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  • 特許-情報伝送システム 図1
  • 特許-情報伝送システム 図2
  • 特許-情報伝送システム 図3
  • 特許-情報伝送システム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-01
(45)【発行日】2022-06-09
(54)【発明の名称】情報伝送システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20220602BHJP
【FI】
A63F7/02 328
A63F7/02 334
A63F7/02 350Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2016245149
(22)【出願日】2016-12-19
(65)【公開番号】P2018099147
(43)【公開日】2018-06-28
【審査請求日】2019-12-05
(73)【特許権者】
【識別番号】508352506
【氏名又は名称】株式会社琳聡堂
(74)【代理人】
【識別番号】100081570
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 彰芳
(72)【発明者】
【氏名】浅田 浩司
【審査官】佐藤 嘉純
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-099379(JP,A)
【文献】特開2013-252178(JP,A)
【文献】特開2016-112086(JP,A)
【文献】特開2015-051183(JP,A)
【文献】特開2013-202272(JP,A)
【文献】特開2002-223081(JP,A)
【文献】特開2002-142812(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パチンコやスロットマシンをはじめとする遊技場で使用され、発信機から送信された情報の無線信号を中継器を介して腕時計タイプとした受信機で受け、その受信機の表示部に情報内容を表示させることとし、腕時計タイプとした受信機を複数台として、その複数台の受信機を複数の担当者が一台づつ装着している情報伝送システムであって、前記した発信機を各遊技台ごとに設置されたコールボタン装置及び検知センサーとしてあり、前記した検知センサーは、ジェットカウンターや回収タンク、洗浄機からの異常を示す情報無線信号を発信することとするとともに、各遊技台における大当りや不正行為を示す情報無線信号を発信することの情報伝送システムにおいて、前記中継器は島ごとに設置されていることとし、前記腕時計タイプの受信機の表示部(5a)の表示は台ナンバーのほか、店内の平面配置として、呼び出している場所に点滅表示、点灯表示を行なうことができるとともに、前記したコールボタン装置は遊技台以外の休憩室、景品カウンター、トイレにも設置されていることを特徴とする情報伝送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報伝送システム、それも主としてパチンコやスロットマシン等の遊技場(店)において使用して至便な情報伝送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上記した遊技場にあって、客が、用事があって店員を呼ぶ場合、各遊技台に附設されている呼び出し釦スイッチを入力すると、各遊技台を一まとめとした島の端部に設置されている代表灯が点灯して店員がその点灯を目視確認し、該当島へ赴き、それから呼び出しをした遊技台を確認し、対応する手順となっている。
【0003】
また、店員にイヤホンを装着させて、連絡を伝える方式も採用されている。この場合にも各島の代表灯を目視確認する作業は行なわれることとなる。
【0004】
しかしながら、この従来の情報伝送システムにあって、最も大きな弱点は、店員の数の確保であって、的確な位置への店員(スタッフ)の配備が必要となり、それは人件費の高騰に直結することとなる。加えて、店員の客への対応に時間がかかり、迅速な処理が難しい状況となる。
【0005】
加えて、遊技場内では大きなBGMが流され、イヤホンでも聞きずらかったり、客との対応時に、イヤホンを外してしまうと、他の場所で何が起こっているか把握できなくなってしまう。また、店員は常に何度も各島の代表灯の点灯に気を配り、確認することが要請されることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
出願人は、本願発明について、先行する技術文献を調査したが、格別に本願発明と関連し、類似していると思われる文献は発見できなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする問題点は、主としてパチンコやスロットマシン等の遊技場にあって、客と対応する店員(スタッフ)の数を減らして人件費を節約することができ、客との対応が迅速にすることができ、それによってサービスの大幅な向上を図ることができるという情報伝送システムがなかったという点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した問題点を解決するために、本発明に係る情報伝送システムは、パチンコやスロットマシンをはじめとする遊技場で使用され、発信機から送信された情報の無線信号を中継器を介して腕時計タイプとした受信機で受け、その受信機の表示部に情報内容を表示させることとし、腕時計タイプとした受信機を複数台として、その複数台の受信機を複数の担当者が一台づつ装着している