成した前記複数のリファレンス信号と、前記複数のリファレンス信号に対応する前記通信条件の情報とを前記第2の光送受信装置の各々に送信するリファレンス信号送信部と、
前記第2の光送受信装置の各々が復調に成功した前記リファレンス信号に関する情報に基づいて、前記第2の光送受信装置の各々と送受信する際の前記通信条件を選択する通信条件選択部と、
を備え、
前記第2の光送受信装置は、
前記第1の光送受信装置が送信する前記複数のリファレンス信号と、前記複数のリファレンス信号に対応する前記通信条件の情報とを受信し、受信した前記複数のリファレンス信号を、前記複数のリファレンス信号に対応する前記通信条件に基づいて復調し、復調に成功した前記リファレンス信号を検出するリファレンス信号検出部と、
前記リファレンス信号検出部が検出する前記リファレンス信号に関する情報を含む登録要求信号を前記第1の光送受信装置に送信する登録処理部と、
を備え、
前記第1の光送受信装置、及び前記第2の光送受信装置は、
前記通信条件選択部が選択する前記通信条件にしたがって前記光信号の送受信を行う光伝送システム。
【請求項2】
前記通信条件が、前記変調方式と、前記ボーレートとを含む場合、
前記リファレンス信号送信部は、
前記複数のリファレンス信号の各々を送信する際、同一の前記変調方式の前記リファレンス信号が連続するように、または、同一の前記ボーレートの前記リファレンス信号が連続するように、または、前記リファレンス信号の長さが同一の前記リファレンス信号が連続するように、前記複数のリファレンス信号を並べ替えて、または、前記リファレンス信号生成部が生成した複数の前記リファレンス信号の各々の長さに応じた長さのペイロード信号を加えて、前記複数のリファレンス信号を送信する、請求項に記載の光伝送システム。
【請求項3】
前記リファレンス信号生成部は、
前記複数のリファレンス信号を生成する際、前記リファレンス信号の各々の長さが同一の長さになるように生成する、請求項に記載の光伝送システム。
【請求項4】
前記複数のリファレンス信号の各々の前後に、前記通信条件を切り替えるのに必要となる時間の長さに応じた信号長のガードタイム信号が挿入される、請求項からのいずれか一項に記載の光伝送システム。
【請求項5】
複数台の光送受信装置が1対N(Nは1以上の整数)の光信号の送受信を行う際の通信条件選択方法であって、
いずれか1つの第1の光送受信装置と、前記第1の光送受信装置以外のN対地の第2の光送受信装置の各々との間の伝送路条件に適応して前記光送受信装置の各々が送受信する際の通信条件であって少なくとも変調方式、または、ボーレートを含む通信条件を選択し、
前記第1の光送受信装置が、
自装置が送受信可能な前記通信条件の候補の各々に基づいて変調することにより、前記通信条件の候補の各々に対応する複数のリファレンス信号を生成し、
生成した前記複数のリファレンス信号と、前記複数のリファレンス信号に対応する前記通信条件の情報とを前記第2の光送受信装置の各々に送信し、
前記第2の光送受信装置の各々が復調に成功した前記リファレンス信号に関する情報に基づいて、前記第2の光送受信装置の各々と送受信する際の前記通信条件を選択し、
前記第2の光送受信装置が、
前記第1の光送受信装置が送信する前記複数のリファレンス信号と、前記複数のリファレンス信号に対応する前記通信条件の情報とを受信し、受信した前記複数のリファレンス信号を、前記複数のリファレンス信号に対応する前記通信条件に基づいて復調し、復調に成功した前記リファレンス信号を検出し、
検出する前記リファレンス信号に関する情報を含む登録要求信号を前記第1の光送受信装置に送信し、
前記第1の光送受信装置、及び前記第2の光送受信装置が、
選択した前記通信条件にしたがって前記光信号の送受信を行う通信条件選択方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光伝送システム、及び通信条件選択方法に関する。
【背景技術】
【0002】
1対Nの光信号の送受信を行う光伝送システムの構成例として、例えば、図23に示すような光伝送システム900の構成がある。光伝送システム900では、光スプリッタ950を備えることにより、光送受信装置910と、N個(Nは1以上の整数)の対地である光送受信装置920-1~920-Nの各々とを個別に光ファイバで直接接続する必要がなくなる。それにより、光伝送路の構築に用いる光ファイバを節約することができるので、経済的な光伝送システムの構築が可能となる(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】J.R.Stern,et.al. ,“PASSIVE OPTICAL LOCAL NETWORKS FOR TELEPHONY APPLICATIONS AND BEYOND “, ELECTRONICS LETTERS, vol.23, no.24, pp. 1255-1256, Nov. 1987
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、光スプリッタ950のような受動的な光学素子を用いる構成では、伝送路の一部が、対地の異なる複数の光信号によって共用されることになる。例えば、上記の光伝送システム900の構成では、光送受信装置910と光スプリッタ950との間の光ファイバ990が、光スプリッタ950と、光送受信装置910が備える光トランスポンダとに接続される。そのため、光ファイバ990が、光送受信装置910と光送受信装置920-1~920-Nの各々との間の光信号の送受信の際に共用されることになる。
【0005】
この場合、光送受信装置910は、伝送路条件が最も厳しい条件となる地点において受信可能な通信品質に合わせて光信号を送受信するようにしなければならない。例えば、図23において、光送受信装置910と、光送受信装置920-1との間の伝送距離が最長、すなわち光送受信装置920-1が最も遠方に設置されているとする。伝送距離の長さを伝送路条件とする場合、光送受信装置910は、最も遠方の光送受信装置920-1までの伝送距離において、光送受信装置920-1が受信可能となるように通信容量等の通信条件を制限する必要がある。
【0006】
この場合、光送受信装置910は、光送受信装置920-1以外の光送受信装置920-2~920-Nに対しても、制限した通信条件で光信号の送受信を行うことになる。そのため、光伝送システム900の全体の通信品質が、伝送路条件が最も厳しい対地における通信品質に縛られてしまうという問題がある。
【0007】
上記事情に鑑み、本発明は、1対N(Nは1以上の整数)の光信号の送受信を行う光伝送システムにおいて、対地ごとの伝送路条件に適応して、対地ごとに適切な通信条件を選択することができる技術の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、複数台の光送受信装置が1対N(Nは1以上の整数)の光信号の送受信を行う光伝送システムであって、いずれか1つの第1の光送受信装置と、前記第1の光送受信装置以外のN対地の第2の光送受信装置の各々との間の伝送路条件に適応して前記光送受信装置の各々が送受信する際の通信条件であって少なくとも変調方式、または、ボーレートを含む通信条件を選択する光伝送システムである。
【0009】
本発明の一態様は、上記の光伝送システムであって、前記第1の光送受信装置が送信側の場合、前記第1の光送受信装置が送信する光信号を分岐して前記第2の光送受信装置の各々に送信し、前記第1の光送受信装置が受信側の場合、前記第2の光送受信装置が送信する光信号を合流して前記第1の光送受信装置に送信する光受動素子を備える。
【0010】
本発明の一態様は、上記の光伝送システムであって、前記第1の光送受信装置は、前記第2の光送受信装置の各々との間の前記伝送路条件を検出する伝送路条件検出部と、前記伝送路条件の各々に予め対応付けられている前記通信条件のいずれかを、前記伝送路条件検出部が検出する前記伝送路条件に基づいて選択する通信条件選択部と、自装置の前記通信条件及び前記伝送路条件検出部の検出対象の前記第2の光送受信装置の前記通信条件を、前記通信条件選択部が選択する前記通信条件にする通信条件設定部と、を備える。
【0011】
本発明の一態様は、上記の光伝送システムであって、前記第1の光送受信装置は、自装置が送受信可能な前記通信条件の候補の各々に基づいて変調することにより、前記通信条件の候補の各々に対応する複数のリファレンス信号を生成するリファレンス信号生成部と、前記リファレンス信号生成部が生成した前記複数のリファレンス信号と、前記複数のリファレンス信号に対応する前記通信条件の情報とを前記第2の光送受信装置の各々に送信するリファレンス信号送信部と、前記第2の光送受信装置の各々が復調に成功した前記リファレンス信号に関する情報に基づいて、前記第2の光送受信装置の各々と送受信する際の前記通信条件を選択する通信条件選択部と、を備え、前記第2の光送受信装置は、前記第1の光送受信装置が送信する前記複数のリファレンス信号と、前記複数のリファレンス信号に対応する前記通信条件の情報とを受信し、受信した前記複数のリファレンス信号を、前記複数のリファレンス信号に対応する前記通信条件に基づいて復調し、復調に成功した前記リファレンス信号を検出するリファレンス信号検出部と、前記リファレンス信号検出部が検出する前記リファレンス信号に関する情報を含む登録要求信号を前記第1の光送受信装置に送信する登録処理部と、を備え、前記第1の光送受信装置、及び前記第2の光送受信装置は、前記通信条件選択部が選択する前記通信条件にしたがって前記光信号の送受信を行う。
【0012】
本発明の一態様は、上記の光伝送システムであって、前記通信条件が、前記変調方式と、前記ボーレートとを含む場合、前記リファレンス信号送信部は、前記複数のリファレンス信号の各々を送信する際、同一の前記変調方式の前記リファレンス信号が連続するように、または、同一の前記ボーレートの前記リファレンス信号が連続するように、または、前記リファレンス信号の長さが同一の前記リファレンス信号が連続するように、前記複数のリファレンス信号を並べ替えて、または、前記リファレンス信号生成部が生成した複数の前記リファレンス信号の各々の長さに応じた長さのペイロード信号を加えて、前記複数のリファレンス信号を送信する。
