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特許7074769エアバッグモジュール、ステアリングホイール、および、エアバッグモジュールをステアリングホイールに接続するための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-16
(45)【発行日】2022-05-24
(54)【発明の名称】エアバッグモジュール、ステアリングホイール、および、エアバッグモジュールをステアリングホイールに接続するための方法
(51)【国際特許分類】
   B62D 1/04 20060101AFI20220517BHJP
   B60R 21/203 20060101ALI20220517BHJP
【FI】
B62D1/04
B60R21/203
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2019555924
(86)(22)【出願日】2018-03-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-06-11
(86)【国際出願番号】 EP2018056432
(87)【国際公開番号】W WO2018188885
(87)【国際公開日】2018-10-18
【審査請求日】2021-03-12
(31)【優先権主張番号】102017107764.2
(32)【優先日】2017-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】599061833
【氏名又は名称】ティーアールダブリュー・オートモーティブ・セーフティ・システムズ・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100117640
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 達己
(72)【発明者】
【氏名】シュッツ,ドミニク
【審査官】鈴木 貴晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-015185(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0119582(US,A1)
【文献】国際公開第2015/125349(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 21/16-21/33
B62D 1/00- 1/11,1/12- 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステアリングホイール(112、512)上に配置するためのエアバッグモジュール(111、211、511)であって、
- ロッキングエレメント(130、230、430、530)および接触エレメント(131、231、431、531)が、前記エアバッグモジュール(111、211、511)上に配置されており、
- 前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)は、前記ステアリングホイール(112、512)上に配置されているキャッチエレメント(120、420、520)とロックし合うように設計されており、それによって、前記エアバッグモジュール(111、211、511)および前記ステアリングホイール(112、512)が相互接続され得、
- 前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)は、前記キャッチエレメント(120、420、520)に対して移動させられ得、アンロック状態、ロック状態、および、その2つの間の中間状態をとることが可能であり、
- 前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)と前記キャッチエレメント(120、420、520)との間の機械的接触が存在している前記中間状態では、前記接触エレメント(131、231、431、531)と前記ロッキングエレメント(130、320、430、530)との間の電気的接触は存在しておらず、一方、前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)が前記キャッチエレメント(120、420、520)に機械的に連結されている前記ロック状態では、前記接触エレメント(131、231、431、531)と前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)との間の電気的接触が存在しており、
- 前記キャッチエレメント(120、420、520)および前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)がロックし合っている前記ロック状態では、前記接触エレメント(132、232、432、532)、前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)、および前記キャッチエレメント(120、420、520)が、電気的に相互接続されており、
- 前記接触エレメント(131、231、531)は、ホーン信号を発生させるために、ホーンコンタクト(116、216、416、516)に電気的に接続され得る、エアバッグモジュール(111、211、511)。
【請求項2】
エアバッグモジュール(111’)に接続されるように設計されているステアリングホイール(112’)であって、
- ロッキングエレメント(130’、430)および接触エレメント(131’、431)が、前記ステアリングホイール(112’)上に配置されており、
- 前記ロッキングエレメント(130’、430)は、前記エアバッグモジュール(111’)上に配置されているキャッチエレメント(120’、420)とロックし合うように設計されており、それによって、前記ステアリングホイール(112’)および前記エアバッグモジュール(111’)が相互接続され得、
- 前記ロッキングエレメント(130’、430)は、前記キャッチエレメント(120’、420)に対して移動させられ得、アンロック状態、ロック状態、および、その2つの間の中間状態をとることが可能であり、
- 前記ロッキングエレメント(130’、430)と前記キャッチエレメント(120’、420)との間の機械的接触が存在している前記中間状態では、前記接触エレメント(131’、431)と前記ロッキングエレメント(130’、430)との間の電気的接触は存在しておらず、一方、前記ロッキングエレメント(130’、430)が前記キャッチエレメント(120’、420)に機械的に連結されている前記ロック状態では、前記接触エレメント(131’、431)と前記ロッキングエレメント(130’、430)との間の電気的接触が存在しており、
- 前記キャッチエレメント(120’、420)および前記ロッキングエレメント(130’、430)がロックし合っている前記ロック状態では、前記接触エレメント(131’、431)、前記ロッキングエレメント(130’、430)、および前記キャッチエレメント(120’、420)が、電気的に相互接続されており、
- 前記接触エレメント(131’、431)は、ホーン信号を発生させるために、ホーンコンタクト(116’、416)に電気的に接続され得る、ステアリングホイール(112’)。
【請求項3】
請求項1に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)において、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)、および前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)が電気的に相互接続されているときには、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)と前記ホーンコンタクト(116、116’、216、416、516)との間の接触を確立することによって、クラクションを鳴らす機能が活性化させられ得ることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)。
【請求項4】
請求項1または3に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)において、
- 前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)と前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)との間の機械的接触が存在していないアンロック状態では、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)と前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)との間の電気的接触が存在しており、および/または、
- 前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430)が、前記アンロック状態におけるその初期位置に対して、撓ませられた状態または部分的に変位させられた状態になっているときには、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)と前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)との間の電気的接触が存在しておらず、および/または、
- 前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記アンロック状態および/または前記中間状態になっているときには、クラクションを鳴らす機能が活性化させられることができないことを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)。
【請求項5】
請求項1、3または4のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)において、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記エアバッグモジュール(111、211、511)上に配置されており、
- 前記ロッキングエレメントが前記キャッチエレメントに機械的に連結されるロッキング接続が行われる前または間に、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)との相互作用によって前記アンロック状態から前記中間状態へ移動可能および変形可能であるようになっており、前記アンロック状態では、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)および前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)が電気的に相互接続されており、前記中間状態では、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)と前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)との間の電気的接触が存在しておらず、および/または、
- 前記ロッキング接続が行われるときにまたはその後に、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記中間状態から前記ロック状態へ移動可能または変形可能であることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)。
【請求項6】
請求項1、3から5のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)において、前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)は、グランド電位に電気的に接続可能であるかまたは接続されており、および/または、前記ホーンコンタクト(116、116’、216、416、516)は、直接的にまたは信号ユニット(117、117’、417、517)を介して、第2の電位(118、118’、418、518)に電気的に接続可能であるかまたは接続されていることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)。
【請求項7】
請求項1、3から6のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)において、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)は、第1の端部(230a、430a)によって、前記エアバッグモジュール(111、211、511)に締結されており、および/または、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)の第2の端部(230b、430b)は、曲がるかまたは変位することによって、前記第1の端部(230a、430a)に対して且つホンキング方向(A、H)に対して垂直方向の平面内で移動可能であり、および/または、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)は、前記接触エレメント(131、131’、231、431)の上へ前記第2の端部(230b、430b)を引っ掛けることによって、前記第2の端部(230b、430b)によって、前記接触エレメント(131、131’、231、431)に接続可能であることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)。
【請求項8】
請求項1、3から7のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)において、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)および前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)は、前記エアバッグモジュール(111、211、511)の背面上に配置されている、ならびに/または、前記エアバッグモジュール(111、211、511)は、その背面上に、開口部(133、133’、233)を含み、前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)は、前記開口部(133、133’、233)を通して、前記エアバッグモジュール(111、211、511)の外側表面の中へ、少なくとも部分的に挿入され得ることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)。
【請求項9】
