(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-13
(45)【発行日】2022-06-21
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/08 20120101AFI20220614BHJP
【FI】
G06Q30/08
(21)【出願番号】P 2017185422
(22)【出願日】2017-09-26
【審査請求日】2020-08-11
(73)【特許権者】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ ジンシャン
(72)【発明者】
【氏名】ロオ チーミン
(72)【発明者】
【氏名】フー グァンルゥ
(72)【発明者】
【氏名】シュー シーチャン
(72)【発明者】
【氏名】ワン イーツゥン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ホンジャ
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-229269(JP,A)
【文献】特開平8-87550(JP,A)
【文献】特開2014-130408(JP,A)
【文献】特開2001-92825(JP,A)
【文献】特開2012-127762(JP,A)
【文献】ヤシマ ノブユキ,スマホで不要品を高く売る メルカリ&LINEモールの賢い使い方,週刊アスキー 第26巻 通巻994号,日本,株式会社KADOKAWA,2014年09月02日,第26巻,p.102-105
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、
入札額と、
入札ユーザの識別情報とを含む入札情報を受信するステップと、
前記受信した入札情報に基づいて、
前記入札
ユーザの数と
前記入札額を対応付けて記憶するステップと、
前記対応付けに基づいて、所定の入札額
に対応する入札ユーザの数に応じた面積のオブジェクトをユーザ端末に表示させるステップ
であって、前記所定の入札額に対応するオブジェクトの面積を、前記所定の入札額に対応する入札ユーザの数が多いほど大きくし、全ての入札額に対応する入札ユーザの総数が多いほど小さくするステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項2】
前記表示させるステップは、前記所定の入札額で入札しているユーザの数が減少した場合は、前記オブジェクトの面積を縮小して表示させ、前記所定の入札額で入札しているユーザの数が増加した場合は、前記オブジェクトの面積を拡大して表示させることを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記表示させるステップは、入札額毎に、各入札額で入札しているユーザの数に応じた面積のオブジェクトをそれぞれ表示させる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
各入札額で入札しているユーザの数に基づいて、落札するユーザを決定するステップをさらに実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記決定するステップは、
全入札額のうち入札ユーザ数が1以上
の最も少ない
数である入札額のうち最も低い入札額で入札しているユーザを、前記落札するユーザとして決定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記決定するステップは、
全入札額のうち入札ユーザ数が1以上
の最も少ない
数である入札額のうち最も低い入札額で入札しているユーザと、入札しているユーザの数が1以上で最も少ない複数の入札額のうち2番目に低い入札額で入札しているユーザとを、前記落札するユーザとして決定する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記決定するステップは、
全入札額のうち入札ユーザ数が所定数である入札額のうち最も低い入札額で入札しているユーザを、前記落札するユーザとして決定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項8】
情報処理装置に、
入札額と、
入札ユーザの識別情報とを含む入札情報を受信するステップと、
前記入札情報に基づいて、所定の入札額
に対応する入札ユーザの数に応じた面積のオブジェクトを表示させるステップ
であって、前記所定の入札額に対応するオブジェクトの面積を、前記所定の入札額に対応する入札ユーザの数が多いほど大きくし、全ての入札額に対応する入札ユーザの総数が多いほど小さくするステップと、
を実行させるプログラム。
【請求項9】
入札額と、
入札ユーザの識別情報とを含む入札情報を受信する受信部と、
前記入札情報に基づいて、所定の入札額
に対応する入札ユーザの数に応じた面積のオブジェクトを表示させる表示制御部
であって、前記所定の入札額に対応するオブジェクトの面積を、前記所定の入札額に対応する入札ユーザの数が多いほど大きくし、全ての入札額に対応する入札ユーザの総数が多いほど小さくする表示制御部と、
を有する情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、端末とサーバを有する入札システムにより、落札者を決定する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この入札システムにおいて、入札者は、端末に表示された現時点での最高入札額を見ながら、現時点での最高入札額よりも高い額で入札を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、現時点での最高入札額等は表示されるものの、他の入札者の入札状況が分かりにくいという問題がある。