【0013】
本発明の一態様は、上記の光伝送システムであって、前記リファレンス信号生成部は、前記複数のリファレンス信号を生成する際、前記リファレンス信号の各々の長さが同一の長さになるように生成する。
【0014】
本発明の一態様は、上記の光伝送システムであって、前記複数のリファレンス信号の各々の前後に、前記通信条件を切り替えるのに必要となる時間の長さに応じた信号長のガードタイム信号が挿入される。
【0015】
本発明の一態様は、複数台の光送受信装置が1対N(Nは1以上の整数)の光信号の送受信を行う際の通信条件選択方法であって、いずれか1つの第1の光送受信装置と、前記第1の光送受信装置以外のN対地の第2の光送受信装置の各々との間の伝送路条件に適応して前記光送受信装置の各々が送受信する際の通信条件であって少なくとも変調方式、または、ボーレートを含む通信条件を選択する通信条件選択方法である。
【発明の効果】
【0016】
本発明により、1対Nの光信号の送受信を行う光伝送システムにおいて、対地ごとの伝送路条件に適応して、対地ごとに適切な通信条件を選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1の実施形態による光伝送システムの構成を示すブロック図である。
図2】同実施形態の光送受信装置の構成を示すブロック図である。
図3】同実施形態の光伝送システムに更に光送受信装置を接続した場合のブロック図である。
図4】同実施形態の光伝送システムの他の構成例である。
図5】第2の実施形態による光伝送システムの構成を示すブロック図である。
図6】同実施形態による光送受信装置の構成を示すブロック図(その1)である。
図7】同実施形態による第1送信タイミング通知信号の形式を示す図である。
図8】同実施形態によるリファレンス情報テーブルのデータ構成を示す図である。
図9】同実施形態による登録情報テーブルのデータ構成を示す図である。
図10】同実施形態による光送受信装置の構成を示すブロック図(その2)である。
図11】同実施形態の光伝送システムによる処理の流れを示すシーケンス図である。
図12】同実施形態の光伝送システムによる通信状態を示す図である。
図13】同実施形態による第1送信タイミング通知信号の他の形式を示す図(その1)である。
図14】同実施形態による第1送信タイミング通知信号の他の形式を示す図(その2)である。
図15】同実施形態による第1送信タイミング通知信号の他の形式を示す図(その3)である。
図16】同実施形態による第1送信タイミング通知信号の他の形式を示す図(その4)である。
図17】同実施形態による第1送信タイミング通知信号の他の形式を示す図(その5)である。
図18】同実施形態における通信状態においてリファレンス信号を送信する際の形式を示す図(その1)である。
図19】同実施形態における通信状態においてリファレンス信号を送信する際の形式を示す図(その2)である。
図20】同実施形態における通信状態においてリファレンス信号を送信する際の形式を示す図(その3)である。
図21】同実施形態における通信状態においてリファレンス信号を送信する際の形式を示す図(その4)である。
図22図21に示す形式の内容を補足説明する図である。
図23】1対Nの光信号の送受信を行う光伝送システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態の光伝送システム1の構成を示すブロック図である。光伝送システム1は、例えば、PON(Passive Optical Network)方式の光伝送システムであり、光送受信装置10、光送受信装置20-1~20-4、光合分岐器40、及びOpS装置50を備える。光送受信装置10、及び光送受信装置20-1~20-4は、各々に接続される光ファイバを通じてデジタルコヒーレント光信号の送受信を行う。
【0019】
光合分岐器40は、例えば、光スプリッタ、光カプラ、光合分波器等の光受動素子であり、光送受信装置10が送信する光信号を分岐して、光送受信装置20-1~20-4に送信する。また、光合分岐器40は、光送受信装置20-1~20-4が送信する光信号を合流して光送受信装置10に送信する。すなわち、光伝送システム1は、光送受信装置20-1~20-4を4個の対地として、1対4の光信号の送受信を行う。
【0020】
Ops装置50は、オペレーションシステムであり、例えば、光伝送システム1の運用者の操作を受けて、光送受信装置10に対して伝送路条件に応じた通信条件の設定を行う。また、Ops装置50は、光伝送システム1の運用者の操作を受けて、光送受信装置10を介して光送受信装置20-1~20-4に対して伝送路条件に応じた通信条件の設定を行う。なお、通信条件の設定は、例えば、光送受信装置10,20-1~20-4が内部に備える変調処理や復調処理を行うDSP(Digital Signal Processor)に対して行うことになる。
【0021】
ここで、伝送路条件とは、例えば、光送受信装置10と、光送受信装置20-1~20-4の各々との間の伝送距離の長さや、当該伝送距離の長さに応じて増減する送受信パワーやOSNR(Optical Signal to Noise Ratio)等の条件である。
【0022】
また、通信条件とは、例えば、通信容量等の通信品質を変化させる変調方式やボーレート等の条件である。変調方式としては、デジタルコヒーレント光信号を用いて実現される偏波多重QSPK(Quadrature Phase Shift Keying)や直交振幅変調が適用される。以下では、一例として、直交振幅変調、すなわちQAM(Quadrature Amplitude Modulation)において多値度が異なる、8QAM、16QAM、64QAMのいずれかが適用されるものとして説明を行う。
【0023】
光伝送システム1において、光送受信装置10と、光送受信装置20-1~20-4の各々との間の伝送距離が、光送受信装置20-1,20-4までの伝送距離よりも光送受信装置20-2,20-3までの伝送距離の方が長くなっているとする。この場合、光送受信装置20-1,20-4におけるONSRは、光送受信装置20-2,20-3のOSNRよりも高くなる。
【0024】
そのため、OSNRの高い光送受信装置20-1,20-4に対して、例えば、64QAMのような多値度の大きい変調方式の通信条件を適用しても、ビット誤り等が発生することなく光信号を送受信することができることが見込まれる。これに対して、OSNRの低い光送受信装置20-2,20-3に対して、64QAMのような多値度の大きい変調方式の通信条件を適用した場合、ビット誤り等が発生する可能性があり、安定して光信号の送受信を行えないことが見込まれる。
【0025】
そこで、光伝送システム1の運用者は、OpS装置50を操作して、光送受信装置20-1と、光送受信装置20-4とに対して、例えば、光信号の送受信に適用する変調方式として多値度の高い64QAMとする情報の設定を行う。また、光伝送システム1の運用者は、OpS装置50を操作して、光送受信装置10に対しても、光送受信装置20-1,20-4との間の光信号の送受信に適用する変調方式を64QAMとする情報の設定を行う。
【0026】
これに対して、光送受信装置20-2と、光送受信装置20-3とに対して、光伝送システム1の運用者は、OpS装置50を操作して、例えば、光信号の送受信に適用する変調方式として多値度の低い8QAMとする情報の設定を行う。また、光伝送システム1の運用者は、OpS装置50を操作して、光送受信装置10に対しても、光送受信装置20-2,20-3との間の光信号の送受信に適用する変調方式を8QAMとする情報の設定を行う。
【0027】
上記のような設定を行うことにより、光伝送システム1において、光送受信装置10と、光送受信装置20-1,20-4は、多値度の高い64QAMが適用されるため大きい通信容量で効率の良い光信号の送受信を行うことができる。これに対して、光送受信装置10と、光送受信装置20-2,20-3は、多値度の低い8QAMが適用されるため、通信の効率は64QAMに比べると劣るものの、安定した光信号の送受信を行うことができる。
【0028】
上述したOpS装置50を用いる手法は、光伝送システム1の運用者が、伝送路条件を確認した上で、OpS装置50を操作して、光送受信装置10と、光送受信装置20-1~20-4とに対して変調方式をマニュアルで設定している。これに対して、光送受信装置10を、図2に示すような構成とすることで、伝送路条件に適応して、適切な通信条件を選択することが可能となる。
【0029】
図2に示すように、光送受信装置10は、伝送路条件検出部11、通信条件選択部12、通信条件設定部13、及び記憶部14を備える。伝送路条件検出部11は、光送受信装置10と、光送受信装置20-1~20-4の各々との間の伝送路条件を検出する。伝送路条件検出部11は、例えば、内部に伝送距離や送受信パワーやOSNRを測定する測定装置を備えており、測定した伝送距離や送受信パワーやOSNRを伝送路条件として検出する。記憶部14は、伝送路条件と、当該伝送路条件に対応する通信条件とが対応付けられたテーブルを予め記憶する。通信条件選択部12は、伝送路条件検出部11が検出した伝送路条件に基づいて、記憶部14が記憶するテーブルを参照して、当該伝送路条件に対応する通信条件を選択する。通信条件設定部13は、通信条件選択部12が選択した通信条件を自装置に設定するとともに、伝送路条件検出部11の検出対象の光送受信装置20-1~20-4にも通信条件選択部12が選択した通信条件を設定する。
【0030】
例えば、図2では、伝送路条件を伝送距離とし、通信条件を変調方式とした例を示している。そのため、記憶部14は、「伝送距離」の項目に示されている伝送距離の範囲ごとに、当該範囲に対応する「変調方式」を示したテーブルを予め記憶する。伝送路条件検出部11は、光送受信装置10と、光送受信装置20-1~20-4の各々との間の伝送距離を検出する。通信条件選択部12は、伝送路条件検出部11が検出した伝送距離に基づいて、記憶部14のテーブルを参照して、当該伝送距離に応じた変調方式を選択する。通信条件設定部13は、通信条件選択部12が選択した変調方式を自装置に設定するとともに、伝送路条件検出部11の検出対象の光送受信装置20-1~20-4にも通信条件選択部12が選択した変調方式を設定する。