請求項1、3から8のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)において、前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)は、キャッチフックもしくはキャッチクリップであり、および/または、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)は、スプリングエレメントであり、および/または、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)は、ワイヤーまたはシートメタルであることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)。
【請求項10】
請求項1、3から9のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)において、
前記ロッキングエレメント、前記キャッチエレメント、及び前記ホーンコンタクトの数は同数であり、
正確に1つのロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)、正確に2つのロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)、もしくは、正確に3つのロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記エアバッグモジュール(111、211、511)上に配置されており、
正確に1つのキャッチエレメント(120、120’、420、520)、正確に2つのキャッチエレメント(120、120’、420、520)、もしくは、正確に3つのキャッチエレメント(120、120’、420、520)が、前記エアバッグモジュール(111、211、511)上に配置されており、
正確に1つのホーンコンタクト(116、116’、416、516)、正確に2つのホーンコンタクト(116、116’、416、516)、もしくは、正確に3つのホーンコンタクト(116、116’、416、516)が、前記エアバッグモジュール(111、211、511)上に配置されていることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)。
【請求項11】
請求項2に記載のステアリングホイール(112’)において、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)、および前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)が電気的に相互接続されているときには、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)と前記ホーンコンタクト(116、116’、216、416、516)との間の接触を確立することによって、クラクションを鳴らす機能が活性化させられ得ることを特徴とする、ステアリングホイール(112’)。
【請求項12】
請求項2または11に記載のステアリングホイール(112’)において、
- 前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)と前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)との間の機械的接触が存在していないアンロック状態では、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)と前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)との間の電気的接触が存在しており、および/または、
- 前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430)が、前記アンロック状態におけるその初期位置に対して、撓ませられた状態または部分的に変位させられた状態になっているときには、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)と前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)との間の電気的接触が存在しておらず、および/または、
- 前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記アンロック状態および/または前記中間状態になっているときには、クラクションを鳴らす機能が活性化させられることができないことを特徴とする、ステアリングホイール(112’)。
【請求項13】
請求項2、11または12のいずれか一項に記載のステアリングホイール(112’)において、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記ステアリングホイール(112’)上に配置されており、
- 前記ロッキングエレメントが前記キャッチエレメントに機械的に連結されるロッキング接続が行われる前または間に、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)との相互作用によって前記アンロック状態から前記中間状態へ移動可能および変形可能であるようになっており、前記アンロック状態では、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)および前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)が電気的に相互接続されており、前記中間状態では、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)と前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)との間の電気的接触が存在しておらず、および/または、
- 前記ロッキング接続が行われるときにまたはその後に、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記中間状態から前記ロック状態へ移動可能または変形可能であることを特徴とする、ステアリングホイール(112’)。
【請求項14】
請求項2、11から13のいずれか一項に記載のステアリングホイール(112’)において、前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)は、グランド電位に電気的に接続可能であるかまたは接続されており、および/または、前記ホーンコンタクト(116、116’、216、416、516)は、直接的にまたは信号ユニット(117、117’、417、517)を介して、第2の電位(118、118’、418、518)に電気的に接続可能であるかまたは接続されていることを特徴とする、ステアリングホイール(112’)。
【請求項15】
請求項2、11から14のいずれか一項に記載のステアリングホイール(112’)において、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)は、第1の端部(230a、430a)によって、前記ステアリングホイール(112’)に締結されており、および/または、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)の第2の端部(230b、430b)は、曲がるかまたは変位することによって、前記第1の端部(230a、430a)に対して且つホンキング方向(A、H)に対して垂直方向の平面内で移動可能であり、および/または、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)は、前記接触エレメント(131、131’、231、431)の上へ前記第2の端部(230b、430b)を引っ掛けることによって、前記第2の端部(230b、430b)によって、前記接触エレメント(131、131’、231、431)に接続可能であることを特徴とする、ステアリングホイール(112’)。
【請求項16】
請求項2、11から15のいずれか一項に記載のステアリングホイール(112’)において、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)および前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)は、前記ステアリングホイール(112’)上に配置されており、ならびに/または、前記ステアリングホイール(112’)は、開口部(133、133’、233)を含み、前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)は、前記開口部(133、133’、233)を通して、前記ステアリングホイール(112’)の外側表面の中へ、少なくとも部分的に挿入され得ることを特徴とする、ステアリングホイール(112’)。
【請求項17】
請求項2、11から16のいずれか一項に記載のステアリングホイール(112’)において、前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)は、キャッチフックもしくはキャッチクリップであり、および/または、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)は、スプリングエレメントであり、および/または、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)は、ワイヤーまたはシートメタルであることを特徴とする、ステアリングホイール(112’)。
【請求項18】
請求項2、11から17のいずれか一項に記載のステアリングホイール(112’)において、
前記ロッキングエレメント、前記キャッチエレメント、及び前記ホーンコンタクトの数は同数であり、
正確に1つのロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)、正確に2つのロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)、もしくは、正確に3つのロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記ステアリングホイール(112’)上に配置されており、
正確に1つのキャッチエレメント(120、120’、420、520)、正確に2つのキャッチエレメント(120、120’、420、520)、もしくは、正確に3つのキャッチエレメント(120、120’、420、520)が、前記ステアリングホイール(112’)上に配置されており、
正確に1つのホーンコンタクト(116、116’、416、516)、正確に2つのホーンコンタクト(116、116’、416、516)、もしくは、正確に3つのホーンコンタクト(116、116’、416、516)が、前記ステアリングホイール(112’)上に配置されていることを特徴とする、ステアリングホイール(112’)。
【請求項19】
請求項1、3から10のいずれか一項に記載のエアバッグモジュールと前記エアバッグモジュールが接続されるステアリングホイールと、を含む、又は、請求項2、11から18のいずれか一項に記載のステアリングホイールと、前記ステアリングホイールが接続されるエアバッグモジュールと、を含む、
サブアッセンブリ。
【請求項20】
エアバッグモジュールをステアリングホイールに接続する方法であって、
- 請求項1、3から10のいずれか一項に記載のエアバッグモジュールと、ステアリングホイールとが、ロッキング接続によって相互接続されているか、または、請求項2、11から18のいずれか一項に記載のステアリングホイールと、エアバッグモジュールとが、ロッキング接続によって相互接続されているかのいずれかであり、
- 前記ロッキング接続のために、ロッキングエレメントが前記エアバッグモジュール上に配置されており、キャッチエレメントが前記ステアリングホイール上に配置されているか、または、前記ロッキング接続のために、ロッキングエレメントが前記ステアリングホイール上に配置されており、キャッチエレメントが前記エアバッグモジュール(111’)上に配置されているかのいずれかであり、
- 前記方法は、
・ 前記ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の電気的接触を確立するステップ(301)と、
・ 前記ロッキング接続が行われている間に、前記ロッキングエレメントと前記キャッチエレメントとの相互作用によって、前記ロッキングエレメントと前記接触エレメントとの間の前記電気的接触を中断するステップ(302)と、
・ 前記ロッキング接続が行われているときにまたはその後に、前記ロッキングエレメントと前記接触エレメントとの間の前記電気的接触を再確立するステップ(303)と
を含み、
- 前記ロッキング接続が行われた後に(304)、前記エアバッグモジュールまたは前記エアバッグモジュールのカバーが、前記ステアリングホイールに対してホンキング方向に移動可能であり、ホーン信号を発生させるために、前記接触エレメントとホーンコンタクトとの間の電気的接触を閉鎖する(304)、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアバッグモジュール、ステアリングホイール、エアバッグモジュールおよびステアリングホイールから構成されるサブアッセンブリ、ならびに、エアバッグモジュールをステアリングホイールに接続するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エアバッグモジュールは、車両乗員拘束システムの一部であり、ステアリングホイールの中に配置され、たとえば、ドライバーの保護を改善することが可能である。さらに、エアバッグモジュールは、ホーン信号をトリガーするために使用され得る。
【0003】
今日、複雑なネジ留め式接続を使用することなく容易な組み立てを可能にするために、ロッキング接続によってエアバッグモジュールおよびステアリングホイールを互いに連結することが一般的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の根底にある目的は、その正しい組み立てが容易に信頼性高く確認され得るエアバッグモジュールおよびステアリングホイールを提供することである。加えて、(信頼性高く機能する)信号ユニットを作り出すための方法が提案される。
【0005】
エアバッグモジュールに関して、目的は、請求項1の特徴によって実現され、ステアリングホイールに関して、目的は、請求項2の特徴によって実現され、信号ユニットを作り出すための方法に関して、目的は、請求項12の特徴によって実現される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるエアバッグモジュールは、ステアリングホイール上に配置されるように設計されている。エアバッグモジュール上に、ロッキングエレメントおよび接触エレメントが配置されている。ロッキングエレメントは、ステアリングホイール上に配置されているキャッチエレメントとロックし合うように設計されており、それによって、エアバッグモジュールおよびステアリングホイールは相互接続され得る。接触エレメントは、ホーン信号を発生させるために、ホーンコンタクトに電気的に接続され得る。キャッチエレメントおよびロッキングエレメントがロックし合っているときには、接触エレメント、ロッキングエレメント、およびキャッチエレメントは、電気的に相互接続されている。