【0005】
そこで、本開示は、他の入札者の入札状況をより分かり易くすることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置が、入札額と、ユーザの識別情報とを含む入札情報を受信するステップと、前記受信した入札情報に基づいて、入札者数と入札額を対応付けて記憶するステップと、前記対応付けに基づいて、所定の入札額で入札しているユーザの数に応じた面積のオブジェクトをユーザ端末に表示させるステップと、を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の一実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。
【
図2A】本開示の一実施形態に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。
【
図2B】本開示の一実施形態に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。
【
図5A】端末における表示態様の例について説明する図である。
【
図5B】端末における表示態様の例について説明する図である。
【
図5C】端末における表示態様の例について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、本開示に係る実施形態を説明する。
【0009】
<通信の秘密の遵守>
本明細書に記載の開示を実施する場合は、通信の秘密に係る法的事項を遵守の上で実施されるものであることに留意されたい。
【0010】
本開示に係る入札システムを実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態における通信システムの構成を示す図である。
図1に示すように、通信システムでは、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20(端末20A,端末20B,端末20C)とが接続される。サーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20に、端末20間でのメッセージの送受信を実現するサービスを提供する。なお、ネットワーク30に接続される端末20の数は限定されない。
【0012】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、端末20がサーバ10に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0013】
例えば、ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク30は、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(integrated service digital networks)、無線LANs、LTE(long term evolution)CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ただし、本開示において、ネットワーク30は、これらに限定されない。また、ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0014】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、代表的にはスマートフォンであり、その他に携帯電話(例えば、フィーチャーフォン)、コンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(例えば、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(例えば、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。ただし、本開示において、端末20は、これらに限定されない。また、端末20は情報処理端末と表現されても良い。
【0015】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、代表として端末20について説明する。また、必要に応じて端末20Xに対応付けられたユーザ情報をユーザ情報X、端末20Xを操作するユーザをユーザXとして説明する。なお、ユーザ情報とは、インスタントメッセンジャーを代表とするSNS(Social Network Service)におけるアカウントに対応付けられた情報の一部または全部であり、例えば、ユーザ名やユーザ画像である。他にもユーザ識別子、ユーザの年齢、性別、住所などの情報であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。ただし、これらに限定されない。
【0016】
サーバ10は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、代表的にはサーバ装置であり、その他にコンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(例えば、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(例えば、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。ただし、本開示において、サーバ10は、これらに限定されない。また、サーバ10は情報処理装置と表現されても良い。
【0017】
<ハードウェア(HW)構成>
図1を用いて、通信システムに含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0018】
(1)端末のHW構成