【0031】
例えば、図1において、光送受信装置20-1と光送受信装置20-4が、光送受信装置10から「500km未満」の距離に位置しており、光送受信装置20-2と光送受信装置20-3が、光送受信装置10から「1000km以上」の距離に位置しているとする。この場合、光送受信装置10の通信条件設定部13は、光送受信装置20-1と光送受信装置20-4に対して、光信号の送受信に適用する変調方式として多値度の高い64QAMとする情報の設定を行う。また、光送受信装置10の通信条件設定部13は、自装置に対して、光送受信装置20-1,20-4との間の光信号の送受信に適用する変調方式を64QAMとする情報の設定を行う。
【0032】
また、光送受信装置10の通信条件設定部13は、光送受信装置20-2と光送受信装置20-3に対して、光信号の送受信に適用する変調方式として多値度の低い8QAMとする情報の設定を行う。また、光送受信装置10の通信条件設定部13は、自装置に対して、光送受信装置20-2,20-3との間の光信号の送受信に適用する変調方式を8QAMとする情報の設定を行う。
【0033】
これにより、光伝送システム1において、光送受信装置10と、光送受信装置20-1,20-4は、多値度の高い64QAMが適用されるため、大きい通信容量で効率の良い光信号の送受信を行うことができる。これに対して、光送受信装置10と、光送受信装置20-2,20-3は、多値度の低い8QAMが適用されるため、通信の効率は64QAMに比べると劣るものの、安定した光信号の送受信を行うことができる。
【0034】
なお、上記の第1の実施形態の構成において、光伝送システム1は、1対4の光信号の送受信を行っているが、対地は、4個に限られず、N個の光送受信装置20-1~20-Nを光合分岐器40に接続して、1対Nの光信号の送受信を行うようにしてもよい。ただし、最小構成としては、1対1でもよいため、Nは、1以上の整数である。
【0035】
また、上記の第1の実施形態の構成では、伝送距離に適応して適切な変調方式を選択するようにしているが、上述したように、変調方式以外の通信条件、例えば、ボーレートを選択するようにしてもよい。すなわち、通信条件の組み合わせとして、ボーレートを固定値にしておいて、変調方式を可変にする組み合わせ、または、変調方式を固定にしておいて、ボーレートを可変値にする組み合わせ、または、変調方式とボーレートの両方を可変にする組み合わせが存在することになる。また、伝送路条件についても、上述したように、伝送距離に替えて送受信パワーやOSNR等を適用するようにしてもよい。
【0036】
上記の第1の実施形態の構成により、光伝送システム1は、少なくとも3台以上の光送受信装置10,20-1~20-Nと、光送受信装置10,20-1~20-Nに接続する光受動素子である光合分岐器40と、を備えて、1対Nの光信号の送受信を行う。光伝送システム1において、光送受信装置10の伝送路条件検出部11は、光送受信装置20-1~20-Nの各々との間の伝送路条件を検出する。通信条件選択部12は、伝送路条件の各々に予め対応付けられている通信条件のいずれかを、伝送路条件検出部11が検出する伝送路条件に基づいて選択する。通信条件設定部13は、自装置の通信条件及び伝送路条件検出部11の検出対象の光送受信装置20-1~20-Nの通信条件を、通信条件選択部12が選択する通信条件にする。これにより、光伝送システム1において、対地である光送受信装置20-1~20-Nごとの伝送路条件に適応して、光送受信装置20-1~20-Nごとに適切な通信条件を選択することが可能となる。
【0037】
なお、上記の第1の実施形態の構成では、光送受信装置10が、伝送路条件検出部11、通信条件選択部12、通信条件設定部13、及び記憶部14を備えているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。例えば、光送受信装置10に接続するOpS装置50が、伝送路条件検出部11、通信条件選択部12、通信条件設定部13、及び記憶部14を備えるようにしてもよい。この場合、通信条件設定部13が、光送受信装置10と、伝送路条件検出部11の検出対象の光送受信装置20-1~20-4とに対して通信条件選択部12が選択した通信条件を設定することになる。
【0038】
また、光合分岐器40に全ての光送受信装置20-1~20-Nを接続するのではなく、例えば、図3に示すように、光伝送路の途中に光合分岐器41,42を挿入する多段接続の構成としてもよい。図3では、挿入した光合分岐器41,42の各々に対して、光送受信装置20-5,20-6を接続した例を示している。例えば、光送受信装置20-5と光送受信装置20-6が、光送受信装置10から「500km以上であって1000km未満」の距離に位置しているとする。この場合、光送受信装置10の通信条件設定部13は、光送受信装置20-5と光送受信装置20-6に対して、光信号の送受信に適用する変調方式を64と8の中間の多値度の変調方式である16QAMとする情報の設定を行う。また、光送受信装置10の通信条件設定部13は、自装置に対して、光送受信装置20-5,20-6との間の光信号の送受信に適用する変調方式を16QAMとする情報の設定を行うことになる。
【0039】
また、上記の第1の実施形態では、PON方式の光伝送システム1を一例として示したが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。例えば、面的な通信ネットワークに対して適用してもよく、具体的には、図4に示すようなリング方式の光伝送システム1aに対して適用するようにしてもよい。光伝送システム1aは、 光ノード装置50-1~50-10と、光送受信装置10と、光送受信装置20-1~20-5とを備える。図4に示すように隣接する光ノード装置50-1~50-10が光ファイバで接続されて、リング方式の通信ネットワークが形成されている。光ノード装置50-1~50-10の各々は、光受動素子45-1~45-10と光送受信装置10,20-1~20-10とを備えている。
【0040】
光ノード装置50-1~50-10の各々が備える光受動素子45-1~45-10は、光信号を分離、及び合波、または、任意の波長の光信号を選択的に分離、及び混合する。例えば、光送受信装置10から見て、光送受信装置20-1~20-5は、5個の対地となり、光送受信装置10と、光送受信装置20-1~20-5の各々との組み合わせのそれぞれに対して少なくとも1つの同一の波長が割り当てられ、1対5の光信号の送受信が行われる。また、当該1対5の光信号の通信に対して複数の波長が割り当てられるWDM(Wavelength Division Multiplexing)の構成としてもよい。また、更に、光送受信装置20-1と、光送受信装置20-2~20-5の各々との組み合わせに対して、他の波長を割り当てて、1対4の光信号の送受信を行うようにしたWDMの構成としてもよい。
【0041】
図4に示す光伝送システム1aにおいて、光送受信装置20-1,20-2が、光送受信装置10から「500km未満」の距離に位置しており、光送受信装置20-3,20-4,20-5が、光送受信装置10から「500km以上であって1000km未満」の距離に位置しているとする。この場合、光伝送システム1aにおいても、光伝送システム1と同様に、光送受信装置10の通信条件設定部13は、光送受信装置20-1,20-2に対して、光信号の送受信に適用する変調方式として多値度の高い64QAMとする情報の設定を行う。また、光送受信装置10の通信条件設定部13は、自装置に対して、光送受信装置20-1,20-2との間の光信号の送受信に適用する変調方式を64QAMとする情報の設定を行う。
【0042】
また、光送受信装置10の通信条件設定部13は、光送受信装置20-3,20-4,20-5に対して、光信号の送受信に適用する変調方式として多値度の低い16QAMとする情報の設定を行う。また、光送受信装置10の通信条件設定部13は、自装置に対して、光送受信装置20-3,20-4,20-5との間の光信号の送受信に適用する変調方式を16QAMとする情報の設定を行う。
【0043】
上記のような設定を行うことにより、光伝送システム1aにおいて、光送受信装置10と、光送受信装置20-1,20-2は、多値度の高い64QAMが適用されるため、大きい通信容量で効率の良い光信号の送受信を行うことができる。これに対して、光送受信装置10と、光送受信装置20-3,20-4,20-5は、多値度の低い16QAMが適用されるため通信の効率は、光送受信装置20-1,20-2よりも劣るものの、安定した光信号の送受信を行うことができる。したがって、光伝送システム1aにおいても、光送受信装置10と、光送受信装置20-1~20-5の各々との間の伝送路条件に適応して、光送受信装置20-1~20-5ごとに適切な通信条件を選択することが可能となる。
【0044】
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態による光伝送システム2の構成を示すブロック図である。第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。光伝送システム2は、例えば、PON方式の光伝送システムであり、光送受信装置10bと、光送受信装置20b-1~20b-Nと、光合分岐器40bとを備える。第2の実施形態においても、最小構成としては、1対1でもよいため、Nは、1以上の整数である。光送受信装置10b、及び光送受信装置20b-1~20b-Nは、各々に接続される光ファイバを通じてデジタルコヒーレント光信号の送受信を行う。
【0045】