情報伝送システムであって、前記した発信機を各遊技台ごとに設置されたコールボタン装置及び検知センサーとしてあり、前記した検知センサーは、ジェットカウンターや回収タンク、洗浄機からの異常を示す情報無線信号を発信することとするとともに、各遊技台における大当りや不正行為を示す情報無線信号を発信することの情報伝送システムにおいて、前記中継器は島ごとに設置されていることとし、前記腕時計タイプの受信機の表示部(5a)の表示は台ナンバーのほか、店内の平面配置として、呼び出している場所に点滅表示、点灯表示を行なうことができるとともに、前記したコールボタン装置は遊技台以外の休憩室、景品カウンター、トイレにも設置されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る情報伝送システムは、上記のように構成されている。そのため、店員が一つの島に対して常時代表灯を監視している必要性がなくなり、人員を削減して人件費の節減を図ることが可能となり、受信機に表示された場所へ直行できるため、客との対応が迅速となり、サービスが向上する。
【0013】
また、店内のBGMの音量等に関係なく必要情報が店員に受信機の表示部に呼んでいる場所が表示されることで、的確に伝送告知され、その呼び出し場所も複数表示可能なため、対応の済んでいない場所は表示が残り、対応漏れがなくなる。その情報は単一人のみでなく複数の担当者(店員)に同時着信されるので、該場所に最も近い担当者が赴くことができるようになる。
【0014】
さらに、コールボタン装置は遊技台とは別に、休憩室、景品カウンター、トイレ等々店内の必要と思われる場所にも設置することができ、店員の対応を可能としている。
【0015】
そして、腕時計タイプとした受信機は装着用ベルトがワンタッチで着脱が可能となり、衛生面でも良好とし、加えて、受信器のみを載置型として必要個所に設置しておくことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明をパチンコ店の島に対応させて実施した状態の概要図である。
図2】腕時計タイプとした受信機を示す図である。
図3】コールボタン装置を示す図である。
図4】中継器を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面として示し、実施例で説明したように構成したことで実現した。
【実施例1】
【0018】
次に、本発明の好ましい実施の一例を図面を参照して説明する。図中1、1‥は各々パチンコ機を示し、そのパチンコ機1、1‥は複数台が横に並列されて一つの島2を構成している。この島2を構成する各パチンコ機1、1‥には遊技中の客が店員を呼び出すことができるコールボタン装置3が設置されている。このコールボタン装置3には呼び出しボタンスイッチのほか、取り消し用のボタンスイッチも付設されている。
【0019】
また、島2には少なくとも一つ以上の中継器4が設置されており、この中継器4でコールボタン装置3からの発信電波を受信し、それを後述する腕時計タイプの受信機5、5‥へ送信する。このコールボタン装置3からの発信された電波には少なくとも呼び出したパチンコ機1、1‥の台ナンバー情報が含まれている。
【0020】
さらに、この中継器4は、ジェットカウンター6や遊技球の回収タンク7に設置された異常や満杯を検知するセンサーにより、起動する送信波も受け、受信機5、5‥へ送信することができる。前記した検知センサーは上記の他、回収した遊技球の洗浄装置にも設置することができるほか、不正行為の検知センサーや大当りの検知センサーにも対応できる。
【0021】
コールボタン装置3は、パチンコ機1、1‥のほか、店内の施設、例えば休憩室、景品カウンター、トイレ等々にも設置することができ、状況に応じて店員を呼び出すことができる。この場合、具体的な場所名を片仮名文字や、アルファベット等の符号で表示することもできる。
【0022】
一方、腕時計タイプの受信機5は複数台が用意され店員各々に一台づつが貸与され、装着することとなる。この受信機5の表面には表示部5aが形成され、着信した情報の内容を表示する。具体的に主たるものはパチンコ機1、1‥の台ナンバーで、呼び出しをしている各台のナンバーが複数同時に表示され、対応が済んだナンバーは順次消去していくことができる。店員の誰もが対応していないナンバーはその表示が残ることとなる。
【0023】
また、この表示部5aへの表示は台ナンバーのほか、店内の平面配置として、呼び出している場所に点滅表示、点灯表示等を行うこともできる。
【0024】
この受信機5への着信を装着者に告知する手段として、着信音とバイブレーション機能が併用されるが、店内BGMを考慮してバイブレーション機能を主とすることもできるもので、充電式として電池交換を不要としている。また、コールボタン装置3の設置場所によってグループ分けをすることもできる。
【0025】
さらに、この腕時計タイプの受信機5の装着ベルト5bは、ワンタッチで受信機5から着脱可能となっている。そのため、衛生的で交換も容易であり、受信機5のみを必要個所へ固定設置して使用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本実施例における情報伝送システムは、上記のように構成されている。実施例ではパチンコ店における例を述べているが、これに限定されるものではなく、ホームセンターや量販店、家電販売店、飲食店、フードコート等々にも幅広く応用実施が可能なものとなっている。
【符号の説明】
【0027】
1 パチンコ機
2 島
3 コールボタン装置
4 中継器
5 腕時計タイプの受信機
5a 表示部
5b ベルト
6 ジェットカウンター
7 回収タンク
図1
図2
図3
図4