【0019】
端末20は、制御装置21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶装置28、通信I/F22(インタフェース)、入出力装置23、表示装置24、マイク25、スピーカ26、カメラ27を備える。端末20のHWの各構成要素は、例えば、バスBを介して相互に接続される。
【0020】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御装置21からの指示に従って、サーバ10に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10から送信された各種データを受信し、制御装置21に伝達する。
【0021】
入出力装置23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力装置23は、入力装置と出力装置が一体化していても良いし、入力装置と出力装置に分離していてもよい。
【0022】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御装置21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力装置は、代表的にはタッチパネルなどにより実現され、ユーザの指やスタイラスなどの指示具による接触とその接触位置を検出し、当該接触位置の座標を制御装置21に伝達する。一方で、入力装置は、タッチパネル以外の入力装置により実現されてもよい。入力装置は、例えば、キーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。ただし、本開示において、入力装置は、これらに限定されない。
【0023】
出力装置は、制御装置21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、代表的には、タッチパネルなどにより実現される。一方で、出力装置はタッチパネル以外の出力装置により実現されても良い。例えば、スピーカ(音声出力)、レンズ(例えば3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含むことができる。ただし、本開示において、出力装置は、これらに限定されない。
【0024】
表示装置24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示装置24は、代表的にはモニタ(例えば、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。表示装置24は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)であってもよい。また、表示装置24は、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置により実現されてもよい。なお、これらの表示装置24は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。ただし、本開示において、表示装置24は、これらに限定されない。
【0025】
入出力装置23がタッチパネルの場合、入出力装置23と表示装置24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていても良い。
【0026】
制御装置21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、例えば、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0027】
制御装置21は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)であってもよい。ただし、本開示において、制御装置21は、これらに限定されない。
【0028】
記憶装置28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶装置28は、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶装置28は、これらに限定されない。
【0029】
端末20は、プログラムPを記憶装置28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御装置21が、制御装置21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶装置28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御装置21が実行する各機能を実現させる。
【0030】
マイク25は、音声データの入力に利用される。スピーカ26は、音声データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
【0031】
(2)サーバのHW構成
サーバ10は、制御装置11(CPU)、記憶装置15、通信I/F14(インタフェース)、入出力装置12、ディスプレイ13を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、例えば、バスBを介して相互に接続される。
【0032】
制御装置11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、例えば、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0033】
制御装置11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよい。ただし、本開示において、制御装置11は、これらに限定されない。
【0034】