光合分岐器40は、光送受信装置10bが送信する光信号を分岐して、光送受信装置20b-1~20b-Nに送信する。また、光合分岐器40は、光送受信装置20b-1~20b-Nが送信する光信号を合流して光送受信装置10bに送信する。すなわち、光伝送システム2は、光送受信装置20b-1~20b-NをN個の対地として、1対Nの光信号の送受信を行う。
【0046】
光送受信装置10bは、例えば、PON方式におけるOLT(Optical Line Terminal)に相当する装置であり、光送受信装置20b-1~20b-Nは、例えば、ONU(Optical Network Unit)に相当する装置である。光送受信装置10bから光送受信装置20b-1~20b-Nへの下り方向の光信号の伝送には、例えば、TDM(Time Division Multiplexing:時分割多重化)方式が適用される。これに対して、光送受信装置20b-1~20b-Nから光送受信装置10bへの上り方向の光信号の伝送には、例えば、TDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)方式が適用される。また、上り方向の光信号と、下り方向の光信号とには、異なる波長が割り当てられ、波長多重方式により伝送が行われる。
【0047】
図6は、光送受信装置10bの構成を示すブロック図である。図6に示すように、光送受信装置10bは、光送受信部101、リファレンス信号生成部102、リファレンス信号送信部103、通信条件選択部104、送信条件送信部105、記憶部106、及びデータ送受信部107を備える。
【0048】
光送受信部101は、光ファイバを介して光合分岐器40に接続され、光送受信装置20b-1~20b-Nと光信号の送受信を行う。リファレンス信号生成部102は、記憶部106が予め記憶するリファレンス情報テーブル1061を参照して、変調方式とボーレートの組み合わせごとに、対応するリファレンス情報を変調して複数のリファレンス信号を生成する。
【0049】
リファレンス信号送信部103は、リファレンス信号生成部102が生成した複数のリファレンス信号を含む信号であって、例えば、図7に示す形式の第1送信タイミング通知信号を、未登録の光送受信装置20b-1~20b-Nに対して送信する。なお、リファレンス信号送信部103が送信する第1送信タイミング通知信号は、例えば、PON方式において、OLTが、未登録のONUに対して送信するDiscovery GATEフレームに相当する信号である。
【0050】
図7に示すように、第1送信タイミング通知信号は、例えば、制御信号500と、複数のリファレンス信号510-1,510-2,510-3,…と、複数のガードタイム信号600-1,600-2,600-3,600-4,…とを含む信号である。
【0051】
制御信号500は、第1送信タイミング通知信号のヘッダ情報に相当し、共通の通信条件で変調されている。ここで、共通の通信条件とは、光送受信装置10b,20b-1~20b-Nのいずれの装置であっても、伝送距離等に関わらず正しく復調することができる通信条件であり、ここでは、例えば、8QAM、32Gbaudであるとする。
【0052】
制御信号500に含まれている信号情報501は、図7に示すようなテーブル形式の情報であり、「変調方式」、「ボーレート」、「スロット長」の項目を有する。信号情報501の「変調方式」、「ボーレート」、「スロット長」の項目に書き込まれる情報は、上から順に、第1送信タイミング通知信号において制御信号500の後に続くリファレンス信号510-1,510-2,510-3,…の各々の変調方式、ボーレート、スロット長を示す情報である。
【0053】
ガードタイム信号600-1,600-2,600-3,600-4,…は、制御信号500と、リファレンス信号510-1,510-2,510-3,…の間に挿入される信号である。
【0054】
通信条件選択部104は、光送受信装置20b-1~20b-Nの各々が正しく受信することができたリファレンス信号の情報に基づいて、光送受信装置20b-1~20b-Nの各々との光信号の送受信に用いる通信条件を選択する。また、通信条件選択部104は、選択した通信条件の情報をデータ送受信部107に出力する。また、通信条件選択部104は、光送受信装置20b-1~20b-Nの各々について選択した通信条件の情報を、光送受信装置20b-1~20b-Nの各々に関連付けて記憶部106が記憶する登録情報テーブル1062に書き込んで光送受信装置20b-1~20b-Nを登録する。
【0055】
また、通信条件選択部104は、登録した際、新たに登録IDを取得し、取得した登録IDと、選択した通信条件の情報とを含む登録通知信号を共通の通信条件で変調して、登録した光送受信装置20b-1~20b-Nに対して送信する。この登録IDは、例えば、PON方式におけるLLID(Logical Link ID)に相当するIDである。
【0056】
送信条件送信部105は、記憶部106が記憶する登録情報テーブル1062を参照して、登録済みの光送受信装置20b-1~20b-Nごとに、送信情報を送信する際に割り当てる送信条件の情報を含んだ第2送信タイミング通知信号を生成する。ここで、送信条件とは、例えば、登録済みの光送受信装置20b-1~20b-Nが送信を行う際の通信帯域や送信タイミング等のことである。また、送信条件送信部105は、生成した第2送信タイミング通知信号を共通の通信条件で変調して、当該第2送信タイミング通知信号に対応する光送受信装置20b-1~20b-Nに対して送信する。なお、送信条件送信部105が送信する第2送信タイミング通知信号は、例えば、PON方式において、OLTが、登録済みのONUに対して送信するGATEフレームに相当する信号である。
【0057】
記憶部106は、図8に示すリファレンス情報テーブル1061と、図9に示す登録情報テーブル1062とを記憶する。リファレンス情報テーブル1061は、「変調方式」、「ボーレート」、「リファレンス情報」の項目を有している。「変調方式」の項目には、8QAM、16QAM、64QAM等の変調方式の情報が予め書き込まれ、「ボーレート」の項目には、100Gbaud、50Gbaud、32Gbaud等のボーレートの値が予め書き込まれる。「リファレンス情報」の項目には、変調対象のデータであるリファレンス情報が予め書き込まれる。
【0058】
登録情報テーブル1062は、「装置識別情報」、「登録ID」、「変調方式」、「ボーレート」、「スロット長」、「送信タイミング」の項目を有している。「装置識別情報」の項目には、例えば、光送受信装置20b-1~20b-Nの各々に予め付与されているアドレス等の識別情報(以下、装置ID(Identification)という)が書き込まれる。「登録ID」の項目には、通信条件選択部104が取得する登録IDの情報が書き込まれる。「変調方式」と「ボーレート」の項目には、変調方式の情報と、ボーレートの値とが書き込まれる。「スロット長」と「送信タイミング」の項目には、送信条件の情報、すなわち光送受信装置20bが送信データを送信する際に利用するスロットの長さの情報と、送信の開始のタイミングを示す時刻の情報とが書き込まれる。なお、「スロット長」と「送信タイミング」の項目の情報は、送信条件送信部105が、光送受信装置20b-1~20b-Nの各々に対して新たな送信条件を割り当てるごとに、送信条件送信部105によって書き換えられる。
【0059】
データ送受信部107は、光送受信装置20b-1~20b-Nの各々から受信した受信データを、通信条件選択部104が光送受信装置20b-1~20b-Nの各々に対して選択した通信条件にしたがって復調する。また、データ送受信部107は、光送受信装置20b-1~20b-Nの各々に送信する送信データを通信条件選択部104が光送受信装置20b-1~20b-Nの各々に対して選択した通信条件にしたがって変調し、変調した送信データを光送受信装置20b-1~20b-Nに送信する。
【0060】
なお、光送受信装置10bが備える変調処理や復調処理を行うハードウェアであるDSPは、例えば、光送受信部101に接続されており、共通の通信条件で変調や復調を行うリファレンス信号送信部103、通信条件選択部104、送信条件送信部105、データ送受信部107によって共用される構成となる。なお、DSPには、通常、共通の通信条件が設定されており、データ送信部107が、通信条件選択部104が選択した通信条件に基づいて送受信を行う場合、データ送信部107がDSPに対して当該通信条件を設定する。
【0061】
図10は、光送受信装置20bの構成を示すブロック図である。図5に示す光送受信装置20b-1~20b-Nは、同一の内部構成を備えており、以下、光送受信装置20b-1~20b-Nの任意の1台を示す場合、図10に示すように「20b」の符号を付して、光送受信装置20bとして示す。また、光送受信装置20b-1~20b-Nの内部構成を個別に示す場合、例えば、光送受信装置20b-1の「光送受信部」を示す場合、「光送受信部201-1」のように枝番を付して示すものとする。
【0062】
図10に示すように、光送受信装置20bは、光送受信部201、リファレンス信号検出部202、登録処理部203、通信条件取得部204、記憶部205、及びデータ送受信部206を備える。光送受信部201は、光ファイバを介して光合分岐器40に接続され、光送受信装置10bと光信号の送受信を行う。
【0063】
リファレンス信号検出部202は、光送受信装置10bが送信する第1送信タイミング通知信号を受信する。また、リファレンス信号検出部202は、受信した第1送信タイミング通知信号に含まれる制御信号500の信号情報501を参照して、第1送信タイミング通知信号に含まれるリファレンス信号510-1,510-2,510-3,…を復調する。また、リファレンス信号検出部202は、復調に成功したリファレンス信号510-1,510-2,510-3,…を検出し、検出したリファレンス信号510-1,510-2,510-3,…に関する情報を出力する。
【0064】
登録処理部203は、リファレンス信号検出部202が出力したリファレンス信号510-1,510-2,510-3,…に関する情報と、自装置に付与されている装置IDとを含む登録要求信号を生成する。また、登録処理部203は、生成した登録要求信号を共通の通信条件で変調して光送受信装置10bに送信する。また、登録処理部203は、光送受信装置10bが送信する登録通知信号を受信し、受信した登録通知信号に含まれる登録IDと、通信条件を示す情報とを記憶部205に書き込んで記憶させる。