【0007】
本発明によるステアリングホイールは、エアバッグモジュールに接続されるように設計されている。ステアリングホイール上には、ロッキングエレメントおよび接触エレメントが配置されている。ロッキングエレメントは、エアバッグモジュール上に配置されているキャッチエレメントとロックし合うように設計されており、それによって、エアバッグモジュールおよびステアリングホイールは、相互接続され得る。接触エレメントは、ホーン信号を発生させるために、ホーンコンタクトに電気的に接続され得る。キャッチエレメントおよびロッキングエレメントがロックし合っているときには、接触エレメント、ロッキングエレメント、およびキャッチエレメントは、電気的に相互接続されている。
【0008】
本発明によるサブアッセンブリは、ロックし合うことによって相互接続され得るエアバッグモジュールおよびステアリングホイールを含む。ロッキング接続のために、ロッキングエレメントは、エアバッグモジュール上に配置され得、キャッチエレメントは、ステアリングホイール上に配置され得る。したがって、サブアッセンブリは、特に、本発明によるエアバッグモジュールおよび対応するステアリングホイールの好適な構成を示すことが可能である。また、ロッキング接続のために、ロッキングエレメントがステアリングホイール上に配置され得、キャッチエレメントがエアバッグモジュール上に配置され得る。したがって、サブアッセンブリは、特に、本発明によるステアリングホイールおよび対応するエアバッグモジュールの好適な構成を示すことが可能である。
【0009】
また、ステアリングホイールおよびエアバッグモジュールのそれぞれにロッキングエレメントおよびキャッチエレメントが配置され、それぞれのロッキング接続を行うということが想像可能である。このケースでは、サブアッセンブリは、特に、本発明によるステアリングホイールおよび本発明によるエアバッグモジュールの好適な構成を示すことが可能である。
【0010】
本発明によるエアバッグモジュールの利点および有利な構成、本発明によるステアリングホイールの利点および有利な構成、ならびに、本発明によるサブアッセンブリの利点および有利な構成は、同様に、以下の説明から明白になる。
【0011】
したがって、本発明は、エアバッグモジュールもしくはステアリングホイールをそれぞれ提供し、エアバッグモジュールおよびステアリングホイールが安全に、堅く、および正しく相互接続されているかどうかが容易に認識され得る。すなわち、本発明は、ステアリングホイールおよびエアバッグモジュールが正しく間違いのない様式で相互接続されているときにのみ、すなわち、キャッチエレメントとロッキングエレメントとの間に、正しく間違いのない様式で、確動的な接続(positive connection)がそれぞれ行われているとき、もしくは確立されているときにのみ、ホーン信号が発生させられることおよび音を出すことを可能にする。
【0012】
有用なことには、電気的な接続は、正しく完全に係合されたロッキング接続によって、ホーンコンタクトから、接触エレメントを介して、さらにロッキングエレメントを介して、キャッチエレメントへ確立され得る。接触エレメント、ロッキングエレメント、およびキャッチエレメントの間のロッキング接続ひいては電気的な接続が確立されているときには、特に、それぞれのホーン回路が閉鎖され得、ホーン信号が、特に発生させられ得る。他方では、ロッキング接続が、(十分に)確立されていないかまたは正しく行われていないときには、特に、ホーンコンタクトからキャッチエレメントへの電気的な接続が存在しない。このケースでは、それぞれのホーン回路は、特に閉鎖されることもできず、また、ホーン信号が発生させられることもできない。
【0013】
したがって、本発明は、有用なことには、エアバッグモジュールおよびステアリングホイールが正しく相互接続されているかどうか、特に、キャッチエレメントとロッキングエレメントとの間のロッキング接続がそれぞれ正しく行われているか、もしくは確立されているかどうかのインジケーターとして、ホーンが使用されることを可能にする。その場合には、ホーン信号は、ホーンを吹くときに音を出す。そうでない場合には、ホーン信号は音を出すことができない。
【0014】
結果的に、ステアリングホイールおよびエアバッグモジュールが安全に堅く相互接続されているかどうかが、容易かつ迅速にチェックされ得る。とりわけ、ステアリングホイールとエアバッグモジュールとの間の接続の目視検査も複雑な検査も必要とされない(その過程では、個々のエレメントがツールを使用してスキャンされるように試みられる)。ステアリングホイールおよびエアバッグモジュールが通常は精密に相互接続されているので、そのような目視検査は、ほとんど可能ではないかまたは全く可能ではなく、通常は、任意の適切なツールを挿入するために、わずかなクリアランスしか与えられないか、または、クリアランスは全く与えられない。
【0015】
本発明は、いずれにしても存在するホーンの支援によって、ロッキング接続が音響的に容易にチェックされることを可能にする。特に、もっぱら上記チェックのためだけに追加的なエレメントは必要とされるのではなく、ステアリングホイールおよびエアバッグモジュールを機械的に接続するために、ならびに、いずれにしてもホーン信号を発生させるために使用されているエレメントによって、チェックが可能である。
【0016】
たとえば、上記チェックは、ステアリングホイールおよびエアバッグモジュールから構成されるサブアッセンブリの生産プロセスまたは装着プロセスの間に、直接的に実施され得る。そのうえ、たとえば、サブアッセンブリがすでに現場にあるときに、および、車両の中にすでに据え付けられているときに、上記チェックが等しく可能である。たとえば、接続は、それぞれの車両の修理作業またはメンテナンスの過程において、単純明快にチェックされ得る。
【0017】
逆に、ホーン、すなわち、ホーンを吹くときにホーン信号の音が失われていることは、それぞれ、特に、エアバッグモジュールとステアリングホイールとの間の正しくない接続を示す。たとえば、それぞれの車両のドライバーが(たとえば、車両のメンテナンスまたは修理作業の後に)、ホーン機能がもはや与えられないということに気付くときには、このように、ドライバーの注意は、エアバッグモジュールとステアリングホイールとの間の接続を正しく再確立するということに適切に払われ得る。
【0018】
エアバッグモジュールは、特に、ステアリングホイール上に配置され得、エアバッグモジュールがステアリングホイールに対して、特に、ステアリングホイールに向けて移動可能であるようになっている。エアバッグモジュールは、好都合なことには、ステアリングホイールもしくはステアリングカラムの長手方向軸線に対して平行の方向に移動可能である。代替的に、エアバッグモジュールは、ステアリングホイールから固定された距離に配置され得、エアバッグモジュールのカバーが、ステアリングホイールに向けて移動可能であるように形成され得る。エアバッグモジュールもしくはカバーが移動可能である上記方向を、以降では、一般性を失うことなく、ホンキング(honking)方向と称する。エアバッグモジュールを上記ホンキング方向に移動させることは、有利には、ホーンコンタクトによって接触エレメントを閉鎖するかまたは短絡させる役割を果たし、したがって、ホーン信号を発生させる役割を果たす。
【0019】
接触エレメントは、とりわけ、ホーンコンタクトのための相手方コンタクトとしての役割を果たしている。したがって、有利には、キャッチエレメントおよびロッキングエレメントは、ホーンを吹くために接触させられることとなる接触表面としては使用されない。接触エレメントがエアバッグモジュール上に配置されているときには、ホーンコンタクトが、特に、ステアリングホイール上に配置されており、または、その逆も同様である。ホーンを吹くために、有利には、接触エレメントは、ホーンコンタクトと直接的に接触させられ得、したがって、エアバッグモジュールもしくはそのカバーをホンキング方向に移動させることによって短絡させられ得る。また、接触エレメントがさらなるエレメントに接続されており、上記エレメントのうちの1つまたは複数が、ホーンコンタクトと直接的に接触させられ得るということが想像可能である。このケースでは、接触エレメントは、特に、ホーンを吹くためにホーンコンタクトと直接的な物理的接触をさせられるのではなく、それは、上記さらなるエレメントを介してホーンコンタクトに電気的に接続されている。たとえば、接触エレメントは、たとえば、プラグ、スナップオン、および/またはクランピング接続によって、実際の相手方コンタクトに機械的に接続され得る。ホーンを吹くときに、このケースでは、上記相手方コンタクトが、ホーンコンタクトと直接的に接触させられ得、したがって、短絡させられ得る。
【0020】
とりわけ、キャッチエレメント、ロッキングエレメント、および接触エレメント、ならびに、ホーンコンタクトは、ホーン回路の一部である。特に、電気的な接続が、上記エレメントから1つまたは複数の電位へ行われ得る。ホーン信号を音響的に放出する信号手段が、特に、ホーン回路の中にさらに一体化されている。ロッキング接続が行われているときには、特に、恒久的に、ロッキングエレメントとキャッチエレメントとの間の電気的接触が存在しており、特に、同じように、上記2つのエレメントの間の恒久的な機械的接触が存在している。
【0021】
ロッキング接続が正しく確立された後に、エアバッグモジュールまたはカバーは、特に、アイドル位置において、ステアリングホイールから所定の距離にある。有利には、ステアリングホイールにおいて、および/または、エアバッグモジュールにおいて、少なくとも1つのスペーサーが設けられ得、少なくとも1つのスペーサーによって、エアバッグモジュールが上記アイドル位置に維持されている。たとえば、スプリングエレメントまたは他の塑性変形可能なエレメントが、上記スペーサーとして設けられ得る。ホーンを吹いた後に、エアバッグモジュールまたはカバーは、エアバッグモジュールまたはカバーが再びアイドル位置になるまで、特に、ホンキング方向の反対側に、上記スペーサーによって、ステアリングホイールから離れるように移動させられる。
【0022】
特に有利な構成によれば、接触エレメント、ロッキングエレメント、およびキャッチエレメントが電気的に相互接続されているときには、すなわち、特に、ロッキング接続が正しく行われているときには(したがって、特に、形状に基づいた結合が確立されているときには)、特に、接触エレメントとホーンコンタクトとの間の接触を行うことによって、ホーン機能が活性化させられ得る。接触エレメント、ロッキングエレメント、およびキャッチエレメントを電気的に相互接続することによって、ロッキング接続が正しく行われているときには、接触エレメントとホーンコンタクトとの間の短絡のケースでは、それぞれのホーン回路が閉鎖され得、ホーン信号が発生させられ得る。したがって、正しく確立されたロッキング接続によって、ホーン機能は、特に活性化させられ、ホーン信号が発生させられ得る。しかし、ロッキング接続が正しく確立されていないときには、ホーン機能は活性化させられず、ホーン信号は発生させられることができない。特に、欠陥のあるそのようなロッキング接続によって、ホーンコンタクトからキャッチエレメントへの電気的な接続が与えられず、それぞれのホーン回路が閉鎖されることも、ホーン信号が発生させられることも、できないようになっている。
【0023】
有利には、ロッキングエレメントとキャッチエレメントとの間の機械的接触が存在しないアンロック状態では、接触エレメントとロッキングエレメントとの間の電気的接触が存在している上記アンロック状態では、ステアリングホイールおよびエアバッグモジュールは、特に、互いから分離されている。ロッキングエレメントは、特に、ロッキング接続が行われる前に、上記アンロック状態になっている。したがって、エアバッグモジュールおよびステアリングホイールが相互接続される前に、電気的接触が、有利には、ロッキングエレメントと接触エレメントとの間に行われる。特に、上記アンロック状態では、ロッキングエレメントは、ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の電気的接触が存在しない初期状態または初期位置になっている。
【0024】
本発明によれば、ロッキングエレメントがキャッチエレメントに機械的に連結されているロック状態では、接触エレメントとロッキングエレメントとの間の電気的接触が存在している。この文脈において、キャッチエレメントとロッキングエレメントとの間の機械的な連結は、特に、ロッキング接続が上手く行われているという事実、ならびに、キャッチエレメントおよびロッキングエレメントが特に機械的に係合されており、特に確動的におよび/または非確動的に(positively and/or non-positively)互いに接続されているという事実であると理解される。したがって、上記ロック状態では、ステアリングホイールおよびエアバッグモジュールは、特に堅くおよび正しく相互接続されている。適切なことには、ロッキングエレメントは、ロッキング接続が上手く行われた後に上記ロック状態になっている。とりわけ、上記ロック状態におけるロッキングエレメントは、同じように、その初期状態またはその初期位置になっている。
【0025】
さらに、本発明によれば、ロッキングエレメントとキャッチエレメントとの間の機械的接触が存在している、ロッキングまたはアンロッキングの中間状態では、接触エレメントとロッキングエレメントとの間の電気的接触は存在していない。この文脈において、そのような機械的接触は、特に、その機械的な連結を取得するために、それらがロックし合っている間のロッキングエレメントとキャッチエレメントとの間の相互作用であると理解される。したがって、ロッキングエレメントは、特に、ロッキング接続が行われている間に、すなわち、ロッキングエレメントがアンロック状態からロック状態へ変わる間に、上記中間状態になっている。上記中間状態では、ロッキングエレメントは、特に、その初期状態またはその初期位置になっていない。上記中間状態では、ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の電気的な接続が存在していないので、このケースでは、特に、ロッキングエレメント、接触エレメント、およびキャッチエレメントの間の電気接続も行われることができない。したがって、ロッキングエレメントが中間状態になっているときには、接触エレメントおよびホーンコンタクトが接触させられるときでも、対応するホーン回路は閉鎖されることができず、任意のホーン信号が発生させられることもできない。したがって、ロッキング接続が正しく行われているかどうかが、ホーンを用いて認識され得る。特に、ロッキングエレメントが中間状態にあること、ロッキング接続が正しく確立されていないこと、ひいては、ステアリングホイールおよびエアバッグモジュールが正しく相互接続されていないということが、失われたホーン機能によって認識され得る。ホーン機能が与えられているときには、正しく確立されたロッキング接続が結論付けられ得る。
【0026】