記憶装置15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶装置15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶装置15は、これらに限定されない。
【0035】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御装置11からの指示に従って、端末20に送信する。また、通信I/F14は、端末20から送信された各種データを受信し、制御装置11に伝達する。
【0036】
入出力装置12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力装置12は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御装置11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力装置12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力装置12、例えば、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよい。ただし、本開示において、入出力装置12は、これらに限定されない。
【0037】
ディスプレイ13は、代表的にはモニタ(例えば、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ13は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよい。なお、これらのディスプレイ13は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。ただし、本開示において、ディスプレイ13は、これらに限定されない。
【0038】
サーバ10は、プログラムPを記憶装置15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御装置11が、制御装置11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶装置15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御装置11が実行する各機能を実現させる。
【0039】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0040】
なお、端末20の制御装置21、および/または、サーバ10の制御装置11は、CPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0041】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(ソフトウェアプログラム/コンピュータプログラム)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。
【0042】
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。
【0043】
サーバ10および/または端末20は、例えば、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0044】
また、本開示のプログラムPは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよい。サーバ10および/または端末20は、例えば、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0045】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0046】
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
【0047】
端末20における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよい。この場合、例えば、端末20の制御装置21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよい。
【0048】
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよい。この場合、例えば、サーバ10の制御装置11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよい。
【0049】
本開示において、判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしても良いことは当然である。
【0050】
なお、本開示のプログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できる。ただし本開示はこれらに限定されない。
【0051】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図1に示すように、サーバ10は、制御装置11により実現される機能として、受信部101、決定部102、及び表示制御部103とを有する。
【0052】
受信部101は、入札額と、ユーザの識別情報とを含む入札情報を受信し、記憶装置15に入札情報301として記憶させる。
【0053】
決定部102は、入札情報301に基づいて、落札するユーザ(落札者)を決定する。
【0054】
表示制御部103は、入札情報301に基づく情報を端末20に送信し、所定の入札額で入札しているユーザの数に応じた面積のオブジェクトを、端末20の画面に表示させる。
【0055】