【0065】
通信条件取得部204は、光送受信装置10bが送信する第2送信タイミング通知信号を受信し、受信した第2送信タイミング通知信号から送信条件の情報を読み出す。また、通信条件取得部204は、読み出した送信条件の情報をデータ送受信部206に出力し、受信応答信号を共通の通信条件で変調して光送受信装置10bに送信する。記憶部205は、予め自装置に付与されている装置IDを記憶し、登録処理部203によって書き込まれる登録IDと、通信条件の情報とを記憶する。
【0066】
データ送受信部206は、光送受信装置10bから受信した受信データから自装置に付与されている登録IDに対応する受信データを読み出し、読み出した受信データを記憶部205が記憶する通信条件にしたがって復調する。また、データ送受信部206は、光送受信装置10bに送信する送信データを記憶部205が記憶する通信条件にしたがって変調し、変調した送信データを通信条件取得部204が取得した送信条件にしたがって送信する。
【0067】
なお、光送受信装置20bが備える変調処理や復調処理を行うハードウェアであるDSPは、例えば、光送受信部201に接続されており、共通の通信条件で変調や復調を行うリファレンス信号検出部202、登録処理部203、通信条件取得部204、データ送受信部206によって共用される構成となる。なお、DSPには、通常、共通の通信条件が設定されており、リファレンス信号検出部202が、第1送信タイミング通知信号の信号情報501の通信条件に基づいて復調処理を行う場合、リファレンス信号検出部202がDSPに対して当該通信条件を設定する。また、データ送信部206が、通信条件取得部204が選択した通信条件に基づいて送受信を行う場合も、データ送信部206が、DSPに対して当該通信条件を設定する。
【0068】
(第2の実施形態の光伝送システムによる処理)
図11は、第2の実施形態の光伝送システム2による処理の流れを示すシーケンス図である。未登録の光送受信装置20bが、光合分岐器40に接続すると、光送受信装置10bのリファレンス信号送信部103は、光送受信部101を介して未登録の光送受信装置20bの存在を検出する(ステップS1)。
【0069】
リファレンス信号送信部103は、リファレンス信号生成部102に対してリファレンス信号510-1,510-2,510-3,…を生成する指示情報を出力する。リファレンス信号生成部102は、リファレンス信号送信部103から指示情報を受けると、記憶部106のリファレンス情報テーブル1061を参照する。
【0070】
リファレンス信号生成部102は、リファレンス情報テーブル1061の1行目の「変調方式」、「ボーレート」、「リファレンス情報」の項目の8QAM、100Gbaud、リファレンス情報Aを読み出し、読み出したリファレンス情報Aを8QAM、100Gbaudの通信条件で変調してリファレンス信号510-1を生成する。リファレンス信号生成部102は、生成したリファレンス信号510-1と、当該リファレンス信号510-1に対応する通信条件の情報である8QAM及び100Gbaudの情報をリファレンス信号送信部103に出力する。
【0071】
次に、リファレンス信号生成部102は、リファレンス情報テーブル1061の2行目の「変調方式」、「ボーレート」、「リファレンス情報」の項目の16QAM、50Gbaud、リファレンス情報Bを読み出す。リファレンス信号生成部102は、読み出したリファレンス情報Bを16QAM、50Gbaudの通信条件で変調してリファレンス信号510-2を生成する。リファレンス信号生成部102は、生成したリファレンス信号510-2と、当該リファレンス信号510-2に対応する通信条件の情報である16QAM及び50Gbaudの情報をリファレンス信号送信部103に出力する。
【0072】
更に、リファレンス信号生成部102は、リファレンス情報テーブル1061の3行目の「変調方式」、「ボーレート」、「リファレンス情報」の項目の64QAM、32Gbaud、リファレンス情報Cを読み出す。リファレンス信号生成部102は、読み出したリファレンス情報Cを64QAM、32Gbaudの通信条件で変調してリファレンス信号510-3を生成する。リファレンス信号生成部102は、生成したリファレンス信号510-3と、当該リファレンス信号510-3に対応する通信条件の情報である64QAM及び32Gbaudの情報をリファレンス信号送信部103に出力する。
【0073】
リファレンス信号生成部102は、リファレンス情報テーブル1061が記憶する全てのリファレンス情報A,B,C,…についてリファレンス信号を生成することを繰り返し、生成したリファレンス信号と、当該リファレンス信号に対応する通信条件の情報とをリファレンス信号送信部103に出力する(ステップS2)。
【0074】
リファレンス信号送信部103は、リファレンス信号生成部102が出力するリファレンス信号510-1,510-2,510-3,…と、リファレンス信号510-1,510-2,510-3,…の各々に対応する通信条件の情報とを取り込み、図7に示す第1送信タイミング通知信号を生成する。
【0075】
例えば、リファレンス信号送信部103は、リファレンス信号生成部102が出力するリファレンス信号510-1を取り込むと、リファレンス信号510-1の大きさにしたがって送信に必要となるスロット長を算出する。ここでは、リファレンス信号510-1に対応するスロット長として「20」を算出したとする。
【0076】
リファレンス信号送信部103は、リファレンス信号生成部102が出力するリファレンス信号510-1に対応する通信条件の情報として8QAMの変調方式の情報と、100Gbaudのボーレートの情報とを取り込む。リファレンス信号送信部103は、信号情報501の「変調方式」、「ボーレート」、「スロット長」の項目に、取り込んだ8QAMの変調方式の情報と、100Gbaudのボーレートの情報と、算出したスロット長「20」とを書き込んで記憶させる。
【0077】
リファレンス信号送信部103は、制御信号500と、リファレンス信号510-1との間にガードタイム信号600-1を挿入して、制御信号500と、リファレンス信号510-1と結合する。リファレンス信号送信部103は、リファレンス信号510-2,510-3,…についても、リファレンス信号510-1に対して行った処理と同様の処理を行う。それにより、リファレンス信号510-2に対応する信号情報501は、変調方式が「16QAM」、ボーレートが「50Gbaud」、スロット長が「15」となる。また、リファレンス信号510-3に対応する信号情報501は、変調方式が「64QAM」、ボーレートが「32Gbaud」、スロット長が「15」となる。
【0078】
なお、ガードタイム信号600-1,600-2,600-3,600-4,…の長さとして、光送受信装置20bのDSPが通信条件の切り替えを行うことができる充分な時間に対応する信号長が予め定められている。リファレンス信号送信部103は、予め長さが定められたガードタイム信号600-1,600-2,600-3,600-4,…を挿入していく。
【0079】
リファレンス信号送信部103は、最後に、制御信号500を、共通の通信条件により変調し、図7に示す第1送信タイミング通知信号を生成する(ステップS3)。リファレンス信号送信部103は、生成した第1送信タイミング通知信号を光送受信部101を介して未登録の光送受信装置20bに送信する(ステップS4)。
【0080】
光送受信装置20bのリファレンス信号検出部202は、光送受信装置10bが送信する第1送信タイミング通知信号を光送受信部201を介して受信する。リファレンス信号検出部202は、共通の通信条件にしたがって、第1送信タイミング通知信号の制御信号500を復調し、復調した制御信号500に含まれる信号情報501が記憶する情報を読み出す。リファレンス信号検出部202は、制御信号500に続くガードタイム信号600-1を検出する間に、DSPの設定を共通の通信条件から信号情報501のテーブルの1行目に書き込まれている「8QAM」、「100Gbaud」の通信条件に変更する。
【0081】
リファレンス信号検出部202は、ガードタイム信号600-1の終わりを検出すると、ガードタイム信号600-1に続く20スロット分のリファレンス信号510-1を読み出す。リファレンス信号検出部202は、読み出したリファレンス信号510-1を「8QAM」、「100Gbaud」の通信条件にしたがって復調する。
【0082】
リファレンス信号検出部202は、例えば、復調処理において、リファレンス信号510-1のBER(Bit Error Rate)を計測し、BERが、予め定められる閾値以下である場合、リファレンス信号510-1を復調に成功したリファレンス信号として検出する。リファレンス信号検出部202は、リファレンス信号510-1を復調に成功したリファレンス信号として検出した場合、リファレンス信号510-1を復調することにより得られるリファレンス情報Aをリファレンス信号510-1に関する情報として登録処理部203に出力する。
【0083】
同様に、リファレンス信号検出部202は、リファレンス信号510-1に続くガードタイム信号600-2を検出する。リファレンス信号検出部202は、ガードタイム信号600-2を検出する間に、DSPの設定を「8QAM」、「100Gbaud」の通信条件から信号情報501のテーブルの2行目に書き込まれている「16QAM」、「50Gbaud」の通信条件に変更する。リファレンス信号検出部202は、ガードタイム信号600-2の終わりを検出すると、ガードタイム信号600-2に後続する15スロット分のリファレンス信号510-2を読み出す。リファレンス信号検出部202は、読み出したリファレンス信号510-2を「16QAM」、「50Gbaud」の通信条件にしたがって復調する。
【0084】