有利には、ロッキングエレメントおよび接触エレメントは、取り外し可能な機械的な接続を介して相互接続され得、特に、その電気的な接続は、取り外し可能な機械的な接続によって行われ得る。とりわけ、ロッキングエレメントおよび接触エレメントは、上記取り外し可能な機械的な接続を介して、ロック状態およびアンロック状態において相互接続されている。中間状態では、上記機械的な接続は、特に取り外されている。たとえば、上記取り外し可能な接続は、プラグ、スナップオン、および/またはクランピング接続によって現実化され得る。
【0027】
好ましくは、ロッキングエレメントが、アンロック状態におけるその初期位置に対して、撓ませられた状態または部分的に変位させられた状態になっているときには、接触エレメントとロッキングエレメントとの間の電気的接触が存在していない。上記に説明されているように、初期位置では、特に、ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の電気的接触が存在している。有利には、ロッキングエレメントがその初期位置になっているときにのみ、対応するホーン回路が閉鎖され得、ホーン信号が発生させられ得る。そうでない場合には、および、ロッキングエレメントがその初期位置に対して撓ませられるかまたは部分的に変位させられている場合には、好都合なことには、接触エレメントとロッキングエレメントとの間の失われた電気的接触に起因して、ホーン回路は閉鎖されることができない。したがって、ホーン、もしくはホーンコンタクトおよび接触エレメントは閉鎖されているときに、ホーン信号の音が失われているということは、ロッキングエレメントがその初期位置にないという事実を示す役割を果たす。
【0028】
好ましくは、ロッキングエレメントが、非ロック状態になっているとき、特に、アンロック状態および/または中間状態になっているときには、ホーン機能は活性化させられない。上記非ロック状態において、接触エレメント、ロッキングエレメント、およびキャッチエレメントの間の失われた電気的な接続によって、対応するホーン回路は、特に閉鎖可能ではない。とりわけ、上記電気的な接続が行われているとき、したがって、ホーン回路が閉鎖可能であるときには、ホーン機能は、ロック状態のみにおいて活性化させられる。結果的に、ホーン信号は、ロッキングエレメントがロック状態になっているかどうか、ひいては、ロッキング接続が正しく行われているどうかを示している。
【0029】
好適な構成によれば、ロッキングエレメントは、エアバッグモジュール上にまたはステアリングホイール上に配置されており、ロッキング接続が行われる前または間に、ロッキングエレメントが、キャッチエレメントとの相互作用によってアンロック状態から中間状態へ移動させられるかまたは変形させられ得るようになっており、アンロック状態では、ロッキングエレメントおよび接触エレメントが電気的に相互接続されており、中間状態では、ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の電気的接触が存在していない。上記に説明されているように、ロッキングエレメントおよび接触エレメントは、特に、取り外し可能な機械的な接続を介して接続され得る。特に、ロッキングエレメントおよびキャッチエレメントの相互作用もしくは機械的接触によって、ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の上記機械的な接続は取り外され、したがって、その電気接続が中断させられる。したがって、ロッキングエレメントは、有利には、その初期位置から撓ませられ、相互作用によって中間状態へと移動させられるかまたは変形させられる。
【0030】
有利には、ロッキングエレメントは、エアバッグモジュール上にまたはステアリングホイール上に配置されており、ロッキング接続を行っているときにまたはその後に、ロッキングエレメントが、中間状態からロック状態へ移動させられるかまたは変形させられ得るようになっている。ロッキング接続が上手く行われているときに、特に、ロッキングエレメントとキャッチエレメントとの間の相互作用または機械的接触が終了し、上記2つのエレメントが機械的に連結される。したがって、特に、ロッキングエレメントの撓みも終了し、ロッキングエレメントが、再び中間状態からその初期位置へ戻るように移動させられるかまたは変形させられるようになっている。したがって、ロッキング接続が行われているときにまたはその後に、ロッキングエレメントおよび接触エレメントは再び機械的に相互接続され、その電気的接触が再確立される。
【0031】
特に、ロッキングエレメントは、ロッキング接続が正しく行われているときに、結果的に、ロック状態になっている。ロッキング接続が正しく確立されるまで、および、ロッキング接続が欠陥なく行われるまで、ロッキングエレメントは、依然として、キャッチエレメントと相互作用および機械的接触をした状態になっており、したがって、依然として中間状態になっている。このケースでは、好都合なことには、接触エレメント、ロッキングエレメント、およびキャッチエレメントの間の電気接続が行われることができず、ホーン回路が閉鎖されることができない。したがって、エアバッグモジュールまたはカバーをホンキング方向に移動させるときに、ホーン信号の音が失われていることは、特に、正しく行われていないロッキング接続を示している。
【0032】
したがって、特に好適な構成によれば、ロッキング接続が行われる前に、特に、ステアリングホイールおよびエアバッグモジュールが互いから分離されているときに、ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の電気的接触が行われている。ロッキング接続が行われている間に、上記電気的接触が、有利には中断させられる。ロッキング接続が行われたときにまたはその後に、電気的接触が、有利には再確立される。
【0033】
有利には、キャッチエレメントは、電位に、特に、グランド電位に、特に、車両グランドに、電気的に接続可能であるかまたは接続されている。好ましくは、ホーンコンタクトは、直接的にまたは信号ユニットを介して、第2の電位に、たとえば、車両バッテリーに電気的に接続可能であるかまたは接続されている。また、ホーンコンタクトは、グランド電位に、特に、車両グランドに接続可能であるかまたは接続され得るということが理解される。同じように、キャッチエレメントは、また、車両バッテリーに接続可能であるかまたは接続され得る。ロッキング接続が上手く行われているときには、エアバッグモジュールまたはカバーをホンキング方向に移動させることによって、ならびに、接触エレメントおよびホーンコンタクトを短絡させることによって、対応するホーン回路が、キャッチエレメント、ロッキングエレメント、接触エレメント、ホーンコンタクト、および、必要な場合には、信号ユニットを介して、第1の電位と第2の電位との間で閉鎖され得る。
【0034】
ロッキング接続が正しく行われているときには、すなわち、エアバッグモジュールおよびステアリングホイールが相互接続されているときには、特に、エアバッグモジュールがそのアイドル位置にあるときでも、および、ホーンが作動させられていないときでも、特に、恒久的に、接触エレメントから第1の電位への電気的接触が存在している。エアバッグモジュールまたはカバーが、ホンキング方向に移動させられるときには、ロッキングエレメントは、特に、そのロック状態のままになっており、キャッチエレメントとロッキングエレメントとの間の直接的な機械的接触および電気的接触が恒久的に存在している。
【0035】
好ましくは、ロッキングエレメントは、エアバッグモジュールまたはステアリングホイール上に、第1の端部によって締結されている。ロッキングエレメントの第2の端部は、特に、曲げるかまたは変位させることによって、好ましくは、第1の端部に対して移動可能であり、特に、ホンキング方向に対して垂直方向の平面内で移動可能である。とりわけ、ロッキングエレメントは、ロッキング接続が行われているときにキャッチエレメントとの相互作用によって、そのような移動可能な第2の端部によって、その初期状態から中間状態へ撓ませられ得る。同様に、ロッキングエレメントは、ロッキング接続が行われているときにまたはその後に、移動可能な第2の端部によって、再びその初期状態へ移動させられ得る。
【0036】
ホンキング方向は、特に、装着方向に対して平行になっており、エアバッグモジュールおよびステアリングホイールは、装着方向に沿って互いに移動させられ、ロッキング接続を行う。したがって、エアバッグモジュールおよびステアリングホイールの組み立ての間に、ロッキングエレメントの第2の端部は、有利には、キャッチエレメントとの相互作用によって、上記装着方向に対して垂直方向に撓ませられる。
【0037】
有利には、ロッキングエレメントは、第2の端部によって、特に、第2の端部を接触エレメントの上へ引っ掛けることによって、接触エレメントに接続可能である。有用なことには、第2の端部を接触エレメントに接続することによって、ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の機械的に取り外し可能な接続が行われ得る。したがって、ロッキング接続を行っている間に第2の端部を移動させることによって、ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の機械的な接続および電気的な接続が、たとえば、以前に接触エレメントに引っ掛けられた第2の端部を外すことによって取り外され得る。同様に、ロッキング接続が行われているときにまたはその後に、第2の端部を再び引っ掛けることによって、接触エレメントとロッキングエレメントとの間の電気的な接続が再確立され得る。
【0038】
好ましくは、接触エレメントおよびロッキングエレメントは、エアバッグモジュールの背面上に、または、ステアリングホイール上に配置されている。好ましくは、接触エレメントおよびロッキングエレメントは、エアバッグモジュールの背面上に配置されており、エアバッグモジュールの上記背面は、ステアリングホイール上に配置され得る。有利には、接触エレメントおよびロッキングエレメントは、また、ステアリングエレメント上に配置され得、キャッチエレメントは、好ましくは、エアバッグエレメントの背面上に配置されており、それによって、エアバッグモジュールは、ステアリングホイール上に配置され得る。
【0039】
好適な構成によれば、エアバッグモジュールまたはステアリングホイールは、特に、その背面上に開口部を含み、キャッチエレメントは、開口部を通して、エアバッグモジュールの外側表面の中へ、または、ステアリングホイールの外側表面の中へ、少なくとも部分的に挿入され得る。有用なことには、ロッキング接続が行われている間に、キャッチエレメントは、上記開口部を通して挿入されている。とりわけ、ロッキングエレメントは、上記開口部においてまたは上記開口部の付近に配置されており、ロッキング接続が行われている間に、ロッキングエレメントがキャッチエレメントと相互作用するようになっている。
【0040】
有利な構成によれば、キャッチエレメントは、キャッチフックまたはキャッチクリップである。有利には、ロッキング接続が行われている間に、ロッキングエレメントは、キャッチフックまたはキャッチクリップの傾斜との相互作用によって、その初期状態から撓ませられる。
【0041】
有利なことには、ロッキングエレメントは、スプリングエレメントであり、特に、レッグスプリングまたはワイヤースプリングである。そのようなスプリングエレメントの形態では、ロッキングエレメントは、ロッキング接続が行われている間に、その初期状態から撓ませられ得、特に変形させられ得る。ロッキングエレメントは、ロッキング接続が行われているときにまたはその後に、適切なスプリング力によって、再びその初期状態へ自動的に戻され得る。
【0042】
好適な構成によれば、接触エレメントは、ワイヤーまたはシートメタルである。ワイヤーまたはシートメタルの形態で、接触エレメントは、特に、複雑でない省スペース様式で、エアバッグモジュールまたはステアリングホイール上に配置され得る。
【0043】
また、複数のロッキング接続が行われ得、その目的で、好都合なことには、複数のロッキングエレメントおよびキャッチエレメントが、エアバッグモジュールまたはステアリングホイール上に配置され得るということが指摘される。特に、ロッキングエレメントおよびキャッチエレメントの対が、それぞれロックし合うように設計されている。特に、キャッチエレメントおよびロッキングエレメントの複数のまたは有利にはすべての所与の対が、本明細書にしたがって構成され得る。
【0044】
有利な構成によれば、エアバッグモジュール上に、または、ステアリングホイール上に、正確に1つのロッキングエレメント、正確に2つのロッキングエレメント、または、正確に3つのロッキングエレメントが配置されている。有利には、ステアリングホイール上に、または、エアバッグモジュール上に、正確に1つのキャッチエレメント、正確に2つのキャッチエレメント、または、正確に3つのキャッチエレメントが配置されている。好ましくは、エアバッグモジュール上に、および/または、ステアリングホイール上に、正確に1つのホーンコンタクト、正確に2つのホーンコンタクト、または、正確に3つのホーンコンタクトが配置されている。特に、上記複数のロッキングエレメントのそれぞれは、少なくとも1つのそれぞれの接触エレメントに接続され得る。好都合なことには、それぞれのロッキングエレメントに関して、正確に1つの接触エレメントが設けられている。好都合なことには、上記複数の接触エレメントのそれぞれに関して、1つのそれぞれのホーンコンタクトが設けられている。それぞれのキャッチエレメントとロッキングエレメントとの間のそれぞれのロッキング接続が行われているときには、有利には、それぞれの接触エレメント、ロッキングエレメント、およびキャッチエレメントが、電気的に相互接続されている。
【0045】
特に、ロッキングエレメントおよびキャッチエレメントのそれぞれの対に関して、好ましくは、それぞれの接触エレメントおよびそれぞれのホーンコンタクト、ひいては、閉鎖可能なホーン回路部分が設けられている。したがって、有利には複数のそれぞれのホーン信号は、互いに独立して発生させられ得る。ロッキングエレメントおよびキャッチエレメントの対のそれぞれのロッキング接続が上手く行われているときには、有利には、それぞれのホーン機能が活性化させられる。好都合なことには、上記個々のホーン機能は、互いに独立して活性化させられ得る。したがって、複数の対のキャッチエレメントおよびロッキングエレメント、ひいては、複数のロッキング接続が設けられているときには、有利には、上記異なるロッキング接続のそれぞれが、個別にチェックされ得る。それぞれの対のキャッチエレメントおよびロッキングエレメントがその中に配置されているエアバッグモジュールの特定のエリアが、ホンキング方向に移動させられるときには、上記対のそれぞれのロッキング接続が正しく行われているかどうかが、音のするまたは音のしないホーン信号によってチェックされ得る。加えて、個々の閉鎖可能なホーン回路部分は、直列に接続されるのに好適であり、モジュールとステアリングホイールとの間のすべての提供されたロッキング接続が正しく行われているときのみに、ホーン信号が発生させられ得るようになっている。
【0046】
本発明は、さらに、エアバッグモジュールをステアリングホイールに接続するための方法に関する。本発明による方法の利点および有利な構成は、同様に、本発明によるエアバッグモジュールの先述の説明、本発明によるステアリングホイールの先述の説明、および、本発明によるサブアッセンブリの先述の説明から結果として生じている。
【0047】