(2)端末の機能構成
図1に示すように、端末20は、制御装置21により実現される機能として、受付部201、送信部202、受信部203、及び表示制御部204とを有する。
【0056】
受付部201は、ユーザからの入札等の操作を受け付ける。
【0057】
送信部202は、受付部201によりユーザから受け付けた入札額と、当該ユーザの識別情報とを含む入札情報を生成し、生成した入札情報をサーバ10に送信する。
【0058】
受信部203は、他の端末20のユーザ等による入札情報をサーバ10から受信する。
【0059】
表示制御部204は、サーバ10からの指示に従い、所定の入札額で入札しているユーザの数に応じた面積のオブジェクトを、端末20の画面に表示させる。
【0060】
<処理>
次に、
図2A、
図2B及び
図3を参照し、実施形態に係る通信システム1の処理について説明する。
図2A、及び
図2Bは、本開示の一実施形態に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。
図3は、入札情報301の一例を示す図である。
図4は、入札統計情報401の一例を示す図である。
【0061】
なお、以下では、入札に参加する端末20として、端末20A、端末20Bを例に説明するが、入札に参加する端末20の数は2つに限定されない。
【0062】
ステップS101において、サーバ10の表示制御部103は、端末20からの操作等に応答して、入札受付を開始する。ここで、サーバ10の表示制御部103は、入札受付の開始を、入札に参加する端末20A、及び端末20Bに通知する。
【0063】
続いて、端末20A、及び端末20Bの表示制御部204は、入札が開始されたことを表示する(ステップS102-1、ステップS102-2)。
【0064】
続いて、端末20Aの受付部201は、端末20AのユーザAから、入札額を指定する操作を受け付ける(ステップS103)。
【0065】
続いて、端末20Aの送信部202は、ユーザAのIDと、指定された入札額とを含む入札情報(以下で、「第1入札情報」と称する。)を生成し、生成した第1入札情報をサーバ10に送信する(ステップS104)。
【0066】
続いて、サーバ10の受信部101は、受信した第1入札情報を、入札情報301に記憶する(ステップS105)。
図3に示す入札情報301には、ユーザIDに対応付けて、入札額が記憶されている。ユーザIDは、端末20のユーザの識別情報である。入札額は、ユーザが入札した金額である。
【0067】
続いて、サーバ10の表示制御部103は、入札情報301に基づいて入札統計情報401を算出し、算出した入札統計情報401を端末20A、及び端末20Bに送信する(ステップS106-1、ステップS106-2)。
図4に示す入札統計情報401には、入札額に対応付けて、入札者数が記憶されている。入札者数は、各入札額で入札しているユーザの数である。
【0068】
続いて、端末20A、及び端末20Bの表示制御部204は、それぞれ、入札統計情報401を表示する(ステップS107-1、ステップS107-2)。
【0069】
続いて、端末20Bの受付部201は、端末20BのユーザBから、入札額を指定する操作を受け付ける(ステップS108)。
【0070】
続いて、端末20Bの送信部202は、ユーザBのIDと、指定された入札額とを含む入札情報(以下で、「第2入札情報」と称する。)を生成し、生成した第2入札情報をサーバ10に送信する(ステップS109)。
【0071】
続いて、サーバ10の受信部101は、受信した第2入札情報を、入札情報301に記憶する(ステップS110)。
【0072】
続いて、サーバ10の表示制御部103は、更新された入札情報301に基づいて入札統計情報401を算出し、算出した入札統計情報401を、端末20A、及び端末20Bに送信する(ステップS111-1、ステップS111-2)。
【0073】
続いて、端末20A、及び端末20Bの表示制御部204は、それぞれ、入札統計情報401を表示する(ステップS112-1、ステップS112-2)。
【0074】
続いて、端末20Aの受付部201は、ユーザAから、新たな入札額を指定する操作を受け付ける(ステップS113)。
【0075】
続いて、端末20Aの送信部202は、ユーザAのIDと、指定された新たな入札額とを含む入札情報(以下で、「第3入札情報」と称する。)を生成し、生成した第3入札情報をサーバ10に送信する(ステップS114)。
【0076】
続いて、サーバ10の受信部101は、受信した第3入札情報を、入札情報301に記憶する(ステップS115)。ここで、入札情報301において、端末20AのユーザAに対応付けられた入札額が、第3入札情報に含まれる入札額に更新される。
【0077】
続いて、サーバ10の表示制御部103は、更新された入札情報301に基づいて入札統計情報401を算出し、算出した入札統計情報401を、端末20A、及び端末20Bに送信する(ステップS116-1、ステップS116-2)。
【0078】
続いて、端末20A、及び端末20Bの表示制御部204は、それぞれ、入札統計情報401を表示する(ステップS117-1、ステップS117-2)。
【0079】
続いて、サーバ10は、入札受付から所定の時間が経過したことを契機に、入札受付を終了する(ステップS118)。ここで、入札受付を終了する前(例えば、終了の10秒前)から、例えば、カウントダウンにより、入札受付の終了をユーザに予告してもよい。なお、当該カウントダウンが実施されている期間内は、ユーザは依然として入札額を変更することができる。また、サーバ10は、所定の入札回数を受信したことを契機に、入札受付を終了してもよい。
【0080】
続いて、サーバ10の決定部102は、入札情報301に基づいて、落札者を決定する(ステップS119)。落札者を決定する処理については後述する。ここで、サーバ10の表示制御部103は、決定した落札者の情報を、端末20A、及び端末20Bに送信してもよい。落札者は、自身が入札した金額を支払うことにより、所定の商品等を購入することができる。