リファレンス信号検出部202は、リファレンス信号510-2の復調に成功したと判定した場合、復調に成功したリファレンス信号510-2から得られるリファレンス情報Bをリファレンス信号510-2に関する情報として登録処理部203に出力する。リファレンス信号検出部202は、リファレンス信号510-2に続くリファレンス信号510-3以降のリファレンス信号に対して、リファレンス信号510-1,510-2に対して行った処理と同様の処理を行う(ステップS5)。
【0085】
登録処理部203は、記憶部205が予め記憶する装置IDを読み出し、読み出した装置IDと、リファレンス信号検出部202が出力するリファレンス信号に関する情報、すなわち復調に成功したリファレンス情報A,B,C,…を含む登録要求信号を生成する(ステップS6)。登録処理部203は、生成した登録要求信号を共通の通信条件で変調して光送受信部201を介して光送受信装置10bに送信する(ステップS7)。
【0086】
光送受信装置10bの通信条件選択部104は、光送受信装置20bが送信する登録要求信号を光送受信部101を介して受信する。通信条件選択部104は、共通の通信条件で登録要求信号を復調し、復調した登録要求信号に含まれる装置ID及びリファレンス情報A,B,C,…の各々を読み出す。
【0087】
通信条件選択部104は、登録要求信号に含まれているリファレンス情報A,B,C,…の各々と、記憶部106が記憶するリファレンス情報テーブル1061の「リファレンス情報」の項目に書き込まれているリファレンス情報A,B,C,…とを対比して、登録要求信号に含まれているリファレンス情報A,B,C,…に一致するレコードを検出する。通信条件選択部104は、検出したレコードから、登録要求信号に含まれているリファレンス情報A,B,C,…の各々に対応する「変調方式」の項目に書き込まれている変調方式の情報と、「ボーレート」の項目に書き込まれているボーレートの値とを読み出す。
【0088】
通信条件選択部104は、読み出した変調方式の情報とボーレートの値の組み合わせによって示される通信条件の中からいずれか1つ選択する。例えば、通信条件選択部104は、最も通信帯域が大きい通信条件を選択する。ここでは、例えば、通信条件選択部104は、変調方式が「64QAM」であって、ボーレートが「32Gbaud」の通信条件を選択したとして以下の説明を行う。
【0089】
通信条件選択部104は、新たな登録IDを取得し、登録要求信号に含まれている装置IDと、取得した登録IDと、選択した通信条件の情報を記憶部106の登録情報テーブル1062の対応する項目に書き込んで光送受信装置20bを登録する(ステップS8)。
【0090】
通信条件選択部104は、登録IDと、選択した通信条件を含む登録通知信号を生成し、生成した登録通知信号を共通の通信条件で変調して光送受信部101を介して光送受信装置20bに送信する(ステップS9)。
【0091】
光送受信装置20bの通信条件取得部204は、光送受信装置10bが送信する登録通知信号を光送受信部201を介して受信する。通信条件取得部204は、受信した登録通知信号を共通の通信条件で復調し、復調した登録通知信号に含まれる登録IDと、通信条件選択部104が選択した通信条件の情報とを読み出す。通信条件取得部204は、読み出した登録IDと、通信条件の情報とを記憶部205に書き込んで記憶させる(ステップS10)。
【0092】
光送受信装置10bの送信条件送信部105は、記憶部106に登録されている光送受信装置20bに対応する通信条件の情報を読み出す。ここでは、上述したように、記憶部106は、光送受信装置20bに対応する通信条件として、変調方式が「64QAM」であって、ボーレートが「32Gbaud」の通信条件を記憶している。そのため、送信条件送信部105は、64QAM及び32Gbaudを読み出すことになる。
【0093】
送信条件送信部105は、光送受信装置20bに割り当てる通信帯域と送信タイミングを算出する。送信条件送信部105は、算出した通信帯域と、読み出した通信条件である64QAM及び32Gbaudとに基づいて、光送受信装置20bに割り当てるスロット長を算出する。送信条件送信部105は、算出したスロット長と、送信タイミングの情報とを光送受信装置20bに関連付けて記憶部106の登録情報テーブル1062に書き込んで記憶させる。送信条件送信部105は、算出したスロット長と、送信タイミングの情報とを含む第2送信タイミング通知信号を共通の通信条件で変調して光送受信部101を介して光送受信装置20bに送信する(ステップS11)。
【0094】
なお、光送受信装置20bに対する通信帯域と送信タイミングの算出は、例えば、DBA(Dynamic Bandwidth Allocation)にしたがって、送信条件送信部105が、光送受信装置20bが送信するデータ量に応じて動的に算出する。
【0095】
光送受信装置20bのデータ送受信部206は、光送受信装置10bが送信する第2送信タイミング通知信号を光送受信部201を介して受信する(ステップS12)。データ送受信部206は、共通の通信条件で第2送信タイミング通知信号を復調し、復調した第2送信タイミング通知信号からスロット長と、送信タイミングの情報とを読み出す。
【0096】
光送受信装置20bのデータ送受信部206は、記憶部205が記憶する自装置の登録IDを含む受信応答信号を生成し、生成した受信応答信号を共通の通信条件で変調して光送受信部201を介して光送受信装置10bに送信する(ステップS13)。光送受信装置10bのデータ送受信部107は、光送受信装置20bが送信する受信応答信号を光送受信部101を介して受信する。データ送受信部107は、受信した受信応答信号を共通の通信条件で復調して取り込み、光送受信装置20bのデータ送受信部206との間で通信条件選択部104が選択した通信条件でのデータの送受信を行う通信状態となる(ステップS14)。
【0097】
これにより、図12に示すように、光送受信装置10bは、光送受信装置20b-1~20b-Nの各々との間の伝送路条件に適応して、すなわち光送受信装置20b-1~20b-Nの各々のリファレンス信号510-1,510-2,510-3,…の復調状態に適応して、光送受信装置20b-1~20b-Nごとに適切な通信条件を選択することができる。
【0098】
(通信状態における上り方向の通信)
上記の第2の実施形態の構成において、光送受信装置20bが光送受信装置10bにデータを送信する場合について説明する。光送受信装置20bのデータ送受信部206は、記憶部205が記憶する通信条件、すなわち64QAM及び32Gbaudの通信条件を読み出してDSPに設定する。データ送受信部206は、光送受信装置10bに送信する送信データを64QAM及び32Gbaudの通信条件にしたがって変調する。
【0099】
データ送受信部206は、変調した送信データから第2送信タイミング通知信号から読み出したスロット長に相当する大きさの送信データを選択する。データ送受信部206は、は、選択した送信データを、第2送信タイミング通知信号から読み出した送信タイミングが示す時刻に光送受信部201を介して光送受信装置10bに送信する。図12に示すように、データ送受信部206は、受信側での変調方式の切り替えに要する時間のために、ガードタイム信号700r-1~700r-Nを送信データに付加して送信する。なお、受信側での変調方式の切り替えが高速に行えるのであれば、ガードタイム信号700r-1~700r-Nを挿入しないようにしてもよい。
【0100】
光送受信装置10bのデータ送受信部107は、光送受信装置20bが送信する送信データを光送受信部101を介して受信して受信データとする。データ送受信部107は、記憶部106の登録情報テーブル1062を参照して、「送信タイミング」の項目に書き込まれている時刻ごとに、対応する「スロット長」の長さの受信データを読み出す。また、データ送受信部107は、「送信タイミング」の項目に書き込まれている時刻ごとに、DSPに設定する受信データの復調に用いる通信条件を、対応する「変調方式」と「ボーレート」の項目によって示される通信条件に切り替える。データ送受信部107は、光送受信装置20bから受信した受信データを、送信タイミングに応じて切り替えた通信条件で復調して光送受信装置20bが送信した送信データを取得する。
【0101】
(通信状態における下り方向の通信)
上記の第2の実施形態の構成において、光送受信装置10bが光送受信装置20bにデータを送信する場合について説明する。光送受信装置10bのデータ送受信部107は、光送受信装置20bに送信する送信データが発生すると、記憶部106の登録情報テーブル1062を参照し、光送受信装置20bに対応する登録IDと、通信条件である変調方式の64QAMと、ボーレートの32Gbaudとを読み出し、読み出した通信条件をDSIPに設定する。
【0102】
データ送受信部107は、読み出した通信条件で、光送受信装置20bに送信する送信データを変調する。下り方向は、TDM方式であるため、登録IDごとに予めスロットが割り当てられている。そのため、データ送受信部107は、変調した送信データを、読み出した登録IDに対応するスロットに書き込んで、光送受信部101を介して送信する。図12に示すように、データ送受信部107は、受信側での変調方式の切り替えに要する時間のために、ガードタイム信号700s-1~700s-Nを送信データに付加して送信する。なお、受信側での変調方式の切り替えが高速に行えるのであれば、ガードタイム信号700s-1~700s-Nを挿入しないようにしてもよい。
【0103】
光送受信装置20bのデータ送受信部206は、光送受信装置10bが送信する送信データを光送受信部201を介して受信して受信データとし、受信データの中から自装置に付与されている登録IDに対応するスロットに書き込まれている受信データを読み出す。データ送受信部206は、記憶部205が記憶する通信条件である64QAM及び32Gbaudを読み出してDSPに設定し、受信データを復調して光送受信装置10bが送信した送信データを取得する。
【0104】