本方法の範囲の中で、エアバッグモジュール、好ましくは、本発明によるエアバッグモジュール好適な構成と、ステアリングホイール、好ましくは、本発明によるステアリングホイールの好適な構成とが、ロッキング接続によって相互接続されている。先述の説明と同様に、上記ロッキング接続のために、ロッキングエレメントがエアバッグモジュール上に配置されており、キャッチエレメントがステアリングホイール上に配置されているか、または、上記ロッキング接続のために、ロッキングエレメントがステアリングホイール上に配置されており、キャッチエレメントがエアバッグモジュール上に配置されているかのいずれかである。また、複数のロッキング接続が行われ得、結果的に、先述の説明と同様に、複数のキャッチエレメントおよびロッキングエレメントが、ステアリングホイール上に、および/または、エアバッグモジュール上に設けられ得るということが理解される。
【0048】
方法は、以下のステップを含む。ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の電気的接触を行うステップ。ロッキング接続が行われている間に、好ましくは、ロッキングエレメントとキャッチエレメントとの相互作用によって、ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の電気的接触を中断するステップ。ロッキング接続が行われているときにまたはその後に、ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の電気的接触を再確立するステップ。
【0049】
ロッキング接続が行われた後に、別の随意的なステップにおいて、エアバッグモジュールまたはエアバッグモジュールのカバーが、ステアリングホイールに対してステアリングホイールに向けてホンキング方向に移動させられ得、ホーン信号を発生させるために、接触エレメントとホーンコンタクトとの間の電気的接触を閉鎖する。このように、1つまたは複数のロッキング接続またはロッキング接続が、完全に、すなわち、正しく行われているかどうかがチェックされ得る。
【0050】
したがって、本発明によれば、ロッキング接続が行われる前に、特に、ステアリングホイールおよびエアバッグモジュールが互いから分離されているときには、ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の電気的接触が行われている。ロッキング接続が行われている間に、上記電気的接触が中断させられ、対応するホーン回路が閉鎖されることができず、ホーン機能が切り離されているようになっている。ロッキング接続が上手く行われているときには、電気的接触が再確立されており、したがって、ホーン機能を活性化させる。ロッキング接続が上手く行われた後に、ホーン機能が活性化させられ、ホーン信号が発生させられ得る。
【0051】
さらなる好適な実施形態は、従属請求項の主題になっている。
【0052】
以下では、本発明は、同封された概略的な図面を参照して、例示的な実施形態によって、詳細に図示されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1a】本発明によるエアバッグモジュールおよび/または本発明によるステアリングホイールを含む、本発明によるサブアッセンブリの構成を概略断面図で示す図である。
図1b】本発明によるエアバッグモジュールおよび/または本発明によるステアリングホイールを含む、本発明によるサブアッセンブリの構成を概略断面図で示す図である。
図2】本発明によるエアバッグモジュールの好適な構成を概略底面図で示す図である。
図3】本発明による方法の好適な構成を概略ブロック図として示す図である。
図4a】本発明による方法の好適な実施形態の異なる方法ステップの間の、本発明によるサブアッセンブリの好適な構成のエレメントを概略的に示す図である。
図4b】本発明による方法の好適な実施形態の異なる方法ステップの間の、本発明によるサブアッセンブリの好適な構成のエレメントを概略的に示す図である。
図4c】本発明による方法の好適な実施形態の異なる方法ステップの間の、本発明によるサブアッセンブリの好適な構成のエレメントを概略的に示す図である。
図4d】本発明による方法の好適な実施形態の異なる方法ステップの間の、本発明によるサブアッセンブリの好適な構成のエレメントを概略的に示す図である。
図5】本発明によるサブアッセンブリの別の好適な構成を概略断面図で示す図である。
図6】アンロック状態における図5によるサブアッセンブリを示す図である。
図7】エアバッグモジュールをステアリングホイール上に装着するときの中間状態における図5によるサブアッセンブリを示す図である。
図8】ロック状態における図5によるサブアッセンブリを示す図である。
図9】信号ユニットがトリガーされている状態の、ロック状態における図5によるサブアッセンブリを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
図1aでは、本発明によるサブアッセンブリの第1の好適な構成が、110によって概略的に示されて表示されている。サブアッセンブリ110は、本発明によるエアバッグモジュール111の好適な構成、および、ステアリングホイール112を含む。
【0055】
ステアリングホイールは、ステアリングカラム119に接続されている。エアバッグモジュール111の中には、ガス発生器113およびエアバッグ114が配置されており、エアバッグ114は、ガス発生器113によって膨張可能である。エアバッグモジュール111およびステアリングホイール112は、さらなるエレメントを含むことが可能であるということが理解される。
【0056】
エアバッグモジュール111およびステアリングホイール112は、示されている例では、ロッキング接続によって互いに接続可能であるかまたは接続されている。上記ロッキング接続の第1のコンポーネントは、ステアリングホイール112上に配置されたキャッチフックの形態の少なくとも2つの(好ましくは、3つの)キャッチエレメント120によって形成されている。上記ロッキング接続の第2のコンポーネントは、1つまたは複数のロッキングエレメント130によって形成されており、1つまたは複数のロッキングエレメント130は、エアバッグモジュール111の下側側部または背面111aに配置されており、それは、たとえば、個々のレッグスプリングの形態になっている。代替的に、スプリングワイヤーも想像可能であり、キャッチエレメントが、スプリングワイヤーの中へ引っ掛けられ得る。エアバッグモジュール111の背面の上の凹部または開口部133を通して、キャッチフック120は、エアバッグモジュール111の外側表面の中へ少なくとも部分的に挿入され得る。また、代替例として、下側側部111aの反対側のエアバッグモジュールの内側面上にロッキングエレメントを配設することも想像可能である。少なくともこのケースでは、キャッチエレメントは、背面側111aを通る開口部133を少なくとも部分的に通過している。
【0057】
少なくとも部分的に導電性のロッキングエレメント130のうちの少なくとも1つ(好ましくは、すべて)は、導電性の接触エレメント131と電気的接触をした状態になっているか、または、導電性の接触エレメント131に導電的に接続されている。示されている実施形態では、接触エレメント131同士は、電気的に相互接続されており、また、接触エレメント131は、好ましくは、事前に形状決めされた導電性の平坦な材料、特に、(スタンプ加工された)シートメタルから、導体経路の形態で一体的に作製されている。また、代替的に、ワイヤー材料から作製されているか、または、1つもしくは複数の(可撓性の)ワイヤー部分を介して相互接続されている、接触エレメント131が提供される。
【0058】
接触エレメント131は、ホーン回路140の一部を形成している。図1および図2に示されている実施形態では、接触エレメント131のそれぞれの端部は、たとえば、リベットによって、ピン132の形態になっている。また、ピンが、別個のコンポーネントとして形成されており、エアバッグモジュール111上に配置されること、ならびに、接触エレメント131およびピン132が、機械的におよび/または電気的に相互接続されることが想像可能である。
【0059】
接触エレメント131のうちの少なくとも1つ上に、好ましくは、それぞれに、接点132が設けられており、接点132は、特に、コンタクトプロジェクションまたはコンタクトエクステンション134の形態になっており、特にその一部が導電性のロッキングエレメント131が、コンタクトプロジェクションまたはコンタクトエクステンション134に当接しているか、または、ロッキングエレメント131が、電気的に導通するように接続されている。
【0060】
サブアッセンブリ10の係合された状態では、すなわち、ロッキング接続が、ステアリングホイール112のキャッチフック120とエアバッグモジュール121のレッグスプリング130との間に行われているときには、接触エレメント131、レッグスプリング130、および、その部分的に導電性のキャッチフック120が、したがって電気的に相互接続されている。キャッチフック120のそれぞれは、第1の電位121、たとえば、(直接的にまたは間接的に)車両バッテリーの電位にまたは車両グランドに、電気的に接続可能であるかまたは接続されている。
【0061】
図1aに示されているサブアッセンブリ110では、ステアリングホイール112上に、ホーンコンタクト116が、ピン132のそれぞれの反対側に配置されており、ホーン回路140のさらなるパーツとして、ピン132から間隔を置いて配置されている。上記ホーンコンタクト116のそれぞれは、第2の電位118に、たとえば、車両グランドに、または、車両バッテリーの電位に、接続可能であるかまたは接続されている。
【0062】
ホーン回路140は、信号ユニット117、たとえば、「ホーン」および/または電子機器をさらに含み、それは、ホーンコンタクト116のうちの1つまたは複数とピン132のうちの1つまたは複数との接触(ホーン回路140の閉鎖および開放)に応じて、音の信号または別の信号を制御もしくは開始するか、または停止させる。
【0063】
ホーン回路140を閉鎖(および、開放)するために、図1aに示されているエアバッグモジュール111は、ステアリングホイール112上に配置されており、エアバッグモジュール111が、(示されている)ホンキング方向Hに、特に、ステアリングカラム119に対して平行に、ステアリングホイール112に向けて移動させられ得るようになっている(いわゆる、「フローティングモジュール」原理)。上記ホンキング方向Hは、特に、ステアリングホイール112の長手方向軸線Aに対して平行に定義されており、本発明によれば、ホンキング方向Hは、長手方向軸線Aとともに、もしくはステアリングカラム119とともに、最大で20°の角度、好ましくは、最大で10°の角度を囲む(長手方向軸線Aもしくはステアリングカラム119に対して、最大で20°の角度、好ましくは、最大で10°の角度をなす)方向も含むことが意図されている。複数のスペーサー115によって、特に、スプリングエレメントの形態の、たとえば、スパイラルスプリングの形態の複数のスペーサー115によって、エアバッグモジュール111は、ステアリングホイール112に面するアイドル位置に維持され、1つまたは複数のピン132の自由端部が、(それぞれに)対応して反対側にあるホーンコンタクトの自由端部から所定の距離に位置付けされるようになっている。
【0064】
エアバッグモジュール111をホンキング方向に移動させることによって、接触エレメント131のピン132は、ホーンコンタクト116と接触させられ、それによって、ホーン回路140は閉鎖され、結果的に、ホーン信号が発生させられ得るかまたは発生させられる。
【0065】
図1bでは、本発明によるサブアッセンブリの別の好適な構成が、110’によって示されて表示されている。サブアッセンブリ110’は、本発明によるステアリングホイール112’の好適な構成、および、エアバッグモジュール111’を含む。
【0066】
図1aからのエレメントに同様に対応している図1bのエレメントは、アポストロフィーを付した図1aの同様の参照番号によって表示されている。
【0067】
図1bから明白であるように、図1aからのサブアッセンブリ110とは対照的に、ステアリングホイール112’の上のロッキング接続の第1のコンポーネントとして、1つまたは複数のロッキングエレメント130’が、たとえば、個々のレッグスプリングの形態で配置されている。エアバッグモジュール111’の下側側部または背面111a’の上のロッキング接続の第2のコンポーネントとして、少なくとも2つの(好ましくは、3つの)キャッチエレメントが、キャッチフック120’の形態で配設されている。ステアリングホイール112’の外側表面の中の開口部133’を通して、キャッチフック120’が、ステアリングホイール112’の中へ少なくとも部分的に挿入され得る。
【0068】
ステアリングホイール112’上に、ピン132’を有するさらなる接触エレメント131’が配置されており、さらなる接触エレメント131’は、図1aに示されている構成と同様に、たとえば、事前に形状決めされた導電性の平坦な材料の導体経路として構成されており、特に、電気的に相互接続されている。
【0069】
接触エレメント131’は、ホーン回路140’の(ステアリングホイール側)パーツを形成している。ホーン回路140’の別の(モジュール側)パーツは、ピン132’のそれぞれの反対側にホーンコンタクト116’によって形成されており、ピン132’から間隔を離して配置されている。図1aからのサブアッセンブリ110とは対照的に、図1bに示されているサブアッセンブリ110’によるホーンコンタクト116’は、エアバッグモジュール111’の下側側部または背面111a’上に配置されている。図1aからのサブアッセンブリ110と同様に、図1bに示されているサブアッセンブリ110’のキャッチエレメント120’およびホーンコンタクト116’の各々は、それぞれ、電位121’もしくは118’に接続可能であるかまたは接続されている。そのうえ、ホーン回路140’は、また、信号ユニット117を含むか、または、信号ユニット117に接続可能である。
【0070】
図1aに示されているサブアッセンブリ110と同様に、また、図1bの示されている例では、エアバッグモジュール111’は、ホーン回路140’を閉鎖および/または開放するために、ステアリングホイール112’に向けてホンキング方向Hに移動させられ得る(「フローティングモジュール」原理)。弾性的なスペーサー115’は、エアバッグモジュール111’をアイドル位置に維持することを助け、ピン132’の自由端部が、(それぞれに)対応して反対側にあるホーンコンタクト116’の自由端部から所定の距離に位置付けされるようになっている。
【0071】
図1bによる上記実施形態の機能は、図1aによって説明されている実施形態に実質的に対応しており、図3および図4の説明に関連して、より詳細に下記にさらに説明されることとなる。
【0072】