【0081】
なお、サーバ10の表示制御部103は、入札統計情報を、端末20のみならず、図示しないプロジェクタやモニタなど、他の表示装置にも送信して表示させるようにしてもよい。
【0082】
<端末20の表示画面例>
次に、
図5を参照し、端末20における表示態様の例について説明する。
図5は、端末20における表示態様の例について説明する図である。
図5の例では、送受信された時系列の順に、画面の上から下に向かって、メッセージやオブジェクト等が表示されている。ユーザからのスクロール操作等により、当該画面において、現在表示されていないメッセージ等を表示することもできる。
【0083】
図5Aでは、端末20Aにおいて、ステップS102の処理により、サーバ10のチャットボットから送信された、入札が開始されたことを示すメッセージ502が、サーバ10のチャットボットを示すアイコン501Aに対応付けて表示されている。
図5の例では、「商品Aの入札を開始します。入札額を送信して下さい。入札者数が最も少なく、最も低い額で入札した方が落札できます。入札額は何度でも変更できます。入札は今から10分後に締め切られます。」というメッセージ502が表示されている。
【0084】
また、
図5Aでは、端末20Aにおいて、ステップS103の処理により、端末20AのユーザAから指定された入札額を示すメッセージ503が表示されている。このメッセージ503は、ステップS104の処理により、端末20Aからサーバ10に送信されている。
【0085】
また、
図5Bでは、端末20Aにおいて、ステップS107の処理により、入札統計情報401が更新したことを通知するメッセージ504、及び1ドル($1)で入札したユーザが一人存在することを示すオブジェクト505Aを含むオブジェクト表示領域505が、それぞれ送信元であるサーバ10のチャットボットを示すアイコン501A、及びアイコン501Bにそれぞれ対応付けて表示されている。
【0086】
図5Cでは、各端末20のユーザからの入札がある程度進行した段階におけるオブジェクト表示領域506が、送信元であるサーバ10のチャットボットを示すアイコン501Dに対応付けて表示されている。
図5Cの例では、
図4に示す入札統計情報401の例に従い、1ドルの入札者が5名、2ドルの入札者が3名、3ドルの入札者が0人、4ドルの入札者が1人、5ドルの入札者が2人となった場合の、入札額毎のオブジェクト506A乃至506Dの表示例が示されている。
【0087】
ここで、各入札額に対応するオブジェクトの大きさ(面積)は、各入札額に対する入札者数の数が増加するに従って大きくなるように表示されてもよい。この場合、例えば、各入札額に対応するオブジェクトの大きさを、各入札額に対する入札者数の数に比例させてもよい。または、他の入札額に対して相対的に入札者数が少ない入札額をユーザが判断できるようにすればよいため、各入札額に対応するオブジェクトの大きさは、各入札額に対する入札者数の数が増加するに従って大きくなるとともに、入札者の総数が増加するに従って小さくなるようにしてもよい。この場合、例えば、各入札額に対応するオブジェクトの大きさを、各入札額に対する入札者数の数に比例させるとともに、入札者の総数に反比例させるようにしてもよい。これにより、入札者数が増加しても、一定の大きさのオブジェクト表示領域内に表示することができる。限定でなく例として、入札者数が10、20、30となっている場合は、各オブジェクトの面積を、1:2:3の割合が反映された面積としてもよい。
【0088】
なお、入札者数を厳密に割合に反映させなくてもよい。限定でなく例として、入札者数が11、25、33となっている場合は、それぞれの入札者数のおおよその入札者数から1:2:3の割合を反映させてもよい。それぞれの入札者数のおおよその入札者数を決定する方法として、限定でなく例として、四捨五入でもよいし、あらかじめ所定の入札者数の範囲に対応する数を設定しておいてもよい。
【0089】
また、オブジェクトの面積の増減は、円形の大小に限定されない。限定でなく例として、入札者数に応じて多角形の辺の数を増減させるようにしてもよい。これにより、ユーザはオブジェクトの大きさだけでなく、形状でも入札者数を視認することができ、より直感的に入札状況を把握することができる。
【0090】
また、入札額に加えて、入札者数も、各オブジェクトに重畳させる、または、近傍に表示してもよい。なお、入札者数が所定の閾値以下の入札額に対応するオブジェクトを非表示としてもよい。これにより、表示するオブジェクト数を減らすことができるため、ユーザの視認性を向上させることができるとともに、端末またはサーバの負担を軽減させることができる。
【0091】
また、各オブジェクトの形状は、円形に限らず、正多角形、矩形、ひし形、及び星形等でもよい。また、各オブジェクトを、異なる色、異なる明るさ、異なる階調などで入札額の情報を区別できるようにしてもよい。または、各オブジェクトを、音響による音の種類によって表現してもよい。
【0092】
さらに、各オブジェクトはそれぞれが重畳するように表示されてもよい。この場合、1のオブジェクトが完全に他のオブジェクトにより視認できないような態様ではなく、全てのオブジェクトの少なくとも一部が全て表示される態様が望ましい。
【0093】
<落札者の決定方法>
次に、ステップS119の、落札者の決定方法について説明する。サーバ10は、例えば、以下のいずれかの方法により、落札者を決定してもよい。なお、以下の各方法を、適宜組み合わせて使用してもよい。
【0094】
≪落札者の決定方法(その1)≫
決定部102は、入札しているユーザの数が1以上(0以外)で最も少ない入札額のうち最も低い入札額で入札しているユーザを落札者の候補とし、当該候補の少なくとも一部を、落札者と決定してもよい。