上記の第2の実施形態の構成により、光送受信装置10bのリファレンス信号生成部102は、自装置が送受信可能な通信条件の候補の各々に基づいて変調することにより、通信条件の候補の各々に対応する複数のリファレンス信号510-1,510-2,…を生成する。リファレンス信号送信部103は、リファレンス信号生成部102が生成した複数のリファレンス信号510-1,510-2,…と、複数のリファレンス信号510-1,510-2,…に対応する通信条件の情報とを光送受信装置20bに送信する。光送受信装置20bのリファレンス信号検出部202は、光送受信装置10bが送信する複数のリファレンス信号510-1,510-2,…と、複数のリファレンス信号510-1,510-2,…に対応する通信条件の情報とを受信し、受信した複数のリファレンス信号510-1,510-2,…を、複数のリファレンス信号510-1,510-2,…に対応する通信条件に基づいて復調し、復調に成功したリファレンス信号510-1,510-2,…を検出する。登録処理部203は、リファレンス信号検出部202が検出するリファレンス信号510-1,510-2,…に関する情報を含む登録要求信号を光送受信装置10bに送信する。光送受信装置10bの通信条件選択部104は、光送受信装置20bのリファレンス信号検出部202が検出したリファレンス信号510-1,510-2,…に関する情報に基づいて、光送受信装置20bと送受信する際の通信条件を選択する。光送受信装置10bと、光送受信装置20bは、通信条件選択部104が選択する通信条件にしたがって光信号の送受信を行う。これにより、リファレンス信号510-1,510-2,…の復調の成功の結果が、光送受信装置10bと光送受信装置20bの間の伝送路の条件を示すことになる。そのため、通信条件選択部104が、復調に成功したリファレンス信号510-1,510-2,…に対応する通信条件を選択することは、対地である光送受信装置20b-1~20b-Nごとの伝送路条件に適応して、光送受信装置20b-1~20b-Nごとに適切な通信条件を選択することになる。したがって、1対Nの光信号の送受信を行う光伝送システム2において、対地ごとの伝送路条件に適応して、対地ごとに適切な通信条件を選択することが可能となる。
【0105】
なお、上記の第2の実施形態の構成では、光送受信装置20bの登録処理部203は、リファレンス信号検出部202が検出したリファレンス信号に対応するリファレンス情報をリファレンス信号に関する情報として登録要求信号に含めて光送受信装置10bに送信するようにしているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。例えば、光送受信装置10bの記憶部106のリファレンス情報テーブル1061が、リファレンス情報とともに、変調して生成したリファレンス信号を記憶しているとする。この場合、登録処理部203は、リファレンス信号検出部202が検出したリファレンス信号をリファレンス信号に関する情報として登録要求信号に含めて光送受信装置10bに送信するようにしてもよい。その場合、光送受信装置10bの通信条件選択部104が、リファレンス信号に基づいて、対応する通信条件をリファレンス情報テーブル1061から検出する構成となる。また、登録要求信号にリファレンス情報やリファレンス信号を含めるのではなく、リファレンス信号検出部202が復調に成功した通信条件の情報をリファレンス信号に関する情報として登録要求信号に含めて光送受信装置10bに送信するようにしてもよい。その場合、通信条件選択部104は、受信した登録要求信号に含まれる通信条件の中からいずれか1つの通信条件を選択すればよいことになる。
【0106】
また、上記の第2の実施形態の構成では、光送受信装置10bの通信条件選択部104が、通信条件を選択するようにしているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。光送受信装置20bのリファレンス信号検出部202、または登録処理部203が、いずれか1つの通信条件を選択し、選択した通信条件の情報を登録要求信号に含めて光送受信装置10bの通信条件選択部104に送信するようにしてもよい。この場合、光送受信装置10bの通信条件選択部104は、登録要求信号に含まれている1つの通信条件を光送受信装置20bとの間の通信条件とすることになる。
【0107】
また、上記の第2の実施形態の構成では、図11に示すステップS9において、通信条件選択部104が選択した通信条件を登録通知信号に含めて光送受信装置20bに送信するようにしているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。例えば、登録通知信号に、通信条件選択部104が選択した通信条件を含めず、送信条件送信部105が、第2送信タイミング通知信号を送信する際に、スロット長及び送信タイミングとともに、通信条件選択部104が選択した通信条件を含めて送信するようにしてもよい。この場合、第2送信タイミング通知信号を受信するデータ送受信部206が、第2送信タイミング通知信号に含まれる通信条件の情報を読み出し、読み出した通信条件の情報を記憶部205に書き込んで記憶させる構成となる。
【0108】
また、上記の第2の実施形態の構成では、図11のステップS5において、リファレンス信号検出部202が、BERを用いて復調に成功したか否かを判定するようにしているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。例えば、図8に示すリファレンス情報テーブル1061を予め光送受信装置20bの記憶部205に記憶させておき、リファレンス信号検出部202が、リファレンス信号を復調することにより得られるリファレンス情報と、記憶部205が記憶するリファレンス情報テーブル1061の「リファレンス情報」の項目の情報とが一致するか否かにより、復調に成功したか否かを判定するようにしてもよい。
【0109】
また、上記の第2の実施形態の構成では、通信条件として、変調方式とボーレートの両方を可変とした組み合わせを適用するようにしているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。例えば、ボーレートを固定値にしておいて、変調方式のみを可変にする組み合わせを通信条件としてもよいし、変調方式を固定しておいて、ボーレートのみを可変値にする組み合わせを通信条件としてもよい。
【0110】
また、図7に示す第1送信タイミング通知信号では、リファレンス信号510-1,510-2,510-3,…の長さは、可変長としているが、図7の第1送信タイミング通知信号において、リファレンス信号510-1,510-2,510-3,…が同一の固定長になるようにしてもよい。
【0111】
また、上記の第2の実施形態の構成を、図3の構成や図4の構成に適用してもよい。また、上述したように、図4の構成において光送受信装置10に対して、光送受信装置20-1~20-5を対地とした1対5の構成に1つの波長を割り当て、光送受信装置20-1に対して、光送受信装置20-2~20-5を対地とした1対4の構成に1つの波長を割り当てるようなWDMの構成に第2の実施形態の構成を適用するようにしてもよい。
【0112】
また、上記の第2の実施形態において、図7に示す形式の第1送信タイミング通知信号に替えて、図13図14に示す形式の第1送信タイミング通知信号を適用してもよい。図13に示す第1送信タイミング通知信号は、例えば、変調方式ごとに、リファレンス信号をまとめられている形式を有しており、リファレンス信号510a-1~510a-Kは、変調方式が「8QAM」の組であり、リファレンス信号510a-1~510a-Kの各々は、ボーレートと、スロット長が異なる信号になっている。また、リファレンス信号511a-1~511a-Lは、変調方式が「16QAM」の組であり、リファレンス信号511a-1~511a-Lの各々は、ボーレートと、スロット長が異なる信号になっている。また、リファレンス信号512a-1~512a-Mは、変調方式が「64QAM」の組であり、リファレンス信号512a-1~512a-Mの各々は、ボーレートと、スロット長が異なる信号になっている。なお、K、L、Mは、2以上の正の整数である。なお、図13において、実線で示す部分、すなわちリファレンス信号510a-Kとガードタイム信号601a-1との間は連続しており、リファレンス信号511a-Lとガードタイム信号602a-1との間は連続していることを示しており、点線の部分は、繰り返し信号が挿入されることを示している。
【0113】
図13のような形式にすることで、図13の形式の第1送信タイミング通知信号を受信する光送受信装置20bのリファレンス信号検出部202は、リファレンス信号ごとにDSPに設定する通信条件を切り替える必要がなく、例えば、リファレンス信号510a-1~510a-Kの間は、変調方式を8QAMに固定し、信号情報501aを参照して、ボーレートとスロット長のみを切り替えて復調していくことができる。これにより、リファレンス信号検出部202による処理負荷を軽減することが可能となる。なお、同一の変調方式のリファレンス信号が連続する間、例えば、リファレンス信号511a-1~511a-Lの間は、変調方式は16QAMで同一である。そのため、リファレンス信号検出部202におけるボーレートの切り替えが短時間で終了するのであれば、リファレンス信号511a-1~511a-Lの間のガードタイム信号601a-2~601a-Lの信号長を短くするか、または、ガードタイム信号601a-2~601a-Lをなくしてしまうようにしてもよい。
【0114】
なお、図13の形式の第1送信タイミング通知信号において、まとめる単位は、変調方式に限られず、ボーレートであってもよく、また、スロット長であってもよい。換言すると、変調方式が同一のリファレンス信号が連続するように、または、ボーレートが同一のリファレンス信号が連続するように、または、スロット長が同一のリファレンス信号が連続するようにリファレンス信号を並べ替えた第1送信タイミング通知信号であれば、どの第1送信タイミング通知信号を適用してもよい。また、図13の形式の第1送信タイミング通知信号においても、リファレンス信号510a-1~510a-K,511a-1~511a-L,512a-1~512a-M,…が同一の固定長になるようにしてもよい。