別の好適な構成によれば、サブアッセンブリは、いわゆる「フローティングカバー」原理にしたがって動作するホーンデバイスを含むように設計され得、エアバッグモジュールは、「フローティングカバー」原理にしたがって配置されており、エアバッグモジュールが、移動可能ではなく静止しているか、もしくはステアリングホイールから(装着された状態において)固定された距離にあるようになっており、ドライバー側に配向されているエアバッグモジュールのカバーが、ステアリングホイールに向けて移動可能であり、ホーン回路を閉鎖するようになっている。換言すれば、カバー、および、下側側部を含むエアバッグモジュールの部分の圧縮は、ホーン信号を発生させるために電気ホーン回路が閉鎖されることを引き起こす。
【0073】
本発明によるそのようなエアバッグモジュールの好適な構成は(それは、「フローティングカバー」原理にしたがって構成されている)、図2に概略底面図で示されており、また、211によって表示されている。エアバッグモジュール211は、適切なステアリングホイールとともに、本発明によるサブアッセンブリの別の好適な構成を形成するように設計されている。
【0074】
図2では、図1aからのエレメントに同様に対応するエレメントが、値100だけ増加させられた、図1aの参照番号によって表示されている。
【0075】
図1aに示されているエアバッグモジュール111と同様に、図2に示されているエアバッグモジュール211は、また、その下側側部211a上にロッキングエレメント230を有しており、ロッキングエレメント230は、この例では、2つのレッグスプリングの形態になっている。ロッキングエレメント230は、対応するステアリングホイールに配設されているキャッチエレメント、たとえば、キャッチフックとロッキング接続を行うように設計されている。
【0076】
エアバッグモジュール211の背面または下側側部211aの上の凹部または開口部233を通して、それぞれの専用のキャッチフックが、少なくとも部分的に挿入され、それぞれのロッキングエレメント230とロックし合うことが可能である。
【0077】
そのうえ、下側側部211a上には、接触エレメント231、231’が配置されており、接触エレメント231、231’は、示されている例では、事前に形状決めされた導電性の平坦な材料、特に、(スタンプ加工された)シートメタルの導体経路の形態で、一体的に形成されている。ロッキングエレメント230のそれぞれは、接触エレメント231、231’のそれぞれ1つに電気的に接続可能である。この目的のために、好ましくは、接触エレメント231、231’のそれぞれにおいて、それぞれの接点234が、特に、コンタクトプロジェクションまたはコンタクトエクステンションの形態で提供されており、それぞれの導電性のロッキングエレメント231、231’が、コンタクトプロジェクションまたはコンタクトエクステンションに電気的に接続可能である。
【0078】
ここで説明されている実施形態の中でレッグスプリングとして形成されているロッキングエレメント230は、エアバッグモジュール211上に配置されており、レッグスプリング230の第1の端部230aが、エアバッグモジュール11の下側側部211aに締結されるようになっており、また、レッグスプリング230の第2の端部230bが、第1の端部230aに対して(第1の端部230aに向けて)移動可能であるようになっている。上記第2の端部230bは、特に、エアバッグモジュール211の下側側部211aの平面(または、下側側部211aに対して平行に広がる平面)の中で移動可能であり、すなわち、ホンキング方向に対して垂直方向の平面内で移動可能である。
【0079】
図2の左側に示されているレッグスプリング230は、初期状態において説明された例で示されており、初期状態では、上記レッグスプリングの第2の端部230bは、撓ませられておらず、対応する左側接触エレメント231と電気的な接続をした状態になっている。したがって、上記ロッキングエレメント230の対応する第2の端部230bは、左側接触エレメント231の接点234に当接し、導電性の接続を確立している。
【0080】
この例において図2の右側に示されているレッグスプリング230は、中間状態で示されており、中間状態では、レッグスプリング230が、その初期状態から変形させられており、特に、撓ませられている。上記中間状態では、上記右側ロッキングエレメント230の第2の端部230bは、右側接触エレメント231’の接点234に当接しておらず、図示されている状態では、右側ロッキングエレメント230が右側接触エレメント231’に電気的に接続されないようになっている。
【0081】
ステアリングホイールの対応するキャッチフック(図示せず)が、開口部233を通して挿入され、ロッキング接続を行っているときには、レッグスプリング230は、それらの初期状態から上記中間状態へ撓ませられている。
【0082】
図2に示されている実施形態では、合計で正確に3つのホーンコンタクトが示されている(左上、右上、および底部中央)。しかし、単に2つのホーンコンタクト、または、4つのホーンコンタクトでも想像可能である。3つのホーンコンタクトおよび2つだけのロッキング接続を備えた(示されている)実施形態では、ホーンコンタクトのうちの2つに関して、接触エレメント231、231’のうちの1つ(ここでは、左側に配置されているもの)を提供することが有利である。(4つのホーンコンタクトのケースでは、好ましくは、接触エレメント231、231’のそれぞれが、2つのホーンコンタクトに関して提供されなければならないこととなる)。したがって、接触エレメント231’は、たとえば、リベットによって、それぞれピン232の形態になっている2つの端部232を有している。
【0083】
3つのホーンコンタクトを備えた、示されている実施形態によれば、図2の右側に配置されている接触エレメント231の一方の端部は、ピン232の形態になっている。ピン232として形状決めされた端部のそれぞれは、エアバッグモジュール211の下側側部211aの下方において、所定の距離に配置されている。エアバッグモジュール211の下側側部211aとそれぞれのピン232との間において、それぞれの弾性的なエレメント235、特に、導電性のスプリングエレメント235が配設されている。示されている例では、弾性的なエレメント235は、リーフスプリングの形態になっている。弾性的なエレメント235は、たとえば、ワイヤーまたは平坦な金属から作製された導電性の接続(図示せず)を介して、互いに連結されており、第2の電位218に、たとえば、車両グランドに、または、車両バッテリーの電位に、電気的に接続可能であるかまたは接続されている。
【0084】
弾性的なエレメント235のそれぞれは、自由端部236を有しており、自由端部236は、エアバッグモジュール211の下側側部211aの横方向外側の輪郭から突出しており、エアバッグモジュール211のドライバー側カバー237のエレメント(ここでは、リング形状になっている)と重なっており、カバー237がホンキング方向Hに押し下げられるときに、弾性的なエレメント235のそれぞれの自由端部236が、下側側部211aから離れるように押されるようになっている。このように、自由端部236に隣接する弾性的なエレメント235の一部分216は、エアバッグモジュール211の下側側部211aとそこから間隔を離して配置されたピン232との間に配置され、ホーンコンタクトとして作用しており、弾性的なエレメント235の一部分216は、ピン232に自由端部に押し付けられ、電気的接触が行われ、ホーン回路240が閉鎖されるようになっている。
【0085】
図1aおよび図1bに関連する先述の説明と同様に、エアバッグモジュール211がステアリングホイールにロックされている状態において、すなわち、エアバッグモジュール221のレッグスプリング230とステアリングホイールの対応するキャッチフックとの間にロッキング接続が行われているときには、接触エレメント231、レッグスプリング230、および導電性のキャッチフックは、電気的に相互接続されている。キャッチフックは、特に、第1の電位に、たとえば、(直接的にまたは間接的に)車両バッテリーの電位に、または、車両グランドに、電気的に接続可能であるかまたは接続されている。
【0086】
すでに説明されているように、図2に示されているエアバッグモジュール211は、「フローティングカバー」原理にしたがって構成されている。カバー237は、エアバッグモジュールの周りに配置され、ドライバーに面しており、カバー237は、エアバッグモジュール211の下側側部211aに対して移動可能である。したがって、エアバッグモジュール211と対応するステアリングホイールとの間のロック状態において、カバー237は、ホーン回路240を閉鎖するために、ステアリングホイールに向けてホンキング方向に移動可能である。図1aおよび図1bに関する先述の説明と同様に、ホンキング方向Hは、特に、対応するステアリングホイールの長手方向軸線に対して平行に延在することが可能であり、または、その他にも、長手方向軸線とともに、最大で20°の角度、好ましくは、最大で10°の角度を囲む方向に延在することが可能である。
【0087】
図1a、図1b、および図2に示されている本発明によるエアバッグモジュールおよびステアリングホイールの好適な構成の接触エレメント、ロッキングエレメント、およびキャッチエレメントの特定の配置および構成によって、それぞれのキャッチエレメントとロッキングエレメントとの間のロッキング接続が正しく行われているかどうかが、容易にチェックされ得る。そのうえ、ロッキング接続を確立している間に、ロッキングエレメントと接触エレメントとの間の電気接続が、図3および図4に関して以下に説明されるように、ロッキング接続を行った後に切り離されることおよび再接続されることを可能にされる。
【0088】
図3では、本発明による方法の好適な実施形態が、ブロック図として概略的に図示されている。図4aから図4dのそれぞれでは、本発明によるサブアッセンブリの好適な構成の個々のエレメントが、図3に示されている上記方法の異なるステップの間に概略的に示されている。
【0089】
以下の説明は、図1a、図1b、および図2のそれぞれに示されているように、本発明によるエアバッグモジュールもしくはステアリングホイールの好適な構成に同様に適用することが意図されている。したがって、図4aから図4dに示されているエレメントは、図1a、図1b、または図2に示されている本発明によるエアバッグモジュールおよびステアリングホイールの好適な構成のそれぞれの同様のエレメントに対応することが可能である。
【0090】
図4aから図4dでは、図1aからのエレメントに同様に対応するエレメントは、300の値だけ増加させた、図1aに使用されているそれぞれの参照番号によって表示されている。図2からのエレメントに同様に対応する、図4aから図4dの中のエレメントは、200の値だけ増加させた、図2に使用されているそれぞれの参照番号によって表示されている。
【0091】
本発明による方法の好適な構成の過程において、エアバッグモジュールは、ステアリングホイールに接続され、サブアッセンブリを形成しており、ロッキング接続が、対応するロッキングエレメントとキャッチエレメントとの間で行われる。
【0092】
方法ステップ301では、上記ロッキング接続が確立される前に、エアバッグモジュール上にまたはステアリングホイール上に配設されているロッキングエレメントと接触エレメントとの間で、電気的接触が行われる。エアバッグモジュールおよびステアリングホイールは、ステップ301では、互いに接続されているのではなく、互いから分離されている。
【0093】
図4aでは、上記方法ステップ301の間の、すなわち、ロッキング接続が行われる前の、キャッチフック420の形態のキャッチエレメント、レッグスプリング430の形態のロッキングエレメント、および、ワイヤーまたは平坦な金属431の形態の接触エレメントが、概略的に示されている。ロッキングエレメント430とキャッチエレメント420との間に機械的接触は存在していない。ロッキングエレメントおよび接触エレメントは、エアバッグモジュール上に配置されているが、キャッチエレメントは、ステアリングホイール上に配置されており(図1aによる実施形態に対応する)、または、その逆も同様である(図1bによる実施形態に対応する)。
【0094】
ワイヤー431は、レッグスプリング430に機械的におよび電気的に接続されている。レッグスプリング430の第2の端部430bは、ワイヤー431の接点434に(付勢されながら)弾性的に隣接している。レッグスプリング430は、その初期状態になっており、アンロック状態になっている(キャッチフックに連結されていない)。
【0095】
ロッキング接続を行うために、キャッチフック420は、レッグスプリング430に対してレッグスプリング430に向けて装着方向に移動させられ、装着方向は、特にホンキング方向に対応している。
【0096】
方法ステップ302では、ロッキング接続が行われている間に、ロッキングエレメント430と接触エレメント431との間の電気的接触が中断させられる。図4bでは、上記方法ステップ302の間の、すなわち、ロッキング接続が行われている間の、キャッチフック420、レッグスプリング430、およびワイヤー431が示されている。
【0097】
ロッキングエレメント430およびキャッチエレメント420は、方法ステップ302の間に相互作用している。キャッチフック420とレッグスプリング430との間の上記相互作用、もしくは、上記対応する機械的接触は、レッグスプリングの第2の端部430bが撓ませられるかまたは移動させられることを引き起こす。第2の端部430bは、もはや、接点434に隣接しておらず、それによって、レッグスプリング430とワイヤー431との間の電気接続が中断させられている。したがって、ロッキングエレメント430は、キャッチエレメント420との相互作用または機械的接触によって、その初期状態から、もしくは、アンロック状態から中間状態へ移動させられる。
【0098】
上記中間状態では、ホーン信号は発生させられことができない。その理由は、レッグスプリング430およびワイヤー431の中断させられた電気的な接続が、電位418と電位421との間の閉鎖された回路が発生させられることを防止するからである。
【0099】
方法ステップ303では、ロッキング接続が行われているときに、または、ロッキング接続が行われた後に、ロッキングエレメント430と接触エレメント431との間の電気的接触が再確立される。図4cでは、ロッキング接続が行われた後の上記方法ステップ303の間の、キャッチフック420、レッグスプリング430、およびワイヤー431が示されている。
【0100】
ここで、ロッキングエレメント430およびキャッチエレメント420は、機械的に連結されており、ロッキングエレメント430は、ロック状態になっている。レッグスプリング430のスプリング力によって、第2の端部430bは、ロッキング接続が行われた後に、その初期状態へ移動して戻され、再びワイヤー431を押し付け、したがって、第2の端部430bが再び接点434に当接することを引き起こし、また、レッグスプリング430およびワイヤー431が電気的に再接続されることを引き起こす。ここで、ワイヤー431、レッグスプリング430、キャッチフック420、および電位421の間に電気的な接続が存在している。ここで、ホーン機能が活性化させられ、ここで、ホーン回路は閉鎖され得る。
【0101】