【0095】
この場合、決定部102は、例えば、入札しているユーザの数が1以上であり、かつ、入札しているユーザの数が最も少ない入札額を判定する。そして、判定した入札額が複数ある場合、当該複数の入札額のうち、最も低い入札額で入札しているユーザのうち少なくとも一人を、落札者とする。
【0096】
この場合、例えば、1ドルで入札しているユーザが5人、2ドルで入札しているユーザが1人、3ドルで入札しているユーザが4人、4ドル以上で入札しているユーザが0人である場合、入札しているユーザの数が1以上で最も少ない入札額のうち最も低い入札額である2ドルで入札しているユーザが落札者として決定される。
【0097】
また、例えば、1ドルで入札しているユーザが5人、2ドルで入札しているユーザが2人、3ドルで入札しているユーザが2人、4ドル以上で入札しているユーザが0人である場合、入札しているユーザの数が1以上で最も少ない入札額である2ドル、及び3ドルのうち最も低い入札額である2ドルで入札しているユーザのうち少なくとも一人が落札者として決定される。
【0098】
これにより、例えば、パーティや結婚式等に参加しているユーザが入札者となり、入札形式で景品等を落札するゲーム等において、他の入札者の入札動向を見ながら駆け引きを行うインタラクティブなゲームを行うことができる。
【0099】
≪落札者の決定方法(その2)≫
決定部102は、入札しているユーザの数が予め設定されている数に最も近い(または一致する)入札額のうち最も低い入札額で入札している1以上のユーザを落札者の候補とし、当該候補の少なくとも一部を、落札者と決定してもよい。
【0100】
この場合、決定部102は、例えば、入札しているユーザの数が予め設定されている数に最も近い入札額を判定する。そして、判定した入札額が複数ある場合、当該複数の入札額のうち、最も低い入札額で入札しているユーザのうち少なくとも一人を、落札者とする。
【0101】
この場合、例えば、1ドルで入札しているユーザが2人、2ドルで入札しているユーザが2人、3ドルで入札しているユーザが4人、4ドル以上で入札しているユーザが0人である場合、入札しているユーザの数が予め設定されている数に最も近い入札額である1ドル、及び2ドルのうち最も低い入札額である1ドルで入札している2人のユーザが落札者として決定される。
【0102】
≪落札者の決定方法(その3)≫
決定部102は、通常のオークションと同様に、最も高い入札額で入札している1以上のユーザを落札者の候補とし、当該候補の少なくとも一部を、落札者と決定してもよい。
【0103】
≪落札者の決定方法(その4)≫
決定部102にて、例えば、落札可能な商品の数が限られている場合、落札者の数を予め設定できるようにしてもよい。そして、上述した、落札者の決定方法その1乃至3等の方法で決定した落札者の候補の数が、予め設定されている落札者の数よりも多い場合、当該候補に含まれるユーザのうち、当該予め設定されている落札者の数のユーザを選択し、選択したユーザを落札者として決定してもよい。
【0104】
この場合、例えば、当該複数のユーザのうち当該入札額を変更せずに入札している時間が長い順に、すなわち、最も早くから継続して当該入札額で入札しているユーザの順に、当該予め設定されている落札者の数のユーザを選択してもよい。または、当該複数のユーザのうち当該入札額を変更せずに入札している時間が短い順に、すなわち、最も後から当該入札額で入札しているユーザの順に、当該予め設定されている落札者の数のユーザを選択してもよい。
【0105】
≪落札者の決定方法(その5)≫
決定部102にて、例えば、落札可能な商品の数が限られている場合、落札者の数を予め設定できるようにしてもよい。そして、上述した、落札者の決定方法その1乃至3等の方法で決定した落札者の候補の数が、所定数(予め設定されている落札者の数)よりも少ない場合、当該候補に含まれるユーザの全員を落札者として決定してもよい。そして、落札者として決定した1以上のユーザを除外した上で、再度、上述した、落札者の決定方法その1乃至3等の方法により落札者の候補を決定する。そして、当該候補のうち、予め設定されている落札者の数から、既に決定された落札者の数を減算した数のユーザを、落札者と決定してもよい。
【0106】
例えば、予め設定されている落札者の数が2であり、かつ、上述した、落札者の決定方法その1の方法により、入札しているユーザの数が1以上で最も少ない入札額のうち最も低い入札額で入札しているという条件を満たすユーザを落札者の候補とする場合について説明する。この場合、1ドルで入札しているユーザが5人、2ドルで入札しているユーザが1人、3ドルで入札しているユーザが1人、4ドル以上で入札しているユーザが0人である場合、当該条件を最初に満たす2ドルで入札している1名と、次に(2番目に)当該条件を満たす3ドルで入札している1名とが落札者として決定される。
【0107】
<まとめ>
上述したように、本開示の一実施形態によれば、サーバ10または端末20は、入札額と、ユーザの識別情報とを含む入札情報を受信し、受信した入札情報に基づいて、所定の入札額で入札しているユーザの数に応じた面積のオブジェクトを画面に表示させる。これにより、他の入札者の入札状況をより分かり易くすることができる。
【0108】
なお、サーバ10、及び端末20は、それぞれ、「情報処理装置」の一例である。
【0109】
<その他>
本開示の実施形態を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、各実施形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
【符号の説明】
【0110】
10 サーバ
101 受信部
102 決定部
103 表示制御部
301 入札情報
401 入札統計情報
20 端末
201 受付部
202 送信部
203 受信部
204 表示制御部