【0115】
図14に示す第1送信タイミング通知信号は、1つの制御信号に対して、1つのリファレンス信号が対応付けられる形式を有している。図14に示すように、制御信号500b-1には、リファレンス信号510b-1が対応付けられており、リファレンス信号510b-1の前後にはガードタイム信号600b-1s,600b-1eが挿入される。図14の形式では、信号情報501b-1は、リファレンス信号510b-1のスロット長の情報を含んでおらず、リファレンス信号510b-1を変調した際の変調方式の情報と、ボーレートの情報のみを含むことになる。
【0116】
例えば、制御信号500b-1の周期の長さは、制御信号500b-1の長さと、リファレンス信号510b-1のスロット長と、ガードタイム信号600b-1s,600b-1eの長さを加算した長さとなる。制御信号500b-2の周期の長さについても同様に、制御信号500b-2の長さと、リファレンス信号510b-2のスロット長と、ガードタイム信号600b-2s,600b-2eの長さを加算した長さとなる。
【0117】
図14のような形式にすることで、図14の形式の第1送信タイミング通知信号を受信する光送受信装置20bのリファレンス信号検出部202は、制御信号500b-1に続くガードタイム信号600b-1sと、ガードタイム信号600b-1eと間のスロットに含まれているリファレンス信号510b-1を読み出す。リファレンス信号検出部202は、読み出したリファレンス信号510b-1を、信号情報501b-1に書き込まれている変調方式とボーレートとに基づいて復調する。図14のような形式にすることにより、制御信号500b-1,500b-2,…の現れる周期が短くなるため受信側において信号の同期が取りやすくなる。なお、図14において制御信号500b-1,500b-2,…が現れる周期は、図7図13において制御信号500が現れる周期よりも短い周期であるものとする。
【0118】
また、図14の形式において、制御信号500b-1,500b-2,…の各々の長さは同一の長さであり、ガードタイム信号600b-1s,600b-1e,600b-2s,600b-2e,…の各々の長さも同一である。そのため、リファレンス信号510b-1,510b-2,…のスロット長を同一の長さとすることにより、制御信号500b-1,500b-2,…が現れる周期を固定長にすることができる。このようにすることで、一定の周期で、制御信号500b-1,500b-2,…が現れることになり、また、リファレンス信号510b-1,510b-2,…のスロット長が同一の長さであることから、リファレンス信号検出部202は、リファレンス信号510b-1,510b-2,…の検出に要する時間を軽減することができる。これにより、リファレンス信号検出部202による処理負荷を軽減することが可能となる。
【0119】
なお、上記の第2の実施形態では、図7に示すような第1送信タイミング信号としていたが、リファレンス信号送信部103が、図15に示すようなペイロード信号800を含めた第1送信タイミング信号を送信するようにしてもよい。リファレンス信号送信部103は、特定のビット列を用いてペイロード信号800を生成し、共通の通信条件でペイロード信号800を変調する。なお、共通の通信条件ではなく、リファレンス信号510-1,510-2,510-3のいずれかの通信条件で変調してもよい。上記の第2の実施形態に示したように、ペイロード信号800がなくてもよいが、ペイロード信号800を含めることにより、制御信号500が現れる周期が、ステップS14と同じ周期になるため、受信側において、信号の同期等が取りやすくなるといった制御上の利点がある。
【0120】
図13に示した第1送信タイミング通知信号の形式についても、図15に示した構成と同様に、図16に示すようにペイロード信号810a-1~810a-K,811a-1~811a-L,812a-1~812a-Mを含めるようにしてもよい。なお、図16において、実線で示す部分、すなわちペイロード信号810a-Kとガードタイム信号601a-1との間は連続しており、ペイロード信号811a-Lとガードタイム信号602a-1との間は連続していることを示しており、点線の部分は、繰り返し信号が挿入されることを示している。
【0121】
図14に示した第1送信タイミング通知信号の形式についても、図15に示した構成と同様に、図17に示すようにペイロード信号800b-1,800b-2を含めるようにしてもよい。なお、図17において、実線で示す部分、すなわちガードタイム信号600d-1と制御信号500b-2の間は連続しており、点線の部分は、繰り返し信号が挿入されることを示している。
【0122】
また、図18から図22に示すように、ステップS14の通信状態においても、ペイロード信号に加えて、リファレンス信号を送信するようにしてもよい。例えば、光送受信装置20b-1~20b-NがステップS14の状態となり、光送受信装置10bと光信号の送受信を行っている場合に、新たに光送受信装置20bが接続した場合、リファレンス信号を含めておくことで、光送受信装置20b-1~20b-Nとの通信状態を中断したり、終了したりすることなく、新たな光送受信装置20bを光伝送システム2に加えることができる。
【0123】
例えば、図18に示す形式は、光送受信装置20b-1~20b-Nを送信先とするペイロード信号800-1~800-Nの前に、リファレンス信号510-1~510-3を挿入する形式である。ペイロード信号800-1~800-Nは、光送受信装置20b-1~20b-Nに対して割り当てられた通信条件で変調され、送信条件で示されるタイミングやスロットに挿入されることになる。なお、図18において、符号600に枝番号が付与されている信号は、ガードタイム信号である。また、リファレンス信号の種類が、複数存在する場合、複数のリファレンス信号510-1、510-2,…を、ガードタイム信号を挟みつつペイロード信号800-1~800-Nの間に挿入していくようにしてもよい。なお、図18において、実線で示す部分、すなわちガードタイム信号600-6とペイロード信号800-1の間は連続しており、点線の部分は、繰り返し信号が挿入されることを示している。
【0124】
また、図19に示す形式は、光送受信装置20b-1~20b-Nを送信先とするペイロード信号800-1~800-Nと、リファレンス信号510-1~510-3とを交互に挿入していく形式である。なお、リファレンス信号の種類が、複数存在する場合、複数のリファレンス信号510-1、510-2,…を、ガードタイム信号を挟みつつペイロード信号800-1~800-Nの間にリファレンス信号とペイロード信号とが交互になるように挿入していくようにしてもよい。なお、図19において、実線で示す部分、すなわちガードタイム信号600-5とリファレンス信号510-3の間は連続しており、点線の部分は、繰り返し信号が挿入されることを示している。
【0125】
また、図20に示す形式は、光送受信装置20b-1~20b-Nを送信先とするペイロード信号800-1~800-Nと、リファレンス信号510-1~510-3とを順不同に混在させる形式である。なお、リファレンス信号の種類が、複数存在する場合、複数のリファレンス信号510-1、510-2,…を、ガードタイム信号を挟みつつペイロード信号800-1~800-Nの間に順不同に挿入していくようにしてもよい。なお、図20において、実線で示す部分、すなわちガードタイム信号600-5とペイロード信号800-Nの間は連続しており、点線の部分は、繰り返し信号が挿入されることを示している。
【0126】
また、図21に示す形式は、制御信号500-1,500-2,500-3,…によって一定間隔で繰り返される周期内に、制御信号500-1,500-2,500-3の直後にガードタイム信号600-1-1,600-2-1,600-3-1を挟んでリファレンス信号510-1~510-3を配置した上で、光送受信装置20b-1~20b-Nを送信先とするペイロード信号800-1~800-Nを任意の位置に配置することにより、1周期に含まれる長さが、ガードタイム信号600-1-1,…,600-2-1,…600-3-1,…を含めて同一の長さになるように配置される形式である。
【0127】
図21に示す形式は、図22に示すようなマルチフレーム構造として用いることもでき、図22に示すように、例えば、光送受信装置20b-3を送信先とするペイロード信号800-3の大きさが大きい場合、当該大きさに応じて、ペイロード信号800-3を複数の周期内に割り当てることが可能となる。
【0128】
また、上記の第1及び第2の実施形態では、変調方式として、8QAM、16QAM、64QAMのいずれかが適用されるものとして説明したが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。8,16,64以外の多値度の直交振幅変調が適用されてもよいし、偏波多重QSPK等の他の変調方式が適用されてもよい。
【0129】
また、上記の第1及び第2の実施形態では、最小構成として、対地側の光送受信装置20-1~20-N,20b-1~20b-Nの数であるNが「1」であってもよいとしているが、N=1とする場合には、1対1の構成となるため、光合分岐器40、光受動素子45-1~45-10を備えない構成としてもよい。
【0130】
上述した実施形態における光送受信装置10,10b,20-1~20-N,20b,20b-1~20b-Nをコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0131】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0132】
1 光伝送システム
10 光送受信装置
11 伝送路条件検出部
12 通信条件選択部
13 通信条件設定部
14 記憶部
20-1~20-N 光送受信装置
40 光合分岐器
50 OpS装置
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