随意的な方法ステップ304では、たとえば、それぞれのエアバッグモジュール111、111’、または、それぞれのエアバッグモジュール211のカバー237をホンキング方向Hに移動させ、したがって、ピン132、132’、232およびホーンコンタクト116、116’、216が互いに電気的に接触することを引き起こすことによって、ホーン信号が発生させられる。図4dから明白であるように、ワイヤー431のピン432は、ホーンコンタクト416に接続されており、それによって、電位418と電位421との間のホーン回路を閉鎖している。ホーン信号は、信号ユニット117によって発生させられ、音響的に放出される。
【0102】
図5は、ステアリングホイール512とステアリングホイール512上に配置するためのエアバッグモジュール511とを有する代替的なおよび特に好適なサブアッセンブリ510を示している。
【0103】
ロッキングエレメント530および接触エレメント531が、エアバッグモジュール511上に配置されており、ロッキングエレメント530は、ステアリングホイール512上に配置されているキャッチエレメント520とロックし合うことが可能であり、それによって、エアバッグモジュール511およびステアリングホイール512は相互接続可能である。
【0104】
図5によれば、ロッキングエレメント530は、移動可能な弾性的なスプリングエレメントであり、また、キャッチエレメント520に対して、アンロック状態、ロック状態、および、それらの間の中間状態をとることが可能であり、キャッチエレメント520は、ここでは、リジッドのキャッチフックの形態になっている。
【0105】
このように、全体的なロッキング構造体は、図1aによる実施形態と同様に設計されている。また、図1bによるサブアッセンブリと同様に、ロッキングエレメント530および接触エレメント531が、ステアリングホイール512上に設けられており、キャッチエレメント520が、エアバッグモジュール511上に設けられている、ロッキング構造体も代替的に想像可能である。さらに、当然のことながら、上記ロッキング構造体の混合された形態も用いられ得る。
【0106】
図1aおよび図1bによる実施形態とは対照的に、図5によるサブアッセンブリ510の中の車両ホーンをトリガーするための相対的な移動は、ステアリングホイール512とエアバッグモジュール511との間のロッキング接続のエリアの中で起こるのではなく、エアバッグモジュール511の中で、正しく言えば、ロッキングエレメント530および接触エレメント531も含むステアリングホイール側モジュールプレート524とエアバッグモジュール511の残りの部分との間で起こる。しかし、代替例として、たとえば、乗員側モジュールカバーとエアバッグモジュール511の残りの部分との間で、相対的な移動が起こることも可能である。以下で説明されることとなるように、図5から図9による設計は、サブアッセンブリ510が正しく装着されているときに、車両ホーンの特に高い機能的安全性を保証し、他の構造的構成および全体的な作動原理に関して、図1から図4についての先述の注釈も明示的に参照される。
【0107】
サブアッセンブリ510が、図5による装着された作動されていない初期状態で示されている。ロッキングエレメント530は、そのロック状態になっており、エアバッグモジュール511がステアリングホイール512の中に正しく係合されるようになっている。ホーンコンタクト516は、接触エレメント531から間隔を離して配置されており、ホーン回路540(図9に概略的に示されている)が閉鎖されないようになっており、結果的に、信号ユニット517がホーン信号を出力しないようになっている。
【0108】
図6から図9のそれぞれは、図5によるサブアッセンブリ510の切り取り図を示しており、エアバッグモジュール511をステアリングホイール512に装着するための異なるステップを図示している。
【0109】
図6では、エアバッグモジュール511がステアリングホイール512上に装着される前の、分離しているエアバッグモジュール511が示されている。サブアッセンブリ510もしくはロッキングエレメント530は、アンロック状態になっており、アンロック状態では、ロッキングエレメント530とキャッチエレメント520との間の機械的接触は存在していない。しかし、図6によるアンロック状態では、ロッキングエレメント530と接触エレメント531との間の電気的接触が存在している。特に、ワイヤーまたはシートメタルの形態の接触エレメント531が、ストップを形成しており、スプリングエレメントの形態のロッキングエレメント530が、ストップに押し付けられている。
【0110】
図7は、エアバッグモジュール511をステアリングホイール512にロックするときの中間状態を示しており、そこでは、ステアリングホイール512のキャッチエレメント520が、大部分はリジッドのキャッチフックとして設計されている。エアバッグモジュール511をステアリングホイール512の上へ軸線方向に押し付けるときに、ロッキングエレメント530は、弾性的に変形させられながら、キャッチエレメント520の傾斜に沿ってスライドし、そうする際に、接触エレメント531から離れるように移動する。結果的に、上記中間状態において、ロッキングエレメント530とキャッチエレメント520との間の機械的接触は存在しているが、ロッキングエレメント531と接触エレメント530との間の電気的接触はもはや存在していない。
【0111】
換言すれば、図6に示されているその初期位置から開始して、ロッキングエレメント530が、撓ませられた状態または部分的に変位させられた状態になっているときに、ホーン回路540は中断させられる。
【0112】
ロッキングエレメント530の非ロック状態では、特に、アンロック状態では、および/または、中間状態では、図7に示されているように、ホーンコンタクト516が接触エレメント531の端部532に接触しているときでも、ホーン機能は、結果的に活性化させられることができない。
【0113】
図8は、最後に、サブアッセンブリ510もしくはロッキングエレメント530のロック状態を示しており、ロック状態では、エアバッグモジュール511が、ステアリングホイール512上に正しく係合および装着されている。ロッキングエレメント530は、キャッチエレメント520に電気的に接続されていると同時に、機械的に連結されており、特に、キャッチエレメント520の中に係合されており、繰り返しになるが、ロッキングエレメント530と接触エレメント531との間の電気的接触が存在している。正しい係合の後に、図8によるそのロック状態におけるロッキングエレメント530は、特に、接触エレメント531に対して、図6によるアンロック状態のときと同じ位置をとっている。
【0114】
示されている実施形態では、弾性的な部分541を有するスペーサー515が設けられている。図8に示されているように、エアバッグモジュール511がステアリングホイール512の中に係合されているときに、部分541が、弾性的に変形させられ、軸線方向の付勢がロッキング接続の中に構築するようになっている。このように、運転操作において、ロッキングエレメント530とキャッチエレメント520との間のガタガタ鳴る騒音が回避され得る。車両ホーンは、このケースでは、別個のホーンスプリング525を介して作動させられ、したがって、スペーサー515から独立して作動させられる。スペーサー515によって提供される軸線方向の付勢は、特に、ホーンスプリング525の抵抗よりも高くなっており、ホーンが作動させられるときに、ロッキングエレメント530とキャッチエレメント520との間に相対的な移動が起こらないようになっている。したがって、ロック状態では、ロッキングエレメント530とキャッチエレメント520との間の恒久的な電気的接触が確保され、それは、サブアッセンブリ510の正しく装着された状態において、車両ホーンの機能的安全性に対してプラスの影響を有している。
【0115】
したがって、サブアッセンブリ510のロック状態では、キャッチエレメント520が、信頼性高く、ロッキングエレメント530を介して接触エレメント531に電気的に接続されている。そのうえ、接触エレメント531は、ホーン信号を発生させるために、ホーンコンタクト516に電気的に接続可能である。
【0116】
図9に概略的に示されているように、キャッチエレメント520は、電位521に接続されており、特に、車両グランドなどのようなグランド電位に接続されており、ホーンコンタクト516が、第2の電位518に、特に、車両バッテリーに接続されている。
【0117】
図9にしたがって、エアバッグモジュール511に作用する、特に、エアバッグモジュールの乗員側モジュールカバーに作用する軸線方向の圧力は、接触エレメント531とホーンコンタクト516との間に電気的接触が確立されて信号ユニット517が信号を出力するまで、ホーンスプリング525が軸線方向のホンキング方向Hに変形させられることを引き起こす。
【0118】
サブアッセンブリ510の上述の構築上の構成において、車両ホーンの機能は、結果的に、ステアリングホイール512の上のエアバッグモジュール511の正しい組み立てを容易にかつ迅速にチェックすることを可能にする。エアバッグモジュール511が正しく係合されているときにだけ、すなわち、ロッキングエレメント530が、そのロック状態において、接点534を介して接触エレメント531に当接しており、そのうえ、キャッチエレメント520と電気的接触をしているときにだけ、ホーン信号を聞くことが可能である。ホーンが作動させられているときに車両ホーンが働かない場合には、これは、エアバッグモジュール511の正しくないかまたは不十分な係合を示している。
<付記>
[形態1]
ステアリングホイール(112、512)上に配置するためのエアバッグモジュール(111、211、511)であって、
- ロッキングエレメント(130、230、430、530)および接触エレメント(131、231、431、531)が、前記エアバッグモジュール(111、211、511)上に配置されており、
- 前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)は、前記ステアリングホイール(112、512)上に配置されているキャッチエレメント(120、420、520)とロックし合うように設計されており、それによって、前記エアバッグモジュール(111、211、511)および前記ステアリングホイール(112、512)が相互接続され得、
- 前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)は、前記キャッチエレメント(120、420、520)に対して移動させられ得、アンロック状態、ロック状態、および、その2つの間の中間状態をとることが可能であり、
- 前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)と前記キャッチエレメント(120、420、520)との間の機械的接触が存在している前記中間状態では、前記接触エレメント(131、231、431、531)と前記ロッキングエレメント(130、320、430、530)との間の電気的接触は存在しておらず、一方、前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)が前記キャッチエレメント(120、420、520)に機械的に連結されている前記ロック状態では、前記接触エレメント(131、231、431、531)と前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)との間の電気的接触が存在しており、
- 前記キャッチエレメント(120、420、520)および前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)がロックし合っている前記ロック状態では、前記接触エレメント(132、232、432、532)、前記ロッキングエレメント(130、230、430、530)、および前記キャッチエレメント(120、420、520)が、電気的に相互接続されており、
- 前記接触エレメント(131、231、531)は、ホーン信号を発生させるために、ホーンコンタクト(116、216、416、516)に電気的に接続され得る、エアバッグモジュール(111、211、511)。
[形態2]
エアバッグモジュール(111’)に接続されるように設計されているステアリングホイール(112’)であって、
- ロッキングエレメント(130’、430)および接触エレメント(131’、431)が、前記ステアリングホイール(112’)上に配置されており、
- 前記ロッキングエレメント(130’、430)は、前記エアバッグモジュール(111’)上に配置されているキャッチエレメント(120’、420)とロックし合うように設計されており、それによって、前記ステアリングホイール(112’)および前記エアバッグモジュール(111’)が相互接続され得、
- 前記ロッキングエレメント(130’、430)は、前記キャッチエレメント(120’、420)に対して移動させられ得、アンロック状態、ロック状態、および、その2つの間の中間状態をとることが可能であり、
- 前記ロッキングエレメント(130’、430)と前記キャッチエレメント(120’、420)との間の機械的接触が存在している前記中間状態では、前記接触エレメント(131’、431)と前記ロッキングエレメント(130’、430)との間の電気的接触は存在しておらず、一方、前記ロッキングエレメント(130’、430)が前記キャッチエレメント(120’、420)に機械的に連結されている前記ロック状態では、前記接触エレメント(131’、431)と前記ロッキングエレメント(130’、430)との間の電気的接触が存在しており、
- 前記キャッチエレメント(120’、420)および前記ロッキングエレメント(130’、430)がロックし合っている前記ロック状態では、前記接触エレメント(131’、431)、前記ロッキングエレメント(130’、430)、および前記キャッチエレメント(120’、420)が、電気的に相互接続されており、
- 前記接触エレメント(131’、431)は、ホーン信号を発生させるために、ホーンコンタクト(116’、416)に電気的に接続され得る、ステアリングホイール(112’)。
[形態3]
形態1に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)、または、形態2に記載のステアリングホイール(112’)において、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)、および前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)が電気的に相互接続されているときには、特に、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)と前記ホーンコンタクト(116、116’、216、416、516)との間の接触を確立することによって、クラクションを鳴らす機能が活性化させられ得ることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)。
[形態4]
形態1から3のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)において、
- 前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)と前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)との間の機械的接触が存在していないアンロック状態では、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)と前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)との間の電気的接触が存在しており、および/または、
- 前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430)が、前記アンロック状態におけるその初期位置に対して、撓ませられた状態または部分的に変位させられた状態になっているときには、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)と前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)との間の電気的接触が存在しておらず、および/または、
- 前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、非ロック状態になっているとき、特に、前記アンロック状態および/または前記中間状態になっているときには、クラクションを鳴らす機能が活性化させられることができないことを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)。
[形態5]
形態1から4のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)において、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記エアバッグモジュール(111、211、511)または前記ステアリングホイール(112’)上に配置されており、
- 前記ロッキング接続が行われる前または間に、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)との相互作用によって前記アンロック状態から前記中間状態へ移動可能および変形可能であるようになっており、前記アンロック状態では、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)および前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)が電気的に相互接続されており、前記中間状態では、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)と前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)との間の電気的接触が存在しておらず、および/または、
- 前記ロッキング接続が行われるときにまたはその後に、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記中間状態から前記ロック状態へ移動可能または変形可能であることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)。
[形態6]
形態1から5のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)において、前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)は、電位(121、121’、421、521)に、特に、グランド電位に、特に、車両グランドに、電気的に接続可能であるかまたは接続されており、および/または、前記ホーンコンタクト(116、116’、216、416、516)は、直接的にまたは信号ユニット(117、117’、417、517)を介して、第2の電位(118、118’、418、518)に電気的に接続可能であるかまたは接続されていることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)。
[形態7]
形態1から6のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)において、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)は、第1の端部(230a、430a)によって、前記エアバッグモジュール(111、211、511)または前記ステアリングホイール(112’)に締結されており、および/または、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)の第2の端部(230b、430b)は、特に、曲がるかまたは変位することによって、前記第1の端部(230a、430a)に対して移動可能であり、特に、ホンキング方向(A、H)に対して垂直方向の平面内で移動可能であり、および/または、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)は、特に、前記接触エレメント(131、131’、231、431)の上へ前記第2の端部(230b、430b)を引っ掛けることによって、前記第2の端部(230b、430b)によって、前記接触エレメント(131、131’、231、431)に接続可能であることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)。
[形態8]
形態1から7のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)において、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)および前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)は、前記エアバッグモジュール(111、211、511)の背面上に配置されているか、もしくは、前記ステアリングホイール(112’)上に配置されており、ならびに/または、前記エアバッグモジュール(111、211、511)もしくは前記ステアリングホイール(112’)は、特に、その背面上に、開口部(133、133’、233)を含み、前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)は、前記開口部(133、133’、233)を通して、前記エアバッグモジュール(111、211、511)の外側表面または前記ステアリングホイール(112’)の外側表面の中へ、少なくとも部分的に挿入され得ることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)。
[形態9]
形態1から8のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)において、前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)は、キャッチフックもしくはキャッチクリップであり、および/または、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)は、スプリングエレメント、特に、レッグスプリングもしくはワイヤースプリングであり、および/または、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)は、ワイヤーまたはシートメタルであることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)。
[形態10]
形態1から9のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)において、正確に1つのロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)、正確に2つのロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)、もしくは、正確に3つのロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)が、前記エアバッグモジュール(111、211、511)もしくは前記ステアリングホイール(112’)上に配置されており、および/または、正確に1つのキャッチエレメント(120、120’、420、520)、正確に2つのキャッチエレメント(120、120’、420、520)、もしくは、正確に3つのキャッチエレメント(120、120’、420、520)が、前記エアバッグモジュール(111、211、511)または前記ステアリングホイール(112’)上に配置されており、および/または、正確に1つのホーンコンタクト(116、116’、416、516)、正確に2つのホーンコンタクト(116、116’、416、516)、もしくは、正確に3つのホーンコンタクト(116、116’、416、516)が、前記エアバッグモジュール(111、211、511)もしくは前記ステアリングホイール(112’)上に配置されていることを特徴とする、エアバッグモジュール(111、211、511)またはステアリングホイール(112’)。
[形態11]
エアバッグモジュール(111、111’、211、511)、特に、形態1に記載のエアバッグモジュール(111、111’、211、511)、または、形態3から10のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、111’、211、511)と、ステアリングホイール(112、112’)、特に、形態2から10のいずれか一項に記載のステアリングホイール(112、112’)とを含む、サブアッセンブリ(110、110’、510)。
[形態12]
エアバッグモジュール(111、111’、211、511)をステアリングホイール(112、112’、512)に接続する方法であって、
- エアバッグモジュール(111、111’、211、511)、特に、形態1に記載のエアバッグモジュール(111、111’、211、511)、または、形態3から10のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール(111、111’、211、511)と、ステアリングホイール(112、112’、512)、特に、形態2から10のいずれか一項に記載のステアリングホイール(112、112’、512)とが、ロッキング接続によって相互接続されており、
- 前記ロッキング接続のために、ロッキングエレメント(130、230、430、530)が前記エアバッグモジュール(111、211、511)上に配置されており、キャッチエレメント(120、420、520)が前記ステアリングホイール(112)上に配置されているか、または、前記ロッキング接続のために、ロッキングエレメント(130’、430)が前記ステアリングホイール(112’)上に配置されており、キャッチエレメント(120’、420)が前記エアバッグモジュール(111’)上に配置されているかのいずれかであり、
- 前記方法は、
・ 前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)と接触エレメント(131、131’、231、431、531)との間の電気的接触を確立するステップ(301)と、
・ 前記ロッキング接続が行われている間に、好ましくは、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)と前記キャッチエレメント(120、120’、420、520)との相互作用によって、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)と前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)との間の前記電気的接触を中断するステップ(302)と、
・ 前記ロッキング接続が行われているときにまたはその後に、前記ロッキングエレメント(130、130’、230、430、530)と前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)との間の前記電気的接触を再確立するステップ(303)と
を含み、
- 前記ロッキング接続が行われた後に(304)、前記エアバッグモジュール(111、111’)または前記エアバッグモジュール(211、511)のカバー(236)が、前記ステアリングホイール(112、112’、512)に対してホンキング方向(A、H)に移動可能であり、ホーン信号を発生させるために、前記接触エレメント(131、131’、231、431、531)とホーンコンタクト(116、116’、416、516)との間の電気的接触を閉鎖する(304)、方法。
【符号の説明】
【0119】
110、110’ サブアッセンブリ
111、111’ エアバッグモジュール
111a、111a’ エアバッグモジュールの下側側部または背面
112、112’ ステアリングホイール
113、113’ ガス発生器
114、114’ エアバッグ
115、115’ スペーサー、スプリング
116、116’ ホーンコンタクト
117、117’ 信号ユニット
118、118’ 電位
119、119’ ステアリングカラム
120、120’ キャッチエレメント、キャッチフック
121、121’ 電位
130、130’ ロッキングエレメント、レッグスプリング
131、131’ 接触エレメント、ワイヤー
132、132’ 接触エレメントの端部、ピン
133、133’ 開口部
134、134’ 接点
140、140’ ホーン回路
A、A’ 長手方向軸線
H ホンキング方向
211 エアバッグモジュール
211a エアバッグモジュールの下側側部または背面
213 ガス発生器
216 弾性的なエレメント235の部分としてのホーンコンタクト
218 電位
230 ロッキングエレメント、レッグスプリング
230a ロッキングエレメントの第1の端部
230b ロッキングエレメントの第2の端部
231、231’ 接触エレメント、ワイヤー
232 接触エレメントの端部、ピン
233 開口部
234 接点
235 弾性的なエレメント、リーフスプリング
236 弾性的なエレメントの自由端部
237 エアバッグモジュールのカバー
301~304 方法ステップ
420 キャッチエレメント、キャッチフック
430 ロッキングエレメント、レッグスプリング
430b ロッキングエレメントの第2の端部
431 接触エレメント、ワイヤー
432 接触エレメントの端部、ピン
434 接点
416 ホーンコンタクト
417 信号ユニット
418 電位
421 電位
510 サブアッセンブリ
511 エアバッグモジュール
512 ステアリングホイール
513 ガス発生器
514 エアバッグ
515 スペーサー
516 ホーンコンタクト
517 信号ユニット
518 電位
520 キャッチエレメント
521 電位
524 モジュールプレート
525 ホーンスプリング
530 ロッキングエレメント
531 接触エレメント
532 接触エレメントの端部、ピン
534 接点
540 ホーン回路
541 弾性的な部分
図1a
図1b
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図5
図6
図7
図8